めげ猫「タマ」の日記
一寸気になったどうでもいい事を記事に
新型コロナまとめ(12月8日発表)―2週連続増加―
12月8日に11月27日~12月3日の新型コロナ定点観測数が発表になりました(1)。(=^・^=)が従前に示した定点観測数と対応医療機関数からの推計値(2)は
47週(11月20日~26日) 10.1万人
48週(11月27日~12月3日)12.0万人
で、増加に転じました(3)。
5月8日に5類に移行して(4)30回目の発表が12月8日にありました(1)。定点観測数
47週(11月20日~26日) 2.33(5)
48週(11月27日~12月3日)2.75(1)
です。これを対応医療機関数(6)を考慮し、(=^・^=)が従前に示した方法で(2)で、全感染者数を推計すると
47週(11月20日~26日) 10.1万人
48週(11月27日~12月3日)12.0万人
で、先週に続き、今週も増加しました。2週連続の増加です(3)。新型コロナは収まっていません。
以下に週毎の感染者(推計値)を示します。
※1(6)(7)を集計
※2 定点観測数、対応医療機関数からの推計方法は(3)による。
図-1 週毎の感染者数
図に示しす通り、減少が続いていたのですが増加に転じました。第10波が始まりそうです。これまでの感染者数は、全数把握であった最後の発表(8)に、30回の推計分もを加えると4,491万人で、4千万人を超えました。日本の人口が12,384万人(9)なので36%(4,491万÷12,384万×100)が感染を経験しています。
9月中の新型コロナによる死亡者が5,235人と発表がありました(11)今年の1~4月の死者は厚生労働省の発表(12)(13)から計算すると16,602人です。これに5月以降の発表(10)を合計すると今年1-9月の死者は32,103人です。東日本大震災の死者・行方不明者の合計で18,423人(死者15,900人、行方不明2,523人)なので(14)、今年1-9月のコロナ禍は東日本大震災以上の災害です。
たとえ新型コロナから生還しても後遺症が待っています。新薬の試験では参加者を新薬を投与するグループと本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽薬(15)を投与するグループの二つに分けて両者を比較して薬の効能を調べます(16)。せきや倦怠感、味覚・嗅覚異常などの14症状のうち、いずれかの症状があると答えたのは、偽薬を投与した患者グループが26・3%だったと発表しました(17)。すなわち、新型コロナに感染した方の4人に1人は後遺症がでます。新型コロナは侮れない病気です。なお、新薬を投与したグループでの後遺症が出た方は14.5%でした。
昨年初頭に検疫をすり抜け、オミクロン株が日本に侵入しました。在日米軍は検疫をしていません。そこからオミクロン株が流れ出したと言われています(18)。その後に岸田政権は、次々と新型コロナ対策を放棄しています。昨年6月1日には水際対策大幅緩和(19)、10月11日には全国旅行支援開始(20)、そして今年3月13日にはマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5月8日新型コロナの5類移行(4)です。
福島県は毎月の福島空港の利用者を発表しています(22)。コロナ禍前の19年(23)10月の利用者は24,215人でした。今年(2023年)10月の利用者は22,731人でコロナ禍前の同月の94%まで回復しました(22,731÷24,215×100)。沖縄県も毎月の入域観光客数を発表しています(24)。そこで、福島空港の利用者数と沖縄県の入域観光客数のコロナ禍前の割合を示します。
※(22)(24)を集計
図-2 コロナ禍前に対する人出で割合
図に示す様に福島空港利用者も沖縄の入域観光客の割合も同じ傾向押し点しています。自粛が緩み人出が回復し、コロナ禍前の9割を超えました。
マスク着用等の感染予防策は新型コロナだけでなくインフルエンザ予防にも有効です(25)。以下にインフルエンザの定点報告数を示します。
※(26)を集計
図-3 インフルエンザ定点観測数
図に示す様に、今シーズン(2023/24)はコロナ禍(27)前を超えました47週までの累積で
コロナ禍前(2019/20シーズン) 98,269人
昨シーズン(2022/23シーズン) 3,091人
今シーズン(2023/24シーズン)990,702人
で、コロナ禍前を大きく超えています。増加の原因はいろいろあるとは思いますが、新型コロナが5類に移行したために、緩みが出でて、感染対策がおろそかになったのも原因の一つです(28)。
以下に都道府県別の累積の感染率と4回目ワクチン接種率の相関を示します。
※1(6)(7)(8)(29)(30)を集計
※2 累積感染率は5月8日以降は定点観測数から推計
図-4 4回ワクチン接種率と累積の感染率の相関
図に示すようにワクチン接種率が高い都道府県ほど累積の感染率が低くなっています。ワクチンは有効です。
以下にワクチンの累積接種人数を示します。
※(29)を集計
図-5 ワクチンの累積接種人数
図に示すように停滞しています。岸田政権が次々に新型コロナ対策を放棄し、緊張感が無くなったようです。
以下に11歳以下の子供のワクチン接種状況を示します。
※(29)を集計
図-6 子供のワクチン接種状況
図に示す様に進んでいません。厚生労働省は年齢別の定点あたりの報告数を発表しています。39週の10代未満の報告数は0.31です(1)。従前に記事にした手法(2)で、感染者数を推計すると13,702人です。一方で10代未満の人口は11,083,000人です(30)。感染率は0.12%(13,702÷11,083,000×100)です。このように計算した、年代別の感染率を示します。
※(1)(6)(28)を集計
図-7 年代別感染率
図に示す様に10代以下の若年層と80代以上で感染率が高くなっています。子供と高齢者は特に注意が必要です
以下に前回発表に対する増減率を示します。
※(1)(2)(6)(28)を集計
図-8 年代別増減率
各年代で増えています。図-7に示す様に20代~40代の感染率は低くなっていますが、今後は増えそうです。
インフルエンザの流行と合わせて、学級閉鎖などが行われている保育園、幼稚園、小中学校は
34週 2ヵ所
35週 107ヵ所
36週 793ヵ所
・
43週 4,706ヵ所
44週 5,067ヵ所
45週 3,668ヵ所
46週 3,954ヵ所
47週 6,174ヵ所
48週 4,690ヵ所
と、高い状態が続いています(26)。
新型コロナは5類に移行しましたが、性質は変わっていません。弱毒化も感染力の低下もしていません。今年前半だけで東日本大震災を超える犠牲者を出しています。以下に岸田政権がオミクロン株の日本侵入を許した2022年以降の新規感染者数の推移を示します。
※1(6)を集計
※2 5月8日以降は推計値
※3 水際対策緩和は(19)による。
※4 全国旅行支援は(20)による。
※5 マスクはマスク着用の推奨を止めるで(21)による
※6 5類は5類移行で(4)による。
図-9 新型コロナ新規感染者数(2022年以降)
