めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(6月2週)―福島梅雨入り、放射性物質は海に流れ出す-

 福島第一原発の5月5週(6月4日から6月13日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋や排水路からセシウム等の放射性物質(3)(4)(5)(6)
 ②地下水バイパスから基準超のトリチウム、でも薄めて海に流します。(7)
 ③海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質(3)
以下に「外洋」および「排水路」の放射性物質濃度を示します。
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 ※1(3)(4)(5)(6)より作成
 ※2 値は1リットル当たり
 図―1 福島第一原発の外洋と排水路の放射性物質濃度(最高値)

1.福島梅雨入り、放射性物質は物質は海に流れ出す
 6月5日に福島県を含む東北南部地方が梅雨入りしました(8)。それ以来、昨日(6月12日)まで福島第一原発付近のアメダス観測点では降雨が観測されています。
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 (a)降水量                   (b)アメダス観測点
 ※(a)図は(9)より作成、(b)図は(10)を転載
 図―2 福島第一原発付近の降水量と位置

 そしたら、排水路から全ベータ等の放射性物質が観測されるようになりました。
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 ※(6)(10)で作成
図―3 福島第一原発排水路C-2地点の全ベータ濃度と降水量(浪江)

さらに、外洋の南側放水口付近やT-2地点でもこれまでより少し高い濃度の放射性物質濃度が観測しあれました。値は1リットル当たりで
 南側放水口付近(3)
   セシウム  4.9ベクレル(6月9日採取)
   全ベータ 16ベクレル(6月9日採取;新記録)
 T-2(6)
   セシウム 1.7ベクレル(6月12日採取)(4)
   全ベータ 12ベクレル(6月8日採取)(6)
以下に南側放水口付近の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※(3)(5)にて作成
 図―4 南側放水口付近の放射性物質濃度推移

 6月9日のデータではセシウムは急増してすし、全ベータは最高値です。

2.地下水バイパスから基準超のトリチウム、でも薄めて海に流します
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(11)。
地下水バイパスは、地下から地下水を汲み上げる12本の井戸、汲み上げた地下水を一時的に保管するタンク、井戸からタンクに送るため配管、タンクから海に捨てるための配管等からなります。また、山側(上流)には汚染水を保管するタンク群や汚染水漏れを起こしたタンクがあります。12本の井戸は北から南に向かってNo1からNo12の番号が割り振られています。
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  ※(11)を転載
  図―5 地下水バイパスの平面図

 このうちNo12の井戸から基準値の1リットル当たり1500ベクレルを超える1700ベクレルのトリチウムが見つかりました。
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  ※(7)を集計
  図―4 地下水バイパスNo12のトリチウム濃度

 当初はこの井戸の運用を停止したのですが、東京電力は他の井戸からくみ上げた水で薄めれば、基準値を下回ると主張し(12)、汲み上げを再開しそのうち海に流すそうです。
 東京電力は地下水バイバスの山側に地下水観測用の井戸を掘り汚染水濃度を監視しています。
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  ※1 (14)(15)より作成
  ※2 値は1リットル当たりで、最高値
  図―6 地下水バイパスより山側井戸のトリチウム濃度
 
 山側の井戸からは高い濃度のトリチウムが見つかっています。特にG-2井戸は福島が梅雨入りしてから急に放射性物質濃度が上がっています。
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 ※(15)を集計
 図―7 G-2井戸の放射性物質濃度推移

 地下水バイパス山側の汚染水が雨で流れたり、地下水を汲み上げることで引っ張られるとどんどん地下水バイパス井戸に集まって行きそうな気がします。地下水バイパス用の水の放射性物質濃度

3.海岸付近の井戸からも高濃度の放射性物質
 東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(3)。
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   ※1(3)を集計 
   ※2 値は1リットル当たりで、最高値
  図―8 護岸付近の放射性物質濃度

 このうち気になったのがNo0-1とNo1-6のセシウムの濃度です。
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   ※(3)を集計
   図ー8 護岸付近のセシウム濃度推移

 どちらも上昇中です。以下にNo1-17の全ベータ濃度です。
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  ※(3)集計
   図ー9 No1-17全ベータ濃度

急上昇してます。東京電力は遮水壁などの工事によるもとしていますが、濃度があがるということは流れて来ているとゆうことです。さらに気になるのが遮水壁をまたいで対峙するNo2-6,2-7井戸です。
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  ※(3)を集計
  図ー10 No2-6,2-7井戸の全ベータ濃度の推移

 遮水壁よりも海側にあるNo2-7井戸の濃度が上昇しています。遮水壁は放射性物質の流れを遅くする効果はありますが、結局は透過させます。この後は海です。
 福島第一原発のデータを(=^・^=)が見る限り、汚染水が流れ込み遮水壁を通過して海に流れている構図が見えます。

<余談>
 先週、汚染水タンクから汚染水がチョロチョロと漏れているのが見つかりました(16)。でも梅雨時、雨でタンク表面が濡れていたら分からいと思います。(=^・^=)なりに東京電力の発表(17)を集計したらタンクの中に約50万トンの汚染水が保管されています。0.1%漏れただけでも500トンです。0.1%の変化は検出できないと思います。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(5月5週)―地下水バイパス基準超は解消せず-
(2)報道配布資料|東京電力
(3)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(4)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路 」
(5)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果中の「1.海水(港湾外近傍)」を6月13日に閲覧
(6)2014年6月10日福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 381KB)PDF
(7)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(8)気象庁|平成26年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
(9)気象庁|過去の気象データ検索
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月2週)―地下水バイパスの「水」は基準を超えて汲み上げます-
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)2014年6月12日地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 75.2KB)PDF
(13)地下水くみ上げ再開 東電「混ぜれば放出の条件達成」(福島民友ニュース)
(14)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺 」
(15)(2)中の「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H6エリア周辺)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(6月1週)―5週連続げが人・病人、どこまで伸びる連続記録-
(17)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第154報)|東京電力
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  1. 2014/06/13(金) 19:56:23|
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