めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(1月5週)―福島第一廃炉作業は停止中―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、1月5週(*1月25日から31日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.福島第一廃炉作業は停止中
 1月19日、20日と福島第一、第二原発では連続死亡事故をおこしました(2)。これを受けて東電は福島第一、第二原発の「安全点検」をすることになり、作業がほぼ停止しました(3)。福島第二原発の作業は1月28日に再開しましたが、福島第一原発の作業は止まったままです(3)。今日(1月31日)も止まっているので、福島第一では10日以上も作業が止まったままです。
福島第一の作業は停止中と報じる福島のTV局
 ※(4)をキャプチャー
 図―1 福島第一原発の作業停止を伝える福島のローカルTV(FTV)

 安全点検で色々と危険な場所が見つかったようです(5)。その中で(=^・^=)が驚いたのは、半空のマンホールが放置されていたことです。
放置された福島第一原発内のマンホール
  ※(6)を引用
 図―2 放置されていた「半空」のマンホール

 これまで下請けさんが躓いたり落ちなかったのが不思議です。

2.廃炉作業は「工程」優先
  東京電力の数土(すど)文夫会長が1月29日、福島第1原発の廃炉作業を視察したそうです。そこで一次下請けさんと懇談したそうです(7)(8)。
安全パトロールは下請けさんで、下請けさんとの懇談会
 ※(9)を引用
 図ー3 下請けさんと懇談する東電会長

そしたら、1日7000人が働く原発作業員や現場を監督する責任者の熟練度や技量が人手不足などにより高まっていないことや、国などが決めた廃炉工程の実行に追われ、作業の準備が十分にできていない点などが課題としてあがったそうです。そしたら東電会長さんは「国や東電の日程で作業スケジュールが決まり、これに追いつくためにやってきた」と述べたそうです(7)。事実上、「安全」より「工程」優先を認めた感じです。改めるみたいですが出来るんですかね?福島第一の汚染水は今も増え続けています。汚染水の増加に合わせタンクを増やす工程が守られなければ、汚染水が溢れだすんですが!
 また、東京電力では、現場のパトロールを強化し、安全対策に努めるよう、元請け企業の現場責任者に求めたいとしているそうです(10)。
安全対策は下請けさんでと報じる福島のTV局
※(10)をキャプチャー
 図―4 「安全対策に努めるよう、元請け企業に要請」と報じる福島のローカルTV(FCT)

 安全対策には東電の責任は無いみたいな言い方で、(=^・^=)は驚きました。「安全」は下請けさんに丸投げでは、福島第一は「安全」にはならないような!


3.地下水バイパス効果なし
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです。2014年4月9日に地下水の汲み上げを開始してから(11)、10ヶ月がたちましたが効果が見えません。
 東京電力は地下水バイパスを開始するまえに、地下水バイパス稼働後の地下水位の見積もりを出しています(12)
brg140829d.gif
 ※1(12)を転載
 ※2 小名浜港を基準とした海抜(OP)で示す
 図-5 地下水バイパス稼働後の水位予測

 それによると地下水バイパスの効果を観測するために水位を観測する3本の井戸(観測孔A,B,C)の当たりでは6メートル位に低下するはずでした。
 東京電力は近々の観測孔の水位を1月29日に発表しました(13)。そこで各観測孔水位を調べてみました。
まったく下がらない井戸の水位
 ※1(13)より作成
 ※2小名浜港を基準とした海抜(OP)で示す
 図―6 地下水バイパス用観測孔の水位

 ほとんど下がっている様子がありません。以下に福島第一原発内の汚染水の総量を示します。
増加が止まらない福島第一原発の汚染水量
 ※(14)を集計
 図―7 福島第一原発汚染水総量

 相変わらずどんどん増えており、地下水バイパスの効果が見れません。それでも東電は1日当たり100立方メートルの削減効果があったと主張しています(13)。
地下水バイパスは効果ありと強弁する東電
 ※(13)を転載
 図―8 地下水バイパスは効果があったとする東電


4.トレンチの止水失敗
福島第一原発にはタービン建屋から海に向かって地下道(トレンチ)が伸びています。タービン建屋の汚染水がこの地下道(トレンチ)を通り外にでると危険なので、水の流れを止めようとしていましたが、何度も失敗しました。
 タービン建屋とづながったままの地下道(トレンチ)
 ※(15)を転載
 図―9 タービン建屋から延びる地下道(トレンチ)

 そこで最後の手段でセメントで埋めてしまうことを試みました。効果を見るために、立坑Aと立坑Cの水を抜いて試験したら、他の立坑の水位が下がってしまいました。立坑と立坑を繋ぐ地下道(トレンチ)には埋まってないのが明らかになりました。
セメントで埋めたのに、水を抜くと他でも下がる水位
 ※1(15)を転載
 ※2 OPは小名浜港を基準とした海抜
 ※3 立坑C,Dは二個の水位計があり
 図―10 第1回水抜き試験時の「水位」

 ただこの時は立坑Aと立坑Cからほぼ同時に汚染水を抜いたので、全部が繋がっているか、1部はセメントが上手く入り完全に(水が流れないほどに)埋められたのが分かりませんでした(15)。
 そこで1月20日に今度は立坑Aだけから水を抜く試験をおこないました。
立坑Aから汚染水を抜いたら立坑Bの水位も下がったトレンチの水抜き試験
 ※1(13)を抜粋、加筆
 ※2 OPは小名浜港を基準とした海抜
 ※3 立坑C,Dは二個の水位計があり
 図―11 第2回水抜き試験時の「水位」

 そしたら立坑Bの水位も一緒に下がりました。これについて東電は「トンネルAの連通量は、1回目と同様、ごくわずかと推定」と主張していますが(13)、立坑AとBを繋ぐトンネルAは、何処かで繋がって汚染水が流れるようになっているのは事実です。

<余談>
 福島の復興には福島第一を治めることは必要です。でも東電の対応をみているとできるかどうか(=^・^=)には分かりません。福島の方も不安なようです。福島県いわき市は福島県最大のネギの産地です。
いわき市のネギ生産量は福島1
 ※(16)にて作成
 図―12 福島県の「秋冬ネギ」の生産量

 いま(12月末から1月)が収穫の適期だそうです(17)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには「福島産ネギ」はありません(18)。
 福島産ネギのない福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―13 福島産ネギがのっていない福島県いわき市のスーパーのチラシ

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続、けが人・死人―
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(3)「安全が確認された」 福島第2原発で作業再開(福島民友ニュース)
(4)福島のニュース 福島テレビ(1月28日ひる放送) FTV8
(5)2015年1月26日福島第一原子力発電所における安全点検是正処置の実施状況について(PDF 247KB)
(6)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所における安全点検是正処置の実施状況について
(7)「工程より安全重視」 数土東京電力会長が第1原発視察(福島民友ニュース)
(8)2015年1月29日当社会長による福島第一原子力発電所の現場視察について(PDF 202KB)
(9)東京電力 写真・動画集| 当社会長による福島第一原子力発電所の現場視察について
(10)ニュース|福島中央テレビ
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm
(13)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2015年1月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第14回事務局会議)⇒【資料3-2】滞留水処理(5.09MB)」
(14)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―トレンチの止水失敗―
(16)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(17)いわき一本太ねぎ - いわき市
(18)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2015/01/31(土) 19:52:32|
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若い女性の福島脱出は止まらない2014年

 福島県の地方紙の福島民報は1月24日に「県人口193万5142人 1月1日現在、社会動態の減少落ち着く」との表題で「転入・転出者の増減を示す社会動態は年間1803人減と東日本大震災直後に比べて落ち着き、平成9年以降で最少となった。 」と報じ、原発事故による人口流出が止まったかのように記載していました(1)。でも福島県の人口動態を集計すると(2)、中年男は増えるが若い女性の減少は止まらない構図があります。このまま放置すれば、福島県は老人と男だけの県になり、未来を担う子供が生まれなくなり消滅の道を歩みます。
 以下に2014年中の年代別の社会的な増減を示します。
中年男は増えても、若い女性が減ってる福島県
※(2)を集計
 図―1 福島県の年代別、男女別社会的増減

 35歳から64歳の男性(中年男)は増えていますが、15歳~24歳の若年層の流出が顕著です。特に20代前半の女性が多くなっています。以下に各年の20代前半の男女別の社会的増減を示します。
若い女性の減少が止まらない福島県
 ※(2)を集計
 図―2 福島県の20代前半の社会的増減

