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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

厚生労働省は、食品中のヨウ素131のデータを書き換えた。

 「(ヨウ素131は)半減期が短いため自然界や冷却された使用済み核燃料中には検出限界以下しか存在しえず、ヨウ素131の検知は核実験や原子炉事故を意味する」(1)そうです。微量のヨウ素131を見つけることは大変ですが、食物によっては、ヨウ素を集めるので、食品中のヨウ素は環境中にヨウ素131が漏れないか、言い換えれば核実験や原発事故が起こってないか見るための大切な指標だと思います。ところで、厚生労働省の2011年10月25日の発表(2)では、ヨウ素131が青森県と茨城県の検査で見つかっています。場所も違いますし、検査機関も違うので、まず間違いはないと思います。
 厚生労働省は、まとめも発表しています(3)。ここでは、なぜか検出限界以下になっています。以下の図を見てください。

kakikae.gif
図 まとめのデータと10月25日の発表データの差

 「猫」は思います。東北電力さんに聞いてみたい!青森と茨城から同じ日にヨウ素131が見つかっているので、その中間にある原子力発電所(福島第一、福島第二、女川)が事故を起こしたに違いなって、どこですか・・
 こんな書き換え、どうしてしたのかは、想像するしかありません。普通なら違うデータを記載するときは、元のデータも直し、直した理由を書類に付記するはずですが、それがありません。


―参考にしたサイト様―
(1)ヨウ素131 - Wikipedia
(2)食品中の放射性物質の検査結果について(第229報)|報道発表資料|厚生労働省
(3)これまでの検査結果(産地別)(PDF:2,343KB)
  1. 2011/11/17(木) 20:47:46|
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福島第一原発、止める、閉じ込める、冷やすは出来ていない

 毎月17日(17日が休日の時は、最初の休日以外の日)に東京電力は、福島第一原子力発電所の工程表の進捗(進行具合)を発表しています(1)。明日は11月17日なので、たぶん発表があると思います。ステップ2は(2011)年内に完了するともニュースも流れており、11月17日の発表は、「冷温停止」が確実になったなんて事を言いそうな気がします。でも実際はどうかな?「猫」なりに調べてみました。原点に戻って、止める、閉じ込める、冷やすができるかです。「猫」の結論はどれもできていないです。以下に詳しく書きます。

1.止める
 「止める」とは、核分裂を停止させこれ以上の放射性物質や余計な熱をでんくすることだと思います。でも、核分裂でしかできずしかもすぐに無くなる(半減期が短い)キセノン135が見つかっています。原子力保安院は、これは他の原因で説明できるとしています(3)。理由は
 ①他の理由(キュリムの自発核分裂)で説明できる。
   そこで「猫」も計算してました(4)。一桁違います。
 ②ホウ酸を注入したけれど、キセノン135の値は低くならない、ホウ酸を注入すれば核分裂は止まるはず。
   そこで、その効果を調べてみました(5)。ほとんど効果がありません。
 ③核分裂なら、もっと濃度が高くなる。
   そこで「猫」も調べてみました(6)。東京電力や原子力保安院の計算には、キセノン135になる前のヨウ素135が流れ出る分が考慮されていないし、核分裂ででるエネルギーも過大に見ていました。

「猫」の結論 - 「止める」は失敗!

2 閉じ込める
 「閉じ込める」とは、核分裂でできた放射性物質を外に漏れないようにすることです。
 厚生労働省の発表(7)をまとめると、以下のグラフができました。

I131suiii

図 食品中の放射性ヨウ素の推移
突然、10月末に放射性ヨウ素が食品か見つかっています。10月25日は、青森県産のムキタケと、茨城県産のシイタケで見つかっていますので、検査ミスはないと思います。放射性ヨウ素は、すぐになくなります(半減期約1週間)。あらたな放射性ヨウ素(ヨウ素131)が見つかれば、核分裂が起こったことになると思います。そしして、外に漏れない限り、青森県や茨城県のムキタケやシイタケから見つからないと思います。
 「猫」の結論 -「閉じ込める」 失敗

