今日は、クリスマスイブです。クリスマスが過ぎると、お正月の準備です。買出しに行かれる方もあると思います。そこで、厚生労働省が12月に発表した(2)、食品中の放射性物質濃度をまとめてみました。基準を同じものを食べ続けても、ICRPの推奨値である1mSv(1000マイクロシーベルト)を超えないことしました。そしたら、「猫」の計算で、平均24ベクレル/kgを1年食べ続けると1mSvを超えるみたいです。そこで、平均が24ベクレルを超える食品を産地別にまとめてみました(ただし、牛肉を除きます)。
①青森、岩手、宮城、福島、茨木県産タラ
タラの産地別の検査結果は以下の通りです。北海道産を除き、平均24ベクレル/kgを超えています。
青森県産,平均=31ベクレル/kg,最大=117ベクレル/Kg,検査数=7
茨城県産,平均=65.3ベクレル/kg,最大=112ベクレル/Kg,検査数=3
福島県産,平均=84.6ベクレル/kg,最大=230ベクレル/Kg,検査数=9
岩手県産,平均=34.9ベクレル/kg,最大=95ベクレル/Kg,検査数=7
北海道産,平均=6.1ベクレル/kg,最大=53ベクレル/Kg,検査数=21
②茨木、福島、宮城件産スズキ
スズキの検査結果は、以下の通りです。茨木、福島、宮城では経筋が24ベクレルを超えています。
茨城県産,平均=124ベクレル/kg,最大=124ベクレル/Kg,検査数=1
福島県産,平均=207.6ベクレル/kg,最大=340ベクレル/Kg,検査数=5
神奈川県産,平均=10.8ベクレル/kg,最大=10.8ベクレル/Kg,検査数=1
宮城県産,平均=75ベクレル/kg,最大=75ベクレル/Kg,検査数=1
千葉県産,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=1
③千葉、宮城、群馬、
大阪、栃木県産シイタケ
シイタケの検査結果を以下に示します。千葉、宮城、群馬、栃木産シイタケで24ベクレル/kg以上です。意外なのは大阪のシイタケから、平均41ベクレル/kgの放射性セシウムが見つかっています。東京電力の放射性物質バラマキの威力を感じます。
千葉県産,平均=267.5ベクレル/kg,最大=520ベクレル/Kg,検査数=8
宮城県産,平均=153.7ベクレル/kg,最大=597ベクレル/Kg,検査数=6
群馬県産,平均=55.4ベクレル/kg,最大=196ベクレル/Kg,検査数=8
大阪府産,平均=41ベクレル/kg,最大=41ベクレル/Kg,検査数=1
栃木県産,平均=35.9ベクレル/kg,最大=106ベクレル/Kg,検査数=5
神奈川県産,平均=12ベクレル/kg,最大=27ベクレル/Kg,検査数=3
青森県産,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=5
新潟県産,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=1
埼玉県産,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=1
★福島県産の12月のデータはありません。東北の太平洋岸の4件(青森、岩手、宮城、福島)と北関東県(栃木、茨城、群馬)は検査データのないものは少し心配していいとお想います。
★当然ながら、干し椎茸もだめだと思います。
④神奈川、埼玉県産干し椎茸
③に加え、神奈川、埼玉検査の干し椎茸も要注意だと思います。
群馬県産,平均=771ベクレル/kg,最大=2867ベクレル/Kg,検査数=11
福島県産,平均=174.3ベクレル/kg,最大=450ベクレル/Kg,検査数=4
神奈川県産,平均=63ベクレル/kg,最大=63ベクレル/Kg,検査数=1
埼玉県産,平均=136.4ベクレル/kg,最大=489ベクレル/Kg,検査数=24
⑤宮城県産干し柿
干し柿は宮城県産で平均24ベクレル/kgを超えています。結果は以下の通りです。
福島県産,平均=20.2ベクレル/kg,最大=199ベクレル/Kg,検査数=68
