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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月22日発表)―岩手産ブリからセシウム、福島産は169件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月22日に2018年12月28日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が約2ヵ月遅れで発表になりました(3)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数714件中2件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大85ベクレル(岩手県産シイタケ)

基準超は見つかっていませんが、今回のデータを解析すると
 ・岩手産ブリからセシウム、福島産は169件連続ND
 ・汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産ニラは検査で安全と主張する福島県
 ・上昇する福島産干しリンゴのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。

1.岩手産ブリからセシウム、福島産は169件連続ND
 岩手県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)を各県が実施した検査について集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―1 ブリの検査結果

 図に示す通り岩手産だけでなく、宮城、茨城、千葉産からもセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると169件連続で検出限界未満(ND)です。海が繋がっているのに汚染源がある福島産から見つからない等はおかしな話です。ブリ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

2.汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産ニラは検査で安全と主張する福島県
 福島を代表する冬野菜にニラがあります(9)。検査状況を以下に示します。
 伊達市産ニラを検査しない福島県
※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 旧避難区域は(12)による
 ※3 1個がニラの検査1件を示し(13)による。
 図―2 福島産春菊の検査状況

 図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(14)地域が広がっています。
 福島県のニラの最大産地は伊達市です(15)。図に示す様に汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産春菊は検査で「安全」が確認されたと主張しています(17)。
 福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。

3.上昇する福島産干しリンゴのセシウム
 福島産干しリンゴからセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下にこれまでの検査結果を示します。
上昇する福島産干しリンゴのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図―3 福島県干しリンゴの検査結果

 図に示す様にしばらくは検出限界未満(ND)が続いたのですが、急に上昇な上昇です。
 福島産のセシウム含有量は上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・約2ヶ月遅れで発表される検査結果
 ・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
 ・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
 ・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
 (=^・^=)は不安なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島県須賀川市では今、イチゴ狩りが楽しめます(19)。
須賀川市のイチゴ狩りを報じるFTV
 ※(19)をキャプチャー
 図―4 福島県須賀川市のイチゴ狩りを報じる福島県のローカルTV(FTV)

 同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはとても甘いそうです(20)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―5 福島産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1116報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月19日発表)―千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:942KB)⇒No2288
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜⇒な行⇒に⇒ニラ、ニラ(施設)で検索
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)福島県[伊達市]の農作物 | さやえんどう 夏秋きゅうり すもも 桃 ニラ 柿 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)(16)中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(18)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:95KB)⇒No99
(19)ローカルTime FNN被災地発...
(20)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/28(木) 19:45:50|
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―いじめがあった。実態が不明―

昨年10月に改定された「放射線副読本」は、 
「原子力発電所の周辺に住んでいた人が放射線を出すようになるというような間違った考えや差別、いじめも起こりました。」
と記述し(1)、あたかも福島からの避難者が原発事故を理由に差別やいじめにあっているように記述しています。でも、実態は不明です。
 2017年3月頃にNHK等を中心に、福島から福島県外に行かれた方の「いじめ」が盛んに喧伝されました(2)(3)。これに悪乗りしたのか、昨年10月に改定された「放射線副読本」は15ページ目に、 
「原子力発電所の周辺に住んでいた人が放射線を出すようになるというような間違った考えや差別、いじめも起こりました。」
と記述し(1)、あたかも福島からの避難者が原発事故を理由に差別やいじめにあっているように記述しています。
 福島県内で「放射線教育」を実施した中学の校長先生は
「風評被害が根強い中、将来子どもたちが県外に出た時に、言われなき中傷を受けるかもしれません。」
と話したそうです(4)。あるいは別の学校の校長先生は
「福島県の人が県外に出ていくと、やはり福島県出身ということで、理解のない方に心ないことを言われる機会もないとは言えなません。」
と話したそうです(5)。
 こうした話に共通するのは、福島県から県外に出ていった子どもがいじめにあっている話だけが記載され、福島県内との比較がありません。さらには、福島の子供達が福島県外で受けたいじめは、原発事故が原因かのような喧伝がなされています(2)。
 こうした評価を確認するには比較が必要です。
 2017年度の福島県内の国公私立の小中学校や高校、特別支援学校のいじめ認知件数は前年度(2046件)の約2・3倍となる4883件となったそうです。児童生徒1000人当たりのいじめ認知件数は24.3件との事です(6)。すると2016年度は1000人当たり10.6件(24.3÷2.3)です。2016年度末にNHKは福島から福島県外に避難した方に対して54件のいじめあったと喧伝しています(2)。2017年4月1日時点の福島県から福島県外に避難している子供さんは7,575人です(7)。1000人当たりのいじめ件数は7.2件(54÷7,575)です。数字を見る限り福島県外に避難した子供達よりも、県内に残った子供に対するいじめのほうが多くなっています。
 さらに
 「原子力発電所の周辺に住んでいた人が放射線を出すようになるというような間違った考え」
との記述があります。ところが、福島第一原発が立地する双葉町(9)の11歳の少女の頸部に放射線測定器(GM管)をあてたら、毎分5~7万個の放射線が確認されたそうです(10)。原子力発電所の周辺に住んでいた人は放射線を出していました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 改定された副読本(1)は他にもデマでいっぱいです。めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめました(27)。よかったら見て下さい。
 原発事故によるいじめを強調すれば、東京電力等の原子力関係者の多大な利益になります。改定された放射線副読本では原発事故由来のいじめは「風評被害」と同列に扱われています。以下に福島県の農林水産業出荷額と風評被害支払額を示します。
福島の農林水産業の落ち込み額より多い風評被害賠償額
 ※(11)を転載
 図―1 福島県の農林水産業出荷額と風評被害賠償支払い額

 福島産を避ける行為を多くの方が「いじめ」と認識し、これを止めれば賠償の支払い額が減額され東京電力等は大きな利益を受けます。
 さらには、この項には
 「原子力発電所の事故が、日本全国の電気の使用に影響を与えたのはなぜだろう。」
なんてコラムがあります。なんか、原発は「安全」なのに再稼働に反対するのは「原発差別」みたいな言い方です。
 こんな副読本を平然と発行する安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
 福島県を代表する農林水産物にナメコがあります(12)。福島県いわき市産ナメコは「おいしいく」「安全」だそうです(13)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません。
他県産はあっても福島産ナメコが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(14)を引用
 図―2 福島産ナメコが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)震災6年 埋もれていた子どもたちの声 ~“原発避難いじめ”の実態 - NHK クローズアップ現代+
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島県外避難者がいじめが拡散とNHK、福島では2ヵ月連続で自殺、いじめの疑い
(5)放射線教育支援サイト “らでぃ”
(6)放射線教育支援サイト “らでぃ”
(7)いじめ認知:大幅増4883件 「細かな兆し」含む 17年度県内学校 /福島 - 毎日新聞
(8)東日本大震災に係る子どもの避難者数調べ - 福島県ホームページ
(9)双葉町 - Wikipedia
(10)東京新聞:11歳少女、100ミリシーベルト被ばく 福島事故直後 放医研で報告:社会(TOKYO Web)
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q9.「風評被害」によって福島の農家さんは苦しんでいますか?
(12)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(13)なめこへのこだわり|いいカモくんの加茂農産
(14)イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど
  1. 2019/02/27(水) 19:51:32|
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福島県二本松市女性の葬式が27%増

 福島県二本松市の女性の死者数は
  事故前1年(2010年2月~11年1月)302人
  近々1年(2018年2月~19年1月) 384人
で、事故前に比べ27%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.2%でした。一方で男性は
  事故前1年(2010年2月~11年1月)359人
  近々1年(2018年2月~19年1月) 391人
で、増えてはいますが統計的な差があるとは言えません。
 福島県二本松市は福島県の中央部にある市です。以下に示します。
事故から8年近く経て汚染されている福島
 ※1(1)のデータを(2)に示す手法で2月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(3)による。
 図―1 福島県二本松市

 図に示す通り、同市はほぼ全域が国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えています。さらには避難指示区域に隣接しています。
 同市でも「除染」が行われました(5)。放射性物質はなにもしなくても時間と共に減っていきます。その減り方は「半減期」で計算できます(6)。以下に福島県二本松市の放射性物質の量と、半減期で計算される予想量を示します。 
半減期でしか減らない二本松市のセシウム
 ※元データおよび計算方法は(7)による。
 図―2 半減期でしか減らない福島のセシウム(福島県二本松市)

 図に示しように自然に減る分でしかセシウムは減っていません。除染はほとんど効果をあげていません。
 福島県県民健康管理調査基本調査では福島原発事故後4ヵ月間の被ばく線量を推計しています(8)。これを元に1ミリシーベルト以上の被ばくをした方は90.3%(13,602人中12,284人)です。これは飯舘村の92.0%ついで2位ですが、同村は2011年6月22日までにほぼ全村民が避難しています(9)。二本松市は避難しなかった市町村では最も汚染が酷い市です。
 福島の被ばくは長期低線量被ばくです(10)。影響が出るとしたら同市がもっとも出やすいともいます。以下に各年2月から翌年1月までの1年間の同市の女性の葬式数を示します。
事故の年に急に増えた福島県二本松市の葬式
 ※1(11)を各年2月から翌年1月で集計
 ※2 福島県二本松市の震災による死者(関連死含まず)や行方不明者はいない(12)
 図―3 福島県二本松市女性の葬式数

 図に示す様に事故があった2011年以降に急に増えています。そして近々1年も戻っていません。数値を記載すると
  事故前1年(2010年2月~11年1月)302人
  近々1年(2018年2月~19年1月) 384人
で、事故前に比べ27%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.2%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表


