福島第一原子力発電所の核分裂が再び始まりました(1)。「猫」は再び始まった核分裂で出来た放射性物質が漏れてないかって!そこで、野菜等のヨウ素131に注目してみました。ヨウ素131は、8日で半分になる(2)ので、2か月もたてば、ほとんど見つからなくなるはずです。でも、見つかりました。以下の図は、厚生労働省が発表してる食品中のヨウ素131の濃度(3)をグラフ化したものです。

図 野菜類等における放射性ヨウ素(I131)の濃度推移
なんと、7月末からまったく見つからなった放射性ヨウ素が10月末に見つかっています。新しい核分裂が起こり、そこから生まれた放射性ヨウ素がばら撒かれたとしか思えません。
<余談>
東京電力は、原子炉を100℃以下にすると再び核分裂が起こることを恐れていたと思います。以下の図は福島第一原子力発電所の原子炉温度と注水量を集計したものです。データは東京電力のHPによります(4)。

どうも、100℃以下になりそうな8月末に、急に注水量を下げています。100℃を切るのが怖かったと思います。「猫」がオペレーターたら、手がぶるぶる震えます。それでも冷温停止に向け注水量を増しかなくなった時、わずかな望みかけホウ酸(核分裂を押される物質)を投入したと思います。
―参考にしたURLや過去のプログ―
(1)
福島第一原子力発電所の核分裂はなぜ再開した。(2)
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(20.6KB) (3)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(4)
東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況|東京電力(5)
東京電力は福島原子力発電所3号機だけに核分裂の防止処置をとった。
- 2011/11/04(金) 22:26:22|
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今日(11/3)の東京電力のホームページ内(1)に
「検出さ
れた短半減期核種(キセノン135)の濃度が低いこと、核分裂の連鎖反応を停止
する特徴をもつホウ酸の注入後も短半減期核種(キセノン135)が検出されてい
ること及び原子炉のパラメータに有意な変動がないことから自発核分裂によっ
て発生したものと考えている。」
平たく言えば、キセノン135は核分裂でしかできません。できても9時間で半分になります(半減期は9時間(2))。ところで
キセノン135に濃度は
10月28日 見つからす(検出限界以下)
11月1日 100万分の13(1.3×10
-5)(Bq/cm
3)(出展は(2))
その後にホウ酸を注入
11月2日 100万分の17(1.7×10
-5)(Bq/cm
3)(出展は(2))
で、ホウ酸しても下がらないので、再び核分裂が起こったと思います。
なぜ、核分裂が再び始まったか、東京電力は9月18日ころ、原子炉への注水量を強引に増やし温度を下げようとしました(3)。ところで、水は核分裂反応を促進する機能があすそうです(4)。福島第一原発は沸騰水型原子炉ですが(5)、沸騰水型原子炉では温度が高いと蒸気が出て、核分裂は反応が起こり難くなるそうです(6)。
図にするとこんな感じでしょうか?
①原発事故直後
メルトダウンした燃料から、すごい熱が出ています。水は蒸発し、水の中は、蒸気の泡(ボイド)ができます。核分裂に必要な中性子は、泡(ボイド)の為に水に捕まることなく抜けていきます(6)。中性子は泡(ボイド)の為に水に捕まることなく、外へ出ていきます。

中性子がどこから来るかって。核燃料の中にあるプルトニウム240が中性子を出します(7)。
②温度が冷えると
水を一杯いれて温度が下がると、蒸発しなくなり泡(ボイド)がなくなるので、中性子が水に捕まり、核分裂をお越し易くなった中性子となり、メルトダウンした核燃料に戻って行きます。そして核分裂が起こると思います。

茨城県産のシイタケから、10月25日にヨウ素131が見つかっています(8)。ヨウ素131の半減期は8日程度です(2)。3月11日から、10月25日で、228日たっていますので、ヨウ素131の量は、4億分の1になります。とても観測できる量ではありません。でも、以下の通り見つかっています。

