昨日のプログ(1)で、「猫」は
積算放射線線量1mSvで寿命が3日縮む
と書きました。でも、100mSv以下の被ばくでは放射線による障害は確認されていないはずです(2)。正しいと思います。放射線被ばくの影響は広島や長崎の原爆投下で被ばくした方の追跡調査によるデータが主であると思います。「広島長崎の原爆被曝者の追跡調査では、被爆後2-3 年でまず白血病が増加し始
め、5-10 年でピークに達し、その後時間の経過とともに低くなっています。」とゆう記載をネットで見つけました(3)。この記述通り(「猫」は正しいと思いますが)なら、現在の放射線の影響は広島や長崎の原爆投下で放射線に被曝した方の調査で完成したと思います。
どのように調査されたか、「猫」なりに調べてみました。原爆投下後、アメリカはABCCを設立し、そこで調査を行ったみたいです。その後、ABCCの放射性医学総合研究所になったそうです(4)。広島・長崎の原爆の影響調査の最終報告書は1987年に出されています(5)。最終報告書は原爆投下後40年で出ていますので、広島や長崎の被爆者の追跡調査は40年位で終了しています。
広島や長崎に原爆が投下された前後では日本人の平均年齢のデータは、国勢調査の結果で出ています(6)。そのデータを見ると27歳程度だと思います。40年間追跡しても67歳です。
放射線はDNAに傷つけることで、健康に被害を出すそうです(7)。ところで、DNAの傷は放射線以外でも発生しますが、ある程度は治ります(8)。でも治りきれなかったDNAの傷は、体にどんどん溜まっていきます。DNAの傷の蓄積は老化を引き起こします(9)(10)。
放射線の障害は、高齢にならないと現れないと思います。放射線がDNAを傷つけるものですが、DNAの傷の障害は、「通常の加齢によるDNAの傷」+「放射線によるDNAの傷」の合計が耐えられなくなる値を超えると
初めて症状して現れると思います。それには、被ばくした人がある程度は高齢になる必要があります。
被爆者手帳とは、原爆に被ばくした人がもらえる証明でこれがあると、いろいろな支援が受けられます。昭和32年当時、被爆者手帳をもらった人は、約20万人です(11)。そして、原爆が投下された当時、25歳以上の人の割合は、厚生労働省の資料(12)を集計すると、約45%でした。40年後に調査が終わった時点で65歳を超えて人は原爆投下時に25歳を超えていた、9万にすぎません。一方、福島県では50万人くらいの方が、65歳以上の高齢者です。これが福島では、少ない被ばく線量でも効果が見つかる理由だと思います。
でも、福島県では
(1)
1mSvの積算線量で、寿命が3日、縮む(2)
被曝 - Wikipedia(3)
放射線の発がん影響について(4)
原爆傷害調査委員会 - Wikipedia(5)
ABCC-放影研の歴史(6)
http://www.rerf.or.jp/intro/establish/rerfhistj.pdf(7)
放射能とDNA損傷(8)
DNA修復 - Wikipedia(9)
Nuclear_DNA_in_Aging.pdf(10)
不老不死への科学 DNAの損傷と老化(11)
厚生労働省:原子爆弾被爆者対策|厚生労働省(12)
厚生労働省:原子爆弾被爆者対策|厚生労働省
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- 2011/10/11(火) 22:37:29|
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