fc2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

磐越道4車線化、10周年、未来は暗い

 磐越道のうち、2008年11月30日に会津若松―いわきジャンクションの4車線化が完成して(1)、今日(11月30日)で10年になります。お祝いしたのですが、沿線の人口が見込まれ、観光客数が回復しないので、未来は暗そうです。
 福島県には4本の高速道路があります。以下に示します。
事故から7年8ヶ月以上が過ぎて汚染されている磐越道沿線
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(4)による
 ※3 ①~⑩は福島の観光地(施設、イベント)を示し
  ①あづま総合運動公園
  ②磐梯高原
  ③スパリゾートはワインアンズ
  ④いわき・ら・ら・ミュウ
  ⑤郡山カルチャーパーク
  ⑥伊佐須美神社
  ⑦喜多方市街
  ⑧大内宿
  ⑨いわき市・夏まつり
  ⑩いわき市・ゴルフ場
 地図で位置を確認した。
 図―1 福島の高速道路 

 このうち磐越道は福島県いわき市のいわきジャンクション(以下ジャンクションはJCTと略す)から、新潟県新潟市の新潟中央インターチェンジ(以下インターチェンジはICと略す)を結ぶ全長212.7kmの高速道路です。このうち東側のいわきJCTから会津IC間の132.4kmの4車線化が2008年11月30日に完成しました(1)。今日(11月30日)で10年になります。なお会津ICから新潟中央JCTまでは概ね2車線です。
 図に示す様に沿線には国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。福島の他の道路と同様に汚染された場所にあります。なた、福島の他の高速道路と違い福島では東西に延びる唯一の高速道路です。福島には人口10万人を超える市が4つあります(6)。このうち福島市を除くいわき市、郡山市、会津若松市を繋いでいます。以下に2015年の通行量を示します。
福島側が多い磐越道の交通量
 ※1(1)にて作成
 ※2 ①~⑲は
 ①は「いわきJCT - いわき三和IC」
 ②は「いわき三和 - 小野IC」
 ③は「小野IC - 船引三春IC」
 ④は「船引三春IC - 郡山東IC」
 ⑤は「郡山東IC - 郡山JCT」
 ⑥は「郡山JCT - 磐梯熱海IC」
 ⑦は「磐梯熱海IC - 猪苗代磐梯高原IC」
 ⑧は「猪苗代磐梯高原IC - 磐梯河東IC」
 ⑨は「磐梯河東IC - 会津若松IC」
 ⑩は「会津若松IC - 新鶴SIC」
 ⑪は「新鶴PSIC - 会津坂下IC」
 ⑫は「会津坂下IC - 西会津IC」
 ⑬は「西会津IC - 津川IC」(福島、新潟県境)
 ⑭は「津川IC - 三川IC」
 ⑮は「三川IC - 安田IC」
 ⑯は「安田IC - 新津IC」
 ⑰は「新津IC - 新津西SIC」
 ⑱は「新津西SIC - 新潟中央JCT」
 ⑲は「新潟中央JCT - 新潟中央IC」
である。ただしSICはスマートインターチェンジの略である。
 図―2 磐越道の交通量

 図に示すように福島県の交通量が多く、福島県・新潟県境の区間である「西会津IC - 津川IC」(⑬)が最も少なくっています。磐越道は福島と新潟やその先の交通ではなく、福島県内間の交通をに担っています。
 以下に2010年から15年の5年間の交通量の増減を示します。
福島側は増えて新潟側が減った磐越道の交通量
 ※1(1)にて作成
 ※2 ①~⑰は図―2に同じ
 図―3 磐越道の交通量増減(2010年から15年の5年間)

 事故前に比べ、福島県側が増えていますが、新潟側は減っています。福島県側が増えたのは事故の後始末の為に福島に大量のお金が流れこみ「復興バブル」状態になった(7)為とおもいます。新潟県側が減った要因の一つには、事故で汚染された福島へ敢て出かける方が減ったことがあるはずです。磐越道は福島県内を結び、福島の復興を担う道路です。除染廃棄物の主要な輸送路でもあります(8)。
 福島県側で沿線と言えるのは図―1に示す様に、東から南会津地域を除く会津地方、郡山市、三春町、田村市、小野町、いわき市です。この地域には5年前の2013年11月には15~19歳の女性が24,704人いました。彼女達は5年後には20~24歳になっています。今(2018年11月)の20~24歳の女性は17,595人で(7)、残ったはは約7割で、3割の方が外に行ってしまいました。過去五年間に18,110人の女の子が生まれました。彼女達は今は0かあ4歳児です。この地域の0~4歳女児は17,259人で(7)、残ったのは95%です。5%の方は生まれて5年以内にこの地域から居なくなりました。このようにすれば、5年前の方がどれだけ残っていたかを計算できます。これを仮に5年残存率とします。以下に示します。
若い女性が出て行く磐越道沿線
 ※(7)を集計
 図―4 磐越道沿線の5年残存率

 図に示す様に20~24歳の女性で大きく落ち込んだいます。磐越道沿線の若い女性達は、他所へ行ってしまいます。この時期は、社会人として新たな一歩をしるすときです。
福島のお母さんの多くは25~34歳で出産しています(9)。この世代の女性はお母さん候補でしょうか?20~24歳の女性が出て行けば、お母さん候補となるべき女性もすくなくなります。以下に各年11月から1年間の磐越道沿線の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に赤ちゃんが減り続ける磐越道沿線
 ※(7)を各年11月から翌年10月までの1年間で集計
 図―4 磐越道沿線の赤ちゃん誕生数(各年11月からの1年間)

 図に示す様に2013年11月からをピークに減り続けています。図に示す通り、赤ちゃんの誕生数は
 事故前(2009年11月~10年10月)  8,140人(男の子 4,197人、女の子3,943人)
 近々1年(2017年11月~18年10月) 6,655人(男の子 2,269人、女の子3,286人)
で、事故前に比べ2割減っています。以下に前年に対する赤ちゃん誕生数の増減を示します。
減り幅が多くなっている磐越道沿線の赤ちゃん誕生数
 ※(7)を集計
 図―5 各年11月から1年間の前年に対する赤ちゃん誕生数増減(磐越道沿線)

 図に示す様に2010年11月から11年11月かけて大幅に減少しています。これは事故の影響です。そしてその後は増加に転じたのですが、2014年11月以降は再び減少しました。そして減少幅が概ね年々増えています。2015年11月から16年11月にかけては90人減でしたが、2016年11月から17年11月にかけては490人減で、減少のペースが加速しました。これからも加速すると思います。
 磐越道沿線では若い女性が出て行き、赤ちゃんが生まれなくなります。今後は人口が減り続けます。
 以下に福島県の観光客入り込み数のベスト10の観光地・施設・イベントを示します。
 福島県観光客入り込み数上位10
 ※(11)にて作成
  図―6 福島県観光客入り込み数上位10

  図―1との対比で、10箇所中8箇所が磐越道沿線になります。磐越道沿線には観光地・施設が多く、観光道路の性格があります。以下に沿線の観光客入り込み数を示します。
回復しない既存観光地の磐越道沿線の観光客
  ※(10)を集計
図―7  磐越道沿線(福島県側)の観光客入り込み数

  図に示す様に事故前は3,000万を超えていましたが、事故後に大幅に減少しました。その後は徐々に回復したようにもみえます。しかし、事故後に福島県の観光統計に加えられた場所には、事故前からあったのに事故後に統計の対象にしたところや(11)、道の駅はドライバーらの休憩施設(12)であり、観光施設といえるかは疑問がありますが、事故後に「道の駅」を次々に作り、来場者を「観光客」と見做し統計に加えるなどの水増しが行われています(13)。正確を期すなら事故前からあった「既存」の所で比較する必要があります。図に示す様に「既存」の所は2013年くらいからは回復が止まって、事故前の水準に戻っていません。今後も回復は望めないと思います。観光は楽しむものです。汚染された地で楽しめる方はそうはいないと思います。
 磐越道のうち、2008年11月30日に会津若松―いわきジャンクションの4車線化が完成して(1)、今日(11月30日)で10年になります。お祝いしたのですが、沿線の人口が見込まれ、観光客数が回復しないので、未来は暗そうです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県側からは新潟県区間も含めすべてを4車線化にしようとする動きがあります(14)(15)。図―2に示す様それほど交通量は多くなにで、会津若松ICから新潟JCTまでは2車線で十分だと思います。新潟側からは4車線化を求める声は無いようです。新潟の皆さんが汚染された福島にわざわざ出かけるとは思えません。新潟の皆さんには殆ど必要性がありません。一方で、福島の皆さんは何かあった時の脱出ルートが必要なのかも知れません。実際に福島の皆さんは今も不安の中で暮らしているようです。
 福島県知事が福島県福島市のスーパーで福島産リンゴのPRをしたそうです(17)。福島はまだまだリンゴの季節です。福島のリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンだそうです(18)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(19)。でも、福島県福島市の当該スーパーには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―7 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)磐越自動車道 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(7)めげ猫「タマ」の日記 原発賠償3割減、崩壊に向かう福島復興バブル
(8)除去土壌等の輸送について|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(9)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ中の「」⇒平成29年確定数 [PDFファイル/4.89MB]
(10)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(11)(10)中の29年観光客入込状況調査 [PDFファイル/1.21MB]
(12)めげ猫「タマ」の日記 2016年の福島・観光客は4.9%増、これまで集計してない施設を集計しただけ
(13)道路:道の相談室:休憩施設「道の駅」 - 国土交通省
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島県の観光客、事故前からの観光地・施設は回復せず
(15)磐越自動車道早期全線4車線化PRリーフレット - 福島県ホームページ
(16)磐越道「4車線化」に前向き姿勢 内堀知事ら要望に国交副大臣:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)福島県産の新米やリンゴPR 知事トップセールス、ベニマル福島西店:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)ヨークベニマル/お店ガイド
スポンサーサイト



