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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

指定廃棄物・福島集約論について

 福島第一原発事故では放射性物質は福島県外にも広がり多くの地域で行き場のない放射能入りのゴミ(指定廃棄物)が出ました。現時点では宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の各県に一箇所つづ最終処分場をつくり各県で処理する計画になっています(1)。しかし候補になった市や町は激しく反対しています(2)~(6)。その打開策として出てきたのが、福島に集約する「福島集約論」です。論点は
 ①福島から出たゴミだから福島に持って行くべき(6)
 ②高線量地帯で集中的に管理すのが合理的
 ③分散して管理するより1箇所に集めた方が良い
なのです。これに対する反論は
 ①これ以上の負担を福島に強いるべきでない
 ②そもそも福島第一の電気は関東地方で使っていた
等だと思います。
 (=^・^=)なりにどちらに合理性があると言えば、どちらも正しいと思います。結局は「最後は金目でしょ」で解決するしかないと思います。

1.指定廃棄物とは
福島原発事故によって、福島県に限らず福島の隣県にも多くの放射性物質がばら撒かれました。放射性廃棄物は放置すると危険なので集めて管理する必要があります。国は1キログラム当たり8000ベクレル以上のセシウムを含む「ゴミ」を指定廃棄物と命名し、各県(宮城、福島、栃木、群馬、千葉)に一箇所つづ最終処分場をつくり各県で処理する計画になっています(1)。しかし候補となった市や町は激しく反対しています(2)~(7)。
 福島では富岡町と楢葉町の境界付近あるエコテックフクシマクリーンセンターを候補地に挙げています。
 常磐道が傍にあるフクシマエコテッククリーンセンター
 ※ (8)を転載
 図―1 フクシマエコテッククリーンセンター

 一応、設置する場所である富岡町への説明ではそれなりの理解が得られたようですが(8)、隣接する楢葉町に対する説明ではかなりの反発が出たようです。いわく
 ・近くに人が生活する場所に指定廃棄物の処分場を設けることは理解できない
 ・国が責任を持つといっても信用できない
 ・住民が納得できるような説明をすべき(以上(7))
 ・なぜ、人家の近くに処分場を造るのか
 ・処分場によって帰町の意欲が低下する。計画を白紙に戻すべきだ(以上(8))
などの反対意見が出たそうです。
 当然です。楢葉町は現在はほぼ全町が避難指示区域になっていますが、9月には避難指示を解除する予定です(9)。でもあまり人気はないようです。避難指示に先立ち申し込みをすれば楢葉町で暮らせる「準備宿泊」を始めたのですが、申込者は全住民7,401人中(11)の1割以下の692人です(12)。多くの住民が安心して戻って貰うためにもこのような施設は邪魔です。
 このような状況で出てきた意見は、指定廃棄物を大熊・双葉町で計画されている「中間貯蔵施設」に(12)集約する「福島集約論」です。

2.福島から出たゴミだから福島へ
 指定廃棄物の最終処分場の候補地となった栃木県塩谷町では「福島集約論」を主張しています(6)。その論拠の一つに、出たゴミは「発生源」が引き取るべきとの考えです。簡単に言えば「福島から出たゴミは福島へ」です。
 ニュースを見る限り福島原発事故の責任を「個人」で取った方は皆無です。福島原発事故の責任は組織としての「東京電力」や「国」の管理体制などと言われても、ミスジャッジした方がいらっしゃるわけです。福島原発事故は(=^・^=)を含む多くの方を危険に曝し、処理には莫大な費用を要します。(=^・^=)の集計では確定しただけで15兆円を超え、これからも増え続けます(14)。ミスジャッジした方の「個人」の責任は重大であり処断されるべきです。
「原発のように巨大で、一歩間違えば危険なシステムの責任者には一般人とは比較にならない高度な注意義務があるはずだ。責任をうやむやにする社会では、再稼働した原発が再び重大事故を起こし、国民は再度『想定外』の言い訳を聞くことになるだろう。倫理の欠如を許さない責任の明確化が必要だ。」(15)の様に再発防止の為にも責任を明確化すべしとの意見もあります。
 気になるのは、福島原発事故の責任が「福島県」に無いのかです。福島第一原発は福島県が誘致して、東京電力とは安全協定も結んでいます。地元の双葉町は
「原子力正しい理解で豊かなくらし」
なとの看板も掲げていました(16)。
原子力・事故賠償で豊かな暮らし?
 ※Google Earthよりキャプチャー
 図―2 双葉町に掲げられた看板

 福島県の沖合で巨大地震が発生し東京電力福島第1原発を高さ8メートルの津波が襲った場合、1~4号機の建屋が浸水するとの予測図を福島県が受け取っていたとのニュースも流ました(17)。この予測図に従い福島県は東電に対し「安全対策」を求めるべきだったが、求めなかったので 「国」や「東電」に比べれば軽いが、ある程度の責任はあってしかるべきだととの主張も可能だと思います。だとしたら原発事故の責任者として、福島から他県に漏れ出た放射性廃棄物は「福島」が引き取るべきだし、「福島に戻せ」との主張は当然です。
 一方、原発の安全は「国」と「東電」が全責任があり、「国策だった原発推進の結果である」との考えもあります。国会事故調(18)や政府事故調(19)の報告書では福島県の責任については触れていません。この考えにたてば「福島に戻せ」などとの主張は成立しません。

3.高線量地帯で管理するのが合理的
 二つ目の考えは「土地」の効率的利用です。残念ながらは福島第一原発周辺の土地は福島原発事故によって人が住めないほどに汚染されました(20)。経済合理性を考えれば、除染して再利用するよりも放射性物質汚染を前提にした土地利用に合理性があるとの主張です(21)。
中間貯蔵施設への試験輸送が2015年3月13日に始まったので、30年後の(23)、2045年3月13日は中間貯蔵施設は「消滅」していなくてはなりません。その時に中間貯蔵施設の周辺で人が住めるか予想してみました。
 以下に2045年3月13日に帰還した場合に、それ以降の50年でどれだけ被ばくするかの見積もりを示します。
30年経っても放射線量が高い中間貯蔵施設周辺
 ※1(24)(25)とGoogle Mapで作成
 ※2 将来の放射線量は(26)により算出
 ※3 被ばく線量と放射線量の換算は(27)よる。
 図―3 2045年3月13日より50年間の被ばく線量(中間貯蔵施設周辺)

ICRPは100ミリシーベルト以上の被ばくがあると癌が有意に増えるとしてます(28)。中間貯蔵施設の運用が終わるとされている翌日に帰還したとして50年暮らしたら大部分で倍の200ミリシーベルト以上の被ばくをします。これでは人が住めません。他に使い道があるかは分かりませんが、少なくとも相当な期間は人が住めません。
 だた逆の考えもあります。福島は福島原発事故で大変な負担を強いられました。そこに放射性廃棄物の集積場を作り、さらなる負担をかけるのは好ましくないとの意見です(29)。

4.分散管理するより一箇所で
 纏めて管理した方が「安全」で「効率的」との考えもあると思います。福島の除染廃棄物は580カ所の仮置き場で管理されています。安全であるはずの仮置き場でトラブルが発生しています(30)。2013年12月に子供が除染廃棄物の傍で遊んでいたとの事件がおこりました(31)。今年(2015年)の6月に半数以上の310カ所で袋やシートの破損などの不具合が見つありました(32)。仮置き場が沢山あっては管理がゆきどどかないと思います。だったら1カ所にまとめて確り管理した方が「安全」です。
 ただ、福島第一原発の電気は関東地方で使っていました。電気で恩恵を受けたのにゴミは引き取れなど無茶な話です(33)。

5.環境省の見解
この件について環境省は以下の見解を記しています(34)。

Q22.各県にある指定廃棄物を福島県において集約しするべきではないですか?

