めげ猫「タマ」の日記
一寸気になったどうでもいい事を記事に
出荷制限中の福島産ユズが売られていた―今年2回目―
福島からの報道によると出荷制限中の福島市産ユズが販売されていました(1)。あわてたのでしょうか、福島県が検査したら基準値以下ですが確りセシウム入りです(2)。また三島町では検査前のアヅキも販売されていました(4)。今年1月に出荷制限中の福島産大豆を福島県田村市に本社があるシミズストアが販売していたので(6)、またです。福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張していますが(7)、出荷制限中や検査前の物が売られるようではこのような主張は成立しません。
福島には原発事故によって多量の放射性物質が降り注ぎ(8)、今も広い範囲で国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。
※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(12)による
図―1 福島県福島市と三島町
事故から4年8ヶ月以上も経過しましたが、福島は今も放射性物質汚染地帯です。
原発事故によって降り注いだ放射性物質は福島の農作物を汚染しました。福島産ユズからは、現在の基準値(13)の7倍にもなり1キログラム当たり760ベクレルと680ベクレルのセシウムが見つかっています(14)。このため多くの福島産が出荷制限され現在も続いています(15)。その中に福島市産ユズがあります。
ところが出荷制限中の福島市産ユズは福島市内のスーパーで売られていました(1)。販売したのは福島県では大手のスーパーチェーンのリオンドールです(1)(16)。
※(17)をキャプチャー
図―2 出荷制限中のユズが販売されていたことを報じる福島のローカルTV局(FCT)
このスーパーチェーンは福島県外にも店舗展開をしています(18)。厚生労働省の発表を見ると(18)福島市産ユズは原発事故以降の4年8ヶ月で2回しか検査されておらず結果は既に記載したように基準値の7倍程度で、極めてリスキーな食品です。福島県はあわてて検査したようです。基準値以下ですが、検査件数はたった1件でしかもセシウム入りです(3)。出荷制限中の福島産の販売が確認されたのは、今年1月に福島県田村市に本社があるシミズストアが出荷制限中の本宮市産の大豆を販売していたので(6)、またです。福島県は出荷制限中の食品の流通を止めることができません。
以下に福島県楢葉町産のウドのセシウム濃度を示します。
※1(19)を集計
※2 NDは検出限界未満
図―3 福島県楢葉町産ウドの検査結果
図に示す通り、福島産の中には基準値以下の結果が続いても突然に上昇し基準値超えを起こす物があります。福島産の安全を担保するには継続的な検査は絶対に必要です。ところが検査前に出荷されることがあるそうです(20)。
※(20)をキャプチャー
図―4 検査前の福島産が相次いで販売されていると報じる福島のローカルTV局(FCT)
福島県三島町(旧宮下村と旧西方村)のアヅキも検査をせずに販売されていたそうです(4)。福島県は検査したのですが、検査数は旧宮下村と旧西方村産がそれぞれたった1件です。その代り大豆を検査しましたが、基準値以下ですが6件中3件からセシウムが見つかっています。
福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張しているようですが(7)、出荷制限中の物や検査前の物が販売されるいうではこのような主張は成立しません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
(=^・^=)には気になる事があります。以下に今回、出荷制限中のユズが販売された福島市の各年3-10月の死者数を示します。
※(21)を転載
図―5 福島市の死者数
原発事故後このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.5%なので、偶然とは思えません(21)。福島市では鼻血は知りませんが葬式(死者数)は増えています。このような事は8割の方が福島産米を避けている相馬や南相馬市では起きていません(22)。これでは福島の方は不安になると思います。
福島県は福島産米のCMを流しています(23)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」と言いて安全でおいしいそうです(24)。福島県郡山市産米の全袋検査数は120万件を超え(25)、福島県随一です。福島は実りの秋、そして新米の季節です。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには米を含め福島産がありません。
※(26)を引用
図ー6 福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
出荷停止の福島市産ユズ販売 食品基準値以下か:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/140941.pdf)
(3)(2)中の「【野菜・果実】⇒平成27年11月18日公表:果実(H27.11.18採取分) [PDFファイル/140KB]」
(4)
三島・みしま宿では検査前のアズキなど289袋販売:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(5)(2)中の「【穀類】⇒平成27年11月17日公表:大豆、小豆(H27.11.16-17採取分) [PDFファイル/64KB](http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/140671.pdf)
(6)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年1月)―出荷制限しても販売される福島産ー
(7)
検査体制について | ふくしま 新発売。
(8)
福島第一原発事故による放射性物質の拡散 - Wikipedia
(9)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(12)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(14)
食品中の放射性物質の検査結果について(第171報) |報道発表資料|厚生労働省
中の「福島県での緊急時モニタリングの結果(野菜類、穀類)(PDF:136KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001n8hn-att/2r9852000001n8lx.pdf)
(15)
食品中の放射性物質の検査結果について(第956報) |報道発表資料|厚生労働省
中の「PDF 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:647KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000091487_20.pdf)
(16)
めげ猫「タマ」の日記 福島のスーパーのチラシ戦略
(17)
ニュース|福島中央テレビ
(18)
リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
(19)
報道発表資料 |厚生労働省
(20)
ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
中の「2015年11月18日(水)放送」
(21)
めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
(22)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(23)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(24)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(25)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月18日に閲覧
(26)
イトーヨーカドー 郡山店
2015/11/19(木) 19:52:39
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浪江町、避難解除後は高齢化率68%
復興庁が11月17日に浪江町住民の意向調査を発表しました(1)。それを集計すると、帰還の意向を示した方は
全体 1,015人
60歳以上 681人
です。復興計画(2)を見ると5年後の2020年ころまで係るので、この時点で避難解除をすると60歳以上の方は5年後は65歳以上なので高齢化率(65歳以上割合(3))は68%になり、老人の街としてのスタートです。高齢者が死に絶えたら再び無人の町になりそうです。
福島県浪江町は福島県沿岸部北部にある町で、先の震災で被災し、さらには福島原発事故によって汚染され(4)、事故から4年8ヶ月過ぎた今も全町が避難区域になっています(5)。
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
図―1 福島県浪江町
避難区域には帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域の3区分がありますが(8)、浪江町の大部分はもっとも程度の厳しい「帰還困難区域」です。
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
図―2 浪江町の避難区域
町の東側の放射線量は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超えていますが、西側に比べればマシです。ところがこの区域には震災で生じた津波浸水域が広がります。
※1 津波浸水域は(9)による。
※2(6)の数値データを元に(7)に示す手法で11月1日時点に換算
図―3 浪江町の津波浸水域
それでも浪江町も復興計画を立てています。その計画をみるととりあえず、放射線量が相対的に低い東部のうち津波よる浸水を免れた北側を復興し、なんとか人が住めるようにする計画です。計画は2020年頃にいろいろな整備事業を終える計画なので(2)、このあたりが帰還の実質のスタートだと思います。
※(2)を引用
図-4 浪江町の復興計画(抜粋)
復興庁は時々、原発事故で避難している避難者の意向調査を実施しています。11月17日に浪江町の結果が発表になりました(1)。これについて福島のマスコミは色々と報じています(10)(11)。(=^・^=)が興味を持ったのは帰還後にどんな町ができるがです。アンケートにには年齢別の全回答数と選択肢別の回答率が記載していました。「帰還の意向」には29歳代以下方123人中の9.8%がいずれ戻りたいと考えていると回答しています。人数に直すと12人(123×9.8÷100)です。以下に各年代別の「いずれ戻りたいと考えている」方の人数を示します。
表―1 「いずれ戻りたいと考えている」人数
※(1)を集計
全体で1,015人ですが60歳以上は681人です。帰還が本格化するであろう5年後には65歳以上になるので、この時点の浪江町住民(実際に住んでいる人)の65歳以上の割合を示す高齢化率(3)は68%です。高齢化率が50%を超えた集落を限界集落と言うそうですが(12)、避難解除後の浪江町は限界町からのスタートのような気がします。そして高齢者が死んでいなくなれば再び人口ゼロの町になるかも知れません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
