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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

楢葉町2017年4-12月は在住者は695人増、新規転入者は283人、未来は原子力ムラ?

 楢葉町の発表(1)および福島県の発表(2)を集計すると2017年度第一4半期(2017年4月から6月)で
  楢葉町在住楢葉町民 695人増
  楢葉町の新規転入者 283人
で、増加した楢葉町在住楢葉町民の4割以上が新規転入者です。新規転入者の多くは原子力関係者なので、楢葉町の未来は多くの原子力関係者が暮らす原子力ムラになりそうです。
 楢葉町は福島県の沿岸部(浜通り)に立地する町で、町内には福島第二原発が立地し、直ぐ北側(概ね20km以下)には福島第一原発があり、原子力施設が多く立地する町です。原発事故によって全町が避難しました(3)。
汚染されたままの福島県楢葉町
 ※1(4)のデータを元に(5)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 避難地域は(6)による。
 図―1 福島県楢葉町

 図に示す通り事故8年目の今年も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を殆どの地域で超えており、汚染されたままです。同町では高濃度の全ベータに汚染された「物体」がいくつも見つかったり(8)、1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90に汚染されたクロダイも見つかっています(9)(10)。それでも「安全」とされ安倍出戻り内閣は2015年9月に避難指示が解除されました(6)。
楢葉町在住楢葉町民数
※(1)にて作成
 図―2 楢葉町在住楢葉町町民

 2017年4~12月の間に695人増えました。この中には帰還者だけでなく新しく楢葉町に移り住んだ方も含まれます。以下に楢葉町の転入者数の推移を示します。
2015年9月以降に男性を中心に増えた楢葉町転入者
 ※(2)を集計
 図―3 楢葉町新規転入者数

 今年3月から急増しています。2017年4~12月の間に283人の新規転入者がありました。これは増加した楢葉町在住楢葉町民の4割以上です。図に示すように楢葉町の新規転入者は男性が多くなっています。
 福島第一では女性従業員は小数です(11)。原子力施設では男性が多く働いています。楢葉町の転入者に男性が大多数で、原子力施設が多くあると事を考慮すれば転入者の多くは原子力関係者です。楢葉町には原子力関係者が集まりつつあります。
 一方で、事故前から住んでいた住民の帰還は進まないようです。以下に楢葉町の赤ちゃん誕生数を示します。
過去5年で255人の赤ちゃんが生まれた福島県楢葉町
 ※(2)を集計
 図―4 楢葉町の赤ちゃん誕生数

 過去5年間(2013年1月以降)数字を集計すると255人(男の子122人、女の子133人)です。この方達はいま0~4歳の乳幼児になっています。以下に年齢別人数を示します。
低年齢者が少ない楢葉町町内在住者
※(1)を集計
 図―5 楢葉町在住者の年齢別人数

 楢葉町に戻ったのは全体の4分の1以下の62人です。子供達は戻っていません。
 楢葉町の未来は多くの原子力関係者が暮らす原子力ムラになりそうです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 楢葉町から避難された皆さんには放射能に対する不安が残っていると思います。この不安は福島の皆様も同じと思います。
 福島はイチゴ栽培が盛んだそうです(12)。福島県相馬市では「今」イチゴ狩りが楽しめます(13)。同市はイチゴの季節です。同市のイチゴは甘くておいしいそうです(14)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(15)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
※(16)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(2)福島県の推計人口(平成30年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)楢葉町 - Wikipedia
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(6)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島・楢葉町から高濃度の汚染が疑われる物体が見つかる。8個目
(9)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島産クロダイから30(Bq/kg)のストロンチウム90
(11)「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(12)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(12)和田観光苺組合 – 和田観光苺組合でイチゴ狩り
(13)「甘くておいしい」 イチゴ狩りに笑顔、相馬の観光いちご園開園:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(15)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
(16)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2018/01/31(水) 20:02:17|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月5週)―千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月5週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数705件中15件の基準超え(全体の2.1%)
  ②平均は、1キログラム当たり24ベクレル、最大5,200ベクレル(福島県産イノシシ)。
事故8年目も見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年1月5週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

 危険なセシウム汚染食品が福島、宮城で見つかっています。今週のデータを解析すると
 ・千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND
 ・福島・会津産雪下キャベツが出回る。検査結果はありません。
 ・福島・会津産カルガモから1,300(Bq/kg)のセシウム、過去最高
等の特徴が読み取れ、福島産は「安全」とは言えません。

1.千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND
 千葉県産マグロ(ビンナガ、キハダ)からセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が身になります。以下にマグロ類(8)の検査結果を示します。
宮城、茨城、千葉産からは見つかっても福島産からは6年間も見つからないマグロのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 マグロ類は(8)による。
 ※4 日付けは検査日
 図―2 マグロの検査結果 

 図に示すり、千葉産だけでなく宮城産や茨城産からも見つかっていますが、福島産マグロからは6年間も見つかっていません。隣県やその先の茨城産、千葉産や宮城産からは見つかっているのに汚染源がある福島産からは見つからないとはおかしな話です。マグロ等の福島産農水産物の出荷前検査は、厚生労働省の発表(1)を見ると福島県農業総合センターが実施しています。ここは福島県農林水産部に属しており(9)、中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。

2.福島・会津産雪下キャベツが出回る。検査結果はありません
  雪下キャベツは雪の下で熟成させることでできる、より甘いキャベツです(10)。甘味が増しているので、組成は普通のキャベツとは違います。キャベツとは別に検査しないと「安全」とは言えません。
 福島県内のスーパーのチラシに福島・会津産の雪下キャベツが掲載されていました。
福島・会津産の雪下キャベツを掲載した福島県内のスーパーのチラシ
 ※(11)を引用
 図-3 福島・会津産の雪下キャベツが掲載されている福島県内のスーパーのチラシ
 
 福島・会津産の雪下キャベツは市場に出回っているようです。検査結果が気になります。以下に福島・会津産キャベツの検査件数を示します。
冬の検査無い福島・会津産キャベツ
 ※1(1)(12)を集計
 ※2 会津は(13)による
 図-4 福島・会津産雪下キャベツの検査件数

 図に示すように「冬」の検査がありません。雪下キャベツは検査されないまま市場に出ています。それでも福島県は
 「安全な農林水産物を提供するため、福島県がモニタリング検査を実施」
と主張しています(14)。
 福島産は検査されていなくても検査で安全とされています。

3.福島・会津産カルガモから1,300(Bq/kg)のセシウム、過去最高
 福島県会津に属する会津美里町(13)産のカルガモから1キログラム当たり1,300ベクレルのセシウムが見つかったとは発表ありました(15)。以下に推移を示します。
急に上昇した福島・会津産カルガモのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 会津は(13)による
 ※4 日付けは捕獲日
 図―5 福島・会津産カルガモの検査結果

