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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

勝手に福島原発十大トラブル

 今年(2013年)もあとわずか!今年は、福島第一原発で沢山のトラブルがありました。そこで、(=^・^=)なり十大トラブルをまとめてみました。

1.原発事故後約3年、今も続く海への汚染水漏れ
 去年の福島原発のトラブルは汚染水漏れのニュースがずっと続いてような気がします。その中で最大のものが7月22日に東電が発表した「今も汚染水が海に流れて出てる」との内容だと(=^・^=)は思います。かいつまんで要約すれば
 ①海水中の汚染水濃度が下げ止まっています。
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  ※(1)を引用
  図―1 福島第一揚場前の放射性セシウム濃度
 ②海岸傍の井戸から、から1リットル当たり10万ベクレル近い高濃度のストロンチウム90由来(2)の全ベータ等の放射性物質が見つかった(1)。以下は1リットル当たりですが
  No1井戸 
   全ベータ  10万ベクレル
   トリチウム 28万ベクレル
  No2井戸
   全ベータ   49ベクレル
   トリチウム 410ベクレル
  No3井戸
   全ベータ  1,400ベクレル
   トリチウム 1,700ベクレル
です。トリチウムは放射性の「水」と考えてください。
 ③井戸の水位の潮位が同期しており、井戸の高濃度の汚染水と海水は行き来している。
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  ※(4)より転載
 図ー2 地下水位と潮位
 
以上の事から汚染水が海に漏れているとの結論になりました。
 その後、いろいろな対策がなされました。たとえば、海に汚染水が漏れないように海岸に地下水の流れを遮る「遮水壁」を作り、さらに地下水が溢れ出ないように汚染水の汲み揚げ場所(ウエルポイント)を設置し、汚染水の汲み上げもしています(5)。
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 ※(5)より引用
 図―3 遮水壁前の汚染水汲み上げ場所(ウエルポイント)

効果があったか(=^・^=)なりに検証してみました。以下に「物揚場前」の放射性セシウム濃度の今年7月以降の推移を示します。
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 ※(6)等より作成
 図ー4 「物揚場前」の放射性セシウム濃度推移

 対策で効果があれば下がっていいはずですが、(=^・^=)には下がったようには見えません。それどころか、港湾外からも放射性物質が見つかるようになりました。
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 ※(6)等により作成
 図ー5 南排水口付近の放射性物質濃度推移

結局は東電の対策は効果はなく足かけ3年近くたっても、海への汚染水漏れは続いています。日本には「状況は完全にコントロールされている」なんていう人がいますが、気はたしかなんですかね?
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 ※(7)より転載
 図―6 「状況は完全にコントロールされている」と嘘をつく安倍出戻り総理

 以下に本文で示した場所の位置を示します。
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※(1)とgoogle Mapで作成
 図―7 各ポイントの位置


2.いつの間に汚染水タンクから300トンが消えていた。
 「今も汚染水が海に流れて出てる」と東電が発表した約一ヶ月後の8月21日に、汚染水を貯めたタンクの一つからいつの間にか汚染水が消えていたとの発表がありました(8)。
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 ※(8)とGoogle Mapで作成
 図―8 汚水漏れを起こしたタンク位置と排水溝

 汚染漏れを起こしたタンクの海(下流)側には海へと続く「排水溝」が走っています。東電は当初、排水溝の水について
 放射性セシウム 検出できず(検出限界未満)
 全ベータ    1リットル当たり63ベクレル
と発表しました。その後、汚染水漏れを起こしたタンクの井戸を掘り地下水を定期的に観測するようにしました。そしたら、井戸の水から最大で
 全ベータ  1リットル当たり 71万ベクレル
 トリチウム 1リットル当たり 79万ベクレル
の放射性物質が見つかっています。
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 ※(10)を元に作成
 図―9 汚水漏れタンク近くの井戸の放射性セシウム濃度推移

 井戸の放射性物質濃度がさがらないので、東電は井戸の周りから汚染水を汲み上げることにしました(11)。ピークよりはだいぶ下がったのですが、それでも全ベータは1リットル当たり1万から2万ベクレルで推移しています。
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※(10)(11)を元に作成
 図―10 汲み上げ開始後の「井戸」の全ベータ推移

 また排水溝の河口に場所で定期的に「水」を採取し、放射性物質の濃度を測定を始めました。
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 ※1(12)(13)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 ※3 降雨量は福島第一原発北およそ8kmの「浪江」のデータを使用
 図ー11 排水溝河口近くの放射性物質濃度推移と降雨量

 普段はそれ程高い値ではありません(場合によっては検出限界未満)が、突然上がることがあります。降雨状況と比較すると雨が降ると、雨が降ると全ベータの濃度が上がるみたいです。
 

3.鼠年でもないのに「ネズミ」が大活躍
2013年は蛇年ですが、福島ではネズミが大活躍です。
 ①3月18日に福島第一原発で核燃料プールの冷却装置に燃料を送る配電盤にネズミが侵入し、停電を引きおこしました。このため核燃料の冷却が止まり、放置すればまた放射性物質もれなんて事態になりました(14)。
 ②4月22日に福島第一原発の2号機の核燃料プール冷却用の配電盤の中で、2匹のネズミが侵入し、配電盤の点検と補修が必要になり、2号機の核燃料プールの冷却が停止しました(15)

 ③7月3日に、東京電力は福島第二原発のガスタービン式の電源車の配電盤にネズミが侵入していたと発表しました(16)。
 ④11月26日午前6時45分ごろ、福島第一原発の免震重要棟で設備(外部電源を制御する装置などが入った「開閉所補助建屋」)にネズミが侵入し異常を示す警報を鳴らしました(17)。
 ⑤12月9日に福島第一原発の所内電源の配電盤などが入った建屋に、ネズミとらしき小動物が侵入し設備の異常を知らせる警報が作動しました。ネズミ侵入防止用のシールが設置してあったのですが、食い散って侵入したそうです(18)。
 合計で5件のネズミ侵入事件がおきました。最初のネズミ侵入が起こったあと東電は対策をとる(19)としていたのですが、あまり効果が無かったみたいです。それ以前に配電盤にネズミが侵入して停電が起こすことは電気関係の人には良くしられているみたいです(14)。
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 (a)配電盤内のネズミ           (b)福島原発事故で避難した猫
 ※(15)より転載
 図-12 福島第一原発の配電盤で見つかったネズミと原発事故で避難した猫

4.地下貯水槽からも汚水漏れ
 2013年の福島第一原発は汚染水漏れの年ではなかったかと思います。その幕開けとなったのが、4月に発覚した地下貯水槽の汚染水漏れ(19)です。4月6日に東京電力は臨時会見を開き(20)、高濃度の放射性物質を含む汚染水を貯めた地下貯水槽(汚染水のプール)から、汚染水が漏れ出したと発表しました(21)。
 以下に汚染水が漏れた地下貯水槽の断面と各位置での汚染水濃度を示します。
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(a)貯水槽の断面図                     (b)放射性物質濃度
  ※(21)を引用
 図―13 貯水槽No2の放射性物質濃度

1リットル当たりでストロンチウム90由来の全ベータが、
 貯水槽内で 2億9千ベクレル
 検知孔で  180万ベクレル
 ドレイン孔で110ベクレル
の汚染水が見つかったそうです。
  汚水漏れが発覚するまえ7つの貯水槽の状態は以下の通りです(22)。
 表ー1 地下貯水槽の割り振り(4月7日時点)
 ※備考欄は4月12日17時東京電力発表分まで
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 7つの貯水槽の合計で5万7千の汚染水が保管できたのですがパーになったみたいです。10月31日に東電は2015年7月頃に汚染水の総量がタンク容量を超えてしまい溢れる事を実質的に発表しました(22)。

5.地下水バイパス頓挫
福島第一原発では原子炉やタービン建屋に地下水が入り込み汚水になってしまっています。 この汚水はポンプで汲み上げ、地上のタンクに保管していますが、どんどん増えています。そこで東京電力は「建屋」に入る前に地下水を汲み上げ地下水バイパスを計画しています。
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 ※(24)から転載
 図―14 地下水バイパスの概要

でも地下水バイパス用井戸の上流には、汚水漏れを起した地下貯水槽やタンクが一杯あります。
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※(24)から転載
 図―15 地下水バイパス位置と汚水漏れ場所

 福島の心配していると思います。福島県の地方紙福島民報の世論調査では79.6%の方が地下水バイパスに反対しています(25)。
 9月6日の福島民報の1面トップに
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 ※(24)を転載
 図―16 「バイパス見直しも」と報じる9月6日福島民報1面トップ

また福島ローカル局のFTVは、
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 ※(24)を転載
 図―16 場合によっては地下水バイパス計画見直しを報じるFTV

