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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

住宅支援打ち切り1年半、新潟の自主避難者は戻らず

 福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への住宅支援が昨年(2017年)3月31日に打ち切られました(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
 2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配  499人、公営住宅等 1)(4)
 2018年9月末 1,083人(借り上げ等 60人、自力手配1,022人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年半を経ても福島に戻ることはありません。事故から7年半以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
 なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
 福島は事故によって汚染されました。以下に航空機モニタリングによる放射線量分布を示します。
事故から7年半以上が経過し、特異的に汚染されている福島
 ※(6)の数値データを元に(7)に示す手法で10月1日時点に換算
 図―1 航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(8)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(9)。以下に福島の10代後半の方が5年後に福島に残っている割合を示します。
事故後に減った10代前半女性が福島に残る割合
 ※1(10)を集計
 ※2 日付け15~19歳当時
 図―2 10代後半の方が5年後に福島県に残っている割合

 図に示す通り事故前から10代後半の方は福島を出て行く傾向にありました。事故前(2001年から04年)の平均を取ると、男性75%、女性74%で、ほぼ同じでした。ところが事故後(2011年3月以降)の平均をとると、男性は74%でそれ程には減っていませんが、女性は65%に減っています。福島では事故後に若い女性の人口流出が加速しました。このままでは、福島からそのうちママになるであろう若い女性がいなくなり子どもが生まれなくなります。
 事故後に福島から多くの方が避難されました。以下に推移を示します。
ピークの半分以上が避難したままの福島の県外避難者
 ※(12)を集計
 図―3 福島からの県外避難者数

 図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(13)、今も5割を超える33,336人の方が福島から県外に避難しています(14)。以下に福島から福島県外に避難している18歳未満の子ども避難者数を示します。
避難地域設定なしの市町村では減少幅が小さい福島の子供避難者
 ※1 (15)を集計
 ※2 1部が避難区域は一部が避難区域(警戒区域または計画的避難区域)に指定された市町村で南相馬市、川内村、川俣町、田村市
 ※3 全部が避難区域はほぼ全域が避難区域に指定された町村で飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、冨岡町、楢葉町、葛尾村
 ※4 避難区域無しは避難区域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定された伊達市や、概ね緊急時避難区域であった広野町を含む。
 ※5 避難区域の設定は(9)による。
 図―4 福島県外への子ども避難者数

 図に示す様に他は戻っていますが、「避難区域無し」の区域の避難者は戻っていません。彼等は自主避難者です。少子高齢化対策には福島県外に避難している自主避難者に圧力を加え、福島に戻すことが効果的です。
 昨年(2017年)3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(1)。でも図―1に示す様に福島は特異的に汚染されたままです。
 新潟県への避難者数は2,564人で東京、埼玉、茨城、栃木についで5位です(13)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(15)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(16)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(17)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
なかなな減らない新潟県新潟市への避難者
 ※1(3)にて作成
 ※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
 図―5 福島から新潟市に避難された方の居住形態

福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
 2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配  499人、公営住宅等 1)(4)
  2018年9月末 1,083人(借り上げ等 60人、自力手配1,022人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年半経ても福島に戻ることはありません。事故から7年半以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島に残った方も福島を恐れています。 

 福島第一原発が立地し、今も全域が避難区域の福島県大熊町でも(18)、稲刈りが行われました(19)。これも立派な福島産米です。福島は新米の季節です。福島県いわき市産米の全量全袋検査数が35万件を超えました。同市は人口約34万人の市なので(20)、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市産のお米は「Iwaki Laiki」といって美味しいそうです(21)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県いわき市スーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―6 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)「自主避難」3.2万人、住宅支援打ち切りに悲鳴 生活問題は逆に深刻化、終わらない原発被害 東洋経済
(2)中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)(3)中の平成30年9月30日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 89 キロバイト)
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(12)(11)中の・県外への避難状況の推移 [PDFファイル/477KB]
(13)(11)中の・県外への避難者数 [PDFファイル/94KB]
(14)東日本大震災に係る子どもの避難者数(こども・青少年政策課)
(15)新潟県 - Wikipedia
(16)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(17)柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(18)大熊町 - Wikipedia
(19)復興向け稲刈り 福島・大熊町:朝日新聞デジタル
(20)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(21)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(22)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(23)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(24)マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2018/10/31(水) 19:43:44|
  2. -
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福島甲状腺・更新されない細胞診実施率データ

10月29日に福島県県民健康管理調査・第11回甲状腺検査評価部会が開催されました(1)(2)(3)。その中で、二順目検査で会津地方が中通りに比べ悪性ないしは悪性の疑いの方の割合が低い(4)理由につて、会津地方は細胞診の受診率が低いとの資料が出されました(5)。二順目の甲状腺検査結果の最終版は2018年3月31日までの集計ですが(7)、細胞診受診のデータは2017年6月30日までの集計でした(5)。2018年1月26日に開催られた「第9回甲状腺検査評価部会(平成30年1月26日)」にも同様の資料がだされましたが(8)、集計は同じく2017年6月30日までです。時間が進めば、細胞診の受診率はあがるはずであり、事実を正確にに把握するには最新のデータが必要です。でも、9ヶ月間更新していません。
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺がんの多発が見つかりました(9)。これを受けて福島でも事故当時18歳以下だった子供を対象にした甲状せん検査が実施されています(10)。当初の想定は100万人当たり2,3人です(11)。これまでの発表(7)(12)(13)を集計すると累積で
 約30万人の検査で211人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました。1万人当たりにして7人です。当初の想定に比べ極めて高い割合です。以下に推移を示します。
ドンドン増える福島・甲状腺
 ※(14)を集計
 図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌

 これについて福島原発事故の為とも(15)、そうでないとも主張があります(16)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(17)。 
 甲状腺がんはヨウ素131の被ばくによって生じる物とされていますが(18)、ヨウ素131は半減期(量が半分になるまでの時間)が8日と短く(19)、その影響を後から調査するのが困難とされているようです。以下に事故直後から継続して放射線量が測定されている6地点(福島市、白河市、会津若松市、南会津町、南相馬市、いわき市平)の事故後から2012年3月末までの放射線量の推移を示します。
事故直後は急に下がりその後は下がらなくなった福島県の放射線量
 ※(20)を引用
 図―2 福島県6地点の放射線量

 図に示す様に事故直後は急激に下がり、その後は下がり方が緩慢になっています。事故直後はヨウ素131等の半減期が日単位で比較的短い(直ぐに無くなる)放射性物質からに放射線が主流で、事故から1年以上を経過すればセシウム134や137等の半減期が年単位(1年では無くらなない)放射性物からの放射線が主流をしめます。事故1年後と事故直後の放射線量に関係性がみられれば、半減期の短いヨウ素131の影響の相対的な大小をその後の放射線量で評価できます。以下に事故直後の2011年3月17日と事故1年後の2012年3月11日の放射線量の相関を示します。
事故直後と1年後で高い相関がある放射線量
 ※(20)を集計
 図―3 2011年3月17日と2012年3月11日の放射線量の相関

 図に示す様に綺麗に直線に並んでいます。ヨウ素131は半減期は短いので事故直後影響しますが、事故から1年も経てば影響は無くなります。事故直後と1年後の放射線量に高い相関があることは、ヨウ素131の影響はセシウム等の影響で評価できることを意味します。絶対的な評価は困難でも放射性セシウムの影響が強い場所はヨウ素131の影響も強かったと言えますし、弱い場所ではヨウ素131の影響も弱いと言えます。セシウムの影響の強弱と甲状腺がんの発生状況を比較すれば影響を把握できます。 
 放射線の身体的影響には、早期効果と晩発効果の二つに分けられます。早期効果は、一度に大量の放射線を被曝した後数週間以内に現れてくる障害です。晩発効果は、被曝後しばらく症状の現れない潜伏期間があるものをいいます。発癌も晩発効果に含まれます(21)。甲状腺癌も直ぐに現れる訳ではありません。以下にチェルノブイリでの甲状腺がんの発症率の推移を示します。
1990年位から増えたチェルノブイリの甲状腺癌
 ※1(9)にて作成
 ※2 年齢は発症時の年齢
 ※3 チェルノブイリ原発事故は1986年(22)
 図―4 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率

図に示す通りチェルノブイリ原発事故では事故の4年目以降から増加が見られます。
 福島県の甲状腺検査は2011~13年度に開始された1順目(先行検査)(13)、2014、15年度開始の2順目(本格調査1回目)(5)、2016、17年度開始ないし開始予定の3順目(本格調査2回目)が実施されます(23)。甲状腺検査は1次検査と詳細な2次検査に分かれています。2次検査が完了して検査が終わったことになります。以下に2次検査完了者÷現時点(10月29日)までの発表で集計した2次検査完了率を示します。
事故後3年以内に終わった1順目、4年目以降に実施された2,3順目
 ※1(14)を集計
 ※2 3順目の()内は実施年度
 図―5 2次検査完了率

