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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県でノロの集団感染―新型でないといいが―

 福島県の地方紙の福島民友の報道によると、1月15日に福島県郡山市の旅館でノロウイルスの集団感染が発生しました(1)。放射線は品種改良などに使われており(2)、新しい種類の生物を創り出す作用もあります。だったら、新型のノロだって・・・
 ノロウイルスの流行は概ね12月にピークとなり1月には減少します。以下に年ごとのノロウイルスによる食中毒件数を示します。
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 ※(3)を編集
 図―1 年ごとのノロウイルスによる食中毒件数

でも福島県では
 2013年12月39日~14年1月 5日 定点報告数 185
 2014年 1月 6日~14年1月12日 定点報告数 352
と(4)、1月に入り急増です。いつもと振る舞いの違う福島県のノロウイルスが「新型」でないといいのですが・・・
 多くの方ががノロウイルスの保菌者になったとします。でも必ず症状が出るわけではないと思います(5)。ノロウイルスに感染すれば排便を経由して下水に流れ、下水から海や川に流れると思います(6)。流れ出たノロウイルスは牡蠣などに蓄積される場合があります(6)(7)。(=^・^=)はいろいろな人に由来する何種類ものノロウイルスが同時に蓄積することだってあると思います。ここに放射線があったら、DNAの鎖が切れて(8)、遺伝子の組み換えが(9)が起こっても不思議はないと思います。すなわち、新型(変異型)ノロの誕生です。
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 図ー2 新型ノロ発生のメカニズム?―(=^・^=)の想像


<余談>
 静岡県浜松市で双葉小学校等でノロウイルスの集団感染が見つかりました(10)。
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  ※google mapより
 図―3 ノロウイルスの集団感染が見つかった双葉小

 以下に静岡県浜松市産のシイタケの放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 ※(11)を集計
 図―4 静岡県浜松市産シイタケの放射性セシウム濃度の推移

微量ですが放射性セシウムが見つかっています。浜松市も放射性物質汚染とは無縁ではないみたいです。福島産を買ったら放射性物質の他に新型ウィルスもついて来たりして・・・・。福島県は1月21日に大規模なまん延を起こす怒れのある新型インフルエンザを想定した訓練を実施したそうです。(12)。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)郡山の旅館で13人「ノロ食中毒」 4人入院も全員回復(福島民友ニュース)
(2)放射線育種場ホームページ
(3)ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省
(4)福島県ホームページ - 組織別 - 感染症情報
(5)ノロウイルス 潜伏期 間 
(6)佐世保市|調理従事者のためのノロウイルス対策
(7)ノロウイルス - Wikipedia
(8)放射線のDNAへの影響 (09-02-02-06) - ATOMICA -
(9)分子遺伝学(菱田研究室)|研究室|学習院大学理学部生命科学科・大学院自然科学研究科生命科学専攻
(10)浜松の集団食中毒 全小中で「給食停止」 - MSN産経ニュース
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)福島中央テレビ [FCTニュース]
  1. 2014/01/21(火) 20:26:18|
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福島県のセシウム検査の値は他県の10分の1

 福島産品の福島県よる検査結果と福島県外での検査結果を集計してみました。福島県の検査は福島県外の検査に比べ平均で9.3分の1でした。
 表―1 福島県の検査結果と県外の検査結果の比較
 ※1 2013年、14年1月17日までの厚労省の発表(1)を集計
 ※2 検査はゲルマニウム半導体検出器による精密検査について比較
 ※3 表中の全数NDは、全ての検査で放射性セシウムが見つからなかった事を示す。
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 独立行政法人水産総合研究センターの検査で福島県沖のクロダイから1キログラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。でも福島県の検査結果は1キログラム当たり910ベクレルです(2)。13倍以上違います。もし他も同様なら、福島県の検査で基準値の10分1の値でも、実際は基準値を超える可能性があります。そこで、福島県の1次産品について福島県の検査結果について集計したら表―1のような結果になりました。クロダイだけでなく、他の福島産品も大幅に低くでる可能性があります。なお、比較は平均値で行いました。
 クロダイが出荷制限中であるから安心などとは言えません。クロダイと同じ事が出荷制限のない食品でも起こり得ると思います。それを食べるのは(=^・^=)かもしれません。

