めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

緊急のお知らせ、流通している栃木県産山菜から2200ベクレルのセシウム、注意して下さい

 厚生労働省の5月2日の発表(1)よると、流通している栃木原産の山菜(コシアブラ)(2)から、1キログラム当たり2,200ベクレルと1,600ベクレルのセシウムが見つかりました。福島では出荷制限中のタケノコが売られていました(3)。GWで栃木や福島に出かける方も多いと思います。注意して下さい。
 とりあえず緊急のお知らせです。


-参考にしたサイト様-
(1)食品中の放射性物質の検査結果について(第979報) |報道発表資料|厚生労働省中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果」のNo1,No2
(2)コシアブラ - Wikipedia
(3)【5月1日付社説】県産農産物/おいしい評価と信頼守ろう:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
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  1. 2016/05/02(月) 20:51:57|
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福島第一原発汚染水(5月1週)―排水路放水口付近の海水は実質法令違反―

福島第一原発汚染水の5月1週(4月25日から5月2日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
   
①外洋からは相変わらず見つかる放射性物質
②地下貯水槽の周囲で全ベータが上昇中
③排水路から法令限度を超えた汚染水が海へ
④排水路放水口付近の海水は実質法令違反
⑤1日で9倍に上昇した地下水バイパス山側井戸のトリチウム
⑥海岸付近の井戸の放射性物質濃度は上昇中
⑦4月のサブドレントリチウム排出量は130億ベクレル、記録更新
 
1.外洋からは相変わらず見つかる放射性物質
 事故から5年以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年経っても放射性物質が見つかる福島第一外洋
  ※1 (4)~(6)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で「5,6号機放水口北側」が気になります。以下に放射性物質濃度の推移を示します。
下がる気配が無い5,6号機放水口北側の放射性物質濃度
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 図に示すとおり、原発事故から5年近く経ちましたが、下がる気配がありません。福島の海はこれからも汚染が続きそうです。

2.地下貯水槽の周囲で全ベータが上昇中
 地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(8)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(8)。従前の記事でこの井戸の水がら突然に全ベータが見つかった旨の記事を記載しましたが(9)、今週は別の観測孔で全ベータが急上昇しました。以下に地下貯水槽周囲の全ベータ濃度を示します。
周囲で全ベータが見つかる下貯水槽周囲
※1(9)を集計
 ※2 位置は(8)による。
 ※3 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 図-3 下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 図に示す通り海側の観測孔で放射性物質が見つかっています。やがて拡散し福島の海を汚染しそうです。以下に観測孔A-1の全ベータ濃度を示します。
下がってもまた上がる観測孔A-1の全ベータ濃度
 ※(9)を集計
 図-4 観測孔A-1の全ベータ濃度

 一度は下がったのですが再び上昇です。そして上流(山側)の地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度が上昇を続けています。以下に推移を示します。
上昇が続く地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度
 ※(9)を集計
 図-5 地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度


東京電力の会見を聞いていると(10)、原因は分かっていないそうです。これでは対策が打てません。漏れるがままにするしか無いようです。

3.排水路から法令限度を超えた汚染水が海へ
福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(11)で作成
 図―6 福島第一原発内の排水路

 放射性物質の法令限度は1リットル当たりで、セシウム137が90ベクレル、ストロンチウム90が30ベクレルです(2)。全ベータのおよそ半分がストロンチウム90なので(7)、全ベータでは60ベクレルになります。今週に法令限度を超える汚染水が排水路から海へ流れました。1リットル当たりで
 4月28日 物揚場排水路
   セシウム134 11ベクレル
   セシウム137 57ベクレル
   全ベータ    70ベクレル(法令限度超え)

 4月29日 K排水路
   セシウム134 13ベクレル
   セシウム137 70ベクレル
   全ベータ   100ベクレル(法令限度超え)

 以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
法令限度を超えた汚染水が流れるK排水路
   ※(11)を集計
 図―7 K排水路の放射性物質濃度