TV朝日のHPで漏れた汚染水が地下水バイパス井戸に到達する動画を公開していました。
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※(24)を転載
 図―17 汚染される地下水

これらの報道によって地下水バイパスは破綻したと思います。地下水バイパス用の井戸ではトリチウムの濃度が上がり続けています。No12では1リットル当たりで
 2月16日  450ベクレル
12月24日 1000ベクレル
です。
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 ※(26)(27)で作成
 図ー18 上がり続ける地下水バイパス井戸のトリチウム濃度

 地下水バイパスは設備としては4月には完成していました(26)。でも地元の反対で今(2013年12月末)も動いていません。その間も汚染水は増え続けています(24)。

6.3号機建屋から湯気
 今年7月に、福島第一原発3号機原子炉建屋5階中央部からの湯気が出ているとの発表がありました(27)。
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 ※(28)を転載
 図ー24 3号機原子炉建屋の湯気

 その後も湯気が収まっていません。にこれまでの湯気の月別発生回数を示します。
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  ※(29)を集計
 図―25 福島第一原発3号機の月別湯気発生回数

 東電は湯気の発生原因につて、あまり明確な説明はしていないと思いますが、(=^・^=)が想像するに3号機内に局所的に熱い場所ができ、そこから水が蒸発して湯気となったと考えるのが自然だと思います。湯気と一緒に放射性物質も外に出ているはずですが。もっと大きな謎は7月以降に急に現れた局所的に熱い場所の正体です。


7.多核種除去設備の本格運転大幅遅れ
 福島第一原発の汚染水にはセシウムの他にストロンチウム等のいろいろな放射性物質が含まれています。東電はセシウムとトリチウム以外の放射性物質を取り除くAPLSの試験を進めています(30)。本来、この装置は2012年中頃に稼働する予定でしたので、1年半遅れになりますした。大幅な遅れです。廃炉まで40年なんて言われていますが、100年はかかったりして・・・。


8.RO式淡水化装置から汚染水漏れ
 福島第一原発では、原子炉から回収した汚染水からRO式淡水化装置で「水」を取り出し、原子炉に送り冷却をしています。RO装置は汚染水に高い圧力をかけ、水を絞り出す形で汚染水から「水」を取り出しています。
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 (a)装置の並び                (b)外観
  ※(32)より転載
 図―26 RO式淡水化装置の近くの装置並びとRO式淡水化装置外観

でも高い圧力を汚染水にかけるので、一寸したことで汚染水漏れを起こしそうです。ことしも一杯トラブルがありました。
 ①1月30日午前4時9分、下請けさんが福島第一原子力発電所淡水化装置(逆浸透膜式)でフラッシング(パイプ内の汚れ取り)したら、水漏が起こりました。水の範囲は約1.5m×約20m×約1mmに広がり、漏れ量は約30リットルです。漏れた水には、セシウム134が700Bq/kg、セシウム137が1300Bq/kgで合計で飲料水の基準の200倍の2、000Bq/kgの放射性セシウムが含まれています(33)
 ②1月30日にRO淡水化装置が水漏れを起こしました(6)。RO淡水化装置は圧力が高くなると、ポンプが停止し圧力を加えないようにし、安全弁が開いて中の圧力を下げる構造になっているみたいです。ところが、安全弁が開く圧力が設定した値より0.4MPa(4気圧)も低い値で動作しました。このため、ポンプが停止する前に安全弁が開き、ポンプから安全弁へ汚水が送られ続けてじゃぶじゃぶと漏れたそうです(34)。
 ③ 6月21日未明に下請けさんが淡水化装置から汚水漏れを発見しました。漏れた水からは360リットル(牛乳瓶2000本分)で、1リットル当たり
 2600万ベクレル
の放射性物質が見つかっています。東電はキャップをつけるときに作業員が壊したと「人為的なミス」にしてますが、汚水に圧力を加えて淡水を作る構造なので、バルブた配管に大きなストレスが働くと思います。不通なら問題にならない作業ミスも大きな漏れになると思います(。 
 ④7月22日午前5時頃、淡水化装置(RO)の高圧ポンプ付近で、潤滑油が漏れていました。漏れた量は約1.5リットル(約1.5m×1m×1mm)です。漏えいした油については、拭き取ったそうですが、放射性物質濃度の高い汚水を扱う装置ですので下請けさんの被ばくが心配です(36)
 ⑤10月9日、福島第1原発の淡水化装置の配管の接続部を下請けさんが誤って外し、高濃度の汚染水が漏れただし、現場にいた東電系列の下請けさん6人が汚染水を浴びたそうです。もちろん汚染水もれも起こしています。
 汚染水には概ねストロンチウム90などのベータ線を出す放射線物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれているそうです。漏れた総量は11トン(2だそうです(37)。
 (=^・^=)が気づいただけで、今年は5回も漏れを起こしています。(=^・^=)の記憶では去年も一杯あった気がします。この装置は汚染水に高い圧力を加えるので、非常にリスクの大きい装置だと思います。でも、原発事故後、大急ぎて作った装置のひとつです。これからも問題を起こしそうな気がします。


9.汚染水タンクの堰からも汚染水漏れ
 汚染水の周りのタンクは、万が一にも汚染水が漏れても外に流れ出ないように「堰」で囲われています。この堰には弁がついていますが、8月までは弁を開けっ放ししていたので、「堰」に汚染水が溜まることはありませんでした。
 これでは汚染水タンクから漏れた汚染水の流出を防げないので、8月28日以降に汚染水の弁を閉じました(38)。そしたら「堰」からも汚染水が漏れるようになりました。東電は事前に雨が降っても大丈夫と広報していたのですが、雨が降る度に「堰」から汚染水が漏れるようになりました。
 9月15日(降雨量55.5mm):堰から水が溢れ出る。
 9月17日(降雨量0mm、前日は49m):堰内の「水」を水を放射性セシウム濃度を測らずに外に出す。
10月 1日(降雨量2mm):堰内の汚染水の移送先を間違えタンクから汚染水を漏らす。
10月 2日(降雨量42mm):傾いたタンクに堰内の水を送り、タンクから汚染水を漏らす
10月16日(降雨量118mm):堰内の「水」を緊急時の処置として直接流したり、問題があると地下貯水槽に移した。
10月20日(降雨量102.5mm):堰内の「汚染水」を溢れさす。また「緊急の処置」として堰内の水を直接流した(39)。
 そこで、汚染水を無理やりタンクに移そうとしたら、移した先を間違てて容量の少ないタンクから溢れたり、傾斜のあるタンク群に送り低い方のタンクから漏れたりと、「堰」の汚染水の送り先のタンクから漏れてしまいました(40)。
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 ※(40)を転載
 図―28 送り先を間違えてタンクから溢れ出る「堰」の汚染水

 そこで、地下貯水槽も含め堰内の汚染水の送り先を確保し豪雨になっても手早く汚染水を移送する準備をしました(41)。そしたら、「堰」の隙間がら漏れるようになりました。
 11月 9日:1リットル当たり140ベクレルの放射性物質(ストロンチウム90)を含む汚染水が「弁」当たりから漏れる(42)。
 12月21日:堰の2カ所から汚染水漏れが見つかりました。漏れた汚染水は1トンで、ストロンチウム90由来の全ベータが1リットル当たり1000ベクレル見つかったそうです(43)
 12月22日:21日とは違う堰の2箇所から汚染水漏れが見つかりました。漏れた汚染水は0.8トンで、全ベータが1リットル当たり25ベクレル見つかったそうです。
 12月24日:隣り合う二つの堰の汚染水の水位が低下しているのが見つかりました。水位が低下しているので、汚染水が漏れたのは間違いなさそうです。わかってわかってないんですね(43)。
 一つの堰から漏れた汚染水は116トンで、1リットル当たり20ベクレルのストロンチウム90が見つかったそうです。別の漏れた汚染水は109トンで、1リットル当たり440ベクレルのストロンチウム90が見つかったそうです。漏れた汚染水は合計で225トンです。
 堰からのストロンチウム90の排出基準は1リットル当たり10ベクレルなので、大幅な基準超えです。
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 ※(43)から転載
 図-29 堰から漏れだす汚染水

10.福島原発賠償3兆円突破―最後は電気代に上乗せ
 東京電力の発表にいると12月27日末での賠償支払い額は3兆2893億円に達しました(44)。東京電力にはそんなお金はないので、原子力災害賠償支援機構が、銀行などからお金を借りて東電に支給しています。借りたお金は沖縄電力を除く電力会社が将来は分担して支払う仕組みです。電力会社にもそんな余裕はないので、何時かは(=^・^=)の電気代にも上乗せされると思います。
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 ※(45)より引用
 図―1 福島第一原発賠償資金の流れ 