図に示す様に岸田政権が新型コロナ対策を放棄するたびに感染が拡大に転じています。昨年末に7波が収束に向かいました。このまま減少が続けば新型コロナの収束も見えていました。ところが岸田政権は全国旅行支援を始めました(20)。そして、8波が始まりました。それでも今年3月に8波が落ち着いてきました。そしたら、岸田政権はマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5類移行です。そしたら再び増加傾向に転じました。今は9波です。それでも岸田政権は5類移行を止めません。
5類移行で(4)で、日々の発表が無くなり状況が読みにくくなりました。一方で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂前会長(73)は高い感染力があることから「まだ完全に普通の病気にはなっていない」と指摘し、コロナ5類移行後に警鐘を出しています(31)。
以下に上位下位4道県の感染率を示します。
※(1)(3)(6)(32)
図-10 都道府県別感染率(推計値)
図に示す様に、都道府県で異なります。福島は感染率が高く、放射能汚染の問題もあります。まもなく冬休み、お出かけを考える方も多いと思います。感染率の高い道県にお出かけする方は特に注意してください。
図-1に示す様に5類移行後、新型コロナは大幅に増加しました。その後に減少に転じたのですが、減少幅が徐々に小さくなり、先週は再び増加に転じました(3)。そして今週も増加です。2週連続して増加しており、第10波が始まったかもしれません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
新型コロナ感染は高い水準のままです。マスク、手洗い、換気などの基礎的な感染対策もお勧めします。また、ライブハウスや接待を伴う飲食店などの感染リスクの高い場所はなるべく避けるべきと思います。
結核は2類ですが(34)、結核を恐れ自粛する方はいないと思います。結核が厳格に管理され流行していないので、誰も気にしません。新型コロナも同じような対処ができたはずです。でも、岸田政権は新型コロナは2類に移行しました。岸田総理は「コロナ禍を乗り越えた」と発言し(35)新型コロナ隠しをしています。こんな総理では福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する野菜に春菊があります(36)。今年も出荷がはじまりました(37)。福島の春菊はおいしいとの事です(38)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(39)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産春菊はありません。
※(40)を引用
図―11 福島産春菊が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省
⇒
2023年12月 8日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[358KB]
(2)
めげ猫「タマ」の日記 新型コロナ・定点当たりの報告数から全体数を推計する
(3)
コロナ感染者、2週連続で増加 前週比1.18倍|47NEWS(よんななニュース)
(4)
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
(5)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省
⇒
2023年12月 1日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[352KB]
(6)
新型コロナウイルスに関する受診・相談センター/外来対応医療機関等|厚生労働省
⇒
都道府県別 外来対応医療機関の指定状況(2023年11月29日時点)[37KB]
(7)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)|厚生労働省
(8)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)
(9)
日本の人口、12年連続減の1億2384万人…コロナで減少幅は鈍化 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
(10)
死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析|厚生労働省
(11)(10)⇒
死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析(令和5年9月)[617KB
(12)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年1月1日版)
(13)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月1日版)
(14)
東日本大震災 - Wikipedia
(15)
偽薬 - Wikipedia
(16)
>二重盲検法 | 疫学用語の基礎知識
(17)
コロナ後遺症、ゾコーバ服用で「割合減」…塩野義が研究結果発表 : 読売新聞
(18)
[視点]沖縄の米軍基地と新型コロナウイルス感染症 | 東京保険医協会
(19)
これまでの水際対策に係る新たな措置について|水際対策|厚生労働省
⇒
水際対策強化に係る新たな措置(17)(令和4年5月31日更新)
(20)
【受付開始】全国旅行支援の予約方法・全国旅行割適用条件は?各都道府県の条件・クーポン・終了情報などを徹底解説!| Trip.comブログ
(21)
マスクの着用について|厚生労働省
(22)
福島空港データ - 福島県ホームページ
(23)
コロナ禍 - Wikipedia
(24)
入域観光客数/沖縄県
(25)
インフルエンザ・新型 コロナウイルスを予防 しよう! - 千葉市
(26)
インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省
(27)
コロナ禍 - Wikipedia
(28)
季節外れのインフルエンザが流行 原因は…「新型コロナ5類移行の緩みも…」 鳥取県・島根県
(29)
新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ
(30)
厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況
(31)
尾身氏、コロナ5類移行後に警鐘 「まだ普通の病気ではない」|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト
(32)
都道府県の人口一覧 - Wikipedia
(33)
「一斉休校」首相決断の舞台裏 官邸は文科省の代案を突っぱねた:東京新聞 TOKYO Web
(34)
感染症発生届Navi
(35)
令和5年9月25日 経済対策についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
(36)
旬果旬菜 | JA全農福島
(37)
トピックス | JAふくしま未来
(38)
福島のおいしいをお届け!=福島県産しゅんぎく= : The Lynne's MealtimesⅡ
(39)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(40)
イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
