めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(12月3週)―2週連続で外洋からトリチウム―

 福島第一原発の12月2週(12月15日から12月21日12時)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からセシウム、トリチウム等の放射性物質(4)(5)。
 ②地下すバイパスからのトリチウム排出量が累計約3,000億ベクレル超え
 ③海岸付近の井戸のからは高濃度の放射性物質(5)
 ④港湾口のアイナメのセシウム濃度は下がらず。

1.2週連続で外洋からトリチウム
 今週も先週に続き、外洋から放射性物質が見つかっています。また排水路からも放射性物質が見つかっているので、海に流れ込み汚染を酷くすると思います(4)(5)。
今週も外洋から放射性物質
  ※1  (4)(5)(6)にて作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発近傍の海および排水路での放射性物質濃度

採取日と1リットル当たりの値は以下の通りです(4)(5)。
 ①5,6号機放水口北側(12月15日採取)
   セシウム137 0.76ベクレル
   全ベータ    10ベクレル
   トリチウム   3.7ベクレル
 ②南放水口(12月15日採取)
   全ベータ  10ベクレル
   トリチウム  2.2ベクレル
 ③排水溝出口(C-2-1)(12月17日採取)
   セシウム137  3.1ベクレル
   全ベータ    21ベクレル   
以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。
全く下がらない外洋の放射性物質濃度
 ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃

 さがっている様子がありません。もっと気になるのはトリチウム濃度です。以下に外洋の2地点のトリチウム濃度の推移を示します。
2週連続でトリチウムが見つかる福島第一原発外洋
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―3 外洋2地点のトリチウム濃度推移

トリチウムは見つかったり、見つからなかったりしているのですが少なくとも2週連続で見つかっています。トリチウムについては色々な議論があると思います(8)。(=^・^=)は「安全」と言えないものは、「危険」だとして対応するのがリスク管理の基本だと思います。

2.地下バイパスからのトリチウム排出量が累計で3,000億ベクレル突破
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(9)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。
 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約3、034億ベクレルで3,000億ベクレルを突破しました。
3000億ベクレルを超えた地下水バイパス累積トリチウム廃出量
 ※(10)を集計
 図―4 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 (=^・^=)には心配なことがあります。地下水バイパスより山側(上流)の井戸から高濃度の放射性物質が見つかっています。
高濃度の放射性物質汚染水が見つかる地下水バイパス上流
※1 (11)(12)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

この中で最も気になったのが海に最も近いE-10井戸です。
急上昇するE-10井戸のトリチウム濃度
 ※(11)を集計
 図―6 E-10井戸のトリチウム濃度推移

 原子力規制庁はタンクから漏れた汚染水の海洋汚染の可能性はないと主張しています(13)。でも放射性物質が消えて無くなるわけがありません。図―6に示す通り海に近いE-10井戸では確りトリチウム濃度が上昇しています。図―1に示すように外洋からもトリチウムが見つかっています。

3.海岸付近の井戸の放射性物質濃度が急上昇
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の汚染水が見つかる海岸付近
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の放射性物質濃度

 この中で(=^・^=)が一番気になったのはNo1-14井戸のトリチウムです。以下に過去2ヶ月のトリチウム濃度の推移を示します。
急上昇する1-14井戸のトリチウム
 ※(5)を集計
 図―8 No1-14井戸のトリチウム

 どんどん上昇しています。
  東京電力は汚染水が海に流れないように「地盤改良」を実施したと主張しています(15)。No2-6とNo-27井戸は地盤改良した地中の壁を挟んで対向しています。
地盤改良部を挟んで対向するN2-6,2-7井戸
 ※(5)とgoogle mapで作成
 図―9 No2-6、No2-7井戸の位置

地盤改良による遮蔽効果があるなら海側のNo2-7井戸の放射性物質濃度は大幅に下がるはずです。以下にNo2-6とNo2-7井戸のトリチウム濃度の推移を示します。
殆んど濃度差がないNo2-6,2-7井戸のトリチウム
  ※(5)を集計
 図ー10 No2-6,No2-7のトリチウム濃度推移

 図に示す通り殆ど差がありません。たとえ地盤改良しても長期的にはすり抜けます。海側井戸で見つかった高濃度に汚染された地下水は地盤改良部をすり抜け、福島の海を汚染します。


4.港湾口のアイナメのセシウム濃度は下がらず
 汚染水対策の最終目的は海洋生物への放射性物質汚染を減らすことだと思います。これについて東京電力は会見(15)で全体としては下がっている旨のことを発言していました。今週になって「港湾口」のお魚のセシウム濃度が発表になりました(16)。そこで「港湾口」のアイナメのセシウム濃度の推移を纏めてみました。
殆んど改善しない港湾口アイナメのセシウム濃度
 ※(16)(17)にて作成
 図ー11 福島第一原発、港湾口のアイナメのセシウム濃度

 (=^・^=)には下がっているようには見えません。福島第一の汚染水流出防止対策は成果を上げていません。

<余談>
 トリチウムの厄介な所は、性質は「水」と同じなので海流れても蒸発し陸にトリチウム雨になることだと思います(10)。
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 ※ (10)を転載
 図―12 トリチウム入り農作物の想像図

 福島で採れた農作物がトリチウム入りだったり、飼料を食べた牛さんの肉もトリチウム入りだったりするかもしれません。(=^・^=)は検査結果を探しているのですが、まだ見たことがありません。(=^・^=)は不安なので
  「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。牛肉の全頭検査の数を調べると、福島県では郡山市がトップです(18)。多分、郡山市は福島県で最も肉用牛の生産が多い市だと思います。福島県は福島牛は大変に美味しいと主張しています(19)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島牛はありませんでした(20)。
福島牛でなく他県産牛が載っている福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(20)を抜粋
 図ー13 福島牛が載っていない福島県郡山市のスーパーのチラシ

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―外洋からセシウム、トリチウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を11月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(10)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(11)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒H4エリア周辺観測孔」
(12)(4)中の「揚水井の分析結果」
(13)第45回 原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「資料2東京電力株式会社福島第一原子力発電所汚染水貯留設備RO濃縮水貯槽からの漏えいに係る同社からの報告等に対する評価等について(案)【PDF:10.7MB】」
(14)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所1・2号機取水口間の護岸における地盤改良工事(薬液注入)について
(15)【12月15日】東京電力 記者会見 - 2014/12/15 17:30開始 - ニコニコ生放送
(16)2014年12月17日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 9.84KB)
(17)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」
(19)とっておきのごちそうに、福島牛はいかが?! | ふくしま 新発売。
(20)イトーヨーカドー 郡山店
  1. 2014/12/21(日) 19:44:57|
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トラブルいっぱい福島原発(12月3週)―お漏らしが大好きな東電―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、12月3週(12月14日から20日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.タンクに繋がってない配管に汚染水を流して、汚染水漏れ
 12月17日、汚染水を処理する多核種除去設備(ALPS)(2)から出た汚染水をJ6タンクエリアに送る積りでした。でもJ5タンクエリアとJ6タンクエリアの配管が繋がっていないにで汚染水を漏らしてしまいました(3)。以下に汚染水漏れ箇所を示します。
福島第一汚染水漏れ箇所
※(4)とGoogle Mapにて作成
 図―1 汚染水漏れ箇所