一方で男性は
  事故前1年(2010年2月~11年1月)359人
  近々1年(2018年2月~19年1月) 391人
で、増えてはいますが統計的な差があるとは言えません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県二本松市女性の平均寿命は事故前の2010年は87.1歳(14)でしたが、事故後の2015年には86.7歳(15)と短くなっています。そして図―3に示す様に事故があった2011年に急に死者数が増えました。事故の時に二本松市の女性に魔物がとりついて、今も取りついたままのようです。
 こんなデータが出てくると不安なので、(=^・^=)は
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
 を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島を代表する冬野菜にニラがあります(16)。福島のニラはおいしいそうです(17)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。
他県産はあっても福島産ニラが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―4 福島産ニラが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(2)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(3)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)福島県 二本松市|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:福島県・環境省
(6)半減期 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」
(8)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)について - 福島県ホームページ中の第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)について - 福島県ホームページ
(9)飯舘村 - Wikipedia
(10)長期の低線量被ばく“安全基準を” | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(11)福島県の推計人口(平成31年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(12)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(13)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(14)平成22年市区町村別生命表の概況|厚生労働省
(15)平成27年市区町村別生命表の概況|厚生労働省
(16)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(17)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(19)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
  1. 2019/02/26(火) 19:59:56|
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住民が帰還しない避難指示解除の富岡町(過去1年)

 2017年4月に避難指示が解除された福島県富岡町(1)の過去1年(2018年2月~19月1月)までの
  町内在住者増分 435人(2)
  新規転入者   336人(男性258人、女性78人)(3)
で、町内在住者増分の大部分は新規転入者です。避難している住民の殆ど帰還はありません。また、新規転入者は男性が多いので、原子力関係者です。避難指示が解除された富岡町は避難者が帰還して再生すのでなく、新規に移住された原子力関係者が多く住む「原子力ムラ」とゆう新たな町になります。
 福島県富岡町は福島県沿岸部中部にある町です。原発事故によって町は汚染され、全域に避難指示がでました(1)。以下に示します。
 事故から8年近くを経て汚染されている福島
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 福島県富岡町

 図に示す通り今も国が除染が必要だとする毎時0.23シーベルトを超えて(7)います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、昨年4月1日に避難指示を解除しました(1)(6)。
 同町には多くの原子力や関連した施設があります。
 ・福島第二発電所(8)
 ・指定(放射性)廃棄物処分場(9)。
 ・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(10)。
 ・「東京電力廃炉資料館」(11)。
また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(12)(13)。福島第一では安定化作業では約7千人の方が(14)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(15)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
 以下に富岡町民の居住先を示します。 
住民が戻らない富岡町
 ※1(2)集計
 ※2 過去分を含む
 図―2 富岡町民の居住先

 図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後1年10ヶ月の今年2月時点で
   対象 13,006人中で町内在住は864人(6%)
です(2)。 
 富岡町には仕事もたっぷりあります。町は避難指示解除前から生活環境の整備に取り組んできました。
 2016年10月 町営診療所再開(16)
 2017年 3月 ショッピングセンターのグランドオープン(17)
 2017年 4月 一部を除き避難指示解除(1)(6)(16)
 2017年10月 JR富岡駅再開(16)
 2018年 4月 学校再開(16)
 2018年 8月 リンプルふくしま開館(18)
 2018年10月 県ふたば医療センター付属病院で多目的医療用ヘリ運用開始(19)。
 2018年11月 東京電力廃炉資料館開館(11)
です。それでも帰還は進まないようです。
 でも増えたものをあります。以下に富岡町への転入者数を示します。
2017年4月以降に増えた富岡町への転入者数
※(3)を集計
 図―3 富岡町内の転入者数

 図に示す様に避難指示が解除された昨年4月以降に急に増えています。避難指示解除によって富岡町内に住居を確保できれば誰もが富岡町に住むことができるようになりました。多くの方が富岡町に新たに移り住んだようです。
 以下に在住者の増減と新規転入者を示します。
町内在住者増分とほぼ同じ富岡町への転入者数
※1(2)(3)を集計
 ※2 過去分を含む
 図―4 富岡町内在住者の増減と新規転入者数

 避難指示解除直後は町内居住者増加数が新規転入者に比べ多かったのですが、過去1年(2018年2月~19月1月)までの
  町内在住者増分 435人(2)
  新規転入者   336人(男性258人、女性78人)(3)
で、町内在住者増分の大部分は新規転入者です。
 新規転入者の多くが男性です。福島第一で働くのは大部分が男性です(20)。富岡町や周囲には原子力関係の仕事が沢山あります。概ね原子力関係者です。過去1年の居住者は435人増ですが、世帯数は311増(2)で概ね単身で富岡町に来ています。
 富岡町は避難指示が解除されました。避難指示が解除は町の再生のスタートでなく、別の町ができるスタートです。原子力に従事する単身暮らしの男性の街、これが新たな富岡町です。
 
<余談>
 富岡町は学校教育に力を入れています(21)。でも、原子力ムラの皆様は富岡町へは単身赴任です。家族は連れて来たくないようです。理由は想像するしかありませんが、不安もあると思います。そして、福島の皆様は不安です。
 福島県が力を入れている農畜産物に牛肉があります(22)。福島の牛肉は美味しいそうです(23)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※1(25)を引用
 図―5 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)富岡町 - Wikipedia
(2)県内外の避難・居住先別人数【平成31年2月1日現在】/富岡町
(3)福島県の推計人口(平成31年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(9)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(10)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(11)東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社
(12)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(13)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(14)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の2019年1月
(15)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(16)広報とみおか(平成30年4月号)
(17)春の大感謝祭 さくらモールとみおか グランドオープン1周年イベント|イベント・催し情報 | 富岡町役場
(18)特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(19)多目的医療用ヘリ正式運航開始 - 福島県ホームページ
(20)<「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(21)富岡町の学校教育に関するお知らせ | 富岡町文化交流センター 学びの森
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)福島牛販売促進協議会
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)マルト/SC岡小名店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
  1. 2019/02/25(月) 19:46:08|
  2. -
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家賃補助打切りまで一ヶ月、新潟の自主避難者は戻らず

 福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への家賃補助が来月末(3月31日)で打ち切られます(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
 2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配  499人、公営住宅等 1)(4)(無償提供打切り(5))
 2019年1月末 1,056人(借り上げ等 55人、自力手配1,000人、公営住宅等 1)(6)
 家賃補助打切りまで一ヶ月となりましたが、多く方が福島に戻ることはありません。。事故から8年近くが経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
 なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
 福島は事故によって汚染されました。以下に航空機モニタリングによる放射線量分布を示します。
 事故から8年、特異的に汚染されている福島
 ※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難地域は(9)による。
 図―1 事故から8年近く経て汚染されている福島

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(10)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(9)。
 福島県現知事の2期目が2018年11月12日にスタートしました。福島県は人口減少という大きな課題に福島県が直面しています。人口減少は福島県が早急に解決しなければならない課題です(11)。以下に福島の10代後半の方が5年後に福島に残っている割合を示します。

 今から5年前の2014年1月に福島には49,276人の10代後半女性がいました。それから5年を経て、彼女達は20代前半になっています。今、福島の20代前半女性は33,141人です(10)。2014年1月に10代後半だった女性のうち福島に残ったのは67%(33,141÷49,276×100)で、約3分1が福島を出ていっています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後により残らなくなった福島の10代後半女性
 ※1(12)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―2 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 図に示す通り事故前から10代後半の方は福島を出て行く傾向にありました。事故前(2001年から04年)の平均を取ると、男性75%、女性74%で、ほぼ同じでした。ところが事故後(2011年3月以降)の平均をとると、男性は74%でそれ程には減っていませんが、女性は65%に減っています。福島では事故後に若い女性の人口流出が加速しました。若い女性の県外流出は、現在の社会減(人口移動による人口減少(13))だけでなく、子供が生まれなくなり、将来の大幅な自然減(死亡数から出生数を減じた数(14))に繋がります。福島は図―1に示す様に汚染されています。福島の女性はお隣の宮城や茨城の女性に比べても大変に綺麗です。
リンゴケーキを作った福島の女性
 ※(15)をキャプチャー
 図―3 福島の綺麗な女性

 何処へ行っても歓迎されます。福島から若い女性の脱出を止めるのは困難だと思います。
 事故後に福島から多くの方が避難されました。以下に推移を示します。
なかなか減らない福島の県外避難者
 ※(16)を集計
 図―4 福島からの県外避難者数

 図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(17)、今も半分以上の32,768人の方が福島から県外に避難しています(18)。以下に福島から福島県外に避難している18歳未満の子ども避難者数を示します。
避難地域設定なしの市町村では減少幅が小さい福島の子供避難者
 ※1 (19)を集計
 ※2 1部が避難区域は一部が避難区域(警戒区域または計画的避難区域)に指定された市町村で南相馬市、川内村、川俣町、田村市
 ※3 全部が避難区域はほぼ全域が避難区域に指定された町村で飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、冨岡町、楢葉町、葛尾村
 ※4 避難区域無しは避難区域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定された伊達市や、概ね緊急時避難区域であった広野町を含む。
 ※5 避難区域の設定は(9)による。
 図―5 福島県外への子ども避難者数

 図に示す様に「避難区域無し」からの避難者が主流です。彼等は自主避難者です。少子高齢化対策には福島県外に避難している子供が多い自主避難者に圧力を加え、福島に戻すことが効果的です。
 2017年3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(5)。でも図―1に示す様に福島は特異的に汚染されたままです。さらには、来月末(3月31日)で、低所得者向けに実施している家賃補助も打切ります(1)。
自主避難者への家賃補助終了を報じるTUF
 ※(20)をキャプチャー
 図―6 自主避難者への家賃補助打切りを報じる福島のローカルTV局(TUF)

 新潟県への避難者数は2,520人で東京、埼玉、茨城、栃木についで5位です(18)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(21)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(22)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(23)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
なかなか減らない福島県から新潟市への避難者
 ※1(3)にて作成
 ※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
 図―7 福島から新潟市に避難された方の居住形態