3.冷やす
 冷温停止とは、冷却水のすべての温度が100℃以下にならなくてはならにと思います。東京電力も、現在(2011年10月)では、注水している水だけでは100℃以下を維持するの無理といっています(1)。しかも、今日(2011年11月16日)を見ると、
ondo20111116.gif
図―東京電力が発表した福島第一原子力発電所3号機各部の温度(2011年11月16日)

をみると、原子炉格納容器(PRV)では、68.8℃ですが、その外側のドライウェル(D/W)では、83.9℃で、外側の方が高くなっています。外側が温度がなぜ高いか、内側に温度が高いところがあるからだと思います。

冷やす - 「猫」の結論 できていない。

止める、閉じ込める、冷やすはどれもできていないことになります。

―参考にさせて頂いたサイト様および参照した過去の「猫」のプログ―
(1)東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況|東京電力
(2)http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/index-j.html
(3)東京電力株式会社福島第一原子力発電所第2号機の格納容器からのXe135の検出に係る報告書への評価について(METI/経済産業省)
(4)めげ猫「タマ」の日記 保安院 自発核分裂の報告は妥当?でも計算が一桁おかしい
(5)めげ猫「タマ」の日記 核分裂は再開していないとゆう原子力保安院の説明に疑問あり
(6)めげ猫「タマ」の日記 「福島第一原発、核分裂の再発はない」原子力保安院の見解で正しい?
(7)農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)
(8)検査結果(PDF:120KB)
  1. 2011/11/16(水) 23:06:03|
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福島市の積算線量は最終的に100mSv程度になる。

 福島県が発表する放射線のデータ(1)をみてたら、放射線量の減り方が、半減期で求められる減り方になってきた気がします。たとえば、10月の
 9月の平均値から半減期だけで計算した放射線量率 0.95μSv/h(猫の計算)
 実際の平均の放射線量率 0.94μSv/h
でほとんど変わりません。東京電力の放射性物質ばら撒き事件から8ヶ月、放射性物質が自然に流れ出て、少なくなることはなくなったみたいです。そこで、半減期から、福島市の放射線量が今後、どうなるか「猫」なりに計算してみました。以下のような図になりました。

radioAtFukusimaCity.gif
図 福島市の放射線率の推移と積算線量

①このまま、50年いると福島では積算線量が、100mSvになってしまいます。
②2年後には、放射線量率は半分位になりますが、減り方が減ります。
★たとえば、伊達市では今日(11/15)の放射線量率は2μSv/h程度が観測された場所がります。この場合は、倍すればいいと思います。
 計算方法の詳細は、別の機会に書きます。



―参考にさせて頂いたサイト様―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 環境放射能測定結果・検査結果関連情報
  1. 2011/11/15(火) 22:21:44|
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11月も暫定基準値(500Bq/kg)を超える食品が50件近くも見つかっている

 厚生労働省は食品中の放射性物質の検査結果を発表しています(1)。それによると、11月はすでに49件もの暫定基準値超えが見つかっています。食品の放射線物質汚染は、とどまるところを知りません。そこで、以下の図を作ってみました。
foods20111112.gif

赤 11月も暫定基準値超えがあり、過去一月にて流通品からも見つかった件
橙 日本一の生産量を誇る産品が検査されていない県で、その産品は隣接県では基準越えが見つかっている。
 ・群馬県―シイタケ(茨城で500Bq以上あり)
 ・静岡県―お茶(神奈川で500Bq以上あり)
黄 500Bq/kg以上の食品が見つかった県

なお、他にもいろいろあるので以下のURLに「食品中の放射性物質に関する検査結果」の11月分以降を追記しました(10月分までは厚生労働省がExcelファイルを公開しています)。
ratioactiveOnfoods.xlsx

(1)農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)
  1. 2011/11/13(日) 21:21:11|
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「福島第一原発、核分裂の再発はない」原子力保安院の見解で正しい?

