めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(11月5週)―排水路から法令限度を超える汚染水が海へ―

 福島第一原発汚染水の11月5週(11月23日から29日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋と港湾の境目からは21ベクレルの全ベータ
 ②地下水バイパス井戸からは排水基準を超えた放射性物質
 ③海岸付近の井戸からは過去最高濃度の放射性物質
 ④福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
 ⑤サブドレンからとトリチウム放出量は69億ベクレル超

1.外洋と港湾の境目からは21ベクレルの全ベータ
 原発事故から4年8ヶ月以上になりましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
  ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

.外洋と港湾の境目の「港湾口」からは1リットル当たりで
  セシウム  1.5ベクレル 
  全ベータ 21ベクレル
見つかっています。直ぐ先は外洋ですので、そのまま「外洋」に拡散します。
以下に南放水口付近の放射性物質濃度を示します。
低下の気配が無い南放水口付近の放射性物質濃度
※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―2 南放水口付近の放射性物質濃度

 事故から4年8ヶ月以上が経過しましたが下がる気配がありません。

2.地下水バイパス井戸からは高濃度の放射性物質
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(7)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(8)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(9)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた放射性物質が見つかる地下水バイパスと山側の井戸
 ※1 (8)(9)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―3 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。このうち地下水バイパスNo10井戸のトリチウム、1リットル当たり2,900ベクレルで排水基準を超えています。これについて東京電力は他の井戸から汲み上げた水で薄めて(混ぜて)海に流します(10)。

3.海岸付近の井戸からは過去最高濃度の放射性物質
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる福島第一の海岸
※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―4 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち以降は1リットル当たりでNo3-4のトリチウム3,400ベクレルが過去最高(新記録)です(11)。以下にNo3-4井戸のトリチウムの推移を示します。
突然の急上昇が続くNo3-4井戸のトリチウム
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 No3-4井戸のトリチウム濃度

 今年の7月位から突然に上昇しただし過去最高(新記録)です。これからが心配です。

4.福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
  福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(12)を転載
 図―6 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。1リットル当たりでセシウム137の法令限度は90ベクレル、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(2)。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(6)、、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。このうちK排水路では法令限度を超えた汚染水の流れが確認されています。 
 以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
法令限度を超えた汚染水が流れ海にそそぐK排水路
 ※(13)を集計
 図―7 K排水路の放射性物質濃度

 法令限度を超えた放射性物質を含む汚染水が度々流れています。東電の発表(20)を見ると排水路は遮水壁を超えて海に繋がっているので、「海側遮水壁」が完成しても排水路の汚染水はブロックされません。

5.サブドレンからとトリチウム放出量は69億ベクレル超
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(14)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(15)ほぼ2ヶ月半が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(16)(17)、濃度×排出量で累積のトリチウム累積の排出量を求めてみました。
69億ベクレルを超えたサブドレンのトリチウム累積排出量
 ※(16)(17)を集計
 図―8 サブドレンの累積排出量

 累積で約69億ベクレルを超えました。
 そしてもう一つ気になることがあります。以下にサブドレイン放流水のトリチウム濃度を示します。
他より低く出る東電サブドレンのトリチウム測定結果
図―9 サブドレンのトリチウムの測定結果

濃度は東京電力と他の機関(東電は第三者機関と呼ぶ)で二重に測定されています。東電の測定が低く出ています。



<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)と 図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表②)を参照ください。
 原発事故から4年8ヶ月以上も過ぎましたが、福島第一から海への汚染水漏れは続いています。それでも東京電力は福島産を避ける行為を「風評被害」だと主張しています(18)。まして福島産米を避ける人が多い相馬や南相馬市では葬式(死者数)が増えていないのに、避ける人が半数以下の郡山市・三春町では増えています(19)。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県のリンゴ出荷量は23,000トンで全国2位のモモ(出荷量26,500トン)とそれ程には変りません(20)。福島のリンゴは今がシーズンです(21)。福島県は福島産リンゴは安全であると主張しています(22)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―10 福島産リンゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ


 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月4週)―港湾内の放射性物質濃度・再上昇、海側遮水壁の効果見えず
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」および「南放水口・排水路」を11月322日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(8)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(9)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(10)2015年11月26日地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 78.0KB)
(11)2015年11月24日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 479KB)
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(13)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果」
(14)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(15)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(16)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(17)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(18)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(19)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。―原発事故5年目―
(20)3 統計からみた福島県の果樹産業
(21)食べ頃カレンダー
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2015/11/29(日) 19:51:51|
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トラブルいっぱい福島原発(11月4週)―地下水ドレン水・浄化できず―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、11月4週(11月22日から28日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.放射性廃棄物容器(HIC)から汚染水が噴き出す
 福島第一でタービン建屋からくみ上げた汚染水を幾つかの処理装置で放射性物質を荒どりして最終的に「処理水」としてタンクに保管されます。荒どりの過程で「カス」が出ます。

福島第一汚染水処理の流れ
 ※(2)(3)(4)にて作成
 図―1 福島第一原発の汚染水処理の流れ

このカスは東電がHICと呼ぶ容器に納められます。
放射性物質格納容器外観
 ※(5)を引用
 図ー2 放射性廃棄物容器(HIC)の外観

HICに入れられた「カス」の放射線は非常に高くなります。放射線は分子を分解し、例えば水に当てると水素などのガスが出てくるそうです(6)。HIC内のカスは汚染水から分離したものですから「水分」を含んで居ます。実際にHIC内では水素が発生しています(7)。このままだとHIC内に水素が溜り「水素爆発」なんてことも想定されます。このような事を避けるためだと思いますが、HICの蓋はガス抜き用の孔(ベント孔)を開ける設計になっているそうです(7)。ガスが噴き出すなら、それに伴い汚染水も噴き出すそうです(8)。そのため東電は定期的に点検しているようですが、新たに一つのHICから汚染水が噴き出しているのが見つかりました(9)。
 汚染水処理が続く限りこの容器は増え続け延々と点検が続きます。

2.多核種除去装置(ALPS)から汚染水漏れ
 11月25日に高性能多核種除去設備(ALPS)を下請けさんが水洗いしていたら高所にあるベント配管(空気抜き配管)より洗浄水が漏れ出しました。漏れた水はALPS建屋の床に約1m×1mの範囲で飛散しました(9)。
 東電は漏れた水を「洗浄水」と呼んでいますがALPSは高濃度の汚染水を扱う設備ですので、中は汚染されているはずです。「洗浄水」といえどもALPSで使えば(=^・^=)は立派な「汚染水」になると思います。
 なおALPSのベント配管(空気抜き配管)からの汚染水漏れは11月2日にも起きているので(10)、今月は2回目です。以下にALPSのベント配管を示します。
 上部から汚染水漏れを起こしたALPS
 ※(10)をキャプチャー
 図―3 ALPSのベント配管

3.地下水ドレン水・浄化できず
 海側遮水壁は福島第一の海岸の傍に、海水を通さない壁を作り海に流れ込んだ汚染地下水をブロックして海に広がらないようにするものです(11)。
海側遮水壁と地下水ドレン
 ※(11)にて作成
 図―4 海側遮水壁の概要

 海側遮水壁は10月26日に完成し(12)、ほっておくと溜まって溢れ出すので汲み上げて海に流す必要があります。今は消えてしまいましたが福島からの報道によるとその量は毎日400トンです(13)。東京電力は汲み上げるシステムも含め「地下水ドレン」と命名しています(12)。
 海側遮水壁内側の水位が上昇し満タン状態になったので、11月5日から汲み上げを始めたそうです。
水位が上昇し汲み上げをせざるを得なくなった海側遮水壁内側
 ※1(14)を抜粋・編集
 ※2 色違いが測定点(複数)の違い
 図―5 上昇する海側遮水壁内側の水位

  以下に海側遮水壁内側2地点のトリチウム濃度を示します。
排出基準値以上で推移する海側遮水壁のトリチウム濃度

 ※(15)を集計
 図―6 海側遮水壁内側2地点のトリチウム濃度

 海側遮水壁の工事は9月10日から最終の工事が始まりました(16)。それ以前は概ね1リットル当たり1000ベクレル以下でしたが、工事が進むにつれ上昇し3000ベクレル程度になっています。サブドレンも地下水ドレンもトリチウムの排出基準は1リットル当たり1500ベクレルです(17)。東京電力はトリチウムは浄化できないと明言しているので(18)、汲みあげて海に流すこともできません。本来は浄化装置を通して海に流すはずでしたが、海に流せなくなりタービン建屋に入れたようです。
 東電の発表を集計すると11月5日から23日の19日で
  タービン建屋に移送      724立方メートル
  後で海に流す集水タンクへ移送 150立方メートル
  合計             874立方メートル
で大部分がタービン建屋の送られ、新たな汚染水増加の要因になりました。
 19日で874立方メートルなので、1日当たり46立方メートルです。でも当初の見込みでは海側遮水壁内側に1日に400立方メートル(トン)が流入するはずでした。残りの354立方メートルが行方不明です。(=^・^=)は海側遮水壁で汚染水の流れが堰き止められたので、脇から漏れたと思います。
汚染水の海洋流出新ルート
 ※(19)に加筆
 図-7 (=^・^=)が想像する新たな汚染水海洋流出ルート