福島復興には厳しい現実があると思います。福島では福島県産米を避けている相馬・南相馬市では葬式(死者数)が増えていないのに、避けている人が半数以下の郡山市では増えている奇妙な現象も起きています(13)。これでは福島の方は不安だと思います。
今年9月に避難指示が解除された福島県楢葉町が安倍出戻り総理に町で採れ米とサケを送ったようです(14)。福島は新米に季節のようです。福島県いわき市では「Iwaki Laiki」なるお米があるそうです。福島県は福島産米は安全だと主張しています(15)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(16)を引用
図―5 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
復興庁 | 原子力被災自治体における住民意向調査
中の「平成27年度 ⇒浪江町⇒速報版」
(2)
復興ビジョン・計画 - 震災・復興関連情報 - 浪江町ホームページ
(3)
高齢化率 - Wikipedia
(4)
浪江町 - Wikipedia
(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)
浪江町被害状況分布(1)[PDFファイル/3MB]
(10)
住宅「解体やむなし」が4割 浪江町民・世帯主の意向調査:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(11)
「入居希望せず」55% 災害公営住宅浪江町民調査 | 県内ニュース | 福島民報
(12)
限界集落 - Wikipedia
(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(14)
総理大臣官邸へ鮭及び米を贈呈しました|楢葉町公式ホームページ
(15)
いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト
(16)
平尼子店 | マルト - 店舗情報
2015/11/18(水) 19:46:43
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―茨城のスズキは34ベクレル、福島は13件全てND―
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
①検査数1,517件中3件の基準値超え(全体の0.2%)
②平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大590ベクレル(山梨県産ショウゲンジ)。
③基準超の食品が山梨で見つかっています。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年11月3週)
色分けは以下の通りです。
赤
マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙
出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄
基準値超えの食品が見つかった県
1.茨城のスズキは34ベクレル、福島は13件全てND
茨城県が検査した茨城検査のスズキから1キログラム当たり34ベクレルのセシウムが見つかりました。福島が心配です。以下に10,11月の福島県が検査した福島産スズキと茨城県が検査した茨城産のスズキの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―2 スズキのセシウム濃度
纏めると
茨城県が検査した茨城産スズキ 検査21件中16件でセシウム入り
福島県が検査した福島産スズキ 検査13件全てで検出限界未満(ND)
検査結果を見る限り、福島産のスズキのセシウム濃度が茨城産に比べ低くなっています。常識的に考えれば汚染源のある福島の方が高くなくてはいけません。このような事が偶然起こる確率を計算したら0.2%です。偶然で言い訳するのは無理です。どちらかの検査が間違っています。
茨城県産スズキを検査したのは概ね(公財)海洋生物環境研究所です。ここは群馬県の赤城大沼のワカサギの検査も実施しています(1)。以下に赤城大沼のワカサギの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―3 赤城大沼のセシウム濃度
赤城大沼のワカサギは(公財)海洋生物環境研究所の他にいであ(株)も実施しています。平均を取ると1キログラム当たりで
(公財)海洋生物環境研究所 61ベクレル
いであ(株) 59ベクレル
でほぼ同じ値です。同じものを測れば検査機関が違っても同じ結果になる。きわめて当たり前の結果が出ているので(公財)海洋生物環境研究所が実施した茨城県産のスズキの検査も正しいと言えます。
福島産は他より低くでる検査で安全とされ出荷されています。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(7)による。
2.福島ツアーでイチゴを試食、検査結果はありません
福島からの報道によると福島の農園を巡って収穫体験などを行う「フルーツーリズム」なるツアーが行われたそうです。そのなかで郡山市のふるや農園でイチゴの収穫や試食を体験が行われたそうです(8)。検査されているか心配です。検査結果を調べてみました。
①厚生労働省の発表(1)では今シーズンの検査結果はありません。
②福島県が提供する検査結果の検索サイト(9)でも郡山市産の検査結果はありません。
③地元農協のJA郡山のサイト(10)にもイチゴの検査結果はありません。
④郡山市のふるや農園のHPにも(11)、今シーズンの検査結果はありません。
福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張しているので(12)、福島産は検査されていなくても、検査されていて安全と主張されているようです。
福島県南相馬市の稲からは今年も放射性物質の付着が見つかったそうです(13)。
※(13)を引用
図-4 2015年産米の稲に付着した放射性物質
そして福島県郡山市では原発事故前に比べ葬式(死者数)が増えています(14)。
3.福島・マダコから52ベクレル、試験操業は中止に!
福島県南相馬市沖で捕れたマダコから1キログラム当たり52ベクレルのセシウムが見つかりました。以下に南相馬市産・マダコのセシウム濃度を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―5 南相馬市産マダコのセシウム濃度
ずっと検出限界未満(ND:セシウムが見つからない事)が続いていたので突然の上昇です。福島産はセシウム濃度が突然に上昇する物もあります。
東京電力は11月6日に福島第一で海岸から海への汚染地下水の流れを下げぎる海側遮水壁が完成し、放射性物質を測定したら大幅に濃度が下がったと広報していました(15)。でもマダコは別の様です。
福島の漁師さんは福島漁業の復興に向け、セシウム濃度が小さいお魚を選らんで操業する試験操業を実施しています(16)。その中にはマダコも含まれていたのですが、福島からの報道によると(17)、マダコは試験操業の対象から外れ「出荷自粛」となったそうです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査していなくても検査して安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
これでは福島の方は不安になると思います。
福島県は福島産米のテレビCMを流しています。そこには喜多方市の農家の方が出演しています(18)。
※(18)をキャプチャー
図―4 福島県喜多方市の農家が出演する福島産米CM
福島県喜多方市産米の全袋検査数は約57万袋になりました。郡山市に次ぎ、福島県第2位です(19)。喜多方あたりのお米は『霊峰・飯豊山』からの伏流水と肥沃な土地により、良食味で高品質な米だそうです(20)。福島県は米を含め福島産は「安全」だと主張しています(21)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには米を含め福島産がありません。
※(22)を引用
図―5 福島産が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省
(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第956報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島・リンゴ主産地の検査は1件、福島県は「検査されていて安全」―
(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(8)
福島の果物おいしい~! 関東や関西の参加者が農園巡り:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(9)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(10)
JA郡山市|営農情報
(11)
ふるや農園インフォメーション ~本物の安全と健康を宿した野菜づくり~
(12)
検査体制について | ふくしま 新発売。
(13)
南相馬市産米に係る放射性物質モニタリング結果 - 福島県ホームページ
(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(15)
2015年11月6日 (福島県漁業協同組合連合会 説明資料)海側遮水壁閉合前後の海水モニタリング状況(PDF 1.35MB)PDF
(16)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(17)
マダコの出荷を一時自粛 いわき市漁協・試験操業:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売
(19)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月17日に閲覧
(20)
JA会津いいで | 農畜産物
(21)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(22)
ヨークベニマル/お店ガイド
テーマ:
どうでもいい報告
- ジャンル:
日記
2015/11/17(火) 19:43:36
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福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
福島県福島市の9月中の人口動態が発表になりました(1)。3-10月の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年) 1,794名
原発事故5年目(2015年)1,942名
で8.3%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.5%なので、偶然とは思えません。
同じ福島県内でも会津地方の3-9月の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年) 2,302名
原発事故5年目(2015年)2,298名
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島県福島市では鼻血は知りませんが(2)、葬式(死者数)は確実に増えています。
福島県福島市は福島県内陸の北部にある市です。
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
