めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(8月5週)―核燃料プールに落し物

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、8月5週(8月22日から月30日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.またまた油漏れ!
 8月23日、福島第一原発構内の3号機タービン建屋に向か道路に、車から漏れた油と思われる油漏れの跡を下請けさんが見つけました(2)。でも油漏れを起こした車はなかなみつからず車が見つかったとの発表は油漏れだ一報の3日後の8月27日でした(3)。漏れた油はエンジンオイルですが、たぶんその車は3日程度はエンジンオイル漏れに気づかず使われていたことになります。大事にならずに良かったって感じです。なお、消防署に通報したそうです。
 この所、福島第一原発内では油漏れの連続です。最近の油漏れ実績を記載します。
 ①5月29日、福島第一発電構内の免震重要棟駐車場に戻った際に、車から油(エンジンオイル)が漏れ、その後、消防署に通報したそうです。
 ②5月29日、福島第一発電構内企業厚生棟駐車場で、車から油漏れ、その後、消防署に通報
 ③6月6日、福島第一原発構内登録センター西側道路上で、下請けさんが使っている車が燃料配管からのガソリン漏れ
 ④6月17日、5号機残留熱除去系海水ポンプ(A)のモータ下側の軸封部から油が漏れ、消防署に通報したそうです。
 ⑤7月3日午前6時頃、福島第一発電所内協力企業厚生棟前の路上で、下請けさんが使ってしいる車がエンジンオイル漏れ
 ⑥7月7日午前10時43分頃、固体廃棄物貯蔵庫第3棟付近において、仮置きされている発電機から油が漏れ(本稿)
 ⑦7月12日午前11時51分頃、福島第一原子力発電所構内の体育館付近に置いてある車の下から油漏れ
 ⑧8月12日午前9時55分頃、J4タンクエリアに置いてあるトラッククレーンから油が漏れ(以上(4))
 ⑨8月23日 福島第一原発構内の3号機タービン建屋に向か道路を走行中の車から油漏れ。運転手は気づかず(本稿)

2.水位計が故障
 8月24日、2号機海水配管トレンチ(地下道)立坑Aの水位計が「故障」し測定値に急に上昇しました。今後は、2号機海水配管トレンチ立坑は別の立坑Cに設置している水位計にて管理していくそうです(5)。水位計ってバックアップがなんですね!なお、故障の原因の発表はありません。

3.水漏れ検知も故障
 8月25日午後4時25分頃、3号機タービン建屋1階の北側給水加熱器の付近の漏えい検知器が故障し警報が発生しました。なお故障の原因の発表はありません(6)。

4.核燃料プールに落し物
 福島第一原発では4号機に続き、3号機でも核燃料プールからの「核燃料」の取り出し準備を進めています。その作業の一つとして、核燃料取り出しの邪魔になる「瓦礫」と撤去作業を進めています(7)。
 その作業で、核燃料プール内に「落とし物」をしたそうです(8)。東電の映像資料をみると、3号機の「燃料交換機の操作卓」は福島原発事故でも核燃料プールに落下することなく、3号機上部に放置されていました。
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 ※(9)を引用
 図-1 3号機原子炉建屋上部に放置されていた「燃料交換機の操作卓」

これを撤去使用したしたところ誤って、核燃料プールに落としてしまいました。
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 ※(9)を引用
 図―2 核燃料プール内に水没した「燃料交換機の操作卓」

水中カメラで核燃料ブール内を調べたのですが中の「核燃料」の無事は今の所は確認できていないようです(10)。
 似たようなトラブルは今年(2014年)2月6日に3号機核燃料取り出し前の瓦礫撤去でも起きています(11)。こと時は核燃料プールの上部にあった瓦礫のつり上げに失敗して落っことしたもので、核燃料プール外にものを核燃料プールに落とした訳ではありません(11)。福島第一原発のトラブルも少しスケールアップした感じです。

<余談>
 2012年4月あたりから(=^・^=)は福島原発のトラブルを纏めて記事にするようにしています(12)。当初はエイヤーで作った仮設設備が上手く動かないなどのトラブルでしたが、最近は設備が老朽化して、車両からの油漏れみたいなものが頻発しています。福島第一の劣悪な環境では、装置の痛みが早そうです。廃炉まで40年と言われています。このまま無事にもつのですかね?

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―地下道は凍結できないので、詰め物をします―
(2)2014年8月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2014年8月27日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月3週)―凍結止水断念?―
(5)2014年8月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(6)2014年8月26日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(7)中長期ロードマップ|東京電力中の「2014年8月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議)【資料3-5】使用済燃料プール対策(1.30MB)」
(8)2014年8月29日福島第一3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中における燃料交換機操作卓の落下について(PDF 3.67MB)
(9)東京電力 写真・動画集| 福島第一3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中における燃料交換機操作卓の落下について
(10)2014年8月31日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(2月1週)―国会事故調に嘘報告-
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島原発トラブル 4月2週は4件
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  1. 2014/08/31(日) 19:46:01|
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福島フルーツラインはクマさんライン―これって福島原発事故のため?―

 福島市では熊さんの出没しまくっています(1)。(=^・^=)にはフルーツライン沿いが多い気がします。これって福島原発事故の為ですかね(2)?
 福島市郊外にはフルーツラインと呼ばれる通りがあります。この通りには多くの観光果樹園がります(3)。また熊さんの出没があいつでいます(1)。8月26日には熊さんが民家に隣接する鶏舎を荒し鶏2羽が死しんだそうです(4)。でも熊さんが福島市内に均一で出るようではなさそうです。(=^・^=)なりに整理したら「フルーツライン」の当たりに多く出没するようえす。
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 ※(1)(3)(5)かさ作成
 図-1 フルーツライン近辺の熊さん出没状況

これでは福島フルーツラインはクマさんラインって感じです。異常な熊さんの出没について、福島県の地方紙の福島民報は「【相次ぐ熊出没】被害防止へ情報共有(8月13日)」との社説を
「熊の被害を根本から防ぐには、山と人里の緩衝地帯「里山」の復活が必要だ。そのためにも一刻も早く森林除染を進めて、林業やキノコ栽培などを営めるようにしてほしい。原発事故はここにも影を落としている。」
と結んでいます(2)。熊さん出没も原発事故の為?

<余談>
 フルーツライン沿いの観光果樹園の案内を見ると(たとえば(3))を見ると、福島市の果物は美味しいとは書いてあるのですが、熊さんも果物が大好きですとは書いていません。結局は都合の情報だけを発信していると思います。これって放射性物質も同じ?

