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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発―ホースの穴から汚染水漏れ―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、5月5週(5月23日から31日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.ホースの穴から汚染水漏れ
 東京電力は5月29日に福島第一でタンクの汚染水をタービン建屋にホースを使って送っていたら、ホースに穴が開いていて、そこから汚染水が漏れているのが見つかりました(2)。以下に汚染水漏れ箇所を示します。
汚染水漏れで濃度の上がった海水
※1(2)(3)(4)(5)(6)およびGoogle Mapで作成
 ※2 数値は過去最高を記録した地点の全ベータ濃度
 ※3 全ベータはストロンチウム90の等のベータ線を出す放射性物質の総称(7)
 図―1 5月29日の汚染水漏れ箇所

 汚染水もれを起こした場所は排水路に繋がる側溝の直ぐそばで、側溝に流れ込み、そこから排水路を経由して海に流れ出しました。漏れた汚染水からは最大で1リットル当たり
  セシウム 274ベクレル(セシウム134 44ベクレル、セシウム137 230ベクレル)
  全ベータ 110万ベクレル
の放射性物質が見つかっています(8)。そして図―1に示すように福島第一原発の港湾内の海水の4地点で過去最高の全ベータが見つかっています。
 以下に側溝が繋がる排水路(K排水路)の放射性物質濃度の推移を示します。
汚染水漏れで高濃度汚染水が流れた排水路
 ※(9)より作成
 図―2 K排水路の放射性物質濃度

 7月18日には福島の海でも「海開き」です(10)。特に四倉海水浴場の近くの四倉沖(仁井田川河口付近)からは過去に1キログラム当たり12400ベクレルのセシウムに汚染されたクロダイが見つかっています(11)。

2.地下水バイパス効果無し
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(12)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。地下水バイパスの本格運用は2014年5月21日に開始したので(13)、1周年です。
 東京電力は地下水バイパスを開始するまえに、地下水バイパス稼働後の地下水位の見積もりを出しています(14)
brg140829d.gif
 ※1(15)を転載
 ※2 小名浜港を基準とした海抜(OP)で示す
 図-3 地下水バイパス稼働後の水位予測

それによると地下水バイパスの効果を観測するために水位を観測する3本の井戸(観測孔A,B,C)の当たりでは6メートル位に低下するはずでした。
 東京電力は近々の観測孔の水位を5月28日に発表しました(17)。そこで各観測孔水位を調べてみました
想定通りに下がらない地下水バイパス観測孔水位
 ※1(17)より作成
 ※2小名浜港を基準とした海抜(OP)で示す
 図―4 地下水バイパス用観測孔の水位

 観測孔B、Cでは約2m下がって5mと7mになる試算でしたが、ほとんど下がっている様子がありません。それでも東電は地下水バイパスは効果があったと主張しています(17)。
 地下水バイパス稼働開始2年前の2013年5月21日時点の汚染水の総量は東京電力の発表(18)を集計すると392,893万立方メートルです。約1年後の2014年5月20日時点の汚染水の総量は東京電力の発表(19)を集計すると566,644に増えていました。地下水バイパス稼働前の約1年で173,751立方メートル(1日当たり477立方メートル)増えています。
地下水バイパス稼働開始直後の2014年5月27日時点の汚染水の総量は東京電力の発表(20)を集計すると572,426万立方メートルです。約1年後の2015年5月28日時点の汚染水の総量は東京電力の発表(21)を集計すると750,194に増えていました。地下水バイパス稼働前の約1年で177,768立方メートル(1日当たり486立方メートル)増えています。
 一日当たりの増加量でみると
  地下水バイパス稼働前1年(2013年5月21日~2014年5月20日) 477立方メートル
  地下水バイパス稼働後1年(2014年5月27日~2014年5月28日) 486立方メートル
で汚染水の増加量は減るどころか少し増えています。


3.福島第一の給食は2ヶ月遅れ
 東京電力は今年(2014年)4月から福島第一で給食を始めるとしていました(22)。ところが5月28日に大型休憩所か完成したので、6月1日から給食の本格運用を始めると発表がありました(23)。食材は風評被害払拭とかで、川内村や広野町などで生産されたコメのほか、浜通り産の野菜など原則、福島県産を使う方針で、料金は1食400円程度を想定しているとのことです(24)。
 廃炉作業で被ばくのリスクにさらされているのに、安全とは言えない福島産(25)の給食では下請けんさが可哀そうです。

4.タンクからも水漏れ
 5月27日14時過ぎに、福島第一原子力発電所構内の車両スクリーニング場に設置されているノッチタンクのフランジ部2箇所からの水漏れを下請けさんが見つけました。もれた「水」から1リットル当たりで
  全ベータが14ベクレル
見つかったそうです(26)。

 

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 明日からは6月です。福島はいよいよサクランボのシーズンです(27)。福島を代表するキャンペーンクルーのミスピーチの皆さんのうち、お子さんがいらっしゃる阿部彩さん(28)等が、秋田にPRに行かれるそうです(29)。福島県いわき市のスーパーではサクランボの予約注文が始まったようです(30)。無論、福島産ではありません。
他県産はあっても福島産サクランボの予約受付が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―5 福島産サクランボの予約受付が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―
(2)2015年5月29日側溝に敷設されている耐圧ホースからの漏えいについて(PDF 450KB)
(3)2015年5月26日福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 255KB)
(4)2015年5月30日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF87 KB)PDF
(5)2015年5月30日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)(PDF 158KB)
(6)2015年5月30日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その3)(PDF 157KB)
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)2015年5月30日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(9)2015年5月30日福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果(その2)(PDF 62KB)
(10)平成27年度いわき市海水浴場 7月18日(土)開設のお知らせ | いわき市 観光情報サイト
(11)260110|プレスリリース|水産総合研究センター
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(13)(コメント)福島第一原子力発電所における地下水バイパスの実施について|東京電力
(14)【資料2】汚染水問題に関する各対策の実施状況(1.27MB)PDF
(15)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm
(16)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2015年5月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第18回事務局会議)」
(17)(16)中の「【資料3-2】滞留水処理(10.8MB)」
(18)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第100報)|東京電力
(19)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第151報)|東京電力
(20)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第152報)|東京電力
(21)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第203報)|東京電力
(22)[PDF]福島給食センターの概要について - 東京電力
(23)(16)中の「【資料3-4】労働環境改善(4.86MB)」
(24)「給食センター」メニュー公開 東京電力、本格運用へ(福島民友ニュース)
(25)めげ猫「タマ」の日記 (=^・^=)が福島産を食べない10つの理由
(26)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(27)めげ猫「タマ」の日記 ミスピーチ頑張る
(28)Twitter
(29)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ 東北六魂祭2015 秋田へむけて
(30)平尼子店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2015/05/31(日) 19:49:29|
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福島第一汚染水対策―第一歩が進まず―

  東京電力が福島第1原発建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海洋放出する計画をめぐり、いわき市漁協は29日の理事会で、7支所ごとに是非の意見をまとめ、6月12日の理事会に報告することを決めた。相馬双葉漁協(相馬市)も29日、県漁連が開いた説明会後、6月下旬の理事会で対応を検討する方針を確認したとのことであり、結論が先送りされました(1)。
 いわき市漁協は今後、7つある支所ごとに漁業者の意見を集約し、6月12日に開かれる次回理事会で意見集約の結果を聞き、市漁協としての方針を固めたい考えだですが、放出に対し抵抗感を抱く組合員もいるとみられ、意見が計画了承で一致するかどうかは不透明さも残しているそうです(2)。
 福島第一原発では日々汚染水が増えています。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(3)を集計
 図―1 増え続ける汚染水の総量

 東電の5月29日の発表(4)を集計すると汚染水の総量は約75万立方メートルで、東京ドームの容量(124万立方メートル(5))の約6割に相当します。
 汚染水の増加を抑える事が急務です。福島第一原発で汚染水対策は
  ①原子炉建屋間近の地下水を海あげて海に流し、原子炉タービン建屋への地下水の流入を抑えるサブドレイン
  ②海側の壁をと閉じて汚染水の海への流れを止め、海に流れる汚染水は溢れ出ないように汲み上げやはり海に流す海側遮水壁と地下水ドレイン
  ③原子炉やタービン建屋の山側に氷の壁を作り、地下水の侵入を抑える陸側遮水壁(山側)
  ④原子炉やタービン建屋の海側に氷の壁を作り、地下水の侵入を抑える陸側遮水壁(海側)
の順番で実施される予定です(6)。
行先不透明な福島第一汚染水抑制策
 ※(7)を転載
 図ー2 東電が実施を計画している汚染水抑制対策

 最初のスッテプのサブドレイン計画を進めるは福島の漁師さんの了解がひつようなのですが、今年の2月末に東京電力が福島第一原発の排水路から高濃度の放射性物質が外洋に直接に流れ出ている事実を知りながら、秘匿していた事が発覚し福島の漁師さんを怒らせてしまいました(8)。それでも5月27日にいわき市の、5月29日には相双地区(福島県沿岸部北側)の漁師さんへの説明会が行われました(1)(2)(10)(11)。そこで東電の責任者は「福島第一を安定化させて、みなさんにご迷惑をかけないことを、毎日続けることで初めて、信頼していただけると思う」と発言しています(10)。
毎日続けてと発言する東電責任者
  ※(10)をキャプチャー
 図―3「毎日続けることで初めて、信頼していただけると思う」と発言する東電責任者

でも、それから3日しか持ちませんでした。5月29日に汚染水を移送する耐圧ホースから汚染水が漏れを起こし、側溝を通じ海に繋がる排水路に流れてしまいました(12)(13)。福島の漁師さんは確り怒っているようです。
2日後の汚染水漏れに怒る漁師さん
 ※(11)をキャプチャー
 図―4 「今日またもれました ごめんなさい」怒りをあらわにする福島の漁師さん。

漁師さのその後の発言は「信頼関係までいっていない、もっと信用されるようきっちと管理して仕事してほしい」でした。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島復興の最重課題は福島第一原発を治めることだと思います。その中でもっとも重要なのが汚染水の増加を抑えることですが、東電と福島の漁師さんの関係が上手くいかず最初の一歩を踏み出せないようです。
 これでは福島の方も不安だと思います。福島県郡山市は全袋検査の結果を見ると(14)福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。郡山市のお米はあさか舞といって美味しいそうです(15)。勿論、「安全」だそうです(16)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには「あさか舞」はありません。
他県産はあっても福島産がない福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―5 福島産米が無い郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)<サブドレン放出>いわき市漁協 意見集約へ 河北新報-6 時間前
(2)いわき市漁協、容認の意向 浄化地下水の海洋放出 | 県内ニュース | 福島民報
(3)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(4)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第203報)|東京電力
(5)東京ドーム (単位) - Wikipedia
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)-汚染水1万m3が行方不明-
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―高濃度の汚染水漏れは1年間隠します―
(9)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(10)(9)中の「2015年5月27日(水)放送」
(11)(9)中の「2015年5月29日(水)放送」
(12)2015年5月30日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(13)2015年5月29日側溝に敷設されている耐圧ホースからの漏えいについて(PDF 450KB)PDF
(14)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(15)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(16)JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト
(17)AEON | 店舗情報 | イオン郡山フェスタ店
  1. 2015/05/30(土) 20:38:34|
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福島の森林の放射線は57%減―半減期で計算すれば60%、福島第一は噴いている。

 福島県の森林の放射線量が2011年8月1日に比べ2015年3月1日時点で57%の減少とことです(1)。(=^・^=)なりに半減期で計算すると60%で、半減期で計算される減衰より3%低い値になっています。この分はどこからか供給されているはずです。
 福島県の森林の放射線量が2011年8月1日に比べ2015年3月1日時点で57%の減少とことです(1)。
半減期では60%になるはずなのに57%減と報じる福島の森林の放射線量の減少幅
 ※(2)を2015年5月29日にキャプチャー
  図―1 森林の放射線量が57%減ったと報じる福島の地方紙(福島民報)

