食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月9日までの検査結果が10日遅れで発表されました(3)。纏めてみたら、先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。お買い物の参考になればと思います。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 1,146件
②平均は、1キログラム当たり0.5ベクレル、最大61ベクレル(千葉県産イノシシ)
基準超は見つかっていませんが、今週のデータを調べると
・福島県矢祭町産フキ加工品からセシウム、福島県の検査ではフキは全数ND
・福島産キュウリの出荷始まる。福島県は検査で「安全」、検査結果はありません
・上昇が続くモモの町、福島県桑折町産ヤマメのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.福島県矢祭町産フキ加工品からセシウム、福島県の検査ではフキは全数ND
横浜市の検査で、福島県矢祭町産フキ加工品(塩蔵)から、セシウムが見つかったと発表がありました(8)。原材料のフキの検査結果が気になります。以下に示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは収穫ないし購入日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
図―1 福島県矢祭町産フキおよび加工品の検査結果
図に示し通り福島県が検査した原材料のフキは全て検出限界未満ですが、塩蔵品に加工され横浜に出荷されるとセシウム入りになります。不思議な話です。
地図を見ると福島県新地町の北は宮城県で南は相馬市です。共に沿岸部にあります。宮城県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。福島側の新地や相馬産が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―2 スズキの検査結果(宮城県および福島県沿岸部北部)
図に示す様に宮城県産スズキからは新潟県と宮城県の検査の両者からセシウムが見つかっています。同じ物を測れば同じ結果がでるのは当然の事です。県境があっても魚は自由に行き来できるので県境付近のお魚はほぼ同等とみなせます。ところが福島・宮城県境付近のスズキの福島側(新地町、南相馬市)からはセシウムが見つかっていません。
地図で見ると福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し南を茨城県に接します。先週に続き(4)今週も千葉産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(10)。北の茨城県産、その先の福島県いわき市産の検査が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―3 スズキの検査結果(千葉県、茨城県および福島県いわき市)
図に示す様に千葉県やその北の茨城県産からはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産スズキからは見つかりません。
福島の隣県ではセシウムが見つかるのに福島県に入るとスズキから突然にセシウムが見つからなくなります。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。
フキやスズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島産キュウリの出荷始まる。福島県は検査で「安全」、検査結果はありません
福島県を代表する農作物にキュウリがあります(12)。福島県須賀川市では毎年7月にキュウリを扱う「きうり天王祭」が開かれます(13)。福島県須賀川市は福島を代表するキュウリの産地です(12)。福島県須賀川市のスーパーのチラシに福島産キュウリが掲載されていました。
※(14)を引用
図―4 福島産キュウリが掲載された福島県須賀川市のスーパーのチラシ
安全が心配です。これについて福島県は検査で安全を確認したと主張しています(15)。そこで福島県が運営するサイトで(16)キュウリの検査結果を検索してみました。以下に検査結果を示します。
※(16)を引用
図―5 福島産キュウリの検査結果
検査結果が出て来ません。福島県は検査をしていないのに、検査で安全が確認したと主張しています。
福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.上昇が続くモモの町、福島県桑折町産ヤマメのセシウム
福島を代表する農作物にモモがあります(12)。福島県桑折町はモモの町だそうです(17)。同市の南東部には「桃源郷」があります(18)。以下に同町のセシウム2016年11月から1年間のセシウム降下量と「桃源郷」を示します。
※1 セシウム降下量の元データおよび計算方法は(19)による。
※2 「桃源郷」が(18)による。
図―6 福島県桑折町のセシウム降下量と「桃源郷」
ほぼ同町全域でセシウムが降り注いでいます。同町はモモの町ですが、セシウムが舞い散る町でもあります。セシウム汚染が心配です。以下に同町産ヤマメの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 日付けは収穫日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
図―7 福島県桑折町産ヤマメの検査結果
図に示す通り上昇傾向が続いています。同町産モモは毎年、陛下に献上されます(20)。陛下は今年で引退です。最後の年くらいはセシウム入りの心配が無いモモ食べて欲しいのですが(21)、(=^・^=)の願いはかないそうにありません。
福島産はセシウム濃度が上昇することがあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思いまます。
桑折町のお隣の福島県福島市(17)の直売所ではいちごまつりが開かれました(22)。福島県福島市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはビタミンCが豊富で風邪の予防や疲労回復、肌のトラブルにも有効だそうです。冬場の寒さに耐え抜いているので甘みがあるそうです(21)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。
※(24)を引用
図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1075報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―福島産カナガシラから358(Bq/kg)、福島県検査は347件連続ND―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:9,939KB) 」
(8)(7)中のNo1836
(9)(7)中のNo5270
(10)(7)中のNo1254、1255、1259、1260、1264、1267,1268
(11)
農林水産部 - 福島県ホームページ(12)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(13)
きうり天王祭/須賀川市公式ウェブサイト(14)
チラシ情報 | スーパーマーケットいちい(15)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(16)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報で「キュウリ、キュウリ(施設)」で検索
(17)
桑折町 - Wikipedia(18)
こおり桃源郷/桑折町公式ホームページ(19)
めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)(20)
24年連続の「献上桃」 福島・桑折産、とっておき皇室へ | 河北新報オンラインニュース(21)
めげ猫「タマ」の日記 「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」とNHK、避けられてるだけです。(22)
いちごまつり1日目 ? 農産物直売所 みらい百彩館「んめ~べ」(23)
特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来(24)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(25)
イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2018/03/21(水) 19:46:42|
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福島県川内村の秋元千果さんが中学校を卒業されました(1)。彼女は同村で学校が再開された2012年4月~17年10月の5年半も同級生が誰もいない学校生活を送っていたいました(1)(2)。卒業式では泣いたようです(2)。これから羽ばたいていただきたと思います。
福島県川内村は福島だ一原発30km圏内にある山村です。先の事故では全村が避難しました(3)(4)。
※1(5)のデータを元に(6)に示す方法で3月11日に換算
※2 避難区域は(7)による。
図―1 福島県川内村
図に示す様に国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(8)。事故から7年以上が経過しましたが、汚染されたままです。それでも川内村の大部分を占める福島第一から20~30km圏内に設定された旧緊急時避難区域が解除されました(5)。2012年2月には「戻れる人から戻ろう」と、帰村宣言が出されました(9)。2012年4月には学校も再開されました(10)。さらに2012年8月末には20~30km圏内の方の賠償が打ち切られました(11)。2014年10月1日に20圏内の大部分の避難指示が、2015年9月5日は残りの避難指示が解除されました(7)。そして2017年3月末には、20~30km圏内に避難している方の住宅支援が打ち切れました(12)。まったくの(=^・^=)の感想ですが「戻れる人から戻ろう」から「戻らない人は連れ戻そう」に代わってきた気がします。事故で村が消滅では、安倍出戻り総理が困るのでしょうか?