<余談>
 検査機関がまともであれば、同じものを測れば同じ結果が出てくるはずです。多くの都道府県ではいくつかの検査機関が手分けして測定しています。しかし、福島県は違います。一次産品は殆どが「福島農業総合センター」で実施されています(3)。ここがこければ福島県の検査データの信頼性はなくなります。
「福島県農業総合センター」について以下の印象を持っています。
  ①福島県は殆どねつ造としか思えない検査ビデオを平気で公開している(4)ので、検査機関のそれだけレベルが低い
  ②「福島県農業総合センター」は福島県農林水産部の所属であり(3)、中立性に疑問がある。
  ③検査環境は劣悪なのに、傍に除染で出た放射性物質ももってくる(仮置き場ができる)ので、さらに劣悪になる(5)。
(=^・^=)は恐ろしさを感じています。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
 

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレルー
(3)めげ猫「タマ」の日記 セシウム検査を940件実施した(株)エコプロ・リサーチが指名停止―検査は大丈夫?
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島県が公表した食品の「モニタリング検査映像(ビデオ)」はねつ造?
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―福島の検査場に除染ゴミー

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/01/20(月) 20:48:30|
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福島第一原発汚染水(1月3週)―海岸近くの井戸から270万ベクレル-

  福島第一原発の1月3週(1日14日から1月19日)の状況をまとめてみました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋2カ所などがらストロンチウム90由来(2)の全ベータやセシウム
 ②海岸近くの井戸から1リットル当たり270万ベクレルの全ベータ
 ③汚染水漏れタンクの周りは、トリチウム(放射性の水(3))が1リットル当たり最大2,800ベクレル
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 ※1 東京電力の発表(4)(6)を元に作成
 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 1月3週発表分の最高値

1.外洋から放射性物質
 東京電力の発表によると、港湾外側の2カ所の海水から、ストロンチウム90に由

来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(1月13日採取)
    全ベータ 11ベクレル
 南側の南放水口付近(1月13日採取)
    全ベータ 15ベクレル
です(6)。以下に南側の南放水口付近の海水の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(6)(7)より作成
 図―2 南側放水口付近の海水の放射性物質濃度推移

 これまでなかったストロンチウム90由来の全ベータが見つるようになりました。
 
2.海岸の井戸から270万ベクレルの全ベータ(新記録)
 海岸の近くに掘られたNo1-16井戸から1リットル当たり270万ベクレル全ベータに汚染された汚染水が見つかっています(11)。新記録です。以下にNo1-16井戸の全ベータの推移を示します。
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※(7)(8)より作成
 図ー3 No1-16井戸の全ベータ推移

どんどん上昇している感じです。図―1を見てわかる通り、この井戸は海の傍にあります。そのうち、海に流れ出しような(あるいは今も流れだしているかも)気がします。先週から外洋で全ベータが見つかるようになっています。


3.トリチウム濃度が上昇中
 トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています(3)。(=^・^=)の計算ではエネルギーはセシウム137の30分の1程度ですし、殆どが水ですので、摂取しても体の外に直ぐに出るとしています。
 一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、シーベルトで測った同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(9)(10)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
 福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(11)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視しています(12)、その井戸の3つのE-3でトリチウムの濃度がじわじわ上昇しています。以下にトリチウム濃度が上がった井戸と最高濃度を示します。
 E-3井戸では、これまでの最高の1リットル当たり2800ベクレルのトリチウムが見つかりまいた。
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 ※(12)を集計
 図ー4 E-3井戸のトリチウム濃度推移

 この井戸の海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)が、山側(上流)で汚染水漏れが起こり事実上破たんしてます(14)。


<余談>
 東京電力は昨年(2012年)7月22日に福島第一原発から今も海へ汚染水漏れが継続していることを発表しました(15)。それから半年近く経って、東電様が実施した対策に効果があったか(=^・^=)なりに気になるところです。もし汚染水漏れ対策に効果があるなら、海水中の放射性物質濃度は下がるはずです。以下に「物揚場前」の海水の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(7)より作成
 図ー5 物揚場前の放射性セシウム濃度推移