 2011年7,8月時点のセシウム137の134に対する割合は1.1224倍でした。
 セシウム134と137の相関
 ※(3)を推計
  図―2 セシウム137の134に対する割合(2011年7.8月時点)

 仮にセシウム134が1平方メートル当たり11.7万ベクレルあるとすると、セシウム137の13.2万ベクレルになります。セシウム134が1平方メートル100万ベクレルあるとすると毎時5.4マイクロシーベルトの放射線量になります(4)。11.7万ベクレルですと毎時0.633マイクロシーベルトです(5.4×11.7÷100)。同じくセシウム137が1平方メートル当たり100万ベクレルある時の放射線量は2.1マイクロシーベルトなので(4)、13.2万ベクレルでは0.277シーベルト(2.1×13.2÷100)になります。合計すると毎時0.91マイクロシーベルトで2011年8月1日時点の福島の森林の平均の放射線量0.91になります(1)。
 放射線はゆっくりですが「半減期」によって徐々に減って行きます(3)。セシウム134は半減期約2.065年で半分になります(4)。2011年8月1日と2015年3月1日では1308日でこれは3.6年に相当しますが3.6年では14.86%になります(0.5(3.6÷2.065)。2011年8月1日時点のセシウム134が11.7万ベクレルであれば2015年3月1日時点では1.74万ベクレル(11.7×0.1486)で、放射線量は毎時0.094マイクロシーベルトになります。
 セシウム137の半減期は3.017年ですで同じく3.6年では92%(0.5(3.6÷3.017)になります。2011年8月1日時点のセシウム137が1平方キロメートル当たり13.2万ベクレルであれば、2015年3月1日は12.2ベクレルなり(13.2×0.92)、2015年3月1日時点では毎時0.277シーベルトになります。
 この二つを合計すると60%減の毎時0.35マイクロシーベトになります。ところが2015年3月1日時点の平均の放射線量は57%しか減っておらず毎時0.39マイクロシーベルトでした(1)。0.04シーベル会いません。この差を説明するには2011年8月以降も福島では放射性物質が降り注いでいることだと思います。
 以下に2013年11月と14年11月の放射線量の増減を示します。
広範囲で放射線量が増えた福島県
 ※(7)を転載
 図―3 2013,14年11月の放射線量の増減

 かなり広い範囲で放射線量が増加しています。
 南相馬市で2013年度産がどこからか飛んで来たセシウムで汚染される事故が起きました。結局は原因不明のまま調査を打ち切るそうです(8)。
南相馬のセシウム汚染米の原因は不明
  ※(9)をキャプチャー
 図―4 南相馬市の汚染米の原因は不明と報じる福島のローカルTV(FTV)

 これらの現象は「いまも福島第一から大規模な放射性物質漏れが続いている」とすれば容易に説明できます。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 放射能の拡散が収まらい以上は福島産が厳格な管理が必要だと(=^・^=)は思います。でも福島県の検査は年々荒くなっています。福島県須賀川市は日本最大のキュウリの産地だそうです(10)。以下に福島県が実施した須賀川市産のキュウリの検査回数を示します。
激減する福島県須賀川市産のキュウリの検査数
 ※1(3)を集計
 ※2 2015年は5月厚労省発表分であり参考値
 図―5 福島県須賀川市産キュウリの検査回数

 これでは福島の方は不安だと思います。 もうすぐ6月です。福島はキュウリのシーズンが始まりました(11)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島市産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
※(12)を引用
 図―6 福島産キュウリが載っていない福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 
 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)森林の空間線量減 セシウム自然減衰と同様 セシウム8割土壌に | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島民報
(3)報道発表資料 |厚生労働省
(4)空間線量率の計算
(5)半減期 - Wikipedia
(6)セシウム - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 放射線量が上がった所がある福島県
(8)放射線物質基準超の原因不明 原町の平成25年産米 | 県内ニュース | 福島民報
(9)福島のニュース 福島テレビ(5月28日ひる放送) FTV8
(10)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(11)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(12)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2015/05/29(金) 19:41:46|
  2. -
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(=^・^=)が福島産を食べない10つの理由

 (=^・^=)は「フクシマ」産は食べません。そのことで、多くの誹謗・中傷を受けています(1)。そこで、(=^・^=)がフクシマ産を食べない理由を明記したいと思います。

1.普天間より危険なフクシマ
 安倍出戻り総理は普天間基地は危険性があるとし、より「安全」なものにするためとの理由で「辺野古」移設を進めています(2)(3)(4)。安倍出戻り総理の言葉を信じるなら彼は普天間は「危険」と認識しています。普天間が危険なら普天間以上に危険なものは「危険」と認識されなければいけません。
 普天間基地は「世界一危険な基地」とされていますが、沖縄が日本領になった1972年以降に周辺での航空機墜落事故はなく市民は犠牲になっていません(5)。たまたま運が良かっただけとして、1回墜落事故が起こったとします。過去の例で米軍機が市街地に墜落した場合には3名の方が亡くなれています(6)。普天間基地のある宜野湾市の人口は約9万5000人ですので(7)、沖縄返還から40程度を想定すると、普天間基地によって住民が死亡する確率は
 年間100万人に1人(3÷95000÷40≒100万分の1)
です。
 ICRPはLNTモデルを勧告しています。
  ①放射線の確率てき影響は閾値がなく被ばく線量に比例する。
  ②1000ミリシーベルトの被ばくで5.5%の方が癌で死ぬ
といった内容です(8)。
 国は毎時0.23マイクロシーベルトで年間1ミリシーベルトの被ばくをするとしています(9)。以下に航空機モニタリング(10)より水位計した2015年5月1日時点の放射線量を示します。
年1mSv以上の地域が広がる福島県
 ※1(10)の数値データより作成
 ※2 半減期を考慮し2015年5月1日時点に換算
 ※3 換算方法は(11)による
 図―1 福島の放射線量分布

 おおくの場所で年間1ミリシーベルトに相当する毎時0.23マイクロシーベルトを超えています。年間1ミリシーベルトを被ばくすると 
 年間100万人に55人(0.055÷1000×100万)
が癌で死ぬことになります。普天間の100万人に1人に比べ極めて大きな数字です。
 それでも国は「フクシマ」は安全だと主張しています(12)。普天間が危険ならそれよりリスクの高い福島が「安全」である訳がありません。
安保法制は自衛隊員にリスク(犠牲)と報じる福島民報
 安倍出戻り総理は安保法制で自衛隊のリスクについて明言したそうです(13)。
 ※(14)を5月27日に閲覧
 図―2 「安倍出戻り総理は安保法制で自衛隊のリスクについて明言」を報じる福島民報

 自衛隊の皆さんも日本政府が保護すべき日本国民です。でも安倍出戻り総理はリスクを負っても構わないと主張しています。安倍出戻り総理は「美しい国」(15)や「世界に冠たる」(16)といった崇高な国家目的の為なら多少の国民の犠牲は当然だと考えてる気がします。同じように「フクシマ復興」とゆう崇高な国家目的の為に「国民」の多少の犠牲も当然だと思っている気がします。(=^・^=)は崇高な国家目的の為にリスクを冒す気はありません。

2.他より低くでる「フクシマ」の検査
 福島県は福島産は確り検査されており「安全」だと主張しています(17)(18)。福島県の主張が成立するためには福島県の検査が正確でなくてはなりません。福島県の検査を精度を確認するには、異なる検査機関で同じ値が出ていればほぼ信用できるし、整合性のない値がでれば信用できないと思います。
 厚生労働省の発表(19)を見ると宮城県のお魚の検査は「東北緑化環境保全(株)」、「(株)環境総合テクノス」、「(株)静環検査センター」、「宮城県」など多くの検査機関に委託しして実施しています。これら相互に一致していれば大よそ信用できると思います。
以下に宮城県のクロダイのうちいであ(株)と(財)日本食品分析センターの検査結果を示します。
検査機関が違っても同じような値となる宮城のクロダイ検査
 ※1(19)を集計
 ※2 日付は捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
 図―3 宮城県産クロダイの検査結果(いであ(株)、(財)日本食品分析センター実施分)

大きな差はありません。平均と取ると1キログラム当たりで
 いであ(株)         50ベクレル
 (財)日本食品分析センター 45ベクレル
で同じような値が出ています。検査機関が違っても同じ物(ここでは宮城県産クロダイ)を測れば同じ結果が出るのは当たり前です。でも福島は違います。厚生労働省の発表を見ると福島県の検査は福島県の機関が(福島県農業総合センター、原子力センター、衛生研究所)が実施して、宮城県のように外部の機関が実施することはまれです。それでもクロダイについては調査目的に為に独立行政法人水産総合研究センターが実施しました(20)。
検査機関が違うとお異なる値が出る福島のクロダイ検査
 ※1(19)(20)を集計
 ※2 日付は捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
 ※4 独立行政法人水産総合研究センターは凡例中「水産研」と略す
 図―4 福島産クロダイの検査結果

明確に違います。平均と取ると1キログラム当たりで
 独立行政法人水産総合研究センター 376ベクレル
 福島県               21ベクレル
で福島県の検査は独立行政法人水産総合研究センターの約18分の1です。
 どちらかが間違っているのは確かです。福島県は原発事故直後は検査体制がととのうまでの間と思うのですが外部機関に検査を委託していました。福島県は県内を7つに区分しています(21)。図―1に示すように避難地域を除けば県北地域の放射能汚染が酷くなっています。以下に福島県県北地域の原発事故の原乳の検査結果を示します。
福島県が検査するとNDになる福島県県北区域の源乳検査
※1(19)を集計
 ※2 日付は採取日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 県北地域の原乳のセシウム濃度(原発事後3ヶ月)

 福島県が委託した外部機関の検査ではセシウムがそこそこ見つかっていますが、福島県の検査では1件を除きほぼ概ね検出限界未満です。福島県の検査は原乳でも低くでます。(=^・^=)は以前に福島産の福島県による検査と福島県外の消費地の検査を比較したことがありますが、これでも福島県の検査は大幅に低く出ています(22)。
 福島県は福島産は確り検査されており「安全」だと主張していますが、福島県の検査そのものが低くでるデタラメな検査なのでそのような主張は成立しません。


3.汚染の酷い場所が避けられるフクシマの検査
 福島県伊達市は福島県の北部、福島市の東にある市です。
福島市より放射能汚染が酷い伊達市

 ※1(10)(23)の数値データより作成
 ※2 半減期を考慮し2015年5月1日時点に換算
 ※3 換算方法は(11)による
 図―6 福島県福島市と伊達市

 伊達市は福島県では最大のイチゴの産地です。
福島県のイチゴの生産量
 ※(24)を転載
 図―7 福島県のイチゴの生産量

 伊達市等を活動範囲とするJA伊達みらいによると、イチゴ栽培は染川と霊山で盛んだそうです(25)。図―7に示すように霊山は伊達市の中でも放射能汚染が酷いところです。確り検査して欲しいと思います。イチゴのシーズンは概ねリンゴが終わる12月からサクランボが始まる翌年の6月までです(26)。これを1シーズンとしてイチゴの検査数を調べてみました。
検査回数が大幅に減った伊達市産イチゴ
 ※(19)を集計
 図―8 福島市と伊達市のイチゴの検査回数

 福島市は横ばいですが、福島市より放射能汚染が酷く生産量の多い伊達市産のイチゴの検査は激減です。たった3回の検査ではおよそ検査されていて「安全」とは言えません。
 福島県西会津町は図―1に示すように福島県の西の外れにあり福島県内では放射能汚染がマシなところです。以下に福島市と西会津町の切干大根の検査結果を示します。
西会津は検査しても福島市産切干大根を検査しない福島県
  ※(19)を集計
 図―9 切干大根の検査結果

