めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

除染が終わっても、除染が必要な福島(2016)

福島の除染もほぼ終わりのようです。でも、福島には除染が必要な場所が広く広がっています。
 福島第一原発事故では大量の放射性物質がばら撒かれました。福島県の資料お見るとセシウム137だけで15,000兆ベクレルとしています(2)。
セシウム137の放出量を15,000兆ベクレルとする福島県
 ※1(2)を引用
 ※2 テラは1012で「兆」のこと(3)
 図―1 セシウム137だけで15,000兆ベクレルばら撒かれたとする福島県資料

 (=^・^=)の試算では広島原爆がばら撒いたセシウム137は183兆ベクレルですので(4)(5)(6)、80倍以上になります。
 原発事故後に福島県は「除染」をするので「安全」「安心」だと言ってた気がします(1)。事故から5年9ヶ月が経ち、除染が上手く行ったか(=^・^=)なりに調べてみました。
 以下に福島県の住宅除染の進行状況を示します。
ほぼ完了した福島の住宅除染
 ※(7)を集計
 図―2 福島県の除染の進行状況

 事故から6年近くが経過し、図に示す通り福島の除染は当初の計画をほぼ達成したようです。以下に福島の放射線量分布を示します。
除染が必要な地域が広がる福島
 ※1(8)の数値データを元に(9)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(10)による
 図-3 福島の放射線量分布

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(11)地域が広く広がっています。福島の除染は終りましたが、除染が必要です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 本来であれば2順目の除染計画を立案すべきだと思いますが、安倍出戻り内閣にはそのような動きを知りません。それどころか福島の事故処理に20兆円がかかうなど(12)、国民負担を強調する動きが見えます。福島は今も除染が必要なのに「放置」されるようです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
 福島県は福島産米のテレビCMを10月後半から11月末まで流していました(13)。そこには福島県喜多方市立豊川小学校(14)の皆様が登場します。
福島産米TVCMに登場する福島県喜多方市の小学生
 ※(14)をキャプチャー
 図―4 福島産米のテレビCMに登場する豊川小学校の皆さん

 CMの中で福島産米の安全をPRしていました(13)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(15)。福島は新米の季節です。福島県喜多方市産米の全数・全袋検査数が約72万件になりした(16)。同市の人口は5万人弱なので(17)市民が食べるには十分な量です。喜多方産米をはじめとする会津米は極上だそうです(18)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第1回安全・安心フォーラム~除染の推進に向けて~(福島市会場) - 福島県ホームページ
(2)(1)中の除染を進める福島県の挑戦 [PDFファイル/2.35MB]
(3)テラ - Wikipedia
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(6)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(7)除染情報サイト:環境省
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(10)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)福島原発廃炉、賠償に20兆円超 想定の2倍、消費者負担が拡大 - 共同通信 47NEWS
(13)TVCM ふくしまプライド。 安全安心「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(14)喜多方市立豊川小学校 - 喜多方市教育ポータル
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月30日に閲覧
(17)喜多方市ホームページ
(18)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(19)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2016/12/07(水) 19:47:21|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月1週)―福島産アイナメから13.5ベクレル、福島県検査は69件全数ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,216件
  ②平均は、1キログラム当たり2.4ベクレル、最大84ベクレル(岩手県産シイタケ)

 基準超は見つかっていませんが、今週のデータを解析すると以下の特徴が見えてきます。
 ①福島産アイナメから13.5ベクレル、福島県検査は69件全数ND
 ②福島県はイチゴの安全宣言、主産地は検査していません。
 ③福島県冨岡町産キャベツから21ベクレル

1.福島産アイナメから13.5ベクレル、福島県検査は69件全数ND
 福島県漁連は11月25日に採れたアイナメから1キログラム当たり13.5ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(8)。福島県の検査結果が気になります。以下に推移を示します。
福島県漁連は13.5ベクレル、福島県は全数NDのアイナメの検査結果
 ※1(1)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 県漁連は福島県漁連
 ※5 福島県の検査は全て「福島県農業総合センター」
 図―1 福島産アイナメの検査結果

