めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

ストロンチウムほぼ影響なし 福島沿岸魚類(福島民報)、実は一桁以上上昇

 福島県の地方紙の福島民報は「ストロンチウムほぼ影響なし 本県(福島県)沿岸魚類」と報じていました(1)。(=^・^=)なりに調べると事故前に比べ一桁以上も高くなっています。
 事故から6年目になりましたが、福島第一原発は今も放射性物質を海に流し続けています。以下に福島第一原発構内の排水路の一つであるK排水路の放射性物質濃度を示します。
法律違反の汚染排水が度々流れる福島第一K排水路
 ※(3)(4)を集計
 図―1 福島第一K排水路の放射性物質濃度

 図に示す通り、セシウムの他に法定限度を超える全ベータ放射能に汚染された排水が海に流れだしています。全ベータはストロンチウム90と密接に関連した放射能です(5)。以下に福島第一の海岸付近のNo1井戸の放射性物質濃度を示します。
法定限度を超えた汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
 ※1(6)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―2 No1井戸の放射性物質濃度

 図に示す通り、全ベータとストロンチウム90は連動しています。福島県沖の魚のストロンチウム90汚染が心配されます。これについて福島県の地方紙の福島民報は「ストロンチウムほぼ影響なし 本県沿岸魚類」との表題で
「国立研究開発法人『水産研究・教育機構中央水産研究所』の研究グループは、本県沿岸の魚類に含まれるストロンチウム90の濃度は東京電力福島第一原発事故前と同程度で推移しており、ストロンチウム放出による影響はほとんど受けていないとする研究結果をまとめた。」
 と報じていました(1)。だた学会でも論文でもなく11月29日、いわき市の中央台公民館で開かれた福島県漁協組合長会議の席上での発表です(1)。「水産研究・教育機構中央水産研究所」のホームページ(7)に公表されることもありまんせした。発表内容は「福島県漁協組合長」には示されたかもしれませんが、専門家の目にふれることはなかったと思います。(=^・^=)の感覚ではかなり怪しげな発表です。本当かと思い(=^・^=)なりに調べることにしました。
 当該の発表の詳細データは見ることができませんでしたが、東京電力は3ヶ月1回(概ね
3,6、9,12月)に福島第一原発沖20km圏内のお魚のストロンチウム90の測定結果を発表しています(8)。一方で事故前より日本各地のお魚のストロンチウム90は測定されているので(9)、比較してみました。
事故後に一桁上昇した福島の魚のストロンチウム90濃度
 ※1(8)(9)にて作成
 ※2「赤」は福島第一原発沖の東京電力測定結果
 図―3 事故前の日本各地の魚と福島第一原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90濃度

 図に示す様にストロンチウム90の含有量は事故前が1キログラム当たりで0.01~0.1ベクレルですが、福島原発20km圏内では0.1~1ベクレルで、中には1ベクレルを超えるものもあります。事故前と同程度で推移してりのでなく、一桁(10倍)に跳ね上がっています。
 

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島が「安全」と報道には嘘が多くなってきました。最近ではNHKが凍土壁の効果で福島第一の海岸からの汚染地下水の汲み上げ量が1日100トンまでに減った(実は減って以内)との「嘘」を全国放送していました(10)。9月には福島県地方紙の福島民友が、福島の甲状腺と関係が無いと報じていました。この記事のもとになったのが福島県立医大の方の論文ですが(11)、当該論文については9月14日に開催された「第24回福島県「県民健康調査」検討委員会」(12)で議論になり全文の邦訳を公表することが議論になったのですが(13)、今の所は担当課のHP(14)を見る限り公表されていません。内容が酷く公表できないような気がします。
 福島のお魚のストロンチウム90も「安心」できないようです。以下に福島第二原発沖2kmの東京電力がT―S7地点のストロンチウム90濃度とカルシウム含有量の相関を示します。
カルシウムを多く含む魚程高い福島産魚のストロンチウム90濃度
 ※1(8)(15)で作成
 ※2 カルシウム含有量は100g当たりのmg数
 図―4 ストロンチウム90濃度とカルシウム含有量の相関

 図に示す通り、カルシウム含有量が多いほどストロンチウム90も多く含みます。福島沖ではカタクチイワシ等の幼魚である「シラス」(16)の漁が行われていますが、加工品として出荷されるようです(17)。カタクチイワシの煮干しは100g当たり2,200mgのカルシウムを含むのでストロンチウム90も相当な量になると予想されますが、東京電力の発表(8)には含まれていません。
 以下に今年の東京電力の検査結果を示します。
上昇傾向にも見える今年の福島産魚のストロンチウム90
 ※(8)を集計
 図-5 福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90検査結果

 サンプル数が少ないので明確には言えませんが(=^・^=)目には上昇しているように見えます。
 このような事では福島の民様は不安だとおもいます。
 福島県は福島産米のテレビCMを今日まで流しています。福島県喜多方市の小学生の皆様が登場します。
福島産米TVCMに登場する福島県喜多方市の小学生
 ※1(18)をキャプチャー
 ※2 小学校の位置は(19)よる。
 図―6 福島産米のテレビCMに登場する福島県喜多方市の小学生

その中で福島産米の安全をPRしていました(18)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(20)。福島は新米の季節です。福島県喜多方市産米の全数・全袋検査数が約63万件になりした(21)。同市の人口は5万人弱なので(22)市民が食べるには十分な量です。喜多方産米をはじめとする会津米は極上だそうです(23)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ストロンチウムほぼ影響なし 本県沿岸魚類 | 東日本大震災 | 福島民報
(2)報道配布資料|東京電力
(3)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(4)2016年8月23日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 138KB)
(5)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(6)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(7)国立研究開発法人水産研究・教育機構
(8)(2)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>201*年度 第*四半期採取分 」
(9)海水魚中のSr-90の経年変化
(10)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍
(11)めげ猫「タマ」の日記 「甲状腺がん、線量関連なし」と福島民友、実は黒に近いグレー
(12)第24回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年9月14日)の議事録について - 福島県ホームページ
(13)第24回「県民健康調査」検討委員会 議事録 [PDFファイル/1.03MB]中の33~37ページ
(14)県民健康調査課 - 福島県ホームページ
(15)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]中の「10 魚介類(PDF:283KB)
(16)シラス (魚) - Wikipedia
(17)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「 漁協によるスクリーニング検査結果 ⇒相馬双葉地区
(18)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(19)喜多方市立豊川小学校 - 喜多方市教育ポータル"喜多方市立豊川小学校 - 喜多方市教育ポータル
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(21)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月30日に閲覧
(22)喜多方市ホームページ
(23)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(24)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2016/11/30(水) 19:42:44|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―基準超も出荷制限されない福島産ナメコ―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,528件
  ②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大54ベクレル(福島県産ナメコ)。
 基準超は見つかっていませんが、データを解析すると以下の特徴が読み取れます。
 ①基準超も出荷制限されない福島産ナメコ
 ②福島ボウボウ、県漁連20.4ベクレル、福島県は96件全数ND
 ③伊達・あんぽ柿の出荷が始まる。今年は精密検査は致しません。
 ④福島県西会津町産ナメコから過去最高のセシウム
 福島産には注意が必要なようです。

1.基準超も出荷制限されない福島産ナメコ
 福島県が力をいれている農林産物に「ナメコ」があります。10、11月が本格シーズンです。主産地は福島県の会津地方だそうです(7)。先週の記事で福島県会津美里町産ナメコから基準値(5)を超える1キログラム当たり110ベクレルのセシウムが見つかりました。データが追加になったので推移をしめします。
基準超が見つかった福島県会津美里町産ナメコ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―1 会津美里町産ナメコのセシウム濃度

 でも出荷制限も(8)、出荷自粛もありません(2)。
 福島産は基準超が見つかっても「安全」とされ出荷されます。

2.福島ボウボウ、県漁連20.4ベクレル、福島県は96件全数ND
 以下にボウボウの検査結果を示します。
福島県の検査だけは全数NDのボウボウ
 ※1 福島産(漁連)は福島産のうち福島県漁連の検査結果を示し、(9)を集計
 ※2 福島産(県)は福島産のうち福島県の検査結果を示し、(1)を集計
 ※3 宮城産は(1)を集計
 ※4 日付けは収穫日
 ※5 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 ボウボウの検査結果

