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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい!福島原発(4月3週)―みんな頑張っている、でもトラブル続発-

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(4月12日から18日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.汚染水トラブル連続
 福島第一原発では4月13日、14日と汚染水トラブルが連続しました。以下にその位置を示します。
brg140418a.gif
  ※(2)(3)(4)より作成
  図―1 汚染水トラブルマップ4月3週

①プラスチックタンクから「汚染水」もれ
 4月13日午前8時40分頃に本来は「汚染水」が入いいているはずのポリタンクの底に傷があり、タンクが空になっていいるのを下請けさんが見つけました。漏れた水を調べたら1リットル当たりで
・セシウム134:440 ベクレル
・セシウム137:1,200 ベクレル
・全ベータ:1,400 ベクレル
・ストロンチウム90:11 ベクレル
みつかっていますので、東京電力は「水」といってますが、(=^・^=)には立派な汚染水に見えます。
プラスチックタンク容量は約1000リットルの汚染水が入れられるそうですが、どれだけ入っていたかは不明です(3)(4)。原因はブルトーザのような重機がひかっけたみないです(5)。
brg140418b.gif
  ※(6)を引用
 図―2 重機(ブルトーザみたにな物)が引っ掛けて汚染水漏れを起こしたプラスチックタンク
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 ※(5)を引用
 図―3 「引っ掛けたら汚水漏れを起こすか?」再現実験の様子
 このようなプラスチックタンクは福島原発内に53個もあるそうです。また引っ掛けないといいですが…

②間違って(故意に?)汚染水を移送
  東京電力は4月14日、福島第一原発の汚染水処理で、使う予定のない仮設ポンプ4台が動き、本来移送されるはずのない焼却工作建屋や工作機械設備建屋の地下に合わせて汚染水約203トンが流れ込んだと発表した。汚染水には放射性セシウムが1リットル当たり3700万ベクレル含まれています。以下に誤って汚染水が輸送されたルートを示します(7)(8)。
brg140418d.gif拡大⇒brg140418e.gif
※(8)とGoogle Mapで作成
 図ー4 誤って移送した汚染水ルート

 ポンプはプロセス主建屋や焼却工作建屋の電源盤のポンプのスイッチを入れた為におこったのですが、このスイッチは特にマークがついている訳ではなく、しかもポンプのスイッチだけが入れられえていました。
brg140418g.gif
※(9)を引用
 図ー5 何者かがONしたポンプのスイッチ

このため、「故意」によるものでないかとの見方が出ています(10)。
brg140418f.gif
 ※(10)をキャプチャー
 図―6 「故意」に稼働させた可能性が高いと報道する福島のローカルTV(FTV)

③多核種除去設備(ALPS)の容器から汚染水が溢れる
 多核種除去設備(ALPS)はセシウムやトリチウム以外の62種の放射性物質を汚染水から分離する装置です。汚染水から分離した放射性物質はHICと呼ばれる容器に保管します(11)。
brg140418h.gif
※(11)を引用
 図―7 多核種除去設備(ALPS)の概要

この容器に水を入れ洗っていたら、容器から放射性物質の混じった洗<浄水が溢れだしました。漏れた汚染水は1.1トンで、1リットル当たりで
 セシウム134 2,600ベクレル
 セシウム137 6,700ベクレル
 セシウム合計  9、300ベクレル
 全ベータ※1  380万ベクレル
の放射性物質を含んでいます(12)(13)(14)。
※1 全ベータはストロンチウム由来の放射性物質(15)。
以下に漏れた様子を示します。
brg140418i.gif
 ※(16)を引用
 図―8 多核種除去設備(ALPS)からの汚染水漏れの様子

 東京電力の東京の会見(17)には出てこない気がしたのですが、福島県のローカルTV局のTUFの報道やその後の発表(26)で、水を注いでいるとき容器から溢れないように見張る監視役がいなっかたそうです(18)。
 多核種除去設備(ALPS)は当初は2012年夏には「稼働」する予定でした。でも次々にトラブルが起こり(19)、未だ試運転中です(11)。原発事故から3年した経ってないのに2年遅れ!

④タンクを囲む堰から「水」漏れ
 4月18日午前1時50分頃に、タンク囲む堰に溜まった汚染水を汲み上げた水を保管していた仮設タンク周辺に溜まっていた放射性物質を含む水が、2カ所せ堰の外に漏れ出ていた事が分かりました。漏れた汚染水からは1リットル当たり150ベクレルの全ベータが見つかっています(20)。
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 ※(20)を引用
 図-9 堰から漏れた汚染水

 それにしてもタンクを囲む堰が貧弱ですね!