 厚生労働省の発表をみると今年9月以降の福島県の検査では69件全てで検出限界未満(ND)です。
 先週に福島産ススキからセシウムが見つかっていないのに、宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっている旨をお知らせしました(4)。データが追加になったので記載します。
宮城、茨城、千葉はセシウム入り、福島は全数NDのスズキの検査結果
 ※1(1)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水は除く
 図―2 スズキの検査結果

 図に示すように宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっているのに福島産スズキからは見つかっていません。海は繋がっており、汚染源のある福島が隣県より低いだのおかしな話です。厚生労働省の発表(1)を見ると福島産スズキを含め消費地の検査を除けば、福島産農水産物の検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(9)が実施しています。中立性に疑問があります。
 スズキにしてもアイナメにしても福島県の検査は他より低くでます。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

2.福島県はイチゴの安全宣言、主産地は検査していません。
 12月に入りあと少しでクリスマスです。福島県の直売所でもイルミネーションが点灯されたそうです(10)。イチゴケーキを楽しみされている方も多いと思います。福島でもイチゴ栽培が盛んなようです(11)。それを受けてでしょうか、今シーズンの福島産イチゴは検査で「安全」が確認されたと福島県は発表しました(12)。安全宣言です。
福島産イチゴの安全宣言をする福島県
 ※(11)を引用
 図―3 イチゴの安全宣言をする福島県

 本当に検査して「安全」を確認したか心配です。以下に福島のイチゴの生産量を示します。
伊達市がトップの福島のイチゴ生産
 ※(12)より作成
 図―4 福島のイチゴの生産量

 図に示す通り福島県伊達市が半分近くを占めています。同市は避難区域に隣接し(13)、一時は「特定避難勧奨地点」が設定される等(14)、避難地域を除けば福島でも「汚染」が酷い場所です。確り検査して欲しいと思います。
 以下に福島産イチゴの今シーズン(7月以降)の検査状況を示します。
除染必要な地域が広がる伊達市の検査結果が無い福島産イチゴ
 ※1(1)(16)にて作成
 ※2(17)の数値データを元に(18)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※3 避難区域は(13)による
 ※4 2016年7月以降を集計
 図-5 福島県のイチゴの検査状況

 図に示す様にイチゴの生産量トップの福島県伊達市では事故から5年9ヶ月が経過しましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(19)地域が広く広がっています。福島のイチゴは汚染された場所で作られます。それでも図に示す通り伊達市のイチゴは検査されていません。
 福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。

3.福島県冨岡町産キャベツから21ベクレル
 福島県冨岡町は図―5に示すように福島県沿岸部中部にある町です。同町は「花と緑があふれる町」を自称していますが(20)、図―5に示す様にどう見ても放射能があふれる町です。それでも来年4月の避難指示解除に向けて(21)、準備宿泊がおこなれています(22)。当然ながら農業も可能です。そして同町の農産物もゆうまでもなく「福島産」です。放射能汚染が気になります。以下に富岡町産キャベツの検査結果を示します。
突然にセシウムが見つかった富岡町産キャベツ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 図―6 福島県富岡町産キャベツの検査結果