※3 会津地方は(6)にいる。
図―1 福島県福島市と会津地方
図に示す通り原発事故から4年8ヶ月以上過ぎた今も国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を広い地域で超えています。
果物作りが盛んな市で、もも、りんご、なし、さくらんぼ、ぶどう等で福島県随一の生産量を誇ります(8)。でも検査が十分に実施されているかと言えば(=^・^=)は疑問に思っています。今がシーズンのリンゴ(9)の検査はたった1件ですが(10)(11)、それでも福島県は「検査されていて安全」だと主張しています(12)。しかも福島県の検査そのもに(=^・^=)は疑義をもっています。福島現漁連の検査では福島県いわき市沖でとれたヤナギダコから1キログラム当たり16ベクレルのセシウムが見つかっていますが、福島県の検査では254件連続して検出限界未満(ND:セシウムが見つからない事)です。
これでは何か異常が起きないか気になります。10月中の福島市の人口動態が発表になったので、各年3-10月の死者数を纏めてみました。
※(1)を集計
図―2 福島市の死者数
福島原発事故以降に死者数が増えています。3-10月の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年) 1,794名
原発事故5年目(2015年)1,942名
で8.3%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.5%なので、偶然とは思えません。
同じ福島県内でも福島市にくらべれば放射能汚染が少ない会津地方の3-9月の死者数を福島県の発表(14)を元に集計したら
原発事故前年(2010年) 2,302名
原発事故5年目(2015年)2,298名
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島県福島市では鼻血は知りませんが(2)、葬式(死者数)は確実に増えています。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表ー1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
このようなデータが出てくると、福島の方は不安だと思います。福島県は福島産米のCMを流しています(16)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」と言いて安全でおいしいそうです(17)。福島県郡山市産米の全袋検査数は116万件を超え(18)、福島県随一です。福島は実りの秋、そして新米の季節です。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(19)を引用
図ー3 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
推計人口 - 福島市ホームページ
(2)
神戸新聞NEXT|医療ニュース|福島の鼻血「内部被ばくか ...2014/07/14
(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)
福島県 - Wikipedia
(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)
くだものづくりがさかんな福島盆地
(9)
食べ頃カレンダー
(10)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島・リンゴ主産地の検査は1件、福島県は「検査されていて安全」―
(11)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(12)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(13)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月1週)―福島いわき・ヤナギダコから16ベクレル、福島県の検査は254件連続ND
(14)
福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(17)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(18)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月16日に閲覧
(19)
2015年11月15日(日)〜11月18日(水)までの鎌倉屋折込チラシ
2015/11/16(月) 19:58:09
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福島第一汚染水(11月3週)―排水路から法令限度を超える全ベータ―
福島第一原発汚染水の11月3週(11月9日から15日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
①外洋からは全ベータ等の放射性物質
②港湾内海水から去年より高い全ベータ、海側遮水壁の効果が見られず。
③地下水バイパス井戸や山側井戸からは排水基準を超える放射性物質
④海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
⑤福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
⑥サブドレンからとトリチウム放出量は59億ベクレル
1.外洋からは全ベータ等の放射性物質
原発事故から4年8ヶ月になりましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
※1 (4)(5)で作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度
以下に南放水口付近の放射性物質濃度を示します。
※1(5)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―2 南放水口付近の放射性物質濃度
事故から4年8ヶ月以上が経過しましたが下がる気配がありません。特に全ベータは1リットル当たりで
10月25日 8.8ベクレル
11月 2日 11ベクレル
11月12日 14ベクレル
と2週連続して上昇しています。
2.港湾内海水から去年より高い全ベータ、海側遮水壁の効果が見られず。
港湾内からはもっと高濃度の汚染水が見つかっています。
※1 (5)(7)で作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は10月12日
図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度
このうち港湾内北側の1リットル当たりで
ストロンチウム90 0.45ベクレル
は過去最高です。
東京電力は福島第1原発の港湾内に壁を造り、汚染地下水の海への流出を防ぐ「海側遮水壁」の工事を10月26日に完成させました(8)。東京電力は11月5日に海側遮水壁完成後に放射性物質濃度が下がったと広報し(9)、さも効果があったような発表をしています。効果があれば汚染水の流れが悪くなり、全体の汚染水濃度が下がっていいはずです。以下に港湾口の2014年と15年9~11月の全ベータ濃度を示します。
※1(5)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―4 港湾口の全ベータ濃度
港湾口は港湾と外洋の境界に当たる場所です。ここでの放射性物質濃度が低減されなれば外洋への流出が防止できたことになりません。図―4に示す通り、海側遮水壁ができる前の2014年は全ベータは見つかっていません。でも海側遮水壁が完成した10月26日以降を見ると全ベータが見つかっています。去年より海側遮水壁が完成した今年の方が全ベータ濃度が高くなっています。現時点では海側遮水壁の効果は見えません。
3.地下水バイパス井戸や山側井戸からは排水基準を超える放射性物質
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)。以下に放射性物質濃度を示します。
※1 (11)(12)にて作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
全ベータ 5ベクレル
トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。
以下にE-10井戸のトリチウム濃度を示します。
※1(10)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―6 E-10のトリチウム濃度
このところ上昇傾向が続いています。
4.海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
※1 (5)を集計
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度
このうち以降は1リットル当たりでNo3-4のトリチウム3,400ベクレルが過去最高(新記録)です。以下に推移を示します。以下に推移を示します。
※1(5)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―8 No3-4井戸のトリチウム濃度
7月頃から突然の上昇に転じ、今も上昇中です。
5.福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。
福島第一原発構内にには幾つもの排水路があります。
※(13)を転載
図―9 福島第一原発内の排水路
当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。1リットル当たりでセシウム137の法令限度は90ベクレル、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(2)。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(6)、、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。このうちK排水路では法令限度を超えた汚染水の流れが確認されています。
K排水路では11月10日に法令限度を超える1リットル当たりで
セシウム137 110ベクレル
全ベータ 190ベクレル
の汚染水が流れました(14)。以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
※(15)を集計
図―10 K排水路の放射性物質濃度
東電の発表(16)を見ると排水路は遮水壁を超えて海に繋がっているので、2項に記載した「海側遮水壁」が完成しても排水路の汚染水はブロックされません。
6.サブドレンからとトリチウム放出量は59億ベクレル
サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(17)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(18)ほぼ2ヶ月以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(19)(20)、濃度×排出量で累積のトリチウム累積の排出量を求めてみました。
※(19)(20)(21)を集計
図―11 サブドレンの累積排出量
累積で約59億ベクレルになりました。10月1日以降11月14日までの44日間の排出量は約41億ベクレルなので1日1億ベクレル程度のトリチウムがサブドレンによって福島の海に流されています。