 男性の減少はおさまりつつありますが、女性の減少は収まる気配がありません。このままでは、福島県は男と老人の県になり、次世代を担う子供が生まれなくなります。そして「消滅」です。

<余談>
 福島復興には、若い女性の流出を止めることが必須だと(=^・^=)は思います。でもその道は険しいような気がします。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べてもとても綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(3)を転載
 図―3 福島の綺麗な女性

 新天地でも歓迎されると思います。
 今の福島が彼女達に与えられるものは
 ・車がないと生活できできない不便な暮らし
 ・寒暖の差の激しい厳しい内陸の気候(沿岸部は福島第一原発事故のために寸断されてしまいました)
 ・放射性物質に汚された「台地」
 ・復興中心でやがては崩壊するであろう経済
だと思います。
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)県人口193万5142人 1月1日現在、社会動態の減少落ち着く | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島県の推計人口(平成27年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)福島のニュース 福島テレビ(1月29日ひる放送) FTV8
  1. 2015/01/30(金) 19:39:34|
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NHKの嘘報道―新潟県・長岡の雪は重くなった―

 NHKの1月28日19時30分の番組を見ていたら、新潟県長岡市在住の「雪」の専門家が
「定量的には難しい」
「雪の質も実感として重たい」
との発言を放送していました。そこで(=^・^=)なりに調べたら、長岡の新雪は逆に軽くなっていました。
軽くなった長岡の雪
 ※(1)を集計
 図―1 新潟県長岡市の「新雪」の密度

 当該の番組では、地球温暖化で雪の降り方が異常になり、災害が増えるとの内容で、やたら「地球温暖化」を強調していました。一方、過去の放送をみると、もう一つのリスクである福島の放射能については、福島のお魚ら基準超えがどんどん見つかっても「事故から3年、放射性物質は殆ど検出されなくった」なんて嘘報道を平気でします(2)。(=^・^=)はここにNHKの強烈な意図を感じます。
 新潟県長岡市は新潟県中部にある市で、世界的に見ても珍しい程の豪雪地帯として知られています(3)。また市内には「雪氷防災研究センター」があります(4)(5)。NHKの1月28日19時30分の番組で、地球温暖化で雪の降り方が異常になり、災害が増えるとの内容を放送していました。
なんでもかんでも温暖化の為とするNHK
 ※NHKの1月28日19時30分の番組をキャプチャー
 図―2 地球温暖化で雪の降り方が異常になり、災害が増えると放送するNHK

 当該の番組に長岡市の「雪氷防災研究センター」方が出演され、雪について
 「定量的には難しい」
 「雪の質も実感として重たい」
と発言が放送されていました。
おかしな発言をする専門家
 ※NHKの1月28日19時30分の番組をキャプチャー
 図―3 「雪の質も実感として重たい」と発言する専門家

おかしな発言です。番組では雪の重さを 「定量的には難しい」と発言されていましたが、定量的な把握は非常に簡単です。気象庁は雪の降る場所では、降水量と降雪量を発表しています(1)。降水量(こうすいりょう)とは、大気から地表に落ちた水(氷を含む)の量。雨や雪を気象台の雨量計や、アメダスなどで観測し、計測する。通常、水に換算した体積を単位面積で除した値を mm で表します(6)。降雪量とは一定期間内に降った雪の量を降雪の深さで(7)、気象庁はcmで発表しています(7)。水の重さは概ね1立方センチメートル当たり1gです。10cmの雪が降ったとして、その時の降水量が10mmとすると、1cm四方に1gの雪が降った事になります。一方、その時の雪の体積は1cm四方で10立方センチメートルなので、密度は1立方センチメートル当たり0.1グラム(1÷10)になります。降水量÷降雪量で降った雪の重さが出て来ます。
「雪氷防災研究センター」方が「雪の質も実感として重たい」といっているので、彼の生活圏の「長岡市」の事です。そこで比較的降雪の多い各年1,2月(3)の雪の降った日の降雪量と降水量を集計し、長岡市にふった雪の重さを計算しました。結果は図―1に示す通り、逆に軽くなっています。以下に数表をつけます。
 表―1 新潟県長岡市の新雪の密度(各年1,2月平均)
 ※1(1)を集計
 ※2 降雪のあった日の降水量の合計÷降雪量の合計で計算
長岡の雪の密度
<余談>
 安倍出戻り内閣発足後、NHKはなにかあると全てを「地球温暖化」のように放送している気がします。最も酷いのが昨年5月に放送した番組で、インドネシアで発生した洪水について、地盤地下や乱開発によって生じたのに、地球温暖化による海面上昇として放送しています(9)。NHKが「地球温暖化」を繰り返すのは原子力の為だと(=^・^=)は思います。でも原子力は有害な放射性物質を排出するこが福島原発事故で証明されています。NHKは報道機関でなく安倍のプロパガンダ機関です。はっきりってNHKはスクラブル化して安倍のプロパガンダを見たい人からお金をとればいいと思います。(=^・^=)から「受信料」と称して「カツアゲ」する行為は止めて欲しいと思います。 

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)気象庁|過去の気象データ検索
(2)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島のお魚から「放射性物質は殆ど検出されなくった」
(3)長岡市 - Wikipedia
(4)NIED|防災科研のご紹介|所在地・地図|雪氷防災研究センター
(5)NIED|研究紹介|防災科研の研究|雪氷防災研究センター
(6)降水量 - Wikipedia
(7)降雪 - Wikipedia
(8)水の密度表
(9)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―原子力は安全―
  1. 2015/01/29(木) 20:05:06|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年1月)―出荷制限しても販売される福島産ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表がおわったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先年に続き今月もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数5,093件中51件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり8ベクレル、最大1万ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が宮城、福島、栃木、群馬で見つかっています。
福島を中心に見つかる基準超え
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年1月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値()超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.出荷制限しても販売される福島産
 福島県本宮市は福島県の中央部に位置する市で、福島県県民健康管理調査(7)を集計すると原発事故後4ヵ月間の平均被ばく線量は1.39ミリシーベルトで、飯舘村、二本松市に次ぎ第三位です。だだし飯舘村は全村避難がづついており(8)、避難区域を除く場所としては第居二位の放射性物質汚染地帯です。
 本宮市と田村市
  ※(9)等より作成
  図―2 本記事に出てくる地域

 当然、農地は酷く汚染されており、本宮市内の旧和木沢村では大豆の出荷制限が続いています(3)。
大豆出荷制限中の本宮市旧和木沢村
  ※(9)(10)にて作成
  図―3 旧和木沢村

 福島県の地方紙の福島民報の報道によると、出荷制限されているはずの本宮市旧和木沢村産の大豆が売られていたそうです(11)。出荷制限中の大豆が陳列、販売されたのは同市のシミズストア本宮店で、旧和木沢村の農家3人が同店に直接卸しました。昨年12月27日から400~500グラムに小分けの97袋が店頭に陳列され、このうち50袋が販売されたそうです。これを巡回調査の福島県職員が1月23日に見つけたそうです(11)。農家3人は聞き取り調査に「本宮市が実施している自家消費用のモニタリング検査で食品の基準値を下回っており、出荷してもいいと思った」などと話しているそうです(11)。そこで本宮市の「自家消費用のモニタリング検査」を見てみました(12)。和木沢村の構成集落の一つの「和田」(10)産大豆で、簡易検査で1キログラム当たり73ベクレルのセシウムが見つかっていました。
スクリーニングレベルを超えている旧和木沢村の大豆
 ※(12)を抜粋・加筆
 図―4 本宮市和田(旧和木沢村)産大豆の簡易検査結果

 厚生労働省の資料(13)によると簡易検査のスクリーニングレベル(この値を超えると基準超の恐れが生じる)は1キログラム当たり50ベクレルです。簡易検査でスクリーニングレベルを超えているのでおよそ「安全」とは言えません。それでも販売されました。
 今回はたまたたま巡回している福島県職員が見つけましたが、見つからないものを多数あると思います。福島産は出荷制限されても「販売」されます。
 蛇足ですが、出荷制限中の大豆販売したシミズストア(11)(本社 福島県田村市船引)のHP(14)を見たのですが、福島県が回収を指示しているにも関わらず「回収」の告知はありませんでした。

