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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(7月5週)―港湾内ストロンチウム90・下がらず―

 福島第一原発汚染水の7月5週(7月25日から31日)の状況を纏めてました。
 ①外洋から見つかり続ける放射性物質
 ②港湾内ストロンチウム90・下がらず
 ③海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
 ④サブドレン・トリチウムの累積排出量は約800億ベクレル突破
等が確認され、先週に続き(1)今週も福島第一から海への放射性物質の流出が続いています。

1.外洋から見つかり続ける放射性物質
  事故から5年4ヶ月以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年4ヶ月以上が過ぎても放射性物質が見つかる福島第一外洋
  ※1 (2)~(5)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 事故から5年4ヶ月以上が過ぎましたが図に示す通り、外洋から放射性物質が見つかり続けています。
 以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度を示します。
事故から5年4ヶ月過ぎても下がる気配が無い5,6号機放水口北側の放射性物質濃度
 図-2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 図に示す通り低下する気配がありません。

2.港湾内ストロンチウム90・下がらず
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
色々な放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は6月20日
  ※5 排水口の位置は(7)、サブドレン排水口の位置は(8)による。
 図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度
 
 先週の記事で港湾内のストロンチウム90が急に上昇した旨を書きました(1)。元に戻ったのか、高いままなのか気になります。以下に港湾内3地点のストロンチウム90濃度を示します。
ストロング90が上がったまま下がらない福島第一港湾内
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※3 1~4号機取水口内北側は「北側」、1~4号機取水口内南側は「南側」と略す
 図―4 港湾内のストロンチウム90濃度

 図に示す通り1~4号機取水口内北側、1~4号機取水口内南側で突然に上昇たあと下がっていません。2点で同期しているので、大変なストロンチウム90漏れが起こったようです、港湾と言っても外洋に通じています。やがては外洋に流れ出します。東京電力は福島第一の海岸に水を通さない海側遮水壁を作り、汚染水の海洋への流れをブロックしたと主張してます(9)。ところが海側遮水壁は水圧で変形し、海側に倒れ込んでいます(10)。以下にその様子を示します。
変形が進行する海側遮水壁
 ※(10)を集計
 図-5 海側に倒れ込む海側遮水壁

 図に示すように今も進行しています。何時かは隙間が空いて、汚染水が海に漏れ出すかもしれません。あるいは既に漏れ出しているかもしれません。以下に変位の観測位置を示します。
海側遮水壁変形観測地点
 図―6 海側遮水壁の変位観測位置

3.海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
 海岸付近の井戸からは高濃度に汚染された地下水が見つかっています。
高濃度に汚染された地下水が見つかる福島第一海岸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうちNo0-1-2井戸のセシウムの1リットル当たり3.7ベクレルは過去最高(新記録)です。事故から5年4ヶ月以上経過しましたが、汚染が低下せずに過去最高(新記録)となることもあります。もう一つ気になるがNNo0-3-2井戸のトリチウムです。以下に推移を示します。
上昇傾向が続くNo-3-2のトリチウム濃度※1(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―8 No0-3-2井戸のトリチウム濃度

上昇傾向が続いています。これからも過去最高(新記録)をマークしそうです。

4.サブドレン・トリチウムの累積排出量は約800億ベクレル突破
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(11)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(12)10ヶ月以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(13)(14)、濃度×排出量で累積のトリチウム排出量を求めてみました。
800億ベクレルを超えた地下水ドレンのトリチウム排出量
 ※(13)(14)を集計
 図―9 サブドレンの累積のトリチウム排出量

 図に示す通り運用開始後からトリチウムの排出量が増え続け、累積で800億ベクレルを突破しました。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年4ヶ月以上が過ぎても止まることが無い福島第一原発からの汚染水漏れでは、福島の皆様は不安だと思います。
 福島県は福島産キュウリのCMを流しています(15)。
福島産キュウリを食べる勇気あるTOKIOのメンバー
※(15)をキャプチャー
 図-10 福島産キュウリを食べる勇気あるTOKIOのメンバー

 福島のキュウリは今(夏)がシーズンです(16)。福島県相馬のキュウリは浜の日差しをたっぷり浴びて、色濃く、真っ直ぐ育ち、折ると「ポキッ」と音がでるほど水々しく、そのままでもおいしく、味噌をつけると一層おいしいそうです(17)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています。でも、福島県相馬のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県相馬のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図-11 福島産キュウリが無い福島県相馬のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(7月4週)―港湾口のシロメバルから10,500ベクレルのセシウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を5月12日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)(5)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(8)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(9)海側遮水壁|東京電力
(10)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(31.5MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160728_06-j.pdf
(11)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(12)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(13)(5)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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  1. 2016/07/31(日) 19:42:14|
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トラブルいっぱい福島原発(7月5週)―下請けさんが亡くなりました―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、7月5週(7月24日から30日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①軽油の配管から油漏れ
 ②原発にポケモン侵入
 ③汚染水抑制開始は1ヶ月半遅れ
 ④福島費用は東京電力等では賄えません
 ⑤下請けさんが亡くなりました

1.2連続油漏れ
 7月28日午前11時15分頃、福島第一原発構内の運転中の軽油供給ポンプ出口配管安全弁上部の軽油配管から軽油が漏れているのが見つかりました。漏れた軽油は約30cm×30cmの範囲に広がったとのことです(2)。先週も油漏れを起こしているので(1)2週連続の油漏れです。

2.原発にポケモン侵入
 ポケモンGoがリリースされ、全国各地にポケモンが解き放たれました(3)。東京電力の3つの原子力発電所のどれかにもポケモンが侵入したそうです(4)。ただし、福島第一、第二には侵入してないそうです(5)。どこの原発かはあきらかです。
ポケモンが柏崎刈羽に現れたと報じる福島のローカルTV(TUF)
 ※(6)をキャプチャー
 図-1 柏崎刈羽原発(新潟)のポケモンが消えたことを伝える福島県ローカルTV局(TUF)

 東京電力の会見を聞いていたら(7)、それでもどの原発に現れたかは「秘密」だそうです。ポケモンは東京電力以外のあちらこちらの原子力施設にも侵入したようです(8)。

3.汚染水抑制開始は1ヶ月半遅れ
 福島第一では日々、汚染水が増え続けています。
日々、増え続ける福島第一汚染ん水
 ※(9)を集計
 図-2 増え続ける福島第一汚染水

 これについて東京電力は新たな見通しを発表しました(10)。以下に先月(6月末)に発表した見込み(11)との比較を示します。
わずか1ヶ月で上方修正された福島第一汚染水増加量の見込み
※(10)(11)にて作成
 図―3 汚染水総量の見込み

 図に示すとおり汚染水の見込み量が6月の計画に比べ増えています。汚染水の増加量を現状の1日当たり500トンから250トンにするとの計画ですが、250トンを実現する時期がずれていかす。1日当たり250トンにする時期は4月に計画(12)も含め記載すると
 2016年4月末計画 2016年5月15日から
 2016年6月末計画 2016年7月 1日から
 2016年7月末計画 2016年8月15日から
と概ね一ヶ月毎に一ヶ月先延ばしされています。東京電力は汚染水抑制策を実施していると主張していますが(13)、見通しは立っていないようです。

4.福島費用は東京電力等では賄えません
 福島第一原発事故に係る費用(15)のうち、賠償費用(16)、除染費用(17)、廃炉費用(18)は主に東京電力が負担することになっています。ただし、東京電力にはお金が無いので賠償費用は原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下機構と略す)とゆう長ったらしい名前の所がいったん賠償に必要なお金を東京電力に渡し、そのお金で支払う仕組みになっています。ただし東京電力や電力各社が分担金を出し、将来は東京電力に渡したお金の穴埋めをする計画です(16)(19)。
 これについて東京電力はこれ以上の負担には耐えられないと、国に直接の支援を要請する考えを示したそうです(19)。賠償も支払えず廃炉もできない東京電力なら存在意義はないので、「破綻処理」するのも手だと思います。

5.下請けさんが亡くなりました。
 7月30日午前10時39分頃、福島第一原子力発電所の入退域管理棟構外出口において、下請けさんが意識不明で倒れているが見つかりました。救急車で病院に運ばれたのですが13時2分に搬送先の病院にて死亡を確認されました(20)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島第一の汚染水対策は見通しが立っていません。そして汚染水は日々増え続けています。やがて汚染水タンクが作れなくなり、マシな汚染水から海に流す日が来ると思います。福島の若い方に言いたいのですが、いずれ汚染水を海に流す日がきます。福島に残るか福島を去るかは皆様の意思で決めることだと思います。福島第一の汚染水は近い将来に福島の海に流されることを頭の隅にでも入れてもらえれば、(=^・^=)も記事の書く意味があるかも知れません。そしてそんなの事では福島の皆様は不安だと思います。
 福島ではモモのテレビCMが放映されています(21)。福島のJAが福島県知事にモモを贈呈したそうです(22)。
福島県知事にモモを贈る福島の綺麗な女性
 ※(22)を引用
 図―4 福島県知事にモモを送る福島の綺麗な女性