 以下に港湾口の全ベータ濃度の昨年との比較を示します。
去年見つからなかった全ベータが今年は見つかる港湾口
 ※(15)を集計
 図―8 港湾口の全ベータ濃度

 海側遮水壁が出来た後も去年(2014年)の同時期には見つからなかった

4.データ掲載は濃度が上がる前まで
 2015年11月26日に廃炉・汚染水対策チーム会合 第24回事務局会議が開かれました(13)。その中で、海側遮水壁の効果を示すデータとして図ー3に示す「1~4号機取水口内南側」を記載していました。
放射性物質濃度が下がったと喧伝する東電資料
 ※(14)を抜粋・編集
 図―9 海側遮水壁が効果があったとする東電データ

 東電のデータは11月26日の会議なのに、9日前の11月17日で終わっています。おかしいと思い最新のデータをプロットしてみました。
再上昇した1~4号機取水口内南側の放射性物質濃度
※(15)を集計
 図ー10 1~4号機取水口内南側の放射性物質濃度

 東電のデータが終わっている2日後の11月19日には1リットル当たりで
  セシウム134  8.7ベクレル
  セシウム137 28ベクレル
  全ベータ    56ベクレル
との(19)と割と高い値が出ています。東電は海側遮水壁の効果を喧伝したいようですが、3項と合わせてみるとあまり効果がみられないのが実態のようです。

5.海側壁が地下水の圧力で傾く
 図ー5に示すように海側遮水壁内側の水位が上昇しています。その結果、海側遮水壁に圧力が加わり海側遮水壁が傾き、舗装にひび割れができたそうです
海側遮水壁の傾きを発表する東電資料
 ※(20)を抜粋
 図―11 水位上昇により海側遮水壁が傾き、舗装にひび割ができたと発表する東電

 海側遮水壁が傾いた結果、舗装面との間にできたようです。
傾いて隙間ができた海側遮水壁と舗装面
 ※(21)を引用
 図―12 舗装面と海側遮水壁の間にできた隙間

 以下にひび割れの様子を示します。
海側遮水壁の傾きで割れが生じた舗装面
※(21)を引用
 図ー13 舗装面にできた割れ目

 東電の会見を聞いていると(22)、当初より想定される事ですが「鋼材を補強中」の事ですし、(=^・^=)は従前に海側遮水壁が傾くかもしれないなど東電の発表を知らないので本当かなと思います。
 この件は福島では11月25日に発表されたそうです(23)。でも全国に向けて発表したのは資料(20)の日付に有る通り11月26日です。

6.タンクの増設が遅れます。
 福島第一では図ー1に示すように原子炉やタービン建屋に地下水が流れ込み、汚染水が増え続けています。
日々増え続ける福島第一汚染水
※(24)を集計
 図―14 日々増え続ける福島第一原発汚染水

 2014年11月26日から2015年11月27日のほぼ一年で約20万立方メートルの汚染水が増えています。汚染水タンクもこれに合わせ増設しなければ、汚染水は溢れてしまいます。
 東電は11月26日に汚染水タンクの増設が遅れるとの発表をしました(14)。以下に様子を示します。
大幅な遅延が確定した福島第一の汚染水タンク増設計画
※(14)を集計
 図―15 福島第一タンク増設計画

 今年4月の計画(14)を集計すると当初計画では2015年4月から16年3月の1年間で約20万立方メートルの汚染水タンクを増設する予定でしたが、見直し後の計画では約12万立方メートルと半減しています。図は最後に大幅に増えるように見えますが、予定は2017年10月以降です。東電の発表で完成日付が明示されているのは2017年9月までで、2015年12月から9月までに増設計画があるのは約10万立方メートルで現行の汚染水増加量には追い付きません。

7.サブドレン2ヶ月半、効果は見えず
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(18)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(25)ほぼ2ヶ月以上が経過しました。効果を見る為に9月3日以降の汚染水増加量を去年(2014年)と比較してみました。
サブドレン稼働後も去年と変わらない福島第一の汚染水増加量
 ※(24)を集計
 図―16 福島第一の汚染水増加量

 サブドレンが稼働していない昨年より汚染水に比べ汚染水増加量が明確に減っていると言えないと思います。いまのところサブドレンの効果は見えません。6項で記載した通り汚染水タンクの増設計画は現行の汚染水増加ペースに追い付けません。このままでは溢れさせるか、マシな汚染水から海に流すしかありません。

8.汚染水タンクはパンク寸前
 図ー14に示す様に福島第一では日々汚染水が増えています。6項に示すように汚染水タンクの増設計画は大幅に遅れそうですし、7項に記載した通りサブドレンが効果があったとも言い難い状態です。以下に図―1に示す汚染水処理の最終段に当たる「処理水」の容量とタンク容量を示します。
容量は増えてもタンクが増えない処理水
 ※(24)を集計
 図―17 処理水の容量とタンク容量

 容量は増えていますが、タンク容量はあまり増えていません。タンク容量―処理水の量を空き容量としてその推移を示します。
どんどん減っていく処理水タンクの空き容量
 ※1(24)を集計
 ※2 最終の点は11月20日時点の東電想定
 図―18 処理水タンクの空き容量

 このまま行けば来月早々には処理水タンクが一杯にになり、多核種除去設備(ALPS)の全面停止に追い込まれそうです。

9.福島第一の駐車場が足りない
 福島第一では7千名程度の下請けさんが働いています。東電が福島第一原発で働く下請けさんにアンケートを実施し、6、527人の下請けさんから回答があったそうです(26)。
 福島第一には公共交通機関がないので、車で通勤するしかありません。気になるのが駐車場ですが東電のアンケートでは、
「構外駐車場が足りない」と1,273人(19.5%)と回答しています。Googleマップで見ると、汚染水タンクと駐車場は隣接しているように見えます。
駐車場と汚染水タンクが隣接する福島第一構内
 ※Google Mapを引用
 図―19 隣接する駐車場と汚染水タンク

 (=^・^=)が想像するに、どちらも平で主な仕事場や汚染水源である原子炉・タービン建屋近くが適しています。汚染水タンクにするか駐車場にするか厳しい選択があるようです。
 福島第一には今年、食堂ができました(27)。材料には風評被害払拭との理由で福島産を使うそうです(28)。下請けさんが利用するか興味があります。アンケートの結果によると利用すると答えたのは全体の2割程度の6,527人中1,445人でした(14)。あまり評判がよくないようです。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)とこちら(ブログ図表②)を参照ください。それと長くなってすいません。それだけトラブルが多いのです。トラブル続きの福島第一、福島の方は不安だと思います。まして福島産米を避ける人が多い相馬や南相馬市では葬式(死者数)が増えていないのに、避ける人が半数以下の郡山市・三春町では増えています(29)。
  福島市のモモの出荷量は11,500トンで全国2位の出荷量ですが、リンゴの出荷量はモモより多く14,700トンです(30)。福島市にとってリンゴもモモも大事な果物です。福島のリンゴは今がシーズンです(31)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(32)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図―20 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月3週)―地下水バイパス止まる―
(2)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(3)原子炉の安定化|東京電力
(4)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(5)東京電力 写真・動画集| 保管中のHIC上の水たまりについて
(6)放射線分解(ホウシャセンブンカイ)とは - コトバンク
(7)第35回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料2 HIC上のたまり水発生の原因と対策の検討・実施状況【PDF:2MB】」
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―
(9)2015年11月25日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月1週)―汚染水漏れ2件―
(11)側遮水壁|東京電力
(12)2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一・地下水ドレンて運用できるの?
(14)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2015年11月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第24回事務局会議)
(14)中の「【資料3-1】汚染水対策(9.18MB)」
(15)報道配布資料|東京電力中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(16)2015年9月9日海側遮水壁閉合作業について(PDF 519KB)
(17)サンプリングによる監視|東京電力
(18)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(19)2015年11月20日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 681KB)
(20)2015年11月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合後の埋立地舗装面等の状況について(PDF 535KB)
(21)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合後の埋立地舗装面等の状況について
(22)【11月26日】東京電力「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見 - 2015/11/26 18:00開始 - ニコニコ生放送
(23)海側壁が地下水の圧力で傾く 東電「遮水性能に問題ない」:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(25)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(26)(14)中の「【資料3-7】労働環境改善(3.72MB)」
(27)大型休憩所における食事提供の再開予定(PDF形式:211KB)
(28)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(29)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。―原発事故5年目―
(30)統計データ
(31)食べ頃カレンダー
(32)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(33)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2015/11/28(土) 19:44:16|
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知事交代も効果無し!若い女性が逃げて行く福島県

 現福島県知事が就任されてから今月12日で1年になりました(1)。福島県の県政の重要課題に人口減対策があると思います(2)。(=^・^=)は若い女性の福島脱出を防止するのが重要な施策だと思います。10月中の福島県の人口動態が発表になったので(3)20代前半女性の社会的増減(転入者―転出者)を纏めてみました。
 現知事の就任後1年(2014年11月~15年10月)△1716人減
 前知事の退任前1年(2013年11月~14年10月)△1779人減
で殆ど改善されていません。それでも福島県は人口ビジョンを発表し、社会的増減を「0」にすることを掲げています(4)。できるんですかね?
 福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(5)(6)(7)。多くの方が福島を逃れたと思います。福島からは今も4万4000人以上の方が福島県外に避難されています(8)。この他に福島に見切りをつけて福島から転居してしまう方もいると思います。以下に前福島県知事の最後の1年間の2012年11月から14年10月までの年齢別の社会的動態(転入者数―転出者を)示します。
前知事時代は減る若い女性、増える中年男
 ※(3)を集計 
 図―1  前知事の退任前1年(2013年11月~14年10月)の福島県の社会的動態