2.フラピーィ­チゴパン販売―検査は?―
 1月20日に福島産のモモとイチゴクリームを使ったフラピーィ­チゴパン販売されました(15)(16)。福島のマスコミを取り上げているし、開発した方が福島県知事の説明に行くくらいですから(16)、福島県としても力がを入れている商品だと思います。
フラピーィ­チゴパンを知事に説明する福島県の綺麗な女性
 ※(17)をキャプチャー
 図―5 フラピーィ­チゴパンを知事に説明する福島県の綺麗な女性

 だったら福島県や厚労省から検査結果の発表があってもいいと思いますが、福島県のサイト(18)にも厚労省の発表(3)にも載っていません。加工食品なので基本的には材料を検査していれば大丈夫かもしれません。でも心配なことがあります。イチゴクリームにはイチゴを使っていると思います。以下に過去3ヶ月の福島県のイチゴの検査状況を示します。
飯舘村と福島市の検査結果がないイチゴの検査(過去3ヶ月)
 ※1(1)を集計
 ※2 マーク一つが1回の検査
 ※3 2014年11月、12月および2015年1月厚労省発表分
 図―6 福島県のイチゴの検査状況

 1月10日にイチゴ園が開園した福島市(19)や昨年にイチゴの生産が再開した飯舘村(20)の検査結果がありません。特に飯舘村は避難区域内になり、イチゴ産地としては最も放射能汚染の酷い場所です。これでは「安全」とは言えません。

3.福島県中のヤマドリのセシウム濃度は新記録
 福島県田村市のヤマドリから1キログラム当たり1,100ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(3)。これまでの最高記録は2013年2月に発表された福島県いわき市産の1キログラム当たり950ベクレルですので(1)、新記録です。福島産は原発事故から4年たっても過去最高のセシウムが見つかります。

<余談>
 福島県は今(1月)がイチゴのシーズンです(21)。福島のイチゴははふっくらとした丸みを帯び、それぞれ甘さと酸味のバランスは抜群だそうです(22)。しかも福島県は 「検査を、定期的に継続して行っており、基準値をしたまわっている」と主張しています(23)。でも福島のスーパーのチラシをネットから見ていると福島産イチゴをあまり見ません。
他県産はあっても福島産イチゴがない福島市のスーパーのチラシ
  ※(24)を抜粋
  図―7 福島産イチゴが載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ

仕方がない事です。福島産には
 出荷制限されても販売される。
 検査すると言いながら、検査が避られる産地がある。
 4年近くたっても、放射能汚染の記録が更新される。
なんて特徴があるみたいです。食品中のセシウムの検査結果を見ていると「福島産 食べて応援、あの世行き」(25)なんて気分になってきます。
 出荷制限がされている本宮産大豆が販売されている件について、福島の消費者は不安をなようです。
福島産に不安を訴える福島の綺麗な女性
 ※(26)をキャプチャー
 図-8 福島産に不安を訴える福島県の綺麗な女性

(=^・^=)の彼女と同じように福島産は不安です。でもお店の担当者は、安全管理は生産者任せみたいな無責任なことを言っています。
「生産者にまかっせきり」と発言するお店の方
 ※(26)をキャプチャー
 図―9 「生産者にまかっせきり」と発言するお店の方

さらには意識が薄れていると発言しています。

意識が薄れていると発言するお店の方
 ※(26)をキャプチャー
 図―10 意識が薄れていると発言するお店の方

 これが福島県全体なら、福島産はおよそ「安全」とは言えなくなると思います。そして福島のお役人は意味不明な事をいっています。
理解不可能な発言をする福島のお役人(本宮市役所)
 ※(26)をキャプチャー
 図ー11 理解不可能な発言をする福島のお役人(本宮市役所)

でも仕方ないことかもしれません。福島のお役人の15%は発狂寸前だそうです。
15%がうつ病ハイリスクと報じるFCT
 ※(26)をキャプチャー
 図―12 15%がうつ病ハイリスクと報じるFCT

発狂役人と無責任な生産者、流通業者では「安全」な福島は無理なきがします。福島のお役人の発狂がふてているようです(27)。福島の公務員さんは一部を除き(28)頑張っていると思います。でも(=^・^=)が求めるのは頑張りでなく、昔のように「安全」で「美味しい」福島です。(=^・^=)は努力でなく結果を求めます。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)報道発表資料 2015年1月 |厚生労働省中の「食品中の放射性物質の検査結果について(第91*報) (東京電力福島原子力発電所事故関連)

(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2014年)―福島産は他で測れば10倍に!ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)基本調査について - 福島県ホームページ
(8)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(9)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会
(10)安達郡 - Wikipedia
(11)全袋検査前の大豆を販売 県が撤去、回収を指示(福島民友ニュース)
(12)自家用農産物の放射性物質測定結果 - 本宮市公式サイトの「11月分⇒白沢測定所」
(13)食品中の放射性セシウムスクリーニング法 - 厚生労働省
(14)シミズストア
(15)フラピーィチゴパン|商品情報|FamilyMart
(16)「フラピーィチゴパン」20日発売 平商高とファミマ共同開発(福島民友おでかけニュース)
(17)高校生の企画商品、東北6県などのファミリーマートで販売へ(福島15/01/19) FNN Local
(18)加工食品等の放射性物質検査 - 福島県ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島市イチゴ園開園―でも検査はありません―
(20)「いいたて いちごランド」出荷にかかる記者会見のようす | 飯舘村災害情報サイト
(21)ふくしま 新発売。
(22)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「いちご [PDFファイル/102KB]」
(24)イトーヨーカドー 福島店
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(26)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年1月28日(水)放送」
(27)ニュース|福島中央テレビ
(28)自治体職員137人が休職 精神的疾患、前年比62人増(福島民友ニュース)
(29)福島は安全だと主張する人の「本音」 - inu*pot*のブログ - Yahoo!ブログ
  1. 2015/01/28(水) 19:59:56|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―双葉のイシガレイは全数ND、でも北茨城市は最大19ベクレルー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,281件中16件の基準値超え(全体の1.2%)
  ②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大610ベクレル(宮城県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が宮城、福島、栃木、群馬で見つかっています。
1月4週も基準超えが見つかった福島産
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年1月4週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.双葉のイシガレイは全数ND、でも北茨城市は最大19ベクレル
 茨城県北茨城市は北を福島県境に接する茨城県沿岸部の市で、大津漁港なのど漁港があります(7)。福島県双葉郡は福島第一原発が立地し、福島原発事故で放射能に汚染され今も大部分が避難区域になっています(8)(9)。
福島・茨城北部沿岸部
  ※(10)等で作成
  図―1 福島県・茨城県北部沿岸地域

 北茨城市のイシガレイの検査結果が発表になりました(3)。そこで、双葉郡のイシガレイの検査結果と比べてみました。
北茨城はセシウムあり、福島双葉郡は全数NDのイシガレイの検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は採取日
  図―2 イシガレイのセシウム濃度検査結果

  2014年11月以降で検査6件ですべて検出限界未満(ND:放射性物質が見つからない事)です。一方、茨城県が実施した北茨城市産の検査では2件中2件でセシウムが見つかり、1キログラム当たりで平均で10.7ベクレル、最大で19ベクレルです。
 福島第一原発から離れるとセシウム濃度が上がるなのどは考えられないので、福島県の検査が大幅に低くでるか茨城県の検査が高くでるかです。(=^・^=)は以前に福島産の福島県の検査と福島県外の検査結果を比較したことがあります(11)。以下に転載します。
福島県の検査値は福島県外の15%
  ※1(11)転載
  ※2 NDは検出限界未満を示す
  図―3 福島産の福島県と福島県外の検査結果の比較

 同じ福島産を測定しても、福島県の検査は福島県外の検査に比べ大幅に低くでます。福島県の検査は他より大幅に低くでるデタラメな検査です。

2.相馬市の切り干し大根は測定しても、福島市は測定しない福島県
 福島県が福島県相馬市の切り干し大根の検査を実施しました(3)。最大で1キログラム当たり9.6ベクレルでした。2012年12月の検査では最大13ベクレルですので殆ど、変わっていません。福島県の調査によれば、切り干し大根が汚染されるメカニズムは材料となる大根が汚染されているのでなく、干している時に放射能に汚染された塵が付着して起こるためだそうです(12)。セシウム濃度がそれ程には変らないので、今(2015年1月)も福島では2年一寸前と同じ様に放射能の塵が舞っているようです。
 そして気になったのが福島市産切り干し大根です。従前に1キログラム当たり1500ベクレルのセシウムが見つかっています(1)。そこでその後の検査結果を調べてみました。
高濃度のセシウムが見つかった福島市の追加検査データがない切干大根
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―4 福島県の切り干し大根のセシウム濃度