漏れた汚染水は5、700リットルで、漏れた後の水を調べたら1リットル当たりで
 セシウム134  4.3ベクレル
 セシウム137 14ベクレル
 全ベータ    47ベクレル
 トリチウム   50万ベクレル
の放射性物質が見つかりました(5)。
 多核種除去設備(ALPS)はトリチウム以外の放射性物質を殆ど取り除けると東電は主張していましたが(1)、トリチウム以外もそれなりに残っているなって感じです。
 以下に汚染水漏れの様子を示します。
つながってないのに汚染水が流された配管
 ※(6)を抜粋
 図―2 汚染水漏れを起こした繋がっていない配管

 東電は原因を手順書が繋がっていない配管に汚染水を送るようになっていたため(手順書の作成ミス)と主張しています(3)(5)。でも福島第一では増え続ける汚染水に対応してタンクをどんどん増やしています。
増え続ける汚染水とタンク
※(6)を集計
 図―3 タンク内の汚染水とタンク容量

 (=^・^=)はタンクが増えれば、それにつれて配管も増えると思いいます。なんか東電は増え続ける配管とタンクの管理が限界にきている気がします。
  
2.プロセス建屋の空気に放射性物質
 東京電力は福島第一原発の空気中の放射性物質濃度の測定し発表しています。そしたらプロセス主建屋の空気から、1立方メートル当たり52ベクレルのセシウムが見つかったそうです(7)。過去二ヶ月の測定結果(8)(9)では見つかっていないので(=^・^=)は心配です。
突然セシウムが見つかったプロセス主建屋の空気
 ※1(7)(8)(9)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 図―4 プロセス主建屋の空気のセシウム濃度

 福島第一原発の空気は外とも繋がっています。そのうち福島各地に降り注ぎそうです。

おまけ
 お漏らしするのは福島第一原発だけではないようです。東京電力は長野県や新潟県には電気を供給していませんが、長野や新潟の水を使って電気を作る水力発電所は確りもっています(10)。そんな発電所の一つに第一中津川発電所があります。この発電所は中津川上流で水を取り、これを水路で引いて下流の発電所で発電してこれを首都圏方面に送っています(11)。
水漏れを起こした第一中津川発電所の水路
 ※(12)で作成
 図ー5 第一中津川発電所の位置と水路

ところがこの水路から水漏れが起こり、土砂崩れを起こしたみたいです(13)(14)。東電は福島第一だけでなく、あっちこちでお漏らしをしているので、お漏らし大好きな電力会社って感じです。東京電力は柏崎刈羽原発は安全だと主張し、再稼働を目指しています(15)。でもお漏らし大好きな東電に慎重な運営が必要な原発のオペレーションをさせたら、水漏れでなく放射能漏れをまた起こしそうです。と思ったら、過去に放射能漏れを起こしていました(16)。

<余談>
 福島でもクリスマス商戦はまっさかりだそうです。室内用の砂さ遊びセットが人気だそうです(17)。
福島で人気、室内用砂遊びセット
 ※(17)をキャプチャー
 図―6 福島で人気の室内用砂遊びセット

 仕方のないことです。放射能だらけのフクシマで外の砂遊びなどとんでもないことです。
 トラブル続きの福島第一原発を見ていると(=^・^=)は怖くてフクシマには近づけません。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。福島は今、リンゴのシーズンです。とっても美味しいそうです(18)。福島市は福島県最大のリンゴの産地です。
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 ※(19)を転載
 図―7 福島県の「リンゴ」の生産量

 でも福島県福島市のスーパーのチラシには「会津産」のリンゴが載っていました(20)。
「福島産」でなく「会津産」のリンゴが載っている福島県福島市のスーパーのチラシ
  ※(20)を抜粋
 図―8 「福島産」でなく「会津産」のリンゴが載っている福島県福島市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」
(2)めげ猫「タマ」の日記 多核種除去設備(ALPS)について
(3)2014年12月19日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)2014年12月18日多核種除去設備処理水のJ6移送ラインからの漏えいについて(PDF923KB)
(5)2014年12月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(6)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(7)2014年12月19日福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(1)(PDF 79.8KB)
(8)2014年11月21日福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(1)(PDF 82.1KB
(9)2014年10月24日建屋開口部等における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 84.2KB)
(10)東京電力 - Wikipedia
(11)水力発電所ギャラリー 東京電力中津川第一発電所 - 水力ドットコム
(12)地理院地図
(13)中津川第一発電所の導水路からの溢水と近傍の土砂崩れ発生について|東京電力
(14)東電導水路原因か 津南土砂崩れ|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア
(15)トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(16)柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて|TEPCOニュース|東京電力
(17)"スイッチ20141219 TUFchannel
(18)甘みと酸味のバランスがいい福島の「ふじ」。甘みの強い青リンゴの「王林」もどうぞ! | ふくしま 新発売。
(19)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月)―天皇には食べされても子供には食べさせらない福島の「桃」ー
(20)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
  1. 2014/12/20(土) 19:34:10|
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勝手に福島十大ニュース2014

 今年もあと僅、福島県の地方紙の福島民報と福島民友が十大ニュースを発表しました(1)(2)。そこで(=^・^=)も勝手に福島十大ニュースを選びました。

1.TGCも効果無し―福島から逃げて行く若い女性達
今年も福島では幾つかの復興イベントが開かれました。その中で最も露骨だと(=^・^=)が思ったのは東京ガールズコレクション(TGC)の福島県郡山市での開催です(3)。
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 ※(4)を転載
 図―1 福島県郡山市で開かれたTGCに登壇する福島県の綺麗な女性

 原発事故以降、福島から20代前半の若い女性の流出が続いています。そのためでしょうか、福島県郡山市で今年4月に若い女性に人気のあるTGCを開催しました(2)。イベントはそこそこ盛況のようでしたが(5)、若い女性の流出は止められなかったようです。以下に各年1-10月の20代前半の社会的な増減を示します。
若い女性の転出が止まらない福島県
 ※(5)を転載
 図―2 福島県の20代前半社会的増減(各年1月から10月の累計)

 福島原発事故のあった2011年は男女とも減少しています。その後、男性は改善の傾向がありましすが女性の社会減は止まりません。このままでは、福島は少なくとも男性は望まない「男」社会になってしまいます。でも仕方がない事です。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です(図―1参照)。新天地でも歓迎されると思います。どうせ暮らすなら放射能のない場所の方が良いに決まってます。

2.現職当選ドミノ―背後にあるのは「あきらめ」
 2013年の福島県の首長選挙は大荒れでした。郡山、いわき、福島の主要都市で全てが現職が落選し(4)、現職落選ドミノのとまで言われました。でも12月の相馬市長選挙あたりから流れが変わりました。相馬市長選挙で現職が当選したあと、南相馬、伊達、喜多方と市長選で現職が4連勝し、その後の町村長選挙でも現職が勝ち続けました。
表ー1 福島県の首長選結果(2014年)
 ※1 (7)を転載
 ※2 当-現職が当選、当(無)―現職が無投票当選、落-現職が落選
福島首長選2014年

