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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産、食べて応援、あの世行き(2023年1-10月)

 福島県の10月中の人口動態が発表になったので(1)、各年1-10月の葬式数を集計してみました。すると、福島産を許容する方が約67%の福島県郡山市・三春町の葬式(死者)数は
 事故前(2009年1-10月)2,630人
 今年(2023年1-10月) 3,376人
で、28.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したらほぼ0(6×10-22)でした。一方で福島産を許容する方は約7%の福島県相馬・南相馬市の葬式(死者)数は  
 事故前(2009年1-10月)1,076人
 今年(2023年1-10月) 1,159人
で、あまり変わりありません。無論、統計的な差もありません。
(=^・^=)は
「福島産、食べて応援、あの世行(2023年1-10月)」
と思ってしまいました。
 福島は原発事故によって汚染されました。
事故12年過ぎて汚染されている福島 凡例
 ※1 (2)(3)にて作成
 ※2 避難地域は(4)による。
 図―1 福島県郡山市・三春町、相馬・南相馬市、いわき市

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。原発事故から12年以上ですが福島は汚染されています。食べてよいか心配です。
 これについて、自公政権は、福島(産)は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(6)。でも、信じて良いか不安です。福島原発事故がおきるまでは自公政権は原発は安全と主張していました(7)。福島県も同様です(8)。でも大爆発です。そこで(=^・^=)なりに調べてみることにしました。福島産を許容する地域とそうでない地域を比較し、差が無ければ福島産は「安全」、差があれば「安全」とは言えないです。
 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。 

 表―1 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※(9)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 福島県は福島を7つの生活圏に区分しています。県中地域に属する郡山市・三春町、相双地域に属する相馬・南相馬市(10)をひとまとめにして比較してみることにしました。表から計算すると、郡山市・三春町では福島産米や野菜を共に許容する方は67%です。一方で相馬・南相馬市では7%です。同じ福島県内でも地域によって福島産に対して温度差があります。
 以下に各年1-10月の郡山市・三春町の合計の葬式数を示します。 
原発事故後、葬式が増えた郡山市、三春町
 ※1(1)を各年1-10月で集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み、関連死を含まず
 図―2 郡山市・三春町の葬式の推移

 図に示す通り事故後に葬式が増えています。福島産米と野菜を共に許容する方が67%の福島県郡山市・三春町の葬式(死者)数は 
 事故前(2009年1-10月)2,630人
 今年(2023年1-10月) 3,376人
で、28%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したらほぼ0(6×10-22)でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。
有意差検定表

 以下に各年1-10月の相馬市・南相馬市の合計の葬式数を示します。 
原発事後も葬式があまり増えていない相馬・南相馬市
 ※1(1)を各年1-10月で集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み、関連死を含まず
 図―3 相馬・南相馬市の葬式の推移

 図に示す通り、震災犠牲者を除けば事故後はあまり葬式が増えていません。福島産米と野菜を共に許容する方が7%の相馬・南相馬市の葬式(死者)数は 
 事故前(2009年1-10月)1,076人
 今年(2023年1-10月) 1,159人
で、あまり変わりありません。無論、統計的な差もありません。
 以下に各年1-10月のいわき市の葬式数を示します。 
原発事故後、葬式がそこそこ増えたいわき市
 ※1(1)を各年1-10月で集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み、関連死を含まず
 図―4 いわき市の葬式の推移

 福島産米と野菜を共に許容する方が37%のいわき市の葬式(死者)数は 
 事故前(2009年1-10月)3,289人
 今年(2023年1-10月) 3,953人
で20%増えています。郡山市と相馬市・南相馬市の中間でしょうか? 
 以下に表―1および図―2~4から作成した、葬式(死者)数の増加率と福島産米や野菜を共に許容する方の割合をまとめました。
福島産を許容する地域程、ふえる葬式
 ※(1)(8)を集計
 図―5 葬式(死者)数の増加率と福島産の許容割合

 図に示す様に福島産を許容する程に葬式(死者数)が増えています。以下に相関図を示します。
 直線に並ぶ福島産許容率と死亡増加率の相関
※(1)(8)を集計
 図―6 葬式(死者)数の増加率と福島産の許容割合との相関