そしてもう一つ気になることがあります。以下にサブドレイン放流水のトリチウム濃度を示します。
※1(19)を集計
図ー12 サブドレンのトリチウムの測定結果
濃度は東京電力と他の機関(東電は第三者機関と呼ぶ)で二重に測定されています。東電の測定が低く出ています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表①
)とこちら(
ブログ図表②
)を参照ください。
汚染水漏れが続く福島第一、福島の方は不安だと思います。まして福島産米を避けている方が半数以下の福島県郡山市では葬式(死者数)が有意に増えていますが、8割近くが避けている相馬や南相馬市ではそのような事ない(22)との現象も起きています。
福島県は福島産米のCMを流しています(23)。福島県は米も含め福島産は安全だと主張しています(24)。福島県二本松市の全袋検査数は28万袋をこえました(25)。福島も実りの秋のようです。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには米を含め福島産はありません。
※(26)を引用
図―13 福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月2週)―外洋からトリチウム―
(2)
サンプリングによる監視|東京電力
(3)
報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を8月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)(3)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(8)
2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)PDF
(9)
2015年11月5日福島第一原子力 発電所海側遮水壁閉合前後の海水モニタリング状況(PDF 588KB)
(10)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(11)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(12)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(13)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(14)
2015年11月11日福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果(PDF 10.9KB)
(15)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果」
(16)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2015/images/drainage_151110-j.pdf" target="_blank" title="2015年11月10日福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 308KB)
(17)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(18)
(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(19)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(20)
集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(21)
福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(22)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(23)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(24)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(25)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月15日に閲覧
(26)
店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
2015/11/15(日) 19:42:09
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トラブルいっぱい福島原発(11月2週)―汚染水の汲みあげが1週間止まる―
東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、11月2週(11月8日から14日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.汚染水の汲みあげが1週間止まる
福島第一では日々、原子炉やタービン建屋に地下水が流れ込み中にあるデブリ等により汚染され日々、大量の汚染水が生まれています。放置すると溢れてしまうのでタービン建屋から汚染水を汲みあげ、タンクに移しています(2)。
※(2)(3)(4)にて作成
図―1 福島第一原発の汚染水処理の流れ
ところが11月5日に汲み上げた汚染水を移送する配管からの汚染水漏れが見つかり(1)(5)、汚染水の汲み上げが出来なくなりました。東電が調査したら4本の配管のうち一つから「くぼみ、割れ」が見つかったそうです(8)。
※(9)を引用
図―2 くぼみ、割れができ汚染水漏れを起こした配管
この配管を分離して汚染水の汲みあげが再開できたのが1週間後の11月11日でした(10)。この間、タービン建屋の水位が上昇しました。
※(11)(12)を集計
図―3 タービン建屋の水位
2号機のタービン建屋の水位は海抜1.3mから1.8mへと急上昇しました。溢れ出していないか心配です。
なぜ配管に「くぼみ、割れ」ができたかは分かっていないようです(8)。原因が分からない以上は対策もとれず、また同じ事が起こりそうです。
2.共通ディーゼル発電機に油漏れ跡
11月12日午前9時50分頃、共用プール建屋に設置されている、所内共通ディーゼル発電機で潤滑油らしき跡が見つかりました。漏えい確認を実施したのですがどこからもれたは分からなかったそうです。もれたと思われる潤滑油は発電機カップリング側で30cm×5cmm発電機反カップリング側で20cm×5cmに広がっているのが確認されました(13)。結局は原因不明のようです。東電の発表をみると今回はたいしたことないような主張をしていますが(13)、(=^・^=)はそのうち大きな油漏れにならないか心配です。
3.部品を付け忘れ「汚染水」漏れ
11月2日に最終段の汚染水処理設備のALPS(多核種除去設備)から汚染水が噴き出すような汚染水漏れを起こしました(1)(15)。原因は点検の際に「アダプター」と呼ばれる部品を付け忘れた事によるのもです(13)(16)。
※(16)をキャプター
図―4 点検の際に付け忘れたアダプター
東電は会見で(17)、アダプターを付ける旨が手順書になかったと言い訳をしていますが、手順書になっかたことは大問題ですし、点検で外した部品は元に戻すって当たり前ではないですかね。
4.海側遮水壁内側の汚染水は溢れさせます。
海側遮水壁は福島第一の海岸の傍に、海水を通さない壁を作り海に流れ込んだ汚染地下水をブロックして海に広がらないようにするものです(18)。
※(18)にて作成
図―5 海側遮水壁の概要
海側遮水壁は10月26日に完成し(19)、ほっておくと溜まって溢れ出すので汲み上げて海に流す必要があります。今は消えてしまいましたが福島からの報道によるとその量は毎日400トンです(20)。東京電力は汲み上げるシステムも含め「地下水ドレン」と命名しています(18)。
以下に海側遮水壁内側の汚染水水位を示します。
※1(21)を抜粋・加筆
※2色違いは測定場所(複数)の違いによる。
図―6 海側遮水壁内側の汚染水水位
東電の広報発表資料はありませんが、会見を聞いていたら(22)、地下水ドレンから汲み上げたらトリチウム濃度が高すぎて浄化装置を通しても排水基準を満たす見込みがなく海に流すことをあきらめタービン建屋に送ったそうです。
タービン建屋に入れた汚染水は後で汲み上げ図―1に示すルートで汚染水タンクに保管するしかありません。以下に汚染水の総量を示します。
※(23)を集計
図ー7 福島第一の汚染水量
(=^・^=)なりに東京電力の発表(24)を集計すると東京ドーム(容量124立方メートル(25))の3分の2を超える83万立方メートルに達しました。汚染水を増やす訳には行かないので、海側遮水壁内側の水をいつまでも汲み上げてタービン建屋に移す訳には行きません。
以下に海側遮水壁内側2地点のトリチウム濃度を示します。
※(26)を集計
図―8 海側遮水壁内側2地点のトリチウム濃度
海側遮水壁の工事は9月10日から最終の工事が始まりました(27)。それ以前は概ね1リットル当たり1000ベクレル以下でしたが、工事が進むにつれ上昇し3000ベクレル程度になっています。サブドレンも地下水ドレンもトリチウムの排出基準は1リットル当たり1500ベクレルです(28)。東京電力はトリチウムは浄化できないと明言しているので(29)、汲みあげて海に流すこともできません。
東電は会見で(22)海側遮水壁内側の水位を海抜2mに制御するとしています。以下に海岸付近の井戸の地下水位を示します。
※(30)より作成
図ー9 海岸付近井戸の地下水位
以下に位置を示します。
※(30)にて作成
図―10 地下水位観測点
図に示す通り地下水位は2mより低くなっています。水は高い所から低い所に流れるので、海側遮水壁内側の汚染水は陸に向かって流れます。図ー10に示すように海にもっとも近い井戸はNo1-9(茶色)です。ここの水位は上昇して、海側遮水壁内側の水位管理値と同じ海抜2mです。海側遮水壁から汚染水が流れ込んでいると考えるのが妥当です。それより内陸にあるNo1-8(赤)やNo1-11(桃色)はNo1-9より水位が低いのでNo1-9からNo1-8やNo1-11に流れて行きそうです。最終的は海側遮水壁のサイドから汚染水が海に流れだしそうです。
以下に(=^・^=)が想像する汚染水の新たな流れを示します。
※場所の名称は(25)による
図―11 (=^・^=)が想像する新たな汚染水の流れ
海側遮水壁は南側の部分が開いていましたが(27)、10月26日に完全に閉じられました(31)。それ以前は開いていた部分に近い「1~4号機取水口内南側」に放射性物質は流れていたはずですが、海側遮水壁で流れが変われば「物揚場前」に流れ先が変わりそうです。以下に1~4号機取水口内南側と物揚場前のトリチウム濃度を示します。]
※1(26)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
図ー12 1~4号機取水口内南側と物揚場前のトリチウム濃度
1~4号機取水口内南側の濃度は下がっていますが、物揚場前は逆に上昇しています。
5.サブドレン2ヶ月超、効果が見えず
サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(29)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(31)ほぼ2ヶ月以上が経過しました。効果を見る為に9月3日以降の汚染水増加量を去年(2014年)と比較してみました。
