福島第一原発汚染水の2月3週(2月22日から29日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
①5年経っても外洋からは放射性物質
②港湾内の放射物質濃度が下がったと発表したが、最新のデータでは上昇
③雨が降るとトリチウムが流れ出す地下水バイパス山側
④海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ
⑤サブドレンのトリチウム濃度が倍に上昇
⑥法令限度を超えた汚染水が排水路から海へ
1.5年経っても外洋からは放射性物質
事故から5年近くになりました。時間が経ても外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。

※1 (4)(5)(6)で作成
※2 数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度
排水路のC-2-1地点で、2月21日に採取した水から1リットル当たりで
全ベータ 200ベクレル
見つかっています(6)。1リットル当たりでストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(2)。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(8)、、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。排水路からは法令限度の3倍以上の汚染水が海に流れ出しています。
以下に南放水口付近の放射性物質濃度を示します。

※1(5)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―2 南放水口北側の放射性物質濃度
図に示すとおり、原発事故から5年近く経ちましたが低下の兆しがありません。1リットル当たりの全ベータ濃度を見ると
2月16日 8.8ベクレル
2月22日 13ベクレル
で上昇しています。前日の2月21日には排水路から高濃度の汚染水が海に流れました。21日に測定していたら幾つになったか心配です。
2.港湾内の放射物質濃度が下がったと発表したが、最新のデータでは上昇
港湾内からはもっと高濃度の汚染水が見つかっています。

※1 (5)で作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は2015年1月19日
図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度
10月26日に海側遮水壁の工事が完了しました(8)。東京電力はこの効果で港湾内の放射性物質濃度は下がったと、2月25日に発表しました(9)。

図-4 港湾内の放射性物質濃度は下がったとする東京電力の発表
発表があったのは2月25日ですが、データは10日も前の2月15日で終わっています。その後の経緯が気になります。1リットル当たりの放射性物質濃度を見ると
2月15日
セシウム 2.6ベクレル
全ベータ 20ベクレル
ですが、2月21日
セシウム 22.4ベクレル
全ベータ 40ベクレル
で(5)、大幅に上昇しています。25日の発表にも関わらず21日に出た高濃度の放射性物質が見つかったデータの記載はありません。
3.雨が降るとトリチウムが流れ出す地下水バイパス山側
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)。以下に放射性物質濃度を示します。

※1 (10)(11)にて作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
全ベータ 5ベクレル
トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。以下にG-2井戸の放射性物質濃度と福島第一原発至近のアメダス観測点の「浪江」の高数量を示します。

※1(10)(13)を集計
※2 降水量は「浪江」
図―6 G-2井戸のトリチウム濃度と降水量
図に示す通り雨が降るとトリチウム濃度が上昇します。どこかにトリチウム溜りがあり、雨が降るとトリチウム水が流れ出す感じです。事故から5年が経過しましたが、トリチウム溜りが残っています。何処からか今もトリチウムの供給が続いているような気がします。
4.海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示します。

※1 (5)を集計
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度
このうち以降は1リットル当たりの値でNo1-14の全ベータ63,000ベクレルは先週に続き(1)、今週も過去最高(新記録)です。以下に推移を示します。以下に推移を示します。

※(5)を集計
図―8 No1-14井戸の全ベータ濃度
昨年10月位から急に上昇しだし、止まる気配がありません。福島第一の地下水の流速は1日当たり10cmと見られています(14)。1年で36m、5年で180mです。図-7に示す様にタービン建屋から海岸まで100-200m程度です。時期的に原発事故の時に漏れ出した汚染地下水が海岸に到達する頃です。
5.サブドレンのトリチウム濃度が倍に上昇
サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(15)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(16)ほぼ5ヶ月が経過しました。以下にサブドレンの排水のトリチウム濃度を示します。

※(17)を集計
図-9 サブドレンのトリチウム濃度
1月の初旬は1リットル当たりで200-300ベクレルでしたが、排水基準(2)以下ですが700ベクレル程度まで倍以上の上昇を示しています。
東京電力は排出量も公表しているので(18)、濃度×排出量で累積のトリチウム累積の排出量を求めてみました。

※(17)(28)を集計
図―10 サブドレンの累積排出量
図に示す通り、排出のペースが上がっています。2月20日から28日の9日間の合計は約36億ベクレル、一日当たりで約4億ベクレルです。なおこれまでの累積の排出量は約231億ベクレルです。
6.法令限度を超えた汚染水が排水路から海へ
福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。

※(19)で作成
図―11 福島第一原発内の排水路
当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。全ベータの法令限度は1リットル当たり60ベクレルであることは1項に記載の通りです。このうちK排水路では法令限度を超えた汚染水の流れが確認されています。
以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。

※(19)(20)を集計
図―12 K排水路の放射性物質濃度
K排水路の2月21日の放射性物質濃度は1リットル当たりで
全ベータ 130ベクレル
で法令限度を超えています。東電の発表(19)を見ると排水路は遮水壁を超えて海に繋がっているので、「海側遮水壁」が完成しても排水路の汚染水はブロックされません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表①)とこちら(
ブログ図表②)を参照ください。
福島第一原発事故から5年が経過しましたが、海への放射性物質漏れは続いています。汚染水の増加も歯止めがかかりません(21)。それでも東京電力の東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの最高責任者は共同通信のインタビューで、福島第1原発事故から5年となる現在の廃炉に向けた状況について「この1年で汚染水対策が進み、大きな節目となった」と述べたそうです(22)。東京電力の汚染水対策の最高責任者がこんな寝ぼけたことを言っていては福島の方は不安だと思います。
「おやこ遠足 ふくしまパクパクバスツアー」は2月28日に、福島県相馬市で催され、親子がイチゴ狩りなどを楽しんだそうです(23)。福島県相馬市はイチゴの季節です。相馬市のイチゴは「甘くておいしい」そうです(23)。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(24)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(25)を引用
図-13 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(2月3週)―シロメバルから14、600ベクレルのセシウム―(2)
サンプリングによる監視|東京電力(3)
報道配布資料|東京電力(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を2月7日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」中の2月16日、17日
(7)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)(9)
中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年2月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第27回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(10.0MB)」
(10)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(11)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(12)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(13)
気象庁|過去の気象データ検索(14)
前代未聞「凍土遮水壁」の成算|日経コンストラクション"前代未聞「凍土遮水壁」の成算|日経コンストラクション(15)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力(16)
(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力(17)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(18)
集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力(19)(3)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(20)(3)中の「 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(21)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―炉心溶融基準を5年間も気付がず?―(22)
「汚染水対策に節目」 廃炉カンパニー最高責任者 - 共同通信 47NEWS(23)
復興の味 相馬のイチゴ 親子20組遠足楽しむ | 県内ニュース | 福島民報(24)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(25)
ヨークベニマル/お店ガイド
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- 2016/02/29(月) 20:47:14|
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東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、2月4週(2月20日から28日)もしっかりトラブルが起こっています。
①130kgの物体が勝手に移動
②下請けさんはドクターヘリで搬送
③炉心溶融基準を5年間も気付がず?
④タンク増設計画は減少・汚染水量見込みは増大、雲の中の福島第一汚染水対応計画
⑤福島第一にローソン開店、ローソンは公表しない?
⑥処理水タンクの満タン状態が続く、建物潰して汚染水タンク
⑦東京電力の元幹部は起訴
1.130kgの物体が勝手に移動
福島第一原発5号機で、重さ130kgの物体が移動する不可解な事態が発生しました。重さ130kgの浄化用フィルターは本来は使用済み核燃料プールの底にあるのですが、2月22日に東電社員様が使用済み核燃料(使用済燃料集合体ラック上部)に移動しているのを見つけました。これについて東京電力は
「当該フィルタについては、移動前はSFP(使用済み核燃料プール)内底部に設置してあったが、何らかの原因により当該箇所への移動が発生したものと判断」
としているので(2)、なんで動いたかは分からないようです。会見(3)を聞いていると近々にも点検され外の時は定位置にあったそうなので、最近移動したようです。
2.下請けさんはドクターヘリで搬送
2月22日午後2時45分ごろ、東京電力福島第1原発の来場者の出入りを管理する入退域管理棟の脱衣所で、50代の下請けさんの男性が意識を失って倒れてるのが見つかり、ドクターヘリで病院に運ばれました(2)。会見(3)によれば汚染水タンク工事をしている方とのことです。
2月も1月に続き(4)(5)下請けさんのトラブルです。
①1月12日午前10時前に、福島第一原子力発電所構内で汚染水タンクの解体工事をしていた下請けさんが指をが左手人差指を骨折し救急車で病院に運ばれる(4)。
②1月18日午前11時30分頃、福島第一原子力発電所構内の2号機建屋西側付近で、土嚢運搬作業を行っていた下請けさんが、土嚢とガードレールの間に左手薬指を挟みケガをして救急車で運ばる(5)。
③2月22日午後2時45分ごろ、東京電力福島第1原発の来場者の出入りを管理する入退域管理棟の脱衣所で汚染水タンク工事をしている下請けさんの男性が意識を失って倒れてるのが見つかり、ドクターヘリで病院に運ばれましる(本稿)
で3件目です。うち2件は「汚染水」タンクに関係した下請けさんです。あとで記載しますが汚染水タンクはひっ迫しています。無理をしたのではないか心配です。去年もそうでしたが(6)、トラブルになるは全て下請けさんで東電社員様はいません。
福島第一の安定化は福島復興の要だと思いますが、下請けさんを犠牲にしての福島復興は「復興」では無いと(=^・^=)は思います。
3.炉心溶融基準を5年間も気付がず
東京電力は2月24日(水)に
①東京電力のマニュアル上では、炉心損傷割合が5%を超えていれば、炉心溶融と判定することが明記されている。
②2011年3月14日の早朝に福島第一3号機の原子炉格納容器内放射線量の監視計器が回復したため、原子炉格納容器内放射線量と炉心損傷割合を確認することが可能になっていた(この時点で基準を置けておりメルトダウンと判定できた)。
③新潟県技術委員会に事故当時の経緯を説明する中で、上記マニュアルを十分に確認せず、炉心溶融を判断する根拠がなかったという誤った説明をした。
と発表しました(7)。
要約すれば東京電力の社内マニュアルでは炉心損傷割合が5%を超えればメルトダウン(炉心溶融)と明記されており、事故発生後の2011年3月14日には確認できていたものを、これを報告せず、さらには基準がありもかかわらず新潟県技術委員会に「炉心溶融を判断する根拠がなかった」と嘘の説明をしました。