 なんと福島市産の切り干し大根は1500ベクレルが見つかったあと福島県は検査していません。
 福島県福島市のイチゴ園は1月10日に開園しました(13)。それから17日程経過したので、福島産イチゴの検査結果を福島県が運営する検索サイト(14)で調べてみました。検査結果は出て来ません。
イチゴ園が開園しているのに、検査結果が出てこない福島市産イチゴの結果
 ※(14)を「イチゴ」および「イチゴ(施設)」並びに「福島市」で1月27日に検索
 図―5 検査結果が出てこない福島市産イチゴ

 でも福島県はイチゴについて「検査を、定期的に継続して行っており、基準値をしたまわっている」と主張しています(13)。
 福島県はやばそうなものの検査は避けている気がします。それでも「安全」を主張しています(15)。


3.富岡町のシロメバルのセシウム濃度は上昇中
 福島第一原発事故から4年近くが経とうとしています。でも福島第一原発の港湾口から1キログラム当たり22万ベクレルのセシウムが見つかるなど、汚染水の垂れ流しは止まりそうにありません(16)。福島のお魚が心配です。福島県富岡町は地図でみると福島第一原発南10km程にある町です。富岡町は「花と緑あふれる町」を自称していますが(17)、(=^・^=)には放射能が溢れる町に見えます。以下に富岡町産のシロメバルの放射性セシウム濃度の推移を示します。
上昇を続ける富岡町産のシロメバルのセシウム濃度
 ※(1)を集計
 図―6 富岡町産シロメバルのセシウム濃度

 確り上昇しています。


<余談>
 今週、福島県産米について二つの動きがありました。大相撲初場所で全勝優勝した横綱白鵬関に福島県産米「天のつぶ」1トン、福島牛10キロ、福島県産野菜と果物の詰め合わせ37キロの目録を手渡したそうです。この行事は2015年で終了する予定だが、福島県知事は当面継続する考えを示したそうです(17)。(=^・^=)には関係ありませんが、お相撲さんには迷惑な話かもしれません。そして、福島県知事が福島県産米のトップセールスを福島県外で行ったそうです(18)(19)。
お隣の宮城や茨城に比べも綺麗な福島の女性
 ※(19)を引用
 図ー7 福島県産米のトップセールスにのぞむ福島県知事(右)と福島県の綺麗な女性

 福島県知事は昨年11月に交代したばかりですが、新知事の動きを見ていると福島産の福島県外へのPRに熱心みないです(20)。でも福島産は
  ・低く出るデタラメな検査で「安全」とされる
  ・やばそうな物の検査は避けて「安全」とされる
  ・セシウム濃度が上昇傾向を示すものがある
等の特徴があります。福島県や東京電力は福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しているようですが(21)(22)、(=^・^=)には「福島産 食べて応援 あの世行き」に見えます(23)。(=^・^=)には福島県知事は、安全とは言えない福島産を全国にばら撒き福島県民のリスクを下げようとしているようにしか見えません。
 (=^・^=)は「風評被害」キャペーンは、東京電力救済キャンペーンだと思っています。東京電力の賠償項目に
「避難指示・出荷制限・風評被害業損害、検査費用、追加的費用について、対象となる法人・個人事業主さまへの賠償です。 」
があります(24)。東電や福島県が「風評被害」と称している福島産を避ける行為が減れば、東電は賠償を減額できます。(=^・^=)は東電救済の為にリスクを冒すきは全くありません。
 では福島の方はどうなのか、(=^・^=)なりに調べてみました。2014年産米の福島県産米全袋検査が終了したようです(25)。そこで、市町村別の検査数を集計してみました。
全袋検査数は郡山市がトップ
※(26)を集計
 図―8 2014年産福島米全袋検査数

 郡山市がダントツのトップです。福島県郡山市のお米は「ツヤ、香り、味、粘り、柔らかさ等、美味しさの条件をすべて備えた大変美味しいお米」だそうです(27)。しかも、全袋検査によって確り検査されているので「安全」です(28)(29)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島米はありません(30)。
他県産はあっても福島産米がない福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(30)をキャプチャー
 図―9 福島米が載っていない福島県郡山市のスーパーのチラシ

 福島県郡山市の消費者が選んだのは、福島県外産のようです。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第914報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島のマダラは出荷制限解除、大丈夫?ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)北茨城市 - Wikipedia
(8)双葉郡 - Wikipedia
(9)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(10)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2014年)―福島産は他で測れば10倍に!ー
(12)放射性関連支援技術情報中の「10 切り干し大根の放射性セシウム汚染とその原因 」
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島市イチゴ園開園―でも検査はありません―
(14)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(1月4週)―タケノコメバルから22万ベクレル―
(17)白鵬関に知事賞 就任後初、贈呈者務める | 県内ニュース | 福島民報
(18)あんぽ柿とコメ味わって 東京で内堀知事らPR | 県内ニュース | 福島民報
(19)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ あんぽ柿&福島米「天のつぶ」トップセールス
(20)めげ猫「タマ」の日記 2014年に放射性セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々
(21)ふくしまから はじめよう。消費者風評対策事業 - 福島県ホームページ
(22)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(23)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(24)賠償項目のご案内|東京電力
(25)26年産新米基準超ゼロ 風評払拭へ大きく前進 放射性物質検査 | 県内ニュース | 福島民報
(26)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(27)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(28)JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト
(29)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(30)AEON | 店舗情報 | イオン郡山フェスタ店
  1. 2015/01/27(火) 19:48:11|
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福島県二本松市の2014年3-12月の死者数16%増(対2010年)―でも増えていない所もある―

 福島県の12月中の人口動態が発表されました(1)。二本松市の死者数各年3-12月の死者数は
  原発事故前の2010年3月から12月の死者数 560名
  原発事故後の2014年3月から12月の死者数 657名
で16%増えています。同じ福島県内であっても、福島県いわき市では
  原発事故前の2010年3-12月合計 3,246人
  原発事故後の2014年3-12月合計 3,284人
でそれ程には増えていません(2)。福島県民管理調査(3)を集計すると、二本松市の被ばく線量は避難地域を除けば第一位ですが、いわき市の被ばく線量は53市町村中34位です。
 福島県は原発事故による健康被害を調べてる為に、県民健康健康調査の基本調査で、原発事故後4ヵ月間(2011年3月11日から7月10日)の福島県民の被ばく線量を調査しています(3)。被ばく線量が上位にランクする市町村と大きな市(4)(福島市、郡山市、いわき市)について、(=^・^=)なりに集計すると全59市町村中の順位は以下の通りになります。
 1位 飯舘村  3.59ミリシーベルト(全村避難)
 2位 二本松市 1.47ミリシーベルト
     ・
 4位 福島市  1.29ミリシーベルト
     ・
 9位 郡山市  1.17ミリシーベルト(避難地域を除くと8位)
     ・     
43位 いわき市 0.51 ミリシーベルト(避難地域を除くと34位)

なお、集計には現在は解除されている緊急時避難準備区域(5)も「避難区域」としました。1位の飯舘村は避難が遅れた計画的避難区域であったので被ばく線量が大きくなっていますが、2011年6月にはほぼ避難が完了していますので(6)、その後の被ばくはそれ程でもないと思います。一方、二本松市には一切の避難区域の設定がなかったので、多くの市民が残り被ばくが継続したはずです。以下に本記事で取り上げる市町村の位置を示します。
brg150125k.gif
※(7)にて作成
 図―1 この記事で取り上げる市町村

 その後の経緯を考えれば二本松市は福島県で最も住民被ばくの酷い所です。異常がないか(=^・^=)は心配です。そこで、各年3-12月の死者数を集計してみました。
原発事故後に増えたままの二本松市死者数
 ※(1)を集計
 図―2 福島県二本松市の各年3-12月の死者数

