めげ猫「タマ」の日記
一寸気になったどうでもいい事を記事に
福島の葬式はトマト主産地で14%増、相馬は別(過去1年)
福島県はトマトのテレビCMを始めました(1)。そこで福島のトマトの産地の過去1年の葬式数を事故前と比較してみました。
事故前年(2009年7月~10年6月)3,768人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,277人
で、14%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら7千万分の1でした。一方で同じ福島でもキュウリの主産地でない福島県相馬地方(2)では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません。
福島を代表する野菜にトマトがあります。7月から10月が本格シーズンです(2)。これに合わせて福島県は福島産トマトのCMを流し出しました。
※(3)を引用
図―1 福島産トマトのCM
福島のキュウリの主要産地は郡山市、白河市、南会津町です(2)。以下に位置を示します。
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
※3 相馬地方は(7)による。
図-2 福島のトマト主要産地と相馬地方
図に示す通り福島のトマト産地は郡山市や白河市等で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(8)えています。福島のトマトは汚染された地域で栽培されています。それでも安倍出戻り総理は福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しています(9)。
安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に
万全を期している
ところである。」と言っています(10)。でもその後の事故報告書で
万全期していない
事が明らかになりました(11)(12)。 学校法人加計(かけ)学園の国会審議を見ていると平気で「嘘」つく方のようです(13)。福島だって同じだと思います。安倍出戻り総理が信用できないので、福島産トマトが安全か調べて見ることにしました。トマトの産地とそうでない所を比較し、トマトの産地とそうでない所で健康を示すパラメータに差がかければ安全であり、差があれば安全とは言えないとの結論です。
以下に福島のトマト産地(郡山市、白河市、南会津町)の各年7月から翌年6が月までの合計の葬式(死者数)の推移を示します。
※1(14)を集計
※2 震災・津波犠牲者は(15)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
図-3 トマト産地(郡山市、白河市、南会津町)の各年7月から翌年6月までの合計の葬式(死者数)の推移
図に示す通り、事故後に増加し
事故前年(2009年7月~10年6月)3,768人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,277人
で、14%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら7千万分の1でした。
トマトの主要産地ではない飯舘村を除く相馬地方では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません(14)。
。飯舘村は避難地域におり、今も大部分は村民は村外でに避難しているので(16)で除外しました。
福島のトマト産地は汚染されており、事故後に葬式が増えていますが、そうでは無い飯舘村を除く相馬地方は葬式は増えていません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(17)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産モモのCMも始まりました(1)。福島はモモの季節です。福島のモモは美味しいそうです(18)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(20)を引用
図―4 福島産モモが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
TOKIO城島、ブライドよりもふくしまプライド…ダジャレ連発の新CM発表会 : スポーツ報知
(2)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(3)
ふくしまプライド。
(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)
相馬地方広域市町村圏組合
(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(10)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(11)
日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(12)
国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(13)
<社説>「加計」閉会中審査 首相答弁も信用できぬ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(14)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)
平成29年6月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(17)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(18)
美味しいももをお届けします!~光センサーで選別~(伊達市) | ふくしま 新発売。
(19)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)
エコス/棚倉店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
スポンサーサイト
2017/07/31(月) 19:53:15
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
福島県飯舘村・避難指示解除3ヶ月、赤ちゃんは帰還せず
今年3月31日に避難指示が解除された福島県飯舘村(1)では4月~6月の3ヶ月間で12人の赤ちゃんが生まれました(2)、一人も帰還していません(4)。飯舘村の新米ママは村との決別を選んだようです。
福島県飯舘村は福島県北西部の山の中にある村です(1)。
※1(5)のデータを元に(6)に示す手法で7月1日に換算
※2 避難地域は(7)による。
図―1 福島県飯舘村
図に示す様に事故7年目の今も国が除染が必要などする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を大きく超えています。福島県飯舘村は原発事故で汚染されたままです。でも事故後ただちに村民が避難した訳ではありません。避難指示が出たのが事故から1ヶ月以上後の2011年4月22日(7)、避難が始まったのが2ヵ月以上後の同年5月15日、避難が概ね完了したのが3ヶ月以上後の同年6月22日です(1)。福島県飯舘村はいわば逃げ遅れた村です。以下に各年4月から1年間の赤ちゃん誕生数を住めします。
※(2)を集計
図―2 飯舘村の赤ちゃん誕生数
図に示すように事故後に女の子が多く生まれるようになりました。2011年4月から17年6月までの赤ちゃん誕生数を福島県の発表(2)から集計すると
男の子 135人
女の子 177人
です。偶然起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%(9)を下回る1.7%です。以下に偶然起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(10)による。
普通は男の子が多く生まれるので(11)、異常な事です。それでも安倍出戻り総理は「安全」だとして今年の3月31日に避難指示を解除しました(1)(7)。飯舘村村民の「村」離れが起こりそうです。以下に飯舘村村民の住居の形態を示します。
※(3)を集計
図―3 飯舘村村民の住居の形態割合
図に示す通り村外での持ち家等の村外での「自力手配」が増えて行き半分に達しています。これからも増えそうです。この方達は村に帰ることはないと追います。図―2に示す様に飯舘村では2011年4月の1年間で37人の赤ちゃんが生まれました。今年は小学校入学の年ですが、飯館村立の小学校に入学したのはたった2人です(12)。村は焦ったのでしょうか?同村の7月の広報(13)で来年4月から飯舘村立の小中学校では
・認定こども園、小学校・中学校の制服・運動着を、無料で提供
・認定こども園入園から中学校卒業まで(0歳ら15歳まで)教材費やPTA会費等は、すべて村が負担
・給食費は完全無料
・親の就業に関わらず夏休み等長期休業中も無料でお預かり(完全給食つき)
などの施策を発表しました。必死に知恵を絞った感じがします。特に夏休み中の給食提供はユニークです。新米ママさん達の歓心が引けたか興味があります。
図―2に示す様に避難指示解除後の3ヶ月で12人の赤ちゃんが生まれています。飯舘村は村内居住者の内訳を「帰還」「転入」「出生」等に区分して発表しています(4)。それによると生まれた飯舘村に住むことになった方は「0」です。