 帰還に向け農業の再開を目指しての事と思いますが、今年の10月から同町産キャベツの検査が始まっています。しばらくは検出限界未満(ND)が継続していたのですが、今週に1キログラム当たり21ベクレルのセシウムがみつかったと発表がありました(23)。
 福島産はセシウム濃度が上昇する物があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・汚染が酷い主産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
 これでは福島の皆様は心配だと思います。
 福島では特産のあんぽ柿体験ツアーが行われたそうです(24)。福島は「柿」のシーズンです。福島のあんぽ柿はきれいなアメ色をした色つや、表面はしっかり乾燥し中はトロリとした口当たりが特徴だそうです(25)。福島県が福島産柿は安全と主張していのは図―3に示す通りです。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島柿はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―7 福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1010報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―基準超も出荷制限されない福島産ナメコ―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(8)(7)中の「 漁協によるスクリーニング検査結果 ⇒いわき地区の50ページ」
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)トピックス | JAふくしま未来
(11)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「くだもの編 [PDFファイル/196KB]
(13)作物統計調査>市町村別データ> 平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の9-3 野菜(果菜類) ⇒ 福島県 ⇒Excel」
(14)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(15)(プレス用) 伊達市における特定避難勧奨地点の設定について
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を12月6日に「イチゴ、イチゴ(施設) 」で検索
(17)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(18)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(19)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(20)福島県富岡町|花と緑があふれる町
(21)<避難解除>富岡町1月案 政府が撤回 河北新報-2016/11/24
(22)準備宿泊の受付開始について(平成28年8月23日更新)|町のお知らせ【各種手続き・申請・お知らせについて】 | 富岡町役場
(23)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:145KB) のNo354」
(24)トピックス | JAふくしま未来
(25)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(26)イオン福島店

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2016/12/06(火) 19:46:42|
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福島第一汚染水(12月1週)―排水路から法律違反の汚染排水が海へ―

福島第一原発汚染水の12月1週(11月28日から4日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①外洋から16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 ②排水路から法律違反の汚染排水が海へ
 ③港湾内のトリチウムが一斉に上昇
 ④乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑤サブドレン排水のトリチウムが上昇

1.外洋から16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 以下に福島第一の外洋および魚の汚染状況を纏めます。
事故から5年9ヶ月過ぎて、外洋から見つかる放射性物質
 ※1(4)(5)(6)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も放射性物質が見つかっています。この中で気になったのが南放水口の全ベータの1リットル当たり16ベクレルです。以下に推移を示します。
事故から5年9ヶ月、下がる気配が無い福島第一沖外洋の全ベータ濃度
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 南放水口の放射性物質濃度

 図に示すように事故から5年9ヶ月過ぎましたが、放射性物質が見つかり続けています。
 海水にはカリウムが含まれており、天然由来の全ベータが海水には存在します。概ね1リットル当たり12ベクレルと言われています(8)。ただし、海水は場所によって組成にばらつきがあり、福島ではとの話になると思います。以下に福島第一港湾内の1地点の1~4号機取水口内北側での全ベータとストロンチウム90の関係を示します。
全ベータが15ベクレルを超えると見つかり出すストロンチウム90
 ※1(4)を集計
 ※2 1~4号機取水口内北側を集計
 図ー3 全ベータとストロンチウム90の相関

 図に示す通り、両者の相関は高く密接な関連があります。だたしストロンチウム90が「0」になる全ベータ濃度は「0」でなく1リットル当たり15~16ベクレル程度です。全ベータが15ベクレルを超えた場合は「外洋」へのストロンチウム90漏れが疑われます。


2.排水路から法律違反の汚染排水が海へ
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(8)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
法律違反の汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-4 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90なので、全ベータの法定限度は1リットル当たり60ベクレルです。図に示す通り、K排水路からは法定限度を超えるの1リットル当たり65ベクレルの法律違反の全ベータに汚染された排水が流れました。以下に推移を示します。
法律違反の汚染排水がたびたび流れるK排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 K排水路の放射性物質濃度

 図に示す通り過去にも法定限度を超えた法律違反の汚染排水が幾度となく海に流れています。やがて外洋に出て福島の海を汚染し続けるはずです。

3.港湾内のトリチウムが一斉に上昇
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
ストロンチウムやトリチウムが見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月24日
 図―6 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点で多種の放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがトリチウムです。以下に推移を示します。
トリチウムが上昇している港湾内3地点
 ※(4)を集計
 図―7 港湾内3地点のトリチウム濃度