福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
 2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配  499人、公営住宅等 1)(4)
 2018年12月末 1,071人(借り上げ等 55人、自力手配1,015人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年8ヶ月経ても福島に戻ることはありません。福島は汚染されたままです。当然です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 自主避難者の現状について、福島県知事は2018年12月17日の定例記者会見で、実態調査を行う必要性はないとの考えを示しました。さらには所得の低い約2000世帯を対象に続けてきた家賃補助も来春で終える予定だそうです。「避難元(の市町村)や避難先と連携し、住宅確保などを支援する」と言っているようですが(24)、単なる言い逃れともとれます。福島県は
「(福島)県内の空間放射線量は、平成23年4月時点に比べ、大幅に減少しています。」
と主張しています(25)。ただし福島県は放射線量を測定する装置(モニタリングポスト)に低くでるように人為的操作をしています(26)。福島県は汚染を誤魔化そうとしています。これでは避難しなかっら福島の皆様は不安だと思います。
 福島県本宮市には乳業メーカーがあります(27)。そこのヨーグルトは安倍出戻り総理が試食しています(28)。当該メーカーの製品は安全・安心だそうです(29)。でも、福島県本宮市のスーパーのチラシには福島産ヨーグルトはありません。
県外産はあっても福島産ヨーグルトが無い福島県本宮市のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―8 福島産ヨーグルトが無い福島県本宮市市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県本宮市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)「民間賃貸住宅等家賃への支援制度」について - 福島県ホームページ
(2)中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)「自主避難」3.2万人、住宅支援打ち切りに悲鳴 生活問題は逆に深刻化、終わらない原発被害 東洋経済
(6)(3)中の平成31年1月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 92 キロバイト)
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(9)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)地域創生・人口減少対策本部 - 福島県ホームページ
(12)福島県の推計人口(平成31年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(13)社会増減とは - 流通用語 Weblio辞書
(14)自然減とは - Weblio辞書
(15)リンゴ新品種べにこはくの試食会|NHK 福島県のニュース
(16)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(17)(16)中の・県外への避難状況の推移 [PDFファイル/511KB]
(18)(16)中の・県外への避難者数 [PDFファイル/104KB]
(19)東日本大震災に係る子どもの避難者数(こども・青少年政策課)
(20)Nスタふくしま0215 - YouTube
(21)新潟県 - Wikipedia
(22)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(23)柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(24)自主避難者家賃補助終了へ 福島知事「実態調査は不要」 | 河北新報オンラインニュース
(25)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の・第24版 平成30年12月25日 pdfアイコン[PDFファイル/6.37MB]発行
(26)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その14「福島の放射線量は海外の主要都市とほぼ同し。装置に人為的操作を加え低く」
(27)東北協同乳業株式会社 | 福島県本宮市にある11/19-B1乳酸菌ヨーグルトをはじめ、牛乳・プリンなどを製造している会社です。
(28)安倍総理ヨーグルト試食 - YouTube
(29)東北協同乳業株式会社 | 福島県本宮市にある11/19-B1乳酸菌ヨーグルトをはじめ、牛乳・プリンなどを製造している会社です。
(30)ヨークベニマル/お店ガイド
  1. 2019/02/24(日) 20:28:40|
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福島甲状腺、データを細分化し統計的な差を消した福島県立医大

 2月22日に開かれた第12回甲状腺検査評価部会で福島県立医大は、甲状腺被ばく線量の大小と福島の子どもを対象とした甲状腺検査で見つかった悪性ないしは悪性の割合(以下罹患率とする)とは統計的な差はないとの資料を出しました。線量を4区分にしていました。これを2区分にして、(=^・^=)なりに計算すると統計的な差が出できました。
 公害を引き起こした企業は徹底的に「隠ぺい」するのが過去の常でした。熊本の水俣病では、1960年頃に清浦雷作・東京工業大学教授はわずか5日の調査で「有毒アミン説」を提唱し、戸木田菊次・東邦大学教授は現地調査も実施せず「腐敗アミン説」を発表するなど、非水銀説を唱える学者評論家も出現しました(御用学者)。1959年の10月に新日窒附属病院の医師は、院内ネコ実験により、アセトアルデヒド酢酸製造工場排水を投与した猫が水俣病を発症していることを確認し、工場責任者に報告していします(猫400号実験)。しかし、工場の責任者は実験結果を公表することを禁じた、直ぐには公表されませんでした(6)。
 (=^・^=)が知る得る限りで最悪の「公害」は福島原発事故だと思います。直接の原因者の東京電力はこれまでの公害企業と同様に隠蔽を繰り返しています(7)。最近では、東京電力福島第1原発の多核種除去設備(ALPS)で汚染水の浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む水に、他の放射性物質も除去しきれず残っているのに、これを公表していなかった事が発覚しています(8)。そして、この程度の汚染なら「安全」を主張する学者さん(9)、評論家もどきの方(10)も出現しています。(=^・^=)は福島の動きを見ていると、どうしても昔の公害病(11)の事を考えてしまいます。
 福島原発事故については、福島県立医大の先生が、(=^・^=)が怪しい御用学者と思う方(12)と共著で、福島県伊達市住民の被ばく線量を評価する論文を出したのですが(13)、これが実際よりも大幅に被ばく線量を低く評価したデマ論文であることが発覚しました(13)。
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺がんの多発が見つかりました(14)。これを受けて福島でも事故当時18歳以下だった子供を対象にした甲状せん検査が実施されています(15)。当初の想定は100万人当たり2,3人です(16)。これまでの発表(17)(19)を集計すると累積で
 約30万人の検査で214人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました。1万人当たりにして7人です。当初の想定に比べ極めて高い割合です。以下に推移を示します。
どんどん増える福島甲状腺がん
 ※(20)を集計
 図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌

 これについて福島原発事故の為とも(21)、そうでないとも主張があります(22)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(23)。 
 甲状腺がんはヨウ素131の被ばくによって生じる物とされていますが(24)、ヨウ素131は半減期(量が半分になるまでの時間)が8日です(25)。摂取制限などで、ヨウ素131による被ばくを抑制するには、半減期に比べ短い期間内に対策が実施されていなければ効果はありません。
 以下に2011年3月15日に福島県林業公社から発信されたFAX を示します。
2011年3月15日にはヨウ素131で汚染されていた福島
 ※(26)を引用
 図―2 2011 年3 月15 日のFAX

2011 年3月15 日,福島市内の原子力センター福島支所の屋上で採取された雨水および田村市の常磐自動車道阿武隈高原サービスエリア上り付近で採取された雑草中のヨウ素131,セシウム134,セシウム137 の量である。18 時30 分に採取された雨水からは1キログラム当たり10 万3000ベクレル のヨウ素131 が検出されていまし。また,同日の17 時に採取された雑草からは同じく13 万5000ベクレルのヨウ素131 が検出されています。雨水に含まれた大量のヨウ素131 が飲料水中に混入したことが予想さます。また,雑草に付着したヨウ素131 からは,屋外で栽培された野菜類も同様に汚染されていたことがうかがい知れます(26)。
 以下に福島県県北地区産野菜と原乳の2011年3月中の検査結果を示します。
基準超のヨウ素131に汚染されていた福島産
 ※1(27)を集計
 ※2 基準値(当時)は(28)による。
 ※3 日付けは検査完了日
 図―3 福島県県北地区産野菜と原乳の2011年3月中の検査結果

 図示すように最初の検査結果が出るのに数日を要しました。福島産原乳の出荷制限が出たのは事故から10日後の3月21日(29)、野菜は12日後の3月23日です(30)。この間、高い濃度のヨウ素131に汚染された福島産が流通し、福島の子ども達が食べたかもしれません。
福島県二本松市放射線専門家チーム アドバイザーの木村真三氏(31)は
「飲料水や食べ物を通じて取り込まれたヨウ素131 による甲状腺への被ばくに関しては詳しいことがわかっていない。呼吸から取り込まれた分も考慮すると,少なくとも福島県中通り地方でのヨウ素131 の内部被ばくは,これまで予想されているものよりも高いと考えられる。」
と指摘しています(26)。
 一方で、福島医大特任教授坪倉正治(医師)さん(32)は、福島県の地方紙・福島民友に寄稿した記事で
 「早期に避難や食品管理が行われた福島」
と述べています(33)。すでに述べている通り、出荷制限が行われたの事故後10日以上で。ヨウ素131の半減期(8日(34))に比べ長く、これを「早期」と言えるかは疑問です。
 甲状腺は内部被ばくで生じるものです(35)。福島県の内部検査が開始されたのは事故から108日後の2011年6月27日です(36)。体内に取り込まれたヨウ素131は、成人の場合は約7日で半減します(37)。108日後では44,000分の1(0.5(108÷7))です。体内が汚染されても、その後になくなり見つけるこどができません。影響を後から調査するのが困難とされているようです。ただし、事故直後に福島県双葉町から避難して来た11歳の少女の頸部(けいぶ)を測定したら、測定器は毎分5~7万個の放射線を捉えたそうです(38)。測定器が全ての放射線を捉えることはできなので、実際はもっと多くの放射線が少女の体から発せられていたはずです。測定値を換算すると100ミリシーベルト程度になるとの報道がなされました(39)。
 放射線の身体的影響には、早期効果と晩発効果の二つに分けられます。早期効果は、一度に大量の放射線を被曝した後数週間以内に現れてくる障害です。晩発効果は、被曝後しばらく症状の現れない潜伏期間があるものをいいます。発癌も晩発効果に含まれます(29)。甲状腺癌も直ぐに現れる訳ではありません。以下にチェルノブイリでの甲状腺がんの発症率の推移を示します。
1990年位から増えたチェルノブイリの甲状腺癌
 ※1(14)にて作成
 ※2 年齢は発症時の年齢
 ※3 チェルノブイリ原発事故は1986年(38)
 図―4 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率

図に示す通りチェルノブイリ原発事故では事故の4年目以降から増加が見られます。
 福島県の甲状腺検査は2011~13年度に開始された1順目(先行検査)、2014、15年度開始の2順目(本格調査1回目)(19)、2016、17年度開始ないし開始予定の3順目(本格調査2回目)(17)が実施されます。甲状腺検査は1次検査と詳細な2次検査に分かれています。2次検査が完了して検査が終わったことになります。以下に2次検査完了者÷現時点(2月22日)までの発表で集計した2次検査完了率を示します。
概ね事故4年で確定した1順目検査
 ※1(20)を集計
 ※2 3順目の()内は実施年度
 図―5 2次検査完了率