  1. 2018/11/30(金) 19:49:37|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

避難指示解除の富岡町、2018年10月中の移住者は18人、新規転入者は22人

 昨年4月に避難指示が解除された福島県富岡町(1)で、2018年10月を見ると 
  町内在住者増分 18人(2)
  転入者     22人(男性21人、女性1人)(3)
で、新規転入者が町内在住者増分より多くなっています。男性が多いので、原子力関係者です。避難指示が解除された富岡町は町が避難者が帰還して再生すのでなく、新規に移住された原子力関係者が多く住む「原子力ムラ」とゆう新たな町になります。。
 福島県富岡町は福島県沿岸部中部にある町です。原発事故によって町は汚染され、全域に避難指示がでました(1)。以下に示します。
事故から7年8ヶ月が過ぎて汚染されている福島
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 福島県富岡町

 図に示す通り今も国が除染が必要だとする毎時0.23シーベルトを超えて(7)います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、昨年4月1日に避難指示を解除しました(1)(6)。
 同町には多くの原子力や関連した施設があります。
 ・福島第二発電所(8)
 ・指定(放射性)廃棄物処分場(9)。
 ・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(10)。
11月末には「東京電力廃炉資料館」の設置も決まっています(11)。
また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(12)(13)。福島第一では安定化作業では約7千人の方が(14)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(15)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
 以下に富岡町民の居住先を示します。
住民の再定住が進まない富岡町
 ※1(2)集計
 ※2 過去分を含む
 図―2 富岡町民の居住先

 図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後1年半の今年10月時点で
   対象 13,097人中で町内在住は809人(6%)
です(2)。 
 富岡町には仕事もたっぷりあります。町は避難指示解除前から生活環境の整備に取り組んできました。
 2016年10月 町営診療所再開(16)
 2017年 3月 ショッピングセンターのグランドオープン(17)
 2017年 4月 一部を除き避難指示解除(1)(6)(16)
 2017年10月 JR富岡駅再開(16)
 2018年 4月 学校再開(16)
 2018年 8月 リンプルふくしま開館(18)
 2018年10月 県ふたば医療センター付属病院で多目的医療用ヘリ運用開始(18)。
です。それでも帰還は進まないようです。
 でも増えたものをあります。以下に富岡町への転入者数を示します。
2017年4月から急に増えた富岡町への転入者
 ※(3)を集計
 図―3 富岡町内の転入者数

 図に示す様に避難指示が解除された昨年4月以降に急に増えています。避難指示解除によって富岡町内に住居を確保できれば誰もが富岡町に住むことができるようになりました。多くの方が富岡町に新たに移り住んだようです。
 以下に在住者の増減と新規転入者を示します。
町内在住者増分に肉薄する富岡町の新規転入者
 ※1(2)(3)を集計
 ※2 過去分を含む
 図―4 富岡町内在住者の増減と新規転入者数

 避難指示解除直後は町内居住者増加数が新規転入者に比べ多かったのですが、このところ新規移住者数と肉薄しています。2018年10月中を見ると
  町内在住者増分 18人(2)
  転入者     22人(男性21人、女性1人)(3)
で、ついに新規転入者が町内在住者増分より多くなりました。死亡や富岡町内から町外への移転で既存の富岡町内在住者がいなくなることもあるし、避難者との婚姻などで富岡町内には住まないけれど新たに富岡町民になった方もいるはずです。新規転入者が町内在住者増分より多くなっても、不思議はありませんが、2018年中のの町内在住者の増加は概ね新規転入者によるもで、避難している住民の寄与は殆どありません。新規転入者の多くが男性です。福島第一で働くのは大部分が男性です(20)。富岡町や周囲には原子力関係の仕事が沢山あります。概ね原子力関係者です。10月中の居住者は18人増ですが、世帯数は20増(2)、で概ね単身で富岡町に来ています。
 富岡町は避難指示が解除されました。避難指示が解除は町の再生のスタートでなく、別の町ができるスタートです。原子力に従事する単身暮らしの男性の街、これが新たな富岡町です。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 富岡町は学校教育に力を入れています(21)。でも原子力ムラの皆様は富岡町へは単身赴任です。家族は連れて来たくないようです。理由は想像するしかありませんが、不安もあると思います。そして、福島の皆様は不安です。
 福島県富岡町産の新米の販売が始まりました(22)。福島は新米の季節です。福島県相馬市産米の全量全袋検査数が13万件を超えました(23)。同市は人口約3.5万人のしなので(24)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米は良食味・高品質です(25)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米にが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)富岡町 - Wikipedia
(2)県内外の避難・居住先別人数【平成30年11月1日現在】/富岡町
(3)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(9)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(10)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(11)新しく、重い役割(11月1日) | 県内ニュース | 福島民報
(12)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(13)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(14)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の2018年⇒ 10月
(15)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(16)広報とみおか(平成30年4月号)
(17)春の大感謝祭 さくらモールとみおか グランドオープン1周年イベント|イベント・催し情報 | 富岡町役場
(18)特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(19)多目的医療用ヘリ正式運航開始 - 福島県ホームページ
(20)<「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(21)富岡町の学校教育に関するお知らせ | 富岡町文化交流センター 学びの森
(22)イベント詳細(福島県富岡町産米 注文承り中) | 一般社団法人とみおかプラス
(23)イベント詳細(福島県富岡町産米 注文承り中) | 一般社団法人とみおかプラス
(24)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(25)福島県相馬市ホームページ
(26)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(27)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(28)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2018/11/29(木) 19:42:35|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

福島・二本松・菊人形、来場者約8万、事故前は12万

福島県二本松市の菊人形が11月25日に閉幕しました。来場者は約8万人で(1)、事故前の12万人前後に比べ大きく減って回復していません(2)。
 福島県二本松市は人口約5.6万人、面積344平方キロメートルの市です(3)。以下に位置を示します。
事故から7年8ヶ月以上が過ぎて汚染されている福島
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図―1 福島県二本松市

 同市は図に示す様に今も避難区域に隣接し、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)エリアが広がっています。事故から7年8ヶ月以上が経ちましたが同市は汚染されたままです。
二本松市は二本松藩の城下町で多くの観光資源があります。二本松城は日本100名城にも選定されています(7)。さらに西の市境付近に安達太良山は日本百名山に入っています(8)。図に示すようにそれ程には広い市ではありませんが、100名城と百名山があります。
 同市の当市の大きな観光事業のひとつに、日本三大菊人形に数えられる二本松の菊人形があります(7)。キャンペーンクルーの「菊むすめ」をいます(9)。今年(2018年)は10月10日から11月25日の間に開催されました。これについて、福島県の地方紙・福島民報は
「第六十四回二本松の菊人形は十月十日から十一月二十五日までの期間中、八万八百二十九人が訪れ、昨年の来場者数を約一万四千人上回った。」
と報じていました(1)。
 以下に二本松市の菊人形の来場者数を示します。
落ち込んで回復しない二本松・菊人形の来場者数
 ※(1)(2)を集計
 図―2 二本松市の菊人形の来場者数