原子力保安院は、東京電力福島第一発電所はら見つかったキセノン135が、ウランやプルトニウムの核分裂によるもでないと言っています(1)。根拠は
 ①キュリウムの自発的な核分裂で濃度が説明できる。
 ②ホウ酸をいれたら核分裂が収まり、キセノン135が減るはずだが減っていない。
 ③ウランやプルトニュウムの核分裂よるものにしては濃度が低すぎる
です。でも、調べると①は前に書いた通り、原子力保安院の計算がおかしいし(2)、②は入れたホウ酸の量が少なくとても核分裂を止めることはできない(3)と「猫」は思います。なら③はどうでしょうか。「猫」なりに調べてみました。
「BWR(沸騰水型原子炉:東京電力が採用している) 実機の起動時に臨界に達する際の出力レベルは数kW である。
これを便宜上1kW と仮定し、臨界状態で生成されるXe135 の濃度を
試算し、今回の実測値と比較した。」
と原子力保安院の資料にあります(1)。でも、臨界(ウランやプルトニウムの核分裂が持続すること)を起こすのに、1kWものエネルギーが最低限、必要でしょうか?ひょっとしたら1000分の1の1Wでも、臨界は起こるような気がしました。また、水を入れているので水に溶けて流出す気もします。でも、それは考えてないみたいです。そうしたら、ウランやプルトニウムの核分裂でもおかしくないと「猫」は思います。

以下に詳しく書きます。

1.JOCの臨界事故
日本でも、臨界事故が東海村にあるJOCで起きています(4)。この時は「連鎖反応を止めることに成功して事故は終息した。(中略)臨界状態の開始から20時間経った翌10月1日の6時30分頃だった」そうです(5)。ウランの核分裂が20時間続いたことになります。このとき核分裂を起こした(燃えた)ウランの量は0.7mg(0.0007g)程度みたいです(5)。ウラン1gが燃えると820億ジュールの熱がでるそうです(6)。sこで、W(ワット)数を計算してみました。
 発生した総エネルギー 5.74億J(0.0007×820億)
 核分裂が継続した秒数 72,000秒
で、
   総エネルギー
 W=―――――――――――――
   時間(秒)
で計算できますので、

 ワット数=800W(5.74億÷72,000)

で、1kW(1000W)を下回っています。「猫」はなんで1kWが最低線なのか分かりません。JOCの事故に比べ、福島はるかに核分裂を起こしやすいと思います。まず、核燃料の周りは水です。水は、核分裂を促進します。また、核分裂を起こすと核分裂を阻害する物質が作られます(6)が、福島の原子炉は穴が開いているので、水の一緒に外に流れると思います。結構、核分裂にはいい条件がそろっていると思います。

2.核分裂はどれくらいから起こる
 条件が良ければ、核分裂はどれくらいから起こると思い、教育・研究用の原子炉ので出力1Wとゆうのがありました(7)。1W位から核分裂反応は起こるみたいです。でも、原子力保安院は1kWでないと起こらないみたいことを書いていました。1Wの核分裂もありまーす!

3.キセノン135の元になるヨウ素は水に溶ける
 ウランの核分裂できるキセノン135は、ヨウ素135からできます。ヨウ素135の半減期は、約7時間です。仮に1kWで、核分裂が起こったとしても、そこからできるヨウ素135の量は日にでたった10万分の7gです(「猫」の計算:計算過程は省略します)。正常な原子炉では絶対にないこですが、福島第一原子力では、ウランやプルトニウムが水と接しています。ウランは水に溶けませんが(8)が、ヨウ素(I2)は1リットルの水に3.39g程溶けます(9)。水に溶けて流れ出ることを原子力保安院は考慮しているのでしょうか?
「猫」は原子力保安の仮定に無理があると思います。
 ①1kW以上でないと、核分裂は起こらない
 ②核分裂生成物(ヨウ素135および、ヨウ素135からできるキセノン135)は、原子炉から外に出ない。
以上が仮定だと思いますが、本当にそんなことあるんでしょうか。なぜ、無理な仮定をして計算したのか、いろいろと想像してみなくなります。

<余談>
「猫」の原子力発電に対する思いを
  「猫」的原子力発電所論
にまとめました。暇らなみてください。


-参考にしたサイト様や引用した過去のブログ-

(1)東京電力株式会社福島第一原子力発電所第2号機の格納容器からのXe135の検出に係る報告書への評価について
(2)めげ猫「タマ」の日記 核分裂は再開していないとゆう原子力保安院の説明に疑問あり
(3)めげ猫「タマ」の日記 保安院 自発核分裂の報告は妥当?でも計算が一桁おかしい
(4)東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
(5)JCO事故における被曝と放射能汚染問題
(6)核分裂反応 - Wikipedia
(7)原子炉の紹介
(8)酸化ウラン(IV) - Wikipedia
(9)溶解データ
(10)燃焼度 - ATOMICA -
(11)福島第一原発2号機格納容器内気体からの短半減期Xeの検出について(2011/11/8rev)
(12)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
  1. 2011/11/12(土) 21:06:31|
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保安院 自発核分裂の報告は妥当?でも計算が一桁おかしい

