fc2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(9月3週)―弁が壊れていました―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、9月3週(9月14日から20日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.汚染水漏れのタンクの弁は壊れていた
9月9日午前10時30分頃、Dエリア内D5タンクに設置されている止め弁の当たりから汚染水漏れが見つかりました(1)。以下にDエリアの場所を示します。
 brg140913b.gif
  ※(1)を転載
 図―1 汚染水漏れタンク位置
 
 汚染水漏れを起こした「弁」を取り外し調べたら「亀裂」あったそうです(2)(3)。これでは汚染水の流出が防げないので「原子力規制委員会」に通報したそうです(2)。以下に「亀裂」の位置を示します。
brg140920a.gif
※(4)を引用・加筆
 図―2 弁の亀裂位置

 このタンクはGoogle Mapで見るとまだ映ってないので、タンクとしては新しいタンクだと思います。それでも「弁」に亀裂が入り汚染水漏れ!古いタンクはどうなんですかね?


2.地下水バイパスの水位低下は20cm、当初想定は3m
  地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです。4月9日に地下水の汲み上げを開始してから(2)、5ヶ月が経過しました。
brg140609a.gif
 ※(5)を転載
  図―3 地下水バイパスの概要

 地下水バイパスが稼働する前に東京電力は地下水バイパスが稼働すれば3mの地下水位の低下が起こり毎日400トンずつ増えている汚染水を300トンに減らせると主張していました(5)(6)。
brg140829a.gif
 ※(6)を転載
  図―4 地下水バイパス稼働前に提示した地下水位低下予測

 東京電力は地下水バイパスによって、原子炉建屋近くの地下水位が20cm下がり、50~80トンの地下水の流入を減らせたと発表しました(7)。以下に(=^・^=)が集計した週毎の1日当たりの汚染水増加量を示します。
brg140920b.gif
 ※(8)を集計
 図―5 1日当たりの汚染水増加量推移

 過去一ヶ月の平均では日量467トンです。およそ50トンから80トン減っていようには見えません。
 水の流速は落差の√(平行)に比例するそうです(9)。地下水バイパス稼働前の落差は6mなので(5)、(=^・^=)なりの計算結果をしまします。
brg140920f.gif
 ※ (=^・^=)の見積もり
 図―6 地下水バイパスの水位低下量と汚染水増加の減少量

 どうみても数トンです。東電は20cmの水位低下からシミュレーションの結果で50~80トン減ったと主張していますが(7)、どんなシュミレーションをしたんですかね?

3.サブドレンによる汲み上げ説明会で「安全なら関東、東京湾に捨てたらいい」
  「海側遮水壁」は汚染水が溜まっているタービン建屋の海側に「壁」を作って汚染水の流れを止めるものです。
brg140829f.gif
 ※(6)より作成
 図―7 海側遮水壁の概要
 
 そんな事をしたら、内側に流れ込んだ地下水が溜り噴出していまいそうです。
brg130723b.gif
 図―8 遮水壁設置後の水の流れ((=^・^=)の想像)
 
「サブドレンによる汲み上げ」の概要を以下に示します。

 brg140809c.gif
  ※(11)を転載
 図―9 「サブドレンによる汲み上げ」の概要

原子炉建屋に近い分だけ汚染が酷いと思います。
 福島県の漁業関係者への説明会が9月18日にいわき市で開かれました(12)。そしたら「安全なら関東、東京湾に捨てたらいい」との発言が出たそうです。
brg140920c.gif
 ※(13)をキャプチャー
 図―10 「安全なら関東、東京湾に捨てたらいい」と発言する福島の漁師さん

福島の方のお立場を考えれば当然の意見だとの思います。福島原発事故処理は福島県の問題でなく、日本の問題です。まして福島第一原発の電気は放射性物質で汚染された福島でなく、関東・東京へ送られていました。汚染水だって送りたくなります。
 でも(=^・^=)の街の海に捨てるのは絶対に反対です。原子炉近くの汚染水を汲み上げるのでそれだけ汚染が酷いと思います。東京電力は放射性物質を取り除いた後で、地下水バイパスと同じ基準で海に流すと主張しているそうです(12)。以下に「サブドレンによる汲み上げ」の放射性物質を取り除く設備の概要を示します。
brg140920d.gif
  ※(14)を抜粋
 図-11 「サブドレンによる汲み上げ」向けの放射性物質除去設備

 図に示す通り、セシウム、ストロンチウム、アンチモンの3種類以外は取り除く事を予定していません。一方、べつの浄化設備である多核種除去設備(ALPS)は62種の放射性物質を取り除くことを予定しています(15)。でも東京電力は風評被害を主張しています。
brg140920e.gif
  ※(13)をキャプチャー
 図―12 「風評被害」を主張する東京電力


<余談>
 東京電力は9月17日に多核種除去設備(ALPS)について、増設した設備の試運転を開始したと発表しました(16)。これについて、福島県の地方紙の福島民友は
 増設ALPSの試運転開始 東京電力「トラブルはなし」
との表題で報じています(17)。いまの福島第一はトラブルが無い事がニュースになる「異常」な状態です。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月2週)―二週連続汚水漏れ―
(2)2014年9月18日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2014年9月17日福島第一原子力発電所G4エリアA5ーA6タンク連結弁の破損状況(PDF 171KB)
(4)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所G4エリアA5ーA6タンク連結弁の破損状況
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(6)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm
(7)2014年9月18日地下水バイパス稼働に伴う地下水の状況について(PDF 389KB)
(8)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(9)水力発電所の出力と有効落差の関係
(10)1号機原子炉建屋カバー解体作業|東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―今週も下請けさんが倒れる―
(12)海洋放出に漁業者反発 第一原発サブドレン水 説明会再度開催へ | 県内ニュース | 福島民報
(13)スイッチ20140918
(14)海側汚染水問題に関する対策について 【資料5】 - 東京電力
(15)多核種除去設備 (ALPS)|東京電力
(16)2014年9月17日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(17)増設ALPSの試運転開始 東京電力「トラブルはなし」(福島民友ニュース)
  1. 2014/09/20(土) 19:44:53|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

原子力ムラは津波想定を低くしていた?―島崎委員退任会見―

9月18日に原子力規制委員を退任する島崎邦彦委員の退任会見がありました(1)。その中で2002年に彼が実施した津波想定(たぶん(2))ついて、 退任会見の25分過ぎくらいから
 「2002年の時にかなりの圧力が発表にかかったてことは事実ですし、その後、高名な地震学者お二人からご批判を受けましたけれど、そのお一人は(原子力)保安院の方で地震のトップをされている方、もう一人は(原子力)安全委員会でトップをされている方、だけど私、当時はそうゆうに二つでやっていることすら知らなかった。<中略>防災会議があって、まあー、結局防災会議が通らない事になってしまって<中略>本来であればあの席で私は席を立ってやめると、こんな事はやってられないと云って、声を大にすべき時であったにも関わらず、私はまさに人生最大の負け犬ぬなって、しっぽを巻いてそのまま黙ってしまったわけです。」
と発言されています。(=^・^=)には島崎氏が想定した津波高さを原子力保安院(当時)と原子力安全委員会(当時)が批判して、無理やり津波想定を低くしたとの発言に聞こえるのですか?
brg140919a.gif
※(1)をキャプチャー
 図-1 退任会見で「負け犬」と発言するの島崎邦彦元委員

 以下に2002年に島崎氏が想定したと思われる津波高さを示します。
brg140919b.gif
 ※(2)を抜粋・加筆
 図-2 2002年の津波想定

 ほとんど2011年3月の津波被害に似ています。以下に福島第一原発付近の想定を拡大します。
brg140919c.gif
※(2)を抜粋・加筆
 図―3 2002年の津波想定(福島第一原発付近)

なぜか、福島第一原発付近の想定が消えています。さらに2011年2月(原発事故直前)の内閣府の資料では、福島原発沖だけが津波の原因となる地震が消えています。
brg140919d.gif
 ※(3)を抜粋・加筆
 図―4 2011年2月の津波想定

 なお溯上高と津波の高さについては以下を参照ください。
brg140919e.gif
 ※1 (4)を抜粋・加筆
  ※2  縦横比を変えています。
 図―5 溯上高と津波の高さ

東京電力で福島付近の津波調査をした、故・吉田 昌郎(よしだ まさお)氏は、政府事故調の事情聴取で
「20mの津波といったときには、基本的に(福島第一原発は)廃炉にしないとだめです。あの立地だと、根本的にだめす。」
と証言しています(5)。なんか福島第一の部分の予測を外して、危険性があるにも関わらず放置できるようにしたと思います。そして東京電力は
「今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした」
と主張しています(6)。
 東京電力、政府がタッグを組んで、不都合な津波予測を無理やり取り消させ安全とは言えない福島第一を放置した気がします。事故ったら吉田調書にあるように
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と平然と言う。
 島崎邦彦氏は地震学会の会長も務められた地震学者です(7)。その方は2002年にマグニチュード9がくるということを言っています(2)。
brg140919f.gif
  ※(2)を抜粋
 図ー6 「マグニチュード9」を想定した2002年の島崎元委員の資料