福島県飯舘村(1)では4月~6月の3ヶ月間で12人の赤ちゃんが生まれました(2)、一人も帰還していません(4)。飯舘村の新米ママは村との決別を選んだようです。このままでは村から子供がいなくなり、村を次世代に繋げなくなります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
安倍出戻り総理は答弁を混同していたそうです(13)。だとすると「福島は安全」との主張(14)も「混同」している可能性があります。これでは福島の皆様は不安だと思います。
今日、福島県田村市のスーパーで「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンが開かれました(15)。福島県田村市の夏の特産品にピーマンがあります。美味しいそうです(17)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県田村市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
※(17)を引用
図―4 福島産ピーマンが無い福島県田村市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県田村市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
飯舘村 - Wikipedia
(2)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)
平成29年7月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(4)(3)中の「
平成29年7月1日現在の村民の避難状況 [PDFファイル/61KB]
」
(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(10)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(11)
出生性比
(12)
広報いいたて 平成29年7月号 - 飯舘村ホームページ
(13)
民進蓮舫代表が答弁の矛盾追及 安倍首相「答弁混同はおわび」 | NHKニュース
(14)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン(20170711) - 福島県ホームページ
(15)
福島県JAたむら&田村市トップセールス/東京青果株式会社
(16)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
中の
やさい編 [PDFファイル/177KB]
(17)
ヨークベニマル/お店ガイド
2017/07/30(日) 19:53:55
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
福島の葬式はモモ産地で12%増、相馬は別(過去1年)
福島県はモモのテレビCMを始めました(1)。そこで福島のモモの産地の過去1年の葬式数を事故前と比較してみました。
事故前年(2009年7月~10年6月)3,909人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,368人
で、12%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら200万分の1でした。一方で同じ福島でもキュウリの主産地でない福島県相馬地方(2)では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません。
福島を代表する果物にモモがあります。7月から9月が本格シーズンです(2)。これに合わせて福島県は福島産モモのCMを流し出しました。
※(3)を引用
図―1 福島産モモのCM
以下に福島のモモの市町村別の生産量を示します。
※(4)を集計
図―2 福島のモモの市町村別生産量
図に示す通り福島全域で栽培されているのでなく、福島市、伊達市、桑折町、国見町に集中しています。以下に位置を示します。
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
※3 相馬地方は(8)による。
図-3 福島のモモ産地と相馬地方
図に示す通り福島のモモ産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(9)えています。福島のモモは汚染された地域で栽培されています。それでも安倍出戻り総理は福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しています(10)。
安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に
万全を期している
ところである。」と言っています(11)。でもその後の事故報告書で
万全期していない
事が明らかになりました(12)(13)。 学校法人加計(かけ)学園の国会審議を見ていると平気で「嘘」つく方のようです(14)。福島だって同じだと思います。安倍出戻り総理が信用できないので、福島産モモが安全か調べて見ることにしました。モモの産地とそうでない所を比較し、モモの産地とそうでない所で健康を示すパラメータに差がかければ安全であり、差があれば安全とは言えないとの結論です。
以下に福島のモモ産地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)の各年7月から翌年6が月までの合計の葬式(死者数)の推移を示します。
※1(15)を集計
※2 震災・津波犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
図-4 モモ産地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)の各年7月から翌年6月までの合計の葬式(死者数)の推移
図に示す通り、事故後に増加し
事故前年(2009年7月~10年6月)3,909人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,368人
で、12%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら200万分の1でした。
トマトの主要産地ではない飯舘村を除く相馬地方では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません(15)。
。飯舘村は避難地域におり、今も大部分は村民は村外でに避難しているので(17)で除外しました。
福島のトマト産地は汚染されており、事故後に葬式が増えていますが、そうでは無い飯舘村を除く相馬地方は葬式は増えていません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(18)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の皆様が安倍出戻り総理の言葉を信じ福島のモモを食べているのか、そうでないか興味があります。
福島がモモのシーズンであることは本文に記載の通りです。福島のモモ人々を魅了するそうです(19)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(20)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(21)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
TOKIO城島、ブライドよりもふくしまプライド…ダジャレ連発の新CM発表会 : スポーツ報知
(2)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(3)
ふくしまプライド。
(4)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年
中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)
相馬地方広域市町村圏組合
(9)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(11)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(12)
日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(13)
国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(14)
<社説>「加計」閉会中審査 首相答弁も信用できぬ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(15)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(17)
平成29年6月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(18)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(19)
シーズン到来!ふくしまといえば、モモ! | ふくしま 新発売。
(20)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(21)
安達店 | ベイシア
2017/07/29(土) 19:41:45