スポンサーサイト
2023/12/09(土) 19:50:43
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
女の子が多く生まれる葛尾村(2023年10月まで)
福島県の10月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、大部分が計画的避難区域だった福島県葛尾村村(2)の赤ちゃんは女の子1人です。これでは、わからないので、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降(注)を集計すると
男の子 43人
女の子 65人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(3)3.4%でした。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(4)に異常がなかったことをあげています(5)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(5)。そして、避難が概ね完了したのは同年6月22日です(6)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(7)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(8)。牛などの家畜を持ち出すまで世話をするために、しばらく滞在した畜産家もいました(9)。計画的避難区域は南相馬市、浪江町、川俣町、飯舘村、葛尾村に設定されました(1)。このうち南相馬市、浪江町の避難区域は主に警戒区域です。また、川俣町で避難区域が設定されたのは一部です(5)。一方で飯舘村の全域、葛尾村の大部分は計画的避難区域です。葛尾村は直ぐに逃げなかった村です。以下に示します。
※1(10)(11)にて作成
※2 避難区域・旧避難区域は(5)による
図-1 原発事故から12年を経ても汚染されている福島
図に示す様に、原発事故では東部の一部が避難地域になりました。また、事故から12年以上ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(12)を超えた地域が広がっています。事故からまもなく12年以上ですが福島は汚染されています。
福島県の10月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、大部分が計画的避難区域だった福島県葛尾村の赤ちゃんは女の子1人です。出生数を示します。
※1(1)を集計
※2 2023年は10月まで
図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます(注)。数値を記載すると
男の子 43人
女の子 65人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(3)3.4%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘村・葛尾村)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
福島県双葉町は図―1に示す様に避難区域となっています。同町の11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていなど(15)、事故直後の被ばくは酷かったと推定されます。ただし、同町は20km圏内にあり、事故翌日の3月12日には避難指示が出ています(5)。福島県全体から見れば住民が多く被ばくした町と推定されます。同町の大部分は福島県内に避難しています(16)。また、一部地域では避難指示が解除されました(17)。被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(18)。双葉町民の積算線量は日々、増え続けています。以下に各年の赤ちゃん誕生数を示します。
※1(1)を集計
※2 2023年は10月まで
図―3 双葉町の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2016年以降は男の子の出生数が女の子以下になっています。2016年1月~2023年1月までの赤ちゃん誕生数は
男の子 98人
女の子 133人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る2.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
被ばくの影響は積算線量が重要です(18)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故直後に現れなかった事が、数年後に現れても不思議はありません。
通常は男の子が多く生まれるので(3)、飯舘村・葛尾村、双葉町では異常な事態が起きています。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
※(19)をキャプチャー
図―5 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(20)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(21)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の23.5%が遺伝的影響を心配しています(22)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
※(23)を集計
図―6 福島県の自然死産率の推移
事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(24)なので、偶然とは思えません。
こんなデータが出てくると、(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
福島県いわき市の郷土料理に貝焼があります。同市の貝焼は絶品です(25)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(26)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシに福島産貝焼はありません。
※(27)を引用
図―7 福島県産貝焼が無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ
注
妊娠期間を280日(28)とすると、3月11日の280日後12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(2)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(3)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(4)
出生性比
(5)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(6)
飯舘村 - Wikipedia
(7)
