めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―凍土遮水壁凍らず、追加工事で対応します―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、5月4週(5月22日から28日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①凍土遮水壁凍らず、追加工事で対応します。
 ②想定以上に増える福島第一原発汚染水
 ③サミットのために「国」の意で廃炉工事を休みます。
 ④メルトダウン公表遅れ発覚3ヶ月、全ては第三者委員会に!ダンマリ決め込む東京電力

1.凍土遮水壁凍らず、追加工事で対応します。
 凍土遮水壁は福島第一原発の原子炉やタービン建屋の回りを氷の壁で囲い汚染水の増加を抑えようとするものです(2)。福島第一では凍土壁に先立ち、海岸に水を通さない「壁」を作り海岸から海への汚染水の防止する「海側遮水壁」を完成させました(3)。それまでは「海」に流れていた汚染水が「海側遮水壁」の内側に溜まり放置すると溢れるので、これを汲みあげています(4)。汲み上げた汚染水は「海」へな流せず現状ではタービン建屋に送っています(6)。そこでタービン建屋と海側遮水壁の間に氷の壁(凍土壁)を作りタービン建屋側から海側遮水壁への汚染水の流れを阻止し、汚染水増加量を抑える試みがなされています(7)。
 凍土壁の効果
 ※1(3)、(4)、(6)、(7)、(8)なので作成
 ※2 SDはサブドレンの略
 図-1 凍土壁の期待される効果(フェーズ1)

 山側から流れて来た地下水はタービンや原子炉建屋にブロックされ両サイドに流れを変え、建屋と凍土壁の隙間から海に向かって流れるはずです。海側の凍土壁の両サイドに流れが集中するはずです。流れが集中する場所が凍らなければ実質的な遮水効果は期待できません。一方で流れる水は凍りません(9)。以下に南側過度に位置する「海4―①」付近の配置を示します。
海4-①の配置
 ※(8)(11)およびGoogle Mapにて作成
 図-2 「海4-①」付近の水平配置

 図に示すようにタービン建屋側から海に向かって地下水位を観測するRW21、温度観測点No16、地下水を汲み上げるサブドレン(SD)56、凍土壁、凍土壁を挟み海側に地下水位を観測するCo-10と並んでいます。
 凍土壁が凍るには地中温度が0℃以下になる必要があります。以下に温度観測点No16の温度を示します。
0℃にまでは下がりそうにないNo16の温度
 ※(11)にて作成
 図-3 温度観測点No16(海4-①付近)の温度

 図に示すように0℃に達していません。当然ながら凍る訳がありません。
 以下にRW21,Co10の水位を示します。
水位の変動が無い海4-①付近
 ※(11)(12)を引用・加筆
 図-4 「海4-①」付近の地下水位

 凍土遮水壁が効果を示すなら、山側に地下水が溜り凍土遮水壁の山側にあるRW21の水位が上がり、反対側(海側)にあるCo10の水位が下がるはずでですがそのような事はありません。
  以下に地下水ドレン等からタービン建屋への移送量を示します。
凍土遮水壁凍結後も減らない地下水ドレンからの移送量
 ※1(6)を集計
 ※2 降水量は(12)による。
 図-5 地下水ドレン等からタービン建屋への移送量

 図に示す通り地下水ドレン等からタービン建屋への移送量は凍土壁凍結開始後に逆にに増えていて、当初に期待していた海側遮水壁への汚染水の流れを抑える効果は見えません。
 東京電力は土壌中に石の量が多い場所で地下水の流れが速く、凍りにくくなっている考え追加工事をすることを決めたようです。特殊な薬剤を注入し、地下水の流れを止めるなどの対策を講じる考えだとの事です(13)。ただしこのやり方は過去に失敗しています。福島第一のタービン建屋から海に向かって地下道(トレンチ)が伸びています。そこには高濃度の放射性物質に汚染された地下水が詰まっていました。放っておくと海に流れ出す危険があるので、根本の部分を凍結して水の流れを止め汚染水を抜く計画を進めました。氷点下に温度が下がらない部分あり、対策として
 ①氷やドライアイスを投入して温度を下げて凍らす
 ②わりにコンクリートの壁を作って止める(今回と同じ発想です)
を実施しましが失敗しました。
 次々に失敗するトレンチ止水
 ※(14)を転載
 図―6 地下道(トレンチ)止水の失敗履歴

 仕方がないので地下道(トレンチ)をセメントで埋めることにしました(14)。
 東京電力の廃炉の最高責任者の方は5月26日の会見(15)の初めの方で
 「凍結範囲の9割以上で0度以下にさがっれいます」
と発言し順調に行っているいうな言い方でした。でも実際は上手く行っておらず追加工事をすることになりました。追加工事については記者が質問するまで触れませんでした。東京電力は上手く行かなくてむ上手くいったふりをするようです。そういえば「安全」とは言えない福島第一原発を「安全」と言っていた気がします。
 凍土遮水壁の今後については6月2日に開催予定の「第43回特定原子力施設監視・評価検討会」で詳細が議論されると思います(16)。来週は凍土遮水壁にいてより詳しくお伝へできると思います。

