めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

川内村の避難指示解除―帰還後10年100mSv,25年で200mSv

政府は9日、川内村の避難指示解除準備区域(年間被ばく線量20ミリシーベルト以下)の避難指示を26日に解除する方針を明らかにしたそうです(1)。原発事故当初は積算線量が大事といっていたので(2)、帰還後の積算線量を(=^・^=)なりに計算してみたら、9年後に100ミリシーベルト、20年で200ミリシーベルトに達する計算になりました。
  福島県川内村は人口2,577人の村(3)で福島第一原発の30km圏内に位置し、福島原発事故直後の2011年3月16日に全村避難を実施しました(3)。その後、帰村宣言(2012年1月31日)や役場機能を村内に戻す(2012年3月27日)に等を実施していますが(3)、村の東部は今(2014年7月)避難区域になっています(4)。
brg140710a.gif(拡大)⇒brg140710b.gif
※(1)(4)(5)にて作成
 図―1 福島県川内村

 政府は6月9日、川内村の避難指示解除準備区域の避難指示を26日に解除する方針を明らかにしたそうです(1)。
brg140710c.gif
 ※(6)を抜粋
 図―2 川内村の避難解除を1面トップで報じる福島県の地方紙(福島民報)

 国は原発事故直後は、今の空間放射線量よりも将来どれだけ被爆するかの目安となる「積算線量」が重要だと広報していました(2)。避難指示に伴い将来の「積算線量」の試算を示すかと思ったら、帰還後1年の被爆線量は示していますが(7)、将来に渡る被爆線量の見通しを示していません。そこで、(=^・^=)なりに将来の被爆線量を計算してみました。結果を以下に示します。
brg140710d.gif
図ー3 累積の被爆線量の見積もり(福島県川内村避難解除予定区域)

2014年7月26日に帰還したとして、帰還後10年の2024年にはICRPが健康影響が観測されているとする100ミリシーベルト(8)を、25年後の2039年には倍の200ミリシーベルトに達します。若い方の安全は担保されないとの結果になりました。
 なお計算は以下の仮定で行いました。
 ①除染は完了しており(9)、今後の除染は見込まない
 ②図―1に示す通り、2013年11月18日時点で主要道路付近は1時間当たり3.8マイクロシーベルトであるので、これを基準に半減期による考慮して7月27日を起点に計算。
 ③セシウム134と137の割合は2013年11月の厚労省の発表(10)を元に推計
brg140710e.gif
  ※(10)を集計
 図―4 2013年11月時点のセシウム134と137の割合
 ④環境省は「(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)のある木造家屋)に 16 時間滞在するという生活パターンを仮定) 」としており、この結果から被爆線量は積算線量の60%として計算
 ⑤詳細な計算過程は(=^・^=)の過去の記事(11)を見てください。