2011年の事故前には川内村の小学校2年生は17人いました。学校が再開された2012年4月には3年生になりましたが、この時に村の小学校に戻ったのは秋元千果さん一人です(1)(2)。
※(13)を転載
図―2 小学生の頃の秋元千果さん
2017年10月に東京に避難していた遠藤夏月さんが戻って来る(戻らなるをえなくなった?)まで(2)、5年半の間、たった一人の学校生活が続きました。彼女の学年は彼女一人しかいない状況が続きました。
彼女が居なければ2015年の小学校の卒業式も中学の入学式も開けませんでした。
※(14)を転載
図―3 小学校の卒業式時の秋元千果さん
3月13日に川内村の中学校を卒業したそうです(1)(2)。卒業式では泣いていました。
※(2)をキャプチャー
図―4 中学校の卒業式で涙を流す秋元千果さん
彼女は村外のふたば未来学園高校に進学するそうです(2)。彼女が何故に泣いたかは分かりませんが
「子どものいない社会に未来はない。」
そうです(15)。彼女の存在は福島県域の復興に関心があっても、福島県民の復興に興味を示さない安倍出戻り総理(16)の大きな助けになったと思います。避難先の学校にそのまま通えば多くの同級生がいる学校生活が送れたはずです。川内村に戻っても待っているのは放射能です。復興の人柱のようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
彼女は高校進学を期に川内村を出ることになると思います。そして戻る事は無いと思います(16)。
※(17)を引用
図―5 ふたば未来学園一期生の進路を報じる福島のローカルTV局(FTV)
福島復興が叫ばれていますが(18)、福島からは若い女性が逃げて出しています。
※(19)を集計
図―6 2017年2月から1年間の福島県の社会的増減
福島復興が叫ばれていますが(20)、福島の皆様の不安なようです。朝日新聞の電子版によれば福島の皆様の66%が放射性物質に不安を感じつているそうです(21)。
福島県が力を入れている野菜にトマトがあります(22)。福島県矢吹町ではトマトの出荷が最盛期を迎えたそうです。同町産のトマトは水分を極限まで控えて栽培する高品質トマトの中でも、糖度が9度以上です。味が濃くフルーツのような甘さだそうです(23)。福島県は福島産トマトは安全だと主張しています(24)。でも、福島県矢吹町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(25)を引用
図―7 福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県矢吹町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
たくましく成長...楢葉中『晴れの日』 福島県内中学校で卒業式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(2)
ローカルTime FNN被災地発...(3)
川内村 - Wikipedia(4)
川内村における震災後の状況と 復興に向けて(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
「戻れる人から戻ろう」 川内が帰村宣言 | 東日本大震災 | 福島民報(10)
合同入学式 : 日々ゆうこう(11)
【120724】避難指示区域の見直しに伴う賠償の実施について(旧緊急時避難準備区域等)|TEPCOニュース|東京電力(12)
原発事故自主避難、8割超戻らず…県外で定着 : 福島原発 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)(13)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―川内村は生活に不安があるから帰れない、本当は放射線が怖いから―(14)
めげ猫「タマ」の日記 若い女性の福島脱出は止まらない原発事故4年目(15)
<点検・再始動 復興の理想と現実>生活基盤(2)福島・原発被災地の学校 保護者 ためらう帰郷 | 河北新報オンラインニュース(16)
平成29年4月8日 福島県訪問 | 平成29年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(17)
めげ猫「タマ」の日記 福島・ふたば未来学園の一期生の3分の2は福島県外へ(18)
ローカルTime FNN被災地発...(19)
福島県の推計人口(平成30年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(20)
ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(21)
放射性物質に不安、66%「感じる」 福島県民世論調査:朝日新聞デジタル(22)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(23)
トピックス | JA夢みなみ(24)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(25)
矢吹店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
- 2018/03/20(火) 19:43:56|
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NHKは3月17日21時台の番組で、原子炉への注水量を絞った為に福島第一は3月18~20日に放射能漏れを起こし、東京を汚染したと放送していました。ところが2011年3月18~20日漏れた放射能は福島第一から北に向かっています。東京には到達できません。とんだ嘘放送です。
NHKは3月17日21時台に福島第一原発事故を扱った番組を放送していました。その中で今月に入り福島県双葉町で空気中の放射性物質量の新たな計測データが見つかったとし、これを紹介していました。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―1 NHKが今月(3月)に新たに見つかったとする双葉町の空気中の放射性物質データ
これをもとにしのでしょうか?福島第一事故での放射性物質漏れは3月18日以降で全体の4割と放送していました。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―2 「放射性物質漏れは3月18日以降で全体の4割」するデータ
当該番組の最後には
「新たなデータが明らかにする事故の真相」
なんてナレーションを入れているので、番組だけ見ていると事故から7年して初めて分かったような印象を受けますが、そのような事ははありません。6年前の2012年5月に東京電力は福島第一からの放射能放出量(試算)結果を発表しています(1)。以下に日ごと集計値を示します。
※(1)を集計
図―3 福島第一からの放射能放出量
セシウム137の放出量は合計で8,251兆ベクレルですが18日以降は3,193兆ベクレルでほほ4割です。そして図―2と3は似た感じがします。NHKは6年前の東京電力の発表を検証しただけのようです。
番組でが福島第一原発で3月17日に注水量を絞り炉内温度が上昇したと放送しています。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―4 3月17日に注水量を絞り炉内温度が上昇したと放送するNHK
図―2,3に示す様に17日は放射能もれは沈静化しましたが18日からは漏れ出しています。これを捉えNHKは冷却水を絞り込んだ為に炉内温度が上がり放射能漏れを起こしたとの「推定」しています。
福島原発事故では「最悪にシナリオ」が作成されました。2011年3月25日の発表ですが、事故直後の関係者の共通認識だと思います。その一部を示します。
※(2)を引用
図―5 4号機核燃料プールをもっともリスクが高いとする「最悪のシナリオ」
NHKが扱っている3月17時点では1号機(3月12日)、3号機(3月14日)が爆発、2号機から白煙(3月15日)は終っており(3)、もっともリスクが高く目前に危機が迫っているのは核燃料プールです。そこで優先順位が決まっていました。核燃料プールへの注水が最優先です。ただし、当該番組では核燃料プールには危機が迫っており3月17日時点では、原子炉本体よりはるかにリスク高い存在ある事はあまり扱いませんでした。その代り電源復旧があと回しになったことは放送していました。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―6 核燃料プールへの注水を最優先とするNHK
当該番組によれば電源を復旧しないと炉内の温度が分からないそうです。この事について
「注水量を減らしていたことで原子炉の状況が悪化していた3号機、この後、東京電力は原子炉が危機に落ちいていることを2日間にわたって見過ごして行きます。」
とのナレーションをつけています。
図―4に示す様に炉内温度は400℃ほどです。東京電力によれば原子炉の水の温度は280℃です(4)。通常運転に比べそれ程には高い温度ではありません。番組では放射能漏れの炉内への注水量を絞込みとの因果関係を特定することは困難との東京電力のコメントを放送しいます。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―7 「因果関係を特定することは困難」との東京電力のコメントを放送するNHK
そして3月19日に電源が復活し炉内温度測定できるようになり炉内の異常に気付いた旨を流しています。3月19日に異常に気付き対策をとったのに図―3に示す様にその後も放射能漏れは続いています。どう見ても東京電力の放射能漏れの炉内への注水量を絞込みにつて
「因果関係を特定することは困難」
との東京電力のコメントの方が正しそうです。
福島県では事故直後から7か所で放射線量を測定います(5)。このうち南相馬といわき市平の位置を示します。