A22.指定廃棄物は、一時保管がひっ迫しており、早期に処理するため、それぞれの県内で処理する方針です。この方針は放射性物質汚染対処特措法の基本方針に明記されています。
福島県においても、福島県内の指定廃棄物等の処理のため、地元との調整を実施しています。地域による帰還の差異はあるものの、現在避難されている多くの方が帰還を望んでいる中、福島県にこれ以上の負担をさらに強いることは到底理解が得られない状況です。
このため、放射性物質汚染対処特措法の基本方針に基づき、各県内において指定廃棄物の処理を進めていきますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

ただし「多くの方が帰還を望んでいる」とゆうのは嘘です。既に記載した通り楢葉町では届出れば今でも戻れる状態ですが、大部分の方は「届出」を出していないのは1項に記載の通りです。


6.最後は金目でしょ
 指定廃棄物福島集約論も各県で処分すべしとの考えも正しいと思います。なにが間違っていたかと言えば、事故が起こらない前提で「原発」を運営したことです。そのような事を言っても放射能汚染ゴミはなくならので、どうにかしなくてはならないと思います。(=^・^=)の結論は
 「最後は金目でしょ」
です(35)。各県に処分場をつくるにしても、福島に集めるにしても受け入れ先となる地域が、「最終処分場」を受け入れるマイナス以上のメリット(人参)を提示するしかないと思います。ひょっとすると数兆円になるかも知れませんが仕方がない事です。もっとも(=^・^=)住む街に作るなら10兆円でいやです。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 もうすぐ原発が再稼働しそうです(36)。再稼働の是非については色々な意見があると思いますが、再稼働するなら「福島で学んだこと」を確り反映させるべきとの考えに異論を唱える方は少ないと思います。福島の教訓の一つに万が一にも事故が起こった時の「放射性廃棄物」をどのように処理するかが定まっていない事です。事故を起こした原発の立地自治体が引き取るのか、廃棄物が出た先で最終処分するかです。もし、福島原発事故前に決めておいたら、ここまで「指定廃棄物・最終処分」の問題はこじれなかったと思います。でも安倍出戻り内閣はこの問題に何の答えもださず「再稼働」に踏み切りました。こんな無責任な方が「福島は安全だ」とし福島を避ける行為を「風評被害」と非難しても(37)、福島の方は不安になるだけだと思います。
 福島のモモは旬を迎えました(38)。
福島のモモは旬
 ※(38)をキャプチャー
 図―4 福島のモモが旬を迎えたと報じる福島のローカルTV局(TUF)

 福島のモモは、糖度が高く濃厚な味わいだそうです(39)。福島県は福島のモモは「安全」だと主張しています(40)。福島県福島市は福島県最大のそして全国2位のモモの産地です(41)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産モモは載っていません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(42)を引用
 図―5 福島産のモモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 
 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)指定廃棄物について|放射性物質汚染廃棄物とは|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(2)千葉市:指定廃棄物長期管理施設の詳細調査候補地選定にかかる再協議について(申し入れ)
(3)- 栃木県塩谷町 - 指定廃棄物最終処分場候補地選定までの経緯と現状
(4)<指定廃棄物処分場>「国対応で候補地返上も」栗原市長 ...
(5)指定廃棄物最終処分場候補地選定について - 加美町
(6)- 栃木県塩谷町 - 《指定廃棄物》塩谷町長の指定廃棄物の福島原発周辺土地での集中管理発言に対する意見
(7)反対意見相次ぐ 指定廃棄物最終処分計画の楢葉町民説明会で | 県内ニュース | 福島民報
(8)めげ猫「タマ」の日記 フクシマエコテッククリーンセンターについて
(9)<指定廃最終処分場>楢葉住民「計画撤回を」2015年07月20日月曜日 河北新報
(10)<避難解除>楢葉の学校再開に難題山積 2015年07月21日火曜日 河北新報
(11)楢葉町公式ホームページ
(12)準備宿泊に関するお知らせ|楢葉町公式ホームページ
(13)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【4】「双葉郡」にしか頼めず 県内外の他への建設“非現実的”(福島民友ニュース)
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原総費用15兆2373億確定―でもまだまだ増える―
(15)【IAEA報告書】もっと調査が必要だ(6月12日) | 県内ニュース | 福島民報
(16)双葉町、原発推進の看板保存を | 国内外ニュース | 福島民報
(17)<福島第1>8m津波で建屋浸水 99年予測 河北新報
(18)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(19)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(20)福島第一原発事故による放射性物質の拡散 - Wikipedia
(21)- 栃木県塩谷町 - 《指定廃棄物》第6回栃木県指定廃棄物処理促進市町村長会議での町長の発言要旨
(22)指定廃棄物最終処分場関連情報
(23)【連載・動きだした中間貯蔵施設】(下)「30年以内」守れるのか  | 東日本大震災 | 福島民報
(24)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(25)中間貯蔵施設受け入れを表明 福島知事「苦渋の決断」:朝日新聞デジタル
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(27)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(28)ICRP: ICRP Publication 103
(29)<衆院選>指定廃棄物の福島集約 割れる見解 | 河北新報
(30)めげ猫「タマ」の日記 中間貯蔵関連施設がトラブル
(31)めげ猫「タマ」の日記 福島は6割賛成 沖縄は6割反対―安倍出戻り内閣の迷惑施設
(32)仮置き場半数で不具合 環境省調査 | 県内ニュース | 福島民報
(33)<指定廃棄物>周辺県の「福島集約論」に反発 | 河北新報 ...
(34)よくあるご質問|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(35)石原環境相「最後は金目でしょ」 中間貯蔵施設巡り発言:朝日新聞デジタル
(36)鹿児島の情報は南日本新聞 - 特集・川内原発
(37)首相官邸 - タイムラインの写真 | Facebook
(38)スイッチ20150720 TUFchannel
(39)フルーツを食す - 福島市ホームページ
(40)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(41)桃の産地と生産量(収穫量)について~福島の桃・あんぽ柿(干し柿)の産直販売=大武農園
(42)TheBig | 店舗情報 | ザ・ビッグ福島大森店
  1. 2015/07/21(火) 19:45:08|
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福島第一原発汚染水(7月3週)―ムラソイから26,600ベクレルのセシウム―

福島第一原発汚染水の7月3週(7月14日から20日12時発表分)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、あっちこっちで高濃度の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋の複数個所からセシウム等の放射性物質
 ②港湾内のお魚から26,600ベクレルのセシウム
 ③地下水バイパス井戸2本で過去最高のトリチウム
 ④護岸付近の井戸からは過去最高のトリチウムとセシウム
 ⑤排水路から法令限度を超えるセシウム・全ベータ


1.外洋の複数個所からセシウム等の放射性物質
 海洋から相変わらず放射性物質が見つかっています。
 放射性物質が見つかる福島第一原発沖
  ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で一番気になったのは港湾口北東側です。
放射性物質が見つかるようになった港湾口北東側
 図―2 の放射性物質濃度

 これまで見つからなかった全ベータが見つかるようになりました。

2.港湾内のお魚から26,600ベクレルのセシウム
 港湾内では外洋よりもっと高い濃度の放射性物質が見つかっています。
過去最高の濃度のストロンチウム90が見つかった港湾内
  ※1 (5)(7)(8)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  SR90はストロンチウム90を示し、採取日は6月初旬
 図―3 福島第一原発港湾内の放射性物質濃度

 このうち3,4号機取水口間と4号機スクリーンのストロンチウム90濃度(共に1リットル当たり1,500ベクレル)は共に過去最高です。以下に推移を示します。
急上昇し過去最高を記録した港湾内2点のストロンチウム90濃度
※(5)(8)を集計
 図-4 3,4号機取水口間と4号機スクリーンのストロンチウム90濃度

 4月位から急上昇です。図―3に示すように港湾口でのストロンチウム90が見つかっているので、やがて外に出て福島の海を汚染するはずです。
 もっと心配なのはお魚のセシウム濃度が下がらいことです。東京電力(9)の発表によれば港湾内で採れたムラソイから1キログラム当たりで
  セシウム134  5,600ベクレル
  セシウム137 21,000ベクレル
  セシウム合計  26,600ベクレル
のセシウムが見つかっています。以下に福島第一港湾内で採れたムラソイのセシウム濃度の推移を示します。
高濃度のまま下がらない港湾内ムラソイのセシウム濃度
 ※(10)を集計
 図―5 福島第一原発港湾内のムラソイのセシウム濃度

 (=^・^=)には下がっているように思えません。汚染水対策の最終目標は放射性物質の漏えいを防止し、環境負荷を低減することだと思います。海洋生物(ここでは魚)のセシウム濃度は重要な指標だと思いますが改善されていません。

3.地下水バイパス井戸2本で過去最高のトリチウム
  地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(11)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(12)(13)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(13)。以下に放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (11)(12)(13)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―6 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

 このうちNo9とNo10井戸のトリチウム濃度は過去最高値です。No10については先週にしめしたので(1)、No9井戸のトリチウム濃度を示します。
上昇を続ける地下水バイパスNo9井戸のトリチウム濃度
 ※(13)にて作成
 図―7 地下水バイパスNo9のトリチウム濃度

 どんどん上昇しています。これからも増えそうです。
 地下水バイパスのトリチウムの運用基準は1リットル当たり1、500ベクレルです(2)。No10井戸から過去最高の1リットル当たり2,000ベクレルのトリチウムが見つかり、運用基準超えが継続しています。それでも東京電力はNo10井戸の汚染水を汲みあげ、海に流すそうです(14)。
 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算できますので、(=^・^=)なりに計算したら約180億ベクレルに達しました。
brg150729h.gif
 ※(15)(16)(17)(18)を集計
 図―8 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 トリチウムの厄介な所は概ね「水」として存在すので、蒸発しトリチウム雲となりトリチウム雨を降らせ、福島の台地で育つ米や果物の作物に吸収され、トリチウム米やトリチウム桃ができそうです。トリチウムの安全性には色々と議論があるとおもいます(19)。東京電力は飲んでも安全と主張していますが、食べても安全とは主張していません(20)。