2.汚染水の増加は止まず
  福島第一の汚染水は
 タービン建屋⇒貯蔵施設⇒セシウム吸着装置⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順に移動します(19)。このうちセシウム吸着装置装置の後のSR処理水タンクや処理水タンクに保管される汚染水を「処理水等」と呼んでいるようです(12)(18)。以下に「処理水等」の最新の想定(12)と実績示します。
想定よりも多い福島第一の汚染水量
 ※1 想定は(12)による
 ※2 実績は(19)による
 図―7 処理水等の量の想定と実績

 図に示す通り想定を超えて増えています。これについて東京電力は会見(15)で、記者の質問に対し、あくまでも仮定であり、凍土遮水壁が効果が出たなかった場合についても公表している旨を回答しました。従前に確かにそのような想定は公表していますが(18)、最新の公表(12)では凍土遮水壁の効果出て汚染水の増加量が減るいうな想定でだけです。
 以下に汚染水増加量の推移を示します。
凍土遮水壁凍結後も減らない汚染水増加量
 ※(19)を集計
 図―8 日々の汚染水増加量

図に示す通り凍土遮水壁の凍結開始後に減る気配がありません。1項で記載した通り凍土壁が効果を上げてない以上は仕方がないようです。東京電力は柏崎刈羽原発は「安全」だとCMを流しているようです(20)。
女性を登場させる東京電力CM
 ※(21)をキャプチャー
 図-9 東京電力が新潟県で流しているCM

次に事故ったら「想定外」でなく「仮定の話」と言われそうです。

3.サミットのために「国」の意で廃炉工事を休みます
 5月26,27日にサミットが行われました(22)。無事に終了してなによりよです。これに合わせ福島第一原発では原子炉冷却や汚染水処理、パトロールなど止められない作業以外の、汚染水タンク建設などの作業を休止することになりました(23)。理由について5月23日の東京電力の会見(24)で、記者の質問にきわめて曖昧な回答をしていました。ところが福島のローカルTV局のTUFは
「政府が警備・連絡体制を強化するように求めたのを受けて実施」
と報じていました。
廃炉作業中止は「政府が警備・連絡体制を強化するように求めたのを受けて実施」と報じるTUF
 ※(25)をキャプチャー
 図―10 廃炉作業中止は「政府が警備・連絡体制を強化するように求めたのを受けて実施」と報じるTUF

 今回の廃炉作業中止は安倍出戻り内閣の「意」を受けて実施されたようです。最初はそのように説明すれば極めて分かり易い説明です。東京電力は不正確な情報発信に努めているようです。

4.メルトダウン公表遅れ発覚3ヶ月、全ては第三者委員会に!ダンマリ決め込む東京電力
 福島第一原発のメルトダウンが公表されたのは事故後2ヵ月を過ぎた2011年5月でした(26)。ところが2月24日に東京電力のマニュアルに照らせば、事故から3日後にメルトダウンと判定できたこた事が発覚しました(26)(27)。それから3ヶ月が経過しましたが、東京電力は明確な説明をしていません。ただ「第三者委員会」にゆだねるとするだてけです(28)。事故当時の福島第二原発の所長で現在は福島第一原発の廃炉責任者であった方は「今は答えない方がいい」と会見で繰り返すようです(29)。この3ヶ月を見ていると「第三者委員会」は東京電力の隠れ蓑になった感じです。
 なにか疑惑をもたれたら「第三者委員会」を設置すると回答し、後は一切の回答を拒否する手法が広まった感じがします(30)。
 そろそろ「第三者委員会」の結論が出てもいいころだとおもいます。もし参議院選挙の直前に当時の政権に責任転嫁する内容が発表されたら安倍出戻り総理は喜ぶと思います。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島第一原発の汚染水の状況をみていると非常に厳しい状態におかれています。(=^・^=)が思う限り以下の3つの選択しかないような気がします。
 ①下請けさんの犠牲(31)を覚悟の上で無理な汚染水タンク増設工事を行う。
 ②マシな汚染水から順次、海へ流す(32)。
 ③地下水ドレンの汲みあげ水のタービン建屋への移送を止め、海に流す。
どれもそれなりのリスクを伴うと思います。福島第一の廃炉作業を見ているとノンリスクはあり得ません。どれがマシかを選択するしかありません。これには福島の皆様の協力が必要だと思います。それには情報を隠すのでなく、きっちと「本音」を語る必要があります。でも東京電力の動きは逆です。背後に大きな力が働いている気がします。
 福島産果物のキャンペーンクルーのミスピーチ皆さんがいらっしゃいます。名前はミスピーチですが、今年もミセスが混入しました(33)。5月27日にミスピーチの皆様の出発式が行われたそうです(34)。
出発式に臨む綺麗なミセス入りミスピーチの皆さん
 ※(35)をキャプチャー
 図―11 出発式に臨む綺麗なミセス入りミスピーチの皆さん

