めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

原子力規制委、東京電力に汚染水の海洋放出をせまる

4月25日と4月27日に原子力規制委員会と東京電力の打ち合わせがおこなわれました(1)(2)。そこで原子力規制委員会側は暗に東京電力に対し福島第一原発の汚染水は可能な限り処理したのち海に捨てることを迫っていました。
 福島第一では原子炉やタービン建屋に流れ込んだ地下水がデブリ(溶け落ちた核燃料)に触れ放射能で汚染されり(3)、海への汚染水の漏れを防ぐ為に海岸に設けられた水の流れをせき止める壁(海側遮水壁)(4)の内側に溜まった汚染水を汲みあげるなど(6)して日々、増えています。
増え続ける福島第一汚染水
※(7)を集計
 図-1 日々増え続ける福島第一原発汚染水

 放置すると溢れてしまうので、タービン建屋から汲み上げ可能な範囲で汚染水を取り除き汚染水タンクに貯め込んでいます。
 汚染水源と行先
 ※(3)(4)(6)(7)(8)にて作成
 図ー2 福島第一の汚染水源と汚染水処理の流れ

 東京電力は汚染水を抑えようと努力をしているようです(3)。その一つにタービン建屋と海側遮水壁の間に氷の壁(凍土壁)(9)を作り海側遮水壁への汚染水の流れを阻止し、海側遮水壁の内側への汚染水の流入を減らし、海側遮水壁の内側への汚染水の汲み上げ(地下水ドレン)(10)を減らそうとの試みもあります。凍土壁の凍結が3月31日に始まりました(9)。以下に地下水ドレン等からタービン建屋に送った汚染水の量を示します。
凍土壁凍結開始後に増えた地下水ドレン汲み上げ水の移送量
 ※1(6)にて作成
 ※2 降水量は(11)による
 図―3 地下水ドレン等からタービン建屋に送った汚染水の量

 雨が降った事も関係しますが凍結開始後にタービン建屋に送った汚染水の量は増えています。今の所は汚染水の増加に合わせ汚染水タンクを作り続けなくてはなりませんが、これも上手く行っていません。以下に4月28日に東京電力が発表した最終段の処理水タンク増設計画と実績をしめします。
計画に対し直ぐに遅れるタンクの増設実績
 ※(7)(12)を集計
 図-4 処理水タンク増設計画と実績

 図に示す通り3月中は処理水タンクの増設が止まっていましたが、4月からは増設が行われる計画でしたが、実際は4月になってもなかなか増設ができていません。計画発表時点で計画に比べ実績が遅れています。汚染水が増えてもタンクが増設できなければ溢れさすか海に捨てるしか選択肢はなさそうです。
 4月25日に「第42回特定原子力施設監視・評価検討会」が開かれこの問題を東京電力が原子力規制委員会に説明しました(1)。この中で東京電力は古い汚染水タンクを使って乗り切る旨の説明をしましたが(13)、原子力規制委員会の納得が得られなかったようです。当会の結論として
 ①「ALPS処理済水のタンク貯留が廃止措置のリスク低減に与えている影響」について、次回東京電力から説明を受ける。
 ②トリチウム水タスクフォースで挙がったコスト試算や期間について、東京電力が現実に実行可能か否かを含めて議論してほしい。
がでました(14)。ここで「トリチウム水タスクフォースで挙がったコスト試算や期間」とは4月19日に 経済産業省が発表した東京電力福島第1原発の処分方法について、濃度を薄めて海中に放流する「海洋放出」が最も短期間に低コストで処分できるとする試算(15)を示しています。
 ①②を合わせてみると事実上は原子力規制委員会が東京電力に対し、処理した後の汚染水の海洋放出の検討を指示した内容です。
 4月27日に第7回原子力規制委員会 臨時会議が開かれ、そこに東京電力の広瀬社長が出席しました。福島第1原発の汚染水問題について更田豊志委員長代理は「東電が本音を語れているか疑問を持っている」と発言した上で汚染水の処分方法などで、明確な意思表示を求めました(2)。(=^・^=)には「東電が本音を語れているか疑問を持っている」って「隠ぺい体質」と同じ意味にとれるのですが、東京電力は汚染水の海洋放出が必要と考えているだから正直に答えろとい原子力規制委は行っている気がしました。 広瀬社長は「やれることは全部やらないといけない、まずはそういうスタンス」などと述べるにとどめましたが(2)、東京電力柏崎刈羽原子力発電所は原子力規制委で適合性審査が進められています(16)。東京電力が総合的な判断をする可能性もあると思います。
 一方で福島の漁師さんからは
「漁業の未来がなくなる。絶対に海に流してはならない」とか
「漁業者の間に相当な不安が生じ、風評が拡大する」とか
、「放射性物質が海に流されるのは反対。地下水バイパス、サブドレン計画実施を容認してきた経過があり、これ以上の環境悪化は許されない」
との声が出ているそうです(17)。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
このままいけば汚染水を海に流すが溢れさせるかの選択を迫られ、結局は海に流す日が来るかもしれません。いくら処理したとは言え最終段の「処理水」でも1リットル当たり40万ベクレル程度のトリチウムが含まれています(15)。今はサブドレンと称し原子炉やタービン建屋の回りから汲み上げた汚染地下水を海に流しています(18)。これに含まれるトリチウムは高い時でも1リットル当たり1000ベクレルです(18)。この400倍も汚染された水が海に流されます。もし海洋放出が始まれば、福島県、安倍出戻り総理そして東京電力は「安全」と叫ぶと思います。でもこの方達は福島原発事故前は「原発は安全」と叫んでいた方です(19)(20)(21)。よほど確りしたデータでも無い限り信用しません。でもデータは出て来ないと思います。
 この5年間を見ていると怪しげなものの調査は絶対にしません。いつのまにか福島ゲノム計画は立ち消えになったようです(22)。結局はこの5年間、福島ではまともな調査は行われず、何かあれば「そうのうなデータは無い」(取ってないからあるはずありません)「非科学的だ」なんて主張がまかり通っている気がします。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県は鶏肉(地鶏)に力を入れています(23)。29、30日と福島市内の公園で「川俣シャモまつり」が開かれています(24)。福島県郡山市の公園では「ふくしまラーメンショー2016」が開幕したそうです(25)。そこには福島産鶏肉を使ったラーメンが出るそうです(26)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(27)。でも福島県福島市や川俣町に店舗を展開するスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県福島市・川俣町のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―5 福島産鶏肉が無い福島県福島市や川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市や川俣町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第42回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(2)第7回原子力規制委員会 臨時会議 | 原子力規制委員会
(3)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(4)海側遮水壁|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(7)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)原子炉の安定化|東京電力
(9)陸側遮水壁|東京電力
(10)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(11)(5)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(12)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年4月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議」⇒「【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)」
(13)(1)中の「資料2:今後のタンク運用計画について[東京電力]【PDF:3MB】」
(14)(1)中の「当日作成資料:特定原子力施設監視・評価検討会(第42回会合)議論のまとめ[原子力規制庁]【PDF:313KB】」
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水は海洋放出計画が固まる?計画に従えば毎月12兆ベクレルのトリチウムが海へ
(16)柏崎刈羽原子力発電所 6・7号炉 関連審査会合 | 原子力規制委員会
(17)第一原発トリチウム 海洋放出認めず 県漁協組合長会議 | 東日本大震災 | 福島民報
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(4月2週)―外洋8地点から全ベータ―
(19)安倍晋三 - Wikipedia
(20)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(21)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(22)めげ猫「タマ」の日記 とうなった?福島ゲノム調査
(23)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(24)川俣シャモまつり賑わう - NHK福島県のニュース
(25)「ふくしまラーメンショー」開幕 郡山に全国の有名ラーメン店集結:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(26)ふくしまラーメンショー2016|福島中央テレビ
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「鶏肉 [PDFファイル/231KB] 」
(28)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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  1. 2016/04/30(土) 19:42:43|
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福島県川内村6月14日避難指示解除-戻ったら30年で100mSv以上の被ばく

