東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(1月25日から31日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.油漏れ
1月29日午前10時40分頃、運用補助共用建屋1階において、所内共通ディーゼル発電機(D/G)Bに燃料を供給する燃料タンク関連の機器より軽油が漏ているを東電社員様が見つけました。漏れた軽油は、ドレンパン(約40cm×約60cm×深さ約2cm)からあふれ、コンクリート床面に約4m×約2m×深さ約1mmの範囲に広がっていました。消防本部は「危険物漏えい事象」であると判断したそうです。1月29日の所内共通ディーゼル発電機(D/G)Bの燃料タンク点検を行うための軽油抜き準備作業で、燃料タンク出口弁を開けた際に燃料フィルタ空気抜きラインより軽油が漏れたあとに確認したら通常「閉」状態である燃料フィルタ空気抜きラインプラグが「開」状態になっていた事が原因だそうです(2)(3)。なんで「開」になったかの説明はありませが、単なる閉め忘れ?
2.水漏れ
1月30日、1号機原子炉建屋1階大物搬入口付近にある1号機使用済燃料プールにろ過水を補給するために設置ホースの繋ぎ目から1秒に2滴程度の水漏れしているのを下請けさんが見つけました(3)。
3.福島第二原発で火事
1月29日午前6時50分頃に福島第二原発の構外進入路の跨線橋の橋げた巻いてある電熱用シート(道路の凍結防止用?)から煙や火と思われるものが出ているのが見つかりました。東電の発表によると、火災を見つけたのは通勤途中の方で東電社員様は通報したそうですが、下請けさんは初期消火をおこなったそうです(4)。どっちの判断が正しいか(=^・^=)には分かりが、下請けさんの消火が適切であったか否かの発表はありませんでした。漏電による火災では「水」をかけてはいけないみたいです(5)。
4.注水系が目詰まり
福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷やすため水を注いでいます。そのうち、1号機の2つある注水系の一つで、水の流れが悪くなり、あとしばらくすると注水ができなくなる可能性が発覚しました。
代わりの注水系を用意するそうですが(7)、上手くいって欲しいと思います。
5.多核種除去設備(ALPS)は2年遅れ
福島第一原発の原子炉やタービン建屋には毎日、大量の地下水が流れ込んでいます。放置すると溢れてしまうので、汲み上げてタンクに保管しています(8)。ただ汲み上げた水は高濃度の放射性物質を含む汚染水なので、放射性物質をできる限り「水」と分離し保管する必要がありますが、今の所(2014年1月時点)はセシウムと「水」を分離する装置は動いていますが(9)、それ以外の放射性物質と「水」を除く装置は本格稼働していません。
当初の計画ではトリチウム以外の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)は、2012年夏ごろまでに稼働させる予定(10)でしたが、現時点で本格稼働に至っていません。工程表をみたら少なくとも2014年3月末までは本格稼働しない見たいです(7)。
どうも多核種除去設備(ALPS)で処理しても放射性ヨウ素が最大で1リットル当たり46ベクレル残るそうです(7)。チェルノブイリ原子力発電所の事故では放射性ヨウ素が多量に放出され、これが甲状腺に蓄積したため、住民に甲状腺ガンが多発したそうです(11)。そして福島県の子供達からは9000人に1人の割合で甲状腺癌が見つかっています。福島原発事故によるものか否かは議論があるみたいですが(12)。
<余談>
福島第一、第二原発のトラブルはトラブル毎に記事するのが面倒なので、2012年4月くらいから週毎に纏めて記事にしています(13)。それから2年近く経ちましたが、(=^・^=)は1回も休まなかった気がします。何故かと言えば毎週どこがでトラブルが起こっているからです。それだけ福島第一原発って不安定なんですね!
福島第一原発の30km圏内にある川内で村内で暮らしているのは587人ですが、川内村より放射線量の高い郡山市の1216人の方が避難しています(14)(15)。避難先になじんで戻る気が無くなったのかもしれませが、ひょっとしてたとえ放射線量が低くても福島原発に近づくのに抵抗があったりして・・・
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月4週)―3号機に謎の流水-(2)
2014年1月29日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (3)
2014年1月30日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(4)
2014年01月29日福島第二原子力発電所構外の進入路における火災の発生について(続報) (5)
消火器の種類と設置基準 | 原理・耐用年数・寿命(6)
福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ|東京電力(7)(6)中の「廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況 2014年1月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第2回事務局会議)【資料3】個別の計画毎の進捗状況(14.1MB) PDF ※2014/1/31訂正」
(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の「溜り水の処理」について(10)(6)中の「中長期ロードマップ
2011年12月21日(プレスリリース)東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ(3.32MB)PDF」
(11)
ヨウ素 - Wikipedia(12)
めげ猫「タマ」の日記 福島・甲状腺がん26人に!-福島県民健康管理調査―(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発トラブル 4月2週は4件(14)
各課別ご案内|福島県川内村役場ホームページ(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島県川内村、帰還宣言から2年―減速する帰村―
スポンサーサイト
- 2014/01/31(金) 20:45:30|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
福島県川内村は福島第一原発の30kmに位置し、福島原発事故により緊急時避難準備区域に指定され、全村避難しました。その後、2012年1月末に帰村宣言を行い1月30日で帰村宣言から、2年を迎えます(1)(2)(3)。全人口2,588(4)のうち、帰村宣言1年目で帰村された方は421人ですが、2年目に帰村された方は166人です(5)(6)。川内村への帰村は減速している感じです。