 福島市の切干大根から2011年12月に現在の基準値(26)の30倍の1キログラム当たり3000ベクレルのセシウムが見つかりました。厚生労働省の発表にはそれ以降の検査結果がありません。一方、西会津町の切干大根からはセシウムが見つかっていませんが、継続的に検査は実施されています。福島市産の切干大根は出荷制限の対象になっていいません(27)。福島市産の切干大根は基準値を大幅に超える濃度のセシウムが見つかったのに、追加の検査も出荷制限もされず放置されています。
 西会津町の切干大根が継続的に検査されてることからも明らかなように福島県の検査はセシウム汚染をすくなそうなもとを検査していると思います。
 
4.基準値超えでも出荷制限されない福島産
 検査の目的は基準値を超えた物もを見つけ出し、マーケットから排除することだと(=^・^=)は思いますが、福島産は違います。2012年4月に現行の基準値が制定されました(26)、それ以降も基準値を超えるものが見つかっていますが中には出荷制限されなものがあります。
 ①伊達市産ブルベリー
  2013年7月に福島県伊達市産のブルーベリーから1キログラム当たり150ベクレル(基準値の1.5倍)のセシウムが見つかりましたが、厚生労働省の発表もなく出荷制限もありません(28)。このデータは福島県のHPに記載されたのですが、久々に確認したら当該ページは削除されていました。
 ②干柿
  厚生労働省(19)や今は消えている福島県の発表では、2012年、2013年、2014年の9,10月に福島県の広い範囲(福島市、二本松市、伊達市、桑折町、国見町、南相馬市、広野町、いわき市)で基準値を超える最大1キログラム当たり420ベクレルのセシウムを含む干柿が累計で56件ありますが、出荷制限されていません。
 ③クチボソ(モツゴ)から揚げ
  2012年4月20日に福島県須賀川市で製造されたクチボソ(モツゴ)から揚げから1キログラム当たり130ベクレルのセシウムが見つかりましたが(29)、出荷制限されていません。
 ④わらび塩漬け
  2013年6月21日に福島県猪苗代町で製造されたワラビの塩漬けから1キログラム当たり120ベクレルのセシウムが見つかりましたが(30)、出荷制限されていません。
 ⑤梅干し
  2012年9月4日と2013年2月6日に福島県二本松市産から1キログラム当たりでそれんぞれ250ベクレルと170ベクレル(31)(32)、2012年11月7日に福島県本宮市産から1キログラム当たり130ベクレルのセシウムが見つかりましたが(33)、が出荷制限されていません。
 ⑥大豆粕
  2014年6月17日に福島市産の「大豆粕」から1キログラム当たり11おベクレルのセシウムが見つかりましたが(34)、出荷制限されていません。
 ⑦ウルイ(オオバキボシ)
  2015年5月7日に郡山市産のウルイ(オオバキボシ)から1キログラム当たり120ベクレルのセシウムが見つかりましたが(35)、出荷制限されていません。
 ⑧ユメカサゴ(魚)
  2014年2月28日に福島県沖で捕れたユメカサゴから1キログラム当たり110ベクレルのセシウムが見つかったとの報道がなされましたが(36)、しばらく出荷制限されませんでした(37)。

 以上のように福島産は基準超えが見つかっても出荷制限されずそのまま市場に流通することもあるようです。

5.セシウム濃度が上がることもある福島産
航空機モニタリングデータを比較すると、2013年11月に比べ2014年11月時点で福島県の広範囲で放射線量の増加が認められます。
広範囲で放射線量が増えた福島県
  ※(38)を転載
 図―10 福島県の放射線量の増減


これだけ広範囲に広がると福島県内には新たな放射性物質が降下しているとしか思えません。
 4月、5月には福島県産から続々と新たな基準値超えのセシウム汚染食品が見つかっています(39)。以下に福島県葛尾村産のフキのセシウム濃度の推移を示します。
基準値超えを起こした葛尾村産フキ
 ※1(39)を転載
 図―11 福島県葛尾村産フキのセシウム濃度

上昇しているようにも見えます。福島産は過去に基準値以下でも今も基準値以下であると限りまません。「安全」を担保するには継続的な検査が必要です。しかし3項で示したように、汚染リスクが高く生産量の場所の検査は避けられています。


6.信頼性を示すデータが広報されないフクシマの独自検査
 福島県産米は福島原発事故後に導入された全数全袋検査と呼ばれる独自(他県では採用していない)で検査を実施しています(40)。独自の新たに導入された検査である以上は、従前の検査との比較データがあって初めて精度が担保されると思います。福島県の担当課のHPを見たのですが(41)、そのようなデータの掲載されていません。メーカーも製品発表をしているようですが、従前の検査との比較データを公表しているところは少ないようです(42)(43)。これでは精度を担保するものがないので、単なるおまじないです。
 福島県の説明では福島県産米の手順は
  ①簡易検査装置で検査
   ・スクリーニングレベル未満は出荷
  ②スクリーニングレベル以上の物は従来と同じ精密検査を実施
   ・基準値以下は出荷
   ・基準値以上は隔離
とのことです(44)。検査映像などからスクリーニングレベルは1キログラム当たり75ベクレルみたいです(45)。以下に福島県産米の精密検査の結果を示します。
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 ※1(46)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(測定器では0同じ位小さい)
 図―12 福島県産米精密検査結果の分布(2013年)

 精密検査ですので、全袋検査ではスクリーニングレベル(1キログラム当たり75ベクレル)以上の物ですが、検出限界未満(値が0)ものもあります。少なくとも誤差は1キログラム当たり75ベクレル以上あります。基準値が1キログラム当たり100ベクレルですので、まともな検査とは言えません。福島県が実施している全袋検査は安全を偽装するおまじないです。

 
7.ストロンチウム90が検査されないフクシマ
 厚生労働省はセシウム以外の放射性物質は基準値で一定の割合(最大10%)を考慮しているので検査する必要ないと主張しています(47)。福島県の農協が実施している放射性物質抑制策は(48)、セシウムだけに効果のあるセシウム抑制策です(49)。ストロンチウム90が心配です。
 以下に厚生労働省が実施してるMB方式(市場で購入した食品を幾つかの食品群に分け、ごちゃまぜにした試料を作り放射性物質を検査する)で測定したストロンチウム90の検査結果を示します。
上昇する福島産のストロンチウム90濃度
  ※1(50)を転載
  ※2 NDは検出限界未満を示す
  図―13 MB方式のストロンチウム90濃度(平均値)

 全体として上昇傾向です。以下にセシウムに対するストロンチウム90の割合を示します。
上昇するセシウムに対するストロンチウム90の割合(福島産)
 ※1(50)を転載
  ※2 検出限界未満は「0」として扱った。
  図―14 MB方式のストロンチウム90濃度(平均値)に対するセシウム(平均値)に対する割合  

 こちらはもっと上昇しています。当初想定した10%を超えているもの(会津産)があるので、福島産はストロンチウム90を検査する必要があります。そうでないと「安全」とは言えません。


8.農業が盛んな場所で増えている死者数
 以下に2010年の農業生産額を示します。
福島市が一位の2010年の福島県農業生産額
 ※(51)を転載
 図―15 福島県各市の農業生産額ベスト5(2010年)

 いわき市は人口約32万の市ですが、人口の少ない福島市(人口約28万)や二本松市(人口約5万6000)(52)の方が農業生産額が多くなっています。福島市や二本松市はいわき市にいわき市に比べ農業の盛んな地域です。一方で図―1に示す様に福島県内でも放射能汚染の酷い市です。
 以下に各年3月から2月までのの福島市の死者数の推移を示します。
原発事故後に増えた福島市の死者数
※(51)を転載
 図ー16 各年3月から翌2月までの福島市の死者数

原発事故前1年と事故後4年を比べると
  原発事故前1年(2010年3月から10年2月)  2,838人
  原発事故後4年目(2014年3月から15年2月) 3,172人
で、12%増えました。
 以下に各年3月から翌2月までの二本松市の死者数を示します。
原発事故後に死者が増で、4年目を減らない二本松市
 ※(53)を転載
 図―17 各年3月から翌2月までの二本松市の死者数

 原発事故のあった2011年から急増して4年たっても戻っていません、原発事故前1年と4年目を比較すると
福島県二本松市の死者数は
  原発事故前1年(2010年3月から翌11年2月)691人
  原発事故4年目(2014年3月から翌15年2月)792人
で15%増えています。
 以下に各年3月から翌2月までのいわき市の死者数を示します。
死者数があまり増えていないいわき市
 ※(52)を集計
 図ー18 各年3月から翌2月までのいわき市の死者数
原発事故前1年と事故後4年を比べると
  原発事故前1年(2010年3月から10年2月)  3,896人
  原発事故後4年目(2014年3月から15年2月) 4,090人
で、5%増えました。
 原発事故直前1年と事故後4年目を比較して、放射能汚染が酷く農業が盛んな福島市や二本松市では死者数が10%以上増えていますが、いわき市は5%程度に留まっています。


9.高度汚染地帯で狂った赤ちゃんの男女比
 川俣町に隣接する飯館村、浪江町など全域が避難区域になった村と隣接していますが、川俣町は一部は避難区域になり(2)避難区域から避難された方も含め大部分の方が福島原発事故後も町に残りました。
 以下に川俣町の男女別の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる川俣町
 ※(54)を転載
 図―19 福島県川俣町の赤ちゃん誕生数

2013年7月くらいから女の子の誕生数が男の子の誕生数を上回るようになりました。2013年7月から15年3で集計すると
  男の子 41人
  女の子 68人
で女の子が多くなっています。通常は男の子が多く生まれるので、異常な事態です(54)。
 放射線影響研究所は、放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つとして、広島・長崎では赤ちゃんの男女の比率(出生性比)や自然死産率に異常が認められなかったことを挙げています(55)。通常は男の子の方が多く生まれます。でも福島産に抵抗感の弱い福島県川俣町は逆転現象が起こっています。福島県全体でも自然死産率も福島では有意に上昇しています(56)。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(56)を転載
 図―20 福島県の自然死産率の推移

福島では放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一部が崩れています。
10.不正確な情報発信
 
 福島県は2014年度の検査結果として、玄米、野菜・果物、畜産物について基準超はないと主張してます。
 野菜や果物から基準超えがないとする福島県


 (=^・^=)なりに集計すると以下の結果になりました。
 表―1 福島産の検査まとめ(2014年度)
 ※1(19)を集計
 ※2 穀物は玄米を除く
タケノコ(野菜)やあんぽ柿(果物)から基準超えが見つかっている福島産

 玄米について福島県は約1000万件検査したと主張していますが、大部分は6項で示した通り精度を担保するデータが広報されていない「全袋検査」で、精密検査は僅か2件です。野菜は福島県の集計では基準超え無しとしていますが、タケノコから1キログラム当たり110ベクレル、あんぽ柿から1キログラム当たり240ベクレルのセシウムが見つかっています。タケノコは通常は野菜売り場で売られているし、一般の感覚では野菜に分類されるはずです(58)。あんぽ柿については産地がフルーツ(果物)であることを明言しています(59)。水産物の基準超は福島県は75としていますが、(=^・^=)の集計では86です。1キログラム当たり100-105ベクレルの物が12件あるので、これを引けばほぼ会います。基準値は1キログラム当たり100ベクレルですが、福島県は基準値105ベクレル以上にならないと「基準超」とはカウントしていません。玄米以外の穀類(大豆)や加工食品(大豆粕と干柿)から基準超のセシウムが見つかっていますが完全に無視です。
 福島県は都合の良い情報をピックアップし、あたかも全体がそうでありように見せていますが、実態は違います。福島県の情報発信は不正確です。福島産は不正確な情報発信によって「安全」とされています。