図-1 東京電力は炉心溶融基準に気づかずと1面トップで報じる福島県の地方紙「福島民報」
福島県地方紙の福島民報は
「東京電力は24日、福島第一原発事故発生時に核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)の社内基準があったにもかかわらず、存在に気付かなかったと」
としていますが(9)、東京電力のプレス分(7)にはありません。東京電力の会見は月、木曜で(10)当日は会見は開かれない日ですので福島では会見が開かれたようです。

※(11)をキャプチャー
図-2 2月24日の福島の会見の様子
そこで気づかなかったと「口頭」で説明したと思います。
これについて福島県の地方紙の福島民報は2月26日付の社説で
「これまで基準の存在に気付かなかったと発表した。原発事故から間もなく丸5年となる。今まで何をしていたのか。怒りと不信感は強まるばかりだ。」
と論じたあと
「『基準があった。それなのに溶融を公表しなかった』となる。何らかの意図があったと言われても仕方がない。隠蔽[いんぺい]との声もある。
そもそも5年もの間、東電社員が誰一人として基準の存在に気付かないことなどあり得るのだろうか。知っていたが言い出せない雰囲気が社内になかったのか。
誰も気付かなかったのが事実だとしたら、事態はより深刻だ。マニュアルは社員に周知されていない、ただの飾り物だったことになる。」
と論じています(12)。同じく福島民報は
「それまで東電は、起きている事態を炉心溶融に陥る前段階の「炉心損傷」と説明してきた。
その説明が誤りだったと、事故から5年が経過するいまになって東電が発表した。
炉心溶融に当たるかどうかの判断基準があったにもかかわらず、見過ごしていたというのだ。しかも今月になって、ようやく基準があったことが判明したという。
極めて遺憾だ。過酷事故に際しての東電の備えの不十分さがあらためて露呈した。危機的な事象が次々と起こる混乱の中にあったにせよ、正確な判断をできずに事態を過小評価していたことになる。」
と論じています(13)。
1年前の2015年2月24日も福島第一原発の排水路から高濃度に汚染された排水が排水路を通じ海に流れ続けているのをかなり前から知りながら当日(2月24日)まで発表しなかった旨を発表をしました(14)。この日は火曜日で、会見はありませんでした。不都合な事は会見の無い日にこっそり「発表」する。東京電力の体質でしょうか?これでは東京電力が福島を避ける行為を「風評被害」と主張し(14)、柏崎刈羽原子力発電所は「安全」だと主張いても(15)、(=^・^=)は信用しません。
4.タンク増設計画は減少・汚染水量見込みは増大、雲の中の福島第一汚染水対応計画
東京電力は月に1回、今後の汚染水の見込み量と汚染水タンクの増設計画を発表しています(16)。2月の発表が25日におこなれました(17)。そこで2016年1月の見込み(18)と比較してみました。以下に結果を示します。

※1(17)(18)より作成
※2 太線はタンク容量、細線は汚染水量
※3 点線は1月見込み、実線は2月見込み
図-3 2016年1月、2月のタンク増設計画と汚染水量の見込み
タンク増設計画(太線)でみると1月(点線)に比べ2月(実線)は低下しています。汚染水の見込み量(細線)は1月(点線)に比べ2月(実線)は増加しています。福島第一の汚染水処理計画は1月と持ちません。こもまま行けば汚染水がタンクに保管しきれなくなる最悪の事態も起こりそうです。
東京電力の発表(17)をみると3月以降には「雲」マークが付いていました。汚染水処は1ヶ月先しか見通せないようです。
5.福島第一にローソン開店、ローソンは公表しない?
福島第一原発内にローソンが開店すると、東京電力は発表しました(19)。

※(19)を引用
図-4 福島第一構内のローソン開店を発表する東京電力
福島第一で働く皆さんの利便性が向上するそうです。だとしたら福島復興に向け大きな力になると思います。ローソンも社会貢献として発表するかと思ってローソン側の発表を探しましたが見つかりません。ローソンのHP(20)には新規開店のリストがありますが「福島第一」と店舗はリストに載ってません。
6.処理水タンクの満タン状態が続く、建物潰して汚染水タンク
東京電力は週毎に汚染水の量を公表しています(21)。以下に週毎の汚染水の増加量を示します。

※(21)を集計
図ー5 福島第一の汚染水増加量(日量)
図に示す通り、地下水ドレン汲み上げ開始後に汚染水の増加が加速し改善の兆しがありません。
福島第一原発では地下水や地下水ドレンからくみ上げた汚染水がタービン建屋に日々流入し増え続けています。タービン建屋の汚染水は汲み上げてて
タービン建屋⇒SARRY⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(22)(23)(24)。最終段の処理水について
満水率を「汚染水保管容量÷汚染水タンク容量」
と規定し、推移を示します。

※(21)を集計
図ー6 福島第一の「処理水タンク」の満水率
この所、約96~98%で推移しています。ここからは(=^・^=)の想像ですが、東電はこれが限度だと判断していると思います。タンクを満タンにすると地震などで生じるスロッシング(容器内の液体が外部からの比較的長周期な振動によって揺動すること。)でタンクから液体が漏れ出すことが知られています(25)。安全にくみ上げた汚染水を保管するにはある程度の「空」が必要です。事実上は満タン状態です。
2月12日に東京電力は福島第一原発内の新たな汚染水タンク建設場所を発表しました(17)。以下にその一つの「J9」エリアはGoogle Mapで見ると、現時点では「建物」が建っています。

※(17)とGoogle Mapで作成
図―7 福島第一汚染水タンクエリア
汚染水タンクを作る場所が無くなり「建物」を解体して汚染水タンクを作るようです。そのうち下請けさんの休憩所も無くなったりして(26)。
7.東京電力の元幹部は起訴
東京電力の勝俣元会長のほか、武藤栄(65)、武黒一郎(69)の両元副社長ら3人が福島第一原発事故を予見し得たのに安全対策をする義務を怠って原発事故を発生させ、周辺の病院の入院患者を避難中に死亡させるなどしたとして強制起訴される事がきまりました(27)。

※(8)をを2月27日に閲覧
図―8 東京電力元幹部の強制起訴を報じる福島県の地方紙「福島民報」
多分、被告の3人は知らんぷりすると思いますが、確りと裁判を続け原発事故の更なる原因究明・再発防止に繋げて欲しいと思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発!これでは福島の方は不安だと思います。福島県いわき市の特産品にイチゴがあります(28)。いわき市のイチゴ甘くてジューシーだそうです(29)。いわき市では2月27日に「いわきいちごフェスティバル」が開かれました(30)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(30)。でも福島県いわき市スーパーのチラシには、福島産イチゴはありません。