 だから福島第一原発事故の賠償が適切に行われているのか、支払が不足しているのか、あるいは過剰な支払いがあるのか(=^・^=)気になる所です。

 福島第一原発事故の賠償の総額は事故から2年9ヶ月以上もたった今も増え続けています。
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 ※(44)の毎週の発表を集計
 図―2 増え続けれる福島第一原発の賠償


<余談>
 福島原発のトラブルをみていると、一つの問題が片付くとまた別の問題が出てくるような気がします。汚染水の問題をみていると特に思います。
 ① 海への汚染水漏れ
 ② 汚染水をタンクに汲み上げて保管
 ③ タンクから汚染水が漏れる
 ④ タンクの周りの「堰」の弁を閉め、汚染水を「堰」に閉じ込める
 ⑤「堰」から汚染水が溢れる
 ⑥「堰」の汚染水をタンクに移す
 ⑦ 移した先のタンクから汚染数が漏れる
 ⑧ 移送先の確保の移送能力の向上
 ⑨「堰」の隙間から汚染が漏れる
 ⑩ 漏れた汚染水は海に漏れる
 ⑪ 来年につづく

 今年(2013年)1年、めげ猫「タマ」の日記をありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)2013年7月22日海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.43MB)
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(7月4週)―いまだ続く海への汚水漏れ-
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策
(6)2013年12月27日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.15MB
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-
(8)2013年8月21日H4タンクエリアにおける漏えいについて(PDF 2.08MB
(9)報道配布資料|東京電力
(10)(9)中の「
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 56.5KB) 」を集計
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(12)(6)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路) 」を集計
(13)気象庁 | 過去の気象データ検索
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月3週)―核燃料プール冷却停止
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月4週)―福島第一原発にネズミが2匹-
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(7月1週)―福島第二原発からもネズミ-
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(11月5週)―福島第一原発にまたネズミ―
(18)福島第一原子力発電所 1∼4号機 所内電源系の停電事故
(19)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月2週)―貯水槽の汚水500トン(広島原爆の5分の1)が行方不明-
(20)臨時会見開催のご案内(福島第一原子力発電所における地下貯水槽No.2からの水漏れについて)|東京電力
(21)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島第一原発貯水槽汚水漏れは3重の層を破った―
(22)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月2週)―貯水槽の汚水500トン(広島原爆の5分の1)が行方不明-
(23)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水は2年以内に溢れます―東電発表?
(24)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月1週)―地下水バイパス破綻-
(25)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス計画―福島県民の8割が反対(福島民報社世論調査)
(26)2013年4月26日地下水バイパスの進捗状況および稼働に向けた準備について(PDF 754KB)
(27)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)」
(28)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(12月3週)―雨が降らないのに雨漏りする福島第一原発-
(29)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(12月4週)―雨が降れば堰から汚染水漏れ-
(30)2013年12月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第1回事務局会議)資料4】個別の計画毎の進捗状況(15.9MB)
(31)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の多核種除去装置は1年3ヶ月遅れ―他は大丈夫?
(32)めげ猫「タマ」の日記  福島第一原発の淡水化装置について
(33)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月5週)―けが人-
(34)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月2週)―真っ黒ビデオに東電逆切れ?-
(35)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(6月3週)―海の傍の地下水から高濃度の放射能-
(36)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(7月4週)―いまだ続く海への汚水漏れ-
(37)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月2週)―福島では桜が狂い咲き-
(38)資料2-1 汚染水問題の最新の状況(PDF形式:3861KB)
(39)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月4週)―4週も汚水漏れ-
(40)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月1週)―汚水漏れが大盛況―
(41)タンクエリア堰内たまり水の対応について(PDF 527KB) - 東京電力
(42)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発近くの「外洋」から基準超えのセシウム
(43)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(12月4週)―雨が降れば堰から汚染水漏れ-
(44)賠償金のお支払い状況|東京電力
(45)めげ猫「タマ」の日記 福島原発補償は2兆4千億を超えた-これからも増え続け、いつかは(=^・^=)の電気代に上載せ
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  1. 2013/12/31(火) 19:19:39|
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2013年に放射性セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々

 今年(2013)もあとわずか。そこでセシウム汚染食品を正しく恐れる人に「風評被害」とのレッテルを貼る等、色々な努力をしてセシウム汚染食品の拡販に貢献された企業、団体、個人に敬意を表したいと思います。

大賞 安倍出戻り総理殿
 貴殿は総理大臣として放射性セシウム汚染食品の流通・販売の数々の実績に敬意を表します。、
 ①福島原発沖の海水から基準値を超える(1)放射性セシウムが見つかったのに、「状況はコントロールされている」とか「外洋においても基準値をはるかに下回る値だ」とか発言しました(2)。
 ②福島県沖の魚から基準値を超えるお魚がみつかっているのに「福島県殿基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」です。」などと発言されています(3)。
 その厚顔ぶりは他を抜きんでるものがあり、これを表彰します。


優秀賞 東京電力株式会社殿
 貴殿は福島原発事故後、3年間の長きに渡りセシウム汚染食品の原料となる放射性セシウムを海や陸に供給し続けています(4)(5)。一方で除染費用の支払い拒んでいる一方で、電気を全く供給していない日本原電に「電気代」として485億円もの支払をする(6)優しい所もあります。
 貴殿の行為は、セシウム汚染食品の誕生には欠かせない行為であり、その努力を表彰します。

技能賞 福島県殿
 貴県は福島県民すら食べない福島産品を(7)、数々のテクニックを駆使し安全であるかのように見せる努力をしました(8)。
 ①生産量にかかわずセシウム汚染リスク小さい夏トマトを桃より多くするなどのサンプリングの工夫(8)
 ②精度につて大いに疑問のある福島県産米全袋検査やあんぽ柿の全数検査を導入し、検査してるから安全と強弁する強引さ(9)。
 ③基準値を超えたものが見つかると、データベースに載せないしたたかさ(10)
 このような努力は驚嘆に値するので、これを表彰します。

殊勲賞 NHK殿
 貴殿はTVも持っているだけで受信料を請求するなど、泥棒同然の行為にあきたらず、数々の嘘報道でセシウム汚染食品の普及にも貢献されました。
 ①福島県沖では基準値を超えた汚染魚が見つかっているのに、「(福島県沖のお魚からセシウムは)いまでは殆どでなくなっています。」などと嘘報道をしています(11)。
 ②福島県産米は国よりもさらに厳しい基準で検査されている(12)。
等の多数の嘘報道(多すぎて書ききれないので割愛しました)をしています。放送法では「報道は事実をまげないですること」が求められていますが(13)、まったく無視する傲慢さは驚嘆にあたいします。よってこれを表彰します。
※福島県産品を正しく恐れる人に「風評被害」のレッテルを貼ることも熱心だった気がします。

敢闘(関東)賞 茨城県殿
 貴県は
  ①隣県の野生キノコから基準値をこえる放射性セシウムが見つかっているのに、2年もの間、まったく検査しない我慢づよさ(14)
  ②貴県産のセシウム汚染シイタケが市場に流出しましたが、流出防止策を取らず放置した無責任さ(15)
などは、驚嘆に値します。よってこれを表彰します。
※敢闘(関東)賞は関東各県から選びました。

新人賞 山形県殿
 貴県から今年(2013年)、野生動物を除くと原発事故はつのセシウム汚染食品が(コシアブラ、ワラビ)が見つかりました。これを見つけたのは貴県ではなく、お隣の宮城県の方です。野生動物以外、貴県が自ら見つけたセシウム汚染食品はありません(16)。貴県のセシウム汚染食品発見能力の低さには驚嘆するものあり、また汚染ワラビが発見さらたのに「「わらび」の放射性物質の安全が確認されました」と広報する(22)強弁ぶりは絶賛にあたいします。よって新人賞を送ります。
※新人賞は本年度、新たにセシウム汚染食品の拡販に貢献したことが明らかになった所から選びました。