※(7)より作成
図―1 福島県川内村
福島県川内村では時々、村民の避難先別人数を発表しています。だだ総数が原発事故当時の人口2,819より多い、3,038人になっているので避難先というよりは村民がどこに住んでいるかを示すデータのような気がします。これによると、川内村在住者数は
2013年1月 421人(5)
2014年1月 578人(6)
で、166人の増加ですが言い方を変えると
帰村宣言1年目の帰村者 421人
帰村宣言2年目の帰村者 166人
になります。帰村者は大幅に減っています。
ただ川内村がなにもなにもしない訳ではありません。以下に川内村の予算ないしの推移を示します。

※1 2011年以前は歳出額、12年以降は予算額
※2 データは(8)による。
図―2 福島県川内村の予算額推移
福島原発事故後に倍増しています。3年間(2011年から13年)の増加分を集計すると98億円になります。これだけのお金をつぎ込んでもあまり効果はなさそうです。
放射線量が高いかと言えば、平常値よりは高いですが多くの方が避難する郡山市と比較すれば低くなっています。

※1 川内村は川内村役場、郡山市は郡山市役所
※2(9)より作成
図―3 郡山市と川内村の放射線量
避難生活が長期化すると、避難先になじんでしまい帰還の意志が無くなってしまうような気が(=^・^=)にはします。福島県広野町も福島原発事故で全町が避難し、その後に避難指示が解除され住民の帰還が始まりました(10)。2年で帰還したかたは人口5、227人中1300人です(11)。
一度、村を出たらもう戻らないとゆう例は過去にもあります。新潟県山古志村は2004年10月に中越地震で山古志村は全住民が避難し、3年2か月後に帰村を完了しました。この時の人口は2,168人です(10)。でも、現在の人口は半分程度の1,169人(2013年1月)です(11)。
<余談>
川内村の村長は1年前に「震災と原発事故を機に過疎化の針が一気に何十年も進んでしまったようだ。10年、20年先の村づくりを進めるためには、子どもを持つ若い世代に村の魅力を再認識してもらえるよう、さまざまな環境を整えることが重要だ」と言ってます(3)が、川内村では若い世代が減っています。

※(4)より集計
図ー4 川内村の14歳以下の人口
最近は15歳~19歳の方の人口も減っています。

※(4)より集計
図ー5 川内村の15歳から19歳の人口
これから川内村のは数十億の税金が投入されると思います。でもそのうち人のいない村になったりして...

※(13)を引用
図―6 60歳以上しか帰村しないと報じる福島のローカルテレビ局(FCT)
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
帰村宣言から2年 川内の再生より確実に(1月30日) | 県内ニュース | 福島民報(2)
川内村 - Wikipedia(3)
【川内村帰村宣言から1年】 買い物は?通院は? 村内の施設充実など課題 | 東日本大震災 | 福島民報(4)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(5)
川内村 東日本大震災特別サイト » 川内村民の避難状況(6)
各課別ご案内|福島県川内村役場ホームページ(7)
原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会(8)
予算・決算|福島県川内村役場ホームページ(9)
福島県放射能測定マップ(10)
広野町 - Wikipedia(11)
広野町(12)
めげ猫「タマ」の日記 川内村―帰村者は50代以上 放射能が襲えば村は崩壊?(13)
人口と世帯数(14)
福島中央テレビ [FCTニュース]
- 2014/01/30(木) 21:08:29|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
1月29日の福島県の地方紙の1面トップは、「福島県が中間貯蔵施設の土地の集約を国に求る」との記事でした。結局は福島県が全面に出ざるを得なくなったと思います。

※(1)を1月29日に閲覧
図―1 1月29日付、福島民報1面上段
楢葉町は1月27日に「(除染で出た)高濃度の放射性廃棄物は受け入れられない」と、福島県知事に国に計画の再検討を申し入れるよう要望しました。(2)(3)。これを受けてだと思いますが、1月28日に福島県は国に対し中間貯蔵施設の見直しを要請しました(4)。一方、東京電力は1月15日に発表した新しい総合特別事業(再建)計画(5)で、現在は広野町と楢葉町の中間にあるJビレッジにある東京電力の福島の拠点である復興本社(6)を富岡町に発表しました。以下に中間貯蔵施設と各町の位置関係を示します。