 福島県川内村の避難指示が6月14日に解除される見込みです(1)。(=^・^=)なりに見積もると戻ったら30年で、健康影響が確認されている100ミリシーベルトの被ばくをします。安倍出戻り総理は東京電力救済の為に国民を危険に曝す殺人総理です。
 福島県川内村は福島第一原発南西20~30kmにある村で、福島島原発事故で全域が緊急時避難準備区域ないし警戒区域に指定され、全村が避難しました。その後は2011年9月に緊急時避難準備区域が解除され、2014年10月に避難区域が縮小されました(2)。
福島県川内村
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(2)による
 図-1 福島県川内村

 図に示す通り原発事故から6年目にはいった今も大部分で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えています。それでも6月14日には残った避難地域も解除される見込みとなりました(1)。
6月14日の川内村避難指示解除を伝える福島民報
※(6)を5月28日に閲覧
 図-2 福島県川内村の避難指示解除を1面トップで伝える福島県の地方紙の福島民報

 戻って本当に大丈夫か心配です。福島原発事故直後に放射線は今の強さでなく、トータルでどれだけ浴びるかが重要だと喧伝されました(7)。原発事故直後に比べ放射線量は下がりましたが時間が経てば下がり難くなります。これは半減期が早いヨウ素131は早く減り、そこそこのセシウム134はそれなりにへりますが、半減期が30年と長いセシウム137(8)はなかなか減りません。
だんだん減らなくなる福島の放射線量
 ※(4)を転載
 図-3 時間と共に下がらなくなる放射線量

 放射線量は下がってもトータルの被ばく線量は今後も増え続けます。この先が心配です。以下に6月14日に帰還したとして、今後30年でどれだけ被ばくするかを(=^・^=)なりに見積もった結果を示します。
帰還後30年で100mSv以上の被ばくがある避難指示解除予定区域
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で計算
 ※2 避難区域は(2)による
 ※3 放射線量から被ばく線量への換算は(5)による
 図-4 福島県川内村の今後30年間の被ばく線量

 図に示す通り、避難指示が解除される見込みの区域では解除された日に帰還したとして、30年間暮らせば広い範囲で100ミリシーベルト以上の被ばくが見込まれます。
 「100ミリシーベルト以上の放射線被ばくでは、がんなどの健康リスクが上昇する」
そうです(9)。そして図―4に示す様に帰還すれば30年で100ミリシーベルト以上の放射線被ばくをします。それでも避難指示を解除する安倍出戻り総理は東京電力救済の為(10)に国民を危険に曝す殺人総理です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 このような方が総理をしていては福島の方は不安だと思います。福島では避けていない所では葬式が増えている福島産米(11)のキャンペーンの「おいしい朝ごはん ふくしま米ホテル・旅館おもてなしキャンペーン」が始まったそうです(12)。福島県郡山市産米の全袋検査数が約137万件で(13)、トップです。福島県郡山市は福島県最大のお米の産地です。同市のお米は「あさか舞」といって美味しいそうです(14)。安全であり(15)学校給食にも使われています(16)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島県産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(7)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)川内村 6月14日避難全面解除 村長受け入れ前向き 政府方針 | 県内ニュース | 福島民報
(2)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島民報
(7)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(8)半減期 - Wikipedia
(9)放射線 放射性物質 Q&A 基準になる「1ミリシーベルト」の意味は | 東日本大震災 | 福島民報
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。
(12)ふくしま米 味わい抽選 キャンペーン始まる 県内の旅館・ホテル | 県内ニュース | 福島民報
(13)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を4月29日に閲覧
(14)商品紹介 | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(15)自主検査実施について | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(16)学校給食のご飯は、郡山産米の「あさか舞Jを使用いています
(17)イトーヨーカドー 郡山店
  1. 2016/04/29(金) 19:42:43|
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若い女性が逃げて行く2015年度の福島

福島県の3月中の人口動態が発表になったので(1)、2015年度の20代前半の方の社会的増減を集計してみました。
 20代前半男性   △817人減
 20代前半女性 △1,741人減
で、原発事故から5年目を経ても若い女性は福島から逃げ出しています。
  以下に2015年中の年齢別の社会的動態を示します
中年男は増えても若い女性が減っている福島県
 ※(1)を集計
 図―1 2015年度の社会的動態(福島県)
20代後半以降の中年男は増えていますが、15歳~24歳の層では減少すています。特に20代前半の女性が減少が顕著です。以下に20代前半の社会的動態を示します。
男性は改善しても女性はあまり改善しない20代前半の社会的動態(福島県)
 ※(1)を集計
 図―2 各年度の20代前半の社会的動態(福島県)

男性の減少はある程度は改善されましたが、女性の減少があまり改善されていません。
 以下に20代後半の社会的動態を示します。
20代後半女性の減少が大きくなった福島県
 ※(1)を集計
 図-3 各年度の20代後半の社会的動態(福島県)

 図に示す通り20代後半の女性の福島から脱出は2014年度はほぼ止まったのですが2015年度は少し増えています。以下に女性の初婚年齢の分布を示します。
20代後半は女性の結婚ピーク
 ※1(2)を集計
 ※2 2011年
 図-4 初婚年齢の分布

 福島に残っても結婚するなら福島以外を選んでるのでしょうか?

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
(=^・^=)は福島から若い女性が逃げて行くのは当然の事だと思います。以下に福島の放射線量分布を示します。
避難地域を除けば福島県内でも汚染が酷い安達地区
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 ※3 福島盆地の範囲は(6)による
 ※4 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(7)による。
 ※5 会津の範囲は(8)による。
 図-5 福島の放射線量分布

 図に示す通り原発事故から5年以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。福島は汚染されています。
 以下に地域分け毎の原発事故前年度に相当する2009年度に対する2015年度の死者数(葬式)の増加率を示します。
放射線量が高いほどに増える福島の葬式
 ※(10)を転載
 図-6 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 飯舘村・葛尾村・川俣町の避難区域の大部分は旧計画的避難区域です。、計画的避難区域が設定されたのは原発事故から1ヶ月以上も後の2011年4月22日です(5)ので、旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。
以下に飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる葛尾村・飯舘村・川俣町
 ※(11)を転載
 図-7 飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数

 原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月頃から女の子の方が多く生まれています。普通は男の子が多く生まれるので異常な事態です。
 これに対し福島県は福島県内7つのポイントも放射線量を紹介しています。最大の福島市では除染基準(12)では除染の必要が無い毎時0.19マイクロシーベルトです。福島県は放射線量が下がったと主張しています。しかし実態は
 ①測定器(モニタリングポスト)で、計算式の補正などの調整
 ②測定器(モニタリングポスト)を放射線量の低い場所に移動
 ③測定器(モニタリングポスト)の回りだけを除染
を実施し、測定器(モニタリングポスト)は人為的操作によって値が低くでるようにされました。放射線量が下がった訳ではありません(13)。
 福島県は
 「基準値を超える放射性物質を含む食品を流通させないため、農地の除染はもちろん、検査体制も強化し安全を確認しています。」
と主張しています(13)。でも福島県の検査は他より低くでる検査です。以下に福島産エゾボラのセシウム濃度を示します。
県漁連の検査でセシウムが見つかっても、全数NDのづく島件のヒメエズボラの検査結果
 ※1(14)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからないと)を示す。
 ※3 福島県漁連を県漁連と略す。
 ※4 日付は採取日
 図-8 福島産ヒメエゾボラのセシウム濃度

