食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみましたお買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
①検査数1,521件中3件の基準値超え(全体の0.2%)
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大210ベクレル(宮城県産コウタケ)。
③基準超の食品が宮城、栃木
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年951週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.いわきのスズキは2ベクレル、でも北茨城は12ベクレル
福島県いわき市と茨城県北茨城市は県境を挟み隣接しています。海は繋がっているので、双方の検査がまともであればいわき市のお魚が北茨城市に比べ、少し高い濃度のセシウムが出る筈です。
※(7)で作成

※(7)で作成
図―2 本記事で登場する市町村
今週のお魚の検査結果をまとめると、1キログラム当たりの値で
北茨城市
検査42 平均4.1ベクレル
いわき市
検査55 平均2.9ベクレル
で、不思議な事に北茨城市の方が高くなっています。魚種の違いもあるので、スズキで比較したら
北茨城市産スズキ
検査数1 平均12ベクレル
いわき市産スズキ
検査数2 平均1ベクレル(2ベクレルと検出限界値未満)
でいわき市の方が低くなっています。マダラで比較すると
北茨城市産マダラ
検査数12 平均8.2ベクレル
いわきし産マダラ
検査数1 検出限界値未満
です。福島県のマダラの検査数が少ないので8、9月分のマダラについて集計してみました。
北茨城市産マダラ(8、9月)
検査数42 最大51ベクレル 平均7ベクレル
福島県いわき市産マダラ(8,9月)
検査数9 全数が検出限界値未満
です。検査結果をみる限り、福島県いわき市のお魚のセシウム濃度は茨城県北茨城市よりひくくなっています。どちらかの検査結果が間違っています。そこで、今年1月からの福島県漁連の検査と比較してみました。

※(1)(8)で作成
図ー3 福島県いわき市産アワビの検査結果
今年(2014年)の福島県の検査では放射性セシウムが見つかっていませんが、福島県漁連の検査では確り見つかっています。福島県の検査はセシウムがあっても見つけられないデタラメな検査と言わざるを得ません。
2.主産地を検査せずに安全宣言が出される福島県産「洋ナシ」
福島県の「安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料)」に9月26日付で「洋ナシ」が追加されました。

※(9)中の「くだもの編 [PDFファイル/128KB]」を抜粋
図―4 「洋ナシ」の安全宣言をする福島県
以下に福島県内の洋ナシの出荷量を示します。

※1 (10)を元に作成
※2 2005年
図―5 「洋ナシ」の福島県内出荷量
福島県の「洋ナシ」は福島市・伊達市等で多く生産されています。ここは図―2で示すように、避難地域を除けば福島県内でも放射性物質汚染のもっとも酷い場所です。確り検査しているか心配です。以下に「洋ナシ」の検査数を示します。

※(1)を集計
図―6 福島県産洋ナシの検査回数(2014年)
主産地で放射性物質汚染の酷い主産地の福島市や伊達市は検査していません。それでも安全宣言を出します。でもこれは洋ナシだけではありません。
① 6月27日 主産地の福島市、伊達市、国見町、桑折町を検査せずに「桃」の安全宣言(11)
②8月12日 主産地の福島市、伊達市を検査せずに「ブドウ」の安全宣言(12)
③8月22日 主産地の福島市を検査せずに「梨」の安全宣言(13)
④8月29日 主産地の福島市、伊達市、須賀川市を検査せずに「リンゴ」の安全宣言(14)
④9月26日 主産地の福島市、伊達市、須賀川市を検査せずに「洋ナシ」の安全宣言(本稿)
福島県は放射性物質汚染の酷い主産地を検査せずに「安全宣言」をだす悪癖があります。
<余談>
他より低い値しか出ない検査で出荷される福島産、主産地の汚染検査を放置して「安全宣言」が出される福島産、これではフクシマ汚染食材は野放し状態です。被害がでないか心配です。
福島県の中通り・浜通り地元産米を学校給食に地元産米を使用している市や町の死者数の推移を示します。

※(14)を転載
図―7 地元産米を使用している市や町の死者数の推移(各年1-8月)
福島原発事故以降に死者数が増え、今も継続しています。死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 5,285人
原発事故後(2014年) 5,670人
で7.3%増えています。偶然に起こる確率を計算したら、0.15%なのでおよそ偶然とは思えません。
福島県の中通り・浜通り地元産米を学校給食に地元産米を使用している市や町の死者数の推移を示します。

※(14)を転載
図―8 地元産米を使用していない市や町の死者数の推移(各年1-8月)
死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 2,797人
原発事故後(2014年) 2,879人
で2.9%増です。ただし偶然に起こる確率を計算したら23%ですので、偶然といっても構わないと思います。
学校給食に地元産米を使用しているところでは、現時点でも死者数の増加が統計的に認められるが、地元産米を使用していないところは、統計的には死者数の増加が認められないことになります(14)。
(=^・^=)は怖いので
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でも、これは(=^・^=)ばかりではないみたいです。

※(15)を引用
図―福島県産が殆ど載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第898報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月4週)―今週も危険な福島汚染食品の放置する安倍出戻り総理ー(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会(8)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです (9)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(10)
統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103(11)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月)―主産地を検査せず安全宣言を出す福島県ー(12)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月2週)―汚染食品がマーケットの流出!12日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー(13)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―宮城のスズキは180ベクレル、福島は120ー(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の死者数は増(1-8月、対2010比)-でも増えていると場所と増えていない場所がある。(15)
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- 2014/09/30(火) 19:46:19|
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今年(2014年)は全ての原発が止まり(1)、「『原発ゼロでも乗り切れる』との誤った認識が広がりかねない。フル操業が続く老朽火力では設備故障の恐れもある。」との主張もありました(2)。(=^・^=)なりに検証したら、まったく問題のない夏でした。
電力会社のうち、(=^・^=)が気づいた東北電力、北陸電力、関西電力が今年の夏の需給状況について発表しています(3)(4)(5)(6)。それによると各社ともそれなりの余裕があったようです。
東北電力 供給力 1,586万kW 最大需要 1,360万kW(14%。226万kWの余裕)
北陸電力 供給力 572万kW 最大需要 518万kW(9.4%、54万kWの余裕)
関西電力 供給力 2,960万kW 最大需要 2,667万kW(9.9% 293万kWの余裕)
東京電力 供給力 5,612万kW 最大需要 4、980万kW(11.3% 632万kW)
で最大供給力に対し、最大需要は10%程下回っています。原発ゼロも10%程度の余裕がありました。
関西電力は福島原発事故前は原発依存度が高い電力会社でした(7)。原発の全面停止の影響は他の電力会社より大きいはずです。以下に関西電力の平日(土、日、祝およびお盆期間を除く)の大阪の最高関係を示します。