11.まとめ
 (=^・^=)が福島県を食べない理由は以下の10個です。
 ①国は福島復興の為には、(=^・^=)等の国民が「福島復興」等の崇高な国家目的の為ならリスクを負っても良いと考えている様子がある。
 ②福島県の検査は他に比べ値が低くでるデタラメな検査である。
 ③福島県は汚染の酷い場所を避けて検査している。
 ④福島産には基準超えが見つかっても、出荷制限が実施されず放置される事例がいくつもある。
 ⑤福島産の中には、放射性セシウム濃度が上昇する物もある。
 ⑥福島県産米で実施されてる全袋検査には精度を担保するデータが広報されていない。
 ⑦福島産のストロンチウム90のセシウムに対する割合は10%を超えており「検査」が必要なのに、基準では「検査不要」とされている。
 ⑧農業が盛んで放射能汚染が酷い福島市や二本松市では原発事故前に比べ10%以上増えているが、農業が盛んでないいわき市は5%程度に留まっている。
 ⑨避難区域を抱える川俣町では、赤ちゃんの男女比が逆転しているし、福島県では自然流産が増えている。放射性影響研究所は広島や長崎では赤ちゃんの男女比が逆転していない事および自然流産が増えていない事の根拠の一部にしている。
 ⑩福島産は不正確な情報発信によって「安全」とされている。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください
福島から興味を引く二つのニュースが配信されています。
  ①東京電力福島第一原発事故で避難区域となった川俣町山木屋地区で5月24日、販売用のコメの田植えが行われました。採れたお米は福島県外の企業に販売する予定です(57)。
  ②川俣町のお隣で全村が避難区域になっている福島県飯舘村で昨年(2014年)にイチゴ栽培が再開されたのですが、
  「収穫したイチゴを名古屋市の市場に発送した。」
 とのニュースです(58)。わざわざ、出荷先が「福島県外」と明記しています。
  また今年2月に福島県は福島県産米のCMを福島県内でながしたのですが、福島県のスーパーのチラシを見る限り福島産米が載っていません(59)。(=^・^=)は以前、複数のデータから推計すると 福島産を福島の皆さんの約半数「食べていない」との人が半数との結論になりました(60)。
 それでも福島は相変わらず「風評被害」を主張しているようです。福島では首都圏の女子大生をまねき体験ツアーを実施したそうです(64)(65)。
福島に狙われた女子大生
 ※(65)をキャプチャー
 図―21 首都圏から農業体験にきた女子大生

 TUFの配信を見ていると(65)「風評被害」の払拭を狙ったような放送でしたが、本当の狙いはこれを機会に福島に関心を持っていただき、福島から逃げ出していく若い女性(66)の穴埋めに繋げることでしょうね!


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(2)【主張】安倍・翁長会談 危険性除去へ責任果たせ(1/2ページ) - 産経ニュース
(3)普天間移設問題・辺野古新基地・沖縄タイムス
(4)普天間飛行場移設問題・琉球新報
(5)普天間飛行場 - Wikipedia
(6)横浜米軍機墜落事件 - Wikipedia
(7)宜野湾市人口統計 | 宜野湾市公式ホームページ
(8)ICRP: ICRP Publication 103
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(12)福島県産の食品の安全性について -首相官邸ホームページ-
(13)首相、自衛隊員のリスクを明言 | 国内外ニュース | 福島民報
(14)福島民報
(15)衆議院議員 安倍晋三 公式サイト
(16)平成27年1月1日 安倍内閣総理大臣 平成27年 年頭所感 | 平成27年 | 総理の演説・記者会見など | 記者会見 | 首相官邸ホームページ
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)260110|プレスリリース|水産総合研究センター
(21)わたしたちの郷土 福島県 - 福島県ホームページ中の「 1 7つの地域」
(22)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2014年)―福島産は他で測れば10倍に!ー
(23)伊達市の歴史 - 福島県伊達市ホームページ
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島県の危険な広報
(25)いちご - みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ
(26)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(27)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ中の「摂取や出荷を差し控えるよう要請している本県産の食品はこちら(平成27年5月26日現在) [PDFファイル/319KB]」
(28)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月2週)-基準値を超た伊達市の果物は検索データベースに乗せない福島県―
(29)食品中の放射性物質の検査結果について(第372報) |報道発表資料|厚生労働省
(30)食品中の放射性物質の検査結果について(第668報) |報道発表資料|厚生労働省
(31)食品中の放射性物質の検査結果について(第470報) |報道発表資料|厚生労働省
(32)食品中の放射性物質の検査結果について(第575報) |報道発表資料|厚生労働省
(33)食品中の放射性物質の検査結果について(第516報) |報道発表資料|厚生労働省
(34)食品中の放射性物質の検査結果について(第883報) |報道発表資料|厚生労働省
(35)食品中の放射性物質の検査結果について(第928報) |報道発表資料|厚生労働省
(37)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月)―ユメカサゴは基準超え、でも福島県は公表せずー
(38)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月3週)―ユメカサゴから110ベクレル!でも出荷制限なしー
(39)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島は無検査で「おもてなし」ー
(40)全量全袋検査 - Wikipedia
(41)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(42)[PDF]高精度・高速測定 全袋検査対応「コメ袋専用 放射能検査装
(43)米袋の全数検査を高速・高精度で実施する『食品放射能検査システム』の発売について - 富士電機
(44)全量全袋検査の流れや測定機器 - 福島県ホームページ
(45)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(46)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(47)めげ猫「タマ」の日記 福島産、ストロンチウム90の割合が想定外の10%超え―福島産は安全?―
(48)農作物放射性物質低減対策の取り組み - JA伊達みらいのホームページ
(49)めげ猫「タマ」の日記 セシウムだけの検査で安全?
(50)めげ猫「タマ」の日記 福島産、ストロンチウム90の割合が想定外の10%超え―福島産は安全?―
(51)めげ猫「タマ」の日記 福島市の原発事故4年目の死者数は12%増(対原発事故前1年)―でも増えていないところもある―
(52)福島県の推計人口(平成27年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(53)めげ猫「タマ」の日記 福島県二本松市の4年目の死者数15%増(対事故前年)―でも南会津は別―
(54)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多く生まれる福島県川俣町(2015年3月)
(55)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(56)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(57)ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「・ 第11版 平成27年4月21日発行 [PDFファイル/8.2MB]」
(58)タケノコ/たけのこ/筍:旬の野菜百科
(59)みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ
(60)山木屋のコメ出荷へ 環境相ら参加し田植え | 県内ニュース | 福島民報
(61)福島をつくる(38) 第4部 六次産業化 いいたていちごランド(飯舘) 風評に負けず再開 | 東日本大震災 | 福島民報
(62)めげ猫「タマ」の日記 TOKIOのCM効果無し?―地元の米がない郡山市のスーパーのチラシ―
(63)めげ猫「タマ」の日記 福島県民って福島産を食べてるの?
(64)首都圏の学生ら田植え 女子農力向上委が福島で福大生と交流 | 県内ニュース | 福島民報
(65)スイッチ20150526 TUFchannel
(66)めげ猫「タマ」の日記 福島県人口増?-でも若い女性は逃げて行く―
  1. 2015/05/28(木) 19:43:50|
  2. -
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福島県人口増?-でも若い女性は逃げて行く―

福島県の地方紙・福島民報は「県人口192万8086人 5月1日現在 前月比1125人増」との表題で2015年4月中の福島県の人口が1125人増へたと報じていました。でも20代後半の女性は38,981人で101人減っていました。
 以下に各年の福島県の社会的動態(転入者数―転出者数)を示します。
 3月大幅減少する人口動態
※(2)を集計
 図―1 福島県の月別社会的動態

 3月に大幅に減り、4月に元に戻るかやや増えるパターンが続いています。3月4月は就職、転勤、進学等による多くの方が引っ越しをする時期だと思います。引っ越し前の3月に転出届を出し、引っ越し後の4月に転入届を出す方が多いためと思います。20代後半の女性は多くは学校を卒業しており就職や進学とは余り縁がないと思います。この層の方の人口は確り減っていました。
 以下に今年(2015年)1月から4月までの年齢別の人口動態を示します。
若い女性が減って中年男が増える福島の人口動態
※(2)を集計
 図―2 2015年1-4月の社会的動態

 20代後半以降の中年男は増えていますが、15歳~24歳の層で減少が顕著です。特に20代前半の女性が減少が顕著です。以下に20代前半の各年1-4月の社会的動態を示します。
 若い女性の県外流出が止まらない福島県
 ※(2)を集計
 図―3 各年1-4月の20代前半の社会的動態

男性の減少はある程度は改善されましたが、女性の減少があまり改善されていません。若い女性の居なくなった福島では子供は生まれなくなり、老人と男の街になってしまいます。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 (=^・^=)はこの結果はある程度はやもおえないと思います。福島民報の当該記事(1)をみると
 「4月の人口動態は就職、転勤などによる転入者が反映されるため」
 と記述しています。これでは今年度は人口動態は就職、転勤などによる転入者より人口が増えた誤解を与える危険があります。3月には大量の転出者をだしています。3月1日の福島県の人口は1,932,392人で、これを基準にすれば4,306減です。あるいはこのような季節要因が多い社会的現象を扱う場合には「前年同月」との比較を用いるのが通例だと思います。2014年5月1日の時点福島県の人1,938,324人です。前年同月と比べれば10,426人の減です。このようなある意味、誤った印象を与えかねない報道は逆に福島の女性達の疑心暗鬼にし福島脱出を選ぶ方が多くでると思います。
 福島発の情報をみると根拠もなく風評被害を連呼するものが殆どです(3)(4)(5)。 これでは福島の方は逆に不安になると思います。福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。福島県郡山市のお米は「ツヤ、香り、味、粘り、柔らかさ等、美味しさの条件をすべて備えた大変美味しいお米」だそうです(7)。しかも、全袋検査によって確り検査されているので「安全」です(8)(9)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(10)を引用
 図―4 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 当然の結果です。
 福島の若い男性は困っていると思います。図-2に示すように25歳以上の男性は転入が転出を上回っています。女性は逃げて行くのに、男は流入してきます。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。他所から福島に来られた方にはそれなりのインパクトがあると思います。当然、数少ない福島の女性を結婚し福島に根ずくこともあると思います。福島のローカルTV局(TUF)がそんなカップルを放送していました。
福島県外から来た方と結婚した福島の綺麗な女性
 ※(11)をキャプチャー
 図―5 福島県外から来られた方と結婚した福島の綺麗な女性

その分、福島の男性の結婚のチャンスは減ります。無論、福島県外から福島に行こうとする女性はいないと思います(12)。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)県人口192万8086人 5月1日現在 前月比1125人増 | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島県の推計人口(平成27年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島民報の「野菜・果物全て基準以下(平成25年度)」に反論する。
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島民友さん特集記事「風に惑う」に反論する。
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島県の危険な広報
(6)
(7)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(8)JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト
(9)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(10)2015年5月25日(月)〜31日(日)までの鎌倉屋折込チラシをチェックしよう!
(11)スイッチ20150525 TUFchannel
(12)婚活にも風評被害!?“福島県の男性”というだけで ... - Excite
  1. 2015/05/27(水) 19:49:03|
  2. -
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島は無検査で「おもてなし」ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。5月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,575件中15件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大460ベクレル(宮城県産タケノコ)。
  ③基準超の食品が宮城、福島、千葉、長野で見つかっています。
相変わらず見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年5月4週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島、島サミット―無検査アマダイでおもてなし―
 5月22日、23日に福島県いわき市で「島サミット」が開かれました(7)。5月22日には福島県主催の昼食会が開かれました(8)。そこで、福島県沖で採れたアマダイなどの福島産食材を使った料理が出されたそうです(9)。
無検査アマダイが出た島サミット昼食会
  ※(10)をキャプチャー
  図―2 相馬(福島県)沖で採れたアマダイ料理をだした報じる福島のローカルTV局(FCT)