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ツキノワグマにご注意ください(県北地方) - 福島県ホームページ
(2)【相次ぐ熊出没】被害防止へ情報共有(8月13日) | 県内ニュース | 福島民報
(3)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(4)熊か鶏舎荒らす 福島 民家に隣接、2羽死ぬ | 県内ニュース | 福島民報
  1. 2014/08/30(土) 19:39:05|
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地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm

 福島第一原発の地下水バイパスが5月21日に放水を始めて、3ヶ月が過ぎました。当初は3mの地下水位の低下を見込んでいたのですが、実際は30cmです。
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※1(1)を元に作成
 ※2 OP:小名浜港を基準とした海抜
 図-1 水位観測孔の地下水位

でも、昨年(2013年)に発表した資料では概ね3m低下するとしています(2)。
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 ※(1)(2)を元に作成
 図―2 地下水バイパス稼働前に提示した地下水位低下予測

東電は30cm下がったので効果ありとしていますが、どう見ても効果なしです。
 福島第一原発では汚染水を汲み上げて保管していますが、汚染水が日々増えています。
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  ※(3)を集計
 図―3 福島第一原発内の汚染水総量

(=^・^=)なりに集計すると約60万トンを超えました。このまま行けばいずれ敷地に保管できなくなり、海に流すが溢れさすしかないと思います。
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 ※(4)を転載
 図―4 福島第一原発の敷地を埋める汚染しタンク

汚染水の増加を押されるのは福島第一原発の廃炉作業では緊急の課題の一つです。そこで、汚染水の元なる地下水を事前に汲み上げ海に流す地下水バイパスを4月9日より実施しています。
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 ※(5)を転載
 図―5 地下水バイパスの概要

 東京電力は現在の地下水位観測孔の位置で、地下水バイパスの効果によって3m程度の水位低下が実現でき、地下水位が6m前後になると従前に主張していました(2)。
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 ※1(1)(2)より作成
 ※2 小名浜港を基準とした海抜(OP)で示す
 図-6 地下水バイパス稼働後の水位予測

でも図―1に示す通り約8、9mです。
 東京電力は地下水バイパスの効果によって30cmの水位低下があったと主張しています(1)。福島は7月28日に梅雨明けしました(6)。図-1に示す通り観測孔A,Bは梅雨明けととも水位の低下がみられます。なんか地下水バイパスの効果というよりは梅雨明けの効果って感じです。

<余談>
 東京電力は汚染水対策として
  ①地下水バイパス
  ②保管している汚染水からある程度の放射性物質を分離して保管する多核種除去設備(ALPS)
  ③原子炉やタービン建屋を氷の壁で囲い地下水の流れを遮断する「凍土壁」
  ④海岸に「壁」を作り海への汚染水の流れを止める「海側遮水壁」
  ⑤タービンや原子炉建屋近傍の汚染された地下水を海に流す「サブドレンによる汲み上げ」
などを計画しています。このうち地下水バイパスは既に記載したとおり「効果」が出ていません。多核種除去設備(ALPS)は、トラブル続きで(8)、2年半以上の遅れが確定しました(9)。多核種除去設備(ALPS)の処理は昨年(2013年)の3月末から始まりました(10)。この装置では「濃縮塩水」と東電が呼んでいる汚染水を処理するものですが(11)、減っている兆候がありません。
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 ※(3)を集計
 図―7 増え続ける多核種除去設備(ALPS)の処理前の汚染水

 「凍土壁」(12)について言えば、同じように「凍結」して汚染水の流れを止めようとした地下道の止水工事はあえなく失敗しています(13)。東京電力の会見(14)を聞いていると、凍土壁を実施するためいは「地下道」の止水工事が必須みたいですし、工法が同じなら「凍土壁」だって失敗する可能性が高いとも思います。これについて東京電力は「事前の試験で上手くいっている」と会見で主張していまが(14)、「地下道の凍結」も事前の試験では上手くいっていました(13)

 「海側遮水壁」は汚染水が溜まっているタービン建屋(3)の海側に「壁」を作って汚染水の流れを止めるものです(14)。
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 ※(14)より作成
 図―8 海側遮水壁の概要
 
 そんな事をしたら、内側に流れ込んだ地下水が溜り噴出していまいそうです。
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 図―9 遮水壁設置後の水の流れ((=^・^=)の想像)
 
「サブドレンによる汲み上げ」の概要を以下に示します。

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  ※(16)を転載
 図―10 「サブドレンによる汲み上げ」の概要

原子炉建屋に近い分だけ汚染が酷いと思います。東電は「地下水」だと言っています(14)が、福島の漁師さんは
「地下水ではなく汚染水だ」
と言っているようです(17)。

 東電はどの対策も問題なく、上手く行きそうなことを言っていますが(14)、(=^・^=)は問題だらけだと思います。結局はマシな汚染水から順次、海に流すしかないとおもいます。流すとき福島の方は反発し、安倍出戻り総理や東電は「安全」だと主張すると思います。だったら、「福島」以外の海に流せばいいと思うのですが、(=^・^=)の住む街の海に流そうとするなら
 「福島の危険なゴミは福島でなんとかしろ」
と猛反対します。
 なおNHKは地下水バイパスについて
  「建屋に流れ込む地下水を1日およそ100トン減らすにはこの井戸の水位を数十センチから1メートル下げる必要があり」と(18)、しっかり「嘘」報道をしてます。
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 ※(18)をキャプチャー
 図-11 「水位を数十センチから1メートル下げる必要」と「嘘」報道するNHK

図―2に示す通り3mの水位低下が必要です。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況 2014年8月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議)【資料3-2】滞留水処理(2.94MB)PDF 」
(2)【資料2】汚染水問題に関する各対策の実施状況(1.27MB)PDF
(3)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」等
(4)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス3ヶ月、効果無し
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島、梅雨明け―原発ゼロの夏は乗り切れる
(7)汚染水対策|東京電力
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(14:55 2014/06/20月週)―ALPSにまた遅れ-
(9)target="_blank" title="めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―ALPSは2年半遅れ―">めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―ALPSは2年半遅れ―
(10)多核種除去設備(ALPS)におけるホット試験の開始について|東京電力
(11)多核種除去設備|東京電力
(12)陸側遮水壁|東京電力
(13)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―地下道は凍結できないので、詰め物をします―
(14)【8月28日】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見 - 2014/08/28 18:00開始 - ニコニコ生放送
(15)めげ猫「タマ」の日記 8月には福島第一原発の地面から汚水が噴出しそう
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―今週も下請けさんが倒れる―
(17)県漁連 説明会開催を容認 第一原発地下水放水 | 県内ニュース | 福島民報
(18)原発地下水バイパス効果見えず - NHK福島県のニュース
  1. 2014/08/29(金) 19:31:49|
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原発付近で急に低くなる「国」の津波想定

