食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。先週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が7日遅れで発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先々週に続き先週もセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数880件
②平均は、1キログラム当たり7.5ベクレル、最大780ベクレル(群馬県産イノシシ)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年3月4週その2)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
福島産からは基準超は見つかっていませんが、今週の発表から
・茨城産クロダイからセシウム、福島産は37件連続ND
・無検査福島産キュウリを販売する東京電力
・福島産メタガレイ属のセシウムがと突然に上昇
などの特徴が読み取れ、福島産は安全とは言えません。
1.茨城産クロダイからセシウム、福島産は37件連続ND
茨城県が検査した茨城産グロダイからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
図―2 クロダイの検査結果
図に示す通り、茨城産だけでなく宮城産からもセシウムが見つかっています。ところが福島県が検査した福島産クロダイからはセシウムが見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると2017年以降で37件連続で検出限界未満です。
福島県いわき市は福島県沿岸部の南に位置し、茨城県に接します(9)。千葉県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(10)。いわき市産が気になります。以下に結果を示します。

※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―3 スズキの検査結果
図に示す通り千葉産だけでなく、茨城産スズキからもセシウムが見つかっています。ところが福島県いわき市産からは見つかっていません。汚染源に近いのにおかしな話です。
厚生労働省の発表(1)を見ると、クロダイにしてもスズキにしても福島産農水産物の出荷前検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問がありません。福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ出荷されます。
2.無検査福島産キュウリを販売する東京電力
福島を代表する野菜にキュウリがあります。須賀川市等が主要な産地です(12)。東京電力は多摩総支社で福島復興バザール開催したそうです(13)。そこには「岩瀬きゅうり」が出品されました。

※(13)を引用
図―4 「岩瀬きゅうり」が出品された福島復興バザール
福島には天栄村・鏡石町から成る岩瀬郡があります(14)。他にも須賀川市産も岩瀬きゅうりにるそうです(15)。2017年6月1日以降の厚生労働省の発表(1)を見ても福島県須賀川市、天栄村、鏡石町産キュウリは出て来ません。福島県が提供するデータベース(16)で調べたのですが出て来ません。福島県須賀川市、天栄村、鏡石町を活動範囲とする農協の自主検査結果(17)を見てもキュウリは出て来ません。東京電力は無検査の福さんキュウリを販売しました。
それでも福島県は福島産胡瓜は検査で安全が確認されたと主張しています(18)。福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島産メタガレイ属のセシウムがと突然に上昇
福島県松川浦漁港は事故前(2002年)にはカレイ陸揚げ量全国2位でした(19)。カレイは福島を代表するする魚です。以下に福島産メイタガレイの東京中央卸売市場への各年1,2月の出荷量を示します。

※(20)を集計
図―5 福島産メイタガレイの東京中央卸売市場への各年1,2月の出荷量
図に示す通り今年は事故前(2011年1,2月)を超えています。驚くべきはシェアです。以下に東京卸売市場でのメイタガレイの出荷量のうち福島産が占める割合を示します。

※(20)を集計
図―6 福島産メイタガレイの東京中央卸売市場でのシェア(各年1,2月)
図に示す通り事故前は40%程度でしたが、今年の1.2月は65%です。東京でメイタガレイを食べるなら福島産を食べる覚悟が必要です。これに気をよくしたのか福島では「カレイで食彩祭」が行われています(21)。
でも食べて良いか心配です。以下に福島産メイタガレイ属の検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4 検査先は福島県(福島県農業総合センター)
図―7 メイタガレイ属の検査結果
ずっと検出限界未満(ND)が続いていたのですが、3月30日に厚生労働省の発表は福島県産メイタガレイ属(ナガレメイタガレイ)から基準値の半分(6)を超える1キログラム当たり51ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(22)。このペースで上がれば次は基準値超えです。
福島産はセシウム含有量が突然に上昇することがあります。過去に検出限界未満が続いたとしても「安全」は担保されません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県須賀川市産米の全量・全袋検査数が約82万件になりました(23)。同市は人口7万人台の市なので(24)、市民が食べるには十分な量です。同市のお米は岩瀬清流米といって美味しいお米です。須賀川市は同市産米は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(26)を引用
図―8 福島産米が無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1077報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月4週)―茨城産カナガシラからセシウム、福島県検査の福島産は387件連続ND―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:8,912KB) 」
(8)(7)のNo3074
(9)
いわき市 - Wikipedia(10)(7)のNo3082
(11)
農林水産部 - 福島県ホームページ(12)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(13)
3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~|東京電力パワーグリッド|東京電力報(14)
岩瀬郡 - Wikipedia(15)
福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月(16)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を野菜⇒か行⇒き⇒キュウリおよびキュウリ(施設)、須賀川市・天栄村・鏡石町で検索
(17)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(18)
営農情報 - 農作物自主検査 | JA夢みなみ中の
すかがわ岩瀬地区(19)
カレイ - Wikipedia(20)
東京都中央卸売市場-統計情報検索を鮮魚⇒かれい類⇒めいたかれいで検索
(21)
復興チャレンジグルメ第15弾!! カレイで食彩祭 in 松川浦 1/20(土)~3/31(土) | 相馬市観光協会オフィシャルサイト(22)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:602KB) ⇒No146
(23)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(24)
ホーム/須賀川市公式ウェブサイト(25)
岩瀬清流米 新米です(ふるさと納税)/須賀川市公式ウェブサイト(26)
チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2018/03/31(土) 19:50:31|
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安倍出戻り内閣は福島第一原発の地中に氷の壁の「凍土遮水壁」について「効果あり」と発表しました(1)(2)。凍土壁内への水の流入量を東電発表(4)から見積もると
2017年3月 1日当たり平均で778トン
2018年3月 1日当たり平均で659トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は15%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。
福島第一では地下水が山から流れて来て、原子炉やタービン建屋に流入しています。あるいは海までに達しています。汚染されれば海に流せないので、これを汲みあげ浄化装置を通した後で海に流しています。ただし全ての放射性物質が浄化できる訳ではありません。東京電力はトリチウムは浄化できないとしています(5)。浄化しても排水基準(6)を満たさない汚染地下水は、タービン建屋に送っています(8)。
地下水がタービン建屋に流れ込んだり、海岸の井戸からタービン建屋に送り込んだ地下水で汚染水は増えていきます。

※(9)を集計
図―1 どんどん増える福島第一汚染水
最新の発表(10)を集計すると総量で約111万トンに達します。以下にタービン建屋から汲み上げた直後のセシウム137の濃度をします。

※(11)を集計
図―2 タービン建屋から汲み上げた直後の汚染水のセシウム137濃度
概ね1リットル当たりで1億ベクレルを下回る程度でしょうか?法定限度は1リットル当たり90ベクレルですので、100万倍の高濃度です。このままでは海には流せないので、汚染水タンクを作り続け保管しています(13)。
だたし汚染水タンク作りは上手く行っていません。以下に昨日(3月29日)に発表された汚染水タンクのうち最終段の「ALPS処理水」の水量とタンク容量の計画と実績を示します。

※1(4)(9)を集計
※2 ピンクが計画で上側がタンク容量・下側が汚染水量
図―3 「ALPS処理水」の水量とタンク容量の計画と実績
図に示す様に汚染水量は想定通りに増えていますが、タンクの増設は計画から遅れています。福島第一の廃炉で「計画」は実行可能なものでなく単なる願望のようです。福島第一では汚染水タンク作りに苦労しています。そのうちに汚染水タンクの増設が困難になる日が来そうです。汚染水の増加を抑えることは近々の課題です。
汚染水の増加を抑える対策の柱として原子炉やタービン建屋を氷の壁で囲む「凍土壁」が作られました。以下に構造を示します。

※(5)(14)にて作成
図―4 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン
断面の模式図は以下の通りです。

※(5)(14)にて作成
図―5 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面)
氷の壁で地下水の流れを阻止し、タービン建屋に流れ込む地下水や海岸にまで達する地下水を減らす計画です(14)。当初の予定では2015年3月位から運用を始める予定でしたが(15)、完全凍結が始まったのは2017年8月22日からです(16)。ほぼ2年半の遅れです。
3月7日安倍出戻り内閣の官僚組織の経済産業省で「汚染水処理対策委員会(第21回)」が開かれました。ここで東京電力は凍土壁が効果があったとのプレゼンを行ったようです(1)(2)。