 福島県漁連が検査した福島産ボウボウからは1キログラム当たり20.4ベクレルのセシウムが見つかっています(10)。宮城産ボウボウからもセシウムが見つかっています(11)。両者の検査結果をみれば汚染源がある福島産が高く出ているので整合性があります。でも7月1日以降の福島県の検査結果(1)は96件全数で検出限界未満(ND)です。
 先週の記事(4)で、宮城、茨城、千葉産のスズキからはセシウムが見つかっているのに福島県が検査した福島産スズキからはセシウムが見つかっていない旨を記事にしました。データが追加になったので以下に記します。
宮城、茨城、千葉では見つかるのに福島産では見つからないスズキのセシウム
 ※1 (1)を集計
 ※2 日付けは収穫日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※4 淡水で採れたものは除く
 図―3 スズキの検査結果

 今週も茨城産や千葉産のスズキからは確りセシウムが見つかっています(12)。でも今週の発表でも福島産スズキは全数が検出限界未満です(13)。これで福島産スズキは28件全数で検出限界未満(ND)です。汚染源がある福島産が宮城、茨城、千葉より低くでるなどおかしな話です。福島県漁連を除けば、福島産の農水産物を検査しているのは福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センター(14)です(13)。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

3.伊達・あんぽ柿の出荷が始まる。今年は精密検査は致しません。
 福島の冬を代表する果物にあんぽ柿があります(15)。でもあんぽ柿は福島全域で生産されている訳ではありません。伊達地方(伊達市、桑折町、国見町)が中心です(16)。以下に位置を示します。
事故から5年8ヶ月を経て除染が必要な福島県伊達地方
 ※1(17)の数値データを元に(18)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(19)による
 ※3 伊達地方の範囲は(15)による
 図-4 福島県伊達地方

 図に示しように伊達地方は避難地域に隣接し、事故から5年8ヶ月が経過しましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。福島のあんぽ柿は汚染された地で生産されます。全農福島は11月17日まに15,048点を出荷したと発表しました(21)。確り検査して欲しいと思います。以下に精密検査結果を示します。
伊達地区が検査されなくなった福島のあんぽ柿
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは生産日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 図―5 あんぽ柿の検査結果

 図に示す通りこれまで、基準値の倍以上の1キログラム当たり200ベクレルを超えるセシウムが見つかっています。それでも今年(2016年)は検査結果がありません。ただし、主産地の伊達地区以外は確り検査しています。
 福島産は汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。
 あんぽ柿については福島県の農協は全数検査をしていると主張していますが(20)、簡易検査であり抜き取りで精密検査を実施し問題が無い事を確認する必要がありますが、そのようなデータは発表してません(20)。

4.福島県西会津町産ナメコから過去最高のセシウム
 以下に福島県西会津町産ナメコのセシウム濃度を示します。
過去最高を記録した福島県西会津町産ナメコのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―6 福島県西会津町産ナメコのセシウム濃度

 厚生労働省は福島県西会津町産ナメコから1キログラム当たり54ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(23)。図に示す通り原発事故以降最大です。
 事故から5年8ヶ月以上が経過しましたが、福島産はセシウム濃度が上昇するものがあります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・基準超でも出荷制限されない福島産
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 これでは福島の皆様は心配だと思います。
 福島は今、ナメコのシーズンです(7)。福島のナメコは美味しいそうです(24)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません。
他県産はあっても福島産ナメコが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―7 福島産ナメコが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1009報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―岩手県産サワラからセシウム。福島産は66件全てでND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(8)(3)中の「 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:289KB)
(9)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(10)(9)中の「相馬双葉地区 中の「ボウボウ、生、2016/11/17,相馬沖」
(11)食品中の放射性物質の検査結果について(第1006報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:896KB) 中のNo3500」
(12)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:880KB) 中のNo1275,1276、1995」
(13)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(PDF:171KB) 中のNo264,265,266、377,441
(14)農林水産部 - 福島県ホームページ
(15)冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島
(16)あんぽ柿について | ふくしまの果物 | JA全農福島
(17)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(18)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(19)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(20)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(21)あんぽ柿検査情報 | 冬 | JA全農福島
(22)(21)中の「平成28年11月17日現在pdf[270KB]
(23)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(PDF:171KB) 中のNo105
(24)福島県産なめこの美味しさの秘密とは!? | ふくしま 新発売。
(25)イオン福島店

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2016/11/29(火) 19:43:02|
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福島第一汚染水(11月4週)―地震直後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度―

 福島第一原発汚染水の11月4週(11月21日から27日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①港湾口のシロメバルから4,550ベクレルのセシウム
 ②地震直後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度
 ③港湾内各所で見つかるストロンチウム90
 ④乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑤海岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ
 ⑥上昇傾向を示す地下水ドレン汲み上げ水のトリチウム濃度

1.港湾口のシロメバルから4,550ベクレルのセシウム
 以下に福島第一の外洋および魚の汚染状況を纏めます。
事故から5年8ヶ月経て汚染が続く福島第一沖の外洋
 ※1(4)(5)(6)(7)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も放射性物質が見つかっています。港湾口で採れたシロメバルからは1キログラム当たり4,550ベクレルのセシウムが見つかっています。福島の海の汚染は続いています。以下に港湾内のシロメバルのセシウム濃度を示します。
事故から5年8ヶ月過ぎて、下がる気配が無いシロメバルのセシウム濃度
 ※1(9)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 図―2 福島第一港湾内、シロメバルのセシウム濃度

 (=^・^=)目には下がっている様子が見えません。福島の海は今後も汚染されたままの状態が続きそうです。

2.地震直後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度
 11月22日に福島で地震が起きました(10)。(=^・^=)が心配したのは福島第一の構造物(原子炉建屋や汚染水タンク)が放射能漏れを起こさなきかです。福島第一原発構内に排水路があります。福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(8)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
放射性物質を含む排水が流れる福島第一排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-3 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

以下にA,物揚場、K排水路のセシウム濃度を示します。
地震後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―4 A,物揚場、K排水路のセシウム濃度

 地震の後に上昇しています。11月22日には福島第一で雨が降ったようです。以下に福島第一の降水量を示します。
地震の日は降水量が減った福島第一
 ※(10)を集計
 図―5 福島第一の降水量

 22日に雨が降りましが、ピークは19日です。この時は22日以降程には上昇していません。

3.港湾内各所で見つかるストロンチウム90
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
あっちこっとでストロンチウム90が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月18日
 図―6 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。港湾を経由しストロンチウム90は外洋に流出しているはずです。 
 
4.乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(12)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(13)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(14)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスと山側井戸
 ※1 (13)(14)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがE-10のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。
乱高下しながらも上昇傾向を示すE-10井戸のトリチウム
 ※(10)を集計
 図―8 E-10井戸のトリチウム濃度

 図に示す通り乱高下しながら上昇しています。この先が心配です。

5.海岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ
 以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
法定限度を超えた汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況

ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90なので、全ベータの法定限度は1リットル当たり60ベクレルです。図に示す様に法定限度を大きく超える汚染地下水が見つかっています。このうちNo1井戸の全ベータの1リットル当たり19,000ベクレルは過去最高です。以下に推移を示します。
法定限度を超えた汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―10 No1井戸の放射性物質濃度

 過去最高を記録したのは地震の翌日の11月23日に採取したサンプルです(15)。

6.上昇傾向を示す地下水ドレン汲み上げ水のトリチウム濃度
 福島第一で海岸に水を通さない「壁」を作り海岸から海への汚染水の防止する「海側遮水壁」を完成させました(16)。それまでは「海」に流れていた汚染水が「海側遮水壁」の内側に溜まり放置すると溢れるので、これを汲みあげています(17)。これを「地下水ドレン」と名付けています。以下に地下水ドレンの汲みあげ部分の配置を示します。
地下水ドレンの配管とタンク
※(18)にて作成
 図-11 地下水ドレンの井戸と一時保管用のタンク

これを「地下水ドレン」と名付けています。トリチウムの排水基準は1リットル当たり1,500ベクレルで(2)、これを超えると海には流せません。東京電力はトリチウムを取り除くことはできないとしています(17)。以下に3との中継タンクA,B,Cのトリチウム濃度を示します。
上昇傾向を示す地下水ドレンB,Cタンクのトリチウム
 ※(18)(19)にて作成
 図―12 地下水ドレン中継タンクAの放射性物質濃度