 中年男は増えていますが20代前半の女性の減少が顕著です。20代前半の女性が去ればそのうち子供が生まれなくなり、福島の未来は無くなります。福島の未来にとって最も重要な方々です。彼女達の福島から逃走を止めることは前知事から現知事が引き継いだ重要課題の一つだと(=^・^=)は思います。成果を出せたか気になります。以下に現福島県知事の就任後1年間の2014年11月から15年10月までの年齢別の社会的動態(転入者数―転出者を)示します。
知事が変わっても減る若い女性、増える中年男
 ※(3)を集計
 図ー2 現知事の就任後1年(2014年11月~15年10月)の福島県の社会的動態

 同じように中年男は増えていますが、20代前半の若い女性は減っています。20代前半女性の社会的増減(転入者―転出者)を纏めてみました。
 現知事の就任後1年(2014年11月~15年10月)△1716人減
 前知事の退任前1年(2013年11月~14年10月)△1779人減
で殆ど改善されていません。
 以下に各年3月から10月の20代前半の社会的動態を示します。
改善のきざしが弱い福島からの若い女性の脱出
 ※(3)を集計
 図―3  各年3月から10月の20代前半の社会的動態

 福島原発事故直後に比べ、男性はそれなりに改善しましたが、女性のあまり改善していません。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
(=^・^=)は福島のスーパーのチラシをネットで良く拝見させていただくのですが、福島産は稀にしか載っていない気がします。 
 福島県のリンゴ出荷量は23,000トンで全国2位のモモ(出荷量26,500トン)とそれ程には変りません(9)。福島県二本松市のリンゴは今がシーズンです(10)。福島県は福島産リンゴは安全であると主張しています(11)。でも今日見た福島県二本松市のスーパーのチラシにはリンゴを含め福島産はりません。
他県産はあっても福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 ※(12)を引用
 図―4 福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 理由は想像するしかありませんが、福島のスーパー方は福島産はチラシに載せても集客に繋がらない魅力のない商品だと考えているようです。福島には福島産を避けなければならない事情があるようです。
 このような福島から出て行きたくなるのは当然だと思います。20代前半は学校を卒業し社会に旅立つ時期です。後の長い人生を考えれば福島からでなく新天地からの出発を選んでも不思議はありません。まして福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(13)以前にキャプチャー
 図―5 福島の綺麗な女性

 新天地でも歓迎されます。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)<福島知事1年>復興・創生へ財源確保図る | 河北新報 ...2015/11/11
(2)地域創生・人口減少対策本部 - 福島県ホームページ
(3)福島県の推計人口(平成27年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)(2)中の「第6回福島県地域創生・人口減少対策有識者会議⇒資料1-1 福島県人口ビジョン(案)【概要版】 [PDFファイル/265KB]および資料1-2 福島県人口ビジョン(案) [PDFファイル/6.91MB]」
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(7)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(8)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(9)3 統計からみた福島県の果樹産業
(10)羽山のリンゴ(ふじ) - 二本松市ウェブサイト
(11)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(12)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
(13)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中にあった「2015年11月4日放送」
  1. 2015/11/27(金) 19:46:34|
  2. -
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―宮城・亘理のスズキは23ベクレル、福島・相馬は8件全数ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。
  ①検査数1,704件中8件の基準値超え(全体の0.5%)
  ②平均は、1キログラム当たり3.1ベクレル、最大740ベクレル(宮城県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が宮城県で見つかっています。
原発事故から4年8ヶ月以上過ぎても見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年11月4週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.宮城・亘理のスズキは23ベクレル、福島・相馬は8件全数ND
  宮城県亘理町は宮城県沿岸部南部にある町です(7)。一方、福島県相馬地方は福島県沿岸部の北部の地域(8)で近くにあります。
近い位置にある宮城県渡里町と福島県相馬地方
※1(9)の数値データを元に(10)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(11)による
 ※3 亘理町は(7)による
 ※4 相馬地方は(8)による
 ※5 イチゴマークはイチゴの検査実施市町村を示し(1)(12)による。
 ※6 旧大里村の位置は(13)による。
 図―2 本記事で扱う市町村や地域

 宮城県亘理町産のスズキから1キログラム当たり23ベクレルのセシウムが見つかりました。福島県の相馬地方の結果が気になります。以下に過去半年間の宮城県亘理町と福島県相馬地方のスズキの検査結果を示します。
宮城・亘理に比べ大幅に低い福島・相馬産スズキの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 図―3 宮城県亘理町と福島県相馬地方のスズキの検査結果

 図に示す通り宮城県亘理町産スズキからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島・相馬のスズキは全数が検出限界未満(ND)です。纏めると
 宮城県亘理町
  検査19件中17件でセシウムが見つかり、最大1キログラム当たり27ベクレル
 福島県相馬地方
 検査8件全てが検出限外未満
どう見ても検査結果だけ見れば、福島・相馬のスズキの値が低くなっています。偶然に起こる確率を計算したら0.7%なので偶然とも思えません。
 当然ならがら汚染源に近い福島・相馬の方が高くなければなりません。どちらかの検査が間違っています。福島・相馬のスズキの検査は全てが福島農業総合センターで実施されており(1)、ここの検査が狂えばすべてがおかし値になります。一方で、宮城県亘理町のスズキは複数の検査機関で実施されており、複数の検査機関が同時に誤って高い値を出すことは考え難いので、比較して一致していれば検査は正しいと言えます。検査件数が4件以上の検査機関が二つあったので両者を比較してみました。宮城県亘理町のスズキの検査結果は1キログラム当たりで
 (株)環境総合テクノス 検査数 4、平均 11.5ベクレル 最大 23ベクレル
 (株)静環検査センター 検査数 6、平均  9.9ベクレル 最大 27ベクレル
でほぼ一致しています。宮城県の検査では同じ物を測れば検査機関が違っていても同じような値となる当たり前の結果が出たので正しいと言えます。一方で福島・相馬のスズキにはこのようなデータはありません。
 茨城県の検査と福島県の検査結果を比較しても福島産スズキの値が低いのは先の記事の通りです(5)。
 福島産は他より値が低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法な(=^・^=)の過去の記事(14)による。
有意差検定表

2.福島産いちごが出回る、主産地は検査されていません。
 もうすぐクリスマスです。いちごケーキを楽しみしている方も多いと思います。福島県もいちご栽培が盛んだそうです(15)。その中で福島県伊達市は福島県最大のいちご産地です。 
福島県のイチゴの生産量
※(16)を集計
 図―4 福島県のイチゴの生産量

 福島県のスーパーの福島産が載ったチラシを見ることはあまりなのですが、福島県伊達市のスーパーのチラシに福島産いちごが載っていました。
福島産イチゴが掲載された福島のイチゴの主産地・伊達のスーパーのチラシ
※(17)を引用
 図ー5 福島産いちごが掲載された福島県伊達市のスーパーのチラシ

 福島産いちごが出回っているようです。伊達市は図―2に示す通り福島県の北部にあり、今も広い地域で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(18)を超えています。検査されているか心配です。福島県の検査結果(1)(2)(12)を調べたら伊達市産いちごの検査結果はありません。
 福島県全体では2件ありますが、田村市と鏡石町で伊達市からは離れています。図―4に示す通りどちらもいちごの生産量はそれ程には多くありません。いちご掲載したスーパーチェーンの田村市の店舗(19)と鏡石町には当チェーンの店舗がなにので(20)、隣接する須賀川市の店舗(21)のチラシを見たのですがいちごは載っていますたが栃木産でした。福島のスーパーチェーンが検査されているところから仕入れたらこちらにも「福島産いちご」があってもいいと思うのですが・・・。
 11月20日には出荷自粛中の福島県広野町産ユズが売られているのが発覚しました(22)。福島では無検査の物が販売されています(23)(24)。それでも福島県は福島産は検査されていて「安全」であると主張しています(25)。

3.旧大里村の大豆から80ベクレル
 福島県大里村は1955年に天栄村と合併しました(26)。厚生労働省の発表によると、旧大里村の大豆から1キログラム当たり80ベクレルのセシウムが見つかりました(3)。以下に推移を示します。
突然に基準値寸前まで上昇した福島県旧大里村産大豆のセシウム濃度
 ※(1)を集計
 図―6 福島県旧大里村(現天栄村)の大豆のセシウム濃度

 突然の上昇です。福島産はセシウム濃度が突然に上昇することがあるので、従前の検査で基準値以下でも今も基準値以下とは限りません。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・検査されていなくても検査されていて「安全」される福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 これでは福島の方は不安だと思います。まして福島産米を避ける人が多い相馬や南相馬市では葬式(死者数)が増えていないのに、避ける人が半数以下の郡山市・三春町では増えています(27)。
  福島市のモモの出荷量は11,500トンで全国2位の出荷量ですが、リンゴの出荷量はモモより多く14,700トンです(28)。福島市にとってリンゴもモモも大事な果物です。福島のリンゴは今がシーズンです(29)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(30)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシにはリンゴも含め福島産がありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―7 福島産が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第957報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―茨城のスズキは34ベクレル、福島は13件全てND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)亘理町 - Wikipedia
(8)相馬地方広域市町村圏組合
(9)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(11)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(12)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(13)岩瀬郡 - Wikipedia
(14)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(15)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(16)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(17)ヨークベニマル/お店ガイド
(18)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)ヨークベニマル/お店ガイド
(20)ヨークベニマル/お店ガイド
(21)ヨークベニマル/お店ガイド
(22)収穫自粛の「ユズ」販売 広野町産、道の駅よつくら港で:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(23)めげ猫「タマ」の日記 出荷制限中の福島産ユズが売られていた―今年2回目―
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島フードフェアに無検査品が出品
(25)検査体制について | ふくしま 新発売。
(26)大里村 (福島県) - Wikipedia
(27)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。―原発事故5年目―
(28)統計データ
(29)食べ頃カレンダー
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)イトーヨーカドー 福島店