 図に示す通り突然に上昇し、過去最高を記録しました。これまでの最高は図に示す様に1キログラム当たり20ベクレルですので一気に65倍の上昇です。
 福島産はセシウム濃度が急上昇することがあります。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が急上昇する事がある福島産
これでは不安なので(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではありません。
 福島はイチゴ栽培が盛んだそうです(16)。福島県会津若松市では「今」イチゴ狩りが楽しめます(17)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはゆっくりと肥大し赤く、身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(18)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1069報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―茨城産アンコウからセシウム、福島産は366件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:8,684KB)No3366、3367」
(8)マグロ - Wikipedia
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)下キャベツ 北海道・富良野の雪の下で美味しさじっくり蓄えてあなたにお届け【お取り寄せ・通販】 - 感動野菜産直農家 寺坂農園
(11)イオン福島店
(12)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(13)会津 - Wikipedia
(14)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(15)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:730KB) 中のNo303」
(16)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(17)フルーツランド北会津
(18)いちご | JA会津よつば
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2018/01/30(火) 19:43:14|
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農業が盛んな二本松市の2017年の葬式は15%増、そうでもない相馬・南相馬は別

 福島県の発表(1)を見ると福島県二本松市の農業生産額は約47億円で福島県3位です。上位2市が人口3規模の市にたいし、二本松市は人口6万に満たないしなので(2)農業が盛んな市です。福島県の発表(2)から葬式数を集計したら
 2010年1年間 674人
 2017年1年間 774人
で15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.9%でした。相馬・南相馬市の合計の農業生産額は約21億円で、農業はそれ程には盛んではありません。葬式数を集計したら
 2010年1年間 1,300人
 2017年1年間 1,306人
で殆ど増えていません。
 事故によって5重の壁(3)が機能を失い福島第一の内部に閉じ込めておくべき「放射能」が福島各地に「うつり」福島を汚染しました。
事故8年目も汚染が続く福島
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で1月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 福島県二本松市・相馬市・南相馬市

 図に示す通り事故8年目になりましたが、未だに国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(7)。この7年間、福島は汚染されたままです。それでも安倍出戻り総理や東京電力は福島産は「安全」と主張しています(8)(9)。でもこの方達は事故前は「福島原発」は「安全」だと主張していました。
 安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と言っています(10)。でもその後の事故報告書で万全期していない事が明らかになりました(11)(12)。事故前も東京電力も原子力は「安全」と言っていました(13)。
福島産米のPRすつ東京電力
  ※(9)を引用
 図―2 福島産の「安全」を主張する東京電力

 彼らの言葉を信じて良いか分かりません。そこで同じ福島で農業が盛んなところとそうでない所を比較し、「安全」か調べて見ることにしました。差が無ければ「安全」、差がでれば「安全」とは言えません。
 福島県各市の2014年農業生産額を示します。
福島県3位の二本松市の農業生産額、下位の相馬、南相馬市の農業生産額
 ※(1)を集計
 図―3 福島県各市の農業生産額(2014年)

 図に示す通り福島県二本松市の農業生産額は3位の約47億円です。上位2市(郡山市・福島市)が人口30万人規模の市に対し二本松市は人口6万に満たない小さな市です。同市は福島県のなかで農業が盛んな市です。 以下に二本松市の各年の葬式の推移を示します。
事故後に葬式が増えた福島県二本松市
 ※1(1)を集計
 ※2 震災・津波犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
 図-4 二本松市の各年(通年)の葬式(死者数)の推移

 図に示す通り事故があった2011年に急増し、その水準を維持しています。数値を記載すると
 2010年1年間 674人
 2017年1年間 774人
で15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.9%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
有意差検定表

 図-1に示す様に旧避難地域を挟んで反対側(東側)に相馬市・南相馬市があります。図-3に示しすように農業生産額は二本松市に比べ小額です。2市合わせて21億円で二本松市の半分以下です。人口は合わせて9万人弱なので、農業は盛んではありません。福島県には13市がありますが、農業生産額は相馬市が11位(したがら3番目)、南相馬市が最下位です(1)。
 以下に相馬・南相馬市の各年・合計の葬式の推移を示します。
事故後に葬式が増えなかった福島県相馬市・南相馬市
 ※1(1)を集計
 ※2 震災・津波犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
 図-5 相馬・南相馬市の各年・合計の葬式(死者数)の推移

 数値を記載すると
 2010年1年間 1,300人
 2017年1年間 1,306人
で殆ど増えていません。
 福島では農業が盛んな二本松市では増えていますが、そうではない相馬・南相馬市では増えていません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 このような記事を書くと「高齢化」の影響のみとの声を聴きます。図-4と5の比較において、二本松市は増えていますが、相馬・南相馬市は増えていません。二本松市は高齢化が進むのに、相馬・南相馬市はすすまなになどあり得ない話です。図-4に示す様に二本松市の葬式は2011年に突然に増えて、その後は800人弱で推移しています。「高齢化」のみの影響なら2010年から11年に急に高齢化が進み、その後は全く進まなくなったことになります。おかしな話です。
 このようなデータを見ると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島を代表する冬野菜にニラがあります(16)。出荷の最盛期を迎えました(17)。福島はニラの季節です。福島のニラは美味しいそうです(18)。福島県は福島産ニラは「安全」と主張しています(19)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。
 他県産はあっても福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―6 福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(2)福島県の推計人口(平成30年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)安全を考えた5重の壁-安全対策-原子力発電(基礎編)-電気なんでも調査隊-キッズ・ミュージアム-四国電力-
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)平成29年7月6日 日EU共同記者会見 | 平成29年 | 総理の演説・記者会見など | 記者会見 | 首相官邸ホームページ
(9)福島県産米のおいしさをお伝えする特別販売会
(10)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(11)政府事故調査報告書
(12)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(13)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(14)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(17)トピックス | JA夢みなみ
(18)負げねぇど!新地ニラ部会!(新地町) | ふくしま 新発売。
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/173KB]
(20)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
  1. 2018/01/29(月) 19:44:20|
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福島甲状腺、罹患率に地域差

 1月26日に第9回甲状腺検査評価部会が開かれました(1)。そこで福島を4地域に分けての2順目検査の集計結果が発表になりました(2)。このなかで13市町村と13市町村以外の中通りを比較すると
 13市町村       検査 34,558人中 悪性ないし悪性疑い者数17人 割合0.049%
 13市町村以外の中通り 検査207,165人中 悪性ないし悪性疑い者数39人 割合0.026%
で割合に倍近い差がありました。このような事が偶然に起こる確率を偶然に起こる確率を計算したら、統計的差がるとされる5%(3)を下回る3%でした。
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺がんの多発が見つかりました(4)。これを受けて福島でも事故当時18歳以下だった子供を対象にした甲状せん検査が実施されています(5)。当初の想定は100万人当たり2,3人です(6)。これまでの発表(8)(9)(10)を集計すると累積で
 約30万人の検査で193人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました。1万人当たりにして6人です。当初の想定に比べ比べ極めて高い割合です。以下に推移を示します。
どんどん増える福島の小児甲状腺患者
 ※(11)を集計
 図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌

 これについて福島原発事故の為とも(12)、そうでないとも主張があります(13)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(14)。 
 甲状腺がんはヨウ素131の被ばくによって生じる物とされていますが(15)、ヨウ素131は半減期(量が半分になるまでの時間)が8日と短く(16)、その影響を後から調査するのが困難とされているようです。以下に事故直後から継続して放射線量が測定されている6地点(福島市、白河市、会津若松市、南会津町、南相馬市、いわき市平)の事故後から2012年3月末までの放射線量の推移を示します。
事故直後は急に下がりその後は下がらなくなった福島県の放射線量
 ※(17)を引用
 図―2 福島県6地点の放射線量

 図に示す様に事故直後は急激に下がり、その後は下がり方が緩慢になっています。事故直後はヨウ素131等の半減期が日単位で比較的短い(直ぐに無くなる)放射性物質からに放射線が主流で、事故から1年以上を経過すればセシウム134や137等の半減期が年単位(1年では無くらなない)放射性物からの放射線が主流をしめます。事故1年後と事故直後の放射線量に関係性がみられれば、半減期の短いヨウ素131の影響の相対的な大小をその後の放射線量で評価できます。以下に事故直後の2011年3月17日と事故1年後の2012年3月11日の放射線量の相関を示します。
事故直後と1年後で高い相関がある放射線量
 ※(17)を集計
 図―3 2011年3月17日と2012年3月11日の放射線量の相関

 図に示す様に綺麗に直線に並んでいます。ヨウ素131の半減期は短いので事故直後影響しますが、事故から1年も経てば影響は無くなります。事故直後と1年後の放射線量に高い相関があることは、ヨウ素131の影響はセシウム等の影響で評価できることを意味します。絶対的な評価は困難でも放射性セシウムの影響が強い場所や火とではヨウ素131の影響が強かったと言えますし、弱い場所ではヨウ素131の影響が低いと言えます。セシウムの影響の強弱と甲状腺がんの発生状況を比較すれば影響を把握できます。
 放射線の身体的影響には、早期効果と晩発効果の二つに分けられます。早期効果は、一度に大量の放射線を被曝した後数週間以内に現れてくる障害です。晩発効果は、被曝後しばらく症状の現れない潜伏期間があるものをいいます。発癌も晩発効果に含まれます(18)。甲状腺癌も直ぐに現れる訳ではありません。以下にチェルノブイリでの甲状腺がんの発症率の推移を示します。
1990年位から増えたチェルノブイリの甲状腺癌
 ※1(4)にて作成
 ※2 年齢は発症時の年齢
 ※3 チェルノブイリ原発事故は1986年(19)
 図―4 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率

図に示す通りチェルノブイリ原発事故では事故の4年目以降から急な増加が見られます。
 福島県の甲状腺検査は2011~13年度に開始された1順目(先行検査)(10)、2014、15年度開始の2順目(本格調査1回目)(8)、2017、17年度開始ないし開始予定の3順目(本格調査2回目)(9)まで実施されます。甲状腺検査は1次検査と詳細な2次検査に分かれています。2次検査が完了して検査が終わったことになります。以下に2次検査完了者÷現時点(1月26日)までの発表で集計した2次検査完了率を示します。
2013年度にほぼ終わった1順目検査、2014年から確定結果が出した2順目検査
 ※1(11)を集計
 ※2 2次検査完了者÷現時点(1月26日)での最新の発表での2次検査対象者
 図―5 2次検査完了率

 図に示すように1順目の検査では図―4との比較においてチェルノブイリでは発祥が増加する以前の事故後4年以内の2014年3月末に概ね終わっています。2順目の検査は同じくチェルノブイリでは増加がみられた4年目以降に確定しています。チェルノブイリの例を習うなら1順目の検査に比べ、2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果が出ます。
 以上の議論を纏めれば、
 ①ヨウ素131の影響を絶対値として評価できなくとも、その後のセシウム等の影響で相対的な評価が可能である。
 ②チェルノブイリの例の習えば事故3年以内にほぼ終わった1順目の検査に比べ、4年目以降に結果が確定した2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果でる。
になります。2順目以降の検査でセシウム汚染が酷い場所や人とそうでない場所や人を比較すれば事故の影響が分かりそうな気がします。
 福島県の放射線リスクアドバイザーの高村昇氏は
 「県民健康調査で行われている『甲状腺検査』のうち先行検査で甲状腺がんあるいはその疑いと診断された方の発症頻度を地域別に比較したところ、避難区域等の13市町村(田村市や伊達市、川俣町含む)で10万人当たり33.5人、中通りで38.4人、浜通り(避難区域以外のいわき市、相馬市、新地町)で43.0人、会津地方で35.6人と甲状腺がんの頻度はほぼ同じであり、少なくとも事故当時に東京電力福島第一原発の近くにいらっしゃった方に甲状腺がんが多いということはありません。」
との寄稿文を福島県地方紙の福島民報に寄せています(20)。 以下に当該分における地域分けを記載します。
中通りに比べ汚染が酷い13市町村
 ※1(21)のデータを元に(22)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 避難地域等の13市町村は避難勧奨地点が設定された伊達市および緊急時避難準備区域のみの広野町を含む(23)
 ※3 福島県の区域分けは(24)による。
 ※4 浜通り、中通りは13市町村以外
 ※5 中通り中の数字は2順目検査開始年次、なお13市町村は2014年、浜通り会津は2015年(8)。
 図―6 福島民報での甲状腺の区域分け

 1月26日に第9回甲状腺検査評価部会が開かれました(1)。そこで福島を4地域に分けての2順目検査の集計結果が発表になりました(2)。「悪性ないし悪性疑い者数」を「罹患者」、「悪性ないし悪性疑いの割合」を罹患率とすると
 13市町村       検査 34,558人中 罹患者17人 罹患率0,049%
 13市町村以外の中通り 検査207.165人中 罹患者39人 罹患率0.026%
 13市町村以外の浜通り 検査 72,871人中 罹患者10人 罹患率0.020%
 会津          検査 51,766人中 罹患者 5人 罹患率0.016%
 合計(福島県全体)   検査381,256人中 罹患者71人 罹患率0.026%
で、地域によって大きな差があります。これについて
「地域別の発見数については、年齢、性別、検査間隔、年齢階級別一次検査受診率、二次検査受診率など、様々な因子が影響している可能性があるため、今後、解析方法を詳細に議論した上での評価が必要と考えられる。」
と主張し(2)、これが事故影響を証明する物ではないとしています。
 そして罹患率だけでなく種々のパラメータに差があるとしています(2)。甲状腺検査は1次検査、2次検査、細胞診の順で実施されます(25)。この中で地域ごとに最も大きな差があったのが最終の細胞診受診率です。以下に記載します。
 13市町村       2次検査受診  293人中 細胞診受診 38人 受診率13.0%
 13市町村以外の中通り 2次検査受診  967人中 細胞診受診127人 受診率13.1%
 13市町村以外の浜通り 2次検査受診  340人中 細胞診受診 31人 受診率 9.1%
 会津          2次検査受診  188人中 細胞診受診 10人 受診率 5.1%
 合計(福島県全体)   2次検査受診1,788人中 細胞診受診206人 受診率11.5%
でした。細胞診受診率に大きな差があります。特に13市町村と会津で大きな差があります。これについては2つの解釈が可能だと思います。
 ①図―6に示すように13市町村に比べれば会津の汚染はかなりマシです。放射線影響は出にくく、細胞診が必要な方の割合が少なくなった。
 ②会津の汚染が少ないので、会津の方は放射線影響をあまり心配しておらず、細胞診よりも経過観察を選ぶ方が多く、結果として細胞診受診率が下がった。
です。第9回甲状腺検査評価部会の議論(26)(27)(28)(29)を聞いていたのですが、この点は明らかにならなかった気がします。でも、13市町村と13市町村以外の中通りの細胞診受診率は共に約13%であり比較可能です。そこで、このような事が偶然に起こる確率を計算しました。結果は統計的に差があるとされる5%(3)を下回る2.2%でした。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(13市町村と中通りの比較)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(30)による
有意差検定表(2順目)

