福島第一原発の地下水バイパスが4月9日に始動してから、3ヶ月が過ぎました。当初は1日400トンの汚染水増加量を300トンに減らせると言っていたのですが(1)、未だ効果が見えません。

※(2)を集計
図―1 地下水バイパス稼働後の汚染水増加量(日量)
福島第一原発では汚染水を汲み上げて保管していますが、汚染水が日々増えています。

※(2)を集計
図―2 日々増える汚染水の量
(=^・^=)なりに集計すると約60万トンになります。このまま行けばいずれ敷地に保管できなくなり、海に流すが溢れさすしかないと思います。

※Google Mapで作成
図―3 福島第一原発の敷地を埋める汚染しタンク
汚染水の増加を押されるのは福島第一原発の廃炉作業では緊急の課題の一つです。そこで、汚染水の元なる地下水を事前に汲み上げ海に流す地下水バイパスを4月9日より実施しています。

※(1)を転載
図―4 地下水バイパスの概要
でも図―1に示すように汚染水の増加が減速している様子がありません。
<余談>
共同通信はこの様な状況を「綱渡り」と評していました(3)。でも、普通の綱渡りと決定的な違いがあります。普通の綱渡りはゴールに着けば終わりですが、汚染水対策のゴールは見えません。どこかで落ちると思います。
少し前の話ですが、7月16日の原子力規制委委員会で「国際アドバイザー」の助言として「重要な案件として、タンク貯蔵水のうち、放出基準を満たすものについては放出を開始すべきと考えます。敷地一帯に検察されたタンクにこれらの水を貯蔵し続けることは、タンクの健全性を監視・維持する必要を伴い、他の線源による高い放射線量に対処べき敷地現場にあって、リスクの増大を招いています。」なんて事が記載されていました(4)。汚染水対策をいろいろやったけど上手く行きません。海に捨てまーすなんて話になったりして…。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(2)
プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(3)
【福島第1原発の現状】タンク増設、90万トン確保へ 綱渡り続く汚染水対策 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)(4)
第17回 原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会
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- 2014/07/23(水) 19:37:12|
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何故、真実から目を逸らすのか。国民の多くが気付けば、話は変わってくるのに、何故日常にかまけて知らない振りを決め込むのか。
- 2014/07/24(木) 09:21:14 |
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