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2015/11/26(木) 19:56:58|
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「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。―原発事故5年目―

 福島県のひらた中央病院が、福島産米を避けていないか否かのアンケート結果を発表しました(1)。一方で、福島県は月毎の死者数を発表しています(2)。そこで福島産米を拒否している方が半分以下の郡山市、三春町について死者数を合計すると
 原発事故前年  (2010年3-10月)2,027 人
 原発事故後5年目(2015年3-10月)2,206 人
で約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.6%でした。一方で、福島産米を避けると半分以上の方が回答した相馬・南相馬市の死者数を合計すると
 原発事故前年  (2010年3-10月)806 人
 原発事故後5年目(2015年3-10月)792 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島産の安全性については色々と議論があると思います。概ね安倍出戻り内閣(3)、福島県(4)や東京電力(5)は福島産は安全とし福島を避ける行為を「風評被害」と主張しています。でもこの方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(6)(7)(8)。この方達は過去に「原発は安全」と嘘を言っているので信用して良いか心配です。そこで、本当に安全なのか(=^・^=)なりに調べてみたくなりました。
 (=^・^=)の考えた方法は極めて単純で、福島米を拒否しているところと拒否していないところを比較して拒否している所としていない所に差がれば、福島産米は安全とは言えない、差が無ければ「安全」です。
 福島県のひらた中央病院のHP(2)に福島県産米を避けていますかとのアンケート調査結果が載っていました。以下に概要を示します。
 表―1 「福島産米を避けていますか?」のアンケート結果
郡山・三春では避ける割合が少なく、相馬・南相馬では避ける割合が多い福島米アンケート結果

 以下に各市や町の位置を示します。
原発事故から4年8ヶ月たっても除染が必要な福島県
 ※1(9)の数値データを元に(10)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(11)による
 図―1 郡山市・三春町、いわき市、相馬市・南相馬市

 図に示す通り原発事故から4年8ヶ月過ぎた今も福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(12)を超えた地域が広く広がっています。福島産が本当に安全なのか心配になります。図に示す通り郡山市と三春町、相馬市と南相馬市は隣接しておりこのグループについて死者数を比較してみました。
 表―1に示す通り郡山市も三春町も福島産米を避ける割合が半数以下です。死者数を見ると
 原発事故前年  (2010年3-10月)2,027 人
 原発事故後5年目(2015年3-10月)2,206 人
で約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.6%でした。
 一方で福島産米を避ける割合が8割近い相馬・南相馬市について集計すると
 原発事故前年  (2010年3-10月)806 人
 原発事故後5年目(2015年3-10月)792 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 福島産米避けていない郡山市・三春町では葬式(死者数)が増えていますが、避けている相馬・南相馬市では増えていません。これは明確な事実です。
以下にいわき市も含めた死者数を示します。
 表―2 各市や町の死者数(各年3-10月)
 ※(2)を集計
各市や町の2010年と15年3-10月の死者数

 いわき市も含め死者数(葬式)の増加率と福島産米を避ける割合から以下のグラフができました。
福島米を避ける割合が少ない程に葬式(死者数)が増えている福島県
 ※表ー1,2の値より作成
 図ー2 福島産を避ける割合と死者数の増加率

以下に郡山市・三春町について偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表ー3 偶然に起こる確率の計算結果(郡山市、三春町)
 ※計算方法は(13)による。
有意差検定表


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 このようなデータが出てきては福島の方は不安だと思います。福島市のモモの出荷量は11,500トンで全国2位の出荷量ですが、リンゴの出荷量はモモより多く14,700トンです(14)。福島市にとってリンゴもモモも大事な果物です。福島ではリンゴの新品種も開発されたそうです(15)。福島のリンゴは今がシーズンです(16)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(17)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―3 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(2)福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(4)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(5)風評被害対策について - 東京電力
(6)安倍晋三 - Wikipedia
(7)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(8)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(9)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(11)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(12)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(13)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(14)統計データ
(16)県産リンゴ希望の実り 20年越し新品種開発 県果樹研究所 | ホッとニュース | 福島民報
(17)食べ頃カレンダー
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2015/11/25(水) 19:54:33|
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女の子しか生まれない避難指示が遅れた原発事故5年目の葛尾村

福島県の10月中の人口動態が発表されました(1)。原発事故5年目に相当する2015年3月から10月までの福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数を集計したら
  男の子 0人
  女の子 9人
で、女の子しか生まれません。このような事が偶然に起こるとしたら、2分の1の確率が9回連続なので29分の1で約0.2%です。葛尾村が避難区域に指定されたのは、原発事故から一ヶ月以上も後の2011年4月22日です。
 福島原発事故により福島の台地に放射能が降り注ぎました。3月12日に福島第一原発から20kmの範囲が警戒区域として避難指示がだされました。しかし福島第一の放射能は20kmを超えて広がり、北西部に放射線量の高い所が見つかり、計画的避難区域として新たに避難指示がだされました。指示がでたのは原発事故から一ヶ月以上も後の4月22日でした。この指示で葛尾村、飯舘村のほぼ全域と川俣町の南東部(山木屋(3))が初めて避難区域になりました(2)。
原発事故から4年8ヶ月過ぎても汚染酷い旧計画的避難区域
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図―1 避難区域と葛尾村、飯舘村、川俣町

 図に示す通り原発事故から4年8ヶ月以上が経過しても、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超える汚染地帯が広がっています。ほぼ全域が計画的避難区域になった葛尾村や飯舘村は逃げ遅れた村です。影響がでないか心配です。
 以下に葛尾村の赤ちゃんの誕生数を示します。
女の子しか産まれなくなった葛尾村
 ※(1)を集計
 図ー2 葛尾村の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれるのですが(7)、葛尾村では女の子が多く生まれるようになり、原発事故4年目となる2014年3月以降は男の子が殆ど生まれなくなり、5年目の2015年3月以降は女の子は9人生まれていますが、男の子は生まれていません。葛尾村は女の子だけしか生まれない村になったようです。このような事が偶然に起こる確率は2分の1の確率が9回連続起こるのとほぼ同じなので29分の1、すなわち0.2%です。また福島原発事故後に懐妊しだであろう赤ちゃんが生まれる2011年12月~15年10月までを集計すると
 男の子 10人
 女の子 32人
で、偶然に起こる確率を計算すると0.1%でおよそ偶然とは思えません。
 以下に同じく逃げ遅れたであろう飯舘村の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる飯舘村
 ※(1)を集計
 図ー3 飯舘村の赤ちゃん誕生数
 
同じく2011年12月~15年10月までを集計すると
 男の子  87人
 女の子 123人
で、偶然に起こる確率を計算すると1.3%でおよそ偶然とは思えません。
 以下に川俣町の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる川俣町
 ※(1)を集計
 図ー4 川俣町の赤ちゃん誕生数

 川俣町は一部が避難区域になっていますが、対象者は15,877人中1,181人で(3)逃げなかった町だと思います。この町でも女の子が多く特に2013年7月位から顕著です。2013年7月~15年10月までを集計すると
 男の子 55人
 女の子 86人
で、偶然に起こる確率を計算すると0.9%でおよそ偶然とは思えません。
 福島では避難指示が遅れた旧計画的避難区域で女の子が男の子より多く生まれるおかしな現状が起きています。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
brg130719b.gif
 図―5 「産めなくなったら・・」と質問する福島県飯館村の綺麗な女性

 でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば
「原発事故に由来する放射線被ばくが、いつか健康に影響を及ぼすのではないかと心配 している(福島)県民、あるいは子孫にその影響が及ぶことを懸念している(福島)県民が、依然とし て少なくない現状」
があるそうです(10)。
 放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(11)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(12)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(13)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(14)を転載
 図―6 福島県の自然死産率の推移

 赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
 それでも安倍出戻り内閣は葛尾村や川俣町山木屋は安全だとし、避難指示解除の前段階となる準備宿泊を進めています(15)(16)。 これでは福島の方は心配だと思います。
 福島県のリンゴ出荷量は23,000トンで全国2位のモモ(出荷量26,500トン)とそれ程には変りません(17)。福島のリンゴは今がシーズンです(18)。福島県は福島産リンゴは安全であると主張しています(19)。でも福島県海津若松市のスーパーのチラシには福島産リンゴはりません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図ー7 福島産リンゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事によります。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 (a)葛尾村
有意差検定表(葛尾村)
 (b)飯舘村
有意差検定表(飯舘村)
 (c)川俣町
有意差検定表((川俣町)

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成27年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)3.川俣町の状況 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(6)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)出生性比
(9)めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村
(10)第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間とりまとめ(案) [PDFファイル/265KB]」
(11)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(12)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(13)隔世遺伝 - Wikipedia
(14)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(15)「ふるさとへの帰還に向けた準備のための宿泊」の実施のお知らせ - 葛尾村ホームページ
(16)「準備宿泊」期間延長へ調整 南相馬、川俣・山木屋、葛尾:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)3 統計からみた福島県の果樹産業
(18)食べ頃カレンダー
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2015/11/24(火) 22:01:41|
  2. -
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NHKの嘘放送―放射能汚染ゴミは牛に食べさせて処分―