4.護岸付近の井戸からは過去最高のトリチウムとセシウム
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる福島第一沿岸
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち、No1-8のセシウム(1リットル当たり860ベクレル)とNo2-7井戸のトリチウム(1リットル当たり1,500ベクレル)は過去最高です。Mo1-8のセシウム濃度は先週しめしたので(1)、No2-6井戸のトリチウム濃度の推移を以下に示します。
上昇し過去最高を記録したNo2-6のトリチウム濃度
 ※(5)を集計
 図―10 No2-6井戸のトリチウム濃度

6月まではそれなりの濃度でしたが、その後は上昇に転じ今のところ上昇傾向が止まる気配がありません。

5.排水路から法令限度を超えるセシウム・全ベータ
 福島第一原発構内にには幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(21)を転載
 図―11 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みそうです。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(6)、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルですので(15)、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。セシウム137の法令限度は1リットル当たり90ベクレルです(15)。以下に汚染水が流れ出たK排水路の放射性物質濃度を示します。 
※(22)を集計
 図―12 K排水路の放射性物質濃度

 法令限度に相当する1リットル当たり60ベクレルを殆どの日で確り超えています。7月16日には、1リットル当たりで
 セシウム137 280ベクレル(法令限度の7.4倍)
 全ベータ  1,100ベクレル(法令限度の18倍)
の放射性物質が見つかっています。翌々日の7月18日には30km程南のいわき市の四倉海岸では海開きが行われました(23)。 
法令限度を超えた汚染水が流れるK排水路
 ※1(24)(25)で作成
 ※2(24)のデータを(26)示す手法で7月1日換算
 図―13 いわき市四倉海岸

 図に示す通り福島県沖では海流は福島第一原発からいわき市に向かって流れています。それでもお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗な福島県の女性の皆さんは海に入ったようです(23)。
  汚染水漏れの海に入る福島県の勇気ある女性
 ※(27)をキャプチャー
 図―14 汚染水漏れの海に入る福島の勇気ある女性

 大丈夫ですかね?


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 先週も幾つかの過去最高汚染水濃度が見つかりましたが(1)今週もです。福島第一原発の汚染水漏れは収束するどころか酷くなってる気がします。福島の方も心配だと思います。
7月18日に都内で「ふくしまの桃まつり」が開かれたそうです(28)。福島はモモのシーズンです。福島のモモは「極上」だそうです(29)。福島県は福島のモモは安全だと主張しています(30)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―15 福島産のモモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(7月2週)―外洋から過去最高の全ベータ―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を7月20日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)(2)中の「3.海水(港湾内)」を7月20日に閲覧
(8)2015年7月17日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 254KB)
(9)2015年7月17日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 99.4KB)
(10)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」
(13)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(14)福島第一原子力発電所 地下水バイパス揚水井No.10のくみ上げ再開について|東京電力
(15)(2)中の「地下水バイパスに関するサンプリング」
(16)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(17)(3)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果 」
(18)報道関係各位一斉メール|東京電力中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr*)からの排水について 」
(19)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(20)福島第一原子力発電所でのトリチウムについて
(21)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(22)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(23)夏本番! 歓声響く 勿来と四倉で海開き | おでかけ | 福島民報
(24)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(25)気象庁 | 海流に関する診断表、データ 日別海流
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(27)いわき市海水浴場で海開き 初日は波が高く遊泳禁止に(福島15/07/18) FNNLocal
(28)県産モモを首都圏にアピール 都内で県が催し | 県内ニュース | 福島民報
(29)福島 桃狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2015/07/20(月) 20:01:46|
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トラブルいっぱい福島原発(7月3週)―揚水ポンプが容量オーバー―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、7月3週(7月13日から19日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.福島第一原発2号機格納容器内部調査が遅れます。
 福島第一原発2号機の格納容器の内部調査を計画しています(3)。以下に当初計画を示します。
2ヶ月で挫折した格納容器内調査計画
 ※(3)を抜粋・加筆
 図―1 2号機格納容器内部調査計画
 ところが準備作業でつまずいてしまいました。福島第一2号機の原子炉格納容器の壁には東電が「ペネ」と呼んでいる観測用の孔が開いています。その前に放射線を遮蔽するブロックが設置されいます。
ブロックが取れなくなった格納容器の断面
※(4)を抜粋
 図―2 福島第一原発2号機格納容器断面(側面)

 この「孔」からロボットを入れて内部を観察する予定でした(3)。ロボットを入れる為にブロックを取り除く作業を実施してのですが、ブロックが最下段のブロック7個が床の鉄板と固着していて、ブロックが取外しができなくなりました(4)。
 東電の会見(5)を聞いている限りの印象では9月以降にずれ込みそうです。
 廃炉工程は6月に見直されたばかりです(6)。廃炉まで30~40年としていますが(6)本当にできるのですかね?

2.発電機の駆動装置が一時停止
 福島第一6号機で作業ミスから停電が発生し、発電機の駆動装置(MG-SET)が停止してしまいました(7)。6号機にはいくつかの電源盤(M/C:メタクラ)があるそうです。そのうち電源盤6Cを点検作業を実施したそうです。点検の為には電源盤6Cを止めるので、電源盤6Dに繋がる電気系への電源供給を6Cからするように実施するようにしました。
トラブルを起こした電源構成
 ※(8)より作成
 図―3 電源盤6C点検時の配線

 電源盤6Cには、電気の供給が止まったらこれを検知して電源盤6Cに繋がっている電気系に停止信号を送る「電圧不足継電器」が組み込まれています(8)。点検の為に電気の供給がとまるので「電圧不足継電器」を停止する必要があるのですが、停止する操作を忘れ「電圧不足継電器」が電源盤6Cに停止する信号を送り、発電機の駆動装置(MG-SET)が停止しました(7)(8)。

3.福島第一でも「熱中症」
 6月に続き(9)、7月も下請けさんでトラブルです。東電の会見を聞いている限り(5)(10)、発表はないのですが福島からの報道によると第一原発では、7月14日15時ごろ最高気温が30点2度を記録し、屋外にいた作業員1人が軽い熱中症になったとのことです。また、この暑さで屋外で行う作業などが一時、中断したそうです(11)。それにしても下請けさんのトラブルは(=^・^=)の集計で10件目です。
 ①1月13日、下請さんが福島第一原発で除染作業をしていたらの頭に、吊り上げ作業中の鉛板が当たり「頭部打撲」、救急車で運ばれました(12)。
 ②1月15日、下請へさんが福島第一原発で汚染水タンク雨水抑制対策工事をしていたら、グラインダーで左手をケガを負い、救急車で運れ、全治2ヶ月のケガ(12)。
 ③1月19日に下請けさんが福島第一の空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に死亡しました(12)。
 ④1月20日、下請けさんが福島第二の機器を点検中に、機器が動き出し頭を挟まれ死亡しました(13)。
この後で「安全総点検」の為に作業が止まりました(14)。
 ⑤3月 2日、福島第一の化学分析棟で、下請けさん(男性)が作業中につまずいて転び、手首を骨折(12)。
 ⑥4月13日、下請けさんが福島第一で草刈り中にケガをし、ドクターヘリで病院に運ばれ、、入院(12)。
 ⑦4月13日、下請けさんの男性が手足の痺れを訴え、救急車で病院に(12)
 ⑧6月16日、福島第一の多核種除去設備建屋内で、下請けさんが作業中につまずいて転倒し全治3ヶ月のケガ(15)。
 ⑨6月27日、福島第一原発で雨水カバー他設置工事を行っていた下請けさんが指を骨折(本稿)
 ⑩7月14日、下請けさんが熱中症(本稿)

4.揚水ポンプが容量オーバー
 福島第一原発には幾つかの排水路が流れていますが、雨が降ると高濃度の汚染雨水が流れます。
雨が降ると汚染水が増え、濃度が上がる福島第一原発K排水路
 ※(17)を集計
 図―4 K排水路の放射性物質濃度と降水量の相関

 悪いことに雨がふると排水量も多くなるので、東電はK排水路の途中にポンプを設け「港湾内」に汚染雨水を誘導していますが、7月16日にポンプの能力(1時間当たり約2000立方メートル)を超えてしまい港湾内に全てを流せなくなり、外洋に直接流れる事態になりました(18)。どれだけの汚染雨水が直接外洋にながれたか分からないそうです(10)。

5.淡水化装置から汚染水漏れ
 福島第一では汚染水中の一部を「淡水化」して原子炉の冷却に再利用しています。
結局はタンクにためるしかない福島第一原発汚染水
 ※(19)を転載
 図―5 福島第一原発汚染水処理系