※(23)を集計
図―13 福島第一の汚染水増加量
サブドレンが稼働していない昨年より汚染水に比べ汚染水増加量が明確に減っていると言えないと思います。いまのところサブドレンの効果は見えません。
6.汚染水タンクはパンク寸前
図ー7に示す様に福島第一では日々汚染水が増えています。5項に記載した通りサブドレンが効果があったとも言い難い状態です。以下に図―1に示す汚染水処理の最終段に当たる「処理水」の容量とタンク容量を示します。
※(23)を集計
図―14 処理水の容量とタンク容量
容量は増えていますが、タンク容量はあまり増えていません。タンク容量―処理水の量を空き容量としてその推移を示します。
※1(23)を集計
※2 最終の点は11月20日時点の東電想定
図―15 処理水タンクの空き容量
このまま行けば来月早々には処理水タンクが一杯にになり、多核種除去設備(ALPS)の全面停止に追い込まれそうです。
<余談>
トラブル続きの福島第一、福島の方は不安だと思います。まして福島産米を避けている方が半数以下の福島県郡山市では葬式(死者数)が有意に増えていますが、8割近くが避けている相馬や南相馬市ではそのような事ない(33)との現象も起きています。
福島県は福島産米のCMを流しています(34)。福島県は米も含め福島産は安全だと主張しています(35)。福島空港では「ふくしま道の駅空の駅まつり」が開かれているそうです(36)。そこでは福島産米のPRも行われます(35)。福島は実りの秋です。福島県塙町産米の全袋検査数は約8万袋に達しました(37)。福島県塙町の当たりでは美味しい味わいのあるお米が採れるそうです(38)。でも、福島県塙町のスーパーのチラシには米を含め福島産はありません。
※(39)を引用
図―16 福島産が無い福島県塙町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県塙町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月1週)―汚染水漏れ2件―
(2)
汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(3)
原子炉の安定化|東京電力
(4)
めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(5)
サリー (機械) - Wikipedia
(6)
2015年11月5日2号機 滞留水移送設備 漏えい検知器の発報について(PDF 51.4KB)
(8)
2015年11月10日2号機滞留水移送設備からの漏えいについて(調査状況)(訂正版)(PDF 207KB)
(9)
東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所2号機建屋の滞留水移送設備からの漏えい(調査状況)
(10)
2015年11月11日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(11)
中の「構内にある滞留水の水位・移送、処理の状況」
(12)
構内にある滞留水の水位・移送、処理の状況|アーカイブ(2015年)|東京電力
(13)
2015年11月12日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(14)
2015年11月12日高性能多核種除去設備前処理フィルタベント部から建屋内の堰内への漏えいについて(PDF 240KB)
(15)
2015年11月2日高性能多核種除去設備からの堰内漏えいについて(PDF 143KB
(16)
2015年11月12日高性能多核種除去設備前処理フィルタベント部から建屋内の堰内への漏えいについて(PDF 240KB)
(17)
【11月12日】東京電力 記者会見 - 2015/11/12 17:30開始 - ニコニコ生放送
(18)
側遮水壁|東京電力
(19)
2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)
(20)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一・地下水ドレンて運用できるの?
(21)
「平成27年度第8回 福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」における当社資料のご説明について|東京電力
中の「・サブドレン他水処理施設の状況について(PDF 1.13MB)」
(22)
【11月9日】東京電力 記者会見 - 2015/11/09 17:30開始 - ニコニコ生放送
(23)
プレスリリース|東京電力
中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(24)
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第227報)|東京電
(25)
東京ドーム (単位) - Wikipedia
(26)
報道配布資料|東京電力
中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(27)
2015年9月9日海側遮水壁閉合作業について(PDF 519KB)
(28)
サンプリングによる監視|東京電力
(29)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(30)
2015年11月13日タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況等について
(31)
2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)
(32)
(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(33)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(34)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(35)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(36)
イベント情報 | 空港で楽しむ | 福島空港
(37)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月14日に閲覧
(38)
みりょく満点米 【コシヒカリ・ひとめぼれ】 | JA東西しらかわのブログ
(39)
エコス
2015/11/14(土) 20:20:21
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全国上昇、福島産は下落、今年年9月のリンゴ価格、当然です。
東京中央卸売市場の9月のリンゴ価格が出ていました。昨年(2014年)に比べ
福島産 △26円安
全国平均 14円高
青森産 13円高
で全国平均や青森産は上昇していますが、福島産は下落しています。福島産の安全が十分に確認できない現状(2)(3)を考えれば当然の結果だと(=^・^=)は思います。
福島県のリンゴ生産量は27,600トンで全国5位です(4)。
※(4)にて作成
図―1 リンゴの生産量
福島県は全国2位のモモの産地ですが、生産量は29,300トンで(5)、リンゴと同程度です。福島にとってはリンゴもモモとならび大事な農産物だと思います。ただし福島県内どこでもリンゴが栽培されている訳ではありません。
※(6)を作成
図―2 福島県のリンゴの生産量(2006年)
図に示す通り福島のリンゴはどこでも取れる訳でなくその約半分を福島市で生産しています。以下に福島市等の位置を示します。
※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(9)による
図―3 福島県福島市と会津地方
福島県のナシの主産地の福島市は福島原発事故によって放射性物質が降り注ぎ4年8ヶ月が経過した今も広い地域で国が除染が必要だとしている毎時0.23ミリシーベルト(10)を超えています。
以下に福島市の死者数を示します。
※(11)を転載
図―4 福島市の死者数(各年1-9月)
原発事故後は毎年ように死者数(葬式)が増え、各年1-9月を集計すると
原発事故前年(2010年) 2,106名
原発事故4・5年目(2015年)2,378名
で13%増えています。一方でこのような事は図ー1に示すように福島市に比べれば放射能汚染が少ない会津では起きていません(13)。
以下に福島県外で実施された福島産リンゴの検査結果を示します。
※1(12)を集計
※2 精密検査を集計
図-5 福島県産リンゴの福島県外検査結果
今年(2015)の検査結果はありませんが2,3件の検査でも毎年セシウムが見つかっています。
以下に福島市産のリンゴの検査件数を示します。
※1(12)(13)を集計
※2 2015年は11月12日発表分まで
図―6 福島市産のリンゴの検査件数
毎年のように減って行き、今年はたった1件です。それでも福島県は福島産リンゴは検査されていて安全だと主張し(14)、福島産を避ける行為を「風評被害」としています(15)。
毎年のように検査件数が減っていては、なにか意図を想像する方もいると思います。当然ながら福島産のリンゴは価格が下がるはずです。福島のリンゴのピークは10月から12月ですが(16)、品種によっては9月位から出荷が始まるようです(17)。東京中央卸売市場の9月までの取引価格が検索可能になったので(1)、各年9月のリンゴ価格を調べてみました。
※(1)を集計
図ー7 各年9月のリンゴ価格
福島産リンゴは福島原発事故前から全国平均や青森産に比べ安かったのですが、事故後は価格差が開きました。2014年に比べ2015年は全国平均や青森産は値上がりしたのですが、福島産は値を下げました。
福島産 △26円安
全国平均 14円高
青森産 13円高
です。
当然の結果だと(=^・^=)は思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
福島県の重要な施策に原発事故によって低迷した福島産の価格を元に戻す「風評被害対策」があります(18)。新しい福島県知事になってから1年が経過しました(19)。「風評被害」は上手く行っていないじょうです。本文で記載した通り生産量が多く汚染の酷い福島産リンゴの検査は1件です。なんか福島県は安全であろうが無かろうが「風評被害」をキャッチフレーズ売り込みを企てている気がします。これでは福島の方は不安になると思います。まして
福島産米を避けている方が半数以下の福島県郡山市では葬式(死者数)が有意に増えていますが、8割近くが避けている相馬や南相馬市ではそのような事ない(20)との現象も起きています。
福島県は福島産米のCMを流しています(21)。福島県白河の米は日本穀物検定協会の食味ランキングで5年連続、Aの評価を得ており、生育中期には無駄な稲茎を出来るだけ抑え、収穫に有効な稲穂を着実に確保し、ゆっくりと籾殻に栄養が届き美味しいお米です。(22)。福島県白河産米の全袋検査数は約52万件に達しました。(23)。福島県白河市も新米の季節です。でも福島県白河市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(24)を引用
図―8 福島産米が無い福島県白河市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
東京都中央卸売市場-統計情報検索
にて大分類⇒果実、中分類⇒リンゴ類で検索
(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島は安全ですか?
