東京電力が2014年3月末までの福島原発事故の賠償実績をホームページにアップされました(1)。過去の掲載も含め年度別の賠償支払い金額を集計したらおよそ年間1.5兆円でした。いまの仕組みではいつかは(=^・^=)の電気代に化けます(2)。

※(1)(過去掲載分も含む)を集計
図―1 年度別福島第一原発事故の賠償支払い額
2011年度 5663億円
2012年度 1兆4794億円
2013年度 1兆5714億円
で、賠償の支払いがしばらくなかった2011年度を除けば1.5兆円のペースです。
でも、東京電力は直接に殆ど負担しません。いまの仕組みでは、そのうち(=^・^=)も含む日本の電気代上乗せすることになっています(2)。

※(2)を転載
図―2 福島第一原発賠償資金の流れ
必要な資金は全国の電力会社(沖縄電力を除く)がお金を出して作った「原子力損害賠償支援機構」が、東京電力に支給しする仕組みになています(2)。賠償額の増加が止まりません。

※(1)より作成
図―3 福島原発事故の賠償の支払い実績と「原子力損害賠償支援機構」の東京電力への支給額
これからもしばらくの間は毎年1.5兆円づつ増えていくような気がします。そして少し気になることが原資は(=^・^=)の電気である「電力会社」の負担額が急増しています。

※(3)より作成
図―4 原子力損害賠償支援機構に対する電力各社の支払額
今年度(2014)はもっと増えると思います。原子力損害賠償支援機構に対する支払いは電力各社が規模に応じ負担する(含む東京電力)一般負担金と、東京電力が過去に支給された資金の返済に充当する特別負担金がありますが、大部分は電力各社の負担金です。そのうち原発賠償の為に電気料金値上げなんて事が起こるかも知れません。
<余談>
福島第一原発の事故処理費用はこれだけではありません。他に以下のものがあります(4)。
①福島第一原発の安定化・廃炉費用 1兆3159億(国470億円、東電1兆2689億円)
②除染費用 3兆6256億円(2014年度予算まで)
③福島復興費用 3兆2047億根(2014年度予算まで、福島県予算の増加分、ただし福島県支出の環境回復費用8、573億円は②とダブルので除外)
これらをどこが支払うのかきわめて曖昧です(5)。でもこれからもどんどん増えていきます。そして終わりが見えません。そのうち原発事故対応増税があるかも知れません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
賠償金のお支払い状況|東京電力(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発補償は2兆4千億を超えた-これからも増え続け、いつかは(=^・^=)の電気代に上載せ(3)
原子力損害賠償支援機構 - Wikipedia(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故総費用10兆円が確定―でもまだ増える(5)
特別事業計画の変更の認定について|東京電力
スポンサーサイト
- 2014/04/10(木) 19:49:12|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
これを作ったらジミンは終わる。だから名前を変えて毟り獲られるな。まぁ、消費税増税でしょう。又また「国民の老後維持の為」なんてお為ごかしでね。
元国税局だった人間が、大学の教授をやっていて、そいつが云ってたよ。25~30%にしないともたないんだってさあ。
こっちがもたないだろうがァ!
- 2014/04/11(金) 02:29:53 |
- URL |
- hotaka43 #mWyI0ZzU
- [ 編集 ]