 11月21日に21時かの番組で指定廃棄物を中心に福島第一原発事故によって発生した放射能汚染物について指定廃棄物を中心に福島原発事故で発生した放射能汚染物に関する番組を放送していました。番組の最後に福島県浪江町の牧場が福島県外からも汚染された牧草を受け入れ、牛の餌として処分していると放送していました。これでは牛に食べ出せれば処分できるような内容です。牛に食べさせても放射性物質がなくなる訳でなく、牧草が糞尿などの別の汚染物に形を変えるだけです。処分などできません。嘘放送です。
  福島原発事故によって多くの放射性物質がばら撒かれ、福島の台地が汚染されました。でも汚染されたのは福島だけではありません。程度はマシですが福島県外にも放射性物質はばら撒かれました。(=^・^=)の住む街にも原発難民と放射性物質が福島からやって来ました。原発難民は歓迎ですが、放射性物質は困ります。
原発事故から4年8ヶ月過ぎても汚染が残る福島県と宮城県白石市
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図―1 福島県北部と宮城県白石市

 図に示す通り原発事故から4年8ヶ月以上過ぎた今も国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を宮城県白石市の一部でも超えました。
 汚染されたのは台地だけではありません。避難地域に取り残された牛などの動物も汚染されました。汚染された牛は「国」は殺処分をきめましたが(7)、一部の飼い主はこれに反発し生きながらえる牛もいました(8)。だたし汚染牛ですので、お肉にすることができません。牛が生まれてからお肉なるまで2年程度ですので(9)、この牛さんは原発事故によって生き延びることができました。こうした牧場の一つに福島県浪江町の希望の牧場があります(1)(10)。
 牛さん以外にも農作物も汚染されました。汚染された稲わらを食べた福島牛がセシウム汚染牛として全国に販売された(11)のを覚えている方も多いと思います。牧草なども汚染されました。原発事故から相当経過しましたが、処分方法が決まらず農家に保管されたままになっています(12)。
 一方で福島で飼育されているセシウム汚染牛は売れないので収入はりませんが、エサは必要です。エサを節約する必要があります。そこで白石市は市内にある汚染牧草を福島の希望の牧場に送ることにしたそうです。費用は1,400万かかったとのことです(1)。この経緯は東北のブロック紙の河北新報が報じていたようですが、福島のニュースでなく宮城のニュースとして・・・(13)。福島に知られてはまずいと思ったのでしょうか?
 でも福島でも報道される事になりました。
白石市から福島県浪江町への放射能汚染物搬入を報じるFCT
※(15)をキャプチャー
 図-2 宮城県白石市から汚染牧草が福島に運ばれてくた事を報じる福島のローカルTV局(FCT)

 浪江町長は宮城県白石市に抗議に行ったそうですが(1)、対応したのは市長でなく副市長でした。
浪江町町長の抗議に対応する白石市副市長
 ※(16)をキャプチャー
 図―3 福島県浪江町の町長の抗議に対応する福島県白石市の副市長

しかも白石市の副市長は放射能汚染物でなく「エサ」を主張しています。
福島・浪江に送った放射能汚染物は「エサ」と主張する白石市副市長
 ※(16)をキャプチャー
 図―4 福島に送ったのは放射能汚染物でなく「エサ」を主張する白石市福市長

 浪江町では11月5日(告示日)から11月15日(投票日)の間に町長選が行われました(17)。この間は町政は選挙中心になり他は停滞すると思います。白石市が福島県浪江町に放射能汚染牧草を送り込んだピークは選挙期間中の11月11日です(2)。選挙のドサクサに乗じて送り込んだとの思われてもしかたがないと思います。
  11月21日に21時かの番組で指定廃棄物を中心に福島第一原発事故によって発生した放射能汚染物について指定廃棄物を中心に福島原発事故で発生した放射能汚染物に関する番組を放送していました。番組の最後に福島県浪江町の牧場が福島県外からも汚染された牧草を受け入れていることを
「この牛たちの命を繋いでいたのは汚染され処分できずにた牧草でした。」
とのナレーションと共に紹介しています。
NHKの番組では
 「ゴミが思わぬ形で処分されてる・・・この牛達の命を繋いでいるのは東日本各地から集められた汚染され処分できずにいた牧草でした」
ととのナレーションがあり、まるで汚染牧草を牛のエサにすれば「処分」できるないようです。牛に食べさせても、放射性物質は牛の体内に残ったり糞尿として出されて別の放射能汚染物に形を変えるだけです。処分などできません。あからさま嘘放送です。
さらには牧場主が出演し
 「僕らはうしかいだたら見捨てることをしません」
と話すシーンを放送していました。
牛飼だからと話す放射性牧草受け取り主
※11月21日放送のNHKの21時台の番組をキャプチャー
 図―5「僕らは牛飼いだから見捨てることをしません」と話す牧場主

なにか福島で運び込まれた放射性汚染物が歓迎されているような内容です。でもこの件では福島県浪江町の町長が搬出先の白石市に抗議しています。
放射能汚染物の搬送に抗議する浪江町町長
 ※(16)をキャプチャー
 図-6 抗議の会見を行う福島県浪江町町長

 しかしこの事には触れていません。福島の方はどのような形にしろ福島県外からの放射性物質の持ち込みを拒否しています。でも番組では福島県外からの放射能汚染物を福島県内で受け入れられた事だけが放送されています。これでは福島は県外の放射能汚染物を受け入れているようで、これも嘘放送です。
 この番組は嘘のオンパレートでした。だいたい放射能汚染物を「ゴミ」とすることがおかしな内容です。ゴミには2種類あるともいます。不要になったりして使うことにがない「邪魔な物」。危険な物に汚染され使えなくなった有害なゴミです。放射能汚染ゴミの扱いは実に分かり難く規定されています。(=^・^=)なりに整理すると、放射能汚染ゴミは1キログラム当たりの値で4区分となっているようです。
  ①セシウム137が100ベクレル以下:クリアランス制度により放射能汚染物としては扱う必要が無い物。
  ②空間放射線量が毎時0.23シーベルト以上(除染の対象地域)から出たゴミ⇒特定廃棄物。
  ③②中のセシウム(134と137の合計)が8000ベクレル以下―廃棄物処理法に基づき「放射能汚染物」として処理が義務づけ(1)(2)。
  ④②中のセシウム(134と137の合計)が8000ベクレル以上―指定廃棄物として「国」が引き取って処理
  ⑤④中のセシウム(134と137の合計)が10万ベクレル以上 ―指定廃棄物として「国」が引き取って処理、ただし遮蔽型の処分場で処理。
 ですので、放射能汚染物として取り扱う必要がないのはセシウム137が1キログラム当たり100ベクレル以下のもので、1キログラム当たりのセシウムが8000ベクレル以下でも、除染対象地域のゴミは「放射能汚染物」として取り扱う事が求められており「普通のゴミと同じように」と言うわけには行きません(18)。
 03:50過ぎに、以下の映像ともに「 この当たりあります黒い袋、放射性物質に汚染された土や草などがが入っています。」ナレーションを入れています。
NHKが報じた仮置き場の様子
   ※11月21日放送のNHKの21時台の番組をキャプチャー
 図―7 NHKが報じた仮置きなの様子

 表面の土壌にも放射能汚染物が詰められているような放送です。仮置き場の表面の土のうは汚染されていない山砂などを入れた遮へい土のうで囲むなどの方法で放射線をさえぎるようになっています(19)。
 04:40過ぎに
「 放射性物質を取り除いて生活再建をすすめるという取り組みは29年前のチェルノブイリの原発事故でもありませんでした。」
とのナレーションが流れました。(=^・^=)の知り限りチェルノブイリでも除染が試みられました(20)。だた結局はあきらめざるを得なくなったようです。
 04:48過ぎに放射能汚染物について
 「 震災が残した最大の課題の一つといえるこの厄介なゴミ」
なんてナレーションがありました。言うまでもなく放射能汚染物は福島原発事故で生じました。震災は天災ですが、福島原発事故は人災です。事故調査報告書等によれば(21)、福島原発事故は十分な安全対策を取らなかった事が原因であり、震災によって顕在化したにすぎません。
 08:25過ぎに
  「 山林から放射性物質を取り除くため」
ナレーションが流れ、その後に山林の映像がでました。
山林の除染の様子らしき物を報じるNHK
   ※11月21日放送のNHKの21時台の番組をキャプチャー
  図ー8 「 山林から放射性物質を取り除くため」の直ぐ後のの映像

 しかし山林の除染は殆ど実施されません。NHKが取り上げた飯舘村は総面積230.13キロ平方メートルの約75%を山林で(22)、面積に直すと173平方メートルです。一方で除染が計画されているのは1割にも満たない12平方キロメートル(1,200ha)で完了したのは8.7キロ平方メートルです(23)。
 NHKの33分過ぎの映像を見ていると指定廃棄物の候補地として宮城3箇所、栃木一箇所、千葉一箇所の合計5か所が出てきます。宮城県は加美町、栗原市と大和町(24)、栃木県塩谷町(25)、千葉市中央区(26)です。これについてはNHKの番組では33:20過ぎに
「(指定廃棄物の処分場候補地)山間の土地なのが選ばれました」
とのナレーションを出していますが、千葉市中央区の処分場は東京電力の千葉市内施設の敷地が候補地です(26)。
 福島原発事故由来の放射能汚染ゴミは福島に集め一括で管理するのが合理的であるとの意見があります(27)。これについてNHKの番組では36分過ぎに
「その一つ、栃木県で候補地となった塩谷町」
とナレーションを流したあと塩谷町の福島集約論を放送しています。
福島集約論を報じるNHK
  ※11月21日放送のNHKの21時台の番組をキャプチャー
 図-9 福島集約論を主張する塩谷町町長

NHKは「その一つ」と福島集約論を主張しているのは塩谷町以外にもあるようあ放送ですが、(=^・^=)は調べた限りNHKが指定廃棄物の処分場候補地としているたの3市1町(加美町(28)、栗原市(29)(30)、大和町(31)(32)、千葉市(26))ではそのような主張はしておらず塩谷町だけが福島集約論を主張しています。宮城県内では「福島集約論」以外に最終処分場は「東京電力管内」に作るべきとの意見も多くあるようです(33)。その意見はこの番組でNHKは報じていません。
 NHKの番組では41:20過ぎに「 国の基準8000ベクレルより低いのに・・その理由は住民感情への配慮」と1キログラム8000ベクレル以下の放射能汚染物はさも安全なように放送していますが、ウシのエサの基準は1キログラム当たり100ベクレルです(34)。これ以上の物をエサにするとセシウム汚染牛ができる可能性があるからだとおもいますが、セシウム汚染牛ができるかもしれない汚染物って安全なんですかね?