 図に示すように1順目の検査では図―6との比較においてチェルノブイリでは発祥が増加する以前の事故後4年以内の2014年3月末に概ね終わっています。2、3順目の検査は同じくチェルノブイリでは増加がみられた4年目以降に確定しています。チェルノブイリの例を習うなら1順目の検査に比べ、2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果が出ます。
 以上の議論を纏めれば、
 ①福島で摂取制限が行われたのは、ヨウ素131の半減期より長い事故後10日ごんで、その間に福島の子ども達は内部被ばくした可能性がある。
 ②ヨウ素131の影響を絶対値として評価できなくとも、セシウム等で相対的な評価が可能である。
 ③チェルノブイリの例の習えば事故3年以内にほぼ終わった1順目の検査に比べ、4年目以降に結果が確定した2順目以降の検査は事故の影響を強く受けた結果が出る。
になります。2順目以降の検査でセシウム汚染が酷い場所や人とそうでない場所や人を比較すれば事故の影響が分かりそうな気がします。
 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)(39)は、福島事故での甲状腺被ばく線量の推計値を出しています(40)。以下に示します。
甲状腺被ばく線量推定値
 ※(2)にて作成
 図―6 甲状腺被ばく線量推定値

 市町村別の患者数は2順(本格調査1回)目までしか、公表されていません(20)。以下に市町村別の罹患率を示します。
三春町では見つからい2順目の罹患者
 ※(41)を集計
 図―7 2順目(本格調査1回)での甲状腺罹患率

 (=^・^=)には似たように見えます。ところが福島県立医大の結論は
「震災時年齢が 6-14 歳の対象者および 15 歳以上の対象者において,線量依存性の悪性あるいは悪性疑い発見の性・年齢調整オッズ比の上昇傾向は認められなかった。」
です(2)。
4分割して統計的な差ナシと主張する福島県立医大
 ※(2)を引用
 図―8 罹患率は甲状腺被ばく線量には関係ないとする甲状腺検査評価部会資料

 よく見ると4分割で評価しています。統計はサンプル数が多いほど精度が上がります(42)。そこでサンプル数を稼ぐ為に2分割で評価してみました。すると
 被ばく線量20mGy未満 検査 86,679人中14人が悪性ないしう疑い(罹患率0.016%)
 被ばく線量20mGy以上 検査183,837人中57人が悪性ないしう疑い(罹患率0.031%)
で、罹患率に倍近い差がありました。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差がある5%(42)を下回る2.5%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(43)による。
有意差検定表

一方で先行調査(1順目)は
 被ばく線量20mGy未満 検査 93,409人中30人が悪性ないしう疑い(罹患率0.032%)
 被ばく線量20mGy以上 検査207,064人中84人が悪性ないしう疑い(罹患率0.041%)
で、少し20mGy以上が多めですが、統計的な差はありません。
 以下に0-19歳の方の事故後4ヶ月間の被ばく線量分布を示します。
1ミリシーベルト以上が少数の全体の被ばく線量
 ※1(44)を集計
 ※2 年齢は事故時
 図―9 事故後4ヶ月間の0-19歳の被ばく線量分布

 図に示す様に0-9歳と10-19歳の分布に大きな差はありません。0-19歳の被ばく線量分布はほぼ同一であり、これを甲状腺検査の対象である0-18歳にも適応できます。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 92,874人 
 1ミリシーベルト以上の方 50,960人
で(44)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が過半数です。以下に1順目の検査で、罹患者と判定された方の事故から4ヵ月間の放射線量分布を示します。
1mSv未満が多い1順目の悪性または疑いの方
 ※1(19)を集計
 ※2 被ばく線量は事故から4ヶ月間
 図―10 1順目(先行検査)罹患者の被ばく線量分布

 図に示す通り1順目(先行検査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布は図ー7と比較して全体の分布と大きな差はりません。数値を記載すると
  1ミリシーベルト未満 47人(全体の71%)
  1ミリシーベルト以上 19人(全体の29%)
です。
以下に2,3順目(本格調査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布を示します。
罹患者が高線量側にシフトしている2順目検査罹患者
※(17)(41)を集計
 図―11 2、3順目(本格調査)罹患者の被ばく線量分布
 
図に示す様に全体の分布(図-9)や1順目(図―10)に比べ、高線量側にずれています。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 17人
 1ミリシーベルト以上の方 25人
で(17)(41)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は60%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら
 全体の放射線量分布    0.3%
 1順目と2,3順目の比較 1.8%
で共に、統計的な差が統計的の差があるとされる5%(43)を下回っています。
 福島県で実施されている子どもを対象とした甲状腺検査を放射線被ばくの影響が強く出るであろう本格検査(2順目以降)とそれ以前の先行検査(1順目)について比較すると
 ①罹患率とUNSCEARが推定している甲状腺被ばく線量を比較すると、先行検査では被ばく線量の大小で統計的な差はないが、本格検査では統計的な差が認められる。
 ②全体の被ばく線量と比較すると先行検査ではほぼ同じであるが、本格検査は高線量側にずれている。
 ③先行検査と本格検査で見つかった罹患者の被ばく線量を比較すると、2,3順目の罹患者の被ばく線量が高い。
との特徴が見受けられます。「甲状腺検査評価部会」の議論(45)を聞いていると結論は出ていませんが、限りなく黒に近いグレーです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)は医学の専門家ではありませんが、何かを試験をする場合は2分割する場合が多いと思います。例えば新薬の試験では被験薬と対照薬(実際には効果のない物質(偽薬、プラセボ)や、すでに効果が確認され市販されている薬剤)の二分で行われます(46)。そして分割数を多くすればどんなデータでも統計的な差は消えます。福島県立医大は、試験結果を4分割にして甲状腺被ばく線量の大小と罹患率を統計的な差はないとの資料を出しました。(=^・^=)は結論ありきと思ってしまいました。福島でニュースとして配信されました(47)。
「被ばく線量とがんの発見率に関連性がない」報じる福島のローカルTV局(FCT)
 ※(48)を引用
 図―12 「被ばく線量とがんの発見率に関連性がない」報じる福島のローカルTV局(FCT)

 この部会では甲状腺検査の見直しについても議論になりますた(45)。
福島県立医大の先生が
「Incidence of Thyroid Cancer Among Children and Young Adults in Fukushima, Japan, Screened With 2 Rounds of Ultrasonography Within 5 Years of the 2011 Fukushima Daiichi Nuclear Power Station Accident」
 ((=^・^=)訳「2011年の福島第一事故から5年間に子供や若者を対象に実施された甲状腺検査で見つかった、甲状腺がんの方の割合」
なる論文を11月に発表しましました(48)。冒頭に
「Large-scale mass screening resulted in the diagnosis of many thyroid cancers even in young age; to avoid overdiagnosis, an improvement in screening strategy based on the understanding of the natural history of thyroid cancer will be urgently needed」
なんて記述があります。(=^・^=)訳では
「大規模な検査で若年者の多くが甲状腺がん診断されました。過剰診断を避ける為、甲状腺がんの自然経過を理解に基づけば、検査の改善が緊急に必要となった」
で、検査の見直しを求めています。
この論文で年齢別の1順目と2順目の甲状腺がんの甲状腺がんの罹患率を比較しています。
年齢と共に増える甲状腺癌(2順目)年齢と共に増える甲状腺癌(1順目)
 (a)一順目           (b)二順目
 ※(49)を引用加筆
 図―13 福島・甲状腺検査の年齢別罹患率

 図に示す様に、両者はおなじように年齢が上がると罹患率が上昇するので、1順目と2順目は同じ物であり、事故の影響は考えられないとしています。そして、現状の甲状腺検査は「過剰診療」であり、見直しが必要としています(49)。ただし、1順目には認められなかった罹患率の地域差が2順めでは出たこと。1順目にくらべ2順目の罹患者の被ばく線量分布が高線量側にシフトしていることは記載されていません。
 こうした解析結果が出てくれば、甲状腺検査見直し(縮小)論が力を得てきます。これで甲状腺がんと福島事故との因果関係の証明ができなくなり、東京電力は因果関係が証明された時には支払はらわなくてはならない巨額の賠償を免れることになります。
 これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県いわき市産イチゴが、幼稚園の子どもたちにプレゼントされたそうです(50)。いわき市はイチゴの季節です。同市のイチゴはおいしいそうです(51)。福島県は福島産イチゴは安全だと主張しています(52)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(53)を引用
 図―14 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第12回甲状腺検査評価部会(平成31年2月22日)の資料について - 福島県ホームページ
(2)(1)中の  資料1-2 市町村別UNSCEAR推計甲状腺吸収線量と悪性あるいは悪性疑い発見率との関係性 [PDFファイル/9.35MB]
(3)東蒲原郡 - Wikipedia
(4)第二水俣病 - Wikipedia
(5)水俣病 - Wikipedia
(6)めげ猫「タマ」の日記 読売新聞社説「福島原発処理水 IAEA報告は的を射ている」に反論する
(7)<福島第1原発>処理水の放射性物質残留 ヨウ素129基準超え60回 17年度 | 河北新報オンラインニュース
(8)福島県放射線健康リスク管理アドバイザー - Wikipedia
(9)開沼博 - Wikipedia
(10)公害病 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 被ばく線量を3分の1に評価した御用学者・早野 龍五
(12)Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): II. Prediction of lifetime additional effective dose and evaluating the effect of decontamination on individual dose - IOPscience
(13)福島被曝「重要論文の誤り」はどう見抜かれたか - 伊藤隆太郎|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
(14)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(15)県民健康調査について - 福島県ホームページ
(16)第3回「県民健康調査」検討委員会(平成23年7月24日開催) - 福島県ホームページ中の当日配布資料
(17)第33回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年12月27日)の開催について - 福島県ホームページ中の 資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/992KB]
(18)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)の開催について - 福島県ホームページ
(19)(18)中の 資料3-1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要 [PDFファイル/969KB]
(20)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(21)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(22)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(23)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(24)ヨウ素131 - Wikipedia
(25)半減期 - Wikipedia
(26)新潟県:新潟県原子力発電所事故による健康と生活への影響に関する検証委員会中の・会議資料(PDF形式 2015 キロバイト)
(27)報道発表資料 |厚生労働省
(28)放射性物質に関する基準値等について ? 放射能情報サイトみやぎ
(29)食品の出荷制限について |報道発表資料|厚生労働省
(30)食品の摂取制限及び出荷制限について(福島県及び茨城県) |報道発表資料|厚生労働省
(31)放射線学習会を開催します | 二本松市公式ウェブサイト
(32)坪倉先生の放射線教室:福島民友新聞社 みんゆうNet
(33)甲状腺の被ばく量に違い :坪倉先生の放射線教室:福島民友新聞社 みんゆうNet
(34)内部被曝(ないぶひばく)とは - コトバンク
(35)半減期 - Wikipedia
(36)ホールボディカウンターによる内部被ばく検査 検査の結果について(平成30年10月分掲載) - 福島県ホームページ中の平成23年8月実施分
(37)「物理学的半減期」と 「生物学的半減期 - 環境省
(38)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(39)原子放射線の影響に関する国連科学委員会 - Wikipedia
(40)(1)中の参考資料5 UNSCEAR2013年報告書【抜粋】 [PDFファイル/1.47MB]
(41)第28回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年10月23日)の開催について - 福島県ホームページ中の「資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要 [PDFファイル/1017KB]
(42)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(43)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(44)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)の開催について - 福島県ホームページ中の 資料1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/674KB]
(45)【ライブ配信】22日14時~「第12回甲状腺検査評価部会」 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
(46)治験 - Wikipedia
(47)福島・子どもの甲状腺がん「地域差は認められず」評価部会報告 | 河北新報オンラインニュース
(48)ニュース|福島中央テレビ
(49)Incidence of Thyroid Cancer Among Children and Young Adults in Fukushima, Japan, Screened With 2 Rounds of Ultrasonography Within 5 Years of the 2011 Fukushima Daiichi Nuclear Power Station Accident | Adolescent Medicine | JAMA Otolaryngology?Head & Neck Surgery | JAMA Network
(50)旬のイチゴ 園児にプレゼント|NHK 福島県のニュース
(51)「いわきいちご いわきねぎフェスティバス2018」今週末開催!! | いわき市 観光情報サイト IWAKI
(52)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(53)イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど
  1. 2019/02/23(土) 19:42:47|
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―放射能はうつらない。実はうつります