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:2
楢葉町2017年度第一4半期の在住者増は232人、うち新規転入者は147人、未来は原子力ムラ
楢葉町の発表(1)および福島県の発表(2)を集計すると2017年度第一4半期(2017年4月から6月)で
楢葉町在住楢葉町民 232人増
楢葉町の新規転入者 147人
で、増加した楢葉町在住楢葉町民の6割以上が新規転入者です。新規転入者の多くは原子力関係者なので、楢葉町の未来は原子力関係者が多数を占める原子力ムラです。
楢葉町は福島県の沿岸部(浜通り)に立地する町で、町内には福島第二原発が立地し、直ぐ北側(概ね20km以下)には福島第一原発があり、原子力施設が多く立地する町です。原発事故によって全町が避難しました(3)。
※1(4)のデータを元に(5)に示す手法で7月1日に換算
※2 避難地域は(6)による。
※3 ◎は30(Bq/kg)のストロンチウムに汚染されたクロダイが見つかったところ。
図―1 福島県楢葉町
図に示す通り事故7年目の今年も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を殆どの地域で超えており、汚染されたままです。同町では高濃度の全ベータに汚染された「物体」がいくつも見つかったり(8)、1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90に汚染されたクロダイも見つかっています(9)(10)。それでも安全とされ2015年9月に避難指示が解除されました。これで事故前から楢葉町に暮らしていた方だけでなく、住居させ確保できれば誰もが住むことができるようになりました。楢葉町は楢葉町在住楢葉町民の人数発表しています(1)(11)。以下に推移を示します。
※(1)(11)にて作成
図―2 楢葉町在住楢葉町町民
2017年度第一4半期(4月から6月)には232人増えました。この中には帰還者だけでなく新しく楢葉町に移り住んだ方も含まれます。以下に楢葉町の転入者数の推移を示します。
※(2)を集計
図―3 楢葉町新規転入者数
今年3月から急増しています。2017年度第一4半期(4月から6月)には147人の新規転入者がありました。これは増加した楢葉町在住楢葉町民の6割以上です。図に示すように楢葉町の新規転入者は男性が多くなっています。
東京電力柏崎刈羽原子力発電所には42名の新入社員が配属されたそうです(7)。以下に集合写真を示します。
※(12)を引用
図―4 東京電力柏崎刈羽原子力発電所に配属された新入社員
図に示すように殆どが男性です。原子力施設では男性が多く働いています。楢葉町の転入者に男性が大事、原子力施設が多くあると事を考慮すれば転入者の多くは原子力関係者です。楢葉町には原子力関係者が集まりつつあります。
一方で、事故前から住んでいた住民の帰還は進まないようです。以下に楢葉町の赤ちゃん誕生数を示します。
※(2)を集計
図―5 楢葉町の赤ちゃん誕生数
過去5年間(2012年7月以降)数字を集計すると265人(男の子123人、女の子142人)です。この方達はいま0~4歳の乳幼児になっています。以下に年齢別人数を示します。
※(1)を集計
図―6 楢葉町在住者の年齢別人数
楢葉町に戻ったのは全体の2割以下の51人です。子供達は戻っていません。
楢葉町の未来は原子力関係者が多数を占める原子力ムラです。
楢葉町の町議会選挙が7月27日に告示されたのですが、立候補者が定数12人に満たない11人しかいなかったとのことです(13)。
※(14)を引用
図―7 楢葉町町議会選挙で定数割れを報じる福島の地方紙・福島民友
楢葉町の皆さんの町への関心はうすれつつあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
原子力関係者の悲願は福島復興でなく原子力産業の復興だと思います。楢葉町で原子力関係者が多数を占めれば、楢葉町の町政は原子力産業の意のままです。福島第二の再稼働もあるかも知れません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する農産物にトマトがあります(13)。今、福島産トマトのテレビCMが流れています(14)。福島はトマトの季節です。福島県白河市は福島の主要なトマト産地の一つです。同市辺りのトマトは引き締まってコクのあるそうです(15)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県白河市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(17)を引用
図―7 福島産トマトが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(2)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)
楢葉町 - Wikipedia
(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島・楢葉町から高濃度の汚染が疑われる物体が見つかる。8個目
(9)
2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(10)
めげ猫「タマ」の日記 福島産クロダイから30(Bq/kg)のストロンチウム90
(11)
避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(12)
柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
中の「
2017年5月号(PDF 3.8MB)
」
(13)
楢葉町議選 定数割れ無投票 | 県内ニュース | 福島民報
(14)
福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(15)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)
TOKIO城島、ブライドよりもふくしまプライド…ダジャレ連発の新CM発表会 : スポーツ報知
(17)
特産品 - しらかわ | JA夢みなみ
(18)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)
チラシ - ホーム
2017/07/28(金) 19:44:20
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
福島の葬式はキュウリ主産地で9%増、相馬は別(過去1年)
福島県はキュウリのテレビCMを始めました(1)。そこで福島のキュウリの産地の過去1年の葬式数を事故前と比較してみました。
事故前年(2009年7月~10年6月)2,294人
近々1年(2016年7月~17年6月)2,501人
で、9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.3%でした。一方で同じ福島でもキュウリの主産地でない福島県相馬地方(2)では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません。
福島を代表する野菜にキュウリがあります。7月から9月が本格シーズンです(2)。これに合わせて福島県は福島産キュウリのCMを流し出しました(1)。
※(3)を引用
図―1 福島産キュウリのCM
福島のキュウリの主要産地は伊達市、二本松市、須賀川市です(2)。以下に位置を示します。
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
※3 相馬地方は(7)による。
図-2 福島のキュウリ主要産地と相馬地方
図に示す通り福島のキュウリ産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(8)えています。福島のキュウリは汚染された地域で栽培されています。それでも安倍出戻り総理は福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しています(9)。
安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に
万全を期している
ところである。」と言っています(10)。でもその後の事故報告書で
万全期していない
事が明らかになりました(11)(12)。 学校法人加計(かけ)学園の国会審議を見ていると平気で「嘘」つく方のようです(13)。福島だって同じだと思います。安倍出戻り総理が信用できないので、福島産キュウリが安全か調べて見ることにしました。キュウリの産地とそうでない所を比較し、キュウリの産地とそうでない所で健康を示すパラメータに差がかければ安全であり、差があれば安全とは言えないとの結論です。
以下に福島のキュウリ産地(伊達市、二本松市、須賀川市)の各年7月から翌年6が月までの合計の葬式(死者数)の推移を示します。
※1(14)を集計
※2 震災・津波犠牲者は(15)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
図-3 キュウリ産地(伊達市、二本松市、須賀川市)の各年7月から翌年6月までの合計の葬式(死者数)の推移
図に示す通り、事故後に増加し
事故前年(2009年7月~10年6月)2,294人
近々1年(2016年7月~17年6月)2,501人
で、9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.3%でした。以下にキュウリの主要産地ではない飯舘村を除く福島県相馬地方の葬式数を示します。