東京電力がこのような姿勢では今年のミスピーチの皆さんも報われる事はないと思います(36)。
 福島県が力をいれている農産物に牛肉があります(37)。福島牛は、鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品の牛肉とのことです(38)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(39)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(40)を引用
 図―12 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月3週)―「凍土壁」凍らず―
(2)陸側遮水壁|東京電力
(3)海側遮水壁|東京電力
(4)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(7)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(8)"2016年5月19日陸側遮水壁の状況(第一段階 フェーズ1)(PDF 4.89MB)PDF
(9)山ノ中ニ有リblog 流水はなぜ凍らないのだろう
(10)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」
(11)(10)中の「2016年5月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第30回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(13.0MB)PDF 」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160526_06-j.pdf)
(12)(10)中の「2016年4月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)PDF」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160428_06-j.pdf)
(12)(5)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(13)凍土遮水壁1割凍らず 運用から2カ月特殊な薬剤注入検討 | 東日本大震災 | 福島民報
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発 ―トレンチの止水失敗―
(15)【2016年5月26日】東京電力 「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見 - 2016/05/26 19:00開始 - ニコニコ生放送
(16)第43回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月1週)―無許可工事で汚染水漏れ―
(18)第42回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料2:今後のタンク運用計画について[東京電力]【PDF:3MB】」
(19)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(20)TVCM・新聞・雑誌広告中の「TVCM」
(21)(20)中の「一人ひとりの決意編①」(30秒)」
(22)G7 伊勢志摩2016|伊勢志摩サミット
(23)東京新聞:サミット中、福島第一原発の作業休止 東電「リスク減らす」:社会(TOKYO Web)
(24)2016/05/23(月) 原子力定例記者会見
(25)スイッチ20160525 TUFchannel
(26)福島第1の炉心溶融 公表2カ月遅れ 東電、基準見過ごす  :日本経済新聞
(27)福島第一原子力発電所事故当時における通報・報告状況について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(28)「福島第一原子力発電所事故に係る通報・報告に関する第三者検証委員会」の設置について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(29)【復興の道標・不信の連鎖-6】続く東電の隠蔽体質 「今は答えない方が」:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(30)舛添都知事一問一答(1)美術館の視察は「文化振興という目的」スポーツ報知
(31)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(32)めげ猫「タマ」の日記 原子力規制委、東京電力に汚染水の海洋放出をせまる
(33)ミスピーチ10人決定 県産果物や観光PR | 県内ニュース | 福島民報
(34)ミスピーチが出発式 | 県内ニュース | 福島民報
(35)福島のニュース 福島テレビ(5月27日ひる放送) FTV8
(36)めげ猫「タマ」の日記 今年(2015年)活躍した福島の10人(組)の女性
(37)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(38)(37)中の「福島牛」
(39)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(40)平尼子店 | マルト - 店舗情報
スポンサーサイト
  1. 2016/05/28(土) 19:36:04|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

セシウムは見つからなくと、ストロンチウム90は見つかる福島の食事

 福島県は5月25日、2015(平成27)年度に調査した、福島県内52市町村に住む104人の日常の食事1キロ当たりに含まれる放射性物質濃度の結果を発表しました(1)。それによると
 ①104人中でストロンチウム90が見つかったのが12人分
 ②セシウムが見つからないのに、ストロンチウム90が見つかった方が7人分
でした。食品の基準にはセシウム以外しかなく、これについて厚生労働省は、セシウムを測定ですれば他の放射性物質の量も想定できると説明しています。セシウムが見つからないのに、ストロンチウム90が見つかるならこのような仮説は成立しません。ストロンチウム90についても基準値を決め時々は検査しないと福島産の「安全」は担保されません。
 福島原発事故によって福島の台地には大量の放射性物質がばら撒かれ、福島第一からの汚染水漏れはいまも続いています(3)。
セシウムだけでなくストロンチウム90も見つかる福島第一原発沖外洋
※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 ※3 ストロンチウム90はSR90と略す
 図-1 福島第一外洋(5.6号機放水口北側)の放射性物質濃度

 図に示す通りストロンチウム90が福島第一原発沖の外洋から見つかり続けています。ある物とある物の割合を求める手法に線形回帰なんて方法があります。セシウムとストロンチウム90を比較するなら、セシウムを横軸にストロンチウム90を縦軸とりグラフを作成し、グラフ上の点の上に添って直線を引きます。直線の傾きが割合になります(6)。このような図を「散布図」と呼びます(7)。以下に福島第一外洋(5.6号機放水口北側)でのセシウムに対するストロンチウム90の相関図を示します。
セシウムと同量のストロンチウム90が見つかる福島第一原発沖外洋
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図-2 福島第一外洋(5.6号機放水口北側)の放射性物質濃度の散布図