 現時点で13市町村と13市町村以外の中通りでは3順目の検査が進められています(9)。13市町村で新たに3人、13市町村以外の中通りで新たに4人の罹患者が見つかっています。これを加え、偶然に起こる確率を計算すると0.7%になりました。
 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(2,3順目)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(30)による
有意差検定表(2,3順目)

 先行検査(1順目)で地域差がないので、福島の甲状腺の罹患率に地域差が無いので事故影響ではないと主張されました(20)(25)。2,3順目では明らかに「地域差」が見つかっています。でも、議論(26)(27)(28)(29)を聞く限りまともな議論はされていません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の甲状腺が事故の影響であるともないとも決着がついていません。今、重要なのはたとえ事故影響だと後日に判明して被害を最小限度に抑えるための保険だと思います。そのためには受診率の向上が必要です。でも、議論(26)(27)(28)(29)を聞いていると熱心に討論されるのが「甲状腺検査を巡り医療関係者は放射線の影響の有無と関係なく、必ずしも治療の必要がないがんを見つける『過剰診断』の可能性」です(31)。この結果、受診者が大幅に減れば福島の子ども達から保険が奪われます。一方で、事故起こした方は救済されます。福島事故による健康影響は公式には無い事になっています。それがあったとなれば事故を起こした方は責任を追及されます。(=^・^=)は甲状腺検査見直し論議には福島の子ども達ためとは別の大きな「思惑」が働いている気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力を入れている農畜産物に牛肉があります(32)。福島県郡山市には「うめね牛」なるブランド牛があります。美味しいそうです(33)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(34)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島牛はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(35)を引用
 図―7 福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第9回甲状腺検査評価部会(平成30年1月26日)の資料について - 福島県ホームページ
(2)(1)中の「  資料2-2 地域別にみたB・C判定者、および悪性ないし悪性疑い者の割合について [PDFファイル/395KB]
(3)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(4)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(5)県民健康調査について - 福島県ホームページ
(6)第3回「県民健康調査」検討委員会(平成23年7月24日開催) - 福島県ホームページ中の当日配布資料
(7)第28回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年10月23日)の開催について - 福島県ホームページ
(8)(7)中の「資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要 [PDFファイル/1017KB]
(9)(7)中の「資料2-2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/991KB]
(10)第27回「県民健康調査」検討委員会及び第7回「甲状腺検査評価部会」について(平成29年6月5日開催) - 福島県ホームページ中の「資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)結果概要【平成28年度追補版】  [PDFファイル/1.19MB]
(11)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(12)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(13)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(14)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(15)実効線量とは何か(放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説)
(16)半減期 - Wikipedia
(17)平成22・23・24年度 県内7方部環境放射能測定結果 - 福島県ホームページ
(18)人体に及ぼす放射線被曝の影響
(19)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(20)放射線 放射性物質 Q&A 甲状腺がん 浜通りの割合高い? | 東日本大震災 | 福島民報
(21)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(22)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(23)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(24)福島県 - Wikipedia
(25)福島県での甲状腺がん検査結果の現状(鈴木眞一氏)|エネ百科|きみと未来と。
(26)第9回 甲状腺検査評価部会(1) OurPlanet-TV
(27)第9回 甲状腺検査評価部会(2) OurPlanet-TV
(28)第9回 甲状腺検査評価部会(3) OurPlanet-TV
(29)第9回 甲状腺検査評価部会~記者会見 OurPlanet-TV
(30)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(31)甲状腺検査『説明と同意』手法検証へ 情報提供・自由意思原則:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(32)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(33)うねめ牛 美味しさへのこだわり of 福島県郡山市采女牛を育てる会 郡山ブランド認証産品
(34)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(35)イトーヨーカドー 郡山店
  1. 2018/01/28(日) 19:48:59|
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福島の津波は「従来の想定より極端に大きく」と東電社員、想定外の主張を変えない東京電力

 昨日(1月26日)に開かれた福島事故の刑事裁判で、東電社員様が証人として出廷し、最大15.7メートルの津波が敷地を襲うとの試算結果の報告を受けたが「従来の想定より極端に大きく、違和感が残った」と証言しました(1)。福島事故の引き金となった津波は「想定外」と主張しています。これでは柏崎刈羽でも「想定外」が起こり同じような大事故が起こる可能性が残ります。
 2011年3月11日に福島第一原発を津波をきっかけに大事故が起こりました。事故の影響は今も残っています。
事故8年目も汚染が残る福島
 ※ (2)のデータを(3)に示す手法で1月1日に換算
 図-1 事故から7年を経て福島を中心に広がる汚染