 アマダイが検査されているか心配です。1年程前の話なりすが福島県沖から獲れたクロダイから基準値(6)の124倍の1キログラム当たり12,400ベクレルのクロダイが見つかっています(11)。福島県の漁師さんは64の魚種を限定し、試験操業を行っていますが、64種のお魚の中に「アマダイ」はありません(12)。厚生労働省の発表(1)を見たのですが、福島原発事故以降1回も検査結果が発表されていません。福島県は無検査の「アマダイ」で「おもてなし」をしました。

2.福島、喜多方のおもてなしは無検査菜の花
 福島県では今、大型観光キャペーンが展開されています(13)。福島の各地でおもてなしが計画されています。福島県喜多方市では約200万本の菜の花が「おもてなし」をしてくれるそうです(14)。菜の花は見るだけでなく、食べることもできるそうです。
福島・喜多方のおもてなしは無検査の菜の花
 ※(15)をキャプチャー
 図―3 喜多方市の「おもてなし」に使われる「菜の花料理」

 福島県が提供するサイト(16)で、「ナバナ」および「ナバナ(施設)」および「喜多方市」にチェックを入れ検査結果を検索したら、結果が出て来ません。厚生労働省の発表を調べたら喜多方市の菜の花(ナバナ)(17)の検査結果は福島原発事故以降に1回もありません。
 福島県は福島産は検査しているので「安全」だと主張していますが(18)(19)、福島の大型観光キャペーンは無検査の「菜の花」で「おもてなし」をしています。

3.福島市のハウス栽培のサクランボは検査されていません。
 もうすぐ6月です。福島ではあと少しで果樹の季節を迎えます(20)。一足早くハウス栽培の果物の収穫が始まりました。福島市では「ハウス栽培のサクランボ」の収穫の最盛期だそうです(21)。
福島市の無検査サクランボ
  ※(21)をキャプチャー
 図―4 福島市のハウス栽培のサクランボ」の収穫が最盛期と報じる福島のローカルTV(TUF)

 昨年(2015年)に安倍出戻り総理に試食用出された福島市のハウス栽培のサクランボは「無検査」でした(22)。今年が心配です。 福島県が提供するサイト(16)で、「オウトウ」および「オウトウ(施設)」および「福島市」にチェックを入れ検査結果を検索したら、結果が出て来ません。今年も無検査のまま「出荷」を始めたようです。でも福島県は福島産は検査しているので「安全」だと主張しています(18)(19)。

4.今週も新たな汚染食品
 先回の記事で原発事故から4年経っても、福島では基準値を超える新たなセシウム汚染食品が続々と見つかっている旨をかきました(1)。今週も確り見つかりました。
 福島県葛尾村(かつらおむら)は、福島県浜通りにある山村で、2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、村内全域が警戒区域又は計画的避難区域に指定されており、全村民が村外に避難しています。
福島県葛尾村他
※1(23)にて作成
 ※2 半減期を考慮し2015年5月1日時点に換算
 ※3 換算方法は(24)による
 図―5 福島県葛尾村等

 葛尾村産のフキから基準値を超える1キログラム当たり190ベクレルのセシウムが見つかり、出荷制限が発令されました。以下に葛尾村産のフキのセシウム濃度を示します。
基準値超えを起こした葛尾村産フキ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 図―6 福島県葛尾村産フキのセシウム濃度

2013,14年も検査されているのですが基準値(1キログラム当たり100ベクレル)未満でした。福島産は例え基準値以下でも検査数を増やしたり、時間が経てば基準値超えを起こす危険性があります。数個の検査で基準値以下だから「安全」などとは言えないことを葛尾村のフキの例は示していると思います。
 福島からは続々と基準値を超えた新たなセシウム汚染食品が続々と見つかっています。
 ①4月30日 南相馬市産コゴミ出荷制限 1キログラム当たり120ベクレル(27)
 ②5月11日 田村市産ワラビ出荷制限  1キログラム当たり200ベクレル(28)
 ③5月13日 楢葉町産ウド出荷制限   1キログラム当たり260ベクレル(29)
 ④5月18日 広野町産コゴミ出荷制限  1キログラム当たり160ベクレル(30)
 ⑤5月25日 葛尾村産フキ出荷制限   1キログラム当たり190ベクレル(26)  

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・無検査で「おもてなし」がされる福島産
 ・続々と基準値超えが見つかる福島産
これでは福島の方は心配だと思います。
 東京電力福島第一原発事故で避難区域となった川俣町山木屋地区で5月24日、販売用のコメの田植えが行われました。採れたお米は福島県外の企業に販売する予定です(31)。(=^・^=)迷惑な話です。販売先の企業名を是非とも「公表」して欲しいと思います。そしたら、そこの企業からの購入は控えます。
 島サミットで福島県が主催した昼食会には「川俣町のシャモ」使った料理がだされたそうす(32)。でも福島県川俣町のスーパーのチラシには福島県産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉がない福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図―7 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。
  安倍出戻り総理は「島サミット」でいわき市のフラガール皆さんを
  「(福島復興の)先頭に立ったのはやはりフラガールでした」
と言ったそうです(34)。
復興の先頭はフラガール
 ※(34)をキャプチャー
 図―8 「先頭に立ったのはやはりフラガールでした」と発言する安倍出戻り総理

 フラガールの皆さんはポリネシアンショーを演じたそうです(35)。
ポリネシアの首脳の前でポリネシアショー
※(34)をキャプチャー
 図―9 「島サミット」でポリネシアンショーを演じるフラガールの皆さん。

 「島サミット」の参加国を見ると(36)、概ねポリネシアの諸国(37)です。ポリネシアからの賓客にポリネシアンショーを見せてどうするんですかね?
 ともかく(=^・^=)は福島県川俣町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第931報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月3週)―汚染食品・ぞくぞく新登場ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)原発事故の情報、教訓発信 いわき発、世界へ宣言 島サミット閉幕  | 県内ニュース | 福島民報
(8)島サミット開幕 本県ならではの「もてなし」が友好紡ぐ(福島民友ニュース)
(9)ニュース|福島中央テレビ
(10)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年5月22日(金)放送」
(11)260110|プレスリリース|水産総合研究センター
(12)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「対象種」
(13)ふくしまデスティネーションキャンペーン 2015.04.01(水)~6.30(火)開催
(14)菜の花の黄色いじゅうたん 喜多方三ノ倉高原で200万本(福島民友トピックス)
(15)スイッチ20150521 TUFchannel
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(17)菜の花 なばな ナバナ 菜花
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。
(20)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(21)スイッチ20150522 TUFchannel
(22)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月3週)―福島産ジャガイモから29ベクレル、でも福島県の検査は検出限界未満ー
(23)葛尾村 - Wikipedia
(24)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 」
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(26)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定及び解除 |報道発表資料|厚生労働省
(27)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定 |報道発表資料|厚生労働省
(28)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定 |報道発表資料|厚生労働省
(29)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定 |報道発表資料|厚生労働省
(30)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定 |報道発表資料|厚生労働省
(31)山木屋のコメ出荷へ 環境相ら参加し田植え | 県内ニュース | 福島民報
(32)いわきで太平洋・島サミット開幕 「応援隊」が熱烈歓迎 - 産経ニュース
(33)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
(34)スイッチ20150518 TUFchannel
(35)| 福島民友ニュース | トピック | 写真ニュース | 2015年5月の写真NEWS
(36)いわき太平洋・島サミット2015トップページ|いわき市
(37)ポリネシア - Wikipedia
  1. 2015/05/26(火) 19:42:16|
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福島県二本松市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でも増えてない所もある―

 福島県の人口動態が同市のHPにアップされていました(1)。それを見ると
  2015年4月中の死者数 62人
  2010年4月中の死者数 55人
で、13%程増えていました。だた統計誤差が多きので、過去1年の数値で比較してみました。
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年4月) 765人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年4月)    677人
で13%増です。偶然に起こる確率を計算したら2%なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内で南会津郡では
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年3月) 488人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年3月)    484人
で殆ど変りません。
 (=^・^=)なりに違いを調べたら、福島第一原発事故後4ヶ月の被ばく線量を福島県は調査しています(3)。それを(=^・^=)なりに集計すると調査対象者の推定の平均で
  二本松市 1.67ミリシーベルト
  南会津郡 0.51ミリシーベルト
でした。
 福島県二本松市は福島県中部にある市で、避難地域に隣接しています。福島原発事故によってそれなりの放射能が飛んできたのですが、避難区域になることはありませんでした(4)。一方、南会津郡は福島県の南西の外れにあり、放射性物質の飛散は福島県内の中では少ないほうです。実際に「除染」の対象地域はありません(5)。
放射能汚染の酷い福島県二本松市
 ※1(6)のデータより作成
  ※2 半減期を考慮し、2015年5月1日時点に換算
  ※3 換算方法は(7)による。
 図―1 福島県二本松市および本記事で取り上げる地域

 以下に福島県の各市・地域の農業生産額を示します。
農業生産額福島県一位の郡山市
 ※(8)を転載
 図―2 福島県各市、地域の農業生産額

 二本松市の農業生産額は福島県第3位ですが、上位4市中の郡山市、福島市、いわき市は人口30万人規模の福島県では大きな市ですが、二本松市の人口は約5万6000人(1)で決して大きな市ではありません。それでも30万規模の市に比べても遜色のない農業線差額があるので、非常に農業が盛んな市です。
 以下に福島県各市の観光客入込数を示します。
 最低ランクの福島県田村市の観光客入込数
 ※(9)を転載
 図―3 福島県各市の観光客入込数

 福島県では5位ですが、上位4市(会津若松市の人口は約12万人)に比べ人口が少ないので、観光も盛んな市だと思います。特に毎年10月から11月に開催される菊人形展は日本三大菊人形に数えられ、二本松市の大きな観光事業のひとつです(10)。二本松市には二本松市の観光をPRするキャンペーンクルー「菊むすめ」がいるそうです(11)(12)。
 二本松市でもう一つ忘れてならないのが放射能汚染です。以下に福島第一原発事故後4ヶ月の被ばく線量の平均値を示します。
避難区域を除くともっとも酷い二本松市民の被ばく線量
 ※(3)を集計
 図ー4 福島第一原発事故後4ヶ月(2011年7月11日から7月10)の平均の被ばく線量

二本松市は飯舘村に次いで第二位ですが、飯舘村は村は避難地域になり(4)、ほぼ全村民が避難したので(13)、避難地域ならない市町村の中で放射能汚染が最も酷い市です。
 福島県二本松市は農業・観光そして放射能の市です。市民の健康が気になる所です。以下に各年5月から1年間(翌年4月)の死者数を示します。
原発事故後に死者数が増えたままの二本松市
 ※(1)を集計
 図―5 各年5月から1年間(翌年4月)までの死者数

福島第一原発事故があった2011年以降に増加し、4が経ったいまも元にどっていません。過去1年の数値で比較してみると
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年4月) 765人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年4月)    677人
で13%増です。偶然に起こる確率を計算したら2%なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内で南会津郡では
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年3月) 488人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年3月)    484人
で殆ど変りません。
 (=^・^=)は郡山市や福島市でも死者数が増えているが、いわき市ではそれ程でもないとの記事を書きました(8)(14)。以下に各市の原発事故後4ヶ月の平均の被ばく線量と死者数の増加率を示します。
被ばく線量が高いと増える死者数
 ※本稿および(3)(14)にて作成
 図―6 原発事故後4ヶ月の平均被ばく線量と原発事故前(2009年5月から10年4月)に対する原発事故4年目)(2014年5月から15年4月)死者数の増加率