 図に示す通り上昇傾向を示しています。この先が心配です.。

4.乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(11)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(12)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(13)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (12)(13)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―8 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがE-10のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。 
乱高下しながら上昇するE-10井戸のトリチウム
 ※(12)を集計
 図―9 E-10井戸のトリチウム濃度

 図に示す通り乱高下しながら上昇しています。この先が心配です。


5.サブドレン排水のトリチウムが上昇
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(14)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り(15)、13日より排水を開始しました(16)。以下にサブドレン排水のトリチウム濃度を示します。
上昇するサブドレン排水のトリチウム濃度
 ※(16)を集計
 図―10 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す通りこのところ上昇しています。
 濃度×排出量で月別のトリチウム排出量を求めてみました。
10月のサブドレントリチウム排出量は16億ベクレル憎の89億ベクレル
 ※(15)(16)を集計
 図―11 サブドレンの月別のトリチウム排出量

 11月は89億ベクレルで、10月に比べ16億ベクレル増えました。図―10に示す通り、トリチウム濃度が上昇しています。この先も増え続けるような気がします。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年9ヶ月過ぎて、止まる気配が無い福島第一原発の汚染水漏れ!福島の皆様は不安だと思います。
 福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が125万件を超えました(17)。
 福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が約122万件になり、福島県最大です(20)。同市の人口は約34万人なので(18)、市民が食べるには十分な量です。郡山市のお米は「あさか舞」といって、本当に美味しいそうです(19)。安全なので事故直後から給食を通じ子供達に強制的に食べさせ続けていました(20)。でも、でも福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―12 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月4週)―地震直後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)カリウム40 - Wikipedia
(9)海水 - Wikipedia
(10)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(13)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(14)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(15)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(16)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(17)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を12月5日に閲覧
(18)郡山市の現住人口/郡山市
(19)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(20)自主検査実施について | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(21)2016年12月4日(日)発行の鎌倉屋折込チラシ
  1. 2016/12/05(月) 19:45:39|
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お葬式、農業生産額4%増の福島安達の11%増、半減の相馬は減(2016年1-9月、対事故前)

 2016年1-10月の福島県の人口動態を集計したら(1)、農業生産を4%増やした阿安達地区では葬式が事故前の同時期に比べ11%増えていましたが、農業生産が半減した相馬地区では減っていました。
 福島産食品の検査データの分析から(=^・^=)は福島産について
 ①福島産のセシウム検査は他より低い値が出る。
 ②福島産のセシウム検査は汚染が酷い場所が避けられている。
 ③福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 ④福島産は栽培中や飼育中の放射線照射がなされるが安全性は確認されていない。
 ⑤福島産には基準超が見つかっても出荷制限されないもがある
との特徴を見出しています(2)(3)。それでも安倍出戻り総理、福島県、東京電力等は福島産は安全であり、福島産を避ける行為は風評被害だとしています(4)(5)(6)。でもこの方達は福島原発事故前には原発は安全だと言っていた方々です(7)(8)(9)。およそ信じる事が出来ません。
 以下に福島県安達地区と相馬地区を示します。 
避難区域を挟み東西に位置する相馬と安達
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で9月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 ※3 相馬地方の範囲は(13)、安達地区の範囲は(14)による。
 図-1 相馬地方と安達地区
 
 図に示す通り、どちらも避難区域に隣接し、事故から5年9ヶ月が経ちましたがどちらも国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(15)を超えた地域が広がっています。福島の安達も相馬も汚染されたままです。両者には大きな違いもあります。以下に安達地区(二本松市、本宮市、大玉村)と避難地域となっている飯館村を除く相馬地区(南相馬市、相馬市、新地町)の農業生産額を示します。
事故前に比べ農業生産を増やした安達、半減した相馬
 ※(15)を集計
 図―2 福島安達と相馬(飯舘村を除く)の農業生産額