※(6)(7)より作成
図―2 福島第一原発周辺の市町村
福島原発事故では広島原爆10個分に相当するセシウムなど、大量の放射性物質がフクシマにばら撒かれました。このため色々な影響が出ています。福島県が発表したものだけでも、子供の肥満、体力低下、合計特殊出生率の低下(7)などがあります。このためばら撒かれた放射性物質を回収し隔離する「除染」を行っていますが、隔離した放射性物質(除染廃棄物)はどこかに保管するしなくてはなりませんが、保管場所がないので、除染で集めれた放射性物質はそのまま敷地に放置されます(10)。敷地に放置された放射性廃棄物で子供が遊んでたとの事態も起きています(11)。
除染ででた廃棄物を保管するために、国は双葉町、大熊町、楢葉町に高濃度(1キログラム当たり10万ベクレル以上)の放射性物質を含む除染ゴミを保管する「中間貯蔵施設」を、富岡町に低濃度(1キログラム当たり10万ベクレル以下)の除染ゴミを保管する「処分場」の設置要請をしています(7)。ここに少し動きが出てきました。
2014年1月25日 環境省の副大臣が楢葉町に受け入れをあらためて要請、1キロ当たり10万ベクレル超の廃棄物は搬入しない「保管庫」の受け入れも示唆(12)
2014年1月27日 楢葉町が中間貯蔵施設を町内で発生する10万ベクレル以下の廃棄物を搬入する「保管庫」に変更するよう、福島県が国に対して施設配置の再検討を求めるよう申し入(2)。(高レベルの除染廃棄物の受け入れ拒否)
2014年1月28日 福島県が中間貯蔵施設の見直しを要請(事実上楢葉町の意向を受け入れる)、併せて「地域振興策」も要求(4)
2014年1月28日 国は富岡町に2014年度に仮置き場を新たに作る事を発表。でも、2014年には中間貯蔵施設の運用が始まる計画なので、計画通りなら仮置き場は不要になるはずですが(13)
2014年1月29日 、
・環境省の副大臣が富岡町にあらためて低濃度の除染廃棄物計の受け入れを要請、また、楢葉町が「国に再検討を申し入れるよう」に県に求めたことについて、「現時点で見直しの考えはない」と言及(9)
・東京電力福島復興本社の富岡町に移転が決定(9)
・楢葉町議会が、中間貯蔵施設、住民投票条例案を否決(14)
<余談>
福島民報の1月29日付の社説に今回の福島県知事の行動を取り上げ
「東京電力福島第一原発事故で出た除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設で、県は国に計画の見直しを求める。28日に開いた関係部局長会議で決めた。佐藤雄平知事は「関係町の話を自分で聞いていく」と先頭に立つ姿勢を示した。あとは実行だ。強力な指導・調整力に期待したい。」(15)、
と書いていました。これで事実上は中間貯蔵の調整責任は福島県知事に移ったと思います。「国の責任」などと言っても国は何もしなかったとこもいます。そして事故後3年も放置され、福島県はもう待てなくったと思います。福島県知事は4町(双葉、大熊、富岡、楢葉)を説得するより、楢葉を脱落させて残り3町を説得した方が「早い」と判断したと思います。安倍出戻り内閣はこの時を待っていたような気がします。福島県知事は地域振興策を要請しています(4)。でも国はあまり示していません。福島県はJR只見線の復旧を要望しています。でも国は「国土交通省の担当者は、現行制度の中で国が復旧を支援することはできないと強調した。」そうです(16)。でもこれは嘘です。(=^・^=)が知る限り国が補助金をだしJRが運航している鉄道があります。JR東西線では国の機関である日本開発銀行が出資しています(17)。(=^・^=)が安倍出戻り総理なら、
①東北縦貫線(18)の開業と同時の常磐線の東京乗り入れ
②現状はいわき発の特急「ひたち」(19)の始発駅を広野町(広野)や楢葉町(竜田駅)に変更する(20)。
③常磐線の全面復旧(地下化すれば放射線の問題はないと思います)
などの飴をとりあえずばら撒きます。
先に引用した社説は
「広域自治体である県が積極的に関わるべきだ。まずは知事の姿勢を評価したい。国、3町間の調整に限らない。安全性の確保や環境への影響の調査や周辺地域への説明など、果たすべき役目は山ほどあり、時間は限られる。見直しが遅れれば、除染が足踏みしかねない。」
で結んでいます。安倍無責任出戻り内閣には何もできないと「暗」に書いているような気がします。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島民報(2)
楢葉町、高濃度受け入れ拒否 10万ベクレル以下は容認 中間貯蔵施設 | 県内ニュース | 福島民報(3)
福島中央テレビ [FCTニュース](4)
中間貯蔵の施設、土地集約を 県、国に計画見直し要請へ | 県内ニュース | 福島民報(5)
特別事業計画の変更の認定について|東京電力(6)
福島復興本社|東京電力(7)
除去土壌等の中間貯蔵施設の案等について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省(8)
原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会(9)
福島中央テレビ [FCTニュース](10)
めげ猫「タマ」の日記 先が見えない福島の中間貯蔵施設(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島は6割賛成 沖縄は6割反対―安倍出戻り内閣の迷惑施設(12)
保管庫受け入れの可能性 環境副大臣が楢葉で言及 | 県内ニュース | 福島民報(13)
富岡に新仮置き場 環境省26年度内の造成見込む | 県内ニュース | 福島民報(14)
中間貯蔵施設、住民投票条例案を否決 楢葉町議会 :日本経済新聞(15)
【中間貯蔵施設】知事の指導力に期待(1月29日) | 県内ニュース | 福島民報(16)
JR「利用者確保を」 検討会議初会合、只見線復旧へ認識 | 県内ニュース | 福島民報(17)
関西高速鉄道 - Wikipedia(18)
東北縦貫線計画 - Wikipedia(19)
ひたち (列車) - Wikipedia(20)
特急「スーパーひたち」の広野駅までの運行延伸についての要望書 (866kbyte)
- 2014/01/29(水) 20:24:05|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
「東京ガールズコレクション」が4月29日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで催されるそうです。関係者は「復興へ歩む福島の姿を全国に発信する絶好の機会」と期待しているすです(1)。なんでそのようなイベントが必要かと言えば、若い女性の流出を止めることが、福島復興の課題だからだと思います。
福島県は福島原発事故以降に人口の減少が続いています。原発事故前の2011年3月1日の人口は2,024,401人ですが、2014年1月の人口は1,945,788人で3.9%減っています(2)。減少した人中の11,151人(全体の63%)は、移動に伴う社会減です。しかし一様に減っている訳ではありません。以下に2011年3月より12年12月中までの年齢別、男女別の社会的増減を示します。