 昨年10月に改定された「放射線副読本」は、
 「放射能が風邪のように人から人にうつることもありません。」
と記述し(1)、あたかも放射能がうつらないような記述をしています。でも、放射能はうつります。
 放射線と放射能は似て非なる概念です。放射線は高い運動エネルギーをもって流れる物質粒子と高エネルギーの電磁波(ガンマ線とX線のような電磁放射線)の総称です(2)。ベータ線は電子の流れです(3)。質量(重さ)やエネルギーから速度を相対性理論(4)で計算すると殆ど光速(秒速30万km)です。おなじ電子の流れでも電流は秒速0.07ミリメートルだそうです(5)。これはカメさん(秒速76cm)(6)に比べてもかなり遅いスピードです。放射線に人体がさらされると「がん」などの放射線障害が起こり得ます(7)。福島では事故当時18歳以下だった子ども214人から甲状腺がんないしは悪性の疑いの方が見つかっていますが(8)、これにつては事故の影響が疑われています(9)。
 放射能は放射線を出す能力で、概ね放射性物質が担います(10)。
 放射線が人体に与える影響はシーベルト(Sv)で、1000分の1の0.001シーベルトを1ミリシーベルト(mSv)、1ミリシーベルトの1000分の1の0.001ミリシーベルトを1マイクロシーベルト(μSv)としています(11)。100ミリシーベルト以上の被ばくでがんに罹患し得ることが分かっています(12)。1999年に茨城県東海村で発生した被ばく事故では推定16 - 20シーベルト以上の被ばくされた方は染色体破壊により、新しい細胞が生成できない状態となり、事故から83日後に多臓器不全でなくなりました。推定6 - 10シーベルトの被ばくをされた方は放射線障害を患い事故から211日後に多臓器不全で亡くなりました(13)。なお100ミリ-ベルト以下でのがんの発生が見つかっていませんが(12)、これは100ミリシーベルト以下なら「がん」の心配が皆無との意味ではなく、単に見つかっいないとの意味です(14)。本当は放射線によってがんになったのに、分からなかった事が十分にあり得ます。ベクレル(Bq)は1秒間に発生する放射線の数をいいます。現行の食品の基準値である1キログラム当たり100ベクレル(15)の牛ステーキ200gを食べたとすると(16)、お腹のなかでは毎秒20発(100×0.2)、毎時72,000発(20×60×60)、毎日1,728,1000(72,000×24)の放射線が発生することになります。
 放射能と放射線の関係は鉄砲と鉄砲玉ににていると思います。鉄砲でひとが傷つくことはあまりありませんが、鉄砲玉に当たればケガをしたり死んだりします。同じように放射能に触れても直接は放射線障害は起こりませんが、放射能から出る放射線に当たれば放射線障害が起こり得ます。
 このように放射線と放射能は密接に関連していますが、別の概念です。でも福島では混用が目立つようです。福島県は「福島県放射能測定マップ」なるものを公開しています(17)。以下に示します。
福島県放射能測定マップ
 ※(17)を引用
 図―1 福島県放射能測定マップ

 図に示す様に単位はSv(シーベルト)であり、測定しているのは「放射能」でなく「放射線」(の影響)量です。福島県の情報公開はこの程度の精度しかないようです。
 東京電力は事故前には、原発は五重の壁に守られており放射能漏れはないと主張していました(18)。
5重の壁を喧伝していた東京電力
 ※(18)を引用
 図―2 5重の壁で安全を主張する東京電力の2010年7月14日付資料 

 福島事故では5重の壁の内側にあるべき放射能が、ここをすり抜け福島各地に移りました。
  事故から8年、特異的に汚染されている福島
 ※1(19)の数値データを元に(20)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難地域は(21)による。
 図―3 事故から8年近く経て汚染されている福島

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(22)地域が福島を中心に広がっています。福島第一原発事故では福島を中心に放射能が福島第一原発から「うつり」、8年近く経て、福島を汚染し続けています。
 福島に移った放射能はそこから食べものにも移りました。
事故8シーズン目もセシウムが見つかる福島市産リンゴ
 ※1 (23)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
 図―4 福島県福島市産リンゴの検査結果

 事故8年目の昨年も、福島市産リンゴに「放射能」がうつりました。
 放射能は人にも移ります。福島では人や着衣に放射能がうつっていないかを調べるスクリーニング検査を実施しました。そしたら2011年3月中の検査で114,488人中102人から、「基準」を超える放射能が見つかりました(24)。
 福島では避難区域から出る時に、持ち物などが放射能に汚染されていいかを調べるスクリーニング検査が行われています(25)。
スクリーニング検査が実施される持ち出し品
 ※(26)を引用
 図―5 持ち出し品のスクリーニング検査

 放射能に汚染された「物」に触れれば、放射能は触れた人にうつる危険性があります。
 ところが昨年10月に改定された「放射線副読本」の15ページには
「放射線や放射能が風邪のように人から人にうつることもありません。」
と記述しています(1)。放射線はうつりませんが、放射能はうつります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 改定された副読本(1)は他にもデマでいっぱいです。めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめました(27)。よかったら見て下さい。
 子供達に放射線の「デマ」を擦り込もうとする安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
 子供達に放射線の「デマ」を擦り込もうとする安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
 福島のイチゴが、幼稚園の子どもたちにプレゼントされたそうです。
福島産イチゴを食べる勇気ある女の子
 ※(28)をキャプチャー
 図―6 福島産イチゴを食べる勇気ある女の子

 福島はイチゴの季節です。福島県福島市のイチゴはあまいそうです(29)。福島県は福島産イチゴは安全だと主張しています(30)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―7 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県本宮市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)放射線 - Wikipedia
(3)ベータ粒子 - Wikipedia
(4)特殊相対性理論 - Wikipedia
(5)Current and Fermi energy
(6)世界で最も足が遅い動物(ランキングトップ10) | ailovei
(7)放射線障害 - Wikipedia
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島・小児甲状腺がん214人、まだまだ増える
(9)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘 | ハフポスト
(10)放射能 - Wikipedia
(11)シーベルト - Wikipedia
(12)ちょっと詳しく放射線|放射線が健康に及ぼす影響
(13)東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
(14)LNT(しきい値なし直線)仮説について ― 放射線安全研究センター ―
(15)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(16)ステーキ300gは一般人としては食べごたえのある重さですか? - 一... - Yahoo!知恵袋
(17)福島県放射能測定マップ
(18)エネルギー館リニューアルオープン - 東京電力
(19)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(20)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(21)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(22)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(23)報道発表資料 |厚生労働省
(24)緊急被ばくスクリーニングの活動状況について - 福島県ホームページ
(25)平成30年度 一時立入りのお知らせ - 大熊町公式ホームページ
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島復興発信は綺麗な女性で
(27)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(28)旬のイチゴ 園児にプレゼント|NHK 福島県のニュース
(29)特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(31)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
  1. 2019/02/22(金) 19:46:26|
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竹島の日、今年(2019年)も安倍出戻り総理は出席せず

 明日(2月22日)は竹島の日です(1)。島根県では式典が開かれましたが(2)、安倍出戻り総理は出席しません(3)。「外交的配慮」でしょうが、「外交的配慮」では日韓関係は改善しません。
 竹島は島根県隠岐の島町の離島で、明白な日本領土です(4)。1952年以降、韓国は、いわゆる「李承晩(りしょうばん(イスンマン))ライン」を国際法に反して一方的に設定し、そのライン内に竹島を取り込みました。その後、ライン内に出漁した日本漁船が韓国側に拿捕される事件が相次ぎ、日本側には死傷者も出ました。1953年7月には、竹島周辺で海上保安庁の巡視船が韓国官憲によって銃撃されました(5)。韓国は「独島」とゆう勝手な名前を付け、日本の領土であるにも関わらず韓国領として扱う(6)明確な「国際法違反」をしています。
 竹島の周囲には広大な「日韓暫定水域」が設けられていますが、漁業協定があるにも関わらず事実上は韓国がこれを独占し(7)、島根県の漁師さんはお魚が取れなくなり大変に困っています(8)。
日韓暫定水域
 ※(7)を引用
 図―1 「日韓暫定水域」

福島では今も汚染排水が海に流れ続けています。
事故から8年近くを経て汚染水が流れれる福島第一排水路
 ※1(9)で作成
 ※2 法定限度は(10)による
 図―2 K排水路排水の放射性物質濃度

