昨日から今日(9/29)にかけて、福島第一原子力発電所の原子炉温度が1、2、3号機の100℃以下になったとのニュースが流れていました。本当なのかなと思い東京電力発表のデータみたら100℃以下でした。でも理論的に今の注水量では、水温を100℃以下にするのは無理だと思います。100℃以下では、水の蒸発はごくわずかです。水が沸騰することができません。だとすると、冷やすのことができるのは、水があったまった分だけです。今日の注水量(1号機3.8m
3/h、2号機9.9m
3/h、3号機9.9m
3/h)では、水の蒸発なしには原子炉の熱を取り去ることができないからです。
温度計は大丈夫でしょうか?東京電力の説明では温度計はほぼ正しいといっています(1)。根拠は、温度計は熱電対(温度が高くたなると、温度に比例して高い電圧がでる素子で、電圧を測ることで温度がわかります)を使用しているそうです。断線か短絡しか故障モードがないのでどちらにしても、温度が測れなくなるが、今は測れているのでほぼ正しいとのことです。漏電はないのでしょうか?もし漏電があれば、温度はデータとして出てきますが、低い値になります。
仮に正しく測れたとしても、原子炉につけられた温度計は原子炉内の水温より低くでるのではないでしょうか?「冷温停止」なら、原子炉内の水の温度が100℃以下でなくてはならないと思います。なぜなら、水が沸騰せずに穏やかに原子炉を冷やすことができるからです。
計算の詳細は以下の通りです。
①水の温度が1度上がると、1kgあたり4200Jの熱を奪ったことになります。原子炉注水前の水温は、回りと同じと思うで20℃くらいだと思います。すると、100℃まで80℃ありますので、水1kgで奪える熱は336,000Jになります。1m
3/hの注水で奪えるワット数は、
336,000×1000÷3600=93,333W=0.093333MW
になります。
②原子炉から出る熱は、東京電力が依然にグラフを公表しています(2)。そこから読むと、
1号機 0.7MW程度
2号機、3号機 1MW程度です。
③①に注水量をかけて、奪えるワット数を計算すると
1号機 0.35MWで、原子炉から出る熱流量の半分以下でしかありません。
2号機 0.92MWで、原子炉から出る熱流量とほほ同じですが、100%の水がうまく冷却に使えたとはとても思えません。
3号機 0.99MWで、原子炉から出る熱流量とほほ同じですが、100%の水がうまく冷却に使えたとは思えません。原子炉のなかはぐちゃぐちゃの状態になっているのは明確だと思います。しかもその詳細な状況は分かりません。それでいて水をすべて冷却につかえただの考えられません。相当の割合の水は冷却に使われることなく、メルトダウンでできた原子炉の「穴」から漏れ出していると思います。報道をみていると、100℃以下の状態がしばらく続けば「冷温停止」になるような言い方をしています。でも、冷温停止をゆうなら、いろいろな事を検討し、「冷却水の沸騰」が起こって起こらないことを確認すべきだと思います。2号機の原子炉建屋の5階から湯気が立ち上っている東京電力発表の映像があります(3)。メルトダウンした核燃料のある地下で、沸騰が起こってないなんて「猫」は考えられません。
―参考にしたサイト様―
(1)
・第2回 9月17日(土)「原子炉圧力容器・原子炉格納容器の計測機器の状況」(2)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110526_01-j.pdf(3)
•福島第一原子力発電所 2号機 原子炉建屋5階(ZIP 18.0MB)
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- 2011/09/29(木) 21:06:45|
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昨日(9/27)のニュースで、復興増税の案を民主党が決めたのことです。その中で、たばこ消費税の値上げが入っていました。これを見て、震災直後に極端なたばこ不足が発生したことを思い出しました。理由は、震災でたばこ工場が被災しタバコが作れなくなったためだと思いました。そこで、たばこ工場を調べてみました。タバコ工場は全国に12ありますが、そのうち2か所は福島県にあります(1)。また、岩手県では葉タバコは主要な農作物みたいです。ネットで
「岩手農政事務所によると、06年の県内の葉タバコ産出額は70億円で全国3位。米、リンゴなどとともに県の基幹作物だ。」
