めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月1週)―基準超の群馬県産シイタケ粉末が市場に

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,583件中9件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大290ベクレル(宮城県産クマ)。
  ③基準超の食品が宮城、福島、群馬、長野
で見つかっています。
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  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年9月1週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.基準超の群馬県産シイタケ粉末が市場に流出!でも出荷制限はありません
  国立医薬品食品衛生研究所の検査で、市場に流通している群馬県産の「シイタケ粉末」から基準値(6)を超える1キログラム当たり140ベクレルの放射性セシウムがみつかりました(3)。セシウム汚染食品の市場への流出です。検査結果は8月28日に出ていたのですが、発表されたのは5日後の9月1日です。しかも「出荷制限」はありません。安倍出戻り内閣は危険なセシウム汚染食品に出荷制限などの処置を取らず、5日間も秘匿したことになります。なお東京新聞は本件について
 「シイタケ粉末から基準値超セシウム 県内初」
と報じていますが(7)、厚生労働省のデータ(1)を見る限り「検査も県内初」です。
 市場に流出し基準値を超える放射性セシウムが見つかったのに出荷制限なのど対策が現時点(2014年9月現在)で出荷制限などの対策が採られていないセシウム汚染食品はこれだけではありません。
 ①2014年8月12日に茨城県内で販売されているキノコ(チチタケ)から、基準を超える1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかたと発表がありました。検査は7月31日に行われたので、12日間も危険なセシウム汚染食品の存在が秘匿されたことになります(8)。
 ②6月11日の検査で福島県福島市産大豆粕から基準値を超える1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(9)。そして9月1日現在においても「出荷制限」などは実施されていません(3)。
 ③2014年4月に市場に流通している茨城県産シイタケから1キログラム当たり140ベクレルの放射性セシウムが見つかりましたが(10)(11)、茨城県の検査では基準超えは見つかっておらず、新たな出荷制限などの処置は行われていません。以下に茨城県産シイタケの放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 ※1 (1)を集計
 ※2  Geによる精密検査のみ
 ※3  NDは検出限界未満を示す
 図―2 茨城県産シイタケの放射性セシウム濃度の推移

 茨城県のシイタケを今年(2014年)中の検査を纏めると、1キログラム当たりの値で
  茨城県の検査  平均19ベクレル
  茨城県外の検査 平均80ベクレル
で、県外で検査すると4倍に跳ね上がります。
 同様に群馬県産シイタケ(菌床栽培を除く)の検査結果を示します。
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 ※1 (1)を集計
 ※2  Geによる精密検査のみ
 ※3  NDは検出限界未満を示す
 図―3 群馬県産シイタケ(菌床栽培を除く)の放射性セシウム濃度の推移

 群馬県のシイタケを今年(2014年)中の検査を纏めると、1キログラム当たりの値で
  群馬県の検査  平均19ベクレル
  群馬県外の検査 平均49ベクレル
で、県外で検査すると茨城県程ではありませが2.6倍に跳ね上がります。
 なお栃木県産シイタケの県外の検査結果はありません。栃木県の今年の検査を集計すると

1キログラム当たりで平均9ベクレルです。
 そして本件です。安倍出戻り内閣は基準を超えるセシウム汚染食品が見つかっても「放置」する悪癖があるようです。

2.北関東3県のシイタケのリスクは「テング熱」以上
 北関東3県(茨城、栃木、群馬)は原木シイタケの栽培が盛んな所です。以下に原木シイタケの生産量を示します。
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 ※(10)を転載
 図―4 原木生シイタケの生産量