(3)
めげ猫「タマ」の日記 (=^・^=)が福島産を食べない10つの理由
(4)
日本国内の生産量 │ りんご大学
(5)
都道府県別桃(もも)収穫量ランキング | 日本一・ランキング 2014
(6)
統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
中の「10 果樹⇒福島県」
(7)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数13%増(対2010年1-9月)、会津は別
(12)
報道発表資料 |厚生労働省
(13)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(14)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(15)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(16)
福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(17)
フルーツを食す - 福島市ホームページ
(18)
東日本大震災関連情報ページ一覧 - 福島県ホームページ
(19)
めげ猫「タマ」の日記 福島県知事1年目の功罪
(20)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(21)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(22)
管内農畜産物 | JAしらかわ(白河農業協同組合)
(23)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月13日に閲覧
(24)
チラシ - ホーム
2015/11/13(金) 19:42:16
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福島県知事1年目の功罪
福島県内堀知事が2014年11月12日に就任してから今日(11月12日)で1周年になります。(=^・^=)なりに評価すると
・福島県政の基本は決断しない事
・風評被害対策は「福島県外」中心
・少子高齢化対策はナンパから
といった感じです。
1.福島県知事では異例の経歴
福島県知事が民選になってから福島県外出身者では二人目ですが、1人目の石原幹市郎氏は官選知事(1945年4月25日~1947年3月14日)を務めたあと、選挙で知事に選ばれ1947年4月12日~1949年11月30日を務めたので、最初から知事に選ばれた福島県外出身者の知事としては現知事が初めてです。また現知事は
総務省⇒福島県庁⇒県知事
になられましたが(3)、前述の石原幹市郎氏を除き政治家(概ね福島地方区の参議院議員)から知事に転身されています(1)。
2.福島県は6つ、県政の基本は決断しない事
(=^・^=)は福島県は6つだと思っています。原発事故前は4つでしたが(4)、原発事故によって人が住めない避難区域(5)が生まれ、交通が遮断されたので沿岸部が2つに分けらたと思います。
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域・旧避難区域は(5)による
図―1 (=^・^=)が考える福島県の地域分割
図に示す通り原発事故から4年8ヶ月経た今も国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を広い地域で超えています。ただ汚染の度合いは地域で大きく違います。中通り北部は西側の一部を除けばほとんどが除染が必要なレベルです。西側は奥羽山脈なので(9)、人が住む場所は概ね今も除染が必要なレベルです。一方で会津地方は絶対に安全かと言えばクマ、キノコなどの出荷制限も継続しており(10)疑問はありますが、少なくとも県北地域よりマシです。地域で汚染状況や避難状況が違えば復興に対する要求にも地域差が出て来ると思います。
福島県の2014年度の予算額は2兆2413億円でしたが決算額(歳出)は1兆9650億円で(11)予算の10%以上を使うことができませんでした。特に酷いのが災害復旧費で予算1,275億円に対し決算は589億円で半分以上が使え切れません。また土木費も予算2,210億円に対し決算は1,561億円で(11)約30%が使い切れていません。
以下に福島県の予算・決算額を示します。
※1(12)にて作成
※2 2014年までは決算(歳出)、2015年は9月補正予算まで
図―2 福島県の予算・決算額
福島原発事故後に急膨張しています。福島県には原発事故によってやらなければならないことが山積みになった結果だと思いますが、これだけ急膨張したらこれをすべて実行できるとは思えません。それが予算に比べて決算が少なくなったと結果だと思います。福島県の復興事業のうちどれを実施するかを決めるのは福島県でなく業者さんです。業者さんが受注した復興事業は実施されますが、受注を拒否された事業は実行されません。それだったら、予算規模を業者さんが受注できる規模まで減額し、優先度の高いものから確実に実施すればよいと(=^・^=)等は思うのでですが、そのような事はありません。福島からの報道によると、福島県知事は
「復興の実現には財源確保が必要不可欠。引き続き国に訴える。特に避難地域の帰還環境の整備、産業基盤の再構築に全力で取り組む。何より大切なのは復興を前に進めたいという県民の強い願いを形にしていくことだ」
と発言されたそうです(13)。使えるか分からなくともとにかく「予算」は確保する。あとは業者さんまかせって感じです。
福島復興の課題の一つに放射性廃棄物の処分問題があると思います。今(11月12日時点)、福島県議会選挙が行われていますが、候補者65人中32人が復興の最優先課題として、「中間貯蔵施設の用地確保」を挙げています(14)。除染で出た放射性廃棄物は中間貯蔵施設にとりあえず保管((=^・^=)は永久に保管になると思っていますが・・)することが決まっており(15)、双葉町・大熊町が受け入れを決めています(16)。福島の放射性物質廃棄物にはこの他に焼却灰や汚泥等の指定廃棄物があります(17)。国の計画では福島県冨岡町と楢葉町の境界付近の富岡町側にあるフクシマエコテッククリーンセンターで最終処分をする計画です。
※ Google Mapに加筆
図―3 フクシマエコテッククリーンセンターの周辺
これについて
・これ以上の負担は受け入れらないと拒否する。
・中間貯蔵施設への集約を要求する。
・条件付きで受け入れる
等の選択肢がありそうですが、福島県知事は決断していません。10月8日に環境大臣と会った際には
「市町村や住民とコミュニケーションを取り、いい形で環境回復を進めてほしい」
と話したそうです(18)。表向きは富岡町や楢葉町が決断するまでは動く気はなさそうです。冨岡町も楢葉町もなかなか決断はできないと思います。富岡町は早ければ2017年4月には帰還を開始したいようですし(19)、楢葉町は9月5日に避難指示が解除されたばかりです(20)。フクシマエコテッククリーンセンターを受け入れては住民の不安を駆り立て帰還に妨げになります。一方で、近隣の大熊町や双葉町は中間貯蔵施設を受け入れているので双葉町と大熊町だけに負担をかける訳にはいかないとの思もあるはずです。
このような県政になったのは、利害が対立する問題を関係者の了解なしに決断すると、事態が逆に悪化して福島県域復興の遅らせるとの判断があるとは思いますが、「県政の基本は決断しない事」で調整と予算獲得が知事の仕事だと思っているようです。
2.風評被害対策は「福島県外」中心
福島産を避ける行為については福島県内でも賛否両論があると思います。福島市が2014年に市民を対象にした調査では【家族に対して】の内部被ばくによる健康不安について8割以上の方が「大いに不安である」ないしは「やや不安である」と回答しています(21)。一方、福島県は福島産は「安全」であり、福島産を避ける行為は「風評被害」としています(22)。そこで福島県知事も福島産の風評被害を払しょくすべくPRイベント等の出ているようです。2014年10回(23)、15年6回(24)PRイベントに出ていますが、全て福島県外です。
福島産が安全かどうかは福島の方の中でも意見が分かれているようです。もし福島県知事が福島県内で福島産は安全、福島を避けるのは「風評被害」とPRしたら物議をかましそうですが、福島県外で売れるならそれだけ福島県民の福島産リスクは低下するので反対する人はいないと思います。ただPRが効果を上げているかは疑問です。モモの出荷量は山梨県が第一位で、福島県が二位です。この二県で日本のモモの半分以上を出荷します(25)。以下に山梨と福島のモモ価格を示します。
※(26)を転載
図―4 福島産と山梨産のモモ価格
原発事故後にひらいた山梨産との価格差は開いたままです。それどころか
2014年 △156円
2015年 △158円
で(26)、現知事になってから価格差が僅かですが広がっています。同じ事がいちご(27)、サクランボ(28)、ナシ(29)でも起こっています。いまはリンゴがシーズンですが(30)、リンゴも同じ事になると思います。
3.少子高齢化対策はナンパから
福島県知事は就任1周年のインタビューで
「本県は人口減少が全国で最も厳しい状況にある。復興と合わせて地方創生を進めていくことが最重要課題といっても過言ではない。策定する県の総合戦略に基づき、新産業を担う人材育成や若者の地元定着などに取り組む」
と語られています。少子高齢化対策は急務のようです。以下に福島県の2015年3月から9月の社会的動態(転入者―転出者)を示します。
※(31)を集計
図―5 原発事故後5年目3から9月の社会的動態
中年男は増えているのですが、20代前半の女性は大幅に減っています。以下に20代前半の社会的増減を示します。
※(31)を集計
図―6 各年3から9月の20代前半の社会的動態
男性の減少はだいぶ収まった感じはありますが、女性の減少は収まりません。このままでは福島は男だけになりカップルが誕生しません。
