めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい!福島原発(4月4週)―汚染水対策の未来は暗い―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(4月19日から26日)もしっかりトラブルが起こっています。
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 図―1 福島第一原発トラブルマップ(4月4週)

1.新たな汚染水源?
 4月14日、福島第一原発の汚染水処理で、使う予定のない仮設ポンプ4台が動き、本来移送されるはずのない建屋に汚染水を送っいたことが発覚しました(1)。ポンプを止めて汚染水の誤移送は止まったはずですが、誤って汚染水を送った建屋の一つの「焼却建屋」の水位(水の深さ)が少しづつ上がっています。
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  ※(2)~(9)で作成
  図―2 福島第一原発「焼却建屋」の推移

 (=^・^=)には一直線で上がっているように見えます。どこからか、「水」が侵入してるのでしょうか?「焼却建屋」は汚染水なので、水が浸入すれば汚染水に化けるですが。新たな汚染水源誕生?

2.クレーン車が電線接触し断線
4月21日午後1時20分頃、福島第一原発内のJ1タンクエリアで作業中のクレーン車が、旋回中に構電線と接触して断線させたました。15時46分に電源を停止し、修理作業をしたそうです(5)

3.放射線量が測れなくなった
 福島第一原発の共用プール建屋に設置してある雰囲気線放射線量を測定するエリアモニタ(3台)が、4月22日13時45分頃に放射線量を測ってないことが発覚しました。原因は制御盤の改造工事の為2つある電源の1つを止める予定でしたが、誤って2つとも止めてしまい停電が起こったためだそうです。そこで手持ちの放射線量計(サーベーメータ)で測ったそうです(6)。いま、福島第一原発では4号機からの使用済み核燃料の取り出しを実施していますが、取り出した燃料は共用プールに保管することになっています(11)。一時的にせよ放射線量が測れなくっていいんですかね?

4.試運転再開2時間で停止 第一原発ALPS
 福島第一原発の汚染水から大半の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)(1)の3系統のうち、不具合で停止していたA系統の試運転を22日午後4時15分に再開したが、ポンプの出口で炭酸カルシウムが混じった白い水が出てきたため約2時間後に再び停止しました。原因は運転再開時には本来は開いていなければならない弁を閉めたまま運転を始めたためだそうです(7)(12)

5.けが人
4月24日午前11時13分頃、発電所構内一般焼却炉建屋で、下請けさんが作業中に指を挟み骨折し救急車で運ばれたそうです(7)。

6.車から油漏
 ①その1
 4月22日午後7時37分頃 、福島第一原子力発電所構内の入退域管理棟付近を走行中のトラックより、油が漏れていることを下請けさんが見つけ消防署に連絡しました。漏れた油はエンジンオイルだそうです。このトラック。当該トラックは直前に福島第一原発内の給油所に立ち寄り、トラック下部が何らかの物体に接触したそうです。その後、移動して駐車したそうです(6)。
 ②その2
  4月25日午前11時15分頃、発電所構内予備変電所建屋付近の五差路において、燃料移送中のタンクローリー車の下部が、道路上の敷鉄板を踏んでぶつかり、タンクローリー車の燃料(軽油)が道路上に漏れただしました。下請けさんが見つけ、別途、消防本部へ通報したそうです(8)。
 週に2回も車から油漏れを起こす福島第一原発ってどんな所なんですかね。とにかく火事にならないで良かったと思います。火事なったら大変な事になります。

7.地下水バイパスは大丈夫?
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)。地下水を汲み上げる井戸のひとつN012から、基準値を超えるトリチウム(放射性の水素)が見つりました。東電は当初は、他の井戸の水で薄めて海に流す旨をしていたのですが(14)、4月25日に福島県庁を訪れた赤羽一嘉経済産業副大臣が、、井戸の水が(基準値を)上回った場合はいったんくみ上げを停止すると福島県と約束してしまいました(15)。
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※(16)をキャプチャー
 図ー3 基準値を超えた場合は「汲み上げを一時停止する」と回答する副大臣

 基準値を超えたあと、少し下がったので今は基準値ギリギリの状態が続いています。また全体としては、上昇傾向です。そのうち再び基準超えを起こしそうです。そのうち汲み上げが出来なくなって地下水バイパスが停止なんて事がありそうです。
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※(17)を集計
 図―4 地下水バイパス用井戸のトリチウム濃度