 図に示す様に1直線です。
 (=^・^=)は
  福島産、食べて応援、あの世行き(2023年1-10月)
と思ってしまいました。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 このような記事を書くと、御用学者はフクシマ産は検査で安全が確認されると言いそうです。以下に今年度の海産魚の検査結果を示します。
 隣県では見つかっても福島産海産魚からは見つからないセシウム
 ※1(13)(14)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日または購入日
 図-7 海産魚の検査結果

 図に示すように隣県ではセシウムが見つかっているのに、福島県が検査した福島産か海産魚は1,637件連続で検出限界未満(ND)です。海はつながっているのに、汚染源がある福島産海産魚からだけ見つからないのはおかしな話です。海産魚などの福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(14)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(15)が実施しています。中立性に疑問があります。検査で安全が確認されるとするなら、福島県の検査は正しいとことが必要ですが、そのような根拠がありません。
 こんなデータが出て来ると(=^・^=)は不安なので
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでないようです。
 福島を代表するイチゴがあります(16)。今年も出荷が始まりました(17)。福島県須賀川市あたりのイチゴはとても甘く、食感が特徴です(18)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(19)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―8 福島県産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(3)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(6)処理水放出「先送りできず」 福島第1原発を初視察―岸田首相:時事ドットコム
(7)原子力安全・保安院関係
(8)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(9)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(10)福島県の位置・人口・面積 - 福島県ホームページ
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(四半期に1回更新) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(13)報道発表資料 |厚生労働省
(14)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(15)農林水産部 - 福島県ホームページ
(16)旬果旬菜 | JA全農福島
(17)今年も完熟で甘いイチゴができました!伊達市の農園で収穫最盛期【福島県】2023年12月7日 12:09 FCT
(18)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(19)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(20)ザ・ビッグ 須賀川店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2023/12/11(月) 19:42:50|
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住民が戻らない川俣町山木屋(2023年12月)


 2017年3月31日に福島原発事故で避難指示が出ていた避難指示が解除された川俣町山木屋(1)の居住者は
  事故時(2011年3月) 1,154人
  今月(2023年12月)   330人(事故時の28.6%)
で、住民が戻りません。
 福島県川俣町は阿武隈高地の北部に位置する山村です。福島事故で放射能が飛んで来て町は汚染されました。
事故から12年以上過ぎて汚染されている福島  凡例 
 ※1(3)(4)にて作成
 ※2 旧避難区域は(5)による。
 図―1 福島県川俣町

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(6)を超えた地域が広がっています。事故から11年目近くになりますが、福島も汚染されています。
 事故後5年間(2011年3月から2016年2月)に生まれた赤ちゃんは
 男の子 141人
 女の子 182人
で女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算すると統計的に差があるとされる5%を下回る2.3%でした(7)。
 通常は男の子が多く生まれるので(8)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(9)をキャプチャー
 図―2 福島の綺麗な女性

でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が無かった根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことをあげています(10)。さらには福島事故で設定された避難区域の全てないし大部分が「計画的避難区域」だったのは川俣町の他に飯舘村、葛尾村がありますが、どちらも川俣町と同じように事故後に女の子が多く生まれています(11)。広島や長崎で起きて無い事が福島では起きているようです。ヒロシマやナガサキで起きていない事が「フクシマ」でおきました。広島や長崎のデータを持ってきて福島は「安全」と言うのは非科学的です。それでも、自公政権は「安全」であるとして(12)2017年3月31日に川俣町山木屋の避難指示を解除しました(1)(5)。 
 以下に川俣町山木屋の帰還者・避難者数を示します。
住民が戻らなくなった川俣町山木屋
 ※1(2)を集計
 ※2 事故時の人口は避難者+避難修了者+死亡者で(2)を集計
 図―3 川俣町山木屋の帰還・避難者数

 図に示しように住民が戻りません。数値を記載すると
  事故時(2011年3月) 1,259人
  2019年11月 355人(ピーク)
  2023年12月 330人(事故時の28.6%)
で(2)、住民が戻りません。
 もっと戻らにのは子供です。以下に15歳未満の子ども(多分全員が避難中(15))人数を示します。
減少する山木屋の子供
 ※(2)を集計
 図―4 川俣町山木屋の15歳未満の人口(含む避難者)