 なんか放射線量が高い程、死者数が増えている気がします。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 こんなデータが出て来ると福島の方も不安だと思います。6月も近くなり福島でもキュウリやトマトのシーズンです。二本松市のキュウリはあざやかな色とみずみずしい食感特徴だそうです。トマトは果肉が厚く、糖度の高くさわやかな味だそうです(15)。福島県は福島産のキュウリもトマトも「安全」だと主張しています(16)。でも福島県南会津郡南会津町のスーパーのチラシには福島県産キュウリもトマトもありません。
他県産はあっても福島産キュウリもトマトも無い福島県南会津郡のスーパーのチラシ

 ※(17)を引用
 図―7 福島産キュウリもトマトも無い福島県南会津郡南会津町のスーパーのチラシ


当然の結果だと思います。
 全くの蛇足ですが、福島市の主婦に阿部彩さんという方がいらっしゃるそうです(12)。福島の女性は隣の茨城や宮城の比べても綺麗ですが、彼女も非常に綺麗です。
 brg140523d.gif 
 ※(18)を転載
 図―5 2014ミスピーチ(福島産果物のキャンペーンクルー)に選ばれたミセスの阿部彩さん。

昨年(2014年)にはミセスでありながらミスピーチを務め、福島産果物の拡販に努力されました(19)。今年は二本松市の観光キャンペーンクルーの「菊むすめ」を務めるそうです(12)。福島復興の為に頑張っています。でも(=^・^=)は彼女の呼びかけに答えることはありません。(=^・^=)は福島県南会津郡の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。無論、フクシマに行くこともありません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法な(=^・^=)の過去の記事(20)によります。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
有意差検定表

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)第19回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成27年5月18日開催) - 福島県ホームページ
(3)(2)中の「 資料1 県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/1022KB]pdfアイコン」
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ中の「避難指示区域の推移」
(5)除染実施区域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(6)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 」
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数12%増(対原発事故前)、でも増えていないところもある。
(9)めげ猫「タマ」の日記 田村市10周年、未来は暗い
(10)二本松市 - Wikipedia
(11)二本松観光協会/二本松の観光情報
(12)菊むすめ決まる 阿部さんら5人選出 二本松で審査会 | 県内ニュース | 福島民報
(13)飯舘村 - Wikipedia
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でもいわき市は別―
(15)特産物 - JAみちのく安達-食と農を結ぶJAづくり 福島県二本松市・本宮市・大玉村の農業協同組合
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)ヨークベニマル/お店ガイド
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島マダラはセシウム見つからず、でも茨城・宮城は別ー
(19)めげ猫「タマ」の日記 今年(2014年)に活躍した福島県の十人の女性
(20)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2015/05/25(月) 19:43:59|
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福島第一原発汚染水(5月4週)―地下水バイパス1周年、海に流れたトリチウムは4,300億ベクレル超―

福島第一原発汚染水の5月3週(5月18日から5月24日)の状況を纏めてました。
 ①港湾内の放射性物質濃度が過去最高を更新
 ②地下水バイパス1周年、海に流れたトリチウムは4,300億ベクレル超
 ③地下水バイパス山側井戸の全ベータ濃度が急上昇
 ④護岸付近の井戸からは過去最高の放射性物質
 ⑤散水する汚染水から1リットル当たり1、400ベクレルのトリチウム
 ⑥港湾口で取れた魚から高濃度のセシウム
等、先週に続き(1)高濃度の放射性物質で汚染された汚染水が見つかっています。

1.港湾内の放射性物質濃度が過去最高を更新
  海洋から相変わらず放射性物質が見つかっています。
放射性物質が見つかる福島第一原発沖の海
 ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

数値は図―1のとおりですが、このうち先週は全ベータが過去最高を記録した港湾中央(1)では今週はセシウムが最高記録を、3,4号機取水口間の全ベータが過去最高を記録しました(5)。この中でもっとも気になったのは「3,4号機取水口間」です。
過去最高の全ベータが見つかった3,4号機取水口間
 ※1(4)(5)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満を表す
 ※3 凡例中のトリチウムはH3とストロンチウム90はSR90と略した
 図―2 3,4号機取水口間の放射性物質濃度推移

 この測定点は図―7に示す海側遮水壁の内側で、汚染水が拡散しにくい場所ですが、それだけに敏感に反応すると思います。この場所も外洋と繋がっているので、放射性物質はいずれ外洋に出ていきます。

2.地下水バイパス1周年、海に流れたトリチウムは4,300億ベクレル超
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(7)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。地下水バイパスの本格運用は2014年5月21日に開始したので(8)、1周年です。
 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算できますので、(=^・^=)なりに計算したら4,331億ベクレルに達しました。
地下水バイパスの累積排出量は4300億ベクレル超
※(9)(10(11)を集計
 図―3 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 東京電力は地下水バイパスの効果を主張していますが(12)、(=^・^=)は効果があまり無いように見えます。以下に福島第一原発内の汚染水の総量を示します。
地下水バイパス稼働後も増え続ける汚染水の総量
 ※(13)を集計
 図―4 福島第一原発内の汚染水の総量

数値を記載すると、汚染水の総量は
 2013年5月21日 39万2893立方メートル(14)
 2014年5月20日 56万6644立方メートル(15)
 2015年5月21日 73万5971立方メートル(16)
ですので、
 地下水バイパス本格稼働前の1年間(2013年5月21日から14年5月20)の増加量 17万3651立方メートル
 地下水バイパス本格稼働後の1年間(2014年5月22日から15年5月21)の増加量 16万9327立方メートル
になります。差の4424立方メートルの効果といっても1日当たり15立方メートル程です。でもこの効果も不明です。2014年5月時点と15年5月時点で、東電の発表(16)に
「※1 表記載の貯蔵量及び貯蔵容量には、水抜きが終了した(残水処理に移行した)ものを含んでいない
(D、H3エリア以外は残水処理中)」
なんて注記(16)が追加されており、2015年5月時点では汚染水の一部が係数されなくなりました。このためだと思うのですが汚染水の総量が1万立方メートルほど合わない事態が発生しています(17)。減った分は係数されなくなった量程度と思います。

3.地下水バイパス山側井戸の全ベータ濃度が急上昇
 東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(18)(19)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(20)。以下に放射性物質濃度を示します。
高濃度の汚染水が見つかる地下水バイパス山側
 ※1 (18)(19)(20)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

この中で(=^・^=)が最も心配なのはE-9井戸の全ベータ濃度です。
 急上昇したE-9井戸の全ベータ
 ※(18)を集計
 図―6 E-9井戸の全ベータ濃度

突然の急上昇です。1リットル当たりの全ベータの値を数値を書くと
 5月19日  1200ベクレル
 5月20日 2万ベクレル
で僅か1日で約17倍に上がっています。
 5月22日 1万2000ベクレル
で少し下がりましたが、依然高い値です。急に上昇したので何処からか高濃度の汚染水が流れ込んで来たと思います。


4.護岸付近の井戸からは過去最高の放射性物質
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高い濃度の放射性物質が見つかる福島第一原発の海岸
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうち1リットル当たりの値で
  No1-8井戸 セシウム    540ベクレル
  No3井戸   トリチウム 4、000ベクレル
は共に「過去最高」です。共にきになるのですが、No1-8井戸の推移は先週しめしたので(1)、以下にNo3井戸の推移をしめします。
上昇を続けるNo3井戸の放射性物質濃度
 ※1(5)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満を表す
 図―8 No3井戸の放射性物質濃度

 どんどん上昇中です。この先が心配です。

5.散水する汚染水から1リットル当たり1400ベクレルのトリチウム
福島第一原発の汚染水タンクの周りには、タンクから汚染水が流れ出ても外に漏れ出ないように周りに「堰」が作られています(21)。雨が降ると、堰の中に雨水が溜まるので何処かに捨てるか、貯め込むかしなくてはいけません。東京電力は「堰」にたまった汚染水を福島第一原発敷地内に散水しています(22)。以下に散水される汚染水のトリチウム濃度の推移を示します。
高濃度のトリチウムが見つかる散水される汚染水
 ※1(23)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を表す
 図―9 散水される「堰」内の汚染水のトリチウム濃度

 乱高下していますが今週も最大で1リットル当たり1、400ベクレルのトリチウムが見つかりました(24)。
 トリチウムの安全性には色々と議論があると思います。トリチウムが厄介なのは、放射性の水として存在し、蒸発して雲となり、トリチウム入りの雨を降らす事だと思います(25)。海に流せば、海水と混じり蒸発までの時間が稼げると思いますが、敷地内に散水すれば「蒸発」するか地下に浸み込みやがて海に流れ出すかのどちらかです。しかも「蒸発」のチャンスは海に流すより多くなるので、福島でトリチウム入りの雨が降るチャンスが増します。海に流すより悪い処分方法だと(=^・^=)は思います。

6.港湾口で取れた魚から高濃度のセシウム
 今週、東京電力は4月中に福島第一原発港湾内で取れたお魚のセシウム濃度を発表しました(26)。それによると、1キログラム当たりの値で
 マコガレイ 3,820ベクレル
 ケムカジカ 1,660ベクレル
のセシウムが見つかっています。とれた場所は共に「港湾口」です。位置については図―1に記載した通りです。とれた魚は9匹ですが、そのうち8匹が港湾口で取れているので、外洋から「港湾口」に入ったと想定できます。港湾口近くの外洋には同じように汚染された魚が居るはずです。むかし「港湾内で完全にブロックされている」なんて事を言った人がいますが、ブロックされているとは思えません。心配なこともわります。
 第一に福島第一原発の汚染水対策は汚染水の流出を防止し環境への負荷を減らすことだと思います。その一つのパラメータに生物の放射性物質濃度があると思います。以下に福島第一原発港湾内のケムカジカのセシウム濃度の推移を示します。
下がらない港湾内ケムカジカのセシウム濃度
 ※(28)を集計
 図―10 福島第一原発港湾内のケムカジカのセシウム濃度

 下がっている様子がありません。ケムカジカで見る限り、福島第一原発の汚染水対策は効果を上げていません。
 港湾口付近で最も放射性物質濃度が高いのは東電の発表を見る限り「港湾口」です。以下に港湾口のセシウム濃度の推移を示します。
港湾口海水のセシウム濃度
  ※(5)にて作成
 図―11 港湾口のセシウム濃度

 上下していますが概ね1リットル当たり2ベクレル以下です。でのその1000倍以上のセシウムに汚染されたお魚が見つかっています。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
東京電力によると福島第一原発内ではトリチウムは概ね「水」として存在するそうです(29)。 すると以下の伝搬ルートがあると思います。
 ①敷地から排水路、地下水バイパスあるいは汚染された地下水が海に流れ込む。
 ②敷地内の汚染水が蒸発して外に漏れる。
 ③放射線によって水が分解され水素になって、外に漏れる(30)
です。そとに漏れたトリチウムはやがて「雲」になり福島の台地にトリチウム雨を降らしそうです。そしてトリチウム米やトリチウム野菜ができそうです。東京電力はトリチウムは飲んでも「安全」と主張してますが、食べも安全とは主張していません。(=^・^=)もトリチウムを食べた時の影響が心配です。
 福島の方も同じようにトリチウムを心配されていると思います。もうすぐ6月です。福島ではそろそろ「トマト」の季節です(31)。福島県白河市の「ブロッコリーまつり」が始まったそうです(32)。そこでは先着150人の買い物客に旬のブロッコリーやトマトなどがプレゼントされたそうです(32)。白河産トマトは引き締まってコクのあるそうです(31)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(33)。でも、福島県白河市近郊のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い白河市近郊のスーパーのチラシ
 ※(34)を引用
 図―12 福島県産トマトがない福島県白河市近郊(西郷村)のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。蛇足ですが白河市や西郷村ではブロッコリーは出荷のピークですが(35)(36)、図ー12で紹介したチラシのブロッコリーは福島産でなくアメリカ産でした。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(5月3週)―今週も過去最高更新―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を5月11日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(8)(コメント)福島第一原子力発電所における地下水バイパスの実施について|東京電力
(9)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(10)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(11)報道関係各位一斉メール|東京電力中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr*)からの排水について 」
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「2015年4月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第17回事務局会議)⇒【資料3-2】滞留水処理(13.7MB)」
(13)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(14)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第100報)|東京電力
(15)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第151報)|東京電力
(16)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第202報)|東京電力
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)-汚染水1万m3が行方不明-
(18)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」
(18)(2)中の「H6エリア周辺観測孔」
(20)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(21)福島第一原子力発電所 各タンクエリア堰内溜まり水の状況(PDF 471KB)
(22)雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の散水に係る申し入れ - 福島県ホームページ
(23)(3)中の「雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果」
(24)2015年5月22日雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果(PDF 16.7KB)
(25)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(26)2015年5月20日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内
(27)福島第1原発の汚染水、完全にブロックされている=安倍首相 | Reuters
(28)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内> 」
(29)福島第一原子力発電所でのトリチウムについて
(30)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―
(31)管内農畜産物 | JAしらかわ(白河農業協同組合)
(32)24日までブロッコリーまつり JAしらかわ「り菜あん」(福島民友ニュース)
(33)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(34)AEON | 店舗情報 | イオン白河西郷店
(35)管内農畜産物 | JAしらかわ(白河農業協同組合)
(36)管内農畜産物 | JAしらかわ(白河農業協同組合)