図に示す様に事故前の2010年と13年の農業生産額を比べると
 安達地区 2010年91.7億円⇒2013年95.3億円、4%増
 相馬地区 2010年82.3億円⇒2013年42.9億円、ほぼ半減
です。
 安達地方では福島産米を事故のあと早めに学校給食に使いだしましたが(16)(17)、相馬地方の南相馬市は事故から6年目の今も学校給食に福島産米を使っていません(18)。こうした福島産に対する温度差も農業生産額に影響してると思います。安倍出戻り総理等が主張する「福島産は安全」が事実か嘘かは安達と相馬を比較すれば分かります。
 以下に各年1月から10月の福島県安達地方の葬式数を示します。
葬式が11%増えたままの福島・安達
 ※1(1)集計
 ※2 震災犠牲者は(19)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 図―3 福島安達の葬式数

図に示す通り、事故後に葬式が増え今も元に戻っていません。事故前と6年目の今年を比較すると
 事故前(2010年1-10月) 844人
 6年目(2016年1-10月) 981人
で、11%増えています。偶然に起こる確率を計算したら2.5%で、5%以下の統計的な差(有意差)がある(20)と言えます
 以下に各年1月から10月の福島県相馬地方の葬式数を示します。
葬式が増えていない福島・相馬
 ※1(1)集計
 ※2 震災犠牲者は(19)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 ※3 飯舘村を含まず
 図―4 福島相馬の葬式数

図に示す通り、震災によって大変な犠牲者がでましたが、その後、葬式は増えていません。事故前と6年目の今年を比較すると
 事故前(2010年1-10月)1,162人
 6年目(2016年1-10月)1,143人
で、少し減っていますが統計的な差あるとまでは言えません。
 事故後に農業生産を増やした福島・安達では葬式が増え、回復していない福島・相馬では葬式は増えていません。安倍出戻り総理、福島県、東京電力等は事故前は原発は「安全」と嘘を言っていたと同様に、事故後は「福島産」は安全と嘘を言っているようです。
 以下に偶然に起こる確率(危険率)の計算結果を示します。

 表―1  偶然に起こる確率(危険率)の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による。
有意差検定表
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんな結果では福島の皆様は不安だと思います。
 12月に入り、寒い日が続きすき焼きが恋しい季節です。すき焼きに欠かせないのが「牛肉」と「ネギ」と思います(22)。福島県郡山市の肉用牛(和牛、交雑種)(23)の飼育頭数は6,190頭で(24)、福島県最大です。郡山市産等の福島牛は鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品の牛肉だそうです(25)。柔こおりやましには特産品のネギもあります(26)。冬に収穫されるおいしいネギだそうです(27)。福島県郡山市では「牛肉」も「ネギ」も郡山市の特産品です。福島県は福島産牛肉もネギも安全だと主張しています(28)(29)。
 福島県郡山市のスーパーでは昨日・今日(12月3,4日)と「『おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン』が開かれたそうです(30)。でも、キャンペーンが開かれたスーパーのチラシには福島産牛肉もネギもありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ他県産はあっても福島産ネギが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―5 福島産牛肉もネギも無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―基準超も出荷制限されない福島産ナメコ―
(4)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(5)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(6)平成28年6月3日 福島県下訪問 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(7)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(8)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(9)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(14)安達地方広域行政組合
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)学校給食の放射性物質簡易測定の結果(給食用米) - 二本松市ウェブサイト
(17)学校給食における地元産米の検査結果について - 本宮市公式サイト
(18)学校給食食材放射能分析の取り組み - 南相馬市
(19)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(20)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(22)すき焼き - Wikipedia
(23)肉用牛:農林水産省中の「肉用牛の種類(PDF:315KB)
(24)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「【平成28年10月31日公表】  (毎年10月31日頃更新) ⇒飼養頭数 牛の種別 市区町村別 平成28年9月末時点 ⇒Excel」
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ中の「福島牛
(26)郡山市の伝統野菜「阿久津曲がりねぎ」/郡山市
(27)郡山ブランド野菜、阿久津曲がりねぎ(郡山市) | ふくしま 新発売。
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)(28)中の「やさい編 [PDFファイル/181KB]
(30)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンの開催について - 福島県ホームページ
(31)ザ・モール郡山店 - 店舗詳細|SEIYU
  1. 2016/12/04(日) 19:44:21|
  2. -
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トラブルいっぱい福島原発(12月1週)―東京電力社長、新潟県知事と面会できず―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、12月1週(11月27日から12月3日)もしっかりトラブルが起こっています。
①凍土壁8ヶ月、東京電力は「効果」を明言せず。
②福島第二には「安全」とパネル展示
③賠償請求書を失くしました
④東京電力社長、新潟県知事と面会できず
⑤福島事故、直接費用は20兆円