 図に示すように1順目の検査では図―4との比較においてチェルノブイリでは発祥が増加する以前の事故後4年以内の2014年3月末に概ね終わっています。2、3順目の検査は同じくチェルノブイリでは増加がみられた4年目以降に確定しています。チェルノブイリの例を習うなら1順目の検査に比べ、2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果が出ます。
 以上の議論を纏めれば、
 ①ヨウ素131の影響を絶対値として評価できなくとも、セシウム等で相対的な評価が可能である。
 ②チェルノブイリの例の習えば事故3年以内にほぼ終わった1順目の検査に比べ、4年目以降に結果が確定した2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果が出る。
福島県の放射線リスクアドバイザーの高村昇氏は
 「県民健康調査で行われている『甲状腺検査』のうち先行検査で甲状腺がんあるいはその疑いと診断された方の発症頻度を地域別に比較したところ、避難区域等の13市町村(田村市や伊達市、川俣町含む)で10万人当たり33.5人、中通りで38.4人、浜通り(避難区域以外のいわき市、相馬市、新地町)で43.0人、会津地方で35.6人と甲状腺がんの頻度はほぼ同じであり、少なくとも事故当時に東京電力福島第一原発の近くにいらっしゃった方に甲状腺がんが多いということはありません。」
との寄稿文を福島県地方紙の福島民報に寄せています(24)。以下に当該分における地域分けを記載します。
福島県の甲状腺検査での地域分け
 ※1(25)のデータを元に(26)に示す手法で10月1日に換算
 ※2 避難地域等の13市町村は避難勧奨地点が設定された伊達市および緊急時避難準備区域のみの広野町を含む(27)
 ※3 福島県の区域分けは(28)による。
 ※4 浜通り、中通りは13市町村以外
 図―6 福島民報での甲状腺の区域分け

 ところが最新の発表(5)(12)を集計すると、悪性ないし悪性疑い者数」を「罹患者」、「悪性ないし悪性疑いの割合」を罹患率とすると、2,3順目(本格調査)の罹患率は
 13市町村       検査 34,563人中 罹患者 21人 罹患率 0.061%
 13市町村以外の中通り 検査152,703人中 罹患者 47人 罹患率 0.031%
 13市町村以外の浜通り 検査 51,062人中 罹患者 11人 罹患率 0.022%
 会津          検査 32,212人中 罹患者  7人 罹患率 0.022%
 合計(福島県全体)   検査270,540人中 罹患者 86人 罹患率 0.032%
で、地域によって大きな差があります(4)。
 会津地方の13市町村も検査受診者は共に3万人を超える程度ですが、罹患者は113市町村21人、会津7人で3倍近い開きがあります。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(29)を下回る1.4%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(30)による。
有意差検定表

 福島の子どもを対象とした甲状腺検査は概ね以下の3スッテプで行われます。
  ①超音波検査(1次検査)
  ②詳細な超音波検査、血液検査、尿検査(2次検査、①で疑いがある方が対象)
  ③細胞診(2次検査、②で疑いが残った方が対象)
 そして、甲状腺検査を実際に実施している福島県立医科大学(31)は、10月29日に開催された福島県県民健康管理調査・第11回甲状腺検査評価部会に(1)(2)(3)、会津地方は細胞診の受診率が低いとの資料が出しました(5)。会津地方では最終段の「細胞診」の受診率が低く、甲状腺がんが見つかりにくいような主張です。ただし、何故に低いかは説明していません。
 甲状腺検査は地域ごとに「年」を分けて実施されます。2順目検査は13市町村や中通りは2014年度から1次検査を実施したのに対し、会津地方は2015年度で1年遅れて始まりまりした。1次検査が終わった瞬間に結果が確定するわけではありません。2016年4月から3順目の検査(2016年度実施)(12)は、2年以上経た2018年4月になっても、2次検査の結果が確定していません。「細胞診」は最終段の検査であり、1次検査が終了してからそれなりの時間経過が必要です。以下に検査間隔と細胞診実施率の関係を示します。
検査間隔が長い程、上昇する細胞診受診率
 ※1(5)集計
 ※2 細胞診実施率は、2次検査対象者に対する細胞診実施者の割合
 図―7 検査間隔と細胞診実施率

 図に示す様に検査間隔(1回目の検査からの経過年月)が長いほど細胞診実施率は向上しています。概ね、1年過ぎぐらいからは始まり、順次確定していきます。会津地方の細胞診実施率が低い理由の一つに、1次検査の開始が遅く、検査が完了していないことが考えられます。二順目の甲状腺検査結果の最終版は2018年3月31日までの集計ですが(7)、細胞診受診のデータは2017年6月30日までの集計でした(5)。2018年1月26日に開催られた「第9回甲状腺検査評価部会(平成30年1月26日)」にも同様の資料がだされましたが(8)、集計は同じく2017年6月30日までです。時間が進めば、細胞診の受診率はあがるはずであり、事実を正確にに把握するには最新のデータが必要です。でも、9ヶ月間更新していません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の甲状腺検査には立場によっていろんな思惑があるような気がします。2順目検査で、地域差や罹患者の被ばく線量が相対的に高いデータが出ています。このようなデータは1順目ではあまり顕著ではありません(24)。以下に0-19歳の方の事故後4ヶ月間の被ばく線量分布を示します。
1ミリシーベルト以上が少数の全体の被ばく線量
 ※1(33)を集計
 ※2 年齢は事故時
 図―8 事故後4ヶ月間の0-19歳の被ばく線量分布

 図に示す様に0-9歳と10-19歳の分布に大きな差はありません。0-19歳の被ばく線量分布はほぼ同一であり、これを甲状腺検査の対象である0-18歳にも適応できます。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 92,874人 
 1ミリシーベルト以上の方 50,960人
で(33)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。以下に1順目の検査で、罹患者と判定された方の事故から4ヵ月間の放射線量分布を示します。
1mSv未満が多い1順目の悪性または疑いの方
 ※1(13)を集計
 ※2 被ばく線量は事故から4ヶ月間
 図―9 1順目(先行検査)罹患者の被ばく線量分布

 図に示す通り1順目(先行検査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布は図ー8と比較して全体の分布と大きな差はりません。数値を記載すると
  1ミリシーベルト未満 47人(全体の71%)
  1ミリシーベルト以上 19人(全体の29%)
です。
 以下に2,3順目(本格調査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布を示します。
1mシーベルト以上の被ばくが多い罹患者
 ※(7)(12)を集計
 図―10 2、3順目(本格調査)罹患者の被ばく線量分布
 
図に示す様に全体の分布(図-8)や1順目(図―9)に比べ、高線量側にずれています。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 16人
 1ミリシーベルト以上の方 25人
で(2)(4)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は63%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら
 全体の放射線量分布    0.2%
 1順目と2,3順目の比較 1.3%
で共に(4)、統計的な差が統計的の差があるとされる5%(29)を下回っています。そしたら、急に甲状腺の見直し議論が出て気がします(34)。
甲状腺検査見直しを報じる福島民報
※(34)を引用
 図―11 甲状腺検査の見直しを報じる福島県の地方紙・福島民友の2016年8月8日の朝刊
 10月29日開催の福島県県民健康管理調査・第11回甲状腺検査評価部会(1)でも議論になりました(3)(34)。NHKの記者は、甲状腺検査で生じる「差別」の問題について、検討委員会後に開かれた会見で質問していました(4)。なにか、福島の甲状腺検査の「弊害」を強調し、ウヤムヤに終らせたい方がいるようです。このような中、更新してしかるべきな「細胞診」の受診率データが更新されていない状況は福島の皆様を不安にすると思います。
 福島県鏡石町の田んぼアートが稲刈りの時期にありました(36)。同町は新米の季節です。同町産米の全量全袋検査数が約7万件になりました(37)。同町は人口12,321人の町(38)なので、住民が食べるには充分な量です。同町辺りのお米はおいしいそうです(39)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(40)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません
他県産はあっても福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(41)を引用
 図―11 福島産が無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県鏡石町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第11回甲状腺検査評価部会(平成30年10月29日)の資料について - 福島県ホームページ
(2)第11回 甲状腺検査評価部会 - YouTube
(3)記者会見〜第11回 甲状腺検査評価部会 - YouTube
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島・小児甲状腺がん211人、まだまだ増える
(5)(1)中の資料1 本格検査(検査2回目)結果について [PDFファイル/356KB]
(6)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)について - 福島県ホームページ
(7)(6)中の 資料3-2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要<平成29年度追補版> [PDFファイル/8.77MB]
(8)第9回甲状腺検査評価部会(平成30年1月26日)の資料について - 福島県ホームページ
中の「  資料2-2 地域別にみたB・C判定者、および悪性ないし悪性疑い者の割合について [PDFファイル/395KB]
(9)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(10)県民健康調査について - 福島県ホームページ
(11)第3回「県民健康調査」検討委員会(平成23年7月24日開催) - 福島県ホームページ中の当日配布資料
(12)第32回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年9月5日)の資料について - 福島県ホームページ中の資料3-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/996KB]
(13)(6)中の 資料3-1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要 [PDFファイル/969KB]
(14)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(15)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(16)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(17)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(18)ヨウ素131 - Wikipedia
(19)半減期 - Wikipedia
(20)平成22・23・24年度 県内7方部環境放射能測定結果 - 福島県ホームページ
(21)放射線診療技術研修支援システム -社団法人 日本獣医師会-
(22)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(23)第32回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年9月5日)の資料について - 福島県ホームページ中の資料3-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/996KB]
(24)放射線 放射性物質 Q&A 甲状腺がん 浜通りの割合高い? | 東日本大震災 | 福島民報
(25)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(26)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(27)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(28)福島県 - Wikipedia
(29)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(30)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(31)甲状腺検査について - 福島県ホームページ
(32)放射線医学県民健康管理センター | 平成26年3月11日「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解
(33)(6)中の 資料1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/674KB]
(34)めげ猫「タマ」の日記 福島甲状腺検査見直し、また怪しげな物は封印?
(35)(1)中の資料3-2 【髙野部会員・祖父江部会員資料】県民健康調査における甲状腺超音波検査の実施体制および検査方法の問題点と改善案 [PDFファイル/333KB
(36)かがみいし2018田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県
(37)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(38)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(39)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(40)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(41)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
  1. 2018/10/30(火) 19:42:32|
  2. -
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その10「福島県復興に取り組んでいる。実はとん挫」

