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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

除染後の目標値 約2倍に引き上げを協議―事実なら(=^・^=)は伊達の桃は食べません!-

 福島県ローカル放送局の福島中央テレビが
  「除染で達成すべき空間放射線量の目標で、これまで1時間あたり0.23マイクロシーベルトとしていたものを、およそ2倍に引き上げよう」
と6月6日に報じいていました。
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  ※(2)をキャプチャ
  図―1 FCTの配信を受け「除染基準」の見直しを放送する日テレ

理由は
「環境省などでは、これまで目標値の毎時0.23マイクロシーベルトを上回っても実際に被ばくする線量は年間1ミリ以下におさえられる」
との物です。根拠となっているのは、福島県伊達市が従前に発表した個人線量計で測った被ばく線量と空間放射線量の関係です。でも詳細に分析すると根拠になりえません。
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  ※(3)を転載
 図―2 個人線量計(ガラスバッジ)を配布し空間線量との比較(福島県伊達市)

 このデータを見れば、個人線量計で1mSvに達する空間線量は毎時0.5マイクロシーベルト程度に該当します。個人線量計が正しければ、見直してもいいと思いますが、個人線量計には二つの問題があります。
①人体よる遮蔽
 個人線量計は胸につけるので人体で放射線が遮蔽されます。放医研の調査によれば
  ・個人線量計で測ると3割程低くでる。
  ・デブな人ほど低減効果が大きい
そうです(4)。
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 (a)個人線量と空間線量計の測定値の比較               (b)人体による遮蔽の原理
  ※(a)図は(4)より作成、(b)は(5)を転載
 図―3 個人線量計で低下する放射線量

 背中から飛んでくる放射線は、体で遮蔽され個人線量計には届かないと思いますが、体に吸収され確実にに被爆の要因になります。

②生活パターンの違い
 福島県伊達市は「隣接する福島市への通勤通学も多く、福島市の郊外地域、衛星都市としての性格も強い(6)。」そうです。以下に、伊達市、福島市そしての二本松市の放射性量の分布を示します。
brg140607b.gif
 ※(7)より作成
 図―4 福島市および近隣の放射線量

  図―4に示す通り、福島市の放射線量もそれなりに高いのですが伊達市よりは低くなっています。伊達市が福島市のベッドタウンなら、多くの方は昼間は福島市に移動していると思います。その分は積算線量が低くなっています。
 以下に屋外滞在時間別の個人線量計で計測した積算線量を示します。
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  ※(5)を転載
 図ー3 屋外の活動時間別の平均被爆線量(福島県伊達市)

  屋外活動の時間が長いほど被ばく線量が多くなっています。6時間以上の方の被ばく線量は殆んど屋外活動をしないかたの約1.5倍(1.14÷0.78)です。
 伊達市から福島市に通い県庁内でデスクワークしているお役人は、屋外活動をしないと思いますが、農家の方などはべつです。

 伊達市のデータから読み取れることは、すべての人に年間被ばく線量を1ミリシーベルトを保証するには、空間線量は1地時間当たり0.23マイクロシーベルト以下でなくてはならないとのことです。図―1に示すように毎時0.5マイクロシーベルトで個人線量で計測される平均の追加被ばく線量は1ミリシーベルトです。これに対し、すべての人に追加被ばく線量1ミリs-ベルト以下を保証するには、人体による遮蔽分と生活パターンによる違いを補正する必要があります。その値は
  毎時0.23マイクロシーベルト(0.5÷1.5[生活パターンの違い]×0.7[人体による補正])
です。福島県伊達市が発表した個人線量計のデータは、追加被ばく線量を全ての人に対し年1ミリシーベルト以下にするには、空間放射線量率を毎時0.23マイクロシーベルト以下であることを証明したデータです。

<余談>
 放射線の影響は不明な点がまだ多々あると(=^・^=)はあると思います。影響を見極めるには福島を調査しる必要があります。報道内容からすると、新しい除染目標値は毎時0.5マイクロシーベルト程度になりそうです。避難せず人が残り農業が続けれた場所として放射能汚染が酷いのは福島市周辺の伊達市、川俣町および二本松市だと思います。図―4に見てわかる通り、このうち福島県二本松市の大部分は毎時0.5マイクロシーベルトの放射線量があります。こもまちで異常がなければ、毎時0.5マイクロシーベルトでも安全かもしれません。以下に福島県二本松市の毎年3月から翌年2月までの死者数の累計を示します。
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 ※1(1)を転載
 ※2 二本松市は震災犠牲者(関連死を含む)はいません(2)。
図―1 福島県二本松市の各年3月から翌年2月の死亡者推移

 2011年3月以降に急に死者数が増えいまだにもとに戻っていません。二本松市には明にリスクが存在します。
 二本松市は総世帯数18,364世帯中5,048世帯(概ね4世帯の1世帯)は農家です(9)ので、福島県の中でも農業の盛んな所だと思います。空間放射線量が高いためか、農地が汚染されておりとれた作物に問題があるのかは(=^・^=)には分かりませんが、除染目標が改訂されるならしばらくはフクシマ産は避けた方がいいと思います。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島中央テレビ [FCTニュース]
(2)除染の目標値“倍に引き上げ”を協議 MSN ビデオ
(3)めげ猫「タマ」の日記 「0.23(μSV/h)は高すぎる」と「低い方に合わせろ」と福島・伊達市長ー桃は大丈夫?-
(4)東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に係る個人線量の特性に関する調査
(5)めげ猫「タマ」の日記 「0.23(μSV/h)は高すぎる」と「低い方に合わせろ」と福島・伊達市長ー桃は大丈夫?-
(6)伊達市 (福島県) - Wikipedia
(7)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日」
(8)めげ猫「タマ」の日記 3年経っても福島県二本松市の死者は増えたまま!
(9)福島県二本松市
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  1. 2014/06/07(土) 18:37:06|
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