1.凍土壁8ヶ月、東京電力は「効果」を明言せず。
 凍土壁は福島第一のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲い地下水の流れを阻止し、汚染水の増加を抑止しようとするものです(2)。その第一段階として3月31日より海側の凍土壁の凍結を開始しています(3)。現在、海洋への汚染水流出を抑える為にタービン建屋の海側に海側遮水壁等の「壁」を作り海への汚染水の流れを阻止する試みがなされています。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(2)を転載
 図―1 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁

 放置すると溢れてしまうので、地下ドレンピット、ウエルポイント(4)あるいは、汲み上げ車両(パキュームカー)(5)で汲み上げています。これらの汲みあげは「4m盤」からの汲みあげと総称されています(4)。汚染水の増加を抑えるには海岸部(4m盤)からの汲みあげ量を減らす必要があります。東京電力は減らす対策として「凍土壁」に期待を寄せています(3)。凍結開始から8ヶ月が過ぎました。以下に汲み上げた汚染地下水のうちタービン建屋に送った量の推移をしめします。
7月後半と変わらない海岸部からタービン建屋への汚染地下水移送量
 ※(5)を集計
 図―2 海岸部汲み上げ汚染地下水のタービン建屋への移送量

 10月後半から減ったようにも見えますが、これは雨が降らなくなったためであり、同じく雨が降らなかった7月後半から8月前半と比べてみると共に1日当たり100トン前後でおおきな変化はありません。
 会見(6)を聞いていたのですが効果は明言していません。なんでも凍土壁の水位が下がるのを待つそうです。以下に東京電力が「海1-①」と呼んでいる部分の配置を示します。
凍土遮水壁・海1-①付近
 ※(7)にて作成
 図―3 海1-①付近の配置

 図に示すようにタービン建屋から海に向かって
  SD2⇒RW30⇒凍土壁⇒Co-15
と並んでいます。流量は「水位差」できまります(8)。Co-15の水位が下がらないと流量抑制の効果はありません。以下に水位を示します。

下がらない凍土壁海側の地下水位
 ※(7)にて作成
 図―4 海1-①の地下水位
 
 図に示す通りCo-15の地下水位はこのところ下がっていません。これからも下がらないと思います。東京電力の主張する「水位が下がるのを待つ」のであれば、永遠に効果は確認できません。報道によると原子力規制委員会は「凍土壁」の効果について年内は判断しないそうです(9)。

2.福島第二には「安全」とパネル展示
 東京電力はこれまでは毎週木曜日にJヴィレッジで会見をひらいていたのですが、12月1日からは富岡町の旧エネルギー館に会見場所を移しました(10)。これで報道関係者の皆様は「旧エネルギー館」に出入りできるようになりました。
 旧エネルギー館の会見に福島県の地元紙の記者がいっていました。同記者は「第2原発はなぜ過酷事故を免れたのか」とのパネルが展示されているのを見つけ、会見でかみついていました。
「来場者に第1原発と比べてもらう形で第2原発の安全性を発信したい思惑もありそうだ。」
とのことです(11)。でも福島第二が安全である訳がありません。汚染水漏れをお越し、使用済み核燃料の冷却が一時停止した事を先週にお伝えしたばかりです(1)。