 図に示すように福島県漁連の検査ではそれなりにセシウムが見つかっているのですが、福島県の検査は原発事故以降に83件の検査結果がありますが、一度もセシウムが見つかっていません。この他にも茨城県が検査した茨城金北茨城産より福島県が検査した福島県いわき市産のキツネメバルのセシウム濃度が低かったり(14)、千葉県が検査した千葉県銚子産や茨城県が検査した茨城県産ではそこそこセシウムが見つかっているのに福島県が検査した福島県いわき産ヒラメからはセシウムが見つからない(15)などおかしな検査結果を連発しています。汚染源に近い福島産が高くでるのが当然ですが・・。福島県の検査は他より低く出る検査です。
 図―5に示す様に福島県飯舘村は避難地域で今も酷く汚染されていますが、イチゴの栽培がおこなわれています。でも福島県は1年以上も検査をしていません(16)。同じく福島県田村市は避難区域に接しています。同市の東側は今は解除されていますが、福島第一原発事故後のしばらくの間は避難区域でした(6)。同市の観光施設としては鍾乳洞のあぶくま洞が知られています。あぶくま洞の売店で同市産の山ブドウを使用したワインが売り出されているそうです(17)(18)。
田村市産ヤマブドウワインの販売を報じるFCT
 ※(17)をキャプチャー
 図―9 田村市産山ブドウを使用したワインが売り出を報じる福島のローカルTV(FCT)

田村市が属する福島県の中央部にあたる中通り産の山ブドウの検査は2011年10月を最後に4年半近くも検査結果がありません(19)。
 以上の通り福島県の検査には
  ・他より低い値が出る
  ・汚染が酷そうな場所の検査は避けられる
等の特徴があります。このような検査では、検査そのものの信頼性が担保できず
「検査体制も強化し安全を確認しています。」
等との主張は成立しません。
 これでは福島の「安全」は担保されません。福島に不安を感じ若い女性が逃げ出すのは当然の結果です。まして福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
福島県の綺麗な女性
 ※(20)を転載
 図―10 福島県の綺麗な女性

  (=^・^=)が個人的に知る福島の女性は性格も良いかたが全てです。新天地でも歓迎されます。でも男性は困ると思います。以下に20代後半の女性100人に対する男性の人数(性比)(21)を示します。
原発事故後に上昇を続ける福島・20代後半の性比
 ※(22)を集計
 図―11 福島県の20代後半の性比

 福島原発事故前は男女の出生割合と同じ(21)105前後で推移していましたが、事故後は上昇を続けています。福島県の平均の初婚年齢は男性29.6歳、女性27.8歳ですのでこの世代は適齢期です(23)。無論、福島県外からも無理です(24)。福島からは多くの母子避難者を出しています(25)。福島の多くの既婚男性は家族との別居を余儀なくされています。5年も別居していれば離婚の危機を迎える方もいると思います(26)。それでなくても不自然な生活です。福島に残った男性は未婚の方も、既婚の方も福島が安全であろうが無かろうが、福島は「安全」だと叫ばなくてはなりません。それが如何に非科学的で非論理的であろうとも!これでは福島に残らざるを得なかった方も不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります(27)。福島県須川市はキュウリの一大産地です(28)、須賀川市産キュウリを使った「須賀川かっぱ麺」の販売が今日(4月28日)から始まるそうです(29)。福島県須賀川市のキュウリのシーズンが始まったようです。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(30)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―12 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

 

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)結果の概要|厚生労働省
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)福島盆地 - Wikipedia
(7)福島県 - Wikipedia
(8)会津 - Wikipedia
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島・安達広域行政圏の2015年度の死者数は18%増、会津は別、対2009年度
(11)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない2016年の福島県葛尾村
(12)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「・ 第15版 平成28年4月20日発行 [PDFファイル/10.98MB] 」
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島市の放射線量激減―測定器をいじっただけ―
(14)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月3週)―ヒメエゾボラからセシウム、福島県検査は83件全数ND―
(15)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月1週)―茨城のヒラメからセシウム、福島いわきは18件全数ND―
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島のイチゴ価格は2年連続で全国平均以下、当然です。
(17)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年4月27日(水)放送」
(18)滝根産ブドウ100%ワイン 北醇2015発売 サッポロビール、田村市に報告 | 県内ニュース | 福島民報
(19)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月2週)―茨城県土浦市産シイタケは出荷制限解除、検査データはありません―
(20)めげ猫「タマ」の日記 2016年、福島の課題
(21)性比 - Wikipedia
(22)過去の結果(年齢(5歳階級)別推計人口) - 福島県ホームページ
(23)結果の概要|厚生労働省
(24)東京新聞:福島の男性 厳しい婚活 県外お見合い ほぼ門前払い:福島原発事故(TOKYO Web)
(25)福島からの母子避難:朝日新聞デジタル - ニュース特集 -
(26)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【3】避難めぐり夫婦に亀裂 放射能考え方違い、離婚危機発展(福島民友ニュース)
(27)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(28)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(29)特産キュウリを使った「須賀川かっぱ麺」28日から販売:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2016/04/28(木) 19:44:04|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月)―千葉のマダラはからセシウム、福島産は76件全数ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。4月中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)(4)(5)(6)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先月に続き今月もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(7)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数6,360件中312件の基準超え(全体の0.5%)
  ②平均は、1キログラム当たり39.4ベクレル、最大30,000ベクレル(福島県産イノシシ)。
 原発事故6年目を迎えましたが、未だに岩手、福島でセシウム汚染食品が見つかっています。
原発事故6年目になっても見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(8)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年4月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(9)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県


1.千葉のマダラはからセシウム、福島産は76件全数ND
 新潟県が検査した千葉産のマダラ2件(9)からセシウムが見つかったと発表がありました。福島産が気になるので、今年3月以降の検査結果をまとめてみました。
千葉産より低く出る福島県が検査した福島産マダラのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 日付は収穫日ないし購入日
 ※3 千葉産の検査は全て新潟県
 ※4 福島産の検査は全て福島県
 ※5  NDは検出限界未満を示す
 図-2 マダラのセシウム濃度

 千葉県産マダラからは2件中1件でセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産マダラは76件全てで検出限界未満(ND)でした。汚染源がある福島の方が高くでる筈です。福島県の検査は福島県漁連に比べても低く出る旨は先週の記事に記載の通りです(7)。福島県の検査は他より低く出る検査です。福島産は他所より低くでる検査で安全とされ出荷されます。

2.怪しげな物は検査しない「国立医薬品食品衛生研究所」
 国立医薬品食品衛生研究所(こくりついやくひんしょくひんえいせいけんきゅうしょ、National Institute of Health Sciences: NIHS)は日本の厚生労働省の施設等機関の一つで(11)、厚生労働省の発表(1)を見ると、流通品のセシウム検査を実施しています。1項記載のように産地が低く出る検査で「安全」とし出荷してもここの検査で基準超えが見つかれば産地は信用を落とす可能性もあるので、ある種の歯止めになっていました。
 検査には精密他に「簡易検査」があります。「簡易検査」では基準超を判定することはできませんが1キログラム当たり50ベクレルを超えたものは、基準超の疑いがあるとされています(12)。簡易検査に対応した検査装置としてCsIによるものがあります(13)。厚生労働省は国立医薬品食品衛生研究所のCsIによる簡易検査で茨城産シイタケから1キログラム当たり93ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(14)。1キログラム当たり50ベクレルを超へているので「基準超」の疑いがあります。精密検査を実施すべきですが、実施されたとの発表は見当たりません(6)。
 厚生労働省の発表(1)を見る限り、国の機関で継続的に食品中のセシウム検査を実施いているのは「国立医薬品食品衛生研究所」のみですので、「国」は怪しげな物の検査を避けているようです。これでは「産地」が暴走してもこれを見つける事はできません。