 図に示すように事故前は12万人前後でした。事故後も直ぐに減りませんでしたが、同じく福島を代表する城下町である会津若松市(10)を舞台したNHKの大河ドラマ「八重の桜」が放送された2013年以降は、急に減っています(11)。そして今年も回復しませんでした。去年より増えたのは去年が少なかっただけです。
 観光は楽しみに行くものです。いくら「安全」と言われても放射能に汚染されていては楽しめるものではありません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 二本松市は多くの観光客に避けられているようです。でも、福島を避けているのは二本松市の皆様も同じです。福島産米の福島県外の取扱店が1000店舗を超えたそうです(12)。でも、二本松市では福島産米は避けられているようです。
 同市の全量全袋検査数が約26万になりました(13)。人口約5.6万人なので、市民が食べるには充分な量です。同市辺のお米は良食味・高品質だそおうです(14)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(15)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(16)を引用
 図―3 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)8万829人来場 二本松の菊人形閉場式 | 県内ニュース | 福島民報
(2)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)二本松市 - Wikipedia
(8)安達太良山 - Wikipedia
(9)ハッシュタグ #菊むすめ
(10)会津若松市 - Wikipedia
(11)八重の桜 - Wikipedia
(12)目指せ1200店 県産米の県外取り扱い店 | 県内ニュース | 福島民報
(13)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(14)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(15)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(16)安達店 | ベイシア
  1. 2018/11/28(水) 19:49:06|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

若い女性が逃げて行く(2018年1-10月)

 2018年1-10月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,110人減
  女性 △1,977人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げたしています。
 福島は事故によって汚染されました。
特異的に汚染されている福島
 ※(2)の数値データを元に(3)に示す手法で11月1日時点に換算
 図-1 事故から7年8ヶ月を経て、汚染されている福島

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えた地域が概ね福島で広がっています。事故から7年8ヶ月を経た福島は汚染されたままです。だいたい避難地域が設定されているのは福島のみです。
 以下に福島県・安達地区のセシウムの総量を示します。
半減期でしか減らない福島・安達のセシウム
 ※元データおよび計算方法は(5)による。
 図―2 半減期でしか減らない福島のセシウム

 図に示すようの殆ど「半減期」で計算される量でしか減っていません。除染が行われたようですが(6)、殆ど効果が無かったようです。これは福島県全域で共通すると思います。図に示す様に福島に残っているのは概ねセシウム137です。セシウム137の半減期は30年(7)なので、半分になるのに0年、4分の1になるのに60年が必要です。若い方も含め、福島で暮らすことは一生涯に渡り放射能と暮らすことを意味します。
 以下に2018年1-10月のの社会的増減(転入者―転出者)を示します。
 20代前半女性に顕著な福島の社会減
※(1)を集計
 図―3 2018年1~10月の福島県の社会的増減

 図に示す様に20代前半女性で顕著です。2018年1~10月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,110人減
  女性 △1,977人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げたしています。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島に残るか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
 今から5年前の2013年11月に福島には49,239人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2018年)11月の福島の20代前半女性は32,695人で、残ったのは65%です。2013年11月当時で10代後半だった福島の女性のうち、3分の1以上がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に福島に残らなくなった福島の若い女性
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―4 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
減るどころか上昇に転じた福島の20代前半女性の社会減
 ※1(1)を集計
 ※2 各年1~10月を集計
 図-5 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。若い女性が去っていけばママになる人もいなくなります。赤ちゃんが生まれなくなります。以下に福島県の各年11月から翌年10月まで1年間の赤ちゃんの誕生数を示します。
4年連続で減少する福島の赤ちゃん誕生数
 ※1(1)を集計
 ※2 各年11月から翌年10月の1年間で集計
 図-6 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り年々減っていきます。
 事故前年(2009年11月から10年10月)16,058人
 近々1年(2017年11月から18年10月)12,683人
で21%減っています。これからも減って行きます。
 福島から若い女性が去って行き、やがて子供が生まれなくなり、老人と男だけになり滅びます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。 
福島県の綺麗な女性(専門学校生)
 ※(9)をキャプチャ-
 図―7 福島の綺麗な女性

 何処へ行っても歓迎されます。敢て汚染されている福島で、放射能を心配しながら暮らす必要は無いと思います。福島に暮らす皆様は放射能を心配しています。
 福島県いわき市の特産品にネギがあります(10)。今年も収穫が始まりました。来年3月くらいまで続くそうです(11)。
他県産はあっても福島産ネギが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(11)を引用
 図―8 いわき市のネギの収穫を伝える福島のローカルTV局・FCT

 同市のネギは甘く柔らかく太いそうです(10)。福島県は福島産ネギは「安全」だと主張しています(12)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ネギはありません。
 ※(13)を引用
 図―9 福島産ネギが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」
(7)除染情報サイト:環境省
(8)半減期 - Wikipedia
(9)ニュース|福島中央テレビ
(10)「いわきいちご いわきねぎフェスティバス2018」今週末開催!! | いわき市 観光情報サイト IWAKI
(11)ニュース|福島中央テレビ
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(13)イトーヨーカドー 平店
  1. 2018/11/27(火) 19:52:26|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

台湾が福島・核食は輸入禁止継続、当然です。

 台湾の中央選挙委員会は11月25日、東京電力福島第1原発事故以降続けている福島産などの食品に対する輸入規制継続の是非を問う住民投票について、「継続賛成」が多数を占めて成立したと発表しました(1)(2)。福島産は
・福島は汚染されている。
・福島の汚染は継続している。
・福島県の検査では汚染食品を見つけられていない。
・福島産は必要な検査がされていない。
・福島産を許容する地域では事故後に葬式が増えたが、そうでない地域では葬式は増えていない。
等の特徴があり、台湾の皆様が福島産を正しく理解した結果であり当然です。
 福島は事故によって汚染されました。
特異的に汚染されている福島
 ※(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
 図-1 事故から7年8ヶ月を経て、汚染されている福島

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えた地域が概ね福島で広がっています。事故から7年8ヶ月を経た福島は汚染されたままです。だいたい避難地域が設定されているのは福島のみです。
 多くの国が今も福島産を正しく恐れ、輸入を規制しています(6)
世界に広がる福島産等の輸入制限
 ※(6)に加筆
 図―2 福島産等の輸入を制限している国々

 これに対し、安倍出戻り内閣は福島産を含め日本産は「安全」だとアピールをしています(7)。
福島産等の安全を主張する安倍出戻り内閣
 ※(8)を引用
 図―3 福島産を含む日本産の「安全」を主張する安倍出戻り内閣

 でも、彼は根っからのデマ屋です。出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(10)。その後に福島原発事故が起き、およそ原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(11)(12)で明らかになりなした。 2013年9月には、福島第一からの放射能の海洋流出について
 「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています(under control)」。
と言いのけています(13)。
brg130913c.jpg brg130913d.jpg
 ※(14)を転載
 図―4 「状況はコントロールされている」と発言する安倍総理と反発する福島の漁業関係者
 
福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(15)にて作成
 図―5 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。
法定限度を超えたセシウム137汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(15)にて作成
 ※2 法定限度は(16)による。
 図―6 福島第一排水路のセシウム137

 以下に各排水路の全ベータ濃度を示します。
法定限度を超えた全ベータ汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(15)で作成
 ※2 法定限度は(16)に示すストロンチウム90の基準値を(17)にて全ベータに換算
 図―7 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図-6,7に示す通り安倍出戻り総理が経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える放射能を含む汚染排水が流され、海を汚し続けています。およそ「統制されいる」(under control)状況にはありません。
 以下の2017年11月から1年間に福島に降り注いだセシウムの量を示します。
広い範囲で放射能が舞い降りる福島
 ※(18)を転載
 図―8 2016年11月から1年で福島に舞い降り注いだ放射性セシウムの量

図に示す様に2017年も福島では放射能が舞い散っています。
 核分裂生成物の一つにヨウ素131があります。半減期が8日と短く(19)、直ぐになくたってしまいます。核分裂が再発、すなわち再臨界の指標にもなり得ます(20)。
 福島県にはいくつかの下水処理場があります(21)。そのうち、県北、あだたら、県中浄水場のサービスエリアを示します。
事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されてる福島
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算 
 ※2 避難区域は(6)による。
 ※3 下水処理場のサービスエリアは(21)による。
 図―9 福島の下水処理場サービスエリアと後で取り上げる市町村

 図に示す様にそこそこ離れています。福島県では、昨年度まで下水汚泥中のヨウ素131のデータを公表していました。
たびたびヨウ素131が見つかる福島の下水汚泥
 ※(22)を集計
 図―10 下水汚泥中のヨウ素131

 図に示しようにヨウ素131が度々見つかっています。これについて福島県は
 ①ヨウ素131は医療用に使われている。
 ②東京電力による追加的放出量の評価では、再臨界の兆候は確認されいない。
と主張し、医療用のヨウ素131が紛れ込んでとしています(23)。以下に2017年3月中のヨウ素131の測定結果を示します。
福島の複数個所の下水汚泥がから見つかるヨウ素131
 ※1(24)(25)(26)を集計
 ※2 県北浄化センターは県北、あだたら清流センターはあだたら、県中浄化センターは県中と略す
 図―11 県北・あだたら・県中浄化センターの下水汚泥のヨウ素131濃度