 今年10月に改定された「放射線副読本」の18ページ目に、福島沖に設置した洋上風力発電を
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と記載しています(1)。でも、とん挫しました(2)。
 事故によって福島は汚染されました。
事故から7年半以上が過ぎて、特異的に汚染が広がる福島
 ※(3)の数値データを元に(4)に示す手法で10月1日時点に換算
 図―1「航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(5)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(6)。放射線が福島の皆様をむしばんだ可能性が否定できません。
 妊娠期間は概ね280日だそうです(7)。3月11日の280日後は12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれることになります。
以下に福島の合計特殊出生率を示します。
2011,12年と下がった福島の合計特殊出生率
 ※(8)を引用
 図―2 福島の合計特殊出生率

 図に示す通り、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年に大幅に低下しました。合計特殊出生率は一人の女性が一生に産む子供の数の平均の数です(9)。2012年の福島は特異的に子どもが生まれ難くなりした。このようなことは同じ被災地でも岩手や宮城では起こっていません(10)。
 以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(11)を転載
 図―3 福島県の自然死産率の推移

事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012,13年はそれ以前の1.5倍に増えました。福島では妊娠途中で自然死産をしてしまい元気な赤ちゃんを産めなかったお母さんが増えました。
 当然ながら、福島は警戒され多くの方が避けたと思います。
 福島を代表する農作物にモモがあります(12)。生産量は山梨が1位で福島は2位です(13)。そこで山梨産と福島産のモモ価格を比べてみました。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(14)を集計
 図―4 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると  
  事故前(2010年) △62円安
  今年(2018年)  △189円安
で、価格差が元に戻りません。
  今から5年前の2013年10月に福島には49,214人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2018年)10月の福島の20代前半女性は32,507人で、残ったのは66%です。2013年10月当時で10代後半だった福島の女性のうち、3分の1以上がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に減った10代前半女性が福島に残る割合
 ※1(15)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―5 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
 こうした中で、福島の復興が進められています。放射線副読本では
「東日本大震災の発災後、福島県にも、国内はもとより世界各地から多くの励ましや、たくさんの人的・物的支援が寄せられました。福島県では、地域の復興・再生に向けて、様々な取組が進められています。」
と紹介しています(1)。「東日本大震災の発災後」と記述していますが、実態は「福島原発事故の発災後」です。福島県知事が再選されましたが(17)、選挙公報(18)を見ると、彼の公約は「原子力災害からの復興・再生」であって「震災」ではありません。
「原子力災害からの復興・再生」の公約を掲げた現知事の選挙公報
 ※(18)を引用
 図―6 「原子力災害からの復興・再生」の公約を掲げた現知事の選挙公報

 福島県が実施している「復興」の取り組みに「再生可能エネルギーの推進」があります。 
「2040年頃には、(福島)県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出すこと」
が目標だそうです(19)。その一環で、福島県沖の海上に「風力発電」を行う取り組みがなされています(20)。
福島沖の洋上風力発電を復興の一環として紹介する放射線副読本
 ※(1)を引用
 図―7 海上風力発電を紹介する放射線副読本

これを
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と紹介しています。ところが「とん挫」しました。報道によると
「政府が東京電力福島第一原発事故からの復興の象徴にしようと福島県沖に設置した浮体式洋上風力発電施設三基のうち、世界最大級の直径百六十七メートルの風車を持つ一基を、採算が見込めないため撤去する方向であることが二十六日、分かった。」
との事です(21)。
洋上浮力発電の頓挫を報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(22)を10月27日閲覧
 図―8 福島・洋上風力発電の頓挫を報じる福島県の地方紙・福島民友

放射線副読本(平成30年10月改訂)はとん挫した福島沖の洋上風力発電を(21)、
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と記述しています(1)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。改定された副読本(1)はデマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(23)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。 
 福島県会津若松市では農協のキャンペーンクルーの皆様が稲刈りをしたそうです(24)(25)。同市は新米の季節です。同産米の全量全袋検査数が約41万件になりました(26)。同市は人口約12万人の市(27)なので、市民が食べるには充分な量です(28)。同市辺りのお米は「最高の食味」だそうです(29)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(30)。でも、福島県のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―9 福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)福島の巨大風力発電施設、撤去へ 不調で利用低迷の1基 | 共同通信 - This kiji is
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)「十月十日」妊娠週数の数え方・出産予定日の計算 [妊娠の基礎知識] All About
(8)10の指標にみる福島県のいまVer.29を掲載しました。 - 福島県ホームページ中の平成30年2月15日公表分 10の指標にみる福島県のいまVer.29 [PDFファイル/601KB] 
(9)合計特殊出生率 - Wikipedia
(10)被災3県 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島県の合計特殊出生率がダウン―福島原発事故の影響、福島テレビ!―
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(15)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(16)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)内堀再選
(18)第21回福島県知事選挙及び福島県議会議員補欠選挙 - 福島県ホームページ中の・ 選挙公報 [PDFファイル/2.6MB](リンク切れかも)
(21)東京新聞:福島復興の象徴、頓挫 最大級洋上風力 撤去へ:社会(TOKYO Web)
(22)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(23)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(24)JA会津よつば 17市町村合同トップセールス『会津の夏まつりin江戸』 « 東京シティ青果株式会社
(25)寛平さん、三瓶さん稲刈り 会津若松で吉本興業PR協力 | 県内ニュース | 福島民報
(26)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(27)会津若松市
(28)会津米 | JA会津よつば
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2018/10/29(月) 19:45:17|
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若い女性が逃げて行く、2018年1-9月の福島

 2018年1-9月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,146人減
  女性 △1,936人減
で、男性の1.7倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
 事故によって福島は汚染されました。
事故から7年半以上が過ぎて、特異的に汚染が広がる福島
 ※(2)の数値データを元に(3)に示す手法で10月1日時点に換算
 図―1「航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(4)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(5)。若い皆様の反応が気になります。以下に2018年1-9月のの社会的増減(転入者―転出者)を示します。
福島20代前半女性に顕著な社会減
 ※(1)を集計
 図―2 2018年1~9月の福島県の社会的増減

 図に示す様に20代前半女性で顕著です。2018年1~9月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,146人減
  女性 △1,936人減
で、男性の1.7倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島に残るか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
 今から5年前の2013年10月に福島には49,214人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2018年)10月の福島の20代前半女性は32,507人で、残ったのは66%です。2013年10月当時で10代後半だった福島の女性のうち、3分の1以上がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に減った10代前半女性が福島に残る割合
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―3 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
男性より多い、福島20代前半女性の社会減が続く福島
 ※1(1)を集計
 ※2 各年1~9月を集計
 図-4 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。若い女性が去っていけばママになる人もいなくなります。赤ちゃんが生まれなくなります。以下に福島県の各年10月から翌年9月まで1年間の赤ちゃんの誕生数を示します。
2014年以降、減り続ける福島の赤ちゃん誕生数
 ※1(1)を集計
 ※2 各年10月から翌年9月の1年間で集計
 図-5 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り年々減っていきます。
 事故前年(2009年10月から10年9月)16,150人
 近々1年(2017年10月から18年9月)12,728人
で21.2%減っています。これからも減って行きます。
 福島から若い女性が去って行き子供が生まれなくなり、老人と男だけになりやがて滅びます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。 
商品を販売する楢葉町の生徒
 ※(6)をキャプチャ-
 図―6 福島の綺麗な女性