 「淡水化」する装置は汚染水に圧力をかけて真水を絞りだすような装置です(20)。この装置は汚染水に圧力をかけるので、過去にも度々の汚染水漏れを起こしています(21)。7月17日にこの装置がまた汚染水漏れを起こしました(22)(23)
漏れた汚染水は約20m×10mの範囲に広がり、1リットル当たりで
・セシウム134   800ベクレル
・セシウム137 3,100ベクレル
・コバルト60     66ベクレル
・全ベータ  63,000ベクレル
の放射性物質がみつったそうです。
 原因は、高圧ポンプの振動で基礎ボルトが緩み、緩んだことで振動が増加し、継手部に割れが発生したものと東電は推定しています(23)。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発、福島の方は心配だと思います。福島産果物のキャペーンクルーを務めるミスピーチキャンペーンクルー(24)の皆さんが、7月18日に福島駅新幹線ホームで家族連れらに福島産モモを配ったそうです(25)。福島はモモのシーズンです。福島県伊達市は福島県2位のモモ産地です(26)。福島の桃は抜群に美味しいそうです(27)。福島県は福島産のモモは検査で「安全」が確認されたと主張しています(28)。でも福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―6 福島産モモが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月2週)―図面の改定を忘れ汚染水漏れ―
(2)中長期ロードマップ|東京電力
(3)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2015年6月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第19回事務局会議)⇒【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(836KB」
(4)2015年7月13日「原子炉格納容器内部調査技術の開発」2号機原子炉格納容器内部調査(A2調査)X-6ペネ用遮へいブロック撤去の状況について(PDF 929KB)
(5)【7月13日】東京電力 記者会見 - 2015/07/13 17:30開始 - ニコニコ生放送
(6)(2)中の「2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)」
(7)2015年7月13日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(8)2015年7月13日6号機M/C(メタクラ)6Cの継電器点検時における原子炉保護系のMGセット(A)自動停止について(PDF 35.0KB
(9)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(10)【7月16日】東京電力 記者会見 - 2015/07/16 17:30開始 - ニコニコ生放送
(11)ニュース|福島中央テレビ
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)-ロボット回収諦めた-
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(14)2015年6月27日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(6月3週)―下請けさんがケガ―
(16)報道配布資料|東京電力
(17)(16)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(18)2015年7月16日
強い降雨によるK排水路雨水の外洋側への一部排水について(PDF 989KB)PDF

(19)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月1週)―凍土遮水壁 年度内完了困難に―
(20)めげ猫「タマ」の日記  福島第一原発の淡水化装置について
(21)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル
(22)2015年7月17日ジャバラハウス内における淡水化装置(RO-3)からの堰内漏えいについて(PDF 114KB)PDF
(23)"2015年7月18日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(24)ミスピーチキャンペーンクルーについて
(25)福島駅乗降客にモモ贈る ミスピーチら | 県内ニュース | 福島民報
(26)桃の産地と生産量(収穫量)について~福島の桃・あんぽ柿(干し柿)の産直販売=大武農園
(27)ふくしまの情熱が詰まったモモ。それが「あかつき」! | ふくしま 新発売。
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2015/07/19(日) 19:42:03|
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福島は今日(7月18日)から夏休み、子供達は大丈夫?

 福島では今日から学校が夏休みになりまいた(1)。子供達を対象にいろいろな施設がオープンしたり、イベントが開かれます(2)(3)(4)(5)。確り点検されてるて、子供達はリスクなく遊べるか心配なので調べてみたらますます心配になりました。

1.汚染水もれでお祝いのいわき市の海開き
 福島県いわき市では海開きです(2)。でも2日前の7月16日に福島第一原発ではいわき市の海開きをお祝いするかのように大量の汚染雨水の海洋放出が行われました(6)。
 7月16日に福島は大変な大雨となりました(7)。
大雨で放射能漏れを起こした福島第一
 ※(7)をキャプチャ
 図―1 福島第一原発に降った大雨

福島第一原発構内には幾つもの「排水路」があります。

放射能汚染水を海に流す福島第一原発の排水路
 ※(8)に加筆
 図―2 福島第一原発内の排水路

 排水路に大量の雨水が流れこみ揚水ようポンプの能力が不足しK排水路の「堰」から汚染水が溢れてしまい、直接に外洋へ流れる事態になりました(9)。以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
急上昇したK排水路排水の放射性物質濃度
※(10)にて作成
 図―3 K排水路の放射性物質濃度

 7月16日の測定では、1リットル当たりで
   セシウム134  160ベクレル
   セシウム137  670ベクレル
   全ベータ    1100ベクレル
の放射性物質が見つかっています(11)。セシウム134の法令限度は1リットル当たり60ベクレルですので約3倍です。セシウム137は90ベクレルですので、約7倍です(13)。全ベータは法令限度はありませんが、ストロンチウム90由来の放射性物質で約半分がストロンチウム90といわれていいます(14)。ストロンチウム90の法令限度は30ベクレルなので(13)、全ベータの限度は倍の1リットル当たり60ベクレルですので、法令限度の約11倍です。そして心配なのはこれまで見つからなったセシウムが外洋から見つかるようになりました。以下に福島第一原発の沿岸で外洋にありT-2地点のセシウム濃度を示します。
セシウムが見つかった福島第一近くの外洋
 ※1(15)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事を示す)
 図-4 福島第一近傍の外洋T-2地点のセシウム濃度

 汚染水漏れのあった7月16日に1リットル当たりで
   セシウム134が1.4ベクレル
   セシウム137が3.5ベクレル
見つかっています。
 以下に本記事で取り上げる施設やイベント会場を記載します。
福島第一からいわき市に流れる福島沖海流
 ※1(16)(17)で作成
 ※2(16)のデータを(18)示す手法で7月1日換算
 図―5 本記事で取り上げる場所

 図に示す通り福島県沖では海流は福島第一原発からいわき市に向かって流れています。放射性物質が流れないか心配です。福島県(19)も東京電力(12)も汚染雨水漏れが後の測定を公表していません。
 

2.モニタリングポストの値が異常に低い「カブトムシ園」
 7月18日に福島県田村市の「カブトムシ園」のムシムシランドが開園します(3)。図―5に示すように避難区域に近く放射線量が心配です。そこで福島県の発表を見たら近傍の測定点(モニタリングポスト)で1時間当たり0.15マイクロシーベルトでした(20)。念のために航空機モニタリングと比較してみまいした。
モニタリングポストの3倍の航空機モニタリング結果
 ※1(16)(17)(20)で作成
 ※2(16)のデータを(18)示す手法で7月18日換算
 図―6 モニタリングポストと航空機モニタリングの比較
 
 航空モニタリングは3倍程度高くなっています。以下に福島のNPO法人のNPO法人シャローム災害支援センターが公表した福島市内の公園の放射線量と福島県が発表した同じ公園にもモニタリングポストを設置し放射線量を示します。
放射線量の低い場所に設置されている福島のモニタリングポスト
 ※(21)を転載
 図―7 モニタリングポストの値と面的測定の比較

 放射線量測定点(モニタリングポスト)は局所的に放射線量が低い所におくのが通例なようです。そして田村市の「カブトムシ園」では、実際の3分の1程度の放射線量が公表されています。
 カブトムシ園にはレストランが付属しています(22)。そこのメニューに地元(田村市}産の野菜をしようした「野菜カレー」があるそうです(22)(23)。
田村市常盤の無検査野菜カレー
 ※(22)を引用
 図―8 ムシムシランドのカレー

 図からは「レンコン」「シシトウガラシ」などが見て取れます。福島県は福島産は検査されており「安全」だと主張しています(24)。念のため福島県が運営するセシウム検査結果の検索サイト(25)で検査結果を確認してみました。
 レンコンのついては「欄」そのものがありません(25)、厚労省の報道発表(26)を見たら過去1年は福島産のレンコンの検査結果が載っていません。
 シシトウガラシは「シシトウガラシ」と「シシトウガラシ(施設)」にチェック入れて調べた南相馬市産の1件だけが出てきました。検査されていない野菜を使った野菜カレーのようです。
 ムシムシランドは年少の子供を対象とした施設です。そこには表示よりも3倍近く高い放射線量と無検査食材で作られた食べものが待っています。これでは訪れた子供達が大変です。


