めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―怪しげな検査装置を導入する福島県ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数1,238件中8件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大240ベクレル(福島県産コモンカスベ)。
  ③基準超の食品が岩手、福島、茨城
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年3月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

福島原発事故から3年経ちましたが、セシウム汚染食品は無くなりません。


1.アカガレイから66ベクレル、でも福島県の検査は21ベクレル
 福島県漁連の発表によると、福島県水産試験場の検査で、福島県沖でとれたアカガレイから1キログラム当たり66ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。でも福島県産の農水産物を一手に検査する福島農業総合センターが検査では、昨年9月からの半年間の最大値で1キログラム当たり21ベクレルです。他の検査機関と福島県農業総合センターの結果が合わないのは過去にもありました。
 ①クロダイ  130ベクレル、他機関(水産総合研究センター)12,400ベクレル
 ②ユメカサゴ  25ベクレル 他機関(福島県漁連)        112ベクレル
などがあります(6)。そして今回のアカガレイも値が合いません。福島県の農水産物を一手に検査する福島県農業総合センターには、セシウム汚染食品を見つけ出す能力がなさそうです。

2.怪しげな検査装置を導入する福島県―生きた牛の放射性セシウム濃度測定装置―
 2012年の「米」の全袋検査装置(7)
2013年の「あんぽ柿」の全数検査装置(8)
に続き、2014年も怪しげな検査装置が登場します。それは生きたまま牛の放射性セシウム濃度を測る検査装置です。原理的には、牛さんの表面から出た放射性物質を測定してお肉の放射線量を測定する装置です(9)。
  この装置のデタラメさは、各機関によって検査時間がバラバラであるとに良く表れていると思います。
 JST復興促進センター        - 5分(10)
 福島県農業総合センター畜産研究所 - 3分(11)
 福島のマスコミ報道(福島民友)  - 1分(9)
です。
 試験段階では、牛の毛を刈ってから検査していましたが、運用では毛を刈っている様子がありません。
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(a)試験段階の検査風景           (b)運用での検査風景
  ※1 (a)は(10)より引用、(b)は(12)より引用
  図―2 試験と運用で検査方法が違う牛の検査装置

 毛で放射線は吸収されるし、装置の密着性がなくなるので「毛」を刈らない方が低い値がでると思います。仕様では空間放射線量を1時間当たり0.16マイクロシーベルト程度の場所を想定していますが、最初に導入されたのは福島県本宮市の福島県家畜市場です(9)。ここを航空機モニタリングでみと(13)、仕様の3倍近い1時間当たり0.5マイクロシーベルトはありそうです。
brg140315d.gif (拡大)⇒brg140315e.gif
※(13)等より作成
 図―3 本宮市の福島県家畜市場の放射線量

 デタラメなオペレーションです。当然、正確な検査結果など期待できません。でも検査することにより、生産者には大きなメリットがあると思います。福島県産の牛は放射性物質検査をしないと県外へ「移動」できないみたいです(1)。生きたまま検査すれば、生きたまま移動できます。移動先で一寸だけ育て、福島牛でなく、別の産地名での出荷が可能になります。今、牛の検査が義務化されているのは、岩手、宮城、福島の3県です(1)。それ以外の県ではセシウム検査しない牛も出荷可能です。(=^・^=)は
 福島セシウム汚染牛⇒デタラメな検査で基準値以下⇒福島県外で一寸だけ肥育⇒無検査で出荷⇒市場

にセシウム汚染牛なんてストリーが見えます。これからは福島牛だけでなく全ての国産牛がセシウム汚染牛のリスクを負うと思います。
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※(14)を引用
 図―4 全国的にみて価格の安い「福島牛」

3.去年より放射性物質が上がった「タケノコ」
 もうすぐ春です。千葉県では早くもタケノコの検査が始まりました。そこで同じ産地で去年と比較してみました。
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  図-5 千葉県産タケノコの放射性セシウム濃度の推移

 基準値以下ですが、去年より上がっています。もうすぐ「春」です。福島産の春の食材も出回ると思います。去年は基準値以下だから今年は大丈夫なんて言えないと思います。

4.赤城大沼のワカサギ解禁
 赤城大沼は群馬県前橋市にある湖で、冬には氷上でワカサギ釣り、スケートが行わています(15)。2011年の福島原発事故の為に、ワカサギから基準値を超える放射性セシウムが見つかり、「出荷自粛」が続いていました(16)。
brg140315h.gif(拡大)⇒brg140315i.gif
※(1)を集計
 図ー6 赤城大沼の放射性セシウム濃度推移

 当初に比べだいぶ下がりましたが、基準値の1キログラム当たり100ベクレル程度の値で推移しています。そして、2月14日の検査では1キログラム当たり104.8ベクレルの放射性セシウムが見つかっています。でも群馬県は
 「(群馬)県蚕糸園芸課によると、10日採取したワカサギの放射性物質濃度は1キロあたり82ベクレル。1月4日分からの8回がすべて基準値(同100ベクレル)を下回った。同課は2回連続80台の値(前回83ベクレル)だった点も挙げ、「閉鎖的な沼で水は循環しないものの、放射性物質の一部が分解した。濃度上昇は起こりにくい」とワカサギの出荷自粛を解除してしまいました(16)。
 群馬県では2013年10月に、お店で売られれている「ナメコ」から基準値の6倍近い一キログラム当たり590ベクレルの放射性セシウムが見つかったばかりです(17)。 消費者の安全より産地の都合が優先するみたいです。

<余談>
 ・他と合わない福島の検査結果
 ・デタラメな測定器を次々に導入する福島県
 ・上昇もあり得る放射性物質濃度
 食品中の放射性物質検査結果を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。でも、福島県は福島県漁連が出荷自粛を決めた「アカガレイ」(6)、について「安全」を主張しています(18)。

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 ※(18)より引用
 図―7 「福島は”安全で”」と広報する福島県

(=^・^=)には流言飛語に聞こえます。(=^・^=)は
  「行かない」「買わない」「食べない」のフクシマ3原則を決めています。でも、これは(=^・^=)だけではないたいです。
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 ※(19)を引用
 図―8 福島産品が殆どない福島県南相馬市のスーパーのチラシ

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月1週)―カレイから1.3ベクレルのストロンチウム90、シラウオは?ー
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです 
(7)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―デタラメ福島・伊達あんぽ柿検査ー
(9)生きている牛…短時間で測
定 新装置で放射性物質検査(福島民友ニュース)

(10)和牛体内のセシウム濃度を生きたまま正確に測定 | 放射線測定等 | 取り組み・成果 | JST復興促進センター
(11)福島県ホームページ - 組織別 - 定期刊行物中の「第23号(2014年 3月11日発行)〈PDF:0.9MB〉」
(12)スイッチ20140313 - YouTube
(13)原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会
(14)福島県ホームページ - 組織別 - ふくしま復興のあゆみ中の「平成26年2月14日発行  [PDFファイル 15,975KB]」
(15)大沼 (赤城山) - Wikipedia
(16)群馬)赤城大沼のワカサギ「食べてもいい」:朝日新聞デジタル
(17)めげ猫「タマ」の日記 緊急のお知らせ―群馬県産ナメコから590ベクレル/kgのセシウム
(18)福島県ホームページ - 組織別 - 農林水産物のモニタリングに関する情報
(19)イオンスーパーセンター/南相馬店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/03/15(土) 21:42:02|
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