 図に示す通り中継タンクB,Cで上昇傾向を示しています。中継タンクB,Cの汚染水はサブドレン水で薄めて、今は概ね「海」に流しています(20)。このまま上昇が続けばそのうちに「海」の汚染が酷くなりそうです。さらに上昇すれば「排水基準」を超えてしまい「海」流すことができず貯め込むしかなくなります。そしたら福島第一の汚染水増加は加速します。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一からの汚染水漏れが止まる気配がありません。これでは福島の皆様は心配だと思いまます。
 福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(18)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(19)。福島は新米の季節です。福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が約122万件になり、福島県最大です(20)。同市の人口は約34万人なので(21)、市民が食べるには十分な量です。郡山市のお米は「あさか舞」といって、本当に美味しいそうです(22)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―13 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月3週)―外洋から過去最高の全ベータ―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)2016年11月22日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 42.1KB)
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)(2)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」
(10)福島や栃木などで震度5弱…17人が負傷 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(11)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(13)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(14)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(15)2016年11月24日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 636KB)
(16)海側遮水壁|東京電力
(17)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(18)(2)中の「中継タンクの分析結果」
(19)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド・中継タンク水質分析」⇒「分析計画名称 地下水ドレンポンド揚水井通常水質分析(H28年度分)」⇒「分析結果 CSV 」
(20)(2)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(21)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(23)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月28日に閲覧
(24)郡山市の現住人口/郡山市
(25)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(26)2016年11月27日(日)発行の鎌倉屋折込チラシ
  1. 2016/11/28(月) 19:43:08|
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福島県の人口190万人割れ、若い女性の福島脱出の効果

福島県は福島県の人口が1,899,486人となり、190万人を割ったと発表しました(1)。戦

後最低だそうです。福島のマスコミ報道をみると、原発事故よる避難と少子高齢化を上げてい

ますが(2)、(=^・^=)は若い女性の福島脱出の効果と考えます。
 福島では原発事故後に人口が減り続けています。
事故後に減り続ける福島の人口
 ※(1)を集計
 図―1 減り続ける福島県の人口

2016年11月にはついに190万人を切る1,899,486人となりました。
人口190万人割れを報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(3)を11月26日に閲覧
 図―2 福島県人口190万人割れを報じる福島県の地方紙・福島民報

 戦後最低だそうです(2)。福島の人口減の要因に出生数の減少があります。
減少傾向に転じた福島の出生数
 ※1(1)を集計
 ※2 集計期間は各年11月から翌年1月の1年間
 図―3 各年11月から1年間の出生数

 図に示す通り2013年以降は出生数が減り続けています。でも福島の女性が子供を産まなくなった訳ではありません。
上昇する福島の合計特殊出生率
 ※1(4)(5)にて作成
 ※2 「合計特殊出生率」一人の女性が一生に産む子供の平均数を示す(6)。
 図―4 福島県の合計特殊出生率

 図に示すように「合計特殊出生率」は上昇しています。これは福島が事故前に比べ経済的に豊になり、子供を育てる経済的環境が整ったためと思います。
事故後に上昇した福島県の一人当たりの県民所得
 ※1(7)を引用
 ※2 縦横比はいじってます。
 図ー5 原発事故後に上昇した福島県の一人当たり県民所得

事故前に比べ2014年では約16%上昇したそうです(7)。
 それでも出生数は減っています。以下に2016年3月から10月の社会的増減(転入者数―転出者数)を示します。
20代前半女性で顕著な福島の社会減
 ※(1)を集計
 図―6 福島県の2016年3月から10月の社会的増減

 図に示す通り20代前半女性の社会減が顕著です。この世代は数年先には子供を産みお母さんになるであろう方です。以下に20代前半の社会的増減を各年3月から10月の社会的増減を示します。
5年目より増えた6年目の20代前半女性の社会減
 ※(1)を集計
 図―7 福島県の20代前半の社会手的増減(各年3から10月)

 図に示す通り女性は男性に比べ減少幅が大きくなっています。治まるどころか逆に増えています。20代前半の社会的増減を見ると
 2015年3-10月 1,389人減
 2016年3-10月 1,610人減
で16%増えています。図―4に示すように福島県の合計特殊出生率は1.6です。若い女性が1人出て行くことは彼女達が将来産むであろう1.6人の子供さんも福島を出て行くことを意味します。
 

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 彼女達が何故に福島から出て行くかと言えば放射能汚染への不安だと思います。ニュースに時々出てくる福島の郷土料理にいか人参があります(8)。ニンジンとスルメで作るシンプルな料理です(9)。福島県沖の魚介類は「試験操業」中で(10)、あまり流通しないと思います。日本では約56万トンの人参が出荷されますが、福島の人参出荷量は622トンで(11)、殆ど取れません。加工食品には原則的に原材料の表示義務はありません(12)。そうした中で福島のいか人参は、福島産リスクの少ない食品と言えます。
 福島では飲食業が落ち込んでいるそうです(13)。外食では原材料の表示は原則ないので(12)、福島産が調理されていても分かりません。福島の皆様は「福島」を避けていると思います。
 福島県は福島産米のテレビCMを流していますた。その中で福島産米の安全をPRしていました(14)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(15)。福島は新米の季節です。福島県会津若松市産米の全数・全袋検査数が約 65万件をこえました(16)。福島県会津若松市の人口は約12万人なので(17)十分な量です。福島県会津若松市当たりのお米は食味が良いことで知られています。(18)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―8 福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)県人口、戦後初190万人割れ 189万9486人 | 県内ニュース | 福島民報
(3)福島民報
(4)平成27年版 福島県勢要覧 - 福島県ホームページ中の「 6 人口・世帯数及び合計特殊出生率の推移 [Excelファイル/33KB] 」
(5)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ中の「福島県人口動態統計⇒平成27年概数[PDFファイル/1.05MB]
(6)合計特殊出生率 - Wikipedia
(7)10の指標にみる福島県のいまVer.21を掲載しました。 - 福島県ホームページ中の「平成28年10月17日公表分 10の指標にみる福島県のいまVer.21 [PDFファイル/617KB]  
(8)イカにんじんパンが「アリスの国」で販売開始! 福島商高生が開発:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(9)いかにんじん - 福島市ホームページ
(10)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(11)作物統計調査>作況調査(野菜)>確報> 平成26年産野菜生産出荷統計> 年次>2014年
(12)食品表示について | 消費者庁
(13)福島県内、消費下降続く とうほう地域総合研究所の景気調査:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月27日に閲覧
(17)会津若松市
(18)会津米 | JA会津よつば
(19)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2016/11/27(日) 19:48:39|
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トラブルいっぱい福島原発(11月4週)―福島第2で核燃料プールから水漏れ―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、11月4週(11月20日から26日)もしっかりトラブルが起こっています。
 福島沖で地震が起きました(2)。
 福島の地震を報じる福島県の地方紙・福島民報
※(3)を11月23日に閲覧
 図―1 福島の地震を報じる福島県の地方紙・福島民報

地震でいろいろとトラブルがあったようです。地震以外のトラブルもありました。
①福島第2で核燃料プールから水漏れ
②福島第一の海水放射線モニタが停止
③「凍土壁」は効果が見えず


1.福島第2で核燃料プールから汚染水漏れ
 福島第2原発の核燃料プールの2~4号機で汚染水漏れがおきました。漏れた汚染水は最大で1リットル当たり1万8600ベクレルの放射性物質に汚染されていたそうです(4)。11月22日の東京電力の発表資料(5)にはない配管から漏れたようです。
福島第二核燃料プール汚染水漏れの状況
 ※(5)(6)を元に作成
 図―2 福島第二核燃料プール汚染水漏れルート

 11月24日の東京電力の会見(6)を聞いていると、福島第2の核燃料プールには11月22日に公表した東京電力の資料(4)には無い、スキマサージタンクに通じる配管の上部に別の配管があるそうです。地震の震動で核燃料プールの水の揺れて、11月22日は公表いていないスキマサージタンクの上にある配管に溢れだしたようです。このため福島第2の3号機では、水位低下の警報が出て核燃料プールの冷却が停止しました(7)。このような現象をスロッシングと呼びますが(8)、2011年の地震では福島第一の核燃料プールから(9)、2007年の中越沖地震では柏崎刈羽から(10)スロッシングにより核燃料プールからの汚染水漏れを起こしています。東京電力の原子力発電所は全てでスロッシングにより「核燃料プール」からの汚染水漏れを起こしました。
 今回、漏れた汚染水の放射性物質濃度は最大で1リットル当たり1万8600ベクレルですが、東京電力の原子力発電所の核燃料プールではこの程度の汚染は当たり前の様です。2007年の柏崎刈羽からの核燃料プールからの汚染水漏れの際には1リットル当たり4,100~27,000ベクレルの放射性物質で汚染されていました(10)。
 核燃料プールはムキ出しです。
福島第二核燃料プール
 ※(11)を引用
 図―3 汚染水漏れを起こした福島第2の3号機核燃料プール

 ちょっとした地震でまた汚染水漏れを起こしそうです。柏崎刈羽の汚染水漏れでは大変な被害がでました(12)。
煙もくもくの柏崎刈羽原子力発電所
 ※(13)を引用
 図―4 煙もくもくの柏崎刈羽原子力発電所  