3.「無検査」キュウリ積み上げ大会
 福島県伊達市は福島県第二のキュウリの産地です(27)。地元の農協が7月19日に「きゅうり積み上げ競争」を実施するそうです(28)。伊達市の果物からは今年もセシウムが見つかっています(29)。キュウリが検査されてるか心配です。福島県のキュウリは露地栽培が中心です(27)(30)。そこで福島県が運営するセシウム検査結果の検索サイト(25)で「キュウリ」と「伊達市」にチェックをいれ検査結果を確認してみたら、検査結果が出てきませんでした。伊達市では無検査キュウリ積み上げ競争が実施されるみたいです。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
こんな事では今年の夏休みも福島の子供達は安心して過ごせそうもありません。福島の方は心配だと思います。
 福島では福島の主力品種の「あかつき」の出荷が始まりました(31)。福島はモモの季節です。福島のモモは美味さが抜群だそうです(32)。福島県は福島産モモは検査で「安全」が確認されていると主張しています(33)。でも福島県白河市のスーパーのチラシには福島産モモは載っていません。
他県産はあっても福島産モモが載っていない福島県白河市のスーパーのチラシ
 ※(34)を引用
 図―9 福島産モモが載っていない福島県白河市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)わくわく夏休み 小中学校で終業式 | 県内ニュース | 福島民報
(2)いわき市の2つの海水浴場 海開き | NNNニュース
(3)こどもの国ムシムシランド» Blog Archive » カブトムシ自然観察園7月18日オープン
(4)みらいフェスタ告知!! - みらい百彩館 んめ~べブログ
(5)第一原発、大雨で汚染雨水が海に流出 | 県内ニュース | 福島民報
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(8)福島のニュース 福島テレビ(7月16日ひる放送) FTV8
(9)2015年7月16日強い降雨によるK排水路雨水の外洋側への一部排水について(PDF 989KB
(10)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(11)2015年7月16日福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果(PDF 11.0KB)
(12)サンプリングによる監視|東京電力
(13)(12)中の「地下水バイパスに関するサンプリング」
(14)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(15)(12)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒南放水口・排水路」
(16)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(17)気象庁 | 海流に関する診断表、データ 日別海流
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(19)大気浮遊じん、その他のモニタリング結果情報 - 福島県ホームページ中の「水浴場」
(20)福島県放射能測定マップ中の「県中地方⇒田村市」
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島モニタリングポストは放射線量の低い場所にある
(22)こどもの国ムシムシランド » 食べる
(23)こどもの国ムシムシランド
(24)検査体制について | ふくしま 新発売。
(25)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(26)報道発表資料 |厚生労働省
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島・須賀川市はキュウリ祭り―検査はたった1件―
(28)みらいフェスタ告知!! - みらい百彩館 んめ~べブログ
(29)めげ猫「タマ」の日記 福島・スモモもセシウム入り
(30)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(31)桃の主力「あかつき」の出荷始まる - ブログ
(32)ふくしまの情熱が詰まったモモ。それが「あかつき」! | ふくしま 新発売。
(33)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(34)ライフポート わしお - ホーム 続きを読む
  1. 2015/07/18(土) 19:44:14|
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福島・須賀川市はキュウリ祭り―検査はたった1件―

 福島県須賀川市でキュウリをメインにした「きうり天王祭」が開かれました(1)。検査されているか心配なので、福島県が運営するサイトで検査結果を調べたらたった1件です(2)。でもまだマシな方です。福島県のキュウリの産地は須賀川市の他に、伊達市や二本松市がありますがこちらは避難地域を除けば福島県内でもセシウム汚染の酷い場所ですが、検査結果がありません。それでも福島県は福島産キュウリは検査で安全が確認されたと主張しています(3)。
 福島県須賀川市でキュウリをメインとした「きうり天王祭」が7月14日に開かれました(1)。
 たった1件の検査でも開催された福島・須賀川市のキュウリの祭り
※(4)をキャプチャー
 図―1 須賀川市の「きうり天王祭」


 以下に福島県のキュウリの生産量を示します。
 福島県のキュウリの2,3位は福島県内でもセシウム汚染の酷い伊達市、二本松市
 ※(5)を転載
 図―2 福島県のキュウリの生産量(2007年)

 福島県は夏秋キュウリの最大の産地です(6)。そして図―2に示す通り須賀川市は福島県随一のキュウリの産地です。須賀川市は「きうり天王祭」は古くから伝わる伝統行事であると主張していますが(7)、市の最大の特産品のキュウリにあやかった祭りだと(=^・^=)は思います。
 図―2に示すように須賀川市の他に伊達市、二本松市でも沢山のキュウリが取れます。この3市で福島のキュウリ生産の約半分を占めるので、この3市が以下に福島県のキュウリの産地を示します。
 福島の中でもセシウム汚染が酷い福島のキュウリ産地
 ※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 放射線量は2015年7月1日時点
 図―3 福島県のキュウリの主産地

 図に示す通り避難地域を除けば二本松市や伊達市は放射線量の高い場所にあります。以下に福島県13市の航空機モニタリング(7)の数値データより求めた平均の放射線量を示します。
平均放射線量の高い福島のキュウリ産地
 ※(7)の数値データを平均
 図―4 福島県各市の平均の放射線量

 福島県内でも場所によってセシウム汚染の度合いは違います。トップの南相馬市は避難区域を抱えているので、これを除けば本宮市、伊達市、二本松市がトップグループで、須賀川市は中位でしょうか?郡山市、喜多方市、会津若松市は下位グループに属します。
 福島県のキュウリは避難区域を除けば福島県内でもセシウム汚染が酷い地域で生産されています。検査されているか心配です。以下に今年(2015年)のキュウリの検査数を示します。
主産地の検査回数0もある福島産キュウリの検査
 ※(9)(10)を集計
 図―5 福島県のキュウリの検査数

 二つの特徴があります。第一の特徴は露地栽培より施設栽培の検査数が多くなっています。野菜の栽培方法にはビニールハウスで栽培する施設栽培と青空の下の畑で栽培する露地栽培があります(11)。以下に福島県伊達市産のサクランボのセシウム濃度を示します。
施設栽培は低く出るセシウム検査結果
※1(9)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 図―6 福島県伊達市のサクランボのセシウム濃度

 露地栽培のサクランボからは今年もセシウムが見つかっていますが、施設栽培から見つかったことはありません。施設栽培はビニールハウスに守られ、露地栽培に比べセシウム汚染が小さくなります。ところが、福島県のキュウリの栽培は「露地栽培」が中心です(12)。
 第二の特徴は露地栽培の検査が主産地のうちセシウム汚染が酷い伊達市や二本松市で実施されていないことです。須賀川市もたった1件です。それでいて図―4に示す様に3市に比べれば汚染が少ない郡山市では5件実施しています。
 以上を纏めると
 ①露地栽培が主なのにセシウムの値が小さく出る施設栽培を多く検査している。
 ②セシウム汚染の酷い場所では露地栽培のキュウリの検査は実施していない。
になります。それでも福島県は福島産キュウリは検査で「安全」が確認されたと主張しています(13)
 もう一つ、(=^・^=)には心配な事があります。以下に2013年11月から2014年11月までの放射線量の増減を示します
放射線量が上昇した須賀川市東部
 ※(14)に加筆
 図―7 福島県内の2013年から14年に掛けての空間放射線量の増減
 
 福島県最大のキュウリの産地の須賀川市付近では広範囲に渡り放射量が増えています。これだけ広範囲だと福島第一原発からの放射性物質が舞い降りた事でしか説明がつかないと思います。南相馬市のお米のように(15)、突然にセシウムが降ってきてセシウム汚染キュウリが出来上がるかも知れません。このようなことを検知して安全を確保するには、日々の検査が大事です。
 以下に福島県須賀川市のキュウリの検査回数を示します。
年々激減する福島県須賀川市のキュウリの検査回数
 ※(9)を集計
 図―8 福島県須賀川市のキュウリの検査回数

 年々、減っていき今年はたった1件です。昨年の検査は6月25日で終了してたので(9)、ことしの検査はもうないと思います。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 このような事があると福島の方も不安だと思います。陛下が「フクシマ」のモモ農家をご視察されたそうです(16)。
陛下のモモ畑ご視察を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(17)を7月17日にキャプチャー
 図―9 陛下のモモ農家ご視察を伝える福島県の地方紙・福島民報

フクシマはモモの季節です。福島のモモにはバランスがとれた美味しさが特徴です(18)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(13)。福島市は福島県最大のモモの産地です(19)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―10 福島産のモモが載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)キュウリささげ無病息災祈る 須賀川で「きうり天王祭」 | 県内ニュース | 福島民報
(2)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「キュウリ」および「二本松市、伊達市、須賀川市」で検索
(3)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(4)スイッチ20150714 TUFchannel
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月1週)―福島産キュウリの主産地検査はたった1件―
(6)福島県・福島市|なるほど統計学園
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)報道発表資料 |厚生労働省
(10)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(11)施設栽培にするべきか、露地栽培にするべきか
(12)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 放射線量が上がった所がある福島県
(15)農林水産省/福島県南相馬市の25年産米の基準値超過の発生要因調査について
(16)両陛下ご来県 桑折のモモ農家視察 | 県内ニュース | 福島民報
(17)福島民報
(18)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売。
(19)桃の産地と生産量(収穫量)について~福島の桃・あんぽ柿(干し柿)の産直販売=大武農園
(20)イトーヨーカドー 福島店
  1. 2015/07/17(金) 19:53:39|
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中越沖地震から8周年―原発とまれば地震も止まる―