<講評>
 大賞については東京電力と安倍出戻り総理のどちらにするか迷ったのですが、厚顔ぶりや露出度の点で世界一の公害企業の東電を凌ぐものがありました。東電は優秀賞に回って貰うことにしました。来年を両者は熾烈な争いをするでしょうね!
 技能賞・殊勲賞は本文の通りです。
 敢闘賞は関東各都県から選ぶのですが、セシウム汚染ワラビを放置した栃木県(17)、汚染ナメコを市場に流出させた群馬県(18)、汚染シイタケを放置した茨城県のうち、茨城県の功績が一歩でるものがあり、茨城県に贈ることにしました。
 新人賞はあらたにセシウム汚染食品が見つかったかたから出しました。ネマガリタケから基準超えのセシウムが見つかった秋田県(19)と山形県が候補でしたが、山形県の実力が秋田県を上回ったと判断しました。
 選外には「特定秘密保護法案」兼「消費者」担当大臣でありながら福島キャンペーンガールをやった森雅子氏(セシウム汚染情報が秘密になったりして)、福島県のCMに出たTOKIOなどがありますが、業績やインパクトが受賞者に比べ弱く選外とさせていだきました(21)。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発近くの「外洋」から基準超えのセシウム
(2)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-食品や水への影響は、基準値を大幅に下回っている。
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島県の魚は基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」でない。
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から陸への放射性物漏れも再発した?
(6)めげ猫「タマ」の日記 日本原電の処分方法を考える―ほっておくと毎年1510億円
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?ー
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(9)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月2週)-基準値を超た伊達市の果物は検索データベースに乗せない福島県―
(10)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道-福島県沖の魚介類からは放射性物質は見つからない
(11)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道-福島県沖の魚介類からは放射性物質は見つからない
(12)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島県産米は国よりもさらに厳しい基準
(13)日本放送協会 - Wikipedia
(14)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月1週)―茨城県が測ると7分の1になる利根川のウナギ―
(15)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―結局は汚染シイタケを放置した茨城県ー
(16)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年5月)-汚染食材を見つけられない山形県-
(17)めげ猫「タマ」の日記 基準値の3倍(300(Bq/kg))の栃木県産ワラビが流通
(18)めげ猫「タマ」の日記 緊急のお知らせ―群馬県産ナメコから590ベクレル/kgのセシウム
(19)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―秋田県からもセシウム汚染食材、見つけたのは県外の方―
(20)めげ猫「タマ」の日記 消費者庁で安全は守れない―担当大臣は福島キャンペーンガール―
(21)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から1000日―拡大する福島安全神話
(22)村山市産「わらび」の放射性物質の安全が確認されました 村山市
  1. 2013/12/30(月) 19:51:08|
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福島第一原発汚染水(12月4週)―今週も外洋からストチウム90由来の全ベータ-

12月3週(22日から28日)の状況をまとめてみます。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋2カ所などがらストロンチウム90由来(2)の全ベータ
 ②海岸近くの井戸から1リットル当たり210万ベクレルの全ベータ
 ③排水路の全ベータ濃度は上昇中
なんてことがありました。今週、(=^・^=)が注目したのは以下の通りです。
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 ※1 東京電力の発表(3)を元に作成
 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 12月4週発表分の最高値


1.外洋から全ベータ
 東京電力の発表によると、港湾外側の2カ所の海水から、ストロンチウム90に由来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(12月23日採取)
    セシウム137 0.99ベクレル
    全ベータ 12ベクレル
 南側の南放水口付近(12月24日採取)
    セシウム137 0.69ベクレル
    全ベータ   12ベクレル
です(4)。先週に続き全ベータが見つかっています(1)。気になるのは、北側の5、6号機放水口北側の全ベータです。1リットル当たりで
  先週(12月16日採取) 8.9ベクレル
  今週(12月23日採取)12ベクレル
で上昇しています。 
 来春から福島第一原発南側のいわき市沖で「小女子」の漁を再開するそうです(5)。
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 ※(6)より転載
 図―2 いわき市の位置と付近の海流

 「小女子」は低カロリーで「カルシウム」「タンパク質」が豊富な商品です。<略>小女子には100g当たり580mgのカルシウムが含まれています。」(7)とのことです。「放射性ストロンチウムは生体内ではカルシウムと同じような挙動をとる。」(8)そうです。いわきの「小女子」大丈夫ですかね・・・。


2.海岸の井戸から210万ベクレルの全ベータ(記録更新)
 海岸の近くに掘られたNo1-16井戸から1リットル当たり210万ベクレル全ベータに汚染された汚染水が見つかっています(9)。これまでの最高記録みたいです。

 以下にNo1-16井戸の全ベータの推移を示します。
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 ※(9)より作成
 図ー2 No1-16井戸の全ベータ推移

どんどん上昇している感じです。図―1見てわかる通り、この井戸は海の傍にあります。そのうち、海に流れ出しような(あるいは今も流れだしているかも)気がします。先週から外洋で全ベータが見つかるようになっています。


3.雨が降ると上昇する排水路の放射性物質濃度
 気象庁のデータをみると、福島第一原発北8km程ににあるアメダス観測点「浪江」で、12月19日に10.5mm、20日には43.5mmの雨が降りました(9)。そしたら、福島第一原発内の排水路の放射性物質濃度もあがったみたいです。
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  ※1(10)(11)で作成
  ※2 「ND」は未検出(検出限界未満)を示す。
 図ー3 排水路(B3、C2地点)の全ベータの推移

 雨が降ると、雨水とともに放射性物質も排水路に流れ、濃度が上昇するって感じです。図ー1に示す通り、この排水路は海に繋がっています。放射性物質はそのまま海にでたような気がします。
 今は減少傾向ですが、また雨が降れば同じ事が起こると(=^・^=)は思います。

4.トリチウム濃度が上昇中
 トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています。(=^・^=)の計算ではエネルギーはセシウム137の30分の程度ですし、殆どが水ですので、摂取しても体の外に直ぐに出るとしています(12)。
 一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、シーベルトで測った同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(13)(14)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
 福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(15)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視しています(16)、その井戸の一つのE-3でトリチウムの濃度がじわじわ上昇し、12月26日に1リットル当たり1500ベクレルのこの井戸の観測開始以来の最高記録をマークしました。
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 ※(16)を集計
 図―4 E-3井戸のトリチウム濃度推移

 この井戸の海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(17)が、山側(上流)で汚染水漏れが起こり事実上破たんしてます(18)。この地下水バイパス用の井戸のうちNo12井戸のトリチウム濃度がじわじわ上昇し、12月24日に採取した水からは1リットル当たり1000ベクレルのこの井戸の観測開始以来の最高記録をマークしました。
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 ※(19)を集計
 図ー5 地下水バイパスNo12井戸のトリチウム濃度推移

 福島第一原発の汚染水問題が地下水バイパスで片付いたとしても、1リットル当たり1000ベクレルのトリチウムを海に流し続けるなら、(=^・^=)は福島のお魚は食べないと思います。

 海岸の傍にあるNo0-2井戸(位置は図―1参照)の水のトリチウム濃度が11月末から急に上昇し、12月15日には観測以来の最高記録の1リットル当たり2,500ベクレルを記録しました。海の傍に井戸なので、海に漏れたのは間違いないと思います。

<余談>
 福島第一原発付近の地下水の流速は1日10cm程度だそうです(20)。汚染水が溜まっているタービン建屋から海までの距離は地図で見ると100mちょっとです。今日(2013年12月29日)で福島原発事故から1024日目です。そろそろ海に到達しそうです。これから汚染水漏れが本格化?なんて気が(=^・^=)にはします。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月3週)―外洋からストチウム90由来の全ベータ-
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)報道配布資料|東京電力
(4)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果の「1.海水(港湾外近傍)」の12月28日付発表(12月29日に閲覧)
(5)コウナゴ漁再開目指し来春にも試験操業 いわき市漁協 | 県内ニュース | 福島民報
(6)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―宮城県産汚染シイタケ流出ー
(7)おさかなラボ : 小女子(こうなご)
(8)ストロンチウム - Wikipedia
(9)2013年12月27日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.15MB)
(10)気象庁 | 過去の気象データ検索
(11)(6)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路) 」を集計
(12)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(13)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(14)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(15)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて[東京電力]【PDF:2.0MB】」
(16)(3)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計
(17)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月1週)―地下水バイパス破綻-
(19)(3)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井) 」
(20)[PDF]PDF(1.3MB) - 産業技術総合研究所
  1. 2013/12/29(日) 20:25:08|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―福島の検査場に除染ゴミー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数8,286件中99件の基準値超え(全体の1.2%)
  ②平均は、1キログラム当たり12ベクレル、最大6,000ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
   ※3 野生動物はイノシシ、クマ
   ※4 海の魚はシロメバル、ウスメバル、ババガレイ、ムシガレイ、アイナメ
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年12月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島の検査場に除染ゴミ
 厚生労働省の発表(1)をみると福島県の1次産品(野生動物を除く)は「福島県農業総合センター」で検査されています。その傍に郡山市の仮置き場ができるそうです(6)。以下に郡山市の土壌中の放射性セシウム濃度の分布を示しますが、1キログラム当たり数千ベクレルはありそうです。
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 ※(7)を引用
 図―2 福島県郡山市の農地の放射性セシウム濃度分布