 福島では子供達が稲刈り体験をしたそうです(7)。福島は新米の季節です。福島県いわき市市産米の全量全袋検査数が約34万件になりました(8)。同市は人口約34万人の市なので(1)、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市産のお米は「Iwaki Laiki」と言って、美味しいお米だそうです(9)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(10)。でも、福島県いわき市市スーパーのチラシには福島産米はありません。
 他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(11)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)楢葉町の中学生が開発商品を販売|NHK 福島県のニュース
(7)田んぼの学校 H30「稲刈り」 - 福島県ホームページ
(8)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(9)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(10)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(11)マルト 諏訪店のチラシ・特売情報 | トクバイ
  1. 2018/10/28(日) 19:42:52|
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子どもの福島県内いじめ、1000人当たり9.9人、県外避難者は6.3人

 福島県外での福島いじめを主張する皆さんがいます(1)。そこで、2016年度の福島いじめをみると
 福島県内の児童・生徒     1000人当たり9.9人(2)
 福島県外に避難している子ども 1000人当たり6.3人
で、福島県内のいじめの頻度が高くなっています。
 2017年3月頃にNHK等を中心に、福島から福島県外に行かれた方の「いじめ」が盛んに報道されました(1)(3)。これに悪乗りしたのか、安倍出戻り内閣は盛んに「いじめ」を喧伝しています。たとえば、今年4月に復興庁が発行した小冊子「放射線のホント」には
「『福島から避難してきた人間から放射線がうつる』
そういった知識不足からいじめにあっちゃう子がいます」
なんて記述があります(4)。あるいは今年10月に改定された文部科学省発行の「放射線副読本」には
「放射線を受けたことが原因で原子力発電所の周辺に住んでいた人が放射線を出すようになるというような間違った考えや差別、いじめも起こりました。」
なんて記述があります(5)。
風評被害といじめを同列に扱う放射線副読本
 ※(5)を引用
 図―1 避難先での「いじめ」を記載する放射線副読本

 福島県内で「放射線教育」を実施した中学の校長先生は
「風評被害が根強い中、将来子どもたちが県外に出た時に、言われなき中傷を受けるかもしれません。」
と話したそうです(6)。あるいは別の学校の校長先生は
「福島県の人が県外に出ていくと、やはり福島県出身ということで、理解のない方に心ないことを言われる機会もないとは言えなません。」
と話したそうです(7)。「
 こうした話に共通するのは、福島県から県外に出ていった子どもがいじめにあっている話だけが記載され、福島県内との比較がありません。
 NHKは福島県から県外に避難した子どもが「賠償金があると思った」事を理由に「いじめ」にあったことを発信していました(3)。
賠償がいじめの原因となったと報じるNHK
 ※(3)を転載
 図―2 「賠償金があると思った」と話すいじめ被害者

 福島県内でも、同様な事が起こっています。福島県の地方紙・福島民友は2013年9月に
「(福島県)郡山市の高校に通う(事故避難者の)長男が同級生から『賠償金もらっているんだろ』とからかわれたと聞いた。」
と報じています(8)。原発事故の賠償金を口実とした「いじめ」は「福島県内」でも起きています。だいたい2017年度には約41万件もの児童・生徒へのいじめが全国で認知されています(9)。いじめは福島から避難して来た子どもだけでなく、多くの子どもに起こっています。もし、福島から県外へ避難した子供だけに特異的に起こっていると主張するなら、比較データ(福島県内のいじめの発生状況)が必要です。
 2017年4月時点で福島県から、福島県県外に避難している子どもは8,624人でした(10)。NHKはこのうち54件のいじめを確認したと2016年末の2017年3月に報じています。1000人当たりで6.3人(54÷8,624×1000)です。
 福島県の地方紙・福島民報は
「(福島)県内の国公立私立の小中学校、高校、特別支援学校で二〇一七(平成二十九)年度に認知されたいじめは四千八百八十三件で前年度より二千八百三十七件増え、過去最多を更新した。千人当たりの認知件数は二四・三人で前年度より一四・四人増えた」
と報じていました。すると2016年度の福島県内のいじめは、1000人当たりで、9.9人(24.3-14.4)になります。
 2016年度の福島県内と福島県から県外に避難した子どもが受けたいじめを比較すると
 福島県内の児童・生徒     1000人当たり9.9人(2)
 福島県外に避難している子ども 1000人当たり6.3人
で、福島県内のいじめの頻度が高くなっています。それでも福島県外に避難している子どもいじめだけが強調されています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県から県外に避難している子どものいじめを強調すれば、東京電力等の原子力関係者の多大な利益になります。福島県外避難者に対するいじめは「風評被害」と同列に扱われることがあります。たとえば図―1に示す様に、改定された放射線副読本の表題は「評被害や差別、いじめ」です。東京電力は「風評被害」で巨額の賠償を払っています。以下に福島県の農林水産業出荷額と風評被害支払額を示します。
福島の農林水産業の落ち込み額より多い風評被害賠償額
 ※(11)を転載
 図―3 福島県の農林水産業出荷額と風評被害賠償支払い額

 福島産を避ける行為を多くの方が「いじめ」と認識し、これを止めれば賠償の支払い額が減額され東京電力等は大きな利益を受けます。あるいは、原発は「安全」なのに、これを忌避する行為を「いじめ」と認識すれば、再稼働が様にになります。東京電力は柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の再稼働を目論んでいます。(=^・^=)の試算では再稼働が実現できれば東京電力は柏崎刈羽原発の再稼働で年間2,316億円の燃料費が節約できます(12)。
 東京電力はマスコミや復興NPOにチャンネルを持っています。柏崎刈羽原発についていえば、「安全」と主張するCMを柏崎刈羽原発が立地する新潟県(13)で流しています(14)。新潟県民の受けはともかく、新潟県内のローカルテレビ局にとってはありがたい話だと思います。地方のローカルTV局の経営が今後は厳しくなるとの見方がまります(15)(16)。東京電力は新潟のローカルTV局に以下の映像は放送して欲しくはないと思います。
 2007年の柏崎刈羽原発火災映像を放送したBSN
 ※(17)を転載
 図-4 煙もくもく柏崎刈羽原子力発電所


 東京電力が「暗」に臭わすことも可能だと思いますし、そうでなくてもテレビ局の「忖度(そんたく)」期待しているかもしれません。
 福島在住の東京電力幹部と福島の復興運動家の深い関係が週刊誌で報じられたそうです(18)。東京電力は復興活動家に関してもルートがあります。彼らの活動に影響力を行使することが可能です。福島・復興活動家の一人に福島県南相馬市でベテランママの会を主催する番場さち子さんがいます(19)。彼女は
「彼らは福島県出身ということで、『放射能、感染らないよね?』と言われたりしていたんです。」
と発言し(20)、実態不明の福島いじめを喧伝しています。
 東京電力は半国有化され、日本国政府の管理下にあります(21)。安倍出戻り内閣にも、東京電力の利益を図りたい動機があります。安倍出戻り内閣に任命されたNHKの経営委員が(22)、政府の意向を酌んだ放送しても不思議ではありません。とゆうか、どう見ても安倍出戻り内閣の「意」を酌んだ放送をしているとしか思えません(23)。
 こうした発信は福島のお母さんを不安にしています。9月11日に開かれた「【第4回】新潟県原子力発電所事故による健康と生活への影響に関する検証委員会『生活分科会』」で(24)、福島県でも避難地域を除けば比較的放射線量が高い9市町村(福島市、郡山市、二本松市、伊達市、本宮市、桑折町、国見町、大玉村、三春町)の親子を対象にしたアンケート調査結果が発表されました(25)。以下に対象9市町村の位置を示します。
事故から7年半以上が過ぎて汚染が広がる福島
 ※1(26)の数値データを元に(27)に示す手法で10月1日時点に換算
 ※2 旧計画的避難区域は(28)による
 図-5 アンケートをの対象地域

 図に示す様にアンケート対象地域では、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えたエリアが広がっています(29)。事故から7年半以上が経過しましたが、今も汚染されたままです。
 アンケートは2008年度に子どもを産んだお母さんを対象に実施されました。お子さんは今年(2018年)には小学校4年生です。そのアンケートの1項目に
「原発事故後、福島にすんでいることでいじめや差別を受けることに対して不安を感じる」(以下「いじめや差別への不安」と略す)
とゆうのがあまる。以下に感じるとした回答の割合を示します。
高い割合で推移するいじめや差別への不安
 ※(25)にて作成
 図―6 「原発事故後、福島にすんでいることでいじめや差別を受けることに対して不安を感じる」に感じると答えた割合