のような記述を見つけました(2)。また、福島県でも葉タバコで、55億円近い出荷がありました(3)。今、お店にいっても福島県産の農産物を見ることはあまりありません。たまにあっても、大幅な値引き販売です。たぶん、福島県の農業は壊滅的な打撃を受けているはずです。でも、たばこは違います。日本たばこ産業が買い上げるからです。たばこは、福島県の農産物で、数少ない売れる農産物だと思います。でも、たばこ増税で、たばこの消費が減れば、衰退するしかないと思います。
タバコは、去年の大増税で、消費が減っているらしいです。そして、復興増税!被災地の多くのタバコ関係者は、大変なダメージを受けると思います。たばこは、被災地の大事な産品だと思います。これをダメにする今回の増税案を「猫」はおかしいと思います。自民党のみなさんにお願いです。復興を早めるためにも、たばこの増税だけは阻止してください。福島のタバコがダメになると、たばこ工場に勤めている人やたばこ農家の方々の収入が減ります。買い物をしなくなります。お店の売り上げが下がります。お店の人も失業します。すると別のお店、お店に商品を買ってもらっている工場、なんだか負の連鎖ががんがん広がりそうです。
―参考にしたサイト様―
(1)
日本たばこ産業 - Wikipedia(2)
岩手の葉タバコ生産 とは - コトバンク(3)
http://www.pref.fukushima.jp/yasai/toukei/kougei/17tabacco.htm
- 2011/09/28(水) 21:58:48|
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福島市のホームページでは、毎月の人口を発表しています。そこには8月中の死者数がでていました。ことし8月の死者の数は259人でした。福島原発の放射性物質ばら撒き事件前の去年8月の死者数は230人でしたので、29人も増えています。死者数の増加は、福島市が放射性物質に汚染された今年3月以降から6ヶ月連続で続いています。以下にこれまでの経緯をまとめます。
福島市の死者数の推移

★死亡率は人口10万人当たり
放射性物質ばら撒き事件後、半年連続で死者が増えていいます。その間も、人口は減っています。死亡率で比較したら、10%近く増えていました。放射線の影響としか思えません。
参考にしたサイト様
★
福島県福島市ホームページ 福島市のご案内 交通・市勢 統計情報
- 2011/09/27(火) 20:34:03|
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放射線はDNAに損傷(傷)を与えて悪さをするそうです(1)。ただ、DNAは損傷(傷ついて)しても、直す機能があるそうです。でも、すべてのDNAが修復される訳ではなさそうです(2)。だから、放射線を浴びればDNAの損傷(傷)が増えると思います。DNAが損傷(傷つく)とどうなるのでしょう?まれですが、DNAの傷を治す機能が劣ることでなる病気になる人がいるそうです。そうした病気の人は、どうなるのでしょうか?そこで、数年前にはやった「タイヨウのうた」を思い出しました。このドラマは、紫外線で傷ついたDNAを治す能力が劣っている病気になった人を 沢尻エリカ(ドラマ)またはYUI(映画)が演じていました。DNAを治す能力が劣っているとは、人より多くのDNAの傷を持っていることになります。だとしたら、放射線を浴びたら、「タイヨウのうた」見たいになるような気がしてきました。
そこで、YouTubeを調べたら、映画もドラマも残っていましたので、再度見てみました。個人的はYUIの方が、好きなので映画のURLを書きたいと思います。
タイヨウのうた01タイヨウのうた02タイヨウのうた03タイヨウのうた04タイヨウのうた05タイヨウのうた06タイヨウのうた07タイヨウのうた08タイヨウのうた09タイヨウのうた10タイヨウのうた11なお、紫外線に当たらないようにしていますが、これはDNAを傷つけないようにするためで、DNAで傷ついたためでないことを付記します。
余談ですが、来月(2011年10月)にYUIは新曲「Green a.live」を出すみたいです。
(1)
放射線のDNAへの影響 (09-02-02-06) - ATOMICA -(2)
DNA修復 - Wikipedia
- 2011/09/19(月) 21:29:48|