 そして福島知事選でも不出馬の佐藤前知事の後継とされる、内堀氏が圧勝しました。でも現職の政策が信任された訳ではないと思います。川俣町町長選挙の投票率は56.48%で、過去最低だった8年前の前々回を22.18ポイントと大幅に下回そうです。南相馬市の議会選挙の投票率は59・10%で、平成22年の前回の72・97%と比べ、13・87ポイント下回ったそうです。10月26日に福島知事選挙が行われ、約49万票の得票で、次点の熊坂氏(約13万秒)に大差をつけて勝利しました。でも前回の佐藤知事の得票数の約61万票からは、大きく減らし、福島復興のかじ取りを決める大事な選挙なのに投票率は45.85%で50%を切り、過去2番目に低い値になりました(8)。
 福島の衆院選挙はそれなりに接戦でした。福島一区では
  1位 亀岡 偉民 102、950票
  2位 金子 恵美  97、643票
で、4区では
  1位 小熊 慎司 56、856票
  2位 菅家 一郎 56、440票
などです(9)。福島の復興の未来を決める大事な選挙なのに、投票率は52.51%でした。今年の福島の選挙の特徴は「低投票率」です。背後にあるのは(=^・^=)は福島の「あきらめ」だと思います。


3.男の子が生まれない川俣町
 福島県川俣町は福島県北部にある町で、原発事故から3年半たっても一部が避難区域になっています(11)。
本記事で取り上げる市町村
 ※(12)(13)で作成
 図―3 本記事で取り上げる市町村

 川俣産の米は2012年に8件が精密検査にかけられいますが、うち6件は基準値の1キログラム当たり100ベクレルを超えており、最大は平均で1キログラム当たり160ベクレルでした。それでも「地元産米」を平気で使っています。保護者の間に福島産に対する抵抗感が弱い町です。その川俣町で昨年7月から女の子が特異的に生まれる奇妙な現象が続いています。以下に川俣町の男女別の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多い川俣町の赤ちゃん誕生数
 ※(11)を転載
 図―4 福島県川俣町の赤ちゃん誕生数


2013年7月くらいから女の子の誕生数が男の子の誕生数を上回るようになりました。2013年7月から14年10月で集計すると
  男の子 31人
  女の子 51人
で女の子が多くなっています。通常は男の子が多く生まれるので、異常な事態です。偶然に起こる確率を計算したら2.7%ですのでおよそ偶然とは思えません(11)。
 似たような現象は全村が計画的避難区域になったのですが、避難完了に3ヶ月程度要した福島県飯館村でも原発事故直後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月から現れました(12)。
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 ※(14)を転載
 図―5 福島県飯館村の赤ちゃん誕生数

 放射線影響研究所によればこのような異常は長崎や広島では見つからなかったそうです(15)。すると、福島では長崎や広島では起こらなかった事がおきてます。福島県の放射線健康リスク管理アドバイザー 高村昇氏は長崎や広島の例を上げて、福島は安全だと主張しています(16)。福島では長崎や広島で起こらなかった事が起きているのに、長崎や広島の例を上げて「安全」だとの説明って成立するんですかね?


4.死者数は増加
 福島県二本松市(にほんまつし)は、福島原発の避難区域に隣接し二本松市自体も放射性物質に汚染され、人が住む場所としては最も放射性物質汚染の酷い市の一つです。以下に今年の福島県産イノシシのセシウム濃度をしめします。
イノシシ汚染ベスト5(2014年)
 ※(18)を転載
 図-6 福島県内各市町村のイノシシのセシウム濃度(2014年最高値)

 ベスト5中の二本松市以外の4市町村(葛尾村、富岡町、南相馬市、飯舘村)は避難区域があり(4)、人が住む場所としては最もイノシシの放射性セシウム汚染が酷い市町村です。一方、南会津郡は福島県の西南部に位置し(図-3参照)、福島第一原発から遠く離れており福島県内では放射性物質汚染が比較的少ない地域です。
 各年3~10月中の死者数を纏めてみました。
死者数が有意に増えた二本松市
 ※(18)を転載
 図―5 福島県二本松市の各年3~10月の死者数

 原発事故前の2010年3月から10月の死者数   447名
 原発事故後3年の2014年3月から10月の死者数 525名

で17.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら1.2%なので、偶然とは考えにくいと思います。一方で南会津郡は
 原発事故前の2010年3月から10月の死者数   317名
 原発事故後3年の2014年3月から10月の死者数 301名
で統計誤差の範囲ですが、死者数が減っています。
 原発事故から4年近く経っても、放射性物質汚染が酷い場所では有意に死者は増えています(18)。

5.自然死産率は全国平均の1.5倍
 福島県が2013年の人口動態によると、1000出生当たりの自然死産率が全国平均の10.4の1.5倍にあたる14.9だそうです。しかも福島第一原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に急上昇しています。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(19)を転載
 図―6 福島県の自然死産率の推移

以下に数表を示します。
 表―1 福島県の出生数、自然死産数
 ※(19)を集計
全国の1.5倍の福島県死産率(数値表)
このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%なので、偶然とは思えません。
 放射線影響研究所は遺伝的な異常が起こらならい理由として、長崎や広島では死産等の出生児の異常や赤ちゃんの男女の割合に異常が認められなかったことを上げています(20)。3項に記載した通り、福島では赤ちゃんの男女の割合も異常をおり、長崎や広島のデータを持ってきて福島でも遺伝的な異常は起きてないと主張するのは無理な気がします。

6.安全とは言えないのに避難指示解除
 今年4月1日に福島県田村市の福島第一原発の20km圏内の地域が、10月1日に川内村の避難指示解除準備区域の避難指示が解除されました(21)(22)。
安全性に疑問がある避難指示解除区域
 ※1 (12)(13)で作成
 図―7 安全とは言えないのに避難指示解除が解除された区域

ただ安全になったから避難指示が解除された訳ではありません。以下に川内村の除染の状況を示します。
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 ※(22)を転載
 図―8 川内村避難解除地域の除染状況

 除染は線で行われ、大部分は除染されず放置されています。子供達は家に籠っては生活できません。川内村は「耕地はわずか5%と少ないが村の大部分を占める山林は、村の重要な森業資源であるとともに豊かな自然環境を形成しています。」だそうです。森と一体となった生活が不可欠ですが、除染されていません。そして除染しても「高線量」の場所が残っています。
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 ※(9)を抜粋
 図―9 除染前後の放射線量

除染しても1時間当たり3マイクロシーベルトを超える高い放射線量の場所が残っています。国は原発事故直後は、今の空間放射線量よりも将来どれだけ被爆するかの目安となる「積算線量」が重要だと広報していました。避難指示に伴い将来の「積算線量」の試算を示すかと思ったら、帰還後1年の被爆線量は示していますが、将来に渡る被爆線量の見通しを示していません。そこで、(=^・^=)なりに将来の被爆線量を計算してみました。結果を以下に示します。
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図ー10 累積の被爆線量の見積もり(福島県川内村避難解区域)

2014年7月26日に帰還したとして、帰還後10年の2024年にはICRPが健康影響が観測されているとする100ミリシーベルト(8)を、25年後の2039年には倍の200ミリシーベルトに達します。若い方の安全は担保されません。


7.美味しんぼ騒動
 今年5月にいわゆる「美味しんぼ騒動」がありました。(=^・^=)は読んでないので明確な内容は分かりませんが、福島県によると
 ①放射線の影響により鼻血が出るといった表現
 ②除染をしても汚染は取れない
 ③福島はもう住めない、安全には暮らせない
等の表現があったそうです。
 これについて安倍出戻り総理は5月17日に「根拠のない風評に対しては国として全力を挙げて対応する必要がある」と述べたそうです(23)。福島県も見解を出していますが、(=^・^=)が見る限り、「事実関係」に対する論理だった反論はなく、その代わり「総じて本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾であります。」
ような感情的な反発を強く出しています(24)。論理だった反論をせず、感情的な反発を強く打ち出すのは、福島県が抱えている問題は「風評被害」との論点では論理だった反論が不可能だからだと(=^・^=)は思います。この事実は、福島県が抱えている問題が「風評被害」でなく「放射性物質汚染」であることを明らかにするものです。