※1(6)の数値データを(7)に示す方法で3月11日に換算
※2 位置は(5)による。
図―8 南相馬といわき市平の放射線量測定点
図に示す様にいわき市平は福島第一の南側にあり、その先には東京があります。一方で北側には南相馬があります。蛇足ですが図に示す通り福島は特的にに国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(8)エリアが広がっています。福島は汚染されています。NHKは福島産を避ける行為を「風評被害」と非難しましが(9)、汚染された地で採れたものを避けるのは当たり前の行為です。
以下に東京新宿の2011年3月11日から31日までの放射線量を示します。
※(10)にて作成
図―9 東京・新宿の放射線量
図に示す通り2011年3月15日に放射線量の上昇がみられます。福島第一から新宿に放射能がうつって来たようです。以下に南相馬、いわき市平の放射線量を示します。
※(5)を集計
図―10 南相馬・いわき市平の放射線量
図に示す通り3月15日にはいわき市平でも放射線量が上げっています。一方で反対側(北側)にある南相馬では上がっていません。福島第一から漏れた放射線は南側のいわき市を通り東京・新宿に行きましたが南相馬には行きません。逆に言えば北側の南相馬にうつった放射能は東京に移ることはありません。
3月22日14時には東京が汚染されていない画像を放送しました。
※1 NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
※2 凡例は別のシーン-からもってきています。
図―11 3月21日14時には東京が汚染されていないとするNHK
そして3月22日午前0時は汚染されたとしています。
※1 NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
※2 凡例は別のシーン-からもってきています。
図―12 3月22日22時には東京が汚染されてたとするNHK
この汚染は3月18日~20日の3間で放出された放射能によるものとしています。以下に図―1の3月18日~20日の拡大と、南相馬、いわき市平の放射線量を示します。
※ NHKの3月17日21時台の番組および(5)にて作成
図―13 NHK主張する放射能放出の南相馬・いわき市平の放射線量
図に示す様にNHKが東京を汚染したとする放射能は東京側(南)のいわき市平でなく反対側(北)の南相馬に移っています。東京にはうつる事はありません。
ただし図―9に示すように東京(新宿)の放射線量は3月21日から22日かけて上昇しています。これがどこから来たは二つの可能性を(=^・^=)は見出しました。以下に2011年3月15日の福島県福島市の降水量と放射線量を示します。
※1 放射線量は(5)による。
※2 降水量は(11)による。
図―14 2011年3月15日の福島県福島市の放射線量と降水量
図に示す通り雨が降り出し、放射線量が増大しています。空気中に放射能ただよっている時に雨が降ると、雨と一緒に放射能も舞い降り地上の放射線量をあげます。以下に東京の降水量を示します。
※(5)にて作成
図―15 2011年3月11日から31日の東京の降水量
図に示す通り3月21日から雨が降っています。これで空気に中の放射能が地上に落下し放射線量をあげた可能性があります。図-10に示す様に3月22日にいわき市平で放射線量が上がっています。どこからか放射能がうつって来たとおもいます。これがさらに東京に流れた可能性があります。しかも雨なので急に上昇です。
どちらにしても東京を汚染したのたNHKが注水量を絞り込んだ為に漏れてしまった放射能によるものではありません。それをNHKは原子炉への注水量を絞った為に福島第一は3月18~20日に放射能漏れを起こし、東京を汚染したと放送しました。とんだ「嘘」放送です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
東京電力柏崎刈羽原子力発電所は2007年の中越沖地震では、柏崎刈羽原子力発電所は火災(12)や放射能漏れ事故(13)をお越し、新潟県の海水浴客が半減する等(14)の被害を出しました。
※(15)を転載
図-16 煙もくもく柏崎刈羽原子力発電所
しかも東京電力は新潟には電気を供給しておらず(17)、柏崎刈羽が再稼働しても新潟の電気料金や安定供給には寄与しません。(=^・^=)がみるなり柏崎刈羽原子力発電所が再稼働しても新潟全体ではリスクは負いますが、メリットは多額の「電源立地地域対策交付金」が入る柏崎市や刈羽村以外(18)にはありません。。(=^・^=)がみるなり柏崎刈羽原子力発電所が再稼働しても新潟全体ではリスクは負いますが、メリットは多額の「電源立地地域対策交付金」が入る柏崎市や刈羽村以外(18)にはありません。そのため新潟全体ではあまり評判がよくないないようです。昨年(2016年)の知事選挙では柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な候補が当選しました(18)。それでもNHKは過去に何度も柏崎刈羽原発の再稼働を喧伝する「嘘」放送を流しています(19)。今回、取り上げた番組では柏崎刈羽原発の所長の
「全て蒸発していると見るべきです」
との発言を紹介し、柏崎刈羽は冷静な判断をしていたかのうような放送を流していましした。
※NHKの3月17日21時台の番組をキャプチャー
図―17 柏崎刈羽原発の所長の「全て蒸発していると見るべきです」との発言報じるNHK
NHKは嘘放送を繰り返しています(19)(20)。国民の知る権利(21)など担保しません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県が力を入れてる農畜産物に牛肉があります(22)。福島の牛肉は良質です(23)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
※(25)を引用
図―18 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
【120524】東北地方太平洋沖地震の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う大気および海洋への放射性物質の放出量の推定について|TEPCOニュース|東京電力(2)
福島の最悪シナリオ(3)
福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia(4)
原子炉圧力|原子力|東京電力(5)
平成22・23・24年度 県内7方部環境放射能測定結果 - 福島県ホームページ(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
「安全なのに売れない」~福島“風評被害“はいま~ - NHK クローズアップ現代+(10)
環境放射線測定結果 - 大気中の放射線量/1日単位の測定結果(新宿)(11)
気象庁|過去の気象データ検索(12)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(13)
柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて|TEPCOニュース|東京電力(14)
[PDF]PDF形式 858 キロバイト - 新潟県(15)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい東電原発(3月1週)―柏崎刈羽・安全審査の申請書を再提出―(16)
【経済インサイド】電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?(1/4ページ) - 産経ニュース(17)
停止原発 交付金を大幅削減へ 柏崎刈羽、2020年度にも10億超減|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア(18)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送、柏崎刈羽では働く人が減っている(19)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送、柏崎刈羽では働く人が減っている(20)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘発信、「放射性物質は検出されていない」(21)
NHK受信料「合憲」=テレビ設置時から義務-「知る権利を充足」最高裁が初判断:時事ドットコム(22)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(23)
福島県ブランド牛肉 - 福島県 - 福島県ホームページ(24)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(25)
平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
- 2018/03/19(月) 19:42:23|
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原子力規制庁が発表している2017年11月と2016年11月のデータ(2)(3)から、福島県各地に2017年11月から1年間で降り注いだ放射性セシウムの量を見積もってみました。福島県各所で放射能が降り注いでいます。特にモモの産地の福島盆地(4)や昨年4月末から5月に山火事があった福島県浪江町(5)で顕著です。2017年の福島は放射能が舞い散りました。
事故によって5重の壁が破れ(4)、放射能が福島第一から各地にうつり、汚染しました。
※(2)のデータを(6)に示す手法で3月11日に換算
図―1 航空機モニタリング結果