福島県知事は思い切った手に出ました。2015年8月5日に開かれた女子大との地域交流会に知事自らが出席されたそうです(32)。これは(=^・^=)の想像ですが、この機会に福島に興味を持っていただっき、将来は福島定住につながればととの行動だと思います。福島の少子高齢化対策は福島県外の若い女性を福島に連れ込むナンパ政策からのような気がします。
この試みは成果があったようです。知事が参加されたイベントではありませんが、他のイベントで福島を訪れた女子大生が福島に興味を持ち移住したそうです(33)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
福島県県知事の1年を見ていると福島県民の放射能に対する不安は取り除けなかったと思います。仕方がないことです。福島県が福島産は安全だとする根拠になっている福島県の検査は(34)おかしなところが多々あります(35)。福島産米を避けている方が半数以下の福島県郡山市では葬式(死者数)が有意に増えていますが、8割近くが避けている相馬や南相馬市ではそのような事はありません(36)。
福島県は福島産米のCMを流しています(37)。福島県鏡石町あたりは日本有数の米どころで、阿武隈川流域の肥よくな大地と奥羽山系・阿武隈山系の豊かな清流に恵まれ、米づくりには理想的な環境です。この恵まれた環境で「米作りの達人」が心をこめて作ったおいしいお米ができます(38)。鏡石町は毎年のように田んぼアートを作っていますが、今年の稲刈りが終了したそうです(39)。福島県鏡石町産米の全袋検査数は12万件を超えました。(40)。鏡石町では田んぼアートは終りましたが、その代わり美味しい新米が採れたようです。福島県は米も含め福島産は安全だと主張しています(22)。でも福島県鏡石町のスーパーのチラシには米を含め福島産はありません。
※(41)を引用
図―7 福島産が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県鏡石町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県知事一覧 - Wikipedia
(2)
石原幹市郎 - Wikipedia
(3)
内堀雅雄 - Wikipedia
(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)
奥羽山脈 - Wikipedia
(10)
食品中の放射性物質の検査結果について(第955報) |報道発表資料|厚生労働省
(11)
決算関係資料 - 福島県ホームページ
中の「26年度決算関係資料⇒•予算執行説明資料 [PDF 2.13MB] 」
(12)
予算・決算 財政構造改革プログラム 中期財政見通しをお知らせします。 - 福島県ホームページ
(13)
復興実感に全力 就任1年 内堀雅雄知事に聞く | 県内ニュース | 福島民報
(14)
県議選 立候補65人本社アンケート 「中間貯蔵用地」が最多 | 県内ニュース | 福島民報
(15)
中間貯蔵施設について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(16)
中間貯蔵施設に係わるこれまでの動き|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(17)
福島県内の指定廃棄物について|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(18)
処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(19)
帰還計画、年度内に協議 外部委員の検討委設置 富岡町 | 東日本大震災 | 福島民報
(20)
避難指示解除に係る町長メッセージ|楢葉町公式ホームページ
(21)
「第2回放射能に関する市民意識調査」の結果をお知らせします - 福島市ホームページ
(22)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(23)
平成26年度 トップセールス・国内外への訪問 - 福島県ホームページ
(24)
平成27年度 トップセールス・国内外への訪問 - 福島県ホームページ
(25)
都道府県別桃(もも)収穫量ランキング | 日本一・ランキング 2014
(26)
めげ猫「タマ」の日記 今年(2015年)も低迷、福島モモ価格、山梨との価格差広がる
(27)
めげ猫「タマ」の日記 福島のイチゴは3%下落、でも全国平均は11%上昇―当然の結果です―
(28)
めげ猫「タマ」の日記 福島・サクランボ価格、2年連続山形に及ばず
(29)
めげ猫「タマ」の日記 今年も低迷・福島ナシ価格(8,9月)・全国との価格差は広がる。当然の結果です。
(30)
「福島Uりんご」選手が収穫石川 風評払拭へアシスト | 県内ニュース | 福島民報
(31)
福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(32)
知事の動き(平成27年8月) - 福島県ホームページ
(33)
原発事故で陶芸家離散…窯継承へ女子大生奮闘 河北新報 2015年11月08日
(34)
ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ
中の「・ 第12版 平成27年 8月 3日発行 [PDFファイル/7.32MB] 」
(35)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島・リンゴ主産地の検査は1件、福島県は「検査されていて安全」―
(36)
めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(37)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(38)
めげ猫「タマ」の日記 - FC2 BLOG 管理ページ
(39)
かがみいし2015田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県]
(40)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月12日に閲覧
(41)
イオンスーパーセンター | ネットチラシ
2015/11/12(木) 19:44:13
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福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
福島県郡山市の10月中の人口動態が発表されました(1)各年3月から10月の8ヶ月間の死者数で比較してもました。
福島県郡山市の死者数は
原発事故前の2010年3-10月 1,884人
原発事故後5年目の2015年3-10月 2,076人
で約10.2%増えています。偶然に起こる計算したら約0.2%なので、およそ偶然とは思えません。
同じ福島県内でも相馬・南相馬市の3-9月の死者数を集計したら
原発事故前の2010年3-9月 982人
原発事故後5年目の2015年3-9月 924人
で減っていますが、統計的な差はありません(2)。
福島県郡山市では鼻血は知りませんが(3)、葬式(死者数)は確実に増えています。
福島県郡山市は福島県内陸の中央にある市です。
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による。
図―1 福島県郡山市等
図に示す通り福島市は原発事故から4年8ヶ月経っても国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を広い地域で超えています。
以下に2014年度産米の全袋検査数を示します。
※(8)を集計
図―2 福島県産米全袋検査数(上位6市)
郡山市の全袋検査数は150万袋で福島県随一です。以下に地図(9)で調べた郡山市の田んぼの位置を示します。
※1 凡例は図―1に同じ
図―3 郡山市の田んぼ
市街地の西側と北側には広大な水田地帯が存在しますが、そこはの大部分の放射線量は国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えています。福島県郡山市のお米は放射能汚染地帯で作られています。
平田病院の発表によると(10)と福島県郡山市在住の208人に福島産米を避けているかとの質問をしたら、Yesと答えたのは半数以下の89人でした。以下に他の市の回答も示します。
表―1 「福島産米を避けていますか?」の回答結果
郡山市民の健康状態が気になるところです。郡山市の10月中の人口動態が発表になったので、各年3-10月中の死者数を集計してみました。
※(1)を集計
図―4 郡山市の死者数(各年3-10月)
原発事故前の2010年3-10月 1,884人
原発事故後5年目の2015年3-10月 2,076人
で約10.2%増えています。偶然に起こる計算したら約0.2%なので、およそ偶然とは思えません。
表-1に示すように相馬市や南相馬市では8割近い方が福島県産米を避けると回答しています。9月までの結果ですが、福島県の発表から(11)こちらを調べたら
原発事故前の2010年3-9月 982人
原発事故後5年目の2015年3-9月 924人
で減っていますが、統計的な差はありません(2)。
福島産米をあまり避けていない福島県郡山市では死者数が有意に増えていますが、多くの方が避けている相馬市や南相馬市ではそのようなことはありません。これは明確な事実です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
郡山市の他にいわき市も10月中の人口動態を発表しています(12)。以下かに郡山市・いわき市(各年3-10月)および相馬市・南相馬市(各年3-9月)死者数を示します。
表―2 郡山・いわき・相馬・南相馬の死者数
※1 郡山市は(1)を各年3-10月について集計
※2 いわき市は(12)を各年3-10月について集計
※3 相馬市・南相馬市は(11)を各年3-9月について集計
表―1の福島県産を避ける割合と表―2の死者数の増加率をプロットしてみました。
※表ー1、表ー2より作成
図―5 福島県産を避ける割合と死者数の増加率