 なお「放射線の影響により鼻血が出るといった表現」については
 「放射性の微粒子によって皮膚や粘膜組織が破壊されるため」
との学会発表があるそうです。これについて飯舘村は
「局所的にかなり高い線量が必要です。<略>その中で最も放射能が高かった粒子を鼻から吸い込んだとすれば、粒子が付着した部分の線量は1時間あたり1ミリシーベルト程度になります。数万ミリシーベルトに達するためには、数千日以上、その粒子が同じ場所にとどまっている必要があります。<略>数千日も同じ場所にとどまるということはあり得ません」と主張しています。(=^・^=)にはどっちか正しいかは分かりませんが、まったく「根拠」が無いわけではありません。
 「除染をしても汚染は取れない」
 これは明確な事実です。福島のローカルテレビ局TUFが報じるところでは、福島県南相馬市の特定避難勧奨始点では除染しても放射線量は「たいしてかわらなかった」そうです(10)。
安全とは言えない福島にわざわざ出かける高校生
 ※(22)を転載
 図―11 除染しても放射線量が「たいしてかわらなかった」と報じる福島のローカルTV局(TUF)

 また現状の除染計画で取り除ける放射性物質は全体の2割程度で、除染する範囲もきわめて限定的です(22)。

 「福島はもう住めない、安全には暮らせない」
 これは人によってとらえ方が違うと思いますが、(=^・^=)の見積もりでは福島の外部被ばくによるリスクはすくなくとも交通事故のリスクと同程度です。福島原発事故以前に原発が事故ったらどの程度のリスクがあるか原子力ムラの方が見積もっていますが「交通事故」程度でした。(=^・^=)の見積もりはそんなに狂ってないと思います。また福島の放射能入り食品のリスクは(=^・^=)なりに見積もるとBSE牛以上でした(22)。
 交通事故リスク以上の放射線に曝され、BSE牛以上のリスクがある福島の放射能入り食品が取れる「フクシマ」を
 「福島はもう住めない、安全には暮らせない」
と表現してもおかしくないと思います(22)。
 ついでにゆうと「鼻血」でなく「葬式」が増えたすべきだったと思います。福島原発事故後に放射能汚染び酷い場所で死者数が有意に増えたのは4項に記載いた通り明確な事実です。
 全くの蛇足ですが、福島から心配なニュースが流れてきました。この冬に修学旅行なので九州方面から福島県に来県するのは21校で、昨季と比べ倍増したそうです。交通事故リスク以上の放射線に曝され、BSE牛以上のリスクがある福島の放射能入り食品が取れる「フクシマ」に行って大丈夫ですかね?
 除染しても下がらない放射線量
 ※(22)を転載
  図―12 九州が福島に修学旅行にやってきた高校生
 
8.セシウム汚染食品にもニューフェース
 原発事故後4年目の今年も福島では新たなセシウム汚染食品がみつかりました。厚生労働省の昨年最終の出荷制限スト(25)と近々のリスト(26)を見比べると、キノコ、ウド、コゴミ、ゼンマイ、タラノメ、フキ、フキノトウ、わらび、大豆などが追加になっています。この他にユメカサゴの出荷制限がだされました(27)。以下に2014年中に新たに出荷制限が発令された市町村を示します。
新たな出荷制限が発生した市町村
※(25)(26)(27)(28)にて作成
 図―13 新たに出荷制限が発令された市町村

厚生労働省の発表(29)を集計すると以下の食品は基準超のセシウム汚染食品が見つかりましたが、現時点で出荷制限がありません。値は1キログラム当たりです。
 ①大豆   南相馬市 旧石神村産 最大130ベクレル
 ②干し柿  伊達市        最大320ベクレル
 ③干し柿  福島市        最大250ベクレル
 ④干し柿  国見町        最大140ベクレル
 ⑤干し柿  桑折町        最大104ベクレル
 ⑥あんぽ柿 伊達市        最大240ベクレル
 ⑦あんぽ柿 福島市        最大200ベクレル
 ⑧あんぽ柿 国見町        最大140ベクレル
 ⑨だいず粕 製造所(福島市)   最大110ベクレル
基準超えが見つかっても出荷制限のない市町村
 ※(29)を集計
 図―14 基準超が見つかっても出荷制限されない市町村

以下に基準を超えても出荷制限がない市町村を示します(29)。このうち伊達市、桑折町、国見町のあんぽ柿は怪しげな全数検査を実施して出荷が強行されています(30)。

9.甲状腺癌は103人
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺癌を起こりました。これを受けて福島県では、「福島第一原子力発電所事故による県内の放射能汚染を踏まえ、福島県が、県民の健康不安の解消や将来にわたる健康管理の推進等を図ること」が目的に行われていますが、その項目の一つに「甲状腺検査」があります(31)。当初は100万人に1人程度の罹患率と思われていたのですが(32)、発表の度に悪性または悪性の疑いの人がどんどん増えていき、2014年8月の発表では検査296、026人に対し悪性または悪性の疑いの人は103人なりました(33)。
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 ※(32)を転載
 図―15 甲状腺癌または疑いの方の推移

発生率でいえば1万人対し3.5人です。これでは福島原発事故との関連を疑う人も出て来ると思いますし、(=^・^=)も疑っています(32)。これに対する甲状腺検査を実施している福島県立医大の見解は
「チェルノブイリでは放射線の感受性が高い0~5歳(被ばく時年齢)の層に多くの甲状腺がんの方が見つかったのに対し、福島では現在のところ、その年齢層には甲状腺がんの方は見つかっていないこと。甲状腺がんの発見率に地域差がみられないこと。このようなことを考え合わせ、現在見つかっている、甲状腺がんと診断された方については福島第一原発事故の影響によるものとは考えにくいとの見解を持っております。」
です(34)。
 以下に市町村別の割合を示します。
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 ※(32)を転載
 図―16 甲状腺癌の発生状況

 (=^・^=)には第一原発から遠い西の方に行けば発生率は低いようにみえるのですが?