 図に示す通りどんどん減っています。町内在住の15歳以下の子供は
  2017年4月1日 30人(避難指示解除翌日)
  2023年3月1日  0人
です。避難指示解除から6年で山木屋から子供が消えました。そして2018年4月に再開した小学校(14)は、6年生5人が19年3月に卒業し、児童が「0」になりました(16)。山木屋にある学校に中学生が昨年度は8人いました(17)。この中で山木屋の小学校からそのまま中学校に進んだ生徒はいません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
同じ避難区域でもお隣の飯舘村は巨額の費用をかけて住民の呼び戻しを図っています(18)。でも、川俣町山木屋ではこのような積極策がとれません。山木屋の皆さんは東京電力から精神的賠償として850万が支払われましたが、山木屋以外の川俣町民は12万円です(19)。いわゆる「賠償格差」です。とくに自主避難された方は面白くないと思います。同じ川俣町からの避難者でも、山木屋とそれ以外では大きく違います。山木屋だけの優遇策を実施したら多くの町民の不満が増します。でも、山木屋の58歳の女性が避難生活で精神的に追い詰められ、うつ状態になり、自殺したと事例を裁判所が認定しました(20)。山木屋は強制避難であり、避難によるストレスは大きかったともいます。山木屋に住民が戻らない理由に放射能への恐れがあると思います。事故から12年半ですが、福島の皆様は放射能を恐れています。
 福島を代表するくだものにブドウがあります(21)。12月の出荷に向け冷蔵保存されました(22)。福島のブドウは一粒ひとづぶ、力強い甘さが特徴です(23)。福島県は福島産は「安全」と広報しています(24)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。
他県産はあっても福島産ブドウが無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図-5 福島産ブドウが無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ 

 (=^・^=)も福島県鏡石町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)川俣町 - Wikipedia
(2)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ(過去分を含む)
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(4)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(5)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(6)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(8)出生性比
(9)>卒業証書を自分たちの手で 地元伝統の紙すきに挑戦 最後の卒業生となる高校生<福島・いわき市>:ニュース - FTV 福島テレビ
(10)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(11)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多く生まれる福島県田村市(2021年前半)
(12)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(14)「小学校」存続へ正念場 川俣・山木屋、粘り強く郷土愛育む授業:東日本大震災7年7カ月特集:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)めげ猫「タマ」の日記 避難指示解除2年、10人なった川俣町山木屋の子ども
(16)児童・生徒数 - 川俣町公式ホームページ
(17)児童・生徒数 - 川俣町公式ホームページ
(18)公民館に11億円!飯館村の村民があきれるハコモノ復興計画 | 話題 | カナロコ by 神奈川新聞
(19)原発】【福島】10分で分かる原発賠償の全容|月刊 政経東北|note
(20)原発避難で自殺、東電に4900万円賠償命令 福島地裁 (写真=共同) :日本経済新聞
(21)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(24)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(25)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
  1. 2023/12/10(日) 19:44:35|
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新型コロナまとめ(12月8日発表)―2週連続増加―

12月8日に11月27日~12月3日の新型コロナ定点観測数が発表になりました(1)。(=^・^=)が従前に示した定点観測数と対応医療機関数からの推計値(2)は
 47週(11月20日~26日)  10.1万人
 48週(11月27日~12月3日)12.0万人
で、増加に転じました(3)。
 5月8日に5類に移行して(4)30回目の発表が12月8日にありました(1)。定点観測数 
 47週(11月20日~26日)  2.33(5)
 48週(11月27日~12月3日)2.75(1)
です。これを対応医療機関数(6)を考慮し、(=^・^=)が従前に示した方法で(2)で、全感染者数を推計すると
 47週(11月20日~26日)  10.1万人
 48週(11月27日~12月3日)12.0万人
で、先週に続き、今週も増加しました。2週連続の増加です(3)。新型コロナは収まっていません。
 以下に週毎の感染者(推計値)を示します。
5類移行後に急増した新型コロナ
 ※1(6)(7)を集計
 ※2 定点観測数、対応医療機関数からの推計方法は(3)による。
 図-1 週毎の感染者数