 (=^・^=)目には、下がっているようには見えません。それどころか、福島第一原発の直ぐ南にある福島県富岡町のシロメバルの放射性セシウム濃度は昨年7日以降は「上昇中」て感じです。
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 (a)シロメバルの放射性セシウム濃度      (b)富岡町の位置
 ※(16)より転載
 図―6 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度の推移と位置
 

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(1月2週)―新年も高濃度汚染水-
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(4)報道配布資料|東京電力
(5)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(6)(5)の「1.海水(港湾外近傍)」の1月19日付発表(1月19日に閲覧)
(7)性物質濃度の状況等について(PDF 1.07MB)>
(8)(5)の「3.地下水(1~4号機護岸)」の1月19日付発表(1月19日に閲覧)
(9)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(10)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(11)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(12)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計東京電力]【PDF:2.0MB】」
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(14)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(15)2013年7月22日海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.43MB)
(16)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島県産アサツキから26ベクレル、福島県の検査は9件全で「見つからず」―

  1. 2014/01/19(日) 20:40:25|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島県産アサツキから26ベクレル、福島県の検査は9件全で「見つからず」―

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数1,000件中17件の基準値超え(全体の2%)
  ②平均は、1キログラム当たり13ベクレル、最大3,400ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が福島で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年1月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島県産アサツキから26ベクレル、福島県の検査は11件全で「見つからず」
 アサツキは冬の野菜で(6)、福島県は全国二位の生産量を誇っています(7)。
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 ※(7)より引用
 図ー2 アサツキの都道府県別生産量

仙台市が行った検査(検査数1)で、福島県産アサツキから1キログラム当たり
  26ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。福島県の検査結果が気になったのでこの冬(2013年12月~1月17日)の結果を調べたら、9件の検査結果がありましたが、全て測定で放射性セシウムが検出されませんでした。仙台市が1回の検査で放射性セシウムを見つけたのにです。先週には福島県産のクロダイから1万2400ベクレルの放射性セシウムが見つかったとのニュースがながれましたが、福島県の検査では910ベクレルです(3)。福島県の検査って大丈夫ですかね?(=^・^=)は心配です。

2.シロメバルのセシウム濃度は上昇中
 福島第一原発では今も汚染水漏れが続いています(8)。福島県富岡町は福島第一原発の直ぐ南に位置します。付近の海流は福島原発方向から流れてきます。
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 ※(9)にて作成
 図ー3 福島県富岡町と付近の海流

 お魚が心配です。そこで福島県富岡町産のシロメバルの放射性物質濃度を調べてみました。
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 図―4 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度推移

 確り上昇中です。大丈夫ですかね?
 今週から富岡町の南側のいわき市でも今年の「漁」が始まりました(10)。首都圏にも出荷されたそうです(11)。
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 ※(12)をキャプチャー
 図ー5 首都圏に出荷された福島県いわき市沖の魚介類

<余談>
・他と合わない福島県の放射性物質検査
・下がっても、また上がる放射性セシウム濃度
放射性物質検査を見ていると危険を感じ不安になります。(=^・^=)は、フクシマが安全であるデータは存在しないと思っています(13)。「旬を迎えたいわき市のイチゴをPRするイベント「出張いちご園」は(1月)15日、東京都のJR新橋駅前のSL広場で開かれた。会場に150個のプランターが並べられ、地元の小学生がイチゴ狩りを楽しんだ。」そうです(14)。でも、福島県いわき市の給食の産地をみると(15)、福島産は殆どありません。特に主食で福島県の主要農産物の「米」は全て北海道産でした。福島産品が本当に安全で安心できるなら、首都圏の子供達でなく、まずは福島の子供達に食べて欲しいと(=^・^=)は思います。