  1. 2015/05/24(日) 19:49:00|
  2. -
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トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、5月3週(5月17日から22日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.汚染水漏れ容器に不良部品
福島第一では汚染水中の一部の放射性物質を分離し東電がHIC(High Integnty Container)(2)と名ずけた容器に保管しています(3)。
汚染水処理系-全体-
 ※(3)を転載
 図―1 福島第一原発汚染水処理系

 汚染水を処理装置の一つに多核種除去設備(ALPS)があります。多核種除去設備で汚染水を処理すれば、汚染水のカスがどんどん出て来ます。これをHICと呼ばれる容器に保管しています(4)。HICに入れられた「カス」の放射線は非常に高くなります。放射線は分子を分解し、例えば水に当てると水素などのガスが出てくるそうです(5)。HIC内のカスは汚染水から分離したものですから「水分」を含んで居ます。実際にHIC内では水素が発生しています(7)。このままだとHIC内に水素が溜り「水素爆発」なんてことも想定されます。
 このような事を避けるためだと思いますが、HICの蓋はガス抜き用の穴(ベント孔)を開ける設計になっているそうです(7)。5月22日に原子力規制委で「第35回特定原子力施設監視・評価検討会」が開かれました(6)。その場で東京電力は福島第一原発で使用されているHIC(放射性物質を入れる容器)の蓋の中にガス抜き用の穴が無い物があったと発表しました。
 4月2日に、HIC(容器)のガス抜き穴から放射性物質を含む廃液が漏れていたことが発覚しました(8)。これを受けて点検作業をしていた協力企業の作業員が、4月下旬にふたに穴のない容器を発見したそうです(7)。でも東電が発表したのは約1か月後の5月22日です(7)。福島第一原発の排水路から高濃度の放射性物質が流れ出しているを東電社員様は2014年4月から気づいていたのに、公表は2015年2月なんて似たような話が最近あったばかりです。この件では漁師さんを始め福島の方を大変に怒らせました(8)。福島のマスコミ各社(10)(11)(12)(13)(14)とプロパガンダ機関(15)(16)のネット発信を見ると本件は扱っていないので、余りしられることはないとおもいまが、知れ渡れば東電は信用を失う気がします。蓋に「穴」ないHIC(容器)が出た原因を東電は
 ①製造工程で「穴」をあけ忘れた。
 ②出荷時の「穴」があるか検査しなかった。
 ③受け入れ時にも「穴」の検査をしなかった。
としています。HIC(容器)は下請けさんが外国の企業から購入したもで、東電様が直接に調達したもではないそうです。なをHIC(容器)約1400基のうち、穴の有無を検査していなかった容器は未使用分も含め334基とのことです(7)。

2.今漏れたいない容器(HIC)も今後は汚染水漏れを起こします。
 4月2日に容器(HIC)の蓋から汚染水が噴き出していることが発覚しました(8)。この原因について東京電力は
  放射線によって水などが分解し、ガスが発生し容器内の汚染水が押し出された
にのが主原因であると原子力規制委に報告しました(6)(7)。この考えのから導かれる結論として、線量が低く今漏れていない物も日が経てばガスが増え汚染水が漏れ出すとしています。そして以下のような図を出してきました。
 時期が来ればすべての容器から汚染水が漏れ出すとする東京電力
 ※1(7)を加筆、修正
 ※2青線の右上では汚染水漏れが起こる
 図―2 表面線量と保管日数により漏れ出す閾値

 図に示す通りこれから保管日数はどんどん増えます。図―2全体が上の方にシフトしていきます。当然ながら汚染水漏れを起こすHIC(容器)はこれからもどんどん増えています。汚染水が漏れ出した容器(HIC)は先週は20基でしたが(1)、今週は28基になったそうです(28)。
 (=^・^=)にはもっと心配な事があります。いま汚染水が漏れている容器(HIC)の放射線が無くなる訳がないので、これかも「ガス」は発生し続けます。ガスがでれば汚染水は押し出され外に漏れ続けます。東電によると揺すると汚染水漏れは止まるそうですが、一時的な効果しかないと思います。現状でも約1400基でこれからも増える容器(HIC)の全てを定期的に点検する必要がありそうです。いつまでかと言えば、現状では抜本的な対策がないので「永遠」にです。
 そしてもう一つ心配な事があります。容器(HIC)から「水素」が見つかっています。水素は軽いので(17)、上空へ舞い上がり風に流され福島第一原発の外に出ていくと思います。福島第一の「水素」は普通の水素とは違います。放射線を出す「トリチウム」を多く含んでいます(18)。やがて酸素と反応し「トリチウム水」になり福島の台地に「トリチウム雨」となって降りそうです。「トリチウム雨」は植物を育みトリチウム米やトリチウム牧草が出来そうです。それを牛さんが食べたらトリチウム牛もできそうです。


3.汚染水タンクの「堰」完成までに9ヶ月
 福島第一原発の汚染水タンクには概ね4種類の汚染水が保管されています(19)(20)。
  ①RO濃縮水(ストロンチウム90が1リットル当たり1600万ベクレル)
    タービン建屋からくみ上げた汚染水のセシウムを荒どりし、原子炉を冷やすための「淡水」を取り出したあとの絞りカス
  ②濃縮廃液(ストロンチウム90が1リットル当たり2億8000万ベクレル)
   ①のRO濃縮水を煮詰めて濃くした汚染水(21)
  ③SR処理水(ストロンチウム90が1リットル当たり44,000~21万ベクレル)
   タービン建屋からくみ上げた汚染水のセシウムとストロンチウム90が1リットル当たりを荒どりし、原子炉を冷やすための「淡水」を取り出したあとの絞りカス。あるいは①のRO濃縮水からストロンチウム90を荒どりした汚染水(3)。
  ④処理水(ストロンチウム90が1リットル当たり0.1~1000ベクレル)
   ①のRO濃縮水からストロンチウム90の他、色々な(ただしトリチウムとウランは別)放射性物質を荒どりした汚染水(22)

 汚染水の形態でストロンチウム90濃度が大幅に違います。最も濃い濃縮廃液と薄い処理水では10万倍違います。福島第一原発の汚染水タンクは過去に重大な汚染水漏れを起こしています(23)。そこでタンクから「汚染水」漏れても外に流れでないようにタンクの周りに「堰」を設けることになっています。ただし汚染水が日々増え続けているので、まずタンクを作り使い始めた後で、「堰」をつくる工程になっています(19)。
 東電は福島第一の汚染水タンクにHとかJとか名前を付けています。その一つのDエリア付近の汚染水の保管状況を示します。
高濃度の汚染水が集中的に保管されているDエリア
  ※(19)にて作成
 図―3 Dエリア付近の汚染水保管状況

 Dエリアには福島第一の汚染水の中でも汚染が凄まじい濃縮廃液やRO濃縮水が集まっています。以下にDエリアの堰の設置に日程をしめします。
汚染水タンク運用開始から堰完成までに9ヶ月のDエリア
※(19)を抜粋加筆
 図―4 Dエリアのタンク・堰の工事の状況


 Dエリアの汚染水タンクは2014年8月末から使い始めましたが、堰が完成するのは9ヶ月後の2015年5月末です。福島第一原発では、高濃度の汚染水が入ったタンクを「堰」なしで9ヶ月も運用していました。

4.覆いが動いた
 福島第一原発1号機は現在時点(2015年5月23日)ではカーバーに覆われています。
カバーで覆われている1号機
※(24)をキャプチャー
 図―5 カバーに覆われた福島第一原発1号機

 5月15日からカバーを取り除く工事を始めましたが(25)、早速トラブルです。カバーを取り外す前に、カーバー内の放射性物質が飛び出ないように東電がバルーンと命名した覆いを取り付けました。以下に取り付けた時の覆いの状態を示します。
ちゃんと取り付けられた覆い
 ところが5月21日に確認いたらカバーずれていたそうです。
ずれてしまった覆い
 ※1(27)を引用
 ※2 源図が暗いので、明るさを調整
 図―7 5月21日のバルーンの状態

 建屋カーバーの解体工事を一時、停止するそうです(28)。

5.凍土壁の「安全審査」の結論は「海側遮水壁」をまず最初に
  福島第一原発では日々、汚染水が増えています。
日々増え続ける福島第一汚染水
  ※(29)を転載
 図―8 日々増え続ける福島第一の汚染水
 汚染水の増加を抑える事が急務です。福島第一原発で汚染水対策として
  ①原子炉建屋間近の地下水を海あげて海に流し、原子炉タービン建屋への地下水の流入を抑えるサブドレイン
  ②海側の壁をと閉じて汚染水の海への流れを止め、海に流れる汚染水は溢れ出ないように汲み上げやはり海に流す海側遮水壁と地下水ドレイン
  ③原子炉やタービン建屋の山側に氷の壁を作り、地下水の侵入を抑える陸側遮水壁(山側)
  ④原子炉やタービン建屋の海側に氷の壁を作り、地下水の侵入を抑える陸側遮水壁(海側)
行先不透明な福島第一汚染水抑制策
 ※(29)を転載
 図ー9 東電が実施を計画している汚染水抑制対策

 これまでの東電と原子力規制委のやり取りを聞いていると(6)(29)(30)、東電は場合によって③④を先行させたい意向をもっているのに対し、原子力規制委は①②③④の順で実施することを求めているようです。5月22日に開かれた「第35回特定原子力施設監視・評価検討会」は①から④までの説明をしました(31)。そしたら、原子力規制委の担当委員は
 「ずいぶん先まで答えていただいているけど、やっぱり最初の段階でしょ」
とコメントし順序が変えられない旨を明言しました。
 ①②を実施する場合、福島第一原発の敷地からくみ上げた汚染水を海に流すことになるのですが、排水路から海洋への汚染水流出を東電が隠していたことが発覚し、福島の漁師さんを怒らせてしまい汚染水を汲みあげて海に流すことに了解が得られなくなったためです(9)。来週に東電は福島の漁師さんにサブドレインについて説明する予定になっています(33)。上手くいくかどうかは福島第一原発の汚染水対策にとって重要なので、来週に報告したいと思います。