2.油漏れも
 4月14日午前9時25分頃、1,2号機取水口の止水対策工事で、水素ボンベ建屋の解体作業中に重機の油圧ホースより油が噴き出ので、消防署へ通報したそうです。現在止まっており、漏えいした油については吸着マットにて処理を行っており、海への油の流出はない。油圧ホースの劣化が漏えいの原因だそうでうすが。重機使用前には、このホースは瓦礫等で傷がつかないようにゴムにより被覆保護されていたことから、ホースそのもの点検はできない様態になっていたそうです。また消防署からは「危険物の漏えい事象」と判断されました(7)(8)。

3.汚染水対策の危機
 東京電力は福島第一原発で増え続ける汚染水対策として、原子炉建屋に入る前の地下水を汲み上げ流入を防止する地下水バイパスと汚染水源となっている原子炉建屋を氷の壁で囲み汚染水が漏れないようにする凍土壁です(21)。今週、この二つに問題が生じました。
①地下水バイパスから基準値超えの放射性物質
 地下水バイパス用に汚染水を汲み上げる井戸の一つから基準値の1リットル当たり1,500ベクレルを超える1リットル当たり1,600ベクレルのトリチウム(放射性の水素(22)が見つかりました。
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 ※(23)を転載
 図―9 放射性物質濃度の上昇が続く地下水バイパス井戸の「水」

このため基準を超えた井戸からの汲み上げを当面は中止するそうです(24)(25)。また、福島県関係者からは基準を超えた井戸ごとの停止を求める声も上っています。
 地下水バイパス用の井戸の山側(上流)には汚染水漏れを起こしたタンクがあります。
brg140411j.gif
  ※(1)を転載
  図―10 汚染水漏れタンクと地下水バイパス用井戸の位置関係

 これかもどんどん濃度は上昇します。そのうち別の井戸でも汲み上げ中止なんて事があると思います。
 東京電力は原子炉建屋にはいるまでの「水」は普通の「地下水」だと主張していますが(21)、(=^・^=)には汚染水漏れを起こしたタンクの傍を通過した時点で「汚染水」にると思います。
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 ※(27)をキャプチャ
 図ー11 地下水バイパスにつて基準を明確にするよう福島県が求めたことを報道する福島のテレビ局(FCT)

②凍土壁に待った
 4月18日の原子力規制委員会、第20回 特定原子力施設監視・評価検討会で(26)で凍土壁について話し合われました。議事を聞いた限りでは、たとえば凍土壁で建屋が壊れないかとか、安全性に多くの疑問が出されました。経産省の説明を聞いていると、結局は既に十分検討しているのでそのまま認めろみたいた言い方がでしたが、そうゆうのに限って何も検討してなかったりして・・。なんかドサクサに紛れて、危険な計画を認めさせようとしているみたいです。
 brg140418n.gif
 ※(29)を引用
 図―12 凍土壁の遅延を一面トップで報じる福島県の地方紙福島民報の4月19日の朝刊
 
<余談>
 原子力規制委員会の議論(26)を聞いていたら、廃炉作業に携わる多くの下請けさんは福島県の方だそうです。だから福島県の方はどれだけ努力されているか知っていると思います。4月18日に福島原発難民と声として
「廃炉に向けてみんが頑張っている」
との発言が報道されました(28)。それでもトラブル続発です。
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 ※(26)をキャプチャー
 図-13 「廃炉に向けてみんが頑張っている」と発言する福島原発難民


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月2週)―地下水バイパスの「水」は基準を超えて汲み上げます-
(2)2014年4月13日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)福島第一原子力発電所H5タンクエリア脇プラスチックタンクからの水漏れについて(PDF1.74MB)
(5)2014年4月16日福島第一原子力発電所H5タンクエリア脇に設置したプラスチックタンクからの水漏れについて(PDF 83.8KB
(6)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所H5タンクエリア脇プラスチックタンクからの水漏れについて
(7)2014年4月14日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(8)2014年4月16日福島第一原子力発電所集中廃棄物処理施設焼却工作建屋への滞留水の誤った移送について(PDF 380KB)
(9)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所集中廃棄物処理施設焼却工作建屋への滞留水の誤った移送について
(10)福島のニュース 福島テレビ(4月16日放送)
(11)多核種除去設備 (ALPS)|東京電力
(12)2014年4月16日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(13)2014年4月17日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在
(14)2014年4月16日多核種除去設備(ALPS)におけるHICからの吸着材とろ過水の混合物のオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生について(PDF 46.1KB)PDF
(15)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(16)東京電力 写真・動画集| 多核種除去設備(ALPS)におけるHICからの吸着材とろ過水の混合物のオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生について
(17)映像|写真・映像ライブラリー|東京電力
(18)TUFテレビユー福島
(19)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月4週)-福島第一原発で殉職者―
(20)2014年4月18日福島第一原子力発電所 C東タンクエリア海側 角型ノッチタンク仮堰からの水漏れについて(PDF 4.17MB) 
(21)動画解説 福島第一原子力発電所の状況について|東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況|東京電力
(22)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(23)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道-地下水バイパスのトリチウムが基準値超えでも、NHKは「目標」超え-
(24)基準超トリチウム検出 第一原発の地下水バイパスの井戸 | 県内ニュース | 福島民報
(25)くみ上げ用井戸で1600ベクレル 東電の基準超、再分析へ(福島民友ニュース)
(26)特定原子力施設監視・評価検討会|会議|原子力規制委員会 
(27)福島のニュース 福島テレビ(4月18日放送)
(28)福島中央テレビ [FCTニュース]
(29)福島民報

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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/04/18(金) 20:15:02|
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