 図に示す通り福島第一の外洋ではセシウムとほぼ同量のストロンチウム90が見つかっています。福島産について言えば、セシウムだけでなくストロンチウム90も心配です。でも食品の基準値にはセシウムだけでストロンチウム90はありません。これについて厚生労働省は
「放射性セシウム以外の核種(ストロンチウム90、プルトニウム、ルテニウム106)は、測定に時間がかかるため、移行経路ごとに各放射性核種の移行濃度を解析し、産物・年齢区分に応じた放射性セシウムの寄与率を算出し」と説明し、注記に「放射性セシウム以外の核種の線量は、例えば19歳以上で約12%」と説明します(2)。
 理系の大学を卒業した方、あるいは現役に学生さん以外でまずこれを理解できる人はいないと思うので(=^・^=)なりに注記をつければ
 ※核種 放射線を出す物質(放射性物質)の種類(8)。
 ※移行経路 福島第一がばら撒いた放射性物質が食品を通じ、人間の体内に取り込まれるまでのルート(9)。例えば
 水素爆発⇒放牧場の土壌汚染⇒汚染牧草⇒汚染牛⇒汚染牛乳
 が考えられる。
 ※移行濃度 多分、移行係数と同じ意味で使用されているのではないでしょうか?以降計数の放射性物質が移る割合で(10)、1キログラム当たり1、000ベクレルのセシウムに汚染された畑で採れた大豆から160ベクレルの放射性物質が見つかれば
 移行計数は0.16(160÷1,1000)
です。
 ※寄与率 寄与率は寄与度を構成比で表した指標であり、データ全体の変化を100とした場合に構成要素となるデータの変化がどのくらい影響を与えているかを示す指標です(11)。

お役人の習性だと思うのですが、わざわざ専門用語風の言葉を使い分かり難い説明です。(=^・^=)なりに書き換えるなら
「ストロンチウム90とセシウムの割合とある程度は決まっており、セシウムを測ることでストロンチウム90等の影響も分かります。成人ではセシウムによる影響が全体の88%、セシウム以外が12%と想定されます」
になります。セシウムとセシウム以外の放射性物質の割合を想定し、基準値設定されています。
 人工的な操作が無ければこの想定はそれなりに合理性があると思いますが、福島は違います。福島では「放射性物質低減策」と称する対策が実施されていますが(12)、実態は「セシウム抑制策」です(13)。最悪の場合はセシウムが見つからないのにストロンチウム90に汚染された農作物が生まれる可能性があります。ところが食品のストロンチウム90の検査は殆ど実施されていません。(=^・^=)の知る限り
 ①厚生労働省がいろいろな食品をこちゃまぜにして測定するMB方式の調査(2)。
 ②東京電力が福島第一20km圏内で実施している魚介類の検査(14)。
 ③福島県が実施している日常の食事1キロ当たりに含まれる放射性物質濃度の検査(1)
 しかありません。農産物単体の検査は知りません。しかも①②はセシウム濃度が高い物を選んで実施しているので、(=^・^=)が危惧する「セシウムが見つからないのにストロンチウム90に汚染された農作物」の有無の確認には使えません。
 5月25日に福島県は③の2015(平成27)年度に調査した、福島県内52市町村に住む104人(1市町村当たり2人)の日常の食事1キロ当たりに含まれる放射性物質濃度の結果を発表しました(1)。それによると
 ①104人中でストロンチウム90が見つかったのが12人分
 ②セシウムが見つからないのに、ストロンチウム90が見つかったのが7人分
でした。食品の基準にはセシウム以外しかなく、これについて厚生労働省は、セシウムを測定ですれば他の放射性物質の量も想定できると説明しています。セシウムが見つからないの、ストロンチウム90が見つかるならこのような仮説は成立しません。(=^・^=)が驚いたのはストロンチウム90の最高値(1キログラム当たり0.048ベクレル)を出した方の日常食からはセシウムは見つかりませんでした。以下に同調査におけるセシウムに対するストロンチウム90の濃度の散布図を示します。
セシウムが見つからなくともストロンチウム90が見つかる福島の食事
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図-3 福島県の日常食の放射性物質濃度の散布図