※(17)を引用
図―6 凍土壁が効果があったとする東京電力プレゼン資料
資料におれば(17)、凍土壁が遮水効果を発揮し山側から流れて来た地下水は凍土壁で遮られ凍土壁の脇を通って海に流れていくようになったそうです。東京電力の主張は認められ(18)、安倍出戻り内閣の凍土壁の効果を認定しました(1)(2)。
図―4に示す様に福島第一は西側が山で東側が海です。陸側(西側)から順に凍土壁・サブドレン・建屋・サブドレン・凍土壁・ウエルポイント・地下水ドレン・海側遮水壁です。このうち凍土壁と海側遮水壁は水の流れを遮ることを意図し設けられました(5)(14)。サブドレンは地下水を汲み上げる井戸です。図-4,5に示しように凍土壁の内側になり、ここで汲み上げらる水は全量が凍土壁をすり抜けて流れ込んだ水です。
サブドレンでの汲みあげに失敗した地下水は建屋に流れ込むか、海に向かって流れて行きます。ウエルポイント、地下水ドレンは海側に流れた地下水を汲み上げる井戸です。
すなわち、サブドレン汲み上げ量、原子炉建屋への流入量、ウエルポイント、地下水ドレンの汲み上げ量の合計が「凍土壁」では阻止できずに流れ込んだ「水」の総量です。以下に推移を示します。

※1(4)を集計
※2 サブドレンはサブドレン汲み上げ量、流入は建屋流入量、海岸部はウエルポイント、地下水ドレンの合計汲み上げ量
図-7 「凍土壁」で阻止できなかった「水」の量
図に示すように凍土壁で阻止できなかった「水」の量はあまり減っていません。凍土壁は2017年8月に「完全凍結」がはじっまたので、近々2ヵ月と完全凍結開始間前の同月との流量を比較してみました。
2017年3月 1日当たり平均で778トン
2018年3月 1日当たり平均で659トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は15%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。
安倍出戻り内閣は2016年度中に福島第一での「建屋流入量」を1日当たり100トン未満にすると主張していました(19)。2017年度もそろそろ終わりなので、2017年度分を集計すると建屋流入量は平均で
1日当たり135トン
です。こちらも達成できていません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
凍土壁には「国費」が使われています(20)。効果がなければ安倍出戻り内閣の失政になります。安倍出戻り内閣の官僚は文書を改ざんするなど、「嘘」を生業としています(21)。
・計画通りには作れない汚染水タンク
・止水効果が無い凍土壁
・計画通りに減らせなかった「建屋流入量」
については本文に書いた通りです。それでも凍土壁の効果を主張しています。福島でも「事実」よりも安倍出戻り総理の意向がが優先するようです。安倍出戻り総理は福島は「安全」だと主張しています(22)。官僚達は安全でなくとも「安全」を喧伝すると思います。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県が力を入れている野菜にトマトがあります(23)。福島県矢吹町では今年もトマトの収穫が始まりました。同町のトマトは味が濃くフルーツのような甘さが人気だそうです(24)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県矢吹町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(26)を引用
図―8 福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県矢吹町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
汚染水処理対策委員会(第21回)(METI/経済産業省)(2)
福島第1の凍土壁「汚染水半減」、経産省の有識者会合 :日本経済新聞(3)
中長期ロードマップ|東京電力(4)(3)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年3月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第52回事務局会議)⇒
【資料3-1】汚染水対策(26.6MB)(5)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力(6)
サンプリングによる監視|東京電力(7)
報道配布資料|東京電力(8)(7)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(9)
プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社ちゅの「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(10)
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第346報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社(11)(7)中の「水処理設備の放射能濃度測定結果」
(12)
第56回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会(13)(11)中の「
資料6:フランジ型タンクに関するリスク低減策の進捗[東京電力]【PDF:2MB】」
(14)
陸側遮水壁|東京電力(15)
2014年3月12日 凍土式遮水壁の計画及び進捗状況について(資源エネルギー庁)(16)
2017年8月22日福島第一原子力発電所 陸側遮水壁第三段階開始について(PDF 786KB)(17)(1)中の
資料2 重層的な汚染水対策の効果について(PDF形式:3,344KB)(18)(1)中の
議事概要(PDF形式:299KB)(19)(3)中の「中長期ロードマップ⇒2015年6月12日(第2回廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議)⇒
(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB)(20)
凍土壁、頼りなさ露呈 福島第一、遠い廃炉:朝日新聞デジタル(21)
社説|佐川氏証人喚問/これで幕引きは許されない | 河北新報オンラインニュース(22)
平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(23)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(24)
トピックス | JA夢みなみ(25)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(26)
矢吹店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
- 2018/03/30(金) 19:43:17|
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食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月16日までの検査結果が12日遅れの3月28日に発表されました(3)。纏めてみたら、先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。しかも今週は基準超えです。お買い物の参考になればと思います。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 843件中3件の基準越え
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大160ベクレル(茨城県産イノシシ)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年3月4週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
事故から7年以上が経過しましたが、相変わらず基準超が見つかっています。福島産からは基準超は見つかっていませんが、今週の発表から
①茨城産カナガシラからセシウム、福島県検査の福島産は387件連続ND
②福島県いわき市のトマトは出荷中、検査結果がありません
③福島県田村市産フキノトウから突然のセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.茨城産カナガシラからセシウム、福島県検査の福島産は387件連続ND
茨城県産カナガシラからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。

※1 宮城・福島・茨城・千葉各県の検査結果は(1)、東京電力は(8)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 ()内は検査先
※5 基準値は(5)による。
図―2 福島産カナガシラの検査結果
図に示す様に茨城県産だけでなく、宮城・千葉産からもセシウムが見つかっています。でも福島県が検査したした福島産カナガシラからは見つかっていません。厚生労働省の発表を数えると昨年(2017年)4月以降で387件連続で検出限界未満(ND)です。汚染源がある福島産が低く出るなどおかしな話です。
東京電力は福島県とは別に福島産カナガシラの検査をしておます(8)。東京電力の検査では今年2月に採れたカナガシラから基準値(5)の4倍近い1キログラム当たり358ベクレルのセシウムが見つかっています(9)。
福島県が検査した福島産カナガシラは387件連続で検出限界未満(ND)である。しかし、
隣県(宮城、茨城、千葉)が検査した隣県産からはそこそこセシウムが見つかってる。
福島産を東京電力が検査すると基準超になる。
との特徴があります。
カナガシラに限らず福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)で実施してます。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島県いわき市のトマトは出荷中、検査結果がありません
福島県いわき市は冬春トマトや冬春ネギの栽培が盛んです(11)。今年もトマトの出荷が始まりました(12)。

※(13)をキャプチャー
図―3 収穫時期を迎えた福島県いわき市産トマト
検査結果が気になります。福島県が提供するデータベース(15)で検査結果を調べたのですが、検査結果が出て来ません。それでも福島県は福島産トマトは検査で安全が確認されたと主張しています(16)。
いわき市の直売所ではネギも並んでいます。

※(17)を引用
図―4 ネギが看板に記載された福島県いわき市の直売所
こちらも福島県が提供するデータベース(18)で検査結果を調べたのですが、検査結果が出て来ません。それでも福島県は福島産ネギは検査で安全が確認されたと主張しています(19)。
トマトにしてもネギにしても、福島産は主要な産地を検査していなくても、検査で安全が確認されたとして出荷されます。
3.福島県田村市産フキノトウから突然のセシウム
福島県田村市産フキノトウからセシウムが見つかったと発表がありました(20)。以下に検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 日付けは収穫日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
図―5 福島県田村市フキノトウの検査結果
図に示す通り2013年以降17年までの5年間は検出限界未満(ND)だったのですが、突然の上昇です。
福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
当然の結果です。(=^・^=)も福島県矢祭町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
トマトは福島を代表する野菜の一つです(21)。福島県いわき市でトマトの出荷されているのは本文記載の通りです。同市のトマトは美味しいそうです(13)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(22)を引用
図―6 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1076報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月3週)―福島県矢祭町産フキ加工品からセシウム、福島県の検査ではフキは全数ND(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)中の1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:8,962KB) 中のNo3451
(8)
報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)」
(9)
2018年3月3日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 114KB) (10)
農林水産部 - 福島県ホームページ(11)
福島県[いわき市]の農作物 | ネギ 秋冬ねぎ | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(12)
今月の農家さん vol.8 - JA福島さくらの情報サイト TORETATE(13)
ローカルTime FNN被災地発...(14)
福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報(15)(14)を野菜⇒た行⇒と⇒トマト、トマト(施設)、いわき市で検索
(16)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(17)
3/22 直売所従業員おすすめ 旬の野菜の味わい方は KFB福島放送(18)(14)を野菜⇒な行⇒ね⇒ネギ、ネギ(施設)、いわき市で検索
(19)(16)中の
やさい編 [PDFファイル/177KB](20)(3)中の2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:608KB)⇒No9
(21)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(22)
平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2018/03/29(木) 19:45:48|
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福島県の発表(1)を集計すると福島県楢葉町の赤ちゃん誕生数は
避難指示解除の事故5年目(2015年3月から16年2月)60人
事故7年目(2017年3月から18年2月) 39人
で、避難指示が解除されて2年で35%減ってっています。お母さんになるべき若い女性は楢葉町との決別を決めているようです。楢葉町は明日、ママがいません。
楢葉町は福島県の沿岸部(浜通り)に立地する町で、町内には福島第二原発が立地し、直ぐ北側(概ね20km以下)には福島第一原発があり、原子力施設が多く立地する町です。原発事故によって全町が避難しました(2)。

