めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

今年活躍した福島の10人の女性(2016)

 福島県は59もの市町村がありながらな、女性首長も副首長も女性知事も居ません(1)。お隣の仙台市長(2)、山形県知事(3)、群馬県安中市長(4)、茨城県高萩市長(5)などのは「女性」です。でも女性は活躍しています。そこで今年(2016年)に活躍した福島の女性を紹介したいともいます。

1.阿部彩さん(福島市主婦)
 福島市の主婦の阿部彩さんは3人のお母さんです(6)。
 2013年 福島産米のキャンペーンクルー(うつくしまライシーホワイト)(7)
 2014年 福島産果物のキャンペーンクルー(ミスピーチ)(8)
 2015年 福島県二本松市の菊人形展キャンペーンクルー(菊むすめ)(9)
 2016年 同上(10)
と4年連続で福島のキャンペーンクルーを務めています。
二本松市菊人形展をPRする福島の綺麗な女性
 ※(11)を転載
 図―1 阿部彩さん(左)

 彼女はミスピーチを去る時、寄せ書きを残しています(12)。 
福島の為に頑張ると宣言する前のミスピーチ
 ※(12)を引用
 図―2 「福島の為にがんばります!!!」との寄せ書き

 子供達の為にも、事故後に起きた「福島離れ」を解消したいと頑張ったと思います。でもあまり報われることは無かった気がします。
 福島県のオリジナル米に「天のつぶ」があります。福島の主力のコシヒカリに負けない美味しさ、倒れにくく病気に強く、収穫量も多い。またコシヒカリより稲刈り時期は早いので(13)、稲刈り作業を分散できます。これと同じ考えで開発されたお米にお隣の新潟県のこしいぶきがあります(14)。2016年10月の60キログラム当たりの取引価格をみると
 福島、天のつぶ  12,554円
 新潟、こしいぶき 13,668円
で(15)、8%の価格差がついています。ちなみに福島産天のつぶの60kg当たり12,554円は各同県オリジナル米で最低価格です。
 以下にモモの取引価格を示します。
原発事故後に拡大した福島産と山梨産のモモの価格差
 ※(16)を転載
 図―3 東京中央卸売市場のモモの取引価格

 モモの生産量は山梨が全国一位で福島が二位ですが(16)、事故後に福島のモモは山梨産と価格差が開き、今年も解消することはありませんでした。
以下に二本松市菊人形展の来場者数を示します。
3年連続で事故前を下回った福島県二本松市菊人形展来場者数
 ※(17)を集計
 図―4 二本松市菊人形展の来場者数

 こちらも原発事後から低迷し、今年は分かりませんが彼女が初回の「菊むすめ」を務めた2015年は前年を下回っています。
 彼女の4年間の努力は報われていない気がします。それでも頑張っています。1986年生まれとのこと(8)、三十路かと思いますが来年もがばって欲しいと思います。

2.蜂須賀禮子さん(大熊町商工会 会長)
 福島の女性の中では福島復興に最も大きな影響力を持ってしまった、あるいは持たされた方だと思います。
 2008年 大熊町商工会 会長就任
 2011年 原発事故により避難(18)
 2011・12年 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員(19)
 2012年 福島県教育委員(20)
 2015年 原子力規制委・特定施設監視評価検討会の有識者(21)。
で、現時点は福島県の教育委員と原子力規制委・特定施設監視評価検討会の有識者、大熊町商工会 会長を務められているようです。
蜂須賀禮子さん
 ※(22)をキャプチャー
 図-5 原子力規制委・特定施設監視評価検討会で挨拶をする蜂須賀禮子さん

 福島復興の為には被災者の視点、女性の視点が必要だと(=^・^=)は思います。原子力規制委・特定施設監視評価検討会の彼女の発言をみるとこの視点が確りしている気がします。彼女は教育委員就任時に
「多くの子供達に食の安心、生活の安心、そして心の安心が早く取り戻せる様に誠心誠意、福島県教育のために微力ではありますが、全力を尽くしたいと思います。」
とコメントしています(19)。福島の為、子供達の未来の為に頑張って欲しいとおもいます。
 でも彼女の努力が報われたかは疑問です。福島第一では汚染水が増え続けています。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(23)を集計
 図―6 増え続ける福島第一汚染水

 子供達の心の安心も取りもせていないようです。以下に今年3-10月の福島県の社会的増減を示します。
20代前半女性で顕著な福島の社会減
 ※(24)を転載
 図―7 福島県の2016年3月から10月の社会的増減

 図に示す通り10代後半と20代前半の減少が顕著です。特に20代前半の女性が多くなっています。この世代は学校を卒業し社会人としてスタートする世代です。福島の子供は心の不安をかかえたま成長し、学校卒業して社会人になるとき福島以外からのスタートを選ぶようです。以下に20代前半の社会的増減を各年3月から10月の社会的増減を示します。
5年目より増えた6年目の20代前半女性の社会減
 ※(24)を転載
 図―8 福島県の20代前半の社会手的増減(各年3から10月)

 女性を中心に解消する気配がありません。

3.モアナ梨江さん(元スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームリーダー)
 今年、福島の女性で最もニュースになった方だと思います。彼女がリーダーを詰めたスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームを引退されました(25)。福島ではフラガールといえばスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム皆さんを指す様です。フラガールの皆さんはスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームの皆さんは復興の女神とも先導役とも言われ続けています(26)。
復興の先頭はフラガール
 ※(27)を転載
 図―8 「先頭に立ったのはやはりフラガールでした」と発言する安倍出戻り総理

そんななか2012年6月からフラガールのリーダーを務めて来たのがモアナ梨江さんです(28)。
福島県いわき市産米をPRするモアナ梨江さん
 ※(29)を引用
 図―9 福島県いわき市産米をPRするモアナ梨江さん

今年7月30日の公演を持って引退されました(30)。事故後1年から4年間、フラガールの皆さんを率いてきました。今も全町避難が続く浪江町のご出身だそうです(30)。
 フラガールの皆さんが活躍している福島県いわき市(28)のホームページのトップにはフラガールのイラストが出て来ます(30)。
フラガールのイラスト
 ※(30)を引用
 図―10 福島県いわき市のホームページに登場するフラガールのイラスト

 福島県いわき市は先の震災で多くの犠牲者を出し(31)、福島原発事故によってそれなりに汚染されました(32)。いわき市はそんな実態を隠したかったようです。震災と原発事故の街、あるいは復興バブルの街(33)。事故後にはいわき市は高校生のフラダンスの全国大会の「フラガール甲子園」が始められました(34)。フラガールの皆さんの所属先であるスパリーゾートハワイアンも協力しています(35)。いわき市のホームページにはフラガールのイラストです。いわき市は「フラガールの街」の喧伝に努めているようです。福島県の観光客は大幅に減りました。
事故前に比べ減少したままの福島の観光客入込数
 ※(17)を集計
 図-11 福島県の観光客入り込み数

 図に示すように原発事故5年目の2015年でも七百万人以上少なくなっています。ただし、原発事後にオープンした新規の施設を除く、既存施設だけを見ると1千万人以上すくなっています。。以下にフラガールの皆さんが活躍するスパリーゾト・ハワイアンズの観光客入り込み数を示します。
3年連続で事故前を超えたスパリゾートハワイアンズの入場者数
※(17)を集計
 図-12 スパリーゾト・ハワイアンズの観光客入り込み数

 スパリーゾト・ハワイアンズは2011年には福島原発事故や地震の影響で長期に休業を余儀なくされた事もあり(28)、図に示す通り大きく落ち込んだのですが後は順調に回復し2013,14、15年と3年連続して原発事故前より多くのお客さんを呼ぶことに成功しました。福島復興のような象徴です。
 でも全てが上手く行ったわけではなさそうです。モアナ梨江さんは福島県いわき産コシヒカリのPRも行いました(35)。コシヒカリは全国各地で作られているお米です(36)。いわき市のある福島県浜通り地方(37)のコシヒカリの価格は60kg当たり12,699円(15)で全国で一番安いコシヒカリになりました。同じく被災地の熊本産コシヒカリは60kg当たり15,548円ですので、2割近く安くなっています。同じ被災地でも被災の内容によって値段は大きく違うようです。
 フラガールとそのリーダーは引退しましたが、今後もフラガールと係るお仕事をされるそうです(38)。福島に残るようです。今後も頑張って欲しいと思います。自分の為に、福島の皆様の為に

4.井上幸さん(主婦)
 福島県の主婦の方です(39)。
井上幸さん
 ※(40)を引用
 図―13 井上幸さん

 2015,16年と2年連続でミスピーチを務めました(41)(42)。動機については
「福島に未だに残る風評被害…
ですが!きちんと検査を行っていますので、安心して『くだもの王国福島』の美味しさを堪能して頂きたいです。
生産者の方々の沢山の愛情もこもっています!」
述べています(40)。これで福島のミスピーチには1項に記載の阿部彩さんを含め少なくとも3年連続で「ミセス」が混入したことになります。主婦の方は料理を通る機会が多いと思います。こうした方が福島産キャンペーンクルーにいた方が、良いのかもしれません。「ミセス」の混入が3年も連続すると「ミセス」枠をも設けていると思いたくなります。
 ミスピーチの応募資格は
① 年齢18歳以上で心身ともに健康な方(ただし高校生を除く)
② 福島県内に居住、または在勤・在学しており、福島市役所などに通勤可能な方
③ くだもののPR事業等に6月~8月を中心に年間20日以上参加でき、特に、6月末から8月末までの期間はPR活動に専念できる方
で(43)、未婚女性に限っているわけではありません。ただ名前が「ミスピーチ」なのでミセスの応募がどれだけあるかは不明です。来年も「ミセス」の混入が実現されるかは不透明です。
 また、彼女の努力が報われなかった事は一項に記載の通りです。

5. 泉 景子さん (福島県南相馬市、シイタケ農家)
 今年7月12日に福島県南相馬市小高区の避難指示が解除になりました(44)。避難指示が解除され若い女性が戻ることを印象づけるかのように、避難解除区域での女性の姿が報道されました(45)。
 凄いと思ったのがこちらの女性です。
福島の綺麗な女性(NHK)   福島の綺麗な女性(FCT)  福島の綺麗な女性(FTV)
 (a)NHK                       (b)FCT                          (c)FTV
 ※(46)を転載
 図―14 3局のインタビューに登場する福島の綺麗な女性

NHKの報道(7月12日19時台の番組)を見る限り電車を利用するですが、(c)図にあるように避難先から小高に来たようです。電車利用ですが、当時の時刻表では利用できる電車は
 原ノ町発 7:15
 小高着  7:25
 小高発  7:30
 原ノ町着 7:39
しかありません(45)。5分の間に電車降りて、3局のインタビューに応じ、再び電車で凄いスピーディな動きです。
 こうした女性の皆様の中で、福島県いわき市小高でシイタケの栽培を再開した泉景子さんは(=^・^=)が氏名を確認できました(47)。
福島第一から11km地点でシイタケ栽培を再開した除染
 ※(48)をキャプチャー
 図-15 テレビ出演する泉景子さん 

泉さについてはその後に農林水産省も取り上げ、
「福島県生まれ。南相馬市の沿岸部の高台で、しいたけ農家を営む。」
と紹介しいます(49)。今年、避難指示が解除さればかかりの「福島県南相馬市小高」とは明記していないようです。
 こうしたマスコミの女性を取り上げた報道も効果を上げていないようです。
 以下に南相馬市小高区の帰還者数を示します。
帰還者数が停滞している福島県南相馬市小高
 ※(50)を転載
 図-16 南相馬市の帰還者数

 事故前は12,842人の方が暮らしていましたが、12月8日時点で住民登録してるのは8,557で3分の2に減少しています。そのうち帰還されたんは1,010人で帰還率11.8%です。図に示す様に8月末までは帰還者は増えていたのですが、その後は大きな増加はありません(50)。今後も劇的な増加は無いと思います。

6.佐藤風那さん(中学生、今年2月時点)
 福島県川俣町は福島原発事故によって汚染されなした(51)。事故後の川俣町では女こ子が多く生まれるといったおかしな事も起こっています。
以下に川俣町の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後、女も子が特異的に生まれるようになった福島県川俣町
 ※1(52)を集計
 ※2 2016年は10月まで
 図―17 川俣町の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り、事故前は男の子が多く生まれていたのですが、事故後は6年連続で女の子が多く生まれています。普通は男の子が多く生まれるので、異常な事態です(44)。
 特に川俣町東部の山木屋地区は汚染が酷く、今も避難区域に指定されています(44)。事故から6年近く経つと求心力も衰えてくると思います。特に子供達は深刻です。以下に川俣町山木屋から気なんされている15歳以下の方の推移を示します。
減り続ける川俣町山木屋の子供の人数
 ※(53)を転載
 図―18 15歳以下の川俣町山木屋からの避難者数

 図に示すようにどんどん減っています。たぶん帰還をあきらめ避難先に定住を決めたと思います。そして避難先に移転した川俣町山木屋小学校では2013,14年と新入生が無く、1、2年生がいない小学校にまりました(53)。
 子供達の求心力を取り戻すためでしょうか?今年の2月に川俣町山木屋では事故によって休止していたスケートリンクを5年ぶりに再開しました。再開の様子はそれなりに報道されました(54)。佐藤風那さんはマスコミのインタビューに答えたり、テレビ出演したり(53)(54)と結果としてスケートリンクのPRに貢献したと思います。
福島県川俣町の綺麗な女性
 ※(55)を転載
 図―19 リンク復活を喜ぶ佐藤風那さん