二本松市の死者数各年3-12月の死者数は
  原発事故前の2010年3月から12月の死者数 560名
  原発事故後の2014年3月から12月の死者数 657名
で16%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.5%でした。同じ福島県内であっても、被ばく線量の少ない福島県いわき市では
  原発事故前の2010年3-12月合計 3,246人
  原発事故後の2014年3-12月合計 3,284人
でそれ程には増えていません(2)。(=^・^=)は以前に福島市や郡山市の死者数の増加率を集計しています(2)(8)。以下に平均の被ばく線量と死者数の増加率を示します。
被ばく線量が高いと死者が増える福島県
※1 (1)(2)(3)(8)で作成
 ※2 2010年3-12月と2014年3-12月の比較
 ※3 二本松市、福島市、郡山市は統計的な差があり、いわきは統計的な差なし。
 図―3 平均の被ばく線量(原発事故後4ヶ月)と死者数増加率(2011年と14年)の比較

以下に数値を示します。
数値
※ 注記は図―3に同じ
 図―4 平均の被ばく線量(原発事故後4ヶ月)と死者数増加率(2011年と14年)の相関


 被ばく線量が大きい所ほど死者数が増加してます。これは明確な事実です。

<余談>
 福島県二本松市は風評被害を主張しています(9)。でものどかな田園風景の中になにか見えない「魔物」が潜んでいるような気が(=^・^=)はします。(=^・^=)は怖いので、確り調査して欲しいのですが、フクシマ発の情報は「安全」と「風評被害」を繰り返すだけです(10)。綺麗な風景、茨城や宮城に比べても綺麗な女性、美味しい食べ物、大輪の菊に騙されてはいけないと思います(11)(12)(13)。(=^・^=)は怖いので
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。福島県二本松市産のネギはみずみずしさが特徴で、太くて柔らかく、生でもおいしく食べれるそうです。今(1月)はシーズンです(14)。福島県は福島産のネギについて「放射性物質の測定は、県内の主な産地において定期的にサンプリングし行っています。福島は“安全で”新鮮な農林水産物をお届けします。」と主張しています(15)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産ネギは載っていません(16)。
他県産はあっても福島産ネギがない福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(16)を抜粋
 図―4 福島産「ネギ」がない福島県二本松市のスーパーのチラシ

以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(17)によります。
 表―1 偶然に起こる起こる確率の計算結果
有意差検定表


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島県福島市の2014年3-12月の死者数9%増(対2010年)―でも増えていない所もある―
(3)基本調査について - 福島県ホームページ
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)飯舘村 - Wikipedia
(7)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の2014年3-12月の死者数4%増(対2010年)―でも増えていない所もある―
(9)新宿駅西口にて「がんばろう!二本松地場産品フェア」を開催します - 二本松市ウェブサイト
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島民友さん特集記事「風に惑う」に反論する。
(11)ガイドブック『まっぷる二本松・本宮・大玉』版が完成しました - 二本松市ウェブサイト
(12)きぼうのたねカンパニー
(13)めげ猫「タマ」の日記 今年(2014年)に活躍した福島県の十人の女性
(14)ネギ - JAみちのく安達-食と農を結ぶJAづくり 福島県二本松市・本宮市・大玉村の農業協同組合
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
(17)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2015/01/26(月) 20:42:11|
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福島第一原発汚染水(1月4週)―タケノコメバルから22万ベクレル―

福島第一原発の1月4週(1月19日から1月25日12時)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からも放射性物質
 ②福島第一港湾口タケノコメバルから22万ベクレルのセシウム
 ③地下水バイパス西側(山側)井戸の放射性物質濃度が上昇
 ④海岸付近の井戸からは高濃度の放射性物質

1.外洋の全ベータがタイ記録
 今週も先週に続き、外洋から放射性物質が見つかっています。
福島第一原発の外洋からは放射性物質
  ※1  (4)(5)(6)(7)にて作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 図―1 福島第一原発近傍の海、排水路および魚での放射性物質濃度

採取日と1リットル当たりの値は以下の通りです(4)(5)。
 ①5,6号機放水口北側(1月19日採取)
   全ベータ 12ベクレル
 ②南放水口(1月19日採取)
   全ベータ  9ベクレル
以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。
下がない5,6号機放水口北側の放射性物質濃度
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―2 5,6号機放水口北側

 下がっている様子がありません。

2.タケノコメバルから22万ベクレル
 福島第一原発の汚染水対策の最終目的は放射性物質の環境影響を抑えることだと思います。その指標にお魚の放射性物質濃度だと思います。東京電力は1月20日に福島第一原発港湾内でとれたお魚の放射性セシウム濃度が発表になりました(9)。1キログラム当たりで
  セシウム134  53,000ベクレル
  セシウム137 170,000ベクレル
  セシウム合計  223,000ベクレル
です。基準値(1キログラム当たり100ベクレル)(10)の2,330倍です。高いのは仕方がないとしても(=^・^=)にはもっと不安な事があります。以下に福島第一原発港湾内のタケノコメバルの放射性セシウム濃度の推移を示します。
高濃度のセシウムに汚染されたままの福島第一のタケノコメバル
※(7)を集計
 図―3 福島第一原発内のタケノコメバルのセシウム濃度

 まったく下がっている様子がありません。もし、東京電力が実施している汚染水対策(11)が効果があるなら、福島第一原発近くのお魚のセシウム濃度が下がっていいはずです。でもそのような事はありません。それでも東電は福島産を避ける行為を「風評被害」としています(12)。


3.地下水バイパス西側(山側)井戸の放射性物質濃度が上昇
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。もっと心配なことに地下水バイパスより山側(上流)の井戸から高濃度の放射性物質が見つかっています。
高濃度の汚染地下水が見つかる地下水バイパス山側
 ※1 (14)(15)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―4 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

 この中で(=^・^=)が最も心配なのはNoE-10井戸です。以下トリチウム濃度の推移を示します。
上昇を続けるE-10井戸のトリチウム濃度
 ※(14)を集計
 図―5 E-10井戸のトリチウム濃度推移

どんどん上昇しています。やがて海側に流れて行き、地下水バイパス井戸を経由や直接に海に流れ出すと思います。
 そして 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約3、400億ベクレルになりました。
約3,400ベクレルになった地下水バイパストリチウム放出量
 ※(16)(17)を集計
 図―6 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 もっと心配な事があります。地下水バイパス放流水のトリチウム濃度が上昇傾向にあります。
上昇が続く地下水バイパス放流水のトリチウム濃度
 ※(18)にて作成
 図―7 地下水バイパス放流水のトリチウム濃度

もっと心配なのは、地下水バイパスより汚染の酷い原子炉・タービン建屋近くの井戸(サブドレイン)の地下水を汲み上げ、海に捨てることを東電や国は計画しています(19)。放射性物質の放出量は一桁あがりそうな気がします。

4.海岸付近の井戸からは高濃度の放射性物質
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高い濃度の放射性物質が見つかる福島第一海岸付近
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―8 海岸付近の放射性物質濃度

この中で(=^・^=)が気になったのはNo1-12井戸のトリチウム濃度です。上昇傾向が続いています。そのうち「海」に流れ出すと思います。
上昇が続くNo1-12井戸のトリチウム濃度
 ※(5)集計
 図ー9 No1-12井戸のトリチウム濃度推移

<余談>
 福島産を避ける行為を「風評被害」と非難される方がいます(12)。でも汚染水垂れ流しの福島第一原発の現状をみると、(=^・^=)は恐怖を感じます。福島県県商工会連合会は1月23日に首都圏の消費者を対象に実施した福島県産食品に対する意識調査の結果を発表したそうです。福島からの報道によると
 3割の方が気にする
 6割の方が気にしない
だそうです(20)(21)。福島には地方紙が2紙ありますが、まったく論調が違っていました。福島民報は「東京電力福島第一原発事故後でも県産食品への購入を気にしていないが63・0%だった。 」と記載し、気にする方は少数派のように報じていました(20)。一方、福島民友は「首都圏の消費者の県産品に対する意識はこの9カ月でほとんど変わらず、風評被害が根強いことを裏付ける結果となった。」と(21)「風評被害」を強調していました。いうまでもなく福島産を避ける行為は「風評被害」ではありません。風評被害の根拠となっているのは、福島産の危険性を明示的に示す根拠がないことだと思います。トリチウムは放射性の水素ですので、水やデンプン、砂糖などの栄養素として存在します(22)。東京電力はトリチウムは「水」として飲んでも「安全」だと主張しています(23)。でも東京電力の資料を見る限り、トリチウム入りの栄養素を「食べて」安全かは分かりません。(=^・^=)は福島が「安全」といい、福島産を避ける行為を「風評被害」と非難する方は、都合の良い事実だけを強調しているように思います。結局は福島産を避けるか避けないかは、自己責任で判断するしかないと思います。
 そこで参考になりそうなのが、福島の方がどのように判断されているかです。(=^・^=)は参考にしているのは福島県内のスーパーのチラシです。どこでも同じだと思いますが「地元産」は流通経路が短く新鮮なので、他(福島県だったら栃木等)に比べ美味しいと思います。スーパーのチラシの「目的」はお店にきて買い物をしてもらえるように消費者に魅力的な商品情報を掲載する事だと思います。スーパーの担当者が福島産は魅力あると判断すれば福島産が多く掲載されるでしょうし、福島産は安全とは言えないので魅力的でないと判断すれば掲載は少なくなると思います。
 福島県いわき市はイチゴのシーズンでとっても美味しいそうです(24)。(=^・^=)は疑問を持っていますが(25)、福島のイチゴは「検査を、定期的に継続していおり、新たな基準値を下回っていることを確認」しているそうです(26)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴありません(27)。
県外産はあっても福島産イチゴがない福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(27)をキャプチャー
 図-10 福島産イチゴが載っていない福島県いわき市のスーパーのチラシ