※1(3)のデータを元に(4)に示す手法で3月11日に換算
※2 避難地域は(5)による。
図―1 福島県楢葉町
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超えています。事故から7年が経ちましたが楢葉町は汚染されたままです。同町では高濃度の全ベータに汚染された「物体」がいくつも見つかったり(7)、1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90に汚染されたクロダイも見つかっています(8)(9)。それでも「安全」とされ安倍出戻り内閣は2015年9月に避難指示が解除しました(5)。

※(10)にて集計
図―2 楢葉町在住楢葉町町民
徐々に増えています。ただし、この中には帰還者だけでなく新しく楢葉町に移り住んだ方も含まれます。以下に楢葉町の転入者数の推移を示します。

※(1)にて作成
図―3 楢葉町在住楢葉町町民の転入者数
図に示し通り避難指示が解除された2015年9月から急増しています。2017年2月末までの累積では
男性 604人
女性 228人
合計 832人
で、男性が圧倒的です。図―1に示す様に楢葉町から十数キロ北には福島第一原発があり、約8000人が働いています(11)。同町には福島第二原発があります(12)。福島第一では女性従業員は小数です(13)。原子力施設では男性が多く働いています。楢葉町の転入者に男性が大多数で、原子力施設が多くあると事を考慮すれば転入者の多くは原子力関係者です。楢葉町には原子力関係者が集まりつつあります。
以下に楢葉町在集者の年齢分布を示します。

※(10)にて作成
図―4 楢葉町町民の町内居住者の年齢分布
大学や大学院を出て就職し働き出すのは遅い人では20代前半かとおもいます。定年制をとっている多くの企業は60歳定年です(14)。25-59歳の方が働く年代でしょうか?この方達を合計すると947人で、避難指示解除以降の転居者と同じ人数になっています。引っ越しは入学・就職・転勤等に伴うことが多いと思います(15)。楢葉町には義務教育の小中学校しかなく(2)、入学が転入の理由ではありません。楢葉町への転入者は概ね就職や転勤によるものです。年齢も25~59歳と推定されます。避難指示から2年半が経過しており、転入された方の中には離職や転勤で楢葉町をさったかたもいると思われます。それでも楢葉町在住者のうち年齢も25~59歳方の多くは新規の転入者で占められていると推定できます。女性の出産年齢は25~34歳がピークです(16)。それから20年程度を子育てにかかるとすると25~54歳程度が子育て世代です。この世代に女性がすくなとは子どものいない方が多い事になります。
以下に楢葉町の転出者の推移を示します。

※(1)を集計
図―5 楢葉町に転出者数
図に示しように避難指示が解除された後で増えています。楢葉町の避難指示が解除されたことで、楢葉町民は町に戻るか避難先に帰化するか選択を迫られたと思います。さらには今月(2018年3月)で、避難にともなう賠償(17)や避難先での住宅の無償提供(18)が終わります。楢葉町町外で暮らしている楢葉町民が楢葉町民でいるメリットが大幅に減ります。
こうした中で、若い女性の楢葉町離れは進んでいるようです。以下に楢葉町の各年2月から翌年1月までの1年間の赤ちゃん誕生数を示します。

※(1)を集計
図―6 楢葉町の赤ちゃん誕生数
図に示す様に避難指示が解除された2015年以降に急に減っています。数値は
避難指示解除の事故5年目(2015年3月から16年2月)60人
事故7年目(2017年3月から18年2月) 39人
で、避難指示が解除されて2年で35%減ってっています。お母さんになるべき若い女性は楢葉町との決別を決めているようです。楢葉町は明日、ママがいません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県楢葉町から避難さている若い女性の皆様の避難先への定住が進んでいるようです。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。

※(19)をキャプチャ-
図―7 福島県楢葉町の綺麗な女性
避難先でも歓迎されます。敢て放射能の不安がある楢葉町に戻る必要はありません。そして放射能が不安なのは楢葉町の女性ではないようです(20)。
福島県郡山市の全量・全袋検査が約125万件になりました。福島県最大です(21)。同市産のお米はあさか舞といっておいしいお米だそうです(22)。「安全」なので事故があった2011年産米ですら学校給食につかわれ、子供達に強制的に食べさせました(23)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(24)を引用
図―8 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
楢葉町 - Wikipedia(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島・楢葉町から高濃度の汚染が疑われる物体が見つかる。8個目(8)
2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB) (9)
めげ猫「タマ」の日記 福島産クロダイから30(Bq/kg)のストロンチウム90(10)
楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ(11)
福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社(12)
福島第二原子力発電所 - Wikipedia(13)
「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。(14)
79%の会社は「60歳」が定年、「65歳」定年は16%だけ - シニアガイド(15)
引っ越しの際は、住民票の異動を忘れずに行ってください | 静岡県富士市(16)
平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省(17)
<原発事故>東電賠償迫る期限 家賃・慰謝料来年3月終了、問われる被災者支援 | 河北新報オンラインニュース(18)
東日本大震災:町内居住、今春5割に 仮設住宅無償提供終了で 楢葉町 毎日新聞(19)
ローカルTime FNN被災地発...(20)
放射性物質に不安、66%「感じる」 福島県民世論調査:朝日新聞デジタル(21)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(22)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市(23)
JA郡山市|事業PR(24)
イトーヨーカドー 郡山店
- 2018/03/28(水) 19:46:15|
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福島県松川浦漁港のカレイの水揚げ量は事故前(2002年)は日本第二位です(1)。カレイは福島を代表する魚です。福島産カレイの東京中央卸売市場の出荷量を見たら
事故前(2011年2月) 44トン
先月(2018年2月) 19トン
で、事故前の4割以上に回復しました。福島の海への放射能漏れは続いており、安全とは言えません。注意が必要だと(=^・^=)は思います。
福島県松川浦漁港のカレイの水揚げ量は故前(2002年)は日本第二位です(1)。カレイは福島を代表する魚です。以下に各年2月の東京中央卸売市場への出荷量を示します。

※(2)を集計
図―1 福島産カレイの東京中央卸売市場への出荷量
図に示すように出荷量が回復し、福島産カレイの東京中央卸売市場の出荷量を見たら
事故前(2011年2月) 44トン
先月(2018年2月) 19トン
で、事故前の4割以上に回復しました。でも、「安全」か不安です。
福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。

※(7)にて作成
図―2 福島第一排水路
以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。

※1(7)にて作成
※2 基準値は(8)による。
図―3 福島第一排水路のセシウム137
図に示す通り事故から7年間、基準値を超える汚染排水が流れて続けています。
福島の海は汚染され続けています。厳格な検査が必要です。福島県相馬地方は福島県沿岸部に位置し北を宮城県に接しています(6)。以下の2017年度の相馬地方と隣接する宮城県産のマガレイの検査結果を示します。

※1(7)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―4 マガレイの検査結果
図に示しように宮城県等が実施した宮城産マガレイからセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産マガレイからはセシウムが見つかっていません。宮城県に比べ汚染源に近い福島産マガレイの検査結果低く出ています。似たような事はスズキやシログチでも起こっています(8)(9)。
東京電力は福島産カナガシラから1キログラム当たり358ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(10)。福島県と東京電力の検査結果を示します。

※1 福島県の検査結果は(7)、東京電力は(11)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 ()内は検査先
※5 基準値は(12)による。
図―5 福島産カナガシラの検査結果
図に示す様に東京電力の検査では今回だけでなく過去にもセシウムが見つかっています。
マガレイやカナガシラ等の福島産農水産物は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センターです(13)。福島県の検査結果で全てが検出限界未満(ND)としても「安全」とは言えません。
以下に各排水路の全ベータ濃度を示します。

※1(3)で作成
※2 法定限度は(4)に示すストロンチウム90の基準値を(5)にて全ベータに換算
図―6 福島第一排水路排水の福島県の検査結果で全てが基準値以下としても「安全」とは言えません。
全ベータの半分がストロンチウム90由来です(5)。図―2との比較で最高値で見れば全ベータの値はセシウム137の倍程度です。福島の海にはセシウム137と同程度のストロンチウム90で汚染されています。図―5に示すように福島の海では事故から7年を経てセシウム汚染魚が見つかっています。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(12)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
セシウム137では 0.013マイクロシーベルト
ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(14)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。

