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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

もんじゅについて(下)―維持費は年間200億円!その価値はあるの

 高速増殖炉「もんじゅ」は今から13年前の1991年5月18日に試運転を開始しました。いまも毎年約200億円の国費((=^・^=)も払った税金)が使われています(1)。その価値があるのでしょうか?

1.もんじゅの意義
 「もんじゅ」の意義について、「もんじゅ」を管理している独立行政法人日本原子力研究開発機構は
   ①ウランの有効利用ができる(現状の原発は全体0.7%のウラン235しか利用できないが、もんじゅのような高速増殖炉ではウランの99.3%を占めるウラン238が利用できる)
   ②理論上は高レベル放射性廃棄物の量を低減できる可能性がある(アメリシウム242(半減期7370年)等を中性子を当てることで低減できる)
と主張しています(2)。一方、これまでに9,830億円お金が税金などから投じられてきました。そして過去4年間の維持費用は平均で201億円(2010年から各年で、238億円、216億円、175億円、174億円)です。
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   ※(2)に加筆
  図―1 「もんじゅ」投じられたお金
 一方、原子力規制員会などからずさんな管理が指摘されているので、改善すればもっと維持費がかかると思います。日本原電は3機の原子炉を保有しています(4)が、メンテナンスには1,515億円を要していますので原発一機について約500億円のメンテナンス費用がかかっています。そこまで行くかはわかりませんが、近い金額になりそうな気がします。


2.欧米は撤退した高速増殖炉
 各国の高速増殖炉の状況です。
  ①アメリカ―1946年に実験炉が臨界、1994年に開発中止
  ②フランス―1962年に実験炉が臨界、1996年に実証炉を閉鎖
  ③イギリス―1959年に実験炉が臨界、1994年に原型炉閉鎖
  ④ドイツ ―1977年に実験炉が臨界、1991年に開発中止
  ⑤イタリア―1987年に計画中止
  ⑥ロシア ―現時点で実験炉、原型炉が運転中
  ⑦カザフスタン―現時点で原型炉が運転中
  ⑧インド ―現時点で実験炉が運転中
  ⑨中国  ―現時点で実験炉が運転中
  ⑩日本  ―1977年に実験炉が臨界、現時点で原型炉が「停止」中(6)
欧米各国では、高速増殖炉をつくっても全て閉鎖しました。
 だから日本も閉鎖しろとの結論にはなりませんが、高速増殖炉の開発に(=^・^=)も支払った税金を使うのに意味があるかを考えるのもいいと思います。

3.再処理は実現できるの
 普通(濃縮ウランで動く)でも原子炉を稼働すると、プルトニウムができます(7)。
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※(7)を転載
 図―2 原子炉でプルトニウムができる過程

 「もんじゅ」を動かすには原子炉でできたプルトニウムを取り出す必要がありますが、この仮定を再処理といいます(7)。
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  ※(7)を転載
 図―3 核燃料サイクルの概念

 これについて色々な意見があります。「エネルギー資源に乏しい日本が、貴重なウラン資源をより有効に利用するために」必要との意見(8)や、危険だから再処理はしていけないとの意見(9)等があります。いま青森県の六ヶ所村で再処理工場の試験が進んでいますが、青森県は再処理工場が本格稼働すると青森県産米は1キログラム当たり87~110ベクレルの炭素14に汚染されると試算しているそうです(10)。また、韓国はアジアの他国が再処理工場を持つことを快く思わないみたいです(11)。再処理工場が稼働すれば、韓国の対日感情を悪化させると思います。
 再処理工場の安全審査が進められていますが(12)、(=^・^=)なりに資料をみると先が見えません。それでなくても六ヶ所村の再処理工場はトラブルをお越し、計画が大幅に遅れており本格運転の予定日もありません(10)。
 「もんじゅ」等の高速増殖炉の燃料を作るのに必要な再処理工場の行先が不透明です。