―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレルー
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)アサツキ - Wikipedia
(7)アサツキ(浅葱/あさつき):旬の野菜百科
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策
(9)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?ー
(10)いわきで新年最初の試験操業 | 県内ニュース | 福島民報
(11)いわき市沖試験操業 魚介類を県外初出荷 : 福島 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
(12)福島のニュース 福島テレビ(1月16日放送) - YouTube
(13)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から1000日―拡大する福島安全神話
(14)東京でイチゴ狩り いわき産PR、風評払拭 | 県内ニュース | 福島民報
(15)学校給食等における放射性物質検査の結果について|いわき市

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  1. 2014/01/18(土) 19:40:19|
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トラブルいっぱい!福島原発(1月3週)―シールをはがして汚水漏れ―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(1月11日から17日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.シールをはがして汚水漏れ
1月12日午前9時13分頃、 東京電力福島第1原発の汚染水を貯蔵する地上タンク増設工事をしていた作業員が誤って、タンク群を囲む堰(せき)の基礎部の隙間を埋める止水用のシールを剥がし堰からの汚染水漏れが起こりました。漏れた汚染水は約50トンで1リットル当たり2.7ベクレルのストロンチウム90が見つかったそうです(2)(3)。以下に防水シールがはがされた跡を示します。
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 ※(4)より引用
 図―1 防水シールがはがされた「跡」

以下に汚染水漏れを起こしたタンク群の位置と汚染水漏れ箇所位置を示します。
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 ※Google mapと(5)より作成
 図―2 汚染水漏れタンク群と汚染水漏れ位置

 結構、海に近い堰で汚水漏れを起こしています。福島のお魚は大丈夫ですかね?


2.「湯気」の苦しい言い訳
 福島第一原発3号機原子炉建屋5階中央部からの度々湯気が出ています(1)。今週も、1月16日午前7時53分頃から17日午前8時15分頃まで、湯気が出ているのが見つかっています(6)(9)。
2014年 1月は2日、9日と16日の3回になります(1)(6)。以下にこれまでの湯気の月別発生回数を示します。
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 ※1 先週までの実績(1)に今週分(6)を追加
 ※2 2014年は1月17日まで
 図―3 福島第一原発3号機の月別湯気発生回数

 これについて東京電力は「シールドプラグ(コンクリート製の蓋)の下部に滞留していた雨水などの湿分が、原子炉格納容器(PCV)上部からの放熱により温められるなどしてシールドプラグの隙間からオペレーティングフロア上に放出される際に、冷たい空気によって冷やされて湯気のように見えるものと推定しております。」と説明をHPに載せました(7)。
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 ※(7)より転載
 図―4 東電の「湯気」の苦しい言い訳

 でも福島第一原発近くのアメダス観測点(浪江)のデータ(8)を見ると、今週は雨が降っていません。(=^・^=)には雨が降らないのに雨水が溜るメカニズムが分かりません。むしろ原子炉内に局所的に温度の高い場所があって、そこの水が沸騰し外に出て「湯気」なったと考えるのが素直な気がします。

3.今週も油漏れ
 先週は1月9日午後2時5分頃に、福島第一原発3号機原子炉建屋1階北西エリアにおいて、ガレキ撤去作業にて使用している遠隔操作の無人の建設機械が「油漏れ」がおきましたが、今週の1月17日午前9時頃に福島第一原子力発電所構内においてサブドレン(地下の汚染水)浄化設備建屋設置工事の地盤改良に使用しているコンクリート圧送車からの油漏れを下請けさんが見つました。
 漏えいした制御油については、プラスチックの容器に受けた後、制御油の元弁を全閉とし、午前9時45分頃、漏えいは停止しました。漏れた油は地面上(砂利)に直径10cm程度に広がり、消防本部へ通報したそうです(9)。


<余談>
 福島第一原発では今週もポカミスがありました。厳しい環境下の無理な作業はないんですかね?2013年12月29日深夜の午前0時頃に完成したタンクの水張り試験をして水漏れを起こした(10)ばかりです。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月2週)―雨が降らないのに雨漏り-
(2)作業員、誤って止水材剥がす 第1原発、堰の水漏れ(福島民友ニュース)
(3)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(4)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所G4タンクエリアの堰内水位の低下について
(5)・タンクエリア堰内及びフランジ型タンクの止水性向上対策状況について(PDF 2.26MB)
(6)2014年1月16日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(7)一部海外メディアにおける福島第一原子力発電所に関する報道について|東京電力
(8)気象庁 | 過去の気象データ検索
(9)2014年1月17日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(年末年始)―年末年始も汚染水タンク工事、そしてトラブル-
  1. 2014/01/17(金) 19:56:02|
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東電社員も怖い「福島」―福島送りは「希望退職」募集の切り札