 「**被害」払拭のためでしょうか?福島県知事にモモを贈呈しても福島県内にしか効果はありません。福島でも「**被害」が広がっているようです。
 福島県塙町にもモモ園があります(23)。福島はモモの季節です(24)。今年の福島のモモは糖度も充分で玉肥大も良好だそうです(25)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(26)。でも福島県塙町のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県塙町のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図-5 福島産モモが無い福島県塙町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県塙町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月4週)―凍土壁の完全凍結は困難―
(2)2016年07月28日 福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(3)『Pokémon GO』公式サイト
(4)原発敷地内にポケモン、解除要望/東京電力が運営会社に 四国新聞-2016/07/25
(5)ポケモン探し...楽しい半面『トラブル注意』 転倒や侵入など警戒を:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(6)スイッチ20160727 TUFchannel
(7)2016/7/28(木) 中長期ロードマップ進捗状況について
(8)ポケモン、福井の原発にも出現 関西電力は運営会社に削除を要請 原発 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト
(9)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(10)中長期ロードマップ|東京電力⇒「中長期ロードマップの進捗状況」
(11)(10)中の「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(31.5MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160728_06-j.pdf
(12)(10)中の「2016年6月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第31回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(28.1MB)PDF」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160630_06-j.pdf
(13)(10)中の「2016年4月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)PDF」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160428_06-j.pdf
(14)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原総費用17兆円突破―でもまだまだ増える―
(16)原発事故賠償の9兆円 回収に最長30年 | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(17)除染費用にともなう補助金・予算などについて | 除染・放射線Q&A | 除染情報プラザ:環境省
(18)<原発賠償>東電、政府に負担要請へ河北新報-2016/07/28
(19)原子力損害賠償・廃炉等支援機構
(20)2016年07月30日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(21)TVCM(ふくしまプライド。「プライドの現場 もも」篇) | ふくしま 新発売。
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)山澄桃園(やますみももえん)販売開始!|さがら園のブログ
(24)ふくしま 新発売。
(25)トピックス | JAふくしま未来
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(27)グディング/塙店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索 続きを読む
  1. 2016/07/30(土) 19:41:07|
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福島の下水汚泥から2カ所同時にヨウ素131、再臨界?

 福島県県北および県南浄化センターから6月28日にそれぞれ1キログラム当たりで
  県北浄化センター 21.3ベクレル
  県中浄化センター 42ベクレル
のヨウ素131が見つかりました。ヨウ素131は医療用にも使われていますが、核分裂反応によっても生成されます(2)。2カ所同時で見つかっているので、医療用とは考え難く、福島第一が再臨界を起こした可能性があると思います。
 (=^・^=)は福島第一は時間共に核分裂の連鎖反応が再発する「再臨界」を起こしやすくなっていると考えています。それなりに調べると離れた2カ所でヨウ素131が見つかれば、「再臨界」の可能性が濃厚になると思います。福島県は県北浄化センターと県南浄化センターの汚泥中のヨウ素131の濃度を毎日測定し、公表しています。以下に県北およおび県南浄化センターの位置を示します。
福島県北・県中浄化センター
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 ※3 各浄化センターのサービス範囲は(6)による
 図-1 県北および県中浄化センターの位置とサービス範囲

 図に示し通り両者は離れておりサービス範囲も重複していません。心配なので6月中の汚泥の検査結果がを見たら両者同時にヨウ素131が見つかっていました。
6月も県北・県中浄化センターで同時期に上昇する汚泥のヨウ素131濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図-2 県北および県中浄化センターの汚泥中のヨウ素131濃度

 図に示す様に6月末に同時にヨウ素131が見つかっています。
  県北浄化センター 21.3ベクレル
  県中浄化センター 42ベクレル
のヨウ素131が見つかりました。ヨウ素131は医療用にも使われていますが、核分裂反応によっても生成されます(2)。2カ所同時で見つかっているので、医療用とは考え難く、福島第一が再臨界を起こした可能性があると思います。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
東京電力は福島第一原発2号機につて溶け落ちた核燃料の大部分が原子炉圧力容器の底に集まっている可能性を発表しました(7)(8)。
原子炉底部に核燃料の残存を報じる福島県の地方紙・福島民友
※(9)を引用
 図―3 原子炉格納容器底部に溶け落ちた核燃料(デブリ)が溜まっていると報じる福島県の地方紙・福島民友

 核燃料が集まっていれば再臨界は起きやすくなります。福島第一では再臨界が起こっているようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県は福島産野菜のテレビCMを流しています(10)。このCMにはトマトが登場します。福島県いわき市ではトマト狩りもスタートしました(11)。福島はトマトの季節です。福島県いわき市のトマトは美味しいそうです。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(12)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(13)を引用
 図―4 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)流域下水道終末処理場における下水汚泥等の放射性物質濃度・空間線量結果について(6月末現在) - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 再臨界について
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)公益財団法人福島県下水道公社・各センターのご案内
(7)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所2号機ミュオン測定による炉内燃料デブリ位置把握について
(8)大部分は圧力容器底に 第一原発2号機の溶融燃料 | 県内ニュース | 福島民報
(9)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(10)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(11)ワンダーファーム - 農と食の体験ファーム - 福島県いわき市
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(13)イトーヨーカドー 平店
  1. 2016/07/29(金) 19:42:06|
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再臨界について

 再臨界は核分裂反応が再発する現象です(1)。これについて(=^・^=)は
 ①福島第一では「再臨界」が起きている可能性がある。
 ②再臨界は環境中のヨウ素131によって見出すことがきる。
との結論に至りました。以下に詳細を記載します。
 原子力発電は、ウランを核分裂させて熱エネルギーを得て、水を沸かし蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気を起こします(2)。
原子力発電所の構造
 ※(3)を編集
 図―1 原子力発電所(BWR)の構造

 天然に存在する物質はすべて元素(原子)からできており、天然にある元素は92種類です。原子核は陽子と中性子から構成されており、周りの電子の数と陽子の数は同じです。原子には陽子の数に合わせて原子番号がつけられています。たとえば、水素の原子核には陽子が1個しかないので原子番号は1です。ふつうの水素原子の原子核は陽子1個だけで構成されていますが、このほかに陽子1個と中性子1個で原子核が構成されている水素もあります。これを重水素といいます(4)。
原子の構造
※(4)を編集
 図―2 原子の構造

 核分裂はさまざまな原子核で起こりますが、特に核分裂が起こりやすい物質として「ウラン」があります。このウランにも核分裂を起こしやすい「ウラン235」と、核分裂を起こしにくい「ウラン238」があります。
自然界に多いのは核分裂しにくいウラン238です。天然ウランには、核分裂するウラン235は0.7%しか含まれていません。原子力発電では、ウラン235の含有量を3〜5%に高めたものを燃料として使います。
ウラン235の原子核に中性子を当てると、ウラン原子は2つの原子核に分かれます。このとき大量の熱が発生するため、これを発電用熱源として利用し、水を蒸気に変えて蒸気タービンを回転させて発電機で電力を起こします。
 ウラン235に中性子を当てると、核分裂が起こると同時に、新たに2〜3個の中性子が発生します。この中性子をさらに別のウラン235に当てると、核分裂が起きてさらに2〜3個の中性子が発生します。
核分裂の仕組み
※(4)を編集
 図-3 核分裂の仕組み