 図に示す通り3月初旬に県北および県中浄化センターおよびあだたら清流センターの下水汚泥から同時にヨウ素131が見つかっています。2017年3月5日にはれぞれ1キログラム当たりで
  県北浄化センター   202ベクレル
  あだたら清流センター 151ベクレル
  県中浄化センター    51ベクレル
のヨウ素131が見つかりました。
 同時に見つかっているので共通の要因です。一方で県北と県中浄化センターおよびあだたら清流センターのサービスエリアは離れています。福島第一の再臨界を想定すれば容易に説明できます。
 福島県がヨウ素131は医療用だとの根拠している東京電力による「追加的放出量の評価」にはセシウムはありますが、ヨウ素131はありません(27)。
ヨウ素131の放出量を評価しない東京電力
 ※(27)を引用
 図―12 セシウムしか評価されない福島第一の追加的放出量 


 以上をまとめると図―1、9に示す様に福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。福島は汚染されたままです。
 図―6,7に示しように福島第一原発からは法定限度を超えた放射能を含む汚染排水が海に流れ続けています。図-8に示す様に広範囲で放射能が降り注いでいます。また図―10、11に示すように下水汚泥からヨウ素131が見つかっています。図―11に示すように複数の下水処理場から同時に見つかっているので、「共通要因」です。福島県は医療用のヨウ素131が紛れ込んでとしていますが(23)、これでは「同時」が説明が困難です。ヨウ素131は再臨界の指標であり(20)、福島第一の再臨界が心配されます。以上のように福島の汚染は今も進行しています。
 こうした状況では、多くの方が福島産の「安全」に疑問を持ちます。図―2に示すように多くの国々で福島産等の輸入を制限しています。福島産の「安全」を説明するなら、確実かつ漏れが無いデータを取得し「安全」を証明する必要があります。
 以下に群馬県前橋市・赤城大沼のワカサギの検査結果を示します。
検査機関が違っても同じ値が出る赤城大沼わかさぎの検査結果
 ※1 (28)を集計
 ※2 凡例は検査機関を分けており
  A:(一財)九州環境管理協会
  B:(株)総合水研究所
  C:(公財)海洋生物環境研究所
  D:いであ(株)
  E:群馬県農業技術センター
  F:(財)日本分析センター
 ※3 日付けは捕獲日
 図―13 赤城大沼産ワカサギの検査結果

 図に示す様に、データは連続しており、検査機関が違っても同じ結果にないます。また、群馬県の機関である群馬県農業技術センターを除けば、群馬県外の検査も受注しています。たとえば、いであ(株)は厚生労働省の発表を見ると北は北海道から南は大阪府まで、十数都道府県から検査を受注しています。発注元が検査をコントロールするのは不可能です。当たり前ですが、同じ物を測ればどこが測っても同じ結果になりはずです。これで赤城大沼のワカサギの検査がそこそこ正しいことが分かります。ところが、福島産はこのような比較ができません。福島産の出荷前検査は厚生労働省の発表を見ると(28)、福島県の機関が実施しています。野生鳥獣を除く農林水産物は福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センター(29)、加工食品と馬肉は福島県生活環境部に属する福島県衛生研究所(30)、野生鳥獣が福島県生活環境部に属する環境創造センター(31)が実施しています。品目毎に検査機関が決まっていて、福島県下の検査機関同士の比較すら、できないような検査体制になっています。相互の検査がないので、福島産の検査で仮に恣意的操作がなされたとしても外部からは分からない仕組みになっています。それでも稀に出荷品を福島県外の検査機関が検査する事があります。以下にいくつかの例を示します。
 以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。
消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉
 ※1(28)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は牛さんがお肉になった日
 図―14 福島産牛肉の検査結果

 図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(32)。あれから7年が経過しましたが、何故に福島県の検査では「暫定基準値超」が見つからなかったの説明を(=^・^=)は知りません。多分、説明されていと思います。
 クロダイについては2013年10,11月に福島県沖で採れたクロダイを水研センター(当時)が福島県とはは別に測定しています(33)。以下に検査結果を示します。
 水研センターに比べ低く出た福島県のクロダイ検査結果
 ※1 凡例は検査先で福島県は(28)、水研センター(当時)は(33)による。
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 図―15 福島県沖クロダイの検査結果 

 図に示す通り、水研センター(当時)に比べ福島県の検査は低く出ています。最高値を見ると、1キログラム当たりで
 福島県          160ベクレル
 水研センター(当時)12,400ベクレル
で、数十倍の開きがあります。福島県の検査は水研センター(当時)の検査に比べ大幅に低くなっています。
 以下に2013年以降の厚生労働省が発表した福島産ブドウ(28)の検査結果を示します。
福島県外検査ではそこそこ見つかっても福島県の検査ではあまり見つらない福島産ブドウのセシウム
 ※1(28)を集計
 ※2 日付けは検査日
 ※3 凡例は検査先
 図―16 福島産ブドウの検査結果

 図に示す通り福島県外の検査ではそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県外の検査では殆ど見つかっていません。福島産ブドウの2013年以降の検査数、セシウム発見数を加数えると
 福島県外検査 検査  7件中3件でセシウム発見
 福島県検査  検査228件中4件でセシウム発見
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら10億分の1でした(34)。同じ福島産ブドウを検査しているのに検査結果が合いません。
 なお、厚生労働省は10月17日に今年7月中の食品のセシウム検査結果を発表したあと(35)、1ヵ月以上も発表がありません。福島のブドウのシーズンは、9月からなので(36)、今年は消費地による福島産ブドウの検査結果は発表されていません。
 福島産の検査は僅かな例ですが、福島県外でもされています。それをみると図―14、15、16に示す様に福島県の検査は低くでます。この傾向は今も続いています。
以下にヒラメの検査結果を示します。
他では見つかっても、福島県が検査すると見つからなくなる福島産ヒラメのセシウム
 ※1 (28)(37)(39)(40)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 ()内は検査先、福島県漁連は「県漁連」と略した。
 図―17 ヒラメの検査結果

 図に示す様に岩手県産、宮城県産、茨城県産からはセシウムが見つかっています。福島県漁連がスクリーニング検査では国の基準(スクリーニングレベル)の1キログラム当たり50ベクレル(41)を超える59ベクレルのセシウムが見つかっています(42)。ところが、福島県が検査すると福島県産ヒラメからセシウムは見つからなくなります。6月1日以降に捕獲されたヒラメの検査を厚生労働省(28)や福島県の発表(37)を数えると199件連続で検出限界未満(ND)です。
そして今年も福島産セシウム汚染食品の市場流出が続いています。9月には基準超のマイタケパウダーの市場流出が発覚しました(43)。
基準超の福島産マイタケパウダーの流通を報じるFTV
 ※(43)を転載
 図―18 福島市でマイタケパウダーから基準値を上回る160(Bq/kg)食品の市場流出を報じるFTV

 今月(11月)には基準超のとち餅の市場流出が発覚しました(44)。
福島県下郷町産とち餅から基準超のセシウムが見つかったと発信するNHK
 ※(44)を引用
 図―19 福島県下郷町産とち餅から基準超のセシウムが見つかったと発信するNHK

 福島県はセシウム汚染食品の市場流出を止めることはできません。
 心配なのはセシウムだけではありません。図―7に示す様に福島第一からは今も法定限度を超える全ベータが海に流れ出ています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質です(17)。以下に福島県沖20km圏内のお魚の検査結果を示します。
事故から7年以上を経て見つかり続けるお魚のストロンチウム90
 ※(45)(46)を集計
 図―20 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に作年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(47)。
 一方で厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(48)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(49)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。そして福島産クロダイから3倍以上の1キログラム当た30ベクレルのストロンチウム90が見つかっています。福島産はストロンチウム90の検査をしないかぎり「安全」とは言えません。
 
 放射性ストロンチウムは生体内ではカルシウムと同じような挙動をとるそうです(16)。以下に比較的サンプル数が多い福島第二原発沖(T-S7)地点で採れたお魚のストロンチウム含有量とカルシウム含有量の相関を示します。
 カルシウム含有量が多い程にストロンチウム90を多く含む福島第二沖魚
 ※ ストロンチウム90含有量は(45)(46)、カルシウム含有量は(50)による。
 図―21 カルシウム含有量とストロンチウム含有量の相関(福島第二沖:T-S7)