(=^・^=)もいわきの皆さんを見習って、福島産は食べません。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(1月3週)―外洋の全ベータがタイ記録―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を11月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒南放水口・排水路」
(7)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)2015年1月20日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 13.5KB)
(10)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(11)汚染水対策|東京電力
(12)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(14)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」
(15)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(16)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(17)報道関係各位一斉メール|東京電力中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr*)からの排水について 」
(18)(3)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果 」
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島第一サブドレイン汲み上げについて
(20)63%「原発事故気にせず」 首都圏消費者の県産食品購入調査 | 県内ニュース | 福島民報
(21)県産品「買わない」3割 首都圏消費者、風評被害根強く(福島民友ニュース)
(22)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(23)福島第一原子力発電所でのトリチウムについて 平成 ... - 東
(24)本県産イチゴ「おいしい」 福島民報社とJAグループ いわきへバスツアー | 県内ニュース | 福島民報
(25)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島のマダラは出荷制限解除、大丈夫?ー
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「いちご [PDFファイル/102KB]」
(27)好間店 | マルト - 店舗情報
  1. 2015/01/25(日) 19:51:11|
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トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続、けが人・死人―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、1月4週(1月18日から24日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.2週連続、けが人・死人
 先週は
  ①1月13日午前9時45分頃、福島第一2号機原子炉建屋1階の除染作業をしていた下請けさんの頭に、、吊り上げ作業中の鉛板が当たりケガ
  ②1月15日午後0時20分頃、福島第一のタンクエリアで下請けさんが汚染水タンク雨水抑制対策工事中にグラインダーで左手をケガ
なんて事故が起こりました。
今週も確り事故が起こっています。しかも死亡です。
  ①1月19日に下請けさんが福島第一の空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に死亡しました(2)。
  ②1月20日に下請けさんが福島第二の機器を点検中に、機器が動き出し頭を挟まれ死亡しました(2)。
2週連続で、けが人、死人です。まだ1月なのに4人(死亡2名、負傷2名)です。今週の死者については(=^・^=)の過去の記事(2)を見てください。

2.作業が止まる
1月19日、20日の連続死亡事故を受け、福島第一原発では安全点検を実施するために、殆どの作業が停止したそうです(3)(4)。
 廃炉作業が止まってしまった福島第一
  ※(5)をキャプチャー
  図―1 1月23日に福島第一の作業が殆ど止まった事を伝える福島のローカルTV局(FTV)
 
一連の事故について東電は「作業員の習熟度を高めることが今後の課題」と主張しているようですが、(=^・^=)は構造的な問題のような気がします。
  以下に福島第一原発で働く人数を示します。
下請けさんは増えても東電社員様は増えない福島第一原発
 ※(6)を転載
 図―2 福島第一原発で働く人数

 下請けさんは大幅に増えていますが、安全も含め全体をコントロールする東電社員様は増えていません。これでは「安全管理」などできません。
 今日(1月24日)時点で作業が再開したとのニュースを(=^・^=)は知りせん。
再開の目途がない福島第一廃炉作業
 ※(5)をキャプチャー
 図―3  作業再開の目途が立っていないことを伝える福島のローカルTV(FTV)

 「安全点検」で作業が遅れるので、リカバリーの為の突貫工事になって、また大事故にならないといいのですが。東電には、汚染水は漏らしても下請けさんの「安全」は守る覚悟が必要だと思います。
 
3.汚染処理は遅れます
福島第一原発では、メルトダウンを起こした原子炉から汲み上げた汚染水を、
  ①セシウム吸着装置で、汚染水とセシウムを分離(セシウムの荒どり)
  ②淡水化装置で原子炉に注水する「淡水」を取り出し、原子炉へ注水
  ③残りの水は汚染水タンクに一時保管
  ④多核種除去設備(ALPS:試運転中)で、固体化できる放射性物質を汚染水から分離
  ⑤汚染水をタンクに保管
で処理する計画をたてています(2)。
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  ※(8)を転載
  図―3 福島第一原発の汚染水処理の流れ 

東電ではセシウムだけを荒どりした汚染水を「濃縮塩水」、その後に多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水を「処理水」と呼んでいるようです。以下に福島第一原発内の汚染水量を示します。
なかなか減らない濃縮塩水
 ※1(9)を集計
  ※2 未処理水は原子炉・タービン建屋、貯蔵用の建屋にある汚染水でセシウムの荒どりが終わっていない汚染水
  ※3 濃縮塩水には濃縮水を含む
  ※4 処理水にはSR処理水を含む
  図―4 福島第一原発内の汚染水量

 特に「濃縮塩水」はセシウムが荒どりされただけで、ストロンチウム等の多くの放射性物質が放置されたままです。これでは危険なので「東電」は今年3月末までに多核種除去設備(ALPS)で処理し、よりましな汚染水と放射性物質のカス(東電は廃棄物とよんでいるみたいです(9))に分けることを安倍出戻り総理と約束していたそうです。でも、1月24日にできない旨を明らかにしました(10)(11)(12)。
汚染処理は遅れるとの報道
 ※(14)をキャプチャー
  図―5 濃縮塩水の年度内処理の断念を伝える福島のローカルTV(FCT)

 できない約束をする東電も問題ですが、できない約束をさせる安倍出戻り総理はもっと問題だと思います。これで東電が無理をして、しわ寄せが下請けさんにって死亡事故なんて構図を(=^・^=)は想像します。
 この件について東電は5月中には完了すると主張していますが(10)(12)、できるんですかね?


4.ポリタンクから水が漏れて「警報」
 1月19日午後3時頃、5・6号機北側のポリタンクから誤って「水」が漏れました。そしたら近くの淡水化装置(RO)の漏えい検知器が動作したそうです。もれた後の水からは、1リットル当たりで
  110ベクレル
の全ベータが見つかったそうです(15)。福島第一って水が漏れると放射性物質が直ぐに浸み込むみたいです。雨が降ったらどうなるんですかね?


<余談>
 福島県の地方紙の福島民報は下請けんさの死(2)と原子力規制委のサブドレイン認可(16)を受けてでしょうが、1月23日の社説(17)、で
 「東京電力福島第1原発建屋周辺の井戸「サブドレン」から汚染された地下水をくみ上げて浄化し、海に放出する計画は、汚染水の増加を抑えるのに欠かせない対策の一つだ。<中略>東電は計画の厳格な運用や安全性について説明を尽くし、地元の合意を得る必要がある。<中略> 汚染水対策は、廃炉作業を前に進めるために解決しなければならない喫緊の課題であることを忘れてはならない。」
と論じています。(=^・^=)は福島の抱えるリスクを減らす為に「サブドレイン計画」の早期実現を主張しているようにしか読めません。でもサブドレン計画は放射性物質が残ったままの汚染水を人為的に「海」に捨てる計画です(17)。(=^・^=)は現状の福島には「安全」とゆう選択はなく、「危険」を減らす選択しかないような気がします。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月1週)―汚染水タンクに謎の「にじみ」―
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(3)第一、第二原発で安全点検 労災事故相次ぎ作業中断 | 県内ニュース | 福島民報
(4)作業止め安全点検 東電、第1、2原発の労災死亡受け(福島民友ニュース)
(5)福島のニュース 福島テレビ(1月23日ひる放送) FTV8
(6)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル2014
(7)汚染水の年度内処理を断念 東電社長が示す | 県内ニュース | 福島民報
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月3週)―汚染水対策の要のはずが 放射性物質取り除けず-
(9)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(10)汚染水の年度内処理断念 東電「5月中完了」に先送り(福島民友ニュース)
(11)汚染水の年度内処理を断念 東電社長が示す | 県内ニュース | 福島民報
(12)2015年1月23日汚染水全量処理について(PDF 146KB)
(13)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(14)(13)中の1月23日分
(15)2015年1月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一サブドレイン汲み上げについて
(17)みんゆうNet -社説・福島民友新聞社-
  1. 2015/01/24(土) 19:37:10|
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女の子しか生まれない福島県川俣町(2014年12月)