2.福島第一の海水放射線モニタが停止
 今回の地震では福島第2のダストモニタ(14)や第1の水処理設備の停止が(15)が公表されましたが、東京電力の公式発表(15)(16)に無い物を停止したようです。以下に港湾口の設置してある福島第一の海水放射線モニタの計測状況を示します。
地震後に欠測した福島第一の海水放射線モニタ
 ※1(17)を引用
 ※2大き目の字は(=^・^=)の加筆
 図-5 福島第一の海水放射線モニタの計測状況

 図に示すように地震発生後に計測データが欠落しています。東京電力の11月22日の発表(15)(16)や、その後の会見(6)(18)を聞いていたのですが説明はありませんでした。だたし、当該箇所に
「2016年11月22日 午前6時30分より、設備の不具合によりデータが欠測しておりましたが、点検等が完了し、11月24日 午後1時30分に復旧しております。」
とだけ説明されています(17)。地震で止まったようです。でも地震の時こそ計測が必要です。揺れで汚染水タンクや設備から汚染水が漏れ「海」を汚染しているかもしれません。
 以下に福島第一A排水路の放射性物質濃度を示します。
地震後に上昇した福島第一A排水路の放射性物質濃度
 ※(20)を集計
 図―6 福島第一A排水路の放射性物質濃度

 地震との関連は不明ですが、地震後に放射性物質濃度が上がっています。

3.「凍土壁」は効果が見えず
 凍土壁は福島第一のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲い地下水の流れを阻止し、汚染水の増加を抑止しようとするものです(21)。その第一段階として3月31日より海側の凍土壁の凍結を開始しています(22)。現在、海洋への汚染水流出を抑える為にタービン建屋の海側に海側遮水壁等の「壁」を作り海への汚染水の流れを阻止する試みがなされています。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(21)を転載
 図―7 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁

 放置すると溢れてしまうので、地下ドレンピット、ウエルポイント(23)あるいは、汲み上げ車両(パキュームカー)(24)で汲み上げています。これらの汲みあげは「4m盤」からの汲みあげと総称されています(23)。汚染水の増加を抑えるには海岸部(4m盤)からの汲みあげ量を減らす必要があります。東京電力は減らす対策として「凍土壁」に期待を寄せています(22)。凍結開始から半年が過ぎました。以下に海岸部から汲み上げた汚染水地下水とこのうちタービン建屋に送った量を示します。
3月と変わらない 海岸部(4m盤)からの汲みあげ量と移送量
 ※1(24)(25)にて作成
 ※2 汲上車両はバキュームカーのようなもの
 図―8 海岸部(4m盤)からの汲みあげ量と移送量

 図に示す通り凍結開始前の3月と11月を比較すると、汲み上げ量もタービン建屋に送った量も殆ど変りありません。
 以下に福島第一の降水量の推移を示します。
3月、8月前半、11月は少ない福島第一の降水量
 ※(20)を集計
 図―9 福島第一の降水量

 図ー8に示すように9、10月からは汲み上げ量も移送量も減っていいますが、図―9に示す様に8月後半から9月にかけて大量の雨が降りました。それから一ヶ月程度かけて雨の影響が少なくなり減ったと解されます。図―9に示すように雨がすくない時期が3月、梅雨明け直後(7月後半から8月前半)、11月とありますが、この時期の汲み上げ量を見ると概ね1日200トン、移送量は概ね1日100トンで効果が見えません。
 流量は落差の平方根(√、√x=x)に比例します(25)。丁度、放物線を横にした関係になります。以下に流量と落差の関係を示します。
落差が半減しても流量は3割しか減らない水の流れ
 ※1(26)にて作成
 ※2 流量・落差ともスケールは相対値
 図―10 流量と落差

 海側に流れる汚染地下水の「流量」を決めるには凍土壁の海側と地下水ドレンの水位差です。以下に両者の水位を示します。
縮まらない地下水ドレンと凍土壁海側の水位差
 ※1(25)より作成
 ※2 凍土壁の海側と地下水ドレン共に複数井戸の平均水位
 図―11 凍土壁の海側と地下水ドレンの平均水位

 図―9との比較において凍土壁の海側と地下水ドレンの地下水位は雨が降ると上昇し、晴れると下がっていますが概ね凍土壁の海側の地下水位は2.6メートル程度、地下水ドレンは2mで水位産は0.6メートル程度で推移しています。東京電力の目論見は汲み上げ量で1日200トンを70トン(35%)に減らすことですが、図―10に示す様に流量を35%までに減らすには、落差は10%台にまで減らす必要があります。この半年間の経緯をみると当分は実現しそうにありません。
 それでも凍土壁の効果によって流量が一日当たり350トンから100トンに減ったなんで「嘘」が流されています(27)。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 トラブル続きの福島原発、トラブルを「嘘」で誤魔化すマスコミ(27)では福島の皆様は不安だと思います。(=^・^=)事ですが、今日、買い物にいったらスーパーに福島産トマトが並んでいました。福島では南相馬市などにトマト工場があり(28)、年間を通じてトマトの出荷が可能なようです。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―12 福島産トマトが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月3週)―サブドレンから汚染水漏れ―
(2)福島や栃木などで震度5弱…17人が負傷 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(3)福島民報
(4)第2原発建屋に水たまり 福島県沖地震で、東電公表2日遅れ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(5)福島第ニ原子力発電所3号機使用済燃料プール冷却浄化系ポンプの停止について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(6)2016/11/24(木) 中長期ロードマップ進捗状況について
(7)<福島沖地震>福島第2 停止原因は水位低下河北新報-2016/11/24
(8)スロッシング - Wikipedia
(9)1号機使用済燃料プールに おけるスロッシング評価について
(10)柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震に伴う「原子炉施設故障等報告」の報告について|TEPCOニュース|東京電力
(11)(5)中の「 3号機 使用済燃料プール(H27.3.20撮影)
(12)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(13)博多っ子の元気通信:次々と明るみに出る柏崎刈羽原発の被害状況 - livedoor Blog(ブログ)
(14)福島第2原発のダストモニター1台が停止 - 西日本新聞
(15)2016年11月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(16)2016年11月22日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 20.6KB) "
(17)福島第一原子力発電所付近での海水放射線モニタ計測状況|東京電力
(18)2016/11/22(火) 2016年11月22日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)における記者説明
(19)報道配布資料|東京電力
(20)(19)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(21)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(22)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(23)第47回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料3:陸側遮水壁(山側)の一部閉合[東京電力]【PDF:2MB】
(24)(19)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(25)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2016年11月24日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第36回事務局会議)⇒<【資料3-1】汚染水対策(40.8MB)/a>」
(26)
水力発電所の出力と有効落差の関係
(27)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍
(28)あすびとトマト工場完成 南相馬復興アグリ 原町の農業再生へ | 東日本大震災 | 福島民報
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/181KB]
(30)イオンスーパーセンター | ネットチラシ中の「南相馬店」
  1. 2016/11/26(土) 19:45:41|
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福島は雪、柏崎は降らず。原発とまれば降雪止まる。

 昨日(11月24日)に福島で雪が降りました(1)。でも柏崎では降っていません。(=^・^=)は原発が止まれば降雪が止まると思います。
 昨日(11月24日)に福島では雪がふりました(1)。
福島の降雪を報じる福島県の地方紙福島民報
 ※(2)を11月25日に閲覧
 図―1 福島県南部の初雪を報じる福島県の地方紙・福島民報

でも新潟県柏崎では雪が降った様子がありません。以下に11月24日の柏崎の様子を示します。
雪が無い柏崎
 ※(3)をキャプチャー
 図―2 11月24日の新潟県柏崎市の様子

以下に福島県白河市と新潟県柏崎市の積雪量を示します。
福島白河で雪が積もり柏崎では積もらかった11月24日
 ※(4)を集計
 図―3 11月24日の福島県白河と新潟県柏崎の積雪量


 図に示す通り福島県白河市では雪が積もりましたが新潟県柏崎市では雪が積もっていません。
 柏崎の雪には不思議な現象があります。新潟県柏崎市と隣接する刈羽村にまたがり東京電力柏崎刈羽原子力発電所があります。合計出力は約821万キロワットで世界最大です(5)。この発電所は2007年度と2012年度以降は運転を停止しています。以下に柏崎の最深積雪量と柏崎刈羽の発電量を示します。
原発の稼働状況に合わせるかのように大きく変動する柏崎の最深積雪量
 ※1 最深積雪量は(4)による。
 ※2 発電量は(6)中の各年度の「発電電力量と設備利用率」による。
 図―4 柏崎の最深積雪量と柏崎刈羽原子力発電所の発電量