10.中間貯蔵施設を搬入の目途ただず
 福島第一原発事故では多くの放射性物質が福島県内にばら撒かれました。ばら撒かれた放射性物質を回収する除染作業が今も行われています。回収した放射性物質は何処か安全な場所に保管しなくてはなりません。これを保管するのが中間貯蔵施設です。福島復興には絶対に必要な施設です(35)。
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 ※(36)を転載
 図―17 中間貯蔵施設の配置

 今年の福島県政は(=^・^=)は中間貯蔵施設一色だったと思います。口火を切ったのは、福島県知事で2014年2月12日 福島県知事が国に対し、中間貯蔵施設について以下の申し入れを行いました(37)。
  ①双葉・大熊の集約   
  ②用地は借地契約    
  ③(福島)県外最終処分の法制化 
  ④地域振興策
申し入れですが、事実上の条件付き建設容認です。原発事故から3年近くたっても、全く進めることができない「国」に我慢できなくなり「火中の栗」を拾ったともいました(38)。その後に福島県や国との交渉が続いたみたいです。途中で「最後は金目でしょ」なんて発言を出たみたいです(39)。
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 ※(39)をキャプチャー
 図―18「金目でしょ」発言する石原伸晃環境相(当時)

その後に
 9月1日 福島県知事は大熊、双葉両町長と堀内副知事(現知事)同席の上で、「中間貯蔵施設」の建設受け入れを安倍出戻り総理等に伝える。ただし「搬入受け入れ」ではない。
 9月2日 安倍出戻り内閣改造、金目発言の石原環境大臣は再任されず。福島県からの大臣が姿を消す。
 9月3日 福島県佐藤知事が次期の知事選に「不出場」を表明。
これでそれなりの決着がついたと思います(37)。このあと福島県知事選モードになり、新知事が就任する11月11日までは(40)は停滞した気がします。中間貯蔵施設は今でも(2014年12月19日)、来年1月の搬入開始の予定になっており変更されていませ(41)。焦った国は、買収前に土地を貸してくれと地権者(地主)にもとめたそうです(42)。
 中間貯蔵施設の受けれ先の大熊町や双葉町は建設を受け入れた際、「知事の判断を重く受け止める」と述べ、容認する姿勢を示したが、正式表明はしていなかったそうです(43)。大熊町は地主から態度を明確にするように求められ、12月15日に正式に受けれを決めたそうです(43)(44)。双葉町はこれから決めるそうです(46)。
 中間貯蔵施設への搬入受け入れが実現するには
  ①双葉町の建設受け入れ表明
  ②用地買収
  ③工事
  ④福島県、大熊町、双葉町の3者の搬入容認
などが必要です。およそ10日でできると思いません。(=^・^=)は最低でもあと2年かかると思っています(46)。それでも国は12月19日に県内の自治体などの担当者に対し、「試験的な輸送で来年1月から中間貯蔵施設への搬入開始を目指す」との考えを示したそうです(47)。
 1月搬入開始を目指す「国」
 ※(47)をキャプチャ
 図-19 試験的にでも1月搬入を主張する「国」
 
 蛇足ですが、中間貯蔵施設で(=^・^=)は気になるとがあります。解散前の安倍出戻り内閣は、「学校」の除染廃棄物は中間貯蔵施設には運び込まずそのまま「放置」するとのニュースが流れました(48)。その後、少し動きがあったのですが(44)、解散・総選挙で動きが止まった感じです。大熊町も双葉町の子供さん達の多くは避難先の学校に通っています(49)。中間貯蔵施設について苦渋の決断をするであろう大熊町、双葉町の子供達の為にもこの問題は早く解決して欲しいと思います。


<余談>
 福島民報の10大ニュースを紹介したいと思います(2)。
 ①震災後初の知事選で、新知事に内堀氏(9-11月)
 ②県内、記録的な大雪(2月)
 ③聖光がウインが夏の甲子園で8強入り(8月)
 ④衆院が解散・総選挙へ(11月)
 ⑤合唱王国ふくしま、快挙続く(3,10月)
 ⑥中間貯蔵施設の建設受け入れ(8,9,11月)
 ⑦ユネスコパークに只見の登録決定(6月)
 ⑧県警捜査二課で幹部含む3人自殺(4,11月)
 ⑨県内舞台の映画、全国公開相次ぐ(6,8月)
 ⑩B-1グランプリが県内で初開催(10月)
だそうです。ただし
 「平成23年3月に発生した震災と原発事故に関連する動きは、放射線問題も含めて広範囲にわたり、現在も継続しているため、今年も項目から外した。」
とのことです。福島原発事故は無かったことにしてほしい。でもどうにもならない。福島も方のそんな想いを(=^・^=)は感じます。


(1)「復興支援イベント」1位 読者が選ぶ県内十大ニュース(福島民友ニュース)
(2)読者が選ぶ県内十大ニュース 「新知事に内堀氏」1位 記録的豪雪2位 | 県内ニュース | 福島民報
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島を去っていく若い女性達―TGCも効果なし-
(4)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―若い女性が逃げ続ける福島県
(5)復興庁 | 東京ガールズコレクションin福島(福島県郡山市)[平成26年4月29日]
(6)めげ猫「タマ」の日記 TGCも効果無し―福島を去って行く若い女性達―
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島は現職当選ドミノ-背後にあるのは「あきらめ」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島知事選―大幅に得票数を減らした内堀氏、福島にあるのは「あきらめ
(9)衆院選2014
(10)衆院選の県内投票率は52・51% | 県内ニュース | 福島民報
(11)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県川俣町(2014年10月)
(12)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ,CSV)」
(13)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(14)めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村
(15)被爆者の子供における男女比(1948-1962年の調査) - 放射線影響研究
(16)「放射線・放射性物質Q&A」アーカイブ | 東日本大震災 | 福島民報
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島県二本松市の2014年10月の死者数1.5倍(対2010年)―でも増えていない所もある
(18)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(20)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(21)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道 ―福島県大熊町で桜咲く
(22)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―川内村は生活に不安があるから帰れない、本当は放射線が怖いから―
(23)めげ猫「タマ」の日記 報道の干渉し、民主主義を危険に曝す安倍出戻り総理
(24)めげ猫「タマ」の日記 非科学的な「美味しんぼ」に対する福島県の見解
(25)食品中の放射性物質の検査結果について(第797報) |報道発表資料|厚生労働省中の「(参考3)原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:433KB) 」
(26)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省
(27)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定 |報道発表資料|厚生労働省
(28)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省
(29)報道発表資料 |厚生労働省を集計
(30)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島県の大豆は基準超、出荷制限はありませんー
(31)めげ猫「タマ」の日記 福島県民管理調査!会津の中でも放射能汚染の低い場所は少ない
(32)めげ猫「タマ」の日記 福島の甲状腺がんは3人目!―偶然に起こる確率は0.04%―
(33)第16 回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成26年8月24日開催) - 福島県ホームページ
(34)放射線医学県民健康管理センター | 平成26年3月11日「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解
(35)めげ猫「タマ」の日記 中間貯蔵施設受け入れ―最後の仕上げは知事不出場?
(36)めげ猫「タマ」の日記 先が見えない福島の中間貯蔵施設
(37)めげ猫「タマ」の日記 福島中間貯蔵施設―跡地は核の最終処分場―
(38)めげ猫「タマ」の日記 最後は丸投げの福島・中間貯蔵施設―無責任な安倍出戻り内閣―
(39)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(14:55 2014/06/20月週)―ALPSにまた遅れ-
(40)みんゆうNet : 福島県内選挙の日程・ニュース-福島民友新聞社-
(41)環境省_原子力発電所事故による放射性物質対策
(42)神戸新聞NEXT|全国海外|科学・環境|中間貯蔵施設で用地無償借用要請
(43)大熊町が中間貯蔵施設建設容認 区長会に方針を説明 | 県内ニュース | 福島民報
(44)中間貯蔵施設の建設受け入れ判断に関する文書について - 大熊町公式サイト
(45)中間貯蔵>双葉町が近く受け入れ判断 河北新報
(46)めげ猫「タマ」の日記 中間貯蔵施設ができるのは2年後?
(47)ニュース|福島中央テレビ
(48)めげ猫「タマ」の日記 「学校の除染廃棄物は放置します」と安倍出戻り内閣
(49)めげ猫「タマ」の日記 福島亡命役場