でも、報われるありませんでした。川俣町山木屋小学校では今年(2016年)も新入生は無く1,2,3年生のいない小学校になってしまいました(53)。来年は5,6年生だけの小学校になりそうです。

7.喜多方市立豊川小学校5、6年生の皆さん
 福島原発事故によって消費者の福島産離れが起こりました。福島産米の価格が低迷していとことは1項、3項に記載したとおりです。こうした状況を打破するためでしょうか、福島県は今年も福島産のテレビCMを流しました。そこには福島県喜多方市立豊川小学校の皆様が登場します(56)。
福島産米TVCMに登場する福島県喜多方市の小学生
 ※(56)をキャプチャー
 図―20 福島産米のテレビCMに登場する福島県喜多方市豊川小学校の皆さん

 福島県喜多方市といえばラーメンが有名ですが(57)、福島有数の米どころでもあります。同市の人口は5万人満たない小さな市ですが(56)、福島産米全数・全袋検査数は約82万件で(58)で福島県2位で、1位の郡山市が約130万件(58)dですが、人口は約34万人(59)なので、市の規模を考えると極めて米作りか盛んな市です。
 豊川小学校の皆様の努力がどこまで報われたかは疑問です。(=^・^=)は喜多方市のスーパーのチラシに福島産米でなく他県産米が載っているのをよく見かけます。12月のチラシも福島産米以外が登場しました。
県外産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(60)を引用
 図―21 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 せっかくテレビCMに出てPRしたのに地元のスーパーのチラシは他県産米です。可哀そうな気もします。でも福島県が福島産米が「安全」を根拠にしている「全数・全袋検査」は(61)、事故後に導入された新たな検査なのに福島県は「精度」を担保するデータを発表していません(62)。

8.坂本すみれさん(いわき市サンシャインガイド)
 今年7月16日に福島県いわき市の四倉と勿来の海水浴場が海開きをしました(63)。
海開きを宣言する福島県いわき市の綺麗な女性
 ※1(63)をキャプチャー
 ※2 名前は(64)による。
 図―22 海開きを宣言する坂本すみれさん

 このあと坂本さんは、海に入り波打ち際で水しぶきを上げたました(64)。凄い勇気です。2011年12月21日に発表された最初の「廃炉」計画では福島第一原発港湾内の海水を2013年3月末までに法令に違反しない程度まできれいにする(告示限度以下)と発表されました(65)。以下に港湾内一地点の放射性物質濃度をしめします。
告示限度を超えた汚染海水が見つかる福島第一港湾内
 ※1(65)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―23 1~4号機取水口内北側海水(東波除堤北側)の放射性物質濃度

 図に示す通り、今年(2016年)も告示限度を超えており達成できていません。福島第一原発は事故6年目の今年も放射能を福島の海に流し続けています。それでも彼女は海に入りましました。凄い勇気です。
 強力な助っ人も現れました。
福島の綺麗な女性
 ※(66)を転載
 図―24 福島の海水浴場を訪れたの綺麗な女性

こんなに綺麗な女性がいるなら、海水浴に出かけたくなる方もいると思います。でも彼女達の努力は報われなかったようです。
以下に来場者数を示します。
回復しない福島の海水浴客
 ※(67)を転載
 図―25 福島県いわき市の四倉と勿来の海水浴客数

事故後6年目になりましたが、殆ど回復していません。
 
今年の福島いわきの海水浴客は事故前の2割と報じるFCT
 ※(67)を転載
 図―26 海水浴場の来場者は事故前の2割程度と報じる福島のローカルTV局(FCT)

 
 原発が放射能漏れを起こし、海水浴客が減ったまま戻らい先例があります。2007年に新潟県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所が放射能漏れ事故を起こし、新潟県の海水浴客が半減しました。それから10度めの夏を迎えましたが、新潟県の海水浴客数は事故前の水準を大きく割り込んだままです(68)。

9.小檜山恵香さん(高校生)
 消えてしまいましたが福島民報の世論調査によれば福島の18,19歳の50%の方が「放射線を意識している」との事です(69)。この世代は学校を卒業し社会人としての一歩を踏み出す世代です。放射線を意識ながら福島に残るか、新天地で社会人として出発するか決断を迫られると思います。人生の大事な決断です。あとで後悔したいためには、より的確な情報が必要だと思います。でも福島第一原発の廃炉の5年間をみると、およそ適切な情報公開がなされているとは思えません(65)。これでは福島の若い方が困ると思います。そんな訳でしょうか?福島の高校生の皆さんが福島の高校生が福島第一を視察しました(70)。その中でお一人だけ名前が分かりました。
福島第一視察後の感想を話す福島の高校生
 ※(70)を転載
 図―27 福島第一視察後の感想を話す小檜山恵香さん

(=^・^=)と同じく福島にすら行きたくない人は多いと思います。それを福島第一に行くとは大変な勇気だと思います。でも、その価値はあったと思います。インタビューからは彼女が福島第一をどう見たかは分かりませんが、見たこと、感じた事を周りの高校生の皆さんに伝えていくと思います。福島の高校生はあと少しで、大学進学や社会人として一歩を踏み出す次期がきます。その時に福島残留か脱出かの決断をしなくてはいけません。同じ高校生の目線で見た福島第一の状況は決断の助けになるはずです。
 現状は女性を中心に福島脱出を選ぶ方が多いのは2項に記載の通りです。

10.小野美希さん(TUFアナウンサー)
 福島のローカルテレビ局のTUFが事故後の2011年3月から放送していた番組に「TUF NEWS LIVE スイッチ!」がありました(71)。今年10月3日からは「Nスタふくしま」に代わりましたが(72)、ネット配信(73)を見るとほぼ同じ内容です。今年の3月にメインの女性キャスターが安齋 敦子さん(1987年生まれ)(74)から小野 美希さん(1982年生まれ)(75)に代わりました(76)。生まれた年を見ると5歳年上の方に代わったようです。(=^・^=)の感覚では若い方に代わるのが通例なので、彼女の活躍は素晴らしいと思います。
小野美希さん(TUFアナウンサー、30代)
 ※(77)をキャプチャー
 図-28 小野美希さん(TUFアナウンサー)

 この番組の一部はネット配信もされているので(73)、(=^・^=)も良く参考にさせていただいています。前任の安齋 敦子さんの来歴を見ると、福島高専卒業したあたと大学に編入され卒業し、その後に契約社員としてTUFのアナウンサーになられたようです(74)。高専を卒業されているので、後任の方に比べ自然科学の知識は豊富だと思います。当然ながらある程度の考えは持ってしまうと思います。微妙な仕草にかの彼女の考えが出てしまっていた気がします。2010年10月7日の番組では福島でつくられるドライフルーツを扱っていました。彼女が試食したのは福島ではまず取れない福島ではまず取れないデコポンのドライフルーツでした(78)
福島産以外から作られたドライフルーツを試食する福島のアナウンサー
 ※(78)を転載
 図―29 福島ではまず取れないデコポンのドライフルーツを試食するアナウンサー

 原子力関係者や国の息がかかった以外で、理系の方で福島の「安全」について発言する方は少ないと思います。しいて言えば新潟県知事くらいでしょうか?新潟県知事は医学部を出たあと放射線医学総合研究所に勤務された経験があり(79)、少なくとも安倍出戻り総理や福島県知事よりは「放射線」ついて詳しい知識を持っているはずです。新潟県知事は就任会見で
「福島の健康(問題の検証)に関しては福島県等で進めているところもあります。」
と述べています(80)。彼の視点では福島の健康問題は検証が必要だとの事のようです。
 福島を見る時、理科の視点から見ることも必要です。前任の前任の安齋 敦子さんにはその視点があった気がします。(=^・^=)としては交代は残念でした。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください(一部、拡大しない物もあります)。
 7位の喜多方市立豊川小学校の皆様は男性も混じっていますが、女性の部分だけを評価の対象としました(男の子の皆さん(__))。もし、男の子の活躍を含め評価するならもっと上位になってます。
 この他にも多くの福島の女性が活躍していますが、(=^・^=)の偏見と独断で10人(組)を選びました。
 今年も一昨年(81)、昨年(82)も今年も多くの福島の女性が活躍したと思います。勿論、男性もです(男性のトップを上げるなら福島第一の廃炉に立ち向かう下請けさんだと思います)。でも、福島はなかなか好転しません。やっぱり福島という舞台が悪すぎます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
今日は大みそかです。年越しソバを楽しみにしている方も多いとおもいます。福島にも美味しいソバがあるようです(83)。福島県は福島産ソバは「安全」だと主張しています(84)。でも福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産ソバはありません。
他県産はあっても福島産ソバが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※1(85)を引用
 ※2 産地は(86)(87)による。
 図―30 福島産ソバが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 今年1年、めげ猫「タマ」の日記の応援、ありがとうございます。来年も宜しく応援をお願いします。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)市町村長任期一覧 - 福島県ホームページ
(2)奥山恵美子 - Wikipedia
(3)吉村美栄子 - Wikipedia
(4)茂木英子 - Wikipedia
(5)小田木真代 - Wikipedia
(6)Twitter
(7)2013うつくしまライシーホワイト決定。
(8)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ 2014ミスピーチキャンペーンクルー 阿部 彩
(9)二本松を元気に!市長の新野です(平成27年5月) - 二本松市ウェブサイト
(10)「菊むすめ」6人決定 全国に「二本松の菊人形」の魅力発信   - 福島ニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース)
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島のピーマンは全国平均より17%安(2016年8月)、当然の結果です。
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(10月1週)―港湾内海水から排水基準超のトリチウム、地下水ドレン運用困難―
(13)福島県の新しいお米「天のつぶ」 - 福島県ホームページ
(14)こしいぶきの特徴 | JA全農にいがた -- 365日、新潟産。
(15)米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等:農林水産省中の「平成28年産米の相対取引価格・数量(平成28年10月)(速報)(PDF : 132KB)
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です
(17)福島県観光ホームページ 統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(18)講演者プロフィール - 一般社団法人 日本原子力産業協会
(20)東京電力福島原子力発電所事故調査委員会 - Wikipedia
(21)福島県教育委員会メールマガジン「うつくしま教育通信」
(22)特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(23)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島県の人口190万人割れ、若い女性の福島脱出の効果
(25)スパリゾートハワイアンズ - Wikipedia
(26)東北復興のシンボル・「フラガール」、その笑顔の陰に… | webマガジン | ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~
(27)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島は無検査で「おもてなし」ー
(28)<フラガール>モアナさん引退「やり切った」 | 河北新報オンラインニュース
(29) Iwaki Laiki フラガールと稲 篇 見せます!いわき
(30)トップページ - いわき市役所
(31)東日本大震災の被害状況(平成28年12月7日現在) | いわき市役所
(32)<原発事故>側溝の汚泥 いわき市が除去へ | 河北新報オンラインニュース
(33)【復興の道標・復興バブル後-5】住宅特需に落ち着き 「高騰イメージ」危惧:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(34)フラガールズ甲子園 参加校紹介
(35)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト
(36)コシヒカリ - Wikipedia
(37)浜通り - Wikipedia
(38)東京新聞:モアナさん ラストフラダンス 福島復興 願い込め:社会(TOKYO Web)
(39)めげ猫「タマ」の日記 ミスピーチ頑張る
(40)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ 2015ミスピーチキャンペーンクルー 井上 幸
(41)2015ミスピーチキャンペーンクルー決定
(42)2016ミスピーチキャンペーンクルー決定
(43)2016ミスピーチキャンペンクルー募集!!
(44)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(45)めげ猫「タマ」の日記 南相馬市小高、避難指示解除、ウラン238生成物は大丈夫?
(46)めげ猫「タマ」の日記 南相馬市避難指示解除、NHKは見物人を使って「解除してくれてよかった」と放送
(47)22日は南相馬市のしいたけ|食メキふくしま|KFB福島放送
(48)福島復興へ 女性シイタケ農家の思い|日テレNEWS24
(49)特集1 きのこ(3):農林水産省
(50)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島十大ニュース(2016)
(51)福島県 川俣町|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:福島県・環境省
(52)福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(53)めげ猫「タマ」の日記 小学校1、2,3年生がいない川俣町山木屋小学校、スケートリンクも効果無し
(54)福島・川俣の山木屋地区に「田んぼリンク」5年ぶり復活(1/3ページ) - 産経ニュース
(55)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても、除染が必要な福島
(56)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても、除染が必要な福島(2016)
(57)喜多方市 - Wikipedia
(58)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(59)郡山市の現住人口/郡山市
(60)ヨークベニマル/お店ガイドを12月23日に閲覧
(61)TVCM ふくしまプライド。 安全安心「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(62)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(63)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月3週)―福島第一石棺化提案、福島を怒らす―
(64)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(7月3週)―福島・いわきは海開き、外洋からはストロンチウム90―
(65)めげ猫「タマ」の日記 福島・廃炉5年、できたの14件中3件、予定通りは1件
(66)めげ猫「タマ」の日記 福島健飯舘村、避難指示解除決定、村の崩壊が始まった
(67)めげ猫「タマ」の日記 福島「風評被害」、解消目標は2018年3月、でも30年は続く
(68)めげ猫「タマ」の日記 NHKの柏崎刈羽再稼働プロパガンダ
(69)めげ猫「タマ」の日記 放射線を気にする若い女性が逃げて行く福島
(70)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍
(71)テレビユー福島 - Wikipedia
(72)Nスタふくしま - Wikipedia
(73)TUFchannel - YouTube
(74)安齋敦子 - Wikipedia
(75)小野美希 - Wikipedia
(76)ありがとうございました ≪ TUFアナウンサーブログ
(77)Nスタふくしま20161221 TUFchannel
(78)めげ猫「タマ」の日記 福島県は西洋ナシの「安全宣言」―汚染の酷い主産地は検査していません―
(79)米山隆一 (政治家) - Wikipedia
(80)新潟県:平成28年10月25日 新潟県知事 就任記者会見
(81)めげ猫「タマ」の日記 今年(2014年)に活躍した福島県の十人の女性
(82)めげ猫「タマ」の日記 今年(2015年)活躍した福島の10人(組)の女性
(83)山都そばについて | いいでとそばの里 -喜多方市ふるさと振興株式会社 山都事業所-
(84)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(85)Webチラシ情報 | フレスコキクチの北町店
(86)会社案内 | 株式会社オニックスジャパン
(87)会社概要 | 株式会社戸田久
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  1. 2016/12/31(土) 19:44:46|
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2016年、セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々