※(2)を2011年3月(4月発表)より2013年12月(14年1月発表)を集計
図―1 福島県の2011年3月より13年末までの齢別、男女別の社会的増減
図でみてわかるとおり20代の女性の社会減が非常に大きくなっています。この結果、男女の人口のバランスが崩れてしまいます。福島県全体では2014年1月1日現在の20代前半の方の人口は
男性 88,691人
女性 80,532人
で(2)、女性100人に対し男性111人になっています。極端なのが福島県郡山市で
男性 28,092人
女性 24,434人
で(2)、女性100人に対し男性115人で、20代前半の方に限れば男性が15%以上多くなっています。このまま推移すれば福島県郡山市は女性のいない異常な市になってしまいます。郡山市は東北のシカゴなどと呼ばれ(3)、もともと若い女性に人気のない街だったかもしれませんが、それでも異常な数字だと(=^・^=)は思います。
以下に20代前半の毎年3月から1年間の男女別の社会的増減を示します。

※1(2)を(=^・^=)が集計
※2 2013年3月からは同年12月までの集計
図―2 福島県の20代の毎年3月から1年間の男女別の社会的増減
20代男性の社会減は減っていますが、女性の社会減はそれ程には減っていません。このまま放置すれば福島県は「男社会」になってしまいます。これを防止するには、若い女性に魅力ある街づくりが必要です。「東京ガールズコレクション」は若い女性に人気があるそうです。女性に魅力ある郡山市を作るきっかけには良いイベントかもしれません。
<余談>
この行事の開催地を見ると過去17回のうち地方都市の開催は沖縄県1回、宮崎県2回、大阪府1回で(4)、大都市か南国の雰囲気のある場所で北海道・東北や日本海沿岸(裏日本)で実績がありません。多分、福島復興を名目に強引に誘致したと思います。福島県の復興には効果があるかも知れませんが、福島県民の復興にはあまり役に立たない気がします。福島県の復興には人々が放射性物質の事を忘れ、普通に暮らすようになることだと思います。郡山市で学校給食に使用している郡山市産の「あさか舞」は(5)安積(あさか)平野で作らています(6)が、安積平野の水源は猪苗代湖です(7)。そして、猪苗代湖からは今も放射性セシウム汚染魚が見つかっています。

※(8)を集計
図―3 猪苗代湖の魚の放射性セシウム濃度推移
これを見て不安に思う人もいるかもしれません。だったら、福島県民の復興にはならないと思います。福島県民の復興とは、放射性物質を気にしなくて済む環境を取り戻し、豊かに暮らすことです。これには移住とゆう選択があってもいいと(=^・^=)は思います。
(=^・^=)の住む街は多くの街と同じく今も放射性物質を正しく恐れフクシマを逃れた方を歓迎します。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
郡山で華競演 4月に東京ガールズコレクション 本県復興を後押し | 県内ニュース | 福島民報(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(3)
郡山市 - Wikipedia(4)
東京ガールズコレクション - Wikipedia(5)
福島県郡山市ウェブサイト - 組織別 - 学校給食に関する放射性物質の検査結果について(6)
JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト(7)
安積疏水 - Wikipedia(8)
報道発表資料 |厚生労働省
- 2014/01/28(火) 20:45:32|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
福島第一原発の1月4週(1日20日から1月27日)の状況をまとめてみました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①外洋2カ所などがらストロンチウム90由来(2)の全ベータやセシウム
②海岸近くのNo1-16井戸から1リットル当たり310万ベクレルの全ベータ
③海岸近くのNo0-2井戸から1リットル当たり5,600ベクレル

※1 東京電力の発表(4)(6)を元に作成
※2 値は1リットル当たりのベクレル数
図―1 1月3週発表分の最高値
1.外洋から放射性物質
東京電力の発表によると、港湾外側の2カ所の海水から、ストロンチウム90に由来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
北側の5、6号機放水口北側(1月20日採取)
全ベータ 11ベクレル
南側の南放水口付近(1月20日採取)
セシウム137 2ベクレル
全ベータ 14ベクレル
です(6)。以下に南側の南放水口付近の海水の放射性物質濃度の推移を示します。

※(6)(7)より作成
図―2 南側放水口付近の海水の放射性物質濃度推移
これまでなかったストロンチウム90由来の全ベータが見つるようになりました。
2.海岸の井戸から310万ベクレルの全ベータ(新記録)
海岸の近くに掘られたNo1-16井戸から1リットル当たり310万ベクレル全ベータに汚染された汚染水が見つかっています(11)。新記録です。以下にNo1-16井戸の全ベータの推移を示します。

※(7)(8)より作成
図ー3 No1-16井戸の全ベータ推移
どんどん上昇している感じです。図―1を見てわかる通り、この井戸は海の傍にあります。そのうち、海に流れ出しような(あるいは今も流れだしているかも)気がします。先週から外洋で全ベータが見つかるようになっています。
3.トリチウム濃度が上昇中
トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています(3)。(=^・^=)の計算ではエネルギーはセシウム137の30分の1程度ですし、殆どが水ですので、摂取しても体の外に直ぐに出るとしています。
一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、シーベルトで測った同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(9)(10)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(11)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視しています(12)、その井戸の1つのE-3でトリチウムの濃度がじわじわ上昇しています。以下にトリチウム濃度が上がった井戸と最高濃度を示します。
E-3井戸では、これまでの最高の1リットル当たり2600ベクレルのトリチウムが見つかりました。