 今回だけでなく時々、法令限度を超える放射性物質に汚染された排水が海に注いでいます。

4.排水路放水口付近の海水は実質法令違反
 排水路から高濃度に汚染された排水が海にながれれば海水も汚染されます。
色々な放射性物質が見つかる福島第一港湾内
 ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 排水口の位置は(11)、サブドレン排水口の位置は(12)による。
 図―8 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り、1~4号機取水口内南側(遮水壁前)が最も高くなっています。以下に推移を示します。
4月に入り上昇した1~4号機取水口内南側の放射性物質濃度
 ※(5)を集計
 図―9 1~4号機取水口内南側の放射性物質濃度

 4月には入り上昇傾向になっています。汚染水の評価に東京電力は「告示限度比」を使用しています。放射性物質は幾つも種類がありそれを総合的に評価する手法で、測定された各種の放射性物質(核種)の濃度を法令限度でわり合計する手法です。これが1を超えれば実質的に法令限度を超えたことになります(13)。4月29日の「1~4号機取水口内南側」の放射性物質濃度(14)を見ると1リットル当たりで
  セシウム134 4.5ベクレル(法令限度60ベクレル)比率 0.075
  セシウム137 25べクレル(法令限度90ベクレル)比率 0.278
  全ベータ    39ベクレル(法令限度60ベクレル)比率 0.650
  告示限度比(比率の合計)                 1.003
を1を超え実質で法令違反となっています。
 それでも東京電力は「低下した状態が継続しています。」と主張しています(15)。


5.1日で9倍に上昇した地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(16)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(17)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(18)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超える地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
 ※1 (17)(18)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―10 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのはG-2井戸のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。
急上昇したG-2井戸のトリチウム濃度
 ※(17)を集計
 図―11 G-2井戸のトリチウム濃度

 4月28日から29日にかけて急上昇しています。1リットル当たりのトリチウム濃度は
  4月28日    170ベクレル
  4月29日 15,000ベクレル
で一気に9倍です。この発表は5月1日にあったのですが、5月1日に東京電力は
「今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。」
とコメントをしています(19)。
 
6.海岸付近の井戸の放射性物質濃度は上昇中
 海岸付近の井戸からは高濃度に汚染された地下水が見つかっています。
高濃度の汚染地下水が見つかる福島第一海岸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―12 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 この中でNo3-3の全ベータ濃度が気になります。以下に推移を示します。
上昇するNo3-3井戸の全ベータ濃度
※(5)を集計
 図―13 No3-3井戸の全ベータ濃度

 図に示す様に、4月に入り上昇しています。原発事故から5年たって、福島第一の汚染水漏れは酷くなっている気がします 
 
7.4月のサブドレントリチウム排出量は129億ベクレル、記録更新
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(20)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(21)半年以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(122)(23)、濃度×排出量で月毎のトリチウムの排出量を求めてみました。
brg160502j.gif
 ※(22)(23)を集計
 図ー14 サブドレンの月別放出量

 毎月のように増えて行き4月のサブドレントリチウム排出量は129億ベクレルで記録更新です。なお累積では491億ベクレルです。

 
<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)とこちら(ブログ図表②)を参照ください。
事故から6年目になっても止まらない福島第一原発の汚染水漏れ!これでは福島に残らざるを得なかった方も不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります(24)。福島県須川市はキュウリの一大産地です(25)。須賀川市産キュウリの出荷が今年も始まりました(26)。福島はキュウリのシーズンです。。福島県須賀川市のキュウリのシーズンが始まったようです。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(27)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―15 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(4月4週)―海岸付近の井戸の4箇所で過去最高の放射性物質濃度―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を5月2日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(9)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」
(10)【2016年4月28日】東京電力 2015年度(平成27年度)決算に関する記者会見 - 2016/04/28 17:45開始 - ニコニコ生放送
(11)(3)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(12)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(13)2.1.2 放射性液体廃棄物等の管理(PDF 186KB)
(14)2016年4月30日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 679KB)
(15)2016年4月28日放射線データの概要 4月分(3月31日~4月27日)・福島第一原子力発電所周辺における海側遮水壁閉合前後の放射性物質濃度の推移・サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げと分析(PDF 2.24MB)
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(17)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(18)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(19)2016年05月01日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(20)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(21)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(22)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(23)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(24)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(25)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(26)トピックス | JA夢みなみ
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(28)ザ・ビッグ 須賀川店のチラシ・店舗情報 | クックパッド特売情報
  1. 2016/05/02(月) 19:47:22|
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トラブルいっぱい福島原発(4月5週)―凍土壁は地下トンネルを壊す?―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、4月5週(4月24日から5月1日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①導電マットを使った絶縁試験で発煙
 ②廃止予定の汚染水タンクを使います
 ③凍土壁は地下トンネルを壊す
   
