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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

低迷が続く福島産ナメコ価格

 東京中央卸売市場におけるナメコの全国平均価格と福島産価格を見ると
 事故前(2010年3月) 福島産が28円高
 今年(2018年3月)  福島産が△52円安
で、福島産の価格は回復しません。
 事故によって福島は汚染されました。以下にナメコの検査結果を示します。
事故から7年以上経てセシウムが見つかる福島産ナメコ
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―1 ナメコの検査結果

 図に示しように事故から7年以上も福島県産ナメコからセシウムが見つかりづづけています。一方で長野県産は2012年を最後にセシウムが見つかっていません。
 以下に福島産ナメコの東京中央市卸売市場での月平均の出荷量を示します。
 年間を通し出荷される福島産ナメコ
※1(2)を集計
 ※2 2008年から17年の平均、だだし1-3月は18年まで
 図―2 福島産ナメコの東京中央市卸売市場での月平均の出荷量

 図に示す通り年間を通して出荷されます。そこで各年3月のナメコの取引価格を示します。
事故後に全国平均より安くなった福島産ナメコ
 ※(2)を集計
 図―3 ナメコの取引価格(東京中央卸売市場)

 図に示す通り事故前は福島産ナメコは全国平均より高値で取引されていましたが、事故後は全国平均以下が続いています。数値を見ると
 事故前(2010年3月) 福島産が28円高
 今年(2018年3月)  福島産が△52円安
です。 
 基準値以下は「安全」であり(3)、福島産を避けるのは「風評被害」との主張がありますが(4)、これは汚染した側の一方的主張です。セシウムは入っても消費者にメリットはありません。敢て「セシウム入り福島産」を選択し、リスクを負う理由はどこにもありません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産を避けているのは福島の皆様も同じだと思います。
 福島を代表する野菜にトマトがあります(5)。東京電力が開催した「福島復興バザール開催」にトマトが出品さえました(6)。
 トマトが出る福島復興バザール
※(6)を引用
 図―4 トマトを扱っている「福島復興バザール開催」

今年も福島産トマトの出荷が始まりました。福島県会津若松市辺りのトマトの味は格別だそうです(7)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(8)。でも、福島県会津若松市の店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(9)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類:野菜」⇒「中分類:きにこ山菜類」⇒「品目(小分類):ナメコ」で検索
(3)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(4)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(5)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(6)3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~|東京電力パワーグリッド|東京電力報
(7)トマト | JA会津よつば
(8)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(9)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2018/04/30(月) 19:51:23|
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福島産は「安全」の説明責任を流通業者に転嫁する経産省通達

 経済産業省は福島産を理由に買い叩かないようにとの通達を出しました(1)。福島産が「安全」である科学的根拠はなく(2)、消費者が福島産を避けるのは当然の行為です。そのため消費者が福島産農産物を回避しないように説明することを求めています(1)。福島産は「安全」の説明責任を流通業者に転嫁しています。
 事故により福島第一の中に閉じ込められているはずの放射能が5重の壁(3)を破り、各地に「うつり」ました。以下に福島および隣県の放射線量分布を示します。
事故から7年以上経て特異的に汚染されている福島
 ※(4)のデータを(5)に示す方法で4月1日に換算
 図―1 特異的に汚染されている福島

 図に示す通り福島だけに国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(6)地域が広がっています。事故から7年以上が経過しましたが、福島だけが特異的に汚染されています。事故により避難地域が設定されているのは福島だでです(7)。福島は放射能に汚染された特別な地です。
 福島を代表する果物にモモがあります(8)。だたし福島全域で盛んに栽培されている訳ではなく、福島市、伊達市、桑折町、国見町に広がる福島盆地が中心です(9)(10)。以下に示します。
事故から7年以上が経て汚染されている福島盆地
 ※1(4)のデータを(5)に示す方法で4月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(7)による
 ※3 福島盆地の範囲は(9)による。
 図―2 福島盆地と相馬・南相馬市

 図に示す様に福島県内でも旧避難地域を除けば、汚染が酷い地域です。福島のモモは汚染された福島盆地で作られています。それでも経済産業省は福島のモモは「安全」であり(1)、モモを含め福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しています(11)。経済産業省は
「現在流通している福島県産農産物等が徹底した放射性物質のモニタリング検査を経て安全を確認している」
と主張しています。
 以下に東京電力等が「風評被害」とよぶ福島産離れ(12)に対する賠償額を示します。
増え続ける風評被害賠償額
 ※(13)にて作成(過去分も含む)
 図―3 「風評被害」(福島産離れ)被害賠償支払い額

 図に示す通り、どんどん増えています。東京電力は福島を汚しました。多くの方が福島を避け、福島の皆さんが損害を受けるなら賠償するのは当然の事です。東京電力は経済産業省の所管の国有企業です(14)。経済産業省には福島産が安全でなかろうと「安全」と強弁し消費者の福島産離れを防ぎたい動機があります。
 同省には愛媛県職員に2015年4月に会ったとされる元総理秘書官が出戻っていますが、彼は会ってないと主張しています(15)。経済産業省の役人は嘘をつくことに躊躇はありません。経済産業省の主張が正しいか検証の必要があります。
以下に福島県産モモの検査件数を示します。
事故後に比べ大幅に減った福島盆地産モモの検査結果
 ※1(16)を集計
 ※2 福島盆地は福島市、伊達市、桑折町、国見町で構成される(9)
 図―4 福島県産モモの検査件数

 図に示す様に全体としてはそれ程には減っていませんが、モモの主産地で汚染が酷い福島盆地のモモの検査件数は大幅に減っています。福島県は汚染の酷い主産地の検査を避けてます。
 以下に福島県いわき市産クリの検査結果を示します。
基準値超えが見つかった福島県いわき市産クリ
 ※1(16)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 ※4 基準値は(17)による。
 図―5 福島県いわき市産のクリの検査結果

 図に示す様に今年9月に基準値を超えるセシウムが見つかっています。ところが出荷制限の自粛もありません(18)(19)。図に示す様に追加検査も無く、どの程度の汚染かも評価できません。福島県の検査で基準超が見つかっても出荷制限も自粛もなく「安全」とされ放置されます。
 厚生労働省の発表(16)を見ると福島県が実施してる福島産農水産物の出荷前検査は、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(20)が実施しています。中立性に疑問があります。当然ながらまともな検査をしているか確認の必要があります。
 以下に2013年以降の福島産ブドウの検査結果を示します。
福島県外検査ではそこそこ見つかっても福島県の検査ではあまり見つらない福島産ブドウのセシウム
 ※1(16)を集計
 ※2 日付けは検査日
 ※3 凡例は検査先
 図―6 福島産ブドウの検査結果

 図に示す通り福島県外の検査ではそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県外の検査では殆ど見つかっていません。福島産ブドウの2013年以降の検査数、セシウム発見数を加数えると
 福島県外検査 検査  7件中3件でセシウム発見
 福島県検査  検査228件中4件でセシウム発見
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら10億分の1でした(21)。同じ福島産ブドウを検査しているのに検査結果が合いません。福島産は他よりも低く出る検査で安全されます。
 経済産業省は福島産は「福島県産農産物等が徹底した放射性物質のモニタリング検査を経て安全を確認している」と主張していますが
・汚染の酷い主産地の検査は減らされている。
・基準値超えが見つかっても出荷自粛も制限もされない。
・他よりも低く出る検査
を根拠に「安全」とされています。
 それでも福島市は全国一のモモの消費量だそうです(22)。住民の健康が心配です。以下に各年度の福島盆地が広がる福島市、伊達市、桑折町の合計の葬式数を示します。
事故後に葬式が増えた福島盆地
 ※1(23)を各年度(4月から翌年3月)で集計
 ※2 震災犠牲者は(24)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―7 福島盆地(モモ産地)の各年度の葬式(死者)数