※(5)(8)で作成
図―1 関西電力の平日(土、日、祝およびお盆期間を除く)の大阪の最高関係
最大需要は温度が上昇すると直線的に増えています。仮に40℃になれば約2,800万kWですが、それでも160万kWの余裕があります。関西電力の最大の発電所は舞鶴発電所1号機および2号機の90万kWです(7)。最大の発電所がすっ飛んでもまだ余裕があります。気象庁のデータ(8)を見ると大阪市は1994年8月8日に39.1℃の最高気温を記録しています。原発が止まっているので、電力が不足し停電に追い込まれる事態はありせん。
<余談>
「関電は今年4月から関電エネルギーソリューションを通じ、首都圏でオフィスビルなどに電力販売を始めている。」そうです(7)。もし原発が止まって電気が足りないならそんな余裕はないはずです。
関西電力は「需要の抑制」に取り組んだと主張しています(5)。一つは、電気の需給はひっ迫しそうな日に外出を促し、家庭内の電力消費を減らそうとするものです。5日ありましたが、需要が最大となった7月25日には発動されませんした。もう一つは「負荷調整」を行うシステムを顧客に導入してもらい、最大需要を抑えるものです。こちらは最大で0.54万kWで、およそ効果のあるもではありません。
原発再稼働には色々な意見があると思います。でも電力が不足するから原発が必要との主張は成立しません。もっとも、東電の電気が不足するからと言っても、柏崎刈羽原発のある新潟県の方はだれも柏崎刈羽の再稼働には賛成しないと思います。東京電力は新潟県に電気を供給していません(8)。だから自分たちの使う電気には関係ありません。蛇足ですが電気代も同じです。柏崎刈羽が再稼働できず東電の電気代が上がっても、新潟の方の電気代は上がりません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 いよいよ原発0の夏!(2)
【主張】原発ゼロの夏「乗り切れる」過信禁物だ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース(3)
9月定例社長記者会見概要| 東北電力中の「(資料1)当社管内における今夏の電力需給実績について(PDFファイル/578KB)」
(4)
2014.9.17PDF今夏(7、8月)の電力需給実績について(5)
今夏の需給状況および安定供給に向けた主な取組み実績について [関西電力](6)
今夏の電力需給の概要について|東京電力(7)
関西電力 - Wikipedia(8)
気象庁|過去の気象データ検索(9)
関電が仙台に火力発電所 域外に初、首都圏へ攻勢 :日本経済新聞(10)
東京電力 - Wikipedia
- 2014/09/29(月) 19:39:21|
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福島第一原発の9月3週(9月22日から9月28日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①外洋からはストロンチウム90由来の全ベータ
②地下水バイパスのトリチウム累積排出量は2千億ベクレル超過
③止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
1.外洋からの放射性物質
今週もはストロンチウム90由来の全ベータ(2)が見つかっています。以下に1リットル当たりの値を示します。
①5,6号機放水口北側(4)(5)
全ベータ 11ベクレル(9月22日採取)
ストンチウム90 0.5ベクレル(6月2日採取)
②南放水口(4)(5)
全ベータ 14ベクレル(9月22日採取)
ストロンチウム90 0.0
③排水路出口付近(T-2)
全ベータ 13
以下に外洋の観測点位置と放射性物質濃度を示します。

※2 SR90はストロンチウム90を示し、採取は6月
図ー1 福島第一原発近傍の外洋での放射性物質濃度
また南側放水口の放射性物質濃度推移を示します。

※1(5)(6)を集計
※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移
低下している様子がありません。もっと心配なことがあります。以下に5,6号機放水口北側と排水路出口付近の過去一ヶ月の値を示します。

※1(5)(6)(7)を集計
※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
図―3 福島第一原発近傍・外洋の放射性物質濃度の推移(過去一ヶ月)
じわじわと上昇しています。
2.地下水バイパスからは2千億ベクレル超のトリチウムが海へ
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(8)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。

※(9)を集計
図―4 地下水バイパスNo12井戸のトリチウム濃度推移
9月に入り、トリチウム濃度は下がっていますが、9月に入りNo12井戸のトリチウム濃度が再上昇しています。
以下に地下水バイパス用井戸とその山側(上流)にある観測用井戸の放射性物質濃度をしめします。

※1(9)(10)を集計
※2 この一週間の最高値
図―4 地下水バイパスと山側の放射性物質濃度
山側(上流)の井戸からは高濃度のトリチウムが見つかっています。いずれは流れて行き地下すバイパスの水に混入しそうな気がします。以下に地下水バイパスNo10井戸のトリチウム濃度の推移を示します。

※(8)を集計
図―5 地下水バイパスNo10井戸のトリチウム濃度推移
この井戸は汲み上げを続けています(9)。そしてじわじわとトリチウム濃度が上昇しています。
地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約2千億ベクレルを超えました。

※(11)を集計
図―6 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量
トリチウムどの程度まで安全か危険かよくわかっていないと(=^・^=)は思います(12)。(=^・^=)は不安です。東電は地下水バイパスによって一日当たりおよそ50トンから80トンの汚染水の増加が抑えられたと主張していますが、(=^・^=)の見積もりでは数トン程度です(13)。
3.止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示すように高濃度の汚染水が見つかっています。以下にその様子を示します。

※1 (5)で作成
※2 集計期間(9月22日から28日)発表分の最高値を記載
図-7 1,2号機タービン建屋間の海岸付近の井戸の放射性物質濃度
この中で(=^・^=)が最も気になったのはNo3-5井戸です。この井戸は図ー7に示すように、海の傍にあります。以下に全ベータ濃度の推移を示します。

※(5)にて作成
図ー8 No3-5井戸の全ベータ濃度推移
濃度が突然上昇しています。海の傍なのでやがては海に流られ「汚染魚」を作ると思います。
<余談>
図―7を見てわかるとおり、セシウムでなくトリチウムやストロンチウム90由来の全ベータ(13)の値が高くなっています。トリチウムについて厚生労働省は
「トリチウムの生体に与える影響は、食品中の放射性物質の基準として設定されている放射性セシウムより極めて小さく約1000分の1となります。仮に、10,000Bq/Lのトリチウムを含む飲料水を1L飲んだ場合に受ける放射線量は0.00018mSvとなります」
と飲んでも安全と主張していますが(13)、食べても安全とは言っていません。トリチウムは水素であり、私たちの3大栄養素 の蛋白質、糖質、脂質にすべからく含まれています。厚生労働省が食べて安全と言っていない以上は(=^・^=)は食べません。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ三原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけでないみたいです。