 多くの方が福島県外に出た時にいじめに遭うのではないか心配しています。
 このような不安を解消するには事実を正しく伝えれば良いのですが、そのような事はありません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県棚倉町では、子供達自信が育てた新米の販売をおこなったようです(30)。福島は新米の季節です。棚倉町産米の全量全袋検査数が約12万件になりました(31)。同町は人口14,184人の町なので(32)、町民が食べるには充分な量です。同町当たりのお米はおしいお米です(33)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(34)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(35)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県棚倉町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)震災6年 埋もれていた子どもたちの声 ~“原発避難いじめ”の実態 - NHK クローズアップ現代+
(2)県内いじめ認知4883件 前年度比2837件増、最多に | 県内ニュース | 福島民報
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島県外避難者がいじめが拡散とNHK、福島では2ヵ月連続で自殺、いじめの疑い
(4)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略中の放射線のホント
(5)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(6)放射線教育支援サイト “らでぃ”
(7)放射線教育支援サイト “らでぃ”
(8)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【7】生活再建“弾まぬ心” 賠償金で…他人の目気にし家新築(福島民友ニュース)
(9)小中高校いじめ41万件 前年度から9万件増 過去最多:朝日新聞デジタル
(10)東日本大震災に係る子どもの避難者数調べ - 福島県ホームページ
中の•平成29年4月1日現在 [PDFファイル/243KB]
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q9.「風評被害」によって福島の農家さんは苦しんでいますか?
(12)めげ猫「タマ」の日記 原発忌避も風評被害
(13)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(14)CM・新聞・雑誌広告|動画・画像集|東京電力ホールディングス株式会社
(15)再編必至!地方テレビ局が高収益だった「カラクリ」が崩壊か |ビジネス+IT
(16)ローカル局 - Wikipedia
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい東電原発(3月1週)―柏崎刈羽・安全審査の申請書を再提出―
(18)東電元副社長と福島復興運動家の不倫報道から透ける、「福島復興ムラ」の闇 | ビジネスジャーナル
(19)石崎芳行(東電元副社長)と不倫相手A子番場さち子の経歴や大学は?年齢や顔画像も! | WOLFLOG(うるふろぐ)
(20)活動開始当初は「福島差別も…」 震災7年目で東京の拠点「番來舎」を閉鎖するベテランママの会の軌跡
(21)東京電力ホールディングス - Wikipedia
(22)NHK経営委員会|経営委員会とは(経営委員会の仕事)
(23)たとえばめげ猫「タマ」の日記 NHKの「嘘」発信、参院定数増は「1票の格差是正」のため
(24)新潟県:【第4回】新潟県原子力発電所事故による健康と生活への影響に関する検証委員会「生活分科会」(平成30年9月11日開催)
(25)(24)中の資料2    福島原発事故後の親子の生活と健康に関する調査(PDF形式 2172 キロバイト)
(26)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(27)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(28)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(29)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(30)社川小学校 - 棚倉町教育ポータル
(31)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(32)トップページ | 棚倉町公式ホームページ
(33)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(34)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(35)エコス
  1. 2018/10/27(土) 19:45:56|
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避難指示解除の富岡町、2018年9月中の移住者は21人中19人が新規転入者

 昨年4月に避難指示が解除された福島県富岡町(1)で、2018年9月を見ると 
  町内在住者増分 21人(2)
  転入者     19人(男性16人、女性3人)
で、大部分が新規転入者です。男性が多いので、原子力関係者です。避難指示が解除された富岡町は町が避難者が帰還して再生すのでなく、新規に移住された原子力関係者が多く住む「原子力ムラ」とゆう新たな町になります。。
 福島県富岡町は福島県沿岸部中部にある町です。原発事故によって町は汚染され、全域に避難指示がでました(1)。以下に示します。
事故から7年半以上が過ぎて汚染が広がる福島
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で10月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 福島県富岡町

 図に示す通り今も国が除染が必要だとする毎時0.23シーベルトを超えて(7)います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、昨年4月1日に避難指示を解除しました(1)(6)。
 同町には多くの原子力や関連した施設があります。
 ・福島第二発電所(8)
 ・指定(放射性)廃棄物処分場(9)。
 ・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(10)。
11月には「東京電力廃炉資料館」の設置も決まっています(11)。
また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(12)(13)。福島第一では安定化作業では約7千人の方が(14)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(15)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
 以下に富岡町民の居住先を示します。
住民がなかなか戻らない福島県富岡町
 ※1(2)集計
 ※2 過去分を含む
 図―2 富岡町民の居住先

 図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後1年半の今年10月時点で
   対象 13,132人中で町内在住は791人(6%)
です(2)。 
 富岡町には仕事もたっぷりあります。町は避難指示解除前から生活環境の整備に取り組んできました。
 2016年10月 町営診療所再開(16)
 2017年 3月 ショッピングセンターのグランドオープン(17)
 2017年 4月 一部を除き避難指示解除(1)(6)(16)
 2017年10月 JR富岡駅再開(16)
 2018年 4月 学校再開(16)
 2018年 8月 リンプルふくしま開館(18)
 2018年10月 県ふたば医療センター付属病院で多目的医療用ヘリ運用開始予定(18)。
です。それでも帰還は進まないようです。
 でも増えたものをあります。以下に富岡町への転入者数を示します。
2017年4月以降に増えた福島県富岡町の新規転入者
 ※(3)を集計
 図―3 富岡町内の転入者数

 図に示す様に避難指示が解除された昨年4月以降に急に増えています。避難指示解除によって富岡町内に住居を確保できれば誰もが富岡町に住むことができるようになりました。多くの方が富岡町に新たに移り住んだようです。
 以下に在住者の増減と新規転入者を示します。
町内居住者増加数に肉薄する福島県富岡町の新規転入者
 ※1(2)(3)を集計
 ※2 過去分を含む
 図―4 富岡町内在住者の増減と新規転入者数

 避難指示解除直後は町内居住者増加数が新規転入者に比べ多かったのですが、このところ新規移住者数と肉薄しています。2018年9月中を見ると
  町内在住者増分 21人(2)
  転入者     19人(男性16人、女性3人)
で、大部分が新規転入者です。今のところ2018年中のの町内在住者の増加は概ね新規転入者によるもで、避難している住民の寄与は殆どありません。新規転入者の多くが男性です。福島第一で働くのは大部分が男性です(20)。富岡町や周囲には原子力関係の仕事が沢山あります。概ね原子力関係者です。9月中の居住者は19人増ですが、世帯数は15増(2)、で概ね単身で富岡町に来ています。
 富岡町は避難指示が解除されました。避難指示が解除は町の再生のスタートでなく、別の町ができるスタートです。原子力に従事する単身暮らしの男性の街、これが新たな富岡町です。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。富岡町は学校教育に力を入れています(21)。でも原子力ムラの皆様は富岡町へは単身赴任です。家族は連れて来たくないようです。理由は想像するしかありませんが、不安もあると思います。そして、福島の皆様は不安です。
 福島県郡山市の女子高生が稲刈りをしました(22)。同市は新米の季節です。同市産米の全量全袋検査数が61万件を超えました(23)。同市は人口約33万人の市(3)なので、市民が食べるには充分な量です。同市産のお米は「あさか舞」といいて味自慢のお米だそうです(24)。「安全」なので学校給食で子供達に強制的に食べさせてもいます(25)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)富岡町 - Wikipedia
(2)県内外の避難・居住先別人数【平成30年10月1日現在】/富岡町
(3)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(9)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(10)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(11)「東京電力廃炉資料館」の設置について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(12)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(13)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(14)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の「2018年」⇒「9月
(15)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(16)広報とみおか(平成30年4月号)
(17)春の大感謝祭 さくらモールとみおか グランドオープン1周年イベント|イベント・催し情報 | 富岡町役場
(18)リプルンふくしま開館 特定廃棄物情報を発信 富岡 | 県内ニュース | 福島民報
(19)多目的医療用ヘリ正式運航開始 - 福島県ホームページ
(20)<「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(21)富岡町の学校教育に関するお知らせ | 富岡町文化交流センター 学びの森
(22)秋の収穫! 食物科 稲刈りに挑戦! | 郡山女子大学附属高等学校
(23)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(24)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(25)自主検査実施について | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(26)2018年10月25日(木)発行の鎌倉屋折込チラシ
  1. 2018/10/26(金) 19:44:58|
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その9「事故の後、国は速やかな食品の出荷制限などの対応、基準超が次々市場流出

今年10月に改定された「放射線副読本」に、福島事故について
 「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」
と、記載してました(1)。でも、事故後に基準超の放射能汚染食品が次々と市場流出しています。また、福島県の検査では暫定基準値以下なのに、東京都等の消費地で福島産牛肉を検査すると大きく暫定基準値を超えている「福島、いわんわら牛」問題もありました(2)。また「安全宣言」したはずの福島産米(3)、から暫定基準値を大きく超えたセシウムが見つかりました。
 文部科学省は「放射線副読本」を作成しています。今年10月に4年8ヶ月ぶりに改定されました(1)(4)。
 そこに
「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」
との記述があるました(1)。改定前のこれに対応する記述は
「事故後、厚生労働省は、食品中の放射性物質の暫定規制値(事故後の緊急的な対応として定められた規制値)を設定し、暫定規制値を超える食品が市場に流通しないよう出荷制限などの措置をとってきました。」 
でした(4)。なお強調は(=^・^=)がいれました。改定前には無かった「速やかな」が書き加えれています。
「速やか」とは
「間をおかずに。すぐに。迅速に。」
との意味です(5)。 
 本当に「速やかな」対応が取られとられたのでしうか。
 福島産シイタケは概ね年間を通して出荷されます(6)。以下に事故直後の検査結果を示します。
事故後、直ちには検査されなかった福島産シイタケ
 ※1(7)を集計
 ※2 日付け収穫日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※4 基準値は(8)による。
 図―1 福島産シイタケの検査結果