<余談>
 図ー2を見ると南相馬市(当時は合併まえなので、原町市、小高町等(8))から福島第二原発が立地する楢葉町までの津波想定が消えています。共同通信は発表している被災者名簿(9)をみるとこの地域で740名の方が亡くなっています。もし、津波想定が出ていれば助かった方もいたはずです。安全とは言えない原発を放置するために津波想定に圧力をかけた方々の責任は重大です。
 いま同じような方々が、実際より低く出るように人為的に操作された空間線量(10)(11)や食品中のセシウム濃度(10)を根拠に
 「フクシマは安全」
だと主張しているみたいですが、(=^・^=)は信用しません。
 この件について毎日新聞は
「島崎氏は、地震学者として東日本大震災を予測できなかったことを「私は負け犬」と悔やみ、「3・11以降広がった科学への不信を取り除きたいという思いで務めた」と振り返った。」
と報じています(12)。この記事を読むがり、東日本大震災を予測できなかったことを「私は負け犬」になるように読めるので、(=^・^=)に理解とは違っています。以下に関連部分を文字に(=^・^=)が落したもの(多少に間違いがあるかもしれませんが)を記載しますので、各自でご判断いただれば幸いです。
「記者
 すいません朝日新聞の「カワハラ」と申します。先生、先ほど、その2年でところで3.11あとに地震学、地震学者としての後悔みたいなものが多くあったと思うんですけれども、それであと2年、人生は2年だと思った時に、やっぱこの仕事をやろうと決めた理由を一つ教えていただきたいのと、もう一点はあとその自然現象とは分からないものが多い地学、まあ理学の中でそれを工学とゆう原子力発電という使う物のの難しさというのをどうゆうふうにお考え、お感じになったかとゆうのを教えてください。
島崎委員 
 ごめんなさい難しい質問で。最初の方をもう一回いっていだけますか?
記者   
 3.11のあとから
島崎委員 
 あのー、なぜやろうかと思ったからですけれども、これはあのー、沢山の反省が3.11にあります。それはですね、あのー、石橋先生の様に原子力の事を早くから勉強されいて、原発の震災があるんだと唱えられていていらっしゃいました。僕は実は石橋先生とは同級生なんです。大学で親しくおりました。であのー、大変偉い方だと思いますし、ご立派だと思います。しかし、あのー、原発の事をやるかるからには、原発のなんか非常に外から見て難しい炉の仕組みだとかなんだとか、いろんな事があって、これをいちいち配管がどうなっているとか、それにもの凄い沢山の数のアルファベットの略語がついていて、なにがなんだか分からないような、それを外からやるというのは結構な時間と労力がいる訳ですけれども、僕は当時大学で学生を抱えていましたので、これは到底できないと思っていました。それで何回かいろんなやり取りがあるんですね。あの、こうゆうことやりませんかっておさそいを受けて、あるところまで行くと失礼しました云って話がなくなるだとか、ある意味、自分自身原子力から遠ざかっていたこともあるし、遠ざけられていたこともあるのではないかと思います。で、あの、そうゆう意味で非常に不勉強、原子力に対して関心をもたず、何処に原子力の発電所があるのかも知らず、かつそこで津波が何メートルになっているかも知らず、それで私は日本海溝沿いに津波地震が起こという予測を長期予報部会で部会長の立場で作っていたわけです。ですから3.11以降、如何に自分がそれを知らず、あるいはあえて勉強せずに放っておいて、それがもしもっと早く分かっていたら、実際、あの最初の段階でそれ2002年の時にかなりの圧力が発表にかかったてことは事実ですし、その後、高名な地震学者お二人からご批判を受けましたけれど、そのお一人は(原子力)保安院の方で地震のトップをされている方、もう一人は(原子力)安全委員会でトップをされている方、だけど私、当時はそうゆうに二つでやっていることすら知らなかった。それほど、誰がトップなのかなんにも知りませんでした。それほど私は無知であって、あのー、本当に申し訳ないというか、はじず、恥じるべき存在であったと思っています。もし、その時、いろんか事を知っていて、もう一寸、社会の仕組みとかそうった事に注意を払っていたならば、あの、あの、津波による2万人近い犠牲者を出す前にもっと声を上げていたに違いないと思います。実際、あの、防災会議があって、まあー、結局防災会議が通らない事になってしまって、ある意味、声を上げてもしょうがない状況になったんですけれでも、本来であればあの席で私は席を立ってやめると、こんな事はやってられないと云って、声を大にすべき時であったにも関わらず、私はまさに人生最大の負け犬ぬなって、しっぽを巻いてそのまま黙ってしまったわけです。でそうゆう事をすべて思うとまた原子力に関してはい色々な噂を聞くと、これはやっぱりやるべきだと、こういう事です。それで自然現象の難しさですけれど、それは自然現象の難しさではないいんですね。要するに、あのー、我々の科学でも1+1が2になるところは有るわけです。勿論、研究の最前線は確かにどっちに転ぶか分からないというのは、それはどの科学分野でも同じです。だけども科学があるからには必ずその基礎があって誰が見ても同じ結論になるところが有るわけです。で、この原子力の場合で、そこが難しいのは我々が調査して示すのではなくて、事業者(電力会社)が調査をする点が難しい分けですよね。我々としては1+1は2所で判断すれば分かるわけです。ですが1+1が2とういい観点じゃないような所を示されも、じゃそれじゃ結論はでませんねと、それじゃ、安全だとは安全というか活動性がないとは言えませんねというふうにしか答えられないので、みなさん難しいと思われていますけども、これは仕組みそのものであって、事業者が全然活動性がないと10人中10人が言えるようなトレンチを掘られれば、これまさに1+1は2の世界で、あ、活動性ありませんねと個人的に原子力に対してどうゆう意見を持とうが、そこは一致する訳です。それが一致できなれば学者として失格です。以上です。よろしい」

(=^・^=)注記
 文中に出て来る「石橋先生」は石橋 克彦(いしばし かつひこ)氏だと思います(13)。 

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)原子力規制委員会 委員退任会見 (平成26年9月18日)
(2)予測された日本海溝津波地震 想定されなかった津波被害
(3)発表資料 - 国土地理院
(4)気象庁 | 津波について
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は吉田所長の自作自演?
(6)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(7)島崎邦彦 - Wikipedia
(8)南相馬市 - Wikipedia
(9)東日本大震災(亡くなった方々)
(10)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島県楢葉町の被ばく線量は1mSv以上!でもモニタリングポストの値はからは0.5mSv
(12)原子力規制委:「私は負け犬」退任会見で島崎委員長代理 - 毎日新聞
(13)石橋克彦 - Wikipedia
  1. 2014/09/19(金) 19:35:25|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月3週)―危険な福島汚染食品を1週間放置した安倍出戻り総理ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみましたお買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数2,031件中32件の基準値超え(全体の2%)
  ②平均は、1キログラム当たり7.2ベクレル、最大2,400ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が福島、山梨で見つかっています。
brg140918a.gif
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年7月1週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.危険な福島汚染食品を1週間近く秘匿した安倍出戻り内閣
 福島県県南地域は白河市と西白河郡、東白川郡から構成されます(7)。阿武隈側は福島県県南地域を源とし、福島県を南から北に流れる福島県を代表する川です(8)。厚生労働省の発表(1)をみると、福島県県地域からは基準値を超えたコイは今年(2014年)8月までは見つかっておらず、出荷制限は阿武隈川の北部に限られていました。
brg140918b.gif
※(7)(9)(10)で作成
 図―2 本記事で取り上げる市や町と阿武隈川のコイの出荷制限水域

 ところが9月9日の福島県の検査で、県南地域の阿武隈川のコイから基準値を超える1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(3)。でも、安倍出戻り総理が出荷制限をかけたのは1週間後の6月16日です(11)。その間に厚生労働省は一切のデータを発表していないので(1)、安倍出戻り総理は危険な福島産セシウム汚染食品を1週間放置しています。
 以下に福島県県南地域のコイの放射性セシウム濃度の推移を示します。
brg140918c.gif
  ※(1)を集計
 図―3 福島県県南地域のコイの放射性セシウム濃度の推移

突然の急上昇です。

2.今週も低く出る福島県の検査結果
 (=^・^=)は過去の記事で福島県が発表する放射性セシウムの検査データは他より低くでる事を書いてきました(4)(12)。たとえば福島県産の桃は福島県の検査では140個中1個だけがセシウム入りですが、他県が検査すると3個に1個はセシウム入りです(4)。今週も同じ事が起こっています。
 以下に福島県いわき市沖の「カザミ」の検査結果を示します。
brg140918d.gif
 ※1(1)(13)を集計
 ※2 県漁連は福島県漁連
 ※3 NDは検出限界値未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
 図―4 福島県いわき市沖の「カザミ」の放射性セシウム濃度

 福島県の検査では全て検出限界値未満ですが、福島県漁連の検査では2件からセシウムが見つかっています。
 以下に福島県いわき市沖の「ボウボウ」の検査結果を示します。
brg140918e.gif
 福島県の検査では殆どが検出限界値未満ですが、福島県漁連の検査では1件中1件からセシウムが見つかっています。
 「カザミ」も「ボウボウ」も福島県と福島県漁連の検査結果が違います。過去の例から間違っているのは福島県の検査です(12)(14)。
なお福島の「カザミ」も「ボウボウ」の名誉の為に書き加えるなら、この程度のセシウムなら問題ないと思います。仮に100g食べたとすると、1ベクレルですが、セシウム137として0.013マイクロシーベルトの被ばくになります(5)。福島駅近くのコラッセひろばの放射線量は毎時0.21マイクロシーベルト(15)ですので、福島駅に4分(0.013÷0.21×60)程度いるのと同じ被ばく線量です。ただしストロンチウム90は分からないと思います(16)。

3.安倍出戻り総理の米は?
 9月17日に安倍出戻り総理は福島県広野町を訪れ農業を視察した後に「米」を食べるシーンを福島県のローカルテレビ局(FCT)が配信しました。
brg140918f.gif
 ※(17)をキャプチャ
 図―6 福島県広野町で「米」を食べる安倍出戻り総理