 1月15日に東京電力は総合等別事業(再建)計画を発表しました(1)。その中に、1000人規模の希望退職と福島送との内容があります。これって、福島送りを拒否して辞表を出した社員を「希望退職」扱いにして誤魔化すための東電の聡明な仕掛けって感じました。東電社員だって(だからこそ)福島送りは怖いんです。
「500人規模の福島選任化」

「1,000人規模の「希望退職」を実施する(今後、労働組合と交渉)。」
なんて記述を見つけました。(=^・^=)はこれはワンセットだと思います。これって社員に
 「福島送り」か「やめるか」
を迫るものだと思います。福島が怖い人は「希望退職」すると思います。

<余談>
この処置について福島県の地方紙の福島民報は社説で「人員を減らし、廃炉は進むのか。」としています(2)。それでも福島に人を送らなければなりません。東電社員様は福島について良く知っていると思います。福島原発事故後これまでに既に1700人が辞めています。東電社員は福島のことを良くしっていると思います。福島送りを言い渡されて辞めたら「希望退職」に応じた事にする福島原発事故隠し?


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)特別事業計画の変更の認定について|東京電力
(2)【東電の再建計画】事故責任風化させない(1月15日) | 県内ニュース | 福島民報
  1. 2014/01/16(木) 20:41:35|
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東電特別事業(再建)計画―1年で破綻する。

1月15日に東電は新たな特別事業(再建)計画を発表しました(1)(2)。国はこれまでと合わせ9兆円の補助を東電に支払い、柏崎刈羽原発の再稼働によって得た利益で弁済する計画ですが、直ぐに9兆円では足りなくなり、一方柏崎刈羽原発は再稼働できないので、9兆円の大部分は電気料金に化に上乗せされてしまいます。

1.賠償費用は4兆9088億円は1年程度で使い切る
 福島原発事故の賠償費用の総額を億円としています。以下にこれまでの賠償の支払い状況を記載します。
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 ※(3)を週毎に記録し集計
 図―1 福島第一原発賠償の支払額推移

 これまでに3兆3133億円以上を支払い、1日43億円のペースで増えています。残りは1兆5955億円なので、あと371日(1兆5955億÷43億)で使い切ります。概ね来年(2015年)1から2月にはなくなります。
 賠償の支払いを終了するには、「原発難民」が元の生活に戻ることが必要ですが(4)、(=^・^=)の知る限り近々に避難指示の解除がありそうなのは4月からの福島県田村市都路地区だけですが(4)、この地区の方は避難区域からの全避難者83、900人中の380人です(5)。また、戻ったとしても仕事が直ぐあるわけでもなくそれなりの期間の賠償が必要です。

2.除染費用は3年で終わり(中間貯蔵施設を除く)
 除染費用は2.5兆円程を見込んでいますが、概ね4年間を平均すると年間4、500億円程度です。
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 ※(6)より作成
 図―2 年度別の除染予算

 現在の放射線量は半減期で計算される値でしか低減していません。
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 ※(7)を引用
 図―3 二本松市市民交流センターの放射線量

避難区域外でも、国が最終目標とする1時間当たり0.23マイクロシーベルトを上回る場所はたくさんあります。
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 ※(7)を引用
 図-4 福島第一原発80km圏内の放射線量マップ(2013年9月28日現在)

 避難区域外では比較的放射線量の高い1時間当たり1.9マイクロシーベルトの場所で政府が当面の目標としている1時間当たり0.23マイクロシーベルト(8)を下回るには、50年はかかります。
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 ※(7)を引用
 図―5 1.9(μSv/h)の場所の空間放射線量と追加被ばく線量

放射線リスクが解消されない限り、福島の方は除染を要求すると思います。今後、毎年4、500億円が必要です。2013年度まで1兆3千億円は使ってますので、残りは1兆2千億円です。3年ったら除染はおしまい!