警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(8)
計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(9)
吉田よしだ 健つよし さん | 葛尾村 | 双葉郡未来会議
(10)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(11)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会
⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(12)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)
「飯舘牛」復活へ 取り組み加速 21日に原発事故後初、地元産牛肉販売 福島県飯舘村 | 福島民報
(15)
11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず :日本経済新聞
(16)
避難状況| 双葉町公式ホームページk
(17)
一時立入のお知らせ(町民向け)| 双葉町公式ホームページ
(18)
放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ
(19)
会津農林高校 そば学ぶ学科の生徒 手打ちそば提供する催し|NHK 福島県のニュース
(20)
原爆傷害調査委員会 - Wikipedia
(21)
全文 - 放射線影響研究所
(22)
第48回「県民健康調査」検討委員会(令和5年7月20日)の資料について - 福島県ホームページ
⇒
資料3 令和3年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/1.84MB]
(23)
保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ
⇒福島県人口動態統計確定数
(24)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(25)
ウニ貝焼き « いわき常磐もの|公式サイト
(26)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(27)
>マルト SC君ヶ塚店のチラシ・特売情報 | トクバイ
(28)
妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About
2023/12/08(金) 19:44:45
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
飯舘村、帰還減、村産野菜のピクルス販売も効果なし
2017年3月末に避難指示が解除された福島県飯舘村(1)の10月1日の新規転入者を含む居住者は
2023年 8月 1,536人(3)
2023年 9月(先月) 1,534人(4)
2023年10月(今月) 1,523人(5)
で減少しています。同村産野菜を使ったピクルスが発売されたのですが(6)、住民を引き留める効果は無かったようです。
福島事故後に二種類の避難地域が設定されました。一つは福島第一20km圏内に設定された「警戒区域」です。ここは事故直後の2011年3月12日に避難指示がだされており、多くの方が被ばくを免れました。もう一つが事故後にしばらくして放射線量が高い事が分かり設定されら「計画的避難区域」です。飯舘村の全域と葛尾村の大部分が計画的避難区域になりましたが、避難区域設された他の市町村は大部分は「警戒区域」です(1)(7)。さらに飯舘村のおおよその避難が完了したには事故から3ヶ月以上過ぎた2011年6月22日です(1)。飯舘村はいわば逃げ遅れた避難区域です。以下に位置を示します。
※1(8)(9)にて作成
※2 避難区域は(7)による。
図―1 福島県飯舘村
図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(10)を超えた地域が広がっています。事故から13年目ですがが飯舘村は今も汚染されたままです。
以下に各年11月から翌年10月までのの飯舘村の出生数を示します。
※(11)を集計
図-2 飯舘村の出生数
図に示すように原発事故後の2011年11月からは女の子が多く生まれています。2011年11月からの5年間を合計すると
男の子 114人
女の子 156人
で、女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(12)を下回る1.1%でした。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
通常は男の子が多く生まれるので(14)異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
※(15)を引用
図―3 福島の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠の一つに「赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。」事をあげています(14)。それでも自公政権は「安全」であるとし(17)、避難指示を解除しました(1)(7)。そしてハコモノを整備し、復興を進めました(18)。
以下に飯舘村村民の居住先を示します。
※1(2)にて作成
※2 帰還には出生を含む
図―4 飯舘村の居住状況
図に示す様に住民は戻りません。12月1日時点の新規転入者を含む居住者は
対象 4,693人中1,523(対象の32%)
で(5)、さらに推移を見ると、
2023年10月 1,536人(3)
2023年11月(先月) 1,534人(4)
2023年12月(今月) 1,523人(5)
で減少しています。同村では移住を呼びかけていますが(19)、移住者は
2023年11月(先月) 261人(4)
2023年12月(今月) 257人(5)
と減少しました。
さらに深刻なのが出生数の減少です。図-2に示す様に、避難指示が解除された2017年度以降に急激に減っています。数値を記載すると
原発事故前(2009年9月~10年8月)56人(男の子29人、女の子27人)
近々1年(2022年9月~23年8月) 8人(男の子 4人、女の子 4人)
で、原発事故前の約7分の1に減っています。さらに、飯館村民として生まれても殆どの方が飯舘村に住みません。避難指示後の2017年4月から2023年10月までに出生数は122人(男の子62人、女の子60人)ですが、このうち飯舘村で生まれたのは8人(全体の5.6%)(5)です。
同村産野菜を使ったピクルスが発売されたのですが(6)、住民を引き留める効果は無かったようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
同村は福島第一から40kmは離れています(20)。それでも、事故では放射能で汚染され全村避難となりました(1)(7)。原発事故の時、アメリカは自国民に対し80キロ圏に退避勧告をだしました(21)。この判断は正しかったと思います。福島第一原発から見て飯舘村よりさらに離れている伊達市でも「特定避難勧奨地点」が設定されました(22)。原発が事故を起こせば広範囲が廃墟と化します。復興は喧伝されますが(23)、進んでいません。なによりも、事故から約13年を経ても福島の皆様は放射能に気をつけなくてはなりません。