<余談>
 選挙のドサクサに紛れ汚染牧草を福島に送り付ける自治体が現れるなど、放射能汚染ゴミでは仁義なき戦いになっているようです。そしてNHKの嘘放送です。これでは福島の方は心配だと思います。まして福島では福島市や郡山市で葬式が増えています。一方で福島市や郡山市にくらべれば汚染がマシな会津地方や8割近い方が福島産米を避けている相馬や南相馬市ではこのような事はありません(35)(36)。
 福島県二本松市は人口6万人弱(37)のそれ程には大きな市ではありませんが、農業生産額は約58億円で福島県第4位でが、人口が30万規模の上位3市(37)とそれ程には変りありません。
人口30万人規模の上位3市とあまり変わらない二本松市の農業生産額

 ※(38)を転載
 図―10 福島県各市、地域の農業生産額
 
 非常に農業が盛んな市です。同市のお米の全袋検査数は29万件を超えました(39)。福島産米が奈良・薬師寺に奉納されたそうす(40)。福島は新米の季節です。二本松市あたりのお米は「お天道様」に育まれたやさしい米だそうです(41)。福島県は今日(11月23日)まで福島産米のCMを流しています(42)。福島産米は安全で美味しいとも主張しています(43)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシにはお米を含め福島産はありません。
他県産があっても福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図―11 福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)<汚染牧草>浪江町長、白石市に抗議 河北新報-2015/11/21
(2)<希望の牧場>汚染牧草 続々と搬入河北新報-2015/11/11
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)警戒区域の牛、12年末までに1300頭殺処分  :日本経済新聞
(8)<被ばく牛>生かす調査中「世界でここだけ」 | 河北新報 ...2015/05/25
(9)牛肉の基礎知識
(10)希望の牧場・ふくしま 公式ブログ
(11)農林水産省/東日本大震災について~牛肉・稲わらからのセシウム検出に対する新たな対策について~
(12)宙に浮く汚染牧草処理 腐敗、農家苦悩 | 河北新報オンライン ...2015/07/20
(13)宮城 - 河北新報
(14)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(15)(14)中の「2015年11月19日(木)放送」
(16)(14)中の「2015年11月20日(金)放送」
(17)(東日本大震災5年へ)大熊・浪江町の町長・町議選あす告示 全住民避難、示せぬ復興:朝日新聞デジタル
(18)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―放射能汚染ゴミは普通のゴミと同じ―
(19)仮置場について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(20)チェルノブイリ除染で被曝、低線量でも白血病リスク  :日本経済新聞
(21)日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(22)村の概要 福島県飯舘村ホームページ
(23)福島県飯舘村の除染進捗情報|除染特別地域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(24)ご意見・ご質問に対する回答|宮城県における取組みについて|福島県以外の各県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(25)- 栃木県塩谷町 - <<指定廃棄物>>最終処分場詳細調査候補地
(26)千葉市:指定廃棄物関連情報
(27)めげ猫「タマ」の日記 指定廃棄物・福島集約論について
(28)指定廃棄物最終処分場候補地選定について - 加美町
(29)東日本大震災 - 栗原市
(30)<指定廃棄物処分場>「国対応で候補地返上も」栗原市長 2015/04/03
(31)大和町災害対策本部からのお知らせ
(32)広報たいわ 平成26年11月号 P05 - 大和町
(33)指定廃棄物最終処分場に関するアンケート 結果概要 | KHB東日本放送
(34)農林水産省/放射性セシウムを含む飼料の暫定許容値の改訂について
(35)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(36)めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
(37)福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(38)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(39)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月22日に閲覧
(40)奈良・薬師寺に「もち米」初奉納 喜多方市産、高僧・徳一が縁:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(41)特産物 - JAみちのく安達-食と農を結ぶJAづくり 福島県二本松市・本宮市・大玉村の農業協同組合
(42)TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(43)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(44)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
  1. 2015/11/23(月) 19:44:37|
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福島第一汚染水(11月4週)―港湾内の放射性物質濃度・再上昇、海側遮水壁の効果見えず―

福島第一原発汚染水の11月4週(11月16日から22日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋からはストロンチウム90・トリチウム等の放射性物質
 ②港湾内の放射性物質濃度・再上昇、海側遮水壁の効果見えず
 ③地下水バイパス井戸からは過去最高の放射性物質
 ④海岸付近の井戸からも高濃度の放射性物質
 ⑤福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
 ⑥サブドレンからとトリチウム放出量は62億ベクレル超
 ⑦港湾口アイナメから1、340ベクレルのセシウム、下がる気配なし

1.外洋からはストロンチウム90・トリチウム等の放射性物質
 原発事故から4年8ヶ月以上になりましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
原発事故から4年8ヶ月以上経ても放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
  ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
  ※5  ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は10月14日
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 東京電力は9月から、海側遮水壁は福島第一の海岸の傍に、海水を通さない壁を作り海に流れ込んだ汚染地下水をブロックして海に広がらないようにする海側遮壁(7)の最終の工事を進めてきました(8)。以下に海側遮水壁内側の水位を示します。
11月13日以降は遮水効果が見えてきた海側遮水壁
 ※1(8)より作成
 ※2 T.P.は海抜
 ※3 色違いは観測点(複数)の違い
 図ー2 海側遮水壁の水位

 9月20日以降に水位の変動がみられ海側遮水壁の影響が出てきました。10月12日位からは水位が単調に上昇し、汚染水の流れをブロックしだしたと思います。5,6号機放水口北側のストロンチウム90濃度を見ると、1リットル当たりで
 海側遮水壁の影響がない  9月14日 0.028ベクレル
 ブロックの効果が出ている10月14日 0.087ベクレル
で(5)逆に3倍以上も高くなています。外洋のストロンチウム90濃度で見る限り海側遮水壁の効果は見えません。
 以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。
下がる気配がみられない5,6号機放水口北側の放射性物質濃度
以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―3 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 事故から4年8ヶ月以上が経過しましたが下がる気配がありません。

2.港湾内の放射性物質濃度・再上昇、海側遮水壁の効果見えず
 港湾内からはもっと高濃度の汚染水が見つかっています。
高濃度の放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (5)(9)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値  
 図―4 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 10月26日に海側遮水壁の工事が完了しました(10)。NHKはこれで福島第一から海への放射性物質漏れがなくなると大々的な嘘放送を流しました(11)。そして東電は11月6日に海側遮水壁の完成によてあたかも港湾内の放射性物質濃度が下がったかのような広報をしました(12)。東電が広報ン使用したのは「1~4号機取水口内南側」の濃度です。以下に過去2ヶ月の濃度を示します。
再上昇した港湾内1~4号機取水口内南側北側の放射性物質濃度 
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 1~4号機取水口内南側北側の放射性物質濃度 

 確かに海側遮水壁が完成した10月下旬から東電が下がったと広報した11月上旬の間は低くなっています。しかし再び上昇しています。以下に福島第一原発近くのアメダス観測点の浪江の降水量を示します。
放射性物質濃度と同じようなパターンを示す福島第一近くの浪江の降水量
※(13)にて作成
 図―6 福島第一原発近くの「浪江」の降水量

11月14日と18日に日量40mm程度の雨が降りました。そしたら放射性物質濃度は再上昇です。そして海側遮水壁完成直後は雨が降っていないので、たまたま放射性物質濃度が下がっただけです。海側遮水壁は完成しましたが、雨が降ると放射性物質が海に流される福島第一の体質は変わっていません。

3.地下水バイパス井戸からは過去最高の放射性物質
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(14)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(15)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(16)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた放射性物質が見つかる地下水バイパスと上流側井戸
 ※1 (15)(16)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。このうち地下水バイパスNo10井戸のトリチウム、1リットル当たり3,100ベクレルは過去最高(新記録)です。以下に推移をしめします。
どんどん上昇し過去最高を記録した地下水バイパスNo10井戸のトリチウム
 ※1(16)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―8 地下水バイパスNo10井戸のトリチウム濃度

 一時は上昇が止まっていたのですが、再び再上昇し過去最高を記録しました。この井戸のトリチウム濃度は排水基準を超えていますが、他の井戸の水と混ぜて海に流すそうです(17)。