 今年も福島を中心に多くのセシウム汚染食品が見つかり、1部は流通しました(1)。そこでセシウム汚染食品を正しく恐れる行為を「風評被害」と呼んだり(2)、差別だと主張したり(3)、酷い場合には精神病と同列に扱いきちがい扱い(4)をしたりされる方がいます。色々な努力をしてセシウム汚染食品の拡販に貢献された企業、団体、個人に敬意を表したいと思います。

大賞 東京電力HD殿
 貴殿はセシウム汚染食品の原因者として今年も様々な努力を重ねセシウム汚染食品の温存・パワーアップに努めました。
①福島原発事故によって広島原爆30個分もの放射性物質をばら撒きながら(5)(6)(7)、これを放置し(8)、セシウム汚染食品の存続に貢献されました。
②本年も海へ山へと放射性物質をばらまき(9)、セシウム汚染食品のパワーアップに貢献されました。
③今年も福島第一から汚染水を漏らし、福島の海を汚し続けています(10)。
告示限度を超えた汚染海水が見つかる福島第一港湾内
 ※1(53)にて集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―1 福島第一港湾内1地点(1~4号機取水口内北側海水(東波除堤北側))の放射性物質濃度

 かかる行為はセシウム汚染食品の存続・発展に欠くことができないもであり、貴殿の貢献・努力に敬意を払いこれを表彰します。
brg131004d.gif
 ※(11)を転載
 図-2 水素爆発する福島第一原発1号機
 
優秀賞 安倍出戻り総理殿
 貴殿は出戻る前に「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」などと言いておきながら(12)、実際は「万全を期して」いないことがその後の事故報告で明らかになりました(13)(14)。いわばセシウム汚染食品の産みの親です。それだけに愛着もひとしおのようです。総理大臣として数々の悪行を行い(15)放射性セシウム汚染食品の流通・販売の数々の実績をあげました。
①安全とは言えない福島産(1)を避ける行為を「風評被害」と批判しました(2)(16)。
②安全とは言えない避難区域の解除を勧め(17)(18)、新たなセシウム汚染食品の産地の創生に努力されました。さらには葛尾村や南相馬市では検査していない「原乳」を安全だとして、出荷制限を解除しました(19)(20)。
③福島県と共謀し、本来であれば自由であるべき商取引について「風評被害」対策として「大手スーパーや外食産業などの業界団体に対し積極的に活用するよう求める。」(21)と「圧力」を加える姿勢を明確にしました。
④原発を再稼働させ(22)、第二のフクシマを作るべく努力をされました。
 国民の生命を守るべき内閣総理大臣の職責(23)と相反するこれらの行為はセシウム汚染食品の存続・発展に欠くことができないもであり、貴殿の貢献・努力に敬意を払いこれを表彰します。
福島でイチゴを試食する安倍出戻り総理
 ※(23)を引用
 図―3 福島産イチゴを試食する安倍出戻り総理

技能賞 福島県殿
 貴県は数々のテクニックを駆使し安全とは言えない福島産が安全であるかのように見せる努力をしました。
 ①他に比べ低く出る検査でを元に福島産は安全と主張し「風評被害」を連呼しました(1)。
県外検査に比べ大幅に低い福島県の福島産キノコの検査結果
 ※1(1)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日または購入日
 ※4 福島県内で販売を含む
 ※5 県外は「国立医薬品食品衛生研究所」が検査
 図―4 キノコ(栽培を除く)の検査結果

 ②怪しげなものは避けた検査で「安全」を主張しました(1)。
施設栽培以外はたった1件しか検査されていない福島産キュウリの主要産地
 ※ (1)を転載
 図―5 露地栽培が主流なのに施設栽培を主に検査される福島産キュウリの主要3市の検査件数

 ③怪しげな全数検査で米を安全だとして出荷しました(24)。
 ④基準値超が見つかっても放置しました(1)。

 係る行為は福島の皆様に多大なリスクを負わせ、貴県の葬祭産業の発展に寄与したと思います。今年も貴県産モモやキュウリは今年もセシウムが確認されています。以下にモモとキュウリの生産が共に盛んな貴県、県北地域の葬式(死者)を示します。
 事故後に葬式が増えた福島県県北地方
 ※ (1)を転載
 図―6 県北地方の葬式(死者)数

 無論ですがモモやキュウリの栽培が県北地方程には盛んでない相馬地方ではこのような事はありません(1)。県民のリスクを顧みずデタラメ検査を実施しているにも関わらず、「風評被害」を叫ぶ貴県の行為はセシウム汚染食品の存続・発展に欠くことができないもであり、貴殿の貢献・努力に敬意を払いこれを表彰します。

殊勲賞 NHK殿
 貴殿は安倍出戻り総理の広報機関として(25)、今年もセシウム汚染食品の拡販に貢献されました。安全とは言えない福島産(26)を避ける行為を「偏見」とは「差別」と主張しています(27)。第二のセシウム汚染食品の産地の作るべく今年の新潟知事選では原発の再稼働に消極的な野党統一候補をあたかも共産党候補に報じるネガテイブキャンペーンを実施したり(28)、嘘をまじえ「柏崎刈羽は安全」、「原発はエネルギー安定に必要」とのプロパガンダも行いました(29)。
火力発電のデメリットを放送するNHK
 ※当該番組をキャプチャー
 図―7 火力発電の問題点だけを報じるNHK

放送法では中立的な放送が求められていますが(30)、貴殿の安倍出戻り総理への忠誠心は称賛にあたいしますので、これを表彰します。

敢闘賞(関東賞)
 貴県は今年も基準値を超えたコシアブラを流出させました(31)。さらには貴県宇都宮市では基準値超えのタケノコを学校給食にだされました(32)。以下に貴県産コシアブラの検査結果を示します。
県外検査で基準超が見つかっても追加検査をしない栃木県
 ※1(33)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 ※3 日付けは採取日ないし購入日
 ※3 県外は「国立医薬品食品衛生研究所」の検査で市販品を購入し検査
 図―8 栃木県産コシアブラの検査結果

 図に示す様に市場で基準超が見つかっているのに栃木県は追加調査を殆どせず放置しています。基準超が見つかっても放置します。

新人賞 福島県田村市「とんこ」殿
 貴殿は出荷制限中のキノコを料理して出しました。料理からは1キログラム当たり570ベクレルのセシウムが見つかったそうです(34)。
福島県田村市の食堂で基準超の料理が出たと報じるFCT
 ※(34)を転載
 図―9 福島県田村市の「とんこ」で基準超の食事が出されたと報じる福島のローカルTV局(FCT)

 貴店のかかる行為はセシウム汚染食品を広めるのに貢献しました。よってこれを表彰します。


<講評>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 大賞は東京電力と安倍出戻り総理の争いでしたが、今年の安倍出戻り総理は参院選・知事選(28)(35)や沖縄との戦い(36)に忙しく、さらには年金カット法案もありました(37)。一方で東京電力は事故から6年目の福島第一からの放射性物質流出を止めておらず今もセシウムを出し続けています(9)(10)。両者の功績を比較して東京電力が上と判断しました。
 他より低く出る検査、汚染リスク高い物を避けた検査等の福島県の検査技能(1)には驚嘆すべきものがあったので「技能賞」とさせていただきました。
殊勲賞 については、放射線を恐れる人を「精神疾患」と同列にあつかった「福島民友」(4)も考えたのですが、同紙は発行部数約19万部の福島県第二位の地方紙(38)、全国規模のNHKに比べ影響力が低いのでNHKとしました。
 敢闘賞(関東賞)は関東各都県より選びました。毎年、北関東3県(茨城、栃木、群馬)の熾烈な争いですが、学校給食に汚染タケノコが出た点で他の2県を凌駕しており「栃木県」とさせていただきました。
 新人賞は他に怪しげさ産地のお米を使い乳児用米菓や梱包米飯からセシウムが見つかった新潟県の食品メーカー二社(仮にIとSとします)(39)も考えたのですが、実際にセシウム汚染食品を料理にだした「とんこ」様が上と判断しました。
 今年も多くの方がセシウム汚染食品の拡販に努力されたようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 もうすぐお正月、お雑煮を楽しみにしている人も多いと思います。福島のお雑煮では鶏肉が使われるようです(40)。福島県川俣町は鶏肉(軍鶏)の産地です(41)。福島県福島産鶏肉は「安全」だと主張してます(42)。でも福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(43)を引用
 図―10 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県川俣町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年)―デタラメな検査で安全とされる福島産―
(2)平成28年6月3日 福島県下訪問 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(3)【復興の道標・ゆがみの構図-1】被災地、無意識に差別 生の声聞き実情知る:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島民友の「心の健康『二極化』」に反論する。
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(7)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(8)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても、除染が必要な福島(2016)
(9)めげ猫「タマ」の日記 放射線量が上昇する場所もある福島県
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島・廃炉5年、できたの14件中3件、予定通りは1件
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月1週)―汚水漏れが大盛況―
(12)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(13)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(14)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 嘘つき安倍出戻り総理(2016)
(16)平成28年12月10日 福島県下訪問 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島県葛尾村避難指示解除2ヵ月、戻ったのは25人
(18)めげ猫「タマ」の日記 南相馬市小高、避難指示解除、ウラン238生成物は大丈夫?
(19)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
(20)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―検査無しでも安全?福島・原乳は出荷制限解除―
(21)政府、風評対策で新組織 来月にも設置 県産品流通後押し | 県内ニュース | 福島民報
(22)伊方原発に関するトピックス:朝日新聞デジタルwww.asahi.com ? トピックス
(23)「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」の一問一答
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(25)アベチャンネルとは (アベチャンネルとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(27)めげ猫「タマ」の日記 「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」とNHK、避けられてるだけです。
(28)めげ猫「タマ」の日記 NHKのネガティブキャペーン、新潟知事選・野党統一候補は共産党の候補
(29)めげ猫「タマ」の日記 NHKの柏崎刈羽再稼働プロパガンダ
(30)放送法 - Wikipedia
(31)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月1週)―2,200ベクレルの栃木県産山菜が売られていた―
(32)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月3週)―栃木の学校給食に基準超のセシウム汚染タケノコ、栃木県は基準超無しと広報―
(33)報道発表資料 |厚生労働省
(34)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月2週)―福島で570ベクレルの食事が出される―
(35)第24回参議院議員通常選挙 - Wikipedia
(36)基地問題の記事一覧 | 沖縄タイムス+プラス
(37)「年金カット法案」でどうなるの? - 荻原博子の闘う家計術 - 朝日新聞デジタル&M
(38)メディアデータ - 福島民友
(39)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年6月)―福島ではモモの出荷が始まる。検査結果はありません―
(40)福島風雑煮のレシピ・作り方 | 切り餅 【AJINOMOTO PARK】
(41)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(42)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(43)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
  1. 2016/12/30(金) 19:41:49|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年)―デタラメな検査で安全とされる福島産―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2016年中の食品中の放射性セシウムの最後の検査結果が発表になったので(3)、2016年についてまとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。前年に続き今年もしっかりセシウム入汚染食品がに見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数62,905件中591件の基準超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり8ベクレル、最大3万ベクレル(福島県産イワナ)。

2016年も福島を中心に見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
   ※3 野生頬乳類はクマ、シカ、イノシシ
   ※4 野鳥はヤマドリ
   ※5 キノコはサクラシメジ、ムラサキシメジ、オオカシワギタケ、ショウゲンジ、アイシメジ、アカモミタケ、アミタケ、ヤマイグチ、ツバアブラシメジ、ハナイグチ、キノボリイグチムラサキシメジ
   ※6 淡水魚はイワナ、コイただし養殖は除く
   ※7 山菜はコシアブラ、タラノメ、ゼンマイ、コゴミ、ワラビ、ただし栽培を除く
   ※8 産地不詳があるため、図の超過件数の合計と超過件数は一致しません。
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかったないし流通した県

 今年1年の食品の検査結果をみると
 ①デタラメな検査で安全とされる福島産
 ②他より低い検査で安全とされる福島産
 ③基準値超えも出荷制限されない福島産
 ④突然にセシウム濃度が上昇する事がある福島産
との特徴が見えてきます。一言でいえば
 「デタラメな検査で安全とされる福島産」
です。

1.デタラメな検査で安全とされる福島産
 福島県は福島を代表する11種の農産物をあげています(7)。このなかでモモの生産量は全国2位(8)、キュウリは3位(9)なのでこの二つが福島を代表する農産物でしょうか?モモは福島市、伊達市、伊達郡が主要な産地で、キュウリは伊達市、二本松市、須賀川市が主要な産地です。以下に示します。
事故から5年9ヶ月以上が過ぎても汚染されたままの福島
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 ※3 県北地方の範囲は(13)、相馬地方の範囲は(14)による。
 図-2 福島県県北地方・相馬地方および須賀川市

