福島第一原発の5月2週(5月23日から28日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①地下水バイパスよう井戸から基準を超えるトリチウム(放射性の水)(2)(4)
②外洋から全ベータ等の放射性物質(5)(6)(7)
③海岸近くの井戸から高濃度の放射性物質(6)
以下に「外洋」と「排水路」の放射性物質濃度を示します。

※(5)(6)(7)を集計
図―1 「外洋」と「排水路」の放射性物質濃度(最高値)
1.地下水バイパスから基準超のトリチウム
地下水バイパスはタービン建屋や原子炉建屋に入る前の水を事前に汲み上げ、海に流すことでタービンや原子炉建屋由来の汚染水の発生を抑えるものです(6)。

※東京電力の資料(8)より作成
図―2 地下水バイパスの概要
その地下水バイパスの井戸の一つから1リットル当たりで基準値を上回る1、700ベクレルのトリチウムが見つかりました。基準を超えたトリチウムが見つかった井戸からの地下水の汲み上げを停止したそうです(9)。以下に今回、基準値漏れが見つかった地下水バイパス井戸No12のトリチウム濃度推移をしめします。

※(4)を集計
図―3 地下水バイパス井戸No12のトリチウム濃度推移
これで基準値を超えたのは2回目です。以下に地下水バイパス井戸の山側(上流)のトリチウム濃度を示します。

※(10)(11)で作成
図―4 地下水バイパス山側井戸のトリチウム濃度
この辺りには汚染水タンクがあり、過去に汚水漏れを起こしています。そして高い濃度のトリチウムが地下水から見つかっています。
(=^・^=)にはさらに心配な事があります。山側(上流)の井戸では、トリチウム濃度が上昇しているものもあります。

(a)E-3井戸 (b)G-3井戸
※(10)(11)で作成
図―5 地下水バイパス上流の井戸のトリチウム濃度推移
たんか上場中です。E-3井戸は21日に下がっていますが、この日は福島第一原発付近のアメダス観測点(浪江)では、日量58.6mmの降雨が観測されています(12)。雨で一時的に薄まったと思いますが、止めば急上昇です。
2.外洋からも放射性物質
外洋からセシウムやストロンチウム90由来の全ベータ(13)やトリチウムが見つかっています。概要は図―1に記載した通りです。以下に1リットル当たりの値を記載します。
①5,6号機放水口北側(5)
全ベータ 9.5ベクレル
トリチウム 5.6ベクレル
②排水路出口付近のT-2(7)
セシウム 2ベクレル
③南側放水口付近(5)
全ベータ 9.5ベクレル
トリチウム 5.6ベクレル
そして、排水路の途中のC-2点では
全ベータが85ベクレル
見つかっています。以下に降雨量とC-2地点の全ベータ、T-2地点のセシウム濃度の推移を示します。

※(6)(12)を集計
図―6 降水量と排水路の放射性物質濃度
雨が降るとまず排水路の放射性物質濃度が上がり、そして外洋でも見つかる感じです。以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。

※(5)より作成
図―7 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度推移
東京電力はいろいろと対策をしてると思いますが、まったく改善されていない気がします。
3.海岸付近の井戸からは高濃度の汚染水
東京電力はタービン建屋と海の間に沢山の観測用井戸を掘っています。その井戸の放射性物質濃度を示します。

※(6)を集計
図―7 護岸エリアの放射性物質濃度
この中で(=^・^=)はNo0-1と2-7井戸が気になります。

(a)No0-1井戸 (b)No2-7井戸
※(6)を集計
図―8 護岸エリアの放射性物質濃度推移
どちらも急上昇です。
<余談>
一昨日(5月26日)に東京電力は、地下水バイパスからの「水」の放出を行ないました。これで汚染水の漏えいルートは3つなったと思います。
①タービン建屋や原子炉建屋から直接海に流れるルート
②雨と共に排水路を伝い流れるルート
③地下水バイパスで汲み上げた「汚染水」
地下水バイパスの水はトリチウムです。
東京電力はトリチウムは安全だと主張しています(15)。でも(=^・^=)は危惧しています(16)。だったら、トリチウムが安全だと主張する電力会社、役人、原子力ムラの住民に是非実施してもらいたいことがあります。
①料理や飲用に使う水は地下水バイパスの水を使う
②食事は福島産品を中心に食べる
③観光は福島に行く
放射性物質の「害」がないとすれば福島は大変素敵な所です。原子力ムラの本拠地の茨城に比べても女性はとっても綺麗です。
※(16)を引用
図―9 福島県の綺麗な女性(2014ミスピーチ(福島産果物のキャンペーンクルー)に選ばれた
ミセス)
福島の食べ物がおいしいのは多くの人が認めていると思います。そしてなにも問題がなけれな(=^・^=)も美味しい福島産品を食べれるようになります。
安全なんですから、妊娠中の女性や授乳中のお母さんも参加してくださいね。
もしできないなら、福島産を正しく恐れ避ける権利を保証してください。
①福島産品を正しく恐れ避ける行為を「風評被害」とは言わない
②福島産品が含まれる食品(外食も含む)には「含む福島産品」とか「福島産品も使ってます」とか明示を義務づける。
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- 2014/05/28(水) 22:01:04|
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