福島を代表するくだものにリンゴがあります(24)。福島県福島市は福島最大のリンゴの産地です(25)。今、同市ではリンゴ狩りが楽しめます(26)。同市はリンゴの季節です。同市あたりのリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(27)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(28)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
※(29)を引用
図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
飯舘村 - Wikipedia
(2)
令和5年12月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(3)(2)⇒
令和5年10月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(4)(2)⇒
令和5年11月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(5)(2)⇒
令和5年12月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(6)
島県飯舘村産の野菜で逸品ピクルス おいしさ、ぎゅっと瓶詰め 地元企業が販売開始 | 福島民報
(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(8)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(9)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会
⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(10)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(11)
福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(12)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)
出生性比
(15)
「エコノミクス甲子園福島大会」高校6チームが金融経済の知識を問うクイズに挑戦<福島>:ニュース - FTV 福島テレビ
(16)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(17)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞
(18)
【原発】【福島】菅野飯舘村長「帰還政策」の欺瞞|月刊 政経東北|note
(19)
飯舘村 移住・定住ポータルサイト - 飯舘村ホームページ
(20)
テレ朝news 「原発ごときに…」 飯舘村の酪農家の12年 未だに届かない ...
(21)
米、福島原発80キロ圏に退避勧告 独自分析で: 日本経済新聞
(22)
みんゆうNet 政府の「特定避難勧奨地点」指定状況
(23)
トップページ - 福島県ホームページ
(24)
くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(25)
福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(26)
りんご狩り(10月~) | 福島市観光ノート - 福島市の観光Webメディア
(27)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(28)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(29)
福島西店 | お店を探す | ヨークベニマル
2023/12/07(木) 19:41:19
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月28日発表)―福島産海産魚は2,039件連続ND、隣県ではセシウム―
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。11月22日までの検査結果が12月5日に13日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています。事故から約13年ですがですが、セシウム混入食品は無くなりません。厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 827件
②平均は1キログラム当た1.8ベクレル、最大84ベクレル(秋田県産 コウタケ)
なお、基準値は(6)を参照ください。
厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
・福島産海産魚は2,039件連続ND、隣県ではセシウム
・福島・猪苗代湖でワカサギ釣り始まる。検査結果がありません。
・上昇する福島県喜多方市産大豆のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.福島産海産魚は2,039件連続ND、隣県ではセシウム
以下に2023年度の海産魚の検査結果を示します。
※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは採取日
図―1 海産魚の検査結果
図に示すように青森、宮城、茨城、千葉県産からセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島県産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると2,039件連続で検出限界未満(ND)です。一方で、宮城県、茨城県、千葉県産からは見つかっています。
海は繋がっているのに、他では見つかっても、汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。海産魚等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(7)実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。
2.福島・猪苗代湖でワカサギ釣り始まる。検査結果がありません。
猪苗代湖は、福島県郡山市、猪苗代町、会津若松市にまたがる福島最大の湖です(8)。今年もワカサギ釣りがはいまりました(9)。以下に検査結果を示します。
※(10)を引用
図-2 郡山市、猪苗代町、会津若津氏産ワカサギの検査結果
図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(11)。
福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.上昇する福島県喜多方市産大豆のセシウム
福島県喜多方市産大豆からセシウムが見つかったと発表がありました(11)。以下に検査結果をしめします。