※(12)を集計
図ー4 E-3井戸のトリチウム濃度推移
この井戸の海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)が、山側(上流)で汚染水漏れが起こり事実上破たんしてます(14)。勿論、地下水バイパス用井戸のトリチウム濃度も高いままです。

※(15)を集計
図―5 地下水バイパス用井戸No12のトリチウム濃度推移
東京電力は地下水バイパスをなんとか動かそうしているようです(16)が、上手くいくですかね。
海岸の傍にNo0-2井戸があります。この井戸のトリチウムも上昇中で1リットル当たり5,600ベクレル(新記録)に達しています。以下に推移を示します。

※(7)を集計
図―6 No0-2井戸のトリチウム濃度推移
<余談>
東京電力は昨年(2012年)7月22日に福島第一原発から今も海へ汚染水漏れが継続していることを発表しました(17)。それから半年近く経って、東電様が実施した対策に効果があったか(=^・^=)なりに気になるところです。もし汚染水漏れ対策に効果があるなら、海水中の放射性物質濃度は下がるはずです。以下に「物揚場前」の海水の放射性物質濃度の推移を示します。

※(7)より作成
図ー7 物揚場前の放射性物質濃度推移
(=^・^=)目には、下がっているようには見えません。それどころか、福島第一原発港湾内で捕まえたシロメバルから、基準値の1000倍以上の1キログラム当たり
11万1000ベクレル
の放射性セシウムが見つかったそうです。

※(18)より作成
図―8 福島第一原発港湾内のシロメバルの放射性セシウム濃度推移
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(1月3週)―海岸近くの井戸から270万ベクレル-(2)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(3)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素(4)
報道配布資料|東京電力(5)
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果(6)(5)の「1.海水(港湾外近傍)」の1月27日付発表(1月27日に閲覧)
(7)
2014年1月24日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.43MB) (8)(5)の「3.地下水(1~4号機護岸)」の1月27日付発表(1月27日に閲覧)」
(9)
めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達(10)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県(11)
第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(12)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計東京電力]【PDF:2.0MB】」
(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-(14)
地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力(15)(4)の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井)」を集計
(16)
第一原発の地下水バイパス計画 国と具体的に協議 東電常務が方針 | 県内ニュース | 福島民報(17)
2013年7月22日海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.43MB)(18)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)― 一昨年500ベクレル、でも去年の検査は2件の南相馬市産大豆ー
- 2014/01/27(月) 20:29:19|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(1月18日から24日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.3号機に謎の流水
1月18日午後2時40分頃に福島第一原発3号機原子炉建屋で瓦礫撤去用ロボットのカメラが3号機原子炉建屋1階の床の排水口に幅約30cmで流れ込んでいるのをとらえました。どこから流れてくるか分からないそうです。

図―1 3号機の床を勢いよくなら流れる謎の水
以下に水の見つかった位置と流れの方向を示します。

※(3)より作成
図ー2 「水」の流れと位置
水からは、1リットル当たり
セシウム134 70万ベクレル
セシウム137 170万ベクレル
全ベータ 2400万ベクレル
の放射性セシウムが見つかっています(10)。当初は1時間当たり1.5トンの割で流れていたのですが、その後に流れが小さくなったそうです(10)。瓦礫撤去作業中に見つかった水ですので、瓦礫で止められていた水が瓦礫を除くことで一気に流れだした可能性もあると思いますが、瓦礫撤去作業が進めば他でも同じ事が起きる可能性があると思います。今回は地下に流れました建屋の外には出てないみたいです(3)が、今後は建屋の外にでることがあるかも知れません。
2.今週も湯気
先週に続き(1)、先週に続き、熱末も新年早々にも福島第一原発3号機原子炉建屋5階中央部からの湯気が出ています。
①1月18日午前8時20分頃~19日午前8時15分頃(2)(6)
2014年1月は2日、9日、16日と18日の4回になります(1)(2)。
の湯気が見つかっています。以下にこれまでの湯気の月別発生回数を示します。

※1 先週までの実績(1)に今週分(2)を追加
※2 2014年は1月24日まで
図―3 福島第一原発3号機の月別湯気発生回数
以下に東電発表の動画をキャプチャーして作成したGifアニメを示します。

※1(6)をキャプチャーし作成
※2 2倍のスピードで早送りしています。
図―4 福島第一原発3号機から舞い上がる「湯気」
3.除染作業で作業員が汚染
1月20日に福島第一原発で除染作業中に作業員が全面マスクのガラス内側が曇ったことから、全面マスク内に指を差し込み、曇りを拭き取っり、その後に休憩所に戻り検査したら、顔面(頬)および口内に放射性物質が付いているのが見つかりました。ただちに作業員の顔面および口内に付着した放射性物質の除染を行ったのですが、ホールボディカウンタ(体内にある放射性物質を体外から測定する放射能測定装置)で調べたら0.38 mSvの被ばくする放射性物質が体内に取り込まれていることが分かりました(7)(8)。
除染作業をしていたのですから、放射性物質も手袋についているのが常識です。それで顔面を触れたり、口の中に入れたら汚染されるのは当たり前です。そんな基本的な知識もない方が作業されているのですかね?福島第一原発って大丈夫ですかね?
4.交通事故
1月21日午後0時10分頃、福島第一原子力発電所5,6号機西側道路で、トラック運転中の下請けさんがハンドルを取られて水道管にぶつかっていまいました。その後、東電社員様が確認しら、水漏れが見つかりました(8)。
なんで事故った下請けさんでなく、別の東電社員様が確認に行ったかの説明はありませんが、ひょっとして下請けさんはトラブルを起こしても余計な事(現場確認とか応急処置)はするなと言われてたりして。だとすると福島第一原発は相変わらず危険な場所ですね・・。
今回は水道管でしたが、これが汚染水の配管にぶつかっていたら大変な事になるところでした。福島第一原発の運転手さんに「安全運転」をお願いします。
5.モバイルROから汚水漏れ
福島第一原発では、事故直後に「冷却」の為に海水を使い、冷却水に塩分が混じってしまいました。冷却水から塩分を取り除くためにモバイルRO装置を使用しています(11)。しかし、この装置はトラブル続きでした(12)。