宮城県産,平均=192ベクレル/kg,最大=192ベクレル/Kg,検査数=1
埼玉県産,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=1
★福島県産干し柿は、平均20ベクレル/kgですが、あんぽ柿は
福島産あんぽ柿,平均=35.1ベクレル/kg,最大=107ベクレル/Kg,検査数=11
ですので、不安な方は避けるのいいかと思います。
⑥茨木県産水産物
20種類のデータが発表されています。そのうち半分は24ベクレルを超えています。たしかに残り24ベクレル/kg未満ですが、検査数が1、2件で、統計的な信頼度がないと思います。検査数が3以上のお魚は、シラス
を除き24ベクレル以上です。茨城県産水産物は、避けることをおすすめします。
アイナメ,平均=162ベクレル/kg,最大=169ベクレル/Kg,検査数=2
スズキ,平均=124ベクレル/kg,最大=124ベクレル/Kg,検査数=1
イシガレイ,平均=65.5ベクレル/kg,最大=103ベクレル/Kg,検査数=2
タラ,平均=65.3ベクレル/kg,最大=112ベクレル/Kg,検査数=3
ワカサギ,平均=46.5ベクレル/kg,最大=54ベクレル/Kg,検査数=2
アンコウ,平均=43ベクレル/kg,最大=73ベクレル/Kg,検査数=3
ヒラメ,平均=39.6ベクレル/kg,最大=64ベクレル/Kg,検査数=11
カレイ,平均=31.8ベクレル/kg,最大=113ベクレル/Kg,検査数=19
タイ,平均=25.5ベクレル/kg,最大=28ベクレル/Kg,検査数=2
イナダ,平均=25ベクレル/kg,最大=25ベクレル/Kg,検査数=1
マトウダイ,平均=23ベクレル/kg,最大=26ベクレル/Kg,検査数=2
ホウボウ,平均=20ベクレル/kg,最大=20ベクレル/Kg,検査数=1
カナガシラ,平均=16ベクレル/kg,最大=16ベクレル/Kg,検査数=1
キチジ,平均=11ベクレル/kg,最大=11ベクレル/Kg,検査数=1
アナゴ,平均=9ベクレル/kg,最大=9ベクレル/Kg,検査数=1
コイ(養殖),平均=8ベクレル/kg,最大=8ベクレル/Kg,検査数=1
シラス,平均=7.3ベクレル/kg,最大=10ベクレル/Kg,検査数=3
カタクチイワシ,平均=2ベクレル/kg,最大=2ベクレル/Kg,検査数=1
タコ,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=2
イカ,平均=0ベクレル/kg,最大=0ベクレル/Kg,検査数=1
なお、福島県産は余談2で記載します。
<余談1>
なぜ、平均24ベクレル/kgかとゆうと、食品から1ベクレルの放射能を取ると、セシウム134で、0.019マイクロシーベルト、セシウム137で0.13マイクロシーベルト被爆すうそうです(3)。だいたい、セシウム137が1とするとセシウム134は0.8程度です(4)。すると、セシウム1ベクレルでは
(0.13+0.8×0.019)=0.081
マイクロシーベルト被爆します。また大人(成人)は1日に、1.4427kgの食品を食べるそうです(3)。だから24ベクレルの食品を1年365日食べ続けると
23×0.081×1.4427×365=1023マイクロシーベルト
になります。1mSvは1000マイクロシーベルトになるので、ほほ1mSvを被爆します。
<余談2>
福島県産の食品で、平均24ベクレル/kgが見つかったものは、以下の通り沢山あります。記憶力の良い方以外、これを覚えて買い物に活かすのは「猫」は無理と思います。やはりBSE問題の時に全国消費者団体連絡会(略称:全国消団連)・事務局長の神田敏子さんが言った「(安全性に)疑いがあれば、<略>消費者として買うことはできない」(5)を思い出すしかないと思います。
-平均24ベクレル/kgの放射能が見つかった福島県産品(2011年12月1日から23日の厚労省発表分)