※(31)を引用
図―9 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月3週)―満タン状態が続く汚染水タンク―(2)
2016年2月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時30分現在】 (3)
【2016年2月22日】東京電力 記者会見 - 2016/02/22 17:30開始 - ニコニコ生放送(4)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月3週)―汚染水タンク工事で下請けさんが骨折―(5)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続で下請けさんがケガ―(6)
めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル2015(7)
福島第一原子力発電所事故当時における通報・報告状況について|東京電力(8)
福島民報(9)
東電 炉心溶融基準気付かず 第一原発事故危機管理甘さ露呈 | 県内ニュース | 福島民報(10)
東京電力記者会見|TEPCOニュース|東京電力(11)
ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年2月25日(木)放送」
(12)
【炉心溶融基準問題】東電不信また強まった(2月26日) | 県内ニュース | 福島民報(13)
2015年2月24日2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の溜まり水調査結果(PDF 960KB)(14)
2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)(15)
柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力(16)
中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」
(17)(16)中の「2016年2月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第27回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(10.0MB)」
(18)(16)中の「2016年1月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第26回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(9.54MB)」
(19)(16)中の「2016年2月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第27回事務局会議)」⇒「【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(15.8MB)PDF」
(20)
ローソン(21)
プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(22)
汚染水対策の主な取り組み|東京電力(23)
原子炉の安定化|東京電力(24)
めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について(25)
スロッシング - Wikipedia(26)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月2週)―使用済燃料プール代替冷却系のポンプが停止、4日間秘匿します―(27)
東電の勝俣元会長ら3人、強制起訴へ 福島第一原発事故:朝日新聞デジタル(28)
いわき市 - Wikipedia(29)
暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト(30)
いわき産イチゴ甘い! 初のフェス安全と味PR | 県内ニュース | 福島民報(31)
平尼子店 | マルト - 店舗情報
- 2016/02/28(日) 19:50:10|
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東京中央卸売市場での年末・年始(12月と翌年1月)のネギの取引価格を見たら、福島産ネギの価格は全国平均に対し
2014年12月・15年1月 △34円安
2015年12月・16年1月 △57円安
で価格差は拡大してます。福島産には
①事故から5年経っても除染が必要な土地で栽培されている。
②汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」される。
③他所より低く出る検査で「安全」とされる。
④福島産を許容するするほど葬式(死者数)が増えている。
等の特徴があり、当然の結果だと(=^・^=)は思います。
福島原発事故によって福島第一原発からは広島原爆30個分に相当する放射性物質がばら撒かれたと(=^・^=)は試算しています(1)(2)(3)。ばら撒かれた放射性物質は福島の台地に降り注ぎ、汚染を引き起こしました。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。

※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で2月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
図―1 福島の放射線量分布
原発事故から5年になりますが、福島では国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えた地域が広く広がっています。多くの方が福島産に不安を抱きこれをこれを避けるのは当然の事です。価格が気になります。福島を代表する冬野菜の一つにネギがあります(8)。以下に各年の12月と翌年1月の平均価格を示します。

※(2)を集計
図―2 福島産と全国平均のネギ価格(各年12月と翌年1月、東京中央卸売市場)
原発事故前は福島産ネギはほぼ全国価格と同等の価格で取引されていましたが、原発事故後は全国平均に比べ2割以上安くなりました。12月と翌年1月の平均価格を2014年12月からと15年12月について見ると
2014年12月と15年1月 全国平均245円、福島産211円で△34円安
2015年12月と16年1月 全国平均278円、福島産221円で△54円安
と価格差が拡大しています。この間に福島県はTOKIOの皆様等の協力を得て福島産野菜のテレビCM流すなど「対策」を取っています(10)。でも価格差は逆に広がっています。これは福島産に対する理解が進んだ結果であり(=^・^=)は当然と考えます。
以下に福島のネギの生産量を示します。

※(11)にて作成
図―3 福島のネギの生産量(2006年)
いわき市、郡山市、須賀川市と続きます。検査されているか心配なので、福島県が運営する検査結果検索サイトで検査件数を調べてみました。

※(11)を集計
図-4 福島県のネギの検査件数
上位の産地ではいわき市産が1件あるだけです。図ー1に示す通り上位の産地で、いわき市より汚染が酷そうな郡山市、二本松市産のネギは検査されていません。それでも福島県は
「放射性物質の測定は、(福島)県内の主な産地において定期的にサンプリングし行っています。」
と主張し、福島産ネギは「安全」だとしています(13)。
汚染の酷い産地の検査をしなのはネギだけではありません。福島県飯舘村は図―1に示すように事故から5年経ちましたが全域が避難区域です。それでもイチゴの生産が再開され(14)、今も続いています(15)。厚生労働省の発表(16)や福島県が運営するサイト(12)を集計すると、検査結果があるのは
2014年7月と15年4月
の僅か2回で1年近く検査されていません。
もっとも福島県の検査そのものが無意味かもしれません。野生鳥獣を除く福島産の農林水産物の検査は厚生労働省の発表(14)を見ると福島県農業総合センターが実施しています。ここは福島県農林水産部に所属しているので(17)、中立性に疑問があります。
以下に福島産の福島県の検査と福島県外で実施された検査の比較を示します。

※1(18)を転載
※2 NDは検出限界未満を示す
図-5 福島産の福島県検査と福島県外検査の相関(2015年)
福島県の実施した検査は他に比べ大幅に低くなっています。たとえば2015年中の福島産サトイモの検査結果を見ると
福島県検査 56件全てで検出限界未満(ND)
福島県外での検査 1件の検査で1キログラム当たり15ベクレルのセシウムが見つかる
です。この傾向は今も続いています。
地図で見ると茨城県は南を利根川を挟み千葉県銚子と北を福島県いわき市と接しています。以下に2015年10月以降の千葉県銚子市、茨城県、福島県いわき市産のスズキの検査結果を示します。

※1(16)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
※3 日付は捕獲日
図-6 スズキの検査結果
図に示す通り、千葉県銚子産や茨城県産のスズキからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県産スズキからは殆ど見つかっていません。平均を取ると1キログラム当たりの値で
千葉県銚子市産(千葉県検査) 2.6ベクレル
茨城県産(茨城県検査) 4.2ベクレル
福島県いわき市産(福島県検査)0.3ベクレル
です。銚子に比べ汚染源に近い茨城産のセシウム濃度は高くなっていますが、福島県が検査した福島県いわき市産スズキは大幅に低くなっています。汚染源に近いのに低い等はおかしな話です。同じような事がブリでも見られます(19)。
以下に原発事故直後の福島市産原乳の検査結果を示します。

※1(16)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
※3 日付はサンプリングの日
図-7 福島市産原乳の検査結果
原発事故直後は福島県に属さない検査機関(外部機関)に委託していますが、その後は福島県の検査機関(福島県)に移りました。すでに消えてしまっているので、リファレンスが取れないのですが検査のスピードアップと説明されていたのを記憶してます。でも図―7に示すように外部機関が検査しているときはそこそこセシウムが見つかっているのですが、福島県が直接検査するようになったら全ての検査結果が検出限界未満(ND)になりました。図-5、図ー6に示す事実と合わせ、福島県の「意図」を想像してしまいます。
(=^・^=)が疑念を持っているのに、福島産米全数全袋検査があります。同検査は福島原発事故後に福島県のみに導入された検査ですが、装置の精度は「食品中の放射性セシウムスクリーニング法 」に準拠することになっています(20)。「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」は、簡易的な装置で食品のセシウム検査を定めたものす。簡易的(精度が悪い)装置なので、基準値より低い「スクリーニングレベル」と呼ばれる値で1次判定を行い、この値を超えたもは精密検査装置で測ることを要求しています。「スクリーニングレベル」は特段のデータが無い限りにおいて1キログラム当たり50ベクレルと規定されています(21)。ところが福島県が公開している検査映像(22)を見ると、「スクリーニングレベル」は1キログラム当たり74ベクレルに設定されています。「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に準拠する装置であるなら、スクリーニングレベルを変更するにはデータが必要です。そこで福島県の担当課のHPを見たのですが(23)、そのようなデータは公開されていません。(=^・^=)は3年以上もの間、該当するデータを探しているのですが、見た事がありません。なお、(=^・^=)なりに福島県の発表等から精度を推定すると1キログラム当たり数十ベクレルとなり、必要な精度は無いと考えています(24)。福島県が公表しているデータを見る限り福島産米全数全袋検査は単なるおまじないです。
以上に記載した通り福島県の検査には疑念があり、福島の方の健康が心配です。ひらた中央病院のHPによると(124)福島県でも郡山市や三春町では福島産を許容する人が多く、相馬・南相馬市では少なく、いわき市は中間です。
表―1 「福島産を避けていますか?」のアンケート結果
※1 ①~④は(24)を転載
※2 ⑤は⑤=①-②-③+④で計算
※3 ⑥は⑥=⑤÷⑥×100で計算