 福島県は米は全数の簡易検査を実施すると主張しています。ただし精度を裏付けるデータはありません(18)。今年の広野町産の米が検査されてるか心配なので、検査結果を調べたらまだ検査は始まっていないそうです(19)。
brg140918g.gif
  ※(19)を抜粋
 図―7 2014年広野町産米の検査結果(9月17日時点)

 また広野町は安倍出戻り総理が食べかけのおにぎりをもっている写真は公開しているのですが、「水田を案内し、昨年から作付け、出荷を再開したコメの生産状況を農家の人とともに説明しました。」とあるだけで(20)安倍出戻り総理が広野の米を食べたとは記載していません(20)。安倍出戻り総理の食べている様子を配信したFCTはナレーション無し(広野町産の米とは言っていませんでした)です。一方、TUFは安倍出戻り総理が「広野町産の米を食べる予定」と配信しています(21)。
brg140918h.gif
 ※(21)をキャプチャー
 図―8 安倍出戻り総理が「広野町産の米を食べる予定」と報じる福島県のローカルTV局(FTV)

安倍出戻り総理が食べた「米」の正体が気になります。ご存じの方は書き込みをお願いします。
 福島県内の他の主要なマスコミ(福島民報、福島民友、FCT、TUF)のサイトを見たが限りで安倍出戻り総理が「米」を食べたのを配信していませんでした。
 TUFなんかは安倍出戻り総理でなく、首都圏の料理人の方が、福島県須賀川市のキュウリ畑を訪れたニュースを報じていました。
brg140918i.gif
 ※(22)をキャプチャー
 図ー8 福島県須賀川市のキュウリ畑を訪れた首都圏の料理人

でもあまり効果はないみたいです。福島県須賀川市のスーパーのチラシには「福島産」でなくて、「宮崎産」のキュウリが載っていました(23)。
brg140918j.gif
 ※(23)を抜粋
 図―9 福島産でなく宮崎産のキュウリが載っている福島県須賀川市のスーパーのチラシ

福島の方って福島産を避けているんですね!

<余談>
・汚染食材が見つかっても1週間は放置される福島産
・突然に急上昇することがある福島産
・低くでる検査で出荷される福島産
・福島の方も食べない福島産
これでは「福島産、食べて応援あの世行き」って感じです(24)。(=^・^=)も
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第896報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週)―今年も福島セシウム入り桃は県外へー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)管内概況(県南地域の概要) - 福島県ホームページ
(8)阿武隈川 - Wikipedia
(9)食品中の放射性物質の検査結果について(第895報) |報道発表資料|厚生労働省中の「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:466KB)」
(10)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ)」
(11)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省
(12)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―
(13)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです 
(14)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月4週)―基準超えのユメカサゴを見つけられずー
(15)福島県放射能測定マップ
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―
(17)ニュース|福島中央テレビ
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(19)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を9月18日に閲覧
(20)町長の動き(平成26年9月)
(21)福島テレビ 福島のニュース(9月17日ひる放送) FTV8
(22)スイッチ20140917 - YouTube
(23)ヨークベニマル/お店ガイド
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/09/18(木) 19:31:53|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

福島県楢葉町の被ばく線量は1mSv以上!でもモニタリングポストの値はからは0.5mSv

 「東京電力福島第1原発事故に伴う避難が続き、ほぼ全域が避難指示解除準備区域の楢葉町は9月16日、今夏に特例宿泊した町民の個人線量計の数値を基にした年間被ばく線量の推計結果を示した。125人のうち、国が長期的な目標としている年間1ミリシーベルト未満は約25%にとどまった」と発表したそうです。殆どんp方が年間1ミリシーベル以上の被爆をしています。でも楢葉町に設置してあるモニタリングポストの値をきると年間1ミリシーベルトを超えるような放射線量です。なぜこのような事が起こったかと言えば、モニタリングポストの運用がおかしいためしか(=^・^=)には考えられません。
 福島県楢葉町は福島県浜通り地方の中程に位置する楢葉町は、103.45平方キロの面積を持ち、西は緑豊な阿武隈山地、東には太平洋の大海原が広がり、町を木戸川と井出川が流れサケの溯上や鮎などが生息する恵まれた自然を有し、東日本型海洋性の太平洋岸式気候で比較的寒暖の差も少なく、積雪も年に1~3回程度と一年を通して過ごしやすい環境を有しているそうです(2)。しかし福島原発事故により避難区域になり(3)、全町民が避難しています(4)。
brg140917a.gif
 ※(3)(5)等で作成
 図-1 福島県楢葉町

 一方、来年(2015年)の避難指示解除に向け準備もすすでいます(4)。常磐線、常磐道あるいは国道6号などの主要な交通路も復旧しています(6)(7)(8)。
brg140917b.gif
 ※(3)(6)(7)(8)で作成
 図―2 既に復旧している楢葉町内の交通網

福島県がモニタリングポストの測定値を見ると2014年9月17日の測定では全ての測定点で毎時0.5マイクロシーベルト以下で平均は毎時0.2マイクロシーベルトです。
brg140917c.gif
 ※(9)を集計
 図ー3 楢葉町内のモニタリングポストの測定値分布(9月以降の測定)

 従前に福島県伊達市は空間線量と個人線量計で集計した被ばく線量の関係を発表しています。
brg140917d.gif
 ※(10)を抜粋・加筆
 図―4 空間線量と個人線量計による被ばく線量(伊達市)

 個人線量計では自分自身の体で放射線が遮られるので(11)、30%程度は低くでます(12)。
brg14040a.gif
 ※(12)を転載
 図―5 被ばく線量が低く出る個人線量計

 楢葉町内の測定値を見る限るおよそ年間1ミリシーベルトの被ばく等は考えられません。モニタリングポストの値が正しければ、個人線量計は年間0.5ミリシーベルト程度の値を出すはずです。ところが、7月31日~8月16日の16日間行われた特例宿泊には、町民209世帯538人が申請。国から個人線量計の数値の報告を受けた130人から、機器の不具合などと思われる数値だった5人を除き、住民が身に着けた個人線量計の数値と実際に町内で生活した日数を基準に推計したら、7割以上の方が1ミリシーベルト以上の被爆をしたそうです(1)。(=^・^=)にはモニタリングポストの値がおかしいとしか考えらません。

<余談>
 以下に2013年2月8日時点の楢葉中学校付近の放射線量を示します。
brg140917e.gif
 ※(9)を集計
 図―6 2013年2月8日時点の楢葉中学校付近の放射線量

 概ね300×200mの範囲でも1時間当たりで、0.17マイクロシーベルトから0.76マイクロシーベルトまで大きくばらついています。現在、このエリアで観測しているモニタリングポストは1点ですので(9)、低い場所に設置すればある程度は低く見せることができます。後は福島県のお役人は「安全」を発信するのは熱心ですが「正確な情報」を発信するのは、熱心ではありません(13)(14)。以下に福島県桑折町産のウメの放射性セシウム濃度の推移を示します。

brg140911h.gif
  ※(15)を転載
  図―11 福島県桑折町産「ウメ」のセシウム濃度推移(2011年)

 測定者が日本分析センターから福島農業総合センターに移ってから、突然の低下がみられます。日本分析センターは環境放射能、放射線を中心に幅広く各種分析を行う分析専門機関として設立されているので(16)、そこそのスキルがあると思います。一方、福島県農業総合センターは役割を
「福島県農業総合センターは、農業関係の試験研究機関を再編統合した技術開発機能を核に、安全・安心な農業を推進する機能、農業教育機能を兼ね備えた本県農業振興の新たな拠点です。」
としており(17)、放射性物質の分析は本来は専門外です。どちらが正しいかは明らかです。福島県はこのよう状況を直すべきだと思いますが、福島県農業総合センターの放射性セシウム濃度が低くでる現象はいまも続いています(15)。再度の記載になりますが、福島県のお役人は「安心」「安全」データの発表には熱心ですが、正確なデータには興味がないようです。その結果、本記事のようなことが起こったと思います。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは(=^・^=)だけではないみたいです。
brg140917f.gif
 ※(18)を抜粋
 図―12 福島はブドウのシーズン(19)、でも他県産が載っている福島県会津若松市のスーパーのチラシ

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)7割超が1ミリシーベルト以上 楢葉町の年間被ばく線量(福島民友ニュース)
(2)町勢要覧|楢葉町公式ホームページ
(3)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(4)楢葉町、帰町は来春以降 来月1日、準備室新設 町長表明 | 河北新報オンラインニュース
(5)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定)」
(6)東北復興に向けた常磐自動車道の整備|特集2 東北復興に向けた取り組み|CSR|NEXCO 東日本
(7)流れる車 戻らぬ時間・国道6号通行規制解除 | 河北新報オンラインニュース
(8)広野-竜田間あす再開 JR東 常磐線、楢葉乗り入れ | 河北新報オンラインニュース
(9)福島県放射能測定マップ
(10)だて復興・再生ニュース - 福島県伊達市ホームページ中の「だて復興・再生ニュース(第8号)(11月28日発行)」
(11)放射線Q&A15:環境放射線量から計算した年間被ばく量と個人積算線量計の違いは? | 会津若松市
(12)めげ猫「タマ」の日記 除染後の目標値 約2倍に引き上げを協議―事実なら(=^・^=)は伊達の桃は食べません!-
(13)福島は安全だと主張する人の「本音」 - inu*pot*のブログ - Yahoo!ブログ
(14)福島が安全だと主張する方の本音その2 - inu*pot*のブログ - Yahoo!ブログ
(15)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―
(16)日本分析センター - Wikipedia
(17)農業総合センターの機能と沿革
(18)リオン・ドール 会津アピオ店
(19)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
  1. 2014/09/17(水) 19:44:59|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