合計の葬式(死者)数は
 事故前年(2009年度) 3,909人
 事故7年目(2017年度)4,438人
で、事故前に比べ14%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1億分の1でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(25)による。
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市合計の各年度の葬式数を示します。
葬式が増えていない相馬・南相馬市
 ※1 (23)を各年度(4月から翌年3月)で集計
 ※2 震災犠牲者は(24)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 ※3 相馬市・南相馬市の合計
 図―8 福島県相馬市・南相馬市合計の各年度の葬式(死者)数

モモの産地ではない福島県相馬市・南相馬市合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度)  1,336人
 事故7年目(2017年度) 1,332人
で殆ど変りません。
 福島のモモの主要産地では葬式が14%増えていますが、そうでは無い相馬・南相馬市ではそれ程にには増えていません。
 汚染され、しかも葬式が増えた地域で栽培される福島のモモは避けられるのは当然だと思います。
福島県は全国2位のモモ産地です。以下に1位の山梨(26)との価格の比較を示します。
事後に低迷が続く福島産モモ価格
 ※(27)を集計
 図―9 山梨・福島のモモ価格

 図に示す通り事故後に価格差が拡大し、解消する様子がありません。経済産業省はこれを解消したいようです。
「•福島県産農産物であることのみをもって取り扱わなかったり、買い叩いたりすることのないようにすること」
との通達を出しました(1)。
 福島産買い叩き防止の要請を報じる福島民報
※(28)を4月28日に閲覧
 図―10 「福島産、買い叩き防止要請」と報じる福島県の地方紙・福島民報

 でも福島は汚染されています。避けるのは当然です。そこで、こんな通達を付けています。
 「•バイヤーの懸念を汲み取り<中略>福島県産農産物等を合理的な理由なく回避することのないようにすること」
 ここでバイヤーは単に「購入者」で、消費者も含まれます(29)。消費者に福島産が「安全」と洗脳する役割を流通業者に押し付けています。この通達(1)には
「•風評被害による損害の賠償を受けることができる等を理由とした不当な安価での仕入れ・販売が行われないようにすること等」
ともあり、東電の賠償支払いを軽減する目論見があります。
 経済産業省は国民の安全を無視し、東電救済の為に福島は「安全」と消費者を洗脳せよと流通業者に命じました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島では事故後に除染が行われましたが、先月で完了しました(30)。以下に福島盆地が広がる市や町の内で全域が福島第一原発から80km圏内に位置する伊達市、桑折町、国見町の合計のセシウム量を示します。
事故後から殆んど減らない放射性セシウム
 ※計算方法およぶ元データは(31)による
 図-11 伊達市、桑折町、国見町の合計のセシウム量

 事故後にあまり減っていません。これからはもっと減りません。図に示す様に残っているのは半減期30年のセシウム137(32)が殆どです。30年経っても半分です。60年では「0」でなく4分の1が残ります。福島の汚染はこれからも続きます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する農産物にキュウリがあります(8)。東京電力は福島復興バザール開催を開催し、福島産いわせきゅうりを出品しました(33)。福島は今年もキュウリの季節になりました。TOKIOが失態を起こしてしまった(34)ためと思いますが、福島県はTOKIOが福島産キュウリを美味しいといっていた動画のリンクを止めたようです(35)。ただし、福島県は福島産は「安全」だと主張しています(36)。でも、福島県福島市のチラシには福島産キュウリはありません。
他県産あっても福島産キュウリが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(37)を引用
 図―12 福島産キュウリが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県産農産物等流通実態調査結果に基づく指導、助言等を行います(METI/経済産業省)
(2)めげ猫「タマ」の日記 「福島産は安全」には科学的根拠が無い
(3)5重の壁 - Wikipedia
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(9)福島盆地 - Wikipedia
(10)くだものづくりがさかんな福島盆地
(11)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(12)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(13)賠償金のお支払い状況|東京電力
(14)東京電力ホールディングス - Wikipedia
(15)【社説】加計疑惑で「新文書」 首相の答弁は不十分だ|社説|徳島新聞
(16)報道発表資料 |厚生労働省
(17)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(18)食品中の放射性物質の検査結果について(第1065報) |報道発表資料|厚生労働省中の「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:378KB)
(19)平成29年度に市町村や関係団体等に通知した主な内容について - 福島県ホームページ
(20)農林水産部 - 福島県ホームページ
(21)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島産米の測定誤差は1キログラム当たり70ベクレル以上―
(22)福島市の「納豆」「もも」「ラー メン」の消費額は日本一
(23)福島県の推計人口(平成30年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(24)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(25)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(26)めげ猫「タマ」の日記 2年連続で拡大する福島のモモの価格差、ミスピーチ同窓会も効果無し
(27)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒もも類、品目(小分類)⇒もも」で検索
(28)福島民報
(29)バイヤー - Wikipedia
(30)福島県の除染措置完了市町村について|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(31)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(32)半減期 - Wikipedia
(33)<3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~ 東京電力/a>
(34)
TOKIO山口メンバー不祥事、福島の生産者ら落胆 県はポスター撤去 | 河北新報オンラインニュース
(35)ふくしまプライド。
(36)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(37)イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
  1. 2018/04/29(日) 22:17:37|
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福島・3ヶ所同時でヨウ素131(2018年3月)、再臨界?

 福島県の下水汚泥から3月5日にそれぞれ1キログラム当たりで
  県北浄化センター   202ベクレル
  あだたら清流センター 151ベクレル
  県中浄化センター    51ベクレル
のヨウ素131が見つかりました。同時に見つかっているので、福島第一の再臨界が起きていそうです。
 福島の下水汚泥から時々ヨウ素131が見つかります。福島県は
 ①ヨウ素131は医療用に使われている。
 ②東京電力による追加的放出量の評価では、再臨界の兆候は確認されいない。
と主張し、医療用のヨウ素131が紛れ込んでとしています(1)。一方で、核分裂によっても生じますが、半減期が短く直ぐになくなるので核分裂が再発、すなわち再臨界の指標にもなり得ます(2)。福島県は福島県県北および県中浄化センターの下水汚泥中のヨウ素131の量を測り公表しています(1)。以下に県北浄化センターのサービス範囲を示します。
事故から7年以上を経て汚染されている福島
 ※1 (3)のデータを(4)に示す手法で4月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(5)による
 ※3 県北および県中浄化センターのサービス範囲は(6)による
 ※4 県北、県中はそれぞれ県北、県中浄化センターのサービス範囲を示す。
 図-1 福島の県北浄化センターサービス範囲