図に示す様に福島では特異的に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(7)地域が広がっています。事故から7年以上が経過しましたが福島は汚染されています。福島を汚染している放射能がいどうし、舞い散らないか心配です。
もし放射能が移動せず舞い散らないとしたら半減期で減衰していくはずです(8)。
半減期で計算される放射線量よりも放射線量が高ければ、高くなった分の放射性物質がどこからか「うつり」、舞い降りたはずです。
※(3)のデータを(9)に示す方法で作成
図―2 半減期との差分を求める方法
半減期で減衰する放射線量の計算方法(10)はおよび放射線量から放射性セシウムの量を見積もる方法(6)は既に記事にしています。以下に見積もり結果を示します。
※1(2)のデータを(9)(10)に示す手法で2017年11月時点の放射線量を推定し、実測の放射線量(3)との差分から(6)に示す手法で「うつった」セシウムの量を計算
※2 福島盆地は(11)による。
図―3 2016年1間で舞い降りた福島の放射性セシウムの量
図に示す通り福島では各地に放射能がうつり、舞い降りています。特に気になるのが福島盆地と浪江町です。
福島は果物王国を自称していますが(12)、果物作りがさかんなのは福島盆地と呼ばれる狭い地域です(4)(11)。図に示すようにここで放射能が降り注ぎました。福島盆地の特産品にはあんぽ柿があります(11)。以下に福島盆位が広がる福島県伊達市((11)のあんぽ柿の検査結果を示します。
※1(13)(14)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは加工日
図―4 福島県伊達市産あんぽ柿の検査結果
図に示す通り2015年には全てが1キログラム当たり100ベクレルを下回り基準値以下となったのですが、その後に昨年、今年と上昇しています。今年の最高値の1キログラム当たり350ベクレルは2012年に記録した1キログラム当たり410ベクレルに次ぐ、歴代2位の記録です。
福島盆地では放射能が降り注ぎ食品の汚染が進でいるようです。ここは福島を代表するのモモの産地です(4)。今年のモモが心配です。
以下に福島県浪江町の放射能の飛散量を示します。
※1 算出方法は図―2に同じ
※2 山火事現場およびやすらぎ荘の位置は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
※3 避難区域は(16)による。浪江町内の避難区域は全て「帰還困難区域」
図―5 2016年1間で舞い降りた福島県浪江町の放射性セシウムの量
福島県浪江町の帰還困難区域で昨年4月29日に出火し、5月10日に鎮火しました(17)。これについては
「4月29日午後、福島の原発事故の帰還困難区域の森林で火災が起き、今も鎮火していない。放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある。」
との報道がなされました(5)。
以下に「石熊公民館」の空気中のセシウム137濃度の結果を示します。
※1 (15)を転載
※2 NDは測定のうち検出限界未満(ND:見つからない事)の時の検出限界値を示す。
図―6 火災現場近く「石熊公民館」の粉塵測定結果
図に示す様に2つのピークが読み取れます。空気中のセシウム137濃度が1立方メートル当たりで
5月10日 0.97ミリベクレル
5月12日 25.47ミリベクレル
と26倍の上昇
5月15日 0.30ミリベクレル未満(ND)
5月17日 6.73ミリベクレル
と20倍以上の上昇しています。
5月13日に福島のローカルTV局のTUFは
「量が非常に少なくて検出されるような量ではない」
と報じていました。
※(15)を転載
図―6「検出されるような量ではない」と報じるTUF
でも図―5に示す様に20倍に跳ね上がる現象が複数回見つかっています。間違いなく「検出」されています。
福島民報は
「ネット上に信ぴょう性に欠けるうわさや事実と異なる火災の現場写真が出回るのは早かった。発生場所が比較的放射線量が高いとされる区域だけに、放射性物質が火事で舞い上がり拡散しているという論調が目立った。」
と論じ、放射性物が舞い上がるとの話はデマような発信をしっていました。あるいは福島民友は5月3日に
「火災に伴う放射線量の上昇による健康への影響はない。」
と報じたあとさらに
「インターネットは誤った情報もネット上に残るのが特徴で対応が課題となりそう。」
と報じ、火災によって放射性物質が拡散する心配はなく、このような懸念は「デマ」だと断じる報道を配信していました(15)。
図―5に示す様に山火事現場の近傍で1平方メートル当たり10万ベクレルを超える放射性物質(セシウム)が飛び散り降下しています。「高濃度の放射線物質が飛散し」は正しい報道です。でも、福島発の報道は「拡散していない」とのデマが繰り返しです。
さらには「風評被害」を口実にした報道干渉(18)のためでしょうか?「高濃度の放射線物質が飛散し」は正しい報道した紀州民報(5)は陳謝に追い込まれました(19)。
これからも福島では放射能舞い散ると思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島では安全であろうが無かろうが「安全」とゆう報道しかないようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県福島市の直売所ではいちごまつりが開かれました(20)。
※(20)を引用
図-7 いちごまつりのポスター
福島県福島市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはビタミンCが豊富で風邪の予防や疲労回復、肌のトラブルにも有効だそうです。冬場の寒さに耐え抜いているので甘みがあるそうです(21)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。
※(23)を引用
図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会(2)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)
くだものづくりがさかんな福島盆地(5)
「山火事と放射能」/AGARA 紀伊民報(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(8)
半減期 - Wikipedia(9)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)(10)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(11)
福島盆地 - Wikipedia(12)
果樹王国ふくしまを守りたい | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会(13)
報道発表資料 |厚生労働省(14)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ中の「
●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) pdfアイコン[PDF・177KB]」
(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域山火事の粉塵測定結果は20倍以上、セシウムは検出される量ではなとTUF、繰り返される「拡散無し」のデマ報道(16)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(17)
浪江の山火事:鎮火 強風などで延焼 75ヘクタール焼失 - 毎日新聞(18)
めげ猫「タマ」の日記 「放射能は移らない」とデマを報じる福島民友(19)
紀伊民報:福島山火事で「放射性物質飛散」 コラムで陳謝 - 毎日新聞(20)
いちごまつり1日目 – 農産物直売所 みらい百彩館「んめ~べ」(21)
特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来(22)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(23)
イトーヨーカドー 福島店 続きを読む
- 2018/03/18(日) 19:46:37|
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福島県本宮市のセシウムの量を(=^・^=)なりに見積もると
事故1ヶ月半(2011年4月29日) 5.7g
事故義6年8ヶ月(2016年11月16日)3.4g
で、事故7年目にないましたが事故によってばら撒かれたセシウムの6割は残ったままです。これは他の福島県域でも同じだと思います。
事故によって5重の壁が破れ(1)、放射能が福島第一から各地にうつり、各地を汚染しました。
※1(3)のデータを(4)に示す手法で3月11日に換算
※2 避難区域は(5)による。
図―1 事故から7年以上を経て汚染されている福島
図に示す様に福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)地域が広がっています。事故から7年以上が経過しましたが福島は汚染されています。
今月中には福島の除染が終わります(7)。除染でどの程度の放射性物質が取り除かれたか興味があります。原子力規制委は事故後に時々、放射線量の分布を発表しています(3)。事故直後は80km圏内のみです。放射性物質の量と放射線量の関係は放射性物質毎に分かっています。
1mm四方に1ベクレル(Bq)の放射性物質があるとすると、放射線量は1時間当たりで
セシウム134 ― 5.4マイクロシーベルト(μSv)
セシウム137 ― 2.1マイクロシーベルト(μSv)
の放射線量になります(8)(9)。