図-1に示す様に郡山市と三春町、相馬市と南相馬市は隣接しているのでそれぞれを1グループにまとめた小計をつけました。
以下に福島県の人口動態(25)から集計した原発事故前年の2010年3月から11年1月と原発事故5年目の2015年3月から16年1月の、それぞれ11ヶ月間の死者数を示します。
表-2 2010年3月から11年1月と2015年3月から16年1月の死者数の比較
※(25)を集計

表―1と表―2を合わせると、下記の図が出来上がります。

※表―1、2より作成
図-8 福島産を許容する割合と葬式(死者数)の増加率
図に示す通り福島産を許容するするほど葬式(死者数)が増えています。(=^・^=)は思わず
「福島産食べて応援、あの世行」
なんて印象を持ちます。
福島産について纏めると
①事故から5年経っても除染が必要な土地で栽培されている。
②汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」される。
③他所より低く出る検査で「安全」とされる。
④福島産を許容するするほど葬式(死者数)が増えている。
等の特徴があります。汚染が酷いのに検査に疑義あり葬式が増えるようであれば、福島産を多くの方が避けて価格が下がるのは当然の結果です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
「福島産食べて応援、あの世行」を最も感じているのは福島の皆さまかもしれません。福島県白河市産米の全数全袋検査数が57万件を超えました(27)。同市は人口61,770人の市なので(26)十分な量です。同市あたりのお米はゆっくりと籾殻に栄養が届き美味しいそうです(28)。福島産米は「安全」との主張は本文に記載の通りです。でも白河市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(29)を引用
図―9 福島産米が無い福島県白河市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!(3)
めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(8)
栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売。(9)
東京都中央卸売市場-統計情報検索を各年12月と翌年1月、葉茎菜類 ⇒ねぎで検索
(10)
TOKIO、福島応援CMへの出演料は「0円」 松岡昌宏「一緒に頑張りたい!」(11)
統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103中の「9-2 野菜(葉茎菜類) ⇒福島県」
(12)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を1月21日にネギ、ネギ(施設)にチェックを入れ検索
(13)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編」
(14)
復興庁 | イチゴの出荷再開(福島県飯舘村)[平成26年7月31日](15)
『イチゴの紅茶』商品化へ 飯舘村栽培の夏イチゴ「雷峰」使用:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(16)
報道発表資料 |厚生労働省(17)
農林水産部 - 福島県ホームページ(18)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年)―福島産、他所で測れば10倍に!―(19)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月4週)―飯舘イチゴは検査せず―(20)
全量全袋検査 - Wikipedia(21)
食品中の放射性セシウムスクリーニング法の一部改正について |報道発表資料|厚生労働省(22)
検査体制について | ふくしま 新発売。中の「米の全量全袋検査」の53秒付近
(23)
水田畑作課 - 福島県ホームページ(24)
めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査(25)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ(26)
福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(27)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(28)
管内農畜産物 | JAしらかわ(白河農業協同組合)(29)
チラシ - ホーム
- 2016/02/27(土) 19:55:23|
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福島県の安達広域行政圏の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 978人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1,130人
で16%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.09%なので偶然とは言えません。一方で会津地方では
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 3、787人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、777人
0.3%減っていますが、統計的な差はありません。
福島原発事故で福島第一原発からは(=^・^=)の試算で広島原爆30個分もの放射性物質がばら撒かれました(1)(2)(3)。以下に福島県の汚染状況を示します。

※1(4)に示す数値データを(5)に示す方法で2016年2月に換算
※2 避難区域は(6)による。
図-1 福島県の汚染状況(2016年2月)
原発事故から5年が経過しましたが、広い地域で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えています。福島の方の健康が心配です。福島県は県域を県北、県中、県南、会津、南会津、相双、いわきの7地域に分けています(8)。但し南会津は人口が少なく、一般には会津と南会津を合わせ「会津」と呼ぶ場合があるので(9)、相双は図―1に示すように避難地域が広く広がっておるので、県北、県中、県南、会津、いわきで原発事故前と事故後の死者数を比較してみる事にしました。さらに県北地域は福島広域行政圏と安達広域行政圏(二本松市、本宮市、大玉村、以下安達と略す)に分かれていますが(8)、図-1に示す様に安達の大部分は除染が必要でありこれを別に集計することにしました。西側の一部は除染の基準(7)に達していませんが、安達の西には標高約1,700メートルの安達太良山が位置するので(10)、山麓になっています。安達では人の住む場所は殆どで除染が必要な状態が継続しています。
以下に各年3月から翌年1月までの「安達」の死者数を示します。

※1(11)を集計
※2 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-2 「安達」の死者数の推移
原発事故があった2011年に突然に死者数が増え、その後も下がっていません。
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 978人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1,130人
で16%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.09%なので偶然とは言えません。なお「安達」には地震で亡くなった方(直接死)はいません(12)。
以下に県北地域の死者数を示します。

※1(11)を集計
※2 震災犠牲者(直接死)は(12)による
※3 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-3 「県北」の死者数の推移
原発事故があった2011年に突然に死者数が増え、その後も下がっていません。
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 4、846人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)5、229人
で8%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.01%なので偶然とは言えません。
以下にいわき地域の死者数を示します。

※1(10)を集計
※2 震災犠牲者(直接死)は(11)による
※3 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-4 「いわき」の死者数の推移
それほど震災被害を除けば死者数が増えている兆候はありません。
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 3、670人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、795人
で3.4%増えていますが、偶然に起こる確率を計算したら15%なので統計的に差があるとは言えません(13)。
県中地域の死者数は
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 5、044人
原発事故5年目(2015年3月-11年1月)5、255人
で4.2%増えています。
県南地域の死者数は
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 1、493人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1、550人
で3.8%増えていますが、統計的差があると言えません。
会津地方は図―1に示しすように除染が必要場所は殆どありません。こちらでは
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 3、787人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、777人
0.3%減っていますが、統計的な差はありません。
国の基準で除染が必要な安達では16%も葬式(死者数)が増えているのに、必要が無い会津では葬式(死者数)は増えていません。これは明確な事実です。
福島県は7地域に一箇所づつその地域を代表すると称した放射線量の観測点を設け結果を公表しています(14)。以下に葬式(死者数の増加率)と放射線量を示します。

※1(11)(14)を集計
※2死亡増加率は100%を「1」として表示
図-5 葬式(死者数)の増加と放射線量
放射線量の高い場所程、葬式が増えています。以下に相関図を示します。

※1(11)(14)を集計
※2死亡増加率は100%を「1」として表示
図-6 葬式(死者数)の増加と放射線量の相関
綺麗に直線で並んでいます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
これだけ葬式が増えれば福島県安達域行政圏の皆様はなにかおかしいと感じるのではないでしょうか?福島県二本松市は福島県安達域行政圏で最大の市です(8)(11)。福島県はイチゴの拡販活動をしています(15)。福島はイチゴの季節です。二本松市が属する福島県県北地域はイチゴの栽培が盛んだそうです。福島のイチゴは美味しいそうです(16)。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(17)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには、福島産イチゴはありません。

※(18)を引用
図―7 福島産イチゴが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(19)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
(a)安達域広域行政圏

(b)県北地域

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!(3)
めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(8)
福島県 - Wikipedia(9)
会津 - Wikipedia(10)
安達太良山 - Wikipedia(11)
福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(12)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 - 福島県ホームページ(13)
仮説検定 - Wikipedia(14)
ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「・ 第14版 平成28年 2月 8日発行 [PDFファイル/7.34MB]」
(15)
ふくしま生まれ。甘い香りが広がるイチゴ「ふくはる香」(鏡石町) | ふくしま 新発売。(16)
甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。(17)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(18)
店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー(19)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について 続きを読む
- 2016/02/26(金) 16:03:27|
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福島県の1月中の人口動態(1)が発表になったので福島県葛尾村の出生数を見たら生まれた2人は全て女の子でした。これでは数が少ないので、原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月から16年1月までの赤ちゃん誕生数を集計すると
男の子 12人
女の子 34人
で、女の子が男の子の3倍近くになっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でおよそ偶然とは思えません。普通は男の子が多く生まれるので(2)異常な事態です。
福島県葛尾村は阿武隈高地の中にある村で、標高500メートル以上の比較的高地であります(3)。、福島原発事故によって全域が計画的避難区域に指定され、今も全村避難が続いています(3)(4)。