※(15)を集計
図―7 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果
図に示す様に本年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(15)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。
福島県漁連は190種の魚介類を試験操業の対象にしています(16)。東京電力は福島第一原発から20km圏内でとれたお魚のストロンチウム90の検査結果を発表しています(15)。だたし1回でも検査結果があるのは190種類のうち、イシガレイ、カザミ、コモンカスベ、シロザケ、ババガレイ、ブリ、マアジ、マコガレイ、マゴチの9種類です。福島産マガレイの検査結果はありません。福島は安全とは言えない福島産カレイを出荷しています。注意が必要です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産は「安全」と言えなくとも、「安全」され出荷されます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県は全国で第15位のいちご生産地だそうです(17)。福島県福島市ではイチゴ狩りが楽しめます(18)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは冬場の寒さに耐え抜いた甘みのあるイチゴだそうです(17)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと言っています(19)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(20)を引用
図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
カレイ - Wikipedia(2)
東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒かれい類」で検索
(3)
中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年3月1日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第51回事務局会議)⇒
【資料3-6】環境線量低減対策(7.16MB)(4)
サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
相馬地方広域市町村圏組合(7)
報道発表資料 |厚生労働省(8)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月3週)―福島県矢祭町産フキ加工品からセシウム、福島県の検査ではフキは全数ND(9)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―福島産カナガシラから358(Bq/kg)、福島県検査は347件連続ND―(10)
報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)」
(11)
魚介類の放射線モニタリング検査に関する結果をお知らせします。 - 福島県ホームページ中の
水産物の環境放射線モニタリングの概要 (12)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(13)
農林水産部 - 福島県ホームページ(14)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(15)
報道配布資料|東京電力中の「201*年度 第*四半期採取分」
(16)
2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB) (16)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「
海産魚介類編 [PDFファイル/196KB]」
(17)
特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来(18)
いちご狩り2018 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ(19)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(20)
イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
- 2018/03/27(火) 19:43:10|
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事故によって全村が避難し来月から学校が再開する福島県葛尾村(1)(2)の新1年生は一人です(3)。4月からの新1年生は全てが事故(避難)後に生まれた子供達です。福島県の発表(1)を集計すると2011年4月から12年3月末までに7人の赤ちゃんが生まれています。さらには幼稚園の年少、年長組、小1、小3~中1の各学年で児童・生徒は一人です。葛尾村の学校では同級生がいません。
福島県葛尾村は福島県東部ある山村です。事故により全村が避難しました。

※1(5)のデータを元に(6)に示す方法で3月11日に換算
※2 避難区域は(7)による。
図―1 福島県葛尾村
図に示す様に全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を超えています。事故から7年以上が経ちましたが福島県葛尾村は汚染されたままです。
以下に福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数を示します。

※1(4)を集計
※2 2017年度は2018年2月まで
図―2 葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示しように事故後に女の子が多く生まれるようになりました。2012年度以降を集計すると
男の子 24人
女の子 45人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的に差がるとされる5%を下回る(9)1.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(10)による。

2011年に福島に設定された避難区域には警戒区域と計画的避難区域があります。警戒区域は福島第一原発から20km圏内の区域で、事故翌日の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域はその後に放射線量が高い事が分かり設定された避難区域で、設定されたのは2011年4月22日です。計画的避難区域はいわば逃げ遅れた避難区域です。この避難区域は葛尾村の他に飯舘村、浪江町、川俣町、南相馬市に設定されましたが、ほほ全域が計画的避難区域になったのは葛尾村と飯舘村だけです。同様に飯舘村の2012年4月以降の赤ちゃん誕生数を福島県の発表から集計すると
男の子 139人
女の子 176人
で女の子が多く生まれています。ほぼ全域が計画的避難区域になった2村(葛尾村と飯舘村)を合計すると
男の子 163人
女の子 221人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算しtら0.3%でした。以下に計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村・飯舘村)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(10)による。

普通は男の子が多く生まれるので異常な事態です。男の子でも女の子でも生まれて来ればと多くの方は考えると思います。まして、福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(11)をキャプチャー
図―3 安倍出戻り総理に説明を行う葛尾村の綺麗な女性
でも喜んでばかりいられないようです。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が生じなかったことの根拠の一つに出生性比(生まれて来る赤ちゃんの男女の割合)に異常がなかったことをあげています(12)。でも葛尾村等の福島の計画的雛区域では違います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして2016年6月12日に避難指示を解除しました(2)(7)。
でも住民は不安なようです(13)。なかなか帰還が進みません。

※(14)(過去分を含む)を集計
図―4 福島県葛尾村村民の居住状況
持家や災害公営住宅などの恒久的な住居への居住者が大部分であろうその他が850人で最大でし。しかもどんどん増えています。その他に分類される住居に住まわれる方は村に戻ることはないと思います。
以下に帰還者の増減を示します。

※(14)(過去分を含む)を集計
図―5 福島県葛尾村帰還者の増減
図に示しすように避難指示解除後から昨年11月までは月10人程度の割合で増えていましたが、12月1項は月1,2人です。帰還にブレーキがかかったとうです。図―2に示す様に減っているのは借り上げ住宅や仮設住宅の方々です。今後の帰還の可能性があるのはこ方々ですが、併せて136人です(14)。3月1日時点で村内在住者は273人(避難指示解除後の新規転入者59人を含む)ですので、併せて499人が葛尾村に帰る可能性がある人です。事故前(2010年10月)には1.531人が葛尾村に住んでいたので3分の1以下になるのが確定しました。なお、図―3の女性(女の子)は事故前から葛尾村にいた方で無く、昨年(2017年9月)に葛尾村に来られ3月23日に小学校を卒業され来月から村内で再開される中学校に通う予定の伊藤妃香さんです

※(15) 伊藤妃香さんを紹介する福島のローカルTV局(TUF)
図―6 葛尾村小学校を卒業した伊藤妃香さん
葛尾村では来月から学校が再開します(2)。それに先立ち学年別の就学予定人数を発表しました(3)。以下に示します。

※(3)にて作成
図―7 葛尾村幼・小:中学校の通学予定人数
図に示す様に幼稚園の年少、年長組、小1、小3~中1の各学年で児童・生徒は一人です。葛尾村の学校では同級生がいません。
特に来年小学校に入学する1年生以下の方は事故後に避難先で生まれた方がです。いわば古里が無い世代です。東京電力は避難による賠償の対象者を
「当社事故発生時点における生活の本拠が、避難指示解除準備区域・居住制限区域(大熊町・双葉町を除きます)にあった方で避難継続を余儀なくされている方を対象とさせていただきます。」
としています(16)。彼らは事故当時は生まれていないので、賠償の対象にはなりません。今年の新1年生になられる方は2011年4月から12年3月に生まれた方です。葛尾村村民からはこの間に図―2に示す様に7人が生まれています。新小学校1年生で見る限り7人に1人しか村に戻りません。以下に小学校1年生以下の児童・園児の通学予定者数とそれに対応する出生数を示します。
表―3 通学予定者数とその間の出生数
※(3)(4)を集計

2011年4月から15年3月まで福島県葛尾村では38人の赤ちゃんが生まれています。かれは来月(2018年4月)には幼稚園の年小組から小学校1年生になります。38人中で葛尾村の幼・小学校に通うは全体の13%の5人です。葛尾村の教育長は
「三春町の校舎をいつまでも残しておくと村に子供は帰らない。子供がいない自治体は滅びるだけだ」
と言っています(13)。でも子どもは戻りません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県川内村で秋元千果さんが中学を卒業されました(17)。川内村は2012年4月に学校を再開しましたが、彼女と同年代で村に戻ったのは彼女一人です。それから5年半、同級生無しの学校生活を送っていました。ようやく昨年の10月に避難先から元の同級生が戻り2人なりました。彼女は卒業式で泣いていました(18)。

※(19)をキャプチャー
図―8 中学校の卒業式で涙を流す秋元千果さん
秋元千果さんは頑張ったと思います。でも事故がなければ別の頑張りができた気がします。伊藤妃香さんは昨年9月に葛尾村に来られました。安倍出戻り総理へ対応を見ていると(12)大変に確りした対応です。彼女が葛尾村に来たおかげで、安倍出戻り総理への対応、小学校の卒業式、中学校の入学式が途切れなく行えます。彼女の葛尾村転入は安倍出戻総理の大きな助けにはなったと思います。でも、葛尾村で彼女を待っていたのは放射能と同級生のいない学校生活です。毎年のように卒業式で涙が流れる気がします。それで良いのか(=^・^=)には分かりせん。
「子供がいない自治体は滅びるだけだ」
としても、福島復興の為に子供達がいるのでなく、子供達の未来の為に福島復興があると(=^・^=)は思います。でも、そのような発想は行政には無いようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する冬野菜にニラがあります(21)。3月ですがまだまだ楽しめます(22)。福島のニラは茹でても生で食べてもおいしく、柔らかくて甘いそうです(23)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。