 図に示す通りセシウムが見つからなくてもストロンチウム90が見つかる事例が出ています。福島では「セシウムが見つからないのにストロンチウム90に汚染された食品」が存在する可能性があります。福島産はストロンチウム90についても基準値を決め時々は検査しないと「安全」は担保されません。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
まずは調査に協力したいただいた104名の皆様に敬意と謝意を表したいと思います。日常食の検査ですので1人分を多く作り指定された期間は集め続けなければなりません。それなりにご苦労があったと思います。
 この調査の結果を受け、ストロンチウム90の値が低いとしてあたかも「福島産」は安全であるかのような報道がなされていますが(16)、そのような事はありません。この調査は被験者にそれなりの負荷かかかるので、世論調査のような厳密なサンプリング(ランダム(偏向のなく)に対象を選ぶ)(17)など無理です。調査に協力するかたは以下の二つだと思います。
 ①日頃から食品の放射性物質を汚染を気にしている方。このような方が自らの食事を検査して貰えば安心できると思います。ただし、放射性物質を気にされているかたなので日頃から汚染の少なそうな物を選ぶと思います。
 ②調査関係者。一般の協力者がみつかならけれな調査に係る方に関係する方にお願いするしかありません。このような方は調査の目的「セシウム以外の放射性物質の汚染は小さい」を証明する(1)ことを知り得るし、協力するなら依頼者の事を考えると思います。調査期間中は汚染が酷そうな物は避けると思います。
 この調査は最初から低い値が出るように設計された調査です。この調査が証明した事実は以下の2点です。
 ①日頃から汚染が酷そうな物を避けていれば、放射生物質の喫食が避けられる。
 ②セシウムが見つからなくても、ストロンチウム90が見つかる食品がある。
です。
 福島産の「安全」を担保するには農産物単品のストロンチウム90の検査が必要です。しかし「時間がかかる」ないし「基準に項目」がいと実施されていないと思います((=^・^=)は調査結果を知りません)。仮に高濃度のストロンチウム90が見つかった場合、今の基準値の考え方が崩れ、新たな費用が発生します。確かにストロンチウム90の検査は時間がかかります(2)。でも事故から5年以上も経過しています。十分な時間はあったはずです。(=^・^=)は新たな出費を抑える為に、たとえ公衆に危険が生じても仕方は無いと検査が避けられていた気がします。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります(17)。主な産地は須賀川市や伊達市です。須賀川市でキュウリの出荷が始まり(18)、伊達市のキュウリは4月からがシーズンです(19)。福島のキュウリは美味しいそうです(20)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(21)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

※(22)を引用
 図―4 福島産キュウリが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)日常食の放射線モニタリング結果 - 福島県ホームページ
(2)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(5月4週)―2週連続で外洋からトリチウム―
(4)報道配布資料|東京電力
(5)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(6)散布図 - Wikipedia
(7)回帰分析 - Wikipedia
(8)新潟県:どんな放射性物質(核種)があるの?
(9)放射性物質の人体までの移行経路 (09-01-03-01) - ATOMICA -
(10)Doc:Radiation/Agriculture - Metabolomics.JP
(11)なるほど統計学園高等部 | 時系列分析
(12)放射性物質農作物モニタリング情報 | 農業 | JAふくしま未来
(13)作物学会技術賞を受賞 放射性セシウム吸収抑制 県農業総合センター研究者5人 | 県内ニュース | 福島民報
(14)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>***四半期採取分 」ただし***には年度と第1、第2、第3ないし第4が入る。
(15)日常食の放射性物質濃度、食品基準値を大幅に下回る:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(16)世論調査 - Wikipedia
(17)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(18)トピックス | JA夢みなみ
(19)伊達のきゅうり - 福島県伊達市ホームページ
(20)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
  1. 2016/05/27(金) 19:43:02|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

楢葉町の新規転入者は累積198人、未来は原子力ムラ

 福島県楢葉町は2015年9月に避難指示が解除されました(1)。それから8ヶ月が経過しました。解除指示前からの住民の帰還が進まない中で、避難指示解除後に転入者が激増し、2016年5月末時点で累積で198人になりました。概ね原子力関係者と推定されるので、このまま行けば楢葉町は原子力関係者が多く暮らす「原子力ムラ」になります。
 福島県楢葉町は福島沿岸部にある町で、概ね福島第一原発から20km圏内にあります。
除染が必要でも避難指示が解除された楢葉町
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(4)による
 図-1 福島県楢葉町

 図に示す通り町の大部分は避難指示が解除されたても、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(5)。
 避難指示は2015年9月に避難指示が解除されましたが住民の帰還率は6.8%(6)、進んでいません。一方で、避難指示解除によって楢葉町内に住居が確保できれば誰もが楢葉町に住むことができます。それ以降に転入者は急に増えています。
避難指示解除後に急増した楢葉町転入者
 ※(7)を集計
 図―2 楢葉町の転入者数