フクシマ産のストロンチウム90が半年で倍増

国では福島県産食材などをごちゃまぜにして放射性物質を検査するMB方式の検査を実施しています。8月22日にほぼ1年前の昨年(2013年)8月、9月のストロンチウム90の検査結果がようやく発表されました(2)。福島県浜通りでは1キログラム当たりのストロンチウム90濃度は
 前々回(2012年8・9月) 検出限界値未満(2)
 前回(2013年2・3月)  0.033ベクレル(2)
 今回(2013年8・9月)  0.065ベクレル(3)
で急増です。検査は1年前までしかないので不安です。以下に初回検査も含めこれまでの経緯を示します。
brg140916a.gif
図-1 MB検査によるストロンチウム90濃度推移(福島県)

ただ1年前の値なので、現在はもっと高いと思います。

<余談>
 もし値が検出限界値未満であれば多くの食品でストロンチウム90は少ないとみれるのですが、いろいろな食品をごちゃまぜにして測定するMB方式でそれなりの値がでると、特定の食品で高濃度のストロンチウム90が含まれており高濃度含まれている可能性があります。嗜好は人間によってまちまちので、MB方式による調査は平均的なリスクを示せても最大のリスクを示すものではありません。MB方式の検査は購入した食品を12のグループに分け、セシウム濃度を測ったあとセシウム濃度が1キログラム当たり0.5ベクレル以上のものについてのみストロンチウム90濃度を測るそうです(3)。ストロンチウム90とセシウム濃度に相関があることを前提にしているようです。でも相関などはありません。
 以下に東京電力が測定した福島第一原発沖合2km(T-S7)のお魚の放射性セシウム濃度とストロンチウム90濃度の相関を示します。
 brg140909c.gif
 ※(5)を転載
 図-2 セシウム137とストロンチウム90の相関

 でもカルシウム濃度とは関係ありそうです。
brg140909d.gif
 ※1 (5)を転載
 ※2  カルシウム含有量は100g当たりのmg
 ※3 「クロソイ」はメバル族である。
 図―3 カルシウム含有量とストロンチウム90濃度(T-S7地点)

明らかにカルシウムが多くなると、ストロンチウム90濃度が高くなっています。2013年8月、9月で中通りで検査されたのは食品群7の有色野菜と食品群5の豆類です。中通り(福島県中部)の有色野菜群では1キログラム当たり0.067ベクレルストロンチウム90が見つかっています(3)。有色野菜はトマト・カボチャ・ホウレンソウ・ニンジン等みたいです。これらの食品のカルシウム含有量はそれ程は多くありません(13)。
brg140916f.gif
 ※ (6)より作成
 図―5 色々な食品のカルシウム含有量
牛乳が心配です。以下に年代別、男女別の1日あたりの牛乳の消費量を示します。
brg140916b.gif
※(4)より作成
 図―6 牛乳の年齢別、男女別摂取量

 中学生の摂取量が多く、主因が牛乳にあるなら「中学生」は他の3倍のリスクを負うことになります。
 そしてもうひとつ心配な事は福島第一原発事故後はフクシマ産の家畜飼料は利用が制限されましたが(9)、その後は解除しています。
brg140916d.gif
※(8)で作成
 図―7 福島県産畜産飼料の自粛状況(2014年9月時点)

 福島県域の大部分で制限付きながら利用可能になっています。驚いたことに福島第一原発から30km圏内の場所でも全ての制限がいつのまにか解除されています。いったい何を基準しているか分かりません。これでは放射性物質濃度が増えても不思議ではありません。
 福島産牛乳は高濃度のストロンチウム90を含んでいる可能性があり検査すべきだと思います。でも(=^・^=)は検査結果を知りません。そんな事としたらフクシマ産牛乳が売れなくなる?人の健康より、福島原発事故の影響を小さく見せる方が大事みたいです。これでは食べて応援あの世行って感じです(9)。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。
brg140916e.gif
 ※(10)を引用
 図―8 福島県はきゅうりやブドウのシーズン(11)(12)、でも福島産でなく他県産が載っている福島市のスーパーのチラシ
  
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(2)食品中の放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定結果(平成24年9・10月、平成25年2・3月調査分) |報道発表資料|厚生労働省
(3)食品中の放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定結果(平成25年9・10月調査分) |報道発表資料|厚生労働省
(4)畜産の情報-調査・報告-牛乳・乳製品の消費動向に関する調査等について -2009年2月
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―
(6)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]
(7)安全な畜産物の生産に向けて[PDF:3.48MB]
(8)平成26年度 牧草・飼料作物モニタリング検査結果 - 福島県ホームページ中の「平成26年産牧草・飼料作物の利用判断状況 [PDFファイル/77KB]」
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(10)ヨークベニマル/お店ガイド
(11)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報?産地紹介?2014年5月
(12)食べ頃カレンダー
(13)有色野菜 とは - コトバンク
  1. 2014/09/16(火) 19:56:01|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

福島原発事故から3年半、できた事とできない事

 東京電力等は2011年12月に、福島第一原発の廃炉計画を発表しました(1)。福島第一原発事故から3年半が経過したので、計画通り行っているか(=^・^=)なりに確認したら、現時点(2014年9月)である程度は動きが見ているはずの11項目中、計画通り実施できたもは3項目だけで、多核種除去設備等は当初の2年半遅れになってます。廃炉まで30~40年と東京電力は主張していますが(2)、このペースで遅れれば倍の80年はかかりそうです。もっとも廃炉を廃棄物を処分場に移して放射性物質が殆ど無い状態すると定義したら、永遠にできません。(=^・^=)の住む街も含め、福島第一原発ゴミを引き受ける街などないと思います。
1.格納容器内の部分的な観察
 当初の計画では、2013年度末(今年3月)に終えることになっていましたが、最新の計画(3)を見たら
いつのまいか、2年遅れの2015年度末に延びていました。

2.汚染水対策関連
 東京電力では汚染水対策を福島第一事故処理の重要なテーマにあげています。以下に2011年12月当時と現状の状態を示します。
brg140915a.gif
  ※(5)(6)(7)(8)より作成
  図―1 福島第一原発の汚染水処理の流れ

 2011年12月時点と変わったことは「多核種除去設備(ALPS)」の試験運転が開始されたことと、これにともない「処理水タンク」なるものができたことでしょうか。

 ①現行処理施設による処理
  2012年度末を目途に信頼性を向上させた水処理設備を導入するはずでした(1)。でも現在も3年まからあった第二セシウム吸着装置や淡水化装置が使われていますので(7)(9)、この項目はいつのまにか消えてしまったと思います。

 ②循環ループの縮小
 福島第一原発には全長4kmにもなるループ状に引きまわれた汚染水の配管があります(10)
brg130328c.gif
 ※(11)を転載
 図―2 原子炉冷却のための配管引き回し

 このような長大な仮設配管はそれ自体が汚染水漏れの危険がありますし、実際に汚染水漏れを起こしています(12)。そこでループを小さくし配管そのもを減らし汚染水漏れのリスクを減らそうとするののですが、当初の予定では2012年12月頃までには完了するはずでしたが(1)、最新の計画表では2015年3月頃になっています(13)。ただし、工事が始まったとのニュースを(=^・^=)は知りませんので、もっと遅れると思います。2年以上の遅れです。
brg140915b.gif
 ※(13)を引用
 図―3 循環ループの縮小

 ③滞留水の減少
  原子炉建屋やタービン建屋に溜まっている汚染水を徐々に減らす計画ですが、この計画はいつの間にか消えたみたいです。そしてタービン建屋の水位は殆ど変化していません。
brg140915c.gif
  ※(14)を集計
 図―4 福島第一原発タービン建屋の水位

 ④多核種除去設備(ALPS)
  多核種除去設備(ALPS)は色々な種類の放射性物質を汚染水から分離する設備ですが、少なくともトリチウムは分離できません(15)。当初は2012年夏くらいには完成予定でした、最新の日程では2014年12月になっています(16)。2年半程度の遅れです。

 ⑤遮水壁構築
  海側遮水壁構築は福島第一原発の海側に壁を作って、海への汚染水の流出を食い止めようとるものです(17)。
brg140915d.gif
   図―5 海側遮水壁

 東電は今年(2014年)9月に完成すると主張していますが(17)、完成していません。汚染水の流れを止めれば汚染水が「壁」の内側に溜まるので、そのうち地面から吹き出しそうです。防止するには汚染水を汲み上げればいいのですが、汲み上げた汚染水の行先が無いみたいです。(=^・^=)の評価は見通し立たずです。

 ⑥港湾内の被覆
  放射性物質で汚染された福島第一原発の港湾内の土がそのに流れないように覆う工事です(18)。いまのところ当初予定の2014年中に完成しそうです(18)。 

3.核燃料プールからの燃料取り出し
 ①1号機瓦礫撤去
  核燃料を取り出すには邪魔な瓦礫を撤去する必要があります。当初の計画では瓦礫撤去を2014年中に始める予定でした。1号機から瓦礫を撤去するにはカバーで覆われているので、カバーの解体が必要です(19)。ところが、放射性物質が飛散する心配があるので地元(南相馬市等)の了解が得られません(20)。(=^・^=)の評価は「見通し立たず」です。

 ②2号機除染開始
  福島第一原発2号機は「爆発」しなかったので(21)燃料取り出し装置がそのまま使える可能性があります。ただ放射性物質に汚染されているので、除染が必要です。当初は2014年度の初めに除染を開始する予定でしたが、未だに始まっていません。除染装置の試験完了予定が2015年度末なので(22)、速くて2016年度初めの開始になります。2年遅れは確定したと思います。

 ③3号瓦礫撤去
 3号機の瓦礫撤去完了予定は2014年末に終わる当初予定と変わりません(24)。ただ瓦礫撤去作業中に燃料プールに「物」を落としてしまったので、少し遅れるかもしれません。