※(14)を抜粋
図―8 福島のブドウは今が旬(15)、でも他県産のブドウしか載っていない福島市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(9月3週)―アイナメのセシウム濃度は下がらず―(2)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(3)
報道配布資料|東京電力(4)
サンプリングによる監視|東京電力(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(4)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(7)(3)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 120KB」
(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(9)(3)中の「揚水井の分析結果」
(10)(4)中の「H4エリア周辺観測孔」
(11)
一時貯留タンクの運用状況|東京電力(12)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?(13)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(14)
ヨークベニマル/お店ガイド(15)
秋の訪れを実感!ふくしまのぶどうは今が旬です! | ふくしま 新発売。
- 2014/09/28(日) 19:46:44|
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東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、9月4週(9月20日から27日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.福島第一のけが人、病人は9月だけで4人
①落ちてきた鉄パイプが下請さんの背中に当たり「重症」
東京電力の9月22日の会見での口頭発表によれば、9月20日12時20分ごろ、福島第一構内南側にあるタンク群の建設現場での下請けさん7人がタンクの溶接などをしていたところ、半自動溶接機を上下に動かすウインチを移動させる際に、固定していた長さ1.5メートル、重さ約4キロの鉄パイプが13メートルの高さから落下し、別の下請けさんの背中に当り、病院に運ばれ、重傷と診断されたそうです。でも、22日から事務作業に復帰したそうです(2)(3)。
この件は東電から当初は発表が無く、記者が質問でこの事実を指摘してその質問に答える形での発表になりました。東電は事務作業に復帰したので、発表しなかったとしていますが、(=^・^=)には発表しない為に「事務作業」に復帰させたような気がします。自宅で静養する代わりに、事務所で「静養」するのが事務作業の内容のようか気がします。
時事通信によると、福島第一の作業員が6000人に倍増し現場は混乱しているそうです(4)。なんかこれが原因になってる気が(=^・^=)にはします。普通だったら物が落ちてきそうな場所で作業はしないはず。
②体調不良で救急車
9月23日午前中、高性能多核種除去設備工事に従事していたが下請けさんが体調不良になったので休憩所で休んだあと、体調が回復したので帰ろうとしたのですが、帰宅中に再び体調不良になり救急車で近くの病院に運ばれたのですが、更に検査が必要され、もっと立派な病院に運ばれました(5)。一週間の入院だそうです(15)。
③交通事故でけが人
9月26日に福島第一原発構内の車両サーベイ場に、停車していた車に別の車両がぶつかりました。ぶつけられた車には運転手さんが乗っていたそうです。ぶつけられた車の運転手さんは救急医療室にて診察・治療をうけたそうです。救急車を呼ぶほどではないにしても軽いケガをしたみたいです。なお、ぶつかった車はエンジンオイル漏れをお越したそうです(6)(15)。
9月6日に福島第一原子力発電所構内で作業をしていた下請けさん(男性)が体調不良を訴えドクターヘリで病院まで運ばれたばかりです(7)。22日の会見を聞いていたら(2)、この方は福島第一原発事故にも福島第一原発のお仕事をされており、それなりの放射線量を浴びていたそうです。それにしてもこれで9月だけで4人目です。多くないですかね?
福島第一ではここの所、けが人・病人が続発です。
5月 8日 下請けさんが、脳内出血。
5月10日 下請けさんが、車に乗ろうとし、車のドアに右手薬指を挟み骨折。
5月12日 下請けさんが、クレーン転倒の為ケガ(双葉郡楢葉町にある資材ヤード)。
5月19日 下請けさんが、パトロール中に転んで右足を骨折。
5月27日 下請けさんが、汚染水タンクの工事中に転んで骨折。
5月28日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。
6月 6日 下請けさんが、体調不良になり救急車で搬送。
6月28日 下請けさんが、足を滑らせ骨折
7月25日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送。
7月29日 下請けさんが、熱中症らしき症状で救急車で搬送
8月 8日 下請けさんが、行き倒れて死亡。なを原因不明
8月20日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送
9月 6日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動(以上(7))。
9月20日 下請けさんが、落ちてきた鉄パイプに当たり重傷
9月23日 下請けさんが、高性能多核種除去設備工事をしていて体調不良になり救急車で搬送
9月26日 運転手さんが、交通事故でケガ(以上本稿)
なぜか東電社員様がいません。(=^・^=)が言いたいのは汚染水を漏らしたって、福島の魚を食べ事や福島の海に遊びに行くのを注意すればいいいだけですが、下請けさんのケガや病気は本人もご家族にも大きな負担になります。汚染水漏れの防止と下請けさんのケガや病気の防止ではどっちが優先度が高いかは明らかです。
2.ポカミスでセシウム吸着装置が止まる。
福島第一では汚染水からセシウムを分離するために第二セシウム吸着装置(サリー)を運用しています。この装置は高温焼却炉建屋の汚染水を貰い受け、2個のポンプ(A)(B)でセシウム吸着塔に流しこみ放射性セシウムと汚染水を分離するものです(8)(9)。

※(7)(8)より作成
図―1 第二セシウム吸着装置(サリー)の概要
9月24日に誰かが(東電の発表にはありません)上流の高温焼却炉建屋に設置してある汚染水を第二セシウム吸着装置(サリー)に送る為の水中ポンプ出口弁を誤って閉めた為に、第二セシウム吸着装置(サリー)のポンプ(B)の吸込み圧力が低下し、停止しました。このため第二セシウム吸着装置(サリー)の運転を停止しました(10)。
3.多核種除去設備がまた止まる
多核種除去設備(ALPS)は色々な種類の放射性物質を汚染水から分離する設備ですが、少なくともトリチウムは分離できません。当初は2012年夏くらいには完成予定でした、最新の日程では2014年12月になっています。2年半程度の大幅遅れです(11)。

※(12)を転載
図―2 多核種除去設備(ALPS)の概要
ところが9月11日に東京電力は
「既設多核種除去設備のホット試験で確認された不具合について大きく7項目の事例として抽出しており、これらは予期せぬ不具合などについても、汎用性をもって対応可能なものと考えている。」
との自身たっぷりの発表をしました(13)。ALPSにはA系、B系、C系の系統がありますが、過去に処理水がフィルタの欠陥で白濁するトラブルを起こしています(14)。そして、またトラブルです。
東京電力の発表によると9月26日にも、処理水から白い濁りが見つかり3系統中の1系統(B系)の運転停止に追い込まれました(15)。

※(16)をキャプチャー
図―3 多核種除去設備(ALPS)停止を報じる福島のローカル放送(FCT)
以下に多核種除去設備(ALPS)のトラブル履歴を示します。
3月17日 B系統の出口から処理水を回収
3月18日 処理水から1リットル当たり、1400万ベクレルと1100万ベクレルのストロンチウム90等に由来する全ベータを確認、処理を停止
3月19日 移送先のJ1タンク群も汚染されていることを確認
3月24日13時頃 A系、C系の運転を再開
3月24日19時頃 サンプルタンクCより汚染水漏れを確認(サンプルタンクCには3月18日発見された処理されない汚染水が混じっている)。
3月24日19時頃 A系、C系の運転を停止(運転全面停止)
3月25日 A系、C系の運転を再開
3月27日 A系出口の処理済みの水の「白濁」を確認、A系の運転を停止
3月29日 C系での汚染水処理を停止して、ポンプの洗浄を行ったのですがポンプの流用が元に戻らず。
4月16日 見張りをせずに洗浄作業を行い水をあふれさす。
5月20日 定例のサンプリングにおいて、C系統の水に白濁があり停止(2)。
6月18日 新たな「隙間」が見つかる(以上(15))
9月26日 B系統の処理水から「白濁」が見つかり運転停止
この件を福島県の地方紙の「福島民報」は
「ALPSまた停止 フィルター改良後も白濁」
なんて表題で報じていました(17)。
4.地下水バイパス効果なし
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです。4月9日に地下水の汲み上げを開始してから、5ヶ月が経過しました。

※(18)を転載
図―3 地下水バイパスの概要
地下水バイパスが稼働する前に東京電力は地下水バイパスが稼働すれば3mの地下水位の低下が起こり毎日400トンずつ増えている汚染水を100トン減らし、300トンに減らせると主張していました。

※(19)を転載
図―4 地下水バイパス稼働前に提示した地下水位低下予測
水の流速は落差の√(平行)に比例するそうです(1)。地下水バイパス稼働前の落差は6mなので、(=^・^=)なりの計算結果をしまします。

※1 (1)を転載
※2 (=^・^=)の見積もり
図―5 地下水バイパスの水位低下量と汚染水増加の減少量
(=^・^=)の計算でも当初の東電の主張と同じく汚染水の増加量を100トン減らすには3mの水位低下が必要です。
地下水バイパスの効果を確認するための観測井戸の水位が明らかになりました。

※1(21)より作成
※2 値は小名浜港を基準とした海抜(OP)
※3 観測孔の位置は図―4に示す
図―6 地下水バイパスよう観測孔の水位
当初の見込み3mに比べ殆ど水位は下がっていません。地下水バイパスの効果が無いのは明らかです。でも東電は効果あったと主張しています(21)。
4.海側遮水壁は運用できず
東京電力は汚染水対策の一つして海側に汚染水をブロックする壁(海側遮水壁)を作り、9月中の運用を目指しています(22)。