 一方、安倍出戻り内閣は茨城産シイタケなど基準値を超えたセシウム汚染シイタケを放置しています。
 最近、テング熱のニュースが流れました(12)(13)。合計で34人です(20)。そこでテング熱と北関東3県産セシウム汚染シイタケのリスクを比較してみました。
 テング熱の死亡率は適切な治療を行えば1%程度です(14)。34人の患者さんなら0.34人です。
 以下に北関東3県のセシウム汚染シイタケに含まれるセシウムの出荷量の試算結果を示します。
 表―1 北関東3県産シイタケによる市場へのセシウム漏えい量
  ※1 茨城、群馬は「流通品」の平均値を使用
  ※2 栃木は「非流通品」の平均値を使用(流通品の検査結果がないので)
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 3県の合計でシイタケを通し毎年約1.6億ベクレルセシウムが市場にながれ込んでいる計算になります。
 放射性物質の影響を測る尺度として「集団被爆線量」なるものがあります(15)。概念は
「低線量における真の線量・効果関係は知られていないが、確率的影響(がんと遺伝的影響)に対しては、その誘発の確率は被ばくした線量に比例すること、及び、この線量以下ならば影響は全く起きないという「しきい値」がないことが放射線防護における前提となっている。そこで、人の集団中に確率的影響が発生すると予想される数は、被ばく人数と平均線量の両方に比例すると考えられる。このことから、集団線量は、集団の中に生ずる放射線被ばくに伴う損害を測る尺度として用いられる。」(15)
とのものです。簡単に言えば、ある地域で住民の合計の1人分の被爆線量に達すれば誰か分からないけど1人死ぬとの考えです。(=^・^=)は以前にセシウムの致死量を計算したら、6.5億ベクレルでした(16)。北関東3県のシイタケのセシウムの総量は1.6億ベクレルですので北関東3県のシイタケに含まれるセシウムで
 年間0.25人(1.6億÷8.5億)
が死ぬ計算になります。原発事故から3年半が経過したのでトータルでは0.9人です。テング熱のリスクを超えます。
 この数字を大きいか、小さいかは個々の判断だと思います。(=^・^=)が思うのは他のリスクが低いテング熱で対策をとるなら、北関東のセシウム汚染シイタケも社会的には対策を取るべきです。でも安倍出戻り内閣はなにもしません。


3.群馬のワカサギ解禁―でもセシウムは基準値超え―
 「群馬県 湖」でgoogleを検索すると「榛名湖」と「赤城大沼」が出てきます。どちらも群馬県を代表する「湖」だと思います。この湖は福島第一原発からほぼ20kmの距離にあるカルデラ湖で共にワカサギ釣りが有名です(17)(18)。
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※(19)を元に作成
 図―5 榛名湖と赤城大沼

 赤城大沼のワカサギ釣りが9月1日に解禁されたそうです(20)。でも放射性セシウム濃度は基準値を超えたままです。
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 ※(1)を集計
 図―6 榛名湖と赤城大沼の放射性セシウム濃度推移

 福島原発事故後にここの湖のワカサギはセシウムで汚染されました。その後は下がったのですが、事故から3年半近くなっても基準値を超えたままです。以下に過去1年のセシウム濃度の推移を示します。
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 ※(1)を集計
 図―7 榛名湖と赤城大沼の放射性セシウム濃度推移(過去1年)

過去1年を見る限りセシウム濃度の減少はあまり見られません。一度、放射性物質に汚染された「湖」はなかなか元には戻らいのも福島原発事故の教訓だと思います。
 同じような現象は福島第一原発から西に130km程離れた沼沢湖のヒメマスでも起こっています。
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 ※(19)を元に作成
 図―8 福島県の沼沢湖の位置

以下に沼沢湖のヒメマスの放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 ※(1)を集計
 図―9 沼沢湖産ヒメマスの放射性セシウム濃度推移

こちらもなかなか下がりません。
 なお赤城大沼のワカサギは持ち帰り禁止だそうです(20)。

<余談>
・基準超が見つかっても「放置」されるセシウム汚染食品
・原木シイタケ一品ですら、テング熱以上のリスクのあるセシウム汚染食品
・なかなかセシウム濃度が下がらいセシウム汚染食品
(=^・^=)は危険を感じ不安になります。結局は怪しげな産地は避けるしかないと思います。これは「風評被害」でなく「正当な自己防衛」です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第894報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週)―福島の汚染食材を5日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)東京新聞:シイタケ粉末から基準値超セシウム 県内初:群馬(TOKYO Web)
(8)めげ猫「タマ」の日記 茨城県内で流通しているきのこから基準超のセシウム!(緊急のお知らせ)
(9)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―福島県産「大豆粕」基準超!でも出荷制限なし
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月3週)―基準値の4倍の栃木県産セシウム汚染食品が流出ー
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月3週)―基準超の茨城県産シイタケが流出、これで前科3犯ー
(12)新たにデング熱19人 | 国内外ニュース | 福島民報
(13)デング熱の国内感染症例について(第三報) |報道発表資料|厚生労働省
(14)デング熱 - Wikipedia
(15)集団線量 (09-04-02-10) - ATOMICA -
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島のセシウムは200万人分の致死量
(17)榛名湖 - Wikipedia
(18)大沼 (赤城山) - Wikipedia
(19)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ)」
(20)条件付きですが…ワカサギ釣り解禁 赤城大沼 : 上毛新聞ニュース
(21)デング熱の国内感染症例について(第四報) |報道発表資料|厚生労働省
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  1. 2014/09/02(火) 15:23:57|
  2. -
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