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原子炉から出る熱は、崩壊熱と核分裂による熱があります。核分裂による熱は、原子炉の熱出力そのものですので、福島原子力発電所では238万kWになります。一方、崩壊熱は東京電力の計算によれば、9月には0.1万kW
程度で(1)、で核分裂による熱は崩壊熱の2万倍以上です。また、核分裂は新たな放射性物質を生み出します。ですから、核分裂は決して起こしてはならないと思います。
福島第一原子力発電所ではメルトダウンが起こり、核燃料が一つの塊になっています。そうなると条件によっては、再び核分裂反応が起こる可能性があると思います。水を入れると再び各分裂が起こる可能性があるそうです(2)。ホウ素は原子炉に入れる水に溶かし、このような核分裂を抑えるのに使います(3)。
ところで、今日、東京電力のホームページ内で、公表されている文書で、3号機について「9月16日午前<中略>ホウ酸を含んだ原子炉への注水を実施。」と書いてありました。東京電力は、ホウ酸を入れることで、3号機が再び核分裂を起こすことを防いでいます。3号機はそれだけ不安低です。
図にこれまでの3号機の温度はとっても不安定です。

東京電力は3号機の再臨界を恐れていたと思います。なぜなら1号機、2号機にはホウ酸を入れたような記述がみわたりませんでした。もし、念のためなら1号機も2号機も同じことをすると思いますし、同じように公表すると思います。でもそのような記述はみわたりませんでした。東京電力は、3号機で再び核分裂が起こる(これを再臨界といいます)可能性を予想してたような気がします。
それでも注水量を増やし、冒険をしたように「猫」には思えます。東京電力は毎月17日(祝日や土日では、次の営業日)に1月毎の進捗を発表しています。今月は、20日です(17,18は土日、19日は敬老の日)。その時、3号機を100℃以下の冷温停止状態にしたゆう世論を納得させる成果が必要だと思います。言い方をかえれば、ラッパを吹くために、再度の核分裂の再開とゆう危険を冒した事になります。
(1)
炉内燃料の崩壊熱(地震後約半年間の変化(2)
炉心溶融 - Wikipedia(3)
ホウ素 - Wikipedia(4)
過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 187KB)
- 2011/09/18(日) 20:55:38|
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明日から3連休です。天気予報をみると、連休明けの20日以降は全国的に涼しくなるみたいでした。節電の夏も今日で終わりの様な気がして、一寸一息です。ところで来年の夏は大丈夫でしょうか?東京電力や東北電力はホームページで詳細なデータを公開しているので、「猫」なりに考えてみました。
1.東京電力
東京電力の電力消費のピークは、8月18日でした。この時、柏崎刈羽原子力発電所は381.2万Kwの電気を発電していました。柏崎刈羽原子力発電所も来年4月には定期検査に入ります。再開できなければ、来年の夏は381.5万Kwの電気が減ります。今年の最大消費電力は4922万Kwでした。約8%に相当します。来年夏はさらに8%の電気が減ります。来年は、さらに電力消費を8%減らさなくてはならないかもしれません。今年のピーク電力は去年の18%減でした。来年は今年に対してさらに8%の削減が必要なので、全体として25%の電力消費を減らす必要があります。
2.東北電力
東北電力の原子力発電所は、地震ですべて止まりました。でも、来年は電力事情は厳しくなると思います。北海道電力や東北電力のホームページの記事を読むと、北海道電力から60万kWの電力を分けてもらっています。もし、北海道電力の原子力発電所が停止し融通が止まれば、60万kWの電力が失われます。
次に、下の表を見てください。
表-県別の電力消費削減率

東北電力全体では、20%の削減になっていますが、県別にみると大きなばらつきがあります。地震の被害のほとんどなっかた新潟県や秋田県では、13%減にとどまっていますが、震災被害の大きい宮城県は、26.6%減ですし、福島県は22.7%です。思うに、震災の復興過程にある県は、電力需要が回復しきってないと思います。でも来年は違います。震災で大きな被害を受けた各県も復興すると思いますし、復興してもらわないといけないと思います。そしたら、秋田、新潟以外の県も13%減程度になると思います。すると、今年並みに節電しても、92万kWは増える計算になります。北海道電力の融通分も合わせると152万kWのさらなる削減が必要です。去年のピークは1557kWですので、この10%です。今年の削減分14%と足すと24%になります。