※(1)(22)(23)を元に作成
図―7 海側遮水壁の概要
ただブロックされた汚染水は行き場ないので、井戸(サブドレイン)からくみ上げ海に流すことが必要です。これについて福島の漁師さんの了解が得られませんので、運用の見込みが立たないそうです(23)。でも仕方のない事です東電の資料を見ると1年前の2013年9月には「海側遮水壁」が出てきます。

※(24)を抜粋
図ー8 2013年9月の東電資料
この時点で汚染水の汲み上げが必要な事は分かっていたはずです。でも説明をしたのは先月だと思います(25)。国や東電は悪い事も含め2、3年先の見通しを示すべきだと思いますが、そんな事をしたら悪い話(例えばそのうち汚染水タンクが一杯になって海に捨てるか、溢れさすしかなくなる)がいっぱい出てきて、大好きな原発の再稼働に支障が出そうです。
<余談>
安倍出戻り内閣や東電の動きを見ていると、無責任なくらいに「夢物語」を語っている気がします。その最たるものが福島第一原発の汚染水を「状況はコントロールされております。」との発言でだと思います(26)。もし1年前で状況がコントロールされているなら、わざわざ海側遮水壁を作る事はないと思います。小渕優子経済産業相は福島第一について「廃炉・汚染水対策は政府が前面に立って何が何でもやり遂げるという強い覚悟だ」と約束したそうです(27)。これもまた「夢物語」です。もし、「廃炉」を福島第一原発の放射性物質を除去し敷地を自由に使える状態に戻すと定義するなら絶対に無理だと(=^・^=)は言い切ります。放射性物質なかなか無くりません。福島第一原発の放射性物質を除去するには、何処か別の場所に移す必要がありますが、引き受けてが現れる分けがありません。福島第一原発の未来は放射性廃棄物の保管場所です。ついでに(=^・^=)の街の放射性廃棄物を引き受けてくれると嬉しいのですが・・・
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月3週)―弁が壊れていました―(2)
【9月22日】東京電力 記者会見 - 2014/09/22 17:30開始 - ニコニコ生放送(3)
時事ドットコム:福島第1で作業員重傷=タンク建設中、鉄パイプ落下-東電(4)
福島第一、6000人に作業員急増 現場混乱:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)(5)
2014年9月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (6)
2014年9月26日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (7)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月1週)―タンクの継ぎ目から汚染水漏れ―(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の「セシウム吸着(除去)装置」について(9)
セシウム除去装置(SARRY)概要 - 東京電力(10)
2014年9月25日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故から3年半、できた事とできない事(12)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月3週)―みんな頑張っている、でもトラブル続発-(13)
2014年9月11日増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策について(PDF 307KB) (14)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(14:55 2014/06/20月週)―ALPSにまた遅れ-(15)
福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力(16)
ニュース|福島中央テレビ(17)
ALPSまた停止 フィルター改良後も白濁 | 県内ニュース | 福島民報(18)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(19)
めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm(20)
中長期ロードマップ|東京電力(21)(20)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2014年9月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第10回事務局会議)⇒【資料3-2】滞留水処理(4.84MB)」
(22)
海側遮水壁|東京電力(23)
海側遮水壁、月内運用困難 地下水放出、理解得られず | 県内ニュース | 福島民報(24)(20)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2013年9月26日(第8回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(2.12MB)」
(25)
地下水の浄化試験実施 東電、第1原発「サブドレン」(福島民友ニュース)(26)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-(27)
第2原発再稼働「困難」 小渕経産相、県民感情に配慮(福島民友ニュース)
- 2014/09/27(土) 19:44:01|
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福島のホームページに2014年8月末までの人口動態が福島県のHPに掲載されていました(1)。原発事故前の2010年に比べ14年の1から8月の死者数は増えていますが、それより驚いたのは地域に偏りがあることです。各年1~8月の死者数を比べてみると
学校給食に地元産米を使用している市や町
原発事故前(2010年) 5,285人
原発事故後(2014年) 5,670人
で7.3%増えています。一方、地元産米を使用していない市や村
原発事故前(2010年) 2,797人
原発事故後(2014年) 2,879人
で2.9%増です。
福島県域のうち中通りと浜通りでは、土壌から放射能汚染物を識別するためのクリアラスレベル(セシウム134,137合計で1グラム当たり200ベクレル)(2)を大きく超える放射性セシウムが見つかっています。

※(3)(4)にて作成
図―1 福島県の地域分けと土壌中の放射性セシウム濃度
福島県の中通りと浜通りの農産物は放射性物質の田畑で作られています。
福島県の市町村の中には学校給食の放射性セシウム測定結果を産地と共に公表しているところがあります(5)。会津地方を除く結果について以下に記載します。

※(5)より作成
図―2 福島県各市町村の給食での地元産米利用状況(会津地方を除く)
福島市、二本松市、伊達市、本宮市、郡山市および川俣町の5市1町で地元産米を使用して事を公表しています。一方、いわき市と西郷村では地元産以外のお米を給食に使用してる事を公表しています(5)。以下に2013年米の学校給食に地元産米を使用していると公表した市や町産のゲルマによる精密検査結果を示します。

※1(6)を転載
※2 40(Bq/kg)未満は無し
※3 (Bq/kg)は1キログラム当たりのベクレル数
図―3 学校給食の米産地の精密検査結果(2013年度産米)
2013年度米のゲルマニウム半導体による精密検査では、基準超へを含む放射性セシウムが見つかっていますが、学校給食にも使っているので、保護者の間には福島産食材に対する抵抗感は少ないと思います。ご家庭でも食べているのではないでしょうか?ネットで見る限り(あまり良いリファレンスとは言えませんが)学校給食に地元産米を使用していないいわき市の保護者にはそれなりの抵抗感があるようです(7)。
そんな訳でこの2地域について各年1-8月の死者数を集計しました。以下に学校給食に地元産米を使用している市や町の死者数の推移を示します。

※(1)を集計
図―4 地元産米を使用している市や町の死者数の推移(各年1-8月)
福島原発事故以降に死者数が増え、今も継続しています。死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 5,285人
原発事故後(2014年) 5,670人
で7.3%増えています。偶然に起こる確率を計算したら、0.15%なのでおよそ偶然とは思えません。
以下に学校給食に地元産米を使用していない市や町の死者数の推移を示します。

※(1)を集計
図―5 地元産米を使用していない市や町の死者数の推移(各年1-8月)
死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 2,797人
原発事故後(2014年) 2,879人
で2.9%増です。ただし偶然に起こる確率を計算したら23%ですので、偶然といっても構わないと思います。
学校給食に地元産米を使用しているところでは、現時点でも死者数の増加が統計的に認められるが、地元産米を使用していないところは、統計的には死者数の増加が認められないことになります。
<余談>
福島県は福島産品は検査されていて「安全」だと主張しています(8)。この主張が成立するには、福島県の検査に十分な精度がり適切にサンプリングされていることが必要です。これについて3つの問題があります。
問題1 他の検査機関より低くでる福島県の検査
厚生労働省の発表をみると福島県の農水産物の検査は概ね「福島県農業総合センター」で実施されています(9)。「福島県農業総合センター」は福島県の農林水産部に所属し(10)、いわば生産者の為の検査機関であって、消費者の安全を守るための検査機関ではありません。
以下に原発事故直後の福島県沖のシラスの放射性セシウム濃度を示します。