3.東電は9兆円も返せない
 今回の計画では東電の利益ないし政府保有株の売却益で支払うことになっています。その切り札として柏崎刈羽原子力発電所の再稼働があります。でも当面(ここ数年)は無理だと思います。
 ①柏崎刈羽原子力発電所は地元の新潟県に電気を供給していません(9)。だから、柏崎刈羽原子力発電所が稼働しなくて電気代が上がるのは他所の街の話です。でも再稼働したらリスクは負担しなくてはなりません。メリットがなくリスクだけある物を地元が同意するとは(=^・^=)には思えません。もっと言えば、隣町の電気代が上がれば産業が隣町から移ってきて、活性化するかもしれません。
 ②原子力規制庁の安全審査が全く進んでいません。2013年9月27日に東電は安全審査を請求したあと、実質的な審査はありません。審査会は2回開かれていますが、最初は東電が説明しただけ、2回目は原子力規制委が論点を伝えただけの一方通行で実質の審査はありません。3ヶ月近くも棚ざらしで、この状態はしばらく続きます。

 この計画は支出を小さく見せ、収入を過大に評価したいわば「絵に描いた餅」です。

<余談>
 この計画を(=^・^=)なりに見ると1年以内に破綻しそうです。安倍出戻り内閣は極めて無責任な内閣です。会見で3年毎に見直すと東電社長はいっていますが、これって3年以内に「破綻」するとの意味?それ以前に1年もったら・・


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)特別事業計画の変更の認定について|東京電力
(2)映像|写真・映像ライブラリー|東京電力中の「記者会見等(2)」中の「」
(3)賠償金のお支払い状況|東京電力
(4)めげ猫「タマ」の日記 100人に1人は放射線による癌で死ね―南相馬の帰還計画―
(5)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(6)放射性物質汚染対処特措法の概要|除染のしくみの整備|除染についての基礎情報|除染情報サイト:環境省
(7)年間被ばく線量の算出について|放射性物質の環境汚染について|除染情報サイト:環境省
(8)めげ猫「タマ」の日記 東電破綻のシナリオ―早ければ来年4月に
(9)柏崎刈羽原子力発電所 6・7号炉 審査状況

  1. 2014/01/15(水) 20:32:16|
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100人に1人は放射線による癌で死ね―南相馬の帰還計画―

 報道によると「福島県南相馬市は東京電力福島第一原発事故に伴う市内の避難指示解除準備、居住制限両区域について、2016年4月の解除を目指すことを正式に決めた。」そうです。でも帰還後50年で浴びる放射線量は100人に1人が癌になる放射線量でした。
 以下に現在の仮設の位置の線量、避難先の線量の位置を示しまます。
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※(2)(3)(4)にて作成
 図―1 南相馬市の仮設住宅と避難区域

 図をみると2016年4月の帰還区域で一番高そうな放射線量は1時間当たり3.8ミリシーベルトです。この値を元に帰還(2016年4月1日を仮定)すると、帰還後50年で追加の被ばく線量は約160mSv(ミリシーベルト)に達します。
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 ※(5)にて計算
 図―2 南相馬市「原発難民」の帰還後の追加被ばく線量

でも100mSvを超えると「癌」が増えることが知られています。その値は
 100mSvで0.55%
 160mSvなら0.88%
になります。
 避難解除の計画は100人に1人は放射線による「癌」で死ぬ計画です。