4.海岸付近の井戸からも高濃度の放射性物質
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の汚染地下水が見つかる福島第一の海岸の井戸水
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち以降は1リットル当たりでNo2-3井戸のトリチウム3,800ベクレルとNo3-4のトリチウム3,300ベクレルが過去最高(新記録)です。以下にNo2-3井戸のトリチウムの推移を示します。
上昇し過去最高を記録したNo2-3井戸のトリチウム
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―10 No2-3井戸のトリチウム濃度

 今年の7月位から上昇傾向になりいったんは高止まりしたのですが、再上昇し過去最高(新記録)です。これからが心配です。

5.福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
  福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(18)を転載
 図―11 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。1リットル当たりでセシウム137の法令限度は90ベクレル、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(2)。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(6)、、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。このうちK排水路では法令限度を超えた汚染水の流れが確認されています。 
 以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
法令限度を超えた汚染水が流れるK排水路
※(19)を集計
 図―12 K排水路の放射性物質濃度

 法令限度を超えた放射性物質を含む汚染水が度々流れています。東電の発表(20)を見ると排水路は遮水壁を超えて海に繋がっているので、「海側遮水壁」が完成しても排水路の汚染水はブロックされません。

6.サブドレンからとトリチウム放出量は62億ベクレル超
サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(21)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(22)ほぼ2ヶ月半が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(23)(24)、濃度×排出量で累積のトリチウム累積の排出量を求めてみました。
62億ベクレルを超えたサブドレンの累積のトリチウム排出量
 ※(23)(24)を集計
 図―13 サブドレンの累積排出量

 累積で約62億ベクレルを超えました。
 そしてもう一つ気になることがあります。以下にサブドレイン放流水のトリチウム濃度を示します。
他より低く出る東電のトリチウム測定結果
 ※(23)を集計
 図―14 サブドレンのトリチウムの測定結果

濃度は東京電力と他の機関(東電は第三者機関と呼ぶ)で二重に測定されています。東電の測定が低く出ています。

6.港湾口アイナメから1、340ベクレルのセシウム、下がる気配なし
 今週、10月中に港湾内で採れたお魚のセシウム濃度が発表になりました(25)。港湾口で採れたアイナメから1キログラム当たりで1,340ベクレルのセシウムが見つかっています。以下に港湾内で採れたアイナメのセシウム濃度をしめします。
下がらなくなった港湾内アイナメのセシウム濃度
 ※(26)を集計
 図―15 福島第一港湾内のアイナメのセシウム濃度

このところ下がる様子がありません。
 汚染水対策の目的は生物への放射性物質汚染を減らすなど環境負荷をへらすことです。アイナメのセシウム濃度は下がっていないので、上手く行っているとは言えないと思います。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)とこちら(ブログ図表②)をを参照ください。
 9月、10月にサブドレンや海側遮水壁などの対策が実施されましたが、サブドレンも含め(27)あまり上手く行っていません。福島の方は不安だと思います。福島の被災者で体調不良を訴えいる方が増えているようです(28)。しかたが無い事です。まして福島では福島市や郡山市で葬式が増えています。一方で福島市や郡山市にくらべれば汚染がマシな会津地方や8割近い方が福島産米を避けている相馬や南相馬市ではこのような事はありません(29)(30)。
 東京駅では福島産で作った駅弁が売られたそうです(31)。福島も実りの秋です。福島県郡山市産米の全袋検査数が124万件を超え福島随一です(32)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」といって安全で美味しいそうです(33)。福島県は福島産はお米も含め「安全」だと主張しています(34)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシにはお米も含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(35)を引用
 図―16 福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月3週)―排水路から法令限度を超える全ベータ―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」および「南放水口・排水路」を11月322日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)海側遮水壁|東京電力
(8)「平成27年度第8回 福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」における当社資料のご説明について|東京電力中の「・サブドレン他水処理施設の状況について(PDF 1.13MB)PDF」
(9)(3)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(10)2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)
(11)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―海側遮水壁で汚染流出問題は解決?―
(12)2015年11月6日(福島県漁業協同組合連合会 説明資料)海側遮水壁閉合前後の海水モニタリング状況(PDF 1.35MB)
(13)気象庁|過去の気象データ検索
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(15)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(16)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(17)2015年11月18日地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 78.5KB)
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(19)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果」
(20)"2015年11月18日福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 255KB)
(21)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(22)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(23)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(24)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(25)2015年11月18日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 98.8KB)
(26)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF」
(27)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月3週)―地下水バイパス止まる―
(28)被災者相談体の不調最多 心のケアセンター24~26年度実績公表 | 県内ニュース | 福島民報
(29)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
(31)"福島の味"全国に 東京駅で福島県産食材の「駅弁」発売:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(32)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月22日に閲覧
(33)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(34)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(35)ザ・ビッグ 郡山店のチラシ・特売情報 [クックパッド] スーパーの情報とレシピで賢く節約!
  1. 2015/11/22(日) 19:46:16|
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トラブルいっぱい福島原発(11月3週)―地下水バイパス止まる―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、11月3週(11月15日から21日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.淡水化装置から汚染水漏れ
 福島第一ではタービン建屋から汲み上げた汚染水から淡水化装置と呼ばれる装置を通し、不純物を荒どりしたと再び原子炉に注水し、原子炉の冷却に使用しています。
福島第一汚染水処理の流れ
 ※(2)(3)(4)にて作成
 図―1 福島第一原発の汚染水処理の流れ
 
 11月15日に淡水化装置から汚染水漏れが起こりました(5)(6)。以下に淡水化装置の概略と汚染水漏れ箇所を示します。
圧力を加えて搾りだす淡水化装置
 ※(6)にて作成
 図-2 淡水化装置の構造と汚染水漏れ部分

  ポンプで汚染水に圧力をかけてRO膜と呼ばれる膜を使用し、水の部分だけを絞り出すものです(7)。この装置の高い圧力がかかっている入口側の配管から汚染水漏れが起きました(6)。漏れた汚染水は深さ2cmで、縦1m×横15mの範囲に広がら、1リットル当たりで
  セシウム134    310ベクレル
  セシウム137  1,300ベクレル
  全ベータ    25,000ベクレル  
の放射性物質が見つかりました。
この装置は高い圧力を汚染水にかけるためか、度々汚染水漏れを起こしています(8)。最近では10月19日のも汚染水漏れを起こしています(9)。以下に汚染す漏れを起こした「高圧ポンプ出口付近」を示します。
汚染水漏れ部分
 ※(7)を引用
 図―3 汚染水漏れを起こした配管

 図に示すように、配管の継ぎ手から汚染水漏れが起きています。福島第一の装置はどれも事故が起きてからあわてて作った装置です。事故から5年近く経てば劣化して従前よりトラブルが出やすくなってるかもしれません。

2.放射性廃棄物容器(HIC)のガス抜き孔が「貫通」していない
 図―1に示すように汚染水を処理していると高濃度の放射性物質を含むカスがでます。このカスは東電がHICとよぶ容器に納められます。
放射性物質格納容器外観
 ※(10)を引用
 図ー4 放射性廃棄物容器(HIC)の外観

 HICに入れられた「カス」の放射線は非常に高くなります。放射線は分子を分解し、例えば水に当てると水素などのガスが出てくるそうです(11)。HIC内のカスは汚染水から分離したものですから「水分」を含んで居ます。実際にHIC内では水素が発生しています(12)。このままだとHIC内に水素が溜り「水素爆発」なんてことも想定されます。このような事を避けるためだと思いますが、HICの蓋はガス抜き用の孔(ベント孔)を開ける設計になっているそうです(12)。
 ところが孔が途中で塞がっていて貫通していないものが見つかったそうです(13)。以前には「孔」があいていない物も見つかっています(14)。このような容器は2877個あるそうですが(15)、大丈夫ですかね?


3.地下水バイパス止まる
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(16)。
 ところが11月16日にポンプによる地下水の汲み上げが停止しました(13)。地下水バイパスのポンプはA,B,Cの三つの系統に分かれているのですが(17)、点検の為にB系統の電源を停止したらBだけでなくA,Cも止とまったそうです(13)(17)。なんでも、3系統のポンプの一つの電源を止めると他の2系統に停止信号が送られ止まる設計になっていたのですが、それに気づかなかったそうです(13)。おそまつ
 もっとも地下水バイパスで地下水を汲み上げても地下水位が下がった事は無く、効果がないので(18)、どうでもいい事かも知れまんがトラブルとして記載しました。

4.福島第一・電源設備から発煙
 11月19日13時過ぎに下請けさんが福島第一の構内の旧事務本館西側法面付近で、エリア区画用のロープを固定する鉄製のピンを高圧ケーブルに誤って接触させたショートを起こしました。
 このため免震重要棟遠隔監視室において、6900V電源盤所内共通電源盤(メタクラ)のショートを知らせる警報が出ました。免震重要棟1階の電源室のコンデンサの側のするA系変圧器一次高圧盤内の「地絡電流制限抵抗器」より煙が出ているのが見つかり、消防所へ連絡することになりました。この影響で2号機核燃料プールの冷却や窒素ガス分離装置の1系統が一時的に止まったそうです(19)(20)。以下に「地絡電流制限抵抗器」の写真を示します、
煙を出した抵抗器
※(21)を引用
 図―5 「地絡電流制限抵抗器」

5.サブドレン2ヶ月半、効果が見えず
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(22)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(23)ほぼ2ヶ月半が経過しました。効果を見る為に9月3日以降の汚染水増加量を去年(2014年)と比較してみました。
サブドレン稼働後も減らない汚染水増加量
 ※(24)を集計
 図―6 福島第一の汚染水増加量