セシウム134と137の割合は一定しています。ただし時間依存があります。以下に2011年と2017年4月末のセシウム137に対するセシウム134の割合を示します。
※(10)を集計
図-2 セシウム137に対するセシウム134の割合
図に示すように同時期ならセシウム137に対する134の割合は一定ですが、時間と共に低下します。2011年4月末時点ではセシウム137とセシウム134のベクレル(Bq)で測れる放射能量はほぼ同量ですが、6年半後の2017年11月末には約13%まで低下しています。これは放射性物質が半分になるまでの時間を「半減期」と呼びますが、セシウム134の半減期は2年でセシウム137は30年です(11)。セシウム134は6年で8分1(12.5%)(0.5
(6÷2))まで低下しますが、セシウム137は87%(0.5
(6÷30)×100)が残ったままです。
セシウム134とセシウム137の割合が分かれば、これを元にセシウム134由来と137由来の放射線量を知ることできます。
セシウム137と134の割合をa:b
放射線量をR
とすればセシウム137由来の放射線量R
137は
R
137=R×(2.1a)÷(2.1a+5.4b)
セシウム134由来の放射線量R
134は
R
134=R×(5.4b)÷(2.1a+5.4b)
になります。
これを元に単位面積当たりのセシウム137と134の量が求まります。例えば放射線量を1時間当たりのマイクロシーベルト(μSv/h)で、単位面積を1ミリメートル四方(mm
3)すればセシウム134および137の放射能量をそれぞれB
134およびB
137とすれば
B
134=R
134÷5.4
B
137=R
137÷2.1
になります。1グラムのセシウム134は47.9兆ベクレル、セシウム137は3.21兆ベクレルに相当します(12)。この値で割ってやれば単位面積当たりの放射線量を求める事ができます。これに面積を乗じれば放射性セシウムの全重量を求めることができます。
福島県本宮市は面積88.02平方メートルの市です(13)。福島第一原発80Km圏内に位置します。航空機モニタリングの数値データは毎時0.1マイクロシーベルト以下になると、数値データが表示されなくなりデータが欠落します。本宮市はこのようなデータ欠落がありません(1)。そこで、本宮市についてセシウムの量を計算してみることにしました。
※(4)を集計
図―3 福島県本宮市の放射性セシウムの量
事故1ヶ月半(2011年4月29日) 5.7g
事故義6年8ヶ月(2016年11月16日)3.4g
で、昨年末時点でが残っています。
以下に2014年11月以降のセシウム137の量と半減期で計算される量を示します。
※1 セシウム137の量は(1)等より集計
※2 凡例中「半減期」は「半減期で計算される量」
図―4 セシウム137の量と半減期で計算される量
図に示す通り2014年11月以降は半減期で計算さる量とほぼ同じです。図に示す様に今後は半減期でしか放射性セシウムは減って行きません。図―4に示す様に大部分はセシウム137です。セシウム137の半減期は30年です(11)。30年で半分、60年でも4分の1は残ります。除染は今月中に完了です(7)。あとは自然減衰で減って行くのを待つしかありません。福島県本宮市は今後数十年は放射能に汚染された状態が継続します。これは福島に共通することです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の復興はマイナスからのスタートと言われています。宮城や岩手は地震と津波で全てが無くなり「0」からのスタートですが、福島はそこに放射能が「うつり」汚染されてしまいマイナスになったとの理解ようです(14)。
NHKはで、除染廃棄物を中間貯蔵施設に運び終えた段階で
「ゼロに戻れる状況」
との完了の発言を放送していました。
※NHKの3月10日の21時台の番組をキャプチャー
図―5 「ゼロに戻れる状況」と発言する安倍出戻り内閣の官僚
除染が終わり(7)、除染廃棄物を中間貯蔵施設に運び込んだとしても図―3に示す様に、福島各地に放射能が放置されます。福島の汚染は解消しません。マイナスは残ったままです。除染廃棄物を中間貯蔵施設に運び終えた段階で「ゼロに戻れる状況」には成りません。安倍出戻り内閣の官僚は嘘を生業にしているようです(15)。このような嘘をゆう官僚や、その発言を報じるNHKでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県二本松市産米の全量全袋検査が約29万件になりました(16)。同市は人口5万人台の市(17)なので市民が食べるには十分な量です。同市辺りのお米は良食味・高品質だそうです(18)。安倍出戻り内閣は福島産米は全量全袋検査で安全だと説明しておます(19)。でも、信用されていないようです。福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(20)を引用
図―6 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
5重の壁 - Wikipedia(2)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会(3)(2)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
福島原発事故:帰還困難区域外除染、月内に完了 環境相 - 毎日新聞(8)
空間線量率の計算(9)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(10)
報道発表資料 |厚生労働省(11)
半減期 - Wikipedia(12)
放射能の比較 - Wikipedia(13)
本宮市 - Wikipedia(14)
原発被害でマイナスからのスタート - 福島医大学長・菊地臣一氏に聞く◆Vol.1|医療維新 - m3.comの医療コラム(15)
【森友文書改ざん】政治の責任明らかに(3月13日) | 県内ニュース | 福島民報(16)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(17)
トップページ | 二本松市公式ウェブサイト(18)
特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未(19)
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省中の「2.英語版(全体版)(PDF:4,500KB)>中の
分割版1(PDF:1,680KB)(20)
安達店 | ベイシア
- 2018/03/17(土) 19:49:53|
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原子力規制委員会は放射線量を面的に測定した航空機モニタリング結果を発表しました(2)。2017年2月にも同様の結果を発表しているので(3)、比較したら概ね「半減期」で計算される放射線量分しか下がっていません。福島の放射線は「半減期」でしか下がりません。福島の放射線の主因はセシウム137であり、セシウム137の半減期は30年です()。半分になるには30年近くかかります。
以下に2017年11月時点の航空機モニタリング結果の数値データより作成した福島の放射線量分布を示します。
※(2)を集計
図-1 福島の放射線量分布(2017年11月16日時点)
国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(5)の場所が広く広がっています。今後が気になります。以下に2016年11月時点の航空機モニタリング結果と半減期から計算される放射線量を示します。
※1(3)の数値データより計算
※2 計算方法は(6)による。
図-2 半減期から計算される放射線量
図-1と図ー2を比べるとそれほど大きな差はありません。福島の放射線は半減期でしか下がりません。
以下にセシウム137に対するセシウム134の割合を示します。
※(7)を集計
図-3 セシウム137に対するセシウム134の割合
福島原発事故直後の2011年4月時点ではほぼ同じでしたが、半減期が早いセシウム134は減っていくのですが、半減期が30年と長いセシウム137(4)は無くならずしつこく残った結果、セシウム137に対するセシウム134の割合は13%程度まで低下しました。いま、福島の放射線の主因はなかかか減らないセシウム137です。これからは福島の放射線は以前のようには下がりません。
1ミリ四方に1ベクレルのセシウム134があると放射線量は毎時5.4マイクロシーベルト、セシウム137では毎時2.1マイクロシーベルトです(8)(9)。1ミリ四方にセシウム134が0.128ベクレル、137が1ベクレルあるとする時の放射線量は1時間当たりで
セシウム134由来 0.65マイクロシーベルト(0.128×5.4)
セシウム137由来 2.1マイクロシーベルト(1×2.1)
合計 2.75マイクロシーベルト
2016年11月時点で放射線量の76%(2.1÷2.75×100)がセシウム137由来で半減期は30年なので(3)、半分になるのに30年かかります。残りの30%はセシウム134由来です。2年で半分になりますが量はセシウム137に比べ少なく量です。両者を合計すれば今後の放射線量が見込めます。
※半減期等から計算
図-4 今後の放射線量
なかなか減りません。いまの半分になるのは2030年頃です。
2020年7月24日は東京オリンピックが開幕します(10)。その時の放射線量を示します。
※(2)から半減期(4)を考慮して作成
図-5 東京オリンピックの頃の福島
オリンピックが開かれる頃になっても除染が必要な地域が広く広がっています。除染は今月で終わりです(11)。福島の放射線はこれからは自然に下がるのを待つしかありません。オリンピックのサッカー日本代表は福島で合宿するそうです(12)。大丈夫ですかね?