こうした反応が連続的に行われるように工夫したのが、原子炉です。核分裂が起きるときには膨大な熱エネルギーが生じます。この熱を利用したものが、原子力発電です(4)。原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続している状態を「臨界」と呼びます(5)。
 臨界を起こすには一定量以上の核燃料物質が集まっている必要があります。この量を「臨界量」と呼びます(6)。臨界量は一定している訳でなく条件によって変わります。核燃料の回りを水で覆うと、少なくて済みます。核分裂で出来た中性子は外に向かって飛び出します。これを何かにぶつけて中性子を発生源である核燃料に戻せば、効率よく中性子を核燃料に吸収させることができます(7)。スピードが遅い(エネルギーが小さい)中性子程、核燃料物質に吸収されやすいので、核分裂反応で出た中性子を遅く(低エネルギー)する必要があります。これを減速材と呼びます(8)。日本の原子力発電所では「反射材」も「減速材」も主に「水」が使われています。核燃料の回りを「水」で覆うことにより核分裂反応で核燃料から飛び出した中性子は水に衝突します。衝突することで、中性子のスピードは遅くなり元の核燃料の方向に反射されます(9)。水で覆われた核燃料は臨界を起こしやすくなります。
 原子炉には制御棒があります(2)。制御棒は中性子を吸収する物資で「棒」で、これを核燃料に近づけると中性子を多く吸収し「核分裂」反応が抑えられ場合によっては「臨界」が停止します。離せば核分裂反応が加速します。これで核分裂反応の度合いが制御できます(10)。
ウラン燃料の温度が上がると、燃料中の核分裂しにくいウラン238が中性子を吸収し易くなり、核分裂で出来た中性子がウラン238に横取りされるため、核分裂しやすいウラン235の核分裂反応が減り、原子炉の出力が自然に下がります。これを、ドップラー効果(温度上昇によりウラン238が中性子を横取りする割合が増える効果)(11)と呼ぶそうです。この効果によって制御棒の位置によって、原子炉の出力を一定に制御でいます。
 福島第一は原子力発電所ですので、原子炉内に核分裂を起こすのに必要な核燃料があります。これらの核燃料は事故で溶け落ちてしまい、今はデブリ(溶け落ちた核燃料)として何処かにあるはずですが詳細な状態は不明です(12)。事故直後には上手く行かなった「冷却」も(13)、今は順調にいっているようです。注水によって(14)、デブリの回りは水浸しかもしれません。核燃料を水浸しすると、「臨界」が起こり易くなることは前述の通りです。原子炉は核分裂反応が停止ても「熱」を出し続けます。原子炉を運転停止したあとでも,核分裂生成物は崩壊を続け,熱を発生し続けます。いわゆる「崩壊熱」です(15)。ただし崩壊熱は時間とともに低下します(16)。
時間とともに減って行く福島第一原子炉の崩壊熱
※(16)を編集
 図―4 時間とともに減って行く福島第一原子炉の崩壊熱

 その分だけ温度が下がります。福島第一では原子炉やタービン建屋の回りを氷の壁で囲む凍土(遮水)壁の凍結工事が進められています(17)。その分だけ原子炉建屋は冷やされます。崩壊熱の減少と凍土(遮水)壁の効果によりデブリの温度も下がっていきます。温度が下がれば臨界が起こりやすくなることは前述の通りです。
 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器内を、物質を透過する性質を持つ素粒子「ミュー粒子」を使った調査で透視した結果、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の大部分が圧力容器の底に残っているとみられることが7月13日に分かったそうです(18)。条件によっては「臨界」を起こすだけの核燃料は飛び散っておらず一つに固まっている可能性が出てきたと思います。
 これまでの内容を中間で纏めると
 ①溶け落ちた核燃料は「水」に浸かっている。
 ②水に浸かっている核燃料は、臨界を起こしやすい。
 ③崩壊熱の減少や、凍土(遮水)壁によって溶け落ちた核燃料は冷やされている。
 ④冷やされた核燃料は、臨界を起こしやすい
 ⑤少なくても2号機では核燃料は飛び散らず、原子炉圧力容器の底に固まっている。
 ⑥かたまった核燃料は飛び散った核燃料に比べ、臨界を起こしやすい。
 ⑦福島第一の原子炉圧力容器内には条件によっては「臨界」を起こせるだけの核燃料物質が残存している。
 
になります。これだけの条件が満たされれば、臨界の再発、すなわち再臨界(1)が起こる可能性が否定できないと思います。
 以下に野生を除く福島産野菜類のセシウムとヨウ素131の濃度を示します。
ヨウ素131が直ぐに検出されなくなった福島産野菜
※1(19)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 野生は除く
 ※4 日付は検査日
 図―5 福島産野菜類のヨウ素131とセシウムの濃度

 図に示す様にヨウ素131は原発事故後・早い段階で見つからんくなりましたが、セシウムは原発事故後5年以上過ぎた今も見つかり続けています。核分裂によってセシウム137、ヨウ素131、ストロンチウム90といった放射性物質が生成されますが(20)、この中でヨウ素131は半分になるまでの期間(半減期)が8日と短めです(21)。一方でセシウム137の半減期は30年、ストロンチウム90も半減期は29年と(20)(21)ヨウ素131に比べ半減期が長くなかなか無くなりません。ヨウ素131は天然には存在しない人工放射性元素です(22)(23)。半減期が短いので環境中でヨウ素131が見つかれば、数日内にヨウ素131漏れがあったと事になります。一方で、ヨウ素131は核文分裂以外にも人工的に生成できますし、医療用にも使用されています(24)。ヨウ素131が見つかったからと言って臨界が起こり新たやなヨウ素131が見つかったとは言えません。医療用の可能性も残ります。バセドウ病の治療に使われているようです。薬剤を服用した患者さんの糞尿から環境中に出ることはあるようですが(25)、飛散することはないようです。薬剤由来のヨウ素131なら同時に複数の場所で見つかることは考え難い状況です。一方で再臨界で発生したヨウ素131は飛散する可能性があります。福島第一では原子炉建屋から今も放射性物質が漏れ出ています(26)。
 以上のように複数の場所からヨウ素131が検出された場合は、核分裂によって生成されたヨウ素131が飛散によるものと説明が最も合理的です。
 核分裂には中性子を原子核が吸収し起こる場合の他に、自らが外的要因なしに起こす自発的核分裂があります(27)。2011年11月に核分裂の生成物である放射性のキセノンが福島第一原発2号機で見つかった時は(28)(29)「臨界」にでなく自発的核分裂と説明されました(28)(30)。自発的核分裂は外手的要因によらないので、常に一定です。
 一方で臨界よる核分裂は外的要因で影響を受けます。いかの要因は核分裂が始まると次第に増えて行きますが、「臨界」による核分裂を抑える効果があります。
 ①温度
  核分裂によって熱がでれば、温度が上昇し核分裂が起こり難くなります(12)。
 ②ボイド
  温度が上昇し100℃以上になれば「水」が沸騰し泡(ボイド)ができます。泡(ボイド)は水を押しのけるので、核燃料の回りの「水」が少なくなり、核分裂が起こり難くなります(12)。
 ③毒物
  核分裂反応によってキセノン135が発生しますが(31)、キセノン135は中性子を吸収するので(32)、核分裂反応を抑えます。キセノン135は核分裂によって直ぐにできるのでなく、ヨウ素135が放射線を出した後に変わる物質ですので(31)、溜まるのに時間がかかります。
 以上のように再臨界が起こったとしても、時間をおいて阻害要因が増えて行きある時点で臨界を止める筈です。臨界が止まってもしばらくは阻害要因は残ります。キセノン135は止まったあともしばらくは増え続けますし(32)、熱も直ぐには無くなりません。したがって再臨界が起こったとしても間欠的な現象になると予想されます。
 福島県では県北浄化センターおよび県中浄化センターの下水汚泥のヨウ素131濃度を日に1回のペースで測定し、結果を公表しています(33)。以下に県北および県中浄化センターの位置とサービス範囲を示します。
福島県北・県中浄化センター
 ※1(34)の数値データを元に(35)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(36)による
 ※3 各浄化センターのサービス範囲は(37)による
 図-6 県北および県中浄化センターの位置とサービス範囲

 図に示す通り両浄化センターは40km以上は離れています。以下に各浄化センターの汚泥のヨウ素131濃度を示します。
ヨウ素131が同時に見つかる福島県北・県中浄化センターの汚泥
 ※(33)を集計
 図-7 県北および県中浄化センターの汚泥のヨウ素131濃度