※(11)を転載
図―6 原発事故直後の福島県いわき市沖のセシウム濃度
図で見てわかる通り、当初は「日本分析センター」や「日本食品分析センター」が検査を実施していました。福島原発事故によってにわかに検査を始めた検査機関でもあります。
福島県農業総合センターが検査を初めてから、急にシラスのセシウム濃度が下がっています。このような例はほかにもあります(12)。また、福島産品の福島県外の検査結果と福島県の検査を比較すると、福島県外の検査では福島県の検査の10倍に跳ね上がるなんて結果もあります(13)。
表―1 福島県の検査結果と県外の検査結果の比較
※1 2013年、14年1月17日までの厚労省の発表(1)を集計
※2 検査はゲルマニウム半導体検出器による精密検査について比較
※3 表中の全数NDは、全ての検査で放射性セシウムが見つからなかった事を示す。
※4 (13)を転載

以下にいわき市沖のアワビの検査結果を示します。

※(11)を転載
図―7 いわき市沖アワビの放射性セシウム濃度推移
福島県の検査では、全て検出限界未満ですが、福島県漁連の検査では確り見つかっています。このような例はほかにもあります(12)(14)。
茨城県北茨城市と福島県いわき市は県境を挟んで隣接しています(12)。以下に福島県いわき市と茨城県北茨城市のマダラのセシウム濃度推移を示します。

※1(12)を転載
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―8 北茨城市産といわき市産のマダラのセシウム濃度
検査結果を見る限り、福島県の検査では殆どが検出限界未満(セシウムが見つからない事、ND)ですが、北茨城市産では確りセシウムが見つかっています。
以上を纏めると福島県の検査の大部分を担っている福島農業総合センターは、同じ物を測っても他の検査機関より低くでることです。
問題2 サンプリングは大丈夫?
福島県のサクランボ、桃、梨、ブドウなどの主産地は避難地域を除けば放射性物質汚染の酷い福島市や伊達地区です(15)(16)(17)(18)。福島県の検査が無いのにこれらの場所が主産地の果物の安全宣言を出したり果樹園の開園をしています。2014年は以下の通りです。
6月14日 福島市の果物が検査されてないのに福島市の観光果樹園開園(15)。
6月27日 主産地の福島市、伊達市、国見町、桑折町を検査せずに「桃」の安全宣言(16)
8月12日 主産地の福島市、伊達市を検査せずに「ブドウ」の安全宣言(17)
8月22日 主産地の福島市を検査せずに「梨」の安全宣言(18)
主産地でしかも放射性物質汚染の酷い場所を避けて検査し、次々に安全宣言を出しています。実質は検査をしなおに「安全宣言」と同じです。
今年5月の自主検査で福島県産キュウリから1キログラム当たりで25ベクレル以上の放射性セシウムが見つかりました(19)。

※(19)をキャプチャ
図―9 福島県キュウリの2014年5月の検査結果
自主検査ではおよそ1キログラムの検体で行います(20)。キュウリの重さを1本100gとすると(12)、10本のキュウリの平均値で値が出てきます。だから10倍の1キログラム当たり250ベクレルのキュウリが存在した可能性が否定できません。一方、福島県が公開しているビデオを見るがり、精密検査では100g程度で検査できます(1)。(=^・^=)は確り検査すべきだと思います。
福島県須賀川市はキュウリの生産量が福島県一位で年間6,700トンのキュウリを出荷します。10月までがシーズンだそうです(18)。

※(21)より作成
図―10 福島県須賀川市
以下に福島県須賀川市産のキュウリの累積の検査数を示します。

※(9)を集計
図―11 福島県須賀川市産キュウリの年度別の検査数
年々減っていき2013,14年はたった7件です。概ね出荷量1000トンに対し1件の割合です。キュウリは1本100gですので、1トンでは1万本、1000トンでは1000万本になります。須賀川市産キュウリは1000万本に1本の割合でしか検査されていません。これで安全が確認できたといえるのですかね?
問題3 ストロンチウム90が不明
国では福島県産食材などをごちゃまぜにして放射性物質を検査するMB方式の検査を実施しています。以下に示す通り急上昇しています。

※(22)を転載
図-12 MB検査によるストロンチウム90濃度推移(福島県)
この検査では、MB方式の検査は購入した食品を12のグループに分け、セシウム濃度を測ったあとセシウム濃度が1キログラム当たり0.5ベクレル以上のものについてのみストロンチウム90濃度を測るそうです(19)。以下に東京電力が測定した福島第一原発沖合2km(T-S7)のお魚の放射性セシウム濃度とストロンチウム90濃度の相関を示します。

※(23)を転載
図-13 セシウム137とストロンチウム90の相関
でもカルシウム濃度とは関係ありそうです。

※1 (23)を転載
※2 カルシウム含有量は100g当たりのmg
※3 「クロソイ」はメバル族である。
図―11 カルシウム含有量とストロンチウム90濃度(T-S7地点)
だからセシウム濃度でなくカルシュウム含有量で、検査対象を決めるべきですがそのような事はしていません。ストロンチウム90について言えば、リスクのあるものの検査を避けています。
以上に示すように
①福島県産は他より低くでる検査で出荷される(検査そのものがザル)
②放射性物質汚染の酷い主産地は避けて検査される、少ないサンプル数(サンプリングが恣意的)
③ストロンチウム90等はリスクのあるもは測らない
の事態が起こっています。これではとても検査されていて「安全」だとは言えないと思います。そして本稿で書いたように、基準超えも見つかっている地元産米を給食に使うなどの福島産に寛容な地域では特異的に死者数が増えています。これでは「食べて応援 あの世行き」です。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれは(=^・^=)だけではないみたいです。

※(24)を抜粋
図ー12 須賀川はキュウリの産地、でも宮崎産キュウリが載っている福島県須賀川市のスーパーのチラシ
以下に偶然に起こる確率(危険率)の計算結果を示します。計算方法は(25)によります。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(地元産米を給食に使用)

表―3 偶然に起こる確率の計算結果(地元産米を給食に未使用)

学校給食に地元産米でなく放射性物質汚染のない北海道産米を使用していた福島県いわき市が、12月からいわき市産米を使うとゆうニューズが流れました(26)。

※(26)をキャプチャー
図ー13 いわき市が地元産米を使うことを決めたと報じる福島県のローカル放送(FCT)
大丈夫ですね?
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成26年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -(3)
農林水産省/(2)放射性物質による農地土壌等の汚染と対応(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県について(5)
めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(6)
めげ猫「タマ」の日記 男の子が生まれ難い福島県県北地域(7)
学校給食での地産地消について | いわきの初期被曝を追及するママの会(8)
県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。(9)
報道発表資料 |厚生労働省(10)
農林水産部 - 福島県ホームページ(11)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月4週)―今週も危険な福島汚染食品の放置する安倍出戻り総理ー(12)
めげ猫「タマ」の日記 原発事故から3年半―「安全」を偽装する福島県―(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島県のセシウム検査の値は他県の10分の1(14)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月1週)―献上桃の検査データをねつ造する福島県ー(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島市の果樹園開園、でも検査はされていません。(16)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月)―主産地を検査せず安全宣言を出す福島県ー(17)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月2週)―汚染食品がマーケットの流出!12日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー(18)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週)―福島の汚染食材を5日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー(19)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(20)
農作物放射性物質全戸調査の取り組み - JA伊達みらいのホームページ(21)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会(22)
めげ猫「タマ」の日記 フクシマ産のストロンチウム90が半年で倍増(23)
めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―(24)
ヨークベニマル ヨークベニマルメガステージ須賀川南店(25)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(26)
ニュース|福島中央テレビ
テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2014/09/26(金) 19:35:39|
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福島県の地方紙の福島民報は9月25日の配信で
「(福島県の)8月の一カ月間の社会動態は、県外からの転入が転出を130人上回った。社会動態は4月から5カ月連続の増加となった。」
との記事を配信していました(1)。でも福島県の発表(2)をよく見ると増えたのは中年男性で、次世代に繋ぐ若い女性の流出は止まりません。これでは福島県の未来は「消滅」?(3)。
(=^・^=)は以前に、福島県から若い女性が逃げ出している旨の記事を書きました(4)。福島県の地方紙の福島民報が「社会動態は4月から5カ月連続の増加となった。」なんて報じていたので、(=^・^=)なりに実態を調べてみました。以下に2014年4月から8月中の福島県の社会動態を示します。

