めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

デタラメ、新しい放射線副読本その14―原発事故の避難は徒歩で―

 文部科学省は2月に新しい「放射線副読本」を公表しました(1)。そこには事実と異なる内容や事実を誤解されてる内容が沢山含まれています(2)~(14)。「2-5 退避や避難の考え方」(13ページ)で、原発事故の避難について
 「避難場所へは徒歩で」
と記載し、原発事故の際は徒歩で避難するように記載しています。避難範囲は最低でも30kmです。徒歩で避難できるんですかね?
brg140505a.gif
  ※(1)をキャプチャー
  図―1 徒歩での避難と説明する「新しい放射線副読本」

 以下に島根原発が事故った場合に島根県が想定しいる避難範囲とおおまかな避難先を示します。
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  ※(16)を引用
  図ー2 島根原発の避難計画

 避難先は広範囲にわたり場合によっては100km圏外にもあります。出雲市直江の方は広島県北広島町の「豊平どんぐり村」に避難することになっています。
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  ※(17)より作成
  図―3 出雲市直江の避難ルート

 地図で測ったら148kmありました。歩いて避難できるんですかね?鹿児島県の原子力防災マニュアルでは自家用車等で避難することを明記しています(18)。
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  ※(18)を引用
  図ー4 自動車等で避難を明記する鹿児島県の「原子力防災のしおり」

<余談>
 通常の災害の避難なら交通渋滞を防止する意味で「徒歩」の避難が推奨されます(19)。だだし原子力災害では避難距離が長く徒歩では無理です。また有害な放射性プルーム(放射性雲)(20)の危険もあるので交通手段(自動車、鉄道、航空機、船舶)を使うべきです。作成者の単なる不注意かもしれませんが、ここに「新しい放射線副読本」の性格が良く出ていると思います。本来は過去に起こった原子力災害や将来・原子力災害が起こった場合に身を守る為に必要な情報を記載すべきですが、その視点はまったくありません。根底にあるのは放射線は「安全」とゆう誤った考えを刷り込むことです。
 生徒さんへ、先生に聞いてみてください。
「150km先の避難所にどうやって徒歩でいくんですか?」


 新しい「放射線副読本」のデタラメぶりは本稿だけではありません。これまでの記事を記載します。
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その1―野菜・果物は基準超えなし―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その2―いじめが起こった―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その3―原発を止めて電力制限―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その4―放射線量が高いから避難―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その5―放射線はいろいろ使われている―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その6―放射性物質拡散は水素爆発で起こった―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その7―放射性物質は西側に広がった―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その8―暫定基準は守られた― 
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その9―福島の子供はのびのび遊んでいる―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その10―ガンマ線は電波と同じ―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その11―ベクレルは放射能の強さ―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その12―汚染源からの距離が2倍なら放射線量は4分の1―
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その13―100mSvで癌は0.5%増加―
⑭デタラメ、新しい放射線副読本その14―原発事故の避難は徒歩で――本稿―

以上で終了です。この副読本はあまりに内容が酷いので、(=^・^=)なりに「副読本」を作ってみたいとおもいます。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)新しい放射線副読本について:文部科学省
(2)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その1―野菜・果物は基準超えなし―
(3)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その2―いじめが起こった―
(4)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その3―原発を止めて電力制限―
(5)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その4―放射線量が高いから避難―
(6)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その5―放射線はいろいろ使われている―
(7)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その6―放射性物質拡散は水素爆発で起こった―
(8)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その7―放射性物質は西側に広がった―
(9)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その8―暫定基準は守られた―
(10)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その9―福島の子供はのびのび遊んでいる―
(11)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その10―ガンマ線は電波と同じ―
(12)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その11―ベクレルは放射能の強さ―
(13)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その12―汚染源からの距離が2倍なら放射線量は4分の1―
(14)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、新しい放射線副読本その13―100mSvで癌は0.5%増加―
(15)島根県:島根県広域避難計画
(16)(15)中の「参考資料 -2〉 避難先等に関する資料【PDFファイル】」
(17)(15)中の「出雲市 広域避難先、避難ルート【PDFファイル】」
(18)鹿児島県/原子力防災のしおり中の「P1~8)原子力災害の特殊性・災害発生時にとるべき行動など(PDF:3,578KB) 」
(19)消防庁 地震防災マニュアル 
(20)原子力防災基礎用語集:放射性プルーム(放射性雲)
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  1. 2014/05/05(月) 19:36:41|
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