※1(14)を集計
※2 震災・津波犠牲者は(15)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
図-4 相馬地方(飯舘村を除く)の葬式(死者)数
飯舘村を除く相馬地方では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません。
飯舘村は避難地域におり、今も大部分は村民は村外でに避難しているので(16)で除外しました。
福島のキュウリの産地は汚染されており事故後に葬式が増えていますが、そうでは無い飯舘村を除く相馬地方は葬式は増えていません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(17)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島がキュウリのシーズンであり、福島県二本松市がキュウリの主要産地であることは本文に記載の通りです。同市辺りのキュウリはあざやかな色とみずみずしい食感特徴だそうです(18)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
※(20)を引用
図―5 福島産キュウリが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
TOKIO城島、ブライドよりもふくしまプライド…ダジャレ連発の新CM発表会 : スポーツ報知
(2)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(3)
ふくしまプライド。
(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)
相馬地方広域市町村圏組合
(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(10)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(11)
日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(12)
国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(13)
<社説>「加計」閉会中審査 首相答弁も信用できぬ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(14)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)
平成29年6月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(17)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(18)
特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(19)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)
安達店 | ベイシア
2017/07/27(木) 19:44:19
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
事故7年目は女の子しか生まれない避難指示解除の福島県葛尾村(2017年6月末時点)
避難指示が昨年6月に解除された福島県葛尾村(1)の事故7年目(2017年3~6月)月の中に生まれた赤ちゃんは3人ともが女の子です。福島県の発表(2)を集計すると福島原発事故後に生まれた赤ちゃんを集計すると
男の子 21人
女の子 47人
で、女の子が圧倒的に多く生まれています。このような確率を計算したら0.2%まので、偶然とは言えません。普通は男の子が多く生まれる(3)ので異常な事態です。
福島原発事故後に福島では二種類の避難区域が設定されました。一つは福島第一原発20km圏内の警戒区域と原発事故後しばらくして放射線量が高い事が判明し、指定された計画的避難区域です。警戒区域は福島原発事故翌日の2011年3月12日に設定されましたが、計画的避難区域が設定されたのは原発事故から1ヶ月以上も後の2011年4月22日です(4)。旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(4)による
図-1 旧計画的避難区域
図に示す通り、葛尾村は村のほぼ全域が計画的避難区域でした。原発事故から5年以上が経過した今でもほぼ全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を大きく超えています。それでも安倍出戻り内閣は「安全」であるとして昨年(2016年)6月に避難指示を解除しいました(1)。本当に安全なのか心配です。
福島県が2016年12月中の人口動態を発表したので(2)、赤ちゃん誕生数を調べてみました。
以下に各年3月から1年間の葛尾村の赤ちゃん誕生数を示します。
※1(2)を集計
※2 事故7年目(2017年3月~)は6月末までの集計
図―2 各年3月から1年間の葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す通り事故後の女こ子が多く生まれるようになり、事故7年目(2017年3~6月)に生まれた赤ちゃんは2人ともが女の子です。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。原発事故(2011年3月)以降の赤ちゃん誕生数を集計すると
男の子 21人
女の子 47人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.2%なので偶然とは言えません。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村)
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(8)。
このような事は葛尾村だけではありません。図-1に示す様に飯舘村と川俣町に設定された避難区域も葛尾村同様に計画的避難区域です(4)。以下に各年3月からの葛尾村・飯舘村・川俣町の3町村合計の赤ちゃん誕生数を示します。
※1(2)を集計
※2 事故7年目(2017年3月~)は6月末までの集計
図―3 各年3月から1年間の葛尾村・飯舘村・川俣町の3町村合計の赤ちゃん誕生数
図に示す様にこちらも事故後に女の子が多く生まれるようになりました。
以下に葛尾村・飯舘村・川俣町の原発事故以降から先月末(2011年3月~17年6月)までの赤ちゃん誕生数を示します。
※(2)を集計
図―4 3町村の原発事故以降から先月末(2011年3月~17年6月)までの赤ちゃん誕生数
図に示す通り葛尾村だけでなく飯舘村や川俣町でも女の子が多く生まれています。葛尾村を含め3町村を合計すると
男の子 343人
女の子 451人
で女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.013%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(3町村)
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(8)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
※(9)を転載
図―5 葛尾村で苗植えをした福島県の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。福島県県民健康管理調査によれば、37.6%の方が放射線は「次世代への(遺伝的)影響の可能性が高い」と回答しています(10)。 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマスが見つかりました(11)。
福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(12)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(13)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(14)。赤ちゃんの男女比について本文にある通りです。福島では原発事故後に懐妊してであろう2012年、13年の赤ちゃんの自然死産が増えています(15)。
福島の皆様の遺伝的影響を心配する声(10)に答えるためでしょうか?福島で遺伝子の異常の有無を調べる福島ゲノム計画が2012年提唱されました。計画でな2013年度から調査を開始し、本年度(2017年度)に終える計画でした(16)。計画が提唱されて5年になりますが、進められているようなニュースを(=^・^=)は知りません。いつの間にかうやむやになった感じです。学校法人加計(かけ)学園の問題を見ていると安倍出戻り総理は不都合な事は認めたがらないようです(17)。学校法人加計(かけ)学園の問題だけでなく、福島も同じだと思います。この6年の福島を見ていると同じ事が繰り返されている気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する果物にモモがあります(18)。。福島県伊達市では「ふくしまのもも」の出発式が行われたそうです(19)。福島はモモの季節です。
※(20)を引用
図―6 「ふくしまのもも」の出発式を報じる福島民友