 図に示しす通り、減少が続いていたのですが増加に転じました。第10波が始まりそうです。これまでの感染者数は、全数把握であった最後の発表(8)に、30回の推計分もを加えると4,491万人で、4千万人を超えました。日本の人口が12,384万人(9)なので36%(4,491万÷12,384万×100)が感染を経験しています。
 9月中の新型コロナによる死亡者が5,235人と発表がありました(11)今年の1~4月の死者は厚生労働省の発表(12)(13)から計算すると16,602人です。これに5月以降の発表(10)を合計すると今年1-9月の死者は32,103人です。東日本大震災の死者・行方不明者の合計で18,423人(死者15,900人、行方不明2,523人)なので(14)、今年1-9月のコロナ禍は東日本大震災以上の災害です。
 たとえ新型コロナから生還しても後遺症が待っています。新薬の試験では参加者を新薬を投与するグループと本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽薬(15)を投与するグループの二つに分けて両者を比較して薬の効能を調べます(16)。せきや倦怠感、味覚・嗅覚異常などの14症状のうち、いずれかの症状があると答えたのは、偽薬を投与した患者グループが26・3%だったと発表しました(17)。すなわち、新型コロナに感染した方の4人に1人は後遺症がでます。新型コロナは侮れない病気です。なお、新薬を投与したグループでの後遺症が出た方は14.5%でした。
 昨年初頭に検疫をすり抜け、オミクロン株が日本に侵入しました。在日米軍は検疫をしていません。そこからオミクロン株が流れ出したと言われています(18)。その後に岸田政権は、次々と新型コロナ対策を放棄しています。昨年6月1日には水際対策大幅緩和(19)、10月11日には全国旅行支援開始(20)、そして今年3月13日にはマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5月8日新型コロナの5類移行(4)です。
 福島県は毎月の福島空港の利用者を発表しています(22)。コロナ禍前の19年(23)10月の利用者は24,215人でした。今年(2023年)10月の利用者は22,731人でコロナ禍前の同月の94%まで回復しました(22,731÷24,215×100)。沖縄県も毎月の入域観光客数を発表しています(24)。そこで、福島空港の利用者数と沖縄県の入域観光客数のコロナ禍前の割合を示します。
コロナ禍前の9割を超えた人出
 ※(22)(24)を集計
 図-2 コロナ禍前に対する人出で割合

 図に示す様に福島空港利用者も沖縄の入域観光客の割合も同じ傾向押し点しています。自粛が緩み人出が回復し、コロナ禍前の9割を超えました。
 マスク着用等の感染予防策は新型コロナだけでなくインフルエンザ予防にも有効です(25)。以下にインフルエンザの定点報告数を示します。
コロナ禍前を超えた今シーズンのインフルエンザ
 ※(26)を集計
 図-3 インフルエンザ定点観測数

 図に示す様に、今シーズン(2023/24)はコロナ禍(27)前を超えました47週までの累積で
  コロナ禍前(2019/20シーズン) 98,269人
  昨シーズン(2022/23シーズン)  3,091人
  今シーズン(2023/24シーズン)990,702人
で、コロナ禍前を大きく超えています。増加の原因はいろいろあるとは思いますが、新型コロナが5類に移行したために、緩みが出でて、感染対策がおろそかになったのも原因の一つです(28)。
以下に都道府県別の累積の感染率と4回目ワクチン接種率の相関を示します。
ワクチン接種率が高いと低い新型コロナ感染
 ※1(6)(7)(8)(29)(30)を集計
 ※2 累積感染率は5月8日以降は定点観測数から推計
 図-4 4回ワクチン接種率と累積の感染率の相関

 図に示すようにワクチン接種率が高い都道府県ほど累積の感染率が低くなっています。ワクチンは有効です。
 以下にワクチンの累積接種人数を示します。
停滞したワクチン接種
 ※(29)を集計
 図-5 ワクチンの累積接種人数

 図に示すように停滞しています。岸田政権が次々に新型コロナ対策を放棄し、緊張感が無くなったようです。
 以下に11歳以下の子供のワクチン接種状況を示します。
 進まない子供のワクチン接種
※(29)を集計
 図-6 子供のワクチン接種状況

 図に示す様に進んでいません。厚生労働省は年齢別の定点あたりの報告数を発表しています。39週の10代未満の報告数は0.31です(1)。従前に記事にした手法(2)で、感染者数を推計すると13,702人です。一方で10代未満の人口は11,083,000人です(30)。感染率は0.12%(13,702÷11,083,000×100)です。このように計算した、年代別の感染率を示します。
10代以下と80代以上に多い新型コロナ感染
 ※(1)(6)(28)を集計
 図-7 年代別感染率