1.導電マットを使った絶縁試験で発煙
 4月25日午前11時頃、5号機原子炉建屋残留熱除去系(A/C)ポンプ室において、残留熱除去系(A)ポンプ電動機の絶縁診断作業を行っていたところ、ケーブル端子部に設置した養生シート(静電マット)から発煙しました(2)。
 静電マットは静電気を逃がす為の「導電性」のマットで概ね「緑色」をしています(3)。絶縁診断作業は外から電圧を加え、電気が流れないか調べる試験ですが(4)、その試験に導電性マットを使えばショートを起こします。以下に様子を示します。
煙を出した導電シート
 ※(5)に加筆
 図―1 発煙場所の様子

2.廃止予定の汚染水タンクを使います
 福島第一の原子炉・タービン建屋には地下水や地下水ドレン等から汲み上げた水が流入し、汚染水になっています。放置すると溢れるのでこれを汲みあげ汚染水タンクに保管しています(6)。汲み上げた汚染水は
タービン建屋⇒貯蔵施設⇒セシウム吸着装置⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(7)(8)(9)。このうち「SR処理水タンク」の容量が突然に増えると発表がありました(10)(11)(12)。
突然に増えたSR処理水タンク容量
 ※(12)を抜粋・加筆
 図-2 突然に増えるSR処理水タンク容量

 説明を聞いていたら(7)、古くなり廃止予定だった汚染水タンクをそのまま使う事にしたそうです。

3.凍土壁は地下トンネルを壊す?
 福島第一ではタービン建屋からトレンチと呼ばれる地下トンネルが伸びています。その一つに1号機排水配管トレンチがあります(9)。
凍土壁の下を通るトレンチ(地下道)
 ※(9)にて作成
 図-3 1号機配管トレンチ

 今、タービン建屋から海の汚染水の流れを阻止するために氷の壁(凍土壁)の凍結工事を進めています。凍土壁は地下水が冷えれば体積が縮み、凍り出せば体積が膨らむので周りに変な圧力を加えます。以下にトレンチ・凍土壁の断面の模式図を示します。
トレンチを南から見たときの模式図
 ※1(9)(10)にて作成
 ※2 地下を南側から北側に透視したとして作成
 図―4 トレンチ・凍土壁の断面の模式図

 以下に水位観測孔のGi-20及びGo-15と立坑Bの水位を示します。
上昇した立坑Bの水位
 ※(9)(10)にて作成
 図-5 水位観測孔のGi-20及びGo-15と立坑Bの水位

 観測孔の水位が下がりトレンチ(地下トンネル)に直結する立坑Bの水位が上昇しています。これについて東京電力は凍土壁がトレンチの天井を壊し、汚染水がトレンチに流れ込んだためと説明していました(10)。
 汚染水の流れを阻止するために作った凍土壁で新しい汚染水の漏えいルートができたようです。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 トラブル続きの福島原発!福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります(14)。福島県須川市はキュウリの一大産地です(15)、須賀川市産キュウリの出荷が今年も始まりました(16)。福島はキュウリのシーズンです。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(17)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―6 福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)―下請けさんのケガが2週連続―
(2)2016年4月26日福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
(3)静電気対策の基礎|ミスミの総合Webカタログ
(4)耐電圧試験
(5)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所5号機原子炉建屋ポンプ室内における発煙
(6)めげ猫「タマ」の日記 原子力規制委、東京電力に汚染水の海洋放出をせまる
(7)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(8)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(9)原子炉の安定化|東京電力
(10)第42回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(11)(10)中の「資料2:今後のタンク運用計画について[東京電力]【PDF:3MB】」
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年4月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)」
(13)(10)中の「資料3:陸側遮水壁の状況について(第一段階フェーズ1)[東京電力]【PDF:9MB】」
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(16)トピックス | JA夢みなみ
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2016/05/01(日) 19:44:50|
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原子力規制委、東京電力に汚染水の海洋放出をせまる