※1(5)(6)にて作成
※2 放射線量は2016年2月時点に換算
図-1 福島県の避難区域が主に旧計画的避難区域の町村
避難指示が出たのが原発事故から1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日で(4)、いわば逃げ遅れた村です。原発事故から5年を経た今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(7)。なにか異常がないか心配です。以下に福島原発事故があった2011年3月以降の赤ちゃんの累積の誕生数を示します。

※(1)を集計
図-2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す通り原発事故から1年を経過した当たりから女の子が多く生まれるようになりました。福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月から16年1月の赤ちゃんの誕生数を集計すると
男の子 12人
女の子 34人
で、女の子が男の子の3倍近くになっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でおよそ偶然とは思えません。2016年1月は二人全てが女の子がこの状況は続いています。
計画的避難区域は他の町や村にも設定されました。主な避難区域が計画的避難区域となったのは他に福島県飯舘村のほぼ全域と川俣町東部です(4)。以下に避難地域が主に旧計画的避難区域であった飯舘村・葛尾村・川俣町の赤ちゃん累積の誕生数を示します。

※(1)を集計
図ー3 飯舘村・葛尾村・川俣町合計の累積の赤ちゃん誕生数
同じく2011年12月から16年1月までを集計すると
男の子 230人
女の子 320人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.01%です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発!これでは福島の方は不安だと思います。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(8)をキャプチャ
図-4 福島県川俣町の綺麗な女性
でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への影響の可能性が高い」と回答しています(9)。
放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(10)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(11)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(12)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(13)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。

※(14)を転載
図―5 福島県の自然死産率の推移
赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
それでも安倍出戻り内閣は葛尾村や川俣町山木屋は安全だとし、避難指示解除の準備を進めています(15)(16)(17)。これでは福島の方は心配だと思います。
福島県福島市などが属する福島盆地は果物の栽培が盛んな地域です(18)。いまはイチゴのシーズンです(19)。イチゴ狩りも楽しめます(20)。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(21)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには、福島産イチゴはありません。

※(22)を引用
図―6 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(23)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
(a)葛尾村

(b)飯舘村・葛尾村・川俣町合計(避難区域が主に旧計画的避難区域である町村)

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
出生性比(3)
葛尾村 - Wikipedia(4)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
めげ猫「タマ」の日記 5年連続でも女の子が特異的に生まれる福島県飯舘村(9)
第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年2月15日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間取りまとめ 最終案 [PDFファイル/382KB]」
(10)
放射線の健康への影響は積算線量が決める(11)
放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報(12)
隔世遺伝 - Wikipedia(13)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(15)
葛尾の準備宿泊延長へ 政府方針 | 県内ニュース | 福島民報(16)
川俣・山木屋地区、準備宿泊延長へ 「避難指示解除まで」軸:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(17)
避難指示解除を目指す飯舘村【東日本大震災パノラマ】Vol.382産経ニュース-2016/02/15(18)
[PDF]くだものづくりがさかんな福島盆地(19)
いちご - みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ(20)
福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま(21)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(22)
イトーヨーカドー 福島店(23)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
- 2016/02/25(木) 19:52:25|
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千歳空港で飛行機のエンジンから煙が出て、乗客が緊急脱出する事態が2月23日に発生しました(1)。これについてNHKは乗り合わせた職員は荷物を置いて脱出した報じていましたが(2)、映像を見る限りNHK職員はカメラも持って脱出しています。飛行機からの緊急脱出時は荷物を置いて行くのが基本です(3)。NHK職員は他の乗客を危険に曝しました。それをNHKはスクープの様に報じています。徹底的に自己中です。
2月23日に千歳空港で飛行機のエンジンから煙が出て緊急脱出する事故が起きました。60~70代の女性3人と20代男性の乗客の計4人が脱出時に体を打つなどし、体の痛みや体調不良を訴えて病院に搬送されましたが(1)、重症を負った方はいない様で突然の出来事にもかかわらず的確に対応したクルーと乗客の皆様に敬意を払いたいと思います。ただし一人だけ許しがたい「乗客」がいました。同機に乗り合わせたNHK職員です。飛行機の緊急脱出の際は「荷物」は持たずに脱出するのが原則です。これは携行する荷物が緊急脱出際にシュートを傷つけたり、万が一にも落下して他の乗客にケガを負わせる可能性があるからです(3)。荷物を持ち出さないようにとのクルーの指示もありました(4)。でもNHK職員はそのような基本的な事を守りませんでした。NHKの報道を見ていたら、同乗していたNHK職員が撮影した映像として乗客の脱出の様子を報道していました。

※(2)をキャプチャー
図-1 乗り合わせた職員が撮影した映像を報じるNHK
この映像を撮影するには「カメラ」を持ち出さなければ不可能です。NHK職員は他の乗客の危険を無視し、持ち出すべきではない「荷物」(カメラ)を緊急脱出時に持ち出しています。ゆうまでも無く他の乗客を危険に曝す自己中心的な行為です。
でもNHKは職員が荷物を持ち出さなかったような嘘報道をしています。

※(2)をキャプチャー
図-2 荷物は置いていったと嘘をつくNHK職員
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
NHKは不適切な手段で撮影された画像をスクープのように配信しています(2)。NHKは不適切な取材を容認しました。かかる行動の再発を防止するには不適切な手段で撮影された映像は配信すべきではありません。緊急時に一職員がどのような行動をとるかまではNHKに求めません。でもそれを奨励するような行為はNHKの組織犯罪です。NHKは「自己中心」で他人が危険になっても構わないと考える組織です。 図-2に示す通りカメラを持って緊急脱出したNHK職員は緊急脱出時に荷物は置いておくべきことを知っていました。
NHKは何かにつけて福島は安全とゆう「プロパガンダ」をニュースと称し流します(5)。同じように福島も方が危険にさられても構わないと考えていると思います。これでは福島の方は不安だと思います。
福島県いわき市の特産品にイチゴがあります(6)。いわき市の幼稚園で「いちご祭り」を開から、園児らにいわき市産いちごが贈られたそうです(7)。福島県いわき市はイチゴの季節です。福島県の地方紙の福島民友は2月3日付けの社説で「(福島)県産の農林水産物をはじめ日本の食品は徹底した検査が行われ、安全な食品しか市場に流通していない。安全性に対する懸念は不要であり事実をまず確認すべきだ。」と主張しています(8)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(9)を引用
図―3 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
ついでならが停波にすべきは他人を危険に曝しても平気なNHKです(10)。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
日航機から煙、乗客ら緊急脱出 | 国内外ニュース | 福島民報(2)
旅客機エンジンから煙 新千歳空港で乗客緊急脱出 NHKニュース(3)
緊急脱出時に荷物持ち出しは禁物 アシアナ機乗客避難にみる問題点 - WSJ(4)
異臭と煙「ダメかも」 日航機トラブル 機内騒然、不安に震える2016/02/24 07:44 【北海道新聞】(5)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(2月3週)―シロメバルから14、600ベクレルのセシウム―(6)
いわき市 - Wikipedia(7)
甘~い地元のいちごの味知ってね いわきで園児に贈呈:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(8)
【2月23日付社説】復興PR行事中止/情報発信力の強化に総力を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(9)
ヨークベニマル/お店ガイド(10)
<社説>総務相「停波」発言 報道への介入をやめよ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース 続きを読む
- 2016/02/24(水) 19:57:41|
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食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
①検査数956件
②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大69ベクレル(福島県産ババガレイ)
基準超の食品は見つかっていませんが、「安全」とは言えません。
1.福島アカガレイから14.1ベクレル、福島県は28件連続ND
福島県漁連は試験操業で採れたアカガレイから1キログラム当たり14.1ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(8)。福島県の検査が気になります。以下に昨年(2015年)6月以降の検査結果を示します。

※1(1)(7)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
※3 日付は捕獲日
※4 福島県漁連は県漁連と略す。
図-1 福島産アカガレイの検査結果
図に示す通り福島県の検査は28件連続で検出限界未満(ND)です。どちらかの検査が間違っています。
先週の記事で千葉・銚子のブリからセシウムが見つかっているのに、福島県が検査した福島・いわきのブリからは見つかっていない旨の記事を書きました(4)。データが追加になったので、茨城県産、千葉県産と福島県が検査した福島産ブリの検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
※3 日付は捕獲日
図-2 ブリの検査結果
千葉や茨城産ブリからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産ブリからは21件連続でセシウムが見つかっていません。汚染源がある福島産が千葉や茨城に比べ低いなどあり得ない話です。
福島県の検査は他より低くでる検査です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.飯舘イチゴは検査せず
飯舘村(いいたてむら)は、福島県の北東部に位置する村です。福島第一原発の20km圏外にありますが、福島原発事故で村は汚染され5年が経過した今も全村避難が続いています(9)。