 図に示す通りモモの産地(伊達市、福島市、伊達郡)もキュウリの産地(伊達市、二本松市、須賀川市)も国が除染が必要などする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(14)地域が広く広がっています。モモの産地の伊達郡の①一部は避難地域ですし、伊達市や二本松市は避難地域に隣接しています。福島を代表するモモとキュウリは汚染された台地で栽培されています。モモやキュウリのセシウム汚染が気になります。
 以下にモモのセシウム検査結果を示します。
事故後6年連続でセシウムが見つかる福島産モモ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは厚生労働省発表日
 図―3 福島産モモの検査結果

 図に示す通り6年連続でセシウム入りです。それでも福島県地方紙の福島民報は電子版で、福島のモモはからはセシウムが見つかっていないと寄稿文を載せています(15)。以下にキュウリの検査結果を示します。
事故から6年目でセシウムが見つかる福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは厚生労働省発表日
 図―4 福島産キュウリの検査結果 

 こちらは去年はセシウムが見つからないのに今年はセシウム入りです。2016年はモモもキュウリもセシウム入りで福島から全国へ出荷されています。
 そして気になることがあります。福島県検査ではセシウムが見つかっていないのに出荷されたものを福島県外の消費地で検査するとそれなりにセシウムが見つかっている事です。2014年から16年の3年間の精密検査を纏めると
 モモ
  福島県検査 288件中3件でセシウム入り(1%)
  福島県外検査 19件中4件でセシウム入り(21%)
 キュウリ 
  福島県検査 502件全てが検出限界未満(0%)
  福島県外検査 64件中2件でセシウム入り(3%)
です。福島県の検査は消費地より低く出るようです。図―3,4に示すようにモモもキュウリも昨年よりセシウム濃度が上昇しています。来年が心配です。
 野菜の栽培には施設栽培と露地栽培があります。露地栽培はそのまま外の畑で栽培する方式なので、ビニールハウス内で栽培する施設栽培(17)より汚染リスクが高いはずです。福島のキュウリは露地栽培が主力です。以下にキュウリ主要産地の今年の検査数を占め示します。
施設栽培以外はたった1件しか検査されていない福島産キュウリの主要産地
 ※ 2016年発表分について(1)を集計
 図―5 福島産キュウリの主要3市の検査件数

 図に示す通り、殆どが施設栽培でそれ以外は1件です。福島産キュウリは汚染リスクが高い露地栽培を殆ど検査しないまま、検査で安全が確認されたとして出荷されます。
 福島産は汚染リスクの高い物を避け検査で安全され出荷されます。

2.他より低い検査で安全とされる福島産
 以下にクロダイの検査結果を示します。
宮城、茨城より低く出る福島産クロダイの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―6 クロダイの検査結果
 
 図に示す通り、お隣にの宮城や茨城よりも福島産が低く出ています。最大値でみると、1キログラム当たりで
  宮城産 50ベクレル
  茨城産 80ベクレル
  福島産 37ベクレル
です。汚染源のある福島産クロダイが宮城や茨城に比べ低い値になっています。クロダイについては福島県には前科があります。2014年1月に水産研は2013年10,11月のクロダイを検査して1キログラム当たり12,400ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(19)。同時期の福島県の検査結果を見ると最大で1キログラム当たり160ベクレルで、数十倍の違いです。
 以下に福島産クリの検査結果を示します。
 いわき市に比べ大幅に低い福島県の福島産クリの検査結果
※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日または購入日
 図―7 クリの検査結果

 福島県いわき市は販売されている福島産クリから1キログラム当たり49ベクレルのセシウムを見つけています。一方で今年の福島県の検査結果では43件の検査を実施して、最大でも1キログラム当たり33ベクレルです。
 以下に福島産キノコ(栽培を除く)の検査結果を示します。
県外検査に比べ大幅に低い福島県の福島産キノコの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日または購入日
 ※4 福島県内で販売を含む
 ※5 県外は「国立医薬品食品衛生研究所」が検査
 図―8 キノコ(栽培を除く)の検査結果

 図に示す様に大きく違います。平均を取ると1キログラム当たりで
  県外(国立医薬品食品衛生研究所) 90ベクレル
  福島県 7ベクレル
で10倍以上も違います。
 以上のように福島県の検査は宮城県、茨城県、水産研、いわき市、国立医薬品食品衛生研究所より低くでる検査です。
 福島産は他所よりも低くでる検査で「安全」とされ出荷されます。
 図―8に示す県外は市場に流通したものです。最大で基準値の倍以上の1キログラム当たり230ベクレルですが、その後の検査結果を見る限り福島県は特に対策はとっていないようです。基準超が市場に流出しても福島産はそのまま放置されます。

3.基準値超えも出荷制限されない福島産
 福島県は福島を代表する農林水産物のひとつに「ナメコ」をあげています。会津地方が産地だそうです(7)。以下に福島県会津美里町産ナメコの検査結果を示します。
再上昇し基準値を超えた福島県会津美里町産ナメコの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―9 福島県会津美里町産ナメコの検査結果

 図に示す通り今年は上昇し基準値を超える1キログラム当たり120ベクレルのセシウムが見つかっています。でも出荷制限はリスト(20)には載っていません。
 福島産は基準値超えも出荷制限はされません。

4.突然にセシウム濃度が上昇する事がある福島産
 以下に福島県相馬市産イノシシの検査結果を示します。
急に上昇し過去最高を大幅に更新した福島県相馬市産イノシシの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは厚生労働省発表日
 図―10 福島県相馬市産イノシシの検査結果 

 1キログラム当たりで2015年発表分までは最高で5、720ベクレルでしたが今年は5倍以上の3万ベクレルです。図―9に示す様に会津美里町産ナメコもセシウム濃度が上昇しています。
 福島産は突然にセシウム濃度が上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・デタラメな検査で安全とされる福島産
 ・他より低い検査で安全とされる福島産
 ・基準値超えも出荷制限されない福島産
 ・突然にセシウム濃度が上昇する事がある福島産
 福島県の野生動物を除く福島産農林水産物の検査は農林水産部に属する福島県農業総合センター(21)が実施しています。農林水産部の検査ですから消費者の「安全」を図る為の検査でなく「生産者」の立場にたった検査です。生産者にすれば基準値に比べても低い値が出て、福島産は「安全」であると消費者に思わせ(実態は関係ありません。消費者が「安全」であると思う事が重要です)、福島産農林水産物の販売促進につなげることです。少なくとも低い値を出す事は成功したようです(22)。(=^・^=)が担当者なら汚染リスクの高い物の検査は避け、検査結果が低く出るようにしそうです。これが発覚しないように自らの検査し、絶対に外部機関には依頼しません。これがこの1年間のデータを見てていての(=^・^=)の感想です。福島の皆様の健康が心配です。
 福島県県北地方はモモやキュウリと言った福島を代表する産物の産地で、図―2に示すように除染が必要な汚染された台地が広がり、東側の1部は避難地域です。以下に各年3月から11月までの8ヶ月間の葬式(死者)数を示します。
 事故後に葬式が増えた福島県県北地方
※1 (23)を集計
 ※2 震災犠牲者は(24)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 図―11 県北地方の葬式(死者)数

 図に示す通り、事故以降に増えています。事故前年と6年目を比較すると
 事故前年(2011年3月~11月) 4,311人
 事故6年目(2016年3月~11月)4,633人
で8.2%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.02%でしたので、偶然を言うには無理があります。
 相馬地方はモモやキュウリの主産地で無く、図―2に示す様に避難区域の西側に位置します。ここも県北地方と同じく一部が避難区域になっており、除染が必要なエリアが広がっています。以下に全村が避難区域となっている飯舘村(12)を除く各年3月から11月までの8ヶ月間の葬式(死者)数を示します。
事故後も葬式が増えていない福島県相馬地方
 ※1 (23)を集計
 ※2 震災犠牲者は(24)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 図―12 相馬地方の葬式(死者)数 


 図に示す通り、事故以降も増えていません。事故前年と6年目を比較すると
 事故前年(2011年3月~11月) 1,017人
 事故6年目(2016年3月~11月)1,018人
で1人増えていますが、これを持って葬式が増えたというのは無理があります。
 以下に県北地方の農業生産額を示します。
事故後も生産を維持した福島県県北地方の農水産業
 ※(25)を集計
 図―13 福島県県北地方の農水業生産額

 風評被害が叫ばれていますが(26)、福島県県北地方の農業生産額は2013年にはある程度回復し、それ程には落ち込んでいません。農業生産は事故後も確り続けられています。
 事故後に激減した福島県相馬地方の農水産業生産額
 ※1(25)を集計
 ※2 全村避難の飯舘村(12)を除く
 図―14 福島県相馬地方(飯舘村を除く)の農水業生産額

 図に示す通り、農水産業を合わせて100億円程度ありましたが事故後は40億円程度に激減しています。
 福島のモモやキュウリについて言えば、汚染された台地で作られ、産地では葬式が増えている。しかも検査はデタラメでしょうか。同じように汚染されていても産地ではなく、農水産業の生産を大きく減らした福島県相馬地方ではこのような事はありません。
 福島産を避ける事は「差別」でも「偏見」でも(27)「風評被害」(26)なく単なる選択です。福島の皆様の「選択」が気になります。
 もうすぐお大晦日、年越しソバを楽しみにしている方も多いと思います。福島でも良質で風味高いそばが採れるそうすです(27)。福島県は福島産ソバは「安全」だと主張しています(28)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産ソバはありません。
他県産はあっても福島産ソバが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※1 (29)を引用
 ※2 ソバの産地は(30)による。
 図―15 他県産はあっても福島産ソバが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(31)による。
有意差検定表



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1013報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年)―福島産、他所で測れば10倍に!―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(8)雑記帳:桃の収穫量が全国第2位を誇る福島県で… - 毎日新聞
(9)日本のキュウリ生産量ベスト10: なんでもベスト10
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)県北地域の概要 - 福島県ホームページ
(14)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)放射線 放射性物質 Q&A 本県産のモモからセシウムは検出されているのか | 東日本大震災 | 福島民報
(17)露地栽培と施設栽培とは? | さんりはま
(18)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(19)260110|プレスリリース|水産総合研究センター
(20)(3)中の「 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:230KB)
(21)農林水産部 - 福島県ホームページ
(22)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「・第18版 平成28年12月5日発行pdfアイコン [PDFファイル/10.45MB]
(23)福島県の推計人口(平成28年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(24)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(25)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(26)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ(27)めげ猫「タマ」の日記 「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」とNHK、避けられてるだけです
(28)そば|グルメ・お土産|喜多方観光物産協会
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)2016年12月28日(水)発行の鎌倉屋折込チラシ
(31)滝沢食品株式会社|基本情報
(32)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について

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  1. 2016/12/29(木) 19:51:32|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―検査無しでも安全?福島・原乳は出荷制限解除―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)(4)(5)(6)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先月に続き今月もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(7)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数4,413件中23件の基準超え(全体の0.52%)
  ②平均は、1キログラム当たり14ベクレル、最大13,000ベクレル(福島県産イノシシ)。
今年も年末まで見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(8)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年12月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(9)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

今月のデータを解析すると以下の特徴が見えてきます。
 ①青森、岩手のマダラからセシウム、福島は48件全てND
 ②福島イチゴケーキは無検査イチゴが
 ③検査無しでも安全?福島・原乳は出荷制限解除
 ④上昇する福島県田村市産イノシシのセシウム濃度
とても安心できるのではありません。

1.青森、岩手のマダラからセシウム、福島は35件全てND
 以下に9月以降のマダラの検査結果を示します。
青森・岩手では見つかっても福島では見つからないマダラのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 マダラの検査結果

 図に示す通り、青森、岩手産マダラからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島産は全数48件で検出限界未満(ND)です。
 先週の記事で宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかるけれど、福島産からは見つかっていない旨を記事しましたが(10)、検査結果が新たに発表されたので(6)、以下に記載します。
宮城・茨城・千葉では見つかっても福島では見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水は除く
 図―3 スズキの検査結果

 図に示すように宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっているのに福島産スズキからは見つかっていません。
 海は繋がっており、汚染源のある福島が他県より低いだのおかしな話です。厚生労働省の発表(1)を見ると福島産マダラ、スズキを含め消費地の検査を除けば、福島産農水産物の検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(12)が実施しています。中立性に疑問があります。
 福島県の検査は他より低くでます。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

2.福島イチゴケーキは無検査イチゴが
 クリスマスにはイチゴケーキを楽しまれた方もおおいと思います。福島県福島市のケーキ屋さんでは、福島県県北地方産のイチゴを使ったそうです(12)。検査されているか心配です。以下に今シーズン(6月以降)の福島のイチゴの検査状況を纏めます。
汚染の酷い伊達市や福島市産が検査されない福島のイチゴ
 ※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(15)による
 ※3 (1)(16)にて作成
 図-4 福島のイチゴの検査状況

 福島県県北地方のイチゴは伊達市と福島市産が主です(11)。ここは図に示す通り国が除染が必要だする毎時0.23マイクロシーベルト超えた(17)地域が広がっています。福島市のイチゴケーキには汚染された台地で栽培され、無検査のまま出荷された無検査イチゴが使われています。福島県県北地方を活動範囲とする福島の農協さんの自主検査結果にはイチゴは出ていませんでした(18)。
 福島産は汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。

3.検査無しでも安全?福島・原乳は出荷制限解除
 厚生労働省は12月26日に、福島県田村市、南相馬市、楢葉町、川内村、葛尾村の避難地域を除く福島原発からの20km圏内の原乳の出荷制限を解除しました(19)。
牛乳の出荷制限解除を報じる福島県地方紙福島民報
 ※(20)を12月27日に閲覧
 図―5 「原乳」の出荷解除を報じる福島県の地方紙・福島民報