 こんなものが傍にあって、1キログラム当たり100ベクレルの基準値(5)に対応する検査ができるんですかね?これまでも福島県の実施する食品検査は福島県外の福島県産品の検査結果に比べ小さくでる傾向があります(8)。
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 ※(8)を引用
 図―3 福島県産品の福島県と福島県外での測定結果(平均値)の比較

2.福島市の切り干し大根は検査せず
 切干大根は秋の終わりから冬にかけて収穫したダイコンを細切りにし、広げて天日干して作るそうです(9)。

秋の終わりから冬にかけて収穫したダイコンを細切りにし、広げて天日干しする。いまが最盛期でしょうか?2012年2月に福島市産の切り干し大根から、基準値の30倍の1キログラム当たり
 3000ベクレル
の高濃度の放射性セシウムが見つかりました(1)。その後の検査が気になったので調べたら、3000ベクレルが見つかった後の検査結果の発表がありません。検査していなんだと(=^・^=)は思います。以下に福島市産切り干し大根の放射性セシウム濃度の推移を示します。
brg131228c.gif

出荷制限もありません。
 福島県は高濃度の放射性セシウムが見つかってから、2年近くも検査を止めて放置した事になります。出荷制限もありません。必要な検査をしないって、感じです。

3.沼沢湖のヒメマスのセシウム濃度が再上昇
 沼沢湖は、福島第一原発の西130km程の所の、福島県大沼郡金山町にあるカルデラ湖です(10)。
brg131228d.gif拡大⇒brg131228e.gif
※(11)にいて作成
 図―5 沼沢湖の位置

 沼沢湖のヒメマスから、福島原発事故の後に基準値を超える放射性セシウムが見つかりました。その後、いったんは基準値を下回ったのですが再び上昇し基準値を超えてしまいました。以下に沼沢湖のヒメマスの放射性セシウム濃度の推移を示します。
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図―6 沼沢湖産ヒメマスの放射性セシウム濃度推移

一度は下がったけど、再び上昇って感じです。

<余談>
 ・検査が当てにならないフクシマ産品
 ・必要な検査がされないフクシマ産品
 ・下がってもまたがあることもあるフクシマ産品の放射性セシウム濃度
食品中の放射性セシウム検査を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。(=^・^=)はフクシマに
 「行かない」「買わない」「食べない」
の3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?ー
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)郡山市初の仮置き場設置へ 農業センター南側県有地 | 県内ニュース | 福島民報
(7)農地土壌の放射性物質濃度分布図(郡山市)
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)-デタラメな放射性セシウム検査は「福島産=汚物」にする
(9)切り干し大根 - Wikipedia
(10)沼沢湖 - Wikipedia
(11)部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月12日) | 原子力規制委員会

<2013/12/30 追記>
以下に福島県が公表している検査ビデオからキャプチャーした画像を掲載します。
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 ※(A1)よりキャプチャ

 図-A1 福島県の放射性セシウム検査の1場面

この映像を見る限り、福島県の放射性セシウム検査は毎時0.5マイクロシーベルトの環境下で実施されています。1マイクロシーベルトは1キログラム当たり8000ベクレルに相当するので(A2)、福島県の検査は1キログラム当たり4000ベクレルの環境下で実施されていることになります。基準値は1キログラム当たり100ベクレル(5)なのに・・・
 取扱い説明書(A3)によると、USEモードでは「線量率」を指示するそうですし、ベータ線を測る時はアルミキャップをは外す必要があるそうです。検査映像をおかっけていくと、FUNCTION設定やアルミキャップの有無が出てきます。
 Function設定は「USE]モードに設定されています。アルミキャップはついています。だから、この測定モードはベータ線でなくγ線由来の放射線量を計測しています。
brg1312281b.gif  brg1312281c.gif
 (a)設定                      (b)アルミキャップの有無
 ※(A1)よりキャプチャ
 図-A2 「USE」モードに設定されているサーベイメータ


「測定室の手前の前処理室でビニール袋に入ったモモの果肉の表面汚染チェックをしているところではありませんか。ゲルマニウム半導体検出器がおかれている測定室で空間線量測定をしている場面は動画にはありませんよ。」とのコメントがあったので、測定器のある部屋の外観を以下にしますが、普通の事務所て感じで、建物自体に特に放射線対策をとってる様子はないですね!
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 ※(a1)をキャプチャー
 図ーa3 測定場所の外観

(A1)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま新発売。
(A2)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週) -基準超えの茨城産シイタケがマーケットに流出
(A3)http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/pocketbook/p015.html
  1. 2013/12/28(土) 21:01:45|
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トラブルいっぱい!福島原発(12月4週)―雨が降れば堰から汚染水漏れ-

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(12月21日から27日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.雨が降れば堰から汚染水漏れ
 気象庁のデータ(2)よると、福島第一原発付近のアメダス観測点の「浪江」で、19日に10.5mm、20日43.5mmの雨が久々に観測されました。
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 ※気象庁のデータ(2)を元に作成
 図ー1 福島第一原発近くのアメダス観測点「浪江」の降水量

福島第一原発ではメルトスルーを起こした原子炉に地下水が流れ込み、高濃度の放射性物質で汚染された「汚染水」がどんどん増えています。そのまま海に流せないので、タンクに貯めています(3)。タンクは良く汚染水漏れを起こすので(4)、漏れた汚染水が流れ出ないように、タンクの周りを堰で囲んでいます(5)。
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※(5)より引用
 図―2 汚染水を保管するタンクとタンクを囲む「堰」

堰の中はタンクから漏れた汚染水で汚染されているので、堰の内側に雨水が溜まれば汚染水になります。今週、堰からの汚染水漏れが4回ありました。以下に漏れた堰の場所を示します。
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 図―3 汚染水漏れを起こした堰の位置

①12月21日に堰の2カ所から汚染水漏れが見つかりました(6)。漏れた汚染水は1トンで、ストロンチウム90由来(7)の全ベータが1リットル当たり1000ベクレル見つかったそうです(8)。以下に堰から漏れている様子を示します。
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 ※(9)より転載
 図ー4 堰から流れてる汚染水
 ②12月22日に別の堰の箇所から汚染水漏れが見つかりました(6)。漏れた汚染水は0.8トンで、全ベータが1リットル当たり25ベクレル見つかったそうです(8)。
 ③12月24日に隣り合う二つの堰の汚染水の水位が低下しているのが見つかりました。水位が低下しているので、汚染水が漏れたのは間違いなさそうですが、二つの堰のうち東側(図―3では上)の堰の何処からもれたかの発表はありません(10)。わかってわかってないんですね。
 西側(図―3では下)の堰から漏れた汚染水は116トンで、1リットル当たり20ベクレルのストロンチウム90が見つかったそうです。東側の堰から漏れた汚染水は109トンで、1リットル当たり440ベクレルのストロンチウム90が見つかったそうです(10)。漏れた汚染水は合計で225トンです。堰からのストロンチウム90の排出基準は1リットル当たり10ベクレルなので(11)、大幅な基準超えです。
 今回は4つの堰ですが、雨が降ればまた汚染水漏れを起こしそうな気がします。やがて海に流れると思います。福島のお魚を(=^・^=)はもう食べません。

2.今週も湯気
先週に続き、今週も福島第一原発3号機原子炉建屋5階中央部からの湯気が出ています。
 ①12月19日午前7時46分頃から12月24日午前7時58分頃まで(12)
 ②12月25日午前7時58分頃から12月26日午前7時50分頃まで(13)(14)。
 ③12月27日午前7時48分頃から(19)
 これで12月だてけで4日、7日、9日,14日、19日、25日、27日と6回も湯気が見つかっています。以下にこれまでの湯気の月別発生回数を示します。
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※(15)を集計
 図―5 福島第一原発3号機の月別湯気発生回数

 今年(2013年)の9月以降に急に増えている気がします。東電は湯気の発生原因につて、あまり明確な説明はしていないと思いますが、(=^・^=)が想像するに3号機内に局所的に熱い場所ができ、そこから水が蒸発して湯気となったと考えるのが自然だと思います。湯気と一緒に放射性物質も外に出ているはずですが。もっと大きな謎は9月以降に現れた局所的に熱い場所の正体です。

3.ドラック横転
12月24日午前9時56分頃に5・6号機へ向かう道路で、下請けさんのトラックが横転し、配管を壊し水漏れを起こしたそうです(12)。東京電力の発表にはありませんが、運転手さんは福島第一原発内の施設で治療を受けたそうです(15)。怪我をされてたんですね。
 運転手さんに大きなけがが無かったことと、壊れた配管が汚染水用の配管でなかったのが不幸中の幸いでしょうか?
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 ※(15)をキャプチャー
 図ー6 運転手さんが治療を受けていることを報じるFTV