 福島産シイタケの検査は事故後16日後の2011年3月27日です(8)。そして、4月10日に当時の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレル(9)を大きく超える13,000ベクレルのセシウムに汚染されたシイタケが見つかったと発表されました(10)。そして、4月13日にやっと出荷制限が発令されました(11)(12)(13)。この間、約一ヶ月間に渡り福島産汚染シイタケは野放しにされていました。
 でも、これで汚染シイタケの出荷を止まった訳ではありません。たとえば2011年11月18日なっても、福島産汚染シイタケの新たな出荷制限が発令されています(14)。
 以下に福島産シイタケの検査実施市町村数の推移を示します。
検査1順が2013年中ごろになった福島産シイタケ
 ※(7)を集計
 図―2 福島産シイタケの検査実施市町村推移

 図に示す通り、検査が一巡したのは事故から2年以上が経過した2013年中ごろです。
 以下に暫定基準値が適応されていた2012年3月末(9)までの「流通品」の検査結果を示します。
事故後、ただちに市場流出したセシウム汚染食品
 ※1(7)を集計
 ※2 日付けは購入日
 ※3 基準値は(9)による。
 ※4 10(Bq/kg)以上を表示
 図―3 流通品の検査結果(2012年3月末まで)

 図に示しように、当時の暫定基準値を超える物が次々と見つかっています。
 以下に福島県福島市産切干大根の検査結果を示します。
流通品で突然に基準超が見つかった福島県福島産切干大根
 ※1(7)を集計
 ※2 日付け収穫日
 図―4 福島県福島市産切干大根の検査結果

 流通前の検査では基準値以下が続いていたのですが、市場に売られている切干大根を検査したら、当時の暫定基準値を大きく超える1キログラム当たり3,000ベクレルのセシウムが見つかりました(14)。キロ干し大根はダイコンを細切りにし、乾燥させて作ります(15)(16)。乾燥の方法には「天日干し」(15)と「乾燥機」(16)を使う方法があります。福島県のその後の調査で、「天日干し」で切干大根を作ると、セシウムが付着して汚染されることが分かりました(17)。
 福島県は「乾燥機」を使って、製造された切干大根だけを検査して、暫定基準値以下を主張していたようですが、流通品を検査したらたまたま「天日干し」を買ってしまい、これを検査したら高濃度のセシウムが見つかったと推定されます。福島県は高濃度のセシウムに汚染されている「天日干し」で製造された切干大根のセシウム汚染を見逃していました。
 これまでの「流通品」の検査結果を示します。
事故から7年半、途切れることがが無いセシウム汚染食品の市場流出
 ※1(7)を集計
 ※2 日付けは購入日
 ※3 基準値は(9)による。
 ※4 10(Bq/kg)以上を表示
 図―5 流通品の検査結果(厚生労働省発表分) 

 図に示す様に、事故から7年以上が経過した今年も基準超(9)のセシウム汚染食品が見つかり続けています。一ヶ月以上に渡り厚生労働省は発表していませんが(7)、報道によると9月23日に福島市は同市内で販売されていた同市産マイタケパウダーから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(9)を超える、160ベクレルセシウムが見つかったそうです(18)(19)。事故から7年半以上を経てもセシウム汚染食品の市場流出を止めることはできていません。
 セシウム汚染食品が市場に流出し、幼稚園の給食にも使われました。2012年4月6日に、愛知県岡崎市で基準超のセシウムが見つかったと発表しました。最大で1キログラム当たり1,400ベクレルです(20)(21)。岡崎市の幼稚園の給食に使われたそうです。事故後に、暫定規制値は設定しましが、検査は穴だらけで事故から1年以上経ても、幼稚園の給食にセシウム汚染食品が使われました。
 以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。
消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉
 ※1(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は牛さんがお肉になった日
 図―6 福島産牛肉の検査結果

 図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(2)。福島県は福島産牛肉のセシウム汚染を見落としました。
 2011年10月に福島県は今年のお米は「安全」として「安全宣言」をだしました(3)。しかし、その後に大量の汚染米が見つかりました。
 表―1 福島産セシウム汚染米の発見状況
 ※1 (22)を転載
 ※2 年は11,12月が2011年、1,2月が2012年
 基準超の福島産米リスト

 福島県は、福島産米のセシウム汚染を見逃しました。
今年10月に改定された「放射線副読本」に、福島事故について
 「事故の後、国は速やかな<略>食品の出荷制限などの対応を行いました。」
と、記載してました(1)。でも
 最大で1キログラム13,000ベクレルのセシウムに汚染されてる福島産シイタケに最初の出荷制限がかけられたのは、事故から1ヶ月後です。この間は福島産シイタケは汚染されていても、自由に流通できました。さらに半年以上を経ても新たな出荷制限がなされました。検査が1順したのは事故2年後の2013年中ごろです。
 事故後はセシウム汚染食品の市場流出が続発しています。福島県は多分、天日干しで製造され1キログラム当たり3,000ベクレルのセシウムで汚染された福島産切干大根の汚染をすぐには見つけることができずしばらくの間、市場で売られていました。
 愛知県岡崎市の幼稚園の給食には1キログラム当たり1,400ベクレルのセシウムに汚染された食材が使われていました。そして、今年もセシウム汚染食品の市場流出は止まりません。
 福島県が安全として出荷した福島産牛肉が、高濃度のセシウムに汚染されている事件がありました。福島県が福島産米の安全宣言したのに、その後にセシウム汚染米が見つかりました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。事故後から、放射能汚染食品の市場流出は続いており、およそ
 「事故の後、国は速やかな<略>食品の出荷制限などの対応を行いました。」
とは言える状態ではありません。改定された副読本(1)は改定前の副読本(4)(23)に比べても、デマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(24)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
 福島県相馬市では小学生の稲刈り体験が行われました(24)。同市は新米の季節です。同市産米の全量全袋検査件数が9万件を超えました(25)。同市は人口4万人に満たないしなので(26)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米は銘柄米です(27)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)福島の肉用牛に出荷制限 政府、移動も禁止 (写真=共同) :日本経済新聞
(3)asahi.com(朝日新聞社):福島知事、県産米「安全宣言」 二本松産一部は買い上げ - 東日本大震災
(4)放射線副読本(平成26年2月改訂):文部科学省
(5)速やかに(すみやかに)とは - 速やかにの読み方・活用形辞書 Weblio辞書
(6)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(7)報道発表資料 |厚生労働省
(8)食品中の放射性物質の検査結果について(第15報) |報道発表資料|厚生労働省中の(別添4)(PDF:KB)
(9)食品中の放射性物質の基準値について - 福島県ホームページ
(10)食品中の放射性物質の検査結果について(第31報) |報道発表資料|厚生労働省中の(別添3)(PDF:31KB)
(11)福島県の一部地域で産出される原木しいたけ(露地)に係る出荷制限及び摂取制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省
(12)平成22年度に市町村や関係団体等に通知した主な内容について - 福島県ホームページ
(13)平成22年度に市町村や関係団体等に通知した主な内容について - 福島県ホームページ
(14)食品中の放射性物質の検査結果について(第322報) |報道発表資料|厚生労働省中の福島県での緊急時モニタリング等の結果(野菜類)(PDF:42KB) /a>
(15)
切り干し大根 - Wikipedia
(16)切干し大根加工工場|食品専門商社 株式会社神乾
(17)平成24年度農業分野における放射性物質試験研究成果説明会(第2回)資 料
(18)セシウム:マイタケ加工品から基準値超検出 福島 /福島 - 毎日新聞
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は発表しません。
(20)食品中の放射性物質の検査結果について(第361報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 自治体から入手した放射性物質の検査結果(4月1日以降実施分505検体)⇒検査結果(PDF:125KB) 中のNo353,354,355
(21)めげ猫「タマ」の日記 幼稚園の給食に1,400ベクレルの乾しシイタケ!-これは犯罪だ-(茨城県産)
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島産品風評対策は「安全情報発信」では無理
(23)めげ猫「タマ」の日記 正しい放射線副読本の意見募集について
(24)福島県相馬市 トピックス詳細
(25)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(26)福島県相馬市ホームページ
(27)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(28)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(29)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
  1. 2018/10/25(木) 19:46:58|
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福島は実りの秋、食べて大丈夫?