 8月26日に第8回「日本海における大規模地震に関する調査検討会」が開催され(1)、日本海側全域の津波想定が発表されました(2)。日本海側で20mを超す津波が襲来するなんて報道がなされていますた(3)。また、1部の報道機関は原発付近の津波は低いとの報道もしています(4)。そこで、発表された図表に原発の位置を追記してみら、なぜが原発付近だて急に津波の高さが下がっていました。
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※(2)に原発位置を追記
 図-1 想定津波高さ(原発位置追記)

 日本海はユーラシアプレートと太平洋プレートのプレート境界が走り(5)(6)、日本海沿岸には日本国内に泊、大間(建設中)、柏崎刈羽、志賀、敦賀、もんじゅ、美浜、大飯、高浜、島根、玄海原発が(7)、韓国にはハヌル、月城、古里などの原発があります(8)。
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  ※(7)(8)(9)で作成
 図―2 日本海沿岸の原発

 日本付近では風は概ね西から東に吹きますので(10)、日本の西側にある日本海沿岸の原発が事故ればその被害は福島の比ではないと思います(11)。
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  ※1 (12)を転載
  ※2 福島の集計期間は2011年3月11日から15日の10分毎データ
  ※3 柏崎のデータは、2011年中の日毎の最頻の風向きを集計
  ※4 風下の方向で分布を記載
 図―3 柏崎と福島の風向き分布

 そこで「原発」がどのように扱われているか(=^・^=)なりに調べていみました。
 ①泊原発
  以下に泊原発付近の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―4 泊原発付近の津波想定

 (=^・^=)目には原発の当たりで急に低くなっているように見えます。

 ②大間原発(建設中)
  以下に大間原発付近の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―5 大間原発付近の津波想定

 (=^・^=)目にはやはり原発の当たりで急に低くなっているように見えます。

 ③柏崎刈羽および志賀原発
以下に柏崎刈羽と志賀原発付近の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―6 柏崎刈羽および志賀原発付近の津波想定

 ④福井県の原発
 以下に福井県の原発の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―7 福井県の原発付近の津波想定

 ⑤島根の原発
以下に島根原発付近の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―8 島根原発付近の津波想定

 ⑥玄海の原発
以下に玄海原発付近の津波想定を示します。
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 ※(2)に原発位置を加筆
 図―9 玄海原発付近の津波想定

 なんかどれもこれも原発付近で急に津波想定が低くなっているような気がします。もしこれを超える津波で原発が事故ったら
 「想定外」
と言い訳がでそうです。

<余談>
 福島が安全とは言えない状況であるのにまともに調査もせず(13)(14)(15)(16)、安倍出戻り内閣は「安全」を強弁していると思います(17)。今回データは安倍出戻り内閣の管理下にある国土交通省が発表したものです(1)。一方で国土交通省は「脆弱な国土」とも評しています(5)。でも、原発付近は例外?
 日本海の津波は太平洋の津波と違い一度、起これば大変に危険だと思います。以下に太平洋側のプレートと日本海側プレートの移動速度と境界位置を示します。
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 ※(6)を抜粋
 図-10 プレート移動速度と境界位置

 太平洋側のプレートは年間8~9cm移動しますが、日本海側は1~2cmです。それだけに海底地震の頻度は低く分からない点が多くあると思います。でも以下の二つの特徴は明らかだと思います。
 ①同じ地震規模でも津波が高くなる。
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 ※(18)(19)(20)(21)(日本海側)、(22)(23)(24)を集計
 図―11 マグニチュードと津波高さ

マグニチュード8程度で比較する東北太平洋側は5m程度の津波ですが、日本側は15mを超えそうです。

 ②津波が直ぐに来る。
  東北太平洋沖地震では地震発生から津波到達まで41分の余裕がありましたが(25)、日本海中部地震や北海道南西部沖地震では数分で津波が到達しています(18)(19)。日本海側の地震では地震が発生してから津波が到達するまでの時間が短く、備える余裕がありません。
 これは震源が海岸に近い事もありますが、日本海の海底地形に影響される部分もあると思います。海が津波は深いほど早く進み、浅いとゆっくりになります。
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 ※(26)を抜粋
 図ー12 津波の速度と海の深さ

 以下に福島第一原発沖と柏崎刈羽原発沖の海の深さを示します。
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 ※(27)(28)を元に作成
 図ー13 福島原発沖と柏崎刈羽原発沖の海の深さの比較

日本海側では太平洋に比べ急に海が深くなっています。このため津波のスピードが速く、海岸近くに来ると急に浅くなるので後ろの津波と重なりあいより高い津波になると思います。海岸から震源が近いのも作用しますが…
 もう一つ心配なのが韓国の原発です。日本の原発が安全だとは言えませんが、韓国の原発はかなり酷いみたいです。雨で冷却ができなくなり古里原発が停止したそうです(29)。この原発は過去にもいろいろとトラぶっているみたいです(30)。作用・反作用の法則があるので(31)、日本海で発生した津波は韓国にも向かうはずです。安倍出戻り総理には、(=^・^=)の安全の為に是非とも安全対策を強く要求して欲しいと思います。慰安婦問題どころの話ではないと(=^・^=)は思います。でも安倍出戻り総理は国民の安全より、「韓国」が大事みたいです(32)。
 あと少しで川内原発の「適合性審査」(安全審査ではありません)が終わり合格になるそうです(33)。地元の方は「リスク」も確り評価して自分達に最も利益をもたらす判断をして欲しいと思います。
 本記事のテーマとは無関係ですが、日本海側では津波が直ぐに来ます。地震を感じたらっとりあえず安全な所に逃げましょう。それから「津波警報」を確認する手順を勧めます。「津波警報」を確認している間に津波が来てしまうかもしれません。大部分は空振りになると思いますが、それ以外に身を守る方法はないと思います。


 