<余談>
 原子力規制委は昨年11月20日に帰還後の放射線量について「空間線量率から推定される年間積算線量が20ミリシーベルトを下回ることは、必須の条件」との結論をだ出しました(7)。今回の帰還計画はこの条件は満たしていますが、大丈夫でしょうか?少なくとも帰還後の追加除染計画と被ばく線量の見積もりが必要だと(=^・^=)は思います。
 福島県田村市都路地区では4月から帰還が始まるそうです(9)。年間1mSvに向けた除染が必要だと(=^・^=)は思います(5)。でも、福島県の地元紙の福島民報は、1月14日に
「政府は平成26年度、東京電力福島第一原発事故に伴う再除染に78億円を充てる。再除染を望む県民の声や市町村の要望を受け、初めて予算化する。除染後に放射線量が下がらない住宅や公共施設などを対象とする方針。ただ、費用は26年度当初予算案に盛り込んだ除染費用2582億円の3%にとどまる。再除染する具体的な市町村や手法は示されておらず、実際にどの程度行うのかは不透明だ。」
との内容をトップで報じていました(10)。
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 ※(11)を1月14日にキャプチャー
 図―2 追加除染について報じる「福島民報」

 福島市飯坂町湯野の西根神社で11日から15日まで境内の高畑天満宮に参拝すると、災いが「うそ」になるとされる祭りが開かれ、大勢の人が訪れたそうです(11)。でも、福島原発事故は「うそ」にはできないと思います。今も影響が残っているからです。福島について「マイナスからの出発」と評する方がいるみたいです(12)。福島原発事故から3年近くなりましたが、未だ「0」には到達していない気がします。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)「28年4月解除」表明 南相馬市の避難指示解除準備、居住制限区域 | 県内ニュース | 福島民報
(2)南相馬市 仮設住宅 - Google マップ
(3)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(4)原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島の放射線はこれからどうなる
(6)めげ猫「タマ」の日記 100mSv,20mSv,1mSv
(7)めげ猫「タマ」の日記 20mSv/年で帰還OKと原子力規制委―でも大丈夫?
(8)2月、解除時期決定へ 田村・都路地区の避難指示(福島民友ニュース)
(9)再除染費わずか78億円 政府、範囲や手法示さず | 県内ニュース | 福島民報
(10)福島民報
(11)うそどり買い求め行列 福島・西根神社「うそかえ祭」(福島民友ニュース)
(12)FUKUSHIMAいのちの最前線 290/608
  1. 2014/01/14(火) 20:28:33|
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福島第一原発汚染水(1月2週)―新年も高濃度汚染水-

  福島第一原発の1月2週(1日6日から1月13日)の状況をまとめてみました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋2カ所などがらストロンチウム90由来(2)の全ベータやセシウム
 ②海岸近くの井戸から1リットル当たり220万ベクレルの全ベータ
 ③汚染水漏れタンクの周りは、トリチウム(放射性の水(3))が1リットル当たり最大20万ベクレル
なんてことがありました。今週、(=^・^=)が注目したのは以下の通りです。
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 ※1 東京電力の発表(4)(6)を元に作成
 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 12月4週発表分の最高値

1.新年も外洋から放射性物質
 東京電力の発表によると、港湾外側の2カ所の海水から、ストロンチウム90に由

来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(1月6日採取)
    セシウム137 2.2ベクレル
    全ベータ 12ベクレル
 南側の南放水口付近(1月6日採取)
    全ベータ   10ベクレル
です(6)。以下に南側の南放水口付近の海水の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(6)(7)より作成
 図―2 南側放水口付近の海水の放射性物質濃度推移

 これまでなかったストロンチウム90由来の全ベータが見つるようになりました。
 
2.海岸の井戸から220万ベクレルの全ベータ(新記録)
 海岸の近くに掘られたNo1-16井戸から1リットル当たり220万ベクレル全ベータに汚染された汚染水が見つかっています(11)。新記録です。以下にNo1-16井戸の全ベータの推移を示します。
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※(7)(8)より作成
 図ー2 No1-16井戸の全ベータ推移

どんどん上昇している感じです。図―1見てわかる通り、この井戸は海の傍にあります。そのうち、海に流れ出しような(あるいは今も流れだしているかも)気がします。先週から外洋で全ベータが見つかるようになっています。