※1(10)の数値データを(11)に示す手法で2月1日に換算
※2 避難地域は(12)による
図-3 福島県飯舘村
それでも2014年8月からイチゴの出荷が再開されました(13)。今年は村内のビニールハウスで栽培されたイチゴを使ったフレーバードティー(紅茶)「いいたて までいな いちご」の将来的な商品化を検討しているそうです(14)。福島のイチゴ産地で最も汚染が酷い産地です。確り検査されていなければ福島産イチゴは「安全」だとは言えません。
厚生労働省(1)の発表を見ると、これまでの検査結果は
2014年7月、2015年4月
の2件で1年近く検査結果がありません。念のために福島県が運営するサイト(15)で検査結果を調べましたが検査結果が出て来ません。
福島産は汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。飯舘村のイチゴも福島産イチゴです。
3.突然にセシウム濃度が上昇する福島産
以下に福島産ババガレイのセシウム濃度の推移を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
※3 日付は捕獲日
図-4 福島産ババガレイの検査結果
しばらく検出限界未満(ND)が続いていたのですが、突然に基準値(6)に近い1キログラム当たり69ベクレルに跳ね上がっています。福島産は突然にセシウム濃度が上昇することがあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
韓国・ソウルで計画されていた福島復興イベントが中止に追い込まれました。福島県知事は「残念」と言っています(16)。

※(17)をキャプチャー
図ー5 福島復興イベントが中止を「残念」とする福島県知事
これについて福島県の地方紙の福島民友は2月23日付けの社説で「(福島)県産の農林水産物をはじめ日本の食品は徹底した検査が行われ、安全な食品しか市場に流通していない。安全性に対する懸念は不要であり事実をまず確認すべきだ。」と主張しています(18)。でも福島の皆様の受け止めは違うようです。福島県相馬市のイチゴ園では2月21日に「ききいちご大会」が開かれたそうです(19)。福島はイチゴのシーズンです。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(20)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(21)を引用
図-6 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第969報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月3週)―福島・いわきのブリは全数ND、銚子は2.8ベクレル―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果」
(8)(7)中の「いわき地区」の29ページ
(9)
飯舘村 - Wikipedia(10)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(12)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(13)
復興庁 | イチゴの出荷再開(福島県飯舘村)[平成26年7月31日](14)
『イチゴの紅茶』商品化へ 飯舘村栽培の夏イチゴ「雷峰」使用:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(15)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を2月23日に検索
(16)
知事「残念」 韓国の復興イベント中止 | 県内ニュース | 福島民報(17)
福島のニュース 福島テレビ(2月22日ひる放送) FTV8(18)
【2月23日付社説】復興PR行事中止/情報発信力の強化に総力を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(19)
21日に「利きイチゴ」大会 相馬の苺組合 | おでかけ | 福島民報(20)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(21)
Webチラシ情報 | フレスコキクチ
- 2016/02/23(火) 19:48:13|
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今日は竹島の日です(1)。島根県は式典を実施しましたが(2)、安倍出m取り総理も担当大臣も出席しません(3)。これは以下の3点で国益に反すると思います。
①地方創生に逆行する。
②尖閣や北方領土問題の解決を困難にする。
③韓国の反日感情が別の所に向く
1.竹島とは
竹島は島根県隠岐の島町の離島で、明白な日本領土です。1952年以降、韓国は、いわゆる「李承晩(りしょうばん(イスンマン))ライン」を国際法に反して一方的に設定し、そのライン内に竹島を取り込みました。その後、ライン内に出漁した日本漁船が韓国側に拿捕される事件が相次ぎ、日本側には死傷者も出ました。1953年7月には、竹島周辺で海上保安庁の巡視船が韓国官憲によって銃撃されました(4)。韓国は「独島」とゆう勝手な名前を付け、日本の領土であるにも関わらず韓国領として扱う(5)明確な「国際法違反」をしています。

※Google Mapで作成
図―1 竹島の位置
竹島の周囲には広大な「日韓暫定水域」が設けられていますが、漁業協定があるにも関わらず事実上は韓国がこれを独占し(6)、島根県の漁師さんはお魚が取れなくなり大変に困っています(7)。

※(6)を引用
図―2 「日韓暫定水域」
福島のお魚が食べれない今では、この海域は大事だと(=^・^=)は思います。
今日は竹島の日です(1)。島根県は式典を実施しましたが(2)、安倍出m取り総理も担当大臣も出席しません(3)。これは以下の3点で国益に反すると思います。
①地方創生に逆行する。
②尖閣や北方領土問題の解決を困難にする。
③韓国の反日感情が別の所に向く
2.地方創生に逆行する。
島根県は「日本で47番目に有名」などお言われる通り(8)、知名度があまりありません。(=^・^=)が知る限り福島県の方でた島根県と鳥取県の区別がつく人は少数派だと思います。そんな島根県ですが、2月22日は必ず全国ニュースになります(3)。竹島の日です(1)。地方創生を唱える安倍出戻り総理なら(9)、この機会に竹島の日を盛り上げ島根県の知名度を上げ島根県の活性化を図るのも総理の役目だと思います。沖縄やフクシマを知らない人は少ないと思います。大きなニューズになっているからです。
3.尖閣や北方領土問題の解決を困難にする。
日本はロシアとの間に北方領土問題(10)、中国との間に尖閣諸島問題(11)を抱えています。どちらも韓国にくらべてば大国です。日本が韓国に対して甘い態度を取れば、両国は日本に対して強硬に出ても問題無しと判断すると思います。ロシアと中国の間にも領土問題がありました。でも解決しています(12)。互いに確りした姿勢で領土問題に臨んだので、双方とも解決しないデメリットが多くなった為と思います。「歯舞」が読めない担当大臣(13)がいては仕方がない事だと思います。
4.韓国の反日感情が別の所に向く
韓国には反日感情が蔓延しているようです(14)。韓国の方は日本を悪く言わないと生きていけないようです。韓国の方が日本を悪く言うことで楽しい気分になれるならそれは構わないことだと思います。でも(=^・^=)に迷惑を掛けないで欲しいと思います。
慰安婦問題で韓国大統領は第三国に日本の悪口を言いまわるいわゆる「告げ口外交」を実施しました(15)。この結果、日本は韓国に10億円を支払う羽目になりました(16)。この原資は(=^・^=)も支払う税金です。半世紀前の日本と韓国の条約で「韓国の日本に対する一切の請求権の完全かつ最終的な解決」しているはずです(17)。日本側には支払う義務が無いのは明らかです。韓国には反日の口実が必要ですが、「告げ口外交」にならない物を選ば選ばさなければなりません。韓国は「独島(韓国が勝手につけた竹島の名前)をめぐる領土紛争は存在ぜず」と主張しています(18)。韓国の立場からすれば「領土紛争は存在ぜず」ですので、領土問題について「告げ口外交」はありえません。そんな事をしたら「領土紛争は存在」を認める事になります。
安倍出戻り総理は就任直後から竹島の日の式典に出席すべきでした。そうすれば韓国の方は「独島問題」で反日を叫ぶ事になり「告げ口外交」は起こらず(=^・^=)も支払う税金から10億円を出す事もなかったと思います。安倍出戻り総理の外交的失敗です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
今日は「猫の日」でもあります(19)。(=^・^=)としては「猫の日」も大事なのですが、やはり「竹島の日」の方が重要です。安倍出戻り総理の「朝鮮半島政策」は完全に失敗しています。拉致問題解決のために制裁を緩めたら(20)、報告書の代わりにミサイルが飛んで来ました(21)。
安倍総理の最大の失敗は原発について「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」などとしながら(22)、「万全」などは取っていたかったのは事故報告書(23)で明らかです。この結果、最低でも17兆円もの費用が係っています(24)。でも責任を取ろうとはしません。こんな無責任な方が総理では福島の方は不安だと思います。
今月(2016年2月)に福島県は福島産イチゴのキャペーンを実施しました(26)。福島はイチゴのシーズンです。福島県いわき市の特産品の一つにイチゴがあります(27)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(28)を引用
図―3 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
竹島の日 - Wikipedia(2)
島根県報道発表資料(3)
竹島の日式典に政務官派遣へ 4年連続で政府:朝日新聞デジタル(4)
竹島問題について|我が国の領土問題について|領土・主権対策企画調整室(5)
独?, 獨島, Dokdo | dokdo, MOFA Republic of Korea(6)
日韓漁業協定 - Wikipedia(7)
漁業協同組合JFしまね:竹島関連(8)
【話題の本】日本で47番目に有名 『島根自虐伝』島根勝手に(9)
まち・ひと・しごと創生本部(10)
北方領土問題 - Wikipedia(11)
尖閣諸島問題 - Wikipedia(12)
中ソ国境紛争 - Wikipedia(13)
問われる任命責任…島尻北方相「歯舞」読めないおバカぶり | 日刊ゲンダイDIGITAL(14)
反日感情 - Wikipedia(15)
告げ口外交 - Wikipedia(16)
慰安婦問題で日韓が合意。日本政府が10億円拠出へ【声明全文】www.huffingtonpost.jp(17)
日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 - Wikipedia(18)
韓国の美しい島(19)
猫の日 - Wikipedia(20)
一部制裁解除した安倍政権の失策 拉致問題解決のウルトラCは 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版(21)
北朝鮮がミサイル発射、日米韓は強く非難 緊急安保理開催へ | ロイター(22)
安倍晋三 - Wikipedia(23)
国内外の報告書(東京電力福島第一原子力発電所事故)(24)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原総費用17兆円突破―でもまだまだ増える―(25)
「チャレンジふくしまサミットin首都圏」を東京で開催!!伝えたい~福島の今と魅力~ - 福島県ホームページ(26)
いわき市 - Wikipedia(27)
平尼子店 | マルト - 店舗情報
- 2016/02/22(月) 19:44:25|
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福島第一原発汚染水の2月3週(2月15日から21日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
①シロメバルから14、600ベクレルのセシウム
②港湾口からは前年同時期には見つからない全ベータ
③地下水バイパスや上流の井戸からは排水基準を超えた放射性物質
④海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ
⑤サブドレンからとトリチウム放出が200億ベクレル突破
⑥法令限度を超えた汚染水が排水路から海へ
1.シロメバルから14、600ベクレルのセシウム
事故から5年近くになりました。時間が経ても外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。もっと気になるのが魚などの海洋生物の汚染です。