※(12)を転載
※全て2012年の記録
図―5 2012年の「モバイルRO」トラブル履歴
1月19日午後7時5分頃、4号機使用済燃料プール代替冷却系に接続設置しているモバイルRO装置が、「塩分除去装置ユニット漏えい検知」警報との警報を出しました。周りを調べたらモバイル塩分除去装置を積載している車輌上の堰内に2箇所の水溜まり(約1m×約1m×深さ約3mm、約0.3m×約0.3m×深さ約1mm、2箇所合計の漏えい量は約3.1リットル)の汚染水漏れが見つかったそうです。漏れた汚染水からは1リットル当たり
・セシウム134:2200ベクレル
・セシウム137:8100ベクレル
・コバルト60: 6600ベクレル
・マンガン54: 430ベクレル
の放射性物質が見つかりました。警報が出た時、装置は止まっていたそうです(7)。止まっていてもトラブルを起こすモバイルRO装置は凄いと思います。なおこの装置は、汚染水タンクを囲む堰から汲み上げた汚染水の処理に使うそうですが(12)、大丈夫ですかね?
6.油漏れも
先週に続き(1)、今週も確り油漏れが起こっています。1月23日午後1時50分頃、福島第一原発に仮置きしていた建設機械が油漏れを起こしているのを、パトロール中の東電社員様が見つけました。油はアスファルト上に約50cm×約50cmに広がっており、消防本部へ通報したそうです。
7.堰からくみ上げた汚染水は流します。
トラブルではないかもしれませんが、東京電力は福島第一原発の汚染水タンクを囲む「堰」からくみ上げた汚染水を5項で記載したトラブル続きのRO装置で処理したあと、流してしまう計画を発表しました(12)。
福島第一原発では2013年4月に地下貯水槽からの汚染水漏れが、その後、汚染水を保管するタンクからも汚染水漏れが発覚し、2013年8月末より汚染水タンクを囲む「堰」の弁を閉じて、万が一汚染水が漏れても「堰」で食い止めるようにしましたが、雨が降ると「堰」の中に溜まり、タンクから染み出た汚染水と混じり新たな汚染水を誕生させました。「堰」からの汚染水が溢れるトラブルが頻発したので、雨がふると「堰」の汚染水を汲み上げることにしました(14)。
「堰」からくみ上げた汚染水の1部はノッチタンクと呼ばれるタンクに保管してますが、
半分以上の汚染水は先に汚染水漏れを起こした「地下貯水槽」に保管されたままです。以下に「堰」からくみ上げた汚染水の保管状況を示します。

※1 (12)とgoogle mapから作成
※2 (Bq/l)は1リットル当たりのベクレル数
図―6 「堰」から汲み上げた汚染水の保管状況
「堰」の汚染水は1リットル当たり99~2100ベクレルのストロンチウム90が含まれていまが、総量は6500トン(地下貯水槽3500トン、ノッチタンク3000トン)になります。この汚染水をRO装置で不純物をを取り除いて排水する計画を1月24日までに原子力規制庁に実施計画を申請しました(12)。
8.地下道(トレンチ)とタービン建屋は繋がっている。
福島第一原発のタービン建屋からトレンチと呼ばれる地下道が伸びています。そこに配管が出ているのですが、今は汚染水が溜まっています。そこで汚染水を浄化する装置を付けて、放射性物質濃度を下げる操作をしています。結果は1cc当たりでセシウム137の濃度が
3号機側のトレンチ2万2800ベクレルから794ベクレル
に下がったのですが、
2号機側のトレンチ17万4000ベクレルから2万5700ベクレル
しか下がりませんでした(15)。これについて原子力規制委員会は1月24日に「(汚染水は)タービン建屋に起源がありそうだ。もともと水をためるものではないから、ある程度疑うのは自然だ」と指摘したそうです(16)。
9.ストロンチウム90の測定で東電が謝る
福島第1原発の港湾内の海水や観測用井戸の地下水に含まれる放射性ストロンチウムについて、昨年6~11月までの半年間に採取した約140件の測定値を公表してませんが、その理由を東電は「測定結果に誤りがある可能性があり、公表していなかった」と説明しているそうです(17)。そして原子力規制委員会への報告もしなかったそうです。これについて 規制委の更田委員は「解釈しづらい分析結果であっても公表すべきだ」と指摘され、東電の姉川尚史常務執行役は「マネジメントが徹底できておらず申し訳ない」と謝ったそうです(16)。
<余談>
今週も長くなってすいません(__)。でもそれだけトラブルが多いんです。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月3週)―シールをはがして汚水漏れ―(2)
2014年1月18日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (3)
2014年1月18日3号機原子炉建屋1階主蒸気隔離弁室近傍における水漏れについて(PDF 81.2KB)(4)
東京電力 写真・動画集| 3号機原子炉建屋1階主蒸気隔離弁室近傍における水漏れについて(5)
2014年1月19日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (6)
映像|写真・映像ライブラリー|東京電力中の「報道配布2013年」⇒「2013/7/18 福島第一原子力...」
(7)
2014年1月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (8)
2014年1月21日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (9)
第10回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|(10)(9)中の「資料73号機原子炉建屋 1 階主蒸気隔離弁室付近から床ドレンファンネルへの水の流れについて[東京電力]【PDF:350KB】別ウインドウで開きます」
(11)
(モバイルRO) による原子炉ウェル側の塩分除去 - 東京電力(12)(9)中の「資料2最近の汚染水タンク・堰からの漏えい事象の原因と対策状況について[東京電力]【PDF:19.8 MB】」
(13)
2014年1月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(14)
めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル(15)(9)中の「資料3主トレンチ凍結止水工事の進捗状況について[東京電力]【PDF:1.72MB】」
(16)
タービン建屋も汚染源か 第一原発の汚染水拡散 規制委指摘 | 県内ニュース | 福島民報(17)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月2週)―雨が降らないのに雨漏り-
- 2014/01/26(日) 22:00:18|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数2,233件中4件の基準値超え(全体の0.2%)
②平均は、1キログラム当たり6.1ベクレル、最大270ベクレル(福島県産シロメバル)。
③基準超の食品が「福島」で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年1月4週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.一昨年500ベクレル、でも今年の検査は2件の南相馬市産大豆
福島県南相馬市旧石神村は福島原発30km圏内にある村です。