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
京都地裁は3月15日に原発事故による自主避難の合理性を認め、国と東電に対し原告110人に総額約1億1000万円を支払うよう命ました(13)。
※(14)
図―6 京都地裁が自主避難の合理性認定と報じる福島県の地方紙・福島民報
低線量被爆でも避けることに一定の合理性があるようです。事故から7年以上が過ぎましたが、福島の皆様の66%が放射性物質に「不安」を感じているようです(15)。
今、最も話題をようでいる果物は「イチゴ」だと思います(16)。福島ではイチゴ栽培がおこなわれています(17)。福島県相馬市では今、イチゴ狩りが楽しめます。同市はイチゴのシーズンです。同市のイチゴは美味しいそうです(18)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
※(20)を引用
図―7 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会(2)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)
半減期 - Wikipedia(5)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
報道発表資料 |厚生労働省(8)
空間線量率の計算(9)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(10)
2020年夏季オリンピック - Wikipedia(11)
福島原発事故:帰還困難区域外除染、月内に完了 環境相 - 毎日新聞(12)
【スライド動画】動きだすJヴィレッジ 18年夏再開へ工事進む:福島民友新聞社 みんゆうNet(13)
自主避難の合理性認定 京都地裁 国と東電に賠償命令 原発事故集団訴訟 | 県内ニュース | 福島民報(14)
福島民報を3月16日に閲覧
(15)
(東日本大震災7年)放射性物質「不安」66% 福島県民、共同世論調査:朝日新聞デジタル(16)
カー娘、もぐもぐタイム再び 日本のイチゴもおいしいよ 全農が9品種を提供/スポーツ/デイリースポーツ online(17)
苺(イチゴ) | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会(18)
和田観光苺組合 – 和田観光苺組合でイチゴ狩り(19)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(20)
Webチラシ情報 | フレスコキクチ
- 2018/03/16(金) 19:52:20|
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原子力規制委員会は2017年11月16日時点の航空機モニタリング結果を発表しました(2)。前年の発表(3)比較したら放射線量が増えている場所が各所にありました。増加している場所が集中しており、広範囲にあるので測定ノイズよるものでなく実際に放射線量が増大しています。このような現象は放射性物質が降り注いことを示します。事故から7年目の福島も放射性物質が降り注いでいます。
モニタリングポストの測定他に(4)、航空機を飛ばし面的に放射線量を測定する航空機モニタリングを原子力規制委員会が実施しています。この測定はモニタリングポストによる測定と異なり、測定器を放射線量の低い場所(例えば道路際に移す)とか測定器周りだけを除染する等の人為的操作で放射線量の測定値を下げる(5)ことが難しいので(=^・^=)はモニタリングポストの測定結果に比べて確かだと考えています。
2017年11月の測定結果が発表になりました(2)。そこで前年の測定結果(3)と比較して、放射線量の増減を求めてみました。以下に結果を示します。
※1(2)の値(2017年11月16日時点)―(3)の値(2016年11月18日時点)で計算
※2 集計は公表されたCSVデータを元に自作のアプリケーションで集計
※3 山の位置は地図で確認
図―1 2016年11月から17年11月までの1年間の放射線量量の増減
図に示す通り広範囲で放射線量が増大したエリアがあります。測定ノイズよるものでなく実際に放射線量が増大しています。
図に示す通り伊達市辺りでは放射線量が増えたエリアが増えたエリアが広がっています。
※1(2)の値(2017年11月16日時点)―(3)の値(2016年11月18日時点)で計算
※2 集計は公表されたCSVデータを元に自作のアプリケーションで集計
※3 山の位置は地図で確認
図―2 福島県伊達市の2016年11月から17年11月までの1年間の放射線量量の増減
同市の特産品にあんぽ柿があります(5)。以下に推移を示します。
※1(6)(7)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは加工日
図―3 福島県伊達市産あんぽ柿の検査結果
図に示す通り2015年には全てが1キログラム当たり100ベクレルを下回り基準値以下となったのですが、その後に昨年、今年と上昇しています。今年の最高値の1キログラム当たり350ベクレルは2012年に記録した1キログラム当たり410ベクレルに次ぐ、歴代2位の記録です。
福島県伊達市では放射能が降り注ぎ食品の汚染が進でいるようです。同市は福島県第二位のモモの産地です(5)。今年のモモが心配です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
事故7年目も福島では放射能が降り注いでいます。福島の皆様は不安だと思います。福島県須賀川市産米の全量全袋検査数が99万件を超えました(8)。同市は人口8万人弱の市なので(9)市民が食べるには十分な量です。同市辺りのお米は美味しく、安全だそうです(10)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(11)を引用
図―4 福島産米が無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会(2)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)
福島県放射能測定マップ(5)
伊達市 (福島県) - Wikipedia(6)
報道発表資料 |厚生労働省(7)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ中の「
●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) pdfアイコン[PDF・177KB]」
(8)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(9)
ホーム/須賀川市公式ウェブサイト(10)
特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ(11)
チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
- 2018/03/15(木) 19:57:46|
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タイで予定されていた福島産ヒラメフェアが中止になった問題で(1)、NHK等は検査では放射性物質「不検出」との報道がされています(2)(3)。だだし、不検出だったのはタイの検査で、厚生労働省の発表(4)を見ると福島の検査ではセシウムが見つかっています。安倍出戻り総理は福島は「安全」だと言っています(4)。安倍出戻り内閣は裁量労働制の関しおかしなデータを国会に出しました(5)。さらには「森友文書改ざん」も明らかになりました(6)。安倍出戻り内閣は平気で「嘘」をつく内閣です。福島は安全も「安全」を嘘の可能性を否定しえません。
福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
※(7)にて作成
図―1 福島第一排水路
以下に各排水路のセシウム137濃度をしめします。
※1(7)にて作成
※2 基準値は(8)による。
図―2 福島第一排水路のセシウム137
図に示す通り事故から7年間、基準値を超える汚染排水が流れて続けています。そででも安倍出戻り総理は福島産の「安全」を主張し(4)、3月10日に福島を訪問した際には福島産ヒラメを試食しました(9)。
※(4)を引用
図―3 福島産ヒラメを食べる安倍出戻り総理
安倍出戻り内閣は裁量労働制の関しおかしなデータを国会に出しました(5)。さらには「森友文書改ざん」も明らかになりました(6)。安倍出戻り内閣は平気で「嘘」をつく内閣です。福島産は「安全」とゆう彼の主張を信用する人は少数だと思います。少なくともタイでは信用されていないようです。
タイでは3月10日から福島産ヒラメのPRイベントが計画されていました。ところが、安倍出戻り総理が福島産ヒラメを試食した2日後の3月12日にイベントの中止が報じられました(9)。タイの環境保護団体が「汚染された可能性」を主張したそうです(2)。
※(3)を引用
図―4 「汚染された可能性」との主張を報じるNHK
そして福島産ヒラメのタイへの輸出も中止になりました(10)。
だいたい彼が根拠にしている福島県のデータは怪しい物です。以下に福島産カナガシラの検査結果を示します。
※1 福島県の検査結果は(4)、東京電力は(11)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 ()内は検査先
※5 基準値は(12)による。
図―5 福島産カナガシラの検査結果
東京電力は自社の検査で福島産カナガシラから基準値(12)の4倍近い1キログラム当たり358ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(13)。一方で福島県の検査では2017年1月以降で347件連続で検出限界未満(ND)です。福島県の検査で検出限界未満(ND)でも、基準値を大きく超える可能性が残ります(14)。だいたい厚生労働省の発表(4)を見ると、ヒラメにしろカナガシラにしろ福島産農水産物の出荷前検査は福島県農林水産部所属する福島県農業総合センター(15)が全てを実施してます。中立性に疑問があります。
現状では福島県の検査結果がどうであれ、福島第一原発からの放射能流出が続く限りは、福島産は「汚染された可能性」があります。タイの皆様は正しい判断をしました。
これに関連してNHKは
「ヒラメから放射性物質検出されず」
と(1)、福島の地方紙・福島民報は
「県産ヒラメ、放射性物質『不検出』 タイ政府がフェア中止で検査」
と(2)の表題の報道を行っています。表題だけを見ると福島産ヒラメからはセシウムが見つかってないようです。以下に福島産ヒラメの検査結果を示します。
※1 (4)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―6 福島産ヒラメの検査結果
図に示すように福島産ヒラメは確りセシウム入りです。福島産ヒラメを食べると一緒に放射能も食べます。記事本文を見ると
「タイ政府が実施した独自検査でヒラメから放射性物質は検出されなかった」
との記載があり(2)、タイの検査では見つからななったとのことです。ただしサンプル数が記載されていなので少数と検査だと思います。また、タイには原発がなく放射線計測等の関連技術を習熟している方も少ないと思います。そんだデータだけを引用しあたかも福島産ヒラメから放射能がみつからないような報道が平然となされています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県の地方紙・福島民友はこの件について
「タイの団体から『原発事故のあった福島の水産物は汚染されている』『福島の魚を食べると