※1 (4)(5)(6)(7)で作成
※2 数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度
排水路の上流のB-0-1地点で、2月16日に採取した水から1リットル当たりで
セシウム 271ベクレル
全ベータ 250ベクレル
見つかっています(6)。もっと心配なのはお魚です。港湾内で採れたシロメバルから基準値(9)の146倍の1キログラム当たり14,600ベクレルのセシウムが見つかりました(7)。以下に推移を示します

※(10)より作成
図-2 港湾内のシロメバルのセシウム濃度
低下している様子がありません。東京電力は昨年11月以降は福島第一の海水の放射性物質濃度が大幅に低下したと喧伝していますが(11)、海洋生物(魚)には効果が無いようです。
2.港湾口からは前年同時期には見つからない全ベータ
港湾内からは外洋より高濃度の汚染海水が見つかっています。

※1 (5)で作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は2015年1月11日
図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度
10月26日に海側遮水壁の工事が完了しました(12)。東京電力はこの効果で港湾内の放射性物質濃度は下がったと主張しています(11)。効果があれば汚染水の流れが悪くなり、全体の汚染水濃度が下がっていいはずです。以下に港湾口の2014年と15年10月からの全ベータ濃度を示します。

※1(5)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す。
図―4 港湾口の全ベータ濃度
港湾口は港湾と外洋の境界に当たる場所です。ここでの放射性物質濃度が低減されなれば外洋への流出が防止できたことになりません。図―4に示す通り、海側遮水壁ができる前の1年前は全ベータは見つかっていません。でも海側遮水壁が完成した2015年10月26日以降を見ると全ベータが見つかっています。一昨年末より海側遮水壁が完成した昨年末の方が全ベータ濃度が高くなっています。現時点では海側遮水壁の効果は見えません。
3.地下水バイパスや上流の井戸からは排水基準を超えた放射性物質
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(14)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(15)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(16)。以下に放射性物質濃度を示します。

※1 (15)(16)にて作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
全ベータ 5ベクレル
トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。以下にE-1井戸の放射性物質濃度を示します。

※(15)にて作成
図―6 E-1井戸の放射性物質濃度
昨年12月あたりから上昇が続いています。放射性物質が何処から来るか気になります。図―5に示す通り、そばには汚染水タンクがあります。汚染水タンクからの微かな汚染水漏れを疑いたくなります。
4.海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下に示します。

※1 (5)を集計
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度
このうち以降は1リットル当たりの値でNo1-14の全ベータ60,000ベクレルは過去最高(新記録)です。以下に推移を示します。以下に推移を示します。

※(5)を集計
図―8 No1-14井戸の全ベータ濃度
昨年10月位から急に上昇しだし、止まる気配がありません。これからも上昇が続きそうです。
4.サブドレンからとトリチウム放出が200億ベクレル突破
サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(17)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(18)ほぼ4ヶ月半が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(19)(20)、濃度×排出量で累積のトリチウム累積の排出量を求めてみました。

※(19)(20)を集計
図―9 サブドレンの累積排出量
累積で約204億ベクレルとなり200億ベクレルを超えました。
5.法令限度を超えた汚染水が排水路から海へ
福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。

※(21)で作成
図―10 福島第一原発内の排水路
当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。1リットル当たりでセシウム137の法令限度は90ベクレル、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(2)。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(8)、、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。このうちK排水路では法令限度を超えた汚染水の流れが確認されています。
以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。

※(21)を集計
図―11 K排水路の放射性物質濃度
K排水路の2月9日の放射性物質濃度は1リットル当たりで
セシウム137 130ベクレル
全ベータ 140ベクレル
で法令限度を超えています。東電の発表(21)を見ると排水路は遮水壁を超えて海に繋がっているので、「海側遮水壁」が完成しても排水路の汚染水はブロックされません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表①)とこちら(
ブログ図表②)を参照ください。
福島県南相馬市の避難指示区域は間もなく解除になりなりそうです(22)(23)(24)(25)。福島からの報道を見ると住民から「住民からは『時期尚早』など反対意見が相次」(22)、「早く帰りたい人のためには解除すべきだが、日常生活の安全・安心が確保される必要がある」(23)、「現状では若者に住んでもらえない。解除を1年先送りしてほしい」(24)声があがり不評のようです。でもNHKは
「解除はまだ反対です。家屋の解体は来年度にならないと始まらないし、戻っても生活のしようがない。小高は安心でよいところだから、子どもや孫が来てくれるようになってはじめて解除ができる」
との反対意見を載せたあと
「地域の今後を考えると、多数決では決められず、思い切った決断が必要だ。避難区域のままではいろいろな制約があり、足かせを外さないと前に進めない。避難区域だからしかたないという意識をわれわれが変えていかないと復興はない。住民が戻ってはじめて復興が進むと思う」
との賛成意見を大きく取り上げています(25)