3.出荷制限中のタケノコを出荷される「福島」
 福島県大玉村にあるスーパーセンターPLANTで出荷制限中のタケノコが販売されたそうです(15)。厚生労働省(1)の発表を見ると最後に検査されたのが、2012年4月でこの時は1キログラム当たり210ベクレルでした。その後の検査結果も無いので現状では「安全」とは言えない状態です。
 この記事は「福島民友社」が4月25日に配信しましたが、今日(4月27日)にアクセスしたらリンク切れになっていました。同社は「原発反対を主張するのはいいが、その主張のために福島をおとしめるのは、どうなのか」と2月7日に配信した記事は今も残しています(16)。 福島県は
 「基準値を超える放射性物質を含む食品を流通させないため、農地の除染はもちろん、検査体制も強化し安全を確認しています。」
と主張していますが(17)、実際には出荷制限中の「食品」が販売されるのに、その事実はどんどん消しているようです。不都合な事は隠ぺいするのが「福島」の体質のようです。


4.山形・小国の熊祭、セシウムは最大33ベクレル
 5月4日に開かれる山形県小国町の「小玉川熊まつり」では(18)、久々に「熊汁」が復活するようですが(19)、熊まつり用と思われる熊さんのセシウムの濃度が発表になりました。1キログラム当たりで
 17ベクレル、22ベクレル、33ベクレル
です。以下にこれまでの熊さんのセシウム濃度を示します。
基準値の半分弱で推移する小国町産クマのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 日付は収穫日
 ※5  NDは検出限界未満を示す
 図-3 山形県小国町産(除く朝日山系)クマのセシウム濃度

 基準値を超えたことはないので、後は個人の判断だと思います。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・怪しげな物の検査を避ける「国」の検査
 ・不都合な事は隠ぺいする福島の体質
これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(20)。福島にはトマト工場があり(21)、福島産トマトは一年中楽しめます(22)。福島のトマトは美味しいそうです(23)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(24)。でも福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
熊本産はあっても福島産トマトが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―4 福島産トマトが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく「熊本産」を食べて応援します。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第975報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第976報) |報道発表資料|厚生労働省
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(第977報) |報道発表資料|厚生労働省
(6)食品中の放射性物質の検査結果について(第978報) |報道発表資料|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月)―千葉銚子のヒラメからセシウム、福島は25件全数ND―
(8)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(9)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(10)(6)中の「1 自治体の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:1,007KB)」のNNo3774、3775
(11)国立医薬品食品衛生研究所 - Wikipedia
(12)食品中の放射性セシウムスクリーニング法の一部改正について |報道発表資料|厚生労働省
(13)表 食品中の放射性セシウムスクリーニング法に対応可能な
(14)(6)中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果⇒ (PDF:34KB) 」のNo17
(15)出荷停止指示の「タケノコ」8本販売 直売所で品目確認せず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(リンク切れ)
(16)【復興の道標・ゆがみの構図-7】福島をおとしめるな 努力続ける福島県民:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「・ 第15版 平成28年4月20日発行 [PDFファイル/10.98MB] 」
(18)小玉川熊まつり/山形県小国町
(19)めげ猫「タマ」の日記 山形・小国・小玉川熊祭、今年は熊汁復活!肉は40ベクレル
(20)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(21)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(22)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(23)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(25)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「鹿島店」

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  1. 2016/04/27(水) 19:43:41|
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福島・安達広域行政圏の2015年度の死者数は18%増、会津は別、対2009年度

 福島県の3月中の人口動態が発表になり(1)、2015年度の人口動態が揃いました。そこで原発事故前の2009年度の死者数と比較してみました。
 避難地域を除けば放射線量が高い「安達広域行政圏」では
 2009年度 1,064人
 2015年度 1,232人
で18%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.05%なので、偶然との主張は無理があります。一方で福島県内では放射線量が低い「会津」では
 2009年度 4,007人
 2015年度 4,143人   
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
 福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(2)(3)(4)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
避難地域を除けば福島県内でも汚染が酷い安達地区
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 ※3 福島盆地の範囲は(8)による
 ※4 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(9)による。
 ※5 会津の範囲は(10)による。
 図-1 本記事で使用する福島の地域分け

 図に示す通り原発事故から5年以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(11)を超えています。福島は汚染されています。福島の方の健康が心配です。そこで福島県を地域分けし原発事故前年度(2009年度)に対する原発事故5年目(2015年度)の葬式(死者数)の増加率を比較してみました。
 福島県は7地域に分けていますが(7)、このうち県南は市が一つで、南会津は市がないのでそれぞれ隣接する県中と会津に合わせて集計することにしました。また会津と南会津を併せて「会津」と表記するのが一般的です(10)。県北地域は4市あり、川俣町が避難区域になっているので(7)、川俣町を集計の対象から外す為と2市づつになるように地域分けするため、福島盆地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)(8)と「安達広域行政圏」(二本松市、本宮市、大玉村)(9)に分けました。以後「安達広域行政圏」は安達地区と略します。いわきはいわき市のみですが、同市は人口が30万人以上あるので(1)、一つの地域として集計しました。相双地区は図-1に示す通り避難地域があるので、川俣町と同様に集計の対象から外しました。
 以下に安達地区の各年3月から翌年2月の死者数(葬式)の推移を示します。
原発事故後に増えた安達地区の葬式
 ※(1)を集計
 図―2 安達地区の死者数(葬式)の推移

 原発事故後から葬式(死者数)が増え、原発事故前年度の2009年度と5年目の2015年度を比較すると
 2009年度 1,064人
 2015年度 1,232人
で18%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.05%なので、偶然との主張は無理があります。
 一方「会津」では
 2009年度 4,007人
 2015年度 4,143人   
で3%増えていますが、統計的な差はありません。航空機モニタリングの数値データ(5)の平均を取ると
 安達地区 毎時0.36マイクロシーベルト
 会津   毎時0.06マイクロシーベルト
で、安達地区の放射線量が大幅に高くなっています。
 他地区については以下の通りです。
福島盆地は
 2009年度 3,909人
 2015年度 4,358人
で7%増
 平均の空間放射線量 毎時0.27マイクロシーベルト
です。
県中・南は
 2009年度 7,065人
 2015年度 7,531人
で7%増で
 平均の空間放射線量 毎時0.18マイクロシーベルト
です。
いわきは
 2009年度 3,936人
 2015年度 4,157人
で6%増
  平均の空間放射線量 毎時0.19マイクロシーベルト
です。福島原発事故があった2011年3月は2010年度です。
  以下に原発事故前年度(2009年度)に対する原発事故5年目(2015年度)の葬式数(死者数)の増k率と航空機モニタリングのデータ(5)から得られる平均の空間線量率を示します。
放射線量が高いほどに増える福島の葬式
 ※(1)(5)を集計
 図-3 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 なんか放射線量が高い程に葬式(死者数)が増えています。以下に線形回帰(12)と呼ばれる手法での分析結果を示します。
一直線に並ぶ葬式の増加率と放射線量
 ※(1)(5)を集計
 図-4 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率の相関

 図に示す通りデータは1直線上に並んでおり高い相関を示しています。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 安達地区のスーパーセンターPLANTで出荷制限中のタケノコが販売されたそうです(13)。こんな事では福島の方は不安だと思います。
  福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(14)。福島にはトマト工場があり(15)、福島産トマトは一年中楽しめます(16)。福島のトマトは美味しいそうです(17)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(18)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
熊本産はあっても福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく「熊本産」を食べて応援します。
以下に偶然に起こる確率計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(20)による
有意差検定表
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(4)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)福島県 - Wikipedia
(10)会津 - Wikipedia
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)線形回帰 - Wikipedia
(13)出荷停止指示の「タケノコ」8本販売 直売所で品目確認せず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(16)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(17)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(19)イオン相馬店
(20)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2016/04/26(火) 19:49:48|
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女の子しか生まれない2016年の福島県葛尾村