 事故8年目になりましたが、図に示す通り 国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(7)地域が広がっています。福島の下水処理場は汚染された場所にあります。
 以下に下水汚泥中のヨウ素131の濃度を示します。
福島の複数個所の下水汚泥がから見つかるヨウ素131
 ※1(8)(9)(10)を集計
 ※2 県北浄化センターは県北、あだたら清流センターはあだたら、県中浄化センターは県中と略す
 図―2 県北・県中浄化センターのヨウ素131濃度

 図に示す通り3月初旬に県北および県中浄化センターおよびあだたら清流センターの下水汚泥から同時にヨウ素131が見つかっています。3月5日にはれぞれ1キログラム当たりで
  県北浄化センター   202ベクレル
  あだたら清流センター 151ベクレル
  県中浄化センター    51ベクレル
のヨウ素131が見つかりました。
 同時に見つかっているので共通の要因です。一方で県北と県中浄化センターおよびあだたら清流センターのサービスエリアは離れています。福島第一の再臨界を想定すれば容易に説明できます。
 福島県がヨウ素131は医療用だとの根拠している東京電力による「追加的放出量の評価」にはセシウムはありますが、ヨウ素131はありません(12)。
ヨウ素131の放出量を評価しない東京電力
 ※(12)を引用
 図―3 セシウムしか評価されない福島第一の追加的放出量

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 再臨界が起こり福島産がヨウ素131に汚染されたとしても、ヨウ素131は検査の対象外なので(13)見つかることはありません。万全を考えるならヨウ素131も検査すべきと思いますが、その気はなさそうです。(=^・^=)は不安なので「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島を代表する野菜にトマトがあります(14)。福島県矢吹町では今年の出荷が始まりました。同町のトマトは味が濃くフルーツのような甘さです(15)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県矢吹町の店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―4 福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)下水汚泥から検出されたヨウ素について - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 再臨界について
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)阿武隈川上流流域下水道事業 - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)流域下水道終末処理場における下水汚泥等の放射性物質濃度・空間線量結果について(11月末現在) - 福島県ホームページ中の「脱水汚泥中の放射能濃度推移表・グラフ」
(9)(8)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/2.99MB]
(10)(8)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/4.49MB]
(11)(8)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/3.74MB]
(12)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年4月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第53回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(9.52MB)PDF
(13)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)トピックス | JA夢みなみ
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)矢吹店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
  1. 2018/04/28(土) 19:52:03|
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福島産ヒラメ完全復活(2018年1~3月)、要注意

 東京中央卸売市場への福島産ヒラメの出荷量をみたら
  事故前年(2010年1~3月) 10トン
  近々3ヵ月(2018年1~3月)27トン
で(1)、事故直前に比べ約3倍です。福島の海の汚染は続いています。注意が必要です。
 福島県が力を入れている魚にヒラメがあります(2)。以下に各年1~3月の東京中央卸売市場への出荷量を示します。
事故前に比べ3倍近くに増えた福島産ヒラメの東京卸売市場への出荷量
 ※(1)を集計
 図―1 福島産ヒラメの東京中央卸売市場への出荷量

 図に示すように出荷量が回復し、福島産ヒラメの東京中央卸売市場の出荷量を見たら
  事故前年(2010年1~3月) 10トン
  近々3ヵ月(2018年1~3月)27トン
で(1)、事故直前に比べ約3倍です。
 安倍出戻り総理は福島産の「安全」を主張し(3)、3月10日に福島を訪問した際には福島産ヒラメを試食しました(4)。
福島産ヒラメを食べる安倍出戻り総理
 ※(3)を引用
 図―2 福島産ヒラメを食べる安倍出戻り総理

 安倍出戻り内閣は平然と公文書を改ざんする内閣です(5)。嘘をつくのに躊躇はありません。検証なしには彼の言葉は信じれません。
 福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し、南を茨城県と接しています(6)。以下にヒラメの検査結果を示します。
千葉、茨城産からは見つかっても福島県いわき市産ヒラメからは見つからないセシウム
 ※1 検査結果は(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 ()内は検査先
 図―3 ヒラメの検査結果

 図に示す様に千葉県産、茨城県産からもセシウムが見つかっています。福島県が検査すると福島県いわき市産ヒラメからは見かりません。厚生労働省(7)の発表を数えると昨年(2017年)10月以降で123件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに千葉や茨城産ヒラメから見つかるセシウムが県境を越えて汚染源に近い福島県いわき市に入ると見つからなくなるなど、おかしな話です。
 ヒラメに限らず福島産水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(7)を見ると、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施してます。中立性に疑問があります。
 福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(9)にて作成
 図―4 福島第一排水路

 以下に各排水路の全ベータ濃度を示します。
法定限度を超えた全ベータ汚染水が流れる福島第一排水路
 ※1(9)で作成
 ※2 法定限度は(10)に示すストロンチウム90の基準値を(11)にて全ベータに換算
 図―5 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です(11)。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
 ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(12)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(13)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。
過去最高のストロンチウム90が見つかった今年の福島の魚
 ※(14)を集計
 図―6 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に本年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(14)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。この件は福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。
 以下に東京中央卸売市場でにヒラメの出荷量に対する福島産の割合を示します。
15%を超える福島産ヒラメのシェア
 ※(1)を集計
 図―7 福島産ヒラメの割合(東京中央卸売市場)

 事故前は5%程度だったものが15%になっています。東京中央卸売市場に出荷されてるヒラメのしているヒラメの6匹に1匹は福島産です。
 以下に各年3月の全国平均と福島産の東京中央卸売市場での取引価格を示します。
事故前から全国平均に比べ安い福島産ヒラメ
※(1)を集計
 図―8 ヒラメの取引価格(東京中央卸売市場)

 図に示す通り事故後は福島産は全国平均に比べ安くなっています。水産加工品はフライ類を除き原産地表示の必要がありません(16)。ヒラメのお寿司やヒラメを含むお刺身の盛り合わせなどは産地表示義務がありません。公式には福島産ヒラメは「安全」とされています(18)。そして美味しいそうです(19)。だったら産地表示のいらない物には価格が安い「フクシマ産」を優先するのは仕方がないとです。
 安全とは言えない福島産ヒラメが広く出回っています。注意が必要です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 NHKは
 「福島県沖で取れたヒラメは『常磐(じょうばん)もの』と言われる高級魚」
と報じています(19)。でも、事故前から全国平均より安い価格で取引されています。福島産ヒラメは全国平均に比べて安い「安物」です。福島産に関しては「嘘」が溢れている感じです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力を入れている農作物にアスパラガスがあります(2)。福島県と福島県貿易促進協議会は4月24日から27日までシンガポールで開催されているアジア最大級の食品見本市「フードアンドホテルアジア2018」に出展しています。そこでアスパラガスなどの試食コーナーを設け、人気を集めているそうです(20)。福島はアスパラガスの季節です。福島のアスパラガスは切ると切り口からは水分が溢れ、生でも食べられるほど甘さが特徴だそうです(21)。福島県は福島産安全は「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県いわき市の店舗のチラシには福島産アスパラガスはありません。
他県産はあっても福島産アスパラガスが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―9 福島産アスパラガスが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒その他鮮魚類、品目(小分類)⇒ひらめ(国内)」で検索
(2)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(3)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島産ヒラメ完全復活(2018年1、2月)、要注意
(5)【時をつなぐ公文書】正々堂々と作って残す(4月27日) | 県内ニュース | 福島民報
(6)いわき市 - Wikipedia
(7)報道発表資料 |厚生労働省
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年4月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第53回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(9.52MB)PDF
(10)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(11)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(12)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(13)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(14)報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(15)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(16)加工食品品質表示基準改正(原料原産地表示等)に関するQ&A|消費者庁
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)(17)中の海産魚介類編 [PDFファイル/196KB]
(19)福島のヒラメ 不安の声受けタイでのPRイベント中止 | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(20)県産食品の魅力発信 県などシンガポールで見本市 | 県内ニュース | 福島民報
(21)アスパラガス | JA会津よつば
(22)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
  1. 2018/04/27(金) 19:43:19|
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福島の高校生に配布される怪しげな副読本