※(25)をキャプチャ
図-12 「避難長期化すれば帰還への課題が増える」と報じるNHK
NHKはこれを「ニュース」と称していますが(25)、どう見ても避難指示解除に向けたプロパガンダです。
汚染水漏れが続けば福島の方は不安になると思います。NHKはプロパガンダで誤魔化すべく努力しているようです。これでは福島の方に不信感が広がると思います。
今月(2016年2月)に福島県は福島産イチゴのキャペーンを実施しました(26)。福島はイチゴのシーズンです。農林水産省の統計を見ると(27)、福島県伊達市は福島最大のイチゴの産地です。福島県伊達市のイチゴは「とても甘くてちょっと酸っぱい、新鮮そのもの」だそうです(28)。でも福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(29)を引用
図-13 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(2月2週)―海岸付近の井戸から過去最高のトリチウム―(2)
サンプリングによる監視|東京電力(3)
報道配布資料|東京電力(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を2月7日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」中の2月16日、17日
(7)
2016年2月17日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 97.4KB) (8)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(9)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(10)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(11)
中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年1月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第26回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(9.54MB)」
(12)
2015年10月26日福島第一原子力発電所 海側遮水壁閉合作業完了について(PDF 501KB)(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(15)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(16)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(17)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力(18)
(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力(19)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(20)
集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力(21)(3)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(22)
南相馬市長「4月中の解除難しい」 原発避難の住民説明会:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(23)
南相馬の避難指示解除 市長「4月中厳しい」除染完了など時間必要 | 県内ニュース | 福島民報(24)
<避難解除>南相馬5月以降へ2月21日 河北新報(25)
“福島・南相馬の避難指示 4月中に解除”住民に説明 NHKニュース(26)
「チャレンジふくしまサミットin首都圏」を東京で開催!!伝えたい~福島の今と魅力~ - 福島県ホームページ(27)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「9-5 野菜(果実的野菜) ⇒福島県 」
(28)
伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ(29)
リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
- 2016/02/21(日) 19:41:58|
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東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、2月3週(2月14日から20日)もしっかりトラブルが起こっています。
①地下水バイパスの汲みあげ停止
②核燃料プールの冷却停止は4号機
③焼却炉は部品に傷で水漏れ
④満タン状態が続く汚染水タンク
⑤2転3転するフランジタンクの説明
⑥凍土壁は海側だけ
1.地下水バイパスの汲みあげ停止
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(2)。2月14日午前9時47分に汲み上げた汚染地下水を一時的に貯めるタンクの水位が高くなった(満タン)との警報が発生し、タンクへの汚染水の移送が止まりました(3)。
地下水バイパスが止まっても影響は殆どないのは確かですが、福島第一では地下水バイパス以外にもサブドレンや地下水ドレンなどで汚染水を汲みあげ、トリチウムが除去できない浄化装置を経由して海に流しています(4)。地下水ドレンは海岸に作った汚染水が海に流れるのをブロックする壁(海側遮水壁)(5)の内側から汲み上げるものです。ここからの汚染水汲み上げが止まれば、汚染水が直接に海に溢れ出ます。
2.核燃料プールの冷却停止は4号機
先週に福島第一で核燃料プールの冷却が停止した旨の記事を書きました(1)。東京電力の会見(5)によれば停止したのは4号機です。4号機の使用済み核燃料の取り出しは終っているので(6)、直接的な影響はありませんが1~3号機が心配です。1,2号機の使用済み核燃料取り出しが始まるのは5年後の2021年3月頃、3号機の取り出しが始まるのは2年後の2018年3月頃です。しくなくともそれまでは「冷却」が必要です。同じ事が1~3号機で起きないか心配です。
3.焼却炉は部品に傷で水漏れ
先週の記事で福島第一で汚染ゴミを燃やす「焼却炉」が水漏れお越し、運転が止まった旨の記事を書きました(1)。東京電力の会見(8)で原因がカスケットと呼ばれる部品に「傷」があったと口頭で発表がありました。ガスケットは配管の継ぎ手や圧力容器のマンホールやバルブボンネットへ挟み込んで圧縮し、その隙間を塞ぎ、水などの流体の漏れを防止する部品です。いわばパッキンのようなものです(9)。傷があればそこから水漏れを起こすのは当たり前です。確り検査しなかったんですかね!不良部品が使われる福島第一の廃炉設備って不安を覚えます。
4.満タン状態が続く汚染水タンク
福島第一原発では地下水や地下水ドレンからくみ上げた汚染水がタービン建屋に日々流入し増え続けています。東京電力は週毎に汚染水の量を公表しています(10)。以下に示します。

※(10)を集計
図-1 日々増え続ける福島第一汚染水
福島原発事故後に増え続け総量は(=^・^=)の集計で約89万立方メートルに達しました。東京ドームの容量は124万立方メートルなので(11)、東京ドームの7割以上が汚染水で埋まってしまう計算です。
タービン建屋から汚染水が溢れ出ないよにこれを汲み上げてて
タービン建屋⇒SARRY⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(12)(13)(14)。最終段の処理水について
満水率を「汚染水保管容量÷汚染水タンク容量」
と規定し、推移を示します。

※(10)を集計
図ー2 福島第一の「処理水タンク」の満水率
この所、約96~98%で推移しています。ここからは(=^・^=)の想像ですが、東電はこれが限度だと判断していると思います。タンクを満タンにすると地震などで生じるスロッシング(容器内の液体が外部からの比較的長周期な振動によって揺動すること。)でタンクから液体が漏れ出すことが知られています(15)。安全にくみ上げた汚染水を保管するにはある程度の「空」が必要です。事実上は満タン状態です。
5.2転3転するフランジタンクの説明
4項で記載した通り最終段の汚染水タンクは満タンです。2月15日の原子力規制委員会が開催した「第40回特定原子力施設監視・評価検討会」で(16)フランジタンクの継続使用を東京電力が求めました。海側遮水壁の閉合以降,地下水ドレンの汲上量が想定より多く,また,塩分濃度,トリチウム濃度等も高いことから,地下水ドレンをタービン建屋へ移送しており,多核種除去設備(以下,ALPS)で処理すべき汚染水が増加し、これまでは,溶接型タンクの空き容量で対応してきたが,空き容量が減少してきたことから,今後は,Sr処理水を貯留しているフランジ型タンクの空き容量についても活用したいとのことです(17)。
Sr処理水はストロンチウムとセシウムが荒どりされただけなので(14)、ALPSで処理した汚染水(以下処理水とします)の方がリスクが少なくなっています。福島第一の汚染水タンクには「フランジタンク」と「溶接型」がありますが(17)、フランジタンクは過去に汚染水漏れをお越し、寿命も5年と言われています(18)。リスクの高いSr処理水をボロいフランジタンクで保管するより溶接型タンクで保管する方が安全です。何故にSr処理水をフランジタンクで保管するか、議論(19)を聞いていたら福島県には新しいタンクを汚したくない、監視・評価検討会の席では「配管が繋がっていない」との説明をしてました。相手によって説明が変わるようではおよそ信用されないと思います。
6.凍土壁は海側だけ
凍土壁は福島第一原発のタービンや原子炉建屋を氷の壁で囲い汚染水の元となる地下水の流入を阻止することを目論んで設置されたものです(20)。2月15日に事実上の認可がでました。ただし海側だてす(18)(19)。海側の凍土壁だけでは地下水を流入する効果は無いそうです(21)。議論を聞いていたのですが(18)、新たな汚染水増加要因になるか減らせるかの議論はありませんでした。海側凍土壁を運用したら汚染水がさらに増えないか(=^・^=)は心配です(22)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発!これでは福島の方は不安だと思います。
福島県棚倉町では田んぼアートが開催されます(23)。米作りに思いがある町だと思います。同町産米の全袋検査数は15万袋を超えました(24)。人口12,515人の町(25)なので十分な量です。鏡石町あたりは日本有数の米どころで、阿武隈川流域の肥よくな大地と奥羽山系・阿武隈山系の豊かな清流に恵まれ、米づくりには理想的な環境だそうです(26)。福島県は福島県産米は全数検査を実施しており「安全」だと主張してます(27)。テレビCMも流しています(28)。でも福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(29)を引用
図―3 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県鏡石町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月2週)―使用済燃料プール代替冷却系のポンプが停止、4日間秘匿します―(2)
地下水バイパス|東京電力(3)
2016年2月14日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (4)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力(5)
【2016年2月15日】東京電力 記者会見 - 2016/02/15 17:30開始 - ニコニコ生放送(6)
燃料取り出し|東京電力(7)
中長期ロードマップ|東京電力中の「2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)」⇒「(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB」
(8)
【2016年2月18日】東京電力 記者会見 - 2016/02/18 17:30開始 - ニコニコ生放送(9)
ガスケット - Wikipedia(10)
プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(11)
東京ドーム (単位) - Wikipedia(12)
汚染水対策の主な取り組み|東京電力(13)
原子炉の安定化|東京電力(14)
めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について(15)
スロッシング - Wikipedia(16)
第40回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会(17)(16)中の「資料2 :使用中フランジ型タンクの継続活用[東京電力]【PDF:1MB】」
(18)
タンク耐用年数、根拠なし 第一原発 | 東日本大震災 | 福島民報(18)(16)中の「会議映像 YouTube」
(19)(16)中の「資料1-1:陸側遮水壁の検討結果(概要) [東京電力]【PDF:156KB」
(20)
陸側遮水壁|東京電力(21)(16)中の「資料1-2:陸側遮水壁の検討結果 [東京電力]【PDF:8MB】」
(22)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月1週)―汚染水処理は綱渡り―(23)
かがみいし2015田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県](24)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を2月19日に閲覧
(25)
鏡石町公式ホームページ[福島県](26)
お米 - JAすかがわ岩瀬-実りの大地でみんなが笑顔(27)
水田畑作課 - 福島県ホームページ(28)
TVCM ふくしまプライド。 「天のつぶ」 篇 | ふくしま 新発売。(29)
イオンスーパーセンター | ネットチラシ中の「鏡石店」
- 2016/02/20(土) 19:54:54|
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