めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島中間貯蔵施設―跡地は核の最終処分場―

 5月17日の福島県のトップニュースは
  「事故前価格の8~9割程度 中間貯蔵用地、国の補償方針」
のいうな気がします(1)(2)(3)。
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 ※(1)をキャプチャー
 図―1 用地を事故前価格の8~9割程度で買収すると報じる福島県の地方紙「福島民報」

でも、これは破格の条件です。中間貯蔵施設の設置される帰宅困難区域では(4)、東電は土地、建物、家財を全額賠償と移住費用を賠償するとしています(5)~(8)。中間貯蔵施設の用地は、すでに無価値としてお金の支払が決まっています。それを8~9割の価格で買い上げるとしています。はっきりいって二重払いです。(=^・^=)は安倍出戻り内閣が中間貯蔵施設の用地は何としても「買収」することを決めたようです。30年だったら「借地」で十分です。でも用地買収にこだわります。(=^・^=)は次は「核のゴミの最終処分場」との計画を決めているからだと思います。
 福島原発事故で、東京電力は福島県の人口を上回る216万人分もの致死量に相当する(9)、広島原爆10個分もの放射性物質をばら撒きました(10)。ほっておくと危険なので、極めて限定的ですが除染との名称で、回収作業を実施しています(11)(12)。回収した放射性物質は何処に隔離し保管しなくてはなりませんが、隔離・保管する場所が中間貯蔵施設です(13)。ただし30年以内に福島から運び出す計画です(14)。現在の所、中間貯蔵施設は今年(2014年)中に一部を完成させ、来年1月から除染廃棄物(福島にばら撒かれた死の灰)の搬入の開始を予定しています(15)。あと8ヶ月です。
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 ※(16)を元に作成
 図―2 中間貯蔵施設予定地

最近の動きを以下に記載します。
2013年
 12月17日 国は福島県およぶ双葉郡4町(双葉、大熊、富岡、標葉)に対し中間貯蔵施設の具体案を提示し、受け入れを要請(16)。
2014年
 2月12日 福島県知事が国に対し、中間貯蔵施設について申し入れ。申し入れ内容は下記の通り(17)(18)。
  ①双葉・大熊の集約   
  ②用地は借地契約    
  ③(福島)県外最終処分の法制化 
  ④地域振興策     
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※(19)を転載
 図―3 福島が最終処分場になるかもと放送する福島のローカルTV(FTV) 

 3月27日 国は福島県の要望書に回答(19)
  ①双葉・大熊の集約   ― 同意
  ②用地は借地契約    ― 拒否
  ③県外最終処分の法制化 ― 地元の受け入れ決定後に進める
  ④地域振興策      ― 具体案を示さず。
 事実上は国の当初計画を変えないとする「拒否」回答だと思います。
 4月25日 地域振興策についいて、国(井上信治環境副大臣)は、福島県庁を訪れ、内堀雅雄副知事、福島県大熊、双葉両町長と会談、候補地の地域振興策として自由度の高い交付金(約1000億円)を創設する方針を表明。大熊、双葉両町と国は町議会の了承を得た上で住民説明会を開くことで両町と合意(20)
 5月1日 大熊町、双葉町議会の全員協議会で環境省が説明。ただし具体案は示されず(21)。
 5月11日
   ・大熊町は土地の買い上げ後も、対象地域の住民の住民票を残すことを要請(現行制度では買収に応じ大熊町に戻る所が無くなれば、住民票を移す必要なあり)(22)。
   ・中間貯蔵施設予定地内に多数の文化財があることが判明、これについて双葉町の伊沢史朗町長は「文化財は重要な問題」、大熊町の渡辺利綱町長も「国は要望に沿った対応をしてくれるはずだ」とコメント(23)。
 5月16日 用地を事故前の価格で買収する報道(1)(2)(3)。

です。4月25日と5月1日の動きは明らかに矛盾します。4月25日の動きは「住民説明会」を開かれるためのポーズのような気がします。5月16日に双葉町・大熊町の各地区の区長さんへの説明会が非公開で開かれたそうです(24)。
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 ※(24)をキャプチャー
 図―4 中間貯蔵施設の説明に対し「みなさんの言っていることは私たちは信用できない」と話す区長さん。
 これまでの「国」動きを見ていると。
  ・「借地」は絶対に認めない
  ・地域振興策は乗り気ではない(双葉町・大熊町議会の全員協議会で具体は結局だしませんでした)。
  ・用地買収には「破格」の条件をだす。
大熊町と双葉町から一人でも多くの人に去って欲しいような政策です。
 安倍出戻り内閣の課題に核のゴミ捨て場(最終処分場)を立地することがあるそうです(25)。(=^・^=)には原発の周りの広いしかも広い国有地は立地するには良い場所だと思います。こうした動きを警戒してでしょうか?福島県の地方紙の福島民報は2月12日の社説で
「政府は原発事故で発生した除染廃棄物の中間貯蔵施設の建設地と周辺を買い上げる方針だ。核のごみ最終処分の適地に示された阿武隈高原北部海岸地域と重ならないのか。国有化した土地に、最終処分場を造る思惑はないのか。中間貯蔵施設の用地を『目的外使用』しないよう国に確約させるべきだ。地層は、人口の少ない地域だけ安定しているはずがない。」
と述べています(18)。