3.来年はどうする
このままいくと、24~25%の電力消費の削減が必要です。考えてみれば当たり前です。原子力発電に30%程度を頼っています。原子力発電がすべて止まれば、それに近い削減するか原子力発電を復活するしかないと思います。来年、夏の電力危機を回避するには、方法は2つしかないと思います。
方法1
今年に10%上乗せして、25%の電力使用削減に挑む
方法2
危険を承知しながらも、緊急処置として原子力発電所を再開する。
そして、最悪の事態は
どちらの対策もとらず、ずるずる来年を迎えたら節電の準備もできないままいきなり電力不足が発生し、大停電が発生させる。
「猫」がどっちかって!日本全体をどちらかに決着させるのは無理だと思います。だったら、地方の判断に任せればいいと思います。
①政府は全国に25%の削減命令を出す。
②各電力会社が電力を確保できる場合は確保量に応じこれを緩和しする。
地方の判断になるかといえば、宮城県で考えてみました。宮城県にある女川原子力発電所の発電能力は合計で、217.4kWです。これは、東北電力の減少分の152万kWを上まります。これを判断するのは宮城県の方々です。でも、原子力発電所の危険に見合うメリットが無いと思えば節電に動くと思います。正しい判断になると思います。
昨日(9/15)韓国で大停電が起こりました。こんな事が自分の周り起こらない事を「猫」は祈るばかりです。
- 2011/09/16(金) 22:45:42|
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一週間程前、福島第一原子力発電所3号機の原子炉の温度(圧力容器下部温度)が100℃以下になったとのニュースが流れました(たとえば(1))。でも、今日、再び100℃を超えて101.3℃に上がってしまいました(2)。温度の変化の推移を下の図で示します。

★東京電力様のデータによる。
100℃以下になったときは、そこそこニュースになったのですが、100℃以上に再びなったことはほとんどニュースにならなかったと思います。お知らせの為にこの記事を書きました。
今回の温度上昇は、注水量が減ったためだと思います。また、給水量の減少は計画されたものみたいです(3)。
余談ですが、これまで給水系だけからの注水を、圧力抑制室(S/C)からも今後は注水するみたいです(3)。福島第一原子力発電所3号機の原子炉も底に穴が開いていると思われています。圧力抑制室は原子炉の底の方にあります(4)。穴の開いた原子炉を冷やすのに、穴に近い底から水を入れも、すぐ穴から水が漏れて、あまり効果はないような気が「猫」にはします。
―参考にさせて頂いたサイト様-
(1)
3号機圧力容器下部、安定的に100度下回る : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2)
東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況|東京電力(3)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110831_03-j.pdf(4)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/f12np-gaiyou_2.pdf
- 2011/09/14(水) 21:36:52|
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牛肉のセシウム汚染問題が発覚してから、50日以上が経過しました。でも、市場はからは今もセシウムに汚染された牛肉が見つかっています。昨日(9/12)も福島県産の牛肉から1200Bq/kgの放射性セシウムが見つかりました(1)。牛肉の放射性セシウム検査では、個体識別番号(牛さん一頭一頭につけられた番号:牛さんのナンバー)も発表されることがあります。この番号から、牛さんがお肉になった日(屠畜日)が分かります(2)。そこで、今月、暫定規制値500Bq/kgを超えた牛さんの屠畜日を調べてみました。以下のような結果になりました。

驚いたことに、3月に屠畜(お肉になった)牛さんからも高い濃度の放射性セシウムが見つかっています。4月には、放射性セシウムに汚染された牛肉が存在したのです。「猫」はお肉が大好きなので、4月から放射性セシウムに汚染された牛肉が世に出て、知らずに食べていたと思います。すこし心配です。