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  1. 2014/12/19(金) 19:46:06|
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選挙が終われば原発合格

12月17日の原子力規制委員会で関西電力高浜原発の審査書案が了承されました(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)。(=^・^=)には選挙が終わっての、突然の合格に見えます。
 世論調査などによると、多くの方がが原発の再稼働に反対しているようです(9)(10)。日本経済新聞の世論調査では
 「再稼働を進めるべきではない」は56%が「はい」と答え
  発電コストが上昇して電気料金が上がる可能性を「受け入れられる」は61%と「はい」
と答えています。発電コストが上昇して電気料金が上がる可能性を。「受け入れられない」は31%だったので、多くの国民はコストを負担しても良いから、原発は再稼働すべきでないと考えているようです。
 そのためでしょうしょうが、2014年12月14日総選挙で「自民党は、原発依存度を可能な限り低減させ、自然エネルギーを最大限導入すると公約した。公明党は『原発ゼロを目指す』とはっきりうたっている。」そうです(11)。でも選挙が終わった途端に原発推進の動きが進んできました。

1.原発補助金制度の創設
  12月17日に原発廃炉費用について経済産業省の有識者会議は
   「新規参入の電力小売各社の利用者にも負担を求める」
との方針を決めたそうです(12)(13)。以下にその構図を示します。
原発補助制度の仕組み
※(12)(13)を元に作成
 図―1 新たな「原発」補助金の仕組み

 電力が自由化されても原発代(廃炉費用)を電気料金に上乗せして支払うことになります。その費用は送電会社を通じ原発運営会社に還付される仕組みのようです。これでは「原発補助金」です。原発のコストは廃炉費用を含め設定されるべきです。設定を誤り低い金額にしても、これは電力会社の自己責任です。それで経営が立ち行かなければ、徹底的にリストラをし、それでもだめなら倒産すればいいと思います。その後で国と破産管財人が協力して廃炉を進めるは仕方がないことだと思います。これが市場経済の原則です。
 でもトータルコストのうち廃炉費用が電気料金に上乗せされる(=^・^=)も含む国民負担なら、原発はその分だけ「安く」なります。これでは経済合理性が成り立たず、日本の活力をそぎます。北海道電力が再値上げを実施し(14)(15)、や総選挙後の12月17日に関西電力が再値上げを決めたと発表しました(16)。
 北海道電力も関西電力も原発が再稼働できないためと主張していますが(15)(16)、福島原発事故前は電気の32%は原発で発電していました。原子力発電専門の日本原電の決算を見ると、発電量に関わらず営業費用は変わらないので、原発って動かしても止めてもそれ程には費用は変らないみたいです(17)。
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 ※(14)にてを転載
 図―2 日本原電の年間営業費用

北海道電力の再値上げも関西電力の値上げも、原発が再稼働できない為ではなく、電力会社が発電ができない原発に固執して余計な費用がかかった為だと(=^・^=)は思います。福島原発事故前ですら原発の発電コストは1kW当たり11.4円で、天然ガスの10.7円、石炭火力の9.5円を超えています(18)。そして今年(2014年)の夏は原発「0」でも乗り切れました(19)。それでも割高な原発を維持する補助金制度が必要なんでしょうね!

2.大間原発、申請
 12月16日に大間原発の新規制基準適合性に係る審査(原子力発電所)が申請されました(20)(21)(22)。大間原発は青森県大間町に電源開発が建設を進めている原子力発電所です(23)(24)。、
北海道に面する大間原発
  ※(25)より作成
 図―3 大間原発の位置

 最大の特徴は、ウラン燃料だけでなく、MOX燃料を全炉心に装荷できることで、1995年8月の原子力委員会決定によると、「中期的な核燃料リサイクルの中核的担い手である軽水炉によるMOX燃料利用計画を拡げるという政策的な位置付けを持つ。」とされているそうです(24)(27)。MOX燃料はプルトニウムとウランを混合した核燃料で(26)(27)「プルトニウムはウランに比べて中性子を吸収しやすいことから、MOX炉心は、ウラン炉心に比べて相対的に制御材(ほう酸水、制御棒)に吸収される中性子が少なくなり、制御材の効きが低下する傾向があります。また、MOX炉心では異常発生時の圧力上昇が大きくなる傾向があります。」とのことです(26)。これについて電源開発が技術的な対応していると主張します(27)。一方、プルトニウムも燃料とするので、「ワンススルーにするならば使用済み核燃料は数万年間にわたる管理期間が必要だが、使用済み核燃料から、再処理・群分離で、プルトニウムを含む超長半減期核種を分別抽出し、MOXで核分裂させてしまえば半減期30年の核分裂生成物に変換できる。」とのこと(27)。フルのプルトニウム燃料を使う高速増殖炉の行先が不透明の中では(28)(29)、プルトニウムを始末してくれるので、原発推進には欠かせないものだと思います。一方で、あらたなタイプの原発ですので運転実績もなく、福島原発事故もあったので函館市などは大変に危険と考えています(30)。青森県大間町は歓迎なようですが(20)、北海道新聞は12月17日付の「大間原発申請 独り善がりの手続きだ(12/17)」の社説(31)を
「 広範囲の住民の不安を払拭(ふっしょく)できなければ申請取り下げも考えるぐらい、柔軟になるべきだ。」
と結んでいます。
 決して好評とは言えない大間原発の適合性基準審査を総選挙後の12月16日に申請しました。

3.高浜原発は事実上合格
 既に記載の通り、12月17日に高浜原発が事実上合格しました。このあとパブコメの募集(6)、地元説明会、立地自治体(福井県および高浜町)、工事計画認可(補正書の申請を含む)、仕様前検査、保安規定認可(補正申請を含む)(32)を経て再稼働に進むと思います。以下に高浜原発の位置を示します。
福井県の西はずれにある審査合格の高浜原発
   ※(25)より作成
 図―4 高浜原発の位置

 福井県の西の外れにあります。地図で見る限り近い所では京都府と福井県の府県境から3km程です。以下に高浜第一原発近くのアメダス観測点の小浜の福島原発事故があった2011年3月の15日から29日の風向き分布を示します。
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 ※(33)を転載
 図―5 大飯原発近傍のアメダス(小浜)の2011年3月15日から29日の風向き分布