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)日本海における大規模地震に関する調査検討会
(2)第8回 日本海における大規模地震に関する調査検討会 配布資料一覧中の「•参考資料-1 データ集1 日本海における地震・津波について(案) (PDF:7.30MB)」
(3)日本海側で20m超の津波を推計 | 国内外ニュース | 福島民報
(4)津波想定 日本海沿岸の原発でも試算 NHKニュース
(5)(1)脆弱な国土
(6)日本付近のプレートとその運動(サイスモ原稿) - 地震研究所
(7)日本の原子力発電所 - Wikipedia
(8)韓国の原子力発電所 - Wikipedia
(9)地理院地図
(10)NIE教育に新聞を:朝日新聞社インフォメーション
(11)めげ猫「タマ」の日記 柏崎刈羽原発の再開は損か得か
(12)めげ猫「タマ」の日記 全機再稼働!柏崎刈羽原発(特別事業計画)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(14)めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島民友さん特集記事「風に惑う」に反論する。
(16)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(17)冬休みの復興応援特集 | 首相官邸ホームページ
(18)北海道南西沖地震 - Wikipedia
(19)日本海中部地震 - Wikipedia
(20)新潟地震 - Wikipedia
(21)新潟県中越沖地震 - Wikipedia
(22)東北地方太平洋沖地震 - Wikipedia
(23)三陸沖北部地震 - Wikipedia
(24)福島県沖地震 - Wikipedia
(25)福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia
(26)気象庁|津波発生と伝播のしくみ
(27)(平成20年8月実施分)[2/4](PDF形式 1672 キロバイト)
(28)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「対象海域」
(29)豪雨で韓国古里原発が稼働中断…津波防水壁、雨水には“お手上げ” | Joongang Ilbo | 中央日報
(30)めげ猫「タマ」の日記 韓国・古里原発の非常用電源停止―韓国の安全文化は大丈夫?
(31)運動の第3法則 - Wikipedia
(32)めげ猫「タマ」の日記 在留邦人保護を放棄した安倍出戻り内閣
(33)川内原発審査書案に意見1万7000通 | 鹿児島のニュース | 373news.com
  1. 2014/08/28(木) 19:39:55|
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福島県の死者数の7月は6%増(対2010年)、でも増えていないところもある


福島県のホームページに2014年7月中の人口動態が掲載していました(1)。各年7月の死者数を見たら
 原発事故前の2010年7月  1,682人
 事故後3年超の2014年7月 1,781人
で6%程増えていました。一方、福島県産米を給食に使用しない市や村(2)では
 原発事故前の2010年7月  321人
 事故後3年超の2014年7月 302人
へっています。さらに数字の確度を上げるために1-7月の死者数について集計してみました。
 原発事故前の2010年1-7月  13,467人
 事故後3年超の2014年1-7月 14,098人
で5%程、増えていました。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.014%でしたので偶然とは思えません。
 一方、地元産米を給食に使用しない市や村では
 原発事故前の2010年1-7月  2,618人
 事故後3年超の2014年1-7月 2,591人
と逆に減っています。なお統計的には明確な差がないのであまり変わらないと見るべきかもしれません。
 以下に各年1月から7月の福島県の死者数の推移を示します。
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 図-1 各年1-7月の福島県死者数

2011年以降に増加しその傾向が止まっていません。以下に地元産米を使用しない市や村(いわき市と西郷村)(2)の死者数の推移を示します。
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 図―2 給食に地元産米を使わない地元産のお米を使わない地域の死者数

特段、増えた様子はありません。

<余談>
 以下に地元産米の不使用としている市や村と使用していない市や町の位置を示します。
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  ※(2)より作成
 図―3 福島県各市町村の給食での地元産米利用状況(会津地方を除く)

 福島県産2011年産米からは高濃度の放射性セシウムが見つかりました(3)(4)(5)。以下にその様子を示します。
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 ※(3)を元に作成
 図―4 2011年産米の福島県産米セシウム濃度分布

検査5066件中、1445件で現在の基準値(6)を超え、最大は基準値(5)の約13倍の1キログラム当たり1270ベクレルです。
 ただし2012年以降、このような大規模なサンプル調査の発表結果はないと思います(7)。その代わり全袋検査を実施していると福島県は主張しています。福島県は仕様については公開していますが、同HP(7)を見てもデータがありません。
 全袋検査は2012年以降に導入された新しいタイプの簡易検査です。従前のGeによる精密検査と比較データはありません。(=^・^=)が依然に推計したら全袋検査の測定誤差は基準値の75%の1キログラム当たり75ベクレル以上です(8)。検査とは言えません。福島県産米を安全に見せ掛けるための「儀式」です。
 (=^・^=)が給食に地元産米を使用しているのを確認できたのは福島市、郡山市、伊達市、二本松市、本宮市および川俣町です。一方、2011年に当時の暫定基準値を超えるお米が見つかったのは福島市、伊達市、二本松市そして川俣町です(4)(5)。これらの市や町では地元産米を給食使用しています。以下に地元産米を給食に使用いている市と町の死者数の推移を示します。
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 ※(1)を集計
 図―5 地元産米を給食に使用している市と町の死者数(福島県、各年1-7月)

死者数は
2010年1-7月の死者数 4,770人
2013年1-7月の死者数 5,035人
で、約6%増えています。学校給食は保護者の理解がないと成立しないので(9)、保護者の方も地元産米に対する抵抗感が少ないと思います。家庭でも放射性物質汚染の心配がない他地域産でなく福島産を食べていると思います。なんか「福島産 食べて応援 あの世行き」って感じです。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれは(=^・^=)だけではないみたいです。
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 ※(10)を抜粋
 図―6 福島は梨のシーズン(11)、でも茨城産も並ぶ福島県いわき市のスーパーのチラシ

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口 - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第276報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 福島県の米の検査結果」
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第306報) |報道発表資料|厚生労働省
(5)過去の行政による検査結果概要中の「2012年1月13日~20日の情報.pdf」
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(9)コメ地産地消へ回帰 県内の学校給食 | 東日本大震災 | 福島民報
(10)平白土店 | マルト - 店舗情報
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週)―福島の汚染食材を5日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー
  1. 2014/08/27(水) 14:17:12|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週)―福島の汚染食材を5日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。8月4週の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えのセシウム汚染所品が見つかっています(4)。
  ①検査数1,203件中3件の基準値超え(全体の0.25%)
  ②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大430ベクレル(福島県産チチタケ)。
  ③基準超の食品が福島県のみで見つかっています。
で見つかっています。
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  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年7月1週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島の汚染食材を5日間も秘匿する安倍出戻り内閣
 福島県西会津町は福島県の西外れにある町です(7)。
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福島県西会津町は福島県の西外れにある町です(7)。
  ※(8)を元に作成
 図―1 本記事に出て来る地域

西会津町の野生のキノコ(チチタケ)から基準値の4倍以上の1キログラム当たり430ベクレルの放射性セシウムがみつかりました((3)の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果」のNo297)。西会津町産のキノコはこれまで基準値を超えたことがないので、出荷制限はされていませんでした(9)。
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 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界以下を示す。
 図―2 西会津町産キノコの放射性セシウム濃度の推移

検査結果は21日に出ていたのですが、安倍出戻り内閣が出荷制限を発表したのも(10)、結果を公表したのも(11)、5日後の8月25日です。5日間も秘匿されていました。安倍出戻り内閣は茨城のキノコ(チチタケ)の基準超えの事実を7月31日から8月12日も秘匿していました(10)。こちらは未だに出荷制限がされていません(3)。
 福島産の食品は急に放射性物質濃度が上がる事あります。でも直ぐに公表されることはありません。