危険だ』などとする意見が科学的根拠なく提起された。」
と報じていました(10)。確かに
「福島の魚を食べると
危険だ」
には明確な科学的根拠には乏しいかもしれません。でも、「汚染された可能性」は十分な科学的根拠があります。同紙は3月14日付社説で
「タイの団体は、ヒラメの安全性を不安視する意見を団体のホームページ上に掲載」
と論じているので(17)、NHKの報道(3)と合わせタイの団体は汚染されていないとは言えない、安全とは言えないと主張しているのであって、福島民友が3月13日に報じた
「原発事故のあった福島の水産物は汚染されている」「福島の魚を食べると危険だ」
等の主張はしていないのは明らかです。このふぇーくニュースに続き「科学的根拠なく」と続け、事実とは関係なくある方向に読者を誘導しようとしているのは明らかです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島ではイチゴ栽培がおこなわれています(18)。福島県伊達市ではイチゴの出荷が行われています(19)。同市のイチゴはとても甘くてちょっと酸っぱい、新鮮そのものだしうです(20)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
※(22)を引用
図―7 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県産ヒラメフェア中止 タイ地元団体反発で断念:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(2)
県産ヒラメ、放射性物質「不検出」 タイ政府がフェア中止で検査 | 県内ニュース | 福島民報(3)
ヒラメから放射性物質検出されず|NHK 福島県のニュース(4)
報道発表資料 |厚生労働省(5)
平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(6)
【森友文書改ざん】政治の責任明らかに(3月13日) | 県内ニュース | 福島民報(7)
中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年3月1日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第51回事務局会議)⇒
【資料3-6】環境線量低減対策(7.16MB)(8)
サンプリングによる監視|東京電力(9)
安倍首相「きめ細かな支援」 福島県の産業・教育環境など視察:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(9)
福島県産ヒラメフェア中止 タイ地元団体反発で断念:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(10)
タイへのヒラメ輸出中止 コウナゴ漁好調も(福島県)日テレNEWS24(11)
報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)」
(12)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(13)
2018年3月3日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 114KB) (14)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―福島産カナガシラから358(Bq/kg)、福島県検査は347件連続ND―(15)
農林水産部 - 福島県ホームページ(16)
タイの国情と原子力事情 (14-02-09-01) - ATOMICA -(17)
【3月14日付社説】タイのフェア中止/安全と品質浸透の逆バネに:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(18)
苺(イチゴ) | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会(19)
松葉園 いちごから笑顔 - ホーム | Facebook(20)
伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ(21)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(22)
保原店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール 続きを読む
- 2018/03/14(水) 19:48:34|
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福島産米を許容する方が6割近い福島県郡山市の葬式(死者数)は
事故前年(2010年3月から11年2月) 2,940人
事故7年目(2017年3月から18年2月)3,405人
で16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2億分の1でした。一方で福島産米を許容する方は2割程度の福島県相馬・南相馬市の葬式(死者数)は
事故前年(2010年3月から11年1月) 1,178人
事故7年目(2017年3月から18年1月)1.196人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。(=^・^=)は
「福島産米、食べて応援、あの世行(事故7年目)」
って思ってしまいました。
事故によって福島は汚染されました。
※1(1)のデータを(2)に示す手法で3月11日に換算
※2 避難地域は(3)による。
図―1 福島県郡山市、相馬・南相馬市、いわき市
図に示す通り、福島では国が除染が必要だとする国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(4)。事故から7年以上が過ぎましたが福島は汚染されています。
それでも、安倍出戻り総理は3月10日に福島に行き(5)、福島産ヒラメを試食し(6)「安全」をアピールしました。
※(5)を引用
図―2 福島産ヒラメを食べる安倍出戻り総理
でも海外は違うようです。タイでは福島県産ヒラメのフェアが計画されていたのでしすが、タイの消費者団体や環境保護団体などが「危険性」を心配し為に中止なったそうです(7)。福島産ヒラメは初めてタイに輸出されたのですが(7)、輸出も中止になったそうです(8)。
※(9)を引用
図―3 福島産ヒラメのフェア中止と安倍出戻り内閣の文書書き換えを報じる福島県の地方紙・福島民友
例えば米について言えば、安倍出戻り内閣の主張は福島米は全量全袋検査で完全を確認しているです(11)。福島産米を全量検査する全量全袋検査は2012年に導入されました(12)。以下に流れを示します。
※1(11)を引用加筆
※2 縦横比はいじってます。
図―4 福島産米は全袋検査で安全が担保されていると主張する安倍出戻り内閣
福島産米の全量全袋検査は2段階になっています。1段目は袋ごとに簡易検査装置で検査し、一定の値(スクリーニングレベル)以下なら「安全」とされそのまま出荷されます(11)(12)。
以下に図―4の
□を拡大したスクリーニングレベルしめします。
※(11)を引用
図―5 安倍出戻り内閣が世界に向かって主張する全量全袋検査のスクリーニングレベル
図に示す様に1キログラム当たり50ベクレルです。以下に福島県がYouTubeにアップしている検査映像示します。
※(13)を引用
図―6 スクリーニングレベル76(Bq/kg)で運用される福島産米全量全袋検査
図に示すようにスクリーニングレベルは1キログラム当たり76ベクレルです。同じように福島産に関して世界向かって事実とは異なる発表をしています。
福島産米の全量全袋検査は1段目は事故後に導入された簡易検査であり(12)、精度を担保するにはデータが必要です。安倍出戻り内閣の資料(10)(11)を見ると「仕様」は書いてあるのですが、システムが「仕様」通りにできていることを説明するデータはありません。そこで(=^・^=)なりに見積もってみることにしました。精密検査に回ったものは1段目の簡易検査で1キログラム当たり76ベクレルを以上のものです。厚生労働省の発表(14)を見ると4件の精密検査結果が出ていました。値は1キログラム当たりで
47、19,6.2ベクレルおよび検出限界未満(ND)
です。すなわち簡易検査で1キログラム当たり76ベクレルを以上の物でも、精密検査を実施すると検出限界未満(ND)になります。すなわち1キログラム当たりで76ベクレル程に違った値が出ます。福島産米の全量全袋検査の1段目の県検査は1キログラム当たりで76ベクレル以上の誤差があります。基準値(15)の1.5倍以上の1キログラム当たり151ベクレルのセシウムに汚染された福島産米でも、1段目の検査でスクリーニングレベルより低い1キログラム当たり75ベクレル(151-76(測定誤差))になる可能性があります。福島県が実施している福島産米の全量全袋検査では、基準超の福島産米を確実に見つける事ができません。福島産米は全量全袋検査で「安全」は担保されません。
出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も
原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(16)。その後に福島原発事故が起き、およそ
原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(17)(18)で明らかになりなした。安倍出戻り内閣は裁量労働制の関しおかしなデータを国会に出し問題になっています(19)。さらには図―3に示す様に公文書書き換えも明らかになりました(20)。安倍出戻り内閣は「嘘」をつくことに躊躇はありません。
福島民友は福島産ヒラメのフェア中止について
「タイの団体から『原発事故のあった福島の水産物は汚染されている』『福島の魚を食べると危険だ』などとする意見が科学的根拠なく提起された。」
と報じていますが(7)、安倍出戻り内閣が「嘘」を言ってる可能性も否定できないと思います。そこで(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。
福島産米を許容するところとしない所を比較し差なければ福島産米は「安全」、おかしな差があれば「安全とは言えない」です。福島県のひらた中央病院は福島産米を許容すかのアンケートを発表しています(21)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米を許容すかのアンケート結果
※ (21)を集計
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米を許容する方は23%ですが、福島県郡山市では57%が許容しています。
以下に今年(2017年度)の福島産米・全量全袋検査数を示します。
※(22)を集計
図―7 福島産米全量全袋検査数
福島県には13市がありますが(23)、米の生産量は郡山市がトップで、南相馬市が最下位、相馬市はブービーです。
福島県郡山市は米作が盛んで、許容する方も多いと言えます。一方で相馬・南相馬市は米作はそれ程には盛んでなく、許容する方も少数です。
福島県郡山市の2月中の人口動態が発表になったので(23)、各年3月から翌年2月までの葬式(死者)数を集計してみました。
※1(24)を各年通年で集計
※2 震災犠牲者は(25)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―8 福島県郡山市の各年2月から翌年1月まで1年間の葬式(死者)数
郡山市の葬式(死者)数は
福島産米を許容する方が6割近い福島県郡山市の葬式(死者数)は