ところが厚生労働省の発表(1)を過去1年遡ってみたのですが、解除となった地域の検査結果の発表がありません。福島からの報道では
「(福島)県は出荷制限解除に向け、28年5月から12月まで楢葉町の計31検体で放射性物質のモニタリング検査を実施した。全ての検体で食品衛生法の基準値(1キロ当たり50ベクレル)を下回り、政府の定めた解除要件を満たした。県によると、31検体は全て検出下限値未満だった。
 政府は他の4市村の一部区域についても乳牛への放射性物質の影響が楢葉町と同程度とみて解除を決めた。」
とのことです(21)。図―4に示すように葛尾村などは楢葉町に比べて汚染が酷く「楢葉町と同程度」とは思えません。福島産は検査していなくても、安全とされ出荷制限が解除されます。
 報道(21)では検査結果は「基準値(1キロ当たり50ベクレル)を下回り」であって検出限界未満(ND)とはしていません。結果を公表していない所をみると、基準値以下かもしれませんが、それなりに酷い値だったと想像してしまいます。
 福島産は検査してなくても「安全」され出荷されます。

4.上昇する福島県田村市産イノシシのセシウム濃度
 以下に福島県田村市産イノシシの検査結果を示します。
2年連続で上昇する福島県田村市産イノシシのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 図―5 福島県田村市産イノシシの検査結果

 図に示す通り2015,16年と2年連続で上昇しています。最大値は1キログラム当たりで2015年は3,400ベクレルですが15年は13,000ベクレルです。4倍の上昇です。
 福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・検査していなくても
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 「(福島)県内では県産農林水産物の安全確保に向けて厳密な検査が続けられている」なんて報道がありますが(22)、福島県の検査はどう見てもデタラメな検査です。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 もうすぐ大晦日、年越しそばを楽しみにしているかたも多いと思います。薬味にはネギが欠かせないと思います。福島を代表する冬野菜にネギがあります(23)。福島県会津地方でもソバの薬味にネギを使います(24)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ネギはありません。
 他県産はあっても福島産ネギが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(25)を引用
 図―6 福島産ネギが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1010報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第1011報) |報道発表資料|厚生労働省
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(第1012報) |報道発表資料|厚生労働省
(6)食品中の放射性物質の検査結果について(第1013報) |報道発表資料|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―岩手県産サワラからセシウム。福島産は66件全てでND―
(8)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(9)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―茨城産ブリからセシウム、福島産は69件連続ND―
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)「笑顔の聖夜に」 洋菓子店など、クリスマスケーキ作りピーク:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「イチゴ、 イチゴ(施設) 」で12月28日に検索
(17)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(18)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(19)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
(20)福島民報
(21)原乳 出荷制限解除 5市町村、避難設定区域初 | 東日本大震災 | 福島民報
(22)政府、風評対策で新組織 来月にも設置 県産品流通後押し | 東日本大震災 | 福島民報
(23)栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売
(24)ねぎを丸ごと一本! 大内宿の名物蕎麦|食の安全|PRESIDENT Online
(25)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ

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  1. 2016/12/28(水) 19:48:36|
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福島甲状腺、新規発生者 被ばく線量1mSv以上は57%、全体では38%

 今日(12月27日)に福島県県民健康管理調査25回検討委員会が今日(12月27日)に開かれました(1)。原発事故当時の0-19歳の方のうち、事故後4ヶ月の被ばく線量が
 1ミリシーベルト未満の方 92,444人 
 1ミリシーベルト以上の方 55,755人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。一方で、2順目の検査で新たに甲状腺がんについて悪性ないし悪性の疑いの方の人数は
 1ミリシーベルト未満の方 15人
 1ミリシーベルト以上の方 20人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は57%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。
 チェルノブイリ原発事故後に明らかになった健康被害として、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんがあります(5)。
福島県では、東京電力福島第一原発事故を踏まえ、子どもたち(事故当時18歳以下)の健康を長期に見守るために、甲状腺(超音波)検査を実施しています(6)。当初の見込みは100万人に1,2名の想定でしたが(7)、最新の結果を集計すると(2)(8)では
  約30万人を検査して183人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つかっています。およそ1万に6人と当初の想定に比べ極めて高い割合です。
どんどん増える福島甲状腺癌の悪性ないし疑いの人数
 ※(6)を集計
 図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌

 これについて福島原発事故の為とも(10)、そうでないとも主張があります(11)。現時点の公式見解は
「事故当時5 歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(12)。
福島甲状腺検査の区分分け
 ※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(15)による
 ※3 区分は(3)による。
 ※4 原資料(3)は「平成」で記載されているが、西暦に変更
 図-2 福島甲状せん・先行調査の区分

 図に示す通り先行調査は2013年に完了し、2014年から本格調査が始まりました。
1990年位から増えたチェルノブイリの甲状腺癌
 ※1(5)を集計
 ※2 年齢は発症時の年齢
 ※3 チェルノブイリ原発事故は1986年
 図―3 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率

 チェルノブイリ原発事故では事故の2~3年後から急な増加が見られます(5)。チェルノブイリ原発事故で発生した甲状腺がんは晩発性なので、本格調査の結果がより重要だと思います。
 福島県県民健康管理調査では、甲状腺検査とは別に、原発事故後に4ヶ月間の外部被ばく線量の推計調査をしています(1)。この結果を踏まえ、事故後4ヶ月間の被ばく線量別の人数を発表しています(2)(8)。以下に本格調査の被ばく線量別の悪性ないし悪性の疑いかたの人数を示します。
1mSv以上被爆した人に多い福島の甲状腺癌
 ※(3)による
 図―4 被ばく線量別も悪性ないし悪性の疑いの人数(本格調査)

 図に示す通り、本格調査では先行調査に比べ大きく高線量側にシフトしています。先行調査は2013年度に終了しているので(9)、2013年以前に見つかった悪性ないし悪性の疑いの方の人数です。一方で、本格調査は先行調査で見つからない方が対象ですので2014年以降に新たに悪性ないし悪性の疑いと診断された方です。先行調査に比べ、本格調査では高線量側にシフトしています。
 以下に調査対象となる事故当時0~18歳にほぼ近い0~19歳の方の事故後の4ヵ月間の被ばく線量の分布を示します。
1mSv未満が多い福島の全体の被ばく線量
 ※(2)を集計
 図―5 原発事故後4ヶ月間の事故当時0~19歳の方の被ばく線量

 図―4との比較で、先行調査では似た形をしていますが、本格調査は違います。原発事故当時の0-19歳の方のうち、事故後4ヶ月の被ばく線量が
 1ミリシーベルト未満の方 92,444人 
 1ミリシーベルト以上の方 55,755人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は%で1ミリシーベルト以下が大半です。。一方で、2順目の本格調査で新たに甲状腺がんについて悪性ないし悪性の疑いの方の人数は、図―3から人数を読むと
 1ミリシーベルト未満の方 15人
 1ミリシーベルト以上の方 20人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2.5%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
有意差検定表


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 以下に本格調査における市町村別の罹患率を示します。
悪性ないし悪性の疑いの市町村別割合
 ※(3)を集計
 図―6 地域別発生状況

 (=^・^=)が注目しているのは2点です。図-2とパターンが似ている気がします。ヨウ素剤は甲状腺被ばくの影響を抑えられるかもしれないと言われています(17)。福島県三春町はヨウ素剤の町民への服用を実施しました(18)。図に示す通り、周辺市町村では本格調査で甲状腺癌が見つかっています。統計的な差があるかと言えば、明確な差はありませが、三春町では見つかっていません。混乱の中も三春町の判断は正しかった可能性が高いと思います。
 福島第一原発事故発生時から事故対応に当たっていた東京電力社員様が労災認定されました(19)。一人なのでこれを原発事故の被ばくによるものと断言することはできませんが、厚生労働省が基準とする100ミリシーベルト以上を被ばくされたかたは、2011年12月末時点で東電社員様146人、下請けんさん19人の合計165人(20)それ程には多くありません。割合ではかなり高い割合です。
 本文にある通り、本格調査で甲状腺癌が見つかった方が比較的高線量(1ミリシーベルト以上)に偏っていること。事故対応に当たり高線量(100ミリシーベルトミリシーベルト以上)の被ばくした東京電力社員様からも見つかっていること。本格調査ではヨウ素剤を服用した三春町の皆様からは見つかっていない事を考慮すれば「放射線の影響とは考えにくい」のでかくクロに近いグレーです。このまま調査が進めばよりはっきりしてきそうです。
 それでは困る方達がいます。安倍出戻り総理は事故前に
「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」
と答弁しています(21)。福島での健康被害が明確になってはまずいと思います。福島の甲状腺検査を縮小すべきとの報道が時々あるます(22)(23)。(=^・^=)には見えない力が働いてるようにしか思えません。
 「万全を期している」のに福島原発事故は起こりました。福島の「安全」についても万全を期しており(24)、福島の放射線を危険視すのは「風評被害」とされ(25)、きちがい扱いされます(26)。これでは福島の皆さんは不安だと思います。
 もうすぐお正月、お雑煮を楽しみしている方もいると思います。福島のお雑煮では鶏肉を使うそうです(27)。福島県が力をいれている農畜産物に鶏肉(軍鶏)があります。福島県川俣町は産地です(28)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―7 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

当然の結果です。(=^・^=)も福島県川俣町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第25回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年12月27日)の資料について - 福島県ホームページ
(2)資料 1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/852KB]pdf
(3)資料2ー1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要 [PDFファイル/2.62MB]pdf
(4)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(6)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(7)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(8)第3回「県民健康調査」検討委員会(平成23年7月24日開催) - 福島県ホームページ中の「当日配布資料 」
(9)第23回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年6月6日)の資料について - 福島県ホームページ
(10)福島原発事故「がん無関係」に反論 神戸の医師が論考発表 2015/7/25 07:02 神戸新聞
(11)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(12)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)ヨウ素剤 - Wikipedia
(18)【ヨウ素剤配布】国指示前に避難拡大 いわき、三春 独自決断 | 東日本大震災 | 福島民報
(19)甲状腺がん発症の東電社員、厚労省が労災認定 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(20)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|TEPCOニュース|東京電力
(21)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(22)めげ猫「タマ」の日記 「甲状腺がん、線量関連なし」と福島民友、実は黒に近いグレー
(23)甲状腺検査「自主参加に」 日本財団、国際会議受け福島県に提言:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)原子力安全対策課 - 福島県ホームページ
(25)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島民友の「心の健康『二極化』」に反論する。
(27)福島風雑煮のレシピ・作り方 | 切り餅 【AJINOMOTO PARK】
(28)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
  1. 2016/12/27(火) 19:42:37|
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福島第一汚染水(12月4週)―サブドレン排水のトリチウム濃度は上昇中―

 福島第一原発汚染水の12月4週(12月19日から25日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
①事故から5年9ヶ月以上、外洋からはトリチウム等の放射性物質
②排水路からWHOガイドラインを超える汚染排水が海へ
③港湾内各所で見つかるストロンチウム90
④地下水バイパス山側井戸のトリチウムが上昇中
⑤海岸付近の井戸からは過去最高のトリチウム
⑥サブドレン排水のトリチウム濃度は上昇中
事故から5年9ヶ月以上が経過しましたが、福島第一原発から海洋への汚染水漏れは止まる気配がありません。

1.事故から5年9ヶ月以上、外洋からはトリチウム等の放射性物質
以下に福島第一の外洋の汚染状況を纏めます。
 事故から5年9ヶ月以上が過ぎてトリチウム等の放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
 ※1(4)(5)(6)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 ※4 集計期間内の最大値
図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年9ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週トリチウム等の放射性物質が見つかっています。さらにはT-2地点の全ベータ1リットル当たり17ベクレルは過去タイです。以下に推移を示します。
T-2地点の全ベータ濃度
 ※(6)にて作成
図―2 福島第一沖外洋T-2地点の全ベータ濃度

 この地点の全ベータ値は今年9月15日から現室限界値(どこまで低い値が見つかられるか)を下げた測定がなされて、トレンドが見れるようになりました。図に示す通り乱高下をしていますが、ピーク値は上昇している気がします。この先が心配です。

2.排水路からWHOガイドラインを超える汚染排水が海へ
福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(8)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
事故から5年9jヶ月過ぎて、放射性物質が見つかる福島第一排水路
 ※1(6)(8)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-3 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 1リットル当たりでストロンチウム90のWHOガイドラインは10ベクレルです(3)。全ベータの半分はストロンチウム90なので(7)、全ベータのガイドラインは20ベクレルです。今週の測定では図に示すようにC排水路からWHOのガイドラインを超えた汚染排水が福島の海に流れています。
 以下にC排水路の放射性物質濃度の推移を示します。
WHOガイドラインを超えた汚染販推が見つかる福島第一C排水路
 ※1(6)(8)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―4 C排水路の放射性物質濃度

 図に示すとおり11月以降でも、C排水路からはWHOのガイドラインを以上の汚染排水が度々見つかっています。事故から5年9ヶ月以上が過ぎましたが、排水路から福島の海へ汚染排水が流れ続けています。

3.港湾内各所で見つかるストロンチウム90
  以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
ストロンチウム90が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は11月14日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。この中で気になるのが港湾口の全ベータです。以下に推移をしめします。
先週・今週と全ベータが見つかりようになった港湾口
 ※1(8)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―6 港湾口の全ベータ濃度

 12月に入り全ベータが見つかることはありませんでしたが、先週、今週は突然に見つかるようになりました。全ベータはストロンチウム90に密接に関連しており(7)、ストロンチウム90による海洋汚染が心配されます