2.主産地を検査せず「安全宣言」を出し続ける福島県
 8月22日に福島県産ナシの「安全宣言」が福島県から出されました。
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 ※(11)を引用
 図―3 梨は「安全」する福島県の広報(8月22日改定)

 ちゃんと検査しているのか(=^・^=)は心配です。以下に福島県内の梨の生産量を示します。
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  ※(12)より作成
 図―4 福島県の梨の生産量

 以下に今年(2014年)の福島県産梨の検査数を示します。
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  ※(1)を集計
 図―5 福島県産梨の検査数

 主産地の福島市の検査がなされていません!福島県産梨の安全宣言は主産地の福島市の検査をせずに出されています。これは梨だけではありません。今年の福島県産の主要な果物は主産地を検査せずに安全宣言がなされています。
 6月27日 主産地の福島市、伊達市、国見町、桑折町を検査せずに「桃」の安全宣言(13)
 8月12日 主産地の福島市、伊達市を検査せずに「ブドウ」の安全宣言(10)
 8月22日 主産地の福島市を検査せずに「梨」の安全宣言(本稿)
などがあります。加えていれば、福島市の観光果樹園は福島産の果物(梅を除く)が検査される前に開園されています(14)。
 キーワードは「福島市」だと思います。図―2に示すように福島市は福島県内でも放射性物質汚染の酷い場所です。このような場所をさけ周りを検査して、基準値以下なら「安全宣言」みたいです。これは完全なデータのごまかしです。
 もっと恐ろしいニュースが飛び込んできました。なんとまともに検査されていない福島市産の「梨」をインドネシアに輸出するそうです(15)。
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 ※(16)をキャプチャー
 図―6 検査されていない福島市産の「梨」の輸出を報じる福島のローカルTV(TUF)
大丈夫ですかね?

3.福島産キュウリは一度検査したらもう検査しません!
 福島県は「夏秋きゅうり」の収穫量が日本一だそうです(17)。
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 ※(18)を転載
 図―7 福島県のキュウリの生産量

 8月22日の福島県の発表によると須川市の県立長沼高校のプールから1キログラム当たり0.69ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(20)。従前の7月初旬の検査では見つかっていないので(21)、何処からか飛んできてプールに落ちた可能性が否定できないと思います。
 プールに落ちるならキュウリの畑に落ちても不思議ではないと思います。そこで須賀川市産キュウリの検査結果を調べたら、今年は6月末に3件の検査をしただけで、それ以降の検査がありません。これでは放射性物質が飛んできて、キュウリが汚染されても分かりません。以下に須川市産キュウリの年度別の検査数を示します。
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 ※(1)を集計
 図-8 福島県須賀川市産のキュウリの累積検査数

須賀川市のキュウリは6月後半から10月の4ヶ月半の長いシーズンがあります。
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 ※(22)を抜粋・加筆
図―9 須賀川市産キュウリの累積検査数

 検査数はどんどん減っています。そして今年はシーズン初めにたった3件の検査をしただけす。図-7に示すように6000トン以上キュウリが出荷されています。1本100gとすれば(23)、7000万本です。福島県は福島産品は確り検査されており安心・安全だと主張しています(24)。でも(=^・^=)にはシーズンはじめにたった3件の検査で4か月半の長きに渡り7000万本のキュウリの安心・安全を担保するのは無理がある気がします。
<余談>
・基準超えが見つかっても直ぐには公表されない福島産
・主産地を検査せずに「安全宣言」が出される福島産
・シーズ初めのたった3件の検査で安全が主張される福島産
これでは「福島産 食べて応援あの世行き」って感じです(25)。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれは(=^・^=)だけでないみたいです。
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※(26)を抜粋
図―10 福島はトマトのシーズン(27)、でも青森県産のトマトが乗っている福島市のスーパーのチラシ

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第893報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―宮城のスズキは180ベクレル、福島は120ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)西会津町 -町の概要-
(8)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」
(9)食品中の放射性物質の検査結果について(第892報) |報道発表資料|厚生労働省中の「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:464KB) 」
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月2週)―汚染食品がマーケットの流出!12日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー
(11)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「くだもの編 [PDFファイル/128KB]」
(12)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(13)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月)―主産地を検査せず安全宣言を出す福島県ー
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島市の果樹園開園、でも検査はされていません。
(15)インドネシアにモモとナシ出荷 JA新ふくしま、伊達みらい | 県内ニュース | 福島民報
(16)スイッチ20140825 "スイッチ20140825
(17)福島県・福島市|なるほど統計学園
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島県伊達市の農作物は1部しか放射性物質検査されていない?
(19)平成26年度学校等屋外プールの環境放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(20)(19)中の「平成26年8月4日~8月13日調査分(速報) (PDF:204KB)(平成26年8月22日更新)」のNo27
(21)(19)中の「平成26年7月2日~7月9日調査分(速報) (PDF:243KB)(平成26年7月18日更新)」のNo30
(22)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(23)きゅうり - 簡単!栄養andカロリー計算
(24)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(26)AEON | 店舗情報 | イオン福島店
(27)HOME > みらいのベジタブル > とまと
  1. 2014/08/26(火) 13:35:51|
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女の子しか生まれない福島県桑折町

 福島県が発表している2014年7月中の人口動態(1)を見たら、福島県桑折町で生まれた赤ちゃんは女の子が4人でしが、男の子が生まれていません。桑折町は「放射能対策推進町民会議」が設置されており(2)福島県内でも放射能汚染が酷い場所だと思います。
 以下に桑折町の男女別の赤ちゃん誕生数を示します。
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※(1)より集計
 図―1 福島県桑折町の赤ちゃん誕生数

2014年5月くらいから女の子の誕生数が男の子の誕生数を上回るようになり、2014年7月には男の子が0になりました。
  2014年5~7月
    男の子  4人
    女の子 14人
で急に男の子だけが生まれなくなりました。偶然に起こる確率を計算したら1.8%以下でした。
 福島県桑折町は福島県北部に位置し、福島原発事故によって大量の放射能が降ってきた町の一つです。
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※(3)を元に作成
 図―2 福島県桑折町の位置

 総世帯数 4,055世帯中、農家世帯が約4分1の1,018 戸あり(4)、非常に農業が盛んな町だと(=^・^=)は思います。また桃は毎年、陛下に献上されています(5)。一方、学校給食の材料を見ると、桑折町産のきくたち菜、大根、キュウリなどを使用しており(6)、保護者の間には「地元産」に対する抵抗感は少ないと思います。
 一方で農地は放射能汚染物を識別するためのクリアラスレベル(セシウム134,137合計で1グラム当たり200ベクレル)(7)の5倍を超える1キログラム1000ベクレル以上の放射性セシウムで汚染されています。
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 ※(8)を抜粋
 図―3 桑折町の農地のセシウム濃度