東京電力のホームページによると11月9日にも福島第一原発2号機でキセノン135が見つかったそうです(1)。原子力保安院は、キセノン135はウランやプルトニウムが各分裂したのではないと言っています(2)が、「猫」はとっても心配です。保安院の発表では、キュリウム(キュリー夫人にちなんで命名された元素)の放射能の濃度は
キュリウム242由来が 0.046 Bq/cc
キュリウム244由来が 0.12  Bq/cc
とありました。でも、計算過程が記載されていないので、不安になり、キュリム244由来の濃度を猫なりに計算してみました。すると
 0.014Bq/cc
にしかなりません。保安院計算の0.12Bq/ccとは、一桁違います。東京電力や原子力保安院が信じられなくなりました。
 

以下に詳細を記載します。
1.核燃料に含まれるキュリム244の重量
キュリム244の生成過程はとても複雑です。
 ウラン238が1個の中性子吸収して、プルトニウム239になります。
 プルトニウム239がさらに4個の中性子を吸収して、アメリシウム243になります。
 アメリシウム243が1個の中性子を吸収して初めてキュリム244ができます(3)。
ウラン238が結局6個の中性子を吸収しないと、キュリム244にはなりません。
 燃焼度は、核燃料がどれだけ燃えたか(核分裂でエネルギーをどれだけ出したか)を示す指標です(4)。福島第一原子力発電所では27.5MWd/kgです(5)。でも、更の燃料は0なので、平均は約半分の14MWd/kgだと思います。
 燃焼度とプルトニウムの割合、あるいわプルトニュウム中に占めるプルトニウム242の割合の図をネットで見つけました。燃焼度14GWd/tで
 a)全プルトニウムの割合          0.68%
 b)プルトニウム中プルトニウム242の割合 1%
 c)プルトニウム中プルトニウム240の割合14%
で(6)、全体では0.68÷100=0.0068%です。キュリウム244になるには、さらに2回の中性子の吸収が必要ですので、b)とc)の割合程度にはなると思います。すると
 キュリム244の割合は
  0.0005%(0.0068÷14)
です。

2.核燃料棒1本が出す中性子数
核燃料棒1本のウラン燃料の量は221Kg(福島第一原子力発電所2号機)です(5)。1の計算より、
 キュリム244の量は
   約1g(221、000g×0.0005%÷100)
です。キュリム244の半減期は18.1年です(7)。ここから、ベクレル数を計算すると
   0.693×1(g)×アボガドロ★÷(18.1×365(日)×24(時間)×3600(秒))÷244(原子量)
  =3兆ベクレル
になりす(7)。キュリム244は殆どがα線を出して、プルトニウム241になります。自発核分裂を起こすのは僅か100万回の崩壊に対したった1.4回です(7)。この割合補正すれば
 キュリウム244の自発核分裂に由来する放射能の量は
   420万ベクレル=(3兆ベクレル×1.4÷100万)
です。これを格納容器の気相容量3,000mで割ると
   420万÷3,000÷100万(1mは100万cc)
   =0.014Bq/cc
です。

   


★アボガドロ数=6.02×1023
 原子量と同じg数に含まれる原子の数

<余談>
原子力保安院が信じられないので、「猫」なりに原子力発電所について
「猫」的原子力発電所論
にまとめてみました(9)。よかったら見てね!