 図に示す通り事故から8年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。事故から8年が経過しましたが、福島の汚染水はコントロールもブロックもされていません(11)。
 以下に福島県沖でとれたヤナギムシガレイのセシウム濃度を示します。
再上昇した福島産ヤナギムシガレイのセシウム
 ※(12)を集計
 図―3 福島産ヤナギムシガレイの検査結果

 図に示す様に事故後は徐々に低下していたのですが、突然に上昇しました。およそ福島のお魚は怖くて食べれません。福島のお魚が食べれない今は、この海域は大事だと(=^・^=)は思います。そして島根の漁師さんは漁業権を韓国に奪われ困っています。「国民の生命と財産を守るために最善を尽くす」安倍出戻り総理なら(13)、韓国に対し竹島の不法占拠を止めるように求め、島根の漁師さんが竹島海域でお魚が獲れるようにし、お魚が今より安定的に供給すべきです。これは(=^・^=)益に合致します。
 今日は竹島の日です(1)。島根県では式典が開かれました(2)。安倍出戻り総理は(=^・^=)益を考えたら当然ながら出席すべきです。でも、出席しません(3)。
 外交の目的は「日本の国益の確保」です(14)。各国とも自国人の幸福を実現するために外交を頑張っていると思います。たとえ国家間で合意した事項でも、相手が弱腰と見ればこれを破棄しさらに強い要求をします。
 安倍出戻り総理の大叔父の故佐藤栄作氏(15)が総理を務めていたころ、日本は韓国とは日本が朝鮮半島に残したインフラ・資産・権利を放棄・当時の韓国国家予算の2年分以上の資金提供し、日本の韓国に対する経済協力、両国間の請求権の完全かつ最終的な解決、それらに基づく日韓関係正常化を取り決めた日韓基本条約を結びました。提供した資金には個人への補償金3億ドルも含まれています(16)。
 ところが2013年から韓国は「告げ口外交」を展開し、慰安婦への個人補償を日本に求めました(17)。心優しい安倍出戻り総理は既に解決している慰安婦問題で韓国と再度の合意を結びました。この合意で慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されたはずですいた。ところが2年後の2017年12月末に日韓合意には内容及び手続き面で重大な欠陥があるとして、日韓合意では問題の解決がなされないとする韓国大統領の声明が出されました(18)。事実上の破棄です。
 それでも安倍出戻り総理は年明けの2018年2月の平昌冬季に開会式に出席しました(19)。そこで彼を待っていたのは「デブの妹」と「亀甲船」です。

北朝鮮のデブの妹に比べ遠くに位置する安倍出戻り総理
  ※ NHKの2017年2月9日19時30分よりの番組をキャプチャー
 図-4 北朝鮮のデブの妹に比べ遠くに位置する安倍出戻り総理

朝鮮半島と日本は過去に幾度か紛争を起こしています。その一つに16世紀末の豊臣政権時代の文禄・慶長の役(ぶんろく・けいちょうのえき)があります(20)。朝鮮の伝統的な軍船に「亀甲船(きっこうせん)」があります。豊臣秀吉が起こした文禄・慶長の役で登場すします(21)。
 平昌冬季五輪の開会式(以下、開会式の略す)の中継当初の5人の子どもが現代から古代にタイムスリップするシーンがあります。途中に一箇所だけ立ち止まります。そこに
 「海の戦いで祖国を守った亀甲船」
とのナレーションと共に「亀甲船」が登場します。
「亀甲船」が登場する開会式中継
 ※ NHKの2017年2月9日19時30分よりの番組をキャプチャー
 図-5 「亀甲船」が登場する開会式中継

実態は「海の戦いで日本を打ち負かした亀甲船」です。安倍出戻り総理は開会式に出かけ韓国にコケにされました。それでも不快感を示す様なことはありませんでした。
 そして2018年11月21日、韓国政府は「和解・癒やし財団」の解散を発表しました。
 2018年12月20日15時頃、能登半島沖の日本海において韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」(クァンゲト・デワン、DDH-971)が、海上自衛隊のP-1哨戒機に対して火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)を照射しました。日本政府が「レーダー照射があった」と主張する一方で、韓国政府は当初は「哨戒機を追跡する目的ではない」「すべてのレーダーを総動員していたところ哨戒機にその信号を探知された」などとしていたが、その後「レーダー照射はしていない」と主張するなど、レーダー照射の有無自体の主張が真っ向から対立している。また、韓国政府からは韓国海軍艦艇に日本の海上自衛隊機が低空飛行で接近し「威嚇飛行」を行ったと主張し、日本政府が「威嚇飛行を行った事実はない」と同じく主張が真っ向から対立しています(22)。双方は証拠として出した映像(23)(24)を見たのですが、日本側の映像は安倍出戻り内閣が出す映像にしては、既知の事実とも整合性があります。一方で、韓国側の映像は映像を見ただけでおかしなところがいっぱいありました。日本側に利があります。
 ところが安倍出戻り総理は1月21日 に、 防衛省が「本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難」との異例の声明を出し、「韓国レーダー照射事案に関する最終見解」と火器管制用レーダー探知音・P-1の当日の飛行ルート・過去に同艦に対して同様の接近をした際に撮影された写真(複数回実施されているが、それまでに韓国から抗議を受けたり問題視された実績はない)等を公開した後は、ダンマリです。韓国が不法行為をしたのですから、韓国が謝罪するまで抗議を続けるべきです。外交的配慮としか思えません。
 徴用工問題は日韓基本条約で解決済みなのに(16)、日本企業に賠償が命じられ(26)、日本企業の資産が差し押さえられ、売却されようとしています(17)。
 さらには、韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長が従軍慰安婦問題で天皇陛下の謝罪を要求し、撤回を求める日本に「盗っ人たけだけしい」とも反発しました(27)。
 韓国は安倍出戻り総理が韓国に甘いことを見抜いています。出戻る前の安倍出戻り総理は
「韓国はまさに日本と同じ価値観を持っている」
と発言をしています(15)。一連の対応を見ているとこれが安倍出戻り総理の本音のような気がします。
 外交の目的は「国益の確保」です(14)。たとえ国際法に違反した行為であっても、日本が外交的配慮で黙認さすれば、相手方はさらにエスカレートします。でも、安倍出戻り内閣は言われるがままです。そして竹島の日の式典にも出席しません(3)。
 ロシアは幾つかの領土問題を抱えています(29)(30)。日本との間には北方領土問題があります(29)。ロシアは北方領土を不法占拠しているので、北海道の漁師さんはお魚が獲れず、(=^・^=)は安定してお魚が食べれません。竹島同様に早急に解決して欲しいと思います。でも、安倍出戻り総理では無理です。
 ロシアは中国との領土問題は解決しました(30)。中国が不断の努力で領土を主張し、領土から得られる利益が、維持する労力に比べ小さくなったためだと思います。北方領土にしても竹島にしても、不断の努力が必要です。竹島の日の式典に出席しない安倍出戻り総理では、竹島だけでなく北方領土問題も解決できません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 安倍出戻り総理は民主党政権を「悪夢」と評したようですが(31)、日韓関係を見れば安倍出戻り政権が「悪夢」です。
 民主党政権下の2012年8月に、当時の韓国大統領が竹島上陸し、さらには「天皇(日王)が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と要求しました。これに対し、日本国会の謝罪要求撤回決議をしました。さらには韓国を訪れる日本人観光客を減少させる実質的な「経済制裁」にも成功しました(32)。でも、安倍総理が出戻ってからは違います。
 2012年に、日本の長崎県対馬市の神社・寺院から、韓国人窃盗団によって重要文化財の仏像2体が盗まれました。安倍出戻り政権下の2013年、犯人は韓国国内で捕まり仏像も見つかったのですが、韓国は返還を拒否しました(33)。民主党から安倍に政権が出戻って、韓国はやりたい放題になった気がします。でも、安倍出戻り総理は「外交的配慮」を優先していました(34)。韓国を非難する向きもありますが、たとえ国際法に違反していても、相手方が許容するのであれば自国民の利益を考えれば要求するのは当然の事です。原因は、安倍出戻り総理が常に外交的配慮を優先し、確りした対応を取らなかった事です。こんな方が総理では福島の皆様は不安だと思います。
 復興庁は福島県の現状や福島県産品の安全性など喧伝するテレビCMを全国放送していました(35)。そこには福島産トマトが出てきます(36)。福島県白河市は福島の主要なトマト産地です(37)。同市当たりのトマトは引き締まったコクのあるそうです(38)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(39)。でも、福島県白河市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 ※(40)を引用
 図―6 福島産トマトが無い福島県白河市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県白河市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)竹島の日 - Wikipedia
(2)島根県報道発表資料
(3)竹島の日」式典に政務官派遣へ 内外アピール狙うテレビ朝日-2019/02/15
(4)竹島問題について|我が国の領土問題について|領土・主権対策企画調整室
(5)竹島 (島根県) - Wikipedia
(6)独?, 獨島, Dokdo | dokdo, MOFA Republic of Korea
(7)日韓漁業協定 - Wikipedia
(8)漁業協同組合JFしまね:竹島関連
(9)2019年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒201年1月31日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第62回事務局会議)⇒【資料3-6】 環境線量低減対策(9.57MB)
(10)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(11)汚染水、安倍首相の「完全にブロックしている」発言が東電発表と食い違い
(12)報道発表資料 |厚生労働省
(13)国民の生命と財産を守る安保法制の整備を | コラム | 自民党の活動 | 自由民主党
(14)【日本外交の目的と役割】
(15)安倍晋三 - Wikipedia
(16)日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 - Wikipedia
(17)告げ口外交 - Wikipedia
(18)慰安婦問題日韓合意 - Wikipedia
(19)安倍総理の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック競技大会開会式出席 | 外務省
(20)文禄・慶長の役 - Wikipedia
(21)亀甲船 - Wikipedia
(22)韓国海軍レーダー照射問題 - Wikipedia
(23)防衛省・自衛隊:韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案
(24)日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を直ちに中断せよ! - YouTube
(25)レーダー照射「協議継続は困難」 探知音を公開  :日本経済新聞
(26)徴用工訴訟問題 - Wikipedia
(27)新日鉄の韓国資産、月内売却を表明 徴用工訴訟の原告側:朝日新聞デジタル
(28)(真相深層)韓国、収め所なき「反日」 知日派議長、天皇陛下に謝罪要求(写真=共同) :日本経済新聞
(29)北方領土問題とは? | 外務省
(30)中ソ国境紛争 - Wikipedia
(31)首相「なぜ民主の名変えた?」 「悪夢」発言を撤回せず:朝日新聞デジタル
(32)韓国による天皇謝罪要求 - Wikipedia
(33)対馬仏像盗難事件 - Wikipedia
(34)めげ猫「タマ」の日記 今日(2月22日)は竹島の日―大臣はだれも出席せず―
(35)CMで福島県復興後押し 復興庁制作 9日から全国放送 | 県内ニュース | 福島民報
(36)(復興庁)福島の風評の払拭に向けて CM「知ってください、食べてください、来てください」 - 政府インターネットテレビ
(37)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(38)特産品 - しらかわ | JA夢みなみ
(39)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(40)白河西店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
  1. 2019/02/21(木) 18:45:41|
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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月19日発表)―千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月19日に2018年12月21日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が約2ヶ月遅れで発表になりました(3)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数800件中2件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり14ベクレル、最大9,400ベクレル(福島県産イノシシ)。
事故から8年近く経てセシウム汚染食品が見つかる福島産
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
 図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2月19日発表分)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