 風向きから見る限り、事故たとしても放射性物質は滋賀県や京都府の方に飛んでいき福井県はそれ程には汚染されないと思います。それでも交付金は「福井県」に行くみたいです(34)。福井県にとってはリスクも少なくお金になる美味しい原発だと思います。一方、京都府や滋賀県にしたらお金にならないのにリスクだけ負わされる迷惑施設です。その違いが地元のマスコミの論調に良く出ているともいます。
 福井県の地方紙の福井新聞は「高浜原発で委員『かなり安全側』 地震と津波の想定を厳格に(2014年12月18日午前7時30分)」との表題の記事を配信し(1)、
「担当の石渡明委員が「かなり『安全側』に立った数値。自然災害の対応は満足できるレベル」と言い切るまで、厳格化された。」
と言い切っています。でも石渡明氏は2014年9月に原子力委員に就任した地質学者で(35)、原子力規制員会の資料(36)を見ると、石渡明氏が出席した高浜原発の審査会合は最後のほう3回のみです。また12月17日の原子力規制委で田中委員長は主に担当した方として「更田豊志委員」を上げています(7)。加えて言えば「安全」との言葉を発したのは石渡明委員のみで、審査書案(6)にもその後の会見(7)でも「安全」なんて言葉はありません。また先に合格した川内原発について原子力規制委員会や(37)田中委員長は(38)は説明を行っていますが「安全」との言葉は(=^・^=)が聴いた限り出ていません。多分「安全」という言葉でてきたので、福井新聞は飛びついたともいます。最後の方にほんの少し(3回)、かかわった石渡明氏を担当したと報じ、多くの委員が「安全」ととは言っていないのに「安全」との福井新聞の報道は「朝日新聞」の一連の誤報問題(39)と同じような気がしますが、安倍出戻り総理は知らんぷりを決め込むと思います。
 一方、隣接する京都府の地方紙の京都新聞は「高浜原発「再稼働容認できない」 滋賀県知事、協定未締結なら」との表題で(39)、滋賀県発の記事として
「原子力規制委員会は17日、福井県の関西電力高浜原発3、4号機の『審査書』案を了承し、再稼働に向けた「お墨付き」を与えた。高島市の一部が避難計画を策定する30キロ圏内に入っており、滋賀県の自治体首長や市民団体などからは『再稼働ありきの出来レース』@安全協定も締結していないのに再稼働は容認できない」などと批判の声が上がった。」
とかなり批判的に報じています。
 今年7月13日に原発問題も争点となった滋賀県知事選挙がおこなわれました(41)。これが終わるのをまっていたかのように、7月16日に川内原発の事実上の合格が決まりました。そして12月14日に総選挙が終わると、これを待っていたかのように12月17日に高浜原発の合格が決まりました。これって偶然なんですかね?

<余談>
 総選挙が終わって、安倍出戻り総理は好き放題みたいです。この前の総選挙で「自民党は、原発依存度を可能な限り低減させ、自然エネルギーを最大限導入すると公約した。」はずです。でもここ2,3日の動きを見ていると
 12月16日 大間原発安全審査申請
 12月17日
   ①原発補助金の創設
   ②原発が再稼働しないから、電気代を上げると(=^・^=)を含む「国民」を脅す
   ③高浜原発の事実上の合格
です。加えて言えば、再生エネルギーの買い取り制度も転換します(43)。安倍出戻り総理の動きを見ていると「原発依存度を可能な限り低減させ、自然エネルギーを最大限導入する」ではなく「自然エネルギーを最大限導入を可能な限り低減させ、原発依存度を可能な限り最大限」との感じです。
 選挙が終われば公約を忘れるのが安倍出戻り総理の生業です。そういえば前の選挙の時も「選挙制度改革」、「日米関係を重視」とか「わが国の主権と領土・領海を断固して守る」とか言いていたような気がしましたが、「選挙制度改革」などせずに衆院を解散し違憲状態のまま選挙を強行しました。「日米関係を重視」といっていたのに靖国に参拝してアメリカを怒らせてしまいまいた。「わが国の主権と領土・領海を断固して守る」と言っていたのに尖閣の小島には名前をつけても、韓国が不法占拠している「竹島」には名前を付けませんでした。竹島の日にも行っていません。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)浜原発で委員「かなり安全側」 地震と津波の想定を厳格に 原発再稼働問題 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト
(2)東京新聞:事故時拠点不備でも「適合」 高浜も審査書案了承 規制委:社会(TOKYO Web)
(3)高浜原発、事実上の合格 | 国内外ニュース | 福島民報
(4)高浜原発、事実上の合格 規制委「新基準に適合」 (12/17 11:43)minyu-net ニュース
(5)原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「平成26年12月17日第46回」
(6)関西電力株式会社高浜発電所3号炉及び4号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
(7)平成26年度 第46回原子力規制委員会 (平成26年12月17日) NRA Janapn
(8)原子力規制委員会 定例記者会見 (平成26年12月17日) NRA Janapn
(9)原発再稼働「反対」59% 朝日新聞世論調査:朝日新聞デジタル
(10)原発再稼働「進めて」32% 本社世論調査  :日本経済新聞
(11)信濃毎日新聞[信毎web] 原発回帰 「依存度低減」はどこへ
(12)東京新聞:廃炉費用転嫁を容認 全利用者が負担:経済(TOKYO Web)
(13)自由化後も原発廃炉費転嫁を検討 | 国内外ニュース | 福島民報
(14)めげ猫「タマ」の日記 北海道電力、再値上げ決定―原発の維持・管理費用を捻出のため!
(15)電気料金の値上げについて-ほくでん
(16)電気料金の値上げの準備について [関西電力]
(17)めげ猫「タマ」の日記 いよいよ原発0の夏!
(18)めげ猫「タマ」の日記 北海道電力、再値上げ決定―原発の維持・管理費用を捻出のため!
(19)めげ猫「タマ」の日記 原発0でもこの夏は乗り切れた!
(20)<大間原発申請>歓迎と批判が交錯 河北新報
(21)使用済みMOX原則再処理/大間原発審査申請/Web東奥・ニュース20141217095553
(22)新規制基準適合性に係る審査(原子力発電所)|政策課題|原子力規制委員会
(23)J-POWER | 電源開発株式会社 | 事業・サービス | 原子力発電事業 | 大間原子力発電所の建設計画
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(38)川内原子力発電所の審査書案について田中俊一委員長によるブリーフィング (平成26年7月16日) NRA Japan
(39)めげ猫「タマ」の日記 報道の干渉し、民主主義を危険に曝す安倍出戻り総理
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(41)2014年滋賀県知事選挙 - Wikipedia
(42)原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「平成26年7月16日第17回」
(43)東京新聞:再生エネ 全量買い取り転換 再稼働前提に出力抑制:経済(TOKYO Web)
  1. 2014/12/18(木) 19:40:08|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―3年9ヶ月たってもセシウム濃度は新記録ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①牛肉を除く検査数1,725件中27件の基準値超え(全体の2%)
  ②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大450ベクレル(栃木県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が福島、栃木で見つかっています。
放射性セシウムまとめ(12月3週)
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年12月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.3年9ヶ月たってもセシウム濃度は新記録
  従前の記事で福島第一原発が立地する福島県大熊町のキツネメバルがこれまで最高の1キログラム230ベクレルの放射性セシウムが見つかった旨を書きました(7)。でも福島県郡山市日和田地区の大豆も新記録を記録しました。
 福島県郡山市(こおりやまし)は、福島県中通り中部に位置する市で、福島県第1位(東北地方全体では宮城県仙台市に次ぐ第2位)の人口を有し、中核市に指定されています。また治安の悪さから東北のシカゴとも呼ばれています(8)
本記事で取り上げる地域と品目
 ※(9)等の作成
  図―2 本記事で取り上げる市町村と産物

 福島県の統計(10)によれば福島県郡山市の2011年の農業生産額は91億円で福島県第一位です。福島産米の全袋検査数や、牛肉の全頭検査数は福島県第一位なので、稲作と畜産が盛んだと(=^・^=)は思います(11)(12)。郡山市の北部に「日和田地区」があります。
放射能汚染物と化した郡山市日和田の土壌
  ※(13)と地図で作成
  図―3 福島県郡山市日和田地区

