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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島原発事故は吉田所長の自作自演?

9月11日にいわゆる「吉田調書」が公開されまた(1)。東京電力の事故報告書(2)によると故吉田所長は福島第一、第二原発の津波調査にも関わっていました。また、福島第一の北側には女川原発がありますが、福島第一と同じような津波が来ましたが、女川原発は大事故には至りませんでした。これは福島第一よりも津波想定が高く、さらに余裕を持った設計(標高の高い所に設置)されたためです(3)。この点について、事故調査委員会の質問に
 「(女川原発で想定した)波源がそこそこだとすると、例えば女川には10mの津波が来たとしても、同じ波源で福島に来るは結局4mとか3mぐらいになっている。」
と回答しています。東北電力は貞観津波を想定し基準をきめましたが、それは福島第一と女川の中間で起きています(4)。
brg140912a.gif
※(5)を抜粋・加筆
 図-1 東北電力の津波想定

また
「貞観津波がったあの場所で津波を考えて調査したら、4mとかそれくらいしか来ていない」とも答えていますが、図-1に示すように福島県北部(宮城県境付近)では6m程度の津波の痕跡があります。

またこんなやり取りが記載されています。
「回答者 20mの津波といったときには、基本的に廃炉にしないとだめです。あの立地だと、根本的にだめす。
質問者 1F自体が無理になりますか。
回答者 はい
質問者 今回のようなもの、15mぐらいの津波に耐えられるようになるためいはでどうですか。
回答者 前には原が福島県沖に来るとして考えたのが10mぐらいですね。
質問者 はい。
回答者 あれだったら、何とか防潮堤つくって波をにがすこということはできると思うんですけれど、今回は本当にできるのかどうかわかりません。」

津波対策をまともにしたら、福島第一は廃炉しかないみたいです。
そして
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と発言し、想定外を強調し確り責任逃れをしています。でも東電の事故報告(2)に
「吉田部長は,貞観津波の正確な情報を得ることを主たる目的に,福島県沿岸の津波堆積物調査を決定するとともに<中略>
・津波堆積物調査の結果,福島県南部では津波堆積物を確認できず。調査結果と試し計算に使用した波源モデル案で整合しない点があることが判明したことから,貞観津波の波源確定のためには,さらなる調査・研究が必要と考えた。」(概要版5ページ)
にあるように、東電想定より大きな津波が来る「日本の地震学者、津波学者」いたのですが、東電内部で精査した結果、取り上げなかったしてますので、吉田所長は東電想定より大きな津波が来る「日本の地震学者、津波学者」いたことは知っていたはずです。

<余談>
 吉田所長(事故当時)は津波調査して予感はあったけど確率は低いし、廃炉はとてもできないのでそのままにして放置し、自分が所長として福島第一原発に赴任中に原発事故が起こり処理をすることになった感じです。福島原発事故は吉田所長の自作自演って感じです。
 福島第一原発事故の最大の謎は東電がなぜ津波に備えなかったです。事故報告(2)なのでは「想定不可能な津波」を強調し、責任がないような言い方でした。吉田調書もほぼ同じ内容で貫かれています。その後は、注意が足りなかったごめんなさいなんて感じになってきました(6)。これは福島原発事故を起こした津波を「想定外」と言っていては、柏崎もあるかも知れないと言われ虎の子の「柏崎刈羽原発」の再稼働が難しくなるなめ(ただし現状でもかなり難しいと思います。電力の安定供給の為と言われても地元に電気を供給していなので、まったく説得力がありません)、莫大な賠償金を東電が負担しなくて良い仕組みができた(7)ので「過失」を認めて賠償に応じても損をしなくなったからだと思います。吉田調書を読んだ(=^・^=)の感想は
 「危険は予感していたが、対策が大変なので放置」
したです。つまり根っからの悪人説です。


以下に「吉田調書」の「事故時の状況とその対応について 3 (PDF:3,513KB) 」の18ページの最後の1行から20ページ半ばまでの内容を記載します。それ以外の部分は原本(1)を見てください。