 図に示す通り両浄化センターでヨウ素131が見つかっています。以下の特徴があります、
 ①間欠的である。
 ②離れた2カ所で同期して見つかっている。
再臨界の特徴を良く表していると思います。今後も福島で観測されるヨウ素131について注視したいと思います。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 東京電力が再臨界を起こっていないとする根拠はガス管理システムで核分裂にで生成されるキセノン135を観測しているが、異常は認めらないだと思います(38)。6月の観測結果を見ると、1リットル当たりで
 1号機
  A系―0.79ベクレル
  B系―1.32ベクレル
 2号機
  A系―検出限界未満(検出限界値170ベクレル)
  B系―検出限界未満(検出限界値160ベクレル)
で、2号機は検出限界未満ですが、1号機で測定される濃度の100倍以上の値を検出限界値にしています。1号機に比べ極めて高い値です。(=^・^=)等はキセノン135が出て来ると騒ぎになるにで(28)(30)、高くしているのではと想像したくなります。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県は福島産野菜のテレビCMを流しています(40)。このCMについて、福島県の地方紙の福島民報は今日(7月28日)の社説で
「 人気グループ『TOKIO』が出演する今年の県産農産物のテレビCMが23日から放映されている。県内をはじめ関東、関西、北海道が放送エリアで、東京電力福島第一原発事故による風評払拭[ふっしょく]につながることを期待したい。 」
と論じていました(41)。期待通りはいかないようです。このCMにはトマトが登場します。
トマト、アスパラガス、キュウリ、ジャガイモが登場する福島産野菜のテレビCM
 ※(40)をキャプチャー
 図―7 福島産野菜のテレビCM

 復興大臣が福島県7月24日、南相馬、相馬、新地の3市町を訪れ、トマト栽培施設などを視察したそうです(42)。福島はトマトの季節です。南相馬、相馬、新地の3市町辺りのトマトは浜の日差しを浴びることで真っ赤に色づき、しっかりとした甘味とほんのりとした酸味が特徴だそうです(43)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(44)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(45)を引用
 図―8 福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京電力(株)・福島第一原子力発電所事故
(2)原子力発電 - 発電のしくみ | 電気事業連合会
(3)原子炉の種類 -四国電力-
(4)原子の構造と核分裂 - 原子力発電 | 電気事業連合会
(5)臨界状態 - Wikipedia
(6)臨界量 (原子力) - Wikipedia
(7)中性子反射体 - Wikipedia
(8)減速材 - Wikipedia
(9)原子炉の基本構造 - 原子力発電 | 電気事業連合会
(10)制御棒 - Wikipedia
(11)原子力発電の安全性 | 日本原子力発電株式会社
(12)格納容器内部調査|東京電力
(13)asahi.com(朝日新聞社):燃料の「崩壊熱」止まらず 原発、核分裂は制御 - 東日本大震災
(14)原子炉の安定化|東京電力
(15)崩壊熱(ほうかいねつ)とは - コトバンク
(16)原子炉内が崩壊熱のみによって加熱されている場合に 必要な水の投入
(17)陸側遮水壁|東京電力
(18)<福島第1>2号機溶融燃料 ほぼ炉内残存 河北新報-2016/07/15
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)核分裂反応 - Wikipedia
(21)半減期 - Wikipedia
(22)ヨウ素 - Wikipedia
(23)人工放射性元素 - Wikipedia
(24)ヨウ素131 - Wikipedia
(25)バセドウ病のアイソトープ治療について | 公益社団法人日本アイソトープ協会|JRIA
(26)2016年7月25日原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果(2016年6月)(PDF 429KB)
(27)自発核分裂 - Wikipedia
(28)めげ猫「タマ」の日記 核分裂は再開していないとゆう原子力保安院の説明に疑問あり
(29)2011年11月2日 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(15.0KB)
(30)2号機キセノン“自発核分裂”か | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(31)核分裂反応 - Wikipedia
(32)毒物質 (原子力) - Wikipedia
(33)http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/gesuido16.html
(34)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(35)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(36)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(37)公益財団法人福島県下水道公社・各センターのご案内
(38)2. 福島第一原子力発電所の現状とこれまでに実施してきた対策|東京電力
(39)中長期ロードマップ|東京電力中の「」⇒「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年6月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第31回事務局会議)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images1/d160630_04-j.pdf
(40)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(41)【県産農産物CM】誇りを持って広めよう(7月28日) | 県内ニュース | 福島民報
(42)復興相が新地のトマト栽培視察 JR原ノ町駅なども | 県内ニュース | 福島民報
(43)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(44)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(45)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2016/07/28(木) 19:43:33|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年7月)―福島キュウリCM、汚染の酷い主産地は検査していません―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。7月中の食品中の放射性セシウムの検査結果がすべて発表になったので(3)(4)(5)(6)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先月に続き今月もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(7)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数5,299件中34件の基準超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大960ベクレル(福島県産イノシシ)。
事故から5年4ヶ月目も見つかる危険なセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年7月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県
危険なセシウム汚染食品が宮城・福島・栃木で見つかっています。今月のデータを見ると
 ①宮城のヒラメからはセシウム、福島・相馬は32件全てがND
 ②福島キュウリCM、汚染の酷い主産地は検査していません。
 ③福島産ウコギのセシウム濃度は上昇中
等の特徴があります。

1.宮城のヒラメからはセシウム、福島・相馬は35件全てがND
 先週の記事で宮城県産ヒラメからはそこそこセシウムが見つかっているのに、宮城県に隣接する福島県相馬地方のヒラメが全て検出限界未満との報告をしましたが(10)、データが追加になったので再度記載します。
福島・相馬は全数ND、宮城はセシウム入り、おかしなヒラメの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は捕獲日ないし購入日
 図―2 ヒラメのセシウム濃度

 以下に相馬地方などを示します。
宮城県に隣接する福島・相馬地方、除染が必要な場所が広く広がる伊達市、二本松市、須賀川市
 ※1(11)の数値データを元に(12)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(13)による
 ※3 相馬地方の範囲は(14)による。
 図-3 本記事で取り上げる地域

 宮城県でセシウム入りヒラメが見つかるのに、汚染源に近い福島県相馬地方で見つからないなどおかしな話です。宮城県産ヒラメは宮城県と新潟県でセシウムが見つかっており検査結果が一致してるので正しい検査です。一方で福島県相馬地方産ヒラメの検査は「福島県農業総合センター」が全てを実施しています(1)。ここは福島県農林水産部に属し(11)、中立性に疑問があります。そして福島産の農水産物の検査を一手に実施しています。
 福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

2.福島キュウリCM、汚染の酷い主産地は検査していません。
 福島県を代表する夏野菜にキュウリがあります。主産地は伊達市、二本松市、須賀川市等です(17)。福島県は今、福島産キュウリのテレビCMを流しています(18)。
キュウリのCMに登場する福島県知事
 図―4 キュウリのCMに登場する福島県知事(長野県出身)

 図―3に示す通り3市には国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(19)を超えた地域が広く広がっています。特に伊達市が属する福島盆地(15)や二本松市が属する安達地区(20)では原発事故直前の2010年3月~11年2月に比べ事故後5年目の2015年3月~16年2月の葬式が増えています。
キュウリ栽培が盛んな安達や福島盆地で増えている福島の葬式
 ※(21)を転載
 図―5 原発事故直前の1年間に対する5年目の葬式増加率

 図に示す通り安達や福島盆地では葬式が増えていますが、福島県内でも汚染がマシな所ではそれ程には増えていません。確り検査して欲しいと思います。
 福島県のキュウリは露地栽培が中心です(22)。そこで施設(ハウス)栽培を除くキュウリの検査結果を調べてみました。キュウリの主産地の主産地は伊達市、二本松市、須賀川市産キュウリの検査結果が出てきません(1)(23)。
 福島産は汚染が酷く、葬式が増えた主産地の検査が避けられ「安全」とされ出荷されます。

3.福島産ウコギのセシウム濃度は上昇中
以下に福島県産ウコギのセシウム濃度を示します。
突然に上昇した福島県産ウコギのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は収穫日
 図―6 福島県ウコギのセシウム濃度

 突然に上昇し、基準値ギリギリの1キログラム当たり65ベクレルのセシウムが見つかりました。
 福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い主産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 これでは福島産、食べて応援あの世行です(24)。福島の皆様は不安だと思います。
  福島ではモモのテレビCMが放映されています(25)。福島のモモは出荷の最盛期だそうです(26)。福島県塙町にもモモ園があります(27)。福島はモモの季節です(28)。今年の福島のモモは糖度も充分で玉肥大も良好だそうです(29)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(30)。でも福島県塙町のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県塙町のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図-7 福島産トマトもモモが無い福島県塙町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県塙町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第988報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第989報) |報道発表資料|厚生労働省
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(第990報) |報道発表資料|厚生労働省
(6)食品中の放射性物質の検査結果について(第991報) |報道発表資料|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年6月)―福島ではモモの出荷が始まる。検査結果はありません―
(8)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(9)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―福島・モモはセシウム入り―
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(12)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(13)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(15)農林水産部 - 福島県ホームページ
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(18)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(21)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(22)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(23)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「キュウリ 」と「二本松市、伊達市、須賀川市」で7月27日に検索
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(2016年上半期)―福島産を許容する地域では葬式が8.6%増加―
(25)TVCM(ふくしまプライド。「プライドの現場 もも」篇) | ふくしま 新発売。
(26)人手不足に大学生の力 モモ「あかつき」出荷最盛期:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(27)山澄桃園(やますみももえん)販売開始!|さがら園のブログ
(28)ふくしま 新発売。
(29)トピックス | JAふくしま未来
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)グディング/塙店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2016/07/27(水) 19:44:08|
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福島産食べて応援、あの世行き(2016年上半期)―福島産を許容する地域では葬式が8.6%増加―