図に示す様に10代以下の若年層と80代以上で感染率が高くなっています。子供と高齢者は特に注意が必要です
 以下に前回発表に対する増減率を示します。
 ※(1)(2)(6)(28)を集計
 図-8 年代別増減率

 各年代で増えています。図-7に示す様に20代~40代の感染率は低くなっていますが、今後は増えそうです。
 インフルエンザの流行と合わせて、学級閉鎖などが行われている保育園、幼稚園、小中学校は
  34週     2ヵ所
  35週   107ヵ所
  36週   793ヵ所
   ・
  43週 4,706ヵ所
  44週 5,067ヵ所
  45週 3,668ヵ所
  46週 3,954ヵ所
  47週 6,174ヵ所
  48週 4,690ヵ所
と、高い状態が続いています(26)。
 新型コロナは5類に移行しましたが、性質は変わっていません。弱毒化も感染力の低下もしていません。今年前半だけで東日本大震災を超える犠牲者を出しています。以下に岸田政権がオミクロン株の日本侵入を許した2022年以降の新規感染者数の推移を示します。
岸田政権の失政の後で増えた新型コロナ
 ※1(6)を集計
 ※2 5月8日以降は推計値
 ※3 水際対策緩和は(19)による。
 ※4 全国旅行支援は(20)による。
 ※5 マスクはマスク着用の推奨を止めるで(21)による
 ※6 5類は5類移行で(4)による。
 図-9 新型コロナ新規感染者数(2022年以降)

 図に示す様に岸田政権が新型コロナ対策を放棄するたびに感染が拡大に転じています。昨年末に7波が収束に向かいました。このまま減少が続けば新型コロナの収束も見えていました。ところが岸田政権は全国旅行支援を始めました(20)。そして、8波が始まりました。それでも今年3月に8波が落ち着いてきました。そしたら、岸田政権はマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5類移行です。そしたら再び増加傾向に転じました。今は9波です。それでも岸田政権は5類移行を止めません。
 5類移行で(4)で、日々の発表が無くなり状況が読みにくくなりました。一方で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂前会長(73)は高い感染力があることから「まだ完全に普通の病気にはなっていない」と指摘し、コロナ5類移行後に警鐘を出しています(31)。
以下に上位下位4道県の感染率を示します。
都道府県で大きく違う新型コロナ感染
 ※(1)(3)(6)(32)
 図-10 都道府県別感染率(推計値)

 図に示す様に、都道府県で異なります。福島は感染率が高く、放射能汚染の問題もあります。まもなく冬休み、お出かけを考える方も多いと思います。感染率の高い道県にお出かけする方は特に注意してください。
 図-1に示す様に5類移行後、新型コロナは大幅に増加しました。その後に減少に転じたのですが、減少幅が徐々に小さくなり、先週は再び増加に転じました(3)。そして今週も増加です。2週連続して増加しており、第10波が始まったかもしれません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 新型コロナ感染は高い水準のままです。マスク、手洗い、換気などの基礎的な感染対策もお勧めします。また、ライブハウスや接待を伴う飲食店などの感染リスクの高い場所はなるべく避けるべきと思います。
 結核は2類ですが(34)、結核を恐れ自粛する方はいないと思います。結核が厳格に管理され流行していないので、誰も気にしません。新型コロナも同じような対処ができたはずです。でも、岸田政権は新型コロナは2類に移行しました。岸田総理は「コロナ禍を乗り越えた」と発言し(35)新型コロナ隠しをしています。こんな総理では福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する野菜に春菊があります(36)。今年も出荷がはじまりました(37)。福島の春菊はおいしいとの事です(38)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(39)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産春菊はありません。
他県産はあっても福島産春菊が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(40)を引用
 図―11 福島産春菊が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ 