 事故8年目ですが、図に示す様に福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(4)地域が広がっています。事故8年目になっても福島の汚染は解消しません。
 多くの方が福島を避けています。福島を代表する農産物にモモがあります(5)。7・8月がピークです(6)。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(7)。そこで山梨産と福島産のモモ価格を比べてみました。
事後に低迷が続く福島産モモ価格
 ※(8)を集計
 図―2 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると  
  2015年 △159円安
  2016年 △211円安
  2017年 △242円安
で2年連続で価格差が広がっています。福島は汚染されており当然の事です。
 放射性物質の量が半分になる時間で規定される半減期はセシウム137で約30年です(9)。30年で半分、60年で4分の1にかなりません。福島の汚染はあと数十年は続きそうです。福島の事故は原子力事故の影響は広範囲にかつ長期間に渡ることを示してます。原子力施設を運営する企業には「安全」を確保する高い能力が求められます。
 東京電力は2012年4月に福島第一を襲い事故の引き金となった津波について
「東北地方太平洋沖地震は、これまでの知見では想定できないような規模のものであり、この地震によって生じた津波の高さ(規模)を想定できるものではなかったと考えています。」
と主張し(10)、福島第一事故は「想定外」の津波だとしています。 図―1に示す様に福島第一原発から100km程北に女川原発があります。こちらの原発も津波に襲われたのですが、大規模な放射能漏れはおこらず(11)、図―1に示す様の汚染はありません。これについて女川原子力発電所を運営する東北電力は
「1号機の設計時(昭和40年代)、文献調査や地元の方々への聞き取り調査から津波の高さを3m程度と想定していました。しかし、専門家を含む社内委員会での『貞観津波(869年)や慶長津波(1611年)などを考えれば津波はもっと大きくなることもあるだろう』等の議論を経て、当社は敷地の高さを14.8mと決定しました。」
と説明しています(12)。東京電力では「想定外」だった津波は東北電力では「想定内」だったようです。東京電力は他社(東北電力)が想定していた津波を「想定外」にしています。
「津波」は想定していたとする東北電力
 ※(12)を引用
 図―3 「津波」は想定していたとする東北電力

 柏崎刈羽原子力発電所が昨年末に適合性審査(安全審査ではない)に合格しました(13)。東京電力は再稼働に向けて広報活動を行っています(14)。2007年の中越沖地震では、柏崎刈羽原子力発電所は火災(15)や放射能漏れ事故(16)をお越し、新潟県の海水浴客が半減する等(17)の大変な被害を出しました。
2007年の柏崎刈羽原発火災映像を放送したBSN
 ※(18)を転載
 図-4 煙もくもく柏崎刈羽原子力発電所

 東京電力はエネルギーの安定供給の為に再稼働が必要と主張しています(19)。
エネルギー安定供給の為に再稼働が必要とする東京電力
 ※(19)を引用
 図―5 「エネルギーの安定供給の為に再稼働が必要」と主張する東京電力

 でも東京電力は新潟には電気を供給しておらず(20)、柏崎刈羽が再稼働しても新潟の電気料金や安定供給には寄与しません。そして「想定外」の主張は今も変わっていません。
昨日(1月26日)に開かれた福島事故の刑事裁判で、東京電力の事故報告書のとりまとめを行った東電社員様が証人として出廷し証言をしました。
 ①事故を未然に防ぐ対策として「重要設備の水密化や防潮堤建設など複数の津波対策を講じるべきだった」と述べたそうですが(1)、「ただし、今の知見を踏まえたものです」との証言を加えたそうです(21)。
東電社員様の「ただし、今の知見を踏まえたものです」との証言を報じる福島のローカルTV局(FTV)
 ※(21)をキャプチャー
 図―6 東電社員様の「ただし、今の知見を踏まえたものです」との証言を報じる福島のローカルTV局(FTV)

 ②2008(平成20)年6月10日の会議で最大15.7メートルの津波が敷地を襲うとの試算結果の報告を受けたが「従来の想定より極端に大きく、違和感が残った」と信頼性に疑問があったとの認識を示しました(1)
東電社員様の「これまでよりも極端に高い資産に違和感を覚えた」との証言を報じる福島のローカルTV局(FTV)
 ※(21)をキャプチャー
 図―7 東電社員様の「これまでよりも極端に高い資産に違和感を覚えた」との証言を報じる福島のローカルTV局(FTV)

 ほぼ「想定外」との証言です。
 東京電力は「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画を掲載しています(1)。以下にその一コマを示します。
今も「想定外」を主張する東京電力
 ※(21)を引用
 図―8 東京電力の「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画

 図に示す通り福島事故について
「想定を上回る津波が過酷な事故への引き金となりました」
記載し、ここでも「想定外」を主張しています。
 東京電力が「想定外」としている以上は、柏崎刈羽原子力発電所を再稼働した時に再度「想定外」の事があり再び大事故になる可能性が残ります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
事故から約7年を経て想定外を主張する東京電力ではおよそ福島事故の「反省」が感じられません。 安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と言っています(22)。でもその後の事故報告書で万全期していない事が明らかになりました(23)(24)。ところが今年の3.11追悼式では「原発事故」を使いませんでした(25)。反省するどころか、事故をとっと風化させようとしています。これから原発を進めるにしても福島事故を教訓として「安全」の向上に努めるのが筋だと思います。東京電力は今回の事実上の審査合格について
「柏崎刈羽原子力発電所の更なる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。」
とコメントしていますが(26)、(=^・^=)は単なるリップサービスだと思います。事故前の東京電力も原子力は「安全」と言っていました(27)。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島もイチゴ栽培が盛んだそうです(28)。福島県会津若松市では「今」イチゴ狩りが楽しめます(29)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはゆっくりと肥大し赤く、身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(30)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(32)を引用
 図―9 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―

(1)「対策取るべきだった」原発設備管理担当者証人で出廷 原発事故強制起訴第2回公判 | 東日本大震災 | 福島民報
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(6)めげ猫「タマ」の日記 2年連続で拡大する福島のモモの価格差、ミスピーチ同窓会も効果無し
(7)もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017  ~都道府県ランキング 日本の統計~
(8)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒もも類、品目(小分類)⇒もも」で検索
(9)半減期 - Wikipedia
(10)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(11)女川原子力発電所 - Wikipedia
(12)原子力発電所の安全対策 東日本大震災と女川原子力発電所 | 東北電力 ホームページ
(13)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の新規制基準への適合性に係る原子炉設置変更許可について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(14)CM・新聞・雑誌広告|動画・画像集|東京電力ホールディングス株式会社
(15)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(16)柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて|TEPCOニュース|東京電力
(17)[PDF]PDF形式 858 キロバイト - 新潟県
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい東電原発(3月1週)―柏崎刈羽・安全審査の申請書を再提出―
(19)広報誌 NEWSアトム|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力中のニュースアトム定例号(1月号)
(20)【経済インサイド】電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?(1/4ページ) - 産経ニュース
(21)原子力発電所に質問です 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策|東京電力ホールディングス株式会社
(22)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(23)政府事故調査報告書
(24)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(25)福島知事:安倍首相式辞に違和感 「原発事故」文言使わず - 毎日新聞
(26)(コメント)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(27)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(28)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(29)フルーツランド北会津
(30)いちご | JA会津よつば
(31)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(32)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2018/01/27(土) 20:16:39|
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2017年も若い女性が逃げて行く福島

 各年1年間の福島県の20代前半女性の社会的増減を集計すると
  2015年 △1697人減
  2016年 △1901人減
  2017年 △1920人減
で、2年連続で増加しています。2017年も若い女性の福島脱出が続いています。
 福島は原発事故によって酷く汚染されました。
事故8年目も汚染が続く福島
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で1月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(4)による
 図-1 原発事故7年目も汚染されたままの福島

図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えています。事故8年目ですが福島は汚染されたままです。若い皆様の反応が気になります。以下に2017年1年間の社会的増減(転入者―転出者)を示します。
20代前半女性に顕著な福島の社会減
 ※(1)を集計
 図―2 2017年1年間の福島県の社会的増減