ヨウ素131が新たに核分裂によってばら撒かれたしか思えません。10月以前、最後に見つかったのは、7月27日です(9)より集計。それから3ヶ月は食品中からヨウ素は見つかっていません。でも、10月25日に茨城県のシイタケから、ヨウ素見つかっていす。
原子炉から出る熱は、崩壊熱と核分裂による熱があります。核分裂による熱は、原子炉の熱出力そのものですので、福島原子力発電所では238万kWになります。一方、崩壊熱は東京電力の計算によれば、9月には0.1万kW
程度で(3)、で核分裂による熱は崩壊熱の2万倍以上です。また、核分裂は新たな放射性物質を生み出します。ですから、再度の核分裂は決して起こしてはならないと思います。
もちろん、方法はあります。かなりの犠牲がでますが・・・
参考させて頂いたURL
(1)
東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午後3時現在】(2)
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(20.6KB) (3)
東京電力は福島原子力発電所3号機だけに核分裂の防止処置をとった。(4)
減速材 - Wikipedia(5)
福島第一原子力発電所 - Wikipedia(6)
沸騰水型原子炉 - Wikipedia(7)
プルトニウム - Wikipedia(8)
食品中の放射性物質の検査結果について(第229報)|報道発表資料|厚生労働省(9)
食品中の放射性物質に関する検査結果 PDF版 Excel版 (厚生労働省HP)
- 2011/11/03(木) 22:51:48|
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今日、福島第一原子力発電所の2号機で、核分裂が再び起こったとのニュースが流れていました。ニュースを聞いていたのですが、原子炉の温度が下がる(下げる)と、核分裂が起こり易くなることはあまりニュースにはなっていないみたいです。「猫」の知る限り
①水は中性子を核分裂し易い性質に変えます。
②水の温度が下がると、蒸気が発生しないので、水が多くなります。
③だから、温度は下がる核分裂が起こり易くなります。
④そして、核分裂が再び始まりまーす。
再度の核分裂が起こっても不思議はないと思います。
100℃以下がなぜ大事かと言えば、全部まわりが水に覆われてても、核分裂が起こらいことの証明になるからです。
あまりに急なことなので、リファレンスを用意できませんでした。あとで、もう少し詳しい解説をしたいと思いとます。
★メルトダウンだって、最初はないと言っていたと思います。
★チェルノブイリもスリーマイルの事故も再び核分裂が起こることはありませんでした。でも、福島は?
レベル8を設定しないと.....................
<余談>
慎重に温度を下げていけば、こんなこと起こらなったと思います。
- 2011/11/02(水) 22:12:37|
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今日(11/1)に東京電力のHP内で面白い記事を見つけました(1)。福島第一原子力発電所では、東京電力の社員さんと下請け(東電用語で協力会社)さんが一緒に働いています。被ばく線量が同じだと思ったら、こんな感じです。

東電の方の被ばく線量はどんどん下がっていますが、下請けさんはあまり下がってないみたいです。9月では、
東電社員さん0.19mSv
下請けの方 1.84mSv
で、一桁違います。
東京電力さんの人員もどんどん減っています。こんな感じです。

東京電力の方は9月では90人です。福島第一原子力発電所には、6基の原子炉がありますので、1基あたり15人です。24時間原発にいるわけではないので、常時いるのは原子炉1基当たり3~4人だと思います。飛行機だって、最低3人の乗務員(機長、副操縦士、客室乗務員)は乗っています。飛行機と同じ位の人数で、ボロボロの原子力発電所を管理できるのでしょうか?
「猫」はとっても不安です。
★緊急事態があっても、法律上は福島第一原子力発電所にいる東電社員が下請けさんに直接指示をすることはできないと思いまーす。それ以上に、緊急事態に対応するにはそれなりのスキルが必要だと思います。
(1)
プレスリリース 2011年|TEPCOニュース|東京電力
- 2011/11/01(火) 22:11:26|
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