 全村避難が続く福島県葛尾村(1)で今年生まれた赤ちゃん4人は全員女の子です。さらに福島原発事故後に生まれた赤ちゃんを集計すると
 男の子 15人
 女の子 36人
で、女の子が圧倒的に多く生まれています。このような確率を計算したら0.2%まので、偶然とは言えません。
 福島原発事故後に福島では二種類の避難区域が設定されました。一つは福島第一原発20km圏内の警戒区域と原発事故後しばらくして放射線量が高い事が判明し、指定された計画的避難区域です。警戒区域は福島原発事故翌日の2011年3月12日に設定されましたが、計画的避難区域が設定されたのは原発事故から1ヶ月以上も後の2011年4月22日です(1)。旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。
汚染が今も酷い福島
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(1)による
 図-1 旧計画的避難区域

 図に示す通り、葛尾村は村のほぼ全域が計画的避難区域でした。原発事故から5年以上が経過した今でもほぼ全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を大きく超えています。なにか起こらないか心配です。
 福島県が3月中の人口動態を発表したので(5)、赤ちゃん誕生数を調べてみました。今年(2016年)に生まれた赤ちゃん4人全員が女の子です。今年の葛尾村は女の子しか生まれない村です。
 以下に原発事故以降の葛尾村の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる葛尾村
  ※(5)を集計
 図ー2 葛尾村の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれるのですが(6)、原発事故以降の葛尾村では女の子が多く生まれるようになりました。原発事故(2011年3月)以降の赤ちゃん誕生数を集計すると
 男の子 15人
 女の子 37人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.2%なので偶然とは言えません。
 このような事は葛尾村だけではありません。図-1に示す様に飯舘村と川俣町の避難区域は全てが旧計画的避難区域です。原発事故以降の赤ちゃん誕生数は
 飯舘村
  男の子 113人
  女の子 154人
川俣町
  男の子 143人
  女の子 185人
で、どちらも女の子が多くなっています。以下に飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる葛尾村・飯舘村・川俣町
 ※(1)を集計
 図-3 飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数

 原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月頃から女の子の方が多く生まれています。合計すると
  男の子 271人
  女の子 376人
です。このような事が偶然に起こる確率は約0.004%なので「偶然」とは言えません。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
冬休みは福島でなく「北海道」で雪合戦と話す福島のかわいい女の子
 ※(7)をキャプチャー
 図ー4 冬休みは福島でなく「北海道」で雪合戦と話す福島のかわいい女の子


でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への影響の可能性が高い」と回答しています(8)。
 放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(9)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(10)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(11)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(12)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(13)を転載
 図―5 福島県の自然死産率の推移

 赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
 それでも葛尾村は6月の避難指示解除になりそうです(14)。(=^・^=)には強引な感じがします。こんな事をする行政では福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(15)。福島にはトマト工場があり(16)、福島産トマトは一年中楽しめます(17)。福島のトマトは美味しいそうです(18)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(19)。でも福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
熊本産はあっても福島産トマトが無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―6 福島産トマトが無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県川俣町の皆様も見習い「フクシマ産」でなく「熊本産」を食べて応援します。
以下に葛尾村について偶然に起こる確率計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(22)による
有意差検定表

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(6)出生性比
(7)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年1月8日(金)放送」(すでに消えています)。
(8)第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年2月15日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間取りまとめ 最終案 [PDFファイル/382KB]」
(9)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(10)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)隔世遺伝 - Wikipedia
(12)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(14)6月12日避難指示解除正式提示 葛尾村 | 東日本大震災 | 福島民報
(15)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(17)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(18)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(20)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について

  1. 2016/04/25(月) 19:51:51|
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福島第一原発汚染水(4月4週)―海岸付近の井戸の4箇所で過去最高の放射性物質濃度―

 福島第一原発汚染水の4月4週(4月17日から24日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
 ①1号機放水路の放射性物質濃度が上昇中
 ②地下貯水槽の周囲で全ベータが上昇中
 ③下がらない港湾口の全ベータ
 ④上昇を続ける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑤海岸付近の井戸の4箇所で過去最高の放射性物質濃度
 ⑥サブドレンのトリチウムの累積放出量は350億ベクレル超

1.1号機放水路の放射性物質濃度が上昇中
 事故から5年以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年以上経ても放射性物質が見つかる福島第一原発外洋
  ※1 (4)~(6)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で気になるのが1号機放水路・上流の放射性物質濃度です。以下に推移を示します。
上昇が続く1号機放水路・上流側の放射性物質濃度
  ※(6)を集計
 図-2 1号機放水路・上流の放射性物質濃度

 図に示す通りどんどん上昇しています。ただしトリチウム濃度は逆に下がっているので、セシウムや全ベータで汚染された汚染水が流れ込みセシウムや全ベータ濃度を上げ、トリチウムが薄められ濃度が下がったと思えます。いまも高濃度に汚染された汚染水が流れいます。流れ込んだ分だけは溢れ出し海を汚染すると思います。

2.地下貯水槽の周囲で全ベータが上昇中
 地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(8)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(8)。従前の記事でこの井戸の水がら突然に全ベータが見つかった旨の記事を記載しましたが(9)、今週は別の観測孔で全ベータが急上昇しました。以下に地下貯水槽周囲の全ベータ濃度を示します。
高濃度の全ベータが見つかる地下貯水槽の周辺
 ※1(9)を集計
 ※2 位置は(8)による。
 ※3 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 図-3 下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 図に示す通り海側の観測孔で放射性物質が見つかっています。やがて拡散し福島の海を汚染しそうです。以下に地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度を示します。
先週に比べ上昇した地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度
 ※(9)を集計
 図-4 地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度

 上昇が続いています。東京電力の会見を聞いていると(10)、原因は分かっていないそうです。これでは対策が打てません。漏れるがままにするしか無いようです。

3.下がらない港湾口の全ベータ
 港湾内からは外洋より高濃度の汚染水が見つかっています。
色々な放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 サブドレン排水口の位置は(11)による。
  ※5 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は3月14日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 この中で気になるのが港湾口の放射性物質濃度です。以下に推移を示します。
一向に下がらない港湾口の全ベータ濃度
  ※(5)を集計
 図―6 港湾口の放射性物質濃度

 東京電力は福島第一原発からの放射性物質の海洋流出を防止する対策を取ったと主張しています(11)。図に示す通り、港湾口の全ベータで見る限り下がっている様子がありません。ここは外洋と港湾内の境界です。当然ながら外洋に放射性物質は流れだしています。

4.上昇を続ける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(12)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(13)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(14)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染水が見つかる地下水バイパスや山側井戸
 ※1 (12)(13)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのはE-4井戸のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。
じわじわ上昇するE-4井戸のトリチウム濃度
 ※(18)を集計
 図―8 E-3井戸のトリチウム濃度

 じわじわと濃度が上がっています。福島第一原発構内ではトリチウムの拡散が進み、やがて環境中にも出ると思います。

5.海岸付近の井戸の4箇所で過去最高の放射性物質濃度
 海岸付近の井戸からは高濃度に汚染された地下水が見つかっています。
高濃度の汚染水が見つかる福島第一海岸の井戸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうち1リットル当たりでNo0-2井戸のセシウム313ベクレル、全ベータ900ベクレル、No0-3-2のセシウム77ベクレル、全ベータ210ベクレル、No0-4井戸のセシウム119ベクレル、No1-8井戸の3,010ベクレルは過去最高(新記録)です。原発事故から5年以上が過ぎましたが、今週は4本の井戸から過去最高濃度の放射性物質が見つかっています。
 以下にNo1-8井戸のセシウム濃度の推移を示します。
上昇を続け過去最高を記録したNo1-8井戸のセシウム濃度
 ※(5)を集計
 図―10 No1-8井戸のセシウム濃度