4.けが人
 福島第一原発で、下請けさんが土嚢を運んでいたら骨折してしまい、救急車で病院に運ばれ、手術を受けるそうです(20)。福島第一、第二で出たけが人・死人は合計で、2013年で12人になります。福島原発は月に1人の割で倒れて行くって感じです。

5.福島第一4号機の核燃料棒の傷
福島第一4号機の核燃料棒を取り出すために、過去に傷つけた核燃料棒を確認したら、大きな傷が入っていました。どうも1982年から30年以上も核燃料プールに放置されていたみたいです(21)。
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 ※(22)より引用
 図―7 傷の入った燃料棒

 傷が大きいので、矢印を省きました。

6.福島第一原発の下請けさん5人に1人は「偽装請負」
東京電力は、第一原発で働く下請けさん3,300人余りにアンケート調査をしました。 その結果、「作業を指示する会社と給料を支払う会社が違う」と回答した作業員が17.9%に上り、不正な偽装請負がはびこっていることが分かりました(16)。

<余談>
 今週も長くなってしません。それだけトラブルが多いんです。いつか大事故になって再びドカーンなんて事になりませように!福島第一原発周辺では12月27日に原発事故を想定した訓練が行われたそうです(17)。福島の方も心配してるんですかね?
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 ※(17)をキャプチャ
 図―8 福島第一原発周辺で行われた防災訓練

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(12月3週)―雨が降らないのに雨漏りする福島第一原発-
(2)気象庁 | 過去の気象データ検索
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策
(4)第9回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の資料1
(5)第9回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|
(6) 2013年12月24日H5タンクエリアおよびG6北タンクエリアの堰からの漏えいについて(PDF 145KB)
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】平成25年12月23日
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月3週)―外洋からストチウム90由来の全ベータ-
(10)2013年12月25日福島第一原子力発電所H4タンクエリアおよびH4東タンクエリア堰内の水位の低下について(訂正版)(PDF 317KB)
(11)第8回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「暫定排水基準値について[東京電力]【PDF:98KB】別ウインドウで開きます」
(12)2013年12月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在
(13)2013年12月25日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(14)2013年12月26日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(15)福島のニュース 福島テレビ(12月24日放送) - YouTube
(16)福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ|東京電力中の「
廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況 2013年12月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第1回事務局会議) 【資料4】個別の計画毎の進捗状況(9.68MB)」
(17)第一、二原発で防災広報訓練 特例宿泊住民らに呼び掛け | 県内ニュース | 福島民報
(18)福島のニュース 福島テレビ(12月26日放送) - YouTube
(19)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(20)2013年12月27日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 143KB)
(21)2013年12月27日福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール内の変形がある燃料集合体の調査におけるひびの確認について(PDF 41.0KB)
(22)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール内の変形がある燃料集合体の調査におけるひびの確認について
  1. 2013/12/27(金) 21:36:53|
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日本の首相が戦争神社訪問―海外メディア

 安倍出戻り総理が靖国神社を訪問しました(1)。これについて海外メディアは概ね”visits war shrine”(戦争神社訪問)
と報じています。戦争神社(war shrine)との表現はおかしいと感じる方もいるかもしれませんが、海外メディアは普通に使っています。このような表現を見た海外の方は
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」(日本国憲法前文(2))
などと言ってもアメリカを含む海外から信用されなくなるような気が(=^・^=)にはします(3)(16)。
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 ※(3)をキャプチャー
 図ー1 「戦争神社」を訪問する安倍出戻り総理

ネットで調べた見出しは以下の通りです。
 CNN:"Japanese prime minister visits controversial war shrine"(日本国首相が議論となっている戦争神社を訪問)(4)
 New York times :"Japanese Premier Visits Contentious War Shrine"(5)
ABC:"NHK Says Japanese Prime Minister Shinzo Abe to Visit Yasukuni War Shrine Thursday"(NHKによれば日本国首相が議論となっている靖国戦争神社を木曜日に訪問)(6)
 Vancouver Sun(バンクーバー サン):"Japanese Prime Minister Abe visits Yasukuni war shrine in move that draws rebuke from China"(日本国首相が議論となっている靖国戦争神社を訪問、中国の怒りを買う)
 yonhapnews(聯合ニュース):"Abe to visit Yasukuni war shrine, backlashes expected from neighbors"(安倍が靖国戦争神社を訪問、隣国からの反発必至)(7)
 Tolerance.ca® :"Japan's Abe Visits Controversial War Shrine, China Outraged"(日本の安倍、議論になってる戦争神社訪問、中国怒る)。 (8)
AP:"Japanese prime minister visits Yasukuni war shrine"(日本国首相、靖国戦争神社訪問)(9)
 AFP:"Japan PM Abe visits Yasukuni war shrine"(日本国安倍首相、靖国戦争神社訪問)(10)。

 日本の英字紙の(Mainichi Daily News:毎日新聞発行の英字紙)でも”Japanese prime minister visits Yasukuni war shrine”(日本国首相、靖国戦争神社訪問)(11)と報じていますので、靖国神社は”war shrine”(戦争神社)と英文では表記されるのが一般的なようです。

<余談>
 韓国は、竹島を不法の占拠し自国領と主張したり(11)(12)、日韓条約で「両国間の財産、請求権一切の完全かつ最終的な解決の確認」している(13)にもかかわず「賠償」をしつこく要求するなど(13)(14)(15)、国際法に反する行いを平然と行っています。このような行いを止めさせるには、国際社会に訴えて行く必要がありますが、戦争神社にお参りした首相の話などどの国が相手にするでしょうか?安倍出戻り総理は、国民の利益など全く考えないデタラメな首相だと(=^・^=)は思います。アメリカは失望を表明したそうです(16)。安倍出戻り総理は
「靖国神社参拝は戦犯を崇拝する行為と誤解」
といってますが、安倍出戻り総理のお爺さんは「戦犯」です(17)。
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※NHKの12月26日の19時台の番組をキャプチャー
 図ー2 「靖国神社参拝は戦犯を崇拝する行為と誤解」と発言する安倍出戻り総理


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)安倍総理 初の靖国神社参拝 政権発足から1年
(2)日本国憲法前文 - Wikipedia
(3)アメリカで失墜する、安倍首相の評判 | アメリカから見た世界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
(4)Japanese prime minister visits controversial war shrine - CNN.com
(5)Japanese Premier Visits Contentious War Shrine - NYTimes.com
(6)NHK Says Japanese Prime Minister Shinzo Abe to Visit Yasukuni War Shrine Thursday. - ABC News
(7)Abe to visit Yasukuni war shrine, backlashes expected from neighbors
(8)http://www.tolerance.ca/ArticleExt.aspx?ID=196664&L=en
(9)Japanese prime minister visits Yasukuni war shrine
(10)Japanese prime minister visits Yasukuni war shrine - 毎日新聞
(11)島根県 : Web竹島問題研究所 かえれ島と海
(12)韓国の島、独島
(13)日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 - Wikipedia
(14)韓国女性家族部長官が日本議員と面談=慰安婦問題で
(15)個人請求権消滅論に日本弁護士が異議=強制徴用問題
(16)米政府、安倍首相の靖国神社参拝に失望を表明 | Reuters
(17)岸信介 - Wikipedia
  1. 2013/12/26(木) 20:19:33|
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放射線量マップ-福島第一原発近くでは上昇

 原子力規制委員会は25日、東京電力福島第1原発事故の影響について、2年半(30カ月)が経過した今年9月下旬時点での半径80キロ圏の放射線量マップを公表しました(1)(2)。そこで福島第一原発周辺を前回の発表(3)と比較してみました。福島第一原発周辺では1時間当たり19マイクロシーベルト(年間100mSv)の範囲が広がっています。
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(a)2013年3月時点                      (b)2013年9月時点
 ※(a)図は(2)を抜粋、(b)図は(3)を抜粋
 図―1 福島第一原発近傍の放射線量

全体としては減っているような気もしますが、福島第一原発南側が図の左上(浪江町と双葉町の境界付近の双葉町側)では、時間当たり19マイクロシーベルト(年間100mSv)を示し「赤」の範囲が広がっています。

<余談>
 なんか、今も放射性物質が漏れてたりして!