-参考にしたサイト様-
(1)
報道発表資料 2011年9月|厚生労働省(2)
牛の個体識別情報検索サービス(暫定トップページ)
- 2011/09/13(火) 22:18:30|
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明日(9月11日)で、東北地方太平洋沖地震が起きてから半年になります。福島を襲った地震は原子力発電所によって引き起こされたなんて突飛な発想でしょうか?過去のデータや地震の起こった原子力発電所のパラメータで計算すると、「猫」はそうとしか思えなくなりました。 東京電力は、今回の福島の原発を除くと、原子力発電所は柏崎刈羽原子力発電所だけになりますが、柏崎刈羽原子力発電所の近くでも、大きな地震がこの10年で、2回起こっています。
1回目 2004年10月23日の中越地震で、柏崎刈羽原子力発電所のある刈羽村の震度は6弱、マグニチュードは6.8でした(1)。
2回目 2007年 7月16日の中越沖地震で、柏崎刈羽原子力発電所のある刈羽村の震度は6強で、マグニチュードは6.8でした(2)。この時は、柏崎刈羽原子力発電所が止まっています。また、放射能漏れ事故を発生させ、大変な風評被害を出しました(3)。
たた3年間に震度6以上の地震が2回も襲ったことになります。それで、このあたりの記録をしらべたのですが、それ以前に震度6以上の地震があったなん記録を見つけることができませんでした。
そういえば、福島第一、第二原子力発電所も地震に襲われ放射能漏れ事故を起こしています(4)。東京電力の原子力発電所はここ数年の間にすべてが大きな地震に襲われて、放射の漏れ事故を起こしています。東京電力の発電所は、よほど地震が好きみたいです。突飛な発想かも知れませんが、巨大な原子力発電所が地震を引き起こすではと思いたくなります。
ガラスに熱湯をかけると、ガラスが割れることがあるそうです。熱湯でガラスの1部が膨張し歪が発生し、歪にガラスが耐え切れずに割れるそうです。そしたら、原子力発電所が捨てる膨大な熱エネルギーで、地殻が膨張し歪が発生し、あるとき地殻が歪に耐えられくなり、地震を起こすことだってあると思います。原子力発電所で、原子炉が作ったエネルギーのうち電気になるのは1/3程度で、2/3は、海に捨てれています。そこで、可能性を「猫」なりに計算してみました。柏崎刈羽原子力発電所の出す熱で、中越や中越沖地震のマグニチュード6.8と殆ど同じ
マグニチュード6.7
の地震に相当するエネルギーが地殻に溜まるとの結果になりました。
また、原子力発電所近くでの地震による地殻変動量も計算してみました。中越沖地震では、柏崎刈羽原子力発電所付近では11cm~17cmの地殻変動を起こしていますが、「猫」が計算した地殻変動量は、中間の14cmでした。
これって偶然の一致でしょうか?「猫」は中越や中越沖地震は柏崎刈羽原子力発電所が起こしたとか思えなくなりました。
今回の福島第一原子力発電所を襲った地震も、同じようなメカニズムが働いたと思います。福島第一、第二原子力発電所の排熱量の合計は柏崎刈羽原子力発電所よりも大きいです。きっと、もっと大きな歪が地殻に溜まっていたはずです。最初に宮城県沖で地層が崩壊し、そのエネルギーで福島第一第二原発できた歪も解放され、地震や津波が福島第一、第二原発を襲ったと「猫」は思います。福島県はもともと地震が起こり難いと予想されていました(5)。それでも地震は起こりました。予想が外れには、それなりの原因があるはずです。地震は原発が引き起こしたと、考えるとすべての謎が解けます。
ひょっとしたら、福島第一・第二原子力発電所をが完成したとき、東京電力の放射性物質ばら撒きが決まったのかも知れません。
巨大な原子力発電所→大量の排熱→地殻温度の上昇→地殻の歪→地震の発生→津波の発生
→電源喪失→冷却機能の喪失→メルトダウン→放射性物質ばら撒き
なんて・・・・
計算のやり方はこんな感じです。
1.計算の概要
原子力発電所は、原子炉が出した熱のうち、余分なエネルギーを海に捨てます。海に捨てられた熱は、海水面を温めます。しかし、大部分の熱エネルギーは、蒸発によって失われますが一部は、地殻に伝わるはずです。近くに伝わった熱は、地下に浸透し、その熱エネルギーで地殻に歪を作ると思います。

また、地下から温水のない場所に移動し、そここから、地上に逆戻りすると思います。 ここで、海水が温められる面積をAとします。地殻が温まる面積は海水で温まった部分と熱の逃げる部分があるので倍になると思います。また、温まった地殻の断面積も熱が逃げるのに必要な面積が必要になるのでAになると思います。