 サブドレンが稼働していない昨年より汚染水に比べ汚染水増加量が明確に減っていると言えないと思います。いまのところサブドレンの効果は見えません。

6.汚染水タンクはパンク寸前
 以下に福島第一原発内の汚染水総量を示します。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(24)を集計
 図―7 福島第一の汚染水総量

図に示す様に福島第一では日々汚染水が増えています。
日々、増えています。5項に記載した通りサブドレンが効果があったとも言い難い状態です。以下に図―1に示す汚染水処理の最終段に当たる「処理水」の容量とタンク容量を示します。
増え続ける処理水量、増えないタンク容量

 ※(24)を集計
 図―8 処理水の容量とタンク容量

 汚染水は増えていますが、タンク容量はあまり増えていません。タンク容量―処理水の量を空き容量としてその推移を示します。
どんどん少なくなる処理水タンクの空き容量
 ※1(23)を集計
 ※2 最終の点は11月27日時点の東電想定
 図―9 処理水タンクの空き容量

 このまま行けば来月早々には処理水タンクが一杯にになり、多核種除去設備(ALPS)の全面停止に追い込まれそうです。
 汚染水対策の先はなかなか見えません。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 トラブル続きの福島原発、福島の方は不安だと思います。まして福島では福島市や郡山市で葬式が増えています。一方で福島市や郡山市にくらべれば汚染がマシな会津地方や8割近い方が福島産米を避けている相馬や南相馬市ではこのような事はありません(25)(26)。
 福島県鏡石町は人口12,555人(27)の小さな町ですが、お米の全袋検査数は13万件を超えました(28)。同町には「田んぼアート」なるものがありますが、今年は終ってしまいました(29)。その代わり新米が採れたようです。同町のあたりは日本有数の米どころです。阿武隈川流域の肥よくな大地と奥羽山系・阿武隈山系の豊かな清流に恵まれ、米づくりには理想的な環境です。この恵まれた環境で「米作りの達人」が心をこめて作ったおいしいお米ができるそうです(30)。福島県は福島産米のCMを流しています(31)。福島産米は安全で美味しいとも主張しています(32)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシにはお米を含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図―10 福島産が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県鏡石町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月2週)―汚染水の汲みあげが1週間止まる―
(2)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(3)原子炉の安定化|東京電力
(4)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(5)2015年11月16日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(6)2015年11月16日 淡水化装置(RO2-5)のブースターポンプ出口配管継手部から堰内への漏えいについて(PDF 109KB)
(7)めげ猫「タマ」の日記  福島第一原発の淡水化装置について
(8)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル
(9)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月4週)―サブドレイン効果がなかなか見えず―
(10)東京電力 写真・動画集| 保管中のHIC上の水たまりについて
(11)放射線分解(ホウシャセンブンカイ)とは - コトバンク
(12)第35回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料2 HIC上のたまり水発生の原因と対策の検討・実施状況【PDF:2MB】」
(13)2015年11月17日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(5月4週)―汚染水漏れ容器に不良部品―
(15)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第228報)|東京電力
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(17)地下水バイパスポンプ一時停止 第一原発 | 県内ニュース | 福島民報
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月5週)―またも汚染雨水漏れ―
(19)2015年11月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(20)2015年11月19日 福島第一原子力発電所免震重要棟電源盤からの発煙について(PDF 411KB
(21)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所免震重要棟電源盤からの発煙について
(22)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(23)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(24)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
(27)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(28)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月21日に閲覧
(29)かがみいし2015田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県]
(30)お米 - JAすかがわ岩瀬-実りの大地でみんなが笑顔
(31)TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(32)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(33)イオンスーパーセンター | ネットチラシ中の「鏡石店」

  1. 2015/11/21(土) 19:41:41|
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福島フードフェアに無検査品が出品

 福島県郡山市でフードフェアが開かれました(1)。その様子を福島のローカルTV局が伝えていましたが(2)(3)、そこには無検査品が出ていました。福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張していますが(4)、本当なんおですかね?福島では出荷制限中や検査前の食品が販売されていました(5)。
 原発事故で多くの放射性物質が福島の台地に降り注ぎ、4年8ヶ月過ぎた今も広い範囲で汚染されたままです(5)。多くの方が福島産に不安を感じていると思います。福島の果物のシーズンはそろそろ終わりですが、今年も原発事故後に開いた他県との価格差は開いたままです(6)。そうした中で11月19日に 福島県産品の販路拡大を目指す「食の商談会 ふくしまフードフェア2015」は19日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれました(1)。
 その様子を福島のローカルTV局が伝えていました(2)(3)。「検査結果をだせれば、特に問題なく売ることができるので」とのバイヤーの声が紹介されていました。
福島産は検査が必要な旨を話す加工業者
※(3)をキャプチャー
 図―1 「検査結果をだせれば、特に問題なく売ることができるので」と話すバイヤー

 逆に言えば検査されていなければ、問題があると言うのが福島産に対する流通・加工業者さんの認識です。出品された商品が検査されているか心配です。
 TUFは喜多方市産のナツハゼサイダーを紹介していました(3)。
福島フードフェアに出品された無検査ナツハゼサイダー
 ※(3)をキャプチャー
 図―2 福島フードフェアに出品されたナツハゼサイダー

このサイダーに使われる「ナツハゼ」は福島県喜多方市産の物が使われています(7)。福島県が提供する福島産のセシウム検査結果を検索するサイト(8)で調べたのですが、検査結果が出て来ません。次に厚生労働省の発表(9)を過去3年に遡って調べたのですが、検査結果が出て来ません。原材料は検査結果が無いようです。同様に福島県のサイト(8)で「清涼飲料水(その他)」を見たのですが、喜多方市の検査結果は出て来ません。厚生労働省の発表(9)を過去3年に遡っても喜多方市産の清涼飲料、炭酸飲料、サイダー に該当するものがありません。
 前述の福島県のサイト(8)は選択式になっていますが、該当する選択肢がないので「その他」で検索したのですが、該当するものはありません。厚生労働省の発表(9)を過去3年に遡っても該当するものはでて来ません。 少なくとも福島フードフェアに出品された「喜多方市産のナツハゼサイダー」は3年もの間、原材料も製品も検査されていないようです。それでも福島県は福島産について
「各段階による検査を多数実施することにより、安全性が確保された農林水産物のみを出荷しています。」
と主張しています(4)。
 TUFの報道(3)では、福島県須賀川市のカブの収穫の様子も流されていました。
須賀川市で収穫された無検査のカブ
 ※(4)をキャプチャー
 図-4 福島県須賀川市のカブの収穫

 厚生労働省の発表(9)を見たら2013年1月を最後に検査結果がありません。こちらも2年10ヶ月もの長きに渡り検査が放置されたようです。
 福島では出荷制限中や検査前の食品が販売されていました(5)。福島産は「検査されていて安全」はどは単なる幻想です。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 このような事があっては福島の方は心配だと思います。まして福島県最大のお米の産地の福島県郡山市(5)では、福島原発事故後に葬式(死者数)増えています。このような事は福島産米を8割近い方が避ける相馬や南相馬市では起こっていません(10)。
 環境省などの官庁が入る政府の中央合同庁舎5号館の職員食堂で11月19日に丸川珠代環境相らが川俣町山木屋地区産の「ひとめぼれ」で作ったおにぎりを食べるPRイベントが行われたそうです(11)。
福島産米を食べて見せる環境大臣
 ※(4)をキャプチャー
 図―5 川俣町山木屋地区産米を食べる環境大臣

大臣には3歳になるお子さんがいらっしゃるとの事(12)、是非のもお子さんにも食べさせてあげて欲しいと思います。

福島県は福島産米のCMを流しています(13)。福島県は新米の季節です。当初は稀に福島のスーパーのチラシで福島産米を見ることもあったのですが、値段は大幅に安くなっています。同じコシヒカリでも
 新潟産 1,680円
 福島産 1,190円
で(14)、福島産は3割近く安くなっています。でも、最近は福島産米が掲載されたチラシを見ることが無くなりました。福島産米は値段が安くとも「特売」の対象にすらならないようです。
 福島県棚倉町は人口14,709人(15)の小さな町ですが、今年の全袋検査数は約15万袋に達し(16)、米作りが大変に盛んな町だと思います。ふるさと納税の記念品を見ると季節の野菜もあるので(17)、野菜も取れると思います。福島県は福島産のお米や野菜はおしくて安全だと主張しています(18)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには米や野菜を含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―6 福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)国内外に県産品紹介 郡山でフードフェア | 県内ニュース | 福島民報
(2)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年11月19日(木)放送」
(3)スイッチ20151119 TUFchannel
(4)検査体制について | ふくしま 新発売。
(5)めげ猫「タマ」の日記 出荷制限中の福島産ユズが売られていた―今年2回目―
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島県知事1年目の功罪
(7)ふくしま・地域産業6次化新商品カタログを作成しました!(平成27年3月版) | ふくしま6次化情報STATION 公式サイト中の「→飲料・酒類(PDF:1.05MB)」(http://www.6jika.com/wp-content/uploads/2015/04/a06c3b2db7b282e5f911185e4fbdf587.pdf)
(8)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(9)報道発表資料 |厚生労働省
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(11)山木屋のコメ「おいしい」 PRイベントで丸川環境相ら:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(12)丸川珠代 - Wikipedia
(13)TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でもいわき市は別―
(15)トップページ | 棚倉町公式ホームページ
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月20日に閲覧
(17)ふるさと納税 | 棚倉町公式ホームページ
(18)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(19)エコス棚倉店チラシ情報

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  1. 2015/11/20(金) 19:58:03|
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