-参考にしたサイト様-
(1)放射線量2年で半減=福島第1の80キロ圏内—規制委 - WSJ.com
(2)避難指示区域における航空機モニタリングの測定結果について | 原子力規制委員会
(3)第37回 原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「資料4原子力災害からの福島復興の加速に向けて(平成25年12月20日閣議決定)【PDF:431KB】別ウインドウで開きます」
  1. 2013/12/25(水) 20:38:48|
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原発事故から2年9ヶ月、福島県二本市の死者は10%増

 福島県の2013年11月中(12月1日付)の人口動態が福島県のホームページにアップされていました(1)。そこで、福島県内でも放射性物質汚染が酷いと思われる福島県二本松市の各年の3月~11月の死者数をまとめると
  2010年3月~11月 499人
  2013年3月~11月 552人
で原発事故前に比べ10%も上昇しています。以下に各年の3月から11月の死亡者の推移を示します。
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※1(1)を集計
 ※2 二本松市は震災犠牲者(関連死を含む)はいません(2)。
図―1 福島県二本松市の各年3月から11月の死亡者推移

比較の為に宮城県の死者数の推移を示しますが、二本松市のような顕著な増加はありません。なお震災犠牲者は除いています。
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 ※(3)を集計
 ※震災犠牲者(4)を除く
図―2 宮城県の各年3から10の死者数推移(震災犠牲者を除く)

 福島県二本松市は二本松市(にほんまつし)は、福島県の北に位置する市で、人口約5万7千人、面積340キロ㎡で、安達太良山と阿武隈川で知られるそうです(5)。農業生産額は約67億円で、福島市、郡山市についで第三位ですが(6)、福島市や郡山市の人口は30万人規模ですので、極めて農業が盛んな市でもあります。
 また、避難区域に隣接し、人の住む場所としては福島県内でも放射線量が高い場所の一つです。
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 (a)福島県内の位置                    (b)周辺図
 ※(7)で作成
 図―3 福島県二本松市の位置と放射線量

 9月には今年(2013年)の福島県の最高値のなる1キログラム当たり56ベクレルの放射性セシウムが福島県二本松市産牛肉から見つかっています。それだけ放射性物質汚染が酷く残っている市だと思います。
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 ※(8)を集計
 図―4 2013年3月~12月の牛肉の放射性セシウム濃度(最高値)
 
一方で近隣の福島市や伊達市に比べ除染が遅れたそうです(9)。
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 ※1(10)をキャプチャ
 ※2 撮影は2012年3月頃
 図―5 二本松市の田んぼの空間線量率

<余談>
 なんか福島県二本松市には2011年3月に突然の死神が来てそのまま居座っているって感じです。死神の正体は?2011年3月に二本松市に来ても。宮城県には来なかったものです。一つしかないと思います。二本松市には震災関連死も犠牲者もいません。
 偶然かと思われる方もいると思いますので、以下に偶然に起こる確率の計算結果をしまします。計算は震災前の2年(2010,11年)の死者数の合計1,008人と近々の2年(2012,13年)の死者数の合計1,120を比較したものです。以下の表に示す通り偶然に起こる確率は1.5%で、統計的には差がる値です。計算方法は(11)によります。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
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―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報中の「平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報」
(3)統計データ/宮城県推計人口(月報) - 宮城県公式ウェブサイト
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-
(5)二本松市 - Wikipedia
(6)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県市町村民経済計算 報告書中の「第1章 市町村内総生産(Excel形式:513KB)」
(7)[PDF]文部科学省による福島県西部の 航空機モニタリングの測定結果について
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)福島の汚染土 仮置き場、設置進まず : 震災情報 : 東日本大震災 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
(10)それでも希望のタネをまく ~福島農家2年めの試練~ - YouTube
(11)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2013/12/24(火) 20:26:29|
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福島第一原発汚染水(12月3週)―外洋からストチウム90由来の全ベータ-

12月3週(16日から22日)の状況をまとめてみます。先週に続き汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋(南放水口付近)などがらストロンチウム90由来(2)の全ベータ
 ②雨が降ると濃度が上がる排水路の汚染水
 ③海の傍の井戸がら高い濃度
なんてことがありました。今週の注目点は以下の通りです。
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 ※1 東京電力の発表(3)を元に作成
 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 12月3週発表分の最高値


1.外洋から全ベータ
 東京電力の発表によると、港湾外側の2カ所の海水から、ストロンチウム90に由来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(12月16日採取)
    全ベータ8.9ベクレル
 南側の南放水口付近(12月16日採取)
    セシウム137 1.8ベクレル
    全ベータ   13ベクレル
です(4)。これまでの結果を発表を見ると(5)、全ベータが見つかったのは初めてみたいです。
 来春から福島第一原発南側のいわき市沖で「小女子」の漁を再開するそうです(6)。
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 ※(7)より転載
 図―2 いわき市の位置と付近の海流

 「小女子は低カロリーで「カルシウム」「タンパク質」が豊富な商品です。<略>小女子には100g当たり580mgのカルシウムが含まれています。」(7)とのことです。「放射性ストロンチウムは生体内ではカルシウムと同じような挙動をとる。」(8)そうです。いわきの「小女子」大丈夫ですかね・・・。

2.雨が降ると上昇する排水路の放射性物質濃度
 気象庁のデータをみると、福島第一原発北8km程ににあるアメダス観測点「浪江」で、12月19日に10.5mm、20日には43.5mmの雨が降りました(9)。そしたら、福島第一原発内の排水路の放射性物質濃度もあがったみたいです。
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※(10)(11)で作成
 図ー3 排水路(C2地点)の全ベータの推移

 雨が降ると、雨水とともに放射性物質も排水路に流れ、濃度が上昇するって感じです。図ー1に示す通り、この排水路は海に繋がっています。放射性物質はそのまま海にでたような気がします。

3.タンクの堰から汚染水漏れ
 東京電力の発表(12)(13)によると、汚染水を貯めたタンクを囲む堰から汚染水が漏れ出したそうです。
 ①12月21日午後4時15分頃、H5タンクエリア西側の堰の基礎の継ぎ目部から、堰外へ汚染水が漏れているのが見つかりました。漏れた量は1.6㎥で、汚染水からは1リットル当たり全ベータが570ベクレル、ストロンチウムが90ベクレル見つかっているそうです。エリアについては図-1を見てください。
 以下に汚水漏れの様子を示します。
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 ※(14)より引用
 図ー4 タンクを囲む堰から流れでる汚染水(H5エリア)

 なんか、堰の底に「穴」が開いて、そこから流れ出ているって感じです。

 ②12月22日午後4時33分頃、G6北タンクエリア北側においても、堰の下部より汚染水が流れてでいるのが見つかりました。なんでも堰に発生したヒビがあったそうです。汚染水からは1リットル当たり21ベクレルの全ベータが見つかったそうです(12)。G6北の位置は図―1を見てください。
 東京電力は「海への流出はないものと考えております。」といっていますが、漏れた放射性物質は雨が降れば流されていずれ海に行くと(=^・^=)は思います。

3.汚染水を汲み上げても濃度は下がらず
 福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(15)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視していますが、なかなか下がらので井戸の周りの地下水を汲み上げています(1)。以下に汲み上げ再開後のE-1井戸の全ベータ濃度をしめしますが、なかなか下がりません。
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 ※(16)による
 図-5 E-1井戸の全ベータ濃度推移

 汲み上げを再開したのですが、殆ど変化がありません。値も1リットル当たり1万5000ベクレル程度で高い値です。一度、外に漏れた汚染水を回収するのは大変みたいです。そのうち海にながれるんでしょうね・・・

4.海岸の井戸からも高濃度の汚染水
 海岸の近くに掘られた井戸からも高濃度の汚染水が見つかっています。このうち、1リットル当たりで
  No1-16井戸  160万ベクレル
  No0-3-2井戸   6万3000ベクレル
の全ベータが見つかりました。井戸の位置は図―1にある通りです。
 以下にNo1-16井戸の全ベータの推移を示します。
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 ※(5)より作成
 図ー6 No1-16井戸の全ベータ推移

 上昇傾向は止りましたが、高止まりって感じです。
 以下にNo0-3-2井戸の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(5)より作成
 図―7 No0-3-2井戸の放射性物質濃度推移

全ベータが高い値がでたのは1回だけなので東京電力は分析を間違えた(分析に中に他の放射性物質が混じり高い値になった)と言っていますが、もしそうならその物質はどこから来たのかきになります。


<余談>
 いままで福島第一原発のトラブル報告に汚染水も含めていたのですが、福島第一原発のトラブルが多く記事が長くなってしまうので、汚染水を独立させる事にしましたのですが、この記事自体が長くなってしまいまいました。それだけ、福島第一原発の汚染水問題は深刻ってことでしょうか・・・・