3.賠償請求書を失くしました
 東京電力は12月2日に福島第1原発事故による営業損害賠償の請求書計3通を失くしてしまったと発表しました(12)。なんでも福島県須賀川市の同社相談窓口に訪れた相談者から「知り合いの賠償が滞っている」と問い合わせあり、調べたら6月6日に書類を受け付けていたが、処理した記録がなく、書類を紛失していることが発覚したそうです。その後、福島県内の他の請求が適正に処理されているか調べたところ、11月29日にさらに2通の紛失を確認したそうです(12)(13)。

4.東京電力社長、新潟県知事と面会できず
 全国的に鳥インフルエンザが広まっているようです。福島でも鳥インフルエンザが見つかったそうです(14)。
福島での鳥インフルエンザ発見を報じる福島民友
  ※(15)を12月3日に閲覧
 図―5 福島でも鳥インフルエンザが見つかったと報じる福島県の地方紙・福島民友

 
 東京電力は新潟県内限定でテレビCMを流すなど、同社の柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に躍起になっているようです(16)。ところが今年10月の知事選挙で野党系の柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な方が当選し、10月25日に新知事に就任しました(17)。東京電力は新知事との面会を申し入れたのですが、いまだ実現していません。
 当初は11月22日に会うことになっていたのですが、福島で地震が起こり中止になりました(18)。代わりに11月29日を設定したのですが、新潟で鳥インフルエンザが見つり対応の為に中止になりました(19)。会う約束したのに天変地異のために2回も会うことができなくなりました。新潟県知事と東京電力社長はよほど相性が悪いみたいです。

4.福島事故、直接費用は20兆円
 11月27日に東京電力福島第1原子力発電所で起きた事故の賠償や廃炉費用の合計が20兆円を超えるとの報道が流れました(20)。
 賠償、廃炉、除染で20兆円になると報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(15)を11月29日に閲覧
 図―6 賠償、廃炉、除染で20兆円になると報じる福島県の地方紙・福島民友

 ところが2日後の11月29日には、22.6兆円になったとの報道がながれました(21)。2日で2兆、1日1兆円で増えてしまいました。内訳は
 廃炉 現行2兆円  ⇒8.2兆円
 賠償 現行5.4兆円⇒8兆円
 除染・中間貯蔵施設 3.6兆円⇒6,4兆円
 合計 現行11兆円 ⇒22.6兆円
です。
 出所は経産省のリークのようですが(20)(21)、経産省のお役人が良心的で、福島が当初の想定よりも大変な事態なので早く国民に知らせなければ、なんてことは絶対にないと思います。意図があるはずです。意図については想像するしかありませんが、22.6兆なら大変な「利権」です。電気代が上がるくらいなら柏崎刈羽の再稼働をとの「世論形成」を狙っているかも知れません。
 だたし彼等の失敗には触れられていません。こうした事態をまねいた要因の一つに再稼働を目指し実施した柏崎刈羽原子力発電所への「安全投資」があったはずです。でも3項に記載したように、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は見通せません。無駄な出費です。新潟の読者に聞くと、柏崎刈羽原子力発電所は事故を起こし、地元には電気を供給してない(22)東京電力の発電所なので、反原発と言うよりは「柏崎刈羽原子力発電所」の再稼働には反対だとの方が多いようです。こうした声は経産省も察知していたようです。柏崎刈羽原発を分社化して「身売り」をして東京電力から切り離す構想を抱いています(23)。すくなくとも再稼働の見込みの無い柏崎刈羽原子力発電所に「安全投資」させ、国民負担を増やしたのは安倍出戻り内閣の失策です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 12月2日のNHKの番組で、福島から自主避難された小学生がいじめに会って不登校になった(24)ニュースを流していました。いじめはそこそこあり(25)、いじめで自殺のニュースはみるのですが、不登校程度で全国ニュースにするのは異例だと思います。このニュースは福島県の地方紙の福島民友が大きく扱っていたのは図-5に示す通りです。
 報道側の意図を考えたくなります。事故後に若い女性を中心とした「福島脱出」が止まらず福島県は人口減に苦しんでいます(26)。福島の皆様が福島県外に出たらいじめられるとの印象を与えるのは有効な対策になるはずです。(=^・^=)の住む街に避難されているかたにはお願いしたのですが、福島民友は従前に
「 原発事故に伴い、中通りなどから県外へと住まいを移した自主避難者は3万人を超えるとされる。放射性物質による健康被害への懸念が強く、健康への関心が高い層が中心とみられている。この層の県外流出は、県内の小売業にも客層の変化という形で微妙な影を落としている。」
と(27)、と自主避難者を批判するような記事を配信しています。福島には自主避難者に対する反発があります。戻っても自主避難した事でいじめにあうリスクもあると思います。ただし、そのような事が起こっても決して報道されることはないと思います。(=^・^=)の街の方と協力していじめを減らすしていくのも「選択肢」だと思います。
 本文に記載した通り、福島原発はトラブル続です。福島の皆さんは不安だと思います。
 福島県県北地方では特産のあんぽ柿の出荷が始まったそうです(28)。福島は柿のシーズンです。
あんぽ柿は「安全」と報じる福島県のローカルTV局(FCT)
 ※(29)を引用
 図―7 あんぽ柿は「安全」と報じる福島県のローカルTV局(FCT)