福島県が発表している2014年12月中の人口動態(1)を見たら、福島県川俣町で生まれた赤ちゃんは
  女の子 4人
  男の子 1人
で殆ど女の子しか生まれないって感じです。川俣町に隣接する飯館村、浪江町など全域が避難区域になった村と隣接していますが、川俣町は一部は避難区域になり(2)避難区域から避難された方も含め大部分の方が福島原発事故後も町に残りました(3)
 以下に川俣町の男女別の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子しか生まれなくなった川俣町

※(1)より集計
 図―1 福島県川俣町の赤ちゃん誕生数


2013年7月くらいから女の子の誕生数が男の子の誕生数を上回るようになりました。2013年7月から14年12月で集計すると
  男の子 35人
  女の子 55人
で女の子が多くなっています。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。偶然に起こる確率を計算したら3.5%ですのでおよそ偶然とは思えません。。
 川俣町は避難区域を含みますので、人が住む場所としては放射性物質汚染がもっとも酷い所です。
放射性物質に汚染された川俣町
 ※(5)より作成
 図―2 福島県川俣町と周辺市町村
 
 このような現象は川俣町だけではありません。避難区域の中で避難完了が福島原発事故後3ヶ月過ぎの6月22日となった福島県飯館村(6)では、原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月頃から男の赤ちゃんが少なくなっています。

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 ※(7)を転載
 図―3 福島県飯舘村の赤ちゃん誕生数

また、同じく避難区域を抱える南相馬市ではこのような現象は起こっていません。
女の子も男の子も生まれる南相馬市
※(1)を集計
 図―4 福島県南相馬市の赤ちゃん誕生数

南相馬市と川俣町の違いを調べたら、南相馬市は学校給食の食材の産地を公表していますが(8)、今年の結果を見ると福島産はありません(9)。
 保護者の間に福島産に対する抵抗感が強いと思います。ご家庭でも保護者を含め、福島産は避けていると思います。
 川俣町産の米の2013年、14年の精密検査はありませんが2012年に8件の米が精密検査にかけられいます(10)。うち6件は基準値の1キログラム当たり100ベクレルを超えており、最大は平均で1キログラム当たり160ベクレルでした。川俣町も給食の食材の産地を公表していますが(11)、それを見ると過去に基準超えのセシウムが見つかった「地元産米」を平気で使っています。保護者の間に福島産に対する抵抗感が弱く、ご家庭でも保護者を含め、福島産は食べていると思います。
 ①1部が避難区域になっていて、福島産に対する抵抗感が弱い川俣町では、生まれてくる赤ちゃんの男女のバランスが狂っている。
 ②1部が避難区域になっていても、福島産に対する抵抗感が強い南相馬市では、生まれてくる赤ちゃんの男女のバランスは正常である。
これは事実です。

<余談>
 男の子が生まれなくても、女の子が生まれれば問題ないと多くの方が考えると思います。まして、福島県の女性は隣の宮城や茨城の女性に比べても綺麗です。
 福島市産イチゴを食べる勇気ある女の子
※(12)を転載
 図―5 検査結果のないイチゴを食べる可愛い福島の女の子
 
 でも他に影響がないか心配です。放射線影響研究所は、放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つとして、広島・長崎では赤ちゃんの男女の比率(出生性比)や自然死産率に異常が認められなかったことを挙げています(13)。通常は男の子の方が多く生まれます(4)。でも福島産に抵抗感の弱い福島県川俣町は逆転現象が起こっています。福島県全体でも自然死産率も福島では有意に上昇しています(14)。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(14)を転載
 図―6 福島県の自然死産率の推移


放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つが崩れたのは間違いないと思いまいます。
 このような事があると「福島産 食べて応援、不幸な子供」なんて事になりそうなので(15)、(=^・^=)は福島産は食べません。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。福島のイチゴは大変に美味しいそうです(16)。しかも福島のイチゴは「検査を、定期的に継続していおり、新たな基準値を下回っていることを確認」しているそうです(17)。だだし、福島県のサイト(18)で1月23日に検索したら、福島市のイチゴの検査結果は出てきませんでした(19)。
他県産はあってむ福島産イチゴ無い福島県のスーパーのチラシ
 ※(19)を抜粋
 図―7 福島産イチゴが載っていない福島県のスーパーのチラシ


 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
  ※1 計算方法は(20)による。
有意差検定表

-参考にしたサイト様および引用した過去の記事‐
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)過去の避難指示等について(METI/経済産業省)
(3)福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報中の「平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(第1134報)」
(4)出生性比
(5)原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会
(6)飯舘村 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県川俣町
(8)学校給食食材放射能分析の取り組み - 南相馬市
(9)学校給食食材等放射能分析結果(平成27年1月) - 南相馬市
(10)食品中の放射性物質の検査結果について(第528報) |報道発表資料|厚生労働省中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果
⇒No109~No117」
(11)学校給食 - 川俣町公式ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島のマダラは出荷制限解除、大丈夫?ー
(13)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(15)めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供
(16)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「いちご [PDFファイル/102KB]」
(18)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(19)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
(20)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2015/01/23(金) 19:49:49|
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福島第一サブドレイン汲み上げについて

 東京電力は福島第一原発の汚染水の増加を抑えるために、原子炉やタービン建屋の周囲から地下水を汲み上げ、海に捨てるサブドレインを計画しています(1)(2)。原子力規制委は1月21日に計画を認可しました(3)(4)(5)。そこで福島第一のサブドレインについて(=^・^=)なりに纏めてみました。
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 ※(6)をキャプチャー
 図ー1 サブドレン計画認可を一面トップで伝える福島県の地方紙(福島民報)

1.増え続ける汚染水
 以下に福島第一原発の汚染水の流れを示します。
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※(7)(8)(9)(10)にて作成
 図―2 福島第一原発の汚染水の流れ

 福島第一原発の地下には地下水が流れていますが、福島第一原発事故で放出された放射性物質や過去の汚染水漏れ(8)で地中に浸み込んで汚染された土壌の中を通るので、ある程度は放射性物質に汚染されています(11)。福島第一原発所長を経験した故吉田 昌郎氏は政府事故調査委員会ヒアリングで、福島原発事故前の福島第一原発の状況にちぃて
「1F(福島第一原発)はもともと地下水位が高く、平時においても、タービン建屋でよく地下水の浸水が生じており、地下水が浸水しやすい場所でした。」
と証言をしています(10)。平時で浸水するなら今も浸水しています。原子炉建屋内には核燃料が溶け落ち、大量の放射性物質を含むデブリが存在します(13)。流入した地下水はデブリに触れ、酷く放射性物質に汚染されます。ほ放置すれば溢れてしまうので、タービン建屋から汚染水を汲みあげています。汲みあげた汚染水の一部は淡水化装置で不純物を荒取りし、冷却水として原子炉に注入されます。残りは汚染水タンクに保管されます。こうして汚染水はどんどん増えて行きます。
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 ※(15)を転載
 図―3 福島第一原発汚染水量

 増える汚染水に負けないように福島第一原発ではタンクの増設工事が行われています(14)。でも工事は大変なようです。1月19日は汚染水タンクの工事に関係した下請けさんが事故で亡くなる最悪の事態が発生しました(15)。

2.上手く行きそうもない汚染水増加抑制対策
 福島第一原発では地下水バイパスなどの汚染水増加を抑制する対策が実施されており(11)(16)、凍土壁の工事が進められています(17)。原子炉・タービン建屋内と周囲の地下水の水位差を小さくし、地下水が原子炉・タービン建屋に流れ込まないようにする計画ですが、上手く行っていません。以下に原子炉建屋西側(山側:地下水の上流)近くの観測用井戸の水位を示します。
 殆んど下がらない地下水バイパス観測井戸の水位
  ※1(17)を転載
  ※2 OPは小名浜港を基準とした海抜
 図ー4 地下水バイパス井戸観測井戸水位
 