4.地下水バイパス山側井戸のトリチウムが上昇中
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(9)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(10)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(11)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (10)(11)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがE-4のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。 
上昇傾向を示すE-4井戸のトリチウム
 ※(12)を集計
 図―8 E-4井戸のトリチウム濃度

 まだ濃度は低いのですが上昇傾向を示しています。この先が心配です

5.海岸付近の井戸からは過去最高のトリチウム
  以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
高濃度に汚染された地下水が見つかる福島第一原発海岸
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況

 図に示す様に法定限度を大きく超える汚染地下水が見つかっています。この中でNo1井戸のトリチウム濃度の1リットル当たり1,100ベクレルは過去最高です(12)。以下に推移を示します。
上昇し過去最高を記録したNo1-9井戸のトリチウム
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―8 No1-9井戸の放射性物質濃度

どんどん上昇しています。やがては福島の海に流れ出し汚すことになります。

6.サブドレン排水のトリチウム濃度は上昇中
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(13)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り(14)、13日より排水を開始しました(15)。以下にサブドレン排水のトリチウム濃度を示します。
上昇傾向を示すサブドレン排水のトリチウム
 ※(15)を集計
 図―9 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す通りこのところ上昇しています。
 サブドレン排水には海岸から汲み上げた汚染地下水も混じっています(16)。東京電力は1部はサブドレン排水に混ぜすタービン建屋に送っているとしてます(17)。海岸から汲み上げた汚染地下水はA,B,Cの3つの中継タンクに集められます。以下に位置を示します。
地下水ドレンの配管とタンク
※(18)にて作成
 図-10 地下水ドレンの井戸と一時保管用のタンク

ただし全てを送っているわけでなく中継タンクBの汚染地下水は殆どがサブドレン排水に混ぜられ福島の海に流されます(17)。以下に中継タンクBの放射性物質濃度を示します。
上昇する地下水ドレン中継タンクBのトリチウム
 ※(19)にて作成
 図―11 地下水ドレン中継タンクBの放射性物質濃度

 図に示す通り中継タンクBで上昇傾向を示しています。トリチウムについて見れば図―9に示すサブドレンと傾向が一致しています。これからも海岸からは排水基準を超えたトリチウムに汚染された地下水が汲み上げら、サブドレン排水に混ぜて流されることによって福島の海を汚し続けます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 もうすぐお正月、お雑煮を楽しみしている方もいると思います。福島のお雑煮では鶏肉を使うそうです(20)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―12 福島産鶏肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(12月3週)―外洋からストロンチウム90等の放射性物質―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(10)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(11)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(12)2016年12月22日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 592KB)
(13)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(16)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(17)(2)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(18)(2)中の「中継タンクの分析結果」
(19)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド・中継タンク水質分析」⇒「分析計画名称 地下水ドレンポンド揚水井通常水質分析(H28年度分)」⇒「分析結果 CSV 」
(20)福島風雑煮のレシピ・作り方 | 切り餅 【AJINOMOTO PARK】
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)平尼子店 | マルト - 店舗情報
  1. 2016/12/26(月) 19:44:09|
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「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」とNHK、避けられてるだけです。

 NHKが福島県の資料の引用として
 「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」
と報じていました(1)。福島のモモは差別されているのでなく避けられているだけす。福島のモモについて纏めると
 ①福島のモモの主要産地は福島県県地方である。
 ②福島県県北地方は除染が必要な土地が広く広がっている。
 ③福島県県北地方では事故後に葬式が増えた。
 ④福島のモモは6年連続でセシウム入り
 ⑤福島県の検査は他県と整合性がどれない。
 まとめれば福島のモモは汚染されて県北区域で主に栽培されており、そこで事故後に葬式が増えた。6年連続でセシウムが見つかっているが、福島県の検査には納得できないものがあるです。これでは福島のモモが避けられて当然であり、「差別」ではありません。
 NHKは12月24日に、福島県から避難された子供さんがいじめを受けていた問題で(1)、福島県が作成した、震災後、独自に作成した、福島への偏見などについて書かれた子どもの作文が載っている道徳用の教材を県内の学校に改めて配布するとともに、すでに全国に配った冊子を有効活用して福島県への理解や偏見の解消などに役立ててほしい考えですとの報道しています。この中で作文の引用として
 「「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」と書かれたものもあります。」
と報じていました(2)。
福島産を避ける行為を「偏見」と報じるNHK
 ※(2)を引用
 図―1 「偏見の解消」と報じるNHK

 そこで福島のモモについてもう一度レビューしたいと思います。

1.福島のモモの主産地は汚染が残る福島県県北地方
 以下に福島産モモの生産量を示します。
福島市、伊達市、桑折町、国見町で大部分を占める福島のモモの生産
 ※(3)を集計
 図―2 福島県の桃の市町村別生産量

 図に示す通り福島市、伊達市、桑折町、国見町で殆どを生産しています。ここは全て福島県県北地方に所属します(4)。以下に県北地方の位置を示します。
事故から5年9ヶ月過ぎて汚染が広がる福島県県北地方と相馬地方
 ※1 (5)のデータを(6)に示す手法で12月1日に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 ※3 県北地方の範囲は(4)、相馬地方の範囲は(8)による。
 図-3 福島県県北地方と相馬地方

 図に示し通り1部は今も避難地域になっており、その他の地域も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(9)地域が広がっています。福島のモモは汚染された地域で栽培されています。
 
2.福島県県北区域では事故後に葬式が増えた。
 以下に福島県県北地方の各年3月から10月の葬式(死者数)を示します。
事故後に増えたままの福島県県北地方の葬式
 ※1(10)を集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により死者・行方不明者を含み関連死を含まず。
 図―5 福島県県北地方の葬式(死者)数

 図に示すように事故後に増えています。事故前と事故後を比較すると
 事故前年(2010年3月~10月) 3,677人
 事故6年目(2016年3月~10月)3,655人
で、約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.03%で、偶然を主張するのは無理です(12)。なお全村が避難地域となっている飯舘村を除く相馬地方では葬式は増えていません。(=^・^=)なりに調べた福島県県北地方と相馬地方違いは県北地方では農水産業の生産額はそれ程には減っていませんが、相馬地方(飯舘村を除く)では40%程度まで減っています(12)。

3.福島のモモは6年連続でセシウム入り
 以下に福島のモモの検査結果を示します。
6 年連続でセシウム入りの福島産モモ
 ※1(13)を転載
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付けは収穫日
 図―6 モモのセシウム濃度

6年連続でセシウム入りです。放射線被ばくについては、「被ばく線量は実用可能な限り低くすべきある」との考えがあります(14)。消費者の立場にたって考えるならセシウム入りよりセシウム無のモモが良いに決まっています。福島のモモを避ける行為は「偏見」によるののでなく福島が「汚染」され、モモがセシウム入りかもしれないとゆう「科学的根拠」に基づくももです。「差別」ではなく「選択」です。

4.福島県の検査は他県と整合性がどれない。
 以下にスズキの今年9月以降の検査結果を示します。
宮城、茨城、千葉産からは見つかっても福島産スズキから見つからないセシウム
 ※1(15)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水は除く
 図―7 スズキの検査結果

 図に示すように宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっているのに福島産スズキからは見つかっていません。これで今年九月以降で36件連続で検出限界未満(ND)です(15)。
 海は繋がっており、汚染源のある福島が隣県より低いだのおかしな話です。厚生労働省の発表(16)を見ると福島産スズキを含め消費地の検査を除けば、福島産農水産物の検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(17)が実施しています。中立性に疑問があります。
 福島県の検査は福島県の検査は他県と整合性がどれない低くでる検査です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。福島のモモも当然ながら該当します。(=^・^=)は何か見えない力がマスメディアに加わっていると想像してしまいます。経産省の諮問機関である「東電委員会」が事故を起こした


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
まとめれば福島のモモは汚染されて県北区域で主に栽培されており、そこで事故後に葬式が増えた。6年連続でセシウムが見つかっているが、福島県の検査には納得できないものがあるです。これでは福島のモモが避けられて当然であり、「差別」ではありません。 福島産を避ける行為は「差別」でなく「選択」です。これを福島県、東京電力、安倍出戻り総理は「風評被害」と呼んでいますが、この方達は原発事故前は「原発は安全」と言っていました。安倍出戻り総理は「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」とまで言っていまあす(18)。そして福島の避難者のいじめ報道です(1)。さらにはこれを使いどう見ても「安全」とは言い切れない福島産を避ける行為を「偏見」とか「差別」とかのNHKの報道です。今年2月に福島県会津地方で女子高生がいじめで自殺しました(19)。こちらは全国的にはあまり報道される事はなかっと思います。福島から避難された方の「いじめ」が大々的に報道され、その後は福島産に対する「偏見」「差別」です。
 事故を起こした東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(20)について経産省の諮問機関である「東電委員会」(21)が再稼働を促す提言をまとめました(22)。このロジックを延長すれば原発は「安全」でありエネルギーの安定供給に必要であり(23)、これを拒否するのは「偏見」であり「原発いじめ」なんて倫理に発展しそうです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
 今日はクリスマスです。イチゴケーキを食べた方も多いと思います(2)。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(25)。福島県ではのイチゴ産地の福島県伊達市、福島市などの県北地方でいちご栽培がさかんです(26)。福島ではイチゴの収穫が始まりました(27)。福島のイチゴは「旬」だそうです(28)。福島県福島市のイチゴは、は美味しいようです(29)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(30)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)【避難者いじめ】つらい思いに寄り添う(12月16日) | 県内ニュース | 福島民報
(2)原発避難いじめ 教材再配布へ - NHK福島県のニュース
(3)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(4)県北地域の概要 - 福島県ホームページ
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(10)福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島リンゴ価格、3年連続で価格差拡大(10,11月、対全国平均)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です。
(14)低線量被曝問題 - Wikipedia
(15)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―茨城産ブリからセシウム、福島産は69件連続ND―
(16)報道発表資料 |厚生労働省
(17)農林水産部 - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 原発事故6年目も「福島産、食べて応援、あの世行」
(19)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島十大ニュース(2016)
(20)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(21)エネルギー・環境(METI/経済産業省)
(22)(21)東電改革提言
(23)めげ猫「タマ」の日記 NHKの柏崎刈羽再稼働プロパガンダ
(24)【12月24日付編集日記】クリスマスイチゴ:編集日記:福島民友新聞社 みんゆうNet
(25)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(26)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―総理に無検査イチゴを食べさせる福島県―
(27)クリスマスおいしく彩る イチゴ収穫本格化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)トピックス | JAふくしま未来
(29)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)イオン福島店
  1. 2016/12/25(日) 19:42:40|
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トラブルいっぱい福島原発(12月4週)―福島第二、4度目の「廃炉決議」―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、12月4週(12月18日から24日)もしっかりトラブルが起こっています。
トラブルマップ、12月4週
 図―1 福島第一トラブルマップ(12月4週)

①1号機原子炉格納容器ガス管理設備が止まる。
②ALPS止まる
③凍土壁水位差は縮小せず
④凍土壁液漏れ、一部区間で冷却不能に
⑤福島第一3号機、遮蔽すれども線量下がらず、核燃料取り出しは2018年4月以降
⑥2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査で2週連続トラブル
⑦福島第一のデブリ冷却装置、保全計画は未策定
⑧福島第二、4度目の「廃炉決議」

1.1号機原子炉格納容器ガス管理設備が止まる。
 福島第一の原子炉格納容器ガス管理設備は,原子炉格納容器内気体を抽気・ろ過等によって,外部への放射性物質漏れを抑えたり、再臨界の監視,水素濃度の監視をするために設けられた設備です(2)。
 12月18日午前0時27分頃、1号機原子炉格納容器ガス管理設備の水素・酸素計ラック(A系)で「水素・酸素計ラック(A)サンプル流量低」警報がでました。A系の水素・酸素計ラックサンプルポンプのガス流量が測定できなくなったそうです。こもため、ガス流量の調整等を試みたがたのですが復旧しませんでした(3)。12月19日サンプルポンプの交換したら正常に戻りました(4)。ガスを送るポンプが壊れてしまったようです。

2.ALPS止まる
 福島第一では日々汚染水が増え続けています。放置すると溢れるので、これを汲みあげ汚染水処理設備を通したあと汚染水タンクに保管しています。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(5)を集計
 図―2 増え続ける福島第一原発汚染水

東京電力の発表を(=^・^=)なりに集計すると約101万トンです。増える汚染水に合わせ汚染水タンクを作り続けなくてはならないのですが、タンクの増設が間に合わない場合は汚染水処理を止めることになります。汚染水処理の最終段は多核種除去設備(ALPS)です(6)。ALPSには多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備がありますが(3)、今週の運転状況をしめします。

 表―1 多核種除去設備等の運転状況
 ※1(3)(4)、(7)~(11)で作成
 ※2 APLSは多核種除去設備、増設は増設多核種除去設備、高性能は高性能多核種除去設備
 ※3 〇―運転中、×―停止
3日連続で止まったALPS

 表に示す通り12月20から22日まで、3日間運転が全て停止しました。

3.凍土壁水位差は縮小せず
  凍土壁は福島第一のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲い地下水の流れを阻止し、汚染水の増加を抑止しようとするものです(12)。その第一段階として3月31日より海側の凍土壁の凍結を開始しています(13)。現在、海洋への汚染水流出を抑える為にタービン建屋の海側に海側遮水壁等の「壁」を作り海への汚染水の流れを阻止する試みがなされています。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(12)を転載
 図―4 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁

 放置すると溢れてしまうので、地下ドレンピット、ウエルポイントあるいは、汲み上げ車両(パキュームカー)で汲み上げています。これらの汲みあげは「4m盤」からの汲みあげと総称されています(15)。汚染水の増加を抑えるには海岸部(4m盤)からの汲みあげ量を減らす必要があります。東京電力は減らす対策として「凍土壁」に期待を寄せています(13)。ただし原子力規制委員会の議論を聞いていると(14)、効果に疑問の声が大勢です。
 東京電力の会見を聞いていると(16)凍土壁は
 ①凍土壁では全てで0℃以下になっている。
 ②凍土壁の内と外で水位差がついている
ことを理由に「効果」があったとしています。おかしな主張です。流れる水は0℃ではこりません(17)。流量は水位差に依存します(18)。凍土壁の内と外で水位差がつけば、水が流れやすくなり凍土壁の遮水効果(水の流れを遮る効果)が出たといても差し引きゼロになる可能性があります。重要なのは凍土壁内の水位差と凍土壁の海側の外の水位差と海岸の水位差です。凍土壁内の水位差がなくれば凍土壁内の水の流が無くなったことになり、凍土壁内に外から地下水が流れ来なくなったことを意味します。凍土壁の海側の外の水位差と海岸の水位差がなくれば凍土壁側から海への流が無くなった事を意味します。凍土壁の効果は水位差が開くことで評価できず、水位差が無くなるか否かで評価すべきです。
 福島第一では観測井戸を掘り地下水位を監視してます(19)。そのうちGi-4、RW-30の配置を示します。
凍土壁内側の水位観測点位置
 ※(19)にて作成
 図―5 福島第一地下水位観測井戸の配置

 図に示す通りGi-4とRW-30は共に凍土壁の内側にあります。ただしGi-4は山側にRW-30は海側です。凍土壁に効果があればGi-4とRW-30の水位差が無くなり、同じ水位になっているはずです。以下に水位を示します。
開いたままの凍土壁内部の水位
 ※(19)にて作成
 図―6 Gi-4とRW-30の地下水位

 凍土壁内でも山側に位置するGi-4と海側のRW-30の水位差は開いたままでGi-4(山側)からRW-30(海側)の地下水の流は止まっていません。図―1に示すように流れた地下水は出口が無いので海側の凍土壁を突き破り海へ流れていくはすです。
 以下に凍土壁側と海岸部の平均水位を示します。
開いたままの凍土壁海側と海岸の水位
 ※(19)にて作成
 図―7 凍土壁側と海岸部の平均水位

 図に示す通り水位差はついたままです。凍土壁の海側から海岸部への汚染水の流れも止まっていません。結果として、海岸部から汲み上げる地下水の量もそれ程には変りません。以下に海岸部からの汲み上げ量の推移を示します。
3月末に比べあまり減っていない海岸からの地下水くみ上げ量
 ※(19)にて作成
 図―8 海岸部から汲み上げ量推移

以下に福島第一原発の降水量を示します。
3月と12月は比較的少なった福島第一の降水量
※(20)にて作成
 図―9 福島第一の降水量

図に示す通り今年3月と近々(12月)は少なくなっています。東京電力は海岸部の汲みあげが量が凍土壁凍結前は1日当たり192トンだったが最近は1日当たり155トンに減ったので効果があったと主張しています(19)。約二割減です。流量は水位差の平方根(√:数 a に対して、a = b2 を満たす b を a の平方根と言う(21))に比例します(18)。図―7を見ると凍土壁海側と海岸部の水位差は図―7から見ると3分2程度になっています(3月3日時点78ピクセル、近々52ピクセル)。√(2÷3)≒0.8なので汲み上げ量の減少量と同じ値になります。流量を半分にするには水位差を4分の1にしなくてなりません。図―7を見る限り最近は水位差は均衡してるようも見えるので、ここまで下げるのは困難です。凍土壁はあまり効果を発揮していないようです。12月26日に原子力規制員会の「特定原子力施設監視・評価検討会」が開催されます(22)。そこで詳細な評価がなされると思います。次週にでも記事にしたいと思います。

4.凍土壁液漏れ、一部区間で冷却不能に
 東京電力は12月22日に凍土壁の凍土遮水壁の配管の継ぎ目部分から冷却液(ブライン)が漏れているのが見つかったと発表しました。このため凍土壁の凍結が一部で止まったそうです(25)。以下に凍結が止まった場所を示します。
凍土壁の冷却停止部分とCo-16井戸の位置
 ※(19)(25)にて作成
 図―10 凍土壁凍結停止部分

 東京電力は冷却が止まっても、十分に冷えているので氷の壁が溶ける事はないと説明しています。以下に凍結が止まった近くの地下水位観測井戸のCo-16等に地下水位を示します。
高めに水位するCo-16井戸の地下水位
 ※(19)にて作成
 図―11 凍結停止近くの地下水位

 図に示すようにCo-16の地下水位は5m程度と高く、凍結停止部分にはそこそこの水圧がかかるはずです。このまま凍結が維持できるか心配です。以下に液漏れを越した配管部分を示します。
液漏れを起こした凍土壁の配管
 ※(25)を引用・加筆
 図―12 冷却液が漏れた配管部分

 会見(16)を聞いていたら見つけたのはパトロールの方でも凍土壁の工事関係者でもない下請けさんだそうです。東京電力のパトロール能力って大丈夫ですかね。この件は12月19日に分かったのですが、発表したのは3日後の22日でした。


5.福島第一3号機、遮蔽すれども線量下がらず、核燃料取り出しは2018年4月以降
 福島第一3号機では使用済み核燃料の取り出しに向け、遮蔽を実施しています(26)。遮蔽をしたのですが一部に放射線量の高い部分が残りました。
線量が高い部分が残る福島第一3号機の核燃料プールの上側
 ※(26)を引用加筆
 図―13 3号機核燃料プールの放射線量

 3号機の核燃料プールの燃料取り出しは、昨年6月に2018年3月までに開始すると発表されました(27)。報道によると2018年4月以降に連れ込むそうです(27)。報道によるとデブリ冷却設備等の重要設備の保全計画が作られていなかったそうです。

6.2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査で2週連続トラブル
 東京電力は2号機のデブリ取り出しの前段階として、2号機格納容器のX-6ペネと呼ばれる部分に、穴を明けそこから観察用ロボットを投入して中を観察しようとしています(29)。
格納容器穴あけロボット
 ※(29)を引用・加筆
 図―14 2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査用ロボット

 設置が終わった後で点検したら、起こらないと想定していた「空気漏れ」が見つかかった事は先週にお伝えしました。今週は12月19日に装置(隔離機構ユニット)をX-6ペネに取付けたところ、クランプの⼀つが動作しなかったそうです(29)。

7.福島第一のデブリ冷却装置、保全計画は未策定
 先々週の記事で福島第一で溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却が止まったことをお伝えしました(30)。報道によると福島第一原発1~3号機のデブリを冷却する装置や使用済み核燃料プールの一部配管など3つの重要設備で、東電が法律で義務付けられている保全計画を策定していなかったと発表したの重要設備についてメンテナンスを規定する「保全計画」が作らていなかったそうです(31)。
第二廃炉決議・福島第一廃炉設備の保全計画が無いと報じる福島民報
 ※(32)を12月22日に閲覧
 図―15 第二廃炉決議・福島第一廃炉設備の保全計画が無いと報じる福島民報

 デブリ冷却設備の配管は2011年の原発事故以降、一度も設備点検をしていなかったそうです。原子力規制庁も保全計画の未策定を見過ごしていたとの事です(31)。この設備の中には「ガス管理システム」も入っていますが(30)、1項で記載の通り確りトラぶっています。
 原子力規制庁によると、東電は3つの設備周辺の空間放射線量が高く作業員が容易に近づけず、計画を策定していなかったとしている。規制庁は福島第一原発の現状を踏まえ、直ちに保安規定違反とはしない方針だが、保全計画の策定も含め現状把握ができる体制を講じるよう東電に求めているとの事です(31)。
 事故から5年9ヶ月以上が過ぎましたが未だに放射線量が高くなかなか設備の点検ができないようです。

8.福島第二、4度目の「廃炉決議」
 福島第一、第二のトラブルに福島県も怒っているようです。福島県議は12月定例県議会で12月21日、最終本会議を開き、東京電力福島第二原発の全基廃炉を強く求める意見書を全会一致で可決しました。全基廃炉を迫る意見書の可決は4度目です。近く安倍出戻り総理や関係閣僚、衆参両院議長らに送付するそうです(33)。
 東京電力の幹部は福島復興本社の石崎芳行代表がインタビューで第二原発の廃炉について「第一原発廃炉の後方支援という役割がある。判断できない状況だ」との認識を示していますが(34)、県議会議長は「廃炉を検討していないかのよう感じられ大変遺憾だ。全基廃炉は県民の願い。しっかり取り組んでほしい」と要求したとの事です。
 

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 トラブル続きの福島原発では福島の皆様は不安だと思います。
 メリークリスマス。今日はクリスマスイブです。チキン料理を食べた方も多いと思います。福島県が力をいれている農畜産物に鶏肉(地鶏)があります。福島県の会津地方も産地の一つです(35)。福島県は福島産鶏肉は安全だと主張しています(36)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(37)を引用
 図―16 福島産鶏肉が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月3週)―東電社員様も甲状腺癌―
(2)2.8. 原子炉格納容器ガス管理設備 | 原子力規制委員会中の「2.8. 原子炉格納容器ガス管理設備【PDF:631KB】許可日:平成27年08月12日(水)
(3)2016年12月19日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(4)2016年12月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(5)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(6)原子炉の安定化|東京電力
(7)2016年12月18日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(8)2016年12月21日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(9)2016年12月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(10)2016年12月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(11)2016年12月24日福島第一原子力発電所の状況につい(日報)【午後3時現在】
(12)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(13)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(14)第47回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(15)(16)中の「資料3:陸側遮水壁(山側)の一部閉合[東京電力]【PDF:2MB】
(16)2016/12/22(木) 中長期ロードマップ進捗状況について
(17)0℃でも凍らない水
(18)水力発電所の出力と有効落差の関係
(19)2016年12月22日陸側遮水壁の状況(第二段階)(PDF 9.22MB)PDF
(20)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(21)平方根 - Wikipedia
(22)第49回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(23)中長期ロードマップ|東京電力
(24)(23)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2016年12月22日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第37回事務局会議)」
(25)(24)中の「【資料3-1】汚染水対策(25.2MB)
(26)(24)中の「【資料3-2】使用済燃料プール対策(19.4MB)
(27)(23)中の「2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)⇒(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB)
(28)<福島第1>3号機燃料取り出し 18年4月以降 | 河北新報オンラインニュース
(29)(24)中の「【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(4.05MB)
(30)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―デブリの冷却が止まる―
(31)保全計画は未策定 第一原発重要設備 | 県内ニュース | 福島民報
(32)福島民報
(33)第二原発廃炉強く要求 4度目意見書県議会が可決 東電、判断言及せず | 東日本大震災 | 福島民報
(34)第二原発を当面存続 東電石崎副社長 第一廃炉の後方支援に | 東日本大震災 | 福島民報
(35)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(36)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(37)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2016/12/24(土) 19:53:03|
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福島後始末費用27.4兆円―まだまだ増える―

 来年度の国の予算の骨子決まりました(1)。これにこれまで明らかになった費用を(=^・^=)なりに足しわせると28兆円になります。基本は(=^・^=)も払う電気代か税金で賄われる事になると思います。内訳は以下の通りです。
 ①廃炉・除染・中間貯蔵施設―21.9兆円
 ②2011年から16年の福島県予算膨張分―5兆4546億円(だだし除染費用を除く)
 ③2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
 合計 27兆3815億円

2017年度予算を報じる福島の地方紙・福島民友
 ※(2)を12月23日に閲覧
 図―1 2017年度予算の概要を報じる福島県の地方紙・福島民友

1.廃炉・除染・中間貯蔵施設
 これについては経産省が総額21.5兆円との試算を発表しています。ただ欄外に
「(※2) 別途、廃炉の研究開発に、平成28年度補正予算までの累計で0.2兆円がある。」
「(※6) 別途、東電の自己資金で除染を実施する0.2兆円分(原賠補償法に基づく補償金相当)がある。」
等の記述があり(3)、これを加えると21.9兆円です。
 マスコミ報道を見る限り、これでも過小見積もりとの報道はありますが(4)、過大見積もりとの報道を(=^・^=)は知りません。感覚的には21.9兆円でなく、21.9兆円以上です。

2.福島県の予算膨張分 5兆4546億円(だだし除染費用を除く) 
 以下に福島県の予算・決算(歳出)額を示します。
事故後に膨張した福島県の予算・決算額
 ※1 2009年から14年度は決算(歳出)額(5)
 ※2 2015・16年度は補正後の予算額、ただし16年度は12月補正まで(6)
 図-2 福島県の予算・決算額

 福島県の予算・決算を見ると福島原発事故前は8千億円台だったものが2兆円程度に水ぶくれしています。しかたがないことです。福島の台地は放射能に汚染された汚染物です。原発事故で破壊された生活環境を事故前以上にすることは急務です。福島県予算を見ると除染等の環境回復プロジェクトに2535億円の予算をつけていますが、それに次ぐのが人口減少・高齢化対策プロジェクトで2370億円です(7)。福島からは若い女性が逃げ出しています(8)。以下に20代前半の社会的増減を各年3月から10月の社会的増減を示します。
5年目より増えた6年目の20代前半女性の社会減
 ※(1)を集計
 図―3 福島県の20代前半の社会手的増減(各年3から10月)