キジ,平均=105.3ベクレル/kg,最大=141ベクレル/Kg,検査数=4
アイナメ,平均=411.2ベクレル/kg,最大=1940ベクレル/Kg,検査数=15
クマ,平均=391.5ベクレル/kg,最大=1850ベクレル/Kg,検査数=6
ウスメバル,平均=1630ベクレル/kg,最大=1630ベクレル/Kg,検査数=1
イノシシ,平均=699.2ベクレル/kg,最大=1310ベクレル/Kg,検査数=14
コモンカスベ,平均=451.3ベクレル/kg,最大=1160ベクレル/Kg,検査数=9
ムラソイ,平均=521.5ベクレル/kg,最大=870ベクレル/Kg,検査数=2
イワナ,平均=84.5ベクレル/kg,最大=108ベクレル/Kg,検査数=2
あんぽ柿,平均=35.1ベクレル/kg,最大=107ベクレル/Kg,検査数=11
エゾイソアイナメ,平均=136.7ベクレル/kg,最大=860ベクレル/Kg,検査数=9
キウイフルーツ,平均=179.1ベクレル/kg,最大=590ベクレル/Kg,検査数=4
イモガラ,平均=129ベクレル/kg,最大=550ベクレル/Kg,検査数=27
ワラビ塩漬,平均=70ベクレル/kg,最大=70ベクレル/Kg,検査数=1
ヤマメ,平均=69ベクレル/kg,最大=69ベクレル/Kg,検査数=1
カキ(柿),平均=60ベクレル/kg,最大=67ベクレル/Kg,検査数=2
ホシシイタケ,平均=174.3ベクレル/kg,最大=450ベクレル/Kg,検査数=4
ワカサギ,平均=238ベクレル/kg,最大=440ベクレル/Kg,検査数=4
干し大根,平均=52ベクレル/kg,最大=52ベクレル/Kg,検査数=1
ユズ,平均=270.7ベクレル/kg,最大=440ベクレル/Kg,検査数=3
乾燥マイタケ,平均=26.3ベクレル/kg,最大=44ベクレル/Kg,検査数=3
ヒラメ,平均=137.3ベクレル/kg,最大=430ベクレル/Kg,検査数=21
乾燥ピーマン,平均=34ベクレル/kg,最大=34ベクレル/Kg,検査数=1
シラス,平均=30ベクレル/kg,最大=30ベクレル/Kg,検査数=1
リンゴジャム,平均=29ベクレル/kg,最大=29ベクレル/Kg,検査数=1
カレイ,平均=84.4ベクレル/kg,最大=340ベクレル/Kg,検査数=27
スズキ,平均=207.6ベクレル/kg,最大=340ベクレル/Kg,検査数=5
ウメボシ,平均=134.6ベクレル/kg,最大=300ベクレル/Kg,検査数=22
ヤマドリ,平均=286ベクレル/kg,最大=286ベクレル/Kg,検査数=1
イシガレイ,平均=177.1ベクレル/kg,最大=270ベクレル/Kg,検査数=7
カルガモ,平均=268ベクレル/kg,最大=268ベクレル/Kg,検査数=1
タラ,平均=84.6ベクレル/kg,最大=230ベクレル/Kg,検査数=9
シカ肉,平均=116.5ベクレル/kg,最大=209ベクレル/Kg,検査数=2
メバル,平均=575.4ベクレル/kg,最大=2130ベクレル/Kg,検査数=10
ホッキガイ,平均=176ベクレル/kg,最大=182ベクレル/Kg,検査数=2
ダイズ,平均=59.1ベクレル/kg,最大=179ベクレル/Kg,検査数=17
切干しダイコン,平均=47.2ベクレル/kg,最大=179ベクレル/Kg,検査数=18
エゴマ,平均=42.1ベクレル/kg,最大=148ベクレル/Kg,検査数=7
―参考にさせていただいたサイト様―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(3)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf(4)
めげ猫「タマ」の日記 長期の空間放射線量の計算方法(5)
BSE問題 - Wikipedia
- 2011/12/24(土) 21:17:36|
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