福島県伊達市産のモモは美味しいそうです(21)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(22)。でも福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(23)を引用
図―7 福島産モモが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
葛尾村の避難指示解除について - 葛尾村ホームページ
(2)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)
出生性比
(4)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(9)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―基準超のコシアブラが流通、これで今年度は12件目―
(10)
第27回「県民健康調査」検討委員会及び第7回「甲状腺検査評価部会」 の資料について(平成29年6月5日開催) - 福島県ホームページ
中の「
資料4-3 平成27年度 県民健康調査「こころの健康度・生活習慣の関する調査」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(12)
放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(13)
隔世遺伝 - Wikipedia
(14)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(16)
(新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福島ゲノム調査)
結果報告書 [PDFファイル/931KB]」
(17)
加計学園に関するトピックス:朝日新聞デジタル
(18)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(19)
「モモ」全国発送始まる ゆうパック伊達で出発式 | 県内ニュース | 福島民報
(20)
福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(21)
美味しいももをお届けします!~光センサーで選別~(伊達市) | ふくしま 新発売。
(22)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)
ヨークベニマル/お店ガイド
2017/07/26(水) 19:46:04
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月4週)―宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND―
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。7月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数791件
②平均は、1キログラム当たり1.5ベクレル、最大53ベクレル(福島県産干しぜんまい)。
今週のデータを解析すると
・宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND
・福島のモモのCMが始まる。最大産地は検査されていません。
・福島県柳津町産干しゼンマイから過去最高のセシウム
等の特徴が読み取れ、基準超は無いものの福島産を安全と言い切るのは無理なようです。
1.宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND
宮城県産クロダイからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下にクロダイの検査結果を示します。
※1(1)の内詳細検査分を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―1 クロダイの検査結果
図に示すように宮城以外にも茨城産クロダイからそこそこセシウムが見つかっていますが、福島産は全数で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島だけでが全数検出限界未満(ND)などおかしな話です。東京電力も20km圏内ですが福島産クロダイの検査結果を発表すています。1キログラム当たり50.2ベクレルです。こちらのクロダイは同じく30ベクレルのストロンチウム90も見つかっています(9)(10)。福島県が検査したクロダイだけ低い値が出ています。クロダイ等の福島産農水産物を検査しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業センター(10)です。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島のモモのCMが始まる。最大産地は検査されていません。
福島を代表する果物にモモがあります(11)。以下に福島のモモの生産量を示します。
※(12)を集計
図―2 福島県の桃の市町村別生産量
図に示す様に福島県福島市が最大産地です。以下に福島県福島市の位置を示します。
※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(15)による
※3 モモの検査状況は(1)および(16)による。
※4 会津地方は(17)による。
※5 「モモ」マーク1個で検査1回
図-3 汚染されている最大産地の福島市の検査結果が無い福島産モモ
図に示すように福島産モモの最大産地の福島市は国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(18)地域が広がっています。そして福島市を中心とする福島盆地(19)の葬式数は事故後に増加し
事故前 (2009年6月から10年5月)3,909人
近々1年(2016年6月から17年5月)4,350人
で、11%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.0001%です。偶然を言うには無理があります。
一方で福島盆地に比べてれば汚染が増しな会津地方の葬式(死者数)は
事故前 (2009年6月から10年5月)4,007人
近々1年(2016年6月から17年5月)4,172人
で(4)、少し増えていますが統計的な差があるとまでは言えません。
今日(7月25日)から福島産モモのテレビCMが始まります(20)。福島はモモのシーズンです。汚染されていて葬式が増えた場所で栽培される福島産モモは確り検査して欲しいと思います。図―3に福島県の検査状況を示しましすが、最大産地で汚染が酷い福島市の検査結果がありません。それでも福島県は福島産モモの安全を検査で確認したと主張しています(21)。福島産は汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。なお、福島市を活動範囲とする農協の自主検査結果にもモモはありません(22)。
3.福島県柳津町産干しゼンマイから過去最高のセシウム
福島県柳津町産干しゼンマイから1キログラム当たり53ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(23)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)をしめす。
図―4 過去最高を記録した福島県柳津町産干しゼンマイのセシウム
図に示す通り過去最高です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
・事故7年目も過去最高を記録する福島産
福島の皆様は不安だと思います。
モモは福島を代表する果物であり今がシーズン、しかも福島県は福島産モモは「安全」と主張しているのは本文の通りです。加えて言うなら福島のモモは福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されているそうです(24)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(25)を引用
図―5 福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「福島産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省
(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1043報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―宮城、茨城、千葉産カナガシラからセシウム、福島産は179件全数ND―
(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:6,750KB)
中のNo2052、2082
(8)
2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島産クロダイから30(Bq/kg)のストロンチウム90
(10)
農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(12)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年