 福島県広野町のNPO法人が原発事故や放射線に関する副読本を発行しました(1)。福島県沿岸部(浜通り)の公立高校生に配布するそうです(2)。開沼博立命館大准教授が監修したそうですが(1)、彼は社会学者で福島に関して数々のデマを発信しています(3)(4)。報道を見る限り極めて怪しげな内容を含んでいます。
  福島県広野町のNPO法人が原発事故や放射線に関する副読本を発行しました(1)。福島県沿岸部(浜通り)の公立高校生に配布するそうです(2)。
副読本で除染の記述を報じる福島のローカルTV局(FTV)
 ※(2)をキャプチャー
 図―1 副読本を浜通り高校生に配布すると報じる福島のローカルTV局(FTV)

 福島では科学的根拠が基づかない「安全」との主張が平然となされており(5)、内容の妥当性を確認する必要があります。そこで当該NPO法人のHPを見たのですが、副読本について記載がありません(6)。せっかく作った副読本です。普通なら多くの人に見ていただきたいと思うはずです。(=^・^=)などもするのですが(7)PDFにしてHPで公開するのは極めて簡単です。でも、その様子がありません。福島の安全を信奉する秘密結社が子供達を洗脳するために、配っている感じです。
 監修は開沼博立命館大准教授だそうです(1)。彼は社会学者です。自然科学は専門ではありません。、経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員、楢葉町放射線健康管理委員会副委員長、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター客員研究員等を務います。マスコミに登場し福島ついていろいろと語っているようです。特に福島の地方紙・福島民友に度々登場し「差別」や「風評被害」を主張しています。
 彼は共同で
 「『STOP!福島関連デマ・差別』――ともに『デマ・差別』を解決する道を - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」
成るサイトを立ち上げました。サイトの冒頭に
「昨年(2016年)末、福島から横浜に避難した子どもが、小学生時代にいじめを受けていたことが明らかになりました。殴る蹴るなどの暴行を受け金品を取られ続けた上に、『菌』などと、福島から来たことで『汚れている』かのような侮蔑的な言葉を投げつけられていました。 」
なんて記載があります(3)。これでは「菌」扱いされ方は福島から横浜に避難されたかたになります。でも「菌」扱いは新潟県で起こりました。彼はきっちとした事実確認を行わずに「福島は安全」を発信する方です。彼の発信には相当なデマが含まれています(4)。
 副読本の内容は報道から一部が見えてきます。福島のローカルTV局の配信では
「放射線量を減らすために汚染土壌の削り取りなどを実施」
との記述が認められます。
副読本を浜通り高校生に配布すると報じる福島のローカルTV局(FTV)
 ※(2)をキャプチャー
 図―2 副読本で除染の記述を報じる福島のローカルTV局(FTV)

除染に効果があったような書き方です。以下に福島県本宮市のセシウム量を示します。
以下に福島県本宮市に放置されている放射性セシウムの量を示します。
事故直後の6割のセシウムが残ったままの福島県本宮市
 ※(7)を転載
 図―3 福島県本宮市の放射性セシウムの量

 福島では除染はほぼ完了しています(8)。図に示す通りセシウムは殆ど減っていません。除染の効果は殆どありません。副読本は科学的に見て効果がない「除染」を扱ってうます。
 別に報道では
 「福島の食べ物は危険なの?」
なんて記載があります(1)。福島産は多くの人に避けられ価格が低迷しています(9)。福島産が避けられているのは危険だからでなく、リスクがあるからだと(=^・^=)は思います。リスクは、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」です(10)。福島産について言えば、汚染されている被ばくするかも知れないとの不安です。
 以下に福島および隣県の放射線量分布を示します。
事故から7年以上経て特異的に汚染されている福島
 ※(11)のデータを(12)に示す方法で4月1日に換算
 図―4 特異的に汚染されている福島

 図に示す通り福島だけに国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(13)地域が広がっています。事故から7年以上が経過しましたが、福島だけが特異的に汚染されています。
 福島産は特段に評判が良いわけではありません。福島県は全国2位のモモ産地です。以下に1位の山梨(14)との価格の比較を示します。
事後に低迷が続く福島産モモ価格
 ※(15)を集計
 図―5 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故前から山梨産よりも安値で取引されています。福島産は特に美味しいわけではありません。福島産以外を選択するのは当然の事です。「危険」でなく「安全」が担保されなければ選択の対象にはなりません。(=^・^=)なりに調べた限りでは「福島産の安全」に科学的根拠がありません(5)。それを
 「福島の食べ物は危険なの?」
と危険が証明されていないと主張し、「安全」と誤魔化そうとしています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 このNPO法人の資金源の報道を見たことがありません。どこかの変な力がバックアップしているかもしれません。彼らは福島が「安全」であろうが無かろうが、福島は「安全」であり、福島を避ける行為を「風評被害」と非難するはずです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県と県貿易促進協議会は4月24日から27日までシンガポールで開催されているアジア最大級の食品見本市「フードアンドホテルアジア2018」に出展しているそうです。そこではトマトの試食コーナーを設け、人気を集めたそうです(16)。福島はトマトの季節です。福島県相馬市辺りのトマトは真っ赤に色づき、しっかりとした甘味とほんのりとした酸味が特徴だそうです(17)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県相馬市の店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―6 福島産トマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)「放射線」副読本、ベラルーシ訪問の声反映 中高生の素朴な疑問:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)ローカルTime FNN被災地発...
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島民報社説「【『福島差別』論】もっと放射線教育を(2月20日)」に反論する
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島廃炉フォーラム、進行役の開沼博氏はデマ屋
(5)めげ猫「タマ」の日記 「福島産は安全」には科学的根拠が無い
(6)ハッピーロードネット | 特定非営利活動法人
(7)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(8)福島県の除染措置完了市町村について|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島・値下がり、全国・値上がり、1~3月のイチゴ価格
(10)リスク - Wikipedia
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(12)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(13)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(14)めげ猫「タマ」の日記 2年連続で拡大する福島のモモの価格差、ミスピーチ同窓会も効果無し
(15)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒もも類、品目(小分類)⇒もも」で検索
(16)県産食品の魅力発信 県などシンガポールで見本市 | 県内ニュース | 福島民報
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の相馬店
  1. 2018/04/26(木) 19:51:53|
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福島産スズキ等の出荷制限解除、本当に安全なの?