なお、計算は柏崎刈羽原子力発電所で行うことにしました。これは、今回、福島を襲った地震と違い震源域(岩石が破壊した領域)が狭く、地震のエネルギーの比較が容易だからです。
2.柏崎刈羽原子力発電所が海に捨ててるエネルギー
原子力発電所では、原子炉の出すエネルギー(熱出力といいます)のうち、電気になるのは1/3程度で、2/3は捨てられます。柏崎刈羽原子力発電所の諸言は、東京電力が発表しています(6)ので、そこから計算してみました。
①熱出力の合計 2431.7万KW
②生み出す電気の合計 821.2万KW
差 1610.5万KW
が海に棄てられています。これがどれくらいかのエネルギーかとゆうと、東北電力のピーク時の消費電力とほぼ同じです(東北電力の昨年の最大電力は1,557万kWでした(7)。マグニチュードMは地震のエネルギーをEとして
log10(E)=(4.8+1.5M)
の関係にあるそうです(8)。この式に当てはめると柏崎刈羽原子力発電所は1日で、中越や中越沖地震のエネルギーよりやや大きいマグニチュード6.9相当の熱エネルギーを捨てていました。
3.海が温まる広さAの計算
①必要な蒸発量
水は1Kgが蒸発すると、2454.2KJの熱を失うそうです(9)。すると、1時間当たりに必要な水の蒸発量は、
1610.5×10
7W÷2454,2000J×3600=23万6千Kg(2.36×10
7)
です。この量の水が蒸発するのに必要な面積が「海が温まる広さA」になると思います。
②23万6千Kgの水が蒸発するのに必要な面積
水の蒸発量Lは
L=C(Pw-Pa)A
L:蒸発水量 kg/h
C:蒸発係数 C=0.0152v+0.0178 v=水面上の風速
Pw:海面温度の飽和水蒸気圧 mmHg
Pa:空気の水蒸気圧 mmHg
A:水面の面積 m
2で計算できるそうです(10)。柏崎付近を気象のデータ(11)を調べると、平均でほぼ1m/秒みたいです。すると
C=0.033
になります。
海面の飽和水蒸気圧は、気象データ(11)をみると、平均13℃程度とすると
11.23 mmHg
です(12)。柏崎市の湿度は76%程度です(13)。PaはPwの76%になります。数値をいれると
L=0.033×(11.23-11.12×0.76)×A=0.033×2.695×A
すなわち
A=L÷(0.033×2.696)
=23万6千÷(0.033×2.695)
=2.65億m
2(265Km
2)
なります。地殻が温まる面積はこの倍なので、23Km(√(265*2))四方の正方形の面積にと等しくなります。この長さは柏崎刈羽原子力発電所から中越沖地震の震源までの距離(約14.5Km)および中越地震まで距離(約36.8Km)の中間になっています(距離は(1)(2)(3)のより「猫」が計算)。
4.地殻に蓄えらえるエネルギーの計算
長さlの棒がΔt℃温度上昇すると、伸びる長さΔlは
Δl=β×l×Δt -(式1)
です。ここでβは熱膨張率で、物質固有の値です(14)。棒の断面積をS、Δlを変形量(伸びるか、縮む長さ)、そして棒の長さをFとすると、
F=(α×S÷l)×Δl -(式2)
です。ここでαは、ヤング率で、物質固有の値です(15)。バネ定数kは、力と変形量の比例定数ですので
k=(α×S÷l)
になります。またエネルギーEは
E=(1/2)k×Δl
2 -(式3)
になります(16)。(式1)、(式2)、(式3)より
E=(1/2)(α×S÷l)×(β×l×Δt)
2 =(1/2)α×β
2S×l×Δt
2になります。モデルで考えればSは海面の温まる面積Aですし、lは温まった地殻の一辺の長さになり、温まった地殻の面積は温まった海面の倍なので
l=√(2A)
になります。すなわち
E=(1/2)α×β
2×A×√(2A)×Δt
2です。ただし、これは1方向の計算ですがので、これを倍にして
E=α×β
2×A×√(2A)×Δt
2になります。
次に、地殻は岩から出来ていますので、地殻を花崗岩で代表させることにしました。花崗岩の
ヤング率 α=510億パスカル(5.1×10
10:520t/cm
2換算)
熱膨張率 β=百万分の7(7×10
-6)/℃
です(17)。温度上昇は原子力発電所から出る排水の温度上昇分になると思います。この温度は7℃です(18)。すなわち
温度上昇 Δt=7℃
面積 A=2.65億m
2(2.65×10
8m
2)
です。これでエネルギーを計算すると