 そして梅、タケノコなどにはいまも出荷制限がなされています(9)。福島県桑折町の皆さんは、放射性物質の畑で取れた作物を食べて暮らしていると思います。

<余談>
 同じような現象は、同じ伊達郡に属する川俣町でも見つかっています(10)(11)。
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 ※(1)より集計
 図―4 福島県川俣町の赤ちゃん誕生数

あるいは、避難区域の中で避難完了が福島原発事故後3ヶ月過ぎの6月22日となった福島県飯館村では、原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月頃から男の赤ちゃんが少なくなっています。
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※(11)を集計
 図―5 福島県飯舘村の赤ちゃん誕生数

  男の子が生まれなくても、女の子が生まれれば問題ないと多くの方が考えると思います。まして、福島県の女性は隣の宮城や茨城の女性に比べ綺麗ですし・・・
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 ※(5)を転載
 図―6 桑折町の献上桃の選果式に登場した福島県の綺麗な女性

でも他に影響がないか心配です。放射線影響研究所は、放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つとして、広島・長崎では赤ちゃんの男女の比率(出生性比)に異常が認められなかったことを挙げています(13)。通常は男の子の方が少し多く生まれます(14)。でも放射線量の高い福島の地では逆転現象が起こっています。放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つが崩れたのは間違いないと思いまいます。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
  ※1 計算方法は(14)による。
  ※2 川俣町の集計期間は2013年7月から
  (a)桑折町
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  (b)川俣町
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―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口 - 福島県ホームページ
(2)放射能対策推進町民会議だより 第21号~最新号 - 桑折町ウェブサイト
(3)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」
(4)福島県桑折町
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月1週)―献上桃の検査データをねつ造する福島県ー
(6)平成26年度学校給食放射性物質測定結果 | 桑折町ウェブサイト中の「平成26年度学校給食放射性物質測定結果(5月分) [PDFファイル/218KB] 」
(7)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(8)農地土壌の放射性物質濃度分布図(桑折町)
(9)農産物の出荷制限について | 桑折町ウェブサイト
(10)伊達郡 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供
(12)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県川俣町
(13)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(14)出生性比
  1. 2014/08/25(月) 19:26:11|
  2. -
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福島県民管理調査!会津の中でも放射能汚染の低い場所は少ない

 今日(8月24日)に第16回福島県決民健康管理調査検討委員会が開かれました(1)。そこで、会津地方が他の地域に比べ低いとのデータが提示されましたが、会津地方では検査が遅れているためとの説明がありました(2)。会津地方を中通りに隣接または除染対象となる放射能汚染が相対的に高い地域と、これいがいの低い地域に分けて比較してみました、
 放射能汚染が高い所 0.04%(検査22,732人中9人)
 放射能汚染が低い所 0.00%(検査9,827人中0人)
で、放射能汚染が低い所では発生していません。このような事が偶然に起こる確率を計算したら4.7%でしたので偶然とも思えません。
 
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺癌を起こりました(3)。これを受けて福島県では、「福島第一原子力発電所事故による県内の放射能汚染を踏まえ、福島県が、県民の健康不安の解消や将来にわたる健康管理の推進等を図ること」が目的に行われていますが(4)、その項目の一つに「甲状腺検査」があります(4)。今日(8月24日)に 第16回福島県「県民健康調査」検討委員会が開催され、103人の子供さんが癌もしくはその疑いであると報告がありました(2)。
 福島県は東から福島第一原発のある浜通り、中通りそして会津の3地域に分けられます(3)。その中で地域別の甲状腺癌患者数が発表になりました
 ①避難区域等13市町村(※1) 0.034%(  4、813人中14人)
②中通り(※2)       0.036%(167、593人中61人) 
 ③浜通り(※2)       0.035%( 53、803人中19人)
 ④会津            0.028%( 32、470人中 9人)
 ※1 特定避難勧奨地点のみの伊達市を含む
 ※2 だたし①に含まれる市町村は除く
で、会津が少なめに出ています。これについて 
「「悪性ないし悪性疑い」者率は「避難区域等 13 市町村」、「中通り」、「浜通り」はほぼ同様であったが、「会津地方」でやや低めであった。会津地方では二次検査完了者の割合が他の地域に比べて低めであり、その影響が考えられる。」と会津では検査が遅れたためと説明しています(2)。
 それだったら「会津」の中で比較すればいいと思い比較してみました。会津を除染対象となった3町村(会津美里町、会津坂下町、湯川村)(6)および中通り隣り合う3市町(会津若松市、猪苗代町、下郷町)を放射能汚染が高い市町村とし、それ以外の地域に分けて比較してみました。
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※(7)の加筆
 図-1 (=^・^=)が実施した会津の地域分け

そしたら
 放射能汚染が高い所 0.04%(検査22,732人中9人)
 放射能汚染が低い所 0.00%(検査9,827人中0人)
で、放射能汚染が低い所では発生していません。このような事が偶然に起こる確率を計算したら4.7%でしたので偶然とも思えません。
 以下に市町別の発生率を図示します。
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 ※(2)を元に作成
 図―2 甲状腺癌の発生状況

(=^・^=)には高い場所と引い場所に偏りがあるように見えます。

<余談>
 2011年11月に最初の甲状腺癌または癌の疑いの人がみつかってからどんどん増えています。そして今日の発表では103人になりました(2)。以下にこれまでの甲状腺癌または疑いの方の推移を示します。
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 ※(8)を元に作成
 図―3 甲状腺癌または疑いの方の推移

どんどん増えていってます。いったい何人になるんですかね。
 朝日新聞が検討委員会が開催される前に、内容を報道していました(9)。関係者がリークしたと思うのですが、
「県は「被曝の影響とは考えにくい」としている。」
なんてコメントがついていました。これは会議できまる結論でないですかね?(=^・^=)も中継をみていたのですが(10)、その通りの結論になりました。最初から結論は決まっていた?
以下に偶然に起こる確率の計算結果を付けます。
 表―1 偶然に起こる確率の計算表
 ※計算方法は(11)による。
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―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第16回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成26年8月24日開催) - 福島県ホームページ
(2)(1)中の「 資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【暫定版】 [PDFファイル/3.01MB]」
(3)チェルノブイリ原発事故の影響 - Wikipedia
(4)福島県民健康管理調査 - Wikipedia
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(6)除染情報サイト:環境省
(7)文部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について | 原子力規制委員会
(8)県民健康調査 検討委員会について - 福島県ホームページ
(9)甲状腺がん、疑い含め104人 福島の子供30万人調査:朝日新聞デジタル
(10)News | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
(11)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2014/08/24(日) 19:48:28|
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福島第一原発汚染水(8月3週)―地下水バイパスは汲み上げ停止、隣の井戸が上昇します―