スズキ、シロメバル、キツネメバルの出荷制限を解除されました(1)(2)。スズキの福島県の検査結果を厚生労働省の発表(3)から拾うと2017年11月15日以降で80件連続で検出限界未満(ND)ですが、隣県の宮城、茨城、千葉産スズキからはそこそこセシウムが見つかっています。特に千葉産からは基準値(4)の7割近い1キログラム当たり66ベクレルのセシウムが見つかっています(5)。日本の官僚は役所を守る為には文書を改ざんします(6)。だったら東京電力を守る為に福島産魚を「安全」と強弁し、出荷制限を解除しても不思議はありません。
 福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(7)にて作成
 図―1 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。
事故から7年以上を経て法定限度を超えた汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(7)で作成
 ※2 法定限度は(8)による。
 図―2 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図に示す通り事故から7年以上が経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。
 多くの方が福島産を正しく恐れ避けたと思います。以下に東京電力等が「風評被害」とよぶ福島産離れ(9)に対する賠償額を示します。
増え続ける風評被害賠償額
 ※(10)にて作成(過去分も含む)
 図―3 「風評被害」(福島産離れ)被害賠償支払い額

 図に示す通り、どんどん増えています。東京電力は福島を汚しました。多くの方が福島を避け、福島の皆さんが損害を受けるなら賠償するのは当然の事です。
 4月24日に政府は福島産キツネメバル、シロメバル及びスズキの出荷制限を解除しました(1)(2)。元官僚が「役所を守る気持ちがあった」として文書を改ざんした旨を検察に供述したそうです(6)。官僚は国民より官僚組織が大事みたいです。だったら実質・国有企業の東京電力(11)を守る為に「安全」とは言えない福島産魚を「安全」だと言って出荷制限を解除することも考えられます。
 以下にスズキの検査結果を示します。
宮城・茨城・千葉産からは見つかっても福島産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 ※4()内は検査先
 ※5 淡水は除く
 図―4 スズキの検査結果

 図に示す通り隣県の宮城、茨城、千葉産からはセシウムが見つかっています。。特に千葉産からは基準値(4)の7割近い1キログラム当たり66ベクレルのセシウムが見つかっています(5)。ところが福島県が検査した汚染源がある福島産スズキからはセシウムが見つかっていません。厚生労働省の発表(3)から拾うと2017年11月15日以降で80件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのにおかしな話です。
 スズキ等の福島産農水産物の検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(12)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他所より低く出る検査で安全されます。お役人はこれを黙認し、出荷制限を解除します。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 他所より低く出る検査で安全を主張する福島県。これを放置する国の官僚の皆さん。ひょっとすると福島県の低く出る検査は安倍出戻り総理や官僚の意向を忖度したもかもしれません、これでは福島の皆様は不安だと思います。
 4月24日、東京・霞が関の日本郵政ビルで福島県地域振興物産展が開かれました。そこには福島産イチゴが出品されました(13)。福島はイチゴのシーズンです。福島県矢吹町は福島のイチゴの産地の一つです。同町のイチゴは大粒で糖度の高い立派ないちごだそうです(14)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(15)。でも、福島県矢吹町のスーパーのチラシには
福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ
 ※(16)を引用
 図―5 福島産イチゴが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県矢吹町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
(2)スズキなど出荷可能に 福島県沖、全魚介類の早期制限解除目指す:震災・原発関連ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)報道発表資料 |厚生労働省
(4)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(第1063報) |報道発表資料|厚生労働省⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:10,817KB) ⇒No6630
(6)国有地売却問題 佐川氏「役所守るため」 文書改ざんを事前了承 検察に供述 毎日新聞
(7)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年3月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第52回事務局会議⇒【資料3-6】環境線量低減対策(7.89MB)
(8)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(9)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(10)賠償金のお支払い状況|東京電力
(11)東京電力ホールディングス - Wikipedia
(12)農林水産部 - 福島県ホームページ
(13)本県特産品都内でPR 日本郵便が地域振興物産展 | 県内ニュース | 福島民報
(14)現地購入のみ!それでも客が絶えない薄葉農園の完熟とちおとめが旬を迎えました | 福島TRIP
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2018/04/25(水) 19:45:32|
  2. -
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福島産食べて応援あの世行(2017年度)

福島県のひらた中央病院が発表したアンケート結果(1)を(=^・^=)なりに集計すると、福島産米や野菜を共に許容する割合は
  福島県郡山市・三春町  67%
  福島県相馬市・南相馬市  7%
で、郡山市が断然に多くなっています。福島県の2017年度中の人口動態(2)が発表になったので、各年度の葬式(死者)数を(=^・^=)なりに集計してみました。郡山市・三春町を合計した葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度) 3,153人
 事故7年目(2017年度)3,727人
で、事故前に比べ16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2000億分の1でした。
同じく福島県相馬市・南相馬市の合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度)  1,336人
 事故7年目(2017年度) 1,332人
で殆ど変りません。ただし統計的な差はありません。なお、福島事故は2011年3月に起こっており年度でいえば2010年度です。
 原発事故で福島は汚染されました。
事故から7年経て汚染されている福島
 ※1 (3)のデータを(4)に示す手法で8月1日に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図-1 郡山市・三春町・相馬市・南相馬市といわき市

 事故から7年目ですが、図に示す通り福島では 国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(6)地域が広がっています。事故から7年目の福島は汚染されたままです。それでも日本の官僚の皆様は福島産は安全であり、これを避ける行為を「風評被害」と主張しています(7)。でも彼らは公文書を改ざんしたり(8)、セクハラをしてもしていないと強弁する方です(9)。信用してよいか(=^・^=)は疑問です。
お役人の公文書改竄を報じる福島民報
 ※(10)を引用
 図―2 公文書改ざんを報じる福島県の地方紙・福島民報

 そこで彼らの主張が正しいか(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。福島産を許容する地域とそうでない地域を比較し、差が無ければ「安全」、差があれば「安全」とは言えないです。
 福島県内でも福島産に対しては温度差がるようです。福島県郡山市は事故があった2011年度産米すら「安全」だとして学校給食に使い(11)、子供達に強制的に食べさせました。
 福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(1)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
 ※ (1)を集計
福島産を許容する郡山市・三春町、拒絶する相馬・南相馬市

 表―1および図―1からこれを3のグループに分けることにしました。すなわち互いに隣接し福島産を許容する割合が高い郡山市・三春町、同じく隣接し隣接し福島産を許容する割合が低い相馬・南相馬市といわき市です。表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、郡山市・三春町では67%の方が共に許容しています。いわき市はその中間の37%です。そこで郡山市と相馬・南相馬市の葬式(死者)数を比較してみました。
 各年度の福島県郡山市・三春町合計の葬式数を示します。
葬式が増えた郡山市・三春町
 ※1(2)を各年度(4月から翌年3月)で集計
 ※2 震災犠牲者は(12)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―3 福島県郡山市・三春町合計の各年度の葬式(死者)数

郡山市・三春町合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度) 3,153人
 事故7年目(2017年度)3,727人
で、事故前に比べ18%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら2000億分の1でした。
 以下に相馬・南相馬市合計の各年度の葬式数を示します。
葬式が増えていない相馬・南相馬市
 ※1 (2)を各年度(4月から翌年3月)で集計
 ※2 震災犠牲者は(12)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 ※3 相馬市・南相馬市の合計
 図―4 福島県相馬市・南相馬市合計の各年3月~7月の葬式(死者)数