<余談>
 福島第一原発周辺は地層が古く、火山からも遠いので核の込み捨て場として最適だと思います。以下に火山・活断層の分布と三畳紀(約2億年(13))の地層分布を示します。

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 (a)火山・断層分布           (b)三畳紀以前の地層()
図―5 活断層、火山および三畳紀以前の地層の分布

(=^・^=)は
 除染廃棄物中間貯蔵施設⇒除染廃棄物永久保管施設⇒
   福島第一原発廃炉廃棄物処分施設⇒核のゴミの最終処分場
とのストーリが見えてきます。そのためには
 ①土地は買い上げで永久に使える事(借地などはあり得ません)
 ②地域振興策は実施しない(人が戻っては困ります)
 ③県外最終処分の法制化などあり得ない(将来は全国から核のゴミを運び込みます)
が必要だと思います。
 福島原発事故の宅地や建物に対する賠償が進むにつれ、賠償に当たって東電から遺産分割協議を求められるなど、相続をめぐり親族間で話し合いが行われるケースも増えそうです(26)。中にはハンコを押してもらう代わりに、現金を渡した人もいると思います。そうした方にとっては、今回の買収話は全額が自分と所に入るので美味しいはなしだとは思います。
 なんかどこかとやり方が似ている気がします。でも(=^・^=)は上手くいって欲しいと思います。(=^・^=)の近くにも原発があり、行き場のない使用済み核燃料棒が一杯溜まってます。どこでもいいから、(=^・^=)が行くことはない場所に引き取って欲しいと思ってます。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島民報
(2)事故前価格の8~9割程度 中間貯蔵用地、国の補償方針(福島民友ニュース)
(3)中間貯蔵施設、国の補償方針判明 | 国内外ニュース | 福島民報 
(4)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(5)2013年3月29日個人さまに対する家財の賠償に係るご請求手続きの開始について
(6)2013年3月29日宅地・建物・借地権等の賠償に係るご請求手続きの開始について
(7)2013年11月29日田畑に係る財物賠償に関するご請求手続きの開始について
(8)2014年4月30日住居確保に係る費用の賠償および住居以外の建物修復に係る費用の賠償に関するご案内について
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島のセシウムは200万人分の致死量
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島を襲った放射線セシウムは広島原爆10個分!でも全体の12分の1
(11)除染情報サイト:環境省
(12)めげ猫「タマ」の日記 8割以上の放射性物質の放置を決めた福島除染計画
(13)中間貯蔵施設について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(14)除染で取り除いた土壌等の処理の流れ|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(15)環境省_原子力発電所事故による放射性物質対策中の「 (図5)中間貯蔵施設の整備に係る工程表 [PDF:272KB]」
(16)国から中間貯蔵施設の受け入れ要請がありました - 大熊町復興サイト
(17)佐藤雄平知事が国に対し中間貯蔵施設集約を申し入れました - 大熊町復興サイト
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島・中間貯蔵施設の福島県提案を拒否―それでは最終処分場は作れない?―
(19)国、2町集約正式提示 中間貯蔵施設 | 東日本大震災 | 福島民報
(20)中間貯蔵に交付金 国、大熊と双葉2町に提示 福島第1廃棄物 | 河北新報オンラインニュース
(21)今月中、大熊、双葉町民向け住民説明会 中間貯蔵施設建設で | 東日本大震災 | 福島民報
(22)大熊町長、住民票維持を国に要請 中間貯蔵施設の建設候補地で | 東日本大震災 | 福島民報
(23)中間貯蔵候補地内に4分の1 双葉、大熊両町の埋蔵文化財 | 東日本大震災 | 福島民報
(24)スイッチ20140516
(25)小泉「原発ゼロ」ショックで動き出す安倍首相 - 中央公論.jp
(26)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【1】賠償金で揺れる 家族の亀裂生む危険、相続めぐる問題も(福島民友ニュース)
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  1. 2014/05/17(土) 20:16:39|
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