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省2023年12月 8日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[358KB]
(2)めげ猫「タマ」の日記 新型コロナ・定点当たりの報告数から全体数を推計する
(3)コロナ感染者、2週連続で増加 前週比1.18倍|47NEWS(よんななニュース)
(4)新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
(5)新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省2023年12月 1日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[352KB]
(6)新型コロナウイルスに関する受診・相談センター/外来対応医療機関等|厚生労働省都道府県別 外来対応医療機関の指定状況(2023年11月29日時点)[37KB]
(7)新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)|厚生労働省
(8)新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)
(9)日本の人口、12年連続減の1億2384万人…コロナで減少幅は鈍化 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
(10)死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析|厚生労働省
(11)(10)⇒死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析(令和5年9月)[617KB
(12)新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年1月1日版)
(13)新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月1日版)
(14)東日本大震災 - Wikipedia
(15)偽薬 - Wikipedia
(16)>二重盲検法 | 疫学用語の基礎知識
(17)コロナ後遺症、ゾコーバ服用で「割合減」…塩野義が研究結果発表 : 読売新聞
(18)[視点]沖縄の米軍基地と新型コロナウイルス感染症 | 東京保険医協会
(19)これまでの水際対策に係る新たな措置について|水際対策|厚生労働省水際対策強化に係る新たな措置(17)(令和4年5月31日更新)
(20)【受付開始】全国旅行支援の予約方法・全国旅行割適用条件は?各都道府県の条件・クーポン・終了情報などを徹底解説!| Trip.comブログ
(21)マスクの着用について|厚生労働省
(22)福島空港データ - 福島県ホームページ
(23)コロナ禍 - Wikipedia
(24)入域観光客数/沖縄県
(25)インフルエンザ・新型 コロナウイルスを予防 しよう! - 千葉市
(26)インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省
(27)コロナ禍 - Wikipedia
(28)季節外れのインフルエンザが流行 原因は…「新型コロナ5類移行の緩みも…」 鳥取県・島根県
(29)新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ
(30)厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況
(31)尾身氏、コロナ5類移行後に警鐘 「まだ普通の病気ではない」|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト
(32)都道府県の人口一覧 - Wikipedia
(33)「一斉休校」首相決断の舞台裏 官邸は文科省の代案を突っぱねた:東京新聞 TOKYO Web
(34)感染症発生届Navi
(35)令和5年9月25日 経済対策についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
(36)旬果旬菜 | JA全農福島
(37)トピックス | JAふくしま未来
(38)福島のおいしいをお届け!=福島県産しゅんぎく= : The Lynne's MealtimesⅡ
(39)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(40)イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ

  1. 2023/12/09(土) 19:50:43|
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女の子が多く生まれる葛尾村(2023年10月まで)

 福島県の10月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、大部分が計画的避難区域だった福島県葛尾村村(2)の赤ちゃんは女の子1人です。これでは、わからないので、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降(注)を集計すると
 男の子 43人
 女の子 65人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(3)3.4%でした。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(4)に異常がなかったことをあげています(5)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
 福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(5)。そして、避難が概ね完了したのは同年6月22日です(6)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(7)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(8)。牛などの家畜を持ち出すまで世話をするために、しばらく滞在した畜産家もいました(9)。計画的避難区域は南相馬市、浪江町、川俣町、飯舘村、葛尾村に設定されました(1)。このうち南相馬市、浪江町の避難区域は主に警戒区域です。また、川俣町で避難区域が設定されたのは一部です(5)。一方で飯舘村の全域、葛尾村の大部分は計画的避難区域です。葛尾村は直ぐに逃げなかった村です。以下に示します。
 事故から12年以上が過ぎて汚染されている福島  凡例
 ※1(10)(11)にて作成
 ※2 避難区域・旧避難区域は(5)による
 図-1 原発事故から12年を経ても汚染されている福島

 図に示す様に、原発事故では東部の一部が避難地域になりました。また、事故から12年以上ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(12)を超えた地域が広がっています。事故からまもなく12年以上ですが福島は汚染されています。
 福島県の10月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、大部分が計画的避難区域だった福島県葛尾村の赤ちゃんは女の子1人です。出生数を示します。
2012年以降は女の子が多く生まれる葛尾村
 ※1(1)を集計
 ※2 2023年は10月まで
  図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数

 図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます(注)。数値を記載すると
 男の子 43人
 女の子 65人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(3)3.4%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘村・葛尾村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(葛尾村)