 福島県のひらた中央病院が、福島産米を避けていないか否かのアンケート結果を発表しました(1)。一方で、福島県は月毎の死者数を発表しています(2)。2016年の上半期(1~6月のデータが揃ったので葬式(死者)数を調べてみました。福島産を許容している方が7割近い郡山市、三春町について死者数を合計すると
 原発事故前年  (2010年上半期)1,613 人
 原発事故後6年目(2016年上半期)1,752 人
で約8.6%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.7%でした。一方で、福島産を許容してる方が殆どいない相馬・南相馬市の死者数を合計すると
 原発事故前年  (2010年上半期) 684 人
 原発事故後6年目(2016年上半期) 684 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 これでは
  福島産食べて応援、あの世行き
です。
 福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(3)(4)(5)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
事故から5年4ヶ月以上過ぎても汚染されたままの福島
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 図-1 原発事故6年目も汚染されたままの福島

 図に示す通り原発事故から5年3ヶ月以上が経過しましたが、広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。それでも安倍出戻り内閣(10)、福島県(11)や東京電力(12)は福島産は安全とし福島を避ける行為を「風評被害」と主張しています。でもこの方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(13)(14)(15)。信用して良いか心配です。食品の検査結果に(=^・^=)は大きな疑念を持っています(16)。本来であれば報道機関などがこれらの主張をチェックした後で報道すべき思いますが、NHKや福島民友の報道を見ているとそのまま垂れ流しです(17)(18)(19)。報道機関はこの問題に関してはチェック機能を失っています。そこで、(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。
 福島県のひらた中央病院のHP(1)に福島県産米を避けていますかとのアンケート調査結果が載っていました。図-1に示すように、三春町と郡山市、相馬と南相馬市は隣接しているので3グループ(郡山市と三春町、いわき市、相馬と南相馬市)に分けで集計してみました。以下に結果を示します。
 表―1 「福島産を避けていますか?」のアンケート結果
 ※1 ①~④は(1)を転載
 ※2 ⑤は⑤=①-②-③+④で計算
 ※3 ⑥は⑥=⑤÷⑥×100で計算(福島産野菜も米も許容している人の割合)
福島産を許容する割合

 福島県のホームページに2016年上半期(1~6月)中の人口動態がアップされ(2)ていました。そこで原発事故前の2010年上半期と6年目の2016年上半期の死者数(葬式の数)を比較してみました。

 表―2 各市や町の各年の死者数
 ※(2)を集計
郡山市や三春町で増えている葬式

表―1に示す通り郡山市も三春町も福島産野菜と米を共に許容する割合が7割近くになっています。死者数を見ると 
 原発事故前年  (2010年上半期)1,613 人
 原発事故後6年目(2016年上半期)1,752 人
で約8.3%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.7%でした。一方で、相馬・南相馬市は福島産野菜と米を共に許容する割合が1割以下です。死者数を見ると 
 原発事故前年  (2010年上半期) 684 人
 原発事故後6年目(2016年上半期) 684 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 福島産を許容している郡山市・三春町では葬式(死者数)が増えていますが、許容していない相馬・南相馬市では増えていません。これは明確な事実です。
いわき市も含め死者数(葬式)の増加率と福島産米を避ける割合から以下のグラフができました。
福島産を許容する地域ほど葬式が増える福島
 ※表ー1,2の値より作成
 図-2 福島産を許容する割合と死者数(葬式)の増加率

 図に示す通り福島産を許容する割合が多いほど、葬式も増えています。これでは
 これでは
  福島産食べて応援、あの世行き
です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんなデータが出て来ると福島の皆様は不安だと思います。
 福島ではモモのテレビCMが放映されています(20)。福島県会津若松市では今週末にはモモ狩りが楽しめます(21)。福島はモモの季節です(22)。今年の福島のモモは糖度も充分で玉肥大も良好だそうです(23)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(24)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図-3 福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(26)による。
有意差検定表・結果は危険率1.7%

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(2)福島県の推計人口(平成28年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(5)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(11)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(12)風評被害対策について - 東京電力
(13)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(14)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(15)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(16)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―福島・モモはセシウム入り―
(17)めげ猫「タマ」の日記 南相馬市避難指示解除、NHKは見物人を使って「解除してくれてよかった」と放送
(18)福島の子育て...着実に 誤った情報信じる人に『正しい数字』を:東日本大震災5年1カ月特集:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島の子育て...着実に 誤った情報信じる人に『正しい数字』を
(20)TVCM(ふくしまプライド。「プライドの現場 もも」篇) | ふくしま 新発売。
(21)フルーツランド北会津
(22)ふくしま 新発売。
(23)トピックス | JAふくしま未来
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
(26)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2016/07/26(火) 19:48:01|
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女の子しか生まれない2016年6月の福島県葛尾村

 福島原発事故後に全村避難となった福島県葛尾村(1)の6月中に生まれた赤ちゃんは2人ですが、全員が女の子です。さらに福島原発事故後に生まれた赤ちゃんを集計すると
 男の子 16人
 女の子 39人
で、女の子が圧倒的に多く生まれています。このような確率を計算したら0.2%まので、偶然とは言えません。
 福島原発事故後に福島では二種類の避難区域が設定されました。一つは福島第一原発20km圏内の警戒区域と原発事故後しばらくして放射線量が高い事が判明し、指定された計画的避難区域です。警戒区域は福島原発事故翌日の2011年3月12日に設定されましたが、計画的避難区域が設定されたのは原発事故から1ヶ月以上も後の2011年4月22日です(2)。旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。
事故から5年4ヶ月以上が過ぎても除染が必要な福島
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(1)による
 図-1 旧計画的避難区域

 図に示す通り、葛尾村は村のほぼ全域が計画的避難区域でした。原発事故から5年以上が経過した今でもほぼ全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を大きく超えています。なにか起こらないか心配です。
 福島県が3月中の人口動態を発表したので(6)、赤ちゃん誕生数を調べてみました。2016年6月に生まれた赤ちゃん2人全員が女の子です。今年の葛尾村は女の子しか生まれない村です。
 以下に各年3月から1年間の葛尾村の赤ちゃん誕生数を示します。
原発事故後に女の子が多く生まれるようになった福島県葛尾村
 ※(6)を集計
 図ー2 各年3月から1年間の葛尾村の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれなす(7)。図に示す通り葛尾村でも原発事故前年は男の子が多く生まれていたのですが、原発事故後は女の子が多く生まれるようになりました。原発事故(2011年3月)以降の赤ちゃん誕生数を集計すると
 男の子 16人
 女の子 39人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.2%なので偶然とは言えません。
 このような事は葛尾村だけではありません。図-1に示す様に飯舘村と川俣町の避難区域は全てが旧計画的避難区域です。原発事故以降の赤ちゃん誕生数は
 飯舘村
  男の子 117人
  女の子 156人
川俣町
  男の子 153人
  女の子 195人
で、どちらも女の子が多くなっています。以下に飯舘村・葛尾村・川俣町の各年3月から1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
原発事故後に女の子が多く生まれる避難区域主に旧計画的避難区域である川俣町・葛尾村・飯舘村
 ※(6)を集計
 図ー3 各年3月から1年間の3町村の赤ちゃん誕生数

 ことらも原発事故前が男の子が多く生まれていたのですが、事故後は6年連続で女の子が多く生まれています。 原発事故後に生まれた赤ちゃんを合計すると
  男の子 286人
  女の子 339人
です。このような事が偶然に起こる確率は約0.006%なので「偶然」とは言えません。

  図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

<余談>
   図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。ただしグラフはこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島の綺麗な女性
 ※(8)を転載
 図―4 福島の綺麗な女性

 福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への(遺伝的)影響の可能性が高い」と回答しています(8)。 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマスが見つかりました(9)。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(10)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(11)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(12)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
原発事故後に増えた福島の自然死産
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(12)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
 ※(13)を転載
 図―5 福島県の自然死産率の推移

 赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
 福島県葛尾村では明らかに「異常」が起こっています。しかし調査されることもなく、それでも葛尾村は6月の避難指示解除になりました(14)。これでは福島の皆さまは不安だと思います。
 福島ではTOKIOの皆さんが出演するモモのTVCMが始まったそうです(15)。
放射性物質が混入かもしれない福島産モモを食べて見せる勇気あるTOKIOのメンバー
 ※(16)をキャプチャー
 図―6 放射性物質が混入かもしれない福島産モモ(17)を食べて見せる勇気あるTOKIOのメンバー

 今年の福島の糖度も充分で玉肥大も良好だそうです(18)。福島県は福島産モモは「安全」は安全だとも主張しています(19)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―7 福島産モモが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による。
有意差検定表

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)葛尾村からの避難者の状況(6月1日現在) - 葛尾村ホームページ
(2)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島県の推計人口(平成28年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(7)出生性比
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島健飯舘村、避難指示解除決定、村の崩壊が始まった
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(10)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)隔世遺伝 - Wikipedia
(12)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(14)福島・葛尾村の避難指示解除 9割の世帯1347人対象:朝日新聞デジタル
(15)県CM 今年もTOKIO 23日から放映 農産物PR | 東日本大震災 | 福島民報
(16)TVCM(ふくしまプライド。「プライドの現場 もも」篇) | ふくしま 新発売。
(17)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―福島・モモはセシウム入り―
(18)トピックス | JAふくしま未来
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)シミズストア-店舗案内中の「金屋店」(http://www.simizu-store.jp/DL/saisin_kanaya.pdf
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
  1. 2016/07/25(月) 19:47:32|
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福島第一汚染水(7月4週)―港湾口のシロメバルから10,500ベクレルのセシウム―

 福島第一原発汚染水の7月4週(7月18日から24日)の状況を纏めてました。
 ①外洋の全ベータが上昇中
 ②港湾口で採れた魚から10,500(Bq/kg)のセシウム
 ③地下貯水槽の周囲で全ベータが突然の上昇
 ④突然に上昇した港湾内のストロンチウム90濃度
 ⑤サブドレンのトリチウムの累積放出量は790億ベクレル超
 先週に続き(1)今週も福島第一は海洋を汚染し続けています。

1.外洋の全ベータが上昇中
 事故から5年4ヶ月以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年4ヶ月過ぎでも放射性物質や汚染魚が見つかる福島第一近傍の外洋
  ※1 (4)~(6)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 以下に7月中の外洋の全ベータ濃度を示します。
上昇する福島第一沖外洋の全ベータ
※(5)を集計
 図―2 外洋の全ベータ濃度

 図に示す通り、上昇しています。福島では今、海水浴場がオープンしています。大丈夫ですかね?
 
2.港湾口で採れた魚から10,500(Bq/kg)のセシウム
 今週、港湾口で採れた魚(シロメバル)から1キログラム当たり
  21,600ベクレル
のセシウムが見つかったと発表がありました(6)。以下に港湾内のムラソイのセシウム濃度の推移を示します。
なかなか下がらない港湾内シロメバルのセシウム濃度
 ※(8)を集計
 図-3 港湾内シロメバルのセシウム濃度

 あまり下がっている様子がありません。東京電力は汚染水対策を実施してると主張しています(9)。汚染水対策の目的は福島第一原発からの放射性物質漏れによる海洋生物への汚染等の環境負荷を減らすことだと思います。図に示す通りシロメバルのセシウム汚染は改善されていません。汚染水対策の効果ってあったんですかね?
 もっと心配なのがヒラメです。ヒラメは今年6月に出荷制限が解除され(10)、漁の再開が検討されています(11)。以下に港湾口のヒラメのセシウム濃度を示します。
基準値を大幅に超えた港湾口・ヒラメのセシウム濃度
 ※1(8)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 図-4 港湾内ヒラメのセシウム濃度

 図に示す通り基準値の1キログラム当たり100ベクレル(12)を大幅に超えています。 港湾口は外洋と港湾の境界です。この魚は外洋から来た可能性があります。福島の魚は汚染されたままです。福島原発近くの請戸漁港付近の海中瓦礫の撤去も行われるそうです(13)。瓦礫の撤去が終われば「漁」の再開です。大丈夫ですかね?

3.地下貯水槽の周囲で全ベータが突然の上昇
 地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(14)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(15)。今週も周囲の井戸で全ベータが見つかっています。
周囲で放射性物質が見つかる地下貯水槽
 ※1(15)を集計
 ※2 位置は(14)による。
 ※3 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 図-5 地下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 図に示す通り殆どの観測孔で全ベータが見つかっています。この中で気になるのが観測孔A17です。以下に推移を示します。
突然に上昇したA17観測孔の全ベータ濃度
 ※(15)を集計
 図-6 観測孔A17の全ベータ濃度

突然に上昇し、1リットル当たりで1,100ベクレルを記録しました。拡散して福島の海を汚染しないか心配です。

4.突然に上昇した港湾内のストロンチウム90濃度
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
ストロンチウム90などが見つかる港湾内海水
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は6月13日
  ※5 排水口の位置は(11)、サブドレン排水口の位置は(12)による。
 図―7 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 この中で気になるのがストロンチウム濃度です。以下に推移を示します。
突然に上昇した港湾内のストロンチウム90濃度
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 1~4号機取水口内北側は「北側」、1~4号機取水口内南側は「南側」と略す
 図―8 港湾内のストロンチウム90濃度

 図に示す通り港湾中央、1~4号機取水口内北側、1~4号機取水口内南側で突然に上昇しています。3点で同期して上昇してるので、大変なストロンチウム90漏れが起こったようです、港湾と言っても外洋に通じています。やがては外洋に流れ出します。1項で記載したように外洋ではストロンチウム90由来の全ベータが上昇しています。

5.サブドレンのトリチウムの累積放出量は790億ベクレル超
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(18)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(19)半年以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(20)(21)、濃度×排出量で累積のトリチウムの排出量を求めてみました。
790億ベクレルを超えたサブドレン・トリチウムの累積排出量
 ※(20)(21)を集計
 図―9 サブドレンの累積排出量

 累積で790億ベクレル超となりました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年4ヶ月過ぎても止まることが無い福島第一原発からの汚染水漏れでは、福島の皆様は不安だと思います。
 福島県南会津町で昨日(7月23日)に花嫁姿の女性たちが町を練り歩く伝統行事、「七行器行列」が行われ、大勢の観光客でにぎわたそうです(22)。
「七行器行列」に登場する福島の綺麗な女性
 ※(22)をキャプチャー
 図ー10 「七行器行列」に登場する福島の綺麗な女性

 福島県南会津町は福島を代表するトマトの産地です。今が福島のトマトのシーズンです(23)。福島産野菜のCMの放映が開始されたそうです(24)。福島のトマトは適度な酸味とあふれる甘みが自慢だそうです(25)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(26)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―11 福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(7月3週)―福島・いわきは海開き、外洋からはストロンチウム90―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を3月6日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)"2016年7月22日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 116KB)PDF
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)(3)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(9)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(10)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
(11)Fukushima olive flounders return to market(「ヒラメ漁」再開へ 出荷停止解除):英語で読む福島民友ニュース(English):福島民友新聞社 みんゆうNet
(12)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(13)海中がれき来月にも撤去 荷揚げ場、請戸漁港で調整 | 県内ニュース | 福島民報
(14)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(15)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」
(16)(3)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(17)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(18)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(19)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(20)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(21)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(22)南会津町 伝統の花嫁行列 - NHK福島県のニュース
(23)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(24)県CM 今年もTOKIO 23日から放映 農産物PR | 東日本大震災 | 福島民報
(25)(23)中の「トマト」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/tomakyu1.5.pdf
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(27)イオン福島店
  1. 2016/07/24(日) 19:43:30|
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トラブルいっぱい福島原発(7月4週)―凍土壁の完全凍結は困難―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、7月4週(7月17日から23日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①危険物屋外貯蔵所で油漏れ
 ②地下水ドレン等からの汲みあげ量は減らず
 ③凍土壁の完全凍結は困難

1.危険物屋外貯蔵所で油漏れ
 7月21日、午後3時14分頃、福島第一原子力発電所構内の危険物屋外貯蔵所で油漏れが見つかりました。漏れた油は約7m×7mに広がり、深さは深い箇所で約3mmとのことです。消防所からは「危険物の漏えい」であると判断されたました。
 油はドラム缶からもれたようで、ドラム缶1本の底部(底面から約2cmの高さ)に穴(ピンホール)が見つかったとのことです。油漏れを起こしたドラム缶には潤滑油が入っていたとの事です(2)。