 図に示す通りカルシウム含有量が多い程にストロンチウム90を多く含みます。牛乳はカルシウムが豊富な食品です(51)。お魚同様にストロンチウム90が心配です。でも、福島県の発表(52)も厚生労働省の発表(53)には原乳のストロンチウム90検査結果は全く掲載されていません。
 さらにストロンチウム90のリスクを増しているのが、「放射性物質低減対策」です。名前は「放射性物質低減対策」ですが、実態は「セシウム低減策」であってストロンチウム90には効果がありません。セシウムだけを測れば安全が確保でいるとの厚生労働省の説明を無効にするものです(54)。
 福島産農畜産物はストロンチウム90の検査をしなければ「安全」とは言えません。でも、検査されていません。
 放射線には分解作用がありす(55)。分解によって予期しない毒素ができる可能性も否定できないと思います。 日本では鮮度保持の為に極少量ですがジャガイモに放射線を当てて出荷しています(56)。何分にも食べものですので、照射じゃがいもの安全性につきましては、徹底的に調べたそうです(57)。図―1、9に示す様に福島は放射能に汚染されています。福島産は放射線に曝されて育ちます。放射線によって予期せぬ化学反応が生じ毒素ができていないか心配です。そんな兆候もありあす。
 2017酒造年度(2017年7月~2018年6月)の全国新酒鑑評会の審査結果で、福島県内の製造場(蔵元)が出品した19銘柄が金賞を獲得し、都道府県別の金賞受賞数で6年連続8度目の「日本一」に輝いたそうです(58)。原発事故後に福島のお酒は美味しくなったようです。
福島産新酒6年連続日本一を報じる福島民友
 ※(59)を5月18日に閲覧
 図―22 「県勢6年連続日本一」を報じる福島県の地方紙・福島民友

 お酒は分解すると美味しくなるそうです(60)。福島のお酒が放射線によって分解し美味しくなり、事故後は6年連続で日本一になった可能性があると思います。
 福島の皆様は健康に暮らしているのでしょうか?
福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。
 表ー1 福島産米を許容すかのアンケート結果
 ※ (61)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 福島県は県内を7つの地方振興局に区分しています。このうち郡山市と三春町は県中地方振興局に属し、地図で見ると隣接しています。同じく相馬・南相馬市は相双地域振興局に属し、隣接しています。いわき市はいわき市のみでいわき地方振興局を構成しています(62)。そこで、表―1を郡山・三春、いわき、相馬・南相馬に分けて集計してみました。そして福島産野菜にはおおきな温度差があります。郡山市・三春町では750人中146人が福島産野菜を避けているだけで、大部分が許容しています。相馬・南相馬市では638人中465人が、福島産野菜を避けており、許容するかたは少数です。いわき市は中間でしょうか?
郡山市・三春町合計の葬式(死者)数は、福島県の発表(63)を集計すると
  事故前1年(2010年3月から11年2月)3,163人
  事故7年目(2017年3月から18年2月)3,665人
で16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら8億分の1でした(64)。
相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数は
  事故前1年(2010年3月から11年2月)1,294人
  事故7年目(2017年3月から18年2月)1,323人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
いわき市の葬式(死者)数は
  事故前1年(2010年3月から11年2月)4,007人
  事故7年目(2017年3月から18年2月)4,263人
で7%増えています。郡山・三春と相馬・南相馬の中間でしょうか?
 郡山市・三春町、いわき市、相馬・南相馬市の葬式の増加率と表―1に示す福島産米を許容する割合と葬式の増加率をプロットしてみました。
福島産野菜を許容する程に増える葬式
 ※ (61)と(63)を集計し作成
 図―23 福島産野菜を許容する割合と葬式の増加率

 図に示す通り福島産野菜を許容する地域程に葬式が増えています。
 台湾では福島産等は「核食」と呼ばれ、恐れられており、輸入が禁止されいます(65)。輸入禁止の継続の是非について11月24日に住民投票が行われました。台湾の中央選挙委員会は11月25日、東京電力福島第1原発事故以降続けている福島産などの食品に対する輸入規制継続の是非を問う住民投票について、「継続賛成」が多数を占めて成立したと発表しました(1)(2)。
台湾の福島産等の食品の輸入禁止継続を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(66)を11月26日に閲覧
 図―24 台湾で福島産等の禁止継続を報じる福島県の地方紙・福島民報
 福島産は
 ・福島は汚染されている。
 ・福島の汚染は今も進行している。
 ・福島県は汚染食品を見つけることができない。
 ・福島産はセシウム以外にも不安な点があるが、セシウム以外は検査されていない。
 ・福島産を許容する地域では事故後に葬式が増えたが、そうでない地域では葬式は増えていない。
等の特徴があり、台湾の皆様が福島産を正しく理解した結果であり当然です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の皆様は福島産をどのように思っているのでしょうか?
 福島産米のキャンペーンクルーであるうつくしまライシーホワイト(67)の皆さんが活躍したようです。東京では11月18日に記念品を配り、福島産米をPRしたそうです(68)。福島県いわき市小名浜のスーパーでは11月23日にうつくしまライシーホワイトの永井沙也加さんも参加して「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンが開かれました(69)。でも、上手くはいっていないようです。
 福島県いわき市市産米の全量・全袋検査数が43万件を超えました(70)。同市は人口約34万人の市(63)なので、とりあえず市民が食べるには十分な量です。同市産米は「Iwaki Laiki」という美味しいお米です(71)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(72)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(73)を引用
 図―25 福島産米が無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)台湾、福島などの食品禁輸継続へ | 国内外ニュース | 福島民報
(2)台湾で食品規制継続の住民投票成立と発表 - 共同通信 | This kiji is
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)世界各国による輸入規制について
(8)東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省
(9)(8)中の3.中国語版[繁体字](PDF:3,662KB)
(10)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(11)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(12)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ(13)安倍首相「アンダーコントロール」のウソ|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-
(15)2018年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の「2018年10月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第59回事務局会議)」中の【資料3-6】環境線量低減対策
(16)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(17)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(18)めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)
(19)核分裂反応 - Wikipedia
(20)めげ猫「タマ」の日記 再臨界について
(21)阿武隈川上流流域下水道事業 - 福島県ホームページ
(22)流域下水道終末処理場における下水汚泥等の放射性物質濃度・空間線量結果について(9月末現在) - 福島県ホームページ
(23)下水汚泥から検出されたヨウ素について - 福島県ホームページ
(24)(22)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/2.99MB]
(25)(22)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/4.49MB]
(26)(22)中の「平成29年1月1日~平成30年3月31日 [PDFファイル/3.74MB]
(27)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年4月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第53回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(9.52MB)PDF
(28)報道発表資料 |厚生労働省
(29)農林水産部 - 福島県ホームページ
(30)保健福祉部 - 福島県ホームページ
(31)生活環境部 - 福島県ホームページ
(32)福島の肉用牛に出荷制限 政府、移動も禁止 (写真=共同) :日本経済新聞
(33)]水産総合研究センター - affrc
(34)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月2週)―福島産米の測定誤差は1キログラム当たり70ベクレル以上―
(35)食品中の放射性物質の検査結果について(第1094報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)
(36)くだもの図鑑 ? くだもの消費拡大委員会
(37)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(38)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果 」
(39)(38)中の相馬双葉地区  
(40)(38)中のいわき地区 
(41)食品中の放射性セシウムスクリーニング法の一部改正について |報道発表資料|厚生労働省
(42)(38)中の「ヒラメ、生、2018/7/20」
(43)めげ猫「タマ」の日記 福島でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は発表しません。
(44)めげ猫「タマ」の日記 基準超の福島産とちもちが市場流出、福島県検査は14(Bq/kg)
(45)採取地点別放射性物質の分析結果(2018年9月分) - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社<中の26日<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2018年度 第1四半期採取分
(46)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中各月の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(47)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(48)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(49)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(50)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]中の10 魚介類(PDF:283KB)
(51)大切な栄養素カルシウム:農林水産省
(52)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(53)報道発表資料 |厚生労働省
(54)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q5.放射性物質低減対策ってなんですか?
(55)放射線分解 - Wikipedia
(56)食品に対する放射線照射(食品照射) (08-03-02-01) - ATOMICA -
(57)第21号・じゃがいもの発芽防止に放射線
(58)全国新酒鑑評会金賞受賞数「6年連続日本一」に係るPR資材について - 福島県ホームページ
(59)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(60)電解酒とは|電解酒の通信販売ショップ
(61)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(62)福島県 - Wikipedia
(63)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(64)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q2.福島県の野菜・果物の検査は正しいですか?
(65)台湾は日本を映す鏡——台湾の「核食」輸入問題から考える | nippon.com
(66)福島民報
(67)2018うつくしまライシーホワイト決定!
(68)東京で会津産米をPR ライシーホワイトが記念品配布:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(69)県産食材おいしさPR 小名浜でキャンペーン | 県内ニュース | 福島民報
(70)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(71)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(72)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(73)マルト/SC君ヶ塚店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
  1. 2018/11/26(月) 19:52:12|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