 福島県の人口動態(1)を(=^・^=)なりに集計すると、福島産を許容する方が7割近い福島県郡山市・三春町の葬式(死者数)は
  事故前年(2010年3月から9月) 1,759人
  事故8年目(2018年3月から9月)1,984人
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.02%でした。一方で福島産を許容する方が1割以下のの福島県相馬・南相馬市の葬式(死者数)は
  事故前年(2010年3月から9月) 716人
  事故8年目(2018年3月から9月)743人
で少し増えていますが、統計的な差があるとは言えません。福島は実りの秋ですが(2)、福島産を「安全」と言い切るのは無理があるようです。
 福島は事故によって汚染されました。
事故から7年半が過ぎて汚染が広がる福島
 ※1(3)のデータを(4)に示す手法で10月1日に換算
 ※2 避難地域は(5)による。
 図―1 福島県郡山市・三春町、相馬・南相馬市、いわき市

 図に示す通り、福島では国が除染が必要だとする国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)地域が広がっています。
 10月に入り、福島は実りの秋を迎えました(2)。でも、図―1に示すように福島県内では汚染が広がっています。福島産を食べて良いか心配です。
 これについて、安倍出戻り総理(7)、福島県(8)、東京電力(9)は、福島は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます。でも、信じて良いか不安です。この方達は、事故前は原発を「安全」だと言っていました。でも、大爆発です。
 出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(10)。その後に福島原発事故が起き、およそ原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(11)(12)で明らかになりなした。 
 福島県は2011年2月25日に福島第一原発3号機は「安全」と発表しました(13)。でも、2週間後には大事故です。
 当然ながら、東京電力も事故前は自社の原発は「安全」だと言っていました(14)。
 (=^・^=)は心配です。10月23日に福島県は9月中の人口動態を発表しました(1)。そこで、人口動態から(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。福島県内で福島産を許容するところと、しない所を比較し、差が無ければ福島産米は「安全」、差があれば「安全」とは言えないです。
 福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(15)。以下に結果を示します。

 表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
 ※ (15)を集計
福島産を許容する郡山市・三春町、拒絶する相馬・南相馬市

 表―1および図―1からこれを3のグループに分けることにしました。すなわち互いに隣接し福島産を許容する割合が高い郡山市・三春町、同じく隣接し隣接し福島産を許容する割合が低い相馬・南相馬市といわき市です。表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、郡山市・三春町では67%の方が共に許容しています。いわき市はその中間の37%です。そこで郡山市と相馬・南相馬市の葬式(死者)数を比較してみました。
 各年度の福島県郡山市・三春町合計の葬式数を示します。
事故前に比べ増えた福島の葬式
 ※1(1)を各年3-9月で集計
 ※2 震災犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―2 福島県郡山市・三春町合計の各年3~9月の葬式(死者)数

郡山市・三春町合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年3月から9月) 1,759人
 事故8年目(2018年3月から9月)1,984人
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.02%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(17)による
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市合計の各年3月~9月までの葬式数を示します。
事故前と殆ど変らない福島県相馬・南相馬市の葬式
 ※1 (1)を各年3月~9月で集計
 ※2 震災犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 ※3 相馬市・南相馬市の合計
 図―3 福島県相馬市・南相馬市合計の各年3月~9月の葬式(死者)数

福島県相馬市・南相馬市合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年3月から9月) 716人
 事故8年目(2018年3月から9月)743人
で少し増えていますが、統計的な差があるとは言えません。統計的な差については、リファレス(18)を参照ください。
 以下に各年3月から9月の福島県いわき市の葬式数を示します。
事故前に比べそこそこ増えた福島県いわき市の葬式
 ※1(1)を各年3-9月で集計
 ※2 震災犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―4 福島県いわき市の各年3~9月の葬式(死者)数

 いわき市の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年3-9月) 2,232人
 事故7年目(2018年3-9月)2,348人
で、事故前に比べ5%増えています。郡山・三春と相馬・南相馬の中間でしょうか?
 表―1とこれらの結果をまとめると以下の図ができました。 
福島産を許容する地域ほど増加する葬式
 ※(1)(15)を集計
 図―5 葬式(死者数)の増加率と福島産米や野菜の許容割合

 図に示す様に福島産米を許容する程に葬式(死者数)が増えています。以下に相関図を示します。
一直線に並ぶ葬式増加率と福島産許容割合の相関
 ※(1)(15)を集計
 図―6 葬式(死者数)の増加率と福島産米の許容割合の相関

 図のように1直線で増えています。
 福島は実りの秋ですが(2)、福島産を「安全」と言い切るのは無理があるようです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんなデータが出ると(=^・^=)は不安なので、
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島県いわき市の田んぼアートでは稲刈りが行われました(19)。同市は新米の季節です。いわき市産米の全量全袋検査数が31万件を超えました(20)。同市は人口34万人の市なので(1)、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市産米は「Iwaki Laiki」と言って、美味しいお米です(21)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島米産はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)会津盆地...黄金色に輝く『実りの秋』 田園を列車が進む風景も:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(8)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(9)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(10)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(11)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(12)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(13)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(14)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(15)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(16)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(17)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(18)Q1 「統計学的に有意」とは何を意味しているのですか?|バイオ実験に絶対使える統計の基本Q&A|実験医学online:羊土社
(19)日帰りで行く!! いわきの農業体験ツアー - 福島県
(20)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(21)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(22)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(23)マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ
  1. 2018/10/24(水) 19:47:36|
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福島産ヒラメ完全復活(2018年1-9月)、要注意

 東京中央卸売市場への福島産ヒラメの出荷量をみたら(1)
  事故前年(2010年1-9月)72トン
  今年(2018年1-9月)  77トン
で(1)、今年1-9月の出荷量は事故直前を超えました。福島の海の汚染は続いています。注意が必要です。
福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(2)にて作成
 図―1 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。
事故から7年半以上を経て法定限度を超えたセシウム137の流出が続く福島第一
※1(2)にて作成
 ※2 法定限度は(3)による。
 図―2 福島第一排水路のセシウム137

 図に示す通り事故から7年間、法定限度を超える汚染排水が流れて続けています。福島の海は汚染され続けています。厳格な検査が必要です。福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し、南を茨城県と接しています(4)。以下にヒラメの検査結果を示します。
他では見つかっても、福島県が検査すると見つからなくなる福島産ヒラメのセシウム
 ※1 (4)(5)(6)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 ()内は検査先、福島県漁連は「県漁連」と略した。
 図―3 ヒラメの検査結果

 図に示す様に岩手県産、宮城県産、茨城県産からはセシウムが見つかっています。福島県漁連が検査した福島産ヒラメからも見つかっています。福島県が検査すると福島県産ヒラメからセシウムは見つからなくなります。6月1日以降に捕獲されたヒラメの検査を厚生労働省(4)や福島県の発表(5)を数えると199件連続で検出限界未満(ND)です。
 ヒラメに限らず福島産水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(4)を見ると、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(7)で実施してます。中立性に疑問があります。
 以下に各排水路の全ベータ濃度を示します。
事故から7年半以上を経て法定限度を超えた全ベータの流出が続く福島第一
 ※1(2)で作成
 ※2 法定限度は(3)に示すストロンチウム90の基準値を(8)にて全ベータに換算
 図―4 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です(8)。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
 ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。
ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(9)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(10)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。
事故から7年以上を経て見つかり続けるお魚のストロンチウム90
 ※(11)(12)を集計
 図―5 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に作年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(13)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。この件は福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。東京電力の発表(11)(12)を見る限り福島産ヒラメのストロンチウム90は検査されていません。
 それでも福島県は福島産ヒラメは安全だとし(14)、漁と市場への出荷が再開されました(15)。ヒラメは福島県が力を入れている魚です(15)。以下に各年1-9月の東京中央卸売市場への出荷量を示します。
事故前より増えた東京中央卸売市場への福島産ヒラメの出荷量
 ※(1)を集計
 図―6 福島産ヒラメの東京中央卸売市場への出荷量(各年1-9月)

 図に示すように出荷量が回復し、福島産ヒラメの東京中央卸売市場の出荷量を見たら
  事故前年(2010年1-9月)72トン
  今年(2018年1-9月)  77トン
で(1)、今年1-9月の出荷量は事故直前を超えました。
 以下に東京中央卸売市場でにヒラメの出荷量に対する福島産の割合を示します。
事故前より増えた東京中央卸売市場での福島産ヒラメのシェア
 ※(1)を集計
 図―7 福島産ヒラメの割合(東京中央卸売市場、各年1-9月)

 事故前は10%程度だったものが17%に上昇しています。東京中央卸売市場に出荷されているヒラメの7~8匹に1匹は福島産です。
 以下に各年1-9月の全国平均と福島産ヒラメの東京中央卸売市場での取引価格を示します。
事故前から安い福島産ヒラメ
 ※(1)を集計
 図―8 ヒラメの取引価格(東京中央卸売市場、各年1-9月)