福島県相馬市・南相馬市合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度)  1,336人
 事故7年目(2017年度) 1,332人
で殆ど変りません。
 以下に各年度の福島県いわき市の葬式数を示します。
葬式がそこそこ増えたいわき市
 ※1(2)を各年度で集計
 ※2 震災犠牲者は(12)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 福島県いわき市の各年3~7月の葬式(死者)数

 いわき市の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年度)  3,936人
 事故7年目(2017年度) 4,211人
で7%増えています。郡山と相馬・南相馬の中間でしょうか?なお、福島事故は2011年3月に起こっており年度でいえば2010年度です。
表―1とこれらの結果をまとめると以下の図ができました。 
福島産を許容する地域程、増える葬式
 ※表1と本文で作成
 図―6 葬式(死亡)増加率と福島産を許容する割合

 図に示すように福島産を許容する地域程、葬式が増えています。思わず
  福島産、食べて応援、あの世行
って感じてしまいました。
 以下に郡山市について偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県は教育旅行の誘致にちからをいれるそうです(14)。もしかしたら(=^・^=)が住む街の学校に福島県方がやってきて、線量が低くなった、福島産からは放射能が殆ど見つかっていないなんてプレゼンをするかもしれません。でも、騙されてはいけないと思います。以下にスズキの検査結果を示します。
千葉、茨城産から見つかっても福島県いわき市産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(14)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 ※4()内は検査先
 ※5 淡水は除く
 図―7 スズキの検査結果

 図に示す通り千葉産だけでなく、茨城産スズキからもセシウムが見つかっています。ところが福島県が検査した福島県いわき市産からは見つかっていません。千葉・茨城産スズキから見つかっているセシウムが県境を超え福島に入ると突然に見つからなくなります。汚染源に近いのにおかしな話です。福島県は不誠実です。福島の皆様も同様に考えていると思います。
 福島を代表する野菜にトマトがあります(15)。先日、スーパーに買い物にいったら店頭に福島産トマトが並んでいて大変に不愉快な気分になりました。福島県いわき市では今年もトマトの収穫が始まりました。同市産トマトは美味しいそうです(16)福島県は福島産は「安全」だと主張しています(17)。でも、(=^・^=)の住む街では福島産トマトを売っていたスーパーチェーンの福島県いわき市の店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―8 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

 スーパーの担当者様
 福島ではチラシに載せられない福島産トマトを(=^・^=)の住む街で売らないでください。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(2)福島県の推計人口(平成30年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(8)「森友」文書改ざん、佐川前国税庁長官 関与認める TBS NEWS
(9)福田財務次官の辞任決定 退職金支払いは留保  :日本経済新聞
(10)福島民報
(11)JA郡山市|事業PR
(12)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(13)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(14)報道発表資料 |厚生労働省
(15)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)今月の農家さん vol.8 - JA福島さくらの情報サイト TORETATE
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど
  1. 2018/04/24(火) 19:49:30|
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福島の明日、ママがいない(2017年度)

 福島の赤ちゃん誕生数を見ると
  事故当年度(2010年4月~11年3月)16,008人
  前年度(2016年10月~17年9月) 13,020人
で19%減っています。これはママになるべき若い女性が福島から逃げ出した結果です。福島の明日、ママがいなくなり、子供が生まれなくなります。
 福島は事故によって汚染されました。
 事故によって福島は汚染されました。
事故から7年以上経て特異的に汚染されている福島
 ※(1)のデータを(2)に示す方法で4月1日に換算
 図―1 特異的に汚染されている福島

 図に示す様に福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域(3)が広がっていますが、他は殆どありません。事故後に避難区域が設定されたのは福島県だけです(4)。事故から7年以上が経過しましたが福島は特異的に汚染されたままです。
 以下に福島県本宮市に放置されている放射性セシウムの量を示します。
事故直後の6割のセシウムが残ったままの福島県本宮市
 ※(5)を転載
 図―2 福島県本宮市の放射性セシウムの量

 福島では除染はほぼ完了しており(6)、今後は除染で減るなどはあり得ません。図に示す通り残った放射性セシウムの大部分はセシウム137です。セシウム137の半減期(半分になるまでの時間)が30年であるので(7)、30年で半分、60年で4分1が残ります。汚染はなかなか無くなりません。これは本宮市だけでなく福島全体で言える事と思います。福島の汚染解消の先が見えません。福島から逃げ出す方も多い思います。
 3月は就職や進学あるいは転勤等ににより多くのがたが引っ越しをする時期です。3月までの人口動態をみればその年の社会増減(転入者-転出者)の傾向が分かります。以下に今年3月までの(2018年1-3月)の社会的増減を示します。
20代前半女性に多い福島の社会減
 ※(8)を集計
 図―3 2018年1-3月の福島県の社会的増減

 図に示す通り10代後半と20代前半で社会減(転出者が転入者を上回る事)が多くなっています。特に女性に顕著です。以下に20代前半の各年1-3月の社会的増減の推移を示します。
増え続ける20代前半女性の福島脱出
 ※1(8)を集計
 ※2 各年1~3月を集計
 図-4 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の8年間、男性の社会減を大きく超えています。改善されるどころかどんどん増えています。
 しかたが無い事です。福島の汚染解消の目途はありません。福島復興バブルは崩壊に向かっています(9)。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性(ミスピーチ)
※(10)を引用
 図―5 福島の綺麗な女性 

何処へいっても歓迎されます。事故から数年も経てば事故直後に福島を脱出した女性達はママになる年頃です。以下に各年度(4月から翌年3月の1年間)の福島の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に減り続ける福島の赤ちゃん誕生数
 ※1(5)を集計
 ※2 各年度(4月から翌年3月)を集計
 図-6 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り年々減っていきます。
 福島の赤ちゃん誕生数を見ると
  事故当年度(2010年4月~11年3月)16,008人
  前年度(2016年10月~17年9月) 13,020人
で19%減っています。
 福島の明日、ママがいなくなります。そして子供が生まれなくなります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 AFC女子アジアカップで日本が優勝しました(11)。引いたのは福島出身の女性です(12)。
AFC女子アジアカップの優勝を報じる福島県地方紙・福島民友
 ※(13)を4月22日に閲覧
 図―7 AFC女子アジアカップの優勝を報じる福島県地方紙・福島民友

 福島の外には活躍の場が待っています。若い女性が福島に留まる理由はありません。そして福島に残ったかたは今も「不安」を抱えています。
 福島県が力を入れている農畜産物に牛肉があります(14)。福島の牛肉は美味しいそうです(15)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―8 福島産牛肉が無い福島県のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(2)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(3)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(6)半減期 - Wikipedia
(7)福島県の除染措置完了市町村について|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(8)福島県の推計人口(平成30年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(9)めげ猫「タマ」の日記 原発賠償3割減、崩壊に向かう福島復興バブル
(10)今年度の「ミスピーチ」決まる|NHK 福島県のニュース
(11)AFC女子アジアカップ - Wikipedia
(12)高倉麻子 - Wikipedia
(13)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)美味しい福島牛|福島牛販売促進協議会
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
  1. 2018/04/23(月) 19:49:20|
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福島・値下がり、全国・値上がり、1~3月のイチゴ価格