※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは採取日
図―3 喜多方市産大豆の検査結果
図に示す様にしばらくは検出限界未満(ND)が続いたのですが、再びセシウムがみつかりました。福島産はセシウムが上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
・セシウムが上昇する事がある福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(13)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島を代表するくだものにリンゴがあります(14)。ミスピーチの皆さんが福島産リンゴのPRをしました(15)。福島県相馬市あたりのリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(16)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(17)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
※(18)を引用
図―4 福島産リンゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省
(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(1370報)
(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月31日発表)―福島県会津町産コウタケから77(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は60(Bq/kg)MAX―
(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)
農林水産部 - 福島県ホームページ
(8)
猪苗代湖 - Wikipedia
(9)
[福島県 猪苗代湖] ワカサギ / アングラーズプラザ岸波
(10)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報
⇒魚介類⇒わ行⇒わ⇒ワカサギおよび郡山市、猪苗代町、会津若松市で検索
(11)
水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(12)(2)
令和5年12月5日公表:穀類(R5年11月22日-11月30日採取分) [PDFファイル/70KB]
⇒Nо1
(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年度)
(14)
くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(15)
トピックス | JAふくしま未来
(16)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(17)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(18)
Webチラシ情報 | フレスコ
⇒
相馬店
テーマ:
どうでもいい報告
- ジャンル:
日記
2023/12/06(水) 19:42:16
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
支援打ち切りから6年7ヵ月、新潟の自主避難者は戻らず
自主避難者が多いとされる新潟県新潟市(1)への福島県からの避難者数は
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配499人、公営住宅等 1)(3)
2023年10月末 750人(借り上げ等 3人、自力手配747人)(4)
です。自主避難者への住宅支援が打ち切られて(5)、6年7ヵ月ですが、6割の方は福島には戻りません。原発事故から12年半を経て福島は汚染されているので、当然のことです。
福島は事故によって汚染されました。
※1(6)(7)にて作成
※2 避難区域は(8)による
図―1 特異的に汚染されている福島
図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。事故から11年以上が過ぎましたが、福島は汚染されたままです。
今から5年前の2018年11月に福島には43,476人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今(2023年11月)の福島の20代前半女性は30,361人で(10)、残ったのは69.8%です。2018年10月時点で10代後半だった福島の女性のうち約3割以上の方が、この5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
※1(10)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―6 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合
事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性76%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。それが近々の2017年8月~18年8月(10代後半時点)の1年間の平均では、男性77%、女性68%で、男性は増えていますが、女性は落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
若い女性の県外流出は、現在の社会減(人口移動による人口減少(11))だけでなく、子供が生まれなくなり、将来の大幅な自然減(死亡数から出生数を減じた数(12))に繋がります。福島は図―1に示す様に汚染されています。福島の女性はお隣の宮城や茨城の女性に比べても大変に綺麗です。
※(13)をキャプチャー
図―3 福島のきれいな女性
何処へ行っても歓迎されます。福島から若い女性の脱出を止めるのは困難だと思います。
事故後に福島から多くの方が避難されました。以下に推移を示します。
※(15)を集計
図―4 福島からの県外避難者数
図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには6万人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(15)、事故から12年半を経た今(8月1日時点)も2万人以上の方が福島から県外に避難しています(16)。以下に福島から福島県外に避難している18歳未満の子ども避難者数を示します。
※1 (17)を集計
※2 「無し」は避難区域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定された伊達市を含む
※3 1部が避難区域は一部が避難区域(警戒区域または計画的避難区域)に指定された市町村で南相馬市、川内村、川俣町、田村市
※4 「全域」は全部かほぼ全域が避難区域に指定された町村で飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、冨岡町、楢葉町、葛尾村