 ④4号機
 予定より少し早い2013年末から核燃料の取り出しが始まり、2014年中に終わる見込みだそうです(25)

<余談>
 現時点(2014年9月)で当初予定では動きが見えていなければならない11項目を点検すると
  ①2年以上の遅れがあるもの4項目
  ②見通しが立たないも、あるは計画が実施されていないもの4項目
  ③ほぼ予定通りに実施されているのも3項目
で、全体としては大幅な遅れです。廃炉の30~40年を東電は主張していますが(1)、このペースでいったら70~80年かかりそうです。ただし廃炉を廃棄物を処分場に移して放射性物質が殆ど無い状態すると定義したら、永遠にできません。(=^・^=)の住む街も含め、福島第一原発ゴミを引き受ける街などないと思います。
 廃炉廃棄物の処理計画も含めた計画の見直しをする時期にきていると思います。でも関係者は絶対にしないと思います。まともな計画を立てれば、相当な長期間の設定せざるをえなくなり政治問題化しそうです。原発が大好きな安倍出戻り総理が騒ぎそうです。



 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京電力福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ|TEPCOニュース|東京電力
(2)福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況 2014年8月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議)」
(3)(2)中の「【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」の12ページ目
(4)汚染水対策|東京電力
(5)2011年12月21日 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(23.4KB)
(6)12月21日福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第26報)
(7)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第167報)|東京電力
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月3週)―汚染水対策の要のはずが 放射性物質取り除けず-
(9)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第12報)|TEPCOニュース|東京電力
(10)福島第一原子力発電所の現況|東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 遅れが目立つ福島原発事故処理-原子炉冷却改善は2年遅れ決定!
(12)めげ猫「タマ」の日記 今日(1/29)に福島第一原発で14か所で水漏れ-低温による凍結だと言ってるけど-
(13)(2)中の「【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」の20ページ目
(14)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(15)多核種除去設備|東京電力
(16)(2)中の「【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」の12ページ目
(17)海側遮水壁|東京電力
(18)2014年9月11日海水放射線モニタの設置と海底土被覆工事につい(PDF 622KB)
(19)1号機原子炉建屋カバー解体作業|東京電力
(20)第一原発1号機 建屋カバー】解体開始時期見えず 粉じん飛散懸念 地元市町村と調整難航 | 東日本大震災 | 福島民報
(21)2号機の事故の経過|福島第一原子力発電所事故の経過と教訓
(22)(2)中の「【資料3-6】燃料デブリ取り出し準備(6.27MB」の15ページ
(23)(2)中の「【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」の1ページ目
(24)(2)中の「【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」の12ページ目
(25)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月5週)―核燃料プールに落し物
(26)燃料取り出し|東京電力
  1. 2014/09/15(月) 19:54:19|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

福島第一原発汚染水(9月2週)―外洋から1.2ベクレルのストロンチウム90―

 福島第一原発の9月2週(9月8日から9月14日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からはストロンチウム90、しかも上昇中
 ②地下水バイパスに迫る全ベータ
 ③止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇

1.外洋から1.2ベクレルのストロンチウム90
 今週も外洋からセシウムなどの放射性物質が見つかっています。以下に1リットル当たりの値を示します。
 ①5,6号機放水口北側(4)(5)
  全ベータ       11ベクレル(9月8日採取)
  トリチウム       3.7ベクレル
  ストロンチウム90 1.2ベクレル(5月12日採取)
 ②南放水口(4)(5)
  セシウム134   0.94ベクレル(9月8日採取)
  セシウム137   3.7ベクレル
  全ベータ     13ベクレル(9月1日採取)
  ストロンチウム90 0.018ベクレル(5月12日採取)
 ③排水路出口(T-2)(6)
  セシウム  1.7ベクレル(9月7日採取)    
  全ベータ 12ベクレル(9月7日採取)
 以下に外洋の観測点位置と放射性物質濃度を示します。
brg140914a.gif
 ※1(4)(5)(6)にて作成
 図ー1 福島第一原発近傍の外洋での放射性物質濃度

また5,6号機放水口北側の放射性物質濃度推移を示します。
brg140914b.gif
  ※1(4)(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移

低下している様子がありません。もっと心配なことがあります。以下にストロンチウム90の濃度を示します。
brg140914c.gif
  ※(4)にて作成
 図―3 5,6号機放水口北側のストロンチウム90の推移

分析に時間が係るためか(7)、4ヶ月前のデータしかありませんが上昇中です。ストロンチウム90はカルシウムに似た性質があるそうですが、20km南の海ではカルシウムたっぷりのシラス漁がおこなわれています。(=^・^=)なりに推定するとシラスは1キログラム当たり9ベクレルのストロンチウム90に汚染されていそうです(8)。大丈夫ですかね。

2.地下水バイパスに迫る全ベータ
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(9)。地下水バイパスからくみ上げた水からは、トリチウムは見つかっていますが、今の所はストロンチウム90由来の全ベータ(10)は見つかって居ません。
brg140914c.gif
 ※(11)を集計
 図―4 地下水バイパス井戸No12のトリチウム濃度推移

以下に地下水バイパス井戸とそれより山側にある井戸の地下水中の放射性物質濃度を示します。
brg140914e.gif
 ※1 (11)(12)(13)で作成
  ※2 集計期間(9月8日から14日)発表分の最高値を記載
 図―5 地下水バイパスと山側の放射性物質濃度

 地下水バイパスの山側にある井戸の地下水からは、地下水バイパス井戸以上の高濃度の放射性物質が見つかっています。やがて地下水バイパス井戸に流れ込みそうです。
  地下水バイパスからくみ上げた汚染水にはそれなりのトリチウムが含まれており、いまも福島の海に流されています。地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら1900億ベクレルを超えました。
brg140914f.gif
 ※(11)を集計
 図―6 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 トリチウムどの程度まで安全か危険かよくわかっていないと(=^・^=)は思います(14)。(=^・^=)は不安です。もっと不安なのは上流の井戸の全ベータです。E-1井戸からは1リットル当たりで5万ベクレルの全ベータが見つかっています。地下水バイパス側のE-6井戸から1リットル当たりで68ベクレルの全ベータが見つかっています。以下にE-6井戸の全ベータ濃度の推移を示します。
brg140914g.gif
 ※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
 図―7 E-6井戸のトリチウム濃度推移

 8月に入り急上昇を初めています。そのうち地下水バイパス井戸からも出てきそうです。

3.止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示すように高濃度の汚染水が見つかっています。以下にそのうち1,2号機タービン建屋間の井戸の汚染水濃度を示します。
brg140914h.gif
  ※1 (5)で作成
  ※2 集計期間(9月8日から14日)発表分の最高値を記載
  ※3 SR90はストロンチウム90を示す
 図-8 1,2号機タービン建屋間の海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 東京電力は昨年(2013年)海側の一部に汚染水が通らないような地盤改良工事をしました(15)。そこに外れにあるNo1-6井戸やNo1-12井戸からも高濃度の放射性物質が見つかっています。地盤改良部分をスルーして海に流れ込みそうです。以下にNo1-12井戸のトリチウム濃度を示します。
brg140914i.gif
 ※(5)を集計
 図―9 No1-12井戸のトリチウム濃度推移

どんどん上昇しています。やがて海に流れ蒸発し、雨となってフクシマに降り注ぐような気がします。以下に河川のトリチウム濃度を示します。
brg140914j.gif
※1(16)より作成
 ※2 (Bq/L)は1リットル当たりのベクレル数
 図ー10 福島県トリチウムの分布

 沿岸部からは相対的に高い濃度のトリチウムが見つかっています。やがてトリチウム野菜やトリチウム米ができそうです。

<余談>
 福島第一原発の海への汚染水の流れを止めるには、福島第一原発の汚れた地下水を汲み上げ海に流れないようにすればいいはずです。でもそれはできません。汲み上げた水はどこかに保管しなくてはなりません。それは不可能だと思います。保管スペースがありません。汲み上げたとしても「海」に流すしか手はないと思います。だったら浄化して流せばとの考えもあると思います。でもトリチウムの除去は極めて困難(できないと言ってもいい)です(17)。結局は海に垂れ流すしか方法はないと思います。海に垂れ流されたトリチウムはトリチウム雲になり、トリチウム雨を降らし田畑を潤し、トリチウム米やトリチウム野菜ができると思います。もし、トリチウム米やトリチウム野菜を食べたくないなら、すくなくともフクシマ(特に沿岸部)産は避けるべきだと思います。
brg140819d.gif
 ※ (14)を転載
 図―11 トリチウム米ができるまで
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(9月1週)―地下水バイパスは汲み上げ再開、トリチウム濃度は上昇します―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(6)(2)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付)」
(7)放射性ストロンチウムの測定
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(10)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(11)(2)中の「揚水井の分析結果」
(12)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」
(13)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H6エリア周辺 」
(14)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(15)福島第一原子力発電所1・2号機取水口間の護岸における地盤改良工事(薬液注入)について(PDF 609KB)
(16)公共用水域、港湾・海面漁場モニタリング結果 - 福島県ホームページ中の「河川(トリチウム調査)見出しマーク平成25年12月2日~12月26日調査分(トリチウム) (PDF:703KB)(平成26年3月28日更新)」
(17)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
  1. 2014/09/14(日) 19:45:41|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

トラブルいっぱい福島原発(9月2週)―二週連続汚水漏れ―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、9月2週(9月7日から13日)もしっかりトラブルが起こっています。

1二週連続の汚水漏れ
 先週の9月4日にタンクからの汚水漏れがありましたが今週も確り起こっています。
 9月9日午前10時30分頃、Dエリア内D5タンクに設置されている止め弁の当たりから1秒に3滴程度、水が滴下してるのを東電社員様が見つけました。弁を閉めなおしたら漏れは止まったそうです。漏れた水は約0.7Lと推定され、1リットル当たりで
 セシウム134 1,700ベクレル
 セシウム137 4,200ベクレル
 セシウム号機江 5,900ベクレル
 全ベータ    4,500万ベクレル
の放射性物質が見つかったそうです。弁を確り締めていないのが原因だそうです(2)(3)(4)。以下に汚水漏れを起こしたタンクを示します。
brg140913a.gif
※(5)を引用
 図-1 汚染水漏れを起こしたタンク

以下に汚水漏れを起こしたタンクのある「Dエリア」の位置を示します。
brg140913b.gif
※(6)を転載、加筆
 図―2 汚染水漏れタンク位置

 google mapでみるとタンクがまだないので比較的新しいタンクだと思います。先週、汚染水漏れを起こしたタンクも比較的新しいものでした(1)。古いタンクは大丈夫ですかね?