 今年と昨年の1~3月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、1キログラム当たりで全国平均では
 昨年(2017年) 1,295円
 今年(2018年) 1,352円
で(1)、57円の値上がりしています。一方で、福島産は
 昨年(2017年) 1,225円
 今年(2018年) 1,170円
で(1)、△44円の値下がりです。
福島産イチゴは
 ①産地は汚染されている。
 ②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
 ③他より低く出る検査で安全され出荷される。
 ④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。福島産イチゴの価格低下は消費者が福島産の特徴を正しく理解したためであり当然の事です。
 福島はくだもの王国を自称しています(2)。イチゴが果物かは議論がありますが(3)、イチゴを果物とすると福島産果物は年間を通して楽しめます。すなわち
 1~5月  イチゴ狩り(4)
 6月    サクランボ狩り
 7~9月  モモ狩り
 8~10月 ナシ狩り
 8~12月 リンゴ狩り(5)
です。
 以下に福島県のイチゴの生産量を示します。
福島県のイチゴの生産量
 ※(6)を転載(元データは(7))
 図―1 福島県のイチゴの生産量

 伊達市、いわき市、福島市が3大産地です。その中で伊達市が圧倒的です。以下に位置を示します。
事故から7年以上経て汚染されている福島
 ※1(8)のデータを元に(9)に示す方法で4月1日に換算
 ※2 避難区域は(10)による。
 図―2 福島のイチゴ産地と相馬・南相馬市

 図に示す様に福島のイチゴ産地は国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(11)。事故から7年以上が経過しましたが福島のイチゴは汚染された産地で作られています。
 これで本当に安全なのか心配です。福島県内に本社があり福島県を中心に店舗展開をするスーパーチェーンがあります(12)。当チェーンは福島最大のイチゴ産地の伊達市にもイチゴ栽培が盛んでない南相馬市にも店舗を展開しています。以下にチラシを示します。
福島産イチゴが掲載されている福島県伊達市のスーパーのチラシ  他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 (a)伊達市店舗                         (b)南相馬市店舗
 ※(a)は(13)、(b)は(14)を引用
 図―3 福島のスーパーチェーンのイチゴのチラシ

 図に示す様にイチゴ栽培が盛んな伊達市では福島産ですが、そうでは無い南相馬市では他県産です。
 福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(15)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
 ※ (15)を集計
福島産許容する割合が多い郡山市、少ない相馬・南相馬市

 表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、イチゴ産地のいわき市では37%の方が共に許容しています。図―3と表―1から伊達市、いわき市や福島市等の福島産イチゴの主要産地では福島産イチゴを許容する方が多いと推定できます。一方で、相馬・南相馬市では許容する方は少ないと推定できます。
 以下に福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)の各年3月から翌年2月までの1年間の葬式(死者数)を示します。
事故後に葬式が増えた福島のイチゴ産地
 ※1(16)を各年通年で集計
 ※2 震災犠牲者は(17)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―4 福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)各年3月から翌年2月まで1年間の葬式(死者)数

イチゴ産地の葬式(死者)数は
  事故前年(2010年3月から11年2月) 7,711人
  事故7年目(2017年3月から18年2月)8,501人
で10.2%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら20億分の1でした。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による。
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数を示します。
事故後でも葬式が増えていない相馬・南相馬市
 ※1(16)を各年通年で集計
 ※2 震災犠牲者は(17)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 相馬・南相馬市の各年3月から1年間の葬式(死者)数

相馬・南相馬市の葬式(死者)数は合計で
 事故前1年(2010年3月~11年2月)1,294人
 事故7年目(2017年3月~18年2月)1,323人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
 福島のイチゴ産地では葬式が増えているますが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていません。
 お魚は県境を自由に行き来できるので、県境付近のお魚はほぼ同じ物とみなせます。福島県いわき市は図―2に示す様に福島県沿岸部に位置し、南を茨城県に接しています。いわき市と茨城県のお魚のセシウムの比較するなら汚染源に近い分だけ高く出る筈です。少なくとも低くなるだとあり得ません。以下にスズキの検査結果を示します。
千葉、茨城産から見つかっても福島県いわき市産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(19)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 ※4()内は検査先
 ※5 淡水は除く
図―6 スズキの検査結果(千葉県、茨城県および福島県いわき市)

 図に示す様にいわき市に隣接する茨城県やその先の千葉県産からはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産スズキからは見つかりません。
 福島の隣県ではセシウムが見つかるのに福島県に入るとスズキから突然にセシウムが見つからなくなります。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。
 スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(19)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(20)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
 以下に福島県最大のイチゴ産地の福島県伊達市の2016年11月から1年間で舞い降りた福島の放射性セシウムの量を示します。
ほぼ全域で放射能が舞い降りた福島県伊達市
 ※(21)に示す元データと手法で計算
 図―7 福島県伊達市の2016年11月から1年間に舞い降りた放射性セシウムの量

 図に示す様に福島県伊達市の大部分でセシウムが降り注いでいます。同市産の汚染が増しても不思議ではない状況にあります。
 以上を纏めると福島産イチゴは
 ①産地は汚染されている。
 ②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
 ③他より低く出る検査で安全され出荷される。
 ④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。
 一方で福島県は今から1年半ほど前の2016年9月に消費者の福島産離れ(福島県の用語では「風評被害」)を2018年3月末でに解消するとしました(22)。
2018年3月末での「風評払拭」を報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(22)を編集
 図―8 2018年3月末までの「風評被害」払拭を報じる福島県の地方紙・福島民友

まもなく期限です。福島県の計画通りならイチゴの価格差は事故前と同様になっているはずです。以下に各年1~3月の東京卸売市場のイチゴ取引価格を示します。
全国平均の価格差が拡大傾向に転じた福島産イチゴ
 ※(1)を集計
 図―9 各年1~3月の東京卸売市場のイチゴ取引価格

 図に示す通り解消するどころか悪化しています。1キログラム当たりで全国平均では
 昨年(2017年) 1,295円
 今年(2018年) 1,352円
で(1)、57円の値上がりしています。一方で、福島産は
 昨年(2017年) 1,225円
 今年(2018年) 1,170円
で(1)、△44円の値下がりです。
 これは消費者の福島産に対する正しい理解が進んだ結果であり、当然の事です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 先週末に起こった新潟県知事の辞任の動きを見ていると原子力関係者やこれに係る政治家が誠実だと思えません(23)。本文に記した通り福島のイチゴ産地は汚染され、放射能が飛びかい葬式が増えています。それでていて検査は怪しげです。それでも彼らは福島は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と主張します(24)。福島の皆様の理解が得られるか興味があります。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(25)。東京電力は福島復興バザール開催を開催し、福島産いわせきゅうりを出品しました(26)。福島は今年もキュウリの季節になりました。福島県会津若松市辺りのキュウリはかじった時に甘みを感じ、旨みのあるきゅうりだそうです(27)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―10 福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(2)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(3)いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム
(4)いちご狩り2018 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(5)くだもの狩り情報
(6)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月4週)―フルーティアふくしま出発、主産地の検査はありませんー
(7)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(10)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)ヨークベニマル - Wikipedia
(13)ヨークベニマル/お店ガイド
(14)ヨークベニマル/お店ガイド
(15)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(16)福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)農林水産部 - 福島県ホームページ
(21)めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島「風評被害」、解消目標は2018年3月、でも30年は続く
(23)めげ猫「タマ」の日記 新潟県知事に連続する不自然なスキャンダル、偶然です
(24)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)<3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~ 東京電力/a>
(27)
きゅうり | JA会津よつば
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2018/04/22(日) 20:01:10|
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新潟知事選、与党系候補は海上保安庁の花角英世次長、非常に早い決定