原発事故後から6年連続で若い女性の福島脱出が続いています。放置すれば福島は大幅な人口減と凄まじい高齢化が襲います。これを阻止するのは急務です。

3.2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
 2018年度の国の予算が発表されました。報道によると福島県内に特化した事業費は約9000億円との事です。この中には消費者の福島離れ(風評被害)対策(10)、福島の被災(汚染)地の地域医療再生(11)、避難地域も汚染が酷い「帰宅困難区域」(12)の「除染」を含む復興拠点の整備が組み込まれています。原発事故からの復興がメインであり、事故がなければ不要な予算です。この中には中間貯施設1,876億円、除染関連2,855億円(合計4,731億円)が含まれていますが、これは1項とダブルので差し引くと4,269億円になります。

4.まとめ
 これまでに明らかになった福島原発の後始末費用を纏めると
 ①廃炉・除染・中間貯蔵施設―21.9兆円
 ②2011年から16年の福島県予算膨張分―5兆4546億円(だだし除染費用を除く)
 ③2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
 合計 27兆3815億円
です。ただ来年度で福島復興が終わるはずもなく、これからも福島復興予算はこれからも続きます。復興予算を財源確保の面でみると、残り3年の事業費は約4兆円と見込とのことです(13)。半分は福島に向けらるとすれば、総額で30兆円には行きそうです。これは(=^・^=)も払う電気代に上乗せ(14)か、税金で賄われます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 原発後始末費用等の問題を扱っている「東電委員会」(15)の提言をみると
「第二段階 信頼回復の上で柏崎刈羽原発再稼働 、 2基再稼働で年間 基再稼働で年間 0.1 兆円の効果→廃炉・賠償のための対応を確実なものにする」
なんて物があります(16)。柏崎刈羽原発の再稼働を明記しています。柏崎刈羽原子力発電所は事故を起こした東京電力の原子力発電所です(17)。安全だといって原子力発電を推進し、事故を起こし、今度は事故処理費用捻出のために原発の再稼働を提言してます。ばくちの負けをばくちで取り戻すみたいなものです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 明日はクリスマスイブです。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いと思います。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(19)。福島県最大のイチゴ産地の福島県伊達市(20)でもでもイチゴの収穫が始まりました(21)。福島・伊達のイチゴは「旬」だそうです(22)。福島県伊達市のイチゴは、とても甘くてちょっと酸っぱいそうです(23)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
 他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
※(25)を引用
 図―4 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)復興特会2兆6896億円 来年度予算案閣議決定 帰還支援に重点 | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(3)東京電力改革・1F問題委員会(第6回)‐配布資料(METI/経済産業省)中の「
(4)<福島第1>費用負担 国民納得できぬ枠組み | 河北新報オンラインニュース
(5)決算の概要 - 福島県ホームページ
(6)予算の概要 - 福島県ホームページ
(7)平成28年度当初予算の概要 - 福島県ホームページ中の「•平成28年度当初予算のポイント [PDF 121KB]
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島県の人口190万人割れ、若い女性の福島脱出の効果
(9)復興特会2兆6896億円 来年度予算案閣議決定 帰還支援に重点 | 県内ニュース | 福島民報
(10)県内農林水産業の風評対策 復興特別会計に新たに47億円計上 | 県内ニュース | 福島民報
(11)被災地の地域医療再生へ 復興特別会計に236億円 | 県内ニュース | 福島民報
(12)帰還困難区域(きかんこんなんくいき)とは - コトバンク
(13)帰還困難区域「再生元年」 復興拠点309億円、17年度予算案:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)エネルギー・環境(METI/経済産業省)
(15)"東京新聞:東電委提言 福島第一原発の処理21.5兆円は電気代で:経済(TOKYO Web)
(16)エネルギー・環境(METI/経済産業省)
(17)(16)中の「東電改革提言
(18)柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(19)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(20)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―総理に無検査イチゴを食べさせる福島県―
(21)クリスマスおいしく彩る イチゴ収穫本格化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
  1. 2016/12/23(金) 19:47:33|
  2. -
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福島リンゴ価格、3年連続で価格差拡大(10,11月、対全国平均)

 東京中央卸売市場の11月中の取引価格が発表になったとので(1)、10,11月の福島産リンゴの全国平均の価格差(福島産価格―全国平均価格)を見ると、1キログラム当たりで
 2013年 △73円安
 2014年 △74円安
 2015年 △88円安
 2016年 △97円安
で、3年連続で価格差が拡大しています。これは消費者の福島産に対する正しい理解が進んだ結果であり、当然の事です。
 リンゴの出荷量は年間約66万トンでミカンについで2位で、モモの約11万トンのおよそ6倍です(2)。この時期になるとミカンかリンゴかま迷うかたも多いとおもいます。福島県の果物出荷量を見ると
 モモ   27,100トン
 リンゴ  23,500トン 
 日本ナシ 18,300トン 
で、モモに次ぎ第二位ですが(3)、出荷量はそれ程には変らず果樹王国の福島(4)、にとっては大事な果物です。価格が気になります。以下に福島産リンゴの東京中央卸売市場への月別の出荷量を示します。
11月がピークの福島のリンゴ出荷
 ※1(1)を集計
 ※2 2008年から16年の平均、ただし16年は11月まで
 図―1 福島産リンゴの月平均の出荷量

図に示す通り10月から出荷が本格化し、11月が出荷のピークです。そこで10,11月の東京卸売市場でのリンゴ価格を調べてみました。
全国平均に比べ安値が続く福島の10,11月のリンゴ価格
 ※(1)を集計
 図―2 10,11月のリンゴの取引価格(東京中央卸売市場)

 図に示す通り福島産リンゴは事故前から、全国平均に比べ安く取引されていましたが、事故後は価格差が拡大しますます安くなっています。以下に全国平均との価格差(福島産―全国平均)を示します。
価格差が拡大する福島産リンゴ
 ※1(1)を集計
 ※2 各年10,11月の東京中央卸売市場
 ※3(福島産価格―全国平均価格)で計算
 図―3 福島産リンゴの全国平均との価格差

 図に示す通り、福島産リンゴの価格差は事故後に拡大しています。特に2014年から3年連続で拡大しています。以下に1キログラム当たりの価格を示します。
 2013年 △73円安(福島産191円、全国平均265円)
 2014年 △74円安(福島産180円、全国平均254円)
 2015年 △88円安(福島産195円、全国平均283円)
 2016年 △97円安(福島産226円、全国平均323円)
これは消費者が福島産について正しく理解するようになった結果であり当然の事です。
 以下に福島産リンゴの生産量を示します。
福島・伊達市で半分上を占める福島のリンゴ生産
 ※(5)を集計
 図―4 福島産リンゴの市町村別の生産量

 図に示す通り1位の福島市、2位の伊達市で福島産リンゴの半分以上を生産しています。共に福島県県北地方(福島市、二本松市、伊達市、本宮市、桑折町、国見町、川俣町)に属します。福島県県北地方は福島産果物の出荷額の77.3%を占めています(6)。福島は果樹王国といっても、福島県内どこでも果物が採れるのでなく県北地方が中心です。以下に福島県県北地方の位置を示します。
事故から5年9ヶ月過ぎて汚染が広がる福島県県北地方と相馬地方
 ※1 (6)のデータを(7)に示す手法で12月1日に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 県北地方の範囲は(6)、相馬地方の範囲は(9)による。
 図-5 福島県県北地方と相馬地方

 図に示し通り1部は今も避難地域になっており、その他の地域も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(10)地域が広がっています。福島産リンゴは汚染された地域で栽培されています。
 以下に福島県県北地方産リンゴの検査結果を示します。
6年連続でセシウムが見つかる福島産リンゴ
 ※1(11)を集計
 ※2 日付けは収穫日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す
 図―6 福島産リンゴの検査結果

 図に示す通り事故後6年間セシウム入りです。
 以下に福島県県北地方の農水業生産額を示します。
事故後も生産を維持した福島県県北地方の農水産業
 ※(12)を集計
 図―7 福島県県北地方の農水業生産額

 風評被害が叫ばれていますが(13)、福島県県北地方の農業生産額は2013年にはある程度回復し、それ程には落ち込んでいません。農業生産は事故後も確り続けられています。
 以下に福島県県北地方の各年3月から10月の葬式(死者数)を示します。
事故後に増えたままの福島県県北地方の葬式
 ※1(14)を集計
 ※2 震災犠牲者は(15)により死者・行方不明者を含み関連死を含まず。
 図―8 福島県県北地方の葬式(死者)数

 図に示すように事故後に増えています。事故前と事故後を比較すると
 事故前年(2010年3月~10月) 3,677人
 事故6年目(2016年3月~10月)3,655人
で、約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.03%で、偶然を主張するのは無理です。
 図-5に示す様に福島県相馬地方も一部が避難区域になっており、避難区域外も県北地方と同様にそこそこ汚染されています。以下に相馬地方の全村避難の飯舘村(8)を除く農水産業の生産額を示します。
事故後に激減した福島県相馬地方の農水産業生産額
 ※1(12)を集計
 ※2 全村避難の飯舘村(8)を除く
 図―9 福島県相馬地方(飯舘村を除く)の農水業生産額

 図に示す通り、農水産業を合わせて100億円程度ありましたが事故後は40億円程度に激減しています。
 以下に福島県相馬地方の各年3月から10月の葬式(死者数)を示します。
葬式が増えていない福島・相馬
 ※1(14)集計
 ※2 震災犠牲者は(15)により、死者・行方不明者を含み関連死を含まず
 ※3 飯舘村を含まず
 図―10 福島相馬地方(飯舘村を除く)の葬式数

図に示す通り、震災によって大変な犠牲者がでましたが、その後、葬式は増えていません。事故前と6年目の今年を比較すると
 事故前(2010年1-10月)1,162人
 6年目(2016年1-10月)1,143人
で、少し減っていますが統計的な差あるとまでは言えません。
 事故後の福島では県北地方も相馬地方もそこ汚染されました。それでも県北地方では農業を守り、6年連続で特産のリンゴ(4)はセシウム入りで、葬式が増えました。一方で、相馬地方は農水産業の生産額は激減しましたが、葬式は増えませんでした。このような事実があれば、福島産リンゴが換え控えられ価格が低迷するのは当然の事です。福島産リンゴと全国平均の価格差が拡大しているのは消費者の正しい理解が進んだ結果であり当然の事です。
 福島県県北地方の特産品にはリンゴの他にキュウリ(伊達市、二本松市)、モモ、日本ナシ(共に福島市、伊達市、伊達郡)(17)、イチゴ(伊達市、福島市)(18)があります。 
 9月、10月は福島産と群馬産が同時に市場に出て競合する時期です(19)。以下に各年9、10月の東京中央卸売市場のキュウリの平均取引価格を示します。
群馬・宮崎は値上がりしても値上がりしない福島産キュウリ
 ※(19)を集計
 図―11 各年9、10月のキュウリ平均取引価格(東京中央卸売市場)

 昨年までは群馬産と福島産の価格差それ程ありませんでしたが、今年(2016年)は価格差が開きました。
 モモの生産量は山梨が第一位、福島が二位です。7.8月が福島のモモのシーズンです(20)。7.8月のモモの取引価格を以下に示します。
原発事故後に拡大した福島産と山梨産のモモの価格差
 ※(20)を転載
 図―12 東京中央卸売市場のモモの取引価格

 福島産モモは事故前から山梨産より安く取引され市場の評価はそれ程には高くありませんでしが、事故後は価格差が拡大しています。
 福島のナシは8月から10月がシーズンで特に9月がピークです(21)。以下に8,9月のナシの平均価格の推移を示します。
原発事故後に全国平均との価格差が拡大した福島産ナシ
 ※1(21)を転載
 ※2 「全国」は全国平均
 図―13 ナシの東京中央卸売り市場取引価格(8,9月平均)

 図に示すように福島産ナシは事故前から、全国平均より安かったのですが事故後に価格差が拡大しています。
 各年3月のイチゴ価格を東京卸売市場の取引価格を示します。
2年連続して全国平均を下回った3月の福島産イチゴ価格
 ※(18)を集計
 図―14 各年2月のイチゴの取引価格(東京卸売市場)

 2014年にはいったんは全国平均を超えましたが2015、16年と全国平均を下回っています。
 リンゴと同様に福島県県北地方の特産品であるキュウリ、モモ、ナシ、イチゴの価格も低迷しています。これもまたリンゴと同様に消費者の正しい理解が進んだ結果であり当然の事です。
 以下に県北地方に葬式(死者数)の偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(21)よる。
有意差検定表
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 以下に福島産リンゴの11月の東京中央卸売市場への出荷量の推移を示します。
事故後に増えた福島産リンゴの東京中央卸売市場への出荷量
 ※(1)を集計
 図―15 福島産リンゴの東京中央卸売市場への出荷量(各年11月)

 図に示すように事故前は200トン台でした、事故後は300トン台に増えています。福島のリンゴは全国生産に占める割合はそれ程高くは事は本文の通りです。概ね地産地消をターゲットした生産だと思います。事故で福島で売れなくなったリンゴを県外の市場に出荷している気がします。
 もうすぐクリスマスです。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いともいます。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(22)。福島県相馬市ではイチゴの直売所がオープンしました(23)。福島はイチゴののシーズンに入りました。福島のイチゴは美味しいようです(24)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―16 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索果物⇒りんご類で検索
(2)出荷量の多い果物
(3)福島県の果物ランキング
(4)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(5)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(13)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(14)福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(17)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島のイチゴ価格は2年連続で全国平均以下、当然です。
(19)めげ猫「タマ」の日記 群馬は値上がり、福島変わらず9,10月のキュウリ価格(対前年)
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です。
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(22)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(23)赤く甘~くイチゴ育つ 相馬の和田観光苺組合 今季の直売開始 | 県内ニュース | 福島民報
(24)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(25)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(26)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2016/12/22(木) 19:51:02|
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