中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(13)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(14)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(15)
区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
を「果物⇒モモ」で7月25日に検索
(17)
会津 - Wikipedia
(18)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)
福島盆地 - Wikipedia
(20)
県産農産物の魅力発信 東京で新CM発表会 知事、「TOKIO」の城島さんが安全性PR | 東日本大震災 | 福島民報
(21)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)
農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(23)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:651KB)
のNo334
(24)
フルーツを食す - 福島市
(25)
アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
テーマ:
どうでもいい報告
- ジャンル:
日記
2017/07/25(火) 19:41:04
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
福島のブロッコリー価格は回復せず。
福島のブロッコリーの出荷のピークは6月です。6月中の価格を調べたら
2010年6月(事故前)
全国平均 305円
福島産 303円
でしたが、今年(2017年6月)
全国平均 409円
福島産 345円
です。事故前は福島産と全国平均に大きな差はありませんでしたが、事故7年目の今年も価格差は解消しません。
福島は事故によって汚染されました。以下に福島の春野菜の一つであるブロッコリー(1)の検査結果(福島産)を示します。
※1(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)
※3 日付けは収穫日
図―1 福島産ブロッコリーの検査結果
図―1に示す様に福島産ブロッコリーから事故直後は1キログラム当たり1万ベクレルを超えるようなセシウムが見つかりました。低下したのですがその後もしつこくセシウムが見つかり続けています。
以下に福島産ブロッコリーの東京中央卸売市場への月別の出荷量を示します。
※1(3)を集計
※2 2008年から17年の平均、ただし7月以降は16年まで
図―2 福島産ブロッコリーの東京中央卸売市場への月別
図に示すように6月がピークです。価格が気になります。
※(3)を集計
図―3 ブロッコリーの取引価格
図に示すように事故前は全国平均と福島産には大きな差はありませんが、事故後は大きく開き
2010年6月(事故前)
全国平均 305円
福島産 303円
でしたが、今年(2017年6月)
全国平均 409円
福島産 345円
と、今年(2017年)も解消しませんでした。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
消費者の福島産離れを「風評被害」と安倍出戻り総理は呼んでいます(4)。この人やお友達には色々と疑惑が持ちあがており(5)、ある世論調査によれば61%の方がこの人を「信用できない」としています(6)。だったらこの人の福島産は「安全」との主張は信用されないと思います。少なくとも福島の皆様なはそのように考えていると思います。
福島を代表する果物にモモがあります(7)。今月25日からテレビCMも流れます(8)。福島はモモのシーズンです。福島のモモは福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されているそうです(9)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(10)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(11)を引用
図―4 福島産モモが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(2)
報道発表資料 |厚生労働省
(3)
東京都中央卸売市場-統計情報検索
を「大分類⇒野菜、中分類⇒葉茎菜類、小分類⇒ブロッコリー」で検索
(4)
安倍首相:「風評被害払拭を応援」 福島の牧場で激励 - 毎日新聞
(5)
社説|防衛相の日報隠蔽問題/「お友達内閣」の限界見えた | 河北新報オンラインニュース
(6)
安倍首相を「信用できない」61% 朝日新聞世論調査:朝日新聞デジタル
(7)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(8)
県産農産物の魅力発信 東京で新CM発表会 知事、「TOKIO」の城島さんが安全性PR | 県内ニュース | 福島民報
(9)
フルーツを食す - 福島市
(10)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(11)
安達店 | ベイシア
2017/07/24(月) 19:44:36
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
NHKの嘘放送、福島第一デブリ調査、ロボットが上を向いて撮影、実はカメラを上に向けて撮影
7月21日に福島第一3号機原子炉圧力容器下部の調査が行われました(1)。NHKはその様子を21時台の番組で扱っていました。同番組で圧力容器の下に潜り込ませたロボットが上を向いて撮影したように報じていましたが、実際は横からカメラだけをやや上に向けて撮影した映像でした。NHKは嘘をニュースとして流します。
福島第一では事故によって核燃料が溶け落ちデブリなっているとされています。
※(3)を引用
図―1 福島第一3号機
デブリを調査するために原子炉圧力容器の下部に水中ロボットを潜らせての調査がおこなわれました(1)。
※(4)を7月22日に閲覧
図―2 福島第一3号機の内部調査を報じる福島県の地方紙・福島民報
この様子をNHKは7月21日の21時台の番組で扱っていました。NHKはロボットが真上を向いているCG画像を報じ、ロボットが上を向いて下から格納容器下部を撮影しているように報じていました。
※ NHKの7月21日21時台の番組をキャプチャ―
図―3 ロボットが上を向いて撮影したとするNHK
そして東京電力が7月19日に発表した原子炉圧力容器下部の画像(5)を報じました。
※ NHKの7月21日21時台の番組をキャプチャ―
図―4 NHKが報じた原子炉圧力容器下部
以下に調査に使われたロボットの外観を示します。
※(6)に(7)を参考に加筆
図―5 3号機の調査に使用されたロボット
図に示しように前方にカメラがあり上下に回転する機構がついています(7)(8)。東京電力の会見によれば(9)、ロボット本体の傾きをPITCH(ピッチ)、カメラの角度をTILT(チルト)と表現しているそうです。以下に東京電力が発表した写真を示します。
※(5)を引用
図―6 3号機格納容器下部
図に示すように
PITCH -009
TILT 093
になっています。ロボットは上を向いているどころか下に9度向いていました。そしてカメラが上に93度向いており、ロボット全体を上に向けたのではなくカメラを上に向けて撮影したのもです。
NHKは7月21日発表の画像として以下の画像を放送しています。
※ NHKの7月21日21時台の番組をキャプチャ―
図―6 圧力容器の下の部分の様子
以下に東京電力の発表画像を以下に示します。
※(1)を引用
図―7 ペデスタル(圧力容器を支える壁)付近の映像
こちらは
PITCH 005
TILT -053
になっています。ロボットはほぼ水平でカメラが斜め下を向き、ロボットの上の方では無くロボットの斜め下を撮影しています。
NHKの報道ではロボット全体を上に向け原子炉圧力容器の下部を撮影したようになっていますが、少なくとも7月19日、21日の調査ではロボットは水平を保ちカメラを上下させて撮影しています。NHKは「嘘」を放送しました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
NHKがどのような意図でこのような「嘘」を報じたかは分かりませんが、事実をそのまま報道する気が無いのは明らかです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する果物にモモがあります(10)。今年もTOKIOによる福島産モモのCMの発表会が行われました(11)。
※(12)を引用
図―8 福島のモモのCMを報じる福島の地方紙・福島民友
福島はモモのシーズンです。福島のモモは福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されているそうです(13)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(14)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(15)を引用
図―9 福島産モモが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
2017年7月21日3号機 PCV内部調査進捗(21日調査速報)(PDF 283KB)