今日(2015年7月16日)で中越沖地震から8周年になりました(1)。この時、柏崎刈羽原発を「想定外」の揺れが襲いました(2)。2004年10月23日にも中越沖地震起きて(3)、たた3年間に震度6以上の地震が2回も襲ったことになります。それで、このあたりの記録をしらべたのですが、それ以前に震度6以上の地震があったなん記録を見つけることができませんでした。(=^・^=)は巨大原発は地震を起こすような気がします。
 東京電力は、今回の福島の原発を除くと、原子力発電所は柏崎刈羽原子力発電所だけになりますが、柏崎刈羽原子力発電所の近くでも、大きな地震がこの10年で、2回起こっています。
1回目 2004年10月23日の中越地震で、柏崎刈羽原子力発電所のある刈羽村の震度は6弱、マグニチュードは6.8でした(3)。
2回目 2007年 7月16日の中越沖地震で、柏崎刈羽原子力発電所のある刈羽村の震度は6強で、マグニチュードは6.8でした(2)。この時は、柏崎刈羽原子力発電所が止まっています。また、放射能漏れ事故が起き(4)、大変な被害が出しました(2)。
 brg130418b.jpg
 ※(5)を引用
 図―1 煙もくもくの柏崎刈羽原子力発電所  

 たた3年間に震度6以上の地震が2回も襲ったことになります。それで、このあたりの記録をしらべたのですが、それ以前に震度6以上の地震があったなん記録を見つけることができませんでした。
 そういえば、福島第一原子力発電所も地震に襲われ放射能漏れ事故を起こしています(6)。東京電力の原子力発電所はここ数年の間にすべてが大きな地震に襲われています。東京電力の発電所は、よほど地震が好きみたいです。突飛な発想かも知れませんが、巨大な原子力発電所が地震を引き起こすのではと思いたくなります。
 ガラスに熱湯をかけると、ガラスが割れることがあるそうです。熱湯でガラスの1部が膨張し歪が発生し、歪にガラスが耐え切れずに割れるそうです。そしたら、原子力発電所が捨てる膨大な熱エネルギーで、地殻が膨張し歪が発生し、あるとき地殻が歪に耐えられくなり、地震を起こすことだってあると思います。原子力発電所で、原子炉が作ったエネルギーのうち電気になるのは1/3程度で、2/3は、海に捨てれています。
巨大原発が地震を起こすメカニズム
 ※(6)を引用
 図―2 巨大原発が地震を起こすメカニズム((=^・^=)の想像)

(=^・^=)なりに計算したら柏崎刈羽原子力発電所の出す熱で、中越や中越沖地震のマグニチュード6.8と殆ど同じ
 マグニチュード6.7
の地震に相当するエネルギーが地殻に溜まるとの結果になりました(6)。

 ひょっとしたら、福島第一・第二原子力発電所をが完成したとき、東京電力の放射性物質ばら撒きが決まったのかも知れません。

 巨大な原子力発電所→大量の排熱→地殻温度の上昇→地殻の歪→地震の発生→津波の発生

    →電源喪失→冷却機能の喪失→メルトダウン→放射性物質ばら撒き 

なんて・・・・

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 本記事はあくまでも(=^・^=)の想像です。今世紀に入り原発を襲った地震は(=^・^=)の調べた限り4回あります。
 2004年10月 中越地震
 2007年 3月 能登半島沖地震(志賀原発が被災)(7)
 2007年 7月 中越沖地震
 2011年 3月 東北地方太平洋沖地震(8)(福島原発事故)
3~4年周期で起こっています。福島原発事故から4年以上経過したのでそろそろ起こってもいいのですが。(=^・^=)には「原発」が止まったためと想像してしまいます。時間が経てばはっきりすると思います。計算過程の詳細は(=^・^=)のHP(9)ないし過去の記事(4)を見てください。
 能登半島沖地震や中越沖地震のとき総理をしてたのは出戻る前の安倍出戻り総理でした(2)(10)(11)。この時に安倍出戻り総理は
 「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」
といったそうです。でもその後の経緯をみればおよそ「万全」とは言えません(12)(13)(14)。そして憲法に違反する可能性が高い法律を「合憲」と嘘いい衆院を通過させました(15)(16)。
安保法案強硬採決を伝える福島民報
 ※(16)を引用
 図―3 「安保法案」強行採決を伝える福島県の地方紙「福島民報」

 根っからの嘘つきです(17)。こんな方がいくら「福島は安全」だと主張しても(18)、福島の方は信用しないと思います。福島のモモの出荷がはじまりました(19)(20)。福島のモモは美味しいそうです(21)。福島県は福島のモモは「安全」だと主張しています(22)。でも福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図-4 福島産モモが載っていない福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習いフクシマ産は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)中越沖地震8年で献花式=遺族ら参列-新潟 時事通信
(2)新潟県中越沖地震 - Wikipedia
(3)新潟県中越地震 - Wikipedia
(4)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(5)博多っ子の元気通信:次々と明るみに出る柏崎刈羽原発の被害状況 - livedoor Blog(ブログ)
(6)めげ猫「タマ」の日記 巨大な原子力発電所は地震を起こす?
(7)原子力資料情報室(CNIC) - ニュース記事
(8)気象庁|平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震
(9)原子力発電所と災害
(10)能登半島地震 - Wikipedia
(11)安倍晋三 - Wikipedia
(12)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(13)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島原発8m津波で建屋浸水予想 ―でもなにもしなかった―
(15)【安保法案可決強行】違憲の疑いは消せない(7月16日) | 県内ニュース | 福島民報
(16)安保法案 衆院通過(14:24)
(17)めげ猫「タマ」の日記 嘘つき安倍出戻り総理
(18)安倍首相、福島原発視察 安全アピールも防護服に「安部」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会
(19)桃「暁星」「恋みらい」の規格を統一 - ブログ
(20)JA伊達みらいの広報担当(@date_mirai)さん | Twitter
(21)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売。
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
  1. 2015/07/16(木) 19:42:12|
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福島市の2015年前半の死者数は16.4%増(対2010年)―いわき市の2.5倍―

福島県福島市の6月中の人口動態が発表になったので(1)、今年前半と原発事故前の2010年の値を比較してみました。
  原発事故5年目の2015年前半(1―6月) 1,700人
  原発事故前年の2010年前半(1-6月)  1、460人
で16.4%増です。偶然に起こる確率を計算したら5万分の1程度なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内でもいわき市は
  原発事故5年目の2015年前半(1―6月) 2,252人
  原発事故前年の2010年前半(1-6月)  2,113人
で6.6%増ですが、福島市程ではありません。偶然に起こる確率を計算したら3.5%なので「偶然」ともいえる数字です(2)。(=^・^=)なりに福島市といわき市の違いを調べたら、福島市はいわき市に比べ農業が盛んでセシウム汚染が酷い市でした。
 福島県には人口30万人程の市が3つなります。郡山市(人口約33万人(3))、いわき市(人口約32万人(4))、福島市(人口約28万人(1))です。4位の会津若松市が約12万人(5)なので郡山、いわき、福島は福島県の3大都市とえると思います。以下に位置を示します。
セシウム汚染が酷い福島市と周辺、マシないわき市、中間の郡山市
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 放射線量は2015年7月1日時点
 図―1 福島県福島市と福島盆地、郡山市、いわき市

 福島市を最後に6月中の人口動態が発表になったので、各年前半(1-6月)の死者数を集計してみました。以下に福島市の死者数の推移を示します。
原発事故後に死者数が大きく増えた福島市
 ※(1)を集計
 図―2 福島県福島市の死者数(各年前半)

福島原発事故後から死者数が増え、
  原発事故5年目の2015年前半 1,700人
  原発事故前年の2010年前半  1、460人
で16.4%増です。偶然に起こる確率を計算したら5万分の1程度なのでおよそ偶然とは思えません。
 以下に福島県郡山市の各年前半の死者数を示します。
原発事故後に死者数がそれなりに増えた郡山市
 ※(3)を集計
 図―3 福島県郡山市の死者数(各年前半) 

福島原発事故後から死者数が増え
  原発事故5年目の2015年前半 1,732人
  原発事故前年の2010年前半  1、510人
で14.7%増ですが、福島市程ではありません。偶然に起こる確率は0.01%なので偶然と考えるのは無理があると思います。
 以下にいわき市の死者数を示します。
原発事故後あまり死者数が増えないいわき市
※(4)を集計
 図-4 福島県いわき市の死者数(各年前半)

 原発事故後もそれ程には増えていません。
  原発事故5年目の2015年前半 2,252人
  原発事故前年の2010年前半  2,113人
で6.6%増ですが、福島市や郡山市程ではありません。偶然に起こる確率を計算したら3.5%なので「偶然」ともいえる数字です(2)。
 3市の違いについて(=^・^=)なりに調べてみました。図―1に示す通り、福島市や郡山市は内陸の市ですので、原則、津波被害はありません。一方でいわき市は沿岸部の市で津波被害がありました(8)。
 図―1に示すようにセシウム汚染に3市では差があります。以下に福島県は県民健康管理調査・基本調査で福島県民の被ばく線量を調査しています(14)。これを集計すると福島市は福島原発後か4ヶ月でICRPが1年間の公衆の被ばく限度として定める1ミリシーベルトを超えて平均1.42ミリシーベルトの被ばくをしています。
福島県内でも高い福島市の被ばく線量、低い南会津郡