 福島第一原発の8月4週(8月18日から8月23日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からは相変わらずセシウム等の放射性物質が見つかる
 ②地下水バイパスのNo5、No11のトリチウム濃度は上昇中
 ③止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇

1.今週も外洋からセシウムなどの放射性物質
 今週も外洋からセシウムなどの放射性物質が見つかっています。以下に1リットル当たりの値を示します。
 ①5,6号機放水口北側(4)(5)
  全ベータ      13ベクレル(8月18日採取)
 ②南放水口(4)(5)
  セシウム137   0.83ベクレル(8月18日採取)
  全ベータ      9.9ベクレル
 ③排水路出口(T-2)(6)
  全ベータ      9.7ベクレル(8月18日採取)
 以下に外洋の観測点位置と放射性物質濃度を示します。
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 ※(4)(5)(6)にて作成
 図ー1 福島第一原発近傍の外洋での放射性物質濃度

また南放水口付近の放射性物質濃度推移を示します。
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 ※1(4)(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
 図―2 南放水口付近の放射性物質濃度の推移

低下している様子がありません。

2.地下水バイパスは汲み上げ停止、隣の井戸が上昇します
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(7)。地下水バイパスからくみ上げた汚染水にはそれなりのトリチウムが含まれており、いまも福島の海に流されています。地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら1400億ベクレルを超えました。
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 ※(8)を集計
 図―3 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 トリチウムどの程度まで安全か危険かよくわかっていないと(=^・^=)は思います(9)。(=^・^=)は不安です。そしてもっと不安なことがあります。東京電力によるともっともトリチウム濃度の高いNo12井戸の汲み上げを一時停止したそうです(10)。その成果でしょうか。地下水バイパス放流水のトリチウム濃度は一時は低下しました。
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 ※(8)を集計
 図―4 地下水バイパス排水のトリチウム濃度推移

でも汲み上げを再開するそうです(11)。再びの再上昇は避けらません。
 地下水バイパス用の井戸の山側(西側)では汚染水漏れをここしたタンクがあり、タンクと地下水バイパス用井戸の間に東京電力は井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を観測しています。
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 ※(12)(13)より作成
 図―5 地下水バイパス山側の井戸の放射性物質濃度

 高い濃度の放射性物質がみつかています。以下にE-10井戸のトリチウム濃度推移を示します。
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 ※(12)を集計
 図―6 E-10井戸のトリチウム濃度推移

 乱高下し時としてきわめて高い濃度を示します。上がるとは高濃度のトリチウムが流れ込んでいることを示し、下がるとは高濃度のトリチウムが海側(地下水バイパス井戸側)に流れて行くことをしめしているはずです。地下水バイパス井戸に向かって高濃度のトリチウムが流れています。そのうち地下水バイパス井戸に到達し濃度を上げそうです。

 以下に地下水バイパス井戸No11の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(13)を集計
 図―7 地下水バイパス井戸No5のトリチウム濃度推移
 
 どんどん上昇しています。No12の汲み上げを停止したら、隣のNo11井戸のトリチウム濃度が上がってしまいました。


3.止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
 東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示すように高濃度の汚染水が見つかっています。
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※(5)を集計
 図―8 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

以下にNo3-4井戸のセシウム濃度の推移を示します。
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 ※(5)を集計
 図―9 No3-4井戸の放射性セシウム濃度推移

 また濃度は低いのですが、どんどん上昇しています。この井戸は海岸近くにあるのでそのうち福島の海に流れ「汚染魚」の元になりそうです。



<余談>
 地下水バイパスが4月9日に稼働を開始してから(14)、4ヶ月以上経ちました。(=^・^=)の知っている範囲では「上手くいいた」との発表はないようです。(=^・^=)なりに東電の発表を見る限りは、失敗したも同然だと思います(14)。そのためでしょうか、地下水バイパス井戸より地下水バイパス井戸より近い原子炉建屋に近いサブドレン井戸からも地下水を汲み上げて海に流す計画を進めています。東京電力は汚染水を汲み上げ浄化したあとの分析結果を発表しています(16)。ただし、項目は
 セシウム134,137、セシウム以外のガンマ核種(たとえばコバルト60)、全ベータ(たとえばストロンチウム)およびトリチウムで(16)、アルファ線を出す放射性物質(たとえばプルトニウム(17))などは検査していません。装置の仕様を見る限り、セシウム、ストロンチウム、アンチモンしか取り除けず後は垂がし予定みたいです(18)。同じような装置の多核種除去設備(ALPS)では62種類の放射性物質を分析しています(19)。余に分析項目が少ない気がします。この結果について、福島の漁師さんは
「反対したって、どうにもなんねえ。」
とコメントしたそうです(20)。なんか完全にあきらめモード

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(8月3週)―福島第一原発港湾内の汚染魚のセシウムは下がらず―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(6)(2)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(8)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(9)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(10)2014年8月21日地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 77.1KB)
(11)2014年8月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(12)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」
(13)(2)中の「揚水井の分析結果」
(14)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス3ヶ月、効果無し
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月3週)―凍結止水断念?―
(16)2014年8月22日福島第一原子力発電所 サブドレン他浄化装置 浄化性能確認試験結果(PDF 9.03KB)
(17)新潟県:どんな放射性物質(核種)があるの?
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月3週)―凍結止水断念?―
(19)福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)B ... - 東京電力
(20)ニュース|福島中央テレビ
  1. 2014/08/23(土) 19:33:31|
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トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―地下道は凍結できないので、詰め物をします―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、8月4週(8月17日から21日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.地下道は凍結できないので、詰め物をします。
 福島第一原発では、タービン建屋からのトレンチ(地下道)漏れた汚染水を回収するために、タービン建屋とトレンチの間を凍らせ、水の流れを遮断する作業を行っています。ところがなかなか凍らず止水ができない状態です(1)。8月19日に第26回「特定原子力施設監視・評価検討会」が開催され(2)、その概要が明らかになりました。
 凍結はタービン建屋の出口付近の地下道(上部)に立坑を掘り、そこに凍結管を通し間の中を(冷たい冷媒、Ex液体窒素)等を流し水を凍らせて流れを凍らそうとするものです。
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 ※(3)とgoogle mapで作成
 図-1 2号機開削ダクト付近拡大図

この部分の温度断面を以下に示します。
brg140822b.gif
※(3)を抜粋
 図―2 2号機開削ダクト断面の温度分布

 この部分は6月13日から冷やし始めましたが、3ヶ月以上経過した8月18日なっても10℃以上の場所があります。以下にS14地点、地下3mの温度の推移を示します。
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 図ー3 S14地点地下2mの温度推移