4月25日と4月27日に原子力規制委員会と東京電力の打ち合わせがおこなわれました(1)(2)。そこで原子力規制委員会側は暗に東京電力に対し福島第一原発の汚染水は可能な限り処理したのち海に捨てることを迫っていました。
 福島第一では原子炉やタービン建屋に流れ込んだ地下水がデブリ(溶け落ちた核燃料)に触れ放射能で汚染されり(3)、海への汚染水の漏れを防ぐ為に海岸に設けられた水の流れをせき止める壁(海側遮水壁)(4)の内側に溜まった汚染水を汲みあげるなど(6)して日々、増えています。
増え続ける福島第一汚染水
※(7)を集計
 図-1 日々増え続ける福島第一原発汚染水

 放置すると溢れてしまうので、タービン建屋から汲み上げ可能な範囲で汚染水を取り除き汚染水タンクに貯め込んでいます。
 汚染水源と行先
 ※(3)(4)(6)(7)(8)にて作成
 図ー2 福島第一の汚染水源と汚染水処理の流れ

 東京電力は汚染水を抑えようと努力をしているようです(3)。その一つにタービン建屋と海側遮水壁の間に氷の壁(凍土壁)(9)を作り海側遮水壁への汚染水の流れを阻止し、海側遮水壁の内側への汚染水の流入を減らし、海側遮水壁の内側への汚染水の汲み上げ(地下水ドレン)(10)を減らそうとの試みもあります。凍土壁の凍結が3月31日に始まりました(9)。以下に地下水ドレン等からタービン建屋に送った汚染水の量を示します。
凍土壁凍結開始後に増えた地下水ドレン汲み上げ水の移送量
 ※1(6)にて作成
 ※2 降水量は(11)による
 図―3 地下水ドレン等からタービン建屋に送った汚染水の量

 雨が降った事も関係しますが凍結開始後にタービン建屋に送った汚染水の量は増えています。今の所は汚染水の増加に合わせ汚染水タンクを作り続けなくてはなりませんが、これも上手く行っていません。以下に4月28日に東京電力が発表した最終段の処理水タンク増設計画と実績をしめします。
計画に対し直ぐに遅れるタンクの増設実績
 ※(7)(12)を集計
 図-4 処理水タンク増設計画と実績