※(25)を引用
図―9 福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
葛尾村 - Wikipedia(2)
葛尾中学校 - 葛尾村ホームページ(3)
広報かつらお 平成29年度 - 葛尾村ホームページ中の
•広報かつらお3月号 [PDFファイル/5.09MB](4)
福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(7)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(10)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(11)
出生性比(12)
平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ中の
関連動画(13)
震災5年半:来春学校再開の福島・葛尾村 子供の声戻るか - 毎日新聞(14)
葛尾村からの避難者の状況(3月1日現在) - 葛尾村ホームページ(15)
Nスタふくしま20180323 TUFchannel(16)
避難指示解除準備区域・居住制限区域における精神的損害等に係る具体的なお取り扱いについて|東京電力(17)
たくましく成長...楢葉中『晴れの日』 福島県内中学校で卒業式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(18)
めげ猫「タマ」の日記 5年半・同級生無しの中学卒業、福島・川内村(19)
ローカルTime FNN被災地発...(20)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(21)
福島県の旬(出回り時期) 野菜編(22)
みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ(23)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の
やさい編 [PDFファイル/173KB](24)
平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト 続きを読む
- 2018/03/26(月) 19:43:19|
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福島でも果物作りが盛んな福島盆地が広がる2市2町(1)の葬式(死者)数を福島県の発表(2)から集計すると
事故前1年(2010年3月~11年2月)3,988人
事故7年目(2017年3月~18年2月)4,351人
で9.1%増えていました。このような事が起こる確率を計算したら0.007%でした。一方で、果物作りがあまり盛んでない相馬・南相馬市では
事故前1年(2010年3月~11年2月)1,294人
事故7年目(2017年3月~18年2月)1,323人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
福島はくだもの王国を自称していますが(3)、福島県全域で作られているわけではありません。概ね福島盆地と呼ばれる(1)福島県北部の極狭い地域です。以下に示します。

※1(4)のデータを元に(5)に示す方法で3月11日に換算
※2 避難区域は(6)による。
※3 福島盆地の範囲は(7)による。
図―1 福島盆地と相馬・南相馬市
図に示す通り事故から7年が経過しましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクrシーベルトを超えた(8)地域が広がっています。
福島盆地内にはフルーツラインやピーチラインと呼ばれる通りがあり果物の販売店や果物狩りができる観光果樹園が数多く並んでいます(9)。以下に示します。

※1 セシウム降下量(2016年11月から1年間)は(10)に示す元データおよび手法で計算
※2 ピーチラインフルーツラインは(11)による。
※3 福島盆地は(7)による。
図―2 セシウム降下量とフルーツライン・ピーチライン
福島盆地が広がる2市2町はの市や町の花は全てモモです(7)。モモは福島盆地をそして福島を代表する果物です。以下に市町村別の生産量を示します。

※(12)を集計
図―3 福島のモモの市町村別生産量
図に示す通り福島盆地が広がる福島市・伊達市・桑折町・国見町(7)で大部分を占めます。福島盆地は事故から7年以上が経ちましたが図―1の示す通り汚染され、図―2で示す様に放射能が舞い散っています。福島のモモ等の果物は汚染され放射能が舞い散る福島盆地で作られています。当然ながら多くの消費者が福島産モモを避けていると思います。

※(13)を集計
図―4 山梨・福島のモモ価格
福島のモモは7・8月がピークです(14)。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(15)。図に示す様に事故後に福島のモモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると
2015年 △159円安
2016年 △211円安
2017年 △242円安
で2年連続で価格差が広がっています。安倍出戻り総理はこれを「風評被害」と呼んでいます(16)。でも彼の内閣は森友問題で文書を改ざんするだと(17)、国民に嘘をつくことを躊躇しません。信じて良いか分かりません。そこで(=^・^=)なりに調べてみることにしました。
福島県は福島産モモは安全だと主張しています。福島県の検査で基準値以下が確認されたとしています(18)。でも、福島県の検査ってとっても怪しげです。モモ等の福島産農水産物の出荷前検査をしているのは厚生労働省の発表(19)を見ると福島県農林水産部に属する福島県農業総合センターです。
以下に福島県産モモの検査件数を示します。

※1(19)を集計
※2 福島盆地は福島市、伊達市、桑折町、国見町に広がる(7)
図―5 福島県産モモの検査件数
図に示す様に全体としてはそれ程には減っていませんが、モモの主産地で汚染が酷い福島盆地のモモの検査件数は大幅に減っています。福島県は汚染の酷い主産地の検査を避けてます。
福島盆地ではブドウもとれます(11)。以下に2013年以降の福島産ブドウの検査結果を示します。

※1(19)を集計
※2 日付けは検査日
※3 凡例は検査先
図―6 福島産ブドウの検査結果
図に示す通り福島県外の検査ではそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県外の検査では殆ど見つかっていません。福島産ブドウの2013年以降の検査数、セシウム発見数を加数えると
福島県外検査 検査 7件中3件でセシウム発見
福島県検査 検査228件中4件でセシウム発見
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら10億分の1でした(20)。同じ福島産ブドウを検査しているのに検査結果が合いません
海に県境があったとしても、魚は自由に行き来できます。県境付近の魚はほぼ同じ物とみなせます。図―1に示す様に福島県新地町、相馬市は宮城県に隣接しています。以下にスズキの検査結果を示します。

※1(19)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―7 スズキの検査結果(宮城県および福島県沿岸部北部)
図に示す様に宮城県産スズキからは新潟県と宮城県の検査の両者からセシウムが見つかっています。同じ物を測れば同じ結果がでるのは当然の事です。ところが福島・宮城県境付近のスズキの福島側(新地町、南相馬市)からはセシウムが見つかっていません。宮城県より汚染源に近いのにおかしな話です。
以下に福島産カナガシラの検査結果を示します。

※1 福島県の検査結果は(19)、東京電力は(22)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 ()内は検査先
※5 基準値は(23)による。
図―8 福島産カナガシラの検査結果
図に示す様に東京電力の検査では今回だけでなく過去にもセシウムが見つかっています。一方で福島県の検査では2017年3月以降の検査で全てが検出限界未満(ND)です。福島県の検査で検出限界未満(ND)でも、他が検査すると基準超の可能性があります。以上の通り福島県の検査では「安全」は担保去れません。
6月にはサクランボ、7月からはモモとあと(11)3ヶ月で果樹のシーズンです。食べて良いか不安です。福島盆地の直売所では「いちごまつり」が開催されました(24)。いちごが果物か否かは議論はありますが(25)、福島はイチゴシーズンです。福島盆地が広がる福島県伊達市は福島県最大の福島市は3位のイチゴの産地です。
福島県各地に店舗を展開するスーパーチェーンがあります(26)。以下に伊達市と相馬市の店舗のチラシを示します。

(a)伊達市店舗 (b)相馬市店舗
※(a)は(27)、(b)は(28)を引用
図―9 福島のスーパーチェーンのイチゴのチラシ
図に示す様にイチゴ栽培が盛んな伊達市では福島産ですが、そうでは無い相馬市では他県産です。図には示しませんが福島市は福島産イチゴでしたが(29)、南相馬市は他県産でした(30)。福島盆地は「フクシマ産」くだものには寛容なようです。そこモモ等のくだもの産地の福島盆地が人がる市町村とそうでない相馬・南相馬市を比較し差が無ければ福島産果物は「安全」、差があれば「安全」とは言えないと思います。
以下に福島盆地の葬式(死者)数を示します。

※1 各年3月からの1年間
※2 震災犠牲者は(31)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―10 福島盆地が広がる2市2町の各年3月から1年間の葬式(死者)数
福島盆地が広がる2市2町の葬式(死者)数は
事故前1年(2010年3月~11年2月)3,988人
事故7年目(2017年3月~18年2月)4,351人
で9.1%増えていました。このような事が起こる確率を計算したら0.007%でした。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(32)による。

以下に相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数を示します。

※1 各年3月からの1年間
※2 震災犠牲者は(31)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―11 相馬・南相馬市の各年3月から1年間の葬式(死者)数
相馬・南相馬市の葬式(死者)数は合計で
事故前1年(2010年3月~11年2月)1,294人
事故7年目(2017年3月~18年2月)1,323人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
福島産果物について纏めると
①福島県全域で作られているのでなく、汚染されており放射能が舞い散る福島盆地で主に作られている。
②福島県は検査で安全が確認されたと主張しているが、福島県の検査は怪しげである。
③くだもの作りが盛んな福島盆地が広がる2市2町では葬式が有意に増えているが、そうではない相馬・南相馬市では増加が認められない。
になります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
もうひとつ議論が必要だとしたら福島の皆様がどのように「フクシマ産」を見ているかです。
福島県が力を入れている野菜にトマトがあります(33)。白河市辺りではこともトマトの出荷が始まりました。このトマト味が濃くフルーツのような甘さだそうです。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県白河市近郊のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(34)を引用
図―12 福島産トマトが無い福島県白河市近郊のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市や近郊の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
くだものづくりがさかんな福島盆地(2)
福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(3)
福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(6)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(7)
福島盆地 - Wikipedia(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
くだもの – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ(10)
めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)(11)
くだもの狩り情報(12)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(13)
東京都中央卸売市場-統計情報検索(14)
福島県の旬(出回り時期) 果物編(15)
もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017 ~都道府県ランキング 日本の統計~(16)
安倍首相:「風評被害払拭を応援」 福島の牧場で激励 - 毎日新聞(17)
【森友文書改ざん】政治の責任明らかに(3月13日) | 県内ニュース | 福島民報(18)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(19)
農林水産部 - 福島県ホームページ(20)
報道発表資料 |厚生労働省(21)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島産米の測定誤差は1キログラム当たり70ベクレル以上―(22)
報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)」
(23)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(24)
いちごまつり – 農産物直売所 みらい百彩館「んめ~べ」(25)
いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム(26)
ヨークベニマル/お店ガイド(27)
ヨークベニマル/お店ガイド(28)
ヨークベニマル/お店ガイド(29)
ヨークベニマル/お店ガイド(30)
ヨークベニマル/お店ガイド(31)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ(32)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(33)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(34)
トピックス | JA夢みなみ(35)
イオン白河西郷店 | お買物情報やお得なチラシなど
- 2018/03/25(日) 19:58:58|
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福島空港は1993年3月20日に開港し(1)、今月で25周年を迎えました。これについて、福島県の地方紙・福島民友は「【3月20日付社説】福島空港25年/存在感高め確固たる地位を」との社説で
「『空の玄関口』として存在感を高め、確かなポジションを築くことが重要だ。」
と論じていましたが(2)、(=^・^=)なり見ると赤字を垂れ流す無用の長物です。
福島空港は福島県、福島県石川郡玉川村と須賀川市にまたがって位置する地方管理空港です。