 図に示し通り発電が停止した年度は積雪が少なくなっています。2006年度以降について稼働していた4年間(2007、09、10,11年度)と停止していた5年間(2008、12,13,14,15)の最深積雪量を比べると
  停止中 平均 32.8cm
  稼働中 平均 79.3cm
で、停止中は稼働中の半分以下です。このような事が偶然に起こる確率をt検定と呼ばれる方法(7)で計算すると3.4%で、5%を切っており統計的な差(8)があります。
 以下に柏崎と白河の最深積雪量を示します。
最深積雪量に変動が柏崎に比べ少ない白河
 ※(4)による。
 図―5 柏崎と白河の最深積雪

図に示す通り、白河では大きな変動は無く、地球規模の気候変動によるものではなさそうです。原発が止まれば降雪も止まる感じです。
 以下に偶然に起こる確率(危険率)の計算結果を示します。

 表―1 有意差検定表
 ※1 計算方法は(7)により検定の種類はt検定
 ※2 ExcelのT.EST関数を計算に使用(9)
 ※3 両側検定、等分散
有意差検定表


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 どうしてこんな事が起こるか(=^・^=)なりに考えてみました。原子力発電所が出したエネルギーの大部分は熱として海に捨てられます。柏崎刈羽原子力発電所の場合は、フル出力で
  ①発生するエネルギー  2431.7万kW(7機合計)
  ②電気出力        821.2万kW(7機合計)
  ③捨てられるエネルギー 1610.5万kW(②-①)
です(10)。1年に直すと
捨てられるエネルギーの総量は1411億kWh(③×24時間×365日)
です。一方
  関西電力の1年間電力販売量は1275億kWh(11)
です。関西電力の電気販売量のより多くのエネルギーがすてらています。これではなにが起きても不思議はないと思います。
 冬になると、ユーラシア大陸から冷たい北風が吹いています。風に比べ海は温かいので、海の水は蒸発し、氷の「粒」となり空中に浮かびます。これが山に当たると、雪になるそうです(12)。
brg140217d.gif
※(12)より引用
図ー6 雪の降るメカニズム

 原発が動いていれば沿岸部に大量の「熱」が捨てられます。沿岸部で大量の湯気がでて、氷の「粒」は重くなり、空に浮かぶ事が出来ず地上に落下します。これが冬なら豪雪です。
brg140217e.gif    brg140217f.gif
 (a)原発稼働時                     (b)原発停止時
 ※ (=^・^=)の想像 
 図ー7 原発の稼働時の雪の降り方

今世紀に入ってから2004年(13)と11年(14)に柏崎刈羽原発がある新潟県中越地方や隣接する福島県西部地位で200年に一度とも言われる豪雨(15)が起こりました。この時、柏崎刈羽原子力発電所は稼働していました(16)。でも、柏崎刈羽原子力発電所が停止した2012年以降はあのような大規模な豪雨は柏崎刈羽原発が立地する新潟県中越地方では起こっていません。
レーダー・ナウキャスト(降水)7月29日   衛星画像7月29日
 (a)レーダキャスト画像(降水)       (b)衛星画像
 ※(16)より転載
 図―8 2011年の豪雨時のレーダキャスト画像と衛星画像

 東京電力は柏崎刈羽原子力発電所は「安全」だと主張しています。東京電力が新潟限定で流しているCM(17)には万が一に事故っても福島ようにはならと主張しています。でも雪の中での訓練の様子がありません。柏崎刈羽原子力発電所が再開したらまた大雪になりそうな気がします。これではどこまで実効性があるか疑問です。同じように福島でも色々とトラブルが起こっています。11月22日の地震で福島第二原発の核燃料プールの冷却が停止しました(18)。福島第2原発2~4号機の使用済み核燃料プール内の水が漏れていたことを明らかにしました。ただし公表は2日後の11日24日で、2日間秘匿していました(19)。会見(20)を聞いていると、地震の震動で核燃料プールの水の揺れて溢れだしたようです。このような現象をスロッシングと呼びますが(21)、2007年の中越起き地震では「スロッシング」により放射能漏れ事故を起こし(22)、来日予定だったセリエAのカターニアの来日が中止になる事態も発生しました(5)。東京電力は福島原発事故の反省(23)どころか9年前の柏崎刈羽原発放射能漏れ事故の反省もできていないようです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
 福島県は福島産米のテレビCMを流していますた。その中で福島産米の安全をPRしていました(24)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(25)。福島市は新米の季節です。福島県相馬市産米の全数・全袋検査数が約 14万件になりました(26)。福島県相馬市の人口は約4万人なので(26)十分な量です。福島県相馬市当たりのお米は銘柄米です(27)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―9 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)冬将軍駆け足で襲来 南部中心に雪 24日の県内 | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島民報
(3)ちょーこくライブカメラ道路情報|長岡国道事務所
(4)気象庁|過去の気象データ検索
(5)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(6)発電所データ集|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(7)t検定
(8)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(9)T.TEST関数/TTEST関数でt検定を行う | Excel関数 | できるネット
(10)発電所の概要|原子力|東京電力
(11)平成28年3月期決算短信 [関西電力]
(12)雪を降らせる気圧配置(その1)・・・冬型の気圧配置とは?
(13)平成16年7月新潟・福島豪雨 - Wikipedia
(14)平成23年7月新潟・福島豪雨 - Wikipedia
(15)みちプラザ(001 岡野行秀)
(16)めげ猫「タマ」の日記 今日(7月29日)の洪水は柏崎刈羽原子力から始まっていいる。
(17)TVCM・新聞・雑誌広告
(18)福島第2、燃料プールの冷却1時間半停止  :日本経済新聞
(19)第2原発建屋に水たまり 福島県沖地震で、東電公表2日遅れ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(20)2016/11/24(木) 中長期ロードマップ進捗状況について
(21)スロッシング - Wikipedia
(22)柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震に伴う「原子炉施設故障等報告」の報告について|TEPCOニュース|東京電力
(23)事故の総括|福島への責任|東京電力ホールディングス株式会社
(24)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(26)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月25日に閲覧
(27)福島県相馬市ホームページ
(28)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(29)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2016/11/25(金) 19:48:44|
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福島産9月のキュウリ価格、群馬に対して69円安、原発事故後最大

 各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの取引価格を見たら(1)、1kg当たりで
  2015年9月
   福島産 398円
   群馬産 390円
  で福島産が9円高
  2016年9月
   福島産 440円
   群馬産 518円
で、福島産が△69円安です。この価格差は原発事故後の最大です。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ結果であり当然の事です。日本のキュウリ生産の上位3県は宮崎、群馬、福島です(2)。ただし互いに競合することなく棲み分けをしていたようです。以下に東京卸売市場へのキュウリの各月平均の出荷量を示します。
9,10月は群馬産キュウリと競合する福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 2008年から16年までの平均、だたし2016年は9月まで
 図―1 東京中央卸売市場への月別の平均キュウリ出荷量

 図に示す様に宮崎は冬場、群馬は春と秋、福島は夏場と出荷時期がずれており概ね互いに競合することはありませんでした。でも9月、10月は違います。福島産と群馬産が同時に市場に出ます。消費者が福島産を選んだのか群馬産を選んだのか興味があります。以下に各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの取引価格を示します。
群馬産と開く9月の福島産キュウリ価格
 ※(1)を集計
 図―2 各年9月のキュウリ取引価格(東京中央卸売市場)

 図に事故前は宮崎産・群馬産・福島産にそれ程には価格差はありませんでした。福島産は事故後に宮崎産とは価格差が付きましたが、群馬産とはそれ程には価格差がつきませんでした。以下に福島産の群馬産に対する価格差を示します。
群馬産と価格差が最大となった福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 福島産価格―群馬産価格で計算
 ※3 各年9月
 図―3 群馬産に対する福島産キュウリの各年9月の価格差(東京中央卸売市場)

 図に示す事故前(2010年以前)はそれ程の差はありませんでした。事故後は差が開きましたが、2014,15年は戻っています。しかし 各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの差は(1)、1kg当たりで
  2015年9月
   福島産 398円
   群馬産 390円
  で福島産が9円高
  2016年9月
   福島産 440円
   群馬産 518円
で、福島産が△69円安、事故後で最大です。
 以下に各年9月のキュウリの出荷量を示します。
出荷量を大幅に増やした群馬産、減らした福島産キュウリ
 ※(1)を集計
 図―4 各年9月のキュウリ出荷量(東京中央卸売市場)