2.この夏の熱中症は32人
 福島第一原発の夏の名物の一つに「熱中症」があります。この夏の熱中症は32人で過去3年間で最大です。
brg140913c.gif
 ※(7)より作成
 図―3 福島第一原発の熱中症者数
 
 これについて東京電力は作業員が増えたので、割合はそれ程には変っていないと主張しています(7)。でも東京電力は色々と熱中症対策に取り組んでいるはずです(8)。割合が変わっていので効果がないみたいです。対策を取っても効果が出ない。これ「熱中症」だけではないような・・・
 不思議なことに今年の8月の福島第一原発付近の気温は過去3年間で最低でした。
brg140913d.gif
 ※(9)より作成
 図―4 福島第一原発近くのアメダス観測点(浪江)の8月の平均気温と最高気温

 本当は減っていないといけないような?


3.福島第一原発の「給食」は安全とは言えないフクシマ産品
 これトラブルではないのですが、気になるので記事にます。東京電力は来年4月の稼働をめざし、福島県大熊町に福島給食センターの建設を行っています。そこの食材について
 「福島給食センターの運用開始に向けて、地元の方々の採用や地元食材の優先調達を通じて、地域の復興に貢献してまいります。」
なんて発表をしました(10)。
 安全とは言えないフクシマ産品(11)を給食に使うそうです。大丈夫ですかね?
 福島県産農林水産物の検査は、原発事故直後は「日本分析センター」がその後は「福島農業総合センター」が実施しています。
 この検査機関が測定を開始してから福島産品のセシウム濃度が激減したような印象を(=^・^=)はもっています。
brg140911g.gif
 ※(12)を転載
  図―5 福島産果物のセシウム濃度の推移(2011年6月)

ただ種類や産地によっても違いがでるので、比較的検査数の多い福島県桑折町産の「ウメ」について纏めてみました。
brg140911h.gif
  ※(12)を転載
  図―6 福島県桑折町産「ウメ」のセシウム濃度推移(2011年)

やっぱり激減していました。どう見ても連続性がありません(12)。福島県の検査(福島農業総合センター)の検査はおかしいと思います。おかしな検査で「安全」とされても「安全」であるわけがありません。
 学校給食でも地元産米を使用しているところは死者数が増えていますが、他産地米を使用しているとこは死者数が増えていません(13)(14)。原発事故処理で危険な放射線に曝らせている福島第一原発の下請けさん!食事までの放射能では(=^・^=)はとっても心配です。

<余談>
 小渕経産大臣が9月7日に福島第一原発を訪れ、
「廃炉や汚染水対策につい全体としてコントロールされている」という認識を示した。」
そうです(15)。
brg140913e.gif
 ※(16)を引用
  図―7 福島第一原発を訪れた小渕経産大臣

でも、熱中症はコントロールできていないみたいです。福島原発沖のお魚からなは事故から3年過ぎても高濃度のストロンチウム90も見つかっています(15)。
 brg140909d.gif
 ※1 (17)を転載
 ※2  カルシウム含有量は100g当たりのmg数
 ※3 「クロソイ」はメバル族である。
 図―8 カルシウム含有量とストロンチウム90濃度(T-S7地点)

汚染水漏れもコントロールできているとは(=^・^=)には思えません。


 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月1週)―タンクの継ぎ目から汚染水漏れ―
(2)2014年9月9日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2014年9月10日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)2014年9月9日福島第一原子力発電所DエリアD5タンク止め弁の閉止フランジからの滴下について(PDF 192KB)
(5)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所DエリアD5タンク止め弁の閉止フランジからの滴下について
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月4週)-福島第一原発で殉職者―
(7)2014年9月11日福島第一原子力発電所における熱中症の発生状況と対策について(PDF 910KB)
(8)福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ|東京電力中の「
中長期ロードマップの進捗状況 2014年8月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議)⇒【資料3-4】労働環境改善(2.41MB)」
(9)気象庁|過去の気象データ検索
(10)福島第一原子力発電所で働く社員や作業員の食生活の充実について|東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―
(12)めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の3-8月の死者数は7.4%増、対2010年、いわきは別
(15)「全体としてコントロール」 小渕経産相、福島第一原発視察 | 県内ニュース | 福島民報
(16)東京電力 写真・動画集| 小渕優子経済産業大臣の福島第一原子力発電所ご視察
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―
  1. 2014/09/13(土) 19:35:26|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

福島原発事故は吉田所長の自作自演?

9月11日にいわゆる「吉田調書」が公開されまた(1)。東京電力の事故報告書(2)によると故吉田所長は福島第一、第二原発の津波調査にも関わっていました。また、福島第一の北側には女川原発がありますが、福島第一と同じような津波が来ましたが、女川原発は大事故には至りませんでした。これは福島第一よりも津波想定が高く、さらに余裕を持った設計(標高の高い所に設置)されたためです(3)。この点について、事故調査委員会の質問に
 「(女川原発で想定した)波源がそこそこだとすると、例えば女川には10mの津波が来たとしても、同じ波源で福島に来るは結局4mとか3mぐらいになっている。」
と回答しています。東北電力は貞観津波を想定し基準をきめましたが、それは福島第一と女川の中間で起きています(4)。
brg140912a.gif
※(5)を抜粋・加筆
 図-1 東北電力の津波想定

また
「貞観津波がったあの場所で津波を考えて調査したら、4mとかそれくらいしか来ていない」とも答えていますが、図-1に示すように福島県北部(宮城県境付近)では6m程度の津波の痕跡があります。

またこんなやり取りが記載されています。
「回答者 20mの津波といったときには、基本的に廃炉にしないとだめです。あの立地だと、根本的にだめす。
質問者 1F自体が無理になりますか。
回答者 はい
質問者 今回のようなもの、15mぐらいの津波に耐えられるようになるためいはでどうですか。
回答者 前には原が福島県沖に来るとして考えたのが10mぐらいですね。
質問者 はい。
回答者 あれだったら、何とか防潮堤つくって波をにがすこということはできると思うんですけれど、今回は本当にできるのかどうかわかりません。」

津波対策をまともにしたら、福島第一は廃炉しかないみたいです。
そして
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と発言し、想定外を強調し確り責任逃れをしています。でも東電の事故報告(2)に
「吉田部長は,貞観津波の正確な情報を得ることを主たる目的に,福島県沿岸の津波堆積物調査を決定するとともに<中略>
・津波堆積物調査の結果,福島県南部では津波堆積物を確認できず。調査結果と試し計算に使用した波源モデル案で整合しない点があることが判明したことから,貞観津波の波源確定のためには,さらなる調査・研究が必要と考えた。」(概要版5ページ)
にあるように、東電想定より大きな津波が来る「日本の地震学者、津波学者」いたのですが、東電内部で精査した結果、取り上げなかったしてますので、吉田所長は東電想定より大きな津波が来る「日本の地震学者、津波学者」いたことは知っていたはずです。

<余談>
 吉田所長(事故当時)は津波調査して予感はあったけど確率は低いし、廃炉はとてもできないのでそのままにして放置し、自分が所長として福島第一原発に赴任中に原発事故が起こり処理をすることになった感じです。福島原発事故は吉田所長の自作自演って感じです。
 福島第一原発事故の最大の謎は東電がなぜ津波に備えなかったです。事故報告(2)なのでは「想定不可能な津波」を強調し、責任がないような言い方でした。吉田調書もほぼ同じ内容で貫かれています。その後は、注意が足りなかったごめんなさいなんて感じになってきました(6)。これは福島原発事故を起こした津波を「想定外」と言っていては、柏崎もあるかも知れないと言われ虎の子の「柏崎刈羽原発」の再稼働が難しくなるなめ(ただし現状でもかなり難しいと思います。電力の安定供給の為と言われても地元に電気を供給していなので、まったく説得力がありません)、莫大な賠償金を東電が負担しなくて良い仕組みができた(7)ので「過失」を認めて賠償に応じても損をしなくなったからだと思います。吉田調書を読んだ(=^・^=)の感想は
 「危険は予感していたが、対策が大変なので放置」
したです。つまり根っからの悪人説です。


以下に「吉田調書」の「事故時の状況とその対応について 3 (PDF:3,513KB) 」の18ページの最後の1行から20ページ半ばまでの内容を記載します。それ以外の部分は原本(1)を見てください。