※1(3)のデータを元に(4)に示す方法で3月11日に換算
※2 避難区域は(5)による。
図―1 福島空港
図に示す通り周辺には国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルを超えた地域が広がっています(6)。事故から7年以上が経過しましまいたが福島空港の周囲は汚染されたままです。
同空港は1993年3月20日開港しました(1)。今月で25周年になりました。この機に福島県の地方紙・福島民友は「【3月20日付社説】福島空港25年/存在感高め確固たる地位を」との社説を掲載していました(2)。
当該社説は
「(福島空港の乗降者数)ピークの1999年度に約76万人だった利用者は減少を続け、2011年度には震災の発生もあり約21万人まで落ち込んだ。」
と論じています。以下に福島空港の乗降者数を示します。

※1(1)(7)を集計
※2 凡例「国内(その他)」は大阪、北海道以外の国内線
※3 ①~⑤は福島空港に関連したイベントで以下の通り
①2000年7月13日、滑走路を2,500mに延長(1)
②2002年12月1日、東北新幹線八戸伸長(8)
③2007年3月18日、仙台空港鉄道開通(9)(福島県北部は仙台空港が便利になる)
④2009年2月1日、日本航空撤退(1)
⑤2010年3月11日、茨城空港開港(10)(宇都宮の最寄空港で無くなる)
⑥2010年12月4日、東北新幹線全通(8)
2011年3月11日、福島事故(周囲が汚染される)
⑦2015年3月14日、いわき発の特急が品川まで直通(いわき―羽田間の乗換が1回)(11)。
⑧2016年3月26日、北海道新幹線函館開業(12)
⑨2017年4月21日、南会津町・会津田島駅―浅草間の特急運行開始(南会津町から羽田まで乗換一回で行けるようになる)(13)
2017年10月1日、いわき―福島空港間のリムジンバス運休(14)
図―2 福島空港の乗降客数
図に示す通り20世紀中は順調に増えていたのですが、21世紀に入り減少に転じました。2000年にはそれまで2000m滑走路を2500mに延長する工事が完了したのですが、それ以降は減少に転じてしまいました。
図―2に示す様に北海道(札幌、函館、帯広)便の利用者が多い事です。開港から2017年3月末までの累積の利用者は、福島県の発表(7)を集計すると
大阪便 472万人
北海道便 343万人
で北海道便の利用者が大阪便の利用者とそれ程には変りません。福島と北海道にには何か繋がりがあるかもしれません。伊達市は北海道と福島県にあります(15)。北海道には福島町があります(16)。北海道にも福島にも炭鉱がありました(17)(18)。福島県と北海道は色々なつながりがあるようです。それなりに交流も生まれるかもしれません。
福島と北海道を行き来するには航空機を使う場合と東北新幹線(2016年3月以降はこれに加え北海道新幹線)が考えられます。2002年12月1日に東北新幹線は盛岡から八戸まで伸長しいました(8)。2001年度の北海道便の利用者は17万人だったのですが、2002年度は13万人に減りました。2010年12月に東北新幹線が全通しましたが、前後して茨城空港開港(10)、原発事故等があり影響が定かではありません。2016年3月には北海道新幹線が開通しました(12)。影響は避けられないと思います。2031年には北海道新幹線が札幌まで開通する予定です(12)。そしたらさらに多くの方が北海道旅行に福島空港でなく東北・北海道新幹線を利用するようになるはずです。
2007年3月に仙台駅と仙台空港を結ぶ仙台空港アクセス線が開通しました(19)。時刻表で見ると普通列車で25分程度です。これで福島県内と仙台空港の所要時間が短くなりました。福島市によれば福島市に行く場合は仙台空港からは50分、福島空港からは1時間半だそうです(20)。福島市に行くなら福島空港でなく仙台空港が便利です。概ね福島県北部地域は仙台空港が便利です。
福島空港では栃木県宇都宮市市民の利用も想定しています(2)。自家用車での行き来を想定し、GoogleMapなどで調べると宇都宮駅前―福島空港間は113km(1時間36分)に対し宇都宮駅前―茨城空港間は81km(1時間15分)で茨城空港の方が近くなっています。公共交通の利用を想定した場合は宇都宮駅―羽田間と宇都宮駅―福島空港間は共に2時間弱で、羽田に優位です。茨城空港開港によって宇都宮市民の福島空港利用は絶望的になりました。
当該社説は
「その後、持ち直したものの25万人前後にとどまっている。」
と論じていますが、2015年度、2016年度と連続して乗降客が落ち込んでいます。すなわち
2014年度 254,199人
2015年度 247,706人
2016年度 246,000人
です。福島県には人口30万人規模の市が3つあります。そのうちで人口が最も多いのがいわき市です(21)。いわき市は福島県で最も人口が多い市です。
2014年度末(2015年3月)にいわき市と東京方面を結ぶ特急列車の「ひたち」がそれまでの上野止まりから、品川まで行くようになりました。時刻表で調べると、これでいわき市から羽田まで乗換1回で行けるようになりました。羽田が便利になりまた。
当該社説は
「国際チャーターは、県などが運航を働き掛けたベトナムと台湾がほとんどを占める。一定期間継続して運航する『連続チャーター』の形をとっており、実績が良ければ定期路線開設も視野に入る。」
と論じ海外からの利用に期待をかけているようですが、福島は海外でも評判が良くありません。以下に福島産の輸入禁止国を示します。

※(22)を引用、加筆
図―3 世界に広がる福島産輸入規制国
多くの国で福島産を警戒し、輸入規制をしています。
2017年2月には韓国の格安航空会社(LCC)、チェジュ航空が、職員や乗客の懸念を考慮し、仁川空港と福島空港を結ぶチャーター便の就航計画を取り消されました(23)。最近(3月10日)ではタイで計画されていた福島産のヒラメフェアが中止になりました(24)。台湾では福島産は「核食」と呼ばれています(25)。これらについて
「かなり根拠の乏しいものもあり、荒っぽい議論」
などの意見もありますが(25)、(=^・^=)から見ると福島は「安全」の方が「荒っぽい議論」です。
2011年3月に福島原発事故が起きました。図―1に示す様に福島は汚染されました。以下に福島空港付近の2016年11月から1年間のセシウム降下量を示します。

※ 計算方法およびものデータは(26)による
図―4 福島空港付近のセシウム降下量
事故6年目になっても福島空港付近はセシウムが降り注いでいます。福島が「安全」であるとの科学的根拠を明示できなければ福島を避けるのは当然の事だと思います。(=^・^=)が調べた限りでは福島が「安全」である根拠を見出せませんでした(27)。以下にスズキの検査結果を示します。

