先月も、福島で赤ちゃんが減っている記事をかきました(1)。福島県郡山市の2013年1月の人口動態が市のホームページにアップされていました。郡山市では、福島原発事故直前の2011年1月に比べ2013年1月の赤ちゃん誕生数は
34%も減っています。 
図―1 福島県郡山市の各年1月出生数
以下に2011年2月~12年1月、2011年2月~12年1月と2012年2月~13年1月の赤ちゃんの誕生数の推移を示します。

図―2 郡山市の赤ちゃん誕生数推移
2012年11月から急激に赤ちゃんの誕生数が減っています。同様のグラフを宮城県についても作成してみました。
※宮城県発表(5)を元に作成
図―3 宮城県郡山市の赤ちゃん誕生数推移
3月に懐妊した赤ちゃんは1部が11月(早産など)から、多くが12月に生まれると思います。12月は宮城も郡山も大幅に赤ちゃんの誕生が減っています。12月に大幅に出産が減ってのは、地震のせいだと(=^・^=)は思っています。でも、わからないのはその後です宮城県では回復していますが、郡山市は回復していません。
<余談>
なんで赤ちゃんが減ったのか(=^・^=)なりに理由を考えてみました。
①津波のため?―福島県郡山市は内陸にあり津波は来ません。

付図―1 福島県郡山市の位置
②地震のため?―同じように震災が襲った宮城県では直ぐに回復しています。
③お母さんとなるべき女性が逃げた?
福島県では65%の赤ちゃんが25歳~35歳の女性から生まれています(4)。この層の
2010年12月の人数 21,396人
2012年12月の人数 18,793人
で確かに12%程度減っています。なおデータは福島県(6)によりますが、1月分の発表がないので前月を使いました。
2011年1月の赤ちゃん誕生数 297人
2013年1月の赤ちゃん誕生数 197人
で、34%も減っています。
残りの22%の説明ができません。
④偶然?―
偶然に起こる確率を計算したら0.08%でした。とても偶然とは思えません!
付表―1 各年1月の赤ちゃん誕生数の比較
※ 計算方法は(7)による。

⑤エッチの意欲が衰えた?
福島原発事故で全員が避難した広野町でもラブホテルは再開していますし、性感染症の性器ヘルペスは減っていません(8)。完全には否定できませんがフクシマの方のエッチに対する意欲がお衰えているとも思えません。加えて言えば、
多量の放射線被ばくをした計画的避難区域では女の子に比べ男の子の赤ちゃんが減っています。エッチを工夫しても、女の子を選択的に作るのは無理だと思います。何らかの生物学的な影響があったはずです。
福島県知事は国会事故調査委員会第17回会合で「低線量の長期の被ばくというのは、これは学者の人も識者もなかなか明快な解答を残念ながら私ども得ることができない」と証言をしています(10)。だとしたら、福島のデータを注意深く確認し分析していく必要があると(=^・^=)は思います。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の赤ちゃんが減っている(2012年中)―2年連続(2)
福島県郡山市ウェブサイト - 市民の方へ - 郡山市の現住人口(3)
宮城県/統計課/統計データ/住民基本台帳人口及び世帯数(月報)(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の赤ちゃんは減ったまま(2012年6月までの集計)(5)
統計データ/宮城県推計人口(月報) - 宮城県公式ウェブサイト(6)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口 (7)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の赤ちゃんが減っている(2012年中)―14ヶ月連続2010年(福島原発事故前)割れ―(9)
めげ猫「タマ」の日記 男の子が生まれ難い!福島 計画的避難区域(2012年11月末集計)(10)
資料と映像 | 国会事故調
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- 2013/02/07(木) 20:51:55|
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| コメント:5
真っ先に、避妊と思いました。原発の影響を回避する気持ちが動いたのかと。
- 2013/02/09(土) 09:09:58 |
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- さきしなてるりん #ZjYg3S7Y
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さきしなてるりん様
コメントありがとうございます。
「> 真っ先に、避妊と思いました。原発の影響を回避する気持ちが動いたのかと。」の件ですが、可能性を全面的に否定することはできませんが、以下の理由で非常に考えにくいと思っています。
①本文の再掲になりますが、比較的高線量を浴びた思われる「計画的避難区域」では、女の子に比べ男の子のの出生数が減っています。避妊でこの現象を説明するのは無理があると思います。
②福島県県民健康調査(
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=E09812F945C32941E6A0E0DCE47E9929?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24287)によると、中絶は増えていないそうです。避妊は失敗するリスク伴う(方法にもよりますが)ので、多少は中絶が増えてもいいと思います。
③避妊の動機は放射線量を心配してのことだと思いますが、放射線量は原発事故直後に比べ下がっているので、回復してもいいと思いますが、あまりその様子はないような気がします
- 2013/02/09(土) 20:50:34 |
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- めげ猫「タマ」 #-
- [ 編集 ]
郡山から自主避難してます。自主避難してる人達は住民票を移していない為にデータ上は
郡山に住んでいるようになっています。
私も住民票は郡山のままです。数年後まで様子を見てから変えようと思ってる人は多いです。
それから学校に通っている子どもがどれぐらい減ったかは調べられると思いますが
就学前の幼児の自主避難や実家帰りまでは把握できていないと思います。
自主避難だと言うと非難される事を嫌がって実家へちょくちょく帰ってると言いながら
実質避難してる人は多いです。
2番目以降の子は郡山に住んでいたら上の子の事を考え郡山で生んでいた人達が
里帰りして県外で産んでいたりもします。
逆に実家が郡山の人は里帰り出産はしないようです。
それと避妊はそりゃ考えると思います。
年寄りですら今はやめておけって言ってるぐらいですから。
警戒区域は想像ですけど男の子のほうが子どもの頃は弱いじゃないですか。
だから昔は女が多かったわけだし。
それで流産や死産とかで生まれてこれなかった事は考えられると思うんですけど。
- 2013/02/10(日) 07:40:52 |
- URL |
- rika #-
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rika 様
コメントありがとうございます。避難者の状況が分かり、非常に参考になる情報です。重ねてお礼を申し上げます。また下記の点をご理解いただけないでしょうか?
①>自主避難だと言うと非難される事
とありますが、(=^・^=)の住む街にも、福島から避難された方と少々の放射性セシウムがやっていました。(=^・^=)は避難者を非難する気は無いですし、(=^・^=)は避難者を非難したとゆう噂すら聞いていません。書き込みの内容からして県外避難者かと思いますが、(=^・^=)は福島県民ではありませんが、少なくとも(=^・^=)の街では避難者は「歓迎される」存在であることをご理解ください。
②> 警戒区域は想像ですけど男の子のほうが子どもの頃は弱いじゃないですか。
> だから昔は女が多かったわけだし。
> それで流産や死産とかで生まれてこれなかった事は考えられると思うんですけど。
計画的避難区域に指定された市町村(南相馬市、飯館村、葛尾村、川俣町)でも、事故前に妊娠された方の男のと女の子の誕生数(出産時期から判断)を以下に記載します。
2010年10月~2011年9月の赤ちゃん出生数(福島原発事故前に妊娠)
男の子も女の子も314人で同数です、
2012年10月~2011年9月の赤ちゃん出走数(福島原発事故前後以降に妊娠)
男の子 204人
女の子 290人
で男の子が数が大幅に減っています。統計的にも差があると思います。
- 2013/02/10(日) 22:12:53 |
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- めげ猫「タマ」 #-
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