めげ猫「タマ」の日記

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福島第一原発汚染水(7月4週)―地下水バイパス放流水のトリチウム濃度が上昇中

 福島第一原発の7月4週(7月21日から7月27日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①地下水バイパス放流水のトリチウム濃度が上昇中
 ②外洋からも相変わらずの放射性物質
 ③海岸付近の井戸からは高濃度の放射性物質

以下に主なポイントでの放射性物質濃度(最高値を示します)。
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 ※1 値は1リットル当たり
 ※2 7月21日から7月26日発表分の最高値
 ※3 ストロンチウム90は3月10日採取
 図―1 福島第一原発の外洋と排水路の放射性物質濃度(最高値)

1.地下水バイパス放流水のトリチウム濃度が上昇中
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです。汲み上げた水は海に流すのですが、所詮は福島第一原発からくみ上げた水です。汚染されていないか心配です。そこで東京電力は海に流す前に放射性物質の濃度を測っています(3)。以下に推移を示します。
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 ※(3)を集計
 図―2 地下水バイパス放流水のトリチウム濃度推移

 基準値の1リットル当たり1500ベクレル(2)にはまだ余裕がありますが、上昇傾向にあること思います。このまま上がっていったら、基準値を超え「運用」停止なんてことが起きませんように!以下に地下水バイパス井戸およびその付近の井戸の汚染水濃度を示します。
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  ※1(3)(6)(7)にて作成
  ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 過去1週の最高値
 図―3 地下水バイパスおよび山側井戸の放射性物質濃度

地下水バイパス用井戸も含め高濃度の放射性物質が見つかっています。特に地下水バイパスNo12井戸はずっと基準超えが続いています。
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 ※(3)にて作成
 図ー4 地下水バイパスNo12のトリチウム濃度推移

そして隣のNo11井戸でも1リットル当たり450ベクレルのトリチウムが見つかっています。でも別の井戸の水と混ぜて基準値以下として、海に流して続けています。もっと心配なことがあります。山側(上流)に井戸E-1ではストロンチウム90由来の全ベータが見つかっています(7)。以下に推移を示します。
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 ※(6)にて作成
 図―5 NoE-1井戸の全ベータ濃度推移

上がったり、下がったたりを繰り返しています。上がる時は何処からか流れ込んできていると思います。下がる時は流れ去っていると思います。流れ去る先は低い土地(海側)ですが、その方向には地下水バイパスの井戸があります。今は見つかっていませんが、そのうち地下水バイパスの水から全ベータが出てきたりして!
 全くの蛇足ですが、地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約900億ベクレルになっていました。
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 (3)を集計
 図―6 地下水バイパスからのトリチウム累積排出量

 これを多いか、少ないかは個人の判断ですが同じく東京電力の柏崎刈羽原発では2012年1年間に2600億ベクレルのトリチウムを排出しているそうです(9)。

2.外洋からストトンチウム90
 今週は久々にストロンチウム90の測定結果が発表になりました(10)。それによれば、外洋からもストロンチウム90がみつかっています。他の放射性物質を含めた濃度は1リットル当たりで以下の通りです。
 ①5,6号機放水口北側
  全ベータ      9.2ベクレル(7月21日採取)
  トリチウム     2.6ベクレル(7月21日採取)
  ストロンチウム90 0.69ベクレル(3月10日採取)(10)(11)(12)
 ②南放水口
  セシウム134   1.4ベクレル(7月21日採取)
  セシウム137   3.4ベクレル(7月21日採取)
  セシウム合計    4.8ベクレル
  全ベータ      11ベクレル(7月21日採取)
  ストロンチウム90 0.032ベクレル(3月10日採取)(10)(11)(12)

以下に南放水口のセシウム濃度の推移を示します。セシウムが見つるようになった気がします。
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   ※(11)(12)を集計
 図―7 南放水口の放射性物質濃度の推移

6月末に図―1濃い青で示す経路に排水路の付替えを行いました。そしてC-2-1とゆう観測点を新設しました(13)。その観測点のセシウム濃度の推移を以下に示します。
 ※(14)より作成
 図ー8 新設排水路C-2-1地点のセシウム濃度推移

セシウムが度々、見つかるようになりました。外洋からもセシウム出るし大丈夫ですかね。

3.海岸からは高濃度のストロンチウム90、しかも上昇中
東京電力は福島第一原発の海岸付近にも井戸を掘り地下水の放射性物質濃度を調べています(11)(12)。
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 ※1 値は1リットル当たり
 ※2 7月21日から7月26日発表分の最高値
 ※3 SR80はストロンチウム90を示し2月17日採取
 ※4 (10)(11)(12)を集計
 図―9 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

この中で最も気になったのがNo1-8のストロンチウム90の濃度です。
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 ※(10)(11)(12)を集計
 図―10 No1-8井戸のストロンチウム90濃度推移

5ヶ月前のデータまでしかありませんがぐいぐい上昇中です。今はどうか分かりませが、心配です。まして海岸のすぐ傍にあります。ストロンチウム90が海にそのまま流れ込んだりして。そしてNo1-6井戸も気になります。
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 (a)セシウム                     (b)全ベータ
 図ー11 No1-6井戸の放射性物質濃度

 どんどん上昇していて止まる気配がありません。いまも上流がら放射性物質が流れ込んでいます。そのうち海に出たりして、、、、

<余談>
 先週の日曜日に福島県では「海開き」が行われました(15)。放射性物質が検出されてないなんてニュースが流れたみたいですが(16)、確りストロンチウム90由来の全ベータがみつかっています(17)。
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 ※(17)をキャプチャー
 図―12 全ベータが見つかった海に入る、勇気ある福島の綺麗な女性

(=^・^=)にはこっちが正解な気がするんですが.....

brg140720m.gif
  ※(1)を転載
 図―13 夏休みは福島でなく「新潟」の海に行くとインタビューに答える福島県の小学生


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(7月3週)―福島いわきは海開き、上流の福島第一は垂れ流し-
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(3)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(4)報道配布資料|東京電力
(5)サンプリングによる監視|東京電力
(6)(4)中の「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H6エリア周辺)」
(7)(5)中の「H4エリア周辺観測孔」
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)<参考資料>トリチウム 日本の発電用原子炉トリチウム放出量 (2002年~2011年度)
(10)2014年7月26日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 225KB)
(11)(4)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(12)(5)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(13)B・C付替排水路の切り替えについて 平成26年6月27日 東京
(14)(5)中の「南放水口・排水路」
(15)砂浜に歓声 元気到来 いわき勿来・四倉海水浴場海開き | 県内ニュース | 福島民報
(17)いわき市の2カ所の海水浴場で海開き 家族連れなどが初泳ぎ(福島14/07/20)
(18)平成26度水浴場の環境放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
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  1. 2014/07/27(日) 19:12:57|
  2. -
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