 図に示す通り以下の2つの特徴があります。
  ①避難指示解除になった9月以降に激増している。
  ②大部分が男性である
 原子力規制委員会の発表(8)を見ると原子力施設での女性従事者は極端に少なっています。楢葉町にある福島第二原子力発電所(1)では2014年度下期に1,722人の方が働いてますが、女性は30人以下です(9)。楢葉町の北は今も避難地域ですが(4)、そこには福島第一原発があり、福島第一原発では約1万人の方がが働いています(10)。楢葉町や周辺には原子力関係の仕事が沢山あります。転入者が概ね男性であることを考慮すれば、概ね原子力施設で働く「原子力関係者」です。
 楢葉町は住民登録している方のうち楢葉町在住者(11)(以下町内在住者とする)の人数と、避難指示解除時点で楢葉町民だった方のうち楢葉町に戻られた方(以下帰還者)(12)の人数を公表しています。両者の差(町内在住者数―帰還者数)で新規の住民の人数を推計できます。
増え続ける楢葉町の新規住民
 ※(11)(12)で推計
 図―3 楢葉町在住者の内訳

図に示す通り新規の転入者は確実に増えています。
 以下に帰還者の年齢分布を示します。
高齢者が大半の楢葉町の帰還者
 図-4 帰還者の年齢分布

 図に示す通り60歳代以上方が大半で20歳未満の未成年は僅かに9人です。これから20,30年先に高齢の方が亡くなってもこれを引きつく若い世代はいません。楢葉町に残るのは「原子力関係者」でいずれ、原子力関係者が大半を占める「原子力ムラ」になりそうです。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 楢葉町が生き残るには町を原子力ムラに差し出すしか方法が無いのかもしれません。そうなったら、彼らの意にかなった町長や町議会議員が誕生し、原子力政策の重要課題である「核のゴミ」の処分場(13)の受け入れ等もあるかも知れません。これでは福島の方は不安だと思います。
福島県が力をいれている野菜にアスパラガスがあります。5月に入り福島はアスパラガスの季節です(14)。福島では福島産アスパラガラスのキャンペーンも行われました(15)。アスパラガスの産地の一つに福島県安達地区があります(16)。ここは原発事故に葬式が増えています(16)。
原発事故後に葬式が増えたままの福島県安達地区
 ※(16)を転載
 図―5 安達地区の死者数(葬式)の推移

福島・安達のアスパラガスは
「太くてやわらかな歯ごたえが人気。肥沃な大地の恩恵を受けた極上品」
だそうです(15)。福島県は福島産アスパラガスは「安全」だと主張しています(17)。でも福島・安達地区のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。
他県産はあっても福島産アスパラガスが無い福島・安達地区のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―6 福島産アスパラガスが無い福島・安達地区のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島・安達地区の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(7)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(8)平成26年度下期の放射線管理等について原子力事業者から報告を受領 | 原子力規制委員会
(9)(8)中の「実用発電用原子炉に係る「放射線業務従事者線量等報告書平成26年度分」※3、※4【PDF:16.3MB】」
(10)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社中の「・被ばく線量の分布等について(142KB) 」
(11)県内外の避難先別世帯数・人数について|楢葉町公式ホームページ
(12)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(13)【日本の議論】「核のごみ」処分地選定はババ抜きの様相 3割の自治体が
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)アスパラ料理人気 「若松駅前座」にぎわう アフターDC | 県内ニュース | 福島民報
(16)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
  1. 2016/05/26(木) 19:58:49|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

原発事故6年目も若い女性が逃げて行く福島

福島県が4月中の人口動態を発表しました(1)。それを集計すると今年の1-4月の20代前半の方の社会増減(転入-転出)は
 20代前半男性   △872人減
 20代前半女性 △1,520人減
で、原発事故6年目も若い女性は福島から逃げ出しています。
 福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(2)(3)(4)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
原発事故後6年目も除染が必要な福島
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 図-1 原発事故6年目も汚染されたままの福島

 図に示す通り原発事故から5年以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を超えています。
 福島では「晩発的影響の可能性が 高い」答えて人が 39.6%、「次世代のへ響の可能性が 高い」と答えてる人が48.1% に達し(9)、多くのかたが「不安」を持っています。進学、就職あるいは結婚を機会に福島脱出を考える方もいると思います。3、4月は進学、就職あるいは転勤などで人が動く時期です。社会増減はその年の1-4月を見れば大よその年間の傾向がつかめます。以下に2016年1-4月の福島県の社会増減を示します。
20代前半女性の社会減が顕著な2016年1-4月の福島県の人口動態
 ※1(1)を集計
 ※2 集計期間は2016年1-4月の4ヵ月間
 ※3 社会増減は「転入―転出」(1)
 図-2 2016年1-4月の福島県の社会増減

 15歳~24歳の若年層の流出が顕著です。特に20代前半の女性が多くなっています。以下に各年の3月から翌年2月までの20代前半の男女別の社会的増減を示します。
原発事故から6年目になっても減らない20代前半女性の1-4月の社会減
 ※(1)を集計
 図―3 各年1-4月の福島県の20代前半の社会的増減