「質問者 例えば貞観津波の波源を考えたときに、女川とだから違うんですか。
回答者 違います。
質問者 それは位置があれなんですか。
回答者 近いです
質問者 女川を考慮して、1Fで考慮しないということもあり得るんですか。
回答者 あります。波源がそこそこだとすると、例えば女川には10mの津波が来たとしても、同じ波源で福島に来るは結局4mとか3mぐらいになっている。これは計算で出てきます。
質問者 例えば女川では貞観津波を考慮にいれているから、それをポンと福島の1Fの方に持ってきて、それがきたとしてやったというのでは、ちょっとあれなんですか。
回答者 福島県沖の波源とゆうのは今までなかったですから、それをいきなり考慮しているということは、仮想的にはできますけれども、原子力ですから費用対効果もあります。お金を投資するときに、根拠となるものがないですね。それだったら、極端なことをいえば、福島沖にマグニチュード9の地震が来ますとなったら、20mぐらいの津波が来る。何の根拠もないことで対策できません。
質問者 それを考えるときの根拠とゆうか、1つは対保安院への説明ですか。
回答者 それもあるし、専門家の意見です。専門家の意見として、要するに貞観津波とおっしゃている先生は、貞観のあそこで出た場所で起こりうる可能性があると言っているわけだから、この影響は福島にどれくらうですかとちゃんと調査しているわけです。だけれども、ほかの推本は波源を勝手に移動して、こんなところで起きたらどうだと言っているだけの話ですから、骨董無形と言ったらおかしいんですけれども、そうおっしゃる人もたくさんいて、そのいう中でどう決めればいいのか。事業者としてわからないことですから、専門家集団の中で決めてもらえば、そのルールに従ってやりますとゆうことになります。
 それから、保安院どうこうのよりも、そうゆうルールを決めたことについては保安院さんに報告しても、保安院さんは納得しますからとゆうことを先ほど言ったわけで、別に保安院を気にしているわけでなくて、専門家の意見です。
質問者 極端な話、今、費用対効果の話が出ましたけれども、例えば原子力発電所で、今、何事につけもすべて超保守的に考えて、ほとんど起こり得ないかもしれないけれど、万が一起きたときの考えて、防潮堤は基準にすると20mでにしなければいけないけませんとか、すべてのものをかさ上げしなければいけません。海水ポンプなども高い所して、そこからすっと下に下にして、そこをポンプでやらんかればなりませんとなると、設備投資がどんどんかさんできますね。
回答者 20mの津波といったときには、基本的に廃炉にしないとだめです。あの立地だと、根本的にだめす。
質問者 1F自体が無理になりますか。
回答者 はい
質問者 今回のようなもの、15mぐらいの津波に耐えられるようになるためいはでどうですか。
回答者 前には原が福島県沖に来るとして考えたのが10mぐらいですね。
質問者 はい。
回答者 あれだったら、何とか防潮堤つくって波をにがすこということはできると思うんですけれど、今回は本当にできるのかどうかわかりません。
質問者 例えば1F自体がどうなるかというのは、それまま運転できるかというと、とねもではないけれどもという状況かもしれないですけれども、女川とか全国にいろいろありますね。玄海の方とか、九電とかありますね。ああいうところで10mとかね。
回答者 それはまた極端な意見で、要するに日本国でこでもマグニチュード9の地震が起こりうると言っているのとのと同じことで、それだったら、その辺の建物は全部だめなわけだから、各号機ごとに、各発電所ごとに立地条件に応じた津波規模だとか地震規模、どんな断層があるかかで変えてきているというのおが今までの発想です。
質問者 今、この原発で貞観津波を考えているのに、1Fで考えていないのはおかしいとかね。
回答者 それは全然論理がおかしくて、貞観津波がったあの場所で津波を考えて調査したら、4mとかそれくらいしか来ていないから、貞観津波があの場所で波源となってくれば、それはそのレベルだから、我々としてはいいだろう。だけれども、貞観津波を起こした地震のマグニチュードよりももっと大きなものが来たわけですから、マグニチュード9がきた。日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。貞観津波を考えた先生たちもマグニチュード9は考えていないです。それを言い始めると、結局、結果論の話になりますと言いたいです。」

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房
(2)【120620】福島原子力事故調査報告書の公表について|TEPCOニュース|東京電力
(3)asahi.com(朝日新聞社):なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度 - 東日本大震災
(4)(1)中の「吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 事故時の状況とその対応について 3 (PDF:3,513KB) 」
(5)女川原子力発電所における 津波に対する安全評価と防災対策
(6)原子力改革の取り組み|東京電力
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故賠償、4兆円超え!―誰が負担するの?(=^・^=)は嫌です-
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  1. 2014/09/12(金) 19:47:38|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

費用対効果

>極端な意見で、要するに日本国でこでもマグニチュード9の地震が起こりうると言っているのとのと同じことで
 それをアメリカなどはやっているんだよね。
だから後から断層などが見つかると廃炉になったりしちゃうわけ。
 そこに費用対効果なんて考え方はないんだよなあ。
 それが有るのは、儲けと「無いだろう」という虜に捕まえられてしまっている日本の体質だけんなんだよ。
 だからこそ川内原発も動かしちゃダメなんだな。
 地球の地殻変動だけでなく、人間は何かしらの間違いを犯す生物なんだらさあ。
 その変動や間違いに対応できないのが原発さ。
  1. 2014/09/13(土) 22:37:17 |
  2. URL |
  3. hotaka43 #mWyI0ZzU
  4. [ 編集 ]

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