4.プルトニウムを使うには
 プルトニウムを使って発電する方法は、高速増殖炉を使う方法とプルトニウムで出来た核燃料(MOX燃料)を普通の原子炉で使う方法があります(13)。電源開発はプルトニュウムからできたMOXで発電する大間原子力発電所の建設を進めています(14)(15)。建設費は4,700億円程度みたいで(16)、電気出力は138万kWです。一方、もんじゅは建設費5,886億円で(1)、電気出力25万kWです(17)。もんじゅは開発中の原子炉なので単純比較はできませんが、建設費は大差なにのに電気出力は5分の1程度なので、設備費用は5倍割高です。
 「もんじゅ」が「大間原発」に比べ、メリットがあるとすると大間原発がプルトニウムを消費するだけのに対し、「もんじゅ」はプルトニウムを作ることができます。このメリットが生きるには、日本がプルトニウム不足にならなくてはなりません。プルトニウムは1回の核分裂で200MeV程度のエネルギーを出すで、1kgのプルトニウムからは8,070,326万KJのエネルギーが生み出せます(200×100万×電気素量×1000g/239(プルトニウムの質量数)×アボガドロ数)。一方、大間原発の熱出力は392.6万kWですので、1日に必要なプルトニウム燃料は約3.5kgです(392,6×24×3、600÷8,070,326)です。いま、日本には44,254kgのプルトニウムがあります。原発の35年分(44,254÷3.5÷365)です。プルトニウムだけで発電する原発は計画中も含め大間原発だけなので(14)、すでに35年分のプルトニウムを貯め込んでいます。しばらくプルトニウム不足にはなりません。
 大間原発は安全審査が始まっておらず安全性を疑問視する声がありますが(14)、「もんじゅ」よりましだと思います、

4.安全審査を通るの?
 原子力規制委員会の安全審査をみていると「冷却材喪失事故(LOCA)」による対応を求められています(20)。すなわち、何らかの理由で冷却材が無くなり原子炉が過熱しる現象です(21)。日本原子力開発機構は、もんじゅでは冷却材喪失事故は起きないと主張しています。理由は普通の原子炉(軽水炉)では水(冷却材)に圧力をかけているので、圧力が下がると水が沸騰し直ぐになくなるが、もんじゅは冷却材(ナトリウム)に圧力をかけていないと主張しています(22)。(=^・^=)なりに福島第一原発の経緯を見てみると(23)、福島第一原発事故で冷却材(水)が失われたのは「減圧」によるもでなく「熱」によって内部圧力が上昇し漏れ出したためと思います。もんじゅでも同じことは起こりえます。だから、安全審査が通るか不明です。また破砕帯の問題もあります(24)。

<余談>
 もんじゅは必要性がなく、安全審査に通るかも不明です。このような物に(=^・^=)も払った税金をつぎ込むのは、税金の無駄遣いです。「もんじゅ」は税金泥棒です。もんじゅは廃炉にして、浮いたお金で(=^・^=)の税金を安くて欲しいと思います。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)もんじゅについてお答えします。
(2)高速増殖炉と核燃料サイクル-1
(3)【もんじゅ】 ずさん管理浮き彫り  「組織崩壊」と厳しい声 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)
(4)日本原子力発電株式会社
(5)財務状況 | 日本原子力発電株式会社中の「2012年度 決算概況」
(6)高速増殖炉 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 核兵器の作り方
(8)再処理とは
(9)とめよう!六ヶ所再処理工場 | 原子力資料情報室(CNIC)
(10)六ヶ所再処理工場 - Wikipedia
(11)韓国に禁止した核再処理…米国、ベトナムには黙認(1) | Joongang Ilbo | 中央日報
(12)再処理事業所 審査状況|政策課題|原子力規制委員会
(13)MOX燃料 - Wikipedia
(14)大間原子力発電所 - Wikipedia
(15)J-POWER | 電源開発株式会社 | 事業・サービス | 原子力発電事業
(16)Web東奥・特集/断面2012
(17)もんじゅ - Wikipedia
(18)プルトニウム燃料の特徴 (04-09-01-09) - ATOMICA -
(19)J-POWER | 電源開発株式会社 | 事業・サービス | 原子力発電事業 | 計画概要
(20)新規制基準適合性に係る審査(原子力発電所)|政策課題|原子力規制委員会
(21)冷却材喪失事故 - Wikipedia
(22)もんじゅ - 日本原子力研究開発機構
(23)日本政府、事故調、東京電力発表報告書
(24)高速増殖原型炉もんじゅ敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合|会議|原子力規制委員会
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  1. 2014/05/21(水) 19:39:44|
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