(2)
中長期ロードマップ|東京電力
中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年6月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第43回事務局会議)」
(3)(2)中の「
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(18.4MB)
」
(4)
福島民報
(5)
2017年7月19日3号機PCV内部調査進捗(19日調査速報)(PDF 342KB)
(6)
東京電力|東京電力グループサイト
(7)(2)中の「
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(4.83MB)
(8)
東芝、福島第一原発3号機の水中調査ロボット「ミニマンボウ」を公開 - 日経テクノロジーオンライン
(9)
2017/7/22(土) 3号機原子炉格納容器内部調査に関する記者会見(22日調査速報)
(10)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(11)
県産農産物の魅力発信 東京で新CM発表会 知事、「TOKIO」の城島さんが安全性PR | 県内ニュース | 福島民報
(12)
福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(13)
フルーツを食す - 福島市
(14)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(15)
ヨークベニマル/お店ガイド
2017/07/23(日) 19:42:14
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:0
住宅支援打ち切り3ヵ月、新潟の自主避難者は戻らず。当然です。
福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への住宅支援が3月31日に打ち切られました(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
5月末 1,172人(借り上げ等121人、自力手配1,050人、公営住宅等 1)(5)
多くの方が多く方が住宅支援を打ち切り3ヵ月経ても福島に戻ることはありません。事故7目になりましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
福島は原発事故によって酷く汚染されました。
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(8)による
図-1 原発事故7年目も汚染されたままの福島
図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。事故7年目も福島は汚染されたままです。
多くの方が福島県外に避難しています。
※(11)を集計
図―2 福島からの県外避難者数
図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(11)、今も6割近い35,661人の方が県外に避難しています(12)。
福島では原発事故後に若い女性の脱出が続いています。事故から7年目になっても解消しません。
※(13)を集計
図―3 2017年1-5月の福島県の社会的増減
若い女性が去っていけばママになる人もいなくなり、赤ちゃんが生まれなくなります。福島は男と老人だけでになってしまいます(13)。
子供の避難傾向をみると自主避難と避難地域からの避難では大きく異なります。以下に推移を示します。
※1(14)を集計
※2 全域は避難指示が全域で出され町村(双葉郡および飯舘村)
※3 一部は避難指示が一部で出された市町(南相馬市、田村市、川俣町)
※4 無しは避難指示が出されなった市町村
※5 避難指示には緊急時避難準備区域を含み、特定避難勧奨地点を含まず。
図-4 福島から県外へ避難した子供さんの人数
2017年4月1日時点の福島の子供の避難者は
全体 18,910人中福島県外が8,624人
全域が避難指示対象になった(双葉郡および飯舘村)。
9,950人中福島県外が2,744人
一部が避難指示対象になった(田村市、南相馬市、川俣町)
4,068人中福島県外が1,130人
一切避難指示対象になってない(自主避難対象)。
4,892人中福島県外が4,750人
です(15)。
福島県の少子高齢化対策には子供避難の大部分が県外避難の自主避難者に圧力を加え帰還させるのが有効な対策です。そんな訳でしょうか?3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(1)。でも図―1に示す様に福島は汚染されたままです。
新潟県への避難者数は2,801人で東京、埼玉、茨城についで4位です(12)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(16)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(17)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(18)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
※1(3)にて作成
※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
図―5 福島から新潟市に避難された方の居住形態
福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
5月末 1,172人(借り上げ等121人、自力手配1,050人、公営住宅等 1)(5)
で、多く方が住宅支援を打ち切り3ヵ月経ても福島に戻ることなく借り上げ等から自力手配(多分、自分でアパートを借りる)に移行しています。図―1に示すように福島は汚染されたままです。当然のことです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
(=^・^=)の住む街に福島から来て頂いた皆様へ。
皆様は(=^・^=)の住む街には無くてはならない大切な隣人です。そして福島の汚染は解消されていません。福島に残らざるを得なかった多くの方も不安が消えていません。
福島を代表する果物にモモがあります(19)。福島の農業者さん達が「夕市」を開きモモの直売をしました(20)。福島はモモのシーズンです。福島のモモは福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されているそうです(21)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(23)を引用
図―6 福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
東京新聞:住宅支援は「命の問題」 福島県、きょう打ち切り 自主避難者なおSOS:社会(TOKYO Web)
(2)
中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)
新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の
平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)(3)中の
平成29年6月30日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 90 キロバイト)
(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)
県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(11)(10)中の「
県外への避難状況の推移 [PDFファイル/203KB] (29.7.3更新)
」
(12)(10)中の「
・県外への避難状況 [PDFファイル/112KB](29.7.3更新)
」
(13)
福島県の推計人口(平成29年6月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(14)
東日本大震災に係る子どもの避難者数調べ - 福島県ホームページ
(15)(14)中の
•平成29年4月1日現在 [PDFファイル/243KB]
(16)
新潟県 - Wikipedia
(17)
発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(18)
柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(19)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)
トピックス | JAふくしま未来
(21)
フルーツを食す - 福島市
(22)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)
アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
続きを読む
2017/07/22(土) 19:42:53
|
-
|
トラックバック:0
|
コメント:4
次のページ
プロフィール
Author:mekenekotama
FC2ブログへようこそ!