「質問者 例えば貞観津波の波源を考えたときに、女川とだから違うんですか。
回答者 違います。
質問者 それは位置があれなんですか。
回答者 近いです
質問者 女川を考慮して、1Fで考慮しないということもあり得るんですか。
回答者 あります。波源がそこそこだとすると、例えば女川には10mの津波が来たとしても、同じ波源で福島に来るは結局4mとか3mぐらいになっている。これは計算で出てきます。
質問者 例えば女川では貞観津波を考慮にいれているから、それをポンと福島の1Fの方に持ってきて、それがきたとしてやったというのでは、ちょっとあれなんですか。
回答者 福島県沖の波源とゆうのは今までなかったですから、それをいきなり考慮しているということは、仮想的にはできますけれども、原子力ですから費用対効果もあります。お金を投資するときに、根拠となるものがないですね。それだったら、極端なことをいえば、福島沖にマグニチュード9の地震が来ますとなったら、20mぐらいの津波が来る。何の根拠もないことで対策できません。
質問者 それを考えるときの根拠とゆうか、1つは対保安院への説明ですか。
回答者 それもあるし、専門家の意見です。専門家の意見として、要するに貞観津波とおっしゃている先生は、貞観のあそこで出た場所で起こりうる可能性があると言っているわけだから、この影響は福島にどれくらうですかとちゃんと調査しているわけです。だけれども、ほかの推本は波源を勝手に移動して、こんなところで起きたらどうだと言っているだけの話ですから、骨董無形と言ったらおかしいんですけれども、そうおっしゃる人もたくさんいて、そのいう中でどう決めればいいのか。事業者としてわからないことですから、専門家集団の中で決めてもらえば、そのルールに従ってやりますとゆうことになります。
 それから、保安院どうこうのよりも、そうゆうルールを決めたことについては保安院さんに報告しても、保安院さんは納得しますからとゆうことを先ほど言ったわけで、別に保安院を気にしているわけでなくて、専門家の意見です。
質問者 極端な話、今、費用対効果の話が出ましたけれども、例えば原子力発電所で、今、何事につけもすべて超保守的に考えて、ほとんど起こり得ないかもしれないけれど、万が一起きたときの考えて、防潮堤は基準にすると20mでにしなければいけないけませんとか、すべてのものをかさ上げしなければいけません。海水ポンプなども高い所して、そこからすっと下に下にして、そこをポンプでやらんかればなりませんとなると、設備投資がどんどんかさんできますね。
回答者 20mの津波といったときには、基本的に廃炉にしないとだめです。あの立地だと、根本的にだめす。
質問者 1F自体が無理になりますか。
回答者 はい
質問者 今回のようなもの、15mぐらいの津波に耐えられるようになるためいはでどうですか。
回答者 前には原が福島県沖に来るとして考えたのが10mぐらいですね。
質問者 はい。
回答者 あれだったら、何とか防潮堤つくって波をにがすこということはできると思うんですけれど、今回は本当にできるのかどうかわかりません。
質問者 例えば1F自体がどうなるかというのは、それまま運転できるかというと、とねもではないけれどもという状況かもしれないですけれども、女川とか全国にいろいろありますね。玄海の方とか、九電とかありますね。ああいうところで10mとかね。
回答者 それはまた極端な意見で、要するに日本国でこでもマグニチュード9の地震が起こりうると言っているのとのと同じことで、それだったら、その辺の建物は全部だめなわけだから、各号機ごとに、各発電所ごとに立地条件に応じた津波規模だとか地震規模、どんな断層があるかかで変えてきているというのおが今までの発想です。
質問者 今、この原発で貞観津波を考えているのに、1Fで考えていないのはおかしいとかね。
回答者 それは全然論理がおかしくて、貞観津波がったあの場所で津波を考えて調査したら、4mとかそれくらいしか来ていないから、貞観津波があの場所で波源となってくれば、それはそのレベルだから、我々としてはいいだろう。だけれども、貞観津波を起こした地震のマグニチュードよりももっと大きなものが来たわけですから、マグニチュード9がきた。日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。貞観津波を考えた先生たちもマグニチュード9は考えていないです。それを言い始めると、結局、結果論の話になりますと言いたいです。」

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房
(2)【120620】福島原子力事故調査報告書の公表について|TEPCOニュース|東京電力
(3)asahi.com(朝日新聞社):なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度 - 東日本大震災
(4)(1)中の「吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 事故時の状況とその対応について 3 (PDF:3,513KB) 」
(5)女川原子力発電所における 津波に対する安全評価と防災対策
(6)原子力改革の取り組み|東京電力
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故賠償、4兆円超え!―誰が負担するの?(=^・^=)は嫌です-
  1. 2014/09/12(金) 19:47:38|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―

日(2014年9月11日)で福島原発事故から3年半になります。2012年12月に安倍出戻り政権かできて(1)から「安全」を確保するのでなく「安全」だと言い張るようになったと思います。もしこの動きを広げようものなら「風評被害」だと非難の荒らしを降らせるだけです。

1.放射線量は低く見せます
①放射線量は引くなるようにモニタリングポストには人為的操作を加えました。
 以下に福島市が代表ポイントとしている放射線量測定点(県北保健センター)(2)と花見山の放射線量の推移を示します。
brg140911a.gif
※(3)(4)にて作成
 図-1 花見山と福島市の代表ポイントの放射線量の推移

 安倍出戻り政権発足前の2012年9月ころはどちらも毎時0.7マイクロシーベル程度でした。ところがその後にどんどん差が開いていきました。何故、こんな事になったかと言えば、福島市の代表ポイントでは2012年12月から5月にかけて
 ①計算式を含む調整
 ②放射線量の低い場所への移動
 ③モニタリングポスト周りの除染
など徹底的な人為的操作によって「放射線量」が下がっています。以下に2012年12月から13年5月までの福島市の代表ポイントでの放射線量の推移を示します。
brg130602a.gif
 ※(5)を転載
 図―2 福島市の代表ポイント放射線量の推移

 きわめて不自然な下がり方をしています。勿論、除染が進む過程でモニタリングポスト周りも除染するなら問題はありません。以下に福島市の住宅の除染の進行状況を記載します。
brg140911b.gif
 ※(6)を集計
 図―3 福島市の住宅の除染の進行状況

 原発事故はら3年半たっても半分程度しか完了していません。モニタリングポストの除染を行った2013年5月時点は計画65,127戸に対し完了は1割にも満たない6,260戸でした。福島県は先にモニタリングポスト周りを除染し、線量が実態より低くでる状態を作りました。
以下に花見山と福島市の代表ポイントの位置関係を示します。
brg140911c.gif
 図―4 花見山と福島市の代表ポイントの位置関係

②意味のない画像をだして、低く見せています。
 福島県が公表している「福島県放射能測定マップ」(7)で県北地域を見ると画面はこんな感じになります。
brg140911d.gif
 ※(7)をキャプチャー
 図-5 福島県放射能測定マップの画面

 これを見ると福島県県北地域の放射線量は概ね1時間当たり0.25マイクロシーベルト以下に見えます。でも実態は違います。以下に航空機モニタリング結果を示します。
brg140911e.gif
 ※(8)を抜粋
 図―6 福島県域の空間放射線量

1時間当たり0.5マイクロシーベルト以上の地域が多く存在します。この差は何かといえば、モニタリングポストの測定値を周囲に拡張したために起こっています。モニタリングポストは周囲より低い放射線量がでます。
 a)「①」で示したようにモニタリングポストの周りは「除染」されています(9)。ところが中間貯蔵施設の容量などから計算すると、福島県域にばら撒かれた放射性セシウム1,700兆ベクレルのうち回収されるのはわずかに316兆ベクレルで大部分は放置されます(10)。
 b)モニタリングポストは道路際に置かれています。
brg140911f.gif
  ※(11)を引用
 図―7 道路際に置かれたモニタリングポスト

そして道路際は放射線量が低くでます。
brg130403f.jpgbrg130403g.jpg
  ※1(12)を転載
  ※2 ()内は空間放射線量で単位はμSv/h
 図―8 道路に近づくと下がる放射線量

 今の福島県のモニタリングポストの運用方法ではこれを「面」拡大するのは無意味です。それでも「面」に拡大し放射線量を低く見せています。

2.精度の担保がない検査で「安全」を宣言します。
 福島県は福島原発事故後に次々に新しい検査方法を導入してます。新しい検査方法ですから、従前の方法で測定したデータと比較し、誤差の範囲で一致しているデータが必要ですが一切の発表を(=^・^=)は知りません。
 ①米の全袋検査
  福島県は2012産米から米の全袋検査を導入し、福島県産米は全煤検査していので「安全」であると主張しています(13)。でも新しい検査ですので従前の検査と比較データが無い限りその精度は担保されません。しかし福島県の担当課のHP(14)にはそのようなデータは一切載ってません。でも福島県は今種のデータを所有しているはずです。福島県のホームページには全袋検査の結果、基準値(スクリーニングレベル)を超えたので従来の同じ検査をしたとの発表があります(15)。これらの米は全袋検査と従来と同じ検査(精密検査)の両方の値が揃っています。でも福島県が発表するのは従来と同じ検査だけです。両者の値がかけ離れていて、とてもでないが「公表」できない以外に、公表しない理由を(=^・^=)は思いつきません。
 (=^・^=)が基準値(スクリーニングレベル)と来と同じ検査(精密検査)結果を照合したら、測定誤差は少なくとも1キログラム当たりで75ベクレル以上はあるの結論を得ました(16)。基準値が1キログラム当たり100ベクレルなので(17)、まともな検査とは言えません。