 タービン建屋近くの観測用井戸の水位は殆ど下がっていません。当然ながら、汚染水の増加量も減っていません。
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  ※(7)を集計
 図―5 福島第一原発の汚染水量

 凍土壁は工事中ですが(17)、(=^・^=)は上手く行かないと可能性が高いと考えています(18)。この事は別に記事にしたいと思います。

3.サブドレイン汲み上げ
 サブドレン汲み上げとは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです。
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 ※(2)を抜粋、加筆
 図―6 サブドレインの断面図

以下に井戸の水平位置を示します。
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 図―7 サブドレイン用の井戸の水平位置

原子炉やタービン建屋を囲むように井戸が配置されています。タービン建屋に近い井戸なので高濃度の放射性物質が見つかっています。以下にセシウムの濃度分布を示します。
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 ※(2)にて作成
 図―8 セシウム濃度分布

以下に全ベータ濃度の分布を示します。
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 ※(2)にて作成
 図―9 全ベータ濃度分布

以下にトリチウム濃度の分布をしめします。
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※(2)にて作成
 図ー10 トリチウム濃度分布

最高値は1リットル当たりで
 セシウム 16、000ベクレル
 全ベータ 18、000ベクレル
 トリチウム14、000ベクレル
でどれも1万ベクレルを超えています。
これではまずいので汲みあげたから、放射性物質を分離して海に流します。以下に汲み上げたサブドレイン汲み上げ汚染水を海に流すたまでの順序を示します。
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 ※(2)で作成
 図―11 海に流されるまでの流れ

 ここでキーになるのは処理装置だと思います。処理装置は前処理と吸着塔からなります(2)(19)。以下に吸着塔の構成を示します。
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 ※(19)を転載
 図―12 「吸着塔」の構造

セシウム(Cs)、ストロンチウム(Sr)とアンチモン(Sb)しか除去できません。他の放射性物質は垂れ流しです。類似の装置としてタービン建屋からくみ上げた汚染水を処理する多核種除去設備(ALPS)がありますが、こちらは62種類です(19)。
 蛇足ですが、全ての汚染水処理装置に言えることですが、サブドレイン汲み上げ汚染水の放射性物質を集めた表写生物質まみれの「カス」がでますが、処分方法は福島第一原発内の超長期保管しかないと思います。

3.効果について
 すでに記載した通り、原発事故前から福島第一は地下水の浸水に苦しんでいました。原子力規制委の議論を聞いていると(3)、サブドレイン汲み上げは福島原発事故前から実施しており「実績」のある方法です。効果の出ない地下水バイパス(17)ややってみないと分からない「凍土壁」(18)とは違います。原子力規制委をみていたら(3)、更田豊志委員が「(汚染水増加抑制対策では)凍土遮水壁も計画されているが、サブドレンの運用が主役だ」
と発言されました。福島からの報道によると汚染水の増加量が半分になりまるそうです(4)。
 東京電力はサブドレインなどの汚染水増加抑制対策が実施できれば、放射性物質の排出量が大幅に減らすことができると主張しています(20)。
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 ※(20)を転載・加筆
 図―13 放射性物質の排出量が大幅に減らせると主張する東京電力

例えばトリチウムは15分の1になるそうです。図を見ると現状で1日当たり150億ベクレルです。15分の1なら10億ベクレルです。ありえない数字です。同じような仕掛けに地下水バイパスがあります。(=^・^=)なりに集計すると、地下水バイパスは最初に排水をした2014年5月21日から2015年1月18日の242日間に、約3,100億ベクレルのトリチウムを放出しています。1日当たりで10億ベクレルより多い13億ベクレルです。
約3300億ベクレルに達した地下水バイパスのトリチウム放出量
 ※(21)を転載
 図―14 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 以下に地下水バイパスで最も放射性物質濃度の高いNo12井戸のトリチウム濃度の推移を示します。
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 ※(22)を集計
 図―15 地下水バイパスNo12井戸のトリチウム濃度推移

1リットル当たり1000ベクレルを挟んで上下しています。サブドレイン井戸の1分の1です。するとサブドレインだけで、1日当たり130億ベクレルのトリチウムの排出がありそうです。他をあわせれば、今より酷くなるとおもいます。

<余談>
 原子力規制委の認可が出ても、サブドレインの運用ができるわけではありません。地元の漁業者の「同意」がなければ東電は運用を開始しないそうです(4)(5)。いまのところ同意は得られていません(23)。でも昨日(1月20日)当たりから流れが変わった気がします。福島原発で事故死が2名発生しました。これについて福島県出身の原子力規制委委員長の田中氏(24)は、無理な汚染水タンクの増設工事が原因のような発言をしてます(15)。これを受けてでしょうか、福島のマスコミの論調は受け入れ容認に傾いたようです。
「東電はサブドレン地下水の排出基準を国の基準より厳しく設定した。ストロンチウム90などベータ線を放つ放射性物質は、汚染前の水をくみ上げる「地下水バイパス」の1リットル当たり5ベクレル未満に対し、3ベクレル未満に厳格化した。セシウム134、137はともに同一ベクレル未満、トリチウムは同1500ベクレル未満と地下水バイパスと同水準となっている。
 東電の試験では、放射性物質濃度を千分の1~1万分の1程度まで低減する浄化装置を使用すると、サブドレン地下水の濃度は東電が定める基準を下回ったという。
 更田豊志委員長代理は『(建屋への地下水の流入抑制では)凍土遮水壁も計画されているが、サブドレンの運用が主役だ』と重要性を強調した。」(5)。
「県は原発周辺の13市町村、専門家とつくる県廃炉安全監視協議会で、設備の安全性や海洋放出までの手順を確認する方針。」(4)
 でももっと辛いのは福島の漁師さんかもしれません。死亡したした下請けさんは漁師さんたちが住むは福島県沿岸(広野町、いわき市)の方です(15)。福島の漁師さんたちも悲しんでいると思います。福島の漁師さんが福島の海の汚染回避か、同じ街に住む下請けさんの「安全」かどちらを選んでんでも正しいと思います。
 でも東電や国は「イスラム国」です。一連の出来事を繋げると、イスラムと同じです。人質の死しか身代金とイスラム国は主張しています(25)。同じだと思ったら「イスラム国」以下です。人質(下請けさん)を殺す前に東電や国は福島の漁師さんに脅迫状を送って欲しかったと思います。


 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)汚染水対策|東京電力
(2)第51回 原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「資料3-1東京電力株式会社「福島第一原子力発電所 特定原子力施設に係る実施計画」の変更(サブドレン他水処理施設の本格運転)の認可について【PDF:2.2MB】」
(3)平成26年度 第51回原子力規制委員会 (平成27年1月21日) NRAJapan
(4)規制委浄化後放出を認可 第一原発サブドレン地下水 | 県内ニュース | 福島民報
(5)規制委が海洋放出を認可 第1原発の浄化地下水(福島民友ニュース)
(6)福島民報を1月21日に閲覧
(7)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(8)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―漏れた汚染水は「最大」2億4千万ベクレル
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発のタービン建屋汚染水は外に繋がっている
(10)政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房中の「 吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 ⇒2011/10/13 高濃度汚染水の存在についての3月24日以前の想定について、4月4日統合本部会議における発言の趣旨・背景について 」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2014年12月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第13回事務局会議)⇒(6.63MB)」等
(13)(12)中の「【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)」
(14)(12)中の「【資料3-2】滞留水処理(11.9MB)」
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(16)汚染水対策|東京電力
(17)陸側遮水壁|東京電力
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の凍土壁は税金の無駄遣い?
(19)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月3週)―凍結止水断念?―
(20)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 2.21MB)
(21)2014年5月21日(コメント)福島第一原子力発電所における地下水バイパスの実施について
(22)報道配布資料|東京電力中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(23)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月3週)―安全決起大会したら下請けさんがケガ―
(24)委員の紹介|原子力規制委員会について|原子力規制委員会
(25)イスラム国拘束:シリア北部か 本拠地、救出作戦は困難 毎日新聞 2015年01月22日 07時30分
  1. 2015/01/22(木) 22:11:57|
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