こんなデータがあっては福島の方は不安だと思います。
福島県喜多方市は図―2に示すように福島県第二位のお米の産地です。福島県は福島産米のCMを流しています。そこには喜多方市の農家産を出演しています(13)。福島県喜多方市付近の米は一等米比率は9割を超える高品質な米だそうです(14)。福島県喜多方市産米の全袋検査数は50万件を超えました。(8)。福島県喜多方市も新米の季節です。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには米を含め福島農産物はありません。
※(15)を引用
図―6 福島産農産物が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の検査結果を示します。
表―3 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
郡山市の現住人口/郡山市
(2)
めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。
(2)
神戸新聞NEXT|医療ニュース|福島の鼻血「内部被ばくか ...2014/07/14
(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(9)
地理院地図
(10)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(11)
福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(12)
地区別世帯数・男女別人口|いわき市
(13)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(14)
JA会津いいで | 農畜産物
(15)
ヨークベニマル/お店ガイド
(16)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
2015/11/11(水) 19:41:45
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島・リンゴ主産地の検査は1件、福島県は「検査されていて安全」―
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。
①検査数1,488件中3件の基準値超え(全体の0.21%)
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大210ベクレル(新潟県産チャナメツムタケ)。
③基準超の食品が岩手、福島、新潟で見つかっています。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年11月2週)
色分けは以下の通りです。
赤
マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙
出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄
基準値超えの食品が見つかった県
1.茨城のマダラからはセシウム、福島は26件全数ND
茨城県が検査した茨城県沖のマダラからセシウムが見つかりました(3)。8月以降に採れた茨城と福島のマダラの検査結果を見たら
茨城県が検査した茨城沖マダラ 検査5件中2件でセシウム入り
福島県が検査した福島沖マダラ 検査26件全てセシウムみつからず
です。検査結果だけみれば福島のマダラのほうがセシウムが低くなっています。汚染源の福島第一がある福島が低いとは到底考えられません。偶然に起こる確率を計算したら0.1%なので、偶然は考えられません。どちらかの検査が間違っています。福島県漁連の検査で福島県いわき市沖から獲れたヤナギダコから1キログラム当たり15.5ベクレルのセシウムが見つかったに、福島県の検査では254回、連続で検出限界未満(ND)だったことは先週の記事に書いた通りです(4)。福島県の検査は福島県漁連や茨城県の検査に比べ低くでる検査です。
福島産は他より値が低く出る検査で安全とされ出荷されます。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表ー1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(7)による。
2.福島産リンゴ主産地の検査は1件、福島県は「検査されていて安全」
福島ではリンゴの主力品種のサンふじ(8)の収穫がはじっまたそうです(9)。福島はリンゴの季節です。以下に福島のリンゴの生産量を示します。
※(10)を作成
図―2 福島県のリンゴの生産量(2006年)
図に示す通り福島のリンゴはどこでも取れる訳でなくその約半分を福島市で生産しています。以下に福島市等の位置を示します。
※1(11)の数値データを元に(12)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(13)による
図―3 本記事で扱う市や町
福島県のリンゴの主産地の福島市は福島原発事故によって放射性物質が降り注ぎ4年8ヶ月が経過した今も広い地域で国が除染が必要だとしている毎時0.23ミリシーベルト(14)を超えています。確り検査して欲しいものです。厚生労働省の発表(1)や福島県が提供する検査データ検索サイト(15)で福島市産リンゴの検査結果を確認したら、たった1件です。それでも福島県は福島産リンゴは検査で安全が確認されたと主張しています(16)。
福島県白河市は福島市に図ー3に示すように福島市に比べればセシウム汚染はマシです。白河市のリンゴ生産量は687トンで福島市の20分の1以下です。それでも白河市のリンゴは今年は6件で福島市産の1件の6倍です。福島県に検査能力が無いわけではなさそうです。
福島産はセシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされ出荷されます。
3.新地町のギンナンのセシウムが急上昇
福島県新地町産のギンナン1キログラム当たり34ベクレルのセシウムが見つかりました。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
図―4 新地町産ギンナンのセシウム濃度
図に示す通り原発事故直後を含めこれまでの歴代2位です。しかもしばらくは検出限界未満(ND)が続いていました。
福島産は低い値が出ていても突然に上昇することがあります。
今週、岩手県奥州市産ソバから基準値を超える1キログラム当たり190ベクレルのセシウムが見つかりました(3)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
図―5 岩手県奥州市産ソバのセシウム濃度
こちらもしかもしばらくは検出限界未満(ND)か低い値が続いていましが、突然に上昇し基準超えです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表
)を参照ください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
これでは福島の方は心配だと思います。まして福島では福島産米を避けていない場所では葬式(死者数)が増えています(17)。
福島県は今、福島産米のテレビCMを流しています(18)。福島県郡山市産米の全袋検査数は108万件を超え、福島県随一です(19)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」といって美味しくて安全だと郡山市は主張しています(20)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
※(21)を引用
図―6 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省
(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第955報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月1週)―福島いわき・ヤナギダコから16ベクレル、福島県の検査は254件連続ND―
(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(8)
ふじ (リンゴ) - Wikipedia
(9)
真っ赤な実 上々 福島 サンふじ収穫始まる | 県内ニュース | 福島民報
(10)
統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(11)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(12)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(13)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(16)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)
めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。
(18)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(19)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
を11月8日に閲覧
(20)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(21)
2015年11月8日(日)〜11月11日(水)までの鎌倉屋折込チラシ
テーマ:
どうでもいい報告
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2015/11/10(火) 19:46:56
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