※1(28)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―5 スズキの検査結果(千葉県、茨城県および福島県いわき市)
図に示す様に千葉県やその北の茨城県産からはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産スズキからは見つかりません。お魚は県境を自由に行き来できるので、県境付近では同じ物と見ませます。図―1に示す様にいわき市は茨城県に接しています。福島の隣県ではセシウムが見つかるのに福島県に入るとスズキから突然にセシウムが見つからなくなります。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。
スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(28)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(29)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は怪しげな検査機関が検査し、怪しげな検査結果になっています。これでは福島産を「安全」と言い切るのは無理です。
一方で、福島側の論調は極めて荒っぽいものです。福島県の地方紙・福島民友はタイでのヒラメフェア中止につて
「タイの団体から『原発事故のあった福島の水産物は
汚染されている』『福島の魚を食べると危険だ」などとする意見が科学的根拠なく提起された。」
と報じています(24)。福島産のお魚が「汚染」されていると誤解しているような主張ですが、その後の論調を見ると
「汚染された可能性がある」
です(30)。図―5に示す様に福島の検査が信頼が置けないので、当然の主張です。
福島は海外からも避けられています。
福島空港が開港する1年前の1992年3月14日に東海道新幹線に「のぞみ」がデービューしました。その後は東海道・山陽新幹線の最速列車とて拡充されてきました(31)。すでに述べた通り福島空港で最も利用客が多いのは大阪便です。大阪便の利用者は図―2に示す通り1997年をピークに徐々に減っています。福島空港の最寄りの中核市(32)は郡山市です。仮に郡山駅(JR東)から大阪環状線福島駅(JR西)に行くことを考えます。公共交通機関を使うとして、費用と所要時間を見ると
のぞみを利用 4時間半 (19,350円)
福島空国利用 4時間10分程度(36,740円)
で20分程にか変わりません。これは(=^・^=)の経験ですが新幹線より航空機が遅れることが多いと思います。さらには福島空港からの大阪便は1日4往復ですが、郡山駅発の東京方面の新幹線は多い時は1時間4往復あります。利便性を考えれば福島空港発の飛行機に対してのぞみは十分な競争力があります。2037年には中央リニア新幹線が全通する予定です(33)。こととき福島空港発着の大阪便が完全に競争力を無くします。
2017年にも福島空港の不幸が続いています。2017年4月21日に南会津町・会津田島駅―浅草間の特急の運行開始しました(13)。時刻表を見ると依然は会津田島駅から羽田に出るには、鬼怒川温泉駅(34)で乗り換える必要がありましたが、それ以降はこの乗換が不要となり浅草の乗換一回で羽田行けるようになりました。南会津町から福島空港に出る場合は自家用車しかないと思いますが、南会津町の皆さんには南会津町・会津田島駅―浅草間の特急を利用して「羽田」に行き易くなりました。2017年10月1日にはいわき市と福島空港間を結ぶリムジンバスが運休になりました(14)。背景には原発事故があるようです。事故で復興需要が膨れ上がり、バスの運転手さんも不足してしまいいわき市と福島空港間を結ぶリムジンバスに運転者が割けなくなり、運休に追い込まれたそうです(35)。福島空港はいわきから郡山まで高速バスを利用し、郡山から福島空港へのリムジンバス利用を呼び掛けていますが、3時間弱がかかります(14)。時刻表で見るといわき駅から羽田まで3時間10分程度ですで、本数などを考えれば羽田の方が便利です。
当該社説は
「訪日外国人やアクティブシニアの増加で航空需要は高まっており」
と論じていますが、外国人は福島を避けています。「核食」のリスクを冒してまで福島を旅行先に選ぶ台湾の方は小数だと思います。
当該社説では
「首都圏に近い立地など特性を売り込み、周遊型観光の発着拠点などとしての地位を確立すべきだ。」
と結んでいますが、茨城空港の方が首都圏に近くなっています。
福島は事故によって汚染されました。わざわざ福島に行く人は少数です。新幹線、仙台空港の充実、茨城空港の開港などで乗客は奪われています。2031年の北海道新幹線伸長(12)、2037年の中央リニア新幹線の全面開通(33)で、福島空港の新幹線に対する優位性は無くなります。この先の福島空港は大幅な利用者減になります。
以下に福島空港の赤字額を示します。

※(36)にて作成
図―6 福島空港の赤字額
毎年5億円程度の赤字をだしています。この他に福島県には「福島空港の路線を維持・拡充し、県民の利便性を確保する」空港交流課があります(37)。色々な補助事業も行っています(38)。空港交流課の人件費や補助事業の費用は福島空港の「赤字」とは別です。
福島空港が地域の発展に貢献しているのでしょうか?福島空港の恩恵を受けるのは立地しる市や村だと思います。福島県は若い女性の県外脱出に苦しんでいます。

※(39)を集計
図―7 2017年3月から1年間の福島県の社会的増減
図に示すように20代前半女性の福島脱出が顕著です。福島空港が立地する福島県須賀川市には5年前の2013年3月には15~19歳の女性が2,054人暮らしていました。それから5年が経ち彼女達は20~24歳になりました。今(2018年3月)須賀川市で暮らしている20~24歳の女性は約3分2の1、381人です(39)。2013年2月に15~19歳だった女性の3分の1が須賀川市を去っていったことになります。以下に須賀川市の20代前半の人口を示します。

※(39)を集計
図―8 須賀川市の20代前半の人口
一時は減少が止まったのですが、2015年以降はどんどん減っています。やがてはママになる女性がいなくなり、子供が生まれなくなります。
人口動態を見る限り福島空港は地域の振興に貢献していないようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
赤字垂れ流しの福島空港を維持するは廃止するかは福島の皆様が決めることです。福島隣県のうち群馬、栃木には空港はありません(40)。当該社説は
「本年度、国内チャーターは100便<略>前年度に比べて国内は5倍<略>という高水準だ。」
と論じていますが、前年度(2016年度)の国内チャーター便は28便なので(7)、5倍ではなく3.6倍です。福島のマスコミは平気で「嘘」を発信します。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島産豚肉などの福島産肉のPRイベントが開かれたそうです(41)。福島の豚肉は美味しいそうです(42)。福島県は福島産豚肉は「安全」だと主張しています(42)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。

※(43)を引用
図―9 福島産豚肉が無い福島県のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島空港 - Wikipedia(2)
【3月20日付社説】福島空港25年/存在感高め確固たる地位を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
福島空港データ - 福島県ホームページ(8)
東北新幹線 - Wikipedia(9)
仙台空港鉄道仙台空港線 - Wikipedia(10)
百里飛行場 - Wikipedia(11)
ひたち (列車) - Wikipedia(12)
北海道新幹線 - Wikipedia(13)
リバティ会津とは? │ 会津鉄道-会津鉄道で行く、会津の列車たび(14)
インフォメーション | 福島空港(15)
伊達市 - Wikipedia(16)
福島町 - Wikipedia(17)
[PDF]- 1 - 1 北海道炭鉱産業の歴史と『炭鉱(やま)の記憶』 (1 ... - 空知総合(18)
常磐炭田 - Wikipedia(19)
仙台空港アクセス線 - Wikipedia(20)
福島市とは - 福島市(21)
福島県 - Wikipedia(22)
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省中の「2.英語版(全体版)(PDF:4,500KB)」中の
分割版3(PDF:1,848KB)(23)
韓国・チェジュ航空 福島便就航計画を撤回= 放射能懸念で(24)
福島県産ヒラメフェア中止 タイ地元団体反発で断念:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(25)
日本在住の台湾人作家劉黎兒さんによる「核食」に関するリンゴ日報コラム全文試訳 - ジャーナリスト 野嶋剛 公式サイト(26)
めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)(27)
めげ猫「タマ」の日記 「福島産は安全」には科学的根拠が無い(28)
報道発表資料 |厚生労働省(29)
農林水産部 - 福島県ホームページ(30)
のぞみ (列車) - Wikipedia(31)
中核市 - Wikipedia(32)
福島空港(33)
中央新幹線 - Wikipedia(34)
AIZUマウントエクスプレス - Wikipedia(35)
福島でバス運転手不足が深刻化 高賃金の復興事業へ流出:朝日新聞デジタル(36)
福島空港収支状況 - 福島県ホームページ(37)
空港交流課の仕事 - 福島県ホームページ(38)
空港交流課トップ - 福島県ホームページ(39)
福島県の推計人口(平成30年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(40)
日本の空港 - Wikipedia(41)
ローカルTime FNN被災地発...(42)
福島県福島市 うつくしまエゴマ豚 豚肉販売 フードプランニング(43)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の
畜産編 [PDFファイル/196KB](44)
チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
- 2018/03/24(土) 20:14:21|
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事故7年目(2017年3~18年2月)の福島県の20代前半の社会増減を集計すると
男性 △980人減
女性 △1,912人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げ出しています。
福島は原発事故によって酷く汚染されました。

※1(1)の数値データを元に(2)に示す手法で3月11日時点に換算
※2 避難区域は(3)による
図-1 原発事故7年目も汚染されたままの福島
図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えています。事故7年目ですが福島は汚染されたままです。若い皆様の反応が気になります。以下に事故7年目(2017年3-8月)の社会的増減(転入者―転出者)を示します。

※(5)を集計
図―2 事故7年目(2017年3-18年2月)の福島県の社会的増減
図に示す様に20代前半女性で顕著です。事故7年目(2017年3~18年2月)の福島県の20代前半の社会増減を集計すると
男性 △980人減
女性 △1,912人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げ出しています。
今から5年前の2013年3月には福島には49,800人の15~19歳の女性が住んでいました。それから5年が経て今(2018年3月)には彼女達は20~24歳になりました。福島で今は20~24歳の女性は32,224人です(5)。2018年3月当時15~19歳だった女性の35%以上が福島から逃げ出しています。
20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島から踏み出すか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。以下に20代前半の各年3月から翌年2月までの社会的増減の推移を示します。

※1(5)を集計
※2 各年3~翌年2月に1年間を集計
図-3 20代前半のの社会的増減
図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の7年間、男性の社会減を大きく超えています。 若い女性が去っていけばママになる人もいなくなります。赤ちゃんが生まれなくなります。以下に福島県の各年3月から翌年2月までの赤ちゃんの誕生数を示します。