※5 「緊急時」は緊急時避難準備区域は全域が指定された広野町のみ。南相馬市、川内村、田村市の1部も緊急時避難準備区域指定されたが、避難区域も指定されたので、「一部」に分類
※6 避難区域の設定は(8)による。
図―5 福島県外への子ども避難者数
図に示す様に「避難区域外」からの避難者が最多です。彼等は自主避難者です。少子高齢化対策には福島県外に避難している子供が多い自主避難者に圧力を加え、福島に戻すことが効果的です。だいたいこのデータへのリンク先は福島県の「少子化対策」の下にあります(18)。
2017年3月末に福島県は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(5)。でも図―1に示す様に福島は特異的に汚染されたままです。
新潟県への避難者数は1,867人で茨城、埼玉、東京についで4位です(16)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(2)。新潟の都市規模から言えば新潟市、長岡市、上越市ですが(19)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(20)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(21)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(1)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
※1(2)にて作成
※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
図―6 福島から新潟市に避難された方の推移
福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
自主避難者が多いとされる新潟県新潟市(1)への福島県からの避難者数は
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配499人、公営住宅等 1)(3) 2023年9月末 750人(借り上げ等 3人、自力手配747人)(4)
です。自主避難者への住宅支援が打ち切られて(5)、6年半ですが、6割の方は福島には戻りません。原発事故から12年半を経て福島は汚染されているので、当然のことです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
今も多くの自主避難者が福島県外で暮らしています。でも、取り上げられる事はまず無いと思います。(=^・^=)は自主避難者の存在を忘れてはならないと思います。でも、東京電力は忘れて欲しいはずです。同社は新潟県に立地する柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を目指しています(22)。新潟の自主避難者は原発事故から12年半を経ても避難生活が続くことを、新潟の皆様に示しています。新潟の皆様が柏崎刈羽の再稼働に反対する動機の一つになりえます。この思いは原発の再稼働を進める岸田政権(23)も同じだと思います。彼らは新潟の自主避難者に福島に戻したいはずです。図-1に示す様に、事故から12年半が経た今も福島は汚染されています。自主避難をする相当の理由があります。でも、自公政権や東京電力は支援や補償を打ち切りました。
原発事故の時、多くの福島の皆様は避難するか、残るかで悩んだ気がします。そして、多くの方が不安の中で福島での生活を選びました。事故から12年半を経て、福島の皆様の不安な暮らしは続いています。
福島県の米の生産量は約32万トンです(24)。人口は約177万人なので(10)、県民が食べるにはじゅうぶんな量です。福島の米はおいしいとの事です(25)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(27)を引用
図-7 福島産米が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(2)
新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(3)(2)⇒
平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(4)(2)⇒
令和5年10月31日現在の県外避難者受入状況 [PDFファイル/91KB]
(5)
「子どもを福島に戻す選択肢はなかった」 原発事故自主避難の11世帯が福島県を提訴:東京新聞 TOKYO Web
(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(7)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会
⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(8)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(9)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(10)
福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(11)
社会増減とは - 流通用語 Weblio辞書
(12)
自然減とは - Weblio辞書
(13)
冬の通りを輝かせる 福島市・光のしずくイルミネーション 20万個のLEDライトが作る幻想的な光景 :ニュース - FTV 福島テレビ
(14)
県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(15)(14)⇒
福島県から県外への避難状況(推移) 令和5年8月1日現在 [PDFファイル/687KB](令和5年9月11日更新)
(16)(14)⇒
福島県から県外への避難状況 令和5年8月1日現在 [PDFファイル/111KB](令和5年9月11日更新)
(17)
東日本大震災に係る子どもの避難者数(こども・青少年政策課)
⇒
・令和5年4月1日現在 [PDFファイル/402KB]
(18)
こども・青少年政策課 - 福島県ホームページ
(19)
新潟県 - Wikipedia
(20)
発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(21)
柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(22)
「もうあきらめて出て行ってくれないか」柏崎刈羽原発、地に落ちた東電への信頼 再稼働へ地元の同意見通せず:東京新聞 TOKYO Web
(23)
原子力利用に一歩を踏み出した岸田政権 | STUDY | 原子力産業新聞
(24)
お米Q&A : お米の都道府県別生産量上位10位はどこですか? - 米ネット
(25)
ふくしまの米美味しい理由|ふくしまの米
(26)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(27)
イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