 図に示す通り3月中は処理水タンクの増設が止まっていましたが、4月からは増設が行われる計画でしたが、実際は4月になってもなかなか増設ができていません。計画発表時点で計画に比べ実績が遅れています。汚染水が増えてもタンクが増設できなければ溢れさすか海に捨てるしか選択肢はなさそうです。
 4月25日に「第42回特定原子力施設監視・評価検討会」が開かれこの問題を東京電力が原子力規制委員会に説明しました(1)。この中で東京電力は古い汚染水タンクを使って乗り切る旨の説明をしましたが(13)、原子力規制委員会の納得が得られなかったようです。当会の結論として
 ①「ALPS処理済水のタンク貯留が廃止措置のリスク低減に与えている影響」について、次回東京電力から説明を受ける。
 ②トリチウム水タスクフォースで挙がったコスト試算や期間について、東京電力が現実に実行可能か否かを含めて議論してほしい。
がでました(14)。ここで「トリチウム水タスクフォースで挙がったコスト試算や期間」とは4月19日に 経済産業省が発表した東京電力福島第1原発の処分方法について、濃度を薄めて海中に放流する「海洋放出」が最も短期間に低コストで処分できるとする試算(15)を示しています。
 ①②を合わせてみると事実上は原子力規制委員会が東京電力に対し、処理した後の汚染水の海洋放出の検討を指示した内容です。
 4月27日に第7回原子力規制委員会 臨時会議が開かれ、そこに東京電力の広瀬社長が出席しました。福島第1原発の汚染水問題について更田豊志委員長代理は「東電が本音を語れているか疑問を持っている」と発言した上で汚染水の処分方法などで、明確な意思表示を求めました(2)。(=^・^=)には「東電が本音を語れているか疑問を持っている」って「隠ぺい体質」と同じ意味にとれるのですが、東京電力は汚染水の海洋放出が必要と考えているだから正直に答えろとい原子力規制委は行っている気がしました。 広瀬社長は「やれることは全部やらないといけない、まずはそういうスタンス」などと述べるにとどめましたが(2)、東京電力柏崎刈羽原子力発電所は原子力規制委で適合性審査が進められています(16)。東京電力が総合的な判断をする可能性もあると思います。
 一方で福島の漁師さんからは
「漁業の未来がなくなる。絶対に海に流してはならない」とか
「漁業者の間に相当な不安が生じ、風評が拡大する」とか
、「放射性物質が海に流されるのは反対。地下水バイパス、サブドレン計画実施を容認してきた経過があり、これ以上の環境悪化は許されない」
との声が出ているそうです(17)。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
このままいけば汚染水を海に流すが溢れさせるかの選択を迫られ、結局は海に流す日が来るかもしれません。いくら処理したとは言え最終段の「処理水」でも1リットル当たり40万ベクレル程度のトリチウムが含まれています(15)。今はサブドレンと称し原子炉やタービン建屋の回りから汲み上げた汚染地下水を海に流しています(18)。これに含まれるトリチウムは高い時でも1リットル当たり1000ベクレルです(18)。この400倍も汚染された水が海に流されます。もし海洋放出が始まれば、福島県、安倍出戻り総理そして東京電力は「安全」と叫ぶと思います。でもこの方達は福島原発事故前は「原発は安全」と叫んでいた方です(19)(20)(21)。よほど確りしたデータでも無い限り信用しません。でもデータは出て来ないと思います。
 この5年間を見ていると怪しげなものの調査は絶対にしません。いつのまにか福島ゲノム計画は立ち消えになったようです(22)。結局はこの5年間、福島ではまともな調査は行われず、何かあれば「そうのうなデータは無い」(取ってないからあるはずありません)「非科学的だ」なんて主張がまかり通っている気がします。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県は鶏肉(地鶏)に力を入れています(23)。29、30日と福島市内の公園で「川俣シャモまつり」が開かれています(24)。福島県郡山市の公園では「ふくしまラーメンショー2016」が開幕したそうです(25)。そこには福島産鶏肉を使ったラーメンが出るそうです(26)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(27)。でも福島県福島市や川俣町に店舗を展開するスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県福島市・川俣町のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―5 福島産鶏肉が無い福島県福島市や川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市や川俣町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第42回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(2)第7回原子力規制委員会 臨時会議 | 原子力規制委員会
(3)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(4)海側遮水壁|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(7)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)原子炉の安定化|東京電力
(9)陸側遮水壁|東京電力
(10)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(11)(5)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年4月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議」⇒「【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)」
(13)(1)中の「資料2:今後のタンク運用計画について[東京電力]【PDF:3MB】」
(14)(1)中の「当日作成資料:特定原子力施設監視・評価検討会(第42回会合)議論のまとめ[原子力規制庁]【PDF:313KB】」
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水は海洋放出計画が固まる?計画に従えば毎月12兆ベクレルのトリチウムが海へ
(16)柏崎刈羽原子力発電所 6・7号炉 関連審査会合 | 原子力規制委員会
(17)第一原発トリチウム 海洋放出認めず 県漁協組合長会議 | 東日本大震災 | 福島民報
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(4月2週)―外洋8地点から全ベータ―
(19)安倍晋三 - Wikipedia
(20)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(21)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(22)めげ猫「タマ」の日記 とうなった?福島ゲノム調査
(23)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(24)川俣シャモまつり賑わう - NHK福島県のニュース
(25)「ふくしまラーメンショー」開幕 郡山に全国の有名ラーメン店集結:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(26)ふくしまラーメンショー2016|福島中央テレビ
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「鶏肉 [PDFファイル/231KB] 」
(28)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
  1. 2016/04/30(土) 19:42:43|
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福島県川内村6月14日避難指示解除-戻ったら30年で100mSv以上の被ばく