 図に示す通り10代後半と20代前半で社会減(転出者が転入者を上回る事)が多くなっています。2017年1年間の福島の15歳から24歳の社会減を合計すると4,693人になります。は、推計で14,500人です(6)。少し前の12歳の人口は15,600人です(6)。15歳から24歳の社会減の人数はこの3分の1です。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島から踏み出すか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして3分の1の方が福島県外からのスタートを決断したようです。
 図-2に示すように福島の社会減は20代前半、特に女性に顕著です。以下に20代前半の各年の社会的増減の推移を示します。
事故後は男性に比べ女性に多い20代前半の福島の社会減
 ※(1)を集計
 図-3 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の7年間、男性の社会減を大きく超えています。改善されるどころか悪化しています。20代前半の社会減を見ると
  2015年 △1697人減
  2016年 △1901人減
  2017年 △1920人減
で、2年連続で増加しています。2017年も若い女性の福島脱出が続いています。
 今から5年前の2013年1月1日は福島には49,330人の15~19歳の女性が住んでました。5年が経ち今年(2018年)1月1日には20~24歳になっています。今年1月1日時点で20~24歳の女性は32,367人です。35%の若い女性がこの5年間で福島を去っていきました。
 こんな状態が数年も続けば20代後半の人口にも影響がでます。以下に福島県の20代後半の人口の推移をしめします。
事故後に減り続ける福島の20代後半人口
 ※(1)を集計
 図―4 福島の20代後半人口

 男性も減っていますが女性はより多く減っています。20代後半女性の人数は
 事故直前(2011年3月) 50,530人
 今年1月1日        38,116人 
で25%減っています。2015年に結婚した福島の女性のうち40.4%、子ども生んだお母さんの30.7%は20代後半です(7)。この世代の女性は結婚し、子供を産む世代です。この世代の女性がいなくなれば、福島の男性は結婚できなくなり、子供が生まれなくなります。以下に福島の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に比べ減った福島の赤ちゃん誕生数
 ※(1)を集計
 図―5 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示すように2015年以降3年連続で減っています。事故があった2011年には15,677人の赤ちゃんが生まれましたが、前年(2017年)は13,476人で事故時に比べ14%減です。図―4に示すようにお母さんなりそうな女性はもっと減っているので、これからもさらに減り続けませます。
 20代後半直前の福島県の24歳の人口を見ると
  男性 7,300人
  女性 5,900人
で女性が大幅に少なくなっています。図―5に示す様に女性は男性に比べやや少なめ(5%減程度)に生まれますがここまでの開きはありません。福島の女性が成長するにつれ逃げ出した結果です。
 福島から若い女性が逃げ出し、男性は結婚できなくなります。子供も生まれなくなります。福島はやがて男と老人の街になり滅んで行きます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。何処へ行っても歓迎されます。あえて福島に残る必要はありません。
福島の綺麗な女性 ※(8)を引用
 図―6 福島の綺麗な女性

 それでも、福島県域が生き残る為には女性を引き留めることが「必須」です。でも無理です。
以下に福島県庁の年頭訓示の様子を示します。
女性が見当たらない福島県庁の年頭訓示
 ※(9)を転載
 図―7 福島県庁の年頭訓示

 図に示す通り、女性が見当たりません。女性の視点なしに女性を引き留める政策など立案できる訳がありません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力を入れている畜産物に牛肉があります(10)。「絶品」だそうです(11)。お買い得です(12)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(13)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
 他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(14)を引用
 図―8 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島県の「戌(いぬ)年生まれ」と「新成人」の人口~平成30年 新年にちなんで~ - 福島県ホームページ
(7)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ中の「保健統計の概況⇒第1編概況[PDFファイル/2.42MB]
(8)ふくしま健民アプリ | ふくしま健民カード | 福島県が新しい健康づくり、応援します!中の「TVCM15秒 箭内夢菜編」
(9)めげ猫「タマ」の日記 2018年、福島の課題、キーワードは「女性」
(10)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(11)絶品!福島牛! | ふくしま 新発売。
(12)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「・第21版 平成29年11月20日 発行 pdfアイコン [PDFファイル/8.8MB]
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(14)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
  1. 2018/01/26(金) 19:49:21|
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2017年も女の子が多く生まれる福島県飯舘村

 福島県の昨年12月中の人口動態が発表されたので(1)、(=^・^=)なりに全村が計画的避難区域となった飯舘村(2)の2017年1年間の赤ちゃん誕生数を調べたら
 男の子 23人
 女の子 24人
で、女の子が多く生まれています。事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降を集計すると
 男の子 140人
 女の子 178人
で、女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を計算したら、統計的差がるとされる5%(3)を下回る3%でした。このような事は、同じく計画的避難区域が設定された葛尾村や川俣町(2)でも起こっています。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。でも喜んでばかりもいられないないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が起こらなかった根拠に生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常なかたっか事をあげています(5)。広島や長崎ではみつからな事が福島で見つかっています。
 第29回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれました(6)。そこで、福島の皆様の4割近い方が放射線による遺伝的(次世代への)影響を心配しているとのアンケート結果が発表されました(7)。
多くのが方が遺伝的影響を心配する福島
 ※(7)を引用
 図―1 4割近い方が放射線による遺伝的(次世代への)影響を心配しているとのアンケート結果

 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないヒメマス(8)やスズメ(9)が見つかっています。ただし、福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は、広島・長崎で実施された2世調査で遺伝的異常は見つかっていない旨の寄稿文を福島県のマスコミに寄せています(10)。遺伝的には子どもでなく、孫の世代に現れる「隔世遺伝」があります(11)。このようない遺伝は2世調査では分かりません。
 第29回福島県「県民健康調査」検討委員会の議論(12)を聞いていると、およそ遺伝的な影響はありえないとの議論がなされていました。本当なら大変に嬉しい事です。
 福島原発事故では2種類の避難地域が設定されています。福島第一原発から20圏内に設定された「警戒区域」と、その後に放射線量が高いことが判明し新たない避難区域となった「計画的避難区域」です。「警戒区域」は事故翌日の2011年3月12日ですが、計画的避難区域が設定されたのは1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日です(2)。全村が計画的避難区域となった福島県飯舘村で概ねの避難が完了したのは2011年6月22日です。以下に旧計画的避難区域の範囲を示します。
事故8年目も汚染が残る旧計画的避難区域
 ※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で1月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(2)による
 図-2 旧計画的避難区域

 図に示す様に飯舘村、川俣町、葛尾村に設定された避難区域の全部または大部分が計画的避難区域です。そし事故から7年近くが経過しましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(15)を超えています。以下に飯舘村の各年1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれるようになた飯舘村
 ※(1)を集計
 図―3 飯舘の赤ちゃん誕生数(各年1年間)