※(1)を集計
図―1 福島県の人口の社会動態(2014年4月から8月中)
増えているのは中年の男性が中心で、20代前半の女性は減っています。以下に各年1-8月中の20代前半の社会動態を示します。

※(1)を集計
図―2 福島県の人口の社会動態(各年1-8月中)
男性の減少は収まりつつありますが、女性は減少する気配がありません。この結果、男女の人口バランスにおおきな歪みがでています。女性100人に対する男性の人数を性比と称します(5)。

※(1)を集計
図―3 福島県の20代の性比
どんどん上昇しています。福島県の男性は結婚を考えても相手となるべき「女性」がいません。当然ながら福島県外から見つけるのは無理です(6)。この結果、福島県は次を担う世代が誕生せず衰退の一途をたどります。
<余談>
福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても綺麗です。

※(7)をキャプチャー
図―4 福島県郡山市で開かれたTGCに登壇する福島県の綺麗な女性
新天地でも歓迎されると思います。そして福島県民は福島県の為に存在するのでなく、福島在住者へのサービス機関として福島県が存在するのも事実です。新天地で豊かな将来が見えるなら福島県が滅んでも構わないと思います。だたし生まれ育った場所での未来も選択肢としてあるべきです。
福島県のなかでの県北地域(8)は避難区域を除けば、放射性物質汚染の酷い場所です。

※(8)(9)より作成
図―5 福島県県北地域
以下に福島県県北の女性が生まれから、留まる年齢別の割合(累積の残存率)を示します。

※2 計算方法は(10)により。
図―6 福島県県北区域の累積の残存率
子育て世代(25歳から44歳(10))になるまでに半数以上の女性が去って行くとの計算結果です。福島原発事故は福島県県北地域の若い女性たちから生まれ育った場所での「未来」とゆう選択肢を奪い取ったのは事実だと思います。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
県推計人口193万7187人 9月1日現在 | 県内ニュース | 福島民報(2)
福島県の推計人口(平成26年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(3)
めげ猫「タマ」の日記 福島県は消滅自治体(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島から逃げて行く若い女性たち(5)
性比 とは - コトバンク(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島を去っていく若い女性達―TGCも効果なし-(7)
今日のニュース #2 2014年4月29日 「東京ガールズコレクション2014 in 福島」 by 福島愛(8)
県北地域の概要 - 福島県ホームページ(9)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会(10)
めげ猫「タマ」の日記 子育て世代までに半減する福島県の女性
- 2014/09/25(木) 19:30:56|
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福島県が発表している2014年8月中の人口動態(1)を見たら、福島県県北地域の8月の赤ちゃん誕生数は
男の子 119人
女の子 152人
で男の子が異常に少なっています。
福島県は県域を7に区分しています(2)。このうち福島県県北区域は避難地域に隣接し、土壌農地は放射能汚染物を識別するためのクリアラスレベル(セシウム134,137合計で1グラム当たり200ベクレル)(3)を大きく超える1キログラム当たり数千ベクレルの放射性セシウムで汚染されています。しかし、大部分は避難区域とはならず農業が行われている場所としては土壌の最も放射性物質汚染が酷い場所です。また、桃、梨などの果物の栽培が盛んな地域でもあります(2)。

※(4)より作成
図―1 福島県県北地域の土壌のセシウム濃度
福島県県北地区の2013年度米のゲルマニウム半導体による精密検査では、基準超へを含む放射性セシウムが見つかっています。

※1(5)を集計
※2 40(Bq/kg)未満は無し
※3 (Bq/kg)は1キログラム当たりのベクレル数
図―2 福島県県北地域の米の精密検査結果(2013年度産米)
しかし福島市をはじめ多くの市町村で学校給食に地元産の「米」を使用しています

※(6)に加筆・修正
図―3 県北地域のの給食での地元産米利用状況
保護者の間には福島産食材に対する抵抗感は少ないと思います。ご家庭でも食べているのではないでしょうか?
以下に月別の赤ちゃん誕生数を示します。

※(1)にて作成
図―4 福島県県北地域の赤ちゃん誕生数
7月から男の子が誕生数が減り始め8月は
男の子 119人
女の子 152人
で男の子が異常に少なっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら4.5%ですので、およそ偶然とは思えません。
<余談>
同じような事が、避難区域の中で避難完了が福島原発事故後3ヶ月過ぎの6月22日となった福島県飯館村でも起こっています。同村では原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月頃から男の赤ちゃんが少なくなっています。

※(7)を転載
図―5 福島県飯舘村の赤ちゃん誕生数
男の子が生まれなくても、女の子が生まれれば問題ないと多くの方が考えると思います。まして、福島県の女性は隣の宮城や茨城の女性に比べ綺麗ですし・・・

※(8)をキャプチャ
図―6 福島県県北地域の綺麗な女性
でも他に影響がないか心配です。放射線影響研究所は、放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つとして、広島・長崎では赤ちゃんの男女の比率(出生性比)に異常が認められなかったことを挙げています(9)。通常は男の子の方が少し多く生まれます(10)。でも放射性物質汚染が酷い福島県県北の地では逆転現象が起こっています。放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つが崩れたのは間違いないと思いまいます。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※1 計算方法は(11)による。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口 - 福島県ホームページ(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島県について(3)
日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -(4)
農林水産省/(2)放射性物質による農地土壌等の汚染と対応(5)
報道発表資料 |厚生労働省(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(7)
めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供(8)
それでも希望のタネをまく ~福島農家2年めの試練~ (9)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所(10)
出生性比(11)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
- 2014/09/24(水) 19:35:46|
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食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみましたお買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
①検査数1,887件中12件の基準値超え(全体の1%)
②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大200ベクレル(群馬県産イノシシ)。
③基準超の食品が福島、群馬、千葉
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年7月1週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.今週も危険な福島汚染食品の放置する安倍出戻り総理
福島県三島町は、福島県西部にある町です。

※(7)等で作成
図―2 本記事に出て来る市町村
(=^・^=)が知る限り、植物からは基準値(6)を超える見つかっていませんでした。でも、キノコ(野生)のセシウムが突然に上がり出し、基準値を超えてしまいました。以下に福島県三島町とお隣の西会津町のキノコの放射性セシウム濃度の推移を示します。