 福島県双葉町は図―1に示す様に避難区域となっています。同町の11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていなど(15)、事故直後の被ばくは酷かったと推定されます。ただし、同町は20km圏内にあり、事故翌日の3月12日には避難指示が出ています(5)。福島県全体から見れば住民が多く被ばくした町と推定されます。同町の大部分は福島県内に避難しています(16)。また、一部地域では避難指示が解除されました(17)。被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(18)。双葉町民の積算線量は日々、増え続けています。以下に各年の赤ちゃん誕生数を示します。
2016年以降は女の子が多く生まれる双葉町
 ※1(1)を集計
 ※2 2023年は10月まで
 図―3 双葉町の赤ちゃん誕生数

 図に示す様に2016年以降は男の子の出生数が女の子以下になっています。2016年1月~2023年1月までの赤ちゃん誕生数は
 男の子  98人
 女の子 133人 
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る2.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(双葉町)

 被ばくの影響は積算線量が重要です(18)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故直後に現れなかった事が、数年後に現れても不思議はありません。
 通常は男の子が多く生まれるので(3)、飯舘村・葛尾村、双葉町では異常な事態が起きています。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(19)をキャプチャー
 図―5 福島の綺麗な女性

 でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(20)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(21)。
 長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の23.5%が遺伝的影響を心配しています(22)。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
 放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
 以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(23)を集計
 図―6 福島県の自然死産率の推移

事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(24)なので、偶然とは思えません。
 こんなデータが出てくると、(=^・^=)は不安なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
 福島県いわき市の郷土料理に貝焼があります。同市の貝焼は絶品です(25)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(26)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシに福島産貝焼はありません。
他県産はあっても福島産貝焼が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―7 福島県産貝焼が無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ
 


 妊娠期間を280日(28)とすると、3月11日の280日後12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます。


―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(2)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(3)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(4)出生性比
(5)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(6)飯舘村 - Wikipedia
(7)警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(8)計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(9)吉田よしだ 健つよし さん | 葛尾村 | 双葉郡未来会議
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(11)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(12)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)「飯舘牛」復活へ 取り組み加速 21日に原発事故後初、地元産牛肉販売 福島県飯舘村 | 福島民報
(15)11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず  :日本経済新聞
(16)避難状況| 双葉町公式ホームページk
(17)一時立入のお知らせ(町民向け)| 双葉町公式ホームページ
(18)放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ
(19)会津農林高校 そば学ぶ学科の生徒 手打ちそば提供する催し|NHK 福島県のニュース
(20)原爆傷害調査委員会 - Wikipedia
(21)全文 - 放射線影響研究所
(22)第48回「県民健康調査」検討委員会(令和5年7月20日)の資料について - 福島県ホームページ資料3 令和3年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/1.84MB]
(23)保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(25)ウニ貝焼き « いわき常磐もの|公式サイト
(26)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(27)>マルト SC君ヶ塚店のチラシ・特売情報 | トクバイ
(28)妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About
  1. 2023/12/08(金) 19:44:45|
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飯舘村、帰還減、村産野菜のピクルス販売も効果なし

 2017年3月末に避難指示が解除された福島県飯舘村(1)の10月1日の新規転入者を含む居住者は
  2023年 8月     1,536人(3)
  2023年 9月(先月) 1,534人(4)
  2023年10月(今月) 1,523人(5) 
で減少しています。同村産野菜を使ったピクルスが発売されたのですが(6)、住民を引き留める効果は無かったようです。
 福島事故後に二種類の避難地域が設定されました。一つは福島第一20km圏内に設定された「警戒区域」です。ここは事故直後の2011年3月12日に避難指示がだされており、多くの方が被ばくを免れました。もう一つが事故後にしばらくして放射線量が高い事が分かり設定されら「計画的避難区域」です。飯舘村の全域と葛尾村の大部分が計画的避難区域になりましたが、避難区域設された他の市町村は大部分は「警戒区域」です(1)(7)。さらに飯舘村のおおよその避難が完了したには事故から3ヶ月以上過ぎた2011年6月22日です(1)。飯舘村はいわば逃げ遅れた避難区域です。以下に位置を示します。
事故から12年を過ぎて汚染されている福島  凡例
 ※1(8)(9)にて作成
 ※2 避難区域は(7)による。
 図―1 福島県飯舘村

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(10)を超えた地域が広がっています。事故から13年目ですがが飯舘村は今も汚染されたままです。
 以下に各年11月から翌年10月までのの飯舘村の出生数を示します。
2011年11月以降に女の子が多く生まれた飯舘村
 ※(11)を集計
 図-2 飯舘村の出生数