※(6)(7)より作成
図―2 福島県南相馬市旧石神村
一昨年(2012年)にここの大豆を検査したら、基準値(5)を超える1キログラム当たり
280ベクレルと520ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました(1)。しかし、2013年11月に出荷制限が解除されてしまいました(8)。昨年は確り検査すると思ったらたった2件です。ばらつきを考えれば、たった2件の検査で基準値以下が大多数とは言えません。
2.福島第一原発のシロメバルから11万ベクレルのセシウム
東京電力の発表(9)によると、福島第一原発港湾内で捕まえたシロメバルから、基準値の1000倍以上の1キログラム当たり
11万1000ベクレル
の放射性セシウムが見つかったそうです。気になったので、2013年9月以降の福島第一原発港湾内のシロメバルの放射性セシウム濃度をまとめてみました。

※(9)(10)(11)(12)より作成
図―3 福島第一原発港湾内のシロメバルの放射性セシウム濃度推移
9月の測定では1キログラム当たり370ベクレルでしたので、急上昇って感じです。
<余談>
・必要な検査をしない福島県
・急上昇もある放射性セシウム濃度
放射性物質検査結果を見ていると危険を感じ不安になります。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島県産アサツキから26ベクレル、福島県の検査は9件全で「見つからず」―(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会(7)
福島県ホームページ - 組織別 - 【稲作】25年産稲の作付制限及び25年産米の全量生産出荷管理の対象区域について中の「25年産米に関する作付け制限等の対象地域地図・PDF(平成25年3月19日現在)」
(8)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の一部解除について |報道発表資料|厚生労働省(9)
2014年1月23日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 18.8KB)(10)
2013年10月18日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 13.6KB)(11)
2013年11月20日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 15.4KB(12)
2013年12月18日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 17.1KB)
- 2014/01/25(土) 20:39:36|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
福島県の2013年12月中(1月1日付)の人口動態が福島県のホームページにアップされていました(1)。そこで、福島県内でも放射性物質汚染が酷いと思われる福島県二本松市の各年の3月~11月の死者数をまとめると
2010年3月~12月 560人
2013年3月~12月 627人
で原発事故前に比べ12%も上昇しています。以下に各年の3月から11月の死亡者の推移を示します。

※1(1)を集計
※2 二本松市は震災犠牲者(関連死を含む)はいません(2)。
図―1 福島県二本松市の各年3月から11月の死亡者推移
比較の為に宮城県の死者数の推移を示しますが、二本松市のような顕著な増加はありません。

※(3)を集計
※震災犠牲者(4)を除く
図―2 宮城県の各年3月から11月の死者数推移(震災犠牲者を除く)
福島県二本松市(にほんまつし)は、福島県の北に位置する市で、人口約5万7千人、面積340キロ㎡で、安達太良山と阿武隈川で知られるそうです(5)。農業生産額は約67億円で、福島市、郡山市についで第三位ですが(6)、福島市や郡山市の人口は30万人規模ですので、極めて農業が盛んな市でもあります。
また、避難区域に隣接し、人の住む場所としては福島県内でも放射線量が高い場所の一つです。

(a)福島県内の位置 (b)周辺図
※(7)で作成
図―3 福島県二本松市の位置と放射線量
9月には今年(2013年)の福島県の最高値のなる1キログラム当たり56ベクレルの放射性セシウムが福島県二本松市産牛肉から見つかっています。それだけ放射性物質汚染が酷く残っている市だと思います。