―参考させていただいたサイト様―

(1)11月10日 東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午前9時現在
(2)東京電力株式会社福島第一原子力発電所第2号機の格納容器からのXe135の検出に係る報告書への評価について
(3)Curium - Wikipedia, the free encyclopedia-英文-

(4)燃焼度 - ATOMICA -
(5)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(6)社団法人 原子燃料政策研究会
(7)Isotopes of curium - Wikipedia, the free encyclopedia
(8)ベクレル - Wikipediaに示す計算方法による
(9)「猫」的原子力発電所論
  1. 2011/11/11(金) 20:23:48|
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核分裂は再開していないとゆう原子力保安院の説明に疑問あり

 通商産業省のホームページに、福島第一原子力発電所で見つかったキセノンは、ウランやプルトニウムの核分裂でできたものでないとゆう東京電力の言い分は妥当であるとの原子力保安院の発表がのっていました(1)。その根拠の一つとして
「臨界であればホウ酸水の注入により中性子が吸収され核分裂反応が
抑制されることから臨界が止まりXe135 濃度が減少するはずであるが、
ホウ酸水注入前後においてXe135 濃度の変化が見られない」
とゆうにがありました。そこで、ホウ素を注入したらどれだけ、中性子が減るか「猫」なりに調べてみました。たった、たった12%でした。これでは、核分裂をそれほど抑えらないと思います。だから、保安院の言い分は、疑問です。

 以下に詳細を示します。
①福島第一原子力発電所にホウ酸を注入したには、11月2日の午前2時48分から3時47分の1時間です(2)。ホウ酸は、水に溶かして原子炉に送るしかないと思います。水100gに溶けるホウ酸は25℃で、5.7gです。2号機では1時間に10トンの水を送り込んでいた(3)ので、送れたホウ酸の量は
 0・57t(10×5.7/100)
です。
②原子力保安院の資料では、原子炉格納容器の容量は、4,240m(格納容器内が全て気相と想定した場合4,240mを引用)です。そのうち水に浸かっていない部分は3、000m(気相容量は一部が冠水していると想定した3,000mより引用)です(1)。すると水の量は
 1,420トン(4,240-3,000)。重さでは、ホウ酸と水の割合は0.57対1,420です。
です。
③ここから、ホウ素原子と水素原子の割合を計算してみました。
 0.57/62(ホウ酸の分子量(2)):1,420/19(水の分子量)×2(水分子1個当たりの水素原子数)
ですので、
 水素原子1に対しホウ酸原子は、0.000058の割合になります。
④原子1個当たりの中性子の吸収能力を表すのに、吸収断面積があります。吸収だ面積は
  水素  0.322
  ホウ酸 759
 で(4)、ホウ酸は、水素原子の
  2286倍(759÷0.322)
の中性子の吸収能力があります。でも、分子の数が少なすぎます。ホウ酸を入れて、増える中性子の吸収能力は
  0.000058×2886×100=13%
増えるだけです。中性子の減少率は、12%になります。たった12%の中性子がへっただけで、核分裂がおさえらるとは「猫」には思えません。


(1)東京電力株式会社福島第一原子力発電所第2号機の格納容器からのXe135の検出に係る報告書への評価について
(2)東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午後3時現在】
(3)http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/11110206_table_summary-j.pdf
(4)中性子減速に関する性質
  1. 2011/11/09(水) 23:11:52|
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福島県は6ヶ月連続死者数が増えている

 今日(11/08)、福島県の9月までの人口統計が出ていました(1)。福島第一原子力発電所の放射性物質ばら撒き事件以来、ずっと死者数が増えています。累計ですと
 ばら撒き前(去年3~9月)の死者数 12,778人
 ばら撒き後(今年3~9月)の死者数 15,700人(震災の死亡数を除く、震災死亡数は(2)による)。
1割近く増えています。増えた原因は、あれしかないと思います。
以下の図は、ばら撒き前(去年3~9月)に対するばら撒き後(今年3~9月)の死亡者数の増加率と積算線量をプロットしてみました。
fukushimaPrefDeath201109.gif
★人口が少ない地区は隣接の地区と合算しています。この場合、積算放射線量は人口を考慮した平均で計算しています。
★積算放射線量は、福島県のデータ(3)を「猫」が集計しました。
図 福島県内の各地方別の積算放射線量と死亡増加率
なんとなく、積算放射線量が高くなると死亡者数が増えているみたいです。

<余談>
「猫」なりに、原子力発電所について「)「猫」的原子力発電所論」にまとめてみました。


-参考にさせて頂いたサイト様―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報
(3)「猫」的原子力発電所論
  1. 2011/11/08(火) 22:09:15|
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食品中の放射性物質をまとめたExcelファイルを作りました

