めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―福島県産「大豆粕」基準超!でも出荷制限なしー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。6月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,697件中11件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり3.2ベクレル、最大380ベクレル(岩手県産クマ)。
  ③基準超の食品が秋田、岩手、福島、栃木
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年3月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島県産「大豆粕」基準超!でも出荷制限なし
 大豆粕(だいずかす、Soybean meal)とは、大豆から大豆油を絞り取ったあとの大豆の粕を粉砕して作られた粉末で、醤油の原料としても利用されます(7)。6月11日の検査で福島県福島市産大豆粕から基準値を超える1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(3)。いまのところ出荷制限の対象にはなっていません。後(6月13日)に基準超えが見つかった福島県天栄村産フキ(1キログラム当たり140ベクレル)は、6月16日に出荷制限が発令されている(8)ので、このまま出荷制限は無しになりそうです。過去に福島県二本松市産の梅干しから基準値を超えたことがありますが、出荷制限はありませんでした(9)。おからが心配なので調べてみましたが、検査結果を見つけることができませんでした。
 基準値を超えても出荷制限しなのって、何のための検査?

2.県漁連は10.8ベクレル、福島県は12回全数でセシウム見つからず、福島県沖のカザミ
 福島県漁連は6月5日に測定した福島県いわき市産の「カザミ」から1キログラム当たり10.8ベクレルと発表しています。福島県漁連の発表ではいわき市沖のカザミの検査結果はこれ1回です(9)。福島県の検査とおもって調べたら今年(2014年)中に7回の検査をしていますが、全て基準値以下です。福島県と福島県漁連の検査が合わないのはこれだけではありません。
 そこで(=^・^=)なりに、いわき市沖について昨年6月以降の検査を集計してみました。ベクレル数は1キログラム当たりの値です。
  ①カザミ
    福島県漁連:検査数  1、うちセシウム有 1、最大10.8ベクレル
    福島県  :検査数 12、全数、検出限界値未満
  ②アワビ
    福島県漁連:検査数  7、うちセシウム有 2、最大13.5ベクレル
    福島県  :検査数 58、全数、検出限界値未満
  ③ユメカサゴ
    福島県漁連:検査数  4、うちセシウム有 1、最大112ベクレル
    福島県  :検査数243、うちセシウム有19、最大 25ベクレル
と福島県の検査が大幅に低くでます。なお、112ベクレル出たユメカサゴは通常の検査をしない福島県水産試験場が計測し110ベクレルですので、福島県漁連の値は他の試験機関でも再現されています。福島県の検査および福島県水産試験場の検査は共に精密検査で、福島県漁連の検査は簡易検査です。また、福島県の農林水産物の検査は福島県農業総合センターが実施しています(1)(10)。
 どうみても福島県漁連の検査に比べ、福島県の検査は低くでます。茨城県が検査した茨城県日立市沖のユメカサゴを纏めてみました。
  ④ユメカサゴ(茨城県日立市沖)
    茨城県検査:検査数2、全数(2個)でセシウムあり、最大5,4ベクレル
です。福島県のユメカサゴの検査では全体の1割以下からしかセシウムが見つかりませんが、茨城県は全数で見つかっています。福島県の検査は1割以下です。福島県の検査が低く出ています。以下に、いわき市と日立市、そして後の記事で使うため磐梯町の位置を示します。
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 ※(11)を元に作成
 図―2 いわき市、日立市および猪苗代町の位置

 日立市はいわき市より福島第一原発から遠く、放射線量も低いので実態として日立市のユメカサゴがいわき市より高いセシウム濃度になることはありません。どこの検査がおかしいかは明らかだとおもいます。
 なお、カザミやアワビの名誉の為に付け加えるならセシウムのレベルとしは問題がないと思います。ただし、今、福島第一原発傍の海で多く見つかっているのはセシウムでなく、ストロンチウム90に由来する全ベータ(12)です。
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 ※(13)を転載
 図―3 南側放水口付近の放射性物質濃度推移

 でも(=^・^=)はカザミやアワビの全ベータやストロンチウム90の検査結果を知りません。東京電力の6月13日の発表によると福島県沖のお魚を5匹検査したら、全てのお魚からストロンチウム90が見つかり最大は1キログラム当たり1.2ベクレルだそうです(14)

3.主産地を検査しないのにサクランボは安全ですと広報する福島県
 福島県の「安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料)」中の果物編がか6月13日付で更新されました(15)。そこにサクランボが加わっていました。
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 ※(15)を引用
 図―4 「安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料)」中の果物編

 福島県の果物は大変に美味しいので嬉しいころです。そこでこれまでの検査市町村を地図上にプロットしてみました。

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 ※1(1)(2)にて作成
 ※2 2014年6月17日厚労省・福島県発表分まで
 図―5 福島県のサクランボのセシウム検査状況

 福島市の検査結果がありません。福島市は福島県のサクランボの半分を生産する主産地です(16)。その代わりサクランボの生産が少ないけれど、放射線量が低い福島第一原発80km圏外の市町村で多くが検査されています。放射線量が高く、生産量の多い福島市産を検査せず、放射線量が低く、生産量の少ない所を重点的に検査しています。これで安全が確認されたんですかね?


4.上昇が続く福島県猪苗代町産のネマガリダケ
 猪苗代町(いなわしろまち)は、福島県のほぼ中央に位置し、北西に磐梯山がそびえ、南には猪苗代湖を湛える。活火山を3つも抱える山と湖の町です。また、千円札の肖像にもあなった野口英夫博士の出身地でもあります(17)。その町のネマガリダケの放射性セシウム濃度が上昇しています。
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  ※(1)より作成
 図―6 福島県猪苗代町産ネマガリダケのセシウム濃度
 

<余談>
 ・基準を超えても出荷制限されない福島産品
 ・実際より低くでる検査で出荷されてる福島産品
 ・放射線量が高い主産地の検査なくても、検査して安全と広報される福島産品
 ・ものによっては放射性セシウム濃度が上昇中の福島産品
これでは、食べて応援(18)、あの世行って感じです。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれは(=^・^=)だけではないみたいです。
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 ※(19)を引用
 図ー7 TOKIOが食べても(20)、熊本産のアスパラが掲載されている福島県猪苗代町のスーパーのチラシ


―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第883報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月2週)―福島県は65件全数ND、県漁連は14ベクレル、福島産アワビの検査ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)大豆粕 - Wikipedia
(8)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省
(9)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月1週)-福島産梅干しからまた基準超えのセシウム!でも出荷制限なし-
(10)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです 
(11)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成25年11月2日~19日測定) 」
(12)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(6月2週)―福島梅雨入り、放射性物質は海に流れ出す-
(14)2014年6月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20㎞圏内海域>平成25年度 第4四半期採取分(PDF 8.32KB
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島市の果樹園開園、でも検査はされていません。
(17)猪苗代町 - Wikipedia
(18)食べて応援しよう! | 消費者庁
(19)ヨークベニマル/お店ガイド
(20)「TOKIO」のテレビCM発表会 県産野菜の風評払拭へ(福島民友ニュース)
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  1. 2014/06/17(火) 20:29:30|
  2. -
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