2023/12/05(火) 19:48:36
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
次のページ
プロフィール
Author:mekenekotama
一寸、気になったどうでもいい事を記事に
最新記事
新型コロナまとめ(12月8日発表)―2週連続増加― (12/09)
女の子が多く生まれる葛尾村(2023年10月まで) (12/08)
飯舘村、帰還減、村産野菜のピクルス販売も効果なし (12/07)
食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月28日発表)―福島産海産魚は2,039件連続ND、隣県ではセシウム― (12/06)
支援打ち切りから6年7ヵ月、新潟の自主避難者は戻らず (12/05)
最新コメント
:宇都宮LRT、利用者は需要予測の10分の1 (11/27)
:宇都宮LRT、利用者は需要予測の10分の1 (11/01)
:宇都宮LRT、利用者は需要予測の10分の1 (10/24)
mekenekotama:食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月10日発表)―福島産海産魚は1,437件連続ND,隣県ではセシウム― (10/12)
めげ猫太郎:食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月10日発表)―福島産海産魚は1,437件連続ND,隣県ではセシウム― (10/11)
mekenekotama:宇都宮LRT、利用者は需要予測の10分の1 (10/09)
:宇都宮LRT、利用者は需要予測の10分の1 (10/07)
最新トラックバック
ぱふぅ家のホームページ:柏崎刈羽原子力発電所サービスホールで原発の仕組みを学ぶ (04/07)
Coolに過ごそう:Feedly拾い読みWatch (01/03)
アフガン・イラク・北朝鮮と日本:これでは何の為の新幹線か分からない (03/19)
ケノーベル エージェント:ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/06 08:43) (01/06)
ケノーベル エージェント:ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/05 08:42) (01/05)
月別アーカイブ
2023/12 (9)
2023/11 (29)
2023/10 (30)
2023/09 (30)
2023/08 (31)
2023/07 (38)
2023/06 (30)
2023/05 (31)
2023/04 (30)
2023/03 (30)
2023/02 (27)
2023/01 (31)
2022/12 (30)
2022/11 (30)
2022/10 (31)
2022/09 (29)
2022/08 (31)
2022/07 (31)
2022/06 (30)
2022/05 (30)
2022/04 (30)
2022/03 (31)
2022/02 (28)
2022/01 (30)
2021/12 (30)
2021/11 (30)
2021/10 (31)
2021/09 (30)
2021/08 (31)
2021/07 (30)
2021/06 (30)
2021/05 (31)
2021/04 (30)
2021/03 (31)
2021/02 (28)
2021/01 (30)
2020/12 (31)
2020/11 (30)
2020/10 (30)
2020/09 (29)
2020/08 (31)
2020/07 (29)
2020/06 (29)
2020/05 (29)
2020/04 (25)
2020/03 (31)
2020/02 (29)
2020/01 (32)
2019/12 (31)
2019/11 (30)
2019/10 (31)
2019/09 (30)
2019/08 (31)
2019/07 (31)
2019/06 (31)
2019/05 (32)
2019/04 (30)
2019/03 (31)
2019/02 (28)
2019/01 (30)
2018/12 (30)
2018/11 (30)
2018/10 (31)
2018/09 (30)
2018/08 (31)
2018/07 (31)
2018/06 (30)
2018/05 (27)
2018/04 (31)
2018/03 (31)
2018/02 (28)
2018/01 (31)
2017/12 (31)
2017/11 (30)
2017/10 (31)
2017/09 (30)
2017/08 (32)
2017/07 (30)
2017/06 (32)
2017/05 (32)
2017/04 (17)
2017/03 (19)
2017/02 (29)
2017/01 (31)
2016/12 (31)
2016/11 (31)
2016/10 (33)
2016/09 (31)
2016/08 (31)
2016/07 (32)
2016/06 (30)
2016/05 (33)
2016/04 (30)
2016/03 (31)
2016/02 (29)
2016/01 (31)
2015/12 (32)
2015/11 (29)
2015/10 (33)
2015/09 (30)
2015/08 (31)
2015/07 (31)
2015/06 (31)
2015/05 (31)
2015/04 (30)
2015/03 (31)
2015/02 (28)
2015/01 (30)
2014/12 (31)
2014/11 (30)
2014/10 (31)
2014/09 (31)
2014/08 (32)
2014/07 (32)
2014/06 (29)
2014/05 (31)
2014/04 (32)
2014/03 (31)
2014/02 (27)
2014/01 (30)
2013/12 (31)
2013/11 (30)
2013/10 (31)
2013/09 (31)
2013/08 (32)
2013/07 (31)
2013/06 (30)
2013/05 (33)
2013/04 (30)
2013/03 (31)
2013/02 (28)
2013/01 (31)
2012/12 (31)
2012/11 (30)
2012/10 (31)
2012/09 (30)
2012/08 (30)
2012/07 (30)
2012/06 (30)
2012/05 (31)
2012/04 (31)
2012/03 (30)
2012/02 (28)
2012/01 (23)
2011/12 (23)
2011/11 (24)
2011/10 (22)
2011/09 (15)
2011/08 (18)
2011/07 (13)
2011/06 (12)
2011/05 (17)
2011/04 (4)
カテゴリ
- (4474)
検索フォーム
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
リンク
私のHPでーす。見てね(メルアドあり)
管理画面
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム
この人とブロともになる
QRコード