 福島原発事故のあった2011年に比べ男性の減少は改善されましたが、女性の減少は収まる気配がありません。原発事故6年目も福島からは若い女性が逃げ出しています。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島から若い女性が逃げ出すのは当然のことです。
 ①福島産は
 ・他所より低くでる検査で安全とされる
 ・必要な検査が実施されていなくても安全とされる
 等の特徴があります(10)。
 ②福島では放射の汚染の酷い場所を中心に葬式が増えています(11)。
 ③放射線量が高いのに避難が遅れた旧計画的避難区域が主な避難地域である飯舘村、葛尾村、川俣町では生まれて来る赤ちゃんの男女比が逆転しています(12)
 おまけに福島では市街地にクマが出没します(13)。福島の若い女性が福島を恐れ去って行くのは当然のことです。まして、福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島空港に飛来したフラワージェットと福島の綺麗な女性
※(14)を転載
 図-4 福島空港に飛来したフラワージェットと福島の綺麗な女性

 (=^・^=)の知りあいの福島の女性に性格の良い方がばかりです。福島の女性はどこでも歓迎されます。
 福島に残った方が福島を「安全」と考えているかとそうでもなさそうです。福島産米のイギリスへの輸出が決まったそうです(15)。
福島産米英国輸出決定を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(16)を引用
 図-5 福島産米のイギリス輸出決定を伝える福島県の地方紙・福島民報

 福島の皆様が対応が気になります。福島県で実施されている福島県産米の全量・全袋検査数は郡山市が約137万件で福島県トップです(17)。福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。郡山市のお米は「あさか舞」といって美味しいそうです(18)。安全とされ学校給食に使われています(19)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
県外産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
※(20)を引用
 図―6 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(4)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年2月15日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間取りまとめ 最終案 [PDFファイル/382KB]」
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月3週)―ヒメエゾボラからセシウム、福島県検査は83件全数ND―
(11)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(12)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない2016年の福島県葛尾村
(13)市街地熊目撃相次ぐ 福島付近住民不安募らす | 県内ニュース | 福島民報
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島フラワージェット・就航―福島空港が乗客減―
(15)県産米7月に英輸出 原発事故後3カ国目EU加盟国初 全農県本部 | 県内ニュース | 福島民報
(16)福島民報を5月25日に閲覧
(17)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(18)商品紹介 | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(19)JA郡山市|事業PR
(20)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2016/05/25(水) 19:42:01|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―垂れ流しが続くセシウム汚染食品―

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。5月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,293件中8件の基準超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大520ベクレル(長野県産コシアブラ)。
 基準超の食品が山形、宮城、茨城、長野で見つかっています。
原発事故から6年目になっても市場流出が止まらないセシウム汚染食品
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年5月4週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

①垂れ流しが続くセシウム汚染食品
②宮城県大崎市のタケノコから簡易検査で110ベクレル、詳細検査は致しません。
③青森のマダラからセシウム、福島は113件、全数ND
④福島・伊達市のキュウリの検査は1件
⑤会津坂下町のゼンマイから初めてのセシウムを検出

1.垂れ流しが続くセシウム汚染食品
 山形県産と茨城県内で販売されているコシアブラからそれぞれ1キログラム当たり260ベクレル、520ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(7)。これで5月中に市場から見つかったセシウム汚染食品は6件になりました。値は1キログラム当たりです。
 ①5月 2日発表 栃木県産コシアブラ 2,200ベクレル(8)
 ②5月 2日発表 栃木県産コシアブラ 1,400ベクレル(8)
 ③5月12日発表 栃木県産タケノコ    234ベクレル(学校給食で使用)(4)(9)
 ④5月16日発表 山形県産コシアブラ   170ベクレル(4)
 ⑤5月22日発表 茨城県内で販売のコシアブラ 520ベクレル(7)
 ⑥5月22日発表 山形県産コシアブラ   260ベクレル(7)

 殆どセシウム汚染食品が垂れ流し状態です。5月22日発表 茨城県内で販売のコシアブラは5月17日に結果が出ていたのですが、発表されたのは6日後の23日です。安倍出戻り内閣はセシウム汚染食品を垂れ流し、見つかっても直ぐに知らせません。

2.宮城県大崎市のタケノコから簡易検査で110ベクレル、詳細検査は致しません。
 宮城県大崎市は同市の市民が持ち込んだタケノコから簡易検査で1キログラム当たり110ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(10)。詳細検査に回されると思ったのですが、5月23日の厚生労働省の発表(11)には宮城県大崎市産タケノコの検査結果がありません。当然ながら出荷制限もありません。怪しげな物が見つかっても詳細検査をせずにウヤムヤにされる感じです。
 110ベクレルのタケノコが見つかったのは同市の「鳴子温泉」です(10)。こけしが有名な温泉で(12)、(=^・^=)は時々はお邪魔させていただいたのですが、もう2度と行く事はないと思います。