以下のURLに「食品中の放射性物質に関する検査結果」の10月分以降を追記しました・
ratioactiveOnfoods.xlsx
もちろん、転記漏れやミスがあります。
☆こ記載内容(リンク先を含む)については一切の責任を持ちません。
☆記載の内容を利用するか否かはすべて個人の責任でお願いします。
☆上記にかかわらず不明な点、誤り、その他、問題がありましたらご連絡をお願いします。
☆ご意見、ご感想、ご質問を歓迎します。
連絡先は以下のHpにあります。
「猫」的原子力発電所論
  1. 2011/11/07(月) 21:46:04|
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10月の食品中の測定結果をまとめてみた。

月も替わったので、厚生労働省が発表している食品中の放射性物質の検査の結果をまとめてみました。以下の図になりました。
food201010.gif
県別に、500Bq/kgを超えた食品を書いて、都県別に色分けしてみました。

赤(岩手、宮城、福島)
 お店(市場)で、暫定基準値を超えた食品が見つかった産地です。ひょっとして、今日買った福島・岩手・宮城県の食品に暫定基準値を放射性物質が含まれているかもしれません。

オレンジ(栃木、群馬、静岡)
 検査が明らかに抜けがあり、今後、お店に商品が並ぶかもしれない県
 ①栃木
  「(チチタケは)栃木県では毎年のシーズンになるとこのキノコを目当てに山林に分け入り、遭難し死傷する者が後を絶たないほどの人気がある」そうです(3)。チチタケからは、9月に茨城県で、平均2800Bq・Kg(最大8,000Bq/kg),福島県で平均4,000Bq/kg(最大28,000Bq/kg)の放射性セシウムが見つかっています。でも、栃木県は検査をしていません。栃木県産チチタケだって、検査すれば絶対にに、放射性セシウムが出てくると思いますが・・・・
 ②群馬県
  群馬県の生シイタケ生産量は約6000トン(2)で、日本の1割を生産しています。10月は、茨城、福島、栃木、福島の各県で暫定基準値を超えるシイタケが見つかっています。それぞれの県の検査数、平均値、暫定基準値以上の割合をまとめてみました。
 茨城 検査数196 平均196Bq/kg 基準外 6、最大990Bq/kg
 栃木 検査数 13 平均181Bq/kg 基準外 1、最大522Bq/kg
 千葉 検査数 25 平均125Bq/kg 基準外 1、最大734Bq/kg
群馬 検査数  3 平均178Bq/kg 基準外 0、最大203Bq/kg
です。平均値で見れば、茨城や栃木と変わりなく千葉県より高く出ています。でも、暫定基準超えがないか、群馬県の検査数が「3」個とサンプルがあまりに少なすぎます。たぶん、茨城県並みに200個近く検査いたら、まちがいなく、暫定基準値超えが見つかると思います。今日、スーパーで買った、群馬県産生シイタケ、ひょっとして暫定基準値を超えているかもしれません。
 ③静岡県
  静岡と言えば、日本一のお茶の産地です。出展を示す必要はないと思います。お茶は、10月に1524件の検査が実施され、平均は241Bq/kgで、最大は2,700Bq/kgで、暫定基準値を123件が超えています。お茶の名産地の静岡でも検査しているかと思ったら「0」件でした。安心して静岡茶を飲む気はなれません。


黄色
 基準値を超えた放射性セシウムが見つかっていましが、徹底的に検査している都県および野生きのこのように、県外の一般の人にはまず入手できない食品から放射性セシウムが見つかった県です。

<余談1>
 まったく検査結果が出ていない農産物があります。「タバコ」です。
<余談2>
「猫」なりに原子力発電に調べて「猫」的原子力発電所論を作りました。暇なら見てね!


―参考にしたサイト様―
(1)農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)
(2)チチタケ - Wikipedia
(3)農林水産省/生しいたけの国内生産量(こくないせいさんりょう)とおもな主産県(しゅさんけん)をおしえてください。
(4)「猫」的原子力発電所論
  1. 2011/11/06(日) 22:49:14|
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