※(8)を集計
図―4 2013年3月~12月の牛肉の放射性セシウム濃度(最高値)
一方で近隣の福島市や伊達市に比べ除染が遅れたそうです(9)。
<余談>
なんか福島県二本松市には2011年3月に突然の死神が来てそのまま居座っているって感じです。死神の正体は?2011年3月に二本松市に来ても。宮城県には来なかったものです。一つしかないと思います。二本松市には震災関連死も犠牲者もいません。
偶然かと思われる方もいると思いますので、以下に偶然に起こる確率の計算結果をしまします。計算は震災前の2年(2010,11年)の死者数の合計1,069人と近々の2年(2012,13年)の死者数の合計1,263を比較したものです。以下の表に示す通り偶然に起こる確率は1.5%で、統計的には差がる値です。計算方法は(10)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報中の「平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報」
(3)
統計データ/宮城県推計人口(月報) - 宮城県公式ウェブサイト(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-(5)
二本松市 - Wikipedia(6)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県市町村民経済計算 報告書中の「第1章 市町村内総生産(Excel形式:513KB)」
(7)
[PDF]文部科学省による福島県西部の 航空機モニタリングの測定結果について(8)
報道発表資料 |厚生労働省(9)
福島の汚染土 仮置き場、設置進まず : 震災情報 : 東日本大震災 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(10)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
- 2014/01/24(金) 20:21:25|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
第二沼沢発電所は、東北電力の所有する揚水式発電所で、その出力は46万kWです。2011年の豪雨のあと止まっていましたが、1月21日に再開しました(1)。でも、沼沢湖のヒメマスからは1キログラム当たり100ベクレルの放射性セシウムが見つかっています(2)。沼沢湖はセシウムで汚染されています。もし、第二沼沢発電所が再開したら、発電所を経由して汚染された沼沢湖のセシウムが、下流に流れるのではないか(=^・^=)は心配です。以下に沼沢湖のヒメマスの放射性セシウムの濃度の推移を示します。

※(2)を転載
図―1 沼沢湖産ヒメマスの放射性セシウム濃度推移
第二沼沢発電所は沼沢湖を上部貯水池、宮下ダムを下部貯水池とする揚水式発電所です。夜に宮下ダムの水を汲み上げ、昼間に水を戻し発電します。以下に沼沢発電所の位置を示します。

(a)広域 (b)沼沢湖付近拡大
※ (a)は(4)、(b)は(5)に加筆
図―2 第二沼沢発電所の位置
下部貯水池の宮下ダムは、只見川の発電所ですので(6)、只見川の水も流れ込み、流れていきます。沼沢湖の水を宮下ダムに流せば、只見川にも流れ出します。セシウム汚染魚を生み出した沼沢湖の水は只見川に流れ、下流を汚染しないか(=^・^=)は不安です。
<余談>
以下に赤城大沼のわかさぎと、赤城大沼の下流に当たる利根川の下流部(茨城・千葉県境)のウナギの放射性セシウム濃度の推移を示します。

図ー3 赤城大沼のワカサギと利根川下流のウナギの放射性セシウム濃度推移
いまだ基準値の1キログラム当たり100ベクレル(8)を超える値ですが、当初から見れば大幅に下がっています。利根川に流れだしたと思います。そして下流のウナギの放射性セシウム濃度は上昇しています。以下に赤城大沼と利根川の位置関係を示します。

※(4)にて作成
図ー4 赤城大沼と利根川
同じ事が只見川や阿賀野川でおこらいといいのですが・・・。放射性セシウム汚染魚を生み出した沼沢湖の水で発電するには不安があります。東北の電力不足はどうするか?不足分は東京電力の責任で供給すべきです。沼沢湖を放射性セシウムで汚染したのは東京電力だからです。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
第二沼沢発電所の運転再開について| 東北電力(2)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―福島の検査場に除染ゴミー(3)
めげ猫「タマ」の日記 第二沼沢発電所再開?―セシウムは下流へ!(4)
地理院地図(5)
めげ猫「タマ」の日記 放射性物質が見つからなくても汚染魚は生まれる。(6)
水力発電所ギャラリー 東北電力宮下発電所 - 水力ドットコム(7)
報道発表資料 |厚生労働省(8)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
- 2014/01/23(木) 20:21:11|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
2011年の3月以降なりを潜めていた豚インフルエンザ(A(H1)pdm2009)が今年(2014)になり再び流行した感じがあります。福島原発事故で東電がばら撒いた放射性物質との関連が心配です。
以下にこの冬(2013/14)と昨冬(2012/13)に見つかったインフルエンザウイルスの種類を示します。

(a)今冬(2013/14) (b)昨冬(2012/13)
※(1)を引用
図―1 今冬と昨冬のインフルエンザウイルス比較
人間は免疫をもっており、細胞はウィルスが侵入すると「これはXXウイルス」と覚えます。2度目にXXウイルスが入ってきたときは、記憶していた細胞が「XXウイルスだけに反応する対抗物質(抗体:こうたい)」をたくさん作り、撃退します(2)。今年の豚インフルエンザ(A(H1)pdm2009)は2009年、10年に流行したものとは少し違うものだと(=^・^=)は思います。放射性は遺伝子を組み替えることがある(3)ので、(=^・^=)は心配です。
<余談>
豚はイノシシ属ですが、イノシシ族はインフルエンザウイルスを拡散する懸念も持たれているそうです(4)。福島県南相馬市産のイノシシの放射性セシウム濃度は昨年(2013)に急上昇しました(5)。

※(5)を転載
図―2 福島県南相馬市産イノシシの放射性セシウム濃度推移
イノシシに取りついたインフルエンザウイルスが、変異して人間に感染したら…
福島に遊びにいっても放射性物質も新型ウィルスの大丈夫かな?
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
https://nesid3g.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data2j.pdf(2)
免疫 とは - コトバンク(3)
めげ猫「タマ」の日記 福島県でノロの集団感染―新型でないといいが―(4)
イノシシ属 - Wikipedia(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月)-福島産イノシシが最高値を更新!-
- 2014/01/22(水) 22:52:47|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