 図に示す通りほぼ事故前の2010年は男の子が多く生まれていましたが、2017年は
 男の子 23人
 女の子 24人
で、女の子が多く生まれています。これでは統計誤差が大きいので事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降を集計すると
 男の子 140人
 女の子 178人
で、女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を計算したら、統計的差がるとされる5%(3)を下回る3%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
有意差検定表(飯舘村)


このような事は、同じく計画的避難区域が設定された葛尾村や川俣町(2)でも起こっています。以下に2011年以降の合計の赤ちゃんの誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれた飯舘、葛尾村と川俣町
 ※(1)を集計
 図―4 川俣町、飯舘村、葛尾村の赤ちゃん誕生数

 飯舘村だけでなく葛尾村や川俣町でも女の子が多く生まれています。
2012年以降は女こ子が多く生まれています。合計すると
 男の子 336人
 女の子 424人
です。偶然に起こる確率を計算したら0.14%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(3町村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
有意差検定表(3町村)

 通常は男のが多く生まれるので(4)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

カンボジアに絵本を届けた福島の綺麗な女性
 ※(17)を引用
 図―5 福島県の綺麗な女性

 でも喜んでばかりはいられないようです。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が生じていない根拠として、生まれて来る赤ちゃんの男女の割合(出生性比)に異常がなかったことを挙げています(5)。広島や長崎で見つからなかった事が福島で起きています。広島や長崎の結果を福島に適応することはできません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が生じていない根拠に自然死産が上昇していないこともあげています(5)。ところが、福島では事故後に自然死産率が事故前に比べ1.5倍に上昇しました(18)。遺伝的な影響を心配する声に答えるためでしょうか?前政権の時に福島での遺伝子の影響を調べる福島ゲノム計画が提唱されましたが(19)、安倍総理が出戻ってウヤムヤのようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する冬野菜にシイタケがあります(20)。福島県南相馬市でも栽培されています(21)。福島のシイタケは美味しいそうです。無論「安全」だそうです(21)。でも、福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。
 他県産はあってみ福島産シイタケが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―6 福島産シイタケが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(4)出生性比
(5)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(6)第29回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年12月25日)の資料について - 福島県ホームページ
(7)(6)中の資料4-4 県民健康調査「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果概要等 [PDFファイル/6.24MB]pdf
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(9)幸福の野鳥?...全身ほぼ白いスズメ発見! 「いいことあれば」:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(10)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)隔世遺伝 - Wikipedia
(12)【ライブ配信】25日13時半〜「県民健康調査」検討委員会 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)TUFchannel - YouTube
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(19)(新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福島ゲノム調査)
(20)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(21)22日は南相馬市のしいたけ|食メキふくしま|KFB福島放送
(22)しいたけがポコポコと。(相馬市) | ふくしま 新発売。
(23)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2018/01/25(木) 19:44:47|
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2017年の原発賠償は3割減、崩壊する福島復興バブル

 東京電力は2017年12月末までの福島事故での賠償支払い額を公表しました(1)。それをもとに除染を除く各年の賠償支払い額を集計すると
 2016年 6,037億円
 2017年 4,255億円
で3割減です。福島県予算も2018年度は事故後最低の14,000億円台の見込みです(2)。福島復興バブルは崩壊に向かっています。
 福島原発事故後に福島には3本の金脈は繋がれ、福島復興バブルいえる状況(3)が生まれました。福島原発事故に伴う賠償、汚染された福島を綺麗にし、生活環境を改善する復興予算。福島第一の廃炉費用です。
 以下に賠償支払い額を示します。
事故後に減り続ける東電賠償
 ※(1)を集計
 図―1 福島第一事故の賠償支払い額

 このうち除染費用が国の立て替え分を東京電力が国に支払うので(4)、福島の皆様の収入にはなりません。そこで除染を除いた賠償額に注目します。
 2016年は6,037億円
です。福島県の 県内総生産(名目)は7兆円前後(5)ですので決して少ない額ではありません。ところが図に示すように毎年減っています。
 2017年は4,255億円
で3割減です。今年はもっと減るはずです。
 以下に福島県の予算・決算額を示します。
2017,18年と減少に転じた福島県予算
 ※1 2009年から15年度は決算(歳出)額(6)
 ※2 2016・17年度は補正後の予算額(7)
 ※3 2017年度は(2)による。
 図-2 福島県の予算・決算額

 図に示す通り、事故前は8,000億円程度でしたが事故後は2兆円前後で推移していした。ところが2018年度は14,000億円台に減るそうです。
 福島にお金が流れが細っています。以下に福島県の県内総生産(名目)を示します。2015年までしかありませんが、2015年はマイナスになっています。
2015年には減少に転じた福島の県民総生産
 ※(5)にて作成
 図―3 福島県の県内総生産(名目)

2016年、17年も福島はマイナス成長になりそうです。そして今年も。福島復興バブルは崩壊に向かっています。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の復興が進んでいる訳ではありません。以下に福島のモモの産地の伊達市・伊達郡(8)のセシウム量を示します。
なかなか減らない伊達市・伊達郡のセシウム
 ※ 集計方法およびリファレンスは(9)による
 図―4 伊達市および伊達郡(全域が県北地方80km圏内の市や町)の放射性セシウム量

 図に示す通りほんど減っていません。福島の放射性物質が放置されたまま福島復興は終ろうとしています。福島は汚染されたたまま放置されます。これでは不安なので(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。
 福島を代表する冬野菜にネギがあります。福島産ネギは美味しいそうです。福島県郡山市は福島のネギの産地の一つです(10)。福島県は福島産ネギは「安全」だと言っています(11)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産ネギはありません。
他県産はあっても福島産ネギが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(12)を引用
 図―5 福島産ネギが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)賠償金のお支払い状況|東京電力
(2)福島県予算案は「1兆4000億円台」 3年連続で前年度下回る:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)【復興の道標・復興バブル後-5】住宅特需に落ち着き 「高騰イメージ」危惧:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(4)除染費用にともなう補助金・予算などについて | 除染・放射線Q&A | 環境再生プラザ:環境省
(5)10の指標にみる福島県のいまVer.28を掲載しました。 - 福島県ホームページ中の「 平成29年12月15日公表分 10の指標にみる福島県のいまVer.28 [PDFファイル/600KB] 
(6)決算関係資料 - 福島県ホームページ
(7)予算の概要 - 福島県ホームページ
(8)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(9)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれた放射性セシウムの6割が残ったままの福島県二本松市
(10)栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売。
(11)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/173KB]
(12)郡山東店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
  1. 2018/01/24(水) 19:50:32|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―茨城産アンコウからセシウム、福島産は366件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数711件
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大53ベクレル(千葉県産シイタケ)。
基準超はありませんが、今週のデータから
・茨城産アンコウからセシウム、福島産は366件連続ND
・福島市ではイチゴ園開園中、検査結果がありません。
・上昇する福島県二本松市産干柿のセシウム
との特徴が読み取れ「福島産」は「安全」とは言えません。