8.遮水壁への質問状
 福島第一原発の汚染水対策には、トリチウム以外の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)(18)、原子炉建屋やタービン建屋に入り酷く汚染される前に地下水を汲み上げて海に流す地下水バイパス(19)、ただし上流には汚染水漏れを起こしたタンクや地下貯水槽があるので全く汚染されてないと言うことはありません(20)。そして原子炉やタービン建屋の周りを氷の壁で取り囲み汚染水を隔離する凍土壁です(21)。
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 (a)平面                     (b)断面
 ※(22)等を元に作成
 図―5 凍土壁の概要

 凍土壁は汚染水の増加を大幅に抑えられると国(経産省)や東電は主張しています(23)。原子力規制委員会は、凍土壁についてこれを進めている経産省と東電に対し(=^・^=)か数えたら30項目以上の質問状をだしました。これに答えられなければ、凍土壁は許可になりません。質問の内容には「効果があるの?」「別のトラブルの原因にならない?」「運営は確りでるの?」「トラブルが起こっても対処できるの?」「信頼性はあるの?」など多岐におよびます(24)。確かに経産省が出している資料(22)をみると良い事や原理的な事は書いていますが、トラブルが起こったらどうするかとか。テロに対してどうするかんては一切の記載がありません。6月から工事に入り、次にの冬に合わせ凍結を開始する予定みたいですが、あと1月で原子力規制委の疑問に答えるのは無理な気がします。大幅に遅れるかあるいは中止に追い込まれるかもしれません。


<余談>
 今週、福島第一原発の汚染水対策の柱をなす主な計画にトラブルが発生しました。
  ・多核種除去設備(ALPS)- 先週に続き(1)トラブルで運転停止
  ・地下水バイパス      - 放射性物質濃度が基準値を超えて、汲み上げを一時停止
  ・凍土壁          - 原子力規制委からもっと検討をと注文
です。重要な汚染水対策に暗雲が漂っています。汚染水対策の未来は暗そうです。こうした間にも福島原発近くの海からセシウム汚染魚が次々に見つかっています。
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 (a)スズキのセシウム濃度推移    (b)富岡・楢葉町の位置と海流
  ※1 (a)は(25)を集計
  ※2 (b)は(26)を転載
  ※3  NDは検出基準以下を示す
  図―6 富岡・楢葉町沖のスズキのセシウム濃度と位置

福島県知事は怒りが収まらないようです。
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  ※(16)をキャプチャー
  図―7 「国も福島県の問題であるなんていう」と福島県知事に怒りをぶつけられる担当副大臣


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月3週)―みんな頑張っている、でもトラブル続発-
(2)2014年4月19日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2014年4月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)2014年4月21日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(5)2014年4月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(6)2014年4月23日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(7)2014年4月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(8)2014年4月25日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】  
(9)2014年4月26日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在
(10)2014年4月27日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(11)福島第一原子力発電所4号機からの燃料取り出しの進捗状況|東京電力
(12)2014年4月23日福島第一原子力発電所多核種除去設備A系における処理運転の停止について(4月22日発生)(PDF 128KB)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(4月4週)―地下水バイパスは基準を超えの汚染水でも「薄めて」流します-
(15)基準値超の井戸、運用停止 第1原発・地下水バイパス(福島民友ニュース)
(16)スイッチ20140425
(17)報道配布資料|東京電力中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」等を集計
(18)多核種除去設備 (ALPS)|東京電力
(19)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(20)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月1週)―地下水バイパス破綻-
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の凍土壁は税金の無駄遣い?
(22)凍土式遮水壁の計画及び進捗状況について(708KB) - 東京
(23)第20回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「資料2汚染水貯留タンク増設設計について [東京電力]【PDF:437KB」
(24)原子力規制委員会 被規制者等との面談等(福島第一事故対策に関するもの)|情報の公開|原子力規制委員会中の「2014年4月25日 東京電力福島第一原子力発電所 凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項に係る面談  資料【PDF:120KB】」
(25)報道発表資料 |厚生労働省
(26)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―結局は汚染シイタケを放置した茨城県ー
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  1. 2014/04/27(日) 19:43:27|
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