2.地下水ドレン等からの汲みあげ量は減らず
 福島第一原発では汚染水の海洋への流出を抑える為に、海岸に水の流れを遮る「海側遮水壁」を設けています(3)。水の流れを遮るので、「海側遮水壁」の内側に汚染水が溜り、放置すると溢れてしまうので汲み上げて、タービン建屋に入れています。東京電力はこれを「地下水ドレン」と呼んでいます(4)。この地下水ドレンからも汲み上げは福島第一の汚染水増加の要因になっています(5)。そこで、タービン建屋と海岸(海側遮水壁)の間に氷の壁(凍土壁)を作り(6)、海への汚染水の流れをブロックする試みがなされています。地下水ドレンからの汲みあげ量について7月19日に開かれた原子力規制委員会・第44回特定原子力施設監視・評価検討会で(7)これまでの値が公表されました。
凍土壁凍結開始後も減らない地下水ドレン等の汲み上げ量
 ※1(8)を編集
 ※2 下側の数値は月平均の1日当たりの汲みあげ量
 図-1 地下水ドレンからの汲みあげ量

 図に示す通り、地下水ドレンの汲みあげ量は
  凍土壁凍結開始直前の3月 1日当たり267トン
  凍結開後3ヶ月目のの6月 1日当たり321トン
で逆に増えています。会議の様子(9)を見ていると東京電力は無理無理に「効果あった」と主張していましたが、原子力規制は効果があったことは認めていません。会議の結論として日量70から100トンまで減ったら効果を認めるとなりました(10)。現状の3分の1以下ですが、東京電力は会見で「時間がかかる」とも言っていましたが(11)、永遠の時間がかかりそうです。

3.凍土壁の完全凍結は困難
 7月19日に開かれた原子力規制委員会・第44回特定原子力施設監視・評価検討会で(7)東京電力は「完全に凍らせても地下水の流入を完全に止めるのは技術的に困難」「完全閉合は考えていない」と明言しました(9)(12)。
凍土壁完全凍結困難を伝える福島県の地方紙・福島民報
 ※(13)を引用
 図-2「凍土壁の完全凍結は困難」を1面トップで報じる福島県の地方紙・福島民報

 これについて東京電力は
 「 本日、一部報道において『第一原発凍土壁 東電「完全凍結は困難」』との記事が掲載されています。
 陸側遮水壁(凍土壁)の目的は建屋への地下水流入量を減らすことです。そのために、計画している範囲を凍結し、段階的に閉合範囲を増やして最終的に100%閉合を目指しています。」
とのコメントを発表しました(14)。いうまでも無く「目指しています。」であって実行するとは言っていません。
 東京電力は海岸部や凍土壁の周辺に井戸を掘っており地下水位を観測しています。以下にそのうちの幾つかの井戸の位置を示します。
凍土壁と地下水位観測点
 ※1(15)(16)にて作成
 ※2 ×A,×Bは後で使用
 図-3 東京電力が水位を観測する井戸(例)

以下に各井戸の水位を示します。
海側との地下水位差が縮まらない福島第一の凍土壁の海側
 ※(15)(16)(17)(18)(19)にて作成
 図-4 福島第一の地下水位

 東京電力は凍土壁を挟んで配置してあるGi-17とGo-13の水位を比較して、水位差が開いたとして凍土壁の効果を主張しています(7)(8)。でも流量を決めるのは上流と下流の落差です(20)。流量をきめるのは凍土壁海側井戸Co-13と海岸近傍の井戸No2,No2-5、No2-6の水位差です。こちらは殆ど縮まっていません。流量は落差の平方根(√)に比例します(20)。流量が2項で記載したように3分の1にあるには落差は9分の1にならなくてはなりません。図―4でみれば10cm程度でしょうか?そのような効果は見えません。
 以下に図―3に示すばA-B間断面の温度分布を示します。
0℃以下に下がらない「穴」が開いたままの凍土壁
 ※(15)にて作成
 図-5 凍土壁断面の温度分布

 図に示すように図中で黄色で示す0℃以上の穴が開いています。流れる水は凍りません(21)。凍結が遅れた場所に流れが集中し、凍らない場所が必ず出て来るはずです。東京電力は完全凍結を目指すとしていますが、できる訳がありません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 トラブル続きの福島原発では福島の皆様は不安だと思います。
 今日(7月23日)から福島県はモモとキュウリのTVCMを流すそうです(22)。
福島産CMの開始を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(23)を引用
 図―6 福島産農産物のCM放映開始を報じる福島県の地方紙・福島民報

モモは福島市・伊達市・桑折町・国見町等の福島盆地が主産地です(24)。キュウリは伊達市、二本松市、須賀川市などのが主産地です(25)。以下に産地を示します。
福島の中でも汚染が酷い桃と胡瓜の産地
 ※1(26)の数値データを元に(27)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(28)による
 ※3 福島盆地の範囲は(25)による。
 図-7 福島のキュウリとモモの産地

 図に示す通り3市には国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(29)地域が広く広がっています。特に伊達市が属する福島盆地(25)や二本松市が属する安達地区(30)では原発事故直前の2010年3月~11年2月に比べ事故後5年目の2015年3月~16年2月の葬式が増えています
キュウリ栽培が盛んな安達や福島盆地で増えている福島の葬式
 ※(31)を転載
 図―8 原発事故直前の1年間に対する5年目の葬式増加率

 図に示す通り安達や福島盆地では葬式が増えていますが、福島県内でも汚染がマシな所ではそれ程には増えていません。それでも福島県は福島産キュウリもモモも安全だと主張しています(32)。ただし、福島県の検査に疑念があります(33)。福島の皆様の反応が気になります。
 福島県会津若松市でもまもなくモモ狩りが楽しめそうです(34)。秋にはキュウリ祭りもひらかれるそうです(35)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモもキュウリもありません.
他県産はあっても福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ 他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 (a)モモ             (b)キュウリ
 ※(36)を引用
 図―9 福島産キュウリもモモも無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月3週)―福島第一石棺化提案、福島を怒らす―
(2)2016年07月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後4時現在】
(3)海側遮水壁|東京電力
(4)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(6)陸側遮水壁|東京電力
(7)第44回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(8)(7)中の「資料1:陸側遮水壁の状況[東京電力]【PDF:18MB】」(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi/00000031.html
(9)(7)中の「会議映像」(https://www.youtube.com/watch?v=RFNc-JPCVWE
(10)(7)中の「当日作成資料:特定原子力施設監視・評価検討会(第44回会合)議論のまとめ[原子力規制庁]【PDF:259KB】」(https://www.nsr.go.jp/data/000157791.pdf
(11)2016/07/19(火) 原子力定例記者会見
(12)東電「完全凍結は困難」 第一原発凍土遮水壁 規制委会合で見解 | 東日本大震災 | 福島民報
(13)福島民報を7月20日に閲覧
(14)福島第一原子力発電所 陸側遮水壁に関する報道について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(15)2016年7月21日陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 4.73MB)
(16)2016年7月22日タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 2.77MB)
(17)2016年6月10日タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 3.04MB)
(18)2016年5月13日タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 2.84MB)
(19)2016年4月15日タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 2.37MB)
(20)水力発電所の出力と有効落差の関係
(21)0℃でも凍らない水
(22)県CM 今年もTOKIO 23日から放映 農産物PR | 県内ニュース | 福島民報
(23)福島民報を7月23日に閲覧
(24)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(27)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(28)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(29)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(31)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(32)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(33)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―福島・モモはセシウム入り―
(34)フルーツランド北会津
(35)夏の収穫に感謝!「飯寺(にいでら)きゅうり祭り」(会津若松市) | ふくしま 新発売。
(36)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2016/07/23(土) 19:49:57|
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南相馬市小高、避難指示解除、ウラン238生成物は大丈夫?