 図に示す通り、昨年(2015年)に比べ群馬産は大きく出荷量を増やしましたが、図―2に示す様に値崩れするはありませんでした。福島産は大幅に出荷量を減らしましたが、それ程には値上がりせず、図―3に示す様に群馬産との価格差が大きく広がりました。もっとも群馬産といえでも宮崎産にはかないませんが・・・。消費者が選んだのは福島産キュウリでなく群馬産キュウリです。
 これは消費者の福島産キュウリに対する正しい理解が進んだ結果で当然の事です。福島のキュウリは福島県全域でとれるのでなく、伊達市・二本松市・須賀川市が主要な産地です(3)。以下に位置を示します。
除染が必要な地域が広がる福島のキュウリの主要産地
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図―5 福島のキュウリ産地

 図に示す通り福島のキュウリの主要産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)地域です。福島のキュウリは汚染された台地で作られています。
 以下に福島のキュウリ主要3市(伊達市・二本松市・須賀川市)の各年10月から翌年9月までの葬式数を示します。
事故後に葬式が増えたママの福島のキュウリ産キュウリの主要産地
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―6 福島のキュウリ主要3市の各年10月から1年間の葬式(死者)数

 図に示す通りキュウリ主要3市では事故後に急に葬式(死者数)が増え、今も戻っていません。事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年10月から10年9月) 2,294人
 近々の1年(2015年10月から16年9月) 2,464人
で、7.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら1.4%で、5%を切っているので統計的な差があります(11)。
 以下に福島でもキュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数を示します。
葬式が増えない福島県相馬地方
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―7 キュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数

 図に示す通り多くの震災犠牲者をだしました、その後は拡幅し事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年10月から10年9月) 1,390人
 近々の1年(2015年10月から16年9月) 1,388人
で、殆ど変化はありません。
 以下に福島産キュウリの検査結果を示します。
福島県検査では見つからいのに県外検査では見つかる福島産キュウリのセシウム
 ※1(12)を集計
 ※2 日付けは収穫日ないし購入日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―8 福島産キュウリの検査結果

 厚生労働省の発表(12)をみると、今年(2016年)、福島県が実施した福島産キュウリ114件全てで検出限界未満(ND)ですが、図に示すように福島県外の検査では確り見つかっています。セシウムを見つけたのは千葉市と京都市と別々の所なので(12)、正しい検査です。福島産キュウリはセシウム入りですが、福島県は見つける事が出来ません。福島産キュウリは他所よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。
 福島産キュウリについて纏めると
 ①汚染された場所で作られている。
 ②主要産地では事故後に葬式が増えた。
 ③他所より低く出る検査で「安全」とされ出荷される。
になります。これでは福島産キュウリが避けられ他産地より安くなるのは当然の事です。

以下にキュウリ産地の葬式(死者)数の増加につて偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(13)による。
有意差検定表


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産を避けているのは福島の皆様も同じだと思います。福島県塙町では水上の俵引き競争がおこなれたおうです(14)。
水上俵引きを伝える福島のローカルTV局(TUF)
 ※(15)をキャプチャー
 図―9 福島県塙町の俵引き競争

図―4に示す様に福島はキュウリの季節は過ぎましたが、新米の季節となりました。福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(16)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(17)。福島県塙町産米の全数・全袋検査数が約 7万件になりました(18)。福島県の塙町の人口は9,216人なので(19)、町民が食べるには十分な量です。福島県塙町当たりでは美味しいお米はできたそうです(20)。でも福島県塙町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県塙町のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―10 福島産米が無い福島県塙町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県塙町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(2)日本のキュウリ生産量ベスト10: なんでもベスト10
(3)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(4)避難の状況と市内居住の状況 - 南相馬市
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(10)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(11)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(12)報道発表資料 |厚生労働省
(13)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(14)寒さに負けず前へ 塙・初冬の風物詩 水上俵引き | 県内ニュース | 福島民報
(15)Nスタふくしま20161123 TUFchannel
(16)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月24日に閲覧
(19)トップページ | 塙町公式ホームページ
(20)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(21)エコス
  1. 2016/11/24(木) 20:09:09|
  2. -
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NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍

 NHKは11月22日19台の番組で福島第一の凍土壁の効果で海岸からの汲み上げ量は100トン前後に減った報じていました。でも(=^・^=)なりに調べると200トン程度で従来と変わりません。とんだ嘘放送です。
 福島第一で日々、汚染水が増え続けています。
日々増え続ける福島第一汚染水
 ※(1)を集計
 図―1 日々増え続ける福島第一汚染水

 最新の発表(2)を集計すると、約101万トンになり100万トンを超えました。放置すると溢れ出していまうので、汚染水を汲みあげタンクに保管しています。
タンクで一杯の福島第一
 ※Goole Mapを引用
 図―2 福島第一の敷地を埋めつくす汚染水タンク

以下に福島第一の海側の状況を示します。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(3)を転載
 図―3 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁

 汚染水の増加要因については2つあります。
 ①原子炉・タービン建屋への地下水の流入(4)
 ②海側から汲み上げた汚染地下水をタービン建屋に送る(5)。
 図に示す様に、海岸部には汚染水の海への流出を抑える為に「海側遮水壁」が設けられています。放置すると、中に汚染水が溜まって溢れてしまうので汲み上げています(6)。東京電力はこれを「地下水ドレン」と呼んでいます。また、その手前に「ウエルポイント」呼んでいる井戸を作り汚染地下水を汲み上げています(7)。以下に配置を示します。
サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁
 ※(7)(8)にて作成
 図―4 海側遮水壁、地下水ドレンとウエルポイントの配置

図に示す通り地下水ドレンでは5つの井戸から汚染地下水を汲み上げ3つの中継タンク(A,B,C)に集めています。以下に中継タンクAの放射性物質濃度の推移を示す。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水ドレン汲み上げ水
 ※(8)(9)にて作成
 図―5 地下水ドレン中継タンクAの放射性物質濃度

 汲み上げた汚染地下水は当初は浄化装置を通して海に流す予定でしたが(10)、図に示すように高い濃度の放射性物質が見つかっています。浄化装置ではトリチウム等の放射性物は除去できません(10)。トリチウムの排水基準は1リットル当たり1,500ベクレル(11)ですが、図に示す通りこれを超えており、タービン建屋に送ることになりました(5)。
 その対策として、タービン建屋と海の間に氷の壁「凍土(遮水)壁」を作り、海岸への汚染地下水の流れを阻止し海側(地下水ドレンやウエルポイント)からの汲みあげ量を減らす試みがなされました(3)。
 凍土壁が確り凍っているかを確認するために、11月21日に凍土壁の一部を掘り凍結状態の確認が実施されました(12)。
凍土壁の凍結を確認する経済産業副大臣
 ※(13)を引用
 図―6 凍結状況を確認する経済産業副大臣

 ただし、この調査は技術的な調査とゆうよりは「デモ」的な性格が強い調査です。以下に調査箇所を示します。
地下水の流れと平行な場所で行われた凍土壁目視検査
 ※(13)にて作成
 図―7 凍土壁の凍結確認箇所

 図に示す通り凍土壁が山から海に向かっている場所です。地下水は山から海に流れるので、この当たりは地下水の流と凍土壁の向きが平行です。流れる水は凍りまません(14)。でもこの当たりは凍土壁と地下水が衝突する事がないので最も凍り易い場所です。このような場所を調査しても、全体が凍っているかは分かりません。本当に調査するのであれば、地下水と凍土壁がぶつかる凍り難い場所にすべきです。しも視察いたのは専門の技術者でなく、図ー6に示す様に「経済産業副大臣」です。この方の来歴をみると「法学部」出で(14)およそ専門的な知識があるとは思えません。
 それでもNHKは11月21日の19時台の番組で、凍土壁は確り凍っていると報じていました。
 凍土壁は確り凍っていると報じるNHK
 ※NHKは11月21日の19時台の番組をキャプチャー
 図―8 凍土壁は確り凍っていると報じるNHK
海側からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったと報じるNHK
 さらには海側(地下水ドレンおよびウエルポイント?)からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったと報じていました。
 ※NHKは11月21日の19時台の番組をキャプチャー
 図―9 海側からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったNHK

 以下に汲み上げ量とタービン建屋に送った量を示します。
11月でも1日当たり200トン程度の海岸部からの汲み上げ量
 ※1(5)(16)にて作成
 ※2 汲み上げ車両はバキュウームカーのようなもの
 図―10 汲み上げ量とタービン建屋への移送量

 図に示す通り、11月以降をみても1日当たり100トンでなく200トンです。NHKは「嘘」を放送しています。この件は福島のローカルTV局でも放送していました。
海からの汲み上げ量が1日当たり150トンから200トンに減ったと報じる福島のローカルTV局(FCT)
 ※(17)をキャプチャー
 図―11 海からの汲み上げ量が1日当たり150トンから200トンに減ったと報じる福島のローカルTV局(FCT)