危険なセシウム汚染食品が、福島産のみから見つかっています。今回のデータを解析すると
 ・千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND
 ・汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
 ・上昇する福島産ヤナギムシガレイのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。

1.千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND
 千葉県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県産では見つかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)を各県が実施した検査について集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 ブリの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城産からもセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると168件連続で検出限界未満(ND)です。海が繋がっているのに汚染源がある福島産から見つからない等はおかしな話です。ブリ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

2.汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
 寒い日が続きます。お鍋が美味しい季節です。鍋物に欠かせないのが春菊です。福島でも春菊が栽培されています(9)。検査状況を以下に示します。
伊達市産春菊を検査しない福島県
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 旧避難区域は(12)による
 ※3 1個が春菊の検査1件を示し(13)による。
 図―3 福島産春菊の検査状況

 図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(14)地域が広がっています。
 福島県の春菊の最大産地は伊達市です(15)。図に示す様に汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産春菊は検査で「安全」が確認されたと主張しています(17)。
 福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。

3.上昇する福島産ヤナギムシガレイのセシウム
 福島産ヤナギムシガレイから1キログラム当たり50ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下にこれまでの検査結果を示します。
再上昇した福島産ヤナギムシガレイのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図―4 福島県ヤナギムシガレイの検査結果

 図に示す様にしばらくは検出限界未満(ND)が続いたのですが、急に上昇して、事故直後とあまり変わらなくなりました。
 福島産のセシウム含有量は上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・2ヶ月遅れで発表される検査結果
 ・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
 ・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
 ・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
 (=^・^=)は不安なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 先日、スーパーに買い物にいったら福島産トマトがありました。大変に不愉快な気分になりました。復興庁は福島県の現状や福島県産品の安全性など喧伝するテレビCMを全国放送しています(19)。そこには福島産トマトが出てきます(20)。福島県いわき市は福島の冬春トマトの最大産地です(21)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも、(=^・^=)の住む街で福島産トマトを売っていたスーパーチェーンの福島県いわき市店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


 スーパーの皆様へ
 福島でチラシに載せられない福島産トマトを(=^・^=)の住む街で売らないでください。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1115報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月7日発表)―青森県産マダラからセシウム、福島産は419件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:1,148KB)⇒No2677
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜⇒さ行⇒し⇒シュンギク、シュンギク(施設)で検索
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)福島県[伊達市]の農作物 | さやえんどう 夏秋きゅうり すもも 桃 ニラ 柿 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)(16)中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(18)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:126KB)⇒No99
(19)CMで福島県復興後押し 復興庁制作 9日から全国放送 | 県内ニュース | 福島民報
(20)(復興庁)福島の風評の払拭に向けて CM「知ってください、食べてください、来てください」 - 政府インターネットテレビ
(21)福島県[いわき市]の農作物 | ネギ 秋冬ねぎ | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど

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  1. 2019/02/20(水) 19:53:25|
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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その21「福島は事故の影響を受けていない」

 昨年10月に改定された「放射線副読本」の15ページに
 「福島県を中心とした原子力発電所の事故による被災地域においては、<中略>『原子力発電所の事故による影響を受けた地域』という根拠のない思い込み」
 と記載し(1)、福島は事故の影響を受けていないような書き方ですが、福島は事故の影響を受けました。
 福島第一原発事故によって、福島は汚染されました。
 事故から8年、特異的に汚染されている福島
 ※1(2)のデータを(3)に示す手法で2月1日に換算
 ※2 避難区域は(4)による。 
 図―1 事故から8年近くが過ぎて汚染されている福島

 図に示す様に福島には国が除染必要などする毎時0.23マイクロシーベルトを超える地域が広がっています(5)。事故から8年近くを経て、福島は汚染されたままです。
 当然ながら、福島産は放射能を含みます。以下に福島産米の詳細検査結果をしまします。
事故から8シーズン連続でセシウムが見つかる福島産米
 ※1(6)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは検査日
 図―2 福島産米の詳細検査結果

 事故8年目ですが、今年も福島産米からセシウムが見つかっています(8)。
 以下に2018年8月以降に採れた福島産コモンカスベの検査結果を示します。
福島県の検査ではNDでの県漁連の検査では基準町の福島産コモンカスベ
 ※1(7)(9)(10)を集計
 ※2 凡例中の県漁連は福島県漁連を略した
 ※3 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
 ※4 日付けは捕獲日
 図―3 福島産コモンカスベの検査結果

 図に示す通り、福島県の検査では2018年以降は全てが検出限界未満(ND)です。厚生労働省や福島県の発表(7)(9)を数えると86件連続です。一方で福島県漁連の検査では基準値のを超える161ベクレルのセシウムが見つかっています(10)。その後、福島産コモンカスベには出荷制限が出されています(11)。安倍出戻り内閣も福島県漁連の検査が正しいと認識したようです。
 福島県の検査で検出限界未満(ND)であっても、基準値以下は担保されません。
 さらには基準値を超えたセシウム汚染食品が流通しました(12)(13)。
 事故から8年近くが経過しましたが、今も福島産を食べる行為は放射能を食べるリスクを負います。場合によっては基準超の物を食べる可能性もあります。
 事故による汚染は残ったままです。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だと主張し(14)、次々と避難指示を解除していきました(4)。以下に市町村を示します。
避難指示が解除されても汚染されたままの福島・旧避難区域
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難区域と解除区域は(4)による
 図-4 避難区域と解除区域

図に示しように事故後は11市町村に避難指示が出ましたが、大熊町・双葉町を除く9市町村では1部または全部で避難指示が解除されました。
 避難指示がでた市町村のうち、田村市と川内村を除く7市町村では解除された区域の居住者と対象者数を月末ないし毎月1日発表しています(15)~(23)。以下に田村市と川内村を除く10市町村の避難者数を示します。
住民が戻らない避難指示解除区域
 ※1(15)~(23)を集計
 ※2 川内村を除く
 ※3 避難者数は対象者数―解除区域の居住者数で集計
 ※4 解除区域は2017年4月1日までに、概ね避難指示が解除された9市町村
 図―5 避難指示が解除された区域の居住数と避難者数(田村市と川内村を除く)

 図に示す様に、避難指示は解除されましたが住民はあまり戻っていません。概ね1月末で旧避難地域に住んでいるは
  対象53,489人中9,979人(全体の18.7%)
です。
 今年は多くの避難指示解除区域で学校が再開しました(24)。そのうち川俣町山木屋の山木屋小学校が、来年度は生徒がいなくなり、事実上は1年で「廃校」になります(25)。川俣町山木屋では原発事故で子供が居なくなり、学校が消えました。
  福島県女性の2015(平成27)年の平均寿命は、86.40歳でワースト5位(43位)でした(26)。事故前(2010年)はワースト10位(48位)でしたので、5位落ちました(27)。
 福島県二本松市は福島県中央部にある市です。図―4に示しようにほぼ全域で国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えています。
図に示すように、事故から7年9ヶ月が過ぎて、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を大部分で超えています。同市は避難指示が出された区域を除けば、福島県内でも最も汚染が酷い市町村です。以下に各年1月から1年間の女性の死者数を示します。
2011年に突然増えた福島県二本松市女性の死亡数
 ※1(28)を各年12月から翌年1月までの1年間で集計
 ※2 二本松市は震災犠牲者(死者、行方不明を含み関連死を含まず)はいない(29)
 図―6 二本松市の女性死者数(各年12月から翌年1月までの1年間)

 図に示す様に事故前の2009年12月から10年11月に比べ、事故があった2010年12月から11年11月で、急増しています。その後も回復していません。数値を記載すると
 事故前(2010年1月から1年間) 303人
 近々1年(2018年1月から1年間)384人
で、約30%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.07%でした(30)。
 男性は
 事故前(2010年1月から1年間) 371人
 近々1年(2018年1月から1年間)384人
で、少し増えていましが統計的な差はありません。
 事故後、福島の女性は福島県外の方に比べ早死にするようになりました。
妊娠期間は概ね280日だそうです(31)。3月11日の280日後は12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれることになります。
以下に福島の合計特殊出生率を示します。
2011,12年と下がった福島の合計特殊出生率
 ※(32)を引用
 図―7 福島の合計特殊出生率

 図に示す通り、事故があった2011年と翌年に低下しています。一人の女性が一生に産む子供の数の平均の数です(33)。2012年の福島は特異的に子どもが生まれ難くなりした。このようなことは同じ被災地でも岩手や宮城では起こっていません。
brg130607a.gif
 ※(34)を転載
 図―8 福島および隣県と全国の合計特殊出生率推移

 これについて、
 「福島県は福島原発事故の影響で安心して子ども生める環境が整っていなかったにが低下の要因」
と報じていました(34)。ただし、なぜそうのような判断が出たのかの理由は説明されていません。事故後に福島の女性は赤ちゃんが産み難くなりました。
 以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(35)を集計
 図―9 福島県の自然死産率の推移