 ※(14)を集計
 図―5 福島県各市町村の平均被ばく線量(原発事故4ヶ月)

 図―5に示す通り、3市で比較すると福島市が最も高く、次に郡山市そしていわき市です。1位の飯舘村は原発事故後にしばらくして避難したので、避難区域を除けば二本松市が最高の値ですが、福島市も同じレベルです。セシウム汚染の度合いを見れば
 福島市 ―避難地域を除けば酷い場所
 郡山市 ―セシウム汚染は中位
 いわき市―福島県内ではセシウム汚染が相対的に低い場所
になります。
 以下に原発事故前年の福島県各市および南会津郡の農業生産額を示します。
農業が盛んな福島市、そうでもないいわき市
 ※(11)を転載
 図―6 福島県各市および南会津郡の農業生産額

 原発事故前年には福島県随一の農業生産額を達成していました。但し人口は約28万人と、福島県第3位ですので、農業が盛んな市です。
 農業は果樹中心となっています。
果樹栽培が盛んな福島市
 ※(12)を引用
 図―7 福島市の農業の構成

 ただ、福島原発事故により図―1に示す様に福島市内は放射能に汚染され福島産を正しく恐れる多くの方の買い控え主力のモモの価格が大幅に下落しました。
原発事故後下落した福島のモモ価格
 ※(13)を引用
 図―8 原発事故後に低迷した福島のモモの価格


このためでしょうか?2011年は農業出荷額の首位を郡山市に渡してしまいました(14)。それでも(=^・^=)は農業が盛んな市だと思います。ただし福島市の果物は原則露地栽培であり、福島原発事故によて放射能が木にあたったで、それなりの放射能汚染リスクがあると思います。
 農業が盛んでセシウム汚染の酷い福島市では大きく増え、そうでもないいわき市はそれ程でもない。中間の郡山市は死者数の増加も中間です。これは明確な事実です。
 
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 以下に1人当たりの農業生産額と死者数の増加率の相関を示します。
一人当たりの農業生産額おおいと大きい死者数の増加率
  ※(14)(1)(3)(4)にて作成
 図―9 一人当たりの農業生産額と死者数増加率の相関

 3点(郡山市、いわき市、福島市)が一直線に並んでいます。

 こんなデータが出てくると福島の方は不安になると思います。福島ではモモの出荷が始まりました(15)(16)。福島のモモは美味しさにバランスがとれているそうです(17)。福島のモモは福島盆地で主に作られています(18)。ここは図―1に示すように避難地域を除けば福島県内でもセシウム汚染の酷い場所です。一方、福島県は福島産のモモは検査されており安全だと主張しています(19)。福島の方がどう判断されているか気になるところです。そこで福島県いわき市のスーパーのチラシを見てみました。福島産のモモは載ってませんでした。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―10 福島産モモが載っていない福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)の通りです。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(福島市)
有意差検定表(福島市)

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(郡山市)
有意差検定表(郡山市)

 表―3 偶然に起こる確率の計算結果(いわき市)
有意差検定表(いわき市)
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)推計人口 - 福島市ホームページ
(2)仮説検定 - Wikipedia
(3)郡山市の現住人口/郡山市
(4)地区別世帯数・男女別人口|いわき市
(5)会津若松市の現住人口 | 会津若松市
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(8)東日本大震災による津波被災現況調査結果|いわき市
(9)第19回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成27年5月18日開催) - 福島県ホームページ
(10)飯舘村 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でもいわき市は別―
(12)統計データ
(13)ふくしま復興のあゆみ第11版の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 - 福島県ホームページ中の「・ 第11版 平成27年 4月21日発行 (訂正版)[PDFファイル/8.2MB]
       ※ 内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(平成27年6月9日)
        修正箇所 P11 観光客中心の宿泊施設における実宿泊者数(人泊)推移  H26年12月の「-2.4%」を「-14.5%」に修正」
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数12%増(対原発事故前)、でも増えていないところもある。
(15)オリジナル商品&オープン6周年記念 - みらい百彩館 んめ~べブログ
(16)「はつひめ」出荷始まりました - ブログ
(17)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売
(18)くだものづくりがさかんな福島盆地
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)ヨークベニマル/お店ガイド
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2015/07/15(水) 19:45:57|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月2週)―北海道より少ない福島のマダラのセシウム―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。7月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
  ①検査数1250件中20件の基準値超え(全体の2%)
  ②平均は、1キログラム当たり5.1ベクレル、最大290ベクレル(栃木県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が栃木・福島で見つかっています。
4年以上経過しても見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年7月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.北海道より少ない福島のマダラのセシウム
  北海道産のマダラの検査結果が発表になりました。そこで5、6,7月の検査結果をまとめてみました。
   ①北海道 検査25件中7件がセシウム入り
   ②福島県 検査54件中1件がセシウム入り
   ③茨城県 検査 8件中4件でセシウム入り
 北海道が実施した北海道産でも茨城県が実施した茨城産のマダラの大部分からそれなりにセシウムが見つかっていますが、福島県が実施した福島産のマダラで殆ど見つかっています。
 汚染源がある福島が低く出ています。およそ考えにくいことです。福島の検査は北海道・茨城に比べ低く出る検査です。

2.最大産地のモモは検査されていません。
 福島県福島市は福島県北部にある市です。
避難地域を除くと汚染が酷い福島市
 ※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 放射線量は2015年7月1日時点
 図―2 福島県福島市

 図―2に示す通り避難区域を除けば福島県内でもセシウム汚染の酷い市です。一方、福島県最大のモモの産地でもあります。
 福島のモモは大部分が福島盆地産
 ※(9)を転載
 図―3 福島県のモモの生産量(2007年)

 7月1日に福島県福島市のモモの出荷が始まりました(10)。それから2週間、検査されているか心配です。これまでの厚生労働省の発表の中には(1)、今年の福島産検査結果はありません。それでも福島県は福島産モモは検査せれていて「安全」が確認されたと主張しています(12)。

3.福島市産のお米のセシウム濃度は倍増
 福島県福島市のお米から基準値(6)の倍以上の1キログラム当たり220ベクレルのセシウムが見つかったとの発表がありました(3)。以下に推移を示します。
倍増した福島市産米のセシウム濃度
 ※(1)を集計
 図―4 福島県福島市産の米のセシウム濃度

 2013年度米(2013年検査)は1キログラム当たりで
  平均  74ベクレル
  最大 110ベクレル
 ですが、2014年米は
  平均 195ベクレル
  最大 220ベクレル
 で倍以上に増えています。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
これでは福島の方は心配だと思います。福島県のモモはバランスがとれた美味しさがあるそうです(13)。でも福島県大玉村のスーパーのチラシには福島産のモモは載ってません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県大玉村のスーパーのチラシ
 ※(14)を引用
 図―5 福島産のモモが載っていない福島県大玉村のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県大玉村の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第938報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月1週)―福島産キュウリの主産地検査はたった1件―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月5週)―福島主産地で桃の収穫始まる・検査結果はありませんー
(10)JA新ふくしま
(11)欠番
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(13)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売
(14)PLANT-5 大玉店 | SUPER CENTER PLANT
  1. 2015/07/14(火) 19:43:44|
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福島第一原発汚染水(7月2週)―外洋から過去最高の全ベータ―

 福島第一原発汚染水の7月2週(7月7日から13日発表分)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、あっちこっちで高濃度の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋から過去最高の全ベータ
 ②地下水バイパス井戸かも過去最高のトリチウム
 ③護岸付近の井戸からは過去最高のセシウム
 ④排水路から法令限度を超える全ベータ

1.外洋から過去最高の全ベータ
 海洋から相変わらず放射性物質が見つかっています。
過去最高の全ベータが見つかった福島第一原発沖外洋
  ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で一番気になったのは北防波堤北側です。過去最高の全ベータが見つかりました(7)。

過去最高の全ベータが見つかった北防波堤北側
 ※(5)で作成
 図―2 北防波堤北側の放射性物質濃度

2.地下水バイパス井戸かも過去最高のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(8)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(9)(10)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(11)。以下に放射性物質濃度を示します。
高い濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパス井戸や山側井戸
 ※1 (9)(10)(11)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―3 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

 地下水バイパスのトリチウムの運用基準は1リットル当たり1、500ベクレルです(2)。No10井戸から過去最高の1リットル当たり1,900ベクレルのトリチウムが見つかり、運用基準超えが継続しています。
過去最高を記録し続ける地下水バイパスNo10井戸のトリチウム
 ※(11)にて作成
 図―4 地下水バイパスNo10のトリチウム濃度