 7月12日に福島県南相馬市小高等で避難指示が解除されました(1)。復興に向け頑張っている方もいるようです。福島第一ではウラン238の生成物によるダストモニタの警報が出ています(2)(3)。(=^・^=)なりに計算すると、この物質は時間と共に増えていきます。
 7月12日に福島県南相馬市小高等で避難指示が解除されましれ、常磐線の小高―原ノ町間が再開しました(1)。
事故から5年4ヶ月過ぎても汚染が広がる福島
 ※1 2015年11月時点の測定データを半減期を考慮し7月1日時点に換算
 ※2 (1)を転載
 図-1 南相馬市と常磐線

 復興にみ向けて頑張っている方もいるようです。もっとも頑張ったと思ったのが以下に示す高校1年生です。
福島の綺麗な女性(NHK)   福島の綺麗な女性(FCT)  福島の綺麗な女性(FTV)
 (a)NHK                       (b)FCT                          (c)FTV
 ※(1)を転載
 図―2 3局のインタビューに登場する福島の綺麗な女性

NHKの報道(7月12日19時台の番組)を見る限り電車を利用するですが、(c)図にあるように避難先から小高に来たようです。電車利用ですが、時刻表を見ると利用できる電車は
 原ノ町発 7:15
 小高着  7:25
 小高発  7:30
 原ノ町着 7:39
しかありません(4)。5分の間に電車降りて、3局のインタビューに応じ、再び電車で凄いスピーディな動きです。
 昨年の12月に南相馬市長が台湾を訪問したそうです。この時、市長と写真に写った女性がいます。
南相馬市長と写真に写る綺麗な女性 綺麗な女性の過去拡大
 (a)南相馬市長の3人の写真           (b)女性の顔を拡大
 ※(5)を引用
 図-3 南相馬市長と写真に写る綺麗な女性

 台湾で撮られた写真なので現地の方の可能性が高いと思いますが(同行者の可能性もあります)、ソフトムードを演出し南相馬市の復興に役立ったと思います。
 7月17日には南相馬市小高で朝市が開かれたそうです(6)。
福島県の綺麗な女性
 ※(7)をキャプチャー
 図-4 小高の朝市で活躍する綺麗な女性
 
 図の女性は相馬農業高校の生徒さんだそうです(6)。
 原発から11kmしか離れていない所でシイタケの栽培を再開した方もいます(8)。
福島第一から11km地点でシイタケ栽培を再開した除染
 ※(8)をキャプチャー
 図-5 福島第一から11kmの所でシイタケ栽培を再開した女性

彼女達が意図したは分かりませんが、報道側には意図があるようです。図ー4で引用した番組の最後は以下の画面で終わっています。
最後に「嘘」に負けない勇気と放送したNNNの番組
※(8)をキャプチャー
 図-6 「噂に負けない勇気」と報じるNNN

避難指示が解除され若い女性が戻ることを印象づけたことだと思います。原発事故から5年4ヶ月以上が経過しましたが、今も福島の若いお母さんには放射線に対する不安が残っています(9)。彼女達の動きはそうした不安を除くのに一役かったと思います。
 でも(=^・^=)には心配な事があります。福島第一の空気中の放射性物質を監視するダストモニタ(11)が今年(2016)年6月1日と7月3日に空気中の放射性物質濃度が高くなったと警報だしています。原因となったのはビスマス214です(2)(3)。東京電力はビスマス214を「天然由来」と主張していますが(2)(3)、ウラン238から生まれる物質です。放射線を出して別の物質になることを「崩壊」と呼びますが(11)、ウラン238が崩壊してできた放射性物質はまた崩壊しやがてビスマス214に到達します(12)。物質の変遷を見ると
 ウラン238⇒トリウム234⇒ プロトアクチニウム234m⇒プロトアクチニウム234⇒ウラン234⇒トリウム230⇒ラジウム226⇒ラドン222⇒ポロニウム218⇒鉛214⇒ビスマス214
と崩壊を繰り返しビスマス214に到達します(12)。ここまでの過程は何段にも渡るのでそこそこ時間がかかります。
 放射性物質には「半減期」呼ばれるものがあります。放射線を出して半分になるまでの時間です(13)。この半減期を利用すれば、一定量のウラン238を想定した時にウラン238から生まれる放射性物質の量を計算することができます。仮に1ベクレルにウラン238があると仮定します。1ベクレルとは1秒間に1個の放射線がでることを指すので(14)、ウラン238は毎秒1個、1日で86,400個(60×60×24)がトリウム234の半減期は24.1日なので、翌日にはトリウム234は83、950個(86,400×0.5(1÷24.1))に減ります。減った2,450個はプロトアクチニウム234mに変わります。一方でウラン238は翌日も86,400個がトリウム234が加わるので、総量は17,0350個になります。この過程を丹念に追っていけばビスマス214の量を求めることができます。以下に(=^・^=)の計算結果を示します。
時間が経つと急激に増えるビスマス214(線形) 時間が経つと急激に増えるビスマス214(対数)
 (a)線形表示            (b)対数表示
 ※ 最初の警報が出た6月1日を1とした相対値
 図―6 ビスマス214の見積もり(相対値)

 図は最初に警報が出た6月1日を1とした相対値で示してます。図に示す通りビスマス214の量は今後もどんどん増えて行きます。
 福島原発事故前は福島第一のウラン238は5重の壁で守られていました(15)。ウラン238からビスマス214が出来ても、外に出ることはなかったはずです。原発事故によって5重の壁は一気に壊れました(16)。福島第一のウラン238はムキ出しで放置されています。今後もビスマス214は増え続けます。(=^・^=)は安全性たいする評価が必要だと思いますが、そのような評価は知りません。
 7月20日に原子力損害賠償・廃炉等支援機構は、東京電力福島第一原発の廃炉作業に関する新たな戦略プランの修正版を公表しました(17)(18)。そこには「石棺」の文字は消えていますたが
「燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しの戦略の検討においては、燃料デブリ取り出し作業に付
随するリスク(作業中の不具合などに起因する放射性物質の漏えいや作業者の被ばくなど)が、
許容される範囲を超えるほど高い場合には、取り出し作業自体が正当化されないことに注意が必
要である。」
と記載しており(19)、燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)を取り出さない可能性も残しています。図―2から4に記載する女性達がパートナーを見つけ、子供を作り南相馬市で育てることもあると思います。その時に周りがビスマス214だらけになっていたら大変です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県の射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は、福島県の地方紙の福島民報に寄稿した「「放射線・放射性物質Q&A」(20)で「報告されていません」とか「考えにくい」を使っています。分からない事は無い事であり、調査の必要がないようです。ムキ出しで放置されたウラン238の例として、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾があります。これについて危険性を指摘する向きもあります(21)。ムキ出しで放置される福島のウランについても安全性を検討する必要があると思います。図-6に示すようにウラン238の生成物は時間と共に増大しそのリスクを増します。しかし評価される事はないと思います。5年4ヶ月間を見ているとこうした問題は「不安をあおる」とか(22)、「風評を助長」どか(23)で切り捨てられてきた気がします。調査され明確な結論が出ていかい事項は単なる『噂」です。「福島差別」等との論調もあります(24)。これでは福島の皆様は心配だと思います。
 7月20日に福島ではモモのタイへの輸出が始まり(25)、桃の主力品種「あかつき」の本格的な出荷も始まりました(26)。福島はモモの季節です(27)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(28)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産「モモ」ありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―7 福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 南相馬市避難指示解除、NHKは見物人を使って「解除してくれてよかった」と放送
(2)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
(3)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
(4)JR常磐線 原ノ町駅~小高駅間の運転再開について - 南相馬市
(5)東日本大震災関連 « 台湾新聞 BLOG
(6)朝市で小高に活気 相馬農高生ら野菜など販売 | 県内ニュース | 福島民報
(7)スイッチ20160718 TUFchannel
(8)福島復興へ 女性シイタケ農家の思い|日テレNEWS24
(9)<原発事故>母親の放射線不安 今も根底に 2016年07月21日 河北新報
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(6月1週)―凍土遮水壁に大穴―
(11)放射性崩壊 - Wikipedia
(12)ウラン系列 - Wikipedia
(13)半減期 - Wikipedia
(14)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(15)5重の壁 - Wikipedia
(16)【column】原子炉の構造と破られた5重の壁 - Case#3.11 地震≫原発≫復興 科学コミュニケーターとみる東日本大震災
(17)機構「石棺」文言を削除 第一原発廃炉プランの修正版公表 | 東日本大震災 | 福島民報
(18)原子力損害賠償・廃炉等支援機構 廃炉支援部門
(19)(18)中の「●「東京電力ホールディングス㈱福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2016」」(http://www.dd.ndf.go.jp/jp/strategic-plan/book/20160720_SP2016FT.pdf)の4-2
(20)「放射線・放射性物質Q&A」アーカイブ | 東日本大震災 | 福島民報
(21)劣化ウラン弾 - Wikipedia
(22)報道を萎縮させる「原発タブー」を一人歩きさせない
(23)「美味しんぼ」の原発描写「風評被害助長、断固容認できない」
(24)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【4】反原発デモに違和感や反感 「福島差別」を助長した側面(福島民友ニュース)
(25)福島県産モモ、タイへ第1便 風評払拭へ大きな一歩:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(26)トピックス | JAふくしま未来
(27)ふくしま 新発売。
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ 続きを読む
  1. 2016/07/22(金) 19:44:50|
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