fc2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(3月3週)―3年経っても止まらい汚染水流出-

  福島第一原発の3月3週(3日14日から19日)の状況をまとめてみました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からストロンチウム90由来(2)の全ベータやセシウム
 ②海岸近くの井戸から1リットル当たり1万6700ベクレルのセシウム(新記録)
 ③E-3井戸から4,100ベクレルのトリチウム(新記録)
 ③雨が降ると上がる排水溝の放射性物質
brg140319a.gif
 ※1 東京電力の発表(4)(6)を元に作成
 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 3月4週発表分の最高値

福島第一原発事故から3年経っても、海への汚染水流出は止まる様子がありません。

1.外洋から放射性物質
 東京電力の発表によると、港湾外側の海水から、ストロンチウム90に由来する全ベータやセシウム等の放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(3月17日採取)
    セシウム 5.8ベクレル
    全ベータ 11ベクレル
 南側の南放水口付近(3月17日採取)
    全ベータ 12ベクレル
 排水路出口付近の観測点T-1で
    セシウム 2.6ベクレル
です(6)。以下に南側の5、6号機放水口北側の海水の放射性物質濃度の推移を示します。
brg140319b.gif
 ※1(6)(7)より作成
 ※2 NDは検査出限界未満を示す。
 図―2 5、6号機放水口北側の海水の放射性物質濃度推移

 
2.海岸の井戸から1万6700ベクレルのセシウム(新記録)
 海岸の近くに掘られたNo1-6井戸から1リットル当たり1万6700ベクレルのセシウが見つかっています。新記録です。(7)(8)(9)
brg140319c.gif
※(7)(8)(9)より作成
 図ー3 No1-16井戸の全ベータ推移

どんどん上昇している感じです。図―1を見てわかる通り、この井戸は海の傍にあります。そのうち、海に流れ出しような(あるいは今も流れだしているかも)気がします。外洋でセシウムが見つかるようになっています。
 上昇しているのはこの井戸だけではありません。南側のNo1-14井戸も全ベータ濃度やトリチウム濃度が上がっています。
brg140319d.gif
※(7)(8)(9)より作成
 図ー4 No1-14井戸の放射性物質濃度推移


3.トリチウム濃度が上昇中
 トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています(3)。 一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(10)(11)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
 福島第一原発では今年(2013年)8月に汚染水タンクから300トン程の汚染水漏れが発覚しました(12)。そこで、汚水漏れを起こしたタンクの傍に井戸を掘って地下水の放射性物質濃度を監視しています(13)、その井戸の3つのE-3でトリチウムの濃度がじわじわ上昇しています。以下にトリチウム濃度が上がった井戸と最高濃度を示します。
 E-3井戸では、これまでの最高の1リットル当たり4,100ベクレルのトリチウムが見つかりまいた。
brg140319e.gif
※(13)を集計
 図ー4 E-3井戸のトリチウム濃度推移

 この井戸の海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(14)が、ひょっとしたら使われる可能性があります(15)。これで「永遠」に福島のお魚はたべれなくなる気がします。

4.雨が降れば流れ出す福島第一原発の放射性物質
 福島第一原発では3月13日に雨が降り、14日には福島第一原子力発電所1号機タービン建屋1階通路南側付近で雨漏りが見つかっています(16)。排水路に雨水と一緒に放射性物質が流れ込み、海に流れないか心配です。そこで、福島第一原発付近のアメダス観測点「浪江」の降水量と、排水路中のC-2観測点および排水路の出口付近のT-2の放射性物質濃度を纏めてみました。
brg140319f.gif
 ※(17)(18)で作成
 図―5 福島第一原発の排水路の放射性物質濃度と降水量

 雨が降った翌日の14日には全ベータがピークに達し、翌々日の15日は排水路出口付近の外洋から1リットル当たり2.6ベクレルの放射性セシウムが見つかってます。
 でも、この排水路は雨水が流れ込まないように「蓋」をしたんですが(1)。
brg130413g.gif
 ※(1)をキャプチャー
 図ー6 蓋がされた排水路

<余談>
 東京電力は昨年(2012年)7月22日に福島第一原発から今も海へ汚染水漏れが継続していることを発表しました(19)。それから半年近く経って、東電様が実施した対策に効果があったか(=^・^=)なりに気になるところです。汚染水対策の最終目的は、魚などの海に棲む生物の汚染を減らすことだと思います。福島第一原発付近では海流は北から南に流れています(20)。そこで福島原発の南に位置するいわき市産のお魚のセシウム濃度の推移を纏めてみました。
brg140319g.gif    brg140215c.gif
 (a)お魚のセシウム濃度推移           (b)いわき市の位置
 ※1 (a)は(21)より作成
 ※2 (b)は(22)を転載
 図―5 産のと位置
(=^・^=)のみた感じは下がっていません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
(2)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(3)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(4)報道配布資料|東京電力
(5)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(6)(5)の「1.海水(港湾外近傍)」の3月19日付発表(3月19日に閲覧)
(7)2014年3月14日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.15MB)
(8)(5)の「3.地下水(1~4号機護岸)」の3月日付発表(3月19日に閲覧)
(9)(4)の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(10)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(11)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(12)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(13)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 (H4エリア周辺)」を集計東京電力]【PDF:2.0MB】」
(14)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(15)いわき市漁協受け入れの方針 第一原発地下水バイパス | 県内ニュース | 福島民報
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月2週)―3年たってもトラブルだらけ!-
(17)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」
(18)気象庁|過去の気象データ検索
(19)2013年7月22日海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.43MB)
(20)気象庁 | 東北周辺海域のデータ 旬平均海流
(21)報道発表資料 |厚生労働省
(22)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月2週)―検査データをねつ造する福島県ー
スポンサーサイト



  1. 2014/03/19(水) 20:49:24|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<デタラメ、新しい放射線副読本その7―放射性物質は西側に広がった― | ホーム | デタラメ、新しい放射線副読本その6―放射性物質拡散は水素爆発で起こった―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1011-a2561a2b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)