1.茨城産アンコウからセシウム、福島産は366件連続ND
 茨城産アンコウからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下に2016年4月以降の検査結果を示します。
宮城・茨城産からは見つかっても福島産アンコウからは見つからないセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―1 アンコウの検査結果 

 図に示すり、茨城産だけでなく宮城産からは見つかっていますが、福島産アンコウからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると366件連続で検出限界未満(ND)です。隣県の茨城産や宮城産からは見つかっているのに汚染源がある福島産からは見つからないとはおかしな話です。アンコウ等の福島産農水産物の出荷前検査は、厚生労働省の発表(1)を見ると福島県農業総合センターが実施しています。ここは福島県農林水産部に属しており(8)、中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。

2.福島市ではイチゴ園開園中、検査結果がありません。 
 福島はくだもの王国を自称しています(9)。でも、福島県全域でくだものの栽培がさかんな訳ではありません。概ね福島市を中心とする福島盆地です(10)。福島市にはフルーツラインと呼ばれる道路があり、そこには多くの果樹園があります(11)。イチゴが果物か否かは議論がありますが(12)果物とすれば福島のフルーツライン沿いでは
 1~5月  イチゴ(13)
 6月    サクランボ
 7~9月  モモ
 8~10月 ナシ
 8~12月 リンゴ(14)
とほぼ年間を通じて果物狩りが楽しめます。今年もイチゴ園が開園しました(13)。以下に検査状況を示します。
汚染されている福島市産のイチゴを検査しない福島県
 ※1 (15)のデータを(16)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(17)による
 ※3 イチゴの検査状況は(1)および(18)による。
 ※4 イチゴマーク一つが検査1回
 ※5 今シーズン(2017年7月)以降の検査を集計
 図-2 福島市とイチゴの検査状況

 図に示す通り福島市では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(19)地域が広がっています。でも、検査結果がありません。それでも福島県は福島産イチゴは検査で「安全」を確認したと主張しています(20)。
 福島産はセシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされます。

3.上昇する福島県二本松市産干柿のセシウム
 福島県二本松市産干柿から1キログラム当たり48ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(21)。以下に推移を示します。
2016年度に比べ上昇した2017年度の福島県二本松市産干し柿のセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは製造日
 図―3 福島県二本松市産干柿の検査結果 

 図に示す通り2017年度は16年度に比べ上昇しています。
 福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
 これでは不安なので(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。
 福島県が力を入れている農林産品に「ナメコ」があります(22)。1~3月が出荷のピークです(23)。福島県いわき市はナメコの産地です。同市産ナメコは美味しいそうです(24)。生産者は「安全」だと言っています(25)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません
他県産はあっても福島産ナメコが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―4 福島産ナメコが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1068報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―茨城ヤナギムシガレイからセシウム、福島いわきは95件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:9,304KB) ⇒No3057」
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(10)くだものづくりがさかんな福島盆地
(11)福島県道5号上名倉飯坂伊達線 - Wikipedia
(12)いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム
(13)いちご狩り2018 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(14)くだもの狩り情報
(15)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(17)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(18)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「イチゴ、イチゴ(施設)」で1月23日に検索
(19)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(20)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(21)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:645KB) ⇒No367」
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(24)なめこ一筋・加茂農産(いわき市) | ふくしま 新発売。
(25)なめこへのこだわり|いいカモくんの加茂農産
(26)イオンいわき店

テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2018/01/23(火) 19:46:49|
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福島産ヒラメ復活(2017)、要注意

 東京中央卸売市場への福島産ヒラメの昨年(2017年)の出荷量が110トンに達しました。事故前(2010年)の出荷量101トンを上回っています。福島のヒラメは復活したようですが、海への放射能漏れは続いており、安全とは言えません。注意が必要だと(=^・^=)は思います。
 事故によって福島第一から海への放射能漏れが続いています。以下に福島第一の排水路の一つであるK排水路を流れる排水中の放射性物質の検査結果を示します。
放射能に汚染された排水が流れる福島第一K排水路
 ※1(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 ※3 法定限度は(3)に示すストロンチウム90の基準値を(4)にて全ベータに換算
 図―1 K排水路排水の放射性物質濃度

 図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。特に全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です。図に示す様に最高値で見れば全ベータの値はセシウム137の倍程度です。福島の海にはセシウム137と同程度のストロンチウム90で汚染されています。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(5)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(6)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。
過去最高のストロンチウム90が見つかった今年の福島の魚
 ※(7)を集計
 図―2 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に本年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(8)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。この件は福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。
 以下に東京中央卸売り市場への福島産ヒラメの出荷量を示します。
事故前以上になった福島産ヒラメの東京中央卸売市場への出荷量
 ※1(9)を集計
 図―3 東京中央卸売市場への出荷量

 図に示す様に事故前の2010年を超えて回復しています。出荷量の数値を記載すると
  今年(2017年) 110トン
  事故前(2011年)101トン
です。以下に東京中央卸売市場での福島産ヒラメのシェアを示します。
上昇する福島産ヒラメのシェア
 ※(9)を集計
 図―4 東京中央卸売市場での福島産ヒラメのシェア

図に示す通り上昇しています。
 宮城県はヒラメの漁獲量日本一です(10)。以下に各年12月の宮城と福島産の東京中央卸売市場での取引価格を示します。
宮城産に比べ安い福島産ヒラメ価格
 ※(9)を集計
 図―5 ヒラメの取引価格(東京中央卸売市場)

 図に示す通り2016年以降は宮城産と福島産の価格差は広がっています。水産加工品はフライ類を除き原産地表示の必要がありません(11)。ヒラメお寿司やヒラメを含むお刺身の盛り合わせなどは産地表示義務がありません。公式には福島産ヒラメは「安全」とされています。そして美味しいそうです(12)。だったら産地表示のいらない物には宮城産より原価が安い「フクシマ産」を優先するのは仕方がないとです。福島産ヒラメは広く出回っています。注意が必要です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産は安全であろうが無かろうが「安全」が主張され流通しています。(=^・^=)は不安なので「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
  福島を代表する冬野菜にニラがあります(13)。福島のニラは品質が良いそうです(14)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張してます(15)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。
他県産はあっても福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(16)を引用
 図―6 福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道配布資料|東京電力
(2)(1)中の「福島第一原子力発電所構内排水路分析結果 」
(3)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(4)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(7)(1)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(8)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(9)東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒その他鮮魚類、品目(小分類)⇒ひらめ(国内)」で検索
(10)ひらめの漁獲量の都道府県ランキング(平成27年) | 地域の入れ物
(11)加工食品品質表示基準改正(原料原産地表示等)に関するQ&A|消費者庁
(12)ヒラメ 〜水産課篇〜 福島県 農林水産部 水産課 齋藤 健 主幹 | ふくしま 新発売。
(13)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(14)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/173KB]
(16)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
  1. 2018/01/22(月) 19:45:10|
  2. -
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