 図に示すように原発事故後の2011年11月からは女の子が多く生まれています。2011年11月からの5年間を合計すると
 男の子 114人
 女の子 156人
で、女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(12)を下回る1.1%でした。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表

通常は男の子が多く生まれるので(14)異常な事態です。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(15)を引用
 図―3 福島の綺麗な女性

でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠の一つに「赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。」事をあげています(14)。それでも自公政権は「安全」であるとし(17)、避難指示を解除しました(1)(7)。そしてハコモノを整備し、復興を進めました(18)。
 以下に飯舘村村民の居住先を示します。
住民が戻らない飯舘村
 ※1(2)にて作成
 ※2 帰還には出生を含む
 図―4 飯舘村の居住状況

 図に示す様に住民は戻りません。12月1日時点の新規転入者を含む居住者は
 対象 4,693人中1,523(対象の32%)
で(5)、さらに推移を見ると、
  2023年10月     1,536人(3)
  2023年11月(先月) 1,534人(4)
  2023年12月(今月) 1,523人(5) 
で減少しています。同村では移住を呼びかけていますが(19)、移住者は
  2023年11月(先月) 261人(4)
  2023年12月(今月) 257人(5) 
と減少しました。
 さらに深刻なのが出生数の減少です。図-2に示す様に、避難指示が解除された2017年度以降に急激に減っています。数値を記載すると
  原発事故前(2009年9月~10年8月)56人(男の子29人、女の子27人)
  近々1年(2022年9月~23年8月)  8人(男の子 4人、女の子 4人)
で、原発事故前の約7分の1に減っています。さらに、飯館村民として生まれても殆どの方が飯舘村に住みません。避難指示後の2017年4月から2023年10月までに出生数は122人(男の子62人、女の子60人)ですが、このうち飯舘村で生まれたのは8人(全体の5.6%)(5)です。
 同村産野菜を使ったピクルスが発売されたのですが(6)、住民を引き留める効果は無かったようです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 同村は福島第一から40kmは離れています(20)。それでも、事故では放射能で汚染され全村避難となりました(1)(7)。原発事故の時、アメリカは自国民に対し80キロ圏に退避勧告をだしました(21)。この判断は正しかったと思います。福島第一原発から見て飯舘村よりさらに離れている伊達市でも「特定避難勧奨地点」が設定されました(22)。原発が事故を起こせば広範囲が廃墟と化します。復興は喧伝されますが(23)、進んでいません。なによりも、事故から約13年を経ても福島の皆様は放射能に気をつけなくてはなりません。
 福島を代表するくだものにリンゴがあります(24)。福島県福島市は福島最大のリンゴの産地です(25)。今、同市ではリンゴ狩りが楽しめます(26)。同市はリンゴの季節です。同市あたりのリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(27)。福島県は福島産は「安全」だと広報しています(28)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)飯舘村 - Wikipedia
(2)令和5年12月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(3)(2)⇒令和5年10月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(4)(2)⇒令和5年11月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(5)(2)⇒令和5年12月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/57KB]
(6)島県飯舘村産の野菜で逸品ピクルス おいしさ、ぎゅっと瓶詰め 地元企業が販売開始 | 福島民報
(7)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(9)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(10)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(11)福島県の推計人口(令和5年11月1日現在) - 福島県ホームページ
(12)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)出生性比
(15)「エコノミクス甲子園福島大会」高校6チームが金融経済の知識を問うクイズに挑戦<福島>:ニュース - FTV 福島テレビ
(16)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(17)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(18)【原発】【福島】菅野飯舘村長「帰還政策」の欺瞞|月刊 政経東北|note
(19)飯舘村 移住・定住ポータルサイト - 飯舘村ホームページ
(20)テレ朝news 「原発ごときに…」 飯舘村の酪農家の12年 未だに届かない ...
(21)米、福島原発80キロ圏に退避勧告 独自分析で: 日本経済新聞
(22)みんゆうNet 政府の「特定避難勧奨地点」指定状況
(23)トップページ - 福島県ホームページ
(24)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(25)福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(26)りんご狩り(10月~) | 福島市観光ノート - 福島市の観光Webメディア
(27)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(28)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(29)福島西店 | お店を探す | ヨークベニマル
  1. 2023/12/07(木) 19:41:19|
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