完成から7ヶ月、効果が見えない福島第一凍土壁

福島第一に設置された凍土壁は今年3月に完成しました(1)。内側への水の流入量を東電発表(2)から見積もると
 2017年8-10月 1日当たり平均で980トン
 2018年8-10月 1日当たり平均で750トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は24%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。
 福島第一では地下水が山から流れて来て、原子炉やタービン建屋に流入しています。あるいは海までに達しています。汚染されれば海に流せないので、これを汲みあげ浄化装置を通した後で海に流しています。ただし全ての放射性物質が浄化できる訳ではありません。東京電力はトリチウムは浄化できないとしています。さらには「トリチウム以外の放射性物質をほとんど取り除くことができます。」と主張していますが(3)、「トリチウム以外の放射性物質」も取り除いていないことも発覚しました(4)。浄化しても排水基準(5)を満たさない汚染地下水は、タービン建屋に送っています(6)。
 地下水がタービン建屋に流れ込んだり、海岸の井戸からタービン建屋に送り込んだ地下水で汚染水は増えていきます。
 ※(7)(8)を集計
 図―1 どんどん増える福島第一汚染水

 最新の発表(9)を集計すると総量で約115万トンに達します。以下にタービン建屋から汲み上げた直後のセシウム137の濃度をします。
 1億(Bq/l)程度の福島第一汚染水セシウム137濃度
※(10)(11)を集計
 図―2 タービン建屋から汲み上げた直後の汚染水のセシウム137濃度

 概ね1リットル当たりで1億ベクレルを下回る程度でしょうか?法定限度は1リットル当たり90ベクレルですので(5)、100万倍の高濃度です。このままでは海には流せないので、汚染水タンクを作り続け保管しています(12)。そのうちに汚染水タンクの増設が困難になる日が来そうです。汚染水の増加を抑えることは近々の課題です。
 汚染水の増加を抑える対策の柱として原子炉やタービン建屋を氷の壁で囲む「凍土壁」が作られました。以下に構造を示します。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン
 ※(1)にて作成
 図―3 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン

 断面の模式図は以下の通りです。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面
 ※(1)にて作成
 図―4 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面)

 氷の壁で地下水の流れを阻止し、タービン建屋に流れ込む地下水や海岸にまで達する地下水を減らす計画です(1)。当初の予定では2015年3月位から運用を始める予定でしたが(13)、完全凍結が始まったのは2017年8月22日からです(14)。ほぼ2年半の遅れです。さらに凍土壁が完成したのは2018年3月です。
 図―3に示す様に福島第一は西側が山で東側が海です。陸側(西側)から順に凍土壁・サブドレン・建屋・サブドレン・凍土壁・ウエルポイント・地下水ドレン・海側遮水壁です。このうち凍土壁と海側遮水壁は水の流れを遮ることを意図し設けられました(1)。サブドレンは地下水を汲み上げる井戸です。図-3,4に示しように凍土壁の内側になり、ここで汲み上げらる水は全量が凍土壁をすり抜けて流れ込んだ水です。
 サブドレンでの汲みあげに失敗した地下水は建屋に流れ込むか、海に向かって流れて行きます。ウエルポイント、地下水ドレンは海側に流れた地下水を汲み上げる井戸です。
 すなわち、サブドレン汲み上げ量、原子炉建屋への流入量、ウエルポイント、地下水ドレンの汲み上げ量の合計が「凍土壁」では阻止できずに流れ込んだ「水」の総量です。以下に推移を示します。
あまり減らない凍土壁内流入量
 ※1(2)を集計
 ※2 サブドレンはサブドレン汲み上げ量、流入は建屋流入量、海岸部はウエルポイント、地下水ドレンの合計汲み上げ量
 図-5 「凍土壁」で阻止できなかった「水」の量

図に示すように凍土壁で阻止できなかった「水」の量はあまり減っていません。凍土壁は2018年3月に完成したので(1)、過去3ヶ月と完成前の同3ヶ月との流入量を比較してみました。
 2017年8-10月 1日当たり平均で980トン
 2018年8-10月 1日当たり平均で750トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は24%しか減っていません。
凍土壁による止水はできていません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 凍土壁は「止水」していません。それでも、安倍出戻り内閣(15)(16)や東京電力(17)(18)は効果があったと主張しています。
凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表する東京電力
 (18)をキャプチャー
 図―6 凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表する東京電力

 こんな方が福島産は「安全」、避けるのは「風評被害」を主張しても(19)(20)、福島の皆様は信用しないと思います。
 福島では皇室に献上する柿の箱詰めが行われました(21)(22)。
献上柿の箱詰めを報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(23)を11月22日に閲覧
 図―7 献上柿の箱詰めを報じる福島県の地方紙・福島民友

 福島は「柿」のシーズンです。献上される柿は「みしらず柿」といって(24)、とても食味がよいそうです(25)。福島県は福島産柿は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―8 福島産柿が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)凍土方式陸側遮水壁 - 廃炉プロジェクト|廃炉作業の状況|東京電力ホールディングス株式会社
(2)2018年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒2018年10月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第59回事務局会議)⇒【資料3-1】
汚染水対策(15.2MB)

(3)汚染水の浄化処理 - 廃炉プロジェクト|廃炉作業の状況|東京電力ホールディングス株式会社
(4)多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第10回)‐配布資料(METI/経済産業省)
(5)サンプリングによる監視|東京電力
(6)建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入等の推移 - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(7)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社ちゅの「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(9)(8)中の018年⇒11月⇒19日
(10)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中の「水処理設備の分析結果⇒水処理設備の放射能濃度測定結果 」
(11)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果アーカイブ|データ|東京電力ホールディングス株式会社の「水処理設備の分析結果」
(12)第56回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料6:フランジ型タンクに関するリスク低減策の進捗[東京電力]【PDF:2MB】
(13)2014年3月12日 凍土式遮水壁の計画及び進捗状況について(資源エネルギー庁)
(14)2017年8月22日福島第一原子力発電所 陸側遮水壁第三段階開始について(PDF 786KB)
(15)めげ猫「タマ」の日記 経産省は汚染水放出資料で凍土壁効果あり、実際は効果なし
(16)多核種除去設備等処理水の取扱いに係る説明・公聴会 (METI/経済産業省)中の多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 説明・公聴会資料(pdf:5518KB)
(17)めげ猫「タマ」の日記 東電・株主総会で凍土壁効果あり、実際は効果なし
(18)動画アーカイブ|写真・映像ライブラリー|東京電力ホールディングス株式会社
(19)福島県産農産物等流通実態調査結果に基づく指導、助言等を行います(METI/経済産業省)
(20)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(21)身不知柿平成最後の献上 若松で箱詰め | 県内ニュース | 福島民報
(22)平成最後...磨き上げた「献上柿」 若松で会津身不知柿を箱詰め:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(23)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(24)みしらず柿 | JA会津よつば
(25)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のくだもの編 [PDFファイル/196KB]
(26)保原店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
  1. 2018/11/25(日) 19:41:22|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」

 今年10月に改定された「放射線副読本」は、
 「セシウム134 やセシウム137 などの放射性物質を取り除く作業(除染)などにより、放射線量が下がってきた」
と、あたかも「除染」が効果を発揮し、放射線量が大幅に下がったかのように記述してます。ところが、福島県・安達地区のセシウムの量を(=^・^=)なりに見積もると
 除染開始頃(2012年11月) 19.2g
 除染終了後(2017年11月) 16.1g
で、殆ど減っていません。除染で放射性物質を取り除くことは殆どできませんでした。
 福島県安達地区は、二本松市、本宮市、大玉村から構成され、福島県内陸部やや北側に位置します(2)。以下に示します。
事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されている福島
 ※1(4)のデータを(5)に示す手法で11月1日に換算
 ※2 避難区域は(6)による。
 ※3 安達地区は(2)による。 
 図―1 事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されている福島・安達

 図に示す通り、概ね国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えています。事故から7年8ヶ月以上が過ぎましたが、汚染されています。図に示すように今も避難区域に接していますが、避難区域は設定されていません。福島・安達は避難区域が設定された場所以外では、最も汚染が酷い地域です。

 いろいろな放射線測定データから、セシウム134と137の比率を求めることができます。2011年と2017年4月末のセシウム137に対するセシウム134の割合を示します。
セシウム137が主流となった福島のγ線源
 ※(8)を集計
 図-2 セシウム137に対するセシウム134の割合