 図に示す様に、上昇傾向が続いています。原発事故から5年たって、福島第一の汚染水漏れは酷くなっている気がします。

6.サブドレンのトリチウムの累積放出量は450億ベクレル超
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(15)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(16)半年以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(17)(18)、濃度×排出量で累積のトリチウムの排出量を求めてみました。
450億ベクレルを超えたサブドレンの累積のトリチウム排出量
 ※(17)(18)を集計
 図―11 サブドレンの累積排出量

 累積で約450億ベクレルを超え,約458億ベクレルに達しました。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)とこちら(ブログ図表②)を参照ください。
 止む事のない福島第一の汚染水漏れ、福島の方は不安だと思います。
 福島県が力を入れている野菜にアスパラガスがあります(21)。福島県会津若松市を中心に4月から福島県会津産アスパラガスをテーマにした「会津 食の陣」と呼ぶPRイベントが行われています(22) 4月に入り福島はアスパラガスのシーズンです(23)。福島産アスパラガスは美味しいそうです(24)。福島県は福島産アスパラガスの安全を「宣言」しました(25)。でも、福島県会津地方会津若松市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。
熊本産はあっても福島産アスパラガスが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―12 福島産アスパラガスが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく熊本産を食べて応援します

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(4月3週)―外洋からストロンチウム90―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を3月6日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(3)中の「福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(9)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」
(10)2016/4/21(木) 原子力定例記者会見
(11)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(13)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(14)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(15)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(16)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(17)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(18)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)会津アスパラ2016 | あいづ食の陣公式サイト
(21)JAあいづ管内の生産品 ? アスパラガス | JAあいづ
(22)3色のアスパラガスを食べくらべ!(南会津町) | ふくしま 新発売。
(23)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2016/04/24(日) 19:42:14|
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トラブルいっぱい福島原発(4月4週)―下請けさんのケガが2週連続―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、4月4週(4月17日から23日)もしっかりトラブルが起こっています。
  ①油漏れが2週連続
  ②汚染水漏れが2週連続、しかも2件
  ③下請けさんのケガが2週連続
  ④満タン状態が続く処理水タンク
等です。

1.油漏れが2週連続
 4月18日 午前 10:20 頃 1号機原子炉建屋北西で、1号機原子炉建屋カバー解体工事に使用しているクローラークレーンの旋回部より作動油が漏れているのを下請けさんが見つけました。漏れた油は、敷鉄板上に約5m×10mの範囲で広がったそうです(2)。先週は遮蔽材を運ぶトレーラーが油漏れを起こしました(1)。これで2週連続の油漏れです。

2.汚染水漏れが2週連続、しかも2件
 ①福島第一のタービン建屋には日々、汚染水が流れ込んでいます。放置すると溢れてしまうので
   タービン建屋⇒貯蔵施設⇒セシウム吸着装置⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(3)(4)(5)。このうち「SR処理水タンク」に汚染水を送る配管から汚染水が漏れ出しました。4月20日の出来事ですが
 ・17:45 G6エリアの汚染水タンクへ移送操作開始
 ・18:54 ポンプ停止(移送終了)
 ・19:20頃G6タンクからJ1タンク間の配管での汚染水漏れを発見
とのことです。漏れた汚染水はおよそ2.7リットルと推定されており、1リットル当たりで
  セシウム134 1,100ベクレル
  セシウム137 5、100ベクレル
  セシウム合計  6,200ベクレル
  コバルト60  1,500ベクレル
  全ベータ    26万ベクレル
の放射性物質で汚染されています。漏れたのは配管と配管のつなぎ目近くです(6)(7)。以下に外観を示します。
SR処理水を漏らした配管の分岐点
 ※(8)に加筆
 図―1 汚染水漏れを起こした配管①

 ②東京電力は福島第一の原子炉・タービン建屋の井戸から地下水を汲み上げていますが、汚染されているので浄化装置に通した後で海に流す「サブドレン」を実施しています(9)。ところが4月21日に浄化装置に送る為の配管から汚染水が漏れ出しました。浄化装置を通す前なので汚染されています。経緯は以下の通りです。
 ・午前10:20 下請けさんが汚染水漏れを発見(2秒に1滴約1m×0.5m (推定)約0.5リットル)
 ・午前10:34  汚染地下水の汲み上げと集水タンクを経由して実施いている浄化装置への移送を停止
 ・午前10:40 汚染水漏れ停止を確認
 ・14:50 東電社員様が立ち会い,運転圧による漏えい確認を行うため汚染水漏れを起こした位置の周囲のバルブ開操作をすたら、再度の汚染水漏れ(20秒に1滴)
漏れたのは配管と配管のつなぎ目近くです(7)(10)。原因は出口配管清掃後のフランジ締め付けの際にパッキンがずれて隙間ができたためだそうです(11)。一寸したポカミスの様ですが、福島第一は厳しい現場です。仕方ない事です。以下に外観を示します。
処理前のサブドレン汚染水を漏らした配管の継ぎ目
 ※(12)に加筆
 図―2 汚染水漏れを起こした配管②

 先週の記事でALPSからの汚染水漏れ(1)とお伝えしましたが、東京電力の会見(13)を聞いていたら汚染水漏れだそうです。

3.下請けさんのケガが2週連続
 4月22日午前8時30分頃、構内の大型機器点検建屋で、改修工事をしていた下請けさんが、鋼管杭を跨いだ際に体勢を崩して股間にケガをおいました。救急医療室で医師の診察を受けたところ、搬送の必要があると判断されたことから、同日午前9時28分に救急車を要請し、いわき市内の病院へ運ばれました(7)。
 先週の下請けさんを乗せたワゴン車が民家に突っ込み重症が2人、軽傷が3人出ました(1)。2週連続です。今年も下請けさんのトラブルが多いよう様です。
 ①1月12日午前10時前に、福島第一原子力発電所構内で汚染水タンクの解体工事をしていた下請けさんが指をが左手人差指を骨折し救急車で病院に運ばれる(14)。
 ②1月18日午前11時30分頃、福島第一原子力発電所構内の2号機建屋西側付近で、土嚢運搬作業を行っていた下請けさんが、土嚢とガードレールの間に左手薬指を挟みケガをして救急車で運ばる(15)。
 ③2月22日午後2時45分ごろ、東京電力福島第1原発の来場者の出入りを管理する入退域管理棟の脱衣所で汚染水タンク工事をしている下請けさんの男性が意識を失って倒れてるのが見つかり、ドクターヘリで病院に運ばれましる(16)
 ④4月14日に下請けさんを乗せたワゴン車が民家に突っ込み重症が2人、軽傷が3人(1)
 ⑤4月22日午前 構内の大型機器点検建屋において、改修工事をしていた下請けさんが、鋼管杭を跨いだ際に体勢を崩して股間にケガ(本稿)
 ケガをされているのは全て下請けさんで東電社員様はいません。汚染水を漏らしても下請けさんのケガはあってはならない事だと(=^・^=)は思います。

4.満タン状態が続く処理水タンク
 今の所、タービン建屋から汲み上げた汚染水は処理水タンクに貯められます。汚染水の増加を抑える為に、3月31日から「凍土壁」の凍結が始まりました(17)。そしたら汚染水の増加が加速いました。
凍土壁凍結開始後に増加した日々の汚染水増加量
 ※(18)にて作成
 図-3 汚染水の日々の増加量

 多分、凍結開始と同時期から雨が降った為とは思いますが、凍結によって地中に大変な圧力がかかり(19)、地層を破壊して地下水が流れ込み易くなった可能性も(=^・^=)は否定できないと思います。汚染水対策の効果が見てないので、汚染水は増え続けています。
 最終的に処理水タンクに貯められます。最終段の処理水について
  満水率を「汚染水保管容量÷汚染水タンク容量」
と規定し、推移を示します。
満タン状態が続く処理水タンク
 ※(18)を集計
 図ー4 福島第一の「処理水タンク」の満水率