 どんどん上昇しています。これからも増えそうです。
 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算できますので、(=^・^=)なりに計算したら178億ベクレルを超えました。
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 ※(12)(13)(14)を集計
 図―5 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 トリチウムの厄介な所は概ね「水」として存在すので、蒸発しトリチウム雲となりトリチウム雨を降らせ、福島の台地で育つ米や果物の作物に吸収され、トリチウム米やトリチウム桃ができそうです。トリチウムの安全性には色々と議論があるとおもいます(15)。東京電力は飲んでも安全と主張していますが、食べても安全とは主張していません(16)。

3.護岸付近の井戸からは過去最高のセシウム
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高い濃度の放射性物質が見つかる福島第一の海岸
※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―6 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち、No1-8のセシウムは1リットル当たり840ベクレルは過去最高です。以下に推移を示します。
最高記録を更新し続けるNo1-8井戸のセシウム濃度
※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―7 No1-8井戸のセシウム濃度

どんどん上昇しています。

4.排水路から法令限度を超える全ベータ
 福島第一原発構内にには幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(17)を転載
 図―8 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みそうです。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(6)、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルですので(11)、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。以下に汚染水が流れ出たK排水路の放射性物質濃度を示します。 
法令限度超えの汚染水が流れ続けるK排水路
 ※(18)を集計
 図―9 K排水路の放射性物質濃度

 法令限度に相当する1リットル当たり60ベクレルを殆どの日で確り超えています。7月9日に法令限度を超える1リットル当たり99ベクレルの全ベータが見つかっています。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
先週も幾つかの過去最高汚染水濃度が見つかりましたが(1)今週もです。福島第一原発の汚染水漏れは収束するどころか酷くなってる気がします。福島の方も心配だと思います。
 福島のモモの出荷が始まりました(19)(20)。ただし、福島県のサイトで福島県で最大のモモの産地の福島市産のモモの検査結果は出て来ません(21)、それでも、福島県は福島産のモモは検査しており「安全」が確認されたと主張しています(22)。福島のモモはバランスがとれていて美味しいそうです(23)。でも福島県白河市のスーパーのチラシには福島県産モモは載っていません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 図―10 福島産のモモが無い福島県白河市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(7月1週)―地下水バイパスが基準超え―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を7月13日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)2015年7月8日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 244KB
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(9)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(10)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(11)(2)中の「地下水バイパスに関するサンプリング」
(12)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(13)(3)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果 」
(14)報道関係各位一斉メール|東京電力中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr*)からの排水について 」
(15)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(16)福島第一原子力発電所でのトリチウムについて
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(18)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(19)「はつひめ」出荷始まりました - ブログ
(20)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月5週)―福島主産地で桃の収穫始まる・検査結果はありませんー
(21)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物⇒モモ、福島市」で7月11日に確認
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売。
(24)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
  1. 2015/07/13(月) 19:36:11|
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トラブルいっぱい福島原発(7月2週)―図面の改定を忘れ汚染水漏れ―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、7月2週(7月6日から12日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.図面の改定を忘れて汚染水漏れ
 福島第一では汚染水タンクの周りに「堰」が設けられています。汚染水タンクから時々は「にじみ」等が見られ、雨が降って「堰」に溜まった雨水も汚染され立派な汚染水になります。それでも東京電力は「雨水」と主張しこれを「RO装置」にとうした後で敷地内に散水しています(2)。
 6月20日にRO装置が汚染水漏れを起こしました。漏れた汚染水はストロンチウム90由来の全ベータ(3)が1リットル当たりで2万4000ベクレルも含まれているそうです。東京電力は汚染水漏れの原因の調査結果を発表しました(4)。
 以下に堰内汚染水の処理の手順を示します。
変更された汚染雨水処理
 ※(4)にて作成
 図―1 堰内汚染水処理手順

 堰内の汚染水をいったん雨水タンクにためRO装置を通した後で敷地内に散水します。RO装置からは高濃度の放射性物質で汚染された汚染水が出てきます。従来はこれを「汚染水タンク」で保管していたのですが、装置を変更し汚染水タンクへの配管をカットし、「雨水タンク」に戻すようにしました。これを汚染雨水で薄め、再度の処理をするように装置を変更したそうです。しかし「雨水タンク」とRO装置管の配管に設けられたバルブは閉じられたままになっていたのに、RO装置を運転したため、行き場が無いRO装置から出る汚染水が配管の途中から漏れ出してしまいました。
 原因ついて東京電力はこの変更が図面に反映されおらず、雨水タンクとRO装置を結ぶ配管の「弁」が点検されないままRO装置を運転したためと発表しました(4)。
 このような改造を加えると、元の汚染水濃度が上がります。散水する水の汚染が心配です。このところ連続して全ベータが見つかっています。
全ベータが恒常的に見つかるようになった散水用の汚染水
※1(6)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―2 散水用される汚染水の全ベータ濃度

2.汚染水対策は進まず
 福島第一原発では日々汚染水が増えています。
日々増え続ける福島第一汚染水
  ※(7)を集計
 図―3 日々増え続ける福島第一汚染水

 このままいけばそうは遠くない将来にタンクに汚染水が収容できななくり、マシな汚染水を選んで海に捨てるか、溢れさすしかなくなると思います。東電の発表(8)を(=^・^=)なりに集計すると7月10日時点で、東京ドームの容積(9)の6割強に当たる約77万立方メートルの汚染水が溜まっています。
 このため東電は汚染水増加抑制対策を計画しています(10)。その柱となるのがサブレレイン(11)(12)と凍土壁(13)ですが、どちらも足踏みを続けています。以下に東電が計画している汚染水対策を示します
行先不透明な福島第一汚染水抑制策
 ※(14)を転載
 図ー4 東電が実施を計画している汚染水抑制対策

 サブドレインはタービンや原子炉建屋の周りの地下水を汲み上げ、海に流すことで建屋への侵入を抑える対策で(11)(12)、凍土壁は氷の壁で原子炉やタービン建屋を取り囲もうとするものです(13)(14)。最初にサブドレインを実施するとになっていますが(14)、「東電は地元の漁協関係者らに海洋放出を認めるよう求めているが、汚染雨水の流出などのトラブルが相次ぎ、理解を得られていない。」そうです(15)。
 福島県の漁師さんの組織は南と「いわき市漁協」と北の「相馬双葉漁協」に分かれていますが、6月26日にいわき市漁協が条件付きの「容認」を決めてから(16)その後の動きが止まっています。漁師さん了解をえるにはまだ時間が係りそうです。
 凍土壁はパイプ(以下凍結管とします)を地中に埋めそこに冷たい液体を流して地中の水分を凍らせるものですが、試験凍結を実施しています(1)(17)。以下に結果を示します。
凍土壁・試験凍結途中経過
※1(18)を集計
 ※2は(=^・^=)が求めた近似式
 図―5 凍土壁凍結による地中温度
 
 ある種の近似式に乗りそうですが、(=^・^=)目には10℃以上のばらつきがあるように見えます。氷の壁ができるには全て0℃以下になる必要がありますので、ばらつきを考えれば-10℃程度は必要だと思います。凍結管の平均間隔は1032ミリメートルなので(1)、凍結管から516ミリメートルの位置で-10℃程度になるようにする必要があります。
なかなかー10℃に届かない凍結管の中間部分の温度
※1(17)のデータを集計
 ※2 温度は(=^・^=)が求めた近似式で計算
 図―6 凍結管から516mm離れた位置の地中温度

 なかなか-10℃に届きません。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 トラブル続きの福島第一原発、福島の方は不安だと思います。
 福島県で最大のモモの産地でモモの出荷が始まりました(19)(20)。ただし、福島県のサイトで福島市産のモモの検査結果を調べても出てこないのですが(21)、福島県は福島産のモモは検査しており「安全」が確認されたと主張しています(22)。福島のモモはバランスがとれていて美味しいそうです(23)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島県産モモは載っていません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―7 福島産のモモが載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月1週)―凍土遮水壁 年度内完了困難に―
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の雨水処理について
(3)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(4)2015年7月10日雨水処理設備(淡水化RO膜装置)からの漏えいにおける原因と対策について(PDF 79.2KB)
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「雨水処理設備を用いたタンクエリア堰内雨水の処理水分析結果 」
(7)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(8)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第209報)|東京電力
(9)東京ドーム (単位) - Wikipedia
(10)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(11)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ(計画)|東京電力
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一サブドレイン汲み上げについて
(13)陸側遮水壁|東京電力
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水対策―第一歩が進まず―
(15)凍土遮水壁 年度内完了困難に | 県内ニュース | 福島民報
(16)<福島第1>サブドレン放水 いわき市漁協容認へ6月26日 河北新報
(17)(5)中の「福島第一原子力発電所陸側遮水壁試験凍結の状況について 」
(18)2015年7月9日福島第一原子力発電所陸側遮水壁試験凍結の状況について(PDF 1.47MB)
(19)「はつひめ」出荷始まりました - ブログ
(20)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月5週)―福島主産地で桃の収穫始まる・検査結果はありませんー
(21)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物⇒モモ、福島市」で7月11日に確認
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売。
(24)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2015/07/12(日) 19:41:38|
  2. -
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