 ②あんぽ柿の全数検査
 あんぽ柿は渋柿を硫黄で燻蒸して乾燥させる独特の製法で作られる干し柿で、普通の干し柿に比べ半分生のようなジューシーな感触で、羊羹のように柔らかいのが特徴です。この製法は大正年間に福島県伊達市で開発されたそうです。福島県によると主産地は伊達市、国見町、桑折町などです(18)。以下に2013年のあんぽ柿の検査結果を示します。
brg131114a.gif
 ※(18)を転載
 図―9 福島県北部産のあんぽ柿の放射性セシウム検査結果
 基準値を超えているもが多数あります。しかし福島県は2013年に全数検査する装置を導入し強引に出荷をはじめした(19)(20)。検査方法を見ると、あらたに開発した簡易検査(21)なので一部は抜き取りなのどを行い従来と同じ検査(精密検査)を実施して問題が無い事を確認する必要があります。でも検査結果(22)を見るとそのような結果はありません。実施しない理由は従来と同じ検査(精密検査)で基準値超えが見つかりそうなので検査をしていない以外の理由は思いつきません。

 ③牛のホールボディカウンタ
 福島県は
  2012年に「米」の全袋検査装置
  2013年に「あんぽ柿」の全数検査装置
  2014年に生きた牛の放射性セシウム濃度測定装置
 を導入しました(23)。この装置も放射性物質で汚染されていそうな牛(24)やそうでない牛を連れてきて、検査後に解体してデータが一致しているか確認が必要ですが一切されていません。

 ④福島農業総合センター
  厚生労働省の発表を見ると(25)、原発事故直後を除き福島県産の農水産物は「福島農業総合センター」が実施しています。2011/6/21以前にはこの検査機関の検査結果がないので、福島原発事故で急造された放射線検査機関(他の業務がメインみたいですが(26))みたいです。
 この検査機関が測定を開始してから福島産品のセシウム濃度が激減したような印象を(=^・^=)はもっています。
brg140911g.gif
 ※(25)を集計
  図―10 福島産果物のセシウム濃度の推移(2011年6月)

ただ種類や産地によっても違いがでるので、比較的検査数の多い福島県桑折町産の「ウメ」について纏めてみました。
brg140911h.gif
  ※(25)を集計
  図―11 福島県桑折町産「ウメ」のセシウム濃度推移(2011年)

やっぱり激減していました。どう見ても連続性がありません。
 現在ではどうかと言えば他県や他の検査機関との整合性がありません。
 福島県いわき市と茨城県北茨城市は県境を挟み接しています。
brg140903h.gif
 ※(27)を転載
 図ー12 いわき市と北茨城市

 以下に北茨城産といわき市産のマダラのセシウム濃度の推移を示します。
brg140910j.gif
 ※1(25)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―13 北茨城産といわき市産のマダラのセシウム濃度

検査結果だけを見ると、茨城県北茨城市のセシウム濃度が福島県いわき市に比べ低くなっています。福島第一原発に近い分だけ、福島県いわき市の方が高くでると思いうのですが・・・
 福島県は原発事故以降の殆ど期間で、いい加減としか言いようのない検査機関に放射性セシウムの検査をさせ、低い値がでれば「安全」を叫び、危険と言えば「風評被害」「科学的でない」なんて叫んできた気がします(28)。


3.やばい物は測定しません。
 ①去年より高いデータが出たら「検査中止?」
  福島県伊達市のスモモの放射性セシウム濃度は福島県の検査でも去年より上昇しています。
brg140911i.gif
   ※(25)を集計
   図ー14 福島県伊達市のスモモのセシウム濃度

  去年は9件の検査結果がるのですが、今年は5件です。しかも高い値が出た後は、たった1回です。なんか高い値が出たから検査を中止した感じがします。

 ②去年の基準超えの検査は1件
  福島県伊達市産のブルーベリーは2013年の検査で基準値を超える1キログラム当たり150ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(26)。でも厚生労働省からの発表(25)はないので、適当に処理し出荷制限を免れたようです。2013年に基準値超えなら2014年は「安全」を考えるならもっと丁寧な検査をしてもいいはずですが、検査はたった1件でした。

 ③放射性物質汚染の酷い産地は生産量に関わらず検査しない!
   福島県のリンゴの主産地は福島市、伊達市など放射性物質汚染の酷いところです。
brg140903e.gif
 ※(27)をを転載
 図―15 福島県の「リンゴ」の生産量

 以下にこれらの市の位置を示します。
brg140903f.gif
※(27)を転載
 図ー16 福島県の「リンゴ」の主産地

 以下に検査数を示します。
brg140903g.gif
 ※(25)を元に作成
 図ー17 福島県産リンゴの検査数(9月9日まで)

 生産量の多い福島原発80km圏内の福島市、伊達市では検査をしていません。

 福島県の検査結果を見ていると去年基準値を超えた物、急に高い値が出た物、主産地の放射性物質汚染が酷い物などやばそうな物の検査は避けてる気がします。「安全」を確保するにはこうした物の検査を優先すべきとおもうのですが・・・・


4.不都合なデータはねつ造します。
 低い値がでる検査機関や精度が担保されていない変な検査装置を使う。さらにやばそうなデータの取得は避けるなどしてもどうしても変なデータは出てきます。その時は最終手段の「ねつ造」を使うみたいです。
 ①福島県野菜・果物からは基準超えのセシウムは見つかっていない!
  福島県は2013年度は果物や野菜から基準超のセシウムは見つかっていないと主張しています。
brg140911k.gif
   ※(4)を抜粋
  図―18 果物や野菜から基準超のセシウムは見つかっていないと主張する福島県

 でも(=^・^=)がしる限り、1キログラム当たりで基準値(5)を超えるブルーベリーから150ベクレル(28)、トウガラシからは130ベクレル(29)の放射性物質が見つかっています。
 ただしこれは「タケノコ」を除いています。(=^・^=)の感覚では「タケノコ」や野菜ですが(30)、福島県は「山菜」であると主張しています(31)。福島県は係数から外していますが、あんぽ柿は福島の農協さんは「果物」と主張しています(20)(32)。タケノコの基準超え7件、あんぽ柿の基準超え10件(25)を加えると、0でなく10件です。
 ②平均寿命の偽装
  福島県は2011年の平均寿命を2010年に比べ男性は0.01歳延び、女性も-0.06歳でそれ程には減少してい内容に発表しちます。まったく震災の影響が見られないので、簡易生命表に示された死亡率から10歳から14歳の死者数を計算したら8人でした。一方、被災者名簿には11名の少女の名前がありました(33)。10~14歳の女性については、震災犠牲者より合計の死者数が少なくなっています。福島県が発表した2011年の平均寿命は明らかに「偽装」されています。
 さらに恐ろしいことには、フクシマの危険性を示唆するデータが確りあります(34)(35)。

 色々と誤魔化しても誤魔化しきれなくなるとデータそのものを偽装する。これも福島県の手口みたいです。

<余談>
 ・実際より安全サイドに出るようにデータを測定する福島県
 ・怪しげなものは測定しない福島県
 ・最後はデータを偽装する福島県
福島県の発表するデータは疑問だらけです。これではいくらデータを並べて「安全」と言われても(=^・^=)は信用できません。ここまでの結果が揃うと意図をもってやっているとしか思えません。平均寿命の偽装などは意図が無ければ無理な事!
 福島県がどうするかは福島県民の問題ですが、福島産品を危険な放射性物質と一緒にばら撒かいで欲しいとおもいます。厚生労働省の発表(25)を見ると、今年も福島産セシウム混入果物が北は北海道、西は京都からも見つかっています。外食、惣菜、弁当、ブレンド米あるいは給食で福島産を使用するなら「福島産使用」との表示を義務化して欲しいと思います。また「国産」も「国産(福島産以外)」と「国産(含む福島産)」に分けて欲しいと思います。そうしないと安心して買い物も外食もできません。
 



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第2次安倍内閣 - Wikipedia
(2)空間線量モニタリング結果情報 - 福島県ホームページ
(3)市内各支所等の環境放射線測定結果【市測定】(9月10日更新) - 福島市ホームページ中の「》市内各地区の環境放射線測定結果 【PDFファイル:598KB】」(下の方にあります)。
(4)ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ
(5)めげ猫「タマ」の日記 5月測定器の周りを除染で福島県の放射線量が激減!―補正式が必要
(6)福島県の除染実施区域の進捗について|除染実施区域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(7)福島県放射能測定マップ
(8)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定)」
(9)可搬型モニタリングポスト等の設置施設・設置場所における除染の実施状況 - 福島県ホームページ
(10)めげ猫「タマ」の日記 8割以上の放射性物質の放置を決めた福島除染計画
(11)福島第一原発事故報告
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島市の放射線量激減―測定器をいじっただけ―
(13)全量全袋検査の体制 - 福島県ホームページ
(14)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(15)全量全袋検査の検査結果 - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(17)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(18)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島産あんぽ柿は問題ない!
(19)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―デタラメ福島・伊達あんぽ柿検査ー
(20)JA全農福島/JA全農福島オンラインショッピング
(21)(20)中の「あんぽ柿専用非破壊検査機器」
(22)(20)中の「検査情報」
(23)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―怪しげな検査装置を導入する福島県ー
(24)東日本大震災:福島第1原発事故 帰りたい、美しい古里 福島、避難地域の四季 - 毎日新聞
(25)報道発表資料 |厚生労働省
(26)めげ猫「タマ」の日記 非科学的な「美味しんぼ」に対する福島県の見解
(27)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月)―天皇には食べされても子供には食べさせらない福島の「桃」ー
(28)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月2週)-基準値を超た伊達市の果物は検索データベースに乗せない福島県―
(29)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月1週) -福島県産モロヘイヤから14ベクレル、でも福島県は29件全て検出限界以下
(30)タケノコ/たけのこ/筍:旬の野菜百科
(31)検査計画の策定状況 |報道発表資料|厚生労働省中の「福島県(PDF:490KB) 」
(32)みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ
(33)めげ猫「タマ」の日記 平均寿命を偽装する福島県(2011年)
(34)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(35)めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供
  1. 2014/09/11(木) 18:27:37|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