※1(5)を集計
※2 各年9月から翌年8月を集計
図-4 福島の赤ちゃん誕生数
図に示す通り年々減っていきます。
事故前1年(2010年3月から11年2月) 16,124人
近々1年(2017年9月から18年2月) 13,177人
で約2割減っています。これからも減って行きます。
福島からは若い女性が去って行き子供が生まれなくなり、老人と男だけになりやがて滅びます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べ大変に綺麗です。何処へ行っても歓迎されます。

※(6)をキャプチャ-
図―5 福島の綺麗な女性
そして福島に残った方も「安心」しているとは思えません。
福島産豚肉などの福島産肉のPRイベントが開かれたそうです(7)。福島の豚肉は美味しいそうです(8)。福島県は福島産豚肉は「安全」だと主張しています(9)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。

※(10)を引用
図―6 福島産豚肉が無い福島県のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(2)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(3)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(4)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(5)
福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(6)
ローカルTime FNN被災地発...(7)
ローカルTime FNN被災地発...(8)
福島県福島市 うつくしまエゴマ豚 豚肉販売 フードプランニング(9)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の
畜産編 [PDFファイル/196KB](10)
チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
- 2018/03/23(金) 19:48:36|
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今年と昨年(2017年)1~2月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、1キログラム当たりで全国平均では
昨年(2017年) 1,347円
今年(2018年) 1,432円
で(1)、85円の値上がりしています。一方で、福島産は
昨年(2017年) 1,298円
今年(2018年) 1,215円
で(1)、△83円の値下がりです。
福島産イチゴは
①産地は汚染されている。
②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
③他より低く出る検査で安全され出荷される。
④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。福島産イチゴの価格低下は消費者が福島産の特徴を正しく理解したためであり当然の事です。
福島はくだもの王国を自称しています(2)。イチゴが果物かは議論がありますが(3)、イチゴを果物とすると福島産果物は年間を通して楽しめます。すなわち
1~5月 イチゴ狩り(4)
6月 サクランボ狩り
7~9月 モモ狩り
8~10月 ナシ狩り
8~12月 リンゴ狩り(5)
です。その中で主力はモモだと思います。福島では2市2町で市の花、町の花をモモにしています(6)。ところが事故後はモモ等の福島産果物を消費者は避けるようになりました。以下に福島産モモの取引価格を示します。

※(1)を集計
図―1 山梨・福島のモモ価格
福島のモモは7・8月がピークです(7)。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(8)。図に示す様に事故後に福島のモモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると
2015年 △159円安
2016年 △211円安
2017年 △242円安
で2年連続で価格差が広がっています。安倍出戻り総理はこれを「風評被害」と呼んでいます(9)。でも福島のイチゴについてみると「風評」と呼ぶのは無理があります。
以下に福島県のイチゴの生産量を示します。

※(10)を転載(元データは(11))
図―2 福島県のイチゴの生産量
伊達市、いわき市、福島市が3大産地です。その中で伊達市が圧倒的です。以下に位置を示します。

※1(12)のデータを元に(13)に示す方法で3月11日に換算
※2 避難区域は(14)による。
図―3 福島のイチゴ産地と相馬・南相馬市
図に示す様に福島のイチゴ産地は国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(15)。事故から7年以上が経過しましたが福島のイチゴは汚染された産地で作られています。
これで本当に安全なのか心配です。福島県内に本社があり福島県を中心に店舗展開をするスーパーチェーンがあります(16)。当チェーンは福島最大のイチゴ産地の伊達市にもイチゴ栽培が盛んでない南相馬市にも店舗を展開しています。以下にチラシを示します。

(a)伊達市店舗 (b)南相馬市店舗
※(a)は(17)、(b)は(18)を引用
図―4 福島のスーパーチェーンのイチゴのチラシ
図に示す様にイチゴ栽培が盛んな伊達市では福島産ですが、そうでは無い南相馬市では他県産です。
福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(1)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
※ (1)を集計

表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、イチゴ産地のいわき市では37%の方が共に許容しています。図―4と表―1から伊達市、いわき市や福島市等の福島産イチゴの主要産地では福島産イチゴを許容する方が多いと推定できます。一方で、相馬・南相馬市では許容する方は少ないと推定できます。
以下に福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)の各年2月から翌年1月までの1年間の葬式(死者数)を示します。

※1(20)を各年通年で集計
※2 震災犠牲者は(21)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―5 福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)各年2月から翌年1月まで1年間の葬式(死者)数
イチゴ産地の葬式(死者)数は
事故前年(2010年2月から11年1月) 7,717人
事故7年目(2017年2月から18年1月)8,452人
で10%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1億分の1でした。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(22)による。

以下に相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数を示します。

※1(20)を各年通年で集計
※2 震災犠牲者は(21)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―6 相馬・南相馬市の各年2月から翌年1月まで1年間の葬式(死者)数
相馬・南相馬市の葬式(死者)数は合計で
事故前年(2010年2月から11年1月) 1,284人
事故7年目(2017年2月から18年1月)1,306人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
福島のイチゴ産地では葬式が増えているますが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていません。
お魚は県境を自由に行き来できるので、県境付近のお魚はほぼ同じ物とみなせます。福島県いわき市は図―3に示す様に福島県沿岸部に位置し、南を茨城県に接しています。いわき市と茨城県のお魚のセシウムの比較するなら汚染源に近い分だけ高く出る筈です。少なくとも低くなるだとあり得ません。以下にスズキの検査結果を示します。

※1(23)を集計
※2 日付けは捕獲日
※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
※4()内は検査先
※5 淡水は除く
図―7 スズキの検査結果(千葉県、茨城県および福島県いわき市)
図に示す様にいわき市に隣接する茨城県やその先の千葉県産からはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産スズキからは見つかりません。
福島の隣県ではセシウムが見つかるのに福島県に入るとスズキから突然にセシウムが見つからなくなります。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。
フキやスズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(23)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(24)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
以下に福島県最大のイチゴ産地の福島県伊達市の2016年11月から1年間で舞い降りた福島の放射性セシウムの量を示します。

※(25)に示す元データと手法で計算
図―8 福島県伊達市の2016年11月から1年間に舞い降りた放射性セシウムの量
図に示す様に福島県伊達市の大部分でセシウムが降り注いでいます。同市産の汚染が増しても不思議ではない状況にあります。
以上を纏めると福島産イチゴは
①産地は汚染されている。
②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
③他より低く出る検査で安全され出荷される。
④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。
一方で福島県は今から1年半ほど前の2016年9月に消費者の福島産離れ(福島県の用語では「風評被害」)を2018年3月末でに解消するとしました(26)。

※(26)を編集
図―9 2018年3月末までの「風評被害」払拭を報じる福島県の地方紙・福島民友
まもなく期限です。福島県の計画通りならイチゴの価格差は事故前と同様になっているはずです。以下に各年1~2月の東京卸売市場のイチゴ取引価格を示します。

※(1)を集計
図―10 各年1~2月の東京卸売市場のイチゴ取引価格
図に示す通り解消するどころか悪化しています。1キログラム当たりで全国平均では
昨年(2017年) 1,347円
今年(2018年) 1,432円
で(1)、85円の値上がりしています。一方で、福島産は
昨年(2017年) 1,298円
今年(2018年) 1,215円
で(1)、△83円の値下がりです。
これは消費者の福島産に対する正しい理解が進んだ結果であり、当然の事です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産の安全性については色々と議論があると思います。安倍出戻り総理は「安全」を主張しているのは本文記載の通りです。でも、彼は「嘘」を生業としています(27)。福島の皆様が信じるか疑問です。
福島県が力を入れている農産物にトマトがあります(28)。今年も出荷が始まりました。今、出荷されてる福島産トマトは味が濃くフルーツのような甘さが人気だそうです(29)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(30)。福島県南会津町は福島を代表するトマトの産地です(28)。でも、福島県南会津町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(31)を引用
図―11 福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県南会津町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
東京都中央卸売市場-統計情報検索(2)
福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ(3)
いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム(4)
いちご狩り2018 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ(5)
くだもの狩り情報(6)
福島盆地 - Wikipedia(7)
福島県の旬(出回り時期) 果物編(8)
もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017 ~都道府県ランキング 日本の統計~(9)
安倍首相:「風評被害払拭を応援」 福島の牧場で激励 - 毎日新聞(10)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月4週)―フルーティアふくしま出発、主産地の検査はありませんー(11)
作物統計調査 市町村別データ 平成18年産市町村別データ 年次 2006年(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(13)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(14)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(15)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(16)
ヨークベニマル - Wikipedia(17)
ヨークベニマル/お店ガイド(18)
ヨークベニマル/お店ガイド(19)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ(20)
福島県の推計人口(平成30年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(21)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ(22)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(23)
報道発表資料 |厚生労働省(24)
農林水産部 - 福島県ホームページ(25)
めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)(26)
めげ猫「タマ」の日記 福島「風評被害」、解消目標は2018年3月、でも30年は続く(27)
社説[森友文書改ざん]関係者の国会招致急げ | 社説 | 沖縄タイムス+プラス(28)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(29)
トピックス | JA夢みなみ(30)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(31)
田島店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
- 2018/03/22(木) 19:46:37|
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