 図に示す様に、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に急に増えています。 これを2010,11年と12,13の二つのグループに分けて、偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る1.3%でした(36)。
 事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012,13年はそれ以前の1.5倍に増えました。福島では妊娠途中で自然死産をしてしまい元気な赤ちゃんを産めなかったお母さんが増えました。
 福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。福島第一20km圏内の警戒区域と20km圏外の計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(4)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(37)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(38)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。図―1に示す通り、飯舘村の全域と葛尾村の大部分が計画的避難区域になりました。また、逆に全域ないしは大部分が計画的避難区域に指定されたのは飯舘村と葛尾村だけす(4)。事故前の飯舘村には「飯舘牛」なるブランド牛がありました(39)。葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(40)。これは葛尾村の事故前の人口1,531人(28)を超えます。両村とも畜産が盛んでした。家畜の移動で被ばくした方も多いと思います。この2村が福島事故の影響を最も強く受けています。
 以下に各年3月から翌年2月までの2村(飯舘・葛尾村)合計の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれるようになった福島県飯舘村・葛尾村
 ※(28)を集計
 図―10 2村(飯舘・葛尾村)合計の赤ちゃん誕生数

 妊娠期間280日(31)を考慮すると、事故後に懐妊した赤ちゃんは2011年12月後半から生まれることになります。影響がでるとしたら2012年からです。2012年1月から今年10月末までの赤ちゃん誕生数を合計すると
 男の子 186人
 女の子 240人
で、女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%を下回る0.7%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(41)による。
有意差検定表

 通常は男子が多く生まれるので(42)、異常な事態です。
 事故後の県民健康管理調査で福島の子供達から甲状腺がんが多くみつかりましたが、事故由来が疑われています(43)。
 福島は人口減に苦しんでいます(44)。以下に福島県の2018年1-11月の社会動態(転入者―転出者)を示します。
20代前半女性で顕著な福島の社会減
 ※(28)を集計
 図―10 2018年1-12月の福島県の社会動態

 図に示す様に20代前半女性で大きく減少しています。
 今から5年前の2014年1月に福島には49,276人の10代後半女性がいました。それから5年を経て、彼女達は20代前半になっています。今、福島の20代前半女性は33,141人です(10)。2014年1月に10代後半だった女性のうち福島に残ったのは67%(33,141÷49,276×100)で、約3分1が福島を出ていっています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後により残らなくなった福島の10代後半女性
 ※1(28)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―11 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。彼女達の多くはやがて子どもを産みます。若い女性が福島を去ることは、女性一人が去っていくのでなく、彼女達が産むであろう子供も一緒にさっていくことを意味します。
 福島を代表する果物にモモがあります(45)。TOKIOの皆様のテレビCMを流れました(46)。以下にモモの最大産地の山梨県(福島県は2位)(47)と各年7・8月のモモの価格を比較してみました。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(48)にて作成
 図―12 福島と山梨産のモモ価格

 福島のモモは事故前から山梨産に比べ安かったですが、事故後はさらに安くなりました。そして、今年も安値が継続しています。
 福島県内および隣県(宮城、山形、茨城、栃木、新潟、群馬)に店舗を展開してスーパーチェーンについて、10月14日のチラシに掲載されたお米の価格を調べてみました。
 最安値が福島県産ひとめぼれの5kgで1,498円
 最高値が新潟県産新之助の5kgで2,580円
です。
 コシヒカリとひとめぼれを扱う店舗が多かったので、平均価格をみると
コシヒカリ(5kg当たり)が平均で
  福島・いわき産 1,610円
  千葉県産    1,680円
  福島・会津産  1,695円
  栃木県産    1.730円
  茨木県産    1,798円
  新潟県産    1,922円(魚沼産を除く)
  魚沼産(新潟県)2,480円
で、福島・いわき産が最安値でした。
 ひとめぼれは
  福島産     1,639円
  福島・会津産  1,660円
  宮城県産    1,718円
で、福島産が最安値です(49)。
 そして観光客も回復しません。福島観光で(=^・^=)がユニークだと思うには、イチゴも含めればほぼ一年中、果物狩りが楽しめることです(50)(51)。そこで観光農園の来場者数を集計してみました。
回復しない福島・観光農園来客数
 ※(52)集計
 図―13 福島県・観光農園の来場者数

 図に示すように、事故後に大幅に落ち込みました。その後は少し回復したのですが、ここ3年は回復の兆しがありません。
 福島
 今年も福島産価格の低迷が続き、観光客は回復しません。
 福島は汚染によって、道路の通行止めが実施されたり(53)(54)、鉄道が不通になりました(55)。今も解消していません。
 以上を纏めると
 ①福島は事故によって汚染されました。その汚染は8年近くを経ても解消しません。
 ②福島は事故によって避難区域が設定されました。避難区域は今も残っています。
 ③福島の避難が解除された区域では、なかなか人が戻りません。
 ④事故後、福島の女性は福島県外の方に比べ早死にするようになりました。
 ⑤事故後、福島の女性は赤ちゃんが産み難くなりました。
 ⑥事故後、福島では妊娠途中で自然死産をしてしまい元気な赤ちゃんを産めなかったお母さんが増えました。
 ⑦逃げ遅れたないしはなかなか逃げなかった計画的避難区域に全部ないしは大部分が指定された福島県飯舘村・葛尾村では、事故後に女の子が多く生まれる異常が発生しています。
 ⑧事故後の県民健康管理調査で福島の子供達から甲状腺がんが多くみつかりましたが、事故由来が疑われています。
 ⑨事故後、より多くの福島の若い女性が福島を出ていくようになりました。
 ⑩事故後、福島産は買い控えられ、他産地よりも安くなりました。今も回復していません。
 ⑪事故後、福島を訪れる観光客が減りました。今も回復していません。
 ⑫事故後、汚染によって福島の交通網は寸断されました。今も寸断が続いています。
になります。
 ところが年10月に改定された「放射線副読本」の15ページに
 「福島県を中心とした原子力発電所の事故による被災地域においては、<中略>『原子力発電所の事故による影響を受けた地域』という根拠のない思い込み」
 と記載し(1)、福島は事故の影響を受けていないような書いています。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
改定された副読本(1)は他にもデマでいっぱいです。めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめました(56)。よかったら見て下さい。
 安倍出戻り内閣は本文記載の通り、事故後に福島では色々な事が起こったのに、
「福島県を中心とした原子力発電所の事故による被災地域においては、<中略>『原子力発電所の事故による影響を受けた地域』という根拠のない思い込み」
 と記載した副読本を出したました。
 モリカケ問題(57)をみてもでも安倍出戻り総理の嘘つきぶりは明らかです。こんな方が総理では福島の皆様は不安だと思います。
 福島県郡山市産米の全量全袋検査数が約116万件になりました(58)。同市は人口約33万人の市なので(59)、市民が食べるには充分な量です。同市のお米は「あさか舞」といいて、美味しいブランド米です(60)。安全なので2011年度産米すら学校給食に使われ、子供達に強制的に食べさせました(61)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(62)を引用
 図―14 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)全量全袋検査の検査結果 - 福島県ホームページ
(7)報道発表資料 |厚生労働省
(8)(6)中の?平成30年11月29日公表 [PDFファイル/30KB]
(9)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(10)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果 ⇒相馬双葉地区  およびいわき地区 
(11)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は発表しません。
(13)めげ猫「タマ」の日記 基準超の福島産とちもちが市場流出、福島県検査は14(Bq/kg)
(14)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(15)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(南相馬市)
(16)広報なみえ - 広報なみえ - 浪江町ホームページ(浪江町)
(17)浪江町ホームページ トップページ(浪江町)
(18)お知らせ/富岡町(富岡町、過去分も含む)
(19)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ(楢葉町)
(20)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ(楢葉町)
(21)平成30年11月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ(飯舘村)
(22)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ(川俣町)
(23)住民生活課 - 葛尾村ホームページ(葛尾村、過去分も含む)
(24)新たな一歩...避難解除5町村「学校再開」 心のケアなど継続必要:ふくしまの子どもたち:福島民友新聞社 みんゆうNet
(25)福島・川俣の山木屋小、来春休校も 今春再開も新規入学予定なし | 河北新報オンラインニュース
(26)一目でわかる福島県の指標2018 - 福島県ホームページ中の15 平均寿命 [PDFファイル/317KB] 
(27)福島県・女性寿命「86.40歳」 ワースト5位、がん死亡率上昇:健康長寿・福島の挑戦:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)福島県の推計人口(平成31年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(29)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島事故から8年、福島を知れば食べれない、行かれない
(31)「十月十日」妊娠週数の数え方・出産予定日の計算 [妊娠の基礎知識] All About
(32)10の指標にみる福島県のいまVer.29を掲載しました。 - 福島県ホームページ中の平成30年2月15日公表分 10の指標にみる福島県のいまVer.29 [PDFファイル/601KB] 
(33)合計特殊出生率 - Wikipedia
(34)めげ猫「タマ」の日記 福島県の合計特殊出生率がダウン―福島原発事故の影響、福島テレビ!―
(35)保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ
(36)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その19.福島での先天異常の発生率等は、全国的なデータと差がない。合計特殊出生率等に異常
(37)警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(38)計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(39)「飯舘牛」復活へ向け、牧草地に放牧の実証実験 : 福島原発 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(40)わが葛尾村の農業 -022/036page
(41)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(42)出生性比
(43)めげ猫「タマ」の日記 福島・小児甲状腺がん214人、まだまだ増える
(44)地域創生・人口減少対策本部 - 福島県ホームページ
(45)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(46)ふくしまプライド。
(47)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(48)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(49)めげ猫「タマ」の日記 今年も安値、福島産米
(50)くだもの ? 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(51)いちご狩り2018 ? 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(52)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(53)福島県通行規制情報
(54)国道6号 - Wikipedia
(55)常磐線 - Wikipedia
(56)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(57)あまりにも強引過ぎる安倍首相の森友、加計疑惑の幕引き その内幕を暴く (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
(58)ふくしまの恵み
(59)郡山市の現住人口/郡山市
(60)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(61)JA郡山市|事業PR
(62)2019年2月15日(金)発行の鎌倉屋折込チラシ
  1. 2019/02/19(火) 19:46:59|
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