 これも少しサバを読んだ感じですが、NHKよりマシです。NHKもFCTももともとは1日350トンとしていますが
 凍土壁は今年(2016年)の3月31日から凍結が始まりました(18)。以下に各月平均の汲み上げ量と平均の1日当たりの降水量を示します。
凍土壁凍結開始後に増えた海岸部からの汲み上げ量
 ※1(16)(19)にて作成
 ※2 11月は17日までの平均
 図―12 海側からの平均の汲み上げ量

 確かに凍結開始直後の4,5月の汲み上げ量は共に平均355トンですが、凍結開始直前の3月は日量267トンでした。比べれるなら凍結開始前の3月と比べるべきです。図―12に示すように、4月・5月は雨が増えています。11月も雨はすくないので、これを比べると
 2016年 3月 日量267トン
 2016年11月 日量214トン
で一日当たり53トンの低減効果があったともいえなくないですが、これも怪しいものです。以下に地下水ドレン井戸の推移を示します。
10月中旬より上昇した地下水ドレン汲み上げ井戸の水位
 ※1(16)にて作成
 ※2 A、B、C、D、Eは汲み上げ用の井戸で位置は図―4を参照
 ※3 観測井は汲み上げを行わず地下水位を観測するための井戸で位置は図―4を参照
 図―13 地下水ドレン井戸の水位

 図に示す通り10月中旬以降に汲み上げ用井戸Eを除き、汲み上げを開始ないしは停止する水位を上げています。水位を上げなければくみあげなければならない汚染水が水位を上げたことで海側遮水壁の内側に貯めておくこができ、汲み上げ量を少なくする見かけ上の効果があります。
  以下に東京電力が「海1-①」と院でいる部分の配置を示します。
凍土遮水壁・海1-①付近
 ※(20)にて作成
 図―14 海1-①付近の配置

 図に示すようにタービン建屋から海に向かって
  SD2⇒RW30⇒凍土壁⇒Co-15
と並んでいます。流量は「水位差」できまります。海側に流れる流量を決める水位差が凍土壁の海側と海側遮水壁内側(陸側)の地下水位です。Co-15は凍土壁海側の水位を示し、図ー13の地下水ドレン観測井は海側遮水壁内側の水位を示します。図―13に示すように地下水ドレン観測井の水位は概ね2mで一定です。Co-15の水位が下がらないと流量抑制の効果はありません。以下に水位を示します。
下がらないCo-15の地下水位
 ※(20)にて作成
 図―15 海1-①の地下水位
 
 図に示す通り凍土壁凍結開始当初に比べ下がっている様子はありません。
 「凍土壁」は効果が確認できなくても、効果があったかのように喧伝され、「嘘」放送まで流れます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)事ですが、当ブログは本日(11月23日)1万拍手をいただきました。
感謝、1万拍手
 ※(=^・^=)のブログの管理画面を引用
 図―16 1万拍手をありがとうございいました。

 (=^・^=)ブログは専門的な概念を扱うため分かり難くなっています。それいて専門用語は避けるか、使う場合は定義をしてから使う事を基本(無論、失敗もあります)にしているのでくどくなっています。分かり難く、くどいブログです。このよいうなブログで1万拍手が達成できたのは読者の皆様の応援があってこそと思います。応援、ありがとうございます。
 「嘘」放送を流すNHKでは、福島の皆様は自分で調べるしかないようです。特に高校生にとっては重大な問題だと思います。以下に2016年3月から9月の福島県の社会的増減を示します。
20代前半、特に女性の社会減が多い福島
 ※(22)を転載、源データは(23)
 図―17 2016年3~9月の福島県の社会的増減

 10代後半から20代前半の「社会減」が顕著です。この世代は学校を卒業し、社会人としてスタートする時期です。彼らは社会人生活を福島からスタートするか、福島県外からスタートするか決めなくてはなりません。福島の高校生はまもなくその時期を迎えます。そんな訳でしょうか?福島の高校生が福島第一を視察したそうです(24)。
福島第一視察後の感想を話す福島の高校生
 ※(25)を引用
 図―18 福島第一視察後の感想を話す福島の高校生

 福島に残った方も「不安」だと思います。
 福島県は福島産米のテレビCMを流しています。会津産米が登場します。
会津産が登場する福島産米CM
 ※(26)を引用
 図―19 会津産米が登場する福島産米テレビCM

その中で福島産米の安全をPRしていました(26)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(27)。福島・会津は新米の季節です。福島県喜多方市産米の全数・全袋検査数が約 56万件になりました(28)。福島県喜多方市の人口は約5万人なので(29)十分な量です。喜多方産米をはじめとする会津米は極上の会津米だそうです(30)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―16 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(2)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第279報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(3)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(4)原子炉の安定化|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(6)海側遮水壁|東京電力
(7)資料2-3 福島第一原子力発電所の汚染水の状況と対策について
(8)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果中の「中継タンクの分析結果⇒14日(5月分)
(9)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド中継タンク水質分析(H28年度分)計画番号 0000566 ⇒CSV」
(10)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(11)サンプリングによる監視|東京電力
(12)2016年11月21日陸側遮水壁凍結状況確認について(PDF 902KB)
(13)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 陸側遮水壁凍結状況確認について
(14)0℃でも凍らない水
(15)高木陽介 - Wikipedia
(16)中長期ロードマップ|東京電力中の「廃炉・汚染水対策現地調整会議⇒2016年11月21日(第36回)⇒【資料1-1】発電所内のモニタリング状況等について(8.19MB)
(17)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年11月21日(月)放送」
(18)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(19)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(20)2016年10月27日 陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 10.8MB)
(21)水力発電所の出力と有効落差の関係
(22)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く、原発事故6年目3-9月の福島
(23)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(24)福島の高校生、廃炉現場を見学 18歳未満で事故後初:朝日新聞デジタル
(25)18歳未満は事故後初、高校生が福島第一原発へ News i - TBSの動画ニュースサイト
(26)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(28)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月17日に閲覧
(29)喜多方市ホームページ
(30)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(31)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2016/11/23(水) 19:41:46|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―岩手県産サワラからセシウム。福島産は66件全てでND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,374件中2件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり2.1ベクレル、最大140ベクレル(宮城県産クマ)。
事故から5年8ヶ月以上を経て見つかるセシウム汚染食品   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年11月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

 危険なセシウム汚染食品が宮城、福島で見つかっています。今週のデータからは以下の特徴がよみとれます。
 ①岩手県産サワラから、セシウム。福島産は66件全てでND
 ②福島川俣町でコンニャク芋が収穫される。5年間検査していません。
 ③福島県会津美里町産ナメコから過去最高のセシウム、ついに基準超

1.岩手県産サワラから、セシウム。福島産は66件全てでND
 厚生労働省は岩手県サワラからセシウムが見つかったと発表しました(8)。以下にサワラのセシウム濃度を示します。
福島は全数ND、岩手、宮城はそこそこセシウム入りのサワラの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 図―2 サワラの検査結果

 今回は横浜市の検査で見つかったのですが(8)、それ以前にも岩手産サワラからはセシウムが見つかっています。これは岩手県が依頼した検査です。岩手産だけでなく宮城産からもそこそこセシウムが見つかっています。一方で厚生労働省(1)の発表を見ると2014年以降は福島産サワラからはセシウムは66件連続(ND)で見つかっていません。
 先週の記事で福島産スズキ(魚)からセシウムが見つかっていないのに、宮城、茨城、千葉産からはセシウムが見つかっている旨を記事にしました(4)。データが追加になったので以下に記載します。
福島は全数ND、宮城、茨城、千葉はそこそこセシウム入りのスズキの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 ※4 淡水性の物を除く
 図―3 スズキの検査結果

 図に示す通り福島産は見つかっていません。数を数えると23件連続で検出限界未満(ND)です。一方で、茨城産スズキからは今週も確りセシウムが見つかっています(9)。
 サワラもスズキも検査しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)です。中立性に疑問があります。福島産は他より低く出る検査で「安全」され出荷されています。

2.福島川俣町でコンニャク芋が収穫される。5年間検査していません。
 福島県川俣町は福島県北部の内陸にある町です。
事故から5年8ヶ月過ぎて、汚染されたままの福島
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 図―4 福島県川俣町と会津美里町