 買春疑惑で現知事が辞任する新潟県の(1)、知事選の与党系候補に海上保安庁の花角(はなずみ)英世次長がほぼ決まりました(2)。花角氏は
 ①前知事のもと(3)、2013年4月~15年7月まで副知事を務めています(4)。
 ②前知事と同じく、自民党二階幹事長に近い(3)(5)。
 ③新潟県出身である(4)。
との理由で前知事(現自民党衆議院議員)(3)に近い方です。過去3回の新潟県の全県的な選挙では、与党系候補の得票が野党系候補の得票を下回っており、(=^・^=)が見る限り前知事の全面的な応援がない限り与党系候補が当選するのは困難です。その意味で最適な人選です。現新潟県知事が辞意を発表したのは4月18日18時からの臨時会見ですが(6)、翌朝(19日)には花角氏が知事選候補との報道がなされています(7)。非常に速い決定です。(=^・^=)は与党の皆さんはかなり前から現新潟県知事が辞職せざるを得くなることを知っていて、事前に候補を選んでいたと思います。
 柏崎刈羽原子力発電所は事故を起こした東京電力の原子力発電所です。2007年の中越沖地震では、柏崎刈羽原子力発電所は火災(8)や放射能漏れ事故(9)をお越し、新潟県の海水浴客が半減する等(10)の被害を出しました。昨年12月27日の原子力規制員会は柏崎刈羽原発6,7号機の適合性審査(安全審査でない)の合格を決めました(11)(12)(13)。ところが現新潟知事が再稼働に慎重な姿勢を取っている為に(14)、再稼働の見通しが立っていません(15)。原発再稼働を推進したい安倍出戻り内閣(16)や、柏崎刈羽原発の再稼働を進めたい東京電力(17)にとっては邪魔な存在です。
 そんな、安倍出戻り内閣や東京電力に幸運が訪れました。現新潟県知事が買春疑惑で辞任しました(18)。今の所では5月24日公示、6月10日に選挙のようです(19)。安倍出戻り総理や東京電力はこの機会に、原発再稼働に慎重でない方を新潟県新知事に据えたいと思っている筈です。でも状況は厳しいよういです。以下に過去3回の新潟県全域を対象といた選挙(2016年参院選、知事選、2017衆院選)の得票数を示します。
野党系ほうが多い新潟県の得票
 ※(20)(21)(22)にて作成
 図―1 新潟県全域での選挙での得票数

 図に示す様に野党系候補の得票が上回っています。柏崎刈羽原子力発電所を運営する東京電力は新潟県に電気を供給していません(23)。電気の安定供給の為に再稼働との説明ができません。新潟の皆様から見れば柏崎刈羽は単なる迷惑施設です。
 知事選の投票日は6月10日です(19)。官僚を候補にするには、名前の浸透などために早急に候補を決める必要があります。もっと重要なのは有権者の反発を抑えることです。前、現知事と新潟県知事は2代連続して不自然とも思えるスキャンダルで職務の継続を断念しました(1)。新潟の読者の話を聞くと「影」の力を多くの方が疑っているようです。こうした方は余程の事がないと与党系候補には投票しないはずです。与党系候補の勝利には「影」を払拭する必要があります。
 前知事も「影」の犠牲者と思われているようです。現在は自民党の衆議院議員です(3)。「影」の犠牲者が与党系候補を応援すれば「影」の払拭の可能性が出てきます。与党系候補が勝利するには可能な限り前知事に近い方を候補にする必要があります。与党系候補に海上保安庁の花角(はなずみ)英世次長がほぼ決まりました(2)。花角氏は
 ①前知事のもと(3)、2013年4月~15年7月まで副知事を務めています(4)。
 ②前知事と同じく、自民党二階幹事長に近い(3)(5)。
 ③新潟県出身である(4)。
との理由で前知事(現自民党衆議院議員)(3)に近い方です。前知事のバックアップが期待できます。
 現新潟県知事が辞意を発表したのは4月18日18時からの臨時会見ですが(6)、翌朝(19日)には花角氏が知事選候補との報道がなされています(7)。非常に速い決定です。知事候補を決めるにはそれなりの調整が必要です。(=^・^=)は与党の皆さんはかなり前から現新潟県知事が辞職せざるを得くなることを知っていて、事前に候補を選んでいたと思います。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 今回の新潟県知事をめぐる騒動(1)を見ていると、読売新聞の前文部科学事務次官の出会い系バー通い報道を思い出します。「官邸」がリークしたとも言われています(24)。安倍出戻り内閣の不祥事が続いています(25)。こんな方福島は「安全」と言っても(26)福島の皆様は信用しないと思います。
 福島県を代表する野菜にキュウリがあります(27)。東京電力は福島復興バザール開催を開催し、福島産いわせきゅうりを出品しました(28)。福島は今年もキュウリの季節になりました。福島県須賀川市は福島を代表するキュウリの産地です(29)。同市辺りのキュウリはみずみずしい香りで、パリッとして歯切れのよいそうです(30)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主要しています(31)。でも、福島県須賀川市のスーパーチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―2 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ


 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 新潟県知事に連続する不自然なスキャンダル、偶然です。
(2)新潟県知事選 自民は海保庁次長擁立へ 副知事務めた経歴も― スポニチ Sponichi Annex 社会
(3)泉田裕彦 - Wikipedia
(4)創立70周年記念式典 のご案内 - 新潟大学教育学部附属新潟中学校
(5)霞が関の主要官庁「6月トップ人事」をスッパ抜く〜財務省は官邸にひれ伏した…(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)
(6)新潟県:平成30年4月18日 新潟県知事 臨時記者会見
(7)自公:海保次長擁立へ 新潟知事の辞職受け - 毎日新聞
(8)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(9)柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて|TEPCOニュース|東京電力
(10)[PDF]PDF形式 858 キロバイト - 新潟県
(11)第57回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会
(12)東京電力ホールディングス(株)に柏崎刈羽原子力発電所6号炉及び7号炉の設置変更を許可 | 原子力規制委員会
(13)(コメント)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の新規制基準への適合性に係る原子炉設置変更許可について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(14)米山隆一 (政治家) - Wikipedia
(15)柏崎刈羽原発に関するトピックス:朝日新聞デジタル
(16)安倍内閣のエネルギー・原発政策 / 橘川武郎 / エネルギー産業論 | SYNODOS -シノドス-
(17)柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(18)女子大生が告白 新潟県知事・米山氏「買春」辞任へ | 文春オンライン
(19)知事選 6月10日投開票有力|政治・行政|新潟県内のニュース|新潟日報モア
(20)新潟 - 開票速報 - 2016参院選:朝日新聞デジタル
(21)2016年新潟県知事選挙 - Wikipedia
(22)新潟-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
(23)【経済インサイド】電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?(1/4ページ) - 産経ニュース
(24)前川喜平氏「出会い系バー」報じた読売新聞の記事に「官邸の関与」指摘 - ライブドアニュース
(25)不祥事続発、改憲見通せず=安倍首相意欲も揺らぐ足元:時事ドットコム
(26)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(27)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(28)<3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~ 東京電力
(29)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2018/04/21(土) 19:48:00|
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