※(1)を集計
図―3 三島町と西会津町産キノコの放射性セシウム濃度推移
どちらの町も、原発事故後の3年程度は基準値の1キログラム当たり100ベクレルに比べかなり低い値で推移してきました。でも今年(2014年)の夏に突然に上昇しました。
三島町のキノコの検査は9月19日です。その時点で、基準超えは分かっていたはずです。でも安倍出戻り総理が出荷制限を出したのも(8)、厚生労働省が基準超へを発表したのも(3)、3日後の9月22日です。危険なセシウム汚染食品が3日も放置されていました。先週は福島県県南地域のセシウム汚染「コイ」が1週間も放置されていました(4)。
原発事故から3年半経過しても突然に放射性セシウム濃度が上昇することもある危険な福島県産食材は、基準超えが見つかっても直ぐに発表されることもなく「放置」されます。
2.福島のシラスは全数ND、でも茨城は別
福島県沖のシラス漁が8月26日から始まりました(9)。厚生労働省の発表を見るとシラスは漁が始まった以降の精密検査では16件全てが検出限界未満(セシウムが見つからない事、ND)でした。でも茨城県は違います。精密検査4件中1件でセシウムが見つかっています。福島第一原発からは離れている分だけ、茨城県産シラスが低く出ていいはずです。どちらかが間違っています。
以下に、福島原発事故直後の福島県いわき市沖のシラスの放射性セシウム濃度の測定結果を示します。

※(1)を集計
図―4 原発事故直後の福島県いわき市沖のセシウム濃度
福島県いわき市産シラスは原発事故直後は「日本分析センター」が検査を実施していました。その後「日本食品分析センター」が実施し、最終的に「福島農業総合センター」に移りました。「日本分析センター」から「日本食品分析センター」に検査が移った時にはセシウム濃度の大幅は変化ありませんでした。でも「日本食品分析センター」から「福島農業総合センター」に移った時に、セシウム濃度が大幅に低下しています。現在も福島県産食材を検査している「福島農業総合センター」は他の機関に比べ低くでるのは明らかです。これでは検査しているから安全などと言われても(9)、安心できません。
以下に福島県漁連と福島県(福島農業総合センター)で検査した福島県いわき市沖のアワビのセシウム濃度を示します。

※(1)(10)にて作成
図―5 いわき市沖アワビの放射性セシウム濃度推移
福島県の検査では、全て検出限界未満ですが、福島県漁連の検査では確り見つかっています。ここでも福島県の検査は他より低くでています。
なお、茨城や福島のシラスの名誉のために書くなら、セシウムに関しては全く問題ないレベルです。茨城県が検出したセシウム濃度はおよそ簡易検査で見つけることは不可能と思える低いレベルです。福島県漁連は簡易検査でしが確り検査をしています(10)。
以下に福島県沖で取れたお魚の100g当たりのカルシュウム含有量とストロングチウム90濃度を示します。

※1(11)より作成
※2 Sr90はストロンチウム90を示す。
※3 Ca含有量は100g当たりのカルシュウム含有量
図―6 福島県沖(第二原発沖合2km)のお魚のストロンチウム90濃度とカルシュウム含有量
カルシウムを多く含む程がストロンチウム90濃度が高くなっています。シラスはカルシュウムたっぷりの食品ですが、(=^・^=)は、ストロンチウム90の検査結果を知りません。
<余談>
・突然に基準値超えを起こすことがある福島産
・基準値超えを起こしても放置される福島産
・他より低く出る検査で出荷される福島産
これではフクシマの人も不安になると思います。福島県で実施されたある調査では「深刻な病気にかかるのではないか」の質問には「とてもそう思う」と「ややそう思う」を合わせると61%だった。「次の世代の人たちが病気になるかも」は計73%と答えています(12)
(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。

※(13)を抜粋
図―7 福島県須賀川市はキュウリの本場(14)、でも宮崎産キュウリが載っているる須賀川市のスーパーのチラシ
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第897報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月3週)―危険な福島汚染食品を1週間放置した安倍出戻り総理ー(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 」
(8)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省(9)
県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。(10)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです (11)
めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―(12)
放射線不安も疾患に 健康管理専門家会議で意見(福島民友ニュース)(13)
ヨークベニマル/お店ガイド(14)
福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
- 2014/09/23(火) 19:30:54|
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福島県白河市が全国学力テストの結果をHPに掲載しました(1)。結果を見たら小学校、中学校とも全教科で全国平均を超えていました(2)。公開の理由をいろいろ書いていますが、単に成績がよかったので、市の宣伝の為に公開したとしか(=^・^=)には思えません。こんな事態が広がれば福島の子供達は勉強を強いられそうです。
福島県白河市は、福島県の南部にあり栃木県と境を接します(3)。関東から陸路で東北に入るには白河市を通る必要があります。白河市はみちのくの玄関口と称していますが(4)、(=^・^=)にはみちのくへの「通過点」にしか見えません。新幹線の新白河駅も東北道の白河ICも白河市にはなく隣の西郷村にあります(5)。

※(6)を元に作成
図-1 福島県白河市
白河市は全国学力テストの結果を、福島県で初めて市のHPに公開しました(1)。これを見ると福島県全体でが、全国的にみて低迷しているにも関わらず白河市は小学校、中学校とも全科目で全国平均を上回っています(2)。

※(2)より作成
図―2 白河市の全国学力テストの結果
福島県の多くの市町村と同じく(7)、福島原発事故後の人口減少が起きています。

※(8)より作成
図―3 白河市の人口の推移
でも、事態は全体の減少幅よりも深刻です。以下に原発事故直前の2011年3月1日の年齢別人口分布を示します。

※(8)より作成
図―4 白河市の年齢別人口分布(2011年3月1日時点)
20代の女性の括れはそれ程には顕著ではありません。以下に最新(2014年9月)の年齢別人口分布を示します。

※(8)より作成
図―5 白河市の年齢別人口分布(2014年9月時点)
20代の女性に大きな括れがあります。
以下に1993年9月から翌8月に生まれたの方の人口の推移を示します。

※(8)より作成
図―6 1993年9月から翌8月に生れの白河市の人口(各年9月)
この年齢層の方は、福島原発事故前の2010年9月時点では17歳ですので概ね高校生せす。それから4年経った2014年9月では高校を卒業し、就職なり大学への進学、あるいは専修学校や短大なら卒業され就職されたと思います。その時に、白河を選ぶのか放射性物質の汚染のばい別の街を選ぶか選択をしたと思います。2010年から11年にかけては、男性も女性も同じように減っていますが、2012年以降は男性の減少は止まっていますが、女性の減少は続いています。これでは、次世代を担う子供が生まれなくなり、白河市はやがて滅ぶと思います。
白河市のお役人は将来に渡り人口が減り、市の収入が減れば生活に困ります。彼等にとってこのような事態は深刻です。外部の(=^・^=)ですら、係る事態に気づいているので、白河市のお役人は当然ながら認識していると思います。若い女性の脱出防止は白河市のお役人の共通の利益です。もし、(=^・^=)が白河市のお役人なら、市をアピールするために学力テストの成績が良かったことを、公表ぜずにはいられないと思います。
<余談>
この試みが他に広がらないことを他に広がらないことを(=^・^=)は願います。成績の良かった市町村が次々に公表していては、公表しないところは成績が悪いとされてしまいます。その結果、市町村間での学力競争が生じ、福島のお役人の生活の為に福島の子供達は勉強を強いられます。
今年、公表した以上は白河市はこれからも公表する必要が生じます。白河市のお役人の生活の為に、悪い成績などあってはいけません。しばらくは勉強を強いられそうです。でも、子供たちは役人のPR道具ではありません。
安全審査が進んでいる原発周辺の子供さんへ、原発が事故ったら市役所や役場から「勉強」ってうるさく言われるかも知れません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
白河市 | みちのくの玄関 白河市(2)
全国学力テストの学校別結果公表 白河市教委、県内2例目 | 県内ニュース | 福島民報(3)
白河市 - Wikipedia(4)
白河市 | みちのくの玄関 白河市(5)
西郷村 - Wikipedia(6)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島県は消滅自治体(8)
白河市 | みちのくの玄関 白河市
- 2014/09/22(月) 21:01:07|
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福島第一原発の9月3週(9月15日から9月21日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①外洋からはストロンチウム90由来の全ベータ
②地下水バイパスのトリチウム累積排出量は2千億ベクレル
③止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
④第一原発港湾内のアイナメのセシウム濃度は下がらず
1.外洋から
今週もはストロンチウム90由来の全ベータ(2)が見つかっています。以下に1リットル当たりの値を示します。
①5,6号機放水口北側(4)(5)
全ベータ 11ベクレル(9月15日採取)
②南放水口(4)(5)
全ベータ 14ベクレル(9月15日採取)
以下に外洋の観測点位置と放射性物質濃度を示します。