 図に示す通り、町のほぼ全域が国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えており(13)、事故から5年8ヶ月が過ぎたのですが、汚染された町です。町の東側は避難地域のままです(12)。通常は男の子が多く生まれるですが(14)、
事故後6年連続で女の子が多く生まれる福島県川俣町
 ※1(15)を集計
 ※2 2016年は10月まで
 図―5 各年3月より1年間の川俣町の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り事故後は6年連続で女の子が多く生まれています。6年連続なのでこのような事が偶然に起こる確率は2分の1、約2%です。5%以下なので統計的な差(16)があります。川俣町でコンニャク芋が収穫されたそうです(17)。確り検査して欲しいと思います。厚生労働省の発表(1)を見たら2011年12月を最後に検査結果がありません。5年間検査がされていないようです。地元の農協の検査結果(18)にも「コンニャク芋」の検査結果はありません。「コンニャク芋」は育つのに3~4年かかります(19)。事故後に植えた「コンニャク芋」は汚染された台地で3,4年間は育てられ汚染リスクが高いと思います。でも川俣町産コンニャク芋は事故後1年で収穫されたものしか検査されていません。
 福島産は酷い産地を避けた検査で安全とされ出荷されます。

3.福島県会津美里町産ナメコから過去最高のセシウム、ついに基準超
 福島県が力をいれている農林水産物に「ナメコ」があります。会津地方は主な産地です(20)。以下に会津地方に属する会津美里町産の「ナメコ」の検査結果を示します。
再上昇し過去最高・基準値超えを記録した会津美里町産ナメコ
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは収穫日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 ※4 菌床栽培を除く
 図―6 会津美里町産ナメコの検査結果

 図に示す様にいったんは下がったのですが今年は上昇し過去最高で基準値(6)を超える1キログラム当たり120ベクレル(20)を記録しましました。
 福島産はセシウム濃度が上がる事がかります。
 ナメコには栽培物の他に天然物があります(21)。天然物は(=^・^=)が食べた限りでは栽培物に比べて香りも味も良く、(=^・^=)の住む街では2010年までは珍重されていました。でも2011年以降は誰も見向かなくなりました。1キログラム当たり120ベクレルを記録ナメコの備考には「腐生菌」とだけ記載されていました(20)。「腐生菌」は菌類の栄養の摂り方で分ける際の区分の一つで、生物遺体などから栄養をとるものを指すものです(22)。いわばナメコの性質を示すもので、育成方法(栽培か天然か)によらずナメコ共通の物です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
 これでは福島の皆さんは不安だと思います。
 福島産の柿がタイでは好評のようです(23)。福島県・県北・伊達地方の特産(24)の「自主回収」がおこなわれました(25)。出荷が始まったようです。福島は柿の季節です。福島・伊達のあんぽ柿は手間ひまかけて仕上げた自然の美味しさだそうです(25)。福島県は福島産柿は安全だと主張しています(26)。ただし(=^・^=)は今年の伊達産あんぽ柿の検査結果を知りません(1)(4)(18)(27)。福島の皆様は不安なようです。福島県福島市のスーパーのチラシには福島産「柿」はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―7 福島産「柿」が無い福島県福島市のスーパーのチラシ7

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1008報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―危険なセシウム汚染食品が福島で見つかる。福島県はなにもせず。―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:894KB)
(8)(7)中のNo5046
(9)(7)中のNo1084
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(14)出生性比
(15)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(17)トピックス | JAふくしま未来
(18)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(19)こんにゃく芋について | ヒバ食品株式会社
(20)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:160KB) 」のNo455
(21)きのこ採りシリーズ④ ナメコ | あきたの森づくり活動サポートセンター
(22)腐生菌 - Wikipedia
(23)『甘くておいしい』 タイで会津身不知柿が好評:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(25)「あんぽ柿」自主回収 JAふくしま未来、規定と異なる検査:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「くだもの編 [PDFファイル/196KB]
(27)あんぽ柿検査情報 | 冬 | JA全農福島
(28)イオン福島店

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  1. 2016/11/22(火) 19:49:59|
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福島第一汚染水(11月3週)―外洋から過去最高の全ベータ―

  福島第一原発汚染水の11月3週(11月14日から20日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①外洋から過去最高の全ベータ
 ②港湾内各所で見つかるストロンチウム90
 ③上昇を示す地下すバイパス汲み上げ水のトリチウム濃度
 ④サブドレンの累積のトリチウム排出量は1,108億ベクレル

1.外洋から過去最高の全ベータ
 以下に福島第一の外洋の汚染状況を纏めます。
事故から5年8ヶ月経て、放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
 ※1(4)(5)(6)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も放射性物質が見つかっています。この中でT-2地点・全ベータの1リットル当たり17ベクレルは過去最高です。以下に推移を示します。
過去最高を記録した福島第一沖・外洋T-2地点の全ベータ濃度
 ※1(6)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 福島第一沖・外洋T-2地点の全ベータ濃度

 東京電力の発表(6)見ると今年(2016年9月)から検出限界値を下げているので以後のデータを纏めましたが、11月15日と19日に1リットル当たり17ベクレルの全ベータを観測しています。これは過去最高です(8)。
 ストロンチウム90汚染が心配です。T-2地点のストロンチウム90の測定結果はないので(6)、代わりに福島第一港湾内の港湾中央での全ベータとストロンチウム90相関を示します。
全ベータが増えると増えるストロンチウム90
 ※1(6)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―3 港湾中央での全ベータとストロンチウム90相関

 図に示す通り全ベータが上昇に伴いストロンチウム90上昇しています。1リットル当たりで全ベータ17ベクレルではストロンチウム90は1ベクレル程度でしょうか?福島第一の外洋は事故から5年8ヶ月以上を経て、ストロンチウム90に汚染され続けています。

2.港湾内各所で見つかるストロンチウム90
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
各所でストrンチウム90が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月10日
 図―4 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。とこから来るのでしょうか?
 福島第一原発構内には幾つもの排水路があります。
放射性物質を含む排水が流れる福島第一の排水路
 ※1(9)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-5 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 図に示す通り事故から5年8ヶ月以上が過ぎた今週も確り放射性物質が見つかっています。福島第一の排水路は海に放射性物質を流し続けています。以下にK排水路と港湾内・1~4号機取水口内南側の全ベータ濃度を示します。
K排水路に同期する港湾内の全ベータ濃度
 ※1(4)(9)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―6 K排水路と港湾内・1~4号機取水口内南側の全ベータ濃度

図に示す様に共に同期して上下しています。以下に相関を示します。
K排水路が上昇すると上昇する港湾内の全ベータ濃度
 ※1(4)(9)にて作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―7 K排水路と港湾内・1~4号機取水口内南側の全ベータ濃度の相関

 図に示す様にK排水路の全ベータが上昇すると港湾内・1~4号機取水口内南側の全ベータ濃度も上昇しています。全ベータとストロンチウム90が密接な関連があるのは図―3の通りです。港湾内のストロンチウム90汚染は排水路の排水を浄化してから流すか、汚染源を取り除かない限り無くなりません。東京電力の発表(2)を見る限り、共に実施されていません。

3.上昇を示す地下すバイパス汲み上げ水のトリチウム濃度
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)。以下に放射性物質濃度を示します。
汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (11)(12)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―8 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのが地下水バイパスNo9のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。 
上昇する地下水バイパスNo9井戸のトリチウム
 ※(12)を集計
 図―9 地下水バイパスNo9のトリチウム濃度

 東京電力の発表(12)を見ると8月末から10月初旬まで汲み上げを中止していたのですが、その後に再開しました。そしたらトリチウム濃度が上昇傾向に転じました。汲み上げ再開でトリチウムを呼び寄せている感じです。

4.サブドレンの累積のトリチウム排出量は1,108億ベクレル
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(12)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り(13)、13日より排水を開始しました(14)。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(14)(15)、濃度×排出量で累積のトリチウム排出量を求めてみました。
1108億ベクレルに達したサブドレンのトリチウム排出量
 ※(14)(15)を集計
 図―10 サブドレン累積のトリチウム排出量

 2016年11月19日時点で累積で1,108億ベクレルに達しました。
 

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
  事故から5年8ヶ月以上が経過しましたが、福島第一の汚染水漏れは収まる気配がありません。これでは福島の皆様は心配だと思いまます。
  11月19、20日に福島県いわき市のスーパーでは福島県の「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンが開かれたそうです(16)。でも効果はなかったようです。福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(17)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(18)。福島は新米の季節です。福島県いわき市の全数・全袋検査数が約45万件になりました(19)。同市の人口は35万人なので(20)十分な量です。福島県いわき市には「Iwaki Laiki」なるブランド米があるそうです。でも福島県いわき市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―11 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月2週)―事故から5年8ヶ月、外洋からはストロンチウム90等の放射性物質―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)(6)中の「11月14日
(9)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(11)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(12)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(13)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(16)県産食材おいしく食べて いわきでキャンペーン | 県内ニュース | 福島民報
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月21日に閲覧
(19)トップページ - いわき市役所
(20)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト
(21)平尼子店 | マルト - 店舗情報
  1. 2016/11/21(月) 19:50:16|
  2. -
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