 図に示すように同時期ならセシウム137に対する134の割合は一定ですが、時間と共に低下します。セシウム134も137もセシウムの同位体です(9)。同位体は化学的性質は同等ですので(10)、どちらか一方だけが集まる事は自然にはありません。その結果、概ね割合は一定になります。一方で、2011年4月末時点ではセシウム137とセシウム134のベクレル(Bq)で測れる放射能量はほぼ同量ですが、6年半後の2017年11月末には約13%まで低下しています。これは放射性物質が半分になるまでの時間を「半減期」と呼びますが、セシウム134の半減期は2年でセシウム137は30年です(11)。セシウム134は6年で8分1(12.5%)(0.5(6÷2))まで低下しますが、セシウム137は87%(0.5(6÷30)×100)が残ったままです。
 セシウム134とセシウム137の割合が分かれば、これを元にセシウム134由来と137由来の放射線量を知ることできます(12)。
 原子力規制委員会は福島県や隣県の放射線量の面的な分布を測定し発表しています(3)。
 安達でも除染が行われました。以下に進行状況を示します。
2012年末から始まった福島・安達の除染
 ※(13)を集計
 図―3 安達の除染実績

 概ね2012年末くらいから始まり2016年初めには完了しています。そこで、2012年8月からの安達地区のセシウムの量を示します。
事故から7年で、あまり減らなない福島・安達のセシウム
 ※(2)(8)のデータを元に後に記載する手法で計算
 図―4 福島・安達のセシウム量

 安達地区のセシウムの量を計算すると
福島県・安達地区のセシウムの量を(=^・^=)なりに見積もると
 除染開始頃(2012年11月) 19.2g
 除染終了後(2017年11月) 16.1g
です。さらに半減期を考慮すると、2012年11月時点で、セシウム134が0.7g、137が18.5gなので、5年後の2017年11月には半減期による減衰で
 セシウム134  0.1g(0.7×0.5(5÷2)
 セシウム137 16.4g(18.5×0.5(30÷2)) 
で、合計で16.5gです。除染をしなくても半減期による減衰で16.5gになります。除染で取り除けたセシウムは全体の2%(0.4÷16.5×100)の0.4gです。除染の効果は殆ありません。
 ところが、今年10月に改定された「放射線副読本」は、14ページ目で
 「セシウム134 やセシウム137 などの放射性物質を取り除く作業(除染)などにより、放射線量が下がってきた」
と、あたかも「除染」が効果を発揮し、放射線量が大幅に下がったかのように記述してます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。改定された副読本(1)は他にもデマでいっぱいです。めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめました(14)。よかったら見て下さい。
 計算方法は以下の通りです。
 2017年11月時点でのセシウム134と137の割合は、図-2に示す様に0.1281:1です。この割合はたとえば食品のセシウム検査結果(9)から、事故後であれば容易に求めることができます。全体を1とすればベクレルで見て、セシウム134が0.114{0.1281÷(0.1281+1)}、セシウム137が0.886{1÷(0.1281+1)}になります。
1mm四方に1ベクレル(Bq)の放射性物質があるとすると、放射線量は1時間当たりで
 セシウム134 ― 5.4マイクロシーベルト(μSv)
 セシウム137 ― 2.1マイクロシーベルト(μSv)
の放射線量になります(15)(16)。セシウム134,137合計で1mm四方に1ベクレルのセシウムがあると仮定すると、放射線量は1時間当たりで
 セシウム134由来 0.61マイクロシーベルト(0.114×5.4)
 セシウム137由来 1.86マイクロシーベルト(0.886×2.1)
 合計        2.47マイクロシーベルト
になります。2017年11月の航空機モニタリグ結果(4)から、福島県二本松市の平均の放射線量は
 1時間当たり0.290マイクロシーベルト
です。放射線量の割合から、福島県二本松市では1mm四方で
  0.117ベクレル(0.290÷2.47)
のセシウムがあります。1mが100万mmである(17)を考慮すると、1m当たりのセシウムの量は
 セシウム134  1.33万ベクレル(0.117×0.114×100万)
 セシウム137 10.40万ベクレル(0.117×0.886×100万)
になります。
 1グラムのセシウム134は47.9兆ベクレル、セシウム137は3.21兆ベクレルに相当します(18)。この値で割ってやれば単位面積当たりの放射線量を求める事ができます。1kmが100万mである(17)を考慮すると、1km当たりのセシウムの重量は
 セシウム134 0.0003g(1.33万÷47.9兆×100万)
 セシウム137 0.0924g(10.40万÷3.21兆×100万)
です。福島県二本松市の面積は344.4kmです(19)。すると、セシウムの総重量は
 セシウム134  0.1g(0.0003×344.4)
 セシウム137 11.2g(0.0924×344.4)
 合計      11.3g
になります。同様の計算は、別の時期や本宮市や大玉村にも適応可能です。これを合計して作成したのが図-4です。 
 除染は殆ど効果がありません。でも、安倍出戻り内閣はあたかも効果があったような内容を放射線副読本に記載しています。安倍出戻り内閣は福島について「安全」を主張し、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(20)。同様にこれも「デマ」かもしれません。すくなくとも、福島の皆様は疑っているようです。
 福島はリンゴの「ふじ」が食べごろのようです(21)。福島県福島市辺りの農協では「サンふじまつり」が開催されました(22)。同市はリンゴの季節です。福島のりんごはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンなのが特徴です(23)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ ※(25)を引用
 図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)福島県 - Wikipedia
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(4)(3)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)セシウム - Wikipedia
(10)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93
(11)半減期 - Wikipedia
(12)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(13)除染情報サイト:環境省
(14)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(15)空間線量率の計算
(16)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(17)面積の換算|単位換算|計算サイト
(18)放射能の比較 - Wikipedia
(19)福島県の市町村の面積ランキング | 地域の入れ物
(20)風評に立ち向かう|福島|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(21)旬のくだもの情報 ? くだもの消費拡大委員会
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
 
  1. 2018/11/24(土) 19:49:02|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

福島産ブロッコリーは今年も安値

 東京中央卸売市場の10月のブロッコリー価格を1キログラム当たりで見ると
  事故前3年(2008、09、10年)
   全国平均 299円
   福島産  298円
で、殆ど差がありませんでした。今年(2018年10月)は
   全国平均 444円
   福島産  420円  
で、福島産が全国平均に比べ安くなっています。これは消費者が福島産を正しく理解している為であり、当然のことです。
 福島は事故によって汚染されました(1)。以下に福島の野菜の一つであるブロッコリー(2)の検査結果(福島産)を示します。
事故後8シーズン連続でセシウムが見つかる福島産ブロッコリー
 ※1(3)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)
 ※3 日付けは収穫日
 図―1 福島産ブロッコリーの検査結果

 図―1に示す様に福島産ブロッコリーから事故直後は1キログラム当たり1万ベクレルを超えるようなセシウムが見つかりました。その後もしつこくセシウムが見つかり続けています。今年もセシウム入りで(4)、事故後8シーズン連続です。
 以下に福島産ブロッコリーの東京中央卸売市場への月別の出荷量を示します。
6月と10月に出荷のピークがある福島産ブロッコリー
 ※1(5)を集計
 ※2 2008年から18年の平均、ただし11月以降は17年まで
 図―2 福島産ブロッコリーの東京中央卸売市場への月別

 図に示すように6月と10月にピークがあります。以下に東京中央卸売市場での各年10月のブロッコリー価格を示します。
事故後は全国平均に比べ安値の福島産ブロッコリー
 ※(5)を集計
 図―3 ブロッコリーの取引価格(東京中央卸売市場、各年10月)

 図に示すように事故前は福島産ブロッコリーは全国平均とほほ同じ価格でしたが、事故後は8年間は連続で安くなっています。数値記載すると、1キログラム当たりで
  事故前3年(2008、09、10年)
   全国平均 299円
   福島産  298円
で、殆ど差がありませんでした。今年(2018年10月)は
   全国平均 444円
   福島産  420円  
で、福島産が全国平均に比べ安くなっています。
。これは消費者の福島産に対する理解が進んだ結果であり、当然の事です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島が汚染されています(1)。避けるのは当然です。これは福島でも同じです。
 図―2に示す様に11月も福島のブロッコリーが楽しめます。福島のブロッコリーは花蕾の食感が良く柔らかいそうです(6)。福島県は福島産ブロッコリーは「安全」だと主張しています(7)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ブロッコリーはありません。
他県産はあってむ福島産ブロッコリーが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(8)を引用
 図―4 福島産ブロッコリーが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q1.福島は汚染されていますか?
(2)福島県JA夢みなみ『ブロッコリー・胡瓜・ミニトマト』試食宣伝会
(3)報道発表資料 |厚生労働省
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第1089報)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:146KB)⇒No340」
(5)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒野菜、中分類⇒葉茎菜類、小分類⇒ブロッコリー」で検索
(6)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(7)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(8)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2018/11/23(金) 19:45:29|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