4.温度計の配線を間違えました。
 福島第一原発では凍土壁の試験凍結を4月30日より実施しています(34)。途中経過が5月14日(35)と5月21日(36)に発表になりました。地中の温度がどのように変化するか調べる為に地中に温度計を入れ温度を測定しています(34)(35)。以下に温度計No15の温度推移を示します。
温度表示が大幅に変更となった凍土壁No15温度計
 ※1(34)(35)で作成
 ※2 切り貼りと縦横比をいじってます。
 図―10 凍土壁試験凍結No15の温度計の温度の比較

 図に示す通り、性状が全く違います。東電は5月21日の会見(37)で、No15の温度計の配線を間違えて測定したため、修正してデータも修正したと説明していました。東電は凍土壁の試験で配線間違いを起こしたこれに気づかず試験に突入したみたいです。
 この試験の最大の関心事は確り凍らすことができるかです。以下に凍結管(冷たい液体を流す地中に置かれたパイプ)と温度計の温度を示します。
500先では0℃を超えるものをある凍土壁試験凍結の地中温度
※1(36)で作成
 ※2 の線は(=^・^=)のデータから求めた近似曲線
 図―11 凍結管の距離に依存する地中温度(5月21日発表分)

 ばらつきはありますが、概ね地中温度は凍結管からの距離で決まります。凍結管の平均間隔は516mmなので(1)、500mmを超えた範囲で最低でも0℃以下になる必要がありますが、ばらつきも含めると無理な気がします。東電は会見で(37)、先週に比べ温度が下がったと説明したので、(=^・^=)がデータから求めた近似曲線を比較してみました。
殆んど温度変化の無い凍土壁試験凍結
 ※1(35)(36)より作成
 ※2 5月14日発表分は温度計No15のデータを使用せず
 図―12 5月14日と5月21日発表の地中温度(近似曲線)の比較

 あまり下がっていないようです。これからどんどん下がらなくなります。

5.福島第一2号機のベントは失敗していた
 東京電力は2011年の福島第一原発事故時に実施した2号機のベント(圧力容器に繋がる配管を開いて、圧力容器内の気体を外にだし、圧力を下げる操作)が失敗していたと発表しました(38)。圧力容器から排気塔に繋がる配管の途中にラプチャーディスクとフィルターがあるのですが、ラプチャーディスクは放射性物質に汚染されていな事
排気塔と圧力容器の間にフィルタとラプチャディスクがある配管系統
※(39)をキャプチャー
 図―13 ラプチャーディスクが汚染されていなかったとする東電

 そしてフィルタは入口より出口の方が放射性物質汚染が酷いことです。
入口に比べ出口が高いフィルタの汚染
※(39)をキャプチャー
 図ー14 フィルタは出口の方が放射性物質汚染が酷いとする東電

 ベントが成功していればフィルタの入口の汚染が酷いはずだと説明します。
 これについて原子力規制委の田中委員長は5月20日の会見で疑問を呈していました(40)。(=^・^=)も会見(41)を聞いていたのですが、全て納得できたわけではありません。
 東電では柏崎刈羽原発ではこのような事が無いように対策とった事を強調していました(38)(41)。福島ではベントに失敗したので、大変な放射能汚染を引き起こしたが、柏崎刈羽はベントが確り動くので万が一に事故が発生しても福島の様にならないと主張しているようでした。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 トラブルが続発する福島原発、これでは福島の方も心配だと思います。福島牛は美味しいそうです(42)。生産者も福島県も福島牛は安全だと主張しています(43)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産牛肉はあっても福島産がない福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(43)を引用
 図―15 福島産牛肉が載っていない福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―凍土壁って凍るの?―
(2)放射性液体廃棄物処理施設及び関連 - 東京電力
(3)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(4)めげ猫「タマ」の日記 多核種除去設備(ALPS)について
(5)放射線分解(ホウシャセンブンカイ)とは - コトバンク
(6)第35回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(7)(6)中の「資料2 HIC上のたまり水発生の原因と対策の検討・実施状況【PDF:2MB】」
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月1週)-2週連続火事-
(9)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―高濃度の汚染水漏れは1年間隠します―
(10)福島民報
(11)みんゆうNet : 福島民友新聞社-福島県のニュース・スポーツ-
(11)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(12)TUFchannel - YouTube
(13)FTV8 - YouTube
(14)福島県内ニュース|KFB福島放送
(15)めげ猫「タマ」の日記 2014年に放射性セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々
(16)NHK福島放送局
(17)水素 - Wikipedia
(18)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(19)(6)中の「資料3 滞留水貯留タンクエリアの堰設置状況【PDF:4MB】」
(20)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第202報)|東京電力
(21)
(22)めげ猫「タマ」の日記 多核種除去設備(ALPS)について
(23)福島第一原発事故報告
(24)福島第一ライブカメラ(1号機側)|東京電力
(25)廃炉プロジェクト|東京電力
(26)2015年5月22日福島第一原子力発電所 1号機 原子炉建屋3階機器ハッチ開口部バルーンのずれについて(PDF 1.14MB)PDF
(27)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋3階機器ハッチ開口部バルーンのずれについて
(28)2015年5月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(29)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)-汚染水1万m3が行方不明-
(30)第34回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(31)(30)中の「資料4 建屋への地下水流入抑制策について-基本シナリオにおける陸側遮水壁閉合の進め方-【PDF:2MB】別ウインドウで開きます」
(32)(30)中の「会議映像別ウインドウで開きます YouTube」中の2:51頃
(33)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月2週)―汚染水漏れタンクを再利用して汚染水漏れ―
(34)陸側遮水壁|東京電力
(35)2015年5月14日福島第一原子力発電所陸側遮水壁試験凍結の状況について(PDF 1.09MB)
(36)2015年5月21日福島第一原子力発電所陸側遮水壁試験凍結の状況について(PDF 1.42MB)PDF
(37)【5月21日】東京電力 Jヴィレッジ原子力定例会見 - 2015/05/21 18:30開始 - ニコニコ生放送
(38)福島原子力事故発生後の詳細な進展メカニズムに関する未確認・未解明事項の調査・検討結果「第3回進捗報告」について|東京電力
(39)映像|写真・映像ライブラリー|東京電力
(40)原子力規制委員会 定例記者会見 (平成27年5月20日) NRAJapan
(41)東京電力 福島原子力事故 未確認・未解明事項の調査結果(第3回) 記者会見 - 2015/05/20 10:30開始 - ニコニコ生放送
(42)JA全農福島/JA全農福島オンラインショッピング
(43)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
  1. 2015/05/23(土) 20:48:39|
  2. -
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ミスピーチ頑張る

  福島の綺麗な女性を代表するとしたら、ミスピーチの皆さんか、スパリゾートハワイアンズのフラガールの皆様かと思います。ミスピーチは年が明けると活動を中止するのが通例ですが、昨年度は事情が違うようです。
 福島盆地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)は元来は水の便が悪く(1)、稲作には不向きな場所のような気がします。昔は養蚕が盛んだようですが、斜陽になり桃を栽培するようになったそうです(1)(2)。桃は福島を代表する果物のようですが、その大半は福島盆地で作られています。
brg130817b.gif
 ※(3)を転載
 図―1 福島県のモモの生産量

 1963年に福島県の果物の消費拡大を勤めることを目指しミスピーチが結成されました(3)。今年で53年目でしょうか?
綺麗な福島のミスピーチのみなさん
図―2 綺麗な福島のミスピーチの皆さん

 2011年の福島原発事故で福島のモモは大変な事になりました。福島県域に放射能が降り注いだのですが、福島でもばらつきがあります。避難地域を除けば福島のモモの産地の福島盆地は最も放射能汚染に酷い場所になりました。
福島の中でも放射能汚染が酷い福島の果物産地
 ※(5)の数値データを2015年5月時点に換算
 図ー3 福島のモモの主産地の放射線量

 厚生労働省の発表(6)を集計すると、2014年産の福島のモモは、福島県の検査では福島盆地のモモは77件全てセシウムが見つかっていません。一方、福島県外の消費地の精密検査によれば、福島産のモモを7件検査して基準値(7)以下ですが2件でセシウムが見つかっています。
 放射能を正しく恐れる方は福島産のモモの購入を控えると思います。その結果、福島産のモモの価格は低迷を続けています。
低迷する福島産モモの価格
 ※(8)を引用
 図―4 低迷する福島県産のモモの価格

福島市は福島県随一のの農業出荷額を誇っていまます(9)。
福島県随一を誇る福島市の農業生産額
 ※(9)にて作成
 図―5 福島県各市(上位5市)の農業出荷額

 主力は「果物」です。
果樹中心の福島市の農業
 ※(10)を引用
 図―6 福島市の農業の出荷額構成

 福島盆地の果物は6月のサクランボ、7,8月のモモ、9,10月、ナシ、10~12月のリンゴと続きます(11)。福島市にとって「果物」は大事な産業です。福島県くだもの消費拡大委員会は福島盆地の果物をキャペーンの為にミスピーチを組織しています。
 ミスピーチの皆さんは活動報告をブログにアップしています(12)。これをみると2014年度のミスピーチの皆さんは頑張った気がします。例年なら年末で終わるキャンペーンが年を越し、次期のミスピーチの皆さんが決まった後の5月まで続いていました(12)(13)。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 本来であれば新鮮な地元産は何処の物より美味しいと思います。リンゴが終わって、サクランボが始まるまでの2~5月の間に伊達市などを中心にいちごが生産されています(14)(15)。お役所はイチゴを「野菜」に区分していますが(16)、福島県最大のイチゴ産地の伊達市の農協は「果物」を主張しています。福島のイチゴは美味しいそうです(17)。福島県は福島産イチゴは検査されているので「安全」だと主張しています(18)。
 厚生労働省の発表(6)を見ていると、福島県の農水産物および山菜・きのこ類の全ての検査が、福島県農林水産部に所属し、福島県郡山市日和田にある福島県農業総合センター(19)で実施されています。福島県郡山市日和田の皆さんが地元の農業総合センターの検査を信じるなら、ミスピーチの皆さんの微笑につられ「福島産」イチゴを買いそうな気がします。でも福島県郡山市日和田のスーパーの福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県郡山市日和田のスーパーのチラシ
※(20)を引用
 図―7 福島産イチゴがない郡山市日和田のスーパーのチラシ

 ミスピーチの皆様の努力は報われなかったようです。(=^・^=)も福島県郡山市日和田の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
 昨年に続き(21)、今年もミスピーチのミセスが選ばれたそうです(15)。
ミスピーチに混入したミセス
  ※(22)を引用
 図―8 ミスピーチに選ばれたミセス

 ミスピーチにミセスが混入しても何の問題もありませんが、果物に放射能が混入するのは困ります。
福島盆地ではハウスものですが、桃の収穫が始まったそうです(23)。そして6月はサクランボです。まもなくフクシマの果樹(木になる果物)のシーズンです。でも(=^・^=)が食べることはありません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島盆地 - Wikipedia
(2)選果作業の真っ最中!おいしいモモの現場より【モモ その2】 | ふくしま 新発売。
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―伊達市の検査を避ける福島県?
(4)ミスピーチ - Wikipedia
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(6)報道発表資料 |厚生労働省
(7)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(8)ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「・ 第11版 平成27年4月21日発行 [PDFファイル/8.2MB]」
(9)福島県 - Wikipedia
(10)統計データ
(11)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(12)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ
(13)ミスピーチ12人決まる 福島の果物、全国PRへ | 県内ニュース | 福島民報
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島県の危険な広報
(15)いちご - みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ
(16)北陸農政局/すいか、メロン、いちごは野菜か果実か
(17)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)農林水産部 - 福島県ホームページ
(20)ヨークベニマル/お店ガイドを2015年5月20日に閲覧
(21)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島マダラはセシウム見つからず、でも茨城・宮城は別ー
(22)2015ミスピーチキャンペーンクルー決定
(23)取れたてモモいかが 梁川 ハウスで収穫開始 | 県内ニュース | 福島民報
  1. 2015/05/22(金) 19:41:57|
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