事故前年(2010年3月から11年2月) 2,940人
事故7年目(2017年3月から18年2月)3,405人
で16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2億分の1でした。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(26)による。
以下に相馬・南相馬市の葬式数を示します。
※1 (27)を各年3月~1月で集計
※2 震災犠牲者は(25)により、行方不明者を含み関連死を含まず
※3 相馬市・南相馬市の合計
図―9 福島県相馬市・南相馬市の各年3月~1月の葬式(死者)数
福島県相馬市・南相馬市の合計の葬式(死者数)は
事故前年(2010年3月から11年1月) 1,178人
事故7年目(2017年3月から18年1月)1.196人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。福島県の人口動態の発表(27)が今のところ(2018年3月13日時点)1月中までなので1月までの集計としました。
福島産米を許容する方が多い福島県郡山市では有意に葬式が増えていますが、そのような事が無い福島県相馬・南相馬してはそのような事はありません。
(=^・^=)は
「福島産米、食べて応援、あの世行(事故7年目)」
って思ってしまいました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
安倍出戻り内閣は福島産は「安全」と「嘘」をついているよです。福島の皆様が安倍出戻り総理を信じているか興味があります。
福島を代表する冬野菜にシイタケがあります(28)。福島県いわき市等が産地です。同市のシイタケは美味しいそうです(29)。無論、安全だそうです(30)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。
※(31)を引用
図―10 福島産シイタケが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(2)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(3)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(4)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(5)
平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(6)
安倍首相「きめ細かな支援」 福島県の産業・教育環境など視察:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(7)
福島県産ヒラメフェア中止 タイ地元団体反発で断念:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(8)
タイへのヒラメ輸出中止 コウナゴ漁好調も(福島県)日テレNEWS24(9)
福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を3月13日に閲覧
(10)
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省中の「2.英語版(全体版)(PDF:4,500KB)
(11)(10)
分割版1(PDF:1,680KB)(12)
全量全袋検査 - Wikipedia(13)
福島県産米の全量全袋検査風景 - YouTube(14)
報道発表資料 |厚生労働省(15)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(16)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書(17)
東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(18)
国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ(19)
裁量労働制 疑問は一層深まった:社説:中日新聞(CHUNICHI Web)(20)
政府、麻生氏辞任論を警戒 財務省文書改ざんで国会不正常 - 共同通信(21)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ(22)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(23)
福島県 - Wikipedia(24)
郡山市の現住人口/郡山市(25)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ(26)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(27)
福島県の推計人口(平成30年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(28)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(29)
いわきの原木しいたけ|食メキふくしま|KFB福島放送(30)
『いわきゴールドしいたけ』のいわき菌床椎茸組合です(31)
イオンいわき店公式ホームページ
- 2018/03/13(火) 19:44:20|
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避難指示が解除されて2月末で11ヶ月となる福島県川俣町山木屋(1)の帰還者は対象1,085人中292人(27%)です。浅田真央さんが訪れたのですが(2)、効果は無かったようです。
福島県川俣町は福島県の北部の山村です(1)。
※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で3月11日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
図-1 福島県川俣町
図に示す通り事故によって町の東側は全て避難区域になり(5)行き止まりの町になってしまいました。そればかりでなく同町の東側の山木屋地区が避難区域となりました(1)(5)。図に示す通り事故から7年近くが経過しましたが、川俣町は概ね国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超えています。それでも安倍出戻り総理は「安全」になったとして避難指示を昨年(2017年)3月末で解除してしまいました(1)(5)。川俣町は大部分でさらなる除染が必要な汚染された町です。東部の山木屋地区はさらに高い放射線量です。
川俣町山木屋には屋外スケートリンクがあります(7)。今年も1月末に屋外スケートリンクがオープンしました(8)。そして浅田真央さんが来訪されたそうです(2)。
※ 3月7日 NHKの22時台の番組をキャプチャー
図―2 川俣町山木屋のスケートリンクを訪れた浅田真央さん
安倍出戻り総理も山木屋を訪れた事はありますが(9)、好感度には大きな差があると思います。また、2月24日には来月(2018年4月)に山木屋で開校する小中一貫校の見学会が行われました(10)。川俣町山木屋では行事が続いたようです。以下に川俣町山木屋の皆様の居住先を示します。
※(11)を集計
図―3 福島県川俣町山木屋の避難者と帰還者
図に示す様に帰還が進みません。避難指示が解除されてから11ヶ月目の3月1日時点で、帰還者は対象1,085人中292人(帰還率27%)です。
川俣町は山木屋以外は避難区域になっていません(1)(5)。山木屋にあった小中学校が現在は避難区域とならなかった川俣町内に移転し開校中です。以下に2016年度の生徒数を示します。
※(13)(14)にて作成
図―4 川俣町山木屋小中の学年別在籍者数(2016年)
この4月で中学3年生になる2016年当時は中学1年生以下の人数を合計すると24人になります。一方で来月から山木屋で再開する小中学校に通う生徒は15人です(10)。3分1を超える9人は山木屋の学校でなく避難先の学校を選んだようです。浅田真央さんでも、避難者を呼び戻すことはできないようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
図―4に示す様に2016年時点で小学生は3年生以下がいません。来月四月には5年生以下がいないことになります。川俣町山木屋で学校を再開しても、小中一貫校を名乗れるは1年間だけで、その後は中学校だけになります。そして4年後には中学校からも生徒がいなくなります。しかたが無い事です。福島の皆様は不安だと思います。
タイで福島産ヒラメのフェア中止になったそうです(15)。福島産が避けられているのはタイだけではないようです。
福島県が力を入れている農畜産物に牛肉がありまあす(16)。福島の牛肉は美味しいそうです(17)。安倍出戻り内閣は福島産牛肉は「安全」だと説明しています(18)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシに福島産牛肉はありません。
※(19)を引用
図―5 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。安倍出戻り内閣は不都合な事は書き換えます(20)。福島産が「安全」も書き換えかもしれません。(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
川俣町 - Wikipedia(2)
浅田真央のフォトエッセー5月発売 印税は全額寄付 - フィギュア : 日刊スポーツ(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
絹の里やまきやスケートリンク - 川俣町公式ホームページ(8)
【川俣】山木屋に響く歓声 「田んぼリンク」オープン:中通り地区:福島民友新聞社 みんゆうNet(9)
平成29年7月1日 福島県訪問 | 平成29年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(10)
4月開校の小中一貫校で見学会 川俣・山木屋 | 県内ニュース | 福島民報(11)
山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ(12)
3.川俣町の状況 - 福島県ホームページ(13)
川俣町立山木屋小学校 ≫ 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム](14)
川俣町立山木屋中学校 ≫ 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム](15)
タイで福島産ヒラメのフェア中止 原発事故後の初輸出、懸念され - 共同通信(16)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(17)
ふくしまの牛 | ふくしまのお肉 | JA全農福島(18)
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省⇒2.英語版(全体版)(PDF:4,500KB)⇒
分割版1(PDF:1,680KB)(19)
平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト(20)
森友学園:国有地売却問題 文書報告 書き換え数十カ所 昭恵氏の名、削除 - 毎日新聞
- 2018/03/12(月) 19:43:27|
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