E=748兆J(7.48×10
14J)
になりました。これをマグニチュードに直すと
マグニチュード6.7
になりました。中越や中越沖地震のマグニチュード6.8にとっても近い値です。
5.地殻変動量について
地殻変動量について見積もってみたいと思います。もし、地震が原子力発電所が出す熱による地殻膨張ならば、地震で起こる地殻変動は、原子力発電所が熱膨張の中心ですので、原子力発電所近くで最大になってもいいと思います。海側に震源がある場合は変動量は原子力発電所の熱で伸びる長さすなわち
熱膨張率×熱が広がっている一辺の長さ÷8
になると思います。8で割った理由は、原子力発電所の熱であった海とその四方ある地殻だけがあったまた面積の合計は等しくなるはずです。熱膨張の解放が海側で起こるので、地殻は、全体として海側に移動しまが、陸側の地殻だけが温まった部分は、海面の温まった面積の1/8になると思います。
百万分の7(7×10
-6)/℃×7℃÷8=14cm
になります。また、陸側が海に移動するので、移動方向はほぼ、海に垂直になると思います。以下は中越沖地震のとき地殻変動をまとめたもの(19)に原発の位置を「猫」がマーキングしたものです。

地殻移動は
①柏崎刈羽原子力発電所付近が最大
②移動量は11~17cm(平均14cm)
③方向は、海岸に垂直
です。これが偶然とは「猫」には思えません。
参考させていだいたサイト様
(1)
新潟県中越地震 - Wikipedia(2)
新潟県中越沖地震 - Wikipedia(3)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(4)
原子力資料情報室(CNIC) - ニュース記事(5)
全国地震動予測地図(6)
発電所の概要(7)
支店別最大電力実績 | 東北電力(8)
マグニチュード - Wikipedia(9)
Memo - 水の特性あれこれ(10)
蒸発量の計算について(11)
気象庁 | 年ごとの値(12)
第二部-3- 大気と海の科学(13)
[PDF] 柏崎市(14)
熱膨張率 - Wikipedia(15)
ヤング率 - Wikipedia(16)
弾性エネルギー - Wikipedia(17)
石の特性 - リファレンス(18)
柏崎刈羽原子力発電所/リアルタイムデータ/取放水口温度データ(19)
平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に伴う地殻変動(第2報)|国土地理院
- 2011/09/10(土) 20:56:11|
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放射性セシウムに汚染で停止された牛肉の出荷が先月末くらいから再開しています。それにともない各県で、出荷時に放射性セシウムの検査をしています。出荷禁止になった宮城県や福島県のデータは確認できます(1)。また、他の県でも全頭検査を実施し、データを公開してるところがあります(1)。そこで、猫なりに集計したら、福島県産や栃木県産は静岡産の牛肉より放射性セシウムが低くでました。
①静岡県
26回検査して、基準値外は0、平均で34.3(Bq/kg)
②福島県
175回検査して、基準外は0、平均で8.2(Bq/kg)
③宮城県
36回検査して、基準外は0、平均で0(Bq/Kg) 全数、検出限界以下
です。この検査結果を信じることができるでしょうか?
福島県産と宮城県産の牛肉は、9月も流通品から、相変わらず高い濃度の放射性セシウムが見つかっています。
①福島県
12回検査して、基準外5、平均391.8(Bq/Kg)
②宮城県
35回検査して、基準外2、平均162.9 (Bq/kg)
でした。流通品は出荷が禁止される前に市場に出たものですが、出荷が停止していた1ヶ月くらいで、こんなに低くなるとは「猫」には思えません。
食品は安全が担保されてこそ、信頼が勝ち得ます。もし、出荷を再開した牛肉から暫定基準を超える放射性セシウムが見つかったら、牛肉以外の食品の検査も信用されなくなり、福島県や宮城県の農業は壊滅的な打撃を受けると思います。
余談ですが、気仙沼産のサンマまだ宮城県のホームページ(2011年9月9日17時閲覧)に出ていません。大丈夫でしょうか?
参考にさせていただいたサイト様
(1)
報道発表資料 2011年9月|厚生労働省
- 2011/09/09(金) 21:26:15|
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