3.トリチウム濃度が上昇中
 トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています(3)。(=^・^=)の計算ではエネルギーはセシウム137の30分の1程度ですし、殆どが水ですので、摂取しても体の外に直ぐに出るとしています。
 一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、シーベルトで測った同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(9)(10)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
 福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(11)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視しています(12)、その井戸の3つのE-3でトリチウムの濃度がじわじわ上昇しています。以下にトリチウム濃度が上がった井戸と最高濃度を示します。
 このうちE-1井戸では1リットル当たり36万ベクレルを記録しました。その後に下がったのですが、再び上昇した1リットル当たり20万ベクレルになりました。
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 ※(12)を集計
 図―3 E-1井戸のトリチウム濃度推移

E-3井戸では、これまでの最高の1リットル当たり2600ベクレルのトリチウムが見つかりまいた。
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 ※(12)を集計
 図ー4 E-3井戸のトリチウム濃度推移

 この井戸の海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)が、山側(上流)で汚染水漏れが起こり事実上破たんしてます(14)。

4.雨が降れば上がる、排水溝の放射性物質濃度
 福島原発付近は1月8日と9日に久々に雨が降りました(15)。そしたら福島第一原発の排水溝から急に放射性物質が見つかるようになりました。
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 ※(15)(16)にて作成
 図―5 福島第一原発の排水溝の全ベータ濃度と降水量(浪江)

たぶん福島第一原発の土は放射性物質で汚染されていて、雨が降る度に放射性物質が雨水と共に排水路に流れこむと思います。そして最後は海に!

<余談>
 1月12日に福島第一原発では汚染水タンクを囲む堰のシールが剥がれ汚染水漏れを起こすトラブルが発生しました(17)。しばらくは汚染水だらけみたいです。そのうち、福島の海は放射性物質で一杯になったりして・・・
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 ※(18)を引用
 図―3 福島県新地町産スズキのセシウム濃度推移
 



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(年末・年始)―新年も外洋から放射性物質-
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(4)報道配布資料|東京電力
(5)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(6)(5)の「1.海水(港湾外近傍)」の1月13日付発表(1月13日に閲覧)
(7)2013年12月27日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.15MB)
(8)(5)の「3.地下水(1~4号機護岸)」の1月13日付発表(1月13日に閲覧)
(9)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(10)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(11)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(12)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計東京電力]【PDF:2.0MB】」
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(14)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(15)気象庁 | 過去の気象データ検索
(16)(5)の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」を集計
(17)2014年1月12日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後4時現在】
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレルー
  1. 2014/01/14(火) 09:12:13|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレルー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。昨年に続きに今年もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数2525件中6件の基準値超え(全体の0.4%)
  ②平均は、1キログラム当たり1.5ベクレル、最大410ベクレル(栃木県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が宮城、福島、栃木
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年1月1週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレル
 報道によると、「独立行政法人水産総合研究センターは10日、福島県沖で昨年とれたクロダイ37匹を調べたところ、東京電力福島第一原発から37キロ離れたいわき市沿岸の魚から、1キロあたり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。」そうです(6)。
 福島県の検査結果が気になったので、2013年中は44件のクロダイを検査し、最大は1キログラム当たり910ベクレルです。福島県の検査って大丈夫ですかね!

2.下がってもまた上がった新地町沖のセシウム濃度
 新地町は福島県沿岸部(浜通り)北部にある町で、北側で宮城県と接しています。
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 ※(7)を編集・加筆
 図―2 福島県新地町

 新地町産のスズキから基準値を超える1キログラム当たり120ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。以下に最近の放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 図―3 福島県新地町産スズキのセシウム濃度推移

 昨年の8月以降は基準値を下回っていたのですが、再び基準越えです。直ぐに南の相馬市では1月9日に今年の漁が始まったそうです。
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 ※(8)よりキャプチャー
 図ー4 福島県相馬市の今年最初の試験操業

大丈夫ですかね!

<余談>
・他と合わない福島県の放射性物質検査
・下がっても、また上がる放射性セシウム濃度
放射性物質検査を見ていると危険を感じ不安になります。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。


―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年)―「国産品=安全」が幻想に過ぎない事を証明した産地の対応―
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)クロダイから1万2400ベクレル 福島・いわき市沿岸:朝日新聞デジタル
(7)ーめげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?ー
(8)福島中央テレビ [FCTニュース]
  1. 2014/01/13(月) 09:12:14|
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