3.青森のマダラからセシウム、福島は113件、全数ND
 青森県三沢市沖で捕れたマダラからセシウムが見つかったと発表がありました(13)。福島が気になります。以下に今年3月以降の北海道、青森、岩手、宮城、福島のマダラの検査結果を示します。
他県ではセシウムが見つかっても、福島県検査では見つからないマダラのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 日付は厚生労働省発表日
 ※3 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 図―2 マダラのセシウム濃度

 各道県が検査した北海道、青森、岩手、宮城産のマダラからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産マダラは113件全てで検出限界未満(ND)です。他で見つかっているのに、汚染源がある福島で見つからないとはおかしな話です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされています。

4.福島・伊達市のキュウリの検査は1件
 福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります。伊達市・二本松市・須賀川市が主な産地です(14)。以下に主なキュウリの産地と矢吹町の位置を示します。
除染が必要なエリアが広がる福島のキュウリ産地
※1(15)の数値データを元に(16)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(17)による
 図-3 キュウリの産地と矢吹町

 図に示す通り伊達市・二本松市・須賀川市では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(18)を超えた地域が広く広がっています。福島のキュウリは汚染地帯で主に栽培されています。原発事故前に比べ二本松市が属る福島・安達では葬式が14%、伊達市が属する福島盆地でも葬式が7%増えています(19)。福島のキュウリは汚染され、葬式が増えた場所で栽培されています。確り検査して欲しいと思います。
 福島県須賀川市のキュウリの出荷は既に始まり(20)、伊達市のキュウリは4月からがシーズンです(21)。福島はキュウリのシーズンです。確り検査して欲しいとおもいます。福島産キュウリの今年の検査回数を厚生労働省の発表(1)や福島県が運営する検査結果検索サイト(22)で見ると
 伊達市  ― 1件
 二本松市 ― 1件
 須賀川市 ― 2件
です。伊達市や二本松市は図―3に示す通り避難地域に接しており1件の検査で「安全」と言えるか分かりません。不思議な事にキュウリの主産地でもない矢吹町は既に4件の検査が実施されています(1)(22)。図―3に示すように同町は除染が必要なエリアが殆どありません。
 福島産は汚染が酷い主産地を避け、汚染の少ない所を主に検査して「安全」とされ出荷されます。

5.会津坂下町のゼンマイから初めてのセシウムを検出
 以下に福島県会津坂下町産ゼンマイのセシウム濃度の推移を示します。
事故6年目にセシウムが初めて見つかる会津坂下町産ゼンマイ
※1(1)を集計
 ※2 日付は採取日
 ※3 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 図―4 福島県会津坂下町産ゼンマイのセシウム濃度

 原発事故後の過去2回の検査では検出限界未満(ND)でしたが、3回目の検査でセシウムが見つかりました。福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。
 6シーズンで3回の検査ですので、2シーズンに1回の検査です。福島県は
「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」
と主張していますが、信じていいんですかね?


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・垂れ流しが続くセシウム汚染食品
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
 これでは福島の方は心配だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリの他にトマトがあります(14)。福島には年間を通じトマトを出荷できる栽培施設があり(24)、福島産トマトは年間を通して楽しめるそうです(25)。福島のトマトは昼夜の温暖差により引き出される、適度な酸味とあふれる甘みがあるそうです(14)。福島県南会津町は福島のトマトの有力な産地です(14)(26)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(27)。でも福島県南会津町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南会津町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第982報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月3週)―栃木の学校給食に基準超のセシウム汚染タケノコ、栃木県は基準超無しと広報―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果」⇒「 (PDF:34KB) 」⇒No1,2
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月1週)―2,200ベクレルの栃木県産山菜が売られていた―
(9)学校給食で使用した食材(タケノコ)の放射性物質基準値超過について|宇都宮市
(10)市民持ち込みによる食品放射性物質測定結果 - 大崎市公式ウェブサイト Osaki City Official Website中の「• 5月18日持ち込み分食品放射性物質簡易測定結果 [71KB pdfファイル]」
(11)(3)中の「1 自治体の検査結果」⇒「 PDF 検査結果(PDF:817KB) 」
(12)鳴子温泉 - Wikipedia
(13)(3)中のNo4
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(17)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(18)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島・安達広域行政圏の過去半年の死者数は14%増(対原発事故前
(20)トピックス | JA夢みなみ
(21)伊達のきゅうり - 福島県伊達市ホームページ
(22)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「キュウリ」「キュウリ(施設)」で5月24日に検索
(23)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(24)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(25)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(26)南郷トマト |観光情報|福島県南会津町
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(28)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2016/05/24(火) 19:43:15|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