最新記事
日本原電、発電「0」で1兆4千億の電気代 (06/09)
新型コロナ・定点当たりの報告数から全体数を推計する (06/08)
食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月6日発表)―福島産純海産魚は1,561件連続ND、隣県からはセシウム― (06/07)
住民の減少する川俣町山木屋、太鼓公演も効果なし (06/06)
福島は果物の季節、食べて大丈夫? (06/05)
最新コメント
:福島のいらない物、1回-山木屋中学校 (05/23)
きのこ:福島県知事、3期目の課題 (11/08)
mekenekotama:進まない子供のワクチン接種 (07/02)
きなこ:進まない子供のワクチン接種 (07/01)
mekenekotama:子供が戻りそうも無い大熊町 (06/29)
スチール・ゴンザレス:子供が戻りそうも無い大熊町 (06/28)
mekenekotama:楢葉町、居住者減、ももクロのコンサートも効果なし (06/18)
最新トラックバック
ぱふぅ家のホームページ:柏崎刈羽原子力発電所サービスホールで原発の仕組みを学ぶ (04/07)
Coolに過ごそう:Feedly拾い読みWatch (01/03)
アフガン・イラク・北朝鮮と日本:これでは何の為の新幹線か分からない (03/19)
ケノーベル エージェント:ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/06 08:43) (01/06)
ケノーベル エージェント:ケノーベルからリンクのご案内(2015/01/05 08:42) (01/05)
月別アーカイブ
2023/06 (9)
2023/05 (33)
2023/04 (30)
2023/03 (30)
2023/02 (27)
2023/01 (31)
2022/12 (30)
2022/11 (30)
2022/10 (31)
2022/09 (29)
2022/08 (31)
2022/07 (31)
2022/06 (30)
2022/05 (30)
2022/04 (30)
2022/03 (31)
2022/02 (28)
2022/01 (30)
2021/12 (30)
2021/11 (30)
2021/10 (31)
2021/09 (30)
2021/08 (31)
2021/07 (30)
2021/06 (30)
2021/05 (31)
2021/04 (30)
2021/03 (31)
2021/02 (28)
2021/01 (30)
2020/12 (31)
2020/11 (30)
2020/10 (30)
2020/09 (29)
2020/08 (31)
2020/07 (29)
2020/06 (29)
2020/05 (29)
2020/04 (25)
2020/03 (31)
2020/02 (29)
2020/01 (32)
2019/12 (31)
2019/11 (30)
2019/10 (31)
2019/09 (30)
2019/08 (31)
2019/07 (31)
2019/06 (31)
2019/05 (32)
2019/04 (30)
2019/03 (31)
2019/02 (28)
2019/01 (30)
2018/12 (30)
2018/11 (30)
2018/10 (31)
2018/09 (30)
2018/08 (31)
2018/07 (31)
2018/06 (30)
2018/05 (27)
2018/04 (31)
2018/03 (31)
2018/02 (28)
2018/01 (31)
2017/12 (31)
2017/11 (30)
2017/10 (31)
2017/09 (30)
2017/08 (32)
2017/07 (30)
2017/06 (32)
2017/05 (32)
2017/04 (17)
2017/03 (19)
2017/02 (29)
2017/01 (31)
2016/12 (31)
2016/11 (31)
2016/10 (33)
2016/09 (31)
2016/08 (31)
2016/07 (32)
2016/06 (30)
2016/05 (33)
2016/04 (30)
2016/03 (31)
2016/02 (29)
2016/01 (31)
2015/12 (32)
2015/11 (29)
2015/10 (33)
2015/09 (30)
2015/08 (31)
2015/07 (31)
2015/06 (31)
2015/05 (31)
2015/04 (30)
2015/03 (31)
2015/02 (28)
2015/01 (30)
2014/12 (31)
2014/11 (30)
2014/10 (31)
2014/09 (31)
2014/08 (32)
2014/07 (32)
2014/06 (29)
2014/05 (31)
2014/04 (32)
2014/03 (31)
2014/02 (27)
2014/01 (30)
2013/12 (31)
2013/11 (30)
2013/10 (31)
2013/09 (31)
2013/08 (32)
2013/07 (31)
2013/06 (30)
2013/05 (33)
2013/04 (30)
2013/03 (31)
2013/02 (28)
2013/01 (31)
2012/12 (31)
2012/11 (30)
2012/10 (31)
2012/09 (30)
2012/08 (30)
2012/07 (30)
2012/06 (30)
2012/05 (31)
2012/04 (31)
2012/03 (30)
2012/02 (28)
2012/01 (23)
2011/12 (23)
2011/11 (24)
2011/10 (22)
2011/09 (15)
2011/08 (18)
2011/07 (13)
2011/06 (12)
2011/05 (17)
2011/04 (4)
カテゴリ
- (4288)
検索フォーム
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
リンク
私のHPでーす。見てね(メルアドあり)
管理画面
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム
この人とブロともになる
QRコード