 この所、約96~98%で推移しています。ここからは(=^・^=)の想像ですが、東電はこれが限度だと判断していると思います。タンクを満タンにすると地震などで生じるスロッシング(容器内の液体が外部からの比較的長周期な振動によって揺動すること。)でタンクから液体が漏れ出すことが知られています(20)。安全にくみ上げた汚染水を保管するにはある程度の「空」が必要です。事実上は満タン状態です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発、福島の方は不安だと思います。
 福島県が力を入れている野菜にアスパラガスがあります(21)。福島県では4月から福島産アスパラガスをテーマにした「食の陣」と呼ぶ福島産のPRイベントが行われています(22) 4月に入り福島はアスパラガスのシーズンです(23)。福島産アスパラガスは美味しいそうです(24)。福島県は福島産アスパラガスの安全を「宣言」しました(25)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。
熊本産はあっても福島産アスパラガスが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―5 福島産アスパラガスが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく熊本産を食べて応援します。

 
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)―原発事故・炉心溶融基準 東電社員様は知っていた―
(2)2016年4月18日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 123KB)
(3)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(4)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(5)原子炉の安定化|東京電力
(6)2016年4月21日福島第一原子力発電所G6タンク移送配管からの滴下について(PDF 1.75MB)
(7)"2016年04月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(8)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所 G6タンク移送配管からの滴下について
(9)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(10)2016年4月21日福島第一原子力発電所 サブドレンNo.4中継タンク堰内における配管フランジ部からの地下水滴下について(PDF 192KB)
(11)2016年04月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(12)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所 サブドレンNo.4中継タンク堰内における配管フランジ部からの地下水滴下について
(13)【2016年4月18日】東京電力 記者会見 - 2016/04/18 17:30開始 - ニコニコ生放送
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月3週)―汚染水タンク工事で下請けさんが骨折―
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続で下請けさんがケガ―
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―炉心溶融基準を5年間も気付がず?―
(17)陸側遮水壁|東京電力
(18)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(19)株式会社精研
(20)スロッシング - Wikipedia
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)【会津若松】『食の陣』春のテーマは「会津産アスパラ」、各店舗で魅力発信:会津地区:福島民友新聞社 みんゆうNet
(23)JAあいづ管内の生産品 ? アスパラガス | JAあいづ
(24)3色のアスパラガスを食べくらべ!(南会津町) | ふくしま 新発売。
(25)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(26)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
  1. 2016/04/23(土) 19:50:00|
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福島のイチゴ価格は2年連続で全国平均以下、当然です。

 今年と2014年3月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、2014年3月は
  福島産 1,012円
  全国平均  969円
で福島産が全国平均を超えていましたが、2016年3月は
  福島産  1,093円
  全国平均 1,238円
で福島産が安くなっています(1)。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ為であり当然の結果です。
 福島は果樹王国と呼ばれていますが、福島県全域で果物が採れる訳ではありません。概ね福島市、伊達市、桑折町、国見町の2市2町で構成される福島盆地が中心です。ここは
 ①避難地域を除けば福島でも汚染が酷い。
 ②原発事故以降、5年連続でセシウム入り。
 ③ここの産物は他県より低く出る検査で「安全」とされ出荷される。
 ④果物作りが盛んで、原発事故前に比べ7%葬式が増えている。
等の特徴があります(2)。
 いまの季節はイチゴですが(3)、農林水産省の統計(4)を見ると福島盆地に属する伊達市が主産地です。
福島県のイチゴの生産量
 ※(5)を転載(元データは(4))
 図―1 福島県のイチゴの生産量

 以下に福島県のイチゴのシーズン別の検査回数を示します。
どんどん減ってるイチゴの主産地の伊達市の検査回数
 ※1(6)を集計
 ※2 各年の10月から翌年の4月までの検査回数
 図-2 福島県産イチゴの検査回数

 福島のイチゴの主産地で汚染の酷い福島県伊達市の検査数は福島原発事故後にどんどん減っており今シーズンは僅かに1件です。ただし福島県全体としてはそれ程には減っていないので、検査能力が無いわけではありません。
 もっと酷いのは飯舘村です。飯舘村は今も避難地域ですが、イチゴの生産は再開されています(7)。今シーズンも生産されています(7)(8)。厚生労働省の発表を見ると(6)、2015年4月の検査を最後に1年以上も検査が実施されていません。伊達市や飯舘村を活動範囲とする農協の自主検査結果を見たのですが、「イチゴ」はありません(9)。福島県は
「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。」
と主張していますが(10)、検査結果を見る限り、汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」が主張されているようです。
 福島県はイチゴ栽培が盛んだそうです(11)。そこで、各年3月のイチゴ価格を東京卸売市場の取引して見ました。
2年連続して全国平均を下回った3月の福島産イチゴ価格
 ※(1)を集計
 図―3 各年2月のイチゴの取引価格(東京卸売市場)

 2014年にはいったんは全国平均を超えましたが2015、16年と全国平均を下回っています。これは福島産に対する消費者の正しい理解が進んだ結果であり「風評被害」ではありません。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
安倍出戻り内閣(12)、福島県(13)や東京電力(14)は福島産は安全とし福島を避ける行為を「風評被害」と主張しています。でもデータを見る限り十分な「根拠」がありません。この方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(15)(16)(17)。でも事故りました。この方達は原発と同じように、東京電力救済と為に(18)、安全とは言えない「福島産」を「安全」と強弁している気がします。当然ながら消費者の反発に会い「福島産」は値下がりします。これは福島も事情は同じだと思います。
 今回の地震で熊本の選果場は大変な被害を受けたそうです(18)。それでも福島県南相馬市スーパーのチラシには熊本産トマトやアサリが載っていました(19)。
熊本産はあっても福島産トマトが無い福島県相馬市のチラシ
 ※(20)を引用
 図―4 福島産でなく熊本産トマトが載っている福島県相馬市のスーパーのチラシ

 熊本の皆さんは頑張っています。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(21)。福島にはトマト工場があり(22)、福島産トマトは一年中楽しめます(23)。福島のトマトは美味しいそうです(24)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(25)。相馬市ではアサリ漁も4月20日に始まりました(26)。福島の方は地元・福島産トマトやアサリより熊本産を好むようです。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」でなく熊本産を食べて応援します。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒イチゴ」で検索
(2)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(3)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(4)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月4週)―フルーティアふくしま出発、主産地の検査はありませんー
(6)報道発表資料 |厚生労働省
(7)飯舘村の真っ赤ないちごをご紹介します(飯舘村) | ふくしま 新発売。
(8)飯館村産イチゴ使用の「いいたて までいな いちご」モニター募集 福島県飯舘村|ニュース|食品流通|JAcom 農業協同組合新聞
(9)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(10)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(11)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(12)安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(13)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(14)風評被害対策について - 東京電力
(15)安倍晋三 - Wikipedia
(16)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(17)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(19)選果場被災、出荷できず 春野菜ピーク…廃棄も-熊本のニュース│ くまにちコム
(20)ヨークベニマル/お店ガイド
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(23)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(24)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(25)6年ぶり、港に活気 相馬・松川浦アサリ漁再開 | 県内ニュース | 福島民報
  1. 2016/04/22(金) 19:45:20|
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3月の沖縄の国内からの観光客数△1.3%減―暴行事件の影響?―