※1(5)(6)にて作成
図ー1 福島第一原発近傍の外洋での放射性物質濃度
また南側放水口の放射性物質濃度推移を示します。

※1(5)(6)を集計
※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
図―2 南側放水口の放射性物質濃度の推移
低下している様子がありません。もっと心配なことがあります。以下に過去一ヶ月の値を示します。

※1(5)(6)を集計
※2 NDは検出限界未満(放射性物質が見つからない事)を示す。
図―3 南側放水口の放射性物質濃度の推移(過去一ヶ月)
じわじわと上昇しています。
2.地下水バイパスからは2千億ベクレルのトリチウムが海へ
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(7)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。

※(8)を集計
図―4 地下水バイパスNo12井戸のトリチウム濃度推移
9月に入り、トリチウム濃度は下がっていますが、9月に入りNo12井戸からの汚染された地下水の汲み上げを停止しているので(9)下がったと思います。汲み上げを再開すればまた上がるとと思います。
以下に地下水バイパス用井戸とその山側(上流)にある観測用井戸の放射性物質濃度をしめします。

※1(8)(10)を集計
※2 この一週間の最高値
図―5 地下水バイパスと山側の放射性物質濃度
山側(上流)の井戸からは高濃度のトリチウムが見つかっています。いずれは流れて行き地下すバイパスの水に混入しそうな気がします。(=^・^=)が特にきになるのがE-10井戸のトリチウム濃度の推移です。

※(10)を集計
図ー6 E-10井戸のトリチウム濃度推移
激しく上下しています。トリチウム濃度が上がるとは、どこからか高濃度のトリチウムがやって来たことを示します。下がるとは高濃度のトリチウムが別の場所に流れて行くことです。何処かは分かりませんが、海側(下流)には地下水バイパスようの井戸があります。以下に地下水バイパスNo10井戸のトリチウム濃度の推移を示します。

※(8)を集計
図―7 地下水バイパスNo10井戸のトリチウム濃度推移
この井戸は汲み上げを続けています(9)。そしてじわじわとトリチウム濃度が上昇しています。
地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約2千億ベクレルに達していました。

※(11)を集計
図―8 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量
トリチウムどの程度まで安全か危険かよくわかっていないと(=^・^=)は思います(12)。(=^・^=)は不安です。東電は地下水バイパスによって一日当たりおよそ50トンから80トンの汚染水の増加が抑えられたと主張していますが、(=^・^=)の見積もりでは数トン程度です(13)。
3.止まらない海岸付近の井戸水の放射性物質濃度上昇
東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示すように高濃度の汚染水が見つかっています。以下にそのうち1,2号機タービン建屋間の井戸の汚染水濃度を示します。

※1 (5)で作成
※2 集計期間(9月15日から21日)発表分の最高値を記載
図-9 1,2号機タービン建屋間の海岸付近の井戸の放射性物質濃度
多くの井戸で100ベクレル程度の全ベータが見つかっています。水の摂取量を1日2リットル(14)、概ね成分はストロンチウム90とすると、ストロンチウム1ベクレルで0.028マイクロシーベルトです(15)ので4ヶ月(124日)生活すると
約7000ミリシーベルト(100万×2×0.028×124÷1000)
になります。7000から1万ミリシーベルトで100%の人が死ぬので(16)、この水で数か月生活すると「あの世行」です。こんなものが野ざらしで置かれているが福島の事実です。
もっと不安な事に、いまも上昇が止まっていません。

※ (5)を集計
図―10 No1-17井戸の全ベータ濃度の推移
4.アイナメのセシウム濃度は下がらず
東京電力は福島第一原発の汚染水対策に取り組んでいると主張しています(17)。汚染水対策の目的は、放射性物質の環境負荷を減らす事だと思います。環境負荷の一つに魚などの海洋生物の放射性物質汚染があります。東京電力の汚染水対策が有効であれば、汚染源に隣接していると思われる福島第一原発の港湾内のお魚に効果がまず現れるはずです。東京電力は9月18日に福島第一原発港湾内のお魚のセシウム濃度測定結果を発表しました(18)。アイナメからは1キログラム当たりで19,000ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。以下に福島第一原発港湾内のアイナメの放射性セシウム濃度の推移を示します。

※(18)(19)を集計
図ー11 福島第一原発港湾内のアイナメの放射性セシウム濃度の推移
およそ下がっている様子はありません。1キログラム当たりで
2013年12月の平均 8300ベクレル(14200、5100および5500ベクレル)
2014年 8月の平均 1万ベクレル(1250および19000ベクレル)
です。
(=^・^=)は東京電力が手を抜いているとは思いませんが、汚染水対策の「効果」は出ていません。
<余談>
福島第一原発の海への汚染水の流れを止めるには、福島第一原発の汚れた地下水を汲み上げ海に流れないようにすればいいはずです。でもそれはできません。汲み上げた水はどこかに保管しなくてはなりません。それは不可能だと思います。保管スペースがありません。

※(20)を修正
図―12 敷地がいっぱいになってしまった福島第一原発
汲み上げたとしても「海」に流すしか手はないと思います。これについて、福島の漁師さんは
「きれいな水と言い張るのなら福島とは別の海に流せばいい」
と主張しているそうです(21)。

※(13)を転載
図―13 「安全なら関東、東京湾に捨てたらいい」と発言する福島の漁師さん
極めて正当な主張です。福島原発事故処理は福島県の問題でなく、日本の問題です。福島だけでなく、負担は日本全体で応分に負担すべきです。でも(=^・^=)の街の海に捨てるのは絶対に反対です。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(9月2週)―外洋から1.2ベクレルのストロンチウム90―(2)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(3)
報道配布資料|東京電力(4)
サンプリングによる監視|東京電力(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(4)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(8)(3)中の「揚水井の分析結果」
(9)
2014年9月17日地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 76.1KB)(10)(4)中の「H4エリア周辺観測孔」
(11)
一時貯留タンクの運用状況|東京電力(12)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?(13)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月3週)―弁が壊れていました―(14)
福島第一原子力発電所でのトリチウムについて 平成 ... - 東(15)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(16)
旧組織からの情報-原子力安全・保安院 > 致死線量|原子力規制委員会(17)
汚染水対策|東京電力(18)
2014年9月18日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 86.6KB) (19)
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力の各月のリンク先中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(20)
中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2014年8月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(7.58MB)」
(21)
相双の漁業者も反発 第一原発サブドレン水海洋放出 相馬で説明会 | 県内ニュース | 福島民報
- 2014/09/21(日) 20:03:11|
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