 福島のあんぽ柿はきれいなアメ色をした色つや、表面はしっかり乾燥し中はトロリとした口当たりの良さが特徴だそうです(30)。図―7に示す通り「安全」とも報じられています。でも、福島県県北地方の福島県福島市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあってもお福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ 
 ※(31)を引用
 図―8 福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月4週)―福島第2で核燃料プールから水漏れ―
(2)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(3)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(4)第47回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料3:陸側遮水壁(山側)の一部閉合[東京電力]【PDF:2MB】
(5)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(6)2016/12/1(木) 原子力定例記者会見
(7)2016年12月1日陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 6.71MB)
(8)水力発電所の出力と有効落差の関係
(9)福島第1の凍土壁全面凍結、年内は判断せず 規制委  :日本経済新聞
(10)原子力定例会見開催日(12月1日)のご案内について|報道関係各位一斉メール|東京電力ホールディングス株式会社
(11)安全強調か...パネル「第2原発はなぜ過酷事故を免れたのか」:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(12)原子力損害賠償に関する書類の紛失について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(13)東京電力、賠償請求書を「紛失」 相談窓口の問い合わせから発覚:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)福島で鳥インフル 県内平成23年以来 強毒性か確認へ | 県内ニュース | 福島民報
(15)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(16)新潟県の皆さまへ(新潟本社)|東京電力ホールディングス株式会社
(17)米山隆一 (政治家) - Wikipedia
(18)新潟県:東京電力幹部との面会の延期についての知事コメント
(19)新潟県:知事と東京電力數土会長、廣瀬社長との面会を延期します
(20)福島廃炉・賠償費20兆円 経産省推計、想定の2倍  :日本経済新聞
(21)福島原発事故処理に22.6兆円 廃炉8.2兆円、新電力も負担 - 共同通信 47NEWS
(22)【経済インサイド】電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?(1/4ページ) - 産経ニュース
(23)原発「統廃合」の迷路:電力は「反対」メーカーは「推進」 フォーサイト-新潮社ニュースマガジン:時事ドットコム
(24)担任が避難者児童に「菌」|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア
(25)“いじめ追跡調査” 小学校高学年の加害者は減少
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島県の人口190万人割れ、若い女性の福島脱出の効果
(27)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【6】健康志向の顧客減少 自主避難で小売業にも客層の変化(福島民友ニュース)
(28)特産あんぽ柿全国に出発 伊達で1250トン出荷へ | 県内ニュース | 福島民報
(29)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年12月1日(木)放送」
(30)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(31)イオン福島店
  1. 2016/12/03(土) 19:46:09|
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