<余談>
 国は資料の中(7)で
  ①「個人に着目した被ばく低減対策や健康管理等の対策を講じるに当たっては、個人線量計等を用いて実際に測定された個々人の被ばく線量を重視することが求められている。」
と言っていますが、個人線量計は自己遮蔽の効果があり、実際の被爆線量より小さくでいます(12)(13)。
  ②「屋内と屋外の滞在時間について、農林業者の目安は屋外6.5時間/屋内17.5時間、事務員・教職員の目安は屋外1.3時間/屋内22.7時間、高齢者の目安は屋外1.0時間/屋内23.0時間と、3つのパターンを想定。」
 としていますが、子供が含まれていません。大人が安全であればいいんですかね!安全な街とは全ての人が「安全」であることが必要であるような。
 なんとなく、国は安全でも安全とは言えなくても無理やり避難解除をしているようです。何故かと言えば、福島原発事故の処理費用は膨大です。今年(2014年)2月に集計したときは確定した費用だけで10兆円ですが(14)、これからも増へつづけ、最終的にいくらになるかは分かりません。たぶんこの数倍にはなると思います。この費用は誰が負担するか曖昧になったままです(14)。議論になれば原発の与論が高まり「再稼働」などできなくなると思います。避難指示を解除すると解除後1年で賠償が打ち切られます(15)。原発事故の処理費用を抑える為には、強引にでも避難指示を解除する必要があります。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)26日解除政府示す 川内の避難指示解除準備区域 居住制限は準備区域に | 県内ニュース | 福島民報
(2)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(3)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても水ぶくれのままの川内村予算
(4)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(5)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日」
(6)福島民報
(7)http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140623/report_01e.pdf
(8)めげ猫「タマ」の日記 100mSv,20mSv,1mSv
(9)福島県川内村の除染進捗情報|除染特別地域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(10)報道発表資料 2013年11月 |厚生労働省
(11)めげ猫「タマ」の日記 長期の空間放射線量の計算方法
(12)放射線Q&A15:環境放射線量から計算した年間被ばく量と個人積算線量計の違いは? | 会津若松市
(13)めげ猫「タマ」の日記 「0.23(μSV/h)は高すぎる」と「低い方に合わせろ」と福島・伊達市長ー桃は大丈夫?-
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故総費用10兆円が確定―でもまだ増える―
(15)避難指示解除後の相当期間に係る賠償のお取り扱いについて|東京電力

7月14日追記

7月13日に開かれた川内村の住民で説明会で、住民の不評を買い国は7月26日の避難指示解除を断念したそうです(A1).
brg140714j.gif
 ※(A2)を引用
 図ーA1 7月26日の避難指示解除の「断念」を1面トップで報じる福島県の地方紙(福島民報)

もし、(=^・^=)の記事はお役に立てたら大変うれしいことです(その可能性は0?)。でも安心してはいけません。
「「26日解除」を正式提案し、住民に押し切られた政府側だが、反発は織り込み済み。政府関係者は「都路同様、正式提案後、数カ月間延期し解除する政府シナリオに狂いはない」と話した。」
なんて報道もあります(A3)。今回は折れた振りをしていったんは断念をしましたが、それほど遠くない先に解除時期を再設定して強引に解除しそうです。(=^・^=)の見積もりでは、帰還後の被ばく線量が癌を気にする必要がないとする100ミリシーベルト以下になるのはまだまだ先です。
-参考にしたサイト様-
(A1)「26日解除」断念 川内の避難指示解除準備区域 | 県内ニュース | 福島民報
(A2)福島民報を7月14日に閲覧
(A3)避難指示解除9月以降 住民の反発で延期 福島・川内村東部 | 河北新報オンラインニュース
(4)放射線医学県民健康管理センター | 年間100mSv以下の発がんリスクについて教えてください。
(5)
(6)
(7)
(8)
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コメント

もうワザとでしょw

なんで除染が終了する前の値(しかも限度目いっぱいw)の毎時3.8マイクロシーベルトで計算してるの?


「川内村東部では今年三月に国による除染が一巡。準備区域内の宅地では平均して毎時〇・四四マイクロシーベルトで、除染前と比べ41%減少。居住制限区域は同一・三七マイクロシーベルトで、51%低減している。」
東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014070502000180.html

空間線量率も避難指示解除準備区域で、最高でも毎時0.5マイクロシーベルト以下だね。
福島県放射能測定マップ http://fukushima-radioactivity.jp/
  1. 2014/07/11(金) 20:26:06 |
  2. URL |
  3. たくや #SUe/MKNQ
  4. [ 編集 ]

Re: もうワザとでしょw

Qなんで除染が終了する前の値(しかも限度目いっぱいw)の毎時3.8マイクロシーベルトで計算してるの?
A航空機モニタリングのデータに出ているから、記事に説明した通りです。
「もうワザとでしょw」などという言いがかりが止めてください。
  1. 2014/07/11(金) 22:05:35 |
  2. URL |
  3. mekenekotama #-
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  1. 2014/07/12(土) 01:50:52 |
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