めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(5月1週)―雨が降ればセシウムが海に流れ出す-

 福島第一原発の5月1週(5月1日から8日)の状況を纏めてました。。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①福島では先週に雨が降りました。そしたら、排水路のセシウム濃度が上がりその後、外洋3箇所から確り放射性セシウムが見つかりました。
②地下水バイパス西(山)側の井戸から相変わらず高い濃度のトリチウムが見つかっています。地下水バイパスNo12井戸からは、東電の定める基準の1リットル当たり1,500ベクレルに近い1,200ベクレルのトリチウムが見つかっています。
③海岸近くに掘られた井戸の地下水から相変わらず高濃度の放射性物質が見つかっています。また急激な濃度上昇を起こしている井戸もあり、今後が心配です。

1.雨が降れば外洋からセシウム
 以下に今週観測された、外洋および排水路の放射性物質濃度を示します。
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  ※1 (3)(4)にて作成
  ※2  全ベータは、ストロンチウム90由来の放射性物質(5)
  図―1 排水路および外洋の放射性物質濃度

 外洋の3地点から、放射性セシウムやこれを大きく超えるストロンチウム90由来の放射性物質の全ベータが見つかっています。北から1リットル当たりの値で
 ①5、6号機排水路北側
   セシウム137  1.2ベクレル
   全ベータ    10ベクレル
 ②排水路出口付近T-2
   セシウム137 1.2ベクレル
 ③南側放水口付近
   セシウム137 1.2ベクレル
   全ベータ   11ベクレル
です。以下に東京電力の地下水バイパスの排出基準を示します。
  表―1 地下水バイパス排出基準
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 ※(6)より作成

 どこも地下水バイパスの排出基準を超えています。以下に南側放水口付近の放射性物質濃度の推移を示します。
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   ※1(3)にて作成
   ※2 トリチウムは放射性の水素で概ね「水」として存在(7)
  図―2 南側放水口付近の放射性物質濃度推移

 今週は福島第一原発付近では雨が降りました(8)。以下に排水路C-2地点の放射性物質濃度と降水量を示します。
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   ※(4)(8)にて作成
  図ー3 排水路T-2地点の放射性物質濃度と降水量(浪江)

 雨が降ると、放射性物質濃度が急に上がるみたいです。そして排水路の上流(西側)のB-0-1地点では、1リットル当たりで
  セシウム 151ベクレル
  全ベータ 240ベクレル
の高濃度の放射性物質に汚染された水が見つかりました(4)。以下に、排水路C-2地点と排水路出口付近の外洋T-2のセシウム濃度と、降水量を示します。
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  ※(4)(8)より作成
  図―4 排水路のセシウム濃度と降水量

 雨が降るとまず排水路(C-2)でセシウムが見つかり、その後に海に流れ、外洋(T-2)で見つかるって感じです。その後は、当然ながら福島のお魚です。

2. 地下水バイパスエリアから高濃度のトリチウム
 以下に地下水バイパスエリアのトリチウム濃度(最高値)を示します。
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 ※(9)(10)(11)を集計
  図ー5 地下水バイパスエリアのトリチウム濃度(最高値)

 この辺りは、汚染水タンクが林立しており、過去に大規模な汚染水漏れが起きています(12)(13)。 
  E-1井戸では1リットル当たり10万ベクレル近いトリチウムが見つかっています。また地下水バイパス井戸No12からは排出基準ギリギリの1リットル当たり1,200がみつかっています。今週、(=^・^=)が気になったのはE-10とG-2井戸です。
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 (a)E-10井戸             (b)G-2井戸
  ※(9)(10)より作成
  図―6 地下水バイパスエリアの井戸のトリチウム濃度推移
 
 どちらもトリチウム濃度が急上昇しています。その後に下がっているので、下流(地下水バイパス側)に流れたと思います。
 もっとも地下水バイパスで汲み上げられなくても、そのうち海に到達し海洋汚染の原因となるのは確かですが・・・。

3.海岸付近の井戸からは高濃度の汚染水
 東京電力はタービン建屋と海の間に沢山の観測用井戸を掘っています。その井戸の放射性物質濃度を示します。
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 ※(11)より作成
  図―7 護岸エリアの放射性物質濃度
 
 No1-6井戸では1リットル当たり
   セシウム 21万ベクレル
   全ベータ 78万ベクレル
ときわめて高い濃度になっています。その中で(=^・^=)が気になったのはNoO-1井戸とNo1-12井戸です。
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  (a)No0-1井戸                (b)No1-12井戸
  ※(11)(12)より作成
  図ー7 護岸付近の井戸の放射性物質濃度推移

No0-1井戸のセシウム濃度はデータのある去年(2013年)8月から単調に増加し続けています。No1-12井戸の全ベータが突然に上昇しました。

<余談>
 トリチウムが出す放射線は弱く凝縮しないので、健康に影響がないとの考えがあります(16)。一方、他の放射性物質と異なりDNAに取り込まれるので、現行の考えかたより影響が大きいとの意見もあります(17)(18)。どちらが正しいかは分かりませんが、危険性を示すデータも安全性を示すデータもないのは事実だと思います。
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 (a)福井県での10歳未満の性比とトリチウム放出量   (b)数表
  ※1 (18)を転載
  ※性比とは女の子100人対する男の子の人数(18)
 図―8 福井県での10歳未満の性比とトリチウム放出量と10歳未満の性比

 福井県では、風は概ね海から陸に向かって吹いているので(19)、原発から出たトリチウムは海に流れ蒸発しトリチウム雲を作り、陸に移動しトリチウム雨が降り、降った雨で育った農作物はトリチウム入り食品になっり、トリチウム入り水道水が出てきたり・・・。なんて想像をするんですが?
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  ※(=^・^=)の想像図
 図―9 福井県のトリチウム汚染ルート 


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(4月5週)―地下水バイパスは絶対絶命-
(2)報道配布資料|東京電力
(3)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」を集計
(4)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」を集計
(5)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(6)地下水バイパスの排水基準について - 東京電力
(7)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(8)気象庁|過去の気象データ検索中の「浪江」
(9)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」
(10)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H6エリア周辺)」
(11)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(12)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(13)2014年2月20日福島第一原子力発電所H6エリアタンク上部天板部のフランジ部からの水の漏えいについて(再訂正版)(PDF 807KB)
(14)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(15)2014年3月14日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等につい(PDF 1.15MB)PDF
(16)よくある質問|厚生労働省
(17)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(18)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島の教訓が生かされていない大飯原発-少なくともオフサイトセンターは
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  1. 2014/05/08(木) 19:45:59|
  2. -
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