東京電力は発表によると、福島第一原発の賠償総額が6月27日時点で40,297億円で4兆円と突破しました(1)。この資金は原子力損害賠償機構から「支給」されたものですが、原子力損害賠償支援機構は3,953しか回収していません。残りは政府保証債で銀行などからの借り入れですが、これを誰が負担する計画は明確ではありません。でも、いつかは誰かが負担しなくてはなりません。でも(=^・^=)は嫌です(2)。
東京電力は今年(2014年)1月15日に、賠償や廃炉を進めながら東電が存続できるとする新しい特別事業計画(再建計画)発表しました(3)(4)。この計画では東電は福島第一原発事故の賠償金を東京電力は直接には殆ど負担しません。

※(5)より転載
図―1 福島第一原発賠償資金の流れ
このお金は東電は殆ど負担しません。必要な資金は全国の電力会社(沖縄電力を除く)がお金を出して作った「原子力損害賠償支援機構」が、東京電力に支給しる仕組みになています(5)。だからいつかは全国の電力会社が支払ますので、最終的には電気代に上乗せされる仕組みです。
ただし特別事業計画で賠償総額を4兆9088億円としています(4)。

※(1)(含む過去分)、(2)により作成
図―1 東電の賠償総額と原子力損害賠償機構から「支給」の推移
新特別事業計画発表後も一直線で増え続け、東京電力の発表によると、6月27日までに4兆0297億円に達しています(1)ので、残りは8791億円です。福島原発事故から3年以上も経過したのですが、未だに賠償の支払いの総額は一直線で増えています。特別事業計画が発表された1月の末から6月27日までの増加額は6,346円です。このペースで行けば7ヶ月後の1月には枯渇します。その後は誰が負担するのでしょうか?(=^・^=)は嫌です。
<余談>
福島第一原発の事故処理費用はこれだけではありません。
①国(原子力損害賠償支援機構)の東電への出資1兆円
①除染費用 2.5兆円
②中間貯蔵施設 1.1兆円
③廃炉費用の追加 1兆円
の合計5.6兆円です(3)。これに賠償予定額の4.9兆円を加えると合計で10.5兆円です。これに対する資金枠(交付国債の枠)は9兆円ですでに1.5兆円を超えています。不足分は株の売却益を当てるみたいですが、東電株がそんなに高く売れるとは思えません。
原発避難民が居る限り東電の賠償は延々と続くと思います。昨年末で避難区域から80,942名の方が国の指示で強制避難しています。原発事故のあと国の指示で強制避難が解除されたのは、このうちの358人(田村市都路地区)のみです。あとは今の所、解除予定はありません。賠償は延々と増えそうです。このままい行ったら避難区域の方が死に絶えるまで続きそうです。いくらになるか想像ができません。安倍出戻り総理殿、(=^・^=)の負担にはしないでくださいね。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
賠償金のお支払い状況|東京電力を6月30日に閲覧
(2)
原子力損害賠償支援機構 - Wikipedia(3)
特別事業計画の変更の認定について|東京電力(4)
めげ猫「タマ」の日記 東電特別事業(再建)計画―1年で破綻する。(5)
めげ猫「タマ」の日記 東電破綻のシナリオ―早ければ来年4月に(6)
みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
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- 2014/06/30(月) 19:36:23|
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