 最初の10日間程度は温度が順調に下がったのですが、あとは下がらくなりました。7月中旬頃には「凍らない」との結論をだしていいはずですが・・・
 その後に氷やドライアイスを投入しても上手く行かったようです(3)(6)。そのため、凍らなかった部分に止水材を入れて凍らすことを考えているようです(3)。だだ具体的な方法は決まっていません。モックアップを作って実験して確かめてから具体的にどうするか決めるそうです。この対応を福島県の地方紙の福島民報は「泥縄式」と評していました(7)。
 今回の凍結作業でも事前にモックアップを作って試験していました。その時は上手くいったのですが(8)、今回は失敗しました。その理由を東電は会見で「水に流れ」あったとしています(9)。でも「流れる水は凍らない」って常識でないですかね(10)?それを考慮しない東電も、認めた原子力規制委も言ったになーにって感じです。

2.下請けんさが熱中症―病院に着くまで1時間超!
 福島第一原発では今週も下請けさんが倒れました。
 8月20日午前11時40分頃、作業を終えた下請けんさが入退域管理棟に向かう途中に熱中症になり体調不良を訴え、医師の診察後12時44分に急患移送車にて福島第一原子力発電所を出発し、14時に病院に到着しました(11)。救急車で病院に運ばれるまで1時間16分は掛かっています。今回は助かったからいいですが、こんなに時間が係っていいのですかね?それにしも福島第一原発は事故続きです。
福島第一ではここの所、けが人・病人が続発です。
 5月 8日 下請けさんが、脳内出血。
 5月10日 下請けさんが、車に乗ろうとし、車のドアに右手薬指を挟み骨折。
 5月12日 下請けさんが、クレーン転倒の為ケガ(双葉郡楢葉町にある資材ヤード)。
 5月19日 下請けさんが、パトロール中に転んで右足を骨折。
 5月27日 下請けさんが、汚染水タンクの工事中に転んで骨折。
 5月28日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。 
 6月 6日 下請けさんが、体調不良になり救急車で搬送。
 6月28日 下請けさんが、足を滑らせ骨折
 7月25日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送。
 7月29日 下請けさんが、熱中症らしき症状で救急車で搬送
 8月 8日 下請けさんが、行き倒れて死亡。なを原因不明(以上(12))
 8月20日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送(本稿)
 なぜかすべて下請けさんですが、(=^・^=)は福島第一原発で頑張っている下請けさんに言いたいことが一つだけあります。下請けさんの犠牲で福島復興ができても(=^・^=)は喜びません。(=^・^=)が喜べる福島復興の最低条件は、復興作業で犠牲者が出ない事です。

3.福島第一原発の建屋カバーの撤去に入れず
 福島第一原発の1号機は現在は放射性物質飛散防止の為に「建屋カバー」に覆われています(13)。1号機の核燃料プールの準備作業として8月4日以降に建屋カーバーの解体を始める予定でした(14)。
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 ※(14)をキャプチャー
 図―4 8月4日以降に「建屋カーバー」を解体すると報じるFNN

今日(8月22日)現在でも、建屋カーバーの解体が始まっていません。昨年の8月19日に福島第一原発3号機の瓦礫撤去作業中に放射性物質が飛散し(15)、1部が福島県産米に降りかかりセシウム汚染米を生み出したとされています(16)。
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同じ事が1号機の「建屋カーバー」解体でも心配されるのですが(16)(17)、国は福島県南相馬市の市議会に説明を行ったそうです。でも議員からは批判の声が相次いだそうです(17)。
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 ※(17)をキャプチャー
 図―6 「建屋カーバー」解体を批判する南相馬市議会議員

福島県南相馬市は福島県第一原発から概ね30km圏内にあり、今も1部が避難区域になっています。
brg140822g.gif
  ※(18)(19)より作成
 図―7 福島県南相馬市

 空から放射性物質が降ってきたらたまらないと思います。現在、4号機の核燃料プールから核燃料の取り出しが行われていますが、取り出した燃料は福島第一原発内に保管されたままです(20)。たとえ燃料を取り出しても引き受けてはいないので、福島第一原発内の別の場所に移るだけです。だったら急ぐこともない気がします。


<余談>
 8月21日に「原子力損害賠償支援機構」が改組され「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」が発足しました(21)。これまでの業務(東電の賠償資金と調達と支給)に加え、廃炉作業の企画・立案なども加わるようです。安倍出戻り内閣が東電に口を出す出先機関ができたようです。東電も内部の福島第一廃炉推進カンパニー内に「プロジェクト計画部」があります(22)。二頭立てになり、混乱しないか心配です。福島県の地方紙の「福島民友」は8月21日付の「 新原賠機構が発足/まずは汚染水対策で力示せ(8月21日付)」との表題の社説を
「新機構(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)の発足で気掛かりなのは、原発の安全を監視する原子力規制委員会との役割分担だ。規制委も第1原発の汚染水対策では東電に対してさまざまな注文を付けている。役割分担を明確にし、指揮系統が混乱することは避けなければならない。 」
と結んでいます(23)。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月3週)―凍結止水断念?―
(2)特定原子力施設監視・評価検討会|会議|原子力規制委員会
(3)第26回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「資料12,3号機海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の進捗について [東京電力]【PDF:2.4MB】」
(4)第25回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「資料12,3号機海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の進捗状況について[東京電力]【PDF:1.7MB】」
(5)第24回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「2,3号機海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の進捗状況について[東京電力]【PDF:2.7MB】別ウインドウで開きます」
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月4週)―地下水バイパスで地下水位は下がらず―
(7)東電対応「泥縄式」 第一原発止水工事 規制委検討会で本県関係者が批判 | 東日本大震災 | 福島民報
(8)第19回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「資料12,3号機海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の概要について[東京電力]【PDF:1.7MB】別ウインドウで開きます」
(9)【8月21日】東京電力 記者会見 - 2014/08/21 17:30開始 - ニコニコ生放送
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の凍土壁は税金の無駄遣い?
(11)2014年8月21日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―今週も下請けさんが倒れる―
(13)2014年7月17日福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバーの解体について(PDF 744KB)
(14)福島第1原発1号機建屋カバー解体 8月4日以降に作業開始(福島14/07/31)
(15)第26回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会
(16)めげ猫「タマ」の日記 飛散対策の効果は不透明―福島第一1号機建屋カーバー解体
(17)ニュース|福島中央テレビ
(18)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ)」
(19)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(20)燃料取り出し|東京電力
(21)原子力損害賠償・廃炉等支援機構
(22)廃炉カンパニーについて|東京電力
(23)みんゆうNet -社説・福島民友新聞社-
  1. 2014/08/22(金) 19:45:24|
  2. -
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