 図―3を見る限り郡山市日和田地区の同上は放射性汚染物を識別するクリアランスレベル(セシウム137で1キログラム当たり100ベクレル)(14)の数十倍の1キログラム当たり数千ベクレルの放射性セシウムに汚染されています。福島県郡山市日和田地区の農業の他の福島各地の農業と同じく、放射性汚染物の中で実施されています。
 厚生労働省の12月17日の発表で郡山市日和田地区産の大豆から1キログラム当たり38ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。これまでの最高記録です。
過去最高を記録した郡山市日和田の大豆
 ※1(1)を集計
  ※2 日付は収穫日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―4 郡山市日和田地区産大豆のセシウム濃度推移

 既に述べたように、大熊町産のキツネメバルから最高値がでました。これについて東京電力は会見(15)で全体としては下がっている旨のことを発言していました。最高値ではありませんが、シロメバルの放射性セシウム濃度も上昇傾向に転じています。
キツネメバルは過去最高、シロメバルは上昇傾向の大熊町の魚
 ※1(1)を集計
 ※2 日付は捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―5 福島県大熊町産のキツネメバルとシロメバルの放射性物質濃度

 大熊町は福島第一原発が立地するところで、それだけお魚も敏感に反応がでると思います。


2.汚染が酷いものは検査しない福島県
 福島県は野菜や果物なので基準超がなくなったと主張しています(16)。
果物・野菜は基準超は無いと主張する福島県
  ※(16)を抜粋
 図―6 基準超が無くなったと主張する福島県

 基準超を出さない最良の方法は、基準超えを起こしそうなものは検査しない事だと思います。2012年2月に福島県福島産の切干大根から1キログラム当たり3,000ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。この時の分類は「野菜類」です(17)。出荷制限された様子が無いので気になります。
 福島県西会津町は地図でみると、福島県の西の外れにあり福島県内では最も放射性物質汚染が少ない町のひとつだと思います(図-2参照)。
 以下に福島県福島市と西会津町の切り干し大根の検査結果を示します。
切干大根、西会津は検査しても福島市の検査をしない福島県
※(1)を集計
 ※2 日付は製造日または購入日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
 図―7 福島県福島市と西会津町の切干大根のセシウム濃度

  福島市産切干大根は1キログラム当たり3000ベクレルが見つかってから検査がありません。一方、セシウムが一度も見つかっていない西会津町産はその後も検査が継続しています。西会津町の切干大根を検査しているので、福島県に検査能力がないとは思えません。でも福島市の切干大根の検査はありません。
 似たような例はほかにもあります。もうすぐクリスマスです。イチゴケーキを楽しみしている人も多いともいます。福島県飯舘村は福島原発事故で全域が避難区域になり、今も避難指示が続いています。今年からイチゴの栽培が始まりました(18)。福島県はしています(19)。
イチゴは定期的に継続して検査すると主張する福島県
※(19)を抜粋
 図―8 イチゴについて「定期的に継続して」検査すると主張する福島県

 (=^・^=)は以前に福島県飯舘村産イチゴは出荷前の8月に1回しか検査されていない旨の記事を書きました(18)。「定期的に継続して」検査するのであればそろそろ検査されてもいいと思います。それで調べたのですが、やっぱり検査は出荷前の8月の1回です。福島県飯舘村は避難区域であり(19)、他より放射性物質汚染が酷いので厳重な検査が必要なはずですが・・・・

 3.茨城県北茨城市産マダラより低い大熊町産マダラのセシウム濃度

 北茨城市(きたいばらきし)は、関東の北部、茨城県の北東部にある市で、北部は福島県に隣接しています(20)。一方、福島県大熊町は福島第一原発が立地する町ですので、マダラ等の天然のお魚のセシウム濃度を比較すれば大熊地産マダラの方が高い値がでる筈です。でも検査結果を見る限り、大熊町産マダラが低くなっています。
北茨城市より大幅に低い大熊町のマダラ検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は捕獲日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  ※4 大熊町産の検査は福島県が実施、北茨城市産の検査は茨城県が実施
  図―9 大熊町産と北茨城産マダラのセシウム濃度

 北茨城市産のマダラからほほセシウムが見つかっているのですが、大熊町産のマダラからセシウムが見つかったのは今年10月以降の検査で検査7件中1件です。平均値をとると1キログラム当たりで
  福島県大熊町産 1.4ベクレル
  北茨城市産   6.8ベクレル
で大熊町産のマダラは北茨城市産の数分の1です。おかしな値です。大熊町産の検査を実施した福島県か、北茨城市産の検査を実施した茨城県の検査のどちらかが間違っていると考えるのが妥当だと思います。
 そこで福島県北部の相馬地方沿岸部(新地町、相馬市、南相馬市))(21)と北海道のマダラの検査結果を集計してみました。
北海道より低い福島県相馬地方のマダラの検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は捕獲日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  ※4 相馬地方産は福島県が実施、北海道産は北海道が実施
  図―9 相馬地方産と北海道マダラのセシウム濃度

 今年6月以降の検査で、北海道産のマダラからは検査81件中34件からセシウムが見つかっていますが、福島県相馬地方産のマダラは検査42件中セシウムが見つかったのは僅かに1件です。
平均値をとると1キログラム当たりで
  福島県相馬地方産 0.26ベクレル
  北海道産     0.69ベクレル
で福島県相馬地方産のマダラは北海道産産の3分の1です。
 福島県の検査結果は茨城県とも北海道とも整合性が取れません。福島県の検査は異常に値が低くでるデタラメ検査です。
 
<余談>
 ・原発事故から3年9ヶ月たっても、過去最高値が出る福島産
 ・怪しい物は検査されない福島産
 ・異常に値が低くでるデタラメ検査で出荷される福島産
これでは「福島産 食べて応援、あの世行き」です。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。福島県郡山市は福島県第一位の米の産地ですが、そのお米は大変に美味しいそうです(22)。主力品種はコシヒカリみたいです(23)。しかも全袋検査が実施されており「安全」だと福島県は主張しています(24)(25)。でも福島県郡山市日和田地区のスーパーのチラシには福島産コシヒカリは載っていません(26)。
他県産はあるのに福島産コシヒカリがない福島県郡山市日和田のスーパーのチラシ
※(26)を抜粋
 図―10 福島産コシヒカリが載っていない福島県郡山市日和田のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第909報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島県の大豆は基準超、出荷制限はありませんー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―外洋からセシウム、トリチウム―
(8)郡山市 - Wikipedia
(9)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ,CSV)」
(10)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―福島の春菊からセシウム、でも福島県の検査は159件すべてNDー
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」
(13)農林水産技術会議/農地土壌の放射性物質濃度分布図等のデータについて中の「郡山市(PDF:519KB)」
(14)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(15)【12月15日】東京電力 記者会見 - 2014/12/15 17:30開始 - ニコニコ生放送
(16)ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「 ○ ふくしま復興のあゆみ⇒平成26年10月27日発行  [PDFファイル/7.13MB]」
(17)食品中の放射性物質の検査結果について(第322報) |報道発表資料|厚生労働省中の「福島県での緊急時モニタリング等の結果(野菜類)(PDF:42KB) ⇒No1」
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―福島の春菊からセシウム、でも福島県の検査は159件すべてNDー
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「いちご [PDFファイル/102KB]」
(20)北茨城市 - Wikipedia
(21)福島県相馬地方広域観光ホームページ
(22)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(23)福島県の稲作の概要や作付状況 - 福島県ホームページ
(24)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。
(25)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(26)ヨークベニマル/お店ガイド

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/12/17(水) 19:48:43|
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