 福島県川内村の避難指示が6月14日に解除される見込みです(1)。(=^・^=)なりに見積もると戻ったら30年で、健康影響が確認されている100ミリシーベルトの被ばくをします。安倍出戻り総理は東京電力救済の為に国民を危険に曝す殺人総理です。
 福島県川内村は福島第一原発南西20~30kmにある村で、福島島原発事故で全域が緊急時避難準備区域ないし警戒区域に指定され、全村が避難しました。その後は2011年9月に緊急時避難準備区域が解除され、2014年10月に避難区域が縮小されました(2)。
福島県川内村
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(2)による
 図-1 福島県川内村

 図に示す通り原発事故から6年目にはいった今も大部分で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えています。それでも6月14日には残った避難地域も解除される見込みとなりました(1)。
6月14日の川内村避難指示解除を伝える福島民報
※(6)を5月28日に閲覧
 図-2 福島県川内村の避難指示解除を1面トップで伝える福島県の地方紙の福島民報

 戻って本当に大丈夫か心配です。福島原発事故直後に放射線は今の強さでなく、トータルでどれだけ浴びるかが重要だと喧伝されました(7)。原発事故直後に比べ放射線量は下がりましたが時間が経てば下がり難くなります。これは半減期が早いヨウ素131は早く減り、そこそこのセシウム134はそれなりにへりますが、半減期が30年と長いセシウム137(8)はなかなか減りません。
だんだん減らなくなる福島の放射線量
 ※(4)を転載
 図-3 時間と共に下がらなくなる放射線量

 放射線量は下がってもトータルの被ばく線量は今後も増え続けます。この先が心配です。以下に6月14日に帰還したとして、今後30年でどれだけ被ばくするかを(=^・^=)なりに見積もった結果を示します。
帰還後30年で100mSv以上の被ばくがある避難指示解除予定区域
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で計算
 ※2 避難区域は(2)による
 ※3 放射線量から被ばく線量への換算は(5)による
 図-4 福島県川内村の今後30年間の被ばく線量

 図に示す通り、避難指示が解除される見込みの区域では解除された日に帰還したとして、30年間暮らせば広い範囲で100ミリシーベルト以上の被ばくが見込まれます。
 「100ミリシーベルト以上の放射線被ばくでは、がんなどの健康リスクが上昇する」
そうです(9)。そして図―4に示す様に帰還すれば30年で100ミリシーベルト以上の放射線被ばくをします。それでも避難指示を解除する安倍出戻り総理は東京電力救済の為(10)に国民を危険に曝す殺人総理です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 このような方が総理をしていては福島の方は不安だと思います。福島では避けていない所では葬式が増えている福島産米(11)のキャンペーンの「おいしい朝ごはん ふくしま米ホテル・旅館おもてなしキャンペーン」が始まったそうです(12)。福島県郡山市産米の全袋検査数が約137万件で(13)、トップです。福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。同市のお米は「あさか舞」といって美味しいそうです(14)。安全であり(15)学校給食にも使われています(16)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島県産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(7)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)川内村 6月14日避難全面解除 村長受け入れ前向き 政府方針 | 県内ニュース | 福島民報
(2)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島民報
(7)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(8)半減期 - Wikipedia
(9)放射線 放射性物質 Q&A 基準になる「1ミリシーベルト」の意味は | 東日本大震災 | 福島民報
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。
(12)ふくしま米 味わい抽選 キャンペーン始まる 県内の旅館・ホテル | 県内ニュース | 福島民報
(13)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を4月29日に閲覧
(14)商品紹介 | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(15)自主検査実施について | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(16)学校給食のご飯は、郡山産米の「あさか舞Jを使用いています
(17)イトーヨーカドー 郡山店
  1. 2016/04/29(金) 19:42:43|
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