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)報道配布資料|東京電力
(4)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果の「1.海水(港湾外近傍)」の12月22日付発表(12月23日に閲覧)
(5)2013年12月20日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.06MB)PDF
(6)コウナゴ漁再開目指し来春にも試験操業 いわき市漁協 | 県内ニュース | 福島民報
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―宮城県産汚染シイタケ流出ー
(8)おさかなラボ : 小女子(こうなご)
(9)ストロンチウム - Wikipedia
(10)気象庁 | 過去の気象データ検索
(11)(6)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路) 」を集計
(12)2013年12月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在
(13)2013年12月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 
(14)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所H5タンクエリアの堰からの漏えい
(15)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて[東京電力]【PDF:2.0MB】」
(16)(6)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計

  1. 2013/12/23(月) 20:41:12|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―デタラメ福島・伊達あんぽ柿検査ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数2,186件中*件の基準値超え28(全体の1.3%)
  ②平均は、1キログラム当たり12ベクレル、最大380ベクレル(福島県産シロメバル)。
  ③基準超の食品が岩手、福島
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年12月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.デタラメあんぽ柿検査
 福島県の伊達地区で3年ぶりに特産のあんぽ柿の出荷が再開されました(6)。アポが柿の産地の伊達地区(伊達市、桑折町、国見町)はいくつも特定避難勧奨地点が設定されました。しかし避難区域は設定されてなく、人の住む場所では最も放射性物質汚染の酷い場所だと(=^・^=)は思います(7)。

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 ※(8)から転載
 図―2 伊達地区

 今年(2013年)のあんぽ柿からも基準値(5)を超える放射性セシウムが確り見つかっています。
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 ※(9)から転載
 図―3 福島県伊達産のあんぽ柿の放射性セシウム検査結果

でも出荷するそうです。なんでも全数検査するとのことです(9)。でも、まともな検査検査なのか心配です。福島大学環境放射能研究所が検査パラメータを公開していたので、(=^・^=)なりにチェックすると、放射性カリウムの濃度が3分の1程度の値になっていました。
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 ※(10)より引用
 図ー4 あんぽ柿検査のパラメータ

 バックグラウンドを測定したあと、あんぽ柿(試料)を装置にれ、増えた放射線量と重量、効率などから放射性セシウム濃度を測定するのは従来と同じですが(11)、パラメータをみるとCTCと呼んでいる操作をしています。CTCはたぶん「cross term compensation」(相互項の補正)ような気がします(完全な(=^・^=)の想像)が、あんぽ柿の検査は複数(8個)のパッケージを同時におこないます。
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 ※(12)をキャプター
 図ー5 8パッケージが同時検査されるあんぽ柿

となりのあんぽ柿(試料)から放射線が飛んでくるかもしれません。そこで、その分を補正しているようでうす。以下のパラメータからカリウムの量を推定してみました。
①Summerd K係数率(カリウム由来の放射線の毎秒の数)1.05(平均値)
②BG K係数率(カリウム由来の放射縁のバックグラウンド)0.5(平均値)
③Cs効率(放射線のうちセンサーに入る割合)0.1561
④試料重量(あんぽがき1パッケージの重さ)0.24kg
⑤補正なし濃度誤差(補正なしでの放射性セシウム濃度)14.15 Bq/kg(平均値)
⑥CTC補正濃度(隣接するパッケージからの放射線を補正した後の濃度)8.83 Bq/kg(平均値)
です(13)。一方、カリウムは1g当たり31ベクレルの放射線を含み、放射線のうち11.2%がガンマ線です(14)
あんぽ柿1パーッケージから検査器に届くカリウム由来の放射線は
 (①Summerd K係数率―②BG K係数率)×(⑥CTC補正濃度÷⑤補正なし濃度誤差)
になると思います。ここで(⑥CTC補正濃度÷⑤補正なし濃度誤差)は、隣のあんぽ柿パッケージからカリウム由来の放射線を補正するための項です。するとこの値は
 毎秒0.343((1.05-0.5)×(8.83÷14.15)
になります。センサーで捕まるのは11.2%なので、放射線としては
 毎秒3.06(0.343÷0.112)
になります。これを効率と重量で割ると放射性カリウム濃度を求めると
 1キログラム当たり81ベクレル(3.06÷0.1561÷0.24)
になります。一方、あんぽ柿などの干し柿は100g中0.67g、1kg(15)では6.7gのカリウムを含みます。ですから、あんぽ柿の放射性カリウム濃度は
 1キログラム当たり208ベクレル(31×6.7)
で全く会いません。
 まったくの蛇足ですが、あんぽ柿の検査装置は1台6000万円だそうです(12)。1パッケージは600円で売られているみたいです。
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 ※(16)より引用
 図-6 600円で売られている伊達のあんぽ柿

機械代を回収するだけで10万袋売らなくてはなりません。ペイするんですかね?損害がでたら、今の制度では(=^・^=)の電気代に上乗せです(17)。それにキャペーンクルーの皆さんの人件費や交通費もかかりそうです。これもペイしなければ(=^・^=)の電気代に上乗せです。
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 ※(16)より引用
 図ー7 東京であんぽ柿のキャペーンをする福島在住の綺麗な女性

 出荷自粛の方が安くつきそうだし、安心ですが.....

2.南相馬市の大豆から180ベクレル―でも出荷制限なし
 南相馬市は福島第一原発の北側に位置する市で、そこの旧大田村産の大豆から基準値を超える1キログラム当たり
  180ベクレル
の放射性セシウムのが見つかりました。でも出荷制限はありません(1)。以下に南相馬市と旧大田村の位置を示します。
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※(19)(20)より作成
 図―8 南相馬市と旧太田村の位置

そしてもっと気になることがあります。以下に放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 図ー9 旧太田村産の大豆の放射性セシウム濃度推移

 放射性セシウム濃度が去年に比べ上がっています。1キログラム当たりの平均値で
  去年(2012年度)は42ベクレル
  今年(2013年度)は81ベクレル
で、2倍に上昇しています。でもこれって旧大田村問題だけすかね?簡易検査ですが、国見町の黒豆(黒大豆)から1キログラム当たり150ベクレルの放射性セシウムが11月25日に見つかったそうです(21)。
 これでは福島産も含まれる「国産」大豆を使った納豆や豆腐は食べれません!

3.シロメバルのセシウム濃度は上昇中
 福島第一原発では今も汚染水漏れが続いています(22)。福島県富岡町は福島第一原発の直ぐ南に位置します。付近の海流は福島原発方向から流れてきます。
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 ※(8)にて作成
 図ー10 福島県富岡町と付近の海流

 お魚が心配です。そこで福島県富岡町産のシロメバルの放射性物質濃度を調べてみました。
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 図―11 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度推移

(=^・^=)はもっと心配なことがあります。東京電力のHP(23)をみたら、外洋(港の外)の海水から放射性物質が見つかったとのデータが出ていました。
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 ※(22)の「1.海水(港湾外近傍)」を12月22日に閲覧し加筆
 図ー12 外洋からストロンチウム90由来の全ベータ

セシウムでなくストロンチウム90由来び全ベータ(24)高く出ています。なのにお魚の全ベータやストロンチウム90の検査結果はありません(25)

<余談>
・怪しげな検査で「安全」「安心」を主張するフクシマ
・基準を超えても出荷制限しないフクシマ
・放射性セシウム濃度が上がり続けるフクシマ
食品中の放射性物質検査結果を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。でも福島県は「安全」と主張しています。
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 ※(26)より引用
 図―13 「福島は”安全で”」と広報する福島県

(=^・^=)には流言飛語に聞こえます。(=^・^=)はフクシマに対し
  「行かない」「買わない」「食べない」
の3つの「ない」を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―宮城県産汚染シイタケ流出ー
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島産あんぽ柿は問題ない!
(7)めげ猫「タマ」の日記 干し柿が出荷自粛ならゼリーで出荷、福島県伊達の柿?
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?
(9)JA全農福島/JA全農福島オンラインショッピング
(10)福島大学環境放射能研究所
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウムはどのようにして測定されるか
(12)▶ 「あんぽ柿」出荷に向け、放射性物質検査始まる(福島13/12/02) - YouTube
(13)あんぽ柿全数測定の原理
(14)カリウム - Wikipedia
(15)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]
(16)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ ふくしま市場あんぽ柿りんごPR
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島原発賠償3兆円突破―最後は電気代に上乗せ
(18)イトーヨーカドー 葛西店
(19)文部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月12日) | 原子力規制委員会
(20)福島県ホームページ - 組織別 - 【稲作】25年産稲の作付制限及び25年産米の全量生産出荷管理の対象区域について
(21)測定結果一覧表(平成25年11月1日~平成25年11月30日)(PDF:249.0KB)
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(23)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(24)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(25)めげ猫「タマ」の日記 海水は検査してもお魚を検査しない福島県
(26)福島県ホームページ - 組織別 - 農林水産物のモニタリングに関する情報
  1. 2013/12/22(日) 20:39:22|
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