 図に示す通り事故後は福島産は全国平均に比べ安くなっています。水産加工品はフライ類を除き原産地表示の必要がありません(17)。ヒラメのお寿司やヒラメを含むお刺身の盛り合わせなどは産地表示義務がありません。公式には福島産ヒラメは「安全」とされています(14)。そして美味しいそうです(18)。だったら産地表示のいらない物には価格が安い「フクシマ産」を優先するのは仕方がないとです。
 安全とは言えない福島産ヒラメが広く出回っています。注意が必要です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。福島のお米は美味しいのに(19)、安いようです(20)。福島産ヒラメと組み合わせてお寿司にすれば、産地表示の必要が無くなります。福島の皆様は警戒しているようです。
 10月に入り福島県二本松市では稲刈りツアーが行われたようです(21)。同市は新米の季節です。同市産米の全量・全袋検査数が約16万件になりました(22)。同市は人口5万人台の市(23)なので、市民が食べるにには充分な量です。同市辺りのお米は良食味・高品質だそうです(24)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―9 福島産が無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒その他鮮魚類、品目(小分類)⇒ひらめ(国内)」で検索
(2)2018年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の「2018年9月27日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第58回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(7.27MB)
(3)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(3)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(4)報道発表資料 |厚生労働省
(5)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(6)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果 ⇒相馬双葉地区  およびいわき地区 
(7)農林水産部 - 福島県ホームページ
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(10)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(11)採取地点別放射性物質の分析結果(2018年9月分) - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社<中の26日<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2018年度 第1四半期採取分
(12)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中各月の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(13)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の海産魚介類編 [PDFファイル/199KB]
(15)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)加工食品品質表示基準改正(原料原産地表示等)に関するQ&A|消費者庁
(18)福島のヒラメ 不安の声受けタイでのPRイベント中止 | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(19)ふくしまの米美味しい理由|ふくしまの米
(20)めげ猫「タマ」の日記 今年も安値、福島産米
(21)【福島・二本松市】 稲刈り体験&餅つき(食事付き)/きぼうのたねカンパニー - じゃらん遊び体験
(22)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(23)トップページ | 二本松市公式ウェブサイト
(24)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(25)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(26)安達店 | ベイシア
  1. 2018/10/23(火) 19:43:37|
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その8「事故の後、国は速やかな避難指示、避難完了には3ヶ月以上」

今年10月に改定された「放射線副読本」に、福島事故について
 「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」
と、記載してました(1)。でも、福島県飯舘村の避難が概ね完了したのは事故から3ヶ月以上後の2011年6月22日です(2)。
 福島原発事故によって、2種類の避難区域が設定さました。以下に示します。
事故から7年半が過ぎて汚染が日理がる福島
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で10月1日時点に換算
 ※2 旧計画的避難区域は(5)による
 図-1 旧計画的避難区域と警戒区域

 図に示す様に、避難指示が出た区域のうち、飯舘村全域、川俣町の避難区域の全て、葛尾村の大分部が計画的避難区域になりました。以下に経緯を示します。なを、2011年と福島第一原発は省略します。
3月11日 全交流電源喪失(6)
3月12日 1号機が水素爆発(6)
3月12日 半径20km圏内を「警戒区域」指定(5)
3月14日 2号機は爆発
3月15日 大量の放射能漏れ(7)(8)
以下に福島第一からの放射能の漏れ量と飯舘村役場の放射線量を示します。
brg141008d.gif
 ※(9)を転載
 図―2 福島第一原発のセシウム放出率と飯舘村役場の放射線量

 この時、飯舘村は毎時20マイクロシーベルトの放射線量になりました。これを国が示した方法で(10)、年に換算すると約100ミリシーベルトになます。国の避難基準は年20ミリシーベルトですので(11)、5倍です。この時、計画的避難区域は汚染されまsたが、住民は汚染される前に「速やか」に避難できた訳ではありません。
4月22日 計画的避難区域指定(5)(12)
5月15日 計画的避難区域で区域で避難開始(13)
6月22日 飯舘村で概ね避難完了(2)
です。
 計画的避難区域についていえば、事故3日後には国が定める避難基準を超えて汚染されましたが、
 避難指示が出たのは事故から1ヶ月以上が過ぎた4月22日
 避難が始まったのが事故から2ヵ月以上が過ぎた5月15日
 飯舘村の避難が概ね完了したのが事故から3ヶ月以上が過ぎた6月22日
です。
 文部科学省は「放射線副読本」を作成しています。今年10月に4年8ヶ月ぶりに改定されました(1)(3)。
 そこに
「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」
との記述があるました(1)。改定前のこれに対応する記述は
「事故発生後、周辺地域の住民の安全や健康を確保するため、国は住民の避難を指示しました。」 
でした(13)。なお強調は(=^・^=)がいれました。改定前には無かった「速やかな」が書き加えれています。
「速やか」とは
「間をおかずに。すぐに。迅速に。」
との意味です(14)。
 住民に不安感を覚える前に「速やか」に避難できたわけでもありません。飯舘村の若い女性が2011年5月に開かれた東京電力の説明会で「将来結婚したとき、被ばくして子どもが産めなくなったら」と質問しました(15)。
brg130719b.gif
 ※(16)を転載
 図―3 「産めなくなったら・・」と質問する福島県飯館村の綺麗な女性

 身体に影響が出る前に「速やか」に避難できたかも、疑わしい状況です。
 第31回福島県「県民健康調査」検討委員会の資料によると(17)、放射線による遺伝的(次世代への)影響を心配について、福島の皆様のうち20.9%は「可能性は高い」、15.2%は 「可能性は非常に高い」で、合計で35.1%の方が、遺伝的影響の可能性を心配しています(17)。
 これについて、放射性影響研究所は広島・長崎では起こっていないとしています(18)。その根拠の一つ広島・長崎で生まれて来る赤ちゃんの男女比を5年に渡って調査したが、有意な差が無かったことをあげています(19)。そこで、避難区域が主に計画的避難区域であって1町2村(川俣町、飯舘村、葛尾村)の事故後5年間の赤ちゃんの誕生数を示します。
事故後は女の子が多く生まれた川俣町、飯舘村、葛尾村
 ※(20)を集計
 図―4 避難区域が主に計画的避難区域であって1町2村(川俣町、飯舘村、葛尾村)の事故後5年間(2011年3月から16年2月)の誕生数

 図に示す様に女の子が多く生まれています。合計すると
 ・男の子 266人
 ・女の子 369人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.004%でした。通常は男の子が生まれるので(21)、異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても綺麗です。でも、喜んでもいられないようです。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(22)による。
有意差検定表


 改定された放射線る副読本では(1)、避難について
「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」
と、改定前にはなかった「速やかな」文言が入りました。ただし、避難が概ね完了するのに事故から3ヶ月以上の時間がかかり、計画的避難区域は汚染されましたが、住民は汚染される前に「速やか」に避難できた訳でも、住民に不安感を覚える前に「速やか」に避難できた訳でもありません。主な避難区域が計画的避難区域であった1町2村では、事故後に男の子より女の子が生まれる事態が生じ、身体に影響が出る前に「速やか」に避難できたかも、疑わしい状況です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。改定された副読本(1)は改定前の副読本(13)(23)に比べても、デマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(24)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
 福島県伊達市の直売所では「新米まつり」が開かれました(25)。同市産米の全量全福利検査数が約10万件を超えました(26)。同市は人口約6万人の市(27)なので、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米はお米本来の甘みが特徴だそうです(28)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラ
 ※(30)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)飯舘村 - Wikipedia
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia
(7)asahi.com(朝日新聞社):3月15日の雨、放射性物質運ぶ 原発北西方向に「帯」 - 東日本大震災
(8)【120524】東北地方太平洋沖地震の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う大気および海洋への放射性物質の放出量の推定について|TEPCOニュース|東京電力
(9)めげ猫「タマ」の日記 SPEEDIは福島では役に立たず、運用を止めます―改良とゆう選択肢はないの?―
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)年間20ミリシーベルトの基準について(PDF形式:1902KB) - 経済産業省
(12)東日本大震災への対応 -首相官邸ホームページ-
(13)放射線副読本(平成26年2月改訂):文部科学省
(14)速やかに(すみやかに)とは - 速やかにの読み方・活用形辞書 Weblio辞書
(15)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【10】“放射線と向き合う” 固執すると別のリスクが高まる恐れも(福島民友ニュース)
(16)めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村
(17)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)について - 福島県ホームページ中の 資料1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/674KB]
(18)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 – 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(19)被爆者の子供における男女比(1948-1962年の調査) – 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(20)福島県の推計人口(平成30年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(21)出生性比
(22)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(23)めげ猫「タマ」の日記 正しい放射線副読本の意見募集について
(24)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(25)お知らせ | JAふくしま未来
(26)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(27)地区別住民基本台帳人口と世帯数 - 福島県伊達市ホームページ
(28)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(29)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(30)西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
  1. 2018/10/22(月) 19:43:06|
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