福島県はイチゴの安全宣言、汚染が酷い主要産地を検査してません。

 福島県はイチゴの「安全」を検査で確認した旨を発表しました(1)。でも、汚染が酷く、葬式も増えた主要産地の福島県伊達市と福島市産は検査していません。福島産は汚染が酷く葬式が増えた主要産地は避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。
 クリスマスまであと一ヶ月程になりました。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いと思います。早くも福島のスーパーのチラシには福島産イチゴが掲載されました(2)。福島産イチゴの出荷が始まりました。
 福島産イチゴが掲載された福島市のスーパーのチラシ
※(2)を11月21日に閲覧
 図―1 福島産イチゴが掲載された福島県福島市のスーパーのチラシ

 そんなわけでしょうか。福島県はイチゴの「安全」を検査で確認した旨を発表しました(1)。福島産イチゴの「安全宣言」です。
イチゴの「安全宣言」をした福島県
 ※(3)を引用
 図―2 福島産イチゴの「安全宣言」をする福島県

 でも、本当に検査しているか心配です。以下に福島県のイチゴの生産量をしめします。
福島県のイチゴの生産量
 ※(4)を集計
 図―3 福島県のイチゴの生産量

 図に示す様に伊達市がダントツのトップです。3位は福島市です。以下にに位置を示します。
事故から7年8ヶ月以上経て汚染されている福島
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域と解除区域は(7)による
 ※3 イチゴマークはイチゴ検査1件を示し(8)による。
 図―4 福島県伊達市・福島市と相馬・南相馬市

 福島の主要なイチゴ産地の伊達市や福島市では、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(9)エリアが広がっています。福島のイチゴは7年間は汚染された地で作られています。8年目の今シーズンをそうなりそうです。
 以下に福島県伊達市と福島市の合計の葬式数を示します。
事後に増えた福島県伊達市・福島市の葬式
 ※1(10)を各年1-9月で集計
 ※2震災犠牲者は(11)により、死者・行方不明者を含み、関連死を含まず
 図―5 福島県伊達市・福島市の各年1月から9月の葬式数

図に示しように事故後に急に増えています。そして回復することなく今も続いてます。数値を記載すると
 事故前(2010年1月から年9月)2,059人
 今年(2018年1月から9月)  2,319人
で14.5%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算すると0.01%でした。以下に計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。 
有意差検定表

 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。

 表―2 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※ (13)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 表に示すように地域差があります。主要なイチゴ産地ではない相馬市・南相馬市では715人中530人が福島産野菜を避けており、許容しているのは26%((1-530÷715)×100)です。イチゴを野菜に区分するかは議論があるとは思いますが(14)、同様に福島産飯尾も避けていると思われます。相馬市と南相馬市の葬式数の合計は福島県の発表(10)を集計すると
 事故前年(2010年1月から9月) 964人
 事故8年目(2018年1月から9月)995人
で少し増えていますが、統計的な差があるとは言えません。
 福島のイチゴが汚染され、葬式が増えた産地で作られています。一方で、主要なイチゴ産地ではない相馬・南相馬市では葬式は増えいません。確り検査して欲しいと思います。
 図―4のイチゴマークは、福島県のイチゴ検査1件を示しますが、伊達市も福島市産も検査してません。それでも、福島県は図―2に示す様に、福島産イチゴの「安全」を検査で確認したと主張しています。
 福島産は汚染が酷く葬式が増えた主要産地は避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 汚染が酷く葬式が増えた主要産地は避けた検査で「安全」とされ、出荷される福島産では福島の皆様は不安だと思います。
 福島では今年も皇室に献上する柿の箱詰めが行われました(17)。
献上柿の箱詰めをする福島の綺麗な除染
 ※(17)をキャプチャー
 図―6 献上柿の箱詰め

福島は「柿」のシーズンです。献上される柿は「みしらず柿」といって(15)、とても食味がよいそうです(16)。福島県は福島産柿は「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―7 福島産柿が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(2)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
(3)(1)中のいちご [PDFファイル/168KB]
(4)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜」⇒「あ行」⇒「い」⇒「イチゴ、イチゴ(施設)」で検索
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(13)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(14)いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム
(15)ニュース|福島中央テレビ
(16)みしらず柿 | JA会津よつば
(17)(1)中のくだもの編 [PDFファイル/196KB]
(18)Webチラシ情報 フレスコキクチ中の「相馬店」
  1. 2018/11/22(木) 19:53:46|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

福島で高校生のシクラメン販売、未来は暗い

 福島の高校生の育てたシクラメンの即売会が11月20日に開かれました(1)。東京中央卸売市場のシクラメンの価格をみると、1鉢当たりで
 2010年10月(事故前)
  全国平均 377円
  福島産  564円
 2018年10月(今年)
  全国平均 473円
  福島産  317円
で(2)、事故後は大幅に安くなっています。福島の高校生の皆さんがシクラメンの栽培技術を学んでも、ビジネスとして成立するか不透明です。福島のシクラメンの未来は暗そうです。
 福島県福島市の高校で生徒達が栽培した鉢植えのシクラメンの即売会が行われました(1)。栽培した生徒の一人は
「(買った人が)見て華やかな気持ちになってくれたら良い」
と話していました。
「見て華やかな気持ちになってくれたら良い」話す生徒
 ※(3)をキャプチャー
 図―1 「見て華やかな気持ちになってくれたら良い」話す生徒

 彼女もいずれは学校を卒業します。せっかく鉢植えのシクラメンの栽培技術を覚えたのですから、卒業してもビジネスとして、栽培を続け買ったがたが見て華やかな気持ちになっていけるようにして欲しいと思います。
 でも、(=^・^=)には気になることがあります。福島は事故で汚染されました。以下にセシウム濃度の分布を示します。
 事故で汚染された福島
※(4)にて作成
 図―2 福島の土壌中のセシウム濃度

 図に示すように安全に再利用できるクリアランス基準の1キログラム当たり100ベクレル(5)の10倍以上の1000ベクレルを超えています。福島市大波の土壌からは1キログラム当たり3,640ベクレルのセシウム137が見つかっています(6)。福島の土壌はクリアランスレベルを大きく超えるセシウムに汚染されているので、福島から持ち出すなら再利用せずに、適切に廃棄処分しなくてはいけません。鉢植えには土がつきものですが、福島の土が使われているものは庭に撒く等の再利用ができません。福島産鉢植えについて消費者の理解が得られるか疑問です。
 以下に福島産シクラメンの東京中央卸売市場の月別出荷量(平均)を示します。
10月から出荷が始まるシクラメン
 ※1(2)を集計
 ※2 2008年度~18年度の平均、ただし18年度は10月まで
 図―3 福島産シクラメンの月別出荷量

 11、12月がピークですが、10月から出荷が始まります。今年も10月までの東京中央卸売市場の取引価格が発表になったので、各年10月の取引価格をまとめてみました。
事故後はどんどん下がる福島産シクラメンの価格(10月)
 ※(2)を集計
 図―4 シクラメン取引価格(10月、東京中央卸売市場)

 図に示す様に事故前は全国平均より高く取引されていたのですが、事故後はどんどん価格が下がり、全国平均より大幅に安くなりました。これではビジネスとして成立するか不透明です。
 高校で鉢植えのシクラメンの栽培技術を学んでも、卒業してもビジネスとして、栽培を続け、買ったがたが見て華やかな気持ちになっていけるできるかは不透明です。福島のシクラメンの未来はくそうです。栽培を学んでも生徒は、これを生かすことはできません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 子供達は鉢植え花卉栽培を生業とする選択肢はありません。子供達の選択肢を絶ったのは「差別」(7)でなく「汚染」です。汚染は他に弊害を起こしています。
 福島県福島市の温泉女将の皆さんが福島産リンゴをPRしました(8)。同市はリンゴの季節です。同市辺りのリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンなのが特徴です(9)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(10)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(11)を引用
 図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)シクラメン販売 of 福島明成高等学校
(2)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、鉢花」⇒「中分類、シクラメン類」⇒「品目(小分類)、シクラメン」で検索
(3)ローカルTime FNN被災地発...
(4)(2)放射性物質による農地土壌等の汚染と対応:農林水産省
(5)100Bq/kg と 8000Bq/kg の二つの基準の違いについて - 環境省
(6)福島県 農地土壌中の放射性セシウムの分析値中のNo32
(7)【復興の道標・ゆがみの構図-1】被災地、無意識に差別 生の声聞き実情知る:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(8)飯坂温泉のおかみ 収穫期迎えたリンゴをPR | 県内ニュース | 福島民報
(9)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(10)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(11)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2018/11/21(水) 19:47:51|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