 沖縄県の2015年度中の観光統計が発表されました(1)。国内からの沖縄に行った観光客数
  2015年3月 571,300人
  2014年3月 580,000人
で△1.3%減ですが2月は
  2015年2月 464,200人
  2014年2月 472,600人  
で1.8%増でしたので、3月になり急に減り出しました。3月に観光客が米兵に宿泊先で暴行される事件が起きました(2)。沖縄では事件後に観光への影響を心配する声が上がりました(3)。懸念は現実になったようです。沖縄では「観光」は最も大事な産業です。これは安倍出戻り総理の「失政」が招いた事態です。
 沖縄県の経済は観光、国の支出、基地の3本の柱でなっています。(=^・^=)なりに集計すると2012年度で、それぞれの沖縄経済に占める割合は
 ①国の支出 11.9%
 ②観光   10.1%
 ③基地    5.4%
です。
 2012年の沖縄県の沖縄県へ国の支出(国庫支出金+地方交付税)は7,330億円ですが(4)、沖縄県民や沖縄の企業は国に2,605億円の国税を支払っているので(5)、差し引き4,725億円です。同年の沖縄県の県民総生産は39,665億円なので(6)、全体の11.9%を占めます。
 2012年度の沖縄県での観光支出は4,576億円でそのうち沖縄県への直接効果は4,015億円で(7)沖縄県の県民総生産の10.1%を占めます。原発事故以降は沖縄の観光客は順調に伸びています(8)。
原発事故後は順調に増える沖縄の観光客
 ※(9)を集計
 図-1 沖縄県の入域観光客数

 2015年度は794万人で2012年度に比べ34%増えています。沖縄経済に占める観光収入の割合は10.1%よりもっと大きくなっているはずです。基地経済は5.4%です(6)。
 こうした支出には乗数効果があります(10)。すなわち収入があると消費に繋がり、それが収入を産みまた消費を増やし・収入を増やすとの効果でです。沖縄県の資料(7)によると
 観光による直接効果(観光客の消費のうち県内観光産業に残るお金) 4,015億円
 1次間接波及効果(観光産業と関連のある産業の売上増加など)   1,818億円
 2次間接波及効果(雇用者所得の増加による消費活動の活発化から、更なる県内産業の生産増加) 934億円
としています(6)。大体で収入の半分が次の収入になっています。沖縄県の資料は2次で終わっていますが、3次、4次・・と延々と続きます。
 1、2分の1、4分の1、8分の1・・・・
の合計は2ですので(11)、間接効果も含めると直接効果の倍になります。沖縄の国の支出、観光、基地を合計すると直接効果で27.4%ですので、間接効果も含めると沖縄経済の54.8%が国の支出、観光、基地で占めています。そして最も重要なのが「観光」です。
 今年3月中旬に沖縄の観光にダメージを与える事件が起きました。観光客が米兵に宿泊先のホテルで暴行されました(2)。ホテルで暴行されるようでは、沖縄に観光に行くのをためらう人もいると思います。沖縄では。沖縄では事件後に観光への影響を心配する声が上がりました(3)。以下に福島原発事故以降の沖縄の各年2月、3月の国内観光客数を示します。
2月は増えているが、3月は減った沖縄の国内観光客
 ※(8)を集計
 図-2 沖縄の2月、3月の入域国内観光客数

 2月も3月も福島原発事故以降は順調に増えていました。でも今年の3月は違います。国内からの沖縄に行った観光客数
  2015年3月 571,300人
  2014年3月 580,000人
で△1.3%減です。2月は
  2015年2月 464,200人
  2014年2月 472,600人  
で1.8%増でしたので、3月になり急に減り出しました。3月に起こった事件が影響していると思います。今年のゴールデンウィークの沖縄のホテル予約率が去年に比べ半減したそうです(12)。
 沖縄県の地方紙の沖縄タイムスは3月22日の社説で
「米兵による事件・事故が起きるたびに、米軍は謝罪→綱紀粛正・再発防止→緩和→事件・事故再発-のパターンを繰り返している。
 米軍は2012年、沖縄本島中部で2人の海軍兵による女性暴行事件を受け、勤務時間外の行動の指針を示す『リバティー制度』を導入した。外出時間やアルコール規制を決めたものだ。
 14年に規制が緩和され、その後の1年に飲酒運転で逮捕される米兵らが約4割増加したのにもかかわらず、米軍は何の手も打たず、政府も放置した。怠慢というほかない。
 再発防止策がどう運用され、どのような結果が出ているのか。政府は米軍に定期的に具体的な数字を報告させ、それを県民に公表すべきだ。」
と論じています(13)。観光客への暴行事件が起こればこれを懸念して沖縄旅行を控える方がでるのは当然です。安倍出戻り総理は事件後に直ぐに対策を取り周知すべきでした。しかし何もしなかったようです。安倍出戻り総理の「失政」です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 今、安倍出戻り総理と沖縄は辺野古を巡り激しいバトルを繰り広げています(14)(15)。(=^・^=)は理は沖縄にあると考えます。沖縄の皆さんには豊かで平和な生活を送って欲しいと思います。これは一人でも多くの方が沖縄に観光に出かけることが大切です。暴行事件が起こっているので、これを恐れ沖縄を避ける行為を風評被害と言うのは無理があります。でも沖縄の米兵と福島の放射能がどっちが危険かと言えば福島の放射能です。福島では放射能で多くの方が亡くなった兆候があります(16)。熊本の地震で自粛の動きもあるようです(17)。自粛をするかしないかは個人の価値観だと思いますが、沖縄の観光産業では多くの方が頑張っています。
 それにしても安倍出戻り総理は今回の地震でも確り無能ぶりを発揮したようです。震災から1週間たちますが、避難所では毛布、飲食物などは原則持参との事です(18)。被災者に物資が届いていないようです。震災関連死も出してしまいました(19)。こんな事態を受けてでしょうか。5年前に被災した岩手県の地方紙の岩手日報は今日(4月21日)の「震災関連死の多発 助かった命を守り抜け」との表題の社説を
「危険が指摘されていながら起きた悲劇。こんなことがあっていいわけがない。人命を全力で守る。国、自治体の危機管理の基本のはずだ。」
と結んでいます(20)。福島県の地方紙の今日の「【熊本の震災関連死】政府に迅速な対応望む(4月21日)」との表題の社説は
「政府には東日本大震災の教訓、経験を生かして、極めて迅速な対応を望みたい。」
と結んでいます(21)。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(22)。福島にはトマト工場があり(23)、福島産トマトは一年中楽しめます(24)。福島のトマトは美味しいそうです(25)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(26)。でも福島県福島市スーパーのチラシには福島産トマトはありません。
熊本産はあっても福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―3 福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく「熊本産」を食べて応援します。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)入域観光客数/沖縄県
(2)米兵、眠った観光客襲う 那覇署が準強姦容疑で逮捕 | 沖縄タイムス+プラス
(3)「観光客が被害に」米兵暴行事件、沖縄観光への影響は… | 沖縄タイムス+プラス
(4)(よくある質問)沖縄振興予算について/沖縄県中の「   沖縄県と他府県の財政移転の比較(PDF:134KB)」
(5)4 国税徴収、国税滞納|統計情報|国税庁
(6)(よくある質問)米軍基地と沖縄経済について/沖縄県
(7)Ⅱ 沖縄観光に関する統計・調査資料 - 沖縄県
(8)沖縄観光客793万人 15年度、最多更新 外国人7割増 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(9)入域観光客数/沖縄県
(10)乗数効果 - Wikipedia
(11)等比数列 - Wikipedia
(12)GW、沖縄のホテル予約率が半減 その背景とは・・・ | 沖縄タイムス+プラス
(13)社説[米兵暴行事件]防止策の結果公表せよ | 沖縄タイムス+プラス
(14)普天間移設問題・辺野古新基地に関するニュース [1/25ページ] | 沖縄タイムス+プラス
(15)辺野古新基地建設 -琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(16)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(17)熊本地震、本県観光に影響広がる 旅行自粛拡大の恐れ
(18)生活関連情報-熊本のニュース│ くまにちコム
(19)避難なお9万人超、死者48人 熊本地震1週間-熊本のニュース│ くまにちコム
(20)岩手日報・論説
(21)【熊本の震災関連死】政府に迅速な対応望む(4月21日) | 県内ニュース | 福島民報
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(24)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